JP4956967B2 - 認証システム、認証方法およびプログラム - Google Patents

認証システム、認証方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、顔認証技術に関する。
近年、ネットワーク技術等の発展によって電子化された様々なサービスが普及し、人に頼らない非対面での本人認証技術の必要性が高まっている。これに伴い、人物の生体特徴によって自動的に個人の識別を行うバイオメトリクス認証技術(生体認証技術)の研究が盛んに行われている。バイオメトリクス認証技術の一つである顔認証技術は、非接触型の認証方法であり、監視カメラによるセキュリティ或いは顔をキーとした画像データベース検索等、様々な分野での応用が期待されている。
このような認証技術においては、予め登録された登録画像と認証対象物を撮影した撮影画像とを比較することによって、登録画像内の人物と撮影画像内の人物とが同一人物であるか否かを判定することが行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−56388号公報
ところで、上記特許文献1等の従来の顔認証技術においては、正面を向いた顔(正面顔)の画像を用いて、顔認証が行われる。
しかしながら、各個人を特定するための特徴項目(例えば、鼻の高さや向き、あるいは目の大きさ等)のうち、正面顔で十分に表現され得る特徴項目は限られている。そのため、正面顔での判別に適さない特徴項目に特徴を有する個人を正面顔で認証する際には、その認証精度が十分ではないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、或る個人に関する認証において、正面顔に現れる特徴に拘束されることなく当該個人に関する適宜の特徴を利用して、さらに正確に認証を行うことが可能な認証技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する登録手段とを備え、前記姿勢決定手段は、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項2の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する登録手段とを備え、前記姿勢決定手段は、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る認証システムにおいて、前記認証用情報は、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像から抽出された特徴情報を含むことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る認証システムにおいて、前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれと、当該複数の特徴項目のそれぞれを判別しやすい姿勢との関係を規定したデータテーブルに基づいて、前記所定の特徴項目に対応する姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る認証システムにおいて、前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれについて、前記特定人物に関する特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報と前記標準データにおける対応特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報とを比較して、前記ずれ度合いを前記複数の特徴項目についてそれぞれ求め、前記複数の特徴項目の中から前記所定の特徴項目を決定することを特徴とする。
請求項の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する登録手段とを備え、前記姿勢決定手段は、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする。
請求項7の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する登録手段とを備え、前記姿勢決定手段は、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載の認証システムにおいて、前記認証用情報は、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像から抽出された特徴情報を含むことを特徴とする。
請求項の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する判定手段とを備え、前記姿勢決定手段は、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項の発明に係る認証システムにおいて、前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれと、当該複数の特徴項目のそれぞれを判別しやすい姿勢との関係を規定したデータテーブルに基づいて、前記所定の特徴項目に対応する姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項または請求項10の発明に係る認証システムにおいて、前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれについて、前記特定人物に関する特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報と前記標準データにおける対応特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報とを比較して、前記ずれ度合いを前記複数の特徴項目についてそれぞれ求め、前記複数の特徴項目の中から前記所定の特徴項目を決定することを特徴とする。
請求項12の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する判定手段とを備え、前記姿勢決定手段は、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項9から請求項12のいずれかに記載の認証システムにおいて、前記認証用姿勢による前記特定人物に関する画像を前記特定人物に関する登録画像として登録する登録手段をさらに備え、前記判定手段は、前記登録画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項から請求項13のいずれかの発明に係る認証システムにおいて、前記判定手段は、前記認証用姿勢による前記特定人物に関する画像と前記認証用姿勢による前記認証対象者に関する画像である比較用画像とを用いて、前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14の発明に係る認証システムにおいて、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、前記認証対象者に関する立体モデルを生成する手段、をさらに備え、前記判定手段は、前記認証用姿勢と同じ姿勢による前記認証対象者の画像を、前記認証対象者に関する立体モデルを用いて前記比較用画像として生成することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14の発明に係る認証システムにおいて、前記判定手段は、前記認証対象者に関する撮影画像の中から、前記認証用姿勢と同じ姿勢を有する撮影画像を前記比較用画像として選択することを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項14から請求項16のいずれかの発明に係る認証システムにおいて、前記認証対象者に関する撮影画像は、複数の時刻において撮影され、前記判定手段は、その撮影画像における前記認証対象者の姿勢が前記認証用姿勢と同一であると判定されることを条件として、その撮影画像を前記比較用画像として用いて当該比較用画像と前記認証用姿勢による前記特定人物に関する画像とに関する比較処理を開始することを特徴とする。
請求項18の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する工程とを備え、前記認証用姿勢を決定する工程において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項19の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する工程とを備え、前記認証用姿勢を決定する工程において、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする。
請求項20の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する工程とを備え、前記認証用姿勢を決定する工程において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項21の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する工程とを備え、前記認証用姿勢を決定する工程において、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする。
請求項22の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する工程とを備え、前記認証用姿勢を決定する工程において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする。
請求項23の発明は、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する工程とを備え、前記認証用姿勢を決定する工程において、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする。
