JP4962867B2 - 電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器 - Google Patents

電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4962867B2
JP4962867B2 JP2007329280A JP2007329280A JP4962867B2 JP 4962867 B2 JP4962867 B2 JP 4962867B2 JP 2007329280 A JP2007329280 A JP 2007329280A JP 2007329280 A JP2007329280 A JP 2007329280A JP 4962867 B2 JP4962867 B2 JP 4962867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus ring
base
electromagnetic coil
lens
lens unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007329280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009151123A (ja
Inventor
優人 大吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Original Assignee
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Casio Mobile Communications Ltd filed Critical NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority to JP2007329280A priority Critical patent/JP4962867B2/ja
Publication of JP2009151123A publication Critical patent/JP2009151123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4962867B2 publication Critical patent/JP4962867B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Description

本発明は、携帯電話等に組み込まれたカメラにおいて、標準撮影モードと、マクロ撮影モードとを切り替えることができる電動マクロレンズユニットに関する。
携帯電話等に組み込まれるカメラとしては、特許文献1に開示された小型モジュールカメラがある。この小型モジュールカメラにおいては、フレキシブル基板に孔が設けられ、この孔の近傍のフレキシブル基板の下面に撮像素子ベアチップが配置され、撮像素子ベアチップとフレキシブル基板下面の配線パターンがフリップチップ実装されている。一方、フレキシブル基板の上には、前記孔を中心とする位置にレンズホルダがその下面突出部をフレキシブル基板の孔に嵌合させて位置合わせすることにより配置されている。このレンズホルダには、レンズが、その光軸が前記孔をとおり、フレキシブル基板に垂直になるように、保持されている。この特許文献1の発明の目的は、モジュールの高さ方向の寸法を小さくして、モジュールを小型化することである。また、この特許文献1に記載のカメラは、単焦点レンズを使用したものである。
一方、特許文献2には、デジタルカメラ等に組み込まれるズーム機能を備えたズームレンズ装置において、通常撮影モードとマクロ撮影モードとを切り替えることができるズームレンズ装置が開示されている。このマクロ領域は、ワイド端近傍に設けられている。この従来技術においては、回動筒内に、前群レンズユニット(被写体側)と後群レンズユニット(撮像素子側)とを同一光軸上に配置し、各ユニットのレンズ保持筒体の外面に係合突起を設け、この係合突起を、夫々回動筒の内面に螺旋状に延びるように設けたカム溝に係合させている。そして、回動筒を回転させると、カム溝と係合突起との係合関係により、前群レンズ保持筒体と後群レンズ保持筒体とは、回動筒の長手方向に回転角に対してほぼ比例するように移動し、同時に、前群レンズユニットと後群レンズユニットとの間隔も変化する。このようにして、回動筒を回転させることにより、前群レンズ及び後群レンズの位置及び間隔が変化することにより、ズーム機能が得られる。