JP4969582B2 - 帯電防止性、反射防止性の被覆層を有する光学製品およびその製造方法 - Google Patents

帯電防止性、反射防止性の被覆層を有する光学製品およびその製造方法 Download PDF

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Description

(発明の属する技術分野)
本発明は、帯電防止性特性を有する透明な反射防止性(AR)被覆層、該被覆層を用いて被覆された光学製品、および該光学製品の製造方法に関する。
(背景技術)
有機レンズは、特に乾燥条件下で布を用いて清浄されると、帯電する傾向を有し、従って、レンズ上に電荷が留まっている間は埃を引き付ける可能性がある。
この分野では、反射防止層が被覆されたレンズに帯電防止性特性を付与するために、反射防止性の積層体中に1以上の導電性の層を含むことが知られている。これにより、電荷の急速な分散を促す。
例えば、国際特許出願番号WO01/55752には、シート抵抗(すなわち表面抵抗率)が1.10〜1.1010 ohm/squareである導電性の層を含むAR積層体で被覆された基材が記載されている。この導電性の層はAR積層体の様々な位置に配置することができる。実質的には導電性の層はインジウム、スズ、および亜鉛の酸化物を含む群から選択される材料で作製される。インジウム酸化物(ITO)およびスズ酸化物の2材料のみ記載されているが、好ましい材料は前者である。導電性の層を含むAR被覆層はスパッタリング法または真空蒸着成膜法によって成膜することができる。
この分野で知られているように、真空蒸着によってITO層を成膜するときに、透明性を高めるためにイオンアシスト(IAD)を用いることが推奨される。この追加工程は次の少なくとも2つの不利な点がある。i)イオン銃を含む真空コーターは高価である。ii)IADを含むプロセスは、場合によっては、再現性の問題を示唆する。
本発明の第1の目的は、反射防止性、帯電防止性の透明被覆層を備え、既に公知である帯電防止性光学製品に取って代わる光学製品を提供することであり、好ましくはレンズ、より好ましくは眼鏡に用いる眼科用レンズを提供することである。
本発明の第2の目的は、成膜に際してイオンアシストを必要とせず、同時に、眼科用光学製品に用いるのに適するように可視領域における吸光度の低い、透明な帯電防止性AR被覆層を備える光学製品を提供することである。
上述の問題は、光学製品のための反射防止性、帯電防止性の透明被覆層であって、1以上の導電性の層を備え、前記導電性の層は1以上の金属を含有すると共にその厚みが1nm以下である被覆層を提供することによって解決される。
本発明の他の目的は、2つの主面を有する光学製品であって、少なくとも1主面上には反射防止性、帯電防止性の透明被覆層が成膜され、前記被覆層は1以上の導電性の層を含み、該導電性の層は1以上の金属を含有し、前記導電性の層の厚みは1nm以下である光学製品を提供することである。
本発明の他の目的は上述の光学製品の製造方法であって、
2つの主面を有する光学製品を準備する工程と、
前記光学製品の少なくとも1主面上に1以上の導電性の層を含む反射防止性、帯電防止性の透明被覆層を形成する工程とを含み、前記導電性の層は1以上の金属を含有すると共にその厚みは1nm以下である方法を提供することである。
以下の詳細な説明により、本発明の他の目的、特徴、および利点が明らかになろう。なお、詳細な説明および具体的な実施例は、本発明の特定の実施例を示すものであるが、単に例として示してあるにすぎず、当業者にとっては、これらの詳細な記述から、本発明の範囲を逸脱することなく、各種の変更や改変が明らかであることを理解されたい。
なお、「備える(comprise)」(および、「備えて」などの文法上の変形)、「有する(have)」(および、「有して」などの文法上の変形)、「含有する(contain)」(および、「含有して」などの文法上の変形)、「含む(include)(および「含んで」などの文法上の変形)は、オープンエンド形式の連結動詞である。それらの動詞は記載された特徴、整数、工程、または構成要素、またはそれらの群の存在を示すものであり、他の特徴、整数、工程、または構成要素、またはそれらの群の存在を排除するものではない。その結果、1または複数の工程または要素を「備える」、または「含む」方法、または方法の中の工程はそれらの工程または要素の1または複数を所有するが、それらの工程または要素の1または複数を所有することに限定されない。
特に指定がない限り、本書で用いられる成分、反応条件などの数を参照するすべての数の表現は用語「約」を用いていることによって、すべての例において変更されるものとして理解するものとする。
光学製品のための反射防止性、帯電防止性の透明被覆層は、本発明によると、1以上の金属を含有するとともにその厚みが1nm以下である1以上の導電性の層を備える。
本発明の反射防止性被覆層は、可視スペクトルの少なくとも1部の領域において、最終光学製品の反射防止性特性を改善させ、それによって、光の透過率を増加させ、表面反射率を低下させるものであれば、いかなる層または積層体であってもよい。反射防止性被覆層は、1以上の導電性の層を更に備える誘電体の多層被覆層であることが好ましく、少なくとも3層の誘電体の層および1以上の導電性の層を備える多層被覆層であることが更に好ましい。
