JP4972143B2 - シェーピングフォーマ - Google Patents

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Description

本発明は、円筒状の生タイヤ基体をトロイド状に膨張させてシェーピングするシェーピングフォーマに係わり、特にビード部が保持されるロックセグメントの縮径状態において、ブラダーを使用することなく生タイヤ基体内を気密に保持することができ、ブラダーレスでのシェーピングを可能とするシェーピングフォーマに関する。
例えば、ラジアルタイヤのツーステージ成形方法では、1stステージにて成形されたビードコア付きの円筒状の生タイヤ基体を、2ndステージのシェーピングフォーマに移載してトロイド状に膨張させることにより、この生タイヤ基体の膨張部分を、予め待機させたトレッドリングの内周面に貼り付けて生タイヤを形成している。
そして前記シェーピングフォーマとして、下記の特許文献1のものが知られている。このものは、図10(A)に示すように、軸心方向内外に移動可能な両側のガイドケースaに、生タイヤ基体Tのビード部Tbを保持するビードロック手段bを具える。前記ビードロック手段bは、前記ガイドケースa内を軸心方向内外に移動可能なコーン状のスライドリングcと、周方向に分割された複数のロックセグメントdとを具え、スライドリングcの軸心方向内方移動により、軸心方向内端部の傾斜面c1が、各ロックセグメントdの半径方向内端部を押し上げることにより拡径しうる。
しかし、このビードロック手段bでは、図10(B)に示すように、拡径状態において、各ロックセグメントdが放射状に広がるため、ロックセグメントd間に隙間が生じ、タイヤ基体内を気密に保持することができなくなる。そのため、一端e1がビード座をなすロックセグメントdの半径方向外端に取り付き、かつ他端e2が前記ガイドケースaに取り付くブラダーeを設け、これによりタイヤ基体T内を気密に保持している。
特開2000−229362号公報
しかしながら、前記ブラダーeは、消耗品であり頻繁な交換が必要であるため、生産コストの上昇を招くとともに、交換時のライン停止などにより生産効率を低下させるという問題がある。又ブラダーeを膨張させるためのエアーの吸排気の配管や制御が必要となる設備コストも上昇させる。
そこで本発明は、拡径状態において、ブラダーを用いることなく、生タイヤ基体内を気密に保持することができ、ブラダーレスでのシェーピングを可能とし、生産コストや設備コストの低減、及び生産効率の向上を図りうるシェーピングフォーマを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、フォーマ中心軸部に同心に保持されかつ軸心方向内外に移動しうる両側のガイドケースと、
各ガイドケースに取り付きかつ円筒状の生タイヤ基体のビード部を保持するビードロック手段とを具えるシェーピングフォーマであって、
前記ビードロック手段は、周方向に分割されかつ拡縮手段により半径方向内外へ移動することによって、前記ビード部を保持する拡径状態とビード部を開放する縮径状態との間を移動しうる複数のロックセグメントを具え、
かつ前記ロックセグメントは、周方向巾が大な第1のロックセグメントと、周方向巾が小かつ前記第1のロックセグメントとは周方向に交互に配される第2のロックセグメントとからなるとともに、
前記拡縮手段は、
前記ガイドケース内を該ガイドケースとは同心に軸心方向内外に移動可能に配され、かつ軸心方向内端部に軸心方向内方に向かって半径方向内方に傾斜するテーパ面部を有するコーン状のスライドリングと、
前記ガイドケース内に半径方向内外に移動可能に配され、かつ半径方向内端部に前記テーパ面部と係合する係合部を有することにより、前記スライドリングの軸心方向内方移動によって半径方向外方に移動しうる複数の半径方向移動片と具え、
しかも前記半径方向移動片は、半径方向外端部に前記第1のロックセグメントを取り付けた第1の移動片と、前記第2のロックセグメントを取り付けた第2の移動片とからなり、
かつ前記テーパ面部は、前記第1の移動片の係合部と係合しうる第1のテーパ面部と、この第1のテーパ面部とは傾斜が異なりかつ前記第2の移動片の係合部と係合しうる第2のテーパ面部とからなる一方、
