JP4961001B2 - 昇圧装置、及び、この昇圧装置を用いた燃料電池システム - Google Patents

昇圧装置、及び、この昇圧装置を用いた燃料電池システム Download PDF

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Description

本発明は、スイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を、複数配置した昇圧装置に関し、具体的には、燃料電池で発電した低圧直流電圧を、高圧直流電圧に変換する昇圧装置に関するものである。
低圧直流電圧から高圧直流電圧に変換するものとして、昇圧装置が知られている。このような昇圧装置は、例えば、燃料電池で発電される数kW級の電力を、低圧直流電圧から高圧直流電圧に変換する場合に利用される。上記昇圧装置としては、スイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を配置したものが採用される。
近年、水素に富んだ改質ガスと空気中の酸素とを導入して発電する燃料電池システムは、発電効率が高く、大気汚染物質の排出が少ないものとして、各種用途に採用されている。この使用範囲の拡大や小型化の要望に伴い、燃料電池システムに用いられる昇圧装置は、より低圧の直流電圧を、より高圧の直流電圧に変換するものが望まれている。
一つの昇圧回路を形成したスイッチング電源でより高圧の直流電圧に変換しようとした場合、昇圧装置は、大電流用のスイッチング素子やトランスの巻線に太いものを必要とするため、効率が必ずしもよくない。そのため、昇圧装置は、複数のスイッチング電源を並列に配置するが提案されている。しかし、昇圧装置は、複数のスイッチング電源を並列に配置した場合、ノイズの増大、電流、電圧リプルの増大で回路に多大のストレスがかかる恐れがあり、これらを防止して、効率的に高圧の直流電圧に変換できるものが要望されている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、PWM発振器を備えた昇圧回路を有するスイッチング電源を複数配置した昇圧装置において、より効率的な昇圧装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、一のスイッチング電源で故障等の異常が発生しても、対応可能な昇圧装置を提供することにある。
請求項1記載の昇圧装置は、スイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を、複数配置した昇圧装置において、上記複数のスイッチング電源の入力側を並列に、出力側を直列に接続すると共に、上記各昇圧回路に設けたPWM発振器に接続するCPUを備えて、上記CPUが、送信する指示信号で、各々PWM発振器で発振するPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御し、
上記各スイッチング電源の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードを設置し、且つ、各スイッチング電源の昇圧回路の出力にリレーを備え、上記リレーが昇圧回路が正常の場合にオンの状態となり、異常の場合にオフの状態になると共に、全てのスイッチング電源で出力する合計出力を監視し、いずれかのリレーがオフとなったときに他のスイッチング電源の出力を増加させて、合計出力を保持するように動作する手段を備えることを特徴とする
上記によって、CPUが、PWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するので、入力電流によるリプルを抑えることができるものである。また、上記によって、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができるものである。
また、上記によって、故障等で昇圧回路から出力されなくなると当該のリレーがオフとなるので、他の正常な昇圧回路への影響を抑えることができるものである。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
請求項2記載の昇圧装置は、スイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を、複数配置した昇圧装置において、上記複数のスイッチング電源の入力側を並列に、出力側を直列に接続すると共に、上記各昇圧回路に設けたPWM発振器と遅延回路を接続し、上記遅延回路が、基準とする一のPWM発振器で発振したPWM波形の立上り、又は、立下り時間を基に、他のPWM発振器で発振した各々のPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御し、
