JP4972972B2 - Ni基合金 - Google Patents

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Description

本発明は、Ni基合金に関するものである。
従来、Ni基合金としては、NCF751、NCF80Aなどが広く知られている。この種のNi基合金は、例えば、高温強度などが要求される自動車エンジンの排気バルブ材料などとして用いられている。
他にも、特許文献1には、重量%で、C:0.01〜0.15%、Si:2.0%以下、Mn:2.5%以下、Cr:15〜25%、Mo+1/2W:0.5〜5.0%、Nb+Ta:0.3〜3.0%、Ti:1.5〜3.5%、Al:0.5〜2.5%、B:0.001〜0.02%、Fe:5%以下、残部が実質的にNiからなる排気バルブ用Ni基合金が開示されている。
また、特許文献2には、重量%で、C:0.16〜0.54%、Si:0.5%以下、Mn:1.0%以下、Co:2.0〜8.0%、Fe:12%以下、Cr:17.0〜23.5%、および、MoとWの1種または2種を2.0≦Mo+1/2W≦5.5の範囲で含み、さらにAl:1.0〜2.0%、Ti:2.5〜5.0%(但し、5.0≦1.8Al+Ti−4C≦6.0)、および、B:0.001〜0.020%と、Zr:0.005〜0.15%の1種または2種を含み、残部は不純物を除き本質的にNiからなる排気バルブ用Ni基合金が開示されている。
特開昭61−119640号公報 特開平5−59472号公報
しかしながら、既存のNi基合金は、以下のような問題があった。
すなわち、従来の自動車用エンジンの排気温度は、800℃前後が主流であった。
しかしながら、近年、燃費向上や排ガス浄化などのため、理論空燃比に近い空燃比で燃焼を行うエンジンが開発されてきている。この種のエンジンでは、その排気温度が900℃に達する場合がある。
このような温度では、既存のNi基合金は、引張強さ、疲労強度など、高温における機械的特性が大きく低下してしまう。そのため、既存のNi基合金を用いて排気バルブを形成しても、必要なバルブ特性が得られず、その結果、エンジン性能を十分に高めることができないといった問題があった。
一方、高温特性に優れたNi基合金として、Coを12〜14%程度含有するWaspaloyやUdimet520などを用いることも考えられる。
ところが、これらのNi基合金は、被研削性が悪いため、研削砥石の寿命が低下したり、製品の表面加工精度が低下したりするなどの問題があった。さらに、Co含有率が高いので、材料コストも非常に高くなる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、高温における機械的特性、被研削性に優れ、比較的安価なNi基合金を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るNi基合金は、質量%で、C:0.01〜0.15%、Si:1%以下、Mn:1%以下、P:0.02%以下、S:0.01%以下、Co:0.10%未満、Cr:16〜22%、Mo:4〜10%、W:5%以下、Al:1.2〜2.5%、Ti:2.4〜4%、B:0.001〜0.05%、Zr:0.01〜0.5%、Fe:1%以下であり、残部がNiおよび不可避的不純物よりなることを要旨とする。
この場合、上記Ni基合金は、Mo+1/2Wが4〜10%の範囲内にある良い。
また、上記Ni基合金は、Nb:0.1〜3%、および、Ta:0.1〜3%から選択される1種または2種以上をさらに含有していても良い。
また、上記Ni基合金は、Ca:0.001〜0.03%、Mg:0.001〜0.03%、および、REM:0.001〜0.1%から選択される1種または2種以上をさらに含有していても良い。
また、上記Ni基合金は、Cu:0.01〜2%をさらに含有していても良い。
また、上記Ni基合金は、V:0.05〜1%をさらに含有していても良い。
本発明に係るNi基合金は、特定成分の含有率を特定範囲内としている。そのため、本発明に係るNi基合金は、900℃の高温であっても、引張強さ、疲労強度などの機械的特性に優れる。
また、本発明に係るNi基合金は、とりわけ、Co含有率が0.10未満に制限されている。そのため、WaspaloyやUdimet520に比較して、被研削性に優れ、材料コストも安価にすることができる。
したがって、本発明に係るNi基合金を、例えば、エンジンバルブ材料として用いた場合には、エンジン性能を向上させやすい。また、製品の研削加工時に用いる砥石寿命が長くなるとともに、製品の表面加工精度も向上させることができる。
