JP4971773B2 - 燃料電池電源装置および燃料電池の制御方法 - Google Patents

燃料電池電源装置および燃料電池の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、簡易な構成で高出力を安定に維持できる燃料電池電源装置および燃料電池の制御方法に関する。
携帯型電子機器には、携帯電話機、ノート型コンピュータ、携帯型オーディオ・ビジュアル機器、モバイル端末機器など、多種があるが、二次電池を内蔵し、電源とするものが多い。携帯型電子機器は、一方では、小型の内蔵電源で長時間の動作を可能にするため、低消費電力化が求められてきたが、他方では、高機能化および多機能化が進み、消費電力が増大する傾向も見られている。
そのため、小型で大容量の電源、すなわち高密度の電源が求められ、二次電池は、シール鉛バッテリー、Ni−Cd電池、ニッケル水素電池、そしてリチウムイオン電池が実用化され、小型軽量化および高エネルギー密度化が図られてきた。
しかしながら、大容量の二次電池は、大型の充電器が必要であったり、充電時間が長くなったりしがちである。いずれにしても、二次電池は、使用するごとに充電する手間と時間がかかる。そこで、充電を必要としない小型の電源として、燃料電池が注目されている。燃料電池は、燃料を補給する限り、原理的には半永久的に使用できる利点がある。
燃料電池は、多様な方式のものが開発されてきたが、可燃性の水素ガスを用いるため取り扱いが不便であったり、改質によって水素ガスを得るための改質器が必要であるなどの理由で小型化が困難であったり、動作温度が室温より極端に高温であったりするものは、携帯型電子機器には一般に不向きである。
そこで、現在は、固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)の開発が進んでいる。PEFCは、イオン伝導性を有する高分子膜を電解質として用いる燃料電池である。PEFCの基本構造では、燃料極(負極)、固体高分子膜(電解質)、空気極(正極)を貼り合わせて一体化した膜電極接合体(MEA, Membrane Electrode Assembly)を基本部品とし、1つの基本単位となる単セルを構成している。セルスタック (fuel cell stack)は、単セルを積層して直列接続し、所望の高電圧を得られるようにしたものである。
PEFCの中でも、特に携帯型電子機器用として、直接メタノール形燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)が注目されている。DMFCは、燃料から水素を取り出す改質器を介さず、燃料極へメタノール水溶液を直接供給し、空気極へ空気を供給することによって動作する。DMFC内の反応の概略を述べると、燃料極では、メタノールと水とが反応して水素イオン(プロトン)が発生し、この水素イオンのうち、固体高分子膜を透過したものは、空気極において空気中の酸素と反応する。このような過程を経て、DMFCから電力が取り出される。DMFCの利点は、室温程度の温度で反応が起こって動作するため取り扱いが容易であること、反応機構が単純であること、燃料効率が高いこと、運搬性や起動性がよいこと、ガスリークの心配がないことなどが挙げられる。
そこで、従来、電源入力端子を有するノート型パーソナルコンピュータと、この電源入力端子に接続される外付けの燃料電池を具備したコンピュータシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、マイコンが、電流検出抵抗を用いて、DMFCセルスタックから電子機器への出力電流を検出し、ファンを制御信号によって制御して、DMFCセルスタックでの発電による温度上昇や水蒸気の発生による結露の防止を図った燃料電池ユニットが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−32154号公報 特開2004−127618号公報