請求項24の発明は、コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する手順とを実行させ、前記認証用姿勢を決定する手順において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定する手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項25の発明は、コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する手順とを実行させ、前記認証用姿勢を決定する手順において、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定する手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項26の発明は、コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する手順とを実行させ、前記認証用姿勢を決定する手順において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定する手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項27の発明は、コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する手順とを実行させ、前記認証用姿勢を決定する手順において、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定する手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項28の発明は、コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する手順とを実行させ、前記認証用姿勢を決定する手順において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定する手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項29の発明は、コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する手順とを実行させ、前記認証用姿勢を決定する手順において、前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定する手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項1から請求項、請求項18から請求項21、および請求項24から請求項27に記載の発明によれば、特定人物の特徴を把握に適している認証用姿勢に関する情報または認証用画像が登録されるので、認証対象者が特定人物であるか否かをより高精度に認証することが可能になる。
また、請求項から請求項17、請求項22、請求項23、請求項28、および請求項29に記載の発明によれば、特定人物の特徴を把握に適している認証用姿勢による画像を用いて、認証対象者が特定人物であるか否かが判定されるので、より高精度の認証を行うことが可能である。
特に、請求項14に記載の発明によれば、認証用姿勢による特定人物に関する画像と、認証用姿勢による認証対象者に関する画像である比較用画像とが比較され、同じ姿勢による両画像の比較によって認証対象者が特定人物であるか否かが判定されるので、より高精度の認証を行うことが可能である。
また特に、請求項15に記載の発明によれば、認証用姿勢と同じ姿勢による認証対象者の画像が、認証対象者に関する立体モデルを用いて比較用画像として生成されるので、認証用姿勢と同じ姿勢による撮影画像が撮影されない場合であっても、比較認証が可能になる。
また特に、請求項16に記載の発明によれば、実際に撮影された撮影画像が比較用画像として用いられるので、より高精度の認証を行うことが可能である。
また特に、請求項17に記載の発明によれば、効率的な処理を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<A.第1実施形態>
<A1.概要>
図1および図2は、この実施形態に係る顔認証システム(認証システム)1の概要を示す概念図である。この顔認証システム1は、認証対象者HMbが特定人物HMaであるか否かを認証する認証システムである。図1は、特定人物(登録対象者とも称する)HMaに関する登録動作を中心に示す図であり、図2は特定人物HMaと認証対象者HMbとの比較動作(認証動作)を中心に示す図である。
この第1実施形態においては、図1に示すように、まず、登録段階において、異なる撮影視点から特定人物HMaを撮影(詳細にはステレオ視により撮影)して、特定人物HMaが異なる姿勢で撮影された複数組のステレオ画像を取得する。つぎに、これらの各ステレオ画像に基づいて当該特定人物HMaの顔における特徴点の3次元位置を導出することなどによって、特定人物HMaに関する立体モデルである「個別モデル」(MDa)を作成する。そして、人物の顔に関する標準的な立体モデル(換言すれば標準的な人物(標準人物)に関する立体モデル)である「標準モデル」(MDs)と、特定人物HMaに関する個別モデルMDaとを比較する。「標準モデル」は、人物の顔に関する標準的なデータ(標準データ)として用いられる。さらに、標準モデルMDsの形状データと個別モデルMDaの形状データとの比較結果(両モデル相互間における対応形状データのずれ度合い等)に基づいて、特定人物HMaの特徴の把握に適している姿勢(ないし視点)を「認証用姿勢」(後述)として決定する。そして、当該認証用姿勢を有する特定人物HMaに関する画像を、特定人物HMaに関する登録画像Gregとして登録する。
詳細には、人物に関する複数の特徴項目(例えば、鼻の高さ、目の大きさ等)のうち、特定人物HMaの識別に大きく寄与する特徴項目(例えば鼻の高さ)を特定人物HMa認証用の特徴項目として決定する。より具体的には、複数の特徴項目のそれぞれについて、個別モデルMDaの特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報と、標準モデルMDsの対応特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報とを比較することによって、両モデル相互間での各特徴項目に関する「ずれ度合い」を求め、当該複数の特徴項目の中から、特定人物HMaに固有の特徴が表れる特徴項目(認証用の特徴項目)を決定する。そして、この認証用の特徴項目の判別に適した姿勢(例えば横向き)をデータテーブルTBL(後述)に基づいて認証用姿勢(後述)として決定し、この姿勢に対応する画像(例えば横顔の画像)を特定人物HMaに関する登録画像Gregとして登録する。
また、図2に示すように、認証動作においては、この登録画像Gregと、認証対象者HMbに関する画像Gbとを比較することによって、認証対象者HMbが特定人物HMaであるか否かが判定される。登録画像Gregとの比較処理に用いられる画像(「比較用画像」とも称する)Gbとしては、特定人物HMaの特徴の把握に適していると判定される姿勢と同じ姿勢(視点)による画像(例えば横顔の画像)が用いられる。この実施形態においては、比較用画像Gbは、認証対象者HMbに関する個別モデルMDbを用いて生成される。
この実施形態に係る顔認証システム1によれば、特定人物HMaの特徴を把握しやすい姿勢による登録画像Gregを用いて、認証対象者HMbが特定人物HMaであるか否かが判定されるので、より高精度の認証を行うことが可能である。なお、特定人物HMaの特徴の把握に適する姿勢は、認証用の姿勢として用いられることから、同姿勢を「認証用姿勢」とも称するものとする。同様に、特定人物HMaの特徴の把握に適する視点を、「認証用視点」とも称するものとする。また、登録画像Gregは、認証に用いられる画像であることから、当該登録画像Gregを「認証用画像」とも称するものとする。
以下では、顔認証システム1を入退室管理システムとして用いる場合を想定し、当該顔認証システム1についてさらに詳細に説明する。
<A2.構成>
図3は、顔認証システム1を示す構成図である。図3に示すように顔認証システム1は、コントローラ10と2台の画像撮影カメラ(以下、単に「カメラ」とも称する)CA1,CA2とを備えている。カメラCA1とカメラCA2とは、それぞれ異なる位置から撮影対象者(登録対象者HMaまたは認証対象者HMb)の顔を撮影できるように配置されている。また、撮影対象者が顔の向きを変更することによって、様々な視点からの撮影画像(様々な姿勢を有する撮影対象者の画像)が撮影され得る。
カメラCA1とカメラCA2とによって撮影対象者の顔画像が撮影されると、当該撮影により得られる撮影対象者の外観情報すなわち2枚の顔画像G1,G2がコントローラ10に通信線を介して送信される。なお、各カメラとコントローラ10との間での画像データの通信方式は有線方式に限定されず、無線方式であってもよい。
図4は、コントローラ10の構成概要を示す図である。図4に示されるように、コントローラ10は、CPU2と、記憶部3と、メディアドライブ4と、液晶ディスプレイなどの表示部5と、キーボード6a及びポインティングデバイスであるマウス6bなどの入力部6と、ネットワークカードなどの通信部7とを備えたパーソナルコンピュータなどの一般的なコンピュータで構成される。記憶部3は、ハードディスクドライブ(HDD)3aと、HDD3aよりも高速処理可能なRAM(半導体メモリ)3bとを有している。また、メディアドライブ4は、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク、メモリカードなどの可搬性の記録媒体8からその中に記録されている情報を読み出すことができる。なお、このコントローラ10に対して供給される情報は、記録媒体8を介して供給される場合に限定されず、LAN及びインターネットなどのネットワークを介して供給されてもよい。
次に、コントローラ10の機能について、図5および図6を参照して説明する。
図5は、コントローラ10の各種機能構成を示すブロック図である。また、図6は、そのうちの一部(具体的には、主に個人認証部30)の詳細な機能構成を示すブロック図である。
コントローラ10の各種機能構成は、コントローラ10内のCPU等の各種ハードウェアを用いて所定のソフトウェアプログラム(以下、単に「プログラム」とも称する)を実行することによって、実現される機能を概念的に示すものである。
図5に示されるように、コントローラ10は、画像入力部11と個別モデル作成部19と登録処理部20と個人認証部30と出力部49とを備える。また、コントローラ10は、カメラパラメータ記憶部41と3次元モデルデータベース42と人物データベース43と基底ベクトルデータベース44(図6)とをさらに備える。
画像入力部11は、カメラCA1及びCA2によって撮影された2枚の画像(ステレオ画像)をコントローラ10に入力する機能を有している。また、画像入力部11は、登録対象者HMaを撮影する際、および認証対象者HMbを撮影する際の双方に用いられる。
個別モデル作成部19は、画像入力部11によって入力された画像と、3次元モデルデータベース42に格納されている、人物の顔の標準的な立体モデル(「標準立体モデル」あるいは「標準モデル」とも称する)とに基づいて、固有の人物に関する「個別モデル」を生成する機能を有している。個別モデル作成部19は、登録対象者HMaの個別モデルMDaを作成する際、および認証対象者HMbの個別モデルMDbを作成する際の双方に用いられる。
この個別モデル作成部19は、顔領域検索部12と顔部位検出部13と3次元再構成部14と最適化部15とを有している。