また、この従来技術においては、ワイド端側の位置において、前記前群レンズユニットと後群レンズユニットとの間隔が、比例的に変化せずに極大値をもつように変化するマクロ領域が設けられており、回動筒の回転がこのマクロ領域にかかると、レンズは、マクロ撮影モードになる。また、マクロ領域において、カム溝の一方の側壁をズーム撮影用軌道に合わせて形成し、カム溝の他方の側壁をマクロ撮影用軌道に合わせて形成し、前群レンズ保持筒体を2個のソレノイドと2個のコイルバネにより、相反する方向に弾性付勢することにより、ズーム撮影モードのときは係合突起がズーム撮影用軌道に沿って移動するように前群レンズ保持筒体をソレノイドにより駆動し、マクロ撮影モードのときは、前記ソレノイドを駆動して、前記係合突起が前記カム溝のマクロ撮影用軌道に沿って移動するように、ソレノイドを切り替える。
よって、特許文献1に開示された小型のモジュールカメラにおいて、マクロ撮影を可能にしようとすると、特許文献2に開示されたように、ソレノイド、コイル、係合突起及び溝が設けられたものとなる。
特開2003−230028号公報 特開2001−281528号公報
携帯電話機等にカメラを組み込む場合には、携帯機器としての必要性から、その小型化薄型化が強く要望されている。しかし、標準撮影モードと、マクロ撮影モードとを切り替える場合には、特許文献2に開示されたように、ソレノイド、コイル、溝及び係合突起を設ける必要があり、部品点数が増大するため、製造コストが高くなってしまうという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、部品点数が少なく、構成が簡素で組立が容易であると共に、製造コストの低減が可能である電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電動マクロレンズユニットは、ベースと、レンズと、前記レンズを支持する鏡枠と、前記鏡枠を前記レンズの光軸が撮像素子を通るように支持するピントリングと、前記ピントリングを前記ベース上で前記光軸を中心として回動可能にかつ光軸方向に移動可能に前記ベースに係合させ前記ピントリングの前記ベースに対する回動位置により前記ピントリングの前記ベースからの距離が異なるように係合させる係合手段と、前記ピントリングに設置された永久磁石と、前記ベース上に設置された電磁コイルと、前記電磁コイルへの通電により選択的に磁化されて前記永久磁石を選択的に吸着又は反発させる磁心と、を備えて、前記撮像素子上に、標準撮影モードとマクロ撮影モードとを切り替えて、撮影光を入射させる電動マクロレンズユニットであって、前記磁心は真直棒状をなしてその中央部が前記電磁コイルに挿入されていて、前記永久磁石は、前記ピントリングの外周面にあって、前記磁心を間に挟んで2個設けられていて、前記永久磁石の一方が前記磁心の一方の端部に吸着したときは、前記永久磁石の他方は前記磁心の他方の端部から、離隔するような位置に配置されていて、前記磁心の端部に吸着された前記永久磁石は、前記電磁コイルの通電を停止した後も、前記磁心の端部に吸着された状態を保持することを特徴とする。
この電動マクロレンズユニットにおいて、前記ピントリングは、円筒状をなし、
前記係合手段は、前記円筒状ピントリングの上端面の複数箇所を切り欠いて形成された複数個の第1凹部と、前記ベースに設けられ前記第1凹部に係合して前記ピントリングを保持する保持部と、前記ピントリングの下端面に前記第1凹部に対応して形成された第2凹部と、前記第1凹部に段差を有して形成された第1カム面と、前記第2凹部に前記ピントリングの下端面との間で段差を有して形成された第2カム面と、前記保持部に設けられ前記第1カム面を摺動する第1係合受け部と、前記ベースの上面に設けられ前記第2カム面を摺動する第2係合受け部と、を有し、前記ピントリングの回動位置により前記段差の分だけ前記ピントリングが光軸方向に移動することが好ましい。
この場合に、前記電磁コイルに通電する電流の方向を切り替えることにより、前記ピントリングの回動方向を切り替えるように構成することができる。
そして、本発明に係る携帯機器は、前記いずれかの電動マクロレンズユニットを搭載したものである。
本発明においては、ピントリングに磁石を設け、電磁コイルへの通電のオン・オフにより、容易に標準モードとマクロモードとを選択することができるので、本発明は、部品点数も少なく、またカメラ機構の小型化が容易であり、製造コストも低いという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る電動マクロレンズユニットを示す平面図、図2は同じくその正面断面図、図3は同じくその背面図、図4はピントリング及びベースを抽出して示す展開図、図5(a)(b)は本実施形態の動作を示すために磁石部分を抽出して示す背面図である。