上記各スイッチング電源の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードを設置し、且つ、各スイッチング電源の昇圧回路の出力にリレーを備え、上記リレーが昇圧回路が正常の場合にオンの状態となり、異常の場合にオフの状態になると共に、全てのスイッチング電源で出力する合計出力を監視し、いずれかのリレーがオフとなったときに他のスイッチング電源の出力を増加させて、合計出力を保持するように動作する手段を備えることを特徴とする。
上記によって、遅延回路でPWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するので、入力電流によるリプルを抑えることができるものである。また、上記によって、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができるものである。
また、上記によって、故障等で昇圧回路から出力されなくなると当該のリレーがオフとなるので、他の正常な昇圧回路への影響を抑えることができるものである。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
請求項3記載の昇圧装置はスイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を、複数配置した昇圧装置において、上記複数のスイッチング電源の入力側を並列に、出力側を直列に接続すると共に、隣り合う昇圧回路に設けたPWM発振器同士を遅延回路を介して接続し、各々のPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御し、
上記各スイッチング電源の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードを設置し、且つ、各スイッチング電源の昇圧回路の出力にリレーを備え、上記リレーが昇圧回路が正常の場合にオンの状態となり、異常の場合にオフの状態になると共に、全てのスイッチング電源で出力する合計出力を監視し、いずれかのリレーがオフとなったときに他のスイッチング電源の出力を増加させて、合計出力を保持するように動作する手段を備えることを特徴とする。
上記によって、遅延回路で隣り合うスイッチング電源のPWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するので、入力電流によるリプルを抑えることができるものである。また、上記によって、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができるものである。
また、上記によって、故障等で昇圧回路から出力されなくなると当該のリレーがオフとなるので、他の正常な昇圧回路への影響を抑えることができるものである。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
請求項記載の昇圧装置は、請求項1記載の昇圧装置において、請求項1記載のCPUで各スイッチング電源の出力を監視しながら所定の電圧を出力するように指示信号を送信すると共に、使用中のスイッチング電源のいずれかに異常を検知した際に、CPUから他のスイッチング電源に合計出力を保持するように指示信号を送信することを特徴とする。
上記によって、一つのスイッチング電源で故障等の異常が発生しても、CPUから指示信号が送信されて当該のスイッチング電源を停止し、残りのスイッチング電源の出力を増加して、昇圧装置の合計出力を保持するので、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
請求項記載の燃料電池システムは、水素に富んだ改質ガスと空気中の酸素とを導入して発電する燃料電池システムにおいて、上記燃料電池で発電した低圧の直流電圧を、高圧の直流電圧に変換する装置が、請求項1乃至請求項7いずれか記載の昇圧装置であることを特徴とする。
本発明の請求項1記載の昇圧装置は、CPUが、PWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するので、入力電流によるリプルを抑えることができるものである。また、上記昇圧装置は、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができるものである。その結果、上記昇圧装置は、良好な昇圧を実現できるものである。
また、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
本発明の請求項2記載の昇圧装置は、遅延回路を備えるので、集中管理に必要なCPUを備えなくとも、PWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するため、入力電流によるリプルを抑えることができるし、また、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができる。その結果、上記昇圧装置は、良好な昇圧を実現できるものである。