顔領域検索部12は、入力された顔画像から顔領域を特定する機能を有している。顔部位検出部13は、特定した顔領域から顔の特徴的な部位(例えば、目、眉、鼻、口等)の位置を検出する機能を有している。3次元再構成部14は、入力画像から得られる顔の特徴的な部位の座標から各部位の3次元における座標を算出する機能を有している。この3次元座標算出機能は、カメラパラメータ記憶部41に格納されているカメラ情報等を用いて実現される。最適化部15は、算出された3次元座標を用いて3次元モデルデータベース42に格納されている顔の標準モデルから、固有の人物に関する個別モデルを生成する機能を有している。
これらの各処理部12,13,14,15によって、登録対象者HMaおよび認証対象者HMbに関する情報はそれぞれ標準化(正規化)される。また、各処理部の機能によって作成された個別モデルは、人物の顔に関する3次元情報と2次元情報との双方を含むものとして形成される。「3次元情報」は、代表点の3次元座標値(3次元形状情報)等の立体的構成に関連する情報であり、「2次元情報」は、表面情報(テクスチャ情報)および/または代表点の平面的な位置情報(2次元形状情報)等の平面的構成に関連する情報である。また、個別モデルは、人物の顔に関する形状情報(3次元形状情報および2次元形状情報)とテクスチャ情報との双方を含むものとも表現される。
また、登録処理部20は、特定人物HMaに関する登録動作を行う処理部であり、主要特徴項目決定部21と姿勢決定部(視点決定部とも称する)22と登録部23とを備える。
主要特徴項目決定部21は、人物に関する複数の特徴項目(例えば、鼻の高さ、目の大きさ等)のうち、特定人物HMaの識別に大きく寄与する特徴項目(例えば鼻の高さ)を特定人物HMa認証用の特徴項目として決定する機能を有している。姿勢決定部22は、認証用の特徴項目の判別に適した姿勢(例えば横向き)をデータテーブルTBL(後述)に基づいて決定する機能を有している。登録部23は、この姿勢に対応する画像(例えば横顔の画像)を、特定人物HMaに関する登録画像Gregとして人物データベース(格納部)43に登録する機能を有している。
さらに、個人認証部30は、顔の認証を主たる目的として構成され、各個人を顔画像で認証する機能を有している。この個人認証部30の詳細については、次述する。
また、出力部49は、個人認証部で得られた認証結果を出力する機能を有している。
次に、個人認証部30の詳細構成について図6を用いて説明する。
個人認証部30は、認証対象者HMbが特定人物HMaであるか否かを認証する機能を有しており、図6に示すように、姿勢特定部(視点特定部とも称する)31と特徴抽出部32と情報圧縮部33と比較部34とを有している。
具体的には、認証対象者HMbが自分が誰であるかを示すコード(記号番号)を認証対象者コード入力部18を用いて入力すると、個人認証部30の姿勢特定部31は、当該入力コードに対応する特定人物HMaの情報を人物データベース43の中から検索し、当該特定人物HMaを認証するのに適した姿勢(視点)および当該姿勢(視点)による登録画像Gregを特定する。また、姿勢特定部31は、認証対象者HMbに関する画像として、特定人物HMaを認証するのに適した姿勢(視点)と同じ姿勢(視点)による画像を取得する機能をも有している。このように、姿勢特定部31は、顔認証動作に用いられる姿勢等を特定する機能を有している。なお、認証対象者コード入力部18は、例えば、この認証システム1によって入退室が管理される部屋の入口に設けられた番号入力ボタンなどによって構成される。
特徴抽出部32は、処理対象画像(登録画像Greg、画像Gb等)から形状情報とテクスチャ情報とを抽出する特徴抽出機能を有している。
情報圧縮部33は、特徴抽出部32で抽出された形状情報とテクスチャ情報とをそれぞれ、顔認証用の適切な顔特徴量に変換することによって、顔認証に用いる形状情報とテクスチャ情報とをそれぞれ圧縮する機能を有している。この情報圧縮機能は、基底ベクトルデータベース44に格納された情報等を用いて実現される。
特徴抽出部32および情報圧縮部33は、それぞれ、特定人物HMaに関する登録画像Gregと認証対象者HMbに関する画像Gbとの双方に対して同様の処理を行う。これによって、特定人物HMaに関する顔特徴量と、認証対象者HMbに関する顔特徴量との双方が、それぞれ圧縮された状態で取得される。
比較部34は、特定人物HMaの顔特徴量と認証対象者HMbの顔特徴量との類似度を計算し、顔の認証を行う機能を有している。
<A3.動作>
<動作概要>
次に、顔認証システム1における顔認証動作についてより詳細に説明する。以下では、当該顔認証動作を、(1)登録対象者(特定人物)HMaに関する登録画像Greg等の登録動作、および(2)認証対象者HMbに関する画像Gbと特定人物HMaに関する登録画像Gregとを用いた認証動作、に大きく分けて、この順序で説明する。
なお、図7は、登録動作を示すフローチャートであり、図8は、認証動作を示すフローチャートである。また、図9は図8の一部の処理を示すフローチャートである。さらに、図10は、顔画像における特徴的な部位の特徴点を示す図であり、図11は、2次元画像中の特徴点から三角測量の原理を用いて3次元座標を算出する様子を示す模式図である。図11における画像G1、G2中の点Q20は、図10における口の右端に相当する。
<登録対象者HMaに関する登録動作>
まず、ステップSP1(図7)において、カメラCA1及びCA2によって撮影された登録対象者HMaの顔画像が、通信線を介しコントローラ10に入力される。顔画像を撮影するカメラCA1及びカメラCA2は、それぞれ、2次元画像を撮影可能な一般的な撮影装置で構成される。また、当該各カメラCAiの位置姿勢等を示すカメラパラメータBi(i=1,...,N)は既知であり、予めカメラパラメータ記憶部41(図5)に記憶されている。ここで、Nはカメラの台数を示している。本実施形態ではN=2の場合を例示しているが、N≧3としてもよい(3台以上のカメラを用いてもよい)。カメラパラメータBiについては後述する。
次に、ステップSP2において、カメラCA1及びCA2より入力された2枚の画像(すなわちステレオ画像)G1,G2のそれぞれにおいて、顔の存在する領域が検出される。顔領域検出手法としては、例えば、予め用意された標準の顔画像を用いたテンプレートマッチングにより、2枚の画像G1,G2のそれぞれから顔領域を検出する手法を採用することができる。
次に、ステップSP3において、ステップSP2で検出された顔領域画像の中から、顔の特徴的な部位の位置が検出される。例えば、顔の特徴的な部位としては、目、眉、鼻又は口等が考えられ、ステップSP3においては、図10に示されるような上記各部位の特徴点Q1〜Q23の座標が算出される。特徴部位は、例えば、特徴部位の標準的なテンプレートを用いて行うテンプレートマッチングにより検出することができる。また、算出される特徴点の座標は、カメラより入力された画像G1、G2上の座標として表される。例えば、図10における口の右端に相当する特徴点Q20に関して、図11中に示すように、2枚の画像G1,G2のそれぞれにおける2次元座標値が求められる。具体的には、画像G1の左上の端点を原点Oとして、特徴点Q20の画像G1上の座標(x1,y1)が算出される。画像G2においても同様に特徴点Q20の画像G2上の座標(x2,y2)が算出される。
また、入力された画像における各特徴点を頂点とする領域内の各画素の輝度値が、当該領域の有する情報(以下、「テクスチャ情報」とも称する)として取得される。各領域におけるテクスチャ情報は、後述のステップSP5等において、個別モデルに貼り付けられる。なお、本実施形態の場合、入力される画像は2枚以上であるので、各画像の対応する領域内の対応する画素における平均の輝度値を当該領域のテクスチャ情報として用いるものとする。
次のステップSP4では、3次元再構成処理が行われる。具体的には、ステップSP3において検出された各特徴点Qjの各画像Gi(i=1,...,N)における2次元座標Ui(j)と、各画像Giを撮影したカメラのカメラパラメータBiとに基づいて、各特徴点Qjの3次元座標M(j)(j=1・・・m)が算出される。端的に言えば、三角測量の原理に基づいて各特徴点の3次元位置が算出される。なお、mは特徴点の数を示している。
3次元座標M(j)の算出について具体的に説明する。
各特徴点Qjの3次元座標M(j)と各特徴点Qjの2次元座標Ui(j)とカメラパラメータBiとの関係は式(1)のように表される。
なお、μiは、スケールの変動分を示す媒介変数である。また、カメラパラメータ行列Biは、予め3次元座標が既知の物体を撮影することにより求められる各カメラ固有の値であり、3×4の射影行列で表される。
例えば、上記式(1)を用いて3次元座標を算出する具体的な例として、特徴点Q20の3次元座標M(20)を算出する場合を図11を用いて考える。式(2)は画像G1上の特徴点Q20の座標(x1,y1)と特徴点Q20を3次元空間で表したときの3次元座標(x,y,z)との関係を示している。同様に、式(3)は、画像G2上の特徴点Q20の座標(x2,y2)と特徴点Q20を3次元空間で表したときの3次元座標(x,y,z)との関係を示している。
上記式(2)及び式(3)中の未知数は、2つの媒介変数μ1、μ2と3次元座標M(20)の3つの成分値x,y,zとの合計5つである。一方、式(2)及び式(3)に含まれる等式の数は6であるため、各未知数つまり特徴点Q20の3次元座標(x,y,z)を算出することができる。
また、同様にして、全ての特徴点Qjについての3次元座標M(j)を取得することができる。
次のステップSP5では、モデルフィッテングが行われる。この「モデルフィッティング」は、予め準備された一般的(標準的)な顔のモデルである「(顔の)標準モデル」を、特定人物(ここでは登録対象者HMa)に関する情報を用いて変形することによって、当該特定人物の顔に関する入力情報が反映された「個別モデル」を生成する処理である。具体的には、算出された3次元座標M(j)を用いて標準モデルの3次元情報を変更する処理と、上記のテクスチャ情報を用いて標準モデルの2次元情報を変更する処理とが行われる。
図12は、3次元の顔の標準モデルを示している。
図12に示されるように、顔の標準モデルは、頂点データとポリゴンデータとで構成され、3次元モデルデータベース42(図5)として記憶部3等に保存されている。頂点データは、標準モデルにおける特徴部位の頂点(以下、「標準制御点」とも称する)COjの座標の集合であり、ステップSP4において算出される各特徴点Qjの3次元座標と1対1に対応している。ポリゴンデータは、標準モデルの表面を微小な多角形(例えば、三角形)のポリゴンに分割し、ポリゴンを数値データとして表現したものである。なお、図12では、各ポリゴンの頂点が標準制御点COj以外の中間点によっても構成される場合を例示しており、中間点の座標は標準制御点COjの座標値を用いた適宜の補完手法によって得ることが可能である。
