JP4969840B2 - 光ファイバ構造体および光学装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コアがレーザ活性物質を含有する光ファイバを含む光ファイバ構造体、および、この光ファイバ構造体を含む光学装置(例えば光増幅器やレーザ発振器)に関するものである。
コアがレーザ活性物質を含有する光ファイバを含む光学装置として、光増幅器やレーザ発振器が挙げられる。光増幅器では、光ファイバに励起光が導入されることによりレーザ活性物質が励起され、その光ファイバに被増幅光が入力されると、その光ファイバにおいて誘導放出が生じ、被増幅光が光増幅されて光ファイバから出力される。また、レーザ発振器では、光ファイバが共振器内に配され、その光ファイバに励起光が導入されることによりレーザ活性物質が励起され、その光ファイバにおいて誘導放出が生じるとともに共振器においてレーザ発振してレーザ光が出力される。
このような光学装置は、光増幅媒体として光ファイバを用いていることから、その光ファイバにおいて増幅または発振する光の横モードの数が少なく、出力光の品質が優れている。したがって、光増幅媒体として光ファイバを用いる光学装置は、産業用(特に機械加工用)に好適に使用され得る。
このような光学装置において光ファイバ内に励起光を導入する方法は、光ファイバの端面から光ファイバのコア内に励起光を導入する端面導入方法と、光ファイバを巻回等して構成される光ファイバ構造体の側面から光ファイバのクラッド内に励起光を導入する側面導入方法と、に大別される。前者の端面導入方法と比較すると、後者の側面導入方法は、励起光源から出力された励起光を光ファイバ構造体に導入する際の効率が高く、また、ファイバへの励起光投入口面積を広くとれるので励起光源としてレーザダイオード(LD)単体だけでなくLDアレイやLDスタックを用いることが可能であるので、高パワーの励起光を光ファイバ構造体に導入することができ、したがって、光増幅効率やレーザ発振効率が優れ、この点でも産業用に好適に用いられ得る(例えば特許文献1や非特許文献1を参照)。
特開平10−190097号公報 平成13年度 新エネルギー・産業技術総合開発機構委託 フォトン計測・加工技術(石油生産システム高度計測・加工技術研究開発)成果報告書、「第VII章高集光完全固体化レーザー技術:ファイバーレーザーの研究開発」、財団法人製造科学技術センター、平成14年3月
このような側面導入方法に拠る光ファイバ構造体および光学装置において、増幅または発振して出力される光はパワーが大きく且つ品質が優れていることが要求される。出力光のパワーを大きくするには、投入された励起光が効率良くレーザ出力パワーに変換されることが必要である。そのためには、光ファイバのコアに含まれるレーザ活性物質に励起光が効率よく吸収されることが要求され、この観点からは、光ファイバの断面におけるコアおよびクラッドそれぞれの断面積の比(コア断面積/クラッド断面積)が大きいことが望ましい。一方、出力光の品質を優れたものとするには、光ファイバのコアの径が小さいことが要求される。したがって、比(コア断面積/クラッド断面積)を大きい値に維持しつつ、ファイバ径およびコア径を小さくすることが望ましい。
また、出力光のパワーを大きくするには、光ファイバに導入する励起光のパワーが大きいことも要求される。励起光源としてLDアレイやLDスタックを用いることで、励起光源から出力される励起光のパワーを大きくすることができる。しかし、現実には、LDアレイやLDスタックの光出射面において複数のエミッタの配列が理想的なものとなってはおらず乱れていることもあり、励起光源から出力された励起光を光ファイバ構造体に効率よく導入するには、5個のエミッタ以上のLDアレイまたは複層のLDスタックでは、その光ファイバ構造体の厚みは凡そ200μm以上であることが要求される。
以上のように、従来の光ファイバ構造体および光学装置では、励起光源として現実のLDアレイやLDスタックを用いることを考慮すると、光ファイバ構造体の厚みを凡そ200μm以上に維持せざるを得ないことから、比(コア断面積/クラッド断面積)を大きい値に維持しつつコア径を小さくするとともにファイバ径を大きくすることが困難である。一般に最も品質の高い横モード単一の光を得ようとした場合、コア径は40μm以下であることが要求される。したがって、出力光の高パワーおよび高品質の両立が困難である。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、出力光の高パワーおよび高品質の両立が容易な光ファイバ構造体および光学装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光ファイバ構造体は、レーザ活性物質を含有する複数本のコアが中央部において共通のクラッド内に所定面上に並列されている一方で両端部において個々に分離されている光ファイバを備え、光ファイバの中央部の少なくとも一部が巻回されて前記所定面に対して垂直な方向に積層されており、光ファイバの両端部において個々に分離された各コアの端面が光学的に結合されて、複数本のコアが一繋がりとなって1本の光路を形成していることを特徴とする。
本発明に係る光ファイバ構造体は、光ファイバの各コアに含有されたレーザ活性物質から放出される光を反射する反射部材を光路の一方の端面に備えるのが好適である。また、本発明に係る光ファイバ構造体は、光ファイバの各コアに含有されたレーザ活性物質を励起する励起光を光ファイバの中央部のうち積層された部分において光ファイバ内に導入する励起光導入部材を更に備えるのが好適である。
また、本発明に係る光学装置は、上記の本発明に係る光ファイバ構造体と、この光ファイバ構造体に含まれる光ファイバに導入されるべき励起光を出力する励起光源と、を備えることを特徴とする。なお、この光学装置は光増幅器またはレーザ発振器として作用する。
このように構成される光ファイバ構造体および光学装置では、光ファイバの積層された部分において、共通のクラッド内に厚み方向に複数本のコアが存在するので、比(コア断面積/クラッド断面積)を大きい値に維持しつつ、各コアの径を小さくすることができるとともに、クラッドの厚みを大きくすることができる。したがって、励起光源として現実のLDアレイやLDスタックを用いる場合にも、励起光を光ファイバ構造体に効率よく導入することができて、出力光(増幅されて出力される光、または、レーザ出力光)の高パワーおよび高品質を容易に両立させることができる。