しかしながら、前記従来のコンピュータシステムは、低い電力しか得られない燃料電池の使用を前提としている。このため、このコンピュータシステムは、燃料電池使用時の「燃料電池モード」では、消費電力が多いアプリケーションプログラム以外のアプリケーションプログラムだけが動作する。結局のところ、このノート型パーソナルコンピュータの機能を充分に発揮させるには、ACアダプタを接続して、「通常モード」にしなければならない問題点があった。
また、前記従来の燃料電池ユニットでは、ファンの回転速度の制御は、DMFCセルスタックの出力電流値に基づいて行われているので、必ずしもDMFCセルスタック内部の化学反応の現状を反映した通風が行われるとは限らない。このため、高出力が保てず、出力が不安定になることがある問題点があった。
すなわち、DMFCは、MEAの燃料極(負極)にメタノール水溶液を供給し、MEAの空気極(正極)に酸素(空気)を供給することによって発電するが、MEAは、風量の大小や温度の上下に対して出力が大きく変化する。したがって、環境によっては、DMFCの温度が低下して発電電力が低下したり、DMFCの温度が上昇して故障したりする問題点があった。
なお、DMFCは、体積エネルギー密度[W/L]および質量エネルギー密度[W/kg]の点で既存の二次電池よりも高密度化されることが期待できるが、出力密度の向上を図るため、MEAの単位面積あたりの出力向上が望まれていた。安定な高出力を得るには、MEA自体の発電能力を増加させるほか、動作環境に応じて、DMFCを適切な運転状態に保つための制御を行うことが必要である。
本発明は、前記した問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で高出力を安定に維持できる燃料電池電源装置および燃料電池の制御方法を提供することをその課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明の燃料電池電源装置および燃料電池の制御方法は、燃料電池温度センサによって燃料電池の温度を検出し、判別制御部によって燃料電池の温度によって燃料電池の使用電圧範囲を決定し、この使用電圧範囲内で、燃料電池の電圧に応じて送風機の出力を変化させ、燃料電池の電圧が前記使用電圧範囲を下回ると、前記送風機の送風出力を低下させることを特徴とする。その具体的手段については、本発明による各実施形態の説明を通じ、その技術思想を表現するものとする。
本発明によれば、簡易な構成で高出力を安定に維持できる燃料電池電源装置および燃料電池の制御方法を提供できる。
次に、添付した各図を参照し、本発明による各実施形態について詳細に説明する。なお、以降の説明において、原則として、実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による第1実施形態の燃料電池電源装置1を示すブロック図である。
この燃料電池電源装置1は、DMFCモジュール10と、DMFC温度センサ13と、昇圧DC−DCコンバータ17と、充電用DC−DCコンバータ18と、補機用昇降圧DC−DCコンバータ14と、補機(送風機)15と、補機(燃料ポンプ)16と、レギュレータ11と、判別制御部12と、を具備している。
DMFCモジュール10は、DMFCの単セル(図示せず)を所定数積層したセルスタックから構成されている。DMFCモジュール10の発電による出力電圧DMFC+は、後段の昇圧DC−DCコンバータ17および補機用昇降圧DC−DCコンバータ14へ出力されるとともに、その値が判別制御部12へ入力されている。
DMFC温度センサ13は、DMFCモジュール10に付設され、DMFCモジュール10の温度を示す信号(DMFC温度信号)を取り出せるものであって、サーミスタ(図示せず)を含んで構成されている。サーミスタのほか、熱電対や温度測定用のICパッケージ(いずれも図示せず)など、温度によって抵抗値や起電圧などの電気的物理量が定まる素子を含んで構成してもよい。
昇圧DC−DCコンバータ17は、DMFCモジュール10の出力電圧DMFC+を所定電圧まで昇圧する機能を有する。昇圧DC−DCコンバータ17の出力電圧Voutは、後段の充電用DC−DCコンバータ18へ出力され、また、ダイオードD1を介してレギュレータ11へ出力される。
