JP4967355B2 - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents
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Description
そのため、何らかによってモータリレーが閉状態とならなかった場合には、通常制御へ移行した後、電流制御が行われて実際に電動モータへの電力供給が開始されたとしても、モータリレーが開状態のままのため電力供給が正常に行われない。その結果として、電動モータへの電流指令値と電動モータに実際に流れた電流値との差が大きくなり、この時点で異常発生と判断されることになる。
事実として、市場からの返却品を調査した際には、モータリレー内部に接点接続を妨げたと思われる異物が確認されている。
そこで、この発明は上記従来の未解決の課題に着目してなされたものであり、システム自体は正常であるにも関わらず、異物等の影響によりシステムダウンとなることを回避することの可能な電動パワーステアリング制御装置を提供することを目的としている。
この請求項3に記載の発明では、電動モータとモータ駆動回路との間の電力供給ラインそれぞれにモータリレー回路を介挿し、2重系を構成していることから、電動モータへの電力供給をより確実に遮断することが可能となる。
また、起動時にリレーオフ信号の異常検出が行われ、異常が検出されたときには、モータリレー回路を閉状態に維持したまま、警報手段によりリレーオフ信号の異常が通知される。モータリレー回路は、常時閉型の回路で構成され制御が行われない間は閉状態を維持し、リレーオフ信号が異常であっても、電動モータへの通電が可能であるから、モータ系統等のシステムに誤動作を来すような異常がない場合には電動モータへの電力供給を継続したとしても問題はない。したがって、警報手段により異常が発生していることを通知しつつシステムを有効に動作させることが可能となる。
また、起動時に断線チェック用の電流を通電させ、このときのモータリレー回路の端子間電圧及び電動モータの端子間電圧の少なくとも何れか一方に基づいて断線チェックを行うことから、起動時の時点で断線検出を行うことができ速やかに異常検出を行うことができる。
また、本発明の請求項4に係る電動パワーステアリング制御装置によれば、モータリレー回路を常時閉型の回路で構成し、異常を検出したときに開状態に制御して、電動モータへの電力供給を遮断するようにしたから、モータリレーの接点に異物等が挟まる機会を低減することができ、システム本体は正常動作が可能であるにも関わらず異物のために異常と判断されてシステムが停止される事象を低減することができる。
また、起動時のリレーオフ信号で異常が検出されたときには、モータリレー回路を閉状態に維持したまま、警報手段によりリレーオフ信号の異常を通知するから、警報手段により異常が発生していることを通知しつつ、システムを有効に動作させることができる。
まず、第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す概略構成図であって、図中、1はステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力がステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aと出力軸2bとを有し、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端はトルク検出手段としてのトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン機構に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を例えばポテンショメータで検出するように構成されている。このトルクセンサ3から出力されるトルク検出値Tは、コントローラ13に入力される。
ここで、モータ駆動回路18は、電界効果トランジスタFET1〜FET4でなるHブリッジ回路20と、マイクロコンピュータ16から出力されるモータ駆動電流IMに基づいて電界効果トランジスタFET1〜FET4の各ゲートを駆動するFETゲート駆動回路21とで構成されている。
さらに、モータ電流検出回路19は、電界効果トランジスタFET4と接地との間に介挿された抵抗RLの正転モータ電流を表す端子間電圧と電界効果トランジスタFET3と接地との間に介挿された抵抗RRの逆転モータ電流を表す端子間電圧とを検出して、正転モータ電流検出時に正のモータ電流検出値“+IMD”を、逆転モータ電流検出時に負のモータ電流検出値“−IMD”を出力する。
モータリレー部40は、リレー接点41及びこのリレー接点41を付勢するリレーコイル42からなるモータリレー回路43と、リレーコイル42に対する印加電圧を制御する印加電圧制御用能動素子としてのpnp型のバイポーラトランジスタTRとを有し、リレー接点41がHブリッジ回路20の電界効果トランジスタFET2及びFET4の接続点と電動モータ12の一方の入力側との間に接続され、リレーコイル42はその一端は接地され、他端は前記トランジスタTRのコレクタ端子に接続されている。このトランジスタTRのエミッタ端子には内部電圧Vbが印加され、ベース端子には、マイクロコンピュータ16からのリレーオフ信号Ssが入力され、このリレーオフ信号Ssが入力されたときトランジスタTRが導通状態となってリレーコイル42へ電圧印加が行われ、モータリレー回路43が開状態に制御される。