本発明によれば、容易に出力光の高パワーおよび高品質を両立させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず、本発明に係る光ファイバ構造体および光学装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る光ファイバ構造体10の平面図および断面図であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は断面図である。図2は、第1実施形態に係る光ファイバ構造体10において用いられる光ファイバ11の斜視図および断面図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は断面図である。
図2に示されるように、光ファイバ11は2本のコア111,112を有している。これら2本のコア111,112は、中央部においては共通のクラッド110内に並列されている一方で、両端部においては個々に分離されている。両端部における個々の断面形状は略正方形であり、中央部における断面形状は略矩形(辺の比が1:2の矩形)である。これら2本のコア111,112は、所定波長の励起光を吸収して他の波長の光を放出することができるレーザ活性物質を含有する。具体的には、光ファイバ11は石英ガラスを主成分とするものである。また、2本のコア111,112に含有されるレーザ活性物質として、Yb,Er,Nd,Tm,Ho,Pr,Ce等のランタノイド元素の三価イオンの何れか一種もしくは組み合わせ、または、Cr,Ti等の或る種の遷移金属元素のイオン、が例示される。
図1に示されるように、光ファイバ構造体10において、光ファイバ11は渦巻状に密に巻かれていてディスク形状とされている。この巻回に際して、光ファイバ11の中央部(2本のコア111,112が共通のクラッド110内に並列されている部分)の少なくとも一部は、並列された2本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層されてディスク形状とされている。なお、このディスク面に垂直な方向には光ファイバ11は積層される必要は無い。この巻かれた状態において隣接するクラッド間は、融着や光学樹脂により光学的に接続されていてもよいが、より好適にはポリシラザン(分子式:(SiHNH))が接着剤として用いられて光学的に接続される。
また、光ファイバ11の両端部において個々に分離された各コアの端面は光学的に結合されて、2本のコア111,112は一繋がりとなって1本の光路を形成している。このコアの接続に際しては、図1に示されるように巻回された光ファイバ11の内側の端部に出ている各コアを互いに接続するのが好適であるが、外側の端部に出ている各コアを互いに接続してもよいし、内側の端部のコア111と外側の端部のコア112とを互いに接続してもよい。また、このコアの接続に際して、各コアを互いに融着接続してもよいし、光コネクタ等を用いて空間的に接続してもよいが、接続損失を小さく、信頼性を高める上では融着接続が好ましい。
2本のコア111,112の各端面が光学的に結合され一繋がりとなって形成された光路の双方の端面は、平坦(斜めを含む)または球面に研磨されていてもよい。この場合、この光ファイバ構造体10は光増幅器における光増幅媒体として好適に用いられる。すなわち、一方の端面から光路に入射した被増幅光は、一繋がりの光路となったコア111,112において光増幅され、その光増幅された光は他方の端面から出射される。このとき、双方の端面には反射低減膜が設けられているのも好ましい。
また、図1に示されるように、2本のコア111,112の各端面が光学的に結合され一繋がりとなって形成された光路の一方の端面に、光ファイバ11の各コアに含有されたレーザ活性物質から放出される光を反射する反射部材12が設けられていてもよい。この場合、光路の他方の端面と反射部材12とは光共振器を構成していて、光ファイバ構造体10はレーザ発振器における光増幅媒体として好適に用いられる。このとき、他方の端面(レーザ光が出射する面)には反射低減膜が設けられているのも好ましい。また、レーザ光が出射する端面付近には反射率10%以下のファイバブラッググレーティング(FBG)を設置し、端面自体は斜めに研磨した構成も好ましい。反射部材12として、好適には、外部ミラー、端面に貼り付けられた誘電体多層膜ミラー、光ファイバグレーティング等が用いられる。
また、光ファイバ11を冷却する為のディスク形状の金属板(不図示)が設けられている。この金属板は、ディスク形状に巻かれた光ファイバ11に直接に又は間接に接していて、励起光吸収により生じる光ファイバ11の熱を吸収する。また、この金属板と光ファイバ11との間に低屈折率の樹脂(例えばゲル状のフルオロシリコーン)が設けられているのも好ましく、このようにすることにより、樹脂とクラッド110との界面で励起光が全反射するので、金属板による励起光の吸収が防止されるとともに、金属板とクラッド110との間の熱伝達がよくなるので、冷却効果が増す。
この光ファイバ11は以下のようにして製造される。図3は、光ファイバ11の製造に用いられる光ファイバ母材11Aの平面図および断面図である。同図に示される光ファイバ母材11Aは以下のようにして製造される。通常の光ファイバ母材を製造する方法と同様の方法(例えばMCVD法等)により2本の円形断面の母材を製造し、この2本の円形断面の母材それぞれの側面を研削・研磨して同寸法の矩形断面の母材とする。そして、この2本の矩形断面の母材を並列配置して、各々の側面を互いに融着接続する。この融着接続の際に、長手方向に沿って融着部分と未融着部分とを一定周期で交互に設ける。未融着部分の形成は、2本の矩形断面の母材それぞれの側面に例えば0.1mm深さの窪みを設けることで容易に可能である。
このようにして製造される光ファイバ母材11Aは、融着部分においては共通のクラッド110A内に2本のコア111A,112Aが並列されたものであり(同図(b))、未融着部分においてはコア111A,112Aが個々に分離されている(同図(c))。この光ファイバ母材11Aを線引し、未融着部分で切断することで、光ファイバ11を得ることができる。この線引の際の諸条件を適切に設定することにより、線引により得られる光ファイバ11の断面形状は略矩形のままとなり、母材において未融着であった部分が線引後の光ファイバ11においても未融着のままとなる。
図4は、第1実施形態に係る光ファイバ構造体10を含む光学装置1の平面図である。この光学装置1は、図1に示された構成に加えて、光ファイバ構造体10に励起光を導入するための手段として、励起光導入部材13,光学系14および励起光源15を複数組備える。励起光源15は、光ファイバ構造体10に含まれる光ファイバ11に導入されるべき励起光を出力するものであり、例えばLDであり、好適には、複数のLDのエミッタが一次元配列されたLDアレイや、複数のLDアレイが積層されたLDスタックである。励起光の波長としては、光ファイバ11のコア111,112に含有されたレーザ活性物質を励起し得る波長が選ばれる。光学系14は、励起光源15から出力された励起光をコリメートし更に収斂して、その収斂した励起光を励起光導入部材13の一端にある入射面131に入射させる。