矩形板状の撮像素子ホルダ1は、その上面に円形の2段の凹部11,12が形成されている。下段の凹部11の底部上に、CCD(電荷結合素子)等の固体撮像素子2が固定されている。そして、上段の凹部12の縁部(即ち、上段の凹部12と下段の凹部11との間の段差)上に、ガラス板からなる透明保護板3が固定されており、この保護板3により、固体撮像素子2が凹部11内に封止されている。
ホルダ1の上端縁上には、ベース4が固定されている。このベース4は、その本体43が基本的には矩形板状をなし、その中央に円形の孔41が形成されている。そして、このベース本体43の上面には、リング状の突部42がその軸中心を、円孔41の中心と一致させて設けられている。この突部42及び円孔41の中心を中心とする3等配の位置に、ベース4の本体43から垂直方向上方に向けて起立するようにして、リング保持部44が配置されている。このリング保持部44は断面矩形の垂直に伸びる棒状をなすが、その上端には、中心側に延出する係合部45が設けられている。
ベース4の突部42には、円筒状のピントリング7が嵌合されている。このピントリング7は、円筒状の本体71の内面の下部に、内側部分を切り欠いて段差79が形成されている。このピントリング7の段差79の内径は、ベース4の突部42の外径と、適度のクリアランスを設けて一致する寸法に設定されており、ピントリング7は、この段差79を突部42に嵌合させてベース4に回転可能に支持されている。また、ピントリング7は、段差79を突部42に嵌合させてベース4に支持されているので、突部42に案内されて、ベース4に相対的にピントリング7の軸方向に移動可能である。
一方、レンズ5は光軸を一致させて配置された3〜5枚のレンズ群からなり、このレンズ5は鏡枠6に支持されている。この鏡枠6は有底筒状をなしてその内部にレンズ5が収納され、この底の部分はレンズ保持部62となっていて、このレンズ保持部62を上方(被写体に向かう前方)に向けて配置されている。この鏡枠6はそのレンズ保持部62の中央に円形の光進入孔63が形成されている。また、鏡枠6の外面には、ねじ61が形成されており、ピントリング7の本体71の内面にもねじ72が形成されていて、この外面ねじ61を内面ねじ72に螺合させることにより、鏡枠6はレンズ5と共に、ピントリング7に支持されている。
図4はピントリング7をその外面側からみた展開図である。このピントリング7はその本体71が前述のごとく円筒状をなしてベース4の突部42に嵌合され、ベース4に回転可能に支持されているが、ピントリング7の上端縁には、ピントリング7の周方向の3等配の位置に、上部カム部が形成されている。この上部カム部においては、ピントリング7の上端部を局部的に切り欠くことにより、カム面73,74,75がピントリング7の周方向にこの順に配置されている。このカム面73は高さが低く、カム面75は高さが高い位置に形成されており、カム面74はこれらの低カム面73と高カム面75とを傾斜して結んでいる。一方、ピントリング7の下端縁には、ピントリング7の周方向の3等配の位置に、下部カム部が形成されている。この下部カム部においては、ピントリング7の下端部を局部的に切り欠くことにより、カム面76が形成されている。このカム面76と、ピントリング7の下端面78とは、傾斜面77により結ばれている。
ピントリング7の上部カム部(カム面73,74,75)は、ベース4に設けたリング保持部44に整合する位置に設けられており、リング保持部44の上端の係合部45を上部カム部に係合させることにより、リング保持部44がピントリング7をベース4上に保持するようになっている。係合部45の下面には半球状のカム受け部46が形成されており、このカム受け部46がカム面73,74,75に接触するようになっている。
また、ピントリング7は、前述のごとく、段差79を突部42に嵌合させてベース4に回転可能に支持されているが、このピントリング7の下端面78が摺動するベース4の上面47には、下部カム部(カム面76、傾斜面77、下端面78)に整合する位置に、半球状のカム受け部48が形成されており、このカム受け部48はカム面76等に接触するようになっている。
そして、このカム受け部46及びカム受け部48は、カム受け部46が高カム面75に接触しているときは、カム受け部48がカム面76に接触し、カム受け部46が傾斜カム面74に接触しているときは、カム受け部48が傾斜面77に接触し、カム受け部46が低カム面73に接触しているときは、カム受け部48が下端面78に接触するようにして、それらのピントリング周方向の間隔が設定されている。