また、本発明に係るNi基合金は、例えば、タービンディスク、ブレードなどにも有用である。
以下に、本発明の一実施形態について詳細に説明する。本発明に係るNi基合金(「本合金」ということがある。)は、特定成分の含有率が下記に規定される範囲内とされており、残部がNiおよび不可避的不純物よりなる。特定成分の種類、その含有率を規定した理由は、次の通りである。なお、以下の含有率の単位は、質量%である。
(1)C:0.01〜0.15%
Cは、Ti、Nb、Taと結合してMC炭化物や、Cr、Mo、Wと結合してM23、MC炭化物を形成し、結晶粒の粗大化防止や粒界強化などに寄与する有効な元素である。その効果を得るには、C含有率は、0.01%以上、好ましくは、0.03%以上とするのが良い。
一方、C含有率が高くなると、炭化物の生成量が多くなり、例えば、バルブ形状などに成形し難くなるし、靭延性も低下する傾向が見られる。そのため、C含有率は、0.15%以下、好ましくは、0.10%以下とするのが良い。
(2)Si:1%以下
Siは、主に、溶解精錬時の脱酸剤として作用する元素であり、必要に応じて含有させることができる。また、Siは、耐酸化性の向上にも寄与する。
Si含有率が高くなると、靭性、加工性などが低下する傾向が見られる。そのため、Si含有率は、1%以下とするのが良い。
(3)Mn:1%以下
Mnは、Siと同様に、主に脱酸剤として作用する元素であり、必要に応じて含有させることができる。
Mn含有率が高くなると、高温における耐酸化性、加工性などが低下する傾向が見られる。そのため、Mn含有率は、1%以下とするのが良い。
(4)P:0.02%以下
Pは、熱間加工性を低下させる元素である。本合金は、Niを低下させているため、熱間加工できる範囲が比較的狭く、できる限り熱間加工性を確保したい。そのため、P含有率は、0.02%以下とするのが良い。
(5)S:0.01%以下
Sは、Pと同様に、熱間加工性を低下させる元素である。そのため、S含有率は、0.01%以下とするのが良い。
(6)Co:0.10%未満
Coは、被研削性を低下させる主要元素である。また、材料コストを上昇させる主要元素でもある。そのため、Co含有率は、0.10%未満とするのが良い。
(7)Cr:16〜22%
Crは、耐熱性を保つのに必要な元素である。その効果を得るには、Cr含有率は、16%以上とするのが良い。
一方、Cr含有率が高くなると、σ相が析出して靭性が低下するとともに高温強度が低下する傾向が見られる。そのため、Cr含有率は、22%以下とするのが良い。
(8)Mo:4〜10%
Moは、主にマトリックスの固溶強化により高温強度を向上させる元素である。900℃における強度を向上させるためには、Mo含有率は、4%以上とするのが良い。
一方、Mo含有率が高くなると、材料コストが上昇するし、また、熱間加工性および耐酸化性が低下する傾向が見られる。そのため、Mo含有率は、10%以下、好ましくは、7%以下とするのが良い。
(9)W:5%以下
Wは、Moと同様に、主にマトリックスの固溶強化により高温強度を向上させる元素であり、必要に応じて含有させることができる。
W含有率が高くなると、材料コストが上昇するし、また、熱間加工性および耐酸化性が低下する傾向が見られる。そのため、W含有率は、5%以下、好ましくは、3%以下とするのが良い。
本合金において、上記Mo含有率とW含有率は、Mo+1/2Wが4〜10%の範囲内、好ましくは、4〜7%の範囲内になるように選択すると良い。高温強度、熱間加工性とのバランスなどに優れるからである。
(10)Al:1.2〜2.5%
Alは、Niと結合して高温強度を向上させるのに有効なγ’相を形成する重要な元素である。Al含有率が低くなると、γ’相の析出が不十分となり、高温強度を確保し難くなる傾向が見られる。そのため、Al含有率は、1.2%以上とするのが良い。
一方、Al含有率が高くなると、熱間加工性が低下する傾向が見られる。そのため、Al含有率は、2.5%以下、好ましくは、2.0%以下とするのが良い。
(11)Ti:2.4〜4%
Tiは、Alと同様に、Niと結合してγ’相を形成する元素である。Ti含有率が低くなると、γ’相の固溶温度が低下し、十分な高温強度が得られなくなる傾向が見られる。そのため、Ti含有率は、2.4%以上とするのが良い。
一方、Ti含有率が高くなると、η相(NiTi)が析出しやすくなって高温強度、靭性が劣化したり、熱間加工性が低下したりする傾向が見られる。そのため、Ti含有率は、4%以下、好ましくは、3.5%以下とするのが良い。
(12)B:0.001〜0.05%