また、特に、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
本発明の請求項3記載の昇圧装置は、遅延回路を備えるので、集中管理に必要なCPUを備えなくとも、PWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するため、入力電流によるリプルを抑えることができるし、また、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができる。その結果、上記昇圧装置は、良好な昇圧を実現できるものである。
また、特に、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
本発明の請求項記載の燃料電池システムは、請求項1乃至請求項7いずれか記載の昇圧装置を備えるので、昇圧装置が入力電流によるリプルを抑えたり、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるので、より効率的な発電ができる。
本発明の昇圧装置の実施の形態の一例を模式的に示した回路概略図である。 本発明の昇圧装置の他の実施の形態の一例を模式的に示した回路概略図である。 本発明の昇圧装置の他の実施の形態の一例を模式的に示した回路概略図である。 本発明に関連するの昇圧装置の他の実施の形態の一例を模式的に示した回路概略図である。 本発明の昇圧装置の他の実施の形態の一例を模式的に示した回路概略図である。 本発明に関連する発明の昇圧装置の実施の形態の一例を模式的に示した回路概略図である。 本発明の燃料電池システムを模式的に示した概略図である。
本発明を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の請求項1に対応する実施の形態の一例を示し、昇圧装置を模式的に示した回路概略図である。
上記昇圧装置は、入力電圧を昇圧する絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源2を、複数並列に配置したものである。上記昇圧装置は、複数のスイッチング電源2a,2b,2c,2d,2eを有する。各々のスイッチング電源2a,2b,2c,2d,2eは、同種の回路構成となっている。
各スイッチング電源2は、プッシュプル型である。上記スイッチング電源2は、スイッチング素子Q1、Q2を有し、これらスイッチング素子Q1、Q2は、PWM信号を発振するPWM発振器3からの指示信号で交互にオンする。PWM発振器3は、電圧検出器Vsの値と基準値とを比較してスイッチング素子Q1、Q2に与えるパルス幅を変調させる。また、スイッチングトランスT1は、その巻数比によって昇圧比が決定されるものである。ダイオードD1は、2次側整流用ダイオードであり、ダイオードD2は、立上りのときに生じる出力のアンバランスを保護するものである。なお、図中のC1、C2、C3は、各部の平滑コンデンサーであり、図中のF1は、1次側保護用ヒューズである。
上記昇圧装置は、複数のスイッチング電源2a,2b,2c,2d,2eを並列に配置したものである。上記昇圧装置は、上記複数のスイッチング電源2a,2b,2c,2d,2eの入力側を並列に、出力側を直列に接続したものである。図中のVinは、入力を示し、Voutは出力を示す。なお、Voutは、V1〜V5の合計で表される。
上記昇圧装置は、CPU(中央処理装置)4を備え、このCPU4は、各スイッチング電源2のPWM発振器3と接続している。上記CPU4は、各々PWM発振器3に指示信号を送信し、各PWM発振器3で発振するPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御するものである。各PWM発振器3の出力波形は、お互いに立上がり、又は、立下がりのタイミングが一定期間ずれていながら周波数、位相の同期の取れた形態をなすものである。上記昇圧装置は、CPU4が、PWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するので、入力電流によるリプルを抑えることができるし、また、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができる。その結果、上記昇圧装置は、良好な昇圧を実現できるものである。また、上記昇圧装置は、これらによって、入力側の平滑コンデンサーC1の容量を低減でき装置全体の小型化が実現し易いものである。