これにより、図4に示す状態から、ピントリング7がベース4に対して図1における反時計方向に回転すると、カム受け部46が高カム面75を摺動して傾斜カム面74に向かう。このとき、下部カム部のカム受け部48はカム面76を摺動し、ピントリング7の下端面78とベース4の上面47とは接触している。そして、カム受け部46が傾斜カム面74に移行すると、カム受け部48も傾斜面77に移行し、更に、カム受け部46が低カム面73に移行すると、カム受け部48も下端面78に移行する。そうすると、ピントリング7は、ベース4に対して光軸を中心とする回転と、光軸方向への移動が可能であるので、カム受け部48が下端面78に接触しているときは、カム受け部46は低カム面73に接触しており、ピントリング7の下端面78と、ベース4の上面47との間は、カム受け部46,48の高さだけ離隔する。これにより、ピントリング7、ひいては鏡枠6及びレンズ5は、ピントリング7の下端面78とベース4の上面47とが接触していた状態に対して、カム受け部46,48の高さだけ、光軸方向の前方の被写体に向けて移動した状態になる。
ベース4上には、電磁コイル9が設置されている。また、U字形の鉄心91がその一方の端部92を上方にし、他方の端部93を下方にして配置されており、鉄心91の上方の端部92は電磁コイル9の中心を挿通している。
ピントリング7の外周面には、ピントレバー8の磁気連結部81が固定されており、この磁気連結部81は上下方向に延びる鉄片等の磁性材料で形成されている。そして、磁気連結部81における鉄心91の上方の端部92に対応する位置には磁石82が設置されている。なお、例えば、磁石82は、鉄心91側がN極、磁気連結部81側がS極となるように、磁気連結部81に固定されており、電磁コイル9に電流を通電すると、鉄心91の上方の端部92がN極、下方の端部93がS極となるように、鉄心91が磁化するものとする。
次に、上述のごとく構成された電動マクロレンズユニットの動作について図5(a)、(b)を参照して説明する。電磁コイル9が通電オフの場合には、図5(a)に示すように、磁石82のN極が鉄心91の端部92に吸着し、磁石82,鉄心91からなる磁気回路が形成され、図1に示すように、ピントリング7は最も時計方向に回転した位置にある。このとき、カム受け部46は低カム面73上にあり、カム受け部48は下端面78上にある。よって、鏡枠6及びレンズ5は、被写体から最も遠い状態にあり、レンズ5から透明保護板3を介して固体撮像素子2に入射する光は、遠景にピントがあう標準状態となる。
一方、電磁コイル9に通電すると、図5(b)に示すように、鉄心91の上方端部92がN極に帯磁し、この上方端部92が磁石82のN極と磁気的に反発して、ピントリング7が反時計方向に回転する。これにより、ピントリング7は光軸に沿って被写体側に向けて進出する。即ち、鏡枠6及びレンズ5は被写体側に向けて移動し、被写体に最も近い位置に位置する。これにより、ピント状態はマクロ位置になる。
このようにして、電磁コイル9への通電のオン・オフにより、ピントリング7が光軸を中心として回動して、レンズ5は光軸に沿って移動し、レンズ5が固体撮像素子2に近い側に位置する標準撮影モードと、レンズ5が被写体に向けて進出した状態のマクロ撮影モードとを選択することができる。本実施形態においては、ピントリングに磁石82を設け、電磁コイル9への通電のオン・オフにより、容易に標準モードとマクロモードとを選択することができるので、部品点数も少なく、またカメラ機構の小型化が容易であり、製造コストも低い。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図6は本実施形態の電動マクロユニットを示す背面図、図7(a)、(b)はその動作を示す図である。本実施形態は、図1乃至図5に示す第1実施形態に対し、磁石を2個設けた点のみが異なる。即ち、鉄心91は、上方の端部92が電磁コイル9の内部を挿通し、下方の端部93が端部92の先端と同一位置まで延びている。そして、磁気連結部81には、その端部92,93に整合する位置に、夫々磁石82,83が設けられている。例えば、電磁コイル9は電流の通電により、鉄心91の上方の端部92がN極、下方の端部93がS極に帯磁するものとする。この場合には、端部92に対向する磁石82は先端がN極、磁気連結部81側がS極であり、端部93に対向する磁石83は先端がS極、磁気連結部81側がN極である。
次に、このように構成された電動マクロユニットの動作について説明する。先ず、電磁コイル9が通電オフの状態では、図7(a)に示すように、鉄心91の端部92,93に、磁気連結部81に固定された磁石82,83が吸着し、ピントリング7は図1に示す時計方向に回転した位置にある。この状態では、第1実施形態と同様に、標準撮影モードになる。一方、電磁コイル9に通電した状態では、図7(b)に示すように、鉄心91の端部92がN極に帯磁し、端部93がS極に帯磁する。このため、端部92はN極同士で磁石82から磁気的に反発し、端部93はS極同士で磁石83から磁気的に反発する。これにより、レバーの磁気連結部81は図1の反時計方向に回動し、ピントリング7は反時計方向に回動する。これにより、ピントリング7は光軸に沿って被写体側に進出し、マクロ撮影モードになる。