本発明の導電性の層は、被覆層の反射防止性特性を著しく損なわない限り、AR被覆層中のどこに配置してもよい。AR被覆層の最内側、すなわち光学製品の基材に最も近いAR被覆層の層であってもよく、あるいはAR被覆層の最外側、すなわち光学製品の基材に最も遠いAR被覆層の層であってもよく、またはAR被覆層のどの内側層でもよい。
1以上の導電性の層が含まれているAR被覆層は高屈折率(HI)層および低屈折率(LI)層が交互に積層された積層体を備えることが好ましい。これは、被覆層が高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した積層体と、1以上の導電性の層を備え、この1以上の導電性の層は反射防止性被覆層の最内側層、反射防止性被覆層の最外側層、または交互の2層に挟まれる層であることを意味する。
本書中、低屈折率の層は、屈折率が1.55未満、好ましくは1.50未満、より好ましくは1.45未満の層を意味することとし、高屈折率の層は、屈折率が1.55超、好ましくは1.7超、より好ましくは1.8超、更により好ましくは2超の層を意味することとし、両方とも、波長550nmを基準とする。
好ましい実施例では、本発明の導電性の層は多層のAR積層体のHI層に隣接する。
他の好ましい実施例では、帯電防止性AR積層体の最外側の層は低屈折率の層である。AR積層体の層は透明材料で作製するべきことが好ましい。
HI層はTiO、ZrO、Nb、Y、HfO、Sc、Ta、Pr、Al、Si、およびそれらの混合物で作製することができるが、これに限定されるものではない。LI層は、SiO、MgF、またはこれらの混合物で作製することができるが、これに限定されるものではない。好ましくはSiOである。
好ましい実施例では、本発明のAR被覆層は、導電性の層が1層およびHI層とLI層を交互に4層を含む5層の被覆層である。導電性の層は好ましくは内側層であり、より好ましくは、AR層の積層体の最も内側の層から4番目の層である。
本発明に用いられる本発明の導電性の層は1以上の金属、好ましくは、金、銀、プラチナ、およびそれらの混合物を含む群から選択される金属を含有する金属層である。より好ましくは前記金属層は銀、金、プラチナまたはそれらの混合物からなり、好ましくは銀からなる。
導電性の層は厚みが1nm以下、好ましくは0.50nm以下、より好ましくは0.30nm以下、更に好ましくは0.10nm〜0.20nmの範囲である薄層である。このように厚みが薄いことによって所望の透明性を達成できる。
上述の金属層は連続構造または不連続構造を有しうる。実際には、前記層は非常に薄いため連続フィルムを形成せず、むしろ、導電性を確実にするために各間が連結された不規則形状の小ドットで形成されることもある。
驚くべきこととして、本発明の導電性の層は厚みが薄いにもかかわらず、その帯電防止性AR被覆層は十分な導電性を提供する。
本発明の被覆層の利点の1つは、導電性の層が非常に薄く、それが組み込まれる既存の積層体の特性がほとんど変化せずにそのまま残ることである。すなわち、本発明の導電性の層は光学的な観点から見ると一種のダミー層である。また、導電性を付与するために新たな積層体を考案する必要がない。
本発明は、また、少なくとも1主面上に、上述のような反射防止性、帯電防止性の透明被覆層を有する、2つの主面を有する光学製品に関する。
本発明の反射防止性、帯電防止性被覆層の1つの重要な特徴は、透明被覆層であるということである。光学製品のための反射防止性、帯電防止性被覆層は、光学製品はその両面が前記被覆層によって被覆された場合、AR被覆層による可視範囲における吸光度は1%以下であることが好ましく、1%未満であることがより好ましく、および/またはその可視スペクトルにおける透過率は95%超であることが好ましい。両特徴が同時に満足されることが好ましい。
本発明のAR被覆層で被覆されるべき光学製品は、透明の光学製品であり、好ましくはレンズであり、より好ましくは眼科用のレンズまたはレンズブランクである。
光学製品の両主面は本発明による反射防止性、帯電防止性の透明被覆層によって被覆される。
本書中、「レンズ」という用語は有機、または無機ガラスレンズであり、各種の自然素材の1つまたは複数の被覆層によって被覆されうるレンズ基材を含む。
光学製品が1つまたは複数の表面被覆層を含むときは、「光学製品上に層を成膜する」という用語はその光学製品の最外側の被覆層の上に層が成膜されることを意味する。
基材は無機ガラスまたは有機ガラスで形成されるが、好ましくは有機ガラスで形成される。有機ガラスは、ポリカーボネートおよび熱可塑性ポリウレタンなどの熱可塑性材料、またはジエチレン グリコール ビス(アリルカーボネート)ポリマーおよびコポリマー(特にPPG Industries社のCR39(登録商標))、熱硬化性ポリウレタン、ポリチオウレタン、ポリエポキシド、ポリエピスルフィド、ポリ(メタ)アクリレートなどの熱硬化性(架橋)材料、およびビスフェノール−A、ポリチオ(メタ)アクリレートならびにそれらのコポリマーおよびそれらの配合物に由来する(メタ)アクリル酸ポリマーおよびコポリマーを含有する基材などのコポリマーを主体とした基材でありうる。レンズ基材として好ましい材料はポリカーボネートおよびジエチレン グリコール ビス(アリルカーボネート)コポリマーであり、特に、ポリカーボネートから作製された基材である。
