JP4963977B2 - 眼鏡レンズの製造システム及びマーク検出装置 - Google Patents
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符号116参照)とが位置するように、例えば上記遠用アイポイントを加工中心として縁
摺り加工されている。
但し、遠用アイポイントは、レンズ面に直接表示することができない。このため、設計の基準となる位置から所定距離だけ離れたレンズ使用領域に基準マーク(図6の符号10
1、102参照)を予め形成しておき、この基準マークから上記遠用アイポイントや遠用
部及び近用部の度数測定位置を導き出せるようにしている(特許文献1参照)。
14参照)及び識別マーク(図6の符号115参照)を、レーザー等を用いて刻印している
。
しかしながら、この位置決めのために、前述の基準マークをレンズ使用面に予め施すことはできない。当該累進多焦点レンズでは、両レンズ面が加工して形成されるので、基準マークを予め施したとしても、当該基準マークが切削や研磨などの加工によって消滅してしまうからである。
る。そして、片側レンズ面が加工されて得られる累進多焦点レンズにおいては、加入度数等をマーキングするために、上述の如く基準マークが検出される。また、両側レンズ面が加工されて得られる累進多焦点レンズにおいては、基準マーク及び加入度数等をマーキングするために、上述の如く仮基準マークが検出される。
両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、両レンズ面が共に加工されていない未加工レンズの片側レンズ面を加工した後、当該加工レンズ面のレンズ非使用領域に仮基準マークを施すステップと、
片側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、未加工のセミフィニッシュレンズにおける加工済みレンズ面のレンズ使用領域に予め基準マークが施されたレンズを選択するステップと、
上記仮基準マークを検出するための仮基準マーク検出用光学系と上記基準マークを検出するための基準マーク検出用光学系とを切り換えて、上記仮基準マークまたは上記基準マークを検出するステップと、を有することを特徴とする眼鏡レンズの製造システムである。
第2の手段は、上記両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、仮基準マーク検出用光学系により仮基準マークを検出した後、この仮基準マークに基づき、当該眼鏡レンズ用の基準マークを、当該レンズのレンズ使用領域に施すことを特徴とする第1の手段にかかる眼鏡レンズの製造システムである。
第3の手段は、上記仮基準マークは、両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズ用の基準マークよりも視認し易いように施されることを特徴とする第2の手段かかる眼鏡レンズの製造システムである。
第4の手段は、上記両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズ用の基準マークは、片側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズ用の基準マークと同程度の凹形状または凸形状に施されることを特徴とする第2又は第3の手段にかかる眼鏡レンズの製造システムである。
第5の手段は、上記両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、当該レンズ用の基準マークの近傍に、加入度数と識別マークの少なくとも一方を仮基準マークに基づき施すことを特徴とする第2乃至第4のいずれかの手段にかかる眼鏡レンズの製造システムである。
前記セミフィニッシュレンズは、一方の面が累進屈折作用を付与する非球面の光学面であり、他方の面が非光学面である累進屈折力眼鏡レンズ用セミフィニッシュレンズであることを特徴とする第1乃至第7のいずれかの手段にかかる眼鏡レンズの製造システムである。
片側レンズ面のみが加工済みのセミフィニッシュレンズの未加工の片側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおけるレンズ使用領域に施された基準マークを検出する第2の光学系と、
上記第1の光学系と上記第2の光学系とを切り換える切換手段と、を有することを特徴とするマーク検出装置である。
前記セミフィニッシュレンズは、一方の面が累進屈折作用を付与する非球面の光学面であり、他方の面が非光学面である累進屈折力眼鏡レンズ用セミフィニッシュレンズであることを特徴とする第9又は第10の手段にかかるマーク検出装置である。
点屈折力と近用部118の頂点屈折力との差を表す加入度数114と、レンズの種類を表す識別マーク115とが形成されている。
ク102の近傍に、それぞれ設けられてもよい。
囲で、光束は、主光線が第1及び第2撮像光学系12A及び12Bの光軸P2(つまり、対物レンズ17A、17B、17C及び結像レンズ18A、18Bの光軸と一致)に平行な平行光となる。この配置により、撮像装置20A、20Bの受光面(例えばCCD素子面)と反射型スクリーン19とが共役となり、反射型スクリーン19に投影された被検レンズLの画像が反射され、結像レンズ18A、18B、上記被検レンズL及び対物レンズ17A、17B、17Cを経て、撮像装置20A、20Bの上記受光面に結像される。
45に沿って水平方向に摺動可能に設けられる。また、ねじ47及び駆動モータ48も光学系支持プレート34の上部に設置され、駆動モータ48によりねじ47が回転駆動される。ねじ47は水平方向に延在される。このねじ47に、可動板46に固定された作動アーム51が螺合される。
(1)マーク検出装置30は、両側レンズ面を加工して得られる累進多焦点レンズ1Aの仮基準マーク106〜108を検出するための第1撮像光学系12Aと、片側レンズ面を加工して得られる累進多焦点レンズ1Bの基準マーク101及び102を検出するための第2撮像光学系12Bとを、撮像光学系切換部23により切り換えて、仮基準マーク106〜108または基準マーク101及び102を検出している。これらの仮基準マーク106〜108、基準マーク101及び102は、施された位置や見易さが異なることから、それぞれのマークを検出するための専用の光学系(第1撮像光学系12A、第2撮像光学系12B)を用いることで精度良く検出される。従って、マーク検出装置30において、第1撮像光学系12Aと第2撮像光学系12Bとを撮像光学系切換部23により切り換えて、累進多焦点レンズ1Aの仮基準マーク106〜108と、累進多焦点レンズ1Bの基準マーク101及び102とをそれぞれ検出することで、第1撮像光学系12Aと第2撮像光学系12Bとを独立して用いることなく、これらのマーク(仮基準マーク106