励起光導入部材13は、励起光源15から出力され光学系14を経て入射面131に入力した励起光を、光ファイバ11の中央部のうち積層された部分において光ファイバ11内に導入する。励起光導入部材13は、励起光波長において吸収が小さい材料からなり、好適には合成石英ガラスであり、また、多成分系ガラスであってもよく、更に好適には光ファイバのクラッドの屈折率より高い屈折率を有する。また、導入後の励起光がコア111,112の延在方向に伝搬するように励起光導入部材13が設けられているのが好ましい。
図5は、励起光導入部材13,光学系14および励起光源15の平面図および側面図であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は側面図である。この図では、励起光源15は2個のLDアレイが積層されたLDスタックであるとしている。光学系14は、第1コリメータ141,第2コリメータ142および集光レンズ143を含む。第1コリメータ141は、励起光源15としてのLDスタックの各エミッタから出力された励起光を入力し、その励起光をファスト軸に関して平行化する。第2コリメータ142は、第1コリメータ141から出力された励起光を入力し、その励起光をスロー軸に関して平行化する。そして、集光レンズ143は、第1コリメータ141および第2コリメータ142により平行光とされた励起光を入力し、その励起光を収斂して、その収斂した励起光を励起光導入部材13の入射面131に入射させる。
図6は、光ファイバ11,励起光導入部材13,光学系14および励起光源15の側面図である。励起光導入部材13は、光学系14から一端の入射面131に入力した励起光を、上下面で全反射させながら内部を導光させ、その導光した励起光を他端側から光ファイバ11内に導入する。励起光導入部材13の上面および下面は互いに平行な平面であり、励起光導入部材13の他端側(光ファイバ11内に励起光を導入する側)においては、下面に対して傾斜した傾斜面132が設けられている。この傾斜面132の下方の下面は、光ファイバ11の側面に対して光学的に接続されている。この傾斜面132は、下面に対して数度〜十数度の角度をなし、光学研磨またはそれに相当する滑らかな面を有しており、励起光導入部材13の内部を導光してきた励起光(図中において点線で示す)を全反射させて光ファイバ11内に導入する。
このように構成される光学装置1は以下のように動作する。励起光源15から出力された励起光は、光学系14により集光されて励起光導入部材13の入射面131に入射され、励起光導入部材13の内部で導光され、励起光導入部材13の傾斜面132で全反射される。傾斜面132で全反射された励起光は、励起光導入部材13の下面と光ファイバ11の側面とが光学的に接続された部分を経て、光ファイバ11内に導入される。光ファイバ11内に導入された励起光は、クラッド110の外側界面で全反射されながら光ファイバ11内を導波する間に、コア111,112に含まれるレーザ活性物質を励起する。
光学装置1が反射部材12を含まず光増幅器として動作する場合、コア111,112が接続されて一繋がりとなった光路の一端に被増幅光が入力すると、その入力した被増幅光はコア111,112を導波する間に光増幅され、その光増幅された光は光路の他端から出力される。一方、光学装置1が反射部材12を含みレーザ発振器として動作する場合、励起されたレーザ活性物質で誘導放出が生じるとともに共振器においてレーザ発振してレーザ光が出力される。
本実施形態に係る光学装置1および光ファイバ構造体10では、光ファイバ11の2本のコア111,112は、励起光により励起されるレーザ活性物質が含有されていて、中央部においては共通のクラッド110内に並列されている一方で、両端部においては個々に分離されている。また、光ファイバ11の中央部の少なくとも一部は、並列された2本のコア111,112の当該並列面に対して垂直な方向に積層されてディスク形状とされている。さらに、光ファイバ11の両端部において個々に分離された各コアの端面は光学的に結合されて、2本のコアは一繋がりとなって1本の光路を形成している。そして、図6に示されるように、ディスク形状とされた光ファイバ構造体10の側方から励起光導入部材13により光ファイバ11内に導入された励起光は、当該ディスクの上下面で全反射されながら光ファイバ11内を導波する間に、コア111,112に含まれるレーザ活性物質を励起する。
以上のことから、本実施形態では、光ファイバ11のディスク形状とされた部分において、共通のクラッド110内に厚み方向に2本のコア111,112が存在するので、比(コア断面積/クラッド断面積)を大きい値に維持しつつ、コア111,112の径を小さくすることができるとともに、クラッド110の厚みを大きくすることができる。したがって、励起光源として現実のLDアレイやLDスタックを用いる場合にも、励起光を光ファイバ構造体10に効率よく導入することができて、出力光(増幅されて出力される光、または、レーザ出力光)の高パワーおよび高品質を容易に両立させることができる。
更に、本実施形態に係る光学装置1および光ファイバ構造体10は以下のような効果をも奏することができる。すなわち、本実施形態では、図1に示されるように、光ファイバ構造体10において、光ファイバ11の中央部が渦巻状に密に巻かれて2本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層されてディスク形状とされる一方で、このディスク面に垂直な方向には光ファイバ11は積層される必要は無い。このことから、厚み方向に2本のコアが存在する光ファイバ構造体10を容易に製造することができる。
また、光ファイバ11の両端部においては、2本のコアが個々に分離されているので、分離した各々のクラッドサイズを通常の通信用の光ファイバと同程度(125μm)とすることができる。したがって、特殊なノウハウが無くとも質の高い融着接続が可能である。このことは、例えば光学装置1を光増幅器として使用する場合、被増幅光を導入するための汎用ファイバと光ファイバ11との接続を容易ならしめている。また、光ファイバ11の両端部における端面処理、破断による端面平面出し、斜め研磨ファイバの融着接続、エンドキャップの接続など、も容易である。さらに、コア/クラッド比が大きい光ファイバを用いて構成される光カプラにより、複数の光学装置1それぞれから出力される光を合波することも容易であり、この合波後の光の品質も高く維持することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る光ファイバ構造体および光学装置の第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態に係る光ファイバ構造体20の斜視図および断面図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は断面図である。ここで用いられる光ファイバ21は、図2に示されたものと同様の構成のものである。