ここで、標準モデルから個別モデルを構成するモデルフィッティングについて詳述する。
まず、標準モデルの各特徴部位の頂点(標準制御点COj)を、ステップSP4において算出された各特徴点に移動させる。具体的には、各特徴点Qjの3次元座標値を、対応する標準制御点COjの3次元座標値として代入し、移動後の標準制御点(以下、「個別制御点」とも称する)Cjを得る。これにより、標準モデルを3次元座標M(j)で表した個別モデルに変形することができる。なお、個別モデルにおける個別制御点Cj以外の中間点の座標は、個別制御点Cjの座標値を用いた適宜の補間手法によって得ることが可能である。
また、この変形(移動)による各頂点の移動量から、後述のステップSP6において用いられる、標準モデルを基準にした場合の個別モデルのスケール、傾き及び位置を求めることができる。具体的には、標準モデルにおける所定の基準位置と、変形後の個別モデルにおける対応基準位置との間のずれ量によって、個別モデルの標準モデルに対する位置変化を求めることができる。また、標準モデルにおける所定の2点を結ぶ基準ベクトルと、変形後の個別モデルにおける当該所定の2点の対応点を結ぶ基準ベクトルとの間のずれ量によって、個別モデルの標準モデルに対する傾きの変化及びスケール変化を求めることができる。たとえば、右目の目頭の特徴点Q1と左目の目頭の特徴点Q2との中点QMの座標と標準モデルにおいて中点QMに相当する点の座標とを比較することによって個別モデルの位置を求めることができ、さらに、中点QMと他の特徴点とを比較することによって個別モデルのスケール及び傾きを算出することができる。
次の式(4)は、標準モデルと個別モデルとの間の対応関係を表現する変換パラメータ(ベクトル)vtを示している。式(4)に示すように、この変換パラメータ(ベクトル)vtは、両者のスケール変換指数szと、直交3軸方向における並進変位を示す変換パラメータ(tx,ty,tz)と、回転変位(傾き)を示す変換パラメータ(φ,θ,ψ)とをその要素とするベクトルである。
上述のようにして、登録対象者HMaに関する3次元座標M(j)を用いて標準モデルの3次元情報を変更する処理が行われる。
ステップSP5においては、3次元情報に関する位置(アライメント)補正がさらに実行される。
アライメント(顔向き)補正は、3次元情報に関する位置および姿勢等の補正処理である。アライメント補正は、標準モデルを基準にした際の個別モデルのスケール、傾き及び位置に基づいて行われる。より詳細には、標準モデルを基準にした際の標準モデルと個別モデルとの関係を示す変換パラメータvt(式(4)参照)を用いて個別モデルを座標変換することによって、標準モデルの姿勢と同じ姿勢を有する個別モデルを作成することができる。すなわち、このアライメント補正によって、登録対象者HMaに関する3次元情報を適切に正規化することができる。
さらに、ステップSP5においては、テクスチャ情報を用いて、標準モデルの2次元情報を変更する処理も行われる。具体的には、入力画像G1,G2における各領域のテクスチャ情報が、3次元の個別モデル上の対応する領域(ポリゴン)に貼り付けられる(マッピングされる)。なお、立体モデル(個別モデル等)上でテクスチャ情報が貼り付けられる各領域(ポリゴン)は、「パッチ」とも称せられる。
以上のようにして、モデルフィッティング処理(ステップSP5)が行われる。これによって、登録対象者HMaに関する情報は、登録対象者HMaに関する形状情報とテクスチャ情報との双方を含む「個別モデル」(MDa)として生成される。また、生成された個別モデルは、上記のアライメント補正によって、標準モデルの姿勢と同じ姿勢を有している。
なお、上記の各処理は、様々な撮影視点から特定人物HMaを撮影した複数組のステレオ画像、換言すれば、様々な姿勢の特定人物HMaに関する複数組のステレオ画像に対して行われることが好ましい。たとえば、2台のカメラで撮影された各動画像におけるフレーム画像(微小時間間隔で撮影されたフレーム画像)に関して、上記のような処理を施すことによって、個別モデルMDaを作成することができる。これによれば、様々な撮影視点から撮影された、より正確な情報を含む個別モデルMDaを作成することができる。
次のステップSP6〜SP9においては、人物の顔に関する標準的な立体モデルである標準モデルMDsと特定人物HMaに関する個別モデルMDaとを比較するとともに、さらに、その比較結果に基づいて特定人物HMaの特徴の把握に適する姿勢(認証用姿勢)を判定し、当該認証用姿勢を有する特定人物HMaに関する画像を、特定人物HMaに関する登録画像Gregとして登録する。
詳細には、複数の特徴項目に関する両モデル相互間での比較を行い(ステップSP6)、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から主要特徴項目を決定し(ステップSP7)、当該主要特徴項目の判別に適した姿勢を認証用姿勢として決定し(ステップSP8)、当該認証用姿勢に対応する登録画像Gregを登録する(ステップSP9)。
そのため、まず、ステップSP6において、標準モデルMDsと個別モデルMDaとの比較処理が行われる。この比較処理は、人物に関する複数の特徴項目(例えば、鼻の高さ、目の大きさ等)に分類して行われる。また、当該比較処理は、各特徴項目に関する3次元形状情報に基づいて行われる。
図13および図14は、これらの特徴項目の例を示す図である。具体的には、図13には、鼻に関する特徴項目(詳細には鼻の幅Nw、鼻の代表3点の上下間隔Nr)が示されており、図14には、目に関する特徴項目(詳細には目の上下方向の高さEh、目の左右方向の長さEw)が示されている。また、図16および図17には、鼻に関する特徴項目に関する他の例として、鼻の高さNhが示されている。
これら複数の特徴項目のそれぞれについて、標準モデルと個別モデルとの比較処理が行われ、各特徴項目に関する両モデル相互間の「ずれ度合い」が、当該比較結果を表す指標値として求められる。
例えば、鼻の幅Nwに関しては、個別モデルMDaおよび標準モデルMDsのそれぞれに関する値Nw(Nwa,Nws)の差(たとえば差分絶対値|Nwa−Nws|)がその比較結果を表す指標値として算出される。ここで、標準モデルMDsにおける鼻の幅Nw(Nws)は、標準モデルMDsにおける鼻の特徴点Q17および特徴点Q18の間の距離として求められる。また、個別モデルMDaにおける鼻の幅Nw(Nwa)は、個別モデルMDaにおける鼻の特徴点Q17および特徴点Q18の間の距離として求められる。
同様に、鼻の高さNh(図16,図17参照)に関しては、個別モデルMDaおよび標準モデルMDsのそれぞれに関する値Nha,Nhsの差(たとえば差分絶対値|Nha−Nhs|)がその比較結果を表す指標値として算出される。ここで、標準モデルMDsにおける鼻の高さNh(Nhs)は、標準モデルMDsにおける鼻の頂点Q19の3次元位置と所定の基準面PL1との距離として求められ、個別モデルMDaにおける鼻の高さNh(Nha)は、個別モデルMDaにおける鼻の頂点Q19の3次元位置と所定の基準面PL1との距離として求められる。なお、基準面PL1は、鼻の高さを算出する際の基準となる面である。基準面PL1は、例えば、各モデルにおいて、頭頂部に対して顔の前側に所定量シフトした位置に設けられる仮想的な鉛直平面であって、その法線方向が顔の正面方向となる平面として設定される。
また、鼻の上下間隔Nrに関しては、個別モデルMDaおよび標準モデルMDsのそれぞれに関する値Nr(Nra,Nrs)の差(たとえば差分絶対値|Nra−Nrs|)がその比較結果を表す指標値として算出される。ここで、各モデルにおける鼻の上下間隔Nr(Nra,Nrs)は、それぞれ、各モデルにおける鼻の特徴点Q17および特徴点Q18を通り且つ上記基準面PL1に垂直な平面PL2(図16等参照)と特徴点Q19との距離である。
また、目に関する各特徴項目およびその他の部位に関する各特徴項目についても、同様にして、標準モデルMDsと個別モデルMDaとの比較結果を得ることができる。なお、ここでの各距離は、各特徴点の3次元位置に基づいて、3次元空間におけるユークリッド距離として算出される。
以上のようにして、複数の特徴項目のそれぞれについて、特定人物HMaに関する個別モデルMDaの特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報(Nh,Nw,Nr,Eh,Ew等)と標準モデルMDsにおける対応特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報とを比較することによって、各特徴項目に関する両モデル相互間の「ずれ度合い」が求められる。
そして、ステップSP7において、複数の特徴項目の中から登録対象者HMaの特徴をより適切に表す特徴項目(以下、「主要特徴項目」とも称する)が、上記「ずれ度合い」の大小関係に基づいて決定される。具体的には、両モデルMDs,MDa相互間の差異(すなわち上記の指標値)が最も大きな特徴点に対応する特徴項目が、主要特徴項目として選択される。たとえば、上記の各種パラメータのうち、特徴項目B1に関する指標値(|Nha−Nhs|等)が最も大きい場合には、この特徴項目B1すなわち「鼻の高さ」が主要特徴項目として選択される。換言すれば、複数の特徴項目のうち「鼻の高さ」が特定人物HMa認証用の特徴項目として決定される。なお、「主要特徴項目」は、特定人物HMaの識別に大きく寄与する特徴項目であるとも表現される。
さらに、ステップSP8において、登録画像Gregにおける登録対象者HMaの姿勢、すなわち認証用姿勢が決定される。
図15は、各特徴項目と当該各特徴項目の撮影に適する姿勢(換言すれば、各特徴項目を判別しやすい姿勢)との関係を示すデータテーブルTBLを示す図である。データテーブルTBLにおいては、各特徴項目B1,B2,B3,...とその各特徴項目の撮影に適する姿勢α1,α2,α3,...とが対応付けて記憶されている。具体的には、各姿勢(例えば姿勢α1)を表現する値の組(例えば、ロール角、ピッチ角、ヨー角)がデータテーブルTBL内に格納されている。なお、これに限定されず、姿勢を表す情報として、撮影対象者に対する視点情報を表す値を用いるようにしてもよい。
このステップSP8においては、このデータテーブルTBLに基づいて、特徴項目の選択結果に対応する姿勢が、登録対象者HMaの特徴の把握に適する姿勢(認証用姿勢)として決定される。
例えば、複数の特徴項目のうち「鼻の高さ」B1が登録対象者HMaの主要特徴項目としてステップSP7で選択されている場合を想定する。この場合には、データテーブルTBLに基づいて、「B1:鼻の高さ」に対応する姿勢、すなわち横向きの姿勢(図16および図17参照)α1が、登録対象者HMaの特徴の把握に適する姿勢として決定される。なお、詳細には、姿勢α1を表現する値の組(ロール角、ピッチ角、ヨー角)がデータテーブルTBL内に格納されている。また、図16は、標準モデルMDsの横向き画像を示す図であり、図17は、登録対象者HMaに関する個別モデルMDaの横向き画像を示す図である。