帯電防止性AR被覆層は、裸基材上に、あるいは基材が表面被覆層で被覆されている場合は最外側の被覆層上に、成膜する。
本発明によると、光学製品は、耐衝撃性被覆層(耐衝撃性プライマー)、耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層(ハードコート)、偏光被覆層、フォトクロミック被覆層、着色被覆層、防汚性トップコート層から選ばれる各種の被覆層で被覆された基材を含むが、これに限定されるものではない。
帯電防止性AR被覆層は、好ましくは、耐衝撃性被覆層または耐磨耗性および/または耐擦傷性被覆層上に成膜する。
本発明の1つの実施態様では、レンズ基材の少なくとも1主面は、レンズ基材の表面から始まって、順次に、耐衝撃性被覆層(耐衝撃性プライマー層)、耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層(ハードコート層)、本発明の反射防止性被覆層および防汚性トップコート層で被覆される。
本発明の別の実施態様では、レンズ基材の少なくとも1主面は、レンズ基材の表面から始まって、順次に、耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層(ハードコート層)、本発明の反射防止性被覆層、および防汚性トップコート層で被覆される。
本発明で用いうる耐衝撃性プライマー被覆層は、最終光学製品の耐衝撃性を改善するために一般的に用いられるものであれば、いかなる層であってもよい。また、この被覆層は、最終光学製品の基材上に耐擦傷性被覆層がある場合は、一般にその接着性も増強する。耐衝撃性プライマー被覆層は、耐衝撃性プライマー被覆層を用いない同様の製品と比較した場合に、最終光学製品の耐衝撃性を改善する被覆層である。
一般的な耐衝撃性プライマー被覆層は、(メタ)アクリル酸を主体とした被覆層およびポリウレタンを主体とした被覆層である。(メタ)アクリル酸を主体とした耐衝撃性被覆層については、米国特許第5、015、523号および第6、503、631号などに開示され、一方、熱可塑性および架橋を主体としたポリウレタン樹脂被覆層は特開昭63−141001および特開昭63−87223、欧州特許第0404111号および米国特許第5、316、791号などに開示されている。
特に、本発明による耐衝撃性プライマー被覆層はポリ(メタ)アクリル酸ラテックス、ポリウレタンラテックス、またはポリエステルラテックスなどのラテックス組成物から作製することができる。
好ましい(メタ)アクリル酸を主体とした耐衝撃性プライマー被覆層組成物としては、例えば、テトラエチレン グリコールジアクリレート、ポリエチレン グリコール(200) ジアクリレート、ポリエチレン グリコール(400)ジアクリレート、ポリエチレン グリコール(600)ジ(メタ)アクリレート、ならびにウレタン(メタ)アクリレートおよびそれらの混合物などのポリウレタン グリコール(メタ)アクリレートを主体とした組成物が挙げられる。
耐衝撃性プライマー被覆層のガラス転移温度(Tg)は30℃未満であることが好ましい。好ましい耐衝撃性プライマー被覆層組成物としては、Zeneca社から商品名Acrylic latex A−639として市販されているアクリル酸ラテックス、Baxenden社から商品名W−240およびW−234として市販されているポリウレタンラテックスも挙げることができる。
好ましい実施態様において、耐衝撃性プライマー被覆層は、光学基材および/または耐擦傷性被覆層に対するプライマー被覆層の接着性を改善させるために、有効量のカプリング剤を含んでいてもよい。また、次に記載する耐擦傷性被覆層組成物では、同じカプリング剤を、同量で、耐衝撃性被覆層組成物にも使用することができる。
耐衝撃性プライマー被覆層組成物は、スピンコート法、ディップコート法、またはフローコート法などの慣用されているいずれかの方法を用いてレンズ基材上に適用することができる。
耐衝撃性プライマー被覆層組成物は、単に乾燥させてもよく、あるいは光学基材の成形前に任意に予備硬化させてもよい。耐衝撃性プライマー被覆層組成物の特性に応じて、熱硬化、UV硬化、またはその両方の組み合わせを用いることができる。
硬化後の、耐衝撃性プライマー被覆層の厚みは、通常0.05〜30μmの範囲であり、好ましくは0.5〜20μmの範囲であり、特に好ましくは0.6〜15μmの範囲であり、更に好ましくは0.6〜5μmの範囲である。
本発明の耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層は、いかなる公知の耐光学磨耗性および/または耐擦傷性被覆層組成物を用いても作製することができる。従って、耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層組成物はUVおよび/または熱硬化組成物である。
定義によれば、耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層とは、最終光学製品の耐摩耗性および/または耐擦傷性を、耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層を備えていない同等の光学製品と比較して、改善する被覆層である。好ましい被覆層組成物は(メタ)アクリレートを主体とする被覆層である。(メタ)アクリレートという用語はメタクリレートまたはアクリレートのいずれかを意味する。