また、上記実施の形態において、上記昇圧装置は、スイッチング電源2として必要台数に対し1台以上を予備として設置することができる。例えば、昇圧装置は、スイッチング電源2eを通常運転の際に不使用の予備スイッチング電源とする。この場合、各スイッチング電源2a,2b,2c,2dは、各PWM発振器3の動作状態をCPU4に送信しており、CPU4は、任意のPWM発振器3の起動、又は、停止が可能なものである。上記昇圧装置は、スイッチング電源2a,2b,2c,2dを稼動させて通常の状態で出力を確保しており、CPU4が、使用中のスイッチング電源2a,2b,2c,2dのいずれかで異常を検知した際に、CPU4から指示信号が送信されて当該のスイッチング電源2を停止し、予備のスイッチング電源2eを起動させる。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
また、上記実施の形態において、上記昇圧装置は、各スイッチング電源2の出力が定格に対し、余裕を持った状態で稼動している。各スイッチング電源2が余裕を持った状態とは、スイッチング電源2a,2b,2c,2d,2eのいずれか一台が故障して停止しても、他のスイッチング電源2で合計出力を保持することができる状態である。例えば、昇圧装置は、5台のスイッチング電源2a,2b,2c,2d,2eを用い、定格に対し80%以下の状態で稼動している。CPU4は、各スイッチング電源2a,2b,2c,2d,2eの出力を監視しながら所定の電圧Voutを出力するように指示信号を送信する。そして、昇圧装置は、CPU4がスイッチング電源2aの故障を感知した場合、CPU4から指示信号が送信されて当該のスイッチング電源2aを停止し、残りのスイッチング電源2b,2c,2d,2eの出力を各25%増加して、昇圧装置の合計出力を保持する。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
図2は、本発明の請求項2に対応する実施の形態の一例を示し、昇圧装置を模式的に示した回路概略図である。上記実施の形態と異なる点のみ説明する。
上記昇圧装置は、各スイッチング電源2のPWM発振器3と遅延回路5を接続している。各PWM発振器3は、同期のPWM波形を形成する。上記遅延回路5は、基準とする一のPWM発振器3aで発振したPWM波形の立上り、又は、立下り時間を基に、他のPWM発振器3bで発振した各々のPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御する。例えば、基準とするPWM発振器3を第1のスイッチング電源2aのPWM発振器3aとする。上記昇圧装置は、基準とするPWM発振器3aの発振したPWM波形のデータが遅延回路5に入力すると、このPWM波形に基づいて遅延回路5から一定時間遅延したトリガパルスを出力する。上記遅延回路5は、他のスイッチング電源2b,2c,2d,2eのPWM発振器3b毎に、異なる時間を遅延したトリガパルスを送信する。上記遅延回路5は、遅延したトリガパルスが、例えば、PWM発振器3b毎に1μsecづつ遅れるように設定する。これによって、上記昇圧装置は、集中管理に必要なCPUを備えなくとも、PWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらす指示信号を発信するので、入力電流によるリプルを抑えることができるし、また、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができる。その結果、上記昇圧装置は、良好な昇圧を実現できるものである。
図3は、本発明の請求項3に対応する実施の形態の一例を示し、昇圧装置を模式的に示した回路概略図である。上記実施の形態と異なる点のみ説明する。
上記昇圧装置は、各隣り合う昇圧回路に設けたPWM発振器3、3同士を遅延回路6を介して接続している。各PWM発振器3は、同期のPWM波形を形成する。上記遅延回路6は、PWM波形の立上り、又は、立下り時間が一定時間遅延するように制御するものである。例えば、第1のスイッチング電源2aのPWM発振器3aの発振したPWM波形のデータが、遅延回路6aに入力すると、このPWM波形に基づいて遅延回路6aから一定時間、例えば、1μsecづつ遅れるように設定したトリガパルスを、第2のスイッチング電源2bのPWM発振器3bに出力する。上記昇圧装置は、第2のスイッチング電源2bから第3のスイッチング電源2c、第3のスイッチング電源2cから第4のスイッチング電源2dと順に一定時間づつ遅延させていく。これによって、上記昇圧装置は、集中管理に必要なCPUを備えなくとも、PWM波形の立上り、又は、立下りが重ならないように、そのタイミングをずらすことができるものである。上記昇圧装置は、入力電流によるリプルを抑えることができるし、また、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるのでノイズの発生レベルを低くすることができる。その結果、上記昇圧装置は、良好な昇圧を実現できるものである。また、上記昇圧装置は、遅延時間の管理を1種類とすることができるので、管理が容易である。