そして、ステップSP9において、この姿勢による画像(すなわち、その特徴把握に最も適した姿勢を有する登録対象者HMaの画像)が登録画像Gregとして人物データベース43に登録(格納)される。
詳細には、個別モデルMDaを姿勢α1に変換した状態の2次元画像が、登録画像Gregとして登録される。たとえば、鼻の高さが主要特徴項目として選択されている場合には、当該主要特徴項目「鼻の高さ」の判別に適した横向きの姿勢に対応する横顔の画像が、特定人物HMaに関する登録画像Gregとして登録される(図1参照)。
また、ステップSP9においては、姿勢情報α(例えば、姿勢α1を表す情報)も登録画像Gregとともに登録される。
なお、登録画像Gregおよび姿勢情報αは、後述の比較処理(ステップSP40)における認証動作に用いられる情報であることから、認証用の情報(「認証用情報」とも称する)とも称せられる。
以上のようにして、認証用姿勢αに関する情報(姿勢情報)と認証用画像(登録画像)Gregとの双方が、特定人物HMaについての「認証用情報」として登録される。
<認証対象者HMbに関する情報収集>
上述のような処理によって特定人物HMaに関する登録画像Greg等が登録されると、当該特定人物HMaであると自称する認証対象者HMbが本当に当該特定人物HMaであるか否かを判定することが可能になる。以下では、認証対象者HMbが、自分が特定人物HMaであることを示すコード(記号番号)を認証対象者コード入力部18を用いて入力したときに行われる認証動作について、図8を参照しながら説明する。
まず、認証対象者HMbに関する「比較用画像」の取得動作(ステップSP31〜SP36)について説明する。
ステップSP31〜SP35の各処理は、それぞれ、対応するステップSP1〜SP5の各処理と同様の処理であり、その処理対象人物が登録対象者HMaではなく認証対象者HMbである点で相違する。これらの処理によって、認証対象者HMbに関する個別モデルMDbが作成される。具体的には、様々な視点からの複数組のステレオ画像に基づいて個別モデルMDbが作成される。
つぎに、ステップSP36の処理について説明する。
ステップSP36においては、まず、認証対象者コード入力部18を介して入力された入力コードで表現される特定人物HMaの情報が人物データベース43の中から検索される。これによって、特定人物HMaの認証に適した登録画像Gregと、当該登録画像Gregに付随して登録されている認証用姿勢αとが、人物データベース43に格納された様々な人物に関するデータの中から検索されて特定される。
そして、ステップSP31〜SP35で作成された個別モデルMDbの姿勢を認証用姿勢αに変換し、当該変換後の姿勢を有する認証対象者HMbの画像(2次元画像)を生成する。
たとえば、図2に示すように、特定人物HMaの認証用姿勢αが値α1(横向きの姿勢)であるときには、当該認証用姿勢α1に対応する横顔の画像が、個別モデルMDbを用いて、認証対象者HMbに関する比較用画像Gbとして生成される。詳細には、個別モデルMDbを認証用姿勢α(例えば横向きの姿勢)を有する状態に変換し、当該認証用姿勢αを有する個別モデルMDbを基準位置から見た2次元画像を比較用画像Gbとして生成する。
このように、認証用姿勢αと同じ姿勢による認証対象者HMbに関する比較用画像Gbが、認証対象者HMbに関する個別モデルMDbを用いて生成される。これによれば、認証用姿勢αと同じ姿勢による撮影画像が仮に撮影されない場合であっても、比較認証が可能になる。
<比較処理>
次に、ステップSP40の比較処理について、図9を参照しながら詳細に説明する。
ステップSP40の比較処理は、特定人物HMaに関する登録画像Gregと認証対象者に関する比較用画像Gbとを用いて行われる。ここでは、両画像Greg,Gbからそれぞれ2次元形状情報とテクスチャ情報とを抽出し、当該抽出情報を用いて両人物HMa,HMbの同一性を判定する場合を例示する。すなわち、2次元形状情報のみならずテクスチャ情報をも用いて比較処理を行う場合を例示する。
以下では、まず特定人物HMaの特徴情報の抽出について説明する。
具体的には、まず、ステップSP41において、画像Gregから2次元形状情報とテクスチャ情報とを抽出する。
2次元形状情報としては、個別モデルMDbにおけるm個の特徴点Qjの2次元座標が抽出される。具体的には、式(5)に示されるように、m個の特徴点Qj(j=1,...,m)の2次元座標(Xj,Yj)を要素とするベクトルhSが2次元形状情報として抽出される。
なお、姿勢によっては全ての特徴点Qjを利用できない場合も存在する。ただし、そのような場合であっても、認証用姿勢αによれば主要特徴項目に関する特徴点Qjを確実に捉えることができ、しかも主要特徴項目に関する特徴を把握しやすいという利点を得ることができる。
また、テクスチャ情報としては、各特徴点付近のパッチ又はパッチのグループ(局所領域)のテクスチャ(輝度)情報(以下、「局所テクスチャ情報」とも称する)が抽出される。
局所テクスチャ情報は、例えば、特徴的な部位の個別制御点を示す図18中のグループGR(個別制御点C20、C22及びC23を頂点とするパッチR1と個別制御点C21、C22及びC23を頂点とするパッチR2)から構成される領域、又は、単に一つのパッチからなる領域等の各局所領域が有する各画素の輝度情報として構成される。局所テクスチャ情報h(k)(k=1,...,L;Lは局所領域数)は、それぞれ、当該局所領域内の画素数をn、各画素の輝度値をBR1,...,BRnとすると、式(6)のようなベクトル形式で表される。また、局所テクスチャ情報h(k)をL個の局所領域について集めた情報は、総合的なテクスチャ情報であるとも表現される。
なお、図18においては、正面から見た2次元画像を想定し、且つ、口の周辺の局所テクスチャ情報を取得する場合を示している。正面以外の視点からの画像(例えば、横顔の画像)を比較用画像Gbとして用いる場合等においては、当該比較用画像Gb(例えば、横顔の画像)において見える部分(すなわち正面以外の当該視点から見える部分(例えば、鼻の周辺部分))についてのテクスチャ情報を取得するようにすればよい。
以上のように、ステップSP41においては、個別モデルMDaの特徴を表す情報として、2次元形状情報とテクスチャ情報とが抽出される。
抽出された情報は後述の認証動作(ステップSP43,SP44)に用いられる。当該認証動作においては、式(6)で得られる情報をそのまま用いて認証動作を行うようにしてもよいが、その場合、局所領域内の画素数が多いとき等には、認証動作での計算量が非常に大きくなってしまう。そこで、この実施形態では、計算量を低減して効率的に認証動作を行うことを企図して、式(6)で得られる情報を更に圧縮し圧縮後の情報を用いて認証動作を行うものとする。
そのため、次のステップSP42においては、ステップSP41で抽出された情報を、認証に適した状態に変換する次述の情報圧縮処理を行う。
情報圧縮処理は、2次元形状情報hS及び各局所テクスチャ情報h(k)のそれぞれに対して同様の手法を用いて行われ得るが、ここでは、局所テクスチャ情報h(k)に対して情報圧縮処理を施す場合について詳細に説明する。
局所テクスチャ情報h(k)は、複数のサンプル顔画像から予め取得される当該局所領域の平均情報(ベクトル)have(k)と、複数のサンプル顔画像をKL展開することによって予め算出される当該局所領域の固有ベクトルのセットで表現される行列P(k)(次述)とを用いて式(7)のように基底分解された形式で表すことができる。この結果、局所テクスチャ顔情報量(ベクトル)c(k)が、局所テクスチャ情報h(k)についての圧縮情報として取得される。
上述のように式(7)中の行列P(k)は、複数のサンプル顔画像から算出される。具体的には、行列P(k)は、複数のサンプル顔画像をKL展開することによって求められる複数の固有ベクトルのうち、固有値の大きい数個の固有ベクトル(基底ベクトル)のセットとして求められる。これらの基底ベクトルは、基底ベクトルデータベース44(図6)に記憶されている。顔画像についてのより大きな特徴を示す固有ベクトルを基底ベクトルとしてその顔画像を表現することによれば、顔画像の特徴を効率的に表現することが可能となる。
例えば、図18に示されているグループGRからなる局所領域の局所テクスチャ情報h(GR)を基底分解された形式で表現する場合を考える。当該局所領域の固有ベクトルのセットPが、3つの固有ベクトルP1、P2及びP3によってP=(P1,P2,P3)と表現されているとすると、局所テクスチャ情報h(GR)は、当該局所領域の平均情報have(GR)と固有ベクトルのセットP1,P2,P3とを用いて式(8)のように表される。平均情報have(GR)は、様々なサンプル顔画像についての複数の局所テクスチャ情報(ベクトル)を対応要素ごとに平均して得られるベクトルである。なお、複数のサンプル顔画像は、適度なばらつきを有する標準的な複数の顔画像を用いればよい。
また、上記式(8)は、顔情報量c(GR)=(c1,c2,c3)Tによって元の局所テクスチャ情報を再現することが可能であることを示している。すなわち、顔情報量c(GR)は、グループGRからなる局所領域の局所テクスチャ情報h(GR)を圧縮した情報といえる。
上記のようにして取得された局所テクスチャ顔情報量c(GR)をそのまま認証動作に用いてもよいが、この実施形態ではさらなる情報圧縮を行う。具体的には、局所テクスチャ顔情報量c(GR)が表す特徴空間を個人間の分離を大きくするような部分空間へと変換する処理を更に行う。より詳細には、式(9)に表されるようベクトルサイズfの局所テクスチャ顔情報量c(GR)をベクトルサイズgの局所テクスチャ特徴量d(GR)に低減させる変換行列Aを考える。これにより、局所テクスチャ顔情報量c(GR)で表される特徴空間を局所テクスチャ特徴量d(GR)で表される部分空間に変換することができ、個人間の情報の相違が顕著になる。
ここで、変換行列Aはf×gのサイズを有する行列である。重判別分析(MDA:Multiple Discriminant Analysis)法を用いて、特徴空間から級内分散と級間分散との比率(F比)の大きい主成分をg個選び出すことによって、変換行列Aを決定することができる。
また、上述した局所テクスチャ情報h(GR)について行った情報圧縮処理と同様の処理を他の全ての局所領域にも実行することによって、各局所領域についての局所テクスチャ顔特徴量d(k)を取得することができる。また、2次元形状情報hSに対しても同様の手法を適用することにより形状顔特徴量dSを取得することができる。
上記ステップSP42を経て取得される形状顔特徴量dSと局所テクスチャ顔特徴量d(k)とを組み合わせた顔特徴量dは、ベクトル形式で式(10)のように表すことができる。
以上のようにして、特定人物HMaの顔特徴量d(Ad)が取得される。
また、認証対象者HMbについても同様の処理が行われ、認証対象者HMbの顔特徴量d(Bd)が取得される。具体的には、ステップSP41において画像Gbから2次元形状情報とテクスチャ情報とが抽出され、ステップSP42において情報圧縮処理が行われる。これによって、認証対象者HMbの顔特徴量d(Bd)が取得される。