図7に示されるように、光ファイバ構造体20において、光ファイバ21は円柱状の冷却部材29の周囲に螺旋状に密に巻かれている。この巻回に際して、光ファイバ21の中央部(2本のコア211,212が共通のクラッド210内に並列されている部分)の少なくとも一部は、並列された2本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層されてシリンダ形状とされている。なお、このシリンダ形状の径方向には光ファイバ21は積層される必要は無い。この巻かれた状態において隣接するクラッド間は融着や光学樹脂により光学的に接続されている。
また、光ファイバ21の両端部において個々に分離された各コアの端面は光学的に結合されて、2本のコア211,212は一繋がりとなって1本の光路を形成している。このコアの接続に際しては、図7に示されるように巻回された光ファイバ21の一方の端部に出ている各コアを互いに接続するのが好適であるが、一方の端部のコア211と他方の端部のコア212とを互いに接続してもよい。また、このコアの接続に際して、各コアを互いに融着接続してもよいし、光コネクタ等を用いて空間的に接続してもよいが、接続損失を小さく、信頼性を高める上では融着接続が好ましい。
2本のコア211,212の各端面が光学的に結合され一繋がりとなって形成された光路の双方の端面は、平坦に研磨されていてもよい。この場合、この光ファイバ構造体20は光増幅器における光増幅媒体として好適に用いられる。すなわち、一方の端面から光路に入射した被増幅光は、一繋がりの光路となったコア211,212において光増幅され、その光増幅された光は他方の端面から出射される。このとき、双方の端面には反射低減膜が設けられているのも好ましい。また、レーザ光が出射する端面付近には反射率10%以下のファイバブラッググレーティング(FBG)を設置し、端面自体は斜めに研磨した構成も好ましい。
また、図7に示されるように、2本のコア211,212の各端面が光学的に結合され一繋がりとなって形成された光路の一方の端面に、光ファイバ21の各コアに含有されたレーザ活性物質から放出される光を反射する反射部材22が設けられていてもよい。この場合、光路の他方の端面と反射部材22とは光共振器を構成していて、光ファイバ構造体20はレーザ発振器における光増幅媒体として好適に用いられる。このとき、他方の端面(レーザ光が出射する面)には反射低減膜が設けられているのも好ましい。反射部材22として、好適には、外部ミラー、端面に貼り付けられた誘電体多層膜ミラー、光ファイバグレーティング等が用いられる。
また、冷却部材29は、金属からなり、光ファイバ21を冷却する為のものである。この冷却部材29の内部には、循環する冷却水を流す孔が設けられているのが好ましい。この冷却部材29は、シリンダ形状に巻かれた光ファイバ21に直接に又は間接に接していて、励起光吸収により生じる光ファイバ21の熱を吸収する。また、この冷却部材29と光ファイバ21との間に低屈折率の樹脂(例えばフルオロシリコーン)が設けられているのも好ましく、このようにすることにより、樹脂とクラッド210との界面で励起光が全反射するので、金属板により励起光の吸収が防止されるとともに、冷却部材29とクラッド210との間の熱伝達がよくなるので、冷却効果が増す。
図8は、第2実施形態に係る光ファイバ構造体20を含む光学装置2の平面図である。この光学装置2は、図7に示された構成に加えて、光ファイバ構造体20に励起光を導入するための手段として、励起光導入部材23,光学系24および励起光源25を複数組備える。本実施形態における励起光導入部材23,光学系24および励起光源25それぞれは、第1実施液体における励起光導入部材13,光学系14および励起光源15と同様の構成を有する。
このように構成される本実施形態に係る光学装置2は、第1実施形態に係る光学装置1と同様に動作し同様の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る光ファイバ構造体および光学装置の第3実施形態について説明する。図9は、第3実施形態に係る光ファイバ構造体30の斜視図および断面図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は断面図である。ここで用いられる光ファイバ31は、図2に示されたものと同様の構成のものである。
図9に示されるように、光ファイバ構造体30において、光ファイバ31は複数回折り返されていて、或る折り返し点と次の折り返し点との間で、光ファイバ31の中央部(2本のコア311,312が共通のクラッド310内に並列されている部分)の少なくとも一部は、並列された2本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層されて平板形状とされている。なお、この平板形状の厚み方向には光ファイバ31は積層される必要は無い。この積層された状態において隣接するクラッド間は融着や光学樹脂により光学的に接続されている。
また、光ファイバ31の両端部において個々に分離された各コアの端面は光学的に結合されて、2本のコア311,312は一繋がりとなって1本の光路を形成している。このコアの接続に際しては、図9に示されるように光ファイバ31の一方の端部に出ている各コアを互いに接続するのが好適であるが、一方の端部のコア311と他方の端部のコア312とを互いに接続してもよい。また、このコアの接続に際して、各コアを互いに融着接続してもよいし、光コネクタ等を用いて空間的に接続してもよいが、接続損失を小さく、信頼性を高める上では融着接続が好ましい。
2本のコア311,312の各端面が光学的に結合され一繋がりとなって形成された光路の双方の端面は、平坦に研磨されていてもよい。この場合、この光ファイバ構造体30は光増幅器における光増幅媒体として好適に用いられる。すなわち、一方の端面から光路に入射した被増幅光は、一繋がりの光路となったコア311,312において光増幅され、その光増幅された光は他方の端面から出射される。このとき、双方の端面には反射低減膜が設けられているのも好ましい。
また、図9に示されるように、2本のコア311,312の各端面が光学的に結合され一繋がりとなって形成された光路の一方の端面に、光ファイバ31の各コアに含有されたレーザ活性物質から放出される光を反射する反射部材32が設けられていてもよい。この場合、光路の他方の端面と反射部材32とは光共振器を構成していて、光ファイバ構造体30はレーザ発振器における光増幅媒体として好適に用いられる。このとき、他方の端面(レーザ光が出射する面)には反射低減膜が設けられているのも好ましい。また、レーザ光が出射する端面付近には反射率10%以下のファイバブラッググレーティング(FBG)を設置し、端面自体は斜めに研磨した構成も好ましい。反射部材32として、好適には、外部ミラー、端面に貼り付けられた誘電体多層膜ミラー、光ファイバグレーティング等が用いられる。