また、マイクロコンピュータ16は図示しないバッテリを電力源として生成された内部電圧Vcにより常時作動可能状態に制御され、図示しないイグニッションスイッチがオン状態となったとき、図示しない電源リレーをオン状態に切り換えて、システム各部への電力供給を開始させ、図3に示す、操舵補助制御処理を実行開始する。
前記ステップS3では、トルクセンサ3及び車速センサ15の検出信号に基づいて公知の手順でモータ駆動制御処理を実行し、運転者の操舵力に応じた操舵補助力を発生するよう電動モータ12を駆動制御する。また、モータ電流検出回路19で検出されるモータ電流検出値IMDと、モータ駆動電流IMとに基づいてモータ系統監視処理を行い(ステップS4)、これらの差がしきい値以上であるときには、モータ系統の異常と判断する。
そして、イグニッションスイッチがオフ状態となったとき、ステップS6からステップS7に移行して操舵補助制御の終了処理を実行し、例えば、バッテリから各部に電力供給を行うための電力供給ラインに介挿された図示しない電源リレーを遮断し、各部への電力供給を終了し操舵補助制御処理を終了する。
このステップS8では、異常検出時の処理を実行し、バイポーラトランジスタTRにリレーオフ信号Ssを出力すると共に、警報装置50を作動させ、音声や、運転席近傍に設けた警告灯を点灯させること等によりモータ系統に異常が発生したことを運転者に通知する。そして、イグニッションスイッチがオフ状態となるまでこの状態を維持し、イグニッションスイッチがオフ状態となったとき、図示しない電源リレーを遮断し、操舵補助制御処理を終了する。
この断線チェック処理では、まずステップS11で、FETゲート駆動回路21に対し、断線チェック用のモータ駆動電流IMCを出力する。この断線チェック用のモータ駆動電流IMCは、このモータ駆動電流IMCに応じて電動モータ12が駆動制御されたときに電動モータ12が回転しない電流値相当に設定される。
リレー端子間電圧Δvrがしきい値よりも大きいときにはリレー端子間電圧Δvrは正常であって断線は生じていないと判断し、ステップS13からステップS14に移行し、断線チェック終了時の処理を行う。具体的には、断線チェック用のモータ駆動電流IMCの出力を停止し、各部を、モータ駆動制御処理を開始できる状態にする等の処理を行う。
イグニッションスイッチがオン状態となり、マイクロコンピュータ16が図示しない電源リレーをオン状態に制御し、各部への電力供給が開始されると、マイクロコンピュータ16では、まず、図4に示す断線チェック処理を行い、FETゲート駆動回路21に対して断線チェック用のモータ駆動電流IMCを出力する。
そして、断線チェックの結果正常であるから、図3のステップS2からステップS3に移行し、以後、トルクセンサ3及び車速センサ15の検出信号に基づいて、運転者の操舵操作に応じた操舵補助力を発生させるためのモータ駆動制御処理が実行される。また、このとき、モータ電流検出回路19で検出されるモータ電流検出値IMDとFETゲート駆動回路21に出力したモータ駆動電流IMとの差に基づいてモータ系統監視処理が行われ(ステップS4)、これらの差がしきい値より小さい場合にはモータ系統は正常と判断され、ステップS5からステップS6を経てステップS3に戻り、引き続きモータ駆動制御処理が行われる。
一方、起動時の段階でモータリレー回路43のリレー接点41に異物が挟まっている場合には、モータリレー回路43が開状態となることから、起動時の断線チェックで、リレー接点41のリレー端子間電圧Δvrがしきい値よりも小さくなる。このため、図4のステップS13からステップS15に移行し、モータリレー40が数回開閉制御される。これによって、リレー接点41に挟まった異物が取り除かれた場合には、モータリレー回路43が閉状態となるため、リレー接点41両端のリレー端子間電圧Δvrは正常値となる。したがって、断線チェックの結果は正常と判断され、ステップS17からステップS14に移行し、断線チェック処理が終了されて、以後、上記と同様にモータ駆動制御処理が行われる。
また、モータリレー回路43は、常時閉型の回路で構成されているため、何らかの異常が発生しない限りは、閉状態を維持することになる。このため、リレー接点41に異物等が挟まる機会は、システムに異常が発生しているときのみとなるから、異物が挟まる可能性を低減することができる。したがって、システム自体は正常であるにも関わらず異物の影響によりモータリレー回路43が正常に作動しないことに起因して、システムが異常と判断される状況となる可能性を低減することができる。
また、上述のように、モータリレー回路43を常時閉型の回路を用いることで実現することができるから、従来の回路構成において、モータリレー回路を変更し、操舵補助制御処理の処理手順を変更するだけで容易に実現することができる。
なお、上記第1の実施の形態においては、断線チェック処理において異常を検出したときにはステップS15でモータリレー回路43を数回開閉動作させた後、ステップS16で再度リレー端子間電圧Δvrの異常判定を行っているが、例えば、1回開閉動作を行わせる毎に、異常判定を行い、この動作を、規定回数を上限として繰り返すようにしてもよい。