図4は、本発明に関連する実施の形態の一例を示し、昇圧装置を模式的に示した回路概略図である。上記実施の形態と異なる点のみ説明する。
上記昇圧装置は、スイッチング電源2として必要台数に対し1台を予備として設置する。例えば、昇圧装置は、第5のスイッチング電源2eを通常運転の際に不使用の予備スイッチング電源とする。この場合、上記昇圧装置は、他のスイッチング電源2a,2b,2c,2dの出力で必要な出力を保持している。上記昇圧装置は、電圧検出器VS2で合計電圧を監視する。上記昇圧装置は、稼動中のスイッチング電源2a,2b,2c,2dのいずれか一台が故障等で出力が低下した場合、第5のスイッチング電源2eが、基準電圧と、電圧検出器VS2で測定した合計電圧とを比較して、合計電圧の値が保持されるようにPWM発振器3eを稼動する。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
図5は、本発明の請求項1、2,3に対応する実施の形態の一例を示し、昇圧装置を模式的に示した回路概略図である。上記実施の形態と異なる点のみ説明する。
上記昇圧装置は、各スイッチング電源2の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードD2を設置すると共に、各スイッチング電源2の昇圧回路の出力にリレー9を備えている。上記リレー9は、出力側の回線7、8間に備えられる。上記リレー9は、昇圧回路が正常の場合にオンの状態となり、異常の場合にオフの状態になるように設定されている。上記リレー9のオン又はオフは、リレー自身の出力でなるものでも、CPU4の指示信号でなるものでもどちらでもよい。また、上記昇圧装置は、各スイッチング電源2の出力が定格に対し、余裕を持った状態で稼動している。そして、上記昇圧装置は、昇圧回路が故障等で出力されなくなると、上記リレー9がオフとなり、ダイオードD2を介して、残りのスイッチング電源2からの出力で、合計電圧の値が保持されるようするものである。上記昇圧装置は、昇圧回路の出力にリレー9を備えて故障等で出力されなくなるとリレー9がオフとなるので、他の正常な昇圧回路への影響を抑えることができる。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
なお、図中の符号Lはコイルである。また、図の昇圧装置は、CPU4を備えたものであるが、CPU4に代わり上述の遅延回路5、6を備えたものでもよい。
図6は、本発明に関連する発明の実施の形態の一例を示し、昇圧装置を模式的に示した回路概略図である。上記実施の形態と異なる点のみ説明する。
上記昇圧装置は、各スイッチング電源2の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードD2を設置すると共に、各スイッチング電源2の昇圧回路の出力に切替え用のリレー11を備えている。上記リレー11は、当該の昇圧回路が正常の場合に回線12、回線13を連結し、当該の昇圧回路に異常を生じて出力がでなくなった場合に回線12、回線13の間が切断され、さらに、回線12、回線14を連結して保護用ダイオードD2に短絡する。上記リレー11の切替えは、リレー自身の出力でなるものでも、CPU4の指示信号でなるものでもどちらでもよい。また、上記昇圧装置は、各スイッチング電源2の出力が定格に対し、余裕を持った状態で稼動している。そして、昇圧回路が故障等で出力されなくなると、残りのスイッチング電源2からの出力で、合計電圧の値が保持されるようするものである。上記昇圧装置は、これによって、通電時の損失を抑えることができる。上記昇圧装置は、故障等の異常が発生しても、システムがダウンすることなく出力を保持することができるものである。
また、図の昇圧装置は、CPU4を備えたものであるが、CPU4に代わり上述の遅延回路5、6を備えたものでもよい。
次に、上記昇圧装置を用いた燃料電池システムについて説明する。図7は、燃料電池システムを説明した概略図である。
上記燃料電池システムは、水素に富んだ改質ガスを生成する改質装置74と、
この改質ガスを一方の電極73に、空気中の酸素を他方の電極72に導入して発電する燃料電池71と、この燃料電池71で発電した低圧の直流電圧を、高圧の直流電圧に変換する昇圧装置1、直流を交流に変換するインバーター75を備える。
上記水素に富んだ改質ガスは、改質装置74に原燃料と水成分を供給し、水蒸気改質反応させて生成する。上記原燃料は、例えば、ブタンガス、プロパンガス、メタンガス、液化石油ガス等の炭化水素系の気体、灯油、軽油、ガソリン等の炭化水素系の液体、メタノール、エタノール等のアルコール系燃料が挙げられる。上記改質装置74は、水蒸気改質反応を行う改質部、改質ガス中のCO濃度を低下させるシフト部、さらに必要に応じてCOを選択的に酸化する選択酸化器部、及び、これらの反応工程に熱源を供給する燃焼部から構成される。
上記燃料電池71は、固体高分子電解質膜を有する固体高分子型燃料電池や、