なお、光ファイバ31を冷却する為の平板形状の金属板(不図示)が設けられているのが好ましい。この金属板は、平板形状に積層された光ファイバ31に直接に又は間接に接していて、励起光吸収により生じる光ファイバ31の熱を吸収する。また、この金属板と光ファイバ31との間に低屈折率の樹脂(例えばフルオロシリコーン)が設けられているのも好ましく、このようにすることにより、樹脂とクラッド310との界面で励起光が全反射するので、金属板により励起光の吸収が防止されるとともに、金属板とクラッド310との間の熱伝達がよくなるので、冷却効果が増す。
このような光ファイバ構造体30に対して、更に、第1実施形態または第2実施形態におけるものと同様の励起光導入部、光学系および励起光源が設けられることにより、第3実施形態に係る光学装置(光増幅器またはレーザ発振器)が構成される。このように構成される本実施形態に係る光学装置は、第1実施形態または第2実施形態に係る光学装置1,2と同様に動作し同様の効果を奏することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る光学装置の第4実施形態について説明する。図10は、第4実施形態に係る光学装置4の構成図である。この光学装置4は、複数個(ここでは3個)の光ファイバ構造体40〜40を直列に接続して、各々の光ファイバに含まれる複数のコアを一繋がりにして1本の光路としたものである。光ファイバ構造体40〜40それぞれは、前述した各実施形態に係る光ファイバ構造体10,20,30と同様の構成を有する。なお、この図では、光ファイバ構造体40〜40それぞれに励起光を導入するための手段(励起光源,光学系および励起光導入部材)については図示が省略されている。
各々の光ファイバに含まれる複数のコアが一繋がりになって形成された1本の光路の双方の端面は、平坦に研磨されていてもよい。この場合、この光ファイバ構造体40〜40は光増幅器における光増幅媒体として好適に用いられる。すなわち、一方の端面から光路に入射した被増幅光は、一繋がりの光路となったコアにおいて光増幅され、その光増幅された光は他方の端面から出射される。このとき、双方の端面には反射低減膜が設けられているのも好ましい。
また、図10に示されるように、各々の光ファイバに含まれる複数のコアが一繋がりになって形成された1本の光路の一方の端面に、各コアに含有されたレーザ活性物質から放出される光を反射する反射部材42が設けられていてもよい。この場合、光路の他方の端面と反射部材42とは光共振器を構成していて、光ファイバ構造体40〜40はレーザ発振器における光増幅媒体として好適に用いられる。このとき、他方の端面(レーザ光が出射する面)には反射低減膜が設けられているのも好ましい。また、レーザ光が出射する端面付近には反射率10%以下のファイバブラッググレーティング(FBG)を設置し、端面自体は斜めに研磨した構成も好ましい。反射部材42として、好適には、外部ミラー、端面に貼り付けられた誘電体多層膜ミラー、光ファイバグレーティング等が用いられる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、光ファイバに含まれるコアの本数は、上記の実施形態では2であったが、3以上であってもよい。光ファイバの積層の形態は上記の実施形態に限定されるものではなく、光ファイバの中央部の少なくとも一部が、並列された複数本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層されていればよい。
次に、本発明に係る光ファイバ構造体および光学装置の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1の光ファイバ構造体および光学装置は、上述した第1実施形態に相当するものである。この実施例1の光ファイバ構造体および光学装置は以下のようにして製造された。初めに、MCVD法により2本の光ファイバ母材(コア径3mm、クラッド径13mm、長さ500mm)を作製した。各光ファイバ母材のコアには1.3wt%のYb3+イオンが添加された。この添加濃度では、波長976.5nmにおける吸収係数が900dB/m〜950dB/mとなる。この光ファイバ母材の屈折率分布から推定される光ファイバの開口数NAは略0.07であった。
これら2本の光ファイバ母材それぞれについて断面形状が1辺の長さ8.3mmの正方形となるように側面に対して研削加工および研磨加工を施し、2本の光ファイバ母材を並列配置して各々の側面を互いに融着接続した。この融着接続の際、図3に示されるように、長手方向19mm毎に5mmずつの未融着部分を周期的に形成した。未融着部分の形成には、2本の光ファイバ母材の接続すべき側面に予め19mm間隔で5mm長に亘って最大0.1mm深さの窪みを設けることで、その形成を容易にした。
このように融着した光ファイバ母材を線引装置により線引して、矩形断面形状0.11mm×0.22mmの光ファイバを作製した。このとき、光ファイバ母材の未融着部分が線引きされた部分では、断面形状0.11mm×0.11mmの正方形の光ファイバが互いに接着せずにファイバ化されていた。その結果、作製された光ファイバは、略110mの融着し断面形状が長方形で2本のコアを内包するアレイ型ファイバ部(融着部)と、略30mの互いに分離された各々1本ずつのコアを内包する正方形断面の未融着分離部とが、周期的に分布する周期分離型のものであった。コア径は約40μmであった。
このように作製された光ファイバを、略110mの融着部の両側に略2mの未融着分離部を持つように分離して、図2に示されるような光ファイバを得た。そして、図1に示されるように、この光ファイバの融着部を、並列された2本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層するようにリールに密に巻いてディスク形状とした。また、この巻かれた状態において隣接するクラッド間は、耐熱性の光学樹脂により接続した。この光学樹脂の屈折率は、クラッドガラスの屈折率1.4585を中心に略±3%以内に調節された。このようにして作製されたディスク形状の光ファイバ構造体は、外径約220mm,内径約184mm,厚さ0.22mmであった。
次に、図4に示されるように、このディスク形状の光ファイバ構造体の上面に周方向に等間隔に20本の励起光導入部材を光学的に接続した。各々の励起光導入部材は、合成石英ガラスからなる略平板形状のものであり、断面形状が0.22mm×2.5mmの矩形であり、長さが80mmであり、励起光を全反射させて光ファイバに導入するための傾斜面と下面との角度が4度であった。このとき、励起光導入部材と光ファイバとの接着には、光ファイバのクラッド間の接続に用いたものと同じ光学樹脂を用いた。