(メタ)アクリレートを主体とする被覆層組成物の主成分は、一官能性(メタ)アクリレートおよび、二官能性(メタ)アクリレート、三官能性(メタ)アクリレート、四官能性(メタ)アクリレート、五官能性(メタ)アクリレート、六官能性(メタ)アクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレートから選択することができる。
(メタ)アクリレートを主体とする被覆層組成物の主成分として用いうるモノマーの例としては次のものが挙げられる:
一官能性(メタ)アクリレート:アリル メタクリレート、2−エトキシエチル アクリレート、2−エトキシエチル メタクリレート、カプロラクトン アクリレート、イソボルニル メタクリレート、ラウリル メタクリレート、ポリプロピレン グリコール モノメタクリレート、
二官能性(メタ)アクリレート:1,4−ブタンジオール ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール ジメタクリレート、ポリエチレングリコール ジアクリレート、テトラエチレン グリコール ジアクリレート、ポリエチレン グリコール ジメタクリレート、ポリエチレン グリコール ジアクリレート、エトキシル化ビスフェノールA ジアクリレート、テトラエチレン グリコール ジアクリレート、トリプロピレン グリコール ジアクリレート、ネオペンチル グリコール ジアクリレート、1,4−ブタンジオール ジメタクリレート、テトラエチレン グリコール ジメタクリレート、ジエチレン グリコール ジアクリレート:
三官能性(メタ)アクリレート:トリメチロールプロパン トリメタクリレート、トリメチロールプロパン トリアクリレート、ペンタエリトリトール トリアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパン トリアクリレート、トリメチロールプロパン トリメタクリレート:
四〜六官能性(メタ)アクリレート:ジペンタエリトリトール ペンタアクリレート、 ペンタエリトリトール テトラアクリレート、エトキシル化ペンタエリトリトール テトラアクリレート、ペンタアクリレート エステル。
他の好ましい耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層はシリコーン含有被覆層であり、特にシランまたはその加水分解物、好ましくはエポキシシラン、更に好ましくは、仏国特許第2702486号(欧州特許第0614957号)、国際出願94/10230、米国特許第4、211、823号、および米国特許第5、015、523号に開示される、エポキシアルコシキシランを含む前駆体を硬化することによって得られるシリコーン含有被覆層である。
耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層のために特に好ましい組成物は仏国特許第2702486号に開示されている。上述の好ましい組成物は、エポキシアルコキシシランおよびジアルキルジアルコキシシランの加水分解物、コロイド状の鉱物充填剤および触媒量のアルミニウムを主体とする硬化触媒を含み、残余は、本質的に通常これらの組成物の調整に使用される溶媒からなる。
特に好ましいエポキシアルコシキシランを主体とする耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層組成物は、主成分としてγ−グリシドキシプロピル−トリメトキシシラン(GLYMO)の加水分解物、エポキシトリアルコキシシラン成分としてジメチル− ジエトキシシラン(DMDES)の加水分解物、ジアルキルジアルコキシシラン成分としてコロイド状のシリカ、および触媒量のアルミニウム アセチルアセトネートを含む組成物である。
耐衝撃性プライマー被覆層に対する耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層の接着性を改善させるために、有効量の1以上のカプリング剤を耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層組成物に添加することができる。好ましいカプリング剤は、エポキシアルコキシシランと、好ましくはエチレン性二重結合末端を有する不飽和アルコキシシランとの予備濃縮溶液である。
エポキシアルコシキシランの例としては、GLYMO、γ−グリシドキシプロピル−ペンタメチルジシロキサン、γ−グリシドキシプロピル−メチル−ジイソプロペノキシシラン、γ−グリシドキシプロピル−メチル−ジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル−ジメチル−エトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル−ジイソプロピル−エトキシシランおよびγ−グリシドキシプロピル−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシランがある。好ましいエポキシアルコキシシランはGLYMOである。
不飽和アルコキシシランは、ビニルシラン、アリルシラン、アクリル酸シランまたはメタクリル酸シランなどである。
ビニルシランの例としては、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリスイソブトキシシラン、ビニルトリ−tert−ブトキシシラン、ビニルトリフェノキシシラン、ビニルトメトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリアセトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ビニルビス(トリメチルシロキシ)シランおよびビニルジメトキシエトキシシランがある。
アリルシランの例としてはアリルトリメトキシシラン、アルキルトリエトキシシラン、およびアリルトリス(トリメチルシロキシ)シランがある。
アクリル酸シランの例としては、3−アクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、3−アクリロキシ−プロピル−トリメトキシシラン、アクリロキシ−プロピルメチル−ジメトキシ−シラン、3−アクリロキシプロピル−メチルビス(トリメチルシロキシ)シラン、3−アクリロキシプロピル−ジメチルメトキシシラン、N−(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)−3−アミノプロピル−トリエトキシシランがある。
メタクリル酸シランの例としては、3−メタクリロキシプロピルトリス(ビニルジメトキシルシロキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリス(メトキシエトキシ)シラン、3−メタクリロキシ−プロピル−トリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピル−ペンタメチル−ジシロキサン、3−メタ−アクリロキシ−プロピル−メチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシ−プロピルメチル−ジエトキシ−シラン、3−メタクリロキシプロピル−ジメチル−メトキシシラン、3−メタクリロキシ−プロピル−ジメチルエトキシシラン、3−メタクリロキシ−プロペニル−トリメトキシ−シランおよび3−メタクリロキシ−プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシランがある。
好ましいシランはアクリロキシプロピル−トリメトキシシランである。
カプリング剤の調製に用いられるエポキシアルコキシシラン(類)および不飽和アルコキシシラン(類)の量は、好ましくは下記重量比Rが0.8≦R≦1.2となる条件である。
R=エポキシアルコキシシランの重量/不飽和アルコキシシランの重量
カプリング剤は、上記エポキシアルコキシシラン(類)と不飽和アルコキシシラン(類)とから得られる固形物を、好ましくは少なくとも50重量%、より好ましくは60重量%含む。カプリング剤は、液体の水および/または有機溶媒の含有量が、好ましくは40重量%未満であり、より好ましくは35重量%未満である。
「エポキシアルコキシシラン(類)と不飽和アルコキシシラン(類)とから得られる固形物の重量」とは、これらシラン類からの理論上の乾燥抽出物を意味し、QSiO(4−k)/2 (ここでQは、エポキシまたは不飽和基を担持する有機基)単位の計算重量であり、QSiO(4−k)/2 はQ Si R’O(4−k)(ここでSi−R’は加水分解反応してSi−OHを形成する)に由来する。kは1〜3の整数であり、好ましくは1に相当する。R’は好ましくはたとえばOCHなどのアルコキシ基である。
上記した水または有機溶媒は、初期のカプリング剤組成物に添加されたもの、およびカプリング剤組成物中に存在するアルコキシシラン類の加水分解および縮合により生じる水およびアルコールに由来する。
カプリング剤組成物の好ましい調整方法としては下記が挙げられる。
1)アルコキシシラン類の混合。
2)好ましくは塩化水素酸などの酸の添加による、上記アルコキシシラン類の加水分解。
3)上記混合物の攪拌。
4)任意の、有機溶媒の添加。
5)1種または数種のたとえばアルミニウム アセチルアセトネートなどの触媒添加。
6)攪拌(一般的処理時間:一夜)
耐擦傷性被覆層組成物中に導入されるカプリング剤は、通常、全組成物重量の0.1〜15重量%であり、好ましくは1〜10重量%の量で存在する。
耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層組成物は、スピンコート法、ディップコート法、またはフローコート法などの慣用されているいずれかの方法を用いて耐衝撃性プライマーコート上に適用することができる。
耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層組成物は単に乾燥することができ、あるいは次の反射防止性被覆層を設ける前に付加的に予備硬化させてもよい。耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層組成物の特性により、熱硬化、UV硬化、またはその両方の組み合わせを用いることができる。
耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層の硬化後の厚みは、通常、1〜15μm、好ましくは2〜6μm、より好ましくは3〜5μmである。
耐摩耗性および/または耐擦傷性被覆層の表面は、後に成膜すべき帯電防止性AR被覆層の接着性を改善するために、コロナ処理、または真空プラズマ処理が施されていることが好ましい。
本発明に用いられる防汚性トップコートは低表面エネルギー性のトップコートである。それを本発明のAR被覆層上の少なくとも1部に、好ましくはAR被覆層の表面全体に成膜する。
防汚性トップコートは疎水性および/または疎油性の表面被覆層として定義される。本発明で用いられる好ましいものは、製品の表面エネルギーを20mJ/m未満に低減するものである。本発明では、表面エネルギーが14mJ/m未満、より好ましくは12mJ/m未満の防汚性トップコートを用いると特に利点がある。
上述の表面エネルギーの値は、Owens D.K. Wendt R.G.著「ポリマーの表面力エネルギー概算」(J. Appl. Polym. Sci.,1969,51,1741〜1747)に記載されるオーエンス(Owens)ウェンツ(Wendt)法に準じて算出される。
本発明による防汚性トップコートは、好ましくは有機特性を有するものである。有機特性とは、被覆層の総重量に対し、40重量%以上、好ましくは50重量%以上が有機材料からなる層のことを意味する。好ましい防汚性トップコートは、1種以上のフッ素化合物を含む液状の被覆層材料から作製される。
疎水性および/または疎油性の表面被覆層は、フッ化基、とりわけペルフルオロカーボンまたはペルフルオロポリエステル基を担持するシランを主体とした化合物を含むことが最も多い。例としては、1種または複数種の上述したようなフッ素含有基を持つシラザン、ポリシラザン、またはシリコーン化合物が挙げられる。それらの化合物は例えば、US 米国特許第4410563号、欧州特許第0203730号、欧州特許第749021号、欧州特許第844265号および欧州特許第933377号などの先行技術において広く開示されている。
防汚性トップコートの形成に慣用されている方法は、フッ素含有基とSi−R基(Rは−Cl、−NH、−NH−または−O−アルキルなどの−OH基またはその前駆体であり好ましくはアルコキシ基である)とを有する化合物を成膜する方法である。このような化合物は、成膜対象となる表面上で、直接的にまたは加水分解の後、ペンダント型反応基と重合および/または架橋反応しうる。
好ましいフッ素化合物は、フッ化炭化水素、ペルフルオロカーボン、FC−(OC24−O−(CF−(CH−O−CH− Si(OCHなどのフッ化ポリエーテルおよびペルフルオロポリエーテル、とりわけ、ペルフルオロポリエーテルから選択される1以上の基を有する、シランおよびシラザンである。
フルオロシラザンとしては、次式の化合物が挙げられる。
Figure 0004969582
式中、nは、5、7、9または11であり、Rは、アルキル基で、一般にはメチル、エチル、およびプロピルなどのC〜C10のアルキル基である。
Figure 0004969582
式中、n'は7または9であり、Rは上記の定義と同じ。
疎水性および/または疎油性のトップコートの作製にも有用であるフルオロシラン化合物を含有する組成物は米国特許第6、183、872号に開示されている。そのような組成物は、次の一般式で表され、数平均分子量が5×10〜1×10であるシリコーン含有有機フルオロポリマーを含む。
Figure 0004969582
式中、Rは、ペルフルオロアルキル基を表し、Zはフッ素原子またはトリフルオロメチル基を表し、a、b、c、dおよびeはそれぞれ独立して0または1以上の整数を表す。但しa+b+c+d+eは1未満ではなく、また、添え字a、b、c、dおよびeによって括弧でくくられた繰り返し単位が上記式中で発生する順はここに示されたものに限定されない。Yは水素原子または1〜4の炭素原子を含有するアルキル基を表し、Xは水素、臭素、またはヨウ素原子を表す。Rはヒドロキシル基、または加水分解置換基を表し、Rは水素原子または一価炭化水素基を表す。Iは0、1または2を表し、mは1、2、または3を表す。n"は1以上の整数、好ましくは2以上の整数を表す。
その他の疎水性および/または疎油性の表面被覆層を形成するための好ましい組成物はフッ化ポリエーテル基、特にペルフルオロポリエーテル基を含む化合物を含有する組成物である。フッ化ポリエーテル基を含有する特に好ましい等級の組成物は、米国特許第6、277、485号に開示されている。米国特許第6、277、485号の防汚性トップコートは、少なくとも1種の次式のフッ化シランを含む被覆層組成物(通常は液状)を適用することによって準備されたフッ化シロキサンを含む、少なくとも部分的に硬化した被覆層である。
Figure 0004969582
式中、Rは一価または二価のポリフルオロポリエーテル基である。Rは二価のアルキレン基、アリーレン基、またはそれらの組み合わせであり、任意に、1種または複数種のヘテロ原子または官能基を含有し、任意に、ハロゲン原子によって置換され、好ましくは2から16の炭素原子を含有する。R は下級アルキル基(すなわち、C〜Cアルキル基)である。Y はハロゲン原子、低級アルコキシ基(すなわち、C〜Cアルコキシ基、好ましくは、メトキシまたはエトキシ基)、または低級アシロキシ基(すなわち、−OC(O)R、ここでRはC〜Cアルキル基)である。xは0または1である。yは1(Rが一価)または2(Rが二価)である。適切な化合物は、通常、分子量(数平均)が少なくとも約1000である。好ましくは、Yは低級アルコキシ基であり、Rはペルフルオロポリエーテル基である。