特定人物HMaの顔特徴量d(Ad)と認証対象者HMbの顔特徴量d(Bd)とは、次のステップSP43,SP44の処理において用いられる。
ステップSP43,SP44においては、上述の2つの顔特徴量Ad,Bdを用いて顔認証が行われる。
具体的には、認証対象者(認証対象物)と比較対象者(比較対象物)との類似度である総合類似度Reが算出され(ステップSP43)、その後、この総合類似度Reに基づく認証対象者と比較対象者との比較動作等(ステップSP44)が行われる。総合類似度Reは、形状顔特徴量dSから算出される形状類似度ReSと、局所テクスチャ顔特徴量d(k)から算出される局所テクスチャ類似度Re(k)とに加えて、形状類似度ReSと局所テクスチャ類似度Re(k)との重みを規定する適宜の重み付け係数(以下、単に「重み係数」とも称する)WT,WS(式(11)参照)を用いて算出される。
ステップSP43では、特定人物HMaの顔特徴量d(Ad)と、認証対象者HMbの顔特徴量d(Bd)との類似性の評価が行われる。具体的には、登録されている顔特徴量(比較特徴量)(ReSM及びRe(k)M)と認証対象者の顔特徴量(ReSI及びRe(k)I)との間で類似度計算が実行され、形状類似度ReSと局所テクスチャ類似度Re(k)とが算出される。
さて、認証対象者と比較対象者との形状類似度ReSは、式(12)に示されるように対応するベクトル同士のユークリッド距離ReSを求めることによって取得される。
また、局所テクスチャの類似度Re(k)は、式(13)に示されるように対応する局所領域同士における特徴量の各ベクトル成分ごとのユークリッド距離Re(k)を求めることによって取得される。
そして、式(14)に示されるように、形状類似度ReSと局所テクスチャの類似度Re(k)とを、所定の重み係数WT,WSを用いて合成し、認証対象者(認証対象物)と比較対象者(比較対象物)との類似度である総合類似度Reを取得することができる。
次に、ステップSP44においては、総合類似度Reに基づいて認証判定が行われる。具体的には、認証対象者HMbの顔特徴量と特定の登録者(比較対象者)HMaの顔特徴量との類似度Reを一定の閾値TH1と比較することによって、認証対象者HMbと比較対象者HMaとの同一性が判定される。詳細には、類似度Reが一定の閾値TH1よりも小さいときに認証対象者が比較対象者と同一人物であると判定される。
以上のようにして、比較処理(ステップSP40)が行われる。なお、上記実施形態においては、式(14)に示すように、テクスチャ情報だけでなく形状情報をも用いて認証対象者HMbと登録者HMaとの同一性を判定する場合を例示しているが、これに限定されず、2次元形状情報のみを用いて認証対象者HMbと登録者HMaとの同一性を判定するようにしてもよい。
このように、特定人物HMaの特徴を把握に適している認証用姿勢による登録画像Gregを用いて、認証対象者HMbが特定人物HMaであるか否かが判定されるので、より高精度の認証を簡易に行うことが可能である。
<B.第2実施形態>
上記第1実施形態においては、認証対象者HMbに関する個別モデルMDbを用いて比較用画像Gbを生成する場合(図2参照)を例示したが、これに限定されない。たとえば、図19に示すように、認証対象者HMbに関する複数の撮影画像Gbi(Gb1,Gb2,...)の中から、登録対象者HMaに関する認証用姿勢αと同じ姿勢で撮影された認証対象者に関する撮影画像Gbqを選択し、選択した撮影画像Gbqを比較用画像Gbとして用いるようにしてもよい。この第2実施形態はこのような変形例について例示する。なお、図19は、この第2実施形態における認証対象者HMbに関する撮影画像の選択動作および比較動作を示す概念図である。第2実施形態においては、第1実施形態における図2に示す動作に代わって、図19のような動作が実行される。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
また、図20は、第2実施形態の認証動作の詳細を示すフローチャートである。第2実施形態においては、図8に示すような第1実施形態の認証動作に代わって、図20に示すような認証動作が行われる。以下では、図8との相違点を中心に説明する。
まず、図8と同様に、ステップSP31,SP32,SP33の動作が行われる。
次のステップSP38においては、認証対象者HMbに関する撮影画像Gbiの撮影姿勢が認証用姿勢(指定値)と同じであるか否かが判定される。なお、撮影画像における認証対象者HMbの姿勢が所定の認証用姿勢に対して所定の許容誤差範囲内に収まっている場合、認証用姿勢と同一であるとみなすものとする。
また、ここでは、撮影画像Gbiだけでなく当該撮影画像Gbiに対応する画像をもあわせてステレオ画像として撮影される場合を想定する。具体的には、2台のカメラCA1,CA2のうちの一方のカメラで撮影された画像を撮影画像Gbiとして採用し、他方のカメラで撮影された画像を撮影画像Gbiに対応する画像として採用する。そして、撮影画像Gbiと当該撮影画像Gbiに対応する画像とで構成されるステレオ画像に基づいて、三角測量の原理を用いて、撮影画像Gbiにおける撮影対象者HMbの撮影姿勢を算出するものとする。詳細には、代表的な数点(例えば3点)の特徴点の3次元位置を求め、その3次元位置に基づいて基準姿勢からのずれ角度を求めることができる。
そして、撮影画像Gbiにおける撮影姿勢が認証用姿勢と同一であると判定されない場合には、再びステップSP31に戻り、同様の動作を繰り返す。
一方、撮影画像Gbiにおける撮影姿勢が認証用姿勢と同一であると判定される場合には、ステップSP39に進み、当該撮影画像Gbiが比較用画像Gbとして採用され、さらにステップSP40に進む。その後、ステップSP40において、認証対象者HMbに関する当該撮影画像(比較用画像)Gbと人物HMaに関する登録画像Gregとに基づいて、第1実施形態と同様の比較処理が行われる。
このように、複数の撮影画像を異なる時刻において順次に撮影しつつ、被写体である認証対象者HMaの姿勢が認証用姿勢と同一であると判定されることを条件として、撮影画像(比較用画像)Gbと登録画像Gregとを比較して認証対象者HMbと特定人物HMaとの同一性を判定する判定処理(ステップSP40)を開始するようにしてもよい。
このような動作によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、比較用画像Gbとして実際の撮影画像Gbiが用いられるので、より高精度の認証を行うことが可能である。また、被写体である認証対象者HMaの姿勢が認証用姿勢と同一であると判定されることを条件として判定処理(ステップSP40)が開始されるので、効率的な処理を行うことができる。
<C.第3実施形態>
上記第1および第2実施形態においては、特定人物に関するデータと標準データとの差異を3次元位置の相違として検出することなどによって、特定人物の特徴把握に適する認証用姿勢を決定する場合を例示した。
この第3実施形態においては、登録手法の変形例について、詳細には、特定人物と標準データとの差異を2次元位置の相違として検出することなどによって、特定人物の特徴把握に適する認証用姿勢(および当該認証用姿勢に対応する登録画像)を決定する場合について説明する。以下では、第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図21は、第3実施形態における登録画像の決定動作等を示す概念図である。この第3実施形態においては、図21に示すように、まず、特定人物HMaに関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像Gai(Ga1,Ga2,...)のそれぞれについて、各撮影画像Gai(Ga1,Ga2,...)に関する撮影姿勢を求めるとともに、標準モデルMDsに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルMDsの2次元画像を参照画像Gsiとして生成する。
そして、特定人物HMaに関する複数の撮影画像Gai(Ga1,Ga2,...)のうち、各撮影画像Gai(Ga1,Ga2,...)とその姿勢に対応する参照画像(標準画像とも称する)Gsi(Gs1,Gs2,...)とを比較して、当該画像(2次元画像)上での差異が最も大きな画像(Gaq)を、登録画像Gregとして決定する。ここで、各参照画像(標準画像)Gsiは、各撮影画像Gaiにおける姿勢と同一姿勢を有する標準人物の画像であって、標準データ(標準モデルMDs)に基づいて生成される画像である。
図21においては、正面向きの画像Ga1に対して正面向きの画像Gs1が生成され、若干上向きの画像Ga2に対して若干上向きの画像Gs2が生成され、横向きの画像Gaqに対して横向きの画像Gsqが生成され、若干下向きの画像Ga9に対して若干下向きの画像Gs9が生成されている様子が示されている。
図22は、第3実施形態における登録動作の詳細を示すフローチャートである。第3実施形態においては、図7に示すような第1実施形態の登録動作に代わって、図22に示すような登録動作が行われる。以下では、図7との相違点を中心に説明する。
ここでは、撮影画像Gaiだけでなく当該撮影画像Gaiに対応する画像をもあわせてステレオ画像として撮影される場合を想定する。具体的には、2台のカメラCA1,CA2のうちの一方のカメラで撮影された画像を撮影画像Gaiとして採用し、他方のカメラで撮影された画像を撮影画像Gaiに対応する画像として採用する。そして、撮影画像Gaiと当該撮影画像Gaiに対応する画像(不図示)とを含むステレオ画像に基づいて、三角測量の原理を用いて、撮影画像Gaiにおける人物HMaの撮影姿勢を算出するものとする。
そのため、まず、図7と同様に、ステップSP1〜SP3の処理によって代表的な数点(例えば3点)の特徴点の画像内での2次元位置を求める。次に、ステップSP14において、各特徴点のステレオ画像における2次元位置と三角測量の原理とに基づいてステップSP4と同様にして各特徴点の3次元位置を求める。また、ステップSP14においては、さらにその3次元位置に基づいて、撮影画像内人物HMaの姿勢の基準姿勢からのずれ角度(換言すれば登録対象者HMaの撮影姿勢)を求める。具体的には、代表的な数点(例えば3点)の特徴点の3次元位置を求め、式(4)と同様の関係式を用いることによって、その3次元位置に基づいて基準姿勢からのずれ角度を求めることができる。
その後、ステップSP15において、各撮影画像Gaiの姿勢と同じ姿勢を有する人物HMaの参照画像Gsiが、標準データ(標準モデルMDs)に基づいて生成される。各参照画像Gsiは、標準人物の姿勢が対応撮影画像Gaiにおける人物HMaの姿勢と同じになるような撮影視点から標準モデルMDsを見たときの画像であるとも表現される。例えば、正面向きの人物HMaを撮影した撮影画像Gai(Ga1)に対しては、標準モデルMDsを正面から見た画像が参照画像Gs1として生成される。また、横向きの人物HMaを撮影した撮影画像Gaqに対しては、標準モデルMDsを真横から見た画像が参照画像Gsqとして生成される。