前記縮径状態において、前記第2のロックセグメントは、第1のロックセグメントよりも半径方向内方に位置し、かつ拡径状態において、第1、第2のロックセグメントは、周方向に横並びしかつ周方向端面同士を気密に突き合わせてシールするとともに、
前記スライドリングは、その半径方向端部に、前記拡径状態の各ロックセグメントの軸心方向外側面と接してこの外側面との間をシールするシールリングを設けたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記スライドリングは、前記拡径状態において各前記半径方向移動片の半径方向外端面と当接するストッパを具えることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記第1、第2のロックセグメントは、ゴム状弾性体からなることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、ガイドケースの軸心方向内端部に設けるテーパ面部を、第1の移動片と係合しうる第1のテーパ面部と、この第1のテーパ面部とは傾斜が異なりかつ前記第2の移動片と係合しうる第2のテーパ面部とで形成している。これにより、第1、第2のロックセグメントの半径方向のストロークを相違させることができ、前記縮径状態において、第2のロックセグメントを第1のロックセグメントよりも半径方向内方に控えさせながら、拡径状態において、第1、第2のロックセグメントを周方向に横並びさせることができる。
そしてこの拡径状態において、第1、第2のロックセグメントの周方向端面同士を、気密に突き合わさせてこの間をシールしている。又前記スライドリングの半径方向端部には、前記拡径状態の各ロックセグメントの軸心方向外側面と接するシールリングを設け、この外側面との間をシールしている。
従って、生タイヤ基体のビード部が保持された拡径状態において、前記生タイヤ基体の内部を気密に保持することができる。そのため、従来のシール用のブラダーが不要となり、このブラダーに起因した前記問題点、即ち、生産コストの上昇、交換時のライン停止により生産効率の低下、吸排気用の配管や制御のために設備コストの上昇などを抑制することができる。しかもシールリングをスライドリングに取り付けたため、拡径状態になった時のみ接しうるなど前記シールリングの摩耗損傷を抑制しうる。又拡径状態以外は、シールされないため、エアーによる前記スライドリングの軸心方向内側への移動を妨げることもない。
本発明のシェーピングフォーマが採用された生タイヤ成形ラインの一例を概念的に示す平面図である。 シェーピングフォーマを示す断面図である。 シェーピングフォーマを拡大して示す断面図である。 第1、第2のロックセグメントにおける拡径状態と縮径状態とを示す端面図である。 ガイドケースを示す斜視図である。 ビードロック手段の主要部を示す分解斜視図である。 拡径状態におけるロックセグメントとガイドケースとのシール状態を示す拡大断面図である。 ビードロック手段による生タイヤ基体のセンタリングを示す説明図である。 (A)は生タイヤ基体を示す側面図、(B)は生タイヤ基体の形成状態を示す説明図である。 (A)は、従来のビードロック手段の一例を示す断面図、(B)はその問題点を説明するロックセグメントの側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明のシェーピングフォーマ1が採用された生タイヤ成形ライン2の一例を概念的に示す平面図であって、本例ではターンテーブル3上に、2つのシェーピングフォーマ1が位置替え可能に設置されている。
図1中の符号4は、所謂バンドドラムであって、例えば図9(A)に示すように、ビードコア付きの円筒状の生タイヤ基体Tを形成する。このバンドドラム4では、図9(B)に示すように、その外周面上でインナーライナゴム、カーカスなどのシート状のタイヤケース構成部材T1を順次巻回して円筒状体を形成した後、その軸心方向両端部分にビードコアT2を外挿する。その後、ビードコアT2からのはみ出し部分T1aを、バンドドラム4に付属のターンアップブラダ等によりビードコアT2の回りで折り返すことによって前記円筒状の生タイヤ基体Tが形成される。なお前記生タイヤ基体Tには、他にサイドウォールゴム、ビード補強層、クリンチゴム等をタイヤ構造に応じて適宜含ませることができるが、これらの一部、例えばサイドウォールゴムなどは、シェーピングフォーマ1に移載した後、このシェーピングフォーマ1上で貼着することもできる。