充電用DC−DCコンバータ18は、出力側の端子間電圧を監視するとともに、判別制御部12の制御を受けて、昇圧DC−DCコンバータ17からの出力を昇降圧したり、電流値の調整を行ったりし、二次電池パック(図5を参照して後記)へ出力電圧Li1+を出力する。さらに、出力電圧Li1+は、ダイオードD2を介して、レギュレータ11へも出力され、また、補機用昇降圧DC−DCコンバータ14へも出力される。
補機用昇降圧DC−DCコンバータ14は、判別制御部12の制御に従って、DMFCモジュール10の出力、充電用DC−DCコンバータ18の出力を用いて、補機(送風機)15に駆動電圧M1±を送って駆動し、また、補機(燃料ポンプ)16に駆動電圧M2±を送って駆動する。
補機(送風機)15は、補機用昇降圧DC−DCコンバータ14によって駆動され、駆動電圧M1±に応じた風量の空気(酸素)を、DMFCモジュール10の空気極(図示せず)へ送風する。
補機(燃料ポンプ)16は、補機用昇降圧DC−DCコンバータ14によって駆動され、DMFCモジュール10の燃料極(図示せず)へ、燃料タンク(図示せず)から燃料であるメタノールを送出する。
DMFCモジュール10の代わりに、別のPEFCモジュール(図示せず)を備えた場合は、補機(燃料ポンプ)16は、メタノール以外の燃料を送出し、補機(送風機)15は、このメタノール以外の燃料に応じた酸化性ガスを送風するようにする。
また、補機(燃料ポンプ)16を用いずに、燃料タンクをPEFCモジュールのMEA(いずれも図示せず)の近傍に設けるなどして、燃料がMEAに補給されるようにしてもよい。
レギュレータ11は、昇圧DC−DCコンバータ17の出力、充電用DC−DCコンバータ18の出力を用いて、判別制御部12へ動作電力を供給する。
判別制御部12は、レギュレータ11から電力供給を受けて動作し、次の信号を受けて、燃料電池電源装置1の各部を制御する。
まず、判別制御部12は、DMFCモジュール10からの出力電圧DMFC+をA−D変換し、DMFCモジュール10の出力電圧データを取得する。DMFCモジュール10の出力電圧が高い場合は、抵抗器(図示せず)を付加して出力電圧DMFC+を分圧し、分圧した値を基に出力電圧データを取得してもよい。
また、判別制御部12は、DMFCモジュール10からDMFC温度信号を受けて、DMFCモジュール10の温度データを取得する。
なお、図示しないが、判別制御部12は、各コンバータ(14,17,18)における動作情報や電圧情報などをさらに取得する構成としてもよい。また、補機(送風機)15や補機(燃料ポンプ)16の動作情報や電圧情報などをさらに取得する構成としてもよい。これ以外の情報で取得可能なものがあれば、さらに取得し、各部の制御を精密に行えるようにしてもよい。
判別制御部12は、取得したデータまたは情報を基に、補機用昇降圧DC−DCコンバータ14への制御指令、充電用DC−DCコンバータ18への制御指令などの制御情報を出力する。
判別制御部12から補機用昇降圧DC−DCコンバータ14への制御指令は、DMFCモジュール10が起動から定常状態に移行したことを示す補機用電力切替信号と、取得したDMFCモジュール10の電圧データに基づく空気極側の補機(送風機)15の出力指令値とを含む。
判別制御部12から充電用DC−DCコンバータ18への制御指令は、取得したDMFCモジュール10の出力電圧DMFC+が設定した下限電圧であるとき出力される二次電池パック(図示せず)への充電電流低下指令値と、出力電圧DMFC+が高いとき出力される二次電池パックへの充電電流上昇指令値とを含む。
また、判別制御部12は、さらに、各コンバータ(補機用昇降圧DC−DCコンバータ14,昇圧DC−DCコンバータ17,充電用DC−DCコンバータ18)へ動作指令などを出力し、これらを制御する構成としてもよい。また、判別制御部12は、さらに、補機用昇降圧DC−DCコンバータ14を経ずに、直接、補機(送風機)15または補機(燃料ポンプ)16への動作指令値を出力し、これらを制御する構成としてもよい。さらに、あるいは、これ以外の出力をさらに行う構成としてもよい。