次に、ステップSP16において、各画像Gaiと当該各画像Gaiに対応する画像Gsiとを比較する処理が行われる。具体的には、画像Gaiにおける特徴量と画像Gsiにおける特徴量との比較処理が行われる。この比較処理においては、画像Gaiにおける各特徴点Qjの2次元座標と、参照画像Gsiにおける各特徴点Qjの2次元座標とが比較される。より詳細には、その画像Gai,Gsiに現れる特徴点相互間の距離(2次元画像上での距離)を、比較処理における指標値として求める。このように、この第3実施形態においては、特定人物と標準人物とは、両人物を表す2次元画像上で比較される。
そして、ステップSP18において、この比較結果に基づいて、画像Gaiと参照画像Gsiとの差異を表す指標値が最も大きな画像Gaqを、登録画像Gregとして決定する。例えば、或る人物の特徴が「鼻の高さ」に在るときには、横顔画像にその特徴が現れやすいため、或る人物の横顔画像Gaqと標準人物の横顔画像(参照画像)Gsqとの差異が最も大きくなる。したがって、当該差異が最も大きな姿勢(この場合は横向き)に対応する横顔画像が登録画像Gregとして決定される。
そして、ステップSP19において、この姿勢を有する人物HMaの画像が登録画像Gregとして人物データベース43に登録(格納)される。また、画像Gaiの姿勢情報(姿勢α1)も登録画像Gregとともに登録される。
以上のようにして、その特徴把握に最も適した姿勢を有する登録対象者HMaの画像が登録画像Gregとして登録される。
このような動作によれば、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<D.変形例など>
上記第1実施形態においては、1つの特徴項目を主要特徴項目として選択することなどによって、1つの撮影姿勢を認証用姿勢として決定する場合(図7、ステップSP7〜SP9)を例示しているが、これに限定されない。例えば、標準モデルMDsの形状データと個別モデルMDaの形状データとのずれ度合いが所定の基準(閾値)よりも大きい複数の特徴項目にそれぞれ対応する複数の撮影姿勢を認証用姿勢として決定するようにしてもよい。
また、上記第2および第3実施形態においては、2次元画像における人物の姿勢を、当該2次元画像を含むステレオ画像を用い、三角測量の原理に基づいて取得していたが、これに限定されず、1枚の2次元画像に基づいて当該2次元画像における人物の姿勢を求めるようにしてもよい。このような技術としては様々な手法を用いることが可能である。たとえば、図23に示すように、人物の左右方向の向き(姿勢)を、当該1枚の2次元画像における当該人物の左右の目の大きさの相違に基づいて検出することなどが可能である。すなわち、斜めから見た顔画像(図23(a)参照)においては、正面からの顔画像(図23(b)参照)に比べて、左目の左右方向の長さ(幅)Ed1と右目の左右方向の長さ(幅)Ed2とが異なっており、この両者Ed1,Ed2の大小関係および比率等に基づいて、その人物の鉛直軸まわりの回転姿勢(角度)を特定することなどが可能である。
また、上記各実施形態においては、認証対象者HMbに関する認証動作(ステップSP40)に先立って、特定人物HMaについての認証用情報として、認証用画像(登録画像)Gregと認証用姿勢αに関する情報とを予め登録(ステップSP9)しておく場合を例示したが、これに限定されない。
例えば、認証用画像(登録画像)Gregに代えて(あるいは当該画像Gregとともに)、認証用画像Gregから抽出された特徴情報(d(Ad),c,hS,h(k)等)を、認証用情報として登録しておくようにしてもよい。詳細には、ステップSP9において、認証用姿勢αに関する情報と認証用画像(登録画像)Gregとを登録するのではなく、認証用姿勢αに関する情報と認証用画像Gregから抽出された特徴情報(d(Ad)等)とを認証処理(比較処理)に先立って人物データベース43に登録しておけばよい。
あるいは、認証用画像(登録画像)Gregのみを登録しておくようにしてもよい。具体的には、登録時においては認証用姿勢αに関する情報を登録することなく認証用画像(登録画像)Gregのみを登録しておく。この場合、認証時において、認証用画像における人物の姿勢に関する情報を、認証用画像としての1枚の画像(または1組のステレオ画像)に基づいて算出し、算出された姿勢を認証用姿勢とすればよい。
また、上記各実施形態においては、2台のカメラにより入力されるステレオ画像(多眼視画像)を用いて人物の特徴点に関する3次元情報を取得しているがこれに限定されず、より多数台のカメラにより入力される3枚以上の画像(多眼視画像)を用いて人物の特徴点に関する3次元情報を取得するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、複数台のカメラより入力される複数の画像を用いて、認証対象者の顔の3次元情報を取得しているがこれに限定されない。具体的には、図24に示されるようなレーザ光出射部L1とカメラLCAとから構成される3次元形状測定器を用いてレーザ光出射部L1の照射するレーザの反射光をカメラLCAによって計測することにより、認証対象者の顔の3次元情報を取得してもよい。すなわち、光切断法によって3次元情報を取得するようにしてもよい。但し、上記実施形態のように2台のカメラを含む入力装置を用いて3次元の形状情報を取得する手法によれば、レーザ光を用いる入力装置に比べて、比較的簡易な構成で3次元の形状情報を取得することができる。
第1実施形態に係る顔認証システムを示す概念図である。 顔認証システムにおける比較動作を中心に示す概念図である。 顔認証システムを示す構成図である。 コントローラの構成概要を示す図である。 コントローラの各種機能構成を示すブロック図である。 個人認証部の詳細な機能構成を示すブロック図である。 登録動作を示すフローチャートである。 認証動作を示すフローチャートである。 図8の一部の処理を示すフローチャートである。 顔画像における特徴的な部位の特徴点を示す図である。 2次元画像中の特徴点から三角測量の原理を用いて3次元座標を算出する様子を示す模式図である。 3次元の顔の標準モデルを示す図である。 鼻に関する特徴項目を示す図である。 目に関する特徴項目を示す図である。 各特徴項目と当該各特徴項目の撮影に適する姿勢との関係を示すデータテーブルを示す図である。 標準モデルの横向き画像を示す図である。 登録対象者に関する個別モデルの横向き画像を示す図である。 特徴的な部位の個別制御点を示す図である。 第2実施形態における認証対象者に関する撮影画像の選択動作等を示す概念図である。 第2実施形態における認証動作の詳細を示すフローチャートである。 第3実施形態における登録対象者に関する撮影画像の選択動作等を示す概念図である。 第3実施形態における登録動作の詳細を示すフローチャートである。 画像中の人物の姿勢を求める手法を説明する図である。 光切断法を用いた3次元形状測定器を示す図である。
符号の説明
1 顔認証システム
10 コントローラ
20 登録処理部
30 個人認証部
α 認証用姿勢
Greg 認証用画像(登録画像)
Gb 比較用画像
Gsi 参照画像
HMa 特定人物(登録対象者)
HMb 認証対象者
MDa,MDb 個別モデル
MDs 標準モデル
TBL データテーブル

Claims (29)

  1. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する登録手段と、
    を備え
    前記姿勢決定手段は、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする認証システム。
  2. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する登録手段と、
    を備え
    前記姿勢決定手段は、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする認証システム。
  3. 請求項2に記載の認証システムにおいて、
    前記認証用情報は、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像から抽出された特徴情報を含むことを特徴とする認証システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれと、当該複数の特徴項目のそれぞれを判別しやすい姿勢との関係を規定したデータテーブルに基づいて、前記所定の特徴項目に対応する姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする認証システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれについて、前記特定人物に関する特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報と前記標準データにおける対応特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報とを比較して、前記ずれ度合いを前記複数の特徴項目についてそれぞれ求め、前記複数の特徴項目の中から前記所定の特徴項目を決定することを特徴とする認証システム。
  6. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する登録手段と、
    を備え、
    前記姿勢決定手段は、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする認証システム。
  7. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する登録手段と、
    を備え、
    前記姿勢決定手段は、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする認証システム。
  8. 請求項7に記載の認証システムにおいて、
    前記認証用情報は、前記認証用姿勢による前記特定人物の画像から抽出された特徴情報を含むことを特徴とする認証システム。
  9. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する判定手段
    を備
    前記姿勢決定手段は、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする認証システム。
  10. 請求項に記載の認証システムにおいて、
    前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれと、当該複数の特徴項目のそれぞれを判別しやすい姿勢との関係を規定したデータテーブルに基づいて、前記所定の特徴項目に対応する姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする認証システム。