各励起光導入部材に対応して設けられる励起光源として、エミッタ列が2層になったLDスタックを用いた。図5に示されるように、各エミッタから出射された励起光(波長977nm)を、2個のコリメータによりファスト軸およびスロー軸の双方について略平行光とし、集光レンズにより励起光導入部材の垂直研磨端面に入射した。図6に示されるように、励起光導入部材へ投入された励起光は、ディスク形状とされた光ファイバへ導入された。このとき、励起光の最大分散角は本実施例では約6°であった。
次に、ディスク形状の光ファイバ構造体の内側に引き出ている分離未融着部における2本の端面それぞれを平面に研磨し、放電加熱を用いる光ファイバ融着器により、これら2本の端面をコア調芯して融着接続した。この接続損失は0.1dB以下であった。このように接続することにより、光ファイバ構造体を構成する光ファイバは一繋がりとなり、その結果、光ファイバのコアからの出力は、光ファイバ構造体の外側から引き出される分離未融着部の2箇所の端面から出射に限定された。このときの光学装置は光増幅器として用いられる。
さらに、この外側の分離未融着部の2本の端面を内側と同様に平面に研磨し、何れか一方の端面に反射率99.9%(@波長1100±5nm)の誘電体多層膜反射ミラーを突き当て接続することで、レーザ出力を一方向に限定した。このとき、出力光を取り出す側の端面は、フレネル反射のおよそ4%の反射率を有していた。このときの光学装置はレーザ発振器として用いられる。
励起光源としての各々のLDスタックから出力される励起光(連続光)のパワーは平均で80Wであった。したがって、光ファイバ構造体へは合計1600Wの励起光が投入された。このとき、各励起光導光部材の端面では、励起光源からの励起光は、平均で高さ200μmで幅2.5mm(1/e2)に集光されていた。なお、励起光の中心波長は最大出力にて977±2nmであった。また,励起光源を含めて光ファイバ構造体を20℃の水流によって冷却した。結果として、レーザ発振器としての光学装置から略1100Wの出力レーザ光が得られた。また、ビーム品質を測定したところ、M2は略1.46であった。
(実施例2)
実施例2の光ファイバ構造体および光学装置も、上述した第1実施形態に相当するものである。実施例2でも、上述の実施例1と同様にして、2本のコアを有する光ファイバを作製した。実施例2で用いた光ファイバは、上述の実施例1の場合と同様のものであった。
ただし、実施例2で用いた光ファイバのコア径は約30μmであった。
このような光ファイバを用いて、実施例1の場合と同様にして、ディスク形状の光ファイバ構造体を作製した。ただし、実施例2では、巻かれた状態において隣接するクラッド間は、無機ポリマの接着剤により接続した。ディスク形状の光ファイバ構造体は、外径約157mm,内径約144mm,厚さ0.22mmであった。また、外側の分離未融着部の2本の端面の何れか一方の端面に、反射率99.9%(@波長1100±5nm)の出力折り返しミラーを設置した。
このディスク形状の光ファイバ構造体の上面に周方向に等間隔に12本の励起光導入部材を光学的に接続した。励起光源としての各々のLDスタックから出力される励起光(連続光、波長977nm)のパワーは平均で80Wであった。したがって、光ファイバ構造体へは合計960Wの励起光が投入された。その結果、レーザ発振器としての光学装置から略6400Wの出力レーザ光が得られた。また、ビーム品質を測定したところ、M2は略1.31であった。さら、出射レーザ光のニアフィールドパターンを観察したところ、通常の光ファイバの基底モード光の形状であり、円形対称であって、節が見られなかった。したがって、略シングルモードでの光ファイバ内レーザ伝搬であると考えられる。
出力折り返しミラーを取り除いて、この端面に、モードフィールド径が10μmのシングルモードファイバ(市販品)を融着接続し、波長1080nmのレーザ光を種光(被増幅光)として導入した。種光には変調をかけ、ピーク強度10W,繰り返し20kHz,ピーク幅20nsのパルスにして導入したところ、種光は増幅され、ピーク強度35kWとなって出力した。すなわち、約35dBの増幅利得が得られた。このときの励起光強度はトータルで120Wであった。
なお、光増幅器として使用する場合は、出力取り出し側のファイバ端面に出力伝送用ファイバを融着接続した。この出力伝送用ファイバは、コア径が30μmであり、NA0.07であって、Ybが添加されておらず、クラッド径が125μmの円形断面のものである。また、この出力伝送用ファイバの先端には、φ2mmで長さ2mmのコアレス石英ガラスロッドをエンドキャップにしても受けた。なお、このエンドキャップは、8°の斜め研磨を施し、さらに波長1080nmでの反射低減コーティングを施した。これは自励発振を抑えるためである。
実施例1と比較すると、実施例2では、光ファイバにおける励起光の実効吸収係数が低くしても励起効率が低下しないよう、励起光導入部材の個数を減らし、励起光の損失を低減させた。その結果、さらにコア径を縮小することができ、励起光を光ファイバの端面から導入する端面導入方法で高出力タイプに用いられる光ファイバのコア径とほぼ同程度となった。そして、実施例2では、光ファイバ内部では略単一モードの発振となった。
ここで、端面導入方法で基底モード光のエネルギ配分率を他の高次モード光より圧倒的に高くするために、φ100mm程度の円筒に光ファイバを巻き付けるという操作がある。光ファイバ構造体はもともとコアが周回構造をとっている。実施例2では、ディスクの巻きの径をφ150程度にとることで、高次モードの抑制が効率的におこなわれている。上述の端面導入方法の例ではクラッド径が400μm以上あるが、本発明ではクラッド幅を小さく110μm程度とすることができる。そのため、コアの伝搬モードが受ける曲げ損失はφ400μmクラッドよりも大きいので、比較的緩く巻いても高次モードの抑制ができる。
(実施例3)
実施例3の光ファイバ構造体および光学装置も、上述した第1実施形態に相当するものである。実施例3でも、上述の実施例1と同様にして、2本のコアを有する光ファイバを作製した。実施例3で用いた光ファイバは、上述の実施例1の場合と同様のものであった。
このような光ファイバを用いて、実施例1の場合と同様にして、ディスク形状の光ファイバ構造体を作製した。ただし、実施例3では、巻かれた状態において隣接するクラッド間は、COレーザ光を集光照射してクラッド表面部分を局所的に加熱することにより融着した。なお、この融着接続に際しては、光ファイバ構造体本体と同じ大きさ及び形状を有する平面高温ヒータ(最高加熱温度1700℃)を用いて、光ファイバ構造体を1100℃以上に加熱することでも作製可能である。このとき,クラッド間は完全に隙間がなくなるように融着されていなくてもよく、励起光導入方式が光ファイバの流れに沿った形式であれば、問題なく効率良く励起光をカップリングすることができる。