さらに、濃度センサや追加補機(いずれも図示せず)などを必要に応じて追加してもよい。
図2は、本発明による第1実施形態の燃料電池電源装置1における制御原理の第1例を示すグラフである。
DMFCの単セルあたりの電圧は、理論上は1.21[V]であるが、実際に電力を取り出しているときの電圧範囲は、0.5〜0.2[V]に低下する。また、図2(a)に示すように、DMFCの特性上、DMFCから取り出す電力を増加させるとDMFC電圧(出力電圧)が低下し、電力を低下させるとDMFC電圧が増加する傾向がある。DMFCの出力電力に拘わらず、理論電圧に対する実使用電圧がDMFCの発電効率といえるため、DMFC電圧が低下するとDMFCの発熱が増加し、DMFC電圧が上昇するとDMFCの発熱が減少することになる。したがって、DMFC出力電力が同一であるとき、DMFC電圧が高いほうがより効率が高く(燃費がよく)、発熱が小さくて済む。
したがって、図2(a)に示すように、DMFC温度ごとに、DMFCが動作する限界を示す下限電圧を設定してあるので、判別制御部12(図1参照)は、この下限電圧よりDMFC電圧が低くならないように充電用DC−DCコンバータ18(図1参照)を制御して、DMFC電流が調節されるようにする。なお、図2(a)に、下限電圧の温度設定が3段階である例を示したが、3段階より多くしても少なくしてもよい。
図2(b)に示すように、判別制御部12はさらに、DMFC電圧を基に、補機(送風機)15を制御し、DMFCの動作電圧に合わせて、DMFCの空気極側に空気が適量に供給されるようにしている。すなわち、判別制御部12は、DMFC電圧が高いときは、補機(送風機)15の送風出力が小さくなるようにして、DMFC電圧が小さくなるようにし、また、DMFC電圧が低いときは、送風出力が大きくなるように制御を行う。これによって、DMFC電圧を所要範囲に保持でき、また、DMFCモジュール10を高効率で動作させることができる。
図3は、本発明による第1実施形態の燃料電池電源装置1における制御原理の第2例を示すグラフである。
図2(b)に示すように、この制御原理の第1例では、送風出力をDMFC電圧に対して線形に変化させているが、図3(b)に示すように、この制御原理の第2例では、DMFC電圧の変化に対して、送風出力が段階的に変化するように構成した。すなわち、DMFC電圧を複数の領域に分け、この温度の領域に合わせて、送風出力が段階的に変化するようにした。この構成によれば、判別制御部12(図1参照)などの演算および制御の負荷が減少し、構造を単純化できる。
(第2実施形態)
図4は、本発明による第2実施形態の燃料電池電源装置2を示すブロック図である。
この燃料電池電源装置2は、第1実施形態の燃料電池電源装置1において、2つの充電用DC−DCコンバータ18を、昇圧DC−DCコンバータ17に接続した構成を有する。また、DMFCモジュール10から取り出せる電力範囲をより広くし、2つの二次電池パック(後記)を充電するのに充分な出力が得られるようにした。
この構成によれば、仕様や状態が異なる二次電池パック(後記)を2個、同時に接続して充電できる。同様に、さらなる充電用DC−DCコンバータ(図示せず)を備え、3個以上の二次電池パックを充電可能にしてもよい。
(第3実施形態)
図5は、本発明による第3実施形態の燃料電池電源装置3を示すブロック図である。
第3実施形態の燃料電池電源装置3は、第1実施形態の燃料電池電源装置1において、二次電池パック20と負荷とを並列接続し、DMFCモジュール10から取り出した電力が、二次電池パック20の充電および負荷への給電の両方に使用できるようにした構成を有する。
二次電池パック20を構成する各セルは、典型的にはリチウムイオン二次電池である。そのほか、二次電池パック20を、シール鉛バッテリー、Ni−Cd電池、ニッケル水素電池など、繰り返し充放電可能な二次電池によって構成してもよい。