リン酸型燃料電池が挙げられる。なかでも、固体高分子型の燃料電池71は、70〜80℃の低温で作動するため、一般家庭用として容易に利用できる。上記昇圧装置1は、燃料電池71で発電した、例えば10〜40Vの低圧の直流電圧を、300V程度の高圧の直流電圧に変換する。
上記燃料電池システムは、上述の昇圧装置1を用いるため、昇圧装置1が入力電流によるリプルを抑えたり、スイッチング素子のオン又はオフの遷移時に発生する電磁ノイズを分散させるので、より効率的な発電ができるものである。燃料電池71が固体高分子型の場合、上記燃料電池システムは、低電圧、大電流のものが量産し易いため、特に適したものである。
1 昇圧装置
2,2a,2b,2c,2d,2e スイッチング電源
3 PWM発振器
4 CPU
5、6 遅延回路
1、C2、C3 コンデンサー
1、D2 ダイオード
1 ヒューズ
1 スイッチングトランス
1、Q2 スイッチング素子
Vs 電圧検出器

Claims (5)

  1. スイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を、複数配置した昇圧装置において、上記複数のスイッチング電源の入力側を並列に、出力側を直列に接続すると共に、上記各昇圧回路に設けたPWM発振器に接続するCPUを備えて、上記CPUが、送信する指示信号で、各々PWM発振器で発振するPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御し、
    上記各スイッチング電源の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードを設置し、且つ、各スイッチング電源の昇圧回路の出力にリレーを備え、上記リレーが昇圧回路が正常の場合にオンの状態となり、異常の場合にオフの状態になると共に、全てのスイッチング電源で出力する合計出力を監視し、いずれかのリレーがオフとなったときに他のスイッチング電源の出力を増加させて、合計出力を保持するように動作する手段を備えることを特徴とする昇圧装置。
  2. スイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を、複数配置した昇圧装置において、上記複数のスイッチング電源の入力側を並列に、出力側を直列に接続すると共に、上記各昇圧回路に設けたPWM発振器と遅延回路を接続し、上記遅延回路が、基準とする一のPWM発振器で発振したPWM波形の立上り、又は、立下り時間を基に、他のPWM発振器で発振した各々のPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御し、
    上記各スイッチング電源の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードを設置し、且つ、各スイッチング電源の昇圧回路の出力にリレーを備え、上記リレーが昇圧回路が正常の場合にオンの状態となり、異常の場合にオフの状態になると共に、全てのスイッチング電源で出力する合計出力を監視し、いずれかのリレーがオフとなったときに他のスイッチング電源の出力を増加させて、合計出力を保持するように動作する手段を備えることを特徴とする昇圧装置。
  3. スイッチング素子に与えるパルス幅を変調させるPWM発振器を備え、絶縁型の昇圧回路を形成したスイッチング電源を、複数配置した昇圧装置において、上記複数のスイッチング電源の入力側を並列に、出力側を直列に接続すると共に、隣り合う昇圧回路に設けたPWM発振器同士を遅延回路を介して接続し、各々のPWM波形の立上り、又は、立下り時間が異なるように制御し、
    上記各スイッチング電源の昇圧回路の出力端に保護用ダイオードを設置し、且つ、各スイッチング電源の昇圧回路の出力にリレーを備え、上記リレーが昇圧回路が正常の場合にオンの状態となり、異常の場合にオフの状態になると共に、全てのスイッチング電源で出力する合計出力を監視し、いずれかのリレーがオフとなったときに他のスイッチング電源の出力を増加させて、合計出力を保持するように動作する手段を備えることを特徴とする昇圧装置。
  4. 請求項1記載のCPUで各スイッチング電源の出力を監視しながら所定の電圧を出力するように指示信号を送信すると共に、使用中のスイッチング電源のいずれかに異常を検知した際に、CPUから他のスイッチング電源に合計出力を保持するように指示信号を送信することを特徴とする請求項1記載の昇圧装置。
  5. 水素に富んだ改質ガスと空気中の酸素とを導入して発電する燃料電池システムにおいて、上記燃料電池で発電した低圧の直流電圧を、高圧の直流電圧に変換する装置が、請求項1乃至請求項いずれか記載の昇圧装置であることを特徴とする燃料電池システム。
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