また、外側の分離未融着部の2本の端面の何れか一方の端面に、反射率99.9%(@波長1100±5nm)のファイバーグレーティングを融着接続することにより、レーザー出力を一方向に限定した。このとき、出力を取り出す側の光ファイバ端面はフレネル反射のおよそ4%の反射率を有していた。
引き続き、このディスク形状の光ファイバ構造体の上面に周方向に等間隔に12本の励起光導入部材を光学的に接続した。各励起光導入部材は、多成分系ガラスからなる略平板形状のものであり、断面形状が0.22mm×2.5mmの矩形であり、長さが80mmであり、励起光を全反射させて光ファイバに導入するための傾斜面と下面との角度が4度であった。
この励起光導入部材を構成する多成分系ガラスは、屈折率が1.48であり、軟化温度が800℃である。したがって、光ファイバ構造体の上面に励起光導入部材を設置し、小型のヒーターで約1000℃に加熱した白金メッキのコテを押し当てることで、光ファイバ構造体へ励起光導入部材を融着することができた。また、光ファイバを構成する合成石英ガラスの軟化温度は約1300℃であるので、光ファイバ列に全く変形を与えることなく、融着することができた。
一方、励起光源としての各々のLDスタックから出力される励起光(連続光、波長977nm)のパワーは平均で120Wであった。したがって、光ファイバ構造体へは合計1440Wの励起光が投入された。このとき、各励起光導光部材の端面では、励起光源からの励起光は、平均で高さ200μmで幅2.5mm(1/e2)に集光されていた。なお、励起光の中心波長は最大出力にて977±2nmであった。また,励起光源を含めて光ファイバ構造体を20℃の水流によって冷却した。結果として、レーザ発振器としての光学装置から略1150Wの出力レーザ光が得られた。また、ビーム品質を測定したところ、M2は略1.46であった。
(実施例4)
実施例4の光学装置は、上述した第4実施形態に相当するものである。実施例1の光ファイバ構造体を3個作製し、図10に示されるように、これら3個の光ファイバ構造体を直列に接続して、各々の光ファイバに含まれる複数のコアを一繋がりにして1本の光路とした。各々の光ファイバ構造体においては、ディスク形状の光ファイバ構造体の上面に周方向に等間隔に20本の励起光導入部材を光学的に接続し、励起光源としての各々のLDスタックから出力される励起光(連続光)のパワーは平均で60Wであった。したがって、各々の光ファイバ構造体へは合計1200Wの励起光が投入され、3個の光ファイバ構造体の全体へは合計3600Wの励起光が投入された。結果として、レーザ発振器としての光学装置から略2500Wの出力レーザ光が得られた。また、ビーム品質を測定したところ、M2は略1.46であり、1個の光ファイバ構造体の場合と同じであった。
(実施例5)
実施例5の光ファイバ構造体および光学装置は、上述した第1実施形態に略相当するものであるが、レーザ活性物質を含有する4本のコアが中央部において共通のクラッド内に並列されている一方で両端部において個々に分離されている光ファイバを用いた点で相違する。この実施例5の光ファイバ構造体および光学装置は以下のようにして製造された。初めに、MCVD法により4本の光ファイバ母材(コア径3mm、クラッド径13mm、長さ500mm)を作製した。各光ファイバ母材のコアには1.3wt%のYb3+イオンが添加された。この添加濃度では、波長976.5nmにおける吸収係数が900dB/m〜950dB/mとなる。この光ファイバ母材の屈折率分布から推定される光ファイバの開口数NAは略0.07であった。
これら4本の光ファイバ母材それぞれについて断面形状が1辺の長さ8.4mmの正方形となるように側面に対して研削加工および研磨加工を施し、4本の光ファイバ母材を並列配置して各々の側面を互いに融着接続した。この融着接続の際、長手方向19mm毎に5mmずつの未融着部分を周期的に形成した。未融着部分の形成には、2本の光ファイバ母材の接続すべき側面に予め19mm間隔で5mm長に亘って最大0.1mm深さの窪みを設けることで、その形成を容易にした。
このように融着した光ファイバ母材を線引装置により線引して、矩形断面形状0.11mm×0.44mmの光ファイバを作製した。このとき、光ファイバ母材の未融着部分が線引きされた部分では、断面形状0.11mm×0.11mmの正方形の光ファイバが互いに接着せずにファイバ化されていた。その結果、作製された光ファイバは、略110mの融着し断面形状が長方形で4本のコアを内包するアレイ型ファイバ部(融着部)と、略30mの互いに分離された各々1本ずつのコアを内包する正方形断面の未融着分離部とが、周期的に分布する周期分離型のものであった。コア径は約40μmであった。
このように作製された光ファイバを、略110mの融着部の両側に略2mの未融着分離部を持つように分離して、4本のコアが中央部(融着部)において共通のクラッド内に並列されている一方で両端部(未融着分離部)において個々に分離されている光ファイバを得た。そして、この光ファイバの融着部を、並列された4本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層するようにリールに密に巻いてディスク形状とした。また、この巻かれた状態において隣接するクラッド間は、耐熱性の光学樹脂により接続した。この光学樹脂の屈折率は、クラッドガラスの屈折率1.4585を中心に略±3%以内に調節された。
次に、光ファイバ構造体の内側に引き出ている分離未融着部における4本の端面それぞれを平面に研磨し、放電加熱を用いる光ファイバ融着器により、これら4本のうちの2本の端面をコア調芯して融着接続し、他の2本の端面をもコア調芯して融着接続した。また、光ファイバ構造体の外側に引き出ている分離未融着部における4本の端面それぞれを平面に研磨し、放電加熱を用いる光ファイバ融着器により、これら4本のうちの2本の端面をコア調芯して融着接続した。各々の接続損失は0.1dB以下であった。このように接続することにより、光ファイバ構造体を構成する光ファイバは一繋がりとなり、その結果、光ファイバのコアからの出力は、光ファイバ構造体の外側から引き出される分離未融着部の2箇所の端面から出射に限定された。このときの光学装置は光増幅器として用いられる。
さらに、この外側の分離未融着部における未接続の2本のコアのうちの何れか一方の端面に反射率99.9%(@波長1100±5nm)の誘電体多層膜反射ミラーを突き当て接続することで、レーザ出力を一方向に限定した。このとき、出力光を取り出す側の端面は、フレネル反射のおよそ4%の反射率を有していた。このときの光学装置はレーザ発振器として用いられる。