又図1中の符号5は、所謂ベルトドラムであって、例えばベルトプライ、バンドプライ等のトレッド補強コード、及びトレッドゴムを含むトレッド構成部材を、このベルトドラム5の外周面上で順次巻回することにより、環状のトレッドリング6を形成する。なお前記バンドドラム4にて形成された生タイヤ基体Tは、所謂タイヤケース搬送装置(図示しない。)によって、第1待機位置P1のシェーピングフォーマ1に移載される。しかる後、このシェーピングフォーマ1は、前記ターンテーブル3の回転によって第2待機位置P2に位置替えするとともに、この第2待機位置P2のシェーピングフォーマ1に保持された生タイヤ基体Tの半径方向外側のフォーマ赤道位置Cに、前記ベルトドラム5にて形成されたトレッドリング6が、所謂トレッドリング搬送装置(図示しない。)によって搬入され、生タイヤ基体Tの膨張及びトレッドリング6との接合が行われる。
次に、前記シェーピングフォーマ1は、図2に示すように、フォーマ中心軸部10に同心に保持されかつ軸心方向内外に近離可能に移動しうる両側のガイドケース11を有し、前記円筒状の生タイヤ基体Tを、この一対のガイドケース11、11間に跨がらせて同心に保持する。又各前記ガイドケース11には、拡縮径できかつ拡径によって前記生タイヤ基体Tのビード部Tbを保持するビードロック手段12が取り付く。
前記フォーマ中心軸部10は、モータ駆動される支軸本体10Aと、この支軸本体10Aにベアリングを介して同心に保持される筒状のスリーブ10Bとを有する。前記支軸本体10Aとスリーブ10Bとは、一体回転しうる連結状態と、支軸本体10Aのみ独立して回転しうる非連結状態とをクラッチ機構(図示しない。)を用いて切換自在に接続される。又前記支軸本体10Aは、フォーマ赤道位置Cの両側に、左ネジ部10A1と右ネジ部10A2とが形成されるとともに、前記支軸本体10Aとスリーブ10Bとの間隙部には、前記左ネジ部10A1及び右ネジ部10A2とそれぞれ螺合するナット金具13、13が配される。このナット金具13と、前記ガイドケース11とは、前記スリーブ10Bに形成されかつ軸心方向方向にのびる案内孔14を通る連結金具15を介して一体に連結される。
従って、前記非連結状態においては、前記支軸本体10Aのみがモータ駆動によって回転し、前記ナット金具13及び連結金具15を介して、一対のガイドケース11、11を、フォーマ赤道位置Cを中心として軸心方向内外に接離移動させうる。又前記連結状態においては、前記ガイドケース11は、所定の接離移動位置において支軸本体10A及びスリーブ10Bとともに一体回転しうる。
又前記ガイドケース11は、図3に示すように、スリーブ10Bに摺動自在に外挿保持される内筒部16と、この内筒部16の軸心方向内端側および外端側で半径方向外側に立ち上がる内外の側壁部17、18と、前記外の側壁部18の半径方向外端から軸心方向内方にのびる外筒部19とを具える。これによりガイドケース11は、前記内筒部16と外筒部19との間かつ内外の側壁部17、18間に、ビードロック収納スペースHを形成している。
次に、前記ビードロック手段12は、周方向に分割された複数のロックセグメント20と、拡縮手段21とを具える。そしてロックセグメント20は、前記拡縮手段21により半径方向内外へ移動することによって、前記ビード部Tbを保持する拡径状態Yeと、ビード部Tbを開放する縮径状態Yrとの間を移動しうる。
前記ロックセグメント20は、図4に示すように、周方向巾が大な第1のロックセグメント20Aと、周方向巾が小かつ前記第1のロックセグメント20Aとは周方向に交互に配される第2のロックセグメント20Bとから構成される。第1のロックセグメント20Aの周方向の両端面22は、半径方向内方に向かって周方向巾を減じる向きに傾斜する内向き傾斜面として形成される。又第2のロックセグメント20Bの周方向の両端面23は、半径方向内方に向かって周方向巾を増す向きに傾斜する外向き傾斜面として形成される。