二次電池パック20が4セル構成である場合について図示したが、二次電池パック20を構成するセル数は、4セルより多くても少なくてもよい。二次電池パック20は、その内部に、二次電池用保護回路(図示せず)を備えていることが望ましい。充電用DC−DCコンバータ18は、負荷への供給電力を考慮して出力電力が変化するよう構成する。また、二次電池パック20への充放電電流経路のオン/オフ用スイッチング素子(図示せず)を設けて判別制御部12で制御する構成としてもよいし、負荷への供給電流経路のオン/オフ用スイッチング素子(図示せず)を設けて判別制御部12で制御する構成としてもよい。
(第4実施形態)
図6は、本発明による第4実施形態の燃料電池電源装置4を示すブロック図である。
この燃料電池電源装置4は、第1実施形態の燃料電池電源装置1において、充電用DC−DCコンバータ18を備える代わりに、昇圧DC−DCコンバータ17に最大電力制限回路30を組み込んだ構成である。この構成によれば、DMFCモジュール10から出力する電力をより連続的に供給できる。
図7は、最大電力制限回路30の構成およびその組み込み状態の第1例を詳細に示す回路図である。
この回路では、DMFCモジュール10の電圧であるDMFC+と、昇圧DC−DCコンバータ17に組み込まれた最大電力制限回路30のリミッタ31の動作とが連動している。リミッタ31が作動すると、PWMロジック32が制限対象を制御し、昇圧DC−DCコンバータ17からの出力電力が制限される。リミッタ31の制限対象は、例えば、スイッチングのピーク電流、スイッチングのデューティなどである。既存のDC−DCコンバータは、ソフトスタート機能や最大デューティ制限機能を有しているか、付加されていることが多いので、これらの機能を利用して、本実施形態のリミッタ機能を実現してもよい。
昇圧DC−DCコンバータ17の動作について、詳細に述べる。第1の期間、FETなどからなるスイッチング素子Q2が遮断し、同様の構成のスイッチング素子Q1が導通し、チョークコイルL1に電流が流れて電磁エネルギーが蓄えられる。次の第2の期間、スイッチング素子Q1が遮断し、スイッチング素子Q2が導通して、DFMC電圧DMFC+にチョークコイルL1に蓄えられていた電磁エネルギーにあたる電流の電圧が重畳される。同様に、前記した第1の期間および第2の期間の動作が繰り返され、DMFC電圧が昇圧されて、昇圧DC−DCコンバータ17から出力される。
ここで、リミッタ31が制限抵抗Rinによって、最大電力(つまり、検出される電流と等価)を検出すると、PWMロジック32は、スイッチング素子Q1およびスイッチング素子Q2のゲート電圧(素子によっては、ベース電流)を変化させて、昇圧DC−DCコンバータ17を流れるピーク電流またはスイッチングのデューティが小さくなるようにし、燃料電池電源装置4から実際に取り出される電力が、燃料電池電源装置5から実用上、取り出し可能な電力である最大電力を超えないように制御する。
図8は、最大電力制限回路30の構成およびその組み込み状態の第2例を詳細に示す回路図である。
この回路は、図7に示す回路において、制限抵抗RinをDMFC温度センサ13として用いる構成である。制限抵抗Rin(DMFC温度センサ13)は、例えばサーミスタからなるが、温度に対して抵抗値が変化する他の素子を用いてもよい。
この構成によれば、より簡略化した構成によって、DMFCモジュール10の温度を加味し、第4実施形態の第1例と同様の制御が行える。
(第5実施形態)
第5実施形態の燃料電池電源装置5は、第1実施形態の燃料電池電源装置1での制御に加えて、外気温(DMFCモジュール10が配置される環境温度)を考慮して制御を行う構成である。
図9は、本発明による第5実施形態の燃料電池電源装置5を示すブロック図である。
この燃料電池電源装置5は、第1実施形態の燃料電池電源装置1において、環境温度センサ40を追加した構成を有する。その他の構成については、第1実施形態の燃料電池電源装置1と実質的に同様である。
環境温度センサ40は、DMFC温度センサ13と同様の構成でよい。
判別制御部12は、DMFC温度センサ13から、環境温度信号を受けて、環境温度データを取得する。
図10は、本発明による第5実施形態の燃料電池電源装置5における制御原理を示すグラフである。