〜108、基準マーク101及び102)を精度良く、短時間に検出できる。この結果、
同一の製造ラインにおいて、仮基準マーク106〜108が施される累進多焦点レンズ1Aと、基準マーク101及び102が施される累進多焦点レンズ1Bとを容易に製造することができる。
52で示される領域は撮像視野領域であり、図8においては符号253で示される領域が撮像視野領域である。
12A 第1撮像光学系(仮基準マーク検出用光学系、第1光学系)
12B 第2撮像光学系(基準マーク検出用光学系、第2光学系)
20A、20B 撮像装置
23 撮像光学系切換部(切換手段)
30 マーク検出装置
31 レーザーマーキング装置
32 レンズ載置部
52、53 撮像視野
101、102 基準マーク
103、104、105 仮基準マーク
106、107、108 仮基準マーク
113 眼鏡フレームの玉型形状
114 加入度数
115 識別マーク
Claims (11)
- 両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズと、片側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズとを、同一の製造ラインで製造する眼鏡レンズの製造システムであって、
両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、両レンズ面が共に加工されていない未加工レンズの片側レンズ面を加工した後、当該加工レンズ面のレンズ非使用領域に仮基準マークを施すステップと、
片側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、未加工のセミフィニッシュレンズにおける加工済みレンズ面のレンズ使用領域に予め基準マークが施されたレンズを選択するステップと、
上記仮基準マークを検出するための仮基準マーク検出用光学系と上記基準マークを検出するための基準マーク検出用光学系とを切り換えて、上記仮基準マークまたは上記基準マークを検出するステップと、を有することを特徴とする眼鏡レンズの製造システム。 - 上記両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、仮基準マーク検出用光学系により仮基準マークを検出した後、この仮基準マークに基づき、当該眼鏡レンズ用の基準マークを、当該レンズのレンズ使用領域に施すことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズの製造システム。
- 上記仮基準マークは、両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズ用の基準マークよりも視認し易いように施されることを特徴とする請求項2に記載の眼鏡レンズの製造システム。
- 上記両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズ用の基準マークは、片側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズ用の基準マークと同程度の凹形状または凸形状に施されることを特徴とする請求項2または3に記載の眼鏡レンズの製造システム。
- 上記両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、当該レンズ用の基準マークの近傍に、加入度数と識別マークの少なくとも一方を仮基準マークに基づき施すことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の眼鏡レンズの製造システム。
- 上記片側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおいて、基準マーク検出用光学系により基準マークを検出した後、この基準マークに基づき、当該基準マークの近傍に、加入度数と識別マークの少なくとも一方を施すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の眼鏡レンズの製造システム。
- 前記眼鏡レンズは累進多焦点レンズであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の眼鏡レンズの製造システム。
- 前記眼鏡レンズは、物体側表面である第1の屈折表面と、眼球側表面である第2の屈折表面とに分割配分されている累進屈折力作用を備え、前記第1と第2の屈折表面とを合わせて処方値に基づいた遠用度数(Df)と加入度数(ADD)とを与える両面非球面型累進屈折力レンズであり、
前記セミフィニッシュレンズは、一方の面が累進屈折作用を付与する非球面の光学面であり、他方の面が非光学面である累進屈折力眼鏡レンズ用セミフィニッシュレンズであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の眼鏡レンズの製造システム。 - 両側レンズ面が加工されて得られる眼鏡レンズにおけるレンズ非使用領域に施された仮基準マークを検出する第1の光学系と、
片側レンズ面のみが加工済みのセミフィニッシュレンズの未加工の片側レンズ面が加工
されて得られる眼鏡レンズにおけるレンズ使用領域に施された基準マークを検出する第2の光学系と、
上記第1の光学系と上記第2の光学系とを切り換える切換手段と、を有することを特徴とするマーク検出装置。 - 前記眼鏡レンズは累進多焦点レンズであることを特徴とする請求項9記載のマーク検出装置。
- 前記眼鏡レンズは、物体側表面である第1の屈折表面と、眼球側表面である第2の屈折表面とに分割配分されている累進屈折力作用を備え、前記第1と第2の屈折表面とを合わせて処方値に基づいた遠用度数(Df)と加入度数(ADD)とを与える両面非球面型累進屈折力レンズであり、
前記セミフィニッシュレンズは、一方の面が累進屈折作用を付与する非球面の光学面であり、他方の面が非光学面である累進屈折力眼鏡レンズ用セミフィニッシュレンズであることを特徴とする請求項9乃至10のいずれかに記載のマーク検出装置。
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