本実施形態においては、第1実施形態と同様の効果を奏することに加え、磁石を2個並列に設けているので、電磁コイル9への通電により、ピントリング7をより安定して回動させることができるという効果がある。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図8は本発明の第3実施形態に係る電動マクロレンズユニットを示す平面図、図9は同じくその正面断面図、図10は同じくその背面図、図11(a)(b)は本実施形態の動作を示すために磁石部分を抽出して示す背面図である。
本実施形態においては、鉄心94が真直棒状をなし、電磁コイル9の内部に挿通され、その両端部95,96が電磁コイル9から突出している。そして、ピントリング7の外周面には、電磁コイル9を挟む両位置にピントレバー8を構成する2個の磁気連結部84,86が固定されている。この磁気連結部84にはその電磁コイル9側の面に磁石85が固定されており、磁気連結部86にはその電磁コイル9側の面に磁石87が固定されている。そして、図8に示すように、磁気連結部84,86は、磁気連結部84の磁石85が鉄心94の端部95に吸着しているときは、磁気連結部86の磁石87が鉄心94の端部96から離隔する位置に設けられている。よって、ピントリング7は、磁石85が端部95に吸着した状態と、磁石87が端部96に吸着した状態との間で回動する。このピントリング7の回動範囲は、ピントリング7の回動により、図4に示すカム受け部46が高カム面75,傾斜カム面74及び低カム面73の全ての領域を移動できる範囲である。また、磁石85は端部95側がN極、磁気連結部84側がS極になるように磁気連結部84に固定されており、磁石87は端部96側がN極、磁気連結部86側がS極になるように磁気連結部86に固定されている。
次に、本実施形態の電動マクロユニットの動作について説明する。本実施形態においては、電磁コイル9に通電する電流の向きを切り替える。即ち、図11(a)に示す標準撮影モード時には、電流の方向を、鉄心94の端部95がS極、端部96がN極になるように電磁コイル9に通電する。そうすると、磁石85はN極、端部95はS極であるので、磁石85は端部95に吸着し、磁石87と端部96はN極同士であるので、互いに磁気的に反発する。これにより、ピントリング7は、図8に示すように、時計方向に回動する。
一方、図11(b)に示すマクロ撮影モード時には、電流の方向を、鉄心94の端部95がN極、端部96がS極になるように電磁コイル9に通電する。そうすると、磁石85と端部95はN極同士であるので、互いに磁気的に反発し、磁石87はN極、端部96はS極であるので、磁石87は端部96に吸着する。これにより、図8に破線にて示すように、ピントリング7は反時計方向に回動する。
このように、ピントリング7が電磁コイル9への通電方向により、時計方向又は反時計方向に回動するので、電磁コイル9への通電方向を切り替えることにより、標準撮影モードとマクロ撮影モードとのいずれかを選択することができる。そして、本実施形態においては、電磁コイル9への通電により、一旦、図11(a)又は図11(b)の状態に切り替わった後は、電磁コイル9への通電を停止しても、磁石と鉄心端部との吸着状態は変化しない。よって、標準撮影モード又はマクロ撮影モードに切り替わった後は、電磁コイル9への通電を停止して、節電することができる。
上述のごとく、構成された本発明の電動マクロレンズユニットは、小型化及び軽量化が容易であるので、例えば、図12に示すような携帯電話100に搭載することができる。
なお、本発明は、デジタルカメラ、携帯電話、ビデオカメラ、PDA(パーソナルディジタルアシスタンス)、ノートブックコンピュータ、ウエアラブルパーソナルコンピュータ、電卓、電子辞書等の携帯機器に使用可能であり、その他、カメラユニットを搭載可能な機器全般に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動マクロレンズユニットを示す平面図である。 同じくその正面断面図である。 同じくその背面図である。 ピントリング及びベースを抽出して示す展開図である。 (a)(b)は本実施形態の動作を示すために磁石部分を抽出して示す背面図である。 本発明の第2実施形態の電動マクロユニットを示す背面図である。 (a)、(b)はその動作を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電動マクロレンズユニットを示す平面図である。 同じくその正面断面図である。 同じくその背面図である。 (a)(b)は本実施形態の動作を示すために磁石部分を抽出して示す背面図である。 携帯電話の外観を示す斜視図である。