防汚性トップコートを作製するための市販の組成物は、信越化学工業(Shin−Etsu Chemical)から販売されている製品KY130およびKP801M、およびダイキン工業(Daikin Industries)から販売されているOPTOOL DSX(ペルフルオロプロピレン成分を含むフッ素系樹脂)がある。OPTOOL DSX は、防汚性トップコートのための最も好ましい被覆層材料である。
本発明の防汚性トップコートを形成するための液状の被覆層材料は上述の化合物を1種または複数種含むことができる。好ましくはこれらの化合物または化合物の混合物は液状であるか、あるいは加熱により液状にすることができ、したがって、成膜のために適切な状態である。
これらの防汚性トップコートの成膜技術には、ディップコート法、スピンコート法(遠心法)、スプレイコート法などの液相成膜法、または気相成膜(真空蒸着)法が含まれ非常に広範である。中でも、スピンコート法またはディップコート法が好ましい。
防汚性トップコートが液状形態下で適用される場合は、被覆層材料に少なくとも1種の溶媒を添加して、被覆層に適した濃度と粘度を有する液体被覆層溶液を準備する。成膜に続いて硬化が行われる。
これに関連し、好ましい溶媒はフッ素化溶媒およびメタノールなどのアルカノールであり、好ましくはフッ素化溶媒である。フッ素化溶媒の例としては、フッ化アルカン、好ましくはペルフルオロ誘導体、およびフッ化エーテルオキシド、好ましくはペルフルオロアルキル アルキル エーテルオキシド、およびそれらの混合物などの約1〜約25炭素鎖を持つ、部分的または全体的にフッ化された有機分子が含まれる。フッ化アルカンとしては、ペルフルオロヘキサン(ダイキン工業の「Demnum」)を用いることができる。フッ化エーテルオキシドとしては、メチル ペルフルオロアルキル エーテルを用いることができる。例えば、商品名HFE−7100として3M社より販売されている混合物などの、メチル ノナフルオロ−イソブチル エーテル、メチル ノナフルオロブチル エーテル、またはそれらの混合物がある。被覆層溶液中の溶媒の量は、好ましくは、80〜99.99重量%の範囲である。
本発明は、また、上述の光学製品の製造方法であって、
−2つの主面を有する光学製品を準備する工程と、
−前記光学製品の少なくとも1主面上に1以上の導電性の層を含む反射防止性、帯電防止性の透明被覆層を形成する工程とを含み、前記導電性の層は1以上の金属を含有し、前記導電性の層の厚みは1nm以下である方法に関する。
導電性の層は、好ましくは、金属源の真空蒸着によって成膜され、一方、「反射防止性層」と称され、通常はHI層およびLI層である、AR積層体の他の層は当業者にとっては周知の従来の成膜技術を用いて成膜される。
上述の反射防止性層は、特に、以下の技術による真空成膜法により貼り付けることができる。
1)−場合によってはイオンビームアシストを行う、蒸着
2)−イオンビームによる散布
3)−陰極スパッタリング、あるいは
4)−プラズマアシスト気相化学蒸着
本発明の方法は、凸状の主面側(前面)、凹状の主面側(裏面)、またはその両側に被覆層が施された眼科用レンズの製造に用いることができる。
本発明の方法は多くの利点を提供する。例えば、その導入に際して、AR被覆層を成膜するための従来の方法の元の調整の変更を必要とせず、また成膜装置の変更も不要であり、様々な追加装置としない。本発明により1つの金属層を成膜する工程の所要時間は僅か1分ほどであり、従って、従来の方法に比べ、全工程の所要時間に大きな影響を与えることはない。更に、本発明の方法は、金属、特に銀の使用量が非常に低い。
以下に実施例を用いて本発明を更に詳しく説明する。
なお、これらの実施例は本発明の説明のために用いられているものであり、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
(実施例)
倍率が−2.00ディオプトリ(可能な範囲は−8.00〜+8.00ディオプトリ)であるORMAで作製された2つの眼科用レンズ上にAR帯電防止性被覆層を成膜する。ORMAはエシロール社の登録商標である。この材料はジエチレン グリコール ビス(アリルカーボネート)、一般的にはCR39を重合して得る。これらの2つのレンズは異なる2種の表面被覆層を有する。
(レンズN°1の準備)
およそ1μmのプライマー ポリウレタン被覆層を、レンズ基材の両面(凸面(CX))および凹面(CC))上に成膜する。次に両面をポリシロキサン耐摩耗性被覆層で被覆する。
耐摩耗性被覆層は、224重量部のGLYMO(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)、80.5重量部の0.1 N HCI、120重量部のジメチルジエトキシシラン、718重量部のコロイド状シリカ(メタノール中に30重量%)、15重量部のアルミニウム アセチルアセトネートおよび44重量部のエチルセロソルブを含有する組成物を成膜および硬化することによって得る。この組成物は、また、3M社製の界面活性剤FLUORAD FC 430組成物が全重量に対して、0.1重量%を占める。
(レンズN°2の準備)
レンズN°2はレンズN°1と同様であるが、プライマー被覆層がなく、耐摩耗性被覆層がレンズ基材上に直接成膜されている。