  11. 請求項9または請求項10に記載の認証システムにおいて、
    前記姿勢決定手段は、前記複数の特徴項目のそれぞれについて、前記特定人物に関する特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報と前記標準データにおける対応特徴点の3次元位置から算出される3次元形状情報とを比較して、前記ずれ度合いを前記複数の特徴項目についてそれぞれ求め、前記複数の特徴項目の中から前記所定の特徴項目を決定することを特徴とする認証システム。
  12. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証システムであって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する姿勢決定手段と、
    前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記姿勢決定手段は、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする認証システム。
  13. 請求項9から請求項12のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記認証用姿勢による前記特定人物に関する画像を前記特定人物に関する登録画像として登録する登録手段、
    をさらに備え、
    前記判定手段は、前記登録画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定することを特徴とする認証システム。
  14. 請求項から請求項13のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記判定手段は、前記認証用姿勢による前記特定人物に関する画像と前記認証用姿勢による前記認証対象者に関する画像である比較用画像とを用いて、前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定することを特徴とする認証システム。
  15. 請求項14に記載の認証システムにおいて、
    人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、前記認証対象者に関する立体モデルを生成する手段、
    をさらに備え、
    前記判定手段は、前記認証用姿勢と同じ姿勢による前記認証対象者の画像を、前記認証対象者に関する立体モデルを用いて前記比較用画像として生成することを特徴とする認証システム。
  16. 請求項14に記載の認証システムにおいて、
    前記判定手段は、前記認証対象者に関する撮影画像の中から、前記認証用姿勢と同じ姿勢を有する撮影画像を前記比較用画像として選択することを特徴とする認証システム。
  17. 請求項14から請求項16のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記認証対象者に関する撮影画像は、複数の時刻において撮影され、
    前記判定手段は、その撮影画像における前記認証対象者の姿勢が前記認証用姿勢と同一であると判定されることを条件として、その撮影画像を前記比較用画像として用いて当該比較用画像と前記認証用姿勢による前記特定人物に関する画像とに関する比較処理を開始することを特徴とする認証システム。
  18. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、
    前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する工程と、
    を備え
    前記認証用姿勢を決定する工程において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする認証方法。
  19. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、
    前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する工程と、
    を備え
    前記認証用姿勢を決定する工程において、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定することを特徴とする認証方法。
  20. 認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、
    前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する工程と、
    を備え
    前記認証用姿勢を決定する工程において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定することを特徴とする認証方法。
  21. 証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、
    記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、
    前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する工程と、
    備え、
    前記認証用姿勢を決定する工程において、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定すことを特徴とする認証方法
  22. 証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、
    記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、
    前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する工程と、
    備え、
    前記認証用姿勢を決定する工程において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定すことを特徴とする認証方法
  23. 証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法であって、
    記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する工程と、
    前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する工程と、
    備え、
    前記認証用姿勢を決定する工程において、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定すことを特徴とする認証方法
  24. コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、
    前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する手順と、
    を実行させ、
    前記認証用姿勢を決定する手順において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定する手順を実行させるためのプログラム。
  25. コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、
    前記認証用姿勢による前記特定人物の画像を認証用画像として登録する手順と、
    を実行させ、
    前記認証用姿勢を決定する手順において、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定する手順を実行させるためのプログラム。
  26. コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、
    前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する手順と、
    を実行させ、
    前記認証用姿勢を決定する手順において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定する手順を実行させるためのプログラム。
  27. コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、
    前記認証用姿勢に関する情報を含む認証用情報を登録する手順と、
    を実行させ、
    前記認証用姿勢を決定する手順において、
    前記特定人物に関する異なる撮影姿勢による複数の撮影画像のそれぞれについて、各撮影画像に関する撮影姿勢を求め、人物の標準的な立体モデルである標準モデルに基づいて、当該撮影姿勢を有する当該標準モデルの2次元画像を参照画像として生成するとともに、
    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定する手順を実行させるためのプログラム。
  28. コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、
    前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する手順と、
    を実行させ、
    前記認証用姿勢を決定する手順において、人物の顔に関する複数の特徴項目の中から、前記特定人物に関するデータと前記標準データとのずれ度合いの大小関係に基づいて、前記特定人物に固有の特徴が表れる所定の特徴項目を選択し、当該所定の特徴項目の判別に適した姿勢を前記認証用姿勢として決定する手順を実行させるためのプログラム。
  29. コンピュータに、認証対象者が特定人物であるか否かを認証する認証方法を実行させるためのプログラムであって、当該コンピュータに、
    前記特定人物に関する異なる姿勢による画像から得られる各データと人物の顔に関する標準的なデータである標準データとの比較結果に基づいて、前記特定人物に関する様々な姿勢のうち前記特定人物の特徴の把握に適している姿勢である認証用姿勢を決定する手順と、
    前記認証用姿勢による画像を用いて前記認証対象者が前記特定人物であるか否かを判定する手順と、
    を実行させ、
    前記認証用姿勢を決定する手順において、
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    前記各撮影画像と当該各撮影画像に対応する前記参照画像との比較結果に基づいて前記認証用姿勢を決定する手順を実行させるためのプログラム。
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