Bは、熱間加工性の改善に寄与する元素である。また、粒界に編析し、粒界強度を高めて強度特性を向上させるのに有効な元素である。その効果を得るには、B含有率は、0.001%以上とするのが良い。
一方、B含有率が高くなると、母材の融点が下がり、熱間加工性が低下する傾向が見られる。そのため、B含有率は、0.05%以下とするのが良い。
(13)Zr:0.01〜0.5%
Zrは、熱間加工性の改善に寄与する元素である。また、粒界に偏析して粒界自体の強度を高めるとともに、高温加熱時に粒界付近のγ’欠乏相の生成を抑えて強度を高めるのに有効な元素である。その効果を得るには、Zr含有率は、0.01%以上とするのが良い。
一方、Zr含有率が高くなると、靱性が低下する傾向が見られる。そのため、Zr含有率は、0.5%以下とするのが良い。
(14)Fe:1%以下、
Feは、高温強度を低下させる元素であり、できる限り低減することが望ましい。そのため、Fe含有率は、1%以下とするのが良い。
本合金は、上述した構成元素に加えて、さらに、以下の元素から選択される1種または2種以上の元素を任意に含んでいても良い。これら元素の含有率を特定した理由は、以下の通りである。
<1>Nb:0.1〜3%、および、Ta:0.1〜3%から選択される1種または2種以上の元素
Nbは、AlとともにNiと結合してγ’相を強化する元素である。その効果を得るには、Nb含有率は、0.1%以上とするのが良い。
一方、Nb含有率が高くなると、熱間加工性が低下する傾向が見られる。そのため、Nb含有率は、3%以下、好ましくは、2%以下とするのが良い。
Taも、Nbと同様に、AlとともにNiと結合してγ’相を強化する元素である。その効果を得るには、Ta含有率は、0.1%以上とするのが良い。
一方、Ta含有率が高くなると、熱間加工性が低下する傾向が見られる。そのため、Ta含有率は、3%以下、好ましくは、2%以下とするのが良い。
<2>Ca:0.001〜0.03%、Mg:0.001〜0.03%、および、REM:0.001〜0.1%から選択される1種または2種以上の元素
Ca、Mg、REMは、熱間加工性を向上させるのに有効な元素である。その効果を得るには、Ca含有率、Mg含有率およびREM含有率は、何れも0.001%以上とするのが良い。
一方、Ca含有率、Mg含有率およびREM含有率が高くなると、靱性が低下する傾向が見られる。そのため、Ca含有率は、0.03%以下とするのが良い。Mg含有率は、0.03%以下とするのが良い。REM含有率は、0.1%以下とするのが良い。
<3>Cu:0.01〜2%
Cuは、耐酸化性を向上させるのに有効な元素である。その効果を得るには、Cu含有率は、0.01%以上とするのが良い。
一方、Cu含有率が高くなると、熱間加工性が低下する傾向が見られる。そのため、Cu含有率は、2%以下とするのが良い。
<4>V:0.05〜1%
Vは、MoやWと同様に、マトリックスの固溶強化に寄与する元素である。また、MC炭化物を形成し、炭化物を安定化させる効果もある。その効果を得るには、V含有率は、0.05%以上とするのが良い。
一方、V含有率が高くなると、靱性が低下する傾向が見られる。そのため、V含有率は、1%以下とするのが良い。
次に、本合金の製造方法の一例について説明する。
本合金を得るには、上述した化学組成となるように各原料を秤量し、例えば、高周波誘導炉などの溶解炉を用いて、合金インゴットを溶製する。その後、得られた合金インゴットを、必要に応じて、熱間鍛造、熱間圧延するなどすれば、所望の形状にすることができる。
また、得られた合金インゴットに対して、必要に応じて、固溶化処理、時効処理などを行っても良い。
上記固溶化処理としては、具体的には、例えば、950〜1150℃の温度に加熱した後、急冷する方法などを例示することができる。
また、上記時効処理の温度としては、具体的には、例えば、500〜1000℃、好ましくは、600〜900℃の温度を例示することができる。
以上説明した本合金の用途は、特に限定されるものではない。本合金の用途としては、具体的には、例えば、エンジンバルブ、タービンディスク、ブレード、耐熱ばね、エンジンシャフト、船用バルブ、ボルトなどを例示することができる。
以下、本発明を実施例を用いてより具体的に説明する。
初めに、後述する表1に示す化学組成となるように、秤量した各原料を、高周波誘導炉で溶製した後、50kgにそれぞれ鋳造した。その後、得られた各合金インゴットを1180℃にて熱間鍛造、熱間圧延することにより、直径16mmの丸棒をそれぞれ製造した。
次いで、得られた各丸棒につき、1050℃で1時間保持した後、水冷して固溶化処理を行うとともに、750℃で4時間保持した後、空冷して時効処理を行い、各試験材とした。