この第2の実施の形態は、図5に示すように、上記第1の実施の形態におけるコントローラ13において、リレーオフ信号Ssを監視する信号監視回路26が設けられている。
この信号監視回路26は、図5に示すように、印加電圧制御用能動素子としてのpnp型のバイポーラトランジスタTR1及びリレーオフ信号Ssをモニタするためのモニタ用のnpn型のバイポーラトランジスタTR2とが直列に接続されバイポーラトランジスタTR1のエミッタ端子には、内部電圧Vbが印加され、バイポーラトランジスタTR2のエミッタ端子は接地される。そして、これらバイポーラトランジスタTR1及びTR2間の電位がリレーコイル42の一端に印加されると共に、その電位がモニタ回路26aでモニタされる。そして、モニタ回路26aでのモニタ結果はA/D変換器を介してマイクロコンピュータ16に入力される。
図6は、第2の実施の形態において、マイクロコンピュータ16で実行される操舵補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。この第2の実施の形態における操舵補助制御処理は、図3に示す上記第1の実施の形態における操舵補助制御処理において、ステップS20の信号チェック処理が追加されている。
前記信号チェック処理では、図7に示すように、まず、モニタ用信号Smを出力し(ステップS21)、バイポーラトランジスタTR2がオン状態に切り換わるまでの所要時間相当待機した後、リレーオフ信号Ssを出力する(ステップS22)。これによって、バイポーラトランジスタTR2がオン状態となった後、バイポーラトランジスタTR1がオン状態となる。
ここで、バイポーラトランジスタTR2をオフ状態のままバイポーラトランジスタTR1をオン状態とすると、内部電圧Vrが抵抗R1を介してリレーコイル42に印加されることになりモータリレー回路43が開状態に制御される可能性がある。これを回避するために、バイポーラトランジスタTR2をオン状態にした後、バイポーラトランジスタTR1をオン状態にし、モータリレー回路43が作動しないようにしている。そして、同様の理由で、バイポーラトランジスタTR1及びTR2をオフ状態にする場合には、バイポーラトランジスタTR1をオフ状態にした後、バイポーラトランジスタTR2をオフ状態にしている。
イグニッションスイッチがオン状態となり、各部への電力供給が開始されると、マイクロコンピュータ16ではまず、図7に示す信号チェック処理を行い、モニタ用信号Sm及びリレーオフ信号Ssをこの順に出力する(ステップS21、S22)。これによって、バイポーラトランジスタTR2がオン状態になった後、バイポーラトランジスタTR1がオン状態となり、抵抗R1及びR2間の電位がモニタ回路26aで検出され、これがモニタ信号として出力される。
このとき、信号チェック処理で異常が検出されているが、この異常は、モータリレー回路43を開状態に制御するためのリレーオフ信号Ss系統の異常である。上述のようにモータリレー回路43は、常時閉型の回路で構成されており通常は閉状態を維持する。したがって、モータリレー回路43を開状態に制御する状況ではないとき、すなわち、モータ系統に異常が発生していない状態では、リレーオフ信号Ss系統に異常があったとしてもモータリレー回路43を開状態にする必要はないことから何ら問題はなく、また、モータ駆動制御処理を実行するにあたっても何ら問題はない。
また、リレーオフ信号Ss系統に異常がある場合には、警報装置50によってこれを運転者に通知しているから、操舵補助力を発生しつつも、運転者に対し、リレーオフ信号系統の異常に対する速やかな対応を促すことができる。
なお、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができることは言うまでもない。
この第3の実施の形態は、図8に示すように、上記第2の実施の形態におけるコントローラ13において、リレー端子間電圧検出回路25に代えて、モータ端子間電圧検出回路27が設けられている。また、モータリレー回路43の他に、このモータリレー回路43と同一構成の常時閉型のモータリレー回路43aが設けられ、このモータリレー回路43aは、Hブリッジ回路20とモータ12との間の、前記モータリレー回路43が介挿された電力供給ラインとは別の電力供給ラインに介挿されている。
また、前記モータ端子間電圧検出回路27は、前記電界効果トランジスタFET1及びFET3の接続点と、電界効果トランジスタFET2及びFET4の接続点との間の電位差を検出し、これをモータ端子間電圧Δvmとして出力し、このモータ端子間電圧Δvmは、A/D変換器を介してマイクロコンピュータ16に入力される。
すなわち、図9に示すように、ステップS11で、断線チェック用のモータ駆動電流IMCを出力した後、ステップS12aに移行し、モータ端子間電圧検出回路27からのモータ端子間電圧Δvmを読み込み、このモータ端子間電圧Δvmが予め設定したしきい値よりも大きいかどうかに基づいて断線チェックを行う(ステップS13a)。
モータ端子間電圧Δvmがしきい値よりも大きいときにはモータ端子間電圧Δvmは正常と判断し、ステップS13aからステップS14に移行し、断線チェック用のモータ駆動電流IMCの出力を停止し、各部を、モータ駆動制御処理を開始できる状態にする等の断線チェック終了時の処理を行う。
また、このように溶着の発生や異物の混入を低減することによりモータリレー回路43及び43aの誤動作を防止することができると共に、二重化することにより電動モータ12への電力供給の遮断動作の信頼性を向上させることができ、リレー溶着や断線が生じた場合であっても確実に対応することができるから、起動時におけるモータリレー回路43及び43aのリレー溶着のチェックや断線チェックを省略することもできる。
なお、上記第3の実施の形態においては、電動モータ12の端子間の電位差Δvmに基づいて断線チェックを行う場合について説明したがこれに限るものではなく、上記第2の実施の形態と同様の手順で、モータリレー回路43及び43aの端子間の電位差Δvrを検出しこれに基づいて断線チェックを行うことも可能である。
ここで、上記各実施の形態において、図3及び図6のステップS4のモータ系統監視処理が異常監視手段に対応し、図3及び図6のステップS8の処理がモータリレー制御手段に対応している。
また、図7の信号チェック処理がリレーオフ信号異常検出手段に対応し、警報装置50が警報手段に対応している。
2 ステアリングシャフト
3 トルクセンサ
8 ステアリングギヤ
10 減速ギヤ
12 電動モータ
13 コントローラ
15 車速センサ
16 マイクロコンピュータ
18 モータ駆動回路
19 モータ電流検出回路
20 Hブリッジ回路
21 FETゲート駆動回路
25 リレー端子間電圧検出回路
26 信号監視回路
27 モータ端子間電圧検出回路
41、41a リレー接点
42、42a リレーコイル
43、43a モータリレー回路
50 警報装置
TR、TR1、TR2 バイポーラトランジスタ
Claims (4)
- 操舵系に対して操舵補助力を付与する電動モータと、
当該電動モータを駆動するモータ駆動回路と、
前記モータ駆動回路から前記電動モータへの電力供給ラインを遮断する常時閉型のモータリレー回路と、
少なくとも前記電動モータを駆動制御するためのモータ系統の異常監視を行う異常監視手段と、
前記異常監視手段の監視結果に応じて前記モータリレー回路を制御するモータリレー制御手段とを備え、
前記モータリレー制御手段は、前記異常監視手段で異常を検出したとき前記モータリレー回路を開状態に制御し、
前記異常監視手段は、
前記モータリレー回路の端子間電圧及び前記電動モータの端子間電圧のうち少なくとも何れか一方を検出する端子間電圧検出手段と、
起動時に前記モータ駆動回路を制御して前記電動モータに断線チェック用の電流を通電させ、このときの前記端子間電圧検出手段の検出結果に基づいて前記電動モータを駆動制御するためのモータ系統の断線チェックを行う断線チェック手段とを備えることを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。 - 前記モータリレー制御手段は、前記断線チェック手段での、起動時の断線チェックで異常を検出したとき、前記モータリレー回路を開閉動作させる開閉制御手段を備え、
前記異常監視手段は前記断線チェックで異常を検出したとき、断線の可能性があるとして前記開閉制御手段を作動させ、
前記モータリレー回路を規定回数開閉動作させても前記異常が検出されるとき、断線異常として確定することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 前記電動モータと前記モータ駆動回路との間の電力供給ラインそれぞれに前記モータリレー回路が介挿されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電動パワーステアリング制御装置。
- 操舵系に対して操舵補助力を付与する電動モータと、
当該電動モータを駆動するモータ駆動回路と、
前記モータ駆動回路から前記電動モータへの電力供給ラインを遮断する常時閉型のモータリレー回路と、
少なくとも前記電動モータを駆動制御するためのモータ系統の異常監視を行う異常監視手段と、
前記異常監視手段の監視結果に応じて前記モータリレー回路を制御するモータリレー制御手段とを備え、
前記モータリレー制御手段は、前記異常監視手段で異常を検出したとき前記モータリレー回路を開状態に制御し、
前記モータリレー回路は前記モータリレー制御手段からのリレーオフ信号によって開閉制御され、
前記異常監視手段は、起動時に前記モータリレー制御手段から出力される前記リレーオフ信号と当該リレーオフ信号が正常であるとみなすことの可能な予め設定したしきい値とを比較し前記リレーオフ信号が前記しきい値を超えるとき前記リレーオフ信号は正常と判定するリレーオフ信号異常検出手段を備え、
前記モータリレー制御手段は、前記リレーオフ信号の異常を通知するための警報手段を有し、前記リレーオフ信号異常検出手段で前記リレーオフ信号の異常を検出したとき、前記モータリレー回路を閉状態に維持したまま、前記警報手段を作動させることを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
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