第5実施形態の燃料電池電源装置5は、第1実施形態の燃料電池電源装置5と同様の制御を行うが、判別制御部12はさらに、環境温度(気温)データを合わせて取得し、補機(送風機)15を制御し、送風出力を決定する。
すなわち、DMFCモジュール10は、その構造によっては、環境温度の影響を受けるので、判別制御部12は、環境温度が高いときは補機(送風機)15の送風出力が大きくなるように制御し、環境温度が低いときは補機(送風機)15の送風出力が小さくなるように制御する。
この制御によれば、環境温度による影響が軽減され、DMFCモジュール10の温度のより高い安定化が実現できる。
また、図10(b)に、環境温度を3段階に区分して、これに合わせて下限電圧も3段階から選ばれる場合について図示したが、環境温度の区分は、3段階より多くても少なくてもよい。
また、図10(b)に、送風出力がDMFCモジュール10に対して線形に変化するよう制御する場合について図示したが、第1実施形態(図3)に示したのと同様に、温度領域の複数に区分して、送風出力を段階的に変化させてもよい。
(第6実施形態)
第6実施形態の燃料電池電源装置(図示せず)は、第1〜第5実施形態の燃料電池電源装置1〜5のいずれかに加えて、コールドスタートの状態の起動時の制御機能と、DMFCモジュール10が外的要因または内的要因で短絡したときに対処するための構成とを追加したものである。
つまり、DMFCモジュール10などの燃料電池は、その外部または内部に起因して短絡が生じ、異常な温度上昇などを招くおそれがある。燃料電池の外部に起因する短絡であれば、燃料電池にヒューズやポリスイッチなどの保安部品を付設することによって、異常な温度上昇などを防止できる。なお、この構成では、燃料電池の内部に起因する短絡が生じ、異常な温度上昇が生じたりすることに対処できない。そこで、DMFCモジュール10の外部または内部のいずれに起因する短絡にも対処できる構成について、次に述べる。
(第7実施形態)
図11は、本発明による第7実施形態の燃料電池電源装置における制御原理を示すグラフである。
第7実施形態の燃料電池電源装置は、第1〜第5実施形態の燃料電池電源装置1〜5の制御に加えて、DMFCモジュール10の電圧が、設定した下限電圧を下回った場合に非線形に送風出力を低下させる。
前記した実施形態に述べたとおり、DMFCモジュール10の電圧が設定した下限電圧に到達したことを検出するとDMFCモジュール10から取り出す電力を低下させる制御を行う。ちなみに、DMFCモジュール10から取り出す電力が低下したにも拘わらず、DMFCモジュール10の電圧が設定した下限電圧を下回る状況は、次の2つが考えられる。
(1)第1の状況は、DMFCモジュール10に供給すべき燃料が途絶して、限界よりも濃度が薄まった場合である。
この場合、判別制御部12は、DMFCモジュール10の電圧の低下に合わせて急激に補機(送風機)15の送風出力を絞って、DMFCモジュール10のセルが過負荷により転極を起こさないように、発電を終了させる。
(2)第2の状況は、DMFCモジュール10で短絡が起きた場合である。
DMFCモジュール10の外部(すなわち、外部接続端子間)で短絡が起きた場合、ヒューズやポリスイッチ(いずれも図示せず)などをあらかじめ備えておけば、過電流または高電流が一定時間流れると、短絡部分との高抵抗遮断がなされる。しかし、DMFCモジュール10の内部が短絡した場合、外付けの素子では、短絡部分を遮断できないため、本実施形態の燃料電池電源装置は、次のような構成とした。
すなわち、DMFCモジュール10は、原理上、発電した電流に比例して水を生成する。したがって、DMFCモジュール10を短絡すると、大量の水が発生することとなる。そこで、DMFCモジュール10の電圧の低下に合わせて急激に送風出力を絞ることにより、DMFCモジュール10自らが生成した水によって、空気極がふさがれる。DMFCモジュール10は空気極がふさがれたことによって窒息し、発電が継続できなくなり、その結果、短絡電流が減少してDMFCモジュール10の異常温度上昇を防ぐことができる。