(本発明による帯電防止性AR被覆層を備えた眼科用レンズの準備)
上述のレンズのそれぞれの両面に、帯電防止性AR積層体を成膜し、次いで、米国特許第6、183、872号に記載のフッ化防汚性トップコートの薄層を成膜し、下記の積層体を得た。
Figure 0004969582
成膜装置としてSATIS 900またはBAK 760コーターを用いた。ZrOおよびSiO層の成膜パラメータは当業者には周知の従来のものである。この成膜の後、銀層を成膜する前に、ZrO面にイオン衝撃を導入した。
銀層の成膜処理のパラメータを以下に詳細に説明する。
銀の蒸着は電子線銃を用いて行った。この材料のために、モリブデン製の特殊なライナーを設計した。この化学製品は最初に溶けて「ケーク」を得た。得られた銀層は吸収を防ぐために非常に薄いものであった。
プログラムで表示された厚みは20 Åであった。透過率および帯電防止性が仕様にあるときは、その範囲において正しい値が選ばれた。Satis 900上で10〜30のプログラム厚みは、おおむね0.1〜0.3nmの厚みに相当する。速度は1Å/sであり、低い値にもかかわらず非常に安定していた。
(結果)
両面が光学的に被覆されたレンズの目視透過率は95%超であり、一般には、標準の反射防止性被覆層を被覆したレンズの範囲が97%超(97.2〜97.8%)あるため、得られたレンズは、積層体中のAg層の厚みが著しい透過率損を起こさなかったことを示した。
厚みの異なるAg層を有する上述の2つのレンズの帯電防止性の評価(静電放出)は異なるJCI初期電圧を使い、JCI装置を用いて行った。
更に、定量比較チェックでは、レンズ表面を乾いたselvytまたはCemoiクロスでこすり、その後、レンズに紙の細断片が付着するかどうかを確認した(帯電防止性でないレンズは、通常、紙の細断片が付着し、そのまま付着したままになる)。
これらの結果を表1に示す。
Figure 0004969582
定量JCI試験の結果、本発明の帯電防止性AR被覆層は非常に短い放電時間を達成可能であることが明らかになった。
定性試験の結果、本発明の帯電防止性ARを担持する実施例1〜4のレンズは、乾いたSelvytまたはCemoiクロスでこすった後に紙の細断片が付着しなかったので、十分なAR特性を示すことが明らかになった。
AR積層体中に金属層が存在するため、電荷を連続して放電することにより、相当量の静電荷の蓄積を効果的に防止していると考察される。
なお本書の記述および実施例は、本発明の明確な理解に関し、本発明の態様を説明するものである。本発明のいくつかの態様は、当業者にとって明らかなものであり、本発明の理解を促進するものでないため、本書の記述を簡潔にするために提示していない。いくつかの実施例に関連して本発明を説明してきたが、本発明は開示されている特定の態様例または実施例に限定されることなく、添付の請求の範囲に定義される本発明の主旨を逸脱しない範囲の変形を含むことを意図するものである。

Claims (13)

  1. 光学製品のための反射防止性、帯電防止性の透明被覆層であって、1以上の導電性の層を備え、該各導電性の層は1以上の金属を含有すると共にその厚みが0.3nm以下である透明被覆層。
  2. 前記導電性の層の厚みが0.10〜0.20nmの範囲である請求項1に記載の透明被覆層。
  3. 前記金属は銀、金、プラチナ、またはそれらの混合物から選択される請求項1または2に記載の透明被覆層。
  4. 前記導電性の層は銀、金、プラチナ、またはそれらの混合物から選択される金属からなる請求項3に記載の透明被覆層。
  5. 前記導電性の層は銀からなる請求項4に記載の透明被覆層。
  6. 高屈折率層と低屈折率層が交互に積層された積層体と1以上の導電性の層とを備え、前記1以上の導電性の層は前記反射防止性被覆層の最内側層であるか、前記反射防止性被覆層の最外側層であるか、または交互の2層の間に挟まれている請求項1〜5のいずれかに記載の透明被覆層。
  7. 2つの主面を有する光学製品であって、少なくとも1主面上には反射防止性、帯電防止性の透明被覆層が成膜され、該透明被覆層は1以上の導電性の層を備え、該各導電性の層は1以上の金属を含有すると共にその厚みは0.3nm以下である光学製品。
  8. 前記光学製品の両主面は反射防止性、帯電防止性の透明被覆層によって被覆されている請求項7に記載の光学製品。
  9. 前記光学製品の、反対防止性被覆層である透明被覆層による可視域での吸光度は1%以下である請求項8に記載の光学製品。
  10. 前記光学製品の可視スペクトルにおける透過率は95%超である請求項8または9に記載の光学製品。
  11. 眼科用レンズである請求項7〜10のいずれかに記載の光学製品。
  12. 請求項7〜11のいずれかに記載の光学製品の製造方法であって、
    2つの主面を有する光学製品を準備する工程と、
    1以上の導電性の層を含む反射防止性、帯電防止性の透明被覆層を前記光学製品の少なくとも1主面上に形成する工程とを含み、前記各導電性の層は1以上の金属を含有すると共に厚みは0.3nm以下である方法。
  13. 前記1以上の導電性の層は金属源の真空蒸着によって成膜される請求項12に記載の方法。
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