次いで、これら各試験材を用いて、室温と900℃における引張試験、回転曲げ疲労試験を行った。
なお、室温での引張試験は、JIS Z 2241に準拠し、900℃での引張試験は、JIS G 0567に準拠して行った。
また、回転曲げ疲労試験は、JIS Z 2274に準拠し、室温と900℃において、それぞれ3500rpmの回転数で試験を行い、10回での疲労強度を算出した。
次いで、時効処理後の各試験材について、研削加工試験を行った。この研削加工試験は、外径25mm、研削部分長さ300mmの試験片を用い、外径600mmの砥石で砥石周速700m/分、長手方向の送り速度30mm/秒、1パス当たり0.2mmの切り込み量にて、5パス加工する方法で行った。
そして、加工後の砥石磨耗量により被研削性を評価した。すなわち、比較例1に係る試験片による砥石磨耗量を100とし、各試験片による砥石磨耗量を割合で表し、被研削性を示す指数とした。
表1に実施例、比較例に係るNi基合金の化学組成を、表2に実施例、比較例に係るNi基合金の試験結果を示す。
Figure 0004972972
Figure 0004972972
表1および表2によれば、以下のことが分かる。すなわち、比較例1、2に係るNi基合金は、とりわけ、Co含有率が極めて高い。そのため、被研削性に劣ることが分かる。また、高価なCoを多量に含有していることから、その材料コストも比較的高くなる。
一方、比較例3〜5に係るNi基合金は、Co含有率を低減させているが、Al、Tiといったγ’相形成元素の含有率が低い。さらに、比較例4、5に係るNi基合金は、Mo、Wといった固溶強化元素の含有率が極めて低く、高温強度を低下させるFe含有率が極めて高い。これらの理由により、比較例3〜5に係るNi基合金は、高温における機械的特性に劣ることが分かる。
これらに対し、実施例1〜15に係るNi基合金は、特定成分の含有率を特定範囲内としている。そのため、実施例1〜15に係るNi基合金は、900℃の高温であっても、引張強さ、疲労強度などの機械的特性に優れる。
また、実施例1〜15に係るNi基合金は、とりわけ、Co含有率が0.10未満に制限されている。そのため、被研削性に優れるとともに、材料コストも安価にすることができる。
したがって、これらNi基合金を、例えば、エンジンバルブ材料として用いた場合には、エンジン性能を向上させやすいと言える。また、製品の研削加工時に用いる砥石寿命が長くなるとともに、製品の表面加工精度も向上させることが可能となる。
以上、本発明に係るNi基合金について説明したが、本発明は、上記実施形態、実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能なものである。

Claims (6)

  1. 質量%で、
    C :0.01〜0.15%、
    Si:1%以下、
    Mn:1%以下、
    P :0.02%以下、
    S :0.01%以下、
    Co:0.10%未満、
    Cr:16〜22%、
    Mo:4〜10%、
    W :5%以下、
    Al:1.2〜2.5%、
    Ti:2.4〜4%、
    B :0.001〜0.05%、
    Zr:0.01〜0.5%、
    Fe:1%以下であり、
    残部がNiおよび不可避的不純物よりなることを特徴とするNi基合金。
  2. さらに、Mo+1/2Wが4〜10%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のNi基合金。
  3. Nb:0.1〜3%、および、
    Ta:0.1〜3%、
    から選択される1種または2種以上をさらに含有することを特徴とする請求項1または2に記載のNi基合金。
  4. Ca:0.001〜0.03%、
    Mg:0.001〜0.03%、および、
    REM:0.001〜0.1%、
    から選択される1種または2種以上をさらに含有することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のNi基合金。
  5. Cu:0.01〜2%をさらに含有することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のNi基合金。
  6. V:0.05〜1%をさらに含有することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のNi基合金。
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