したがって、本制御方式は、DMFCモジュール10の短絡が、DMFCモジュール10の内部または外部のいずれに生じても、短絡による過熱を防ぐことができる。
第7実施形態の燃料電池電源装置の構成は、第1〜第5実施形態の燃料電池電源装置1〜5のうち、いずれの構成を利用して実現してもよい。
以上、7つの実施形態を挙げたが、用途などに応じて前記した各実施形態を適宜組み合わせて実施するとよい。
本発明による第1実施形態の燃料電池電源装置を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態の燃料電池電源装置における制御原理の第1例を示すグラフである。 本発明による第1実施形態の燃料電池電源装置における制御原理の第2例を示すグラフである。 本発明による第2実施形態の燃料電池電源装置を示すブロック図である。 本発明による第3実施形態の燃料電池電源装置を示すブロック図である。 本発明による第4実施形態の燃料電池電源装置を示すブロック図である。 最大電力制限回路の構成およびその組み込み状態の第1例を詳細に示す回路図である。 最大電力制限回路の構成およびその組み込み状態の第2例を詳細に示す回路図である。 本発明による第5実施形態の燃料電池電源装置を示すブロック図である。 本発明による第5実施形態の燃料電池電源装置における制御原理を示すグラフである。 本発明による第7実施形態の燃料電池電源装置における制御原理を示すグラフである。
符号の説明
1 燃料電池電源装置(第1実施形態)
2 燃料電池電源装置(第2実施形態)
3 燃料電池電源装置(第3実施形態)
4 燃料電池電源装置(第4実施形態)
5 燃料電池電源装置(第5実施形態)
10 DMFCモジュール(燃料電池)
11 レギュレータ
12 判別制御部
13 DMFC温度センサ
14 補機用昇降圧DC−DCコンバータ
15 補機(送風機)
16 補機(燃料ポンプ)
17 昇圧DC−DCコンバータ
18 充電用DC−DCコンバータ
20 二次電池パック
30 最大電力制限回路
40 環境温度センサ

Claims (6)

  1. 燃料と空気とを反応させて発電する燃料電池と、前記燃料電池の空気極へ前記空気を送風する送風機と、を備えた燃料電池電源装置であって、
    前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度センサと、
    前記燃料電池の前記温度によって前記燃料電池の使用電圧範囲を決定し、当該使用電圧範囲内で、前記燃料電池の電圧に応じて前記送風機の出力を変化させる判別制御部と、を有し、
    前記判別制御部は、前記燃料電池の電圧が前記使用電圧範囲を下回ると、前記送風機の送風出力を低下させることを特徴とする燃料電池電源装置。
  2. 前記判別制御部は、前記燃料電池の電圧が前記使用電圧範囲を下回った際の前記送風出力を非線形に低下させることを特徴とする請求項に記載の燃料電池電源装置。
  3. 前記判別制御部は、前記燃料電池電圧が所定の下限電圧を下回った際に前記送風機を停止させることを特徴とする請求項に記載の燃料電池電源装置。
  4. 燃料と空気とを反応させて発電する燃料電池を用い、送風機によって前記燃料電池の空気極へ前記空気を送風する燃料電池の制御方法であって、
    前記燃料電池の温度を検出する温度検出ステップと
    前記燃料電池の温度によって前記燃料電池の使用電圧範囲を決定し、当該使用電圧範囲内で、前記燃料電池の電圧に応じて前記送風機の出力を変化させる判別制御ステップとを有し、
    前記判別制御ステップは、前記燃料電池の電圧が前記使用電圧範囲を下回ると、前記送風機の送風出力を低下させることを特徴とする燃料電池の制御方法
  5. 前記判別制御ステップは、前記燃料電池の電圧が前記使用電圧範囲を下回った際の前記送風出力を非線形に低下させることを特徴とする請求項に記載の燃料電池の制御方法。
  6. 前記判別制御ステップは、前記燃料電池電圧が所定の下限電圧を下回った際に前記送風機を停止させることを特徴とする請求項に記載の燃料電池の制御方法。
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