符号の説明
1・・・ホルダ、2・・・固体撮像素子、3・・・保護板、4・・・ベース、5・・・レンズ、6・・・鏡枠、7・・・ピントリング、8・・・ピントレバー、9・・・電磁コイル、11,12・・・凹部、41・・・孔、42・・・突部、43・・・本体、44・・・リング保持部、45・・・係合部、46,48・・・カム受け部、47・・・上面、61、72・・・ねじ、62・・・レンズ保持部、63・・・進入孔、71・・・本体、73・・・低カム面、74・・・傾斜カム面、75・・・高カム面、76・・・カム面、77・・・傾斜面、78・・・下端面、79・・・段差、81,84,86・・・磁気連結部、82,83、85,87・・・磁石、91・・・鉄心、92,93・・・端部、94・・・鉄心、95,96・・・端部

Claims (4)

  1. ベースと、
    レンズと、前記レンズを支持する鏡枠と、
    前記鏡枠を前記レンズの光軸が撮像素子を通るように支持するピントリングと、
    前記ピントリングを前記ベース上で前記光軸を中心として回動可能にかつ光軸方向に移動可能に前記ベースに係合させ前記ピントリングの前記ベースに対する回動位置により前記ピントリングの前記ベースからの距離が異なるように係合させる係合手段と、
    前記ピントリングに設置された永久磁石と、
    前記ベース上に設置された電磁コイルと、
    前記電磁コイルへの通電により選択的に磁化されて前記永久磁石を選択的に吸着又は反発させる磁心と、を備えて、
    前記撮像素子上に、標準撮影モードとマクロ撮影モードとを切り替えて、撮影光を入射させる電動マクロレンズユニットであって、
    前記磁心は真直棒状をなしてその中央部が前記電磁コイルに挿入されていて、
    前記永久磁石は、前記ピントリングの外周面にあって、前記磁心を間に挟んで2個設けられていて、前記永久磁石の一方が前記磁心の一方の端部に吸着したときは、前記永久磁石の他方は前記磁心の他方の端部から、離隔するような位置に配置されていて、
    前記磁心の端部に吸着された前記永久磁石は、前記電磁コイルの通電を停止した後も、前記磁心の端部に吸着された状態を保持する
    ことを特徴とする電動マクロレンズユニット。
  2. 前記ピントリングは、円筒状をなし、
    前記係合手段は、前記円筒状ピントリングの上端面の複数箇所を切り欠いて形成された複数個の第1凹部と、前記ベースに設けられ前記第1凹部に係合して前記ピントリングを保持する保持部と、前記ピントリングの下端面に前記第1凹部に対応して形成された第2凹部と、前記第1凹部に段差を有して形成された第1カム面と、前記第2凹部に前記ピントリングの下端面との間で段差を有して形成された第2カム面と、前記保持部に設けられ前記第1カム面を摺動する第1係合受け部と、前記ベースの上面に設けられ前記第2カム面を摺動する第2係合受け部と、を有し、
    前記ピントリングの回動位置により前記段差の分だけ前記ピントリングが光軸方向に移動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動マクロレンズユニット。
  3. 前記電磁コイルに通電する電流の方向を切り替えることにより、前記ピントリングの回動方向を切り替える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動マクロレンズユニット。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電動マクロレンズユニットを搭載した
    ことを特徴とする携帯機器。
JP2007329280A 2007-12-20 2007-12-20 電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器 Expired - Fee Related JP4962867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007329280A JP4962867B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007329280A JP4962867B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009151123A JP2009151123A (ja) 2009-07-09
JP4962867B2 true JP4962867B2 (ja) 2012-06-27

Family