そして前記拡径状態Yeにおいて、前記第1、第2のロックセグメント20A、20Bは、周方向に横並びし、かつ周方向端面22、23同士が気密に突き合わせて当接することで、この周方向端面22、23間をシールするとともに、前記第1、第2のロックセグメント20A、20Bの各外表面SA、SBが互いに協働して、実質的に連続する一つの円筒面S0を形成する。又縮径状態Yrにおいては、前記第2のロックセグメント20Bは、第1のロックセグメント20Aよりも半径方向内方に後退し、これによってロックセグメント20は縮径しうる。
本例では、ロックセグメント20は、拡径状態Yeにおいて前記周方向端面22、23間が気密に当接してシールされるように、例えばポリウレタンなどのゴム状弾性体によって形成される。又ロックセグメント20は、図3、6に示すように、ビード部Tbの底面を受けるビード受け部20aと、その軸心方向内端から半径方向外側に突出しかつ前記ビード部Tbの軸心方向内側面と当接して該ビード部Tbの位置決めを行う上フランジ状の上突出片部20bと、ビード受け部20aの軸心方向外端から半径方向内側に突出する下突出片部20cとを具える。
次に、前記拡縮手段21は、前記ガイドケース11内を該ガイドケース11とは同心に軸心方向内外に移動可能に配されるスライドリング24と、ガイドケース11内に半径方向内外に移動可能に配される複数の半径方向移動片25と具える。
具体的には、前記スライドリング24は、図3、5に示すように前記ビードロック収納スペースH内を軸心方向に摺動しうるピストンであって、その軸心方向内端部を、軸心方向内方に向かって半径方向内方に傾斜するテーパ面部26としたコーン状リング体として形成される。このスライドリング24は、Oロングなどのシール材27を介して前記内筒部16の外周面および外筒部19の内周面と気密に接触するとともに、本例では、前記外の側壁部18を貫通して前記ビードロック収納スペースHに通じる空気流路28から、圧縮空気が流入することで、前記スライドリング24は軸心方向に摺動しうる。なおスライドリング24の内周面には、軸心方向にのびるキー溝29aが設けられるとともに、前記内筒部16の外周面には、キー溝29aと係合してスライドリング24を回り止めしつつ軸心方向に案内するキー29bが突出している。
又前記テーパ面部26は、傾斜が互いに相違しかつ周方向に交互に配される第1、第2のテーパ面部26A、26Bから形成される。本例では、前記第2のテーパ面部26Bは、一定勾配の単傾斜面からなる。又前記第1のテーパ面部26Aは、第2のテーパ面部26Bよりも半径方向外側を通って本例では該第2のテーパ面部26Bと略同勾配でのびる軸芯方向内側の内傾斜面部26A1と、前記第2のテーパ面部26Bと面一をなす軸芯方向外側の外傾斜面部26A2と、前記第2のテーパ面部26Bよりも緩傾斜をなしかつ前記内傾斜面部26A1と外傾斜面部26A2とを継ぐ中傾斜面部26A3とから構成される。なお第1のテーパ面部26Aとしては、例えば前記内傾斜面部26A1を第2のテーパ面部26Bとは勾配を違えて形成することも、又中傾斜面部26A3を水平面として形成することもできるなど、種々な態様に変形しうる。
次に、前記半径方向移動片25は、その半径方向外端部に前記第1のロックセグメント20Aを取り付けた第1の移動片25Aと、第2のロックセグメント20Bを取り付けた第2の移動片25Bとから形成される。各移動片25A、25Bは、実質的に同構成であり、図6に示すように、矩形ブロック状の主部30aの軸心方向内側に、やや巾狭の副部30bを設けた基体30を具えるとともに、前記副部30bの周方向両側面には、半径方向内外にのびる例えば溝状のガイド部31aが形成される。又ガイドケース11における前記内の側壁部17の軸心方向外面には、前記ガイド部31aと係合して、各移動片25A、25Bを半径方向内外に案内する例えばリブ状の複数の案内部31bが放射線状に形成されている。
又各前記基体30の半径方向内端部には、それぞれ前記テーパ面部26と係合する係合部32を具える。この係合部32は、本例では、前記主部30aの半径方向内端部に枢着されるローラ32Aからなり、これにより屈曲面である前記第1のテーパ面部26Aに対しても、円滑な係合が達成される。
なお前記第1、第2の移動片25A、25Bの各ローラ32Aは、それぞれ第1、第2のテーパ面部26A、26Bに接しながら転動し、前記スライドリング24の軸心方向の内方移動にともなって、第1、第2のロックセグメント20A、20Bをそれぞれ半径方向外方に押し上げて移動させる。このとき、第1の移動片25Aのローラ32Aが、前記内傾斜面部26A1と接触(係合)しているときには、第1のロックセグメント20Aは、第2のロックセグメント20Bから半径方向外方に一定の距離を保ちながら、即ち一定の距離で先行しながら半径方向外方に移動する。又前記中傾斜面部26A3と接触(係合)しているときには、第1のロックセグメント20Aは、第2のロックセグメント20Bとの距離を縮めながら半径方向外方に移動する。そして、該中傾斜面部26A3の半径方向外端位置Qでは、前記距離が0となって、第2のロックセグメント20Bが第1のロックセグメント20Aに追いつき、第1、第2のロックセグメント20A、20Bが周方向に横並びする前記拡径状態Yeとなる。
次に、前記スライドリング24では、図3、5、7の如く、その半径方向端部に、前記拡径状態Yeの各ロックセグメント20の軸心方向外側面20Sと接してこの外側面20Sとの間をシールするシールリング34を設けている。
本例では、前記スライドリング24の外周面上、かつガイドケース11における前記外筒部19の軸心方向内端部よりも軸心方向内方の位置に、半径方向外側に突出する環状の突出部24aが形成されるとともに、この突出部24aの軸心方向内側面に、例えばゴム状弾性材からなる前記シールリング34が取り付けられる。
そして、前記スライドリング24の軸心方向内方移動に伴って、各ロックセグメント20は半径方向外側に拡径移動し、この拡径移動の終端である拡径状態Yeとなったとき、前記スライドリング24に設ける前記シールリング34が、前記ロックセグメント20の軸心方向外側面20S(本例では下突出片部20cの軸心方向外側面20Sに相当する。)と接し、この外側面20Sとの間をシールすることができる。なお拡径状態Yeでは、前述した如く、各ロックセグメント20の周方向端面22、23同士も気密に当接してシールされるとともに、ビード部Tbと前記ロックセグメント20のビード受け部20aとの間もビード部Tbとビード受け部20aとの圧接によってシールされる。従って本実施形態のシェーピングフォーマ1では、前記生タイヤ基体Tの内部を気密に保持することができる。
そのため、従来のシール用のブラダーが不要となり、このブラダーに起因した問題点、即ち、生産コストの上昇、交換時のライン停止により生産効率の低下、吸排気用の配管や制御のために設備コストの上昇などを抑制することができる。
しかもシールリング34をスライドリング24に取り付けたため、拡径状態Yeの時のみ接しうるなど、拡径状態Ye以外の状態では前記シールリング34は他の部材と擦れることがなく、このシールリング34の摩耗損傷を抑制し使用寿命を向上しうる。又拡径状態Ye以外はシールされないため、エアーによる前記スライドリング24の軸心方向内側への移動を妨げることがない。又ロックセグメント20に、前記下突出片部20cを設けているため、シールリング34と接する前記外側面20Sを広く確保でき、シールの確実性を高めることができる。
なおロックセグメント20の縮径状態Yrへの帰還は、周方向に連続してのびる環状の収縮バンド35による収縮によって行われる。この収縮バンド35は、例えばゴム状弾性材やコイルバネ等からなり、前記半径方向移動片25の前記基体30に設ける周方向のバンド収容溝36に配される。
又前記ガイドケース11には、前記拡径状態Yeにおいて前記半径方向移動片25の半径方向外端面25Sと当接するストッパ37を具える。これは、移載された生タイヤ基体Tのビード部Tbをロックセグメント20の拡径によって保持するが、このとき、生タイヤ形成精度を高めるために、生タイヤ基体Tをセンタリングすることが要求される。そのため、本例では、図8に示すように、予めガイドケース11、11を、生タイヤ基体Tの最終取付間隔よりも狭い間隔を隔てて待機させ、生タイヤ基体Tを受け取る。そしてこの位置にて、ロックセグメント20を拡径させて、生タイヤ基体Tを仮保持する。しかる後、拡径状態Yeを維持しながら、両側のロックセグメント20の上突出片部20bが、各ビード部Tbの軸心方向内側面と当接するまで、ガイドケース11、11を軸心方向両外側に移動させる。これにより、生タイヤ基体Tをセンタリングをすることができる。
しかしそのためには、拡径状態Yeのビード受け部20a上で、ビード部Tbが軸心方向に移動できることが必要であり、そのために拡径状態Yeにおけるロックセグメント20の外径を高精度で管理することが要求される。従って本例では、前記半径方向移動片25の半径方向外端面25Sと当接することにより、拡径状態Yeにおけるロックセグメント20の外径を規制するストッパ37を設けている。このストッパ37は、周方向に連続してのびる環状のストッパ片37Aを有し、本例では、ガイドケース11の前記内の側壁部17に取り付けられる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 シェーピングフォーマ
10 フォーマ中心軸部
11 ガイドケース
12 ビードロック手段
20 ロックセグメント
20A 第1のロックセグメント
20B 第2のロックセグメント
21 拡縮手段
22、23 周方向端面
24 スライドリング
25 半径方向移動片
25A 第1の移動片
25B 第2の移動片
26 テーパ面部
26A 第1のテーパ面部
26B 第2のテーパ面部
32 係合部
34 シールリング
37 ストッパ
T 生タイヤ基体
Tb ビード部
Ye 拡径状態
Yr 縮径状態

Claims (3)

  1. フォーマ中心軸部に同心に保持されかつ軸心方向内外に移動しうる両側のガイドケースと、
    各ガイドケースに取り付きかつ円筒状の生タイヤ基体のビード部を保持するビードロック手段とを具えるシェーピングフォーマであって、
    前記ビードロック手段は、周方向に分割されかつ拡縮手段により半径方向内外へ移動することによって、前記ビード部を保持する拡径状態とビード部を開放する縮径状態との間を移動しうる複数のロックセグメントを具え、
    かつ前記ロックセグメントは、周方向巾が大な第1のロックセグメントと、周方向巾が小かつ前記第1のロックセグメントとは周方向に交互に配される第2のロックセグメントとからなるとともに、
    前記拡縮手段は、
    前記ガイドケース内を該ガイドケースとは同心に軸心方向内外に移動可能に配され、かつ軸心方向内端部に軸心方向内方に向かって半径方向内方に傾斜するテーパ面部を有するコーン状のスライドリングと、
    前記ガイドケース内に半径方向内外に移動可能に配され、かつ半径方向内端部に前記テーパ面部と係合する係合部を有することにより、前記スライドリングの軸心方向内方移動によって半径方向外方に移動しうる複数の半径方向移動片と具え、
    しかも前記半径方向移動片は、半径方向外端部に前記第1のロックセグメントを取り付けた第1の移動片と、前記第2のロックセグメントを取り付けた第2の移動片とからなり、
    かつ前記テーパ面部は、前記第1の移動片の係合部と係合しうる第1のテーパ面部と、この第1のテーパ面部とは傾斜が異なりかつ前記第2の移動片の係合部と係合しうる第2のテーパ面部とからなる一方、
    前記縮径状態において、前記第2のロックセグメントは、第1のロックセグメントよりも半径方向内方に位置し、かつ拡径状態において、第1、第2のロックセグメントは、周方向に横並びしかつ周方向端面同士を気密に突き合わせてシールするとともに、
    前記スライドリングは、その半径方向端部に、前記拡径状態の各ロックセグメントの軸心方向外側面と接してこの外側面との間をシールするシールリングを設けたことを特徴とするシェーピングフォーマ。
  2. 前記スライドリングは、前記拡径状態において各前記半径方向移動片の半径方向外端面と当接するストッパを具えることを特徴とする請求項1記載のシェーピングフォーマ。
  3. 前記第1、第2のロックセグメントは、ゴム状弾性体からなることを特徴とする請求項1又は2記載のシェーピングフォーマ。
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