次に、このディスク形状の光ファイバ構造体の上面に周方向に等間隔に20本の励起光導入部材を光学的に接続した。各々の励起光導入部材は、合成石英ガラスからなる略平板形状のものであり、断面形状が0.45mm×2.5mmの矩形であり、長さが80mmであり、励起光を全反射させて光ファイバに導入するための傾斜面と下面との角度が4度であった。このとき、励起光導入部材と光ファイバとの接着には、光ファイバのクラッド間の接続に用いたものと同じ光学樹脂を用いた。
各励起光導入部材に対応して設けられる励起光源として、エミッタ列が4層になったLDスタックを用いた。各エミッタから出射された励起光(波長977nm)を、2個のコリメータによりファスト軸およびスロー軸の双方について略平行光とし、集光レンズにより励起光導入部材の垂直研磨端面に入射した。励起光導入部材へ投入された励起光は、ディスク形状とされた光ファイバへ導入された。
励起光源としての各々のLDスタックから出力される励起光(連続光)のパワーは平均で160Wであった。したがって、光ファイバ構造体へは合計3200Wの励起光が投入された。結果として、レーザ発振器としての光学装置から略2600Wの出力レーザ光が得られた。また、ビーム品質を測定したところ、M2は略1.46であり、実施例1の場合と同程度であった。
(実施例6)
実施例6の光ファイバ構造体および光学装置は、上述した第2実施形態に相当するものである。実施例6でも、上述の実施例1と同様にして、2本のコアを有する光ファイバを作製した。
この光ファイバの融着部を、図7に示されるように、並列された2本のコアの当該並列面に対して垂直な方向に積層するように冷却部材の周囲に密に巻いてシリンダ形状とした。ここで用いた冷却部材は、金属製であって、直径が130mmであり、高さが150mmであり、内部を水冷できる構造を有していた。また、この冷却部材の側面に、屈折率1.34のフッ素樹脂を平均厚さ約5μmに塗布し、このフッ素樹脂の上に光ファイバの融着部を巻いた。巻かれたシリンダ形状の光ファイバ構造体の幅は30mmであった。また、この巻かれた状態において隣接するクラッド間は、耐熱性の光学樹脂により接続した。
次に、シリンダ形状の光ファイバ構造体の一方の側に引き出ている分離未融着部における2本の端面それぞれを平面に研磨し、放電加熱を用いる光ファイバ融着器により、これら2本の端面をコア調芯して融着接続した。この接続損失は0.1dB以下であった。このように接続することにより、光ファイバ構造体を構成する光ファイバは一繋がりとなり、その結果、光ファイバのコアからの出力は、光ファイバ構造体の他方の側から引き出される分離未融着部の2箇所の端面から出射に限定された。このときの光学装置は光増幅器として用いられる。
さらに、この他方の側の分離未融着部の2本の端面を内側と同様に平面に研磨し、何れか一方の端面に反射率99.9%(@波長1100±5nm)の誘電体多層膜反射ミラーを突き当て接続することで、レーザ出力を一方向に限定した。このとき、出力光を取り出す側の端面は、フレネル反射のおよそ4%の反射率を有していた。このときの光学装置はレーザ発振器として用いられる。
次に、図8に示されるように、このシリンダ形状の光ファイバ構造体の側面に周方向に等間隔に6本の励起光導入部材を光学的に接続した。各々の励起光導入部材は、合成石英ガラスからなる略平板形状のものであり、断面形状が0.22mm×2.5mmの矩形であり、長さが150mmであり、励起光を全反射させて光ファイバに導入するための傾斜面と下面との角度が3度であった。このとき、励起光導入部材と光ファイバとの接着には、光ファイバのクラッド間の接続に用いたものと同じ光学樹脂を用いた。
各励起光導入部材に対応して設けられる励起光源として、エミッタ列が2層になったLDスタックを用いた。各々のLDスタックから出力される励起光(連続光)のパワーは平均で30Wであった。したがって、光ファイバ構造体へは合計180Wの励起光が投入された。結果として、レーザ発振器としての光学装置から略140Wの出力レーザ光が得られた。また、ビーム品質を測定したところ、M2は略1.21であった。
第1実施形態に係る光ファイバ構造体10の平面図および断面図である。 第1実施形態に係る光ファイバ構造体10において用いられる光ファイバ11の斜視図および断面図である。 光ファイバ11の製造に用いられる光ファイバ母材11Aの平面図および断面図である。 第1実施形態に係る光ファイバ構造体10を含む光学装置1の平面図である。 励起光導入部材13,光学系14および励起光源15の平面図および側面図である。 光ファイバ11,励起光導入部材13,光学系14および励起光源15の側面図である。 第2実施形態に係る光ファイバ構造体20の斜視図および断面図である、 第2実施形態に係る光ファイバ構造体20を含む光学装置2の平面図である。 第3実施形態に係る光ファイバ構造体30の斜視図および断面図である、 第4実施形態に係る光学装置4の構成図である。
符号の説明
1〜4…光学装置、10…光ファイバ構造体、11…光ファイバ、12…反射部材、13…励起光導入部材、14…光学系、15…励起光源、20…光ファイバ構造体、21…光ファイバ、22…反射部材、23…励起光導入部材、24…光学系、25…励起光源、29…冷却部材、30…光ファイバ構造体、31…光ファイバ、32…反射部材、40〜40…光ファイバ構造体、42…反射部材。

Claims (4)

  1. レーザ活性物質を含有する複数本のコアが中央部において共通のクラッド内に所定面上に並列されている一方で両端部において個々に分離されている光ファイバを備え、
    前記光ファイバの前記中央部の少なくとも一部が巻回されて前記所定面に対して垂直な方向に積層されており、
    前記光ファイバの前記両端部において個々に分離された各コアの端面が光学的に結合されて、前記複数本のコアが一繋がりとなって1本の光路を形成している、
    ことを特徴とする光ファイバ構造体。
  2. 前記光ファイバの各コアに含有されたレーザ活性物質から放出される光を反射する反射部材を前記光路の一方の端面に備えることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ構造体。
  3. 前記光ファイバの各コアに含有されたレーザ活性物質を励起する励起光を、前記光ファイバの前記中央部のうち積層された部分において前記光ファイバ内に導入する励起光導入部材を更に備える、ことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ構造体。
  4. 請求項3記載の光ファイバ構造体と、この光ファイバ構造体に含まれる光ファイバに導入されるべき励起光を出力する励起光源と、を備えることを特徴とする光学装置。
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