ID=40920317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007329280A Expired - Fee Related JP4962867B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4962867B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2643284B2 (ja) * 1988-05-07 1997-08-20 ミノルタ株式会社 レンズ移動用カム装置
JPH07154703A (ja) * 1993-11-30 1995-06-16 Canon Inc 撮像装置
JP2001142110A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Nidec Copal Corp 電磁アクチュエータ、シャッタ装置及び絞り装置
JP2006081299A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Alps Electric Co Ltd アクチュエータ
JP2006091277A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Kantatsu Co Ltd 切換機能を備えたマクロ撮影用レンズ
JP4681874B2 (ja) * 2004-12-24 2011-05-11 キヤノン株式会社 駆動装置
JP2007241064A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Alps Electric Co Ltd レンズ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009151123A (ja) 2009-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220091358A1 (en) Optical element driving mechanism
JP2022167979A (ja) レンズ駆動モジュール
US10768393B2 (en) Camera lens module
CN110998433B (zh) 透镜驱动装置、相机模块以及光学设备
US11245827B2 (en) Portable electronic device and camera module with rotatable reflection module
CN211718601U (zh) 光学元件驱动机构
KR102586187B1 (ko) 렌즈구동장치 및 이를 포함하는 카메라장치
CN213690191U (zh) 光路转换模块及包括其的相机模块和便携式终端
JP2022543008A (ja) カメラアクチュエータ
CN114706186B (zh) 光学变焦马达、摄像装置及移动终端
CN101105571B (zh) 相机马达
EP3817357B1 (en) Camera module, assembly, electronic device, mobile terminal, and photography method
TWI484726B (zh) 致動器、採用該致動器之相機模組及便攜式電子裝置
JP2007047683A (ja) レンズ駆動装置及びカメラ付き携帯電話端末
CN114721116A (zh) 光学***
KR102345120B1 (ko) 광로변환 모듈 및 이를 포함하는 카메라 모듈 및 휴대 단말기
KR101603059B1 (ko) 카메라 렌즈 모듈
US11994741B2 (en) Lens driving device and camera module including same
JP4962867B2 (ja) 電動マクロレンズユニット及びこれを使用した携帯機器
KR101779816B1 (ko) 틸트 성능이 개선된 af액추에이터
JP2007047684A (ja) レンズ駆動装置及びカメラ付き携帯電話端末
KR20210034400A (ko) 카메라 액추에이터 및 이를 포함하는 카메라 모듈
JP2009175373A (ja) 2焦点カメラ構造及び携帯電話機
JP2008185816A (ja) 可変型フラッシュライト用led装置
KR20100129019A (ko) 렌즈 조립체 및 이를 포함하는 단말기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100311

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees