JP2007058397A - 認証システム、登録システム及び証明用媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】IDカードを利用した精度の高い認証システムを提供する。
【解決手段】顔認証システム1は、IDカード9に記録されているID情報からIDカードに記録されている人物の顔の3次元情報と2次元情報とを有する登録顔特徴量EB2を取得するとともに、認証対象者HMbから直接取得した2枚の画像(照合画像EC1)に基づいて認証対象者HMbの顔の3次元情報と2次元情報とを有する認証顔特徴量EC2を取得し、登録顔特徴量EB2と認証顔特徴量EC2とを比較することで、認証対象者HMbがIDカード9に記録された人物と同一人物であるか否かの認証(照合)を行うので、精度の高い認証を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、証明用媒体を用いた顔の認証技術に関する。
近年、ネットワーク技術等の発展によって電子化された様々なサービスが普及し、人に頼らない非対面での本人認証技術の必要性が高まっている。これに伴い、人物の生体特徴によって自動的に個人の識別を行うバイオメトリクス認証技術(生体認証技術)の研究が盛んに行われている。バイオメトリクス認証技術の一つである顔認証技術は、非接触型の認証方法であり、監視カメラによるセキュリティ或いは顔をキーとした画像データベース検索等、様々な分野での応用が期待されている。
一方、従来からクレジットカード、IDカード等の使用に際して、カードの所有者が正当な所有者であるか否かを正確に識別するニーズが存在し、このような識別に用いる識別情報として、カード所有者の顔画像と顔の代表的な部位における2次元の特徴情報とをIDカードに記録する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−317036号公報
しかしながら、上記識別情報は、基本的に顔の2次元情報に基づく情報であるため、当該識別情報を用いた認識精度は十分に高いものではないという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、顔の2次元情報だけを用いる場合よりも、高い精度の認証を行うことが可能な技術を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、本人証明用のID情報を記録した証明用媒体を用いた認証システムであって、前記証明用媒体から前記ID情報を読み取る手段と、前記ID情報に基づいて、前記証明用媒体に記録された人物の特徴を表す第1の特徴情報を取得する手段と、前記証明用媒体を所持する認証対象者の特徴を表す第2の特徴情報を取得する手段と、前記第1の特徴情報と前記第2の特徴情報とを用いて、前記証明用媒体に記録された人物と前記認証対象者とが同一人物であるか否かについての認証動作を行う認証手段とを備え、前記第1の特徴情報及び前記第2の特徴情報は、それぞれ、顔の3次元情報と顔の2次元情報とを含むように構成され、前記認証手段は、前記第1の特徴情報に含まれる3次元情報と前記第2の特徴情報に含まれる3次元情報とを照合するとともに、前記第1の特徴情報に含まれる2次元情報と前記第2の特徴情報に含まれる2次元情報とを照合することによって、前記認証動作を行うことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る認証システムにおいて、前記ID情報は、前記証明用媒体に登録されている所定人物の顔における複数の代表点の3次元座標情報と前記所定人物の顔を撮影した少なくとも1枚の画像とを含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る認証システムにおいて、前記少なくとも1枚の画像は、前記証明用媒体上に顔写真として付されていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項2の発明に係る認証システムにおいて、前記少なくとも1枚の画像は、前記証明用媒体において画像データとして記録されていることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る認証システムにおいて、前記証明用媒体から読み出された画像データを可視化して表示する表示手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項2から請求項5のいずれかの発明に係る認証システムにおいて、前記ID情報は、前記複数の代表点の前記画像上における位置を表す2次元座標を含むことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項2から請求項5のいずれかの発明に係る認証システムにおいて、前記ID情報は、前記少なくとも1枚の画像を撮影したときのカメラの位置姿勢を示すパラメータを含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、本人証明用の情報を記録する証明用媒体であって、所定人物の顔における複数の代表点の3次元座標情報と前記所定人物の顔を撮影した少なくとも1枚の画像とを含む情報を記録することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、顔認証用の情報を証明用媒体へ登録する登録システムであって、登録対象者の顔を異なる位置から撮影した複数の画像を取得する手段と、前記複数の画像に基づいて登録対象者の顔における複数の代表点の3次元座標情報を取得する手段と、前記複数の画像のうち少なくとも1枚の画像と前記3次元座標情報とを含む情報を前記証明用媒体に記録する手段とを備えることを特徴とする。
請求項1から請求項7に記載の発明によれば、証明用媒体に記録されているID情報から顔の3次元情報と2次元情報とを取得するとともに、当該証明用媒体を所有する認証対象者から顔の3次元情報と2次元情報とを取得し、これら3次元情報同士と2次元情報同士とを照合することによって認証対象者が証明用媒体に記録された人物と同一人物であるか否かを判断するので、精度の高い認証を行うことが可能となる。
また、請求項8に記載の発明によれば、所定人物の顔における複数の代表点の3次元座標情報と前記所定人物の顔を撮影した少なくとも1枚の画像とを含む情報が証明用媒体に記録されるため、当該情報を読み出して利用可能な認証システムにおいて、高精度の認証が可能となる。
また、請求項9に記載の発明によれば、登録対象者の顔を異なる位置から撮影した複数の画像を取得し、当該複数の画像から登録対象者の顔における複数の代表点の3次元座標情報を取得するとともに、当該複数の画像のうち少なくとも1枚の画像と3次元座標情報とを含む情報を証明用媒体に記録するので、当該証明用媒体を用いた認証システムにおいて、高精度の認証が可能となる。
また特に、請求項3に記載の発明によれば、証明用媒体上に顔写真が付されているため、目視による照合が可能となる。
また特に、請求項5に記載の発明によれば、証明用媒体から読み出された画像データを可視化して表示することが可能であるため、目視による照合が可能となる。
また特に、請求項6に記載の発明によれば、所定人物の顔を撮影した少なくとも1枚の画像上における当該顔の複数の代表点の2次元座標がID情報に含まれるので、複数の代表点の画像上における位置を表す2次元座標を算出する処理を行わずに済むため、認証動作を高速化できる。
また特に、請求項7に記載の発明によれば、少なくとも1枚の画像を撮影したときのカメラの位置姿勢を示すパラメータがID情報に含まれるので、複数の代表点の画像上における位置を表す2次元座標を容易に算出することが可能となり、認証動作を高速化できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態>
<動作概要>
図1は、本発明の実施形態に係る顔認証システム1の全体動作を示す図である。
図1に示されるように、顔認証システム1は、2つのサブシステムである顔登録システムSYS1と顔照合システムSYS2とを備えている。
顔登録システムSYS1においては、登録対象者HMaから取得した2枚以上の入力画像EB1に基づいて3次元情報等の所定形式の情報(以下、「ID情報」とも称する)が生成される。そして、当該ID情報がIDカード9等の証明用情報記録媒体(以下、単に「証明用媒体」とも称する)に記録される。
顔照合システムSYS2においては、証明用媒体(IDカード9)に記録されたID情報から得られる3次元情報及び2次元情報に基づいて登録顔特徴量EB2が取得(生成)されるとともに、認証対象者HMbから直接取得した2枚以上の照合画像EC1から得られる3次元情報と2次元情報とに基づいて認証顔特徴量EC2が取得(生成)される。そして、証明用媒体に記録された人物の特徴を表す登録顔特徴量EB2の3次元情報と証明用媒体を所持する認証対象者の特徴を表す認証顔特徴量EC2の3次元情報とを照合するとともに、当該登録顔特徴量EB2の2次元情報と当該認証顔特徴量EC2の2次元情報とを照合する。これによって、認証対象者が証明用媒体に記録された人物と同一人物であるか否かを判断する認証判定が行われる。
このように、顔認証システム1においては、登録対象者HMaから取得した所定形式のID情報を用いて証明用媒体(IDカード9)を作成し(顔登録システムSYS1)、当該IDカードを用いて、IDカード所有者(認証対象者HMb)の認証動作が実行される(顔照合システムSYS2)。
以下では、顔登録システムSYS1と顔照合システムSYS2とについて、この順序で詳述する。また、本実施形態形態に係る顔認証システム1においては、証明用媒体として、IDカード9を用いている。
<顔登録システムSYS1の概要>
図2は、顔登録システムSYS1を示す構成図である。図2に示すように顔登録システムSYS1は、コントローラ10aと2台の画像撮影カメラ(以下、単に「カメラ」とも称する)CA1及びCA2とIDカードライタ9aとで構成されている。
カメラCA1とカメラCA2とは、それぞれ異なる位置から所定人物である登録対象者HMaの顔を撮影できるように配置されている。カメラCA1とカメラCA2とによって登録対象者HMaの顔画像が撮影されると、当該撮影により得られる登録対象者HMaの外観情報すなわち2種類の顔画像がコントローラ10aに通信線を介して送信される。そして、コントローラ10aの所定の処理によって、IDカード9に記録する所定形式の情報(ID情報)が生成され、当該ID情報が、IDカードライタ9aによって、IDカード9に記録(登録)される。なお、各カメラ又はIDカードライタ9aとコントローラ10aとの間のデータ通信方式は有線方式に限定されず、無線方式であってもよい。
図3は、コントローラ10aの構成概要を示す図である。図3に示されるように、コントローラ10aは、CPU2と、記憶部3と、メディアドライブ4と、液晶ディスプレイなどの表示部5と、キーボード6a及びポインティングデバイスであるマウス6bなどの入力部6と、ネットワークカードなどの通信部7とを備えたパーソナルコンピュータなどの一般的なコンピュータで構成される。記憶部3は、複数の記憶媒体、具体的には、ハードディスクドライブ(HDD)3aと、HDD3aよりも高速処理可能なRAM(半導体メモリ)3bとを有している。また、メディアドライブ4は、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク、メモリカードなどの可搬性の記録媒体8からその中に記録されている情報を読み出すことができる。なお、このコントローラ10aに対して供給される情報は、記録媒体8を介して供給される場合に限定されず、LAN及びインターネットなどのネットワークを介して供給されてもよい。
次に、コントローラ10aが備える各種機能について説明する。
図4は、コントローラ10aが備える各種機能を示すブロック図である。
コントローラ10aの備える各種機能は、コントローラ10a内のCPU等の各種ハードウェアを用いて所定のソフトウェアプログラム(以下、単に「プログラム」とも称する)を実行することによって、実現される機能を概念的に示すものである。
図4に示されるように、コントローラ10aは、画像入力部11と顔領域検索部12と顔部位検出部13と3次元再構成部14と出力部15とを備えている。
画像入力部11は、カメラCA1及びCA2によって撮影された2枚の画像をコントローラ10aに入力する機能を有している。
顔領域検索部12は、入力された顔画像から顔領域を特定する機能を有している。
顔部位検出部13は、特定した顔領域から顔の特徴的な部位(例えば、目、眉、鼻、口等)の位置を検出する機能を有している。
3次元再構成部14は、入力画像から得られる顔の特徴的な部位の座標から各部位の3次元における座標を算出する機能を有している。この3次元座標算出機能は、カメラパラメータ記憶部101等に格納されているカメラ情報を用いて実現される。
出力部15は、3次元再構成部14で得られた3次元座標値等で構成される立体的構成に関連する情報(以下、「3次元情報」とも称する)及び画像入力部11に入力された画像等をID情報として出力する機能を有している。
次に、IDカード9について説明する。
図5(a)は、IDカード9の構成を示す外観図であり、図5(b)は、IDカード9の機能構成を示すブロック図である。
図5に示されるように、IDカード9は、その表面に顔写真52と電極端子53等のデータ入出力部55とを備えている。
ここにおいて、IDカード9上に顔写真52が付されるので、第三者(入室管理者等)の目視による照合が可能になる。詳細には、IDカード9を所持する認証対象者が当該IDカード9の真の所有者か否かを、顔認証用のコントローラ10b(後述)を用いることなく、容易に判断することが可能になる。あるいは、目視による照合動作をコントローラ10bを用いた照合とともに加重的に行うことなども可能になる。
さらに、IDカード9は、その内部にICチップ等の記録部54を有している。これにより、IDカード9は、IDカードライタ9a等を介してデータ入出力部55からID情報等を記録部54に記録(保持)し、データ入出力部55からIDカードリーダ等を介すことによって当該ID情報を出力することができる。
以下では、上述した顔登録システムSYS1によって実現される動作について説明する。
<顔登録システムSYS1の動作>
図1に示されるように、顔登録システムSYS1におけるコントローラ10aは、カメラCA1及びCA2から入力された2枚の画像(入力画像EB1)からID情報を生成することができる。ID情報としては、後述するように、入力画像EB1から算出される顔の各特徴点の3次元座標を含む3次元情報EA1と2枚の入力画像EB1のうち少なくとも1枚の画像(例えば1枚の登録画像EB1a)とを用いればよい。また、さらにカメラパラメータ等の補足情報EPをも加えた情報をID情報として用いるようにしてもよい。
以下では、コントローラ10aが備えるID情報生成動作について説明する。
具体的には、カメラCA1及びCA2で撮影した所定人物を登録対象者HMaとして、実際に登録動作を行う場合について説明する。ここでは、3次元情報として、カメラCA1,CA2による画像を利用して三角測量の原理によって計測された3次元形状情報を用い、2次元情報としてテクスチャ(輝度)情報を用いる場合を例示する。
図6は、顔登録システムSYS1におけるコントローラ10aの動作を示すフローチャートである。図7は、顔画像における特徴的な部位の特徴点(代表点)を示す図である。図8は、2次元画像中の特徴点から三角測量の原理を用いて3次元座標を算出する様子を示す模式図である。なお、図8中の符号G1は、カメラCA1により撮影されコントローラ10aに入力された画像G1を示し、符号G2は、カメラCA2により撮影されコントローラ10aに入力された画像G2を示している。また、画像G1、G2中の点Q20は、図7における口の右端に相当する。
図6に示されるように、コントローラ10aは、ステップSP1からステップSP4までの工程において、登録対象者HMaの顔を撮影した画像に基づいて、登録対象者HMaに関するID情報を生成し、さらにステップSP5においてID情報を出力することで、IDカード9への顔登録を実現する。
まず、ステップSP1において、カメラCA1及びCA2によって撮影された所定の人物(登録対象者HMa)の顔画像(画像G1及び画像G2)が、通信線を介しコントローラ10aに入力される。顔画像を撮影するカメラCA1及びカメラCA2は、それぞれ、2次元画像を撮影可能な一般的な撮影装置で構成される。また、当該各カメラCAiの位置姿勢等を示すカメラパラメータBi(i=1・・N)は既知であり、予めカメラパラメータ記憶部101(図3)に記憶されている。ここで、Nはカメラの台数を示している。本実施形態ではN=2の場合を例示しているが、N≧3としてもよい(3台以上のカメラを用いてもよい)。また、カメラパラメータBiについては後述する。
次に、ステップSP2において、カメラCA1及びCA2より入力された2枚の画像(画像G1及び画像G2)それぞれにおいて、顔の存在する領域が検出される。顔領域検出手法としては、例えば、予め用意された標準の顔画像を用いたテンプレートマッチングにより、2枚の画像それぞれから顔領域を検出する手法を採用することができる。
次に、ステップSP3において、ステップSP2で検出された顔領域画像の中から、顔の特徴的な部位の位置が検出される。例えば、顔の特徴的な部位としては、目、眉、鼻又は口等が考えられ、ステップSP3においては、図7に示されるような上記各部位の特徴点(代表点)Q1〜Q23の座標が算出される。特徴部位は、例えば、特徴部位の標準的なテンプレートを用いて行うテンプレートマッチングにより検出することができる。また、算出される特徴点(代表点)の座標は、カメラより入力された画像G1、G2上の座標として表される。例えば、図7における口の右端に相当する特徴点Q20に関して、図8中に示すように、2枚の画像G1,G2のそれぞれにおける座標値が求められる。具体的には、画像G1の左上の端点を原点Oとして、特徴点Q20の画像G1上の座標(x1,y1)が算出される。画像G2においても同様に特徴点Q20の画像G2上の座標(x2,y2)が算出される。
次のステップSP4(3次元再構成工程)では、ステップSP3において検出された各特徴点(代表点)Qjの各画像Gi(i=1,...,N)における2次元座標Ui(j)と、各画像Giを撮影したカメラのカメラパラメータBiとに基づいて、各特徴点Qjの3次元座標M(j)(j=1・・・m)が算出される。なお、mは特徴点の数を示している。
以下、3次元座標M(j)の算出について具体的に説明する。
各特徴点Qjの3次元座標M(j)と各特徴点Qjの2次元座標Ui(j)とカメラパラメータBiとの関係は式(1)のように表される。
なお、μiは、スケールの変動分を示す媒介変数である。また、カメラパラメータ行列Biは、予め3次元座標が既知の物体を撮影することにより求められる各カメラ固有の値であり、3×4の射影行列で表される。
例えば、上記式(1)を用いて3次元座標を算出する具体的な例として、特徴点Q20の3次元座標M(20)を算出する場合を図8を用いて考える。式(2)は画像G1上の特徴点Q20の座標(x1,y1)と特徴点Q20を3次元空間で表したときの3次元座標(x,y,z)との関係を示している。同様に、式(3)は、画像G2上の特徴点Q20の座標(x2,y2)と特徴点Q20を3次元空間で表したときの3次元座標(x,y,z)との関係を示している。
上記式(2)及び式(3)中の未知数は、2つの媒介変数μ1、μ2と3次元座標M(20)の3つの成分値x,y,zとの合計5つである。一方、式(2)及び式(3)に含まれる等式の数は6であるため、各未知数つまり特徴点Q20の3次元座標(x,y,z)を算出することができる。また、同様にして、全ての特徴点Qjについての3次元座標M(j)を取得することができる。
そして、ステップSP5では、ID情報が出力される。前述のとおり本実施形態ではID情報として、ステップSP4で算出された登録対象者の顔の各特徴点Qjの3次元座標M(j)を含む3次元情報と、カメラより入力された2枚の入力画像EB1のうち少なくとも1枚の画像(例えば画像G1)とを用いるため、出力工程(ステップSP5)において当該3次元情報と少なくとも1枚の画像(登録画像EB1a)の画像データとが所定形式のID情報として出力される。
また、上記2種類の情報に加えて以下の補足情報EPを含む情報をID情報として出力するようにしてもよい。補足情報としては、登録画像EB1aを撮影したカメラのカメラパラメータBa、及び/又は、登録画像EB1aにおける顔の各特徴点Qjの2次元座標U(j)(上記ステップSP3で算出)等が挙げられる。
このように出力されたID情報は、IDカードライタ9a等によってIDカード9に記録される。また、顔写真52はIDカード9上に印刷出力される。なお、IDカード9の表面に付される顔写真52は、登録画像EB1aと同一の画像であることが好ましい。
また、顔写真52は、上述のようにIDカード9上に直接印刷されることによってIDカード9上に付されていてもよく、あるいは別紙への印刷物がIDカード9に貼付されることによってIDカード9上に付されたものとして構成されてもよい。また、本実施形態においては、後述するようにIDカード9内に記憶された画像データがコントローラ10bによる照合に用いられ、顔写真52自体はコントローラ10bによる照合には用いられないので、IDカード9に付されている顔写真52は、必ずしも精緻であることを要さず、視覚による識別が可能な程度の解像度を有していればよい。
以上のように、顔登録システムSYS1は、次述の顔照合システムSYS2に用いられる登録対象者HMaの顔情報を所定形式のID情報としてIDカード9に記録することができる。
<顔照合システムSYS2の概要>
次に、顔照合システムSYS2について説明する。顔照合システムSYS2では、上述の通り、上記顔登録システムSYS1で作成されたIDカードを用いて認証(照合)動作が行われる。なお、以下の説明においては、顔登録システムSYS1との相違点を中心に説明し、共通する部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
図9は、顔照合システムSYS2を示す構成図である。
図9に示される顔照合システムSYS2の構成において、顔登録システムSYS1と異なる点は、外部機器としてIDカードリーダ9bがコントローラ10bに接続されている点である。
IDカードリーダ9bは、認証対象者HMbが所持するIDカード9のID情報を読み取り、コントローラ10bに送信する。そして、コントローラ10bにおいては、カメラCA1及びCA2で撮影される2種類の顔画像と当該ID情報とを用いて、IDカード所有者(認証対象者HMb)の顔認証(照合)が行われる。
次に、コントローラ10bが備える各種機能について説明する。
図10は、コントローラ10bが備える各種機能を示す図である。図11は、個人認証部21の詳細な機能構成を示すブロック図である。
コントローラ10bは、図3に示されるコントローラ10aと同様のハードウェア構成を有している。コントローラ10bの各種機能は、コントローラ10b内のCPU等の各種ハードウェアを用いて所定のソフトウェアプログラム(以下、単に「プログラム」とも称する)を実行することによって、実現される機能を概念的に示すものである。
図10に示されるように、コントローラ10bは、コントローラ10aが備える各種機能(画像入力部11、顔領域検索部12、顔部位検出部13)に加えて個人認証部21と認証結果出力部22とを備えている。また、上記各機能を備えるコントローラ10bには、2台のカメラ(CA1,CA2)から取得される認証対象者HMbの2枚の画像と、IDカード9に記録されている登録者のID情報とが入力され、それぞれの入力情報に対して上記各機能部を用いた処理が行われる。
個人認証部21は、顔の認証を主たる目的として構成され、各個人を顔画像を用いて認証する機能を有している。この個人認証部21の詳細については、次述する。
認証結果出力部22は、個人認証部21で得られた認証結果を出力する機能を有している。
次に、個人認証部21の詳細構成について図11を用いて説明する。
図11に示すように、個人認証部21は、上述の3次元再構成部14と最適化部31と補正部32と特徴抽出部33と情報圧縮部34と比較部35とを有している。
3次元再構成部14は、コントローラ10aにおける3次元再構成部14と同様の機能を有し、入力画像から得られる顔の特徴的な部位の座標から各部位の3次元における座標を算出する機能を有している。
最適化部31は、顔の特徴的な部位の3次元座標を用いて3次元モデルデータベース102に格納されている顔の標準的な立体モデル(「標準立体モデル」あるいは「標準モデル」とも称する)から、個別モデルを生成する機能を有している。
補正部32は、生成された個別モデルを補正する機能を有している。
これらの各処理部14,31,32によって、入力された各情報は、正規化され、相互比較しやすい状態に変換される。また、各処理部の機能によって作成された個別モデルは、3次元情報と2次元情報との双方を含むものとして形成される。「3次元情報」は、3次元座標値等で構成される立体的構成に関連する情報であり、「2次元情報」は、表面情報(テクスチャ情報)及び/又は平面的な位置情報等で構成される平面的構成に関連する情報である。
特徴抽出部33は、上記各処理部14,31,32において作成された個別モデルから3次元情報と2次元情報とを抽出する特徴抽出機能を有している。
情報圧縮部34は、特徴抽出部33で抽出された3次元情報と2次元情報とをそれぞれ、顔認証用の適切な顔特徴量に変換することで、顔認証(照合)に用いる3次元情報と2次元情報とをそれぞれ圧縮する機能を有している。この情報圧縮機能は、圧縮情報記憶部103に格納された情報等を用いて実現される。
比較部35は、上記各機能部によって得られるID情報に基づく登録顔特徴量EB2と、上記各機能部によって認証対象者HMbから直接得られる認証対象者HMbの認証顔特徴量EC2との類似度を計算し、顔の認証(照合)を行う機能を有している。
<顔照合システムSYS2の動作>
図1に示されるように、顔照合システムSYS2におけるコントローラ10bは、IDカード9に記録されたID情報から3次元情報と2次元情報とを取得し、登録顔特徴量EB2を生成する(PHA1)。また、コントローラ10bは、認証対象者HMbから直接取得した2枚の画像(照合画像EC1)から得られる3次元情報と2次元情報とに基づいて認証顔特徴量EC2を生成し、登録顔特徴量EB2と認証顔特徴量EC2とを比較することで認証(照合)判定を行う(PHA2)。
以下では、顔照合システムSYS2におけるコントローラ10bの全体動作を登録顔特徴量生成動作PHA1と認証(照合)動作PHA2とに大別してそれぞれ説明する。
図12は、登録顔特徴量生成動作PHA1を示すフローチャートである。
図12に示されるように、コントローラ10bは、ステップSP11からステップSP16までの工程において、ID情報に基づいてモデルフィッティングに用いる情報を取得し、さらにステップSP17からステップSP20の工程を経ることで、登録顔特徴量の生成を実現する。
まず、ステップSP11において、IDカード9に記録されているID情報がIDカードリーダ9bを介して読み出される。
次に、ステップSP12において、ステップSP11で読み出されたID情報に、登録画像EB1aにおける顔の特徴点Qjの2次元座標U(j)が含まれているか否かが判断される。当該2次元座標U(j)が含まれている場合には、ステップSP17へ移行し、含まれていない場合には、当該2次元座標U(j)を算出するためにステップSP13へ移行する。このように、ID情報に顔の特徴点Qjの2次元情報U(j)が含まれている場合には、ステップSP13からステップSP16の処理を省くことが可能となり、登録顔特徴量生成動作PHA1を高速化できる。
そして、ステップSP13において、ステップSP11で読み出されたID情報に、登録画像EB1aを撮影したときのカメラのカメラパラメータBaが含まれているか否かが判断される。当該カメラパラメータBaが含まれている場合にはステップSP14へ移行する。このように、ID情報に登録画像EB1aを撮影したときのカメラのカメラパラメータBaが含まれている場合には、ステップSP15及びステップSP16の処理を省くことが可能となり、登録顔特徴量生成動作PHA1を高速化できる。
ステップSP14においては、当該カメラパラメータBaを用いて登録画像EB1aにおける顔の特徴点Qjの2次元座標U(j)が算出される。具体的には、ID情報に含まれるIDカード9所有者の顔の特徴点Qjについての3次元座標M(j)とカメラパラメータBaとが既知であることから、上述のステップSP4で用いた式(1)の関係を利用して、登録画像EB1aにおける顔の特徴点Qjの2次元座標U(j)を算出することができる。
一方、ステップSP13においてカメラパラメータBaが含まれていないと判断されると、ステップSP15へ移行する。
ステップSP15においては、登録画像EB1aに対して既述のステップSP2と同様の処理が行われ、登録画像EB1aにおける顔の領域が検出される。
さらに、ステップSP16において、既述のステップSP3と同様の処理が行われ、ステップSP15で検出された顔領域画像の中から、顔の特徴的な部位の位置すなわち登録画像EB1aにおける顔の各特徴点Qjの2次元座標Ui(j)が検出される。
このように、ステップSP12からステップSP16までの工程において、ID情報に基づいて登録画像EB1aにおける顔の各特徴点Qjの2次元座標Ui(j)が取得される。これによって、登録画像EB1aにおける顔の各特徴点Qjの登録画像EB1a上での2次元位置とID情報の3次元情報に含まれる顔の各特徴点Qjの3次元空間内での3次元位置との対応関係を特定することが可能となり、次述のモデルフィッティングにおいて2次元情報の貼り付け処理が可能となる。
次のステップSP17では、モデルフィッテングが行われる。この「モデルフィッティング」は、予め準備された一般的(標準的)な顔のモデルである「(顔の)標準モデル」を、ID情報及び当該ID情報から取得された情報を用いて変形することによって、IDカード9に記録されたID情報が反映された「個別モデル」を生成する処理である。具体的には、ID情報の3次元情報に含まれる3次元座標M(j)を用いて標準モデルの3次元情報を変更する処理と、ID情報の登録画像EB1aから得られる後述のテクスチャ情報を用いて標準モデルの2次元情報を変更する処理とが行われる。
図13は、3次元の顔の標準モデルを示す図である。
図13に示される顔の標準モデルは、頂点データとポリゴンデータとで構成され、3次元モデルデータベース102(図11)としてコントローラ10bの記憶部3等に保存されている。頂点データは、標準モデルにおける特徴部位の頂点(以下、「標準制御点」とも称する)COjの座標の集合であり、ID情報の3次元情報に含まれる顔の各特徴点Qjの3次元座標と1対1に対応している。ポリゴンデータは、標準モデルの表面を微小な多角形(例えば、三角形)のポリゴンに分割し、ポリゴンを数値データとして表現したものである。なお、図13では、各ポリゴンの頂点が標準制御点COj以外の中間点によっても構成される場合を例示しており、中間点の座標は標準制御点COjの座標値を用いた適宜の補完手法によって得ることが可能である。
ここで、標準モデルから個別モデルを構成するモデルフィッティング処理について詳述する。
まず、標準モデルの各特徴部位の頂点(標準制御点COj)を、ID情報の3次元情報に含まれる顔の各特徴点Qjに移動させる。具体的には、各特徴点Qjの3次元座標値を、対応する標準制御点COjの3次元座標値として代入し、移動後の標準制御点(以下、「個別制御点」とも称する)Cjを得る。これにより、標準モデルを3次元座標M(j)で表した個別モデルに変形することができる。なお、個別モデルにおける個別制御点Cj以外の中間点の座標は、個別制御点Cjの座標値を用いた適宜の補間手法によって得ることが可能である。
また、この変形(移動)による各頂点の移動量から、後述のステップSP18において用いられる、標準モデルを基準にした場合の個別モデルのスケール、傾き及び位置を求めることができる。具体的には、標準モデルにおける所定の基準位置と、変形後の個別モデルにおける対応基準位置との間のずれ量によって、個別モデルの標準モデルに対する位置変化を求めることができる。また、標準モデルにおける所定の2点を結ぶ基準ベクトルと、変形後の個別モデルにおける当該所定の2点の対応点を結ぶ基準ベクトルとの間のずれ量によって、個別モデルの標準モデルに対する傾きの変化及びスケール変化を求めることができる。例えば、右目の目頭の特徴点Q1と左目の目頭の特徴点Q2との中点QMの座標と標準モデルにおいて中点QMに相当する点の座標とを比較することによって個別モデルの位置を求めることができ、さらに、中点QMと他の特徴点とを比較することによって個別モデルのスケール及び傾きを算出することができる。
次の式(4)は、標準モデルと個別モデルとの間の対応関係を表現する変換パラメータ(ベクトル)vtを示している。式(4)に示すように、この変換パラメータ(ベクトル)vtは、両者のスケール変換指数szと、直交3軸方向における並進変位を示す変換パラメータ(tx,ty,tz)と、回転変位(傾き)を示す変換パラメータ(φ,θ,ψ)とをその要素とするベクトルである。
上述のようにして、ID情報の3次元情報に含まれる3次元座標M(j)を用いて標準モデルの3次元情報を変更する処理が行われる。
また、登録画像EB1aにおける各特徴点を頂点とする領域内の各画素の輝度値が、各領域の有する情報(以下、「テクスチャ情報」とも称する)として取得され、当該各テクスチャ情報が、個別モデル上の対応する領域(ポリゴン)に貼り付け(マッピング)られる。なお、個別モデルと登録画像EB1aとの間で互いに対応する領域は、上述のとおり特徴点Qjを利用した対応関係を用いて特定される。
また、立体モデル(個別モデル等)上でテクスチャ情報が貼り付けられる各領域(ポリゴン)は「パッチ」とも称せられる。
以上のようにして、モデルフィッティング処理(ステップSP17)が行われる。
次のステップSP18においては、標準モデルを基準にして個別モデルの補正が行われる。本工程では、3次元情報に関する位置(アライメント)補正と、2次元情報に関するテクスチャ補正とが実行される。
アライメント(顔向き)補正は、上記ステップSP17において求められる標準モデルを基準にした際の個別モデルのスケール、傾き及び位置を基にして行われる。より詳細には、標準モデルを基準にした際の標準モデルと個別モデルとの関係を示す変換パラメータvt(式(4)参照)を用いて個別モデルを座標変換することで、標準モデルの姿勢と同じ姿勢を有する3次元顔モデルを作成することができる。すなわち、このアライメント補正によって、ID情報の3次元情報を適切に正規化することができる。
次に、テクスチャ補正について説明する。テクスチャ補正においては、テクスチャ情報の正規化が行われる。
テクスチャ情報の正規化は、個別モデルの各個別制御点(特徴点)と標準モデルにおける各対応点(対応標準位置)との対応関係を求めてテクスチャ情報を標準化する処理である。これによって、個別モデルにおける各パッチのテクスチャ情報を、パッチ形状の変化(具体的には、顔の表情の変化)及び/又は顔の姿勢の変化の影響を受けにくい状態に変更することができる。
ここでは、個別モデルにおける各パッチのテクスチャ情報を(当該個別モデルの作成に用いた)元の標準モデルに貼り付けた立体モデルを、サブモデルとして、当該個別モデルとは別個に生成する場合を例示する。サブモデルに貼り付けられた各パッチのテクスチャ情報は、当該各パッチの形状及び顔の姿勢が正規化された状態を有している。
詳細には、個別モデルの各個別制御点(特徴点)を元の標準モデルにおける各対応点に移動させた上で認証対象者に関するテクスチャ情報を標準化する。また、より詳細には、個別モデルにおける各パッチ内の各画素の位置を当該パッチの個別制御点Cjの3次元座標に基づいて正規化し、元の標準モデルにおいて対応するパッチ内の対応する位置に個別モデルの各画素の輝度値(テクスチャ情報)を貼り付ける。
図14は、所定パッチにおけるテクスチャ情報の正規化を示す概念図である。この図14を用いて、テクスチャ情報の正規化について、より詳細に説明する。
例えば、或る個別モデルにおけるパッチKK2と元の標準モデルにおけるパッチHYとが対応しているとする。このとき、個別モデルにおけるパッチKK2内の位置γK2は、パッチKK2の個別制御点Cj(j=J1、J2、J3)のうちの異なる2組の点を結ぶ独立したベクトルV21,V22の線形和で表現される。また、標準モデルにおけるパッチHY内の位置γHYは、当該ベクトルV21,V22の線形和における各係数と同じ係数を用いて、対応ベクトルV01,V02の線形和で表現される。これにより、両位置γK1,γHYとの対応関係が求められ、パッチKK2内における位置γK2のテクスチャ情報を、パッチHY内の対応する位置γHYに貼り付けることが可能となる。このようなテクスチャ情報の貼り付け処理を個別モデルのパッチKK2内の全テクスチャ情報について実行すると、個別モデルにおけるパッチ内のテクスチャ情報が、サブモデルにおけるパッチ内のテクスチャ情報に変換され、正規化された状態で得られることになる。
このサブモデルにおける顔の2次元情報(テクスチャ情報)は、顔の姿勢変動及び顔の表情変化等による影響を受けにくいという特質を有している。例えば、同一人物に関する2つの個別モデルにおける姿勢及び表情が互いに異なる場合、上述のテクスチャ情報の正規化を行わないときには、両個別モデルにおけるパッチの対応関係(例えば、図14において、本来はパッチKK1とパッチKK2とが対応すること)等を正確に得ることができず、別人物であるとして誤判定する可能性が高くなる。これに対して、上述のテクスチャ情報の正規化を行えば、顔の姿勢が統一され、各パッチの対応位置関係をより正確に得ることができるので、姿勢変化による影響を受けにくくなる。また、上述のテクスチャ情報の正規化によれば、顔の表面を構成する各パッチの形状は、標準モデルにおける各対応パッチの形状と同一になる(図14参照)ため、各パッチの形状が統一(正規化)され、表情変化による影響を受けにくくなる。例えば、微笑している人物の個別モデルは、笑っていない(無表情の)標準モデルを用いることによって、笑っていない状態のサブモデルに変換されて標準化される。これによれば、微笑によるテクスチャ情報の変化(例えば、ほくろの位置の変化)の影響が抑制される。このように、上述の正規化されたテクスチャ情報は、個人認証(照合)に有効な情報となる。
また、サブモデルに貼り付けられたテクスチャ情報は、比較しやすいように、図15に示すような投影画像にさらに変更することもできる。
図15は、テクスチャ補正されたテクスチャ情報、すなわち、サブモデルに貼り付けられたテクスチャ情報を、当該サブモデルの周囲に配置した円筒面に投影した画像である。この投影画像のテクスチャ情報は、正規化されており形状及び姿勢に依存しないという特質を有しているため、個人識別に用いる情報として非常に有用である。
以上のようにステップSP18においては、IDカード9に記録されているID情報に基づく3次元情報と2次元情報とが、正規化された状態で生成される。
次のステップSP19(図12)においては、IDカード9に記録されている登録者のID情報に基づく特徴を表す情報として、3次元形状情報(3次元情報)とテクスチャ情報(2次元情報)とが抽出される。
3次元情報としては、個別モデルにおけるm個の個別制御点Cjの3次元座標ベクトルが抽出される。具体的には、式(5)に示されるように、m個の個別制御点Cj(j=1,...,m)の3次元座標(Xj,Yj,Zj)を要素とするベクトルhS(以下、「3次元座標情報」とも称する)が3次元情報(3次元形状情報)として抽出される。
また、2次元情報としては、個人認証(照合)にとって重要な情報となる顔の特徴的な部分つまり個別制御点付近のパッチ又はパッチのグループ(局所領域)が有するテクスチャ(輝度)情報(以下、「局所2次元情報」とも称する)が抽出される。ここでは、テクスチャ情報(局所2次元情報)として、上述のサブモデルにマッピングされた情報が用いられる。
局所2次元情報は、例えば、正規化後の特徴的な部位の個別制御点を示す図16中のグループGR(個別制御点C20、C22及びC23を頂点とするパッチR1と個別制御点C21、C22及びC23を頂点とするパッチR2)から構成される領域、又は、単に一つのパッチからなる領域等の各局所領域が有する各画素の輝度情報として構成される。局所2次元情報h(k)(k=1,...,L;Lは局所領域数)は、それぞれ、当該局所領域内の画素数をn、各画素の輝度値をBR1,...,BRnとすると、式(6)のようなベクトル形式で表される。また、局所2次元情報h(k)をL個の局所領域について集めた情報は、総合的な2次元情報であるとも表現される。
以上のように、ステップSP19においては、IDカード9に記録されている登録者のID情報に基づく特徴を表す情報として、3次元形状情報(3次元情報)とテクスチャ情報(2次元情報)とが抽出される。
次のステップSP20においては、ステップSP19で抽出された情報を、認証に適した状態に変換する次述の情報圧縮処理が行われる。
情報圧縮処理は、3次元形状情報hS及び各局所2次元情報h(k)のそれぞれに対して同様の手法を用いて行われるが、ここでは、局所2次元情報h(k)に対して情報圧縮処理を施す場合について詳細に説明する。
局所2次元情報h(k)は、複数のサンプル顔画像から予め取得される当該局所領域の平均情報(ベクトル)have(k)と、複数のサンプル顔画像をKL展開することによって予め算出される当該局所領域の固有ベクトルのセットで表現される行列P(k)(次述)とを用いて式(7)のように基底分解された形式で表すことができる。この結果、局所2次元顔情報量(ベクトル)c(k)が、局所2次元情報h(k)についての圧縮情報として取得される。
上述のように式(7)中の行列P(k)は、複数のサンプル顔画像から算出される。具体的には、行列P(k)は、複数のサンプル顔画像をKL展開することによって求められる複数の固有ベクトルのうち、固有値の大きい数個の固有ベクトル(基底ベクトル)のセットとして求められる。これらの基底ベクトルは、圧縮情報記憶部103に記憶されている。顔画像についてのより大きな特徴を示す固有ベクトルを基底ベクトルとしてその顔画像を表現することによれば、顔画像の特徴を効率的に表現することが可能となる。
例えば、図16に示されているグループGRからなる局所領域の局所2次元情報h(GR)を基底分解された形式で表現する場合を考える。当該局所領域の固有ベクトルのセットPが、3つの固有ベクトルP1、P2及びP3によってP=(P1,P2,P3)と表現されているとすると、局所2次元情報h(GR)は、当該局所領域の平均情報have(GR)と固有ベクトルのセットP1,P2,P3を用いて式(8)のように表される。平均情報have(GR)は、様々なサンプル顔画像についての複数の局所2次元情報(ベクトル)を対応要素ごとに平均して得られるベクトルである。尚、複数のサンプル顔画像は、適度なばらつきを有する標準的な複数の顔画像を用いればよい。
また、上記式(8)は、顔情報量c(GR)=(c1,c2,c3)Tによって元の局所2次元情報を再現することが可能であることを示している。すなわち、顔情報量c(GR)は、グループGRからなる局所領域の局所2次元情報h(GR)を圧縮した情報といえる。
上記のようにして取得された局所2次元顔情報量c(GR)をそのまま認証動作に用いてもよいが、この実施形態ではさらなる情報圧縮を行う。具体的には、局所2次元顔情報量c(GR)が表す特徴空間を個人間の分離を大きくするような部分空間へと変換する処理を更に行う。より詳細には、式(9)に表されるようベクトルサイズfの局所2次元顔情報量c(GR)をベクトルサイズgの局所2次元特徴量d(GR)に低減させる変換行列Aを考える。これにより、局所2次元顔情報量c(GR)で表される特徴空間を局所2次元特徴量d(GR)で表される部分空間に変換することができ、個人間の情報の相違が顕著になる。
ここで、変換行列Aはf×gのサイズを有する行列である。重判別分析(MDA:Multiple Discriminant Analysis)法を用いて、特徴空間から級内分散と級間分散との比率(F比)の大きい主成分をg個選び出すことによって、変換行列Aを決定することができる。
また、上述した局所2次元情報h(GR)について行った情報圧縮処理と同様の処理を他の全ての局所領域にも実行することによって、各局所領域についての局所2次元顔特徴量d(k)を取得することができる。また、3次元形状情報hSに対しても同様の手法を適用することにより3次元顔特徴量dSを取得することができる。
上記ステップSP20を経て取得される3次元顔特徴量dSと局所2次元顔特徴量d(k)とを組み合わせた顔特徴量dは、ベクトル形式で式(10)のように表すことができる。
以上に述べたステップSP11〜SP20の工程において、ID情報からIDカード9に登録されているID情報に基づく顔特徴量dが登録顔特徴量EB2として生成される。
そして、次述の認証(照合)動作PHA2において、この登録顔特徴量EB2を用いてIDカード9を所有している認証対象者HMbの顔認証(照合)が行われる。
次に、認証(照合)動作PHA2について説明する。
図17は、認証(照合)動作PHA2を示すフローチャートである。なお、以下の認証(照合)動作PHA2の説明においては、既述の工程と同様の処理については説明を省略する。
図17に示されるように、コントローラ10bは、ステップSP31からステップSP38までの工程において、認証対象者HMbから直接取得される2枚の照合画像EC1に基づいて認証対象者HMbの認証顔特徴量EC2を生成し、さらにステップSP39からステップSP40の工程において、登録顔特徴量EB2と認証顔特徴量EC2とを比較することで認証対象者HMbの認証(照合)を実現する。
まず、ステップSP31において、ステップSP1と同様にカメラCA1及びCA2によって撮影された認証対象者HMbの顔画像(画像G11及び画像G12)が、通信線を介しコントローラ10bに入力される。
次に、ステップSP32において、ステップSP2と同様の処理が行われ、入力された2枚の画像(画像G11及び画像G12)それぞれにおいて、顔の存在する領域が検出される。
ステップSP33では、ステップSP3と同様の処理が行われ、ステップSP32で検出された顔領域画像の中から、顔の特徴的な部位の位置すなわち各特徴点Qjの2枚の画像それぞれにおける2次元座標U(j)が検出される。
次のステップSP34では、ステップSP4と同様の処理が行われ、各特徴点Qjの3次元座標M(j)が算出される。
ステップSP35では、ステップSP17と同様の処理が行われ、標準モデルから認証対象者HMbの顔に関する入力情報が反映された個別モデルが生成される。
ステップSP36では、ステップSP18と同様の処理が行われ、個別モデルの3次元情報と2次元情報とが適切に正規化され、認証(照合)に有効な情報となる。
次のステップSP37においては、ステップSP19と同様の処理が行われ、認証対象者HMbの特徴を表す情報として、3次元形状情報(3次元情報)とテクスチャ情報(2次元情報)とが抽出される。
次のステップSP38においては、ステップSP20と同様に、ステップSP37で抽出された情報を、認証に適した状態に変換する情報圧縮処理が行われ、認証対象者HMbの顔特徴量dが認証顔特徴量EC2として生成される。
そして、次のステップSP39〜SP40においては、この認証顔特徴量EC2を用いて認証(照合)が行われる。
具体的には、認証対象者HMbの認証顔特徴量EC2とIDカード9に記録されている登録者のID情報に基づく登録顔特徴量EB2との類似度である総合類似度Reが算出され(ステップSP39)、その後、この総合類似度Reに基づいて認証対象者HMbとID情報との比較(判定)動作等(ステップSP40)が行われる。この総合類似度Reは、3次元顔特徴量dSから算出される3次元類似度ReSと、局所2次元顔特徴量d(k)から算出される局所2次元類似度Re(k)とに加えて、3次元類似度ReSと局所2次元類似度Re(k)との重みを規定する重み付け係数(以下、単に「重み係数」とも称する)を用いて算出される。なお、本実施形態における重み係数WT及びWSは、予め決定されている所定の値を用いる。
ステップSP39では、登録顔特徴量生成動作PHA1において生成されたID情報に基づく登録顔特徴量EB2と、上記ステップSP31〜ステップSP38を経て算出された認証対象者HMbの認証顔特徴量EC2との類似性の評価が行われる。具体的には、登録されている登録顔特徴量EB2(dSM及びd(k)M)と認証対象者HMbの認証顔特徴量EC2(dSI及びd(k)I)との間で類似度計算が実行され、3次元類似度ReSと局所2次元類似度Re(k)とが算出される。
3次元類似度ReSは、式(11)に示されるように対応するベクトル同士のユークリッド距離ReSを求めることによって取得される。
また、局所2次元の類似度Re(k)は、式(12)に示されるように対応する局所領域同士における特徴量の各ベクトル成分ごとのユークリッド距離Re(k)を求めることによって取得される。
そして、式(13)に示されるように、3次元の類似度ReSと局所2次元の類似度Re(k)とを、重み係数WT及びWSを用いて合成し、認証対象者HMbとIDカード9に記録されている登録者との類似度である総合類似度Reを取得することができる。
次に、ステップSP40においては、総合類似度Reに基づいて認証(照合)判定が行われる。
具体的には、入力された顔(認証対象者HMbの顔)がIDカード9に記録されている人物(登録者)の顔と同一であるか否かが判定されればよいため、ID情報に基づく登録顔特徴量EB2と認証対象者HMbの認証顔特徴量EC2との類似度Reを一定の閾値と比較することで、認証対象者HMbとIDカード9に記録されている人物との同一性が判定される。詳細には、類似度Reが一定の閾値TH1よりも小さいときに認証対象者HMbがIDカード9に記録されている人物と同一人物であると判定される。
このように、コントローラ10bにおいては、IDカード9に記録されているID情報から登録顔特徴量EB2を生成するとともに、認証対象者HMbから直接取得した2枚の画像(照合画像EC1)に基づいて認証顔特徴量EC2を生成し、登録顔特徴量EB2と認証顔特徴量EC2とを比較することで、認証対象者HMbがIDカード9に記録された人物と同一人物であるか否かの認証(照合)を行うことができる。
ここで、登録顔特徴量EB2を第1の特徴情報とし、認証顔特徴量EC2を第2の特徴情報とすると、コントローラ10bは、第1の特徴情報と第2の特徴情報とを用いて認証動作を行うことが可能であると表現できる。
以上のように、顔認証システム1は、顔登録システムSYS1において登録対象者HMaの顔の3次元情報と2次元情報とを所定の形式でID情報としてIDカード9に記録し、顔照合システムSYS2において、当該ID情報から得られる3次元情報と2次元情報とを用いて認証(照合)動作を行うので精度の高い認証を行うことができる。
<変形例>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は、上記に説明した内容に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、パッチ内の各画素の輝度値を2次元情報としていたが、各パッチが有する色合いを2次元情報として用いてもよい。
また、上記実施形態においては、1回の撮影によって得られる認証顔特徴量EC2を用いて類似度計算を行っていたがこれに限定されない。具体的には、認証対象者HMbの撮影を2度行い、2回の撮影で得られる顔特徴量同士の類似度を算出することで、取得した認証顔特徴量EC2の値が妥当であるか否かを判断することができる。これにより、取得した認証顔特徴量EC2の値が不適当であった場合、再度撮影をやり直すことができる。
また、上記実施形態では、ステップSP19及びステップSP38において変換行列Aを決定する手法としてMDA法を用いていたがこれに限定されず、例えば、所定の特徴空間から級間分散と級内分散との差が大きくなるような射影空間を求めるEM(Eigenspace Method)法を用いてもよい。
また、上記実施形態においては、複数台のカメラより入力される複数の画像を用いて顔の3次元形状情報を取得しているがこれに限定されない。具体的には、図18に示されるようなレーザ光出射部L1とカメラLCAとから構成される3次元形状測定器を用いてレーザ光出射部L1の照射するレーザの反射光をカメラLCAによって計測することにより、登録対象者HMa或いは認証対象者HMbの顔の3次元形状情報を取得してもよい。但し、上記実施形態のようにカメラ2台を含む入力装置を用いて3次元の形状情報を取得する手法によれば、レーザ光を用いる入力装置に比べて、比較的簡易な構成で3次元の形状情報を取得することができる。
また、上記実施形態においては、顔写真52をIDカード9上に付するとともに、顔画像(入力画像EB1)の画像データをテクスチャ情報に関するID情報としてIDカード9内に記録していたが、これに限定されない。
例えば、顔写真52をIDカード9上に付することなく、顔画像の画像データをテクスチャ情報に関するID情報としてIDカード9内に記録するようにしてもよい。また、この場合において、コントローラ10bの表示部5等(図9参照)にID情報に含まれる登録画像EB1aの画像データを可視化して顔写真として表示するようにしてもよい。これによれば、IDカード9上の顔写真52を用いることなく第三者の目視による照合が可能となる。詳細には、IDカード9を所持する認証対象者が当該IDカード9の真の所有者か否かを容易に判断することなどが可能になる。
あるいは、逆に、テクスチャ情報に関する画像データをIDカード9内に記録することなく、当該IDカード9に印刷等によって付されている顔写真自体をテクスチャ情報に関するID情報としてIDカード9上に記録するようにしてもよい。また、この場合には、IDカードリーダ9bに内蔵されたスキャナ等でIDカード9表面の顔写真を読み取ることによって、当該顔写真から2次元情報を取得することができる。これによれば、画像データをIDカードに記録しておくことを要しないため、IDカード9の記憶容量(メモリ容量)が少ない場合に有効である。なお、高精度の2次元情報を取得するため、IDカード9に付された顔写真は精緻な(高解像度の)画像であることが好ましい。
また、上記実施形態においては、ID情報の3次元情報EA1として入力画像EB1から算出される顔の各特徴点の3次元座標を用いていたが、これに限定されない。具体的には、上述の最適化部31(図11)と補正部32と特徴抽出部33と情報圧縮部34と同様の機能部をコントローラ10aに設け、図12に示されるステップSP17からステップSP20までの各処理と同様の処理がコントローラ10aによって実行されるようにし、3次元情報EA1として予め圧縮された情報(3次元顔特徴量dS等)をIDカード9に記録するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ID情報として登録画像EB1aを用いていたが、これに限定されない。具体的には、上述の最適化部31と補正部32と特徴抽出部33と情報圧縮部34と同様の機能部をコントローラ10aに設け、図12に示されるステップSP17からステップSP20までの各処理と同様の処理がコントローラ10aによって実行されるようにし、予め圧縮された2次元情報(局所2次元顔特徴量d(k)等)をIDカード9に記録するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ID情報をIDカード9内部のICチップ等の記録部54に記録していたが、これに限定されず、当該ID情報をIDカード9の表面にコード化してプリントしてもよく、或いは、磁気ストライプ等に記録する態様であってもよい。
また、上記実施形態においては、ID情報を保持(登録)する証明用情報記録媒体(証明用媒体)としてIDカード9を用いていたが、これに限定されず、ICタグ等を用いてもよい。
本発明の実施形態に係る顔認証システムを示す概念図である。 顔登録システムを示す構成図である。 コントローラの構成概要を示す図である。 コントローラが備える各種機能を示すブロック図である。 IDカードの構成を示す図である。 顔登録システムコントローラの動作を示すフローチャートである 顔画像における特徴的な部位の特徴点を示す図である。 2次元画像中の特徴点から3次元座標を算出する模式図である。 顔照合システムを示す構成図である。 コントローラが備える各種機能を示す図である。 個人認証部の詳細な機能構成を示すブロック図である。 登録顔特徴量生成動作を示すフローチャートである。 3次元の顔の標準モデルを示す図である。 所定パッチにおけるテクスチャ情報の正規化を示す概念図である。 テクスチャ情報を示す図である。 正規化後の特徴的な部位の個別制御点を示す図である。 認証(照合)動作を示すフローチャートである。 レーザ光出射部とカメラとから構成される3次元形状測定器を示す図である。
符号の説明
1 顔認証システム
SYS1 顔登録システム
SYS2 顔照合システム
52 顔写真
53 電極端子
9 IDカード
9a カードライタ
9b カードリーダ
CA1 カメラ
CA2 カメラ
HMa 登録対象者
HMb 認証対象者

Claims (9)

  1. 本人証明用のID情報を記録した証明用媒体を用いた認証システムであって、
    前記証明用媒体から前記ID情報を読み取る手段と、
    前記ID情報に基づいて、前記証明用媒体に記録された人物の特徴を表す第1の特徴情報を取得する手段と、
    前記証明用媒体を所持する認証対象者の特徴を表す第2の特徴情報を取得する手段と、
    前記第1の特徴情報と前記第2の特徴情報とを用いて、前記証明用媒体に記録された人物と前記認証対象者とが同一人物であるか否かについての認証動作を行う認証手段と、
    を備え、
    前記第1の特徴情報及び前記第2の特徴情報は、それぞれ、顔の3次元情報と顔の2次元情報とを含むように構成され、
    前記認証手段は、前記第1の特徴情報に含まれる3次元情報と前記第2の特徴情報に含まれる3次元情報とを照合するとともに、前記第1の特徴情報に含まれる2次元情報と前記第2の特徴情報に含まれる2次元情報とを照合することによって、前記認証動作を行うことを特徴とする認証システム。
  2. 請求項1に記載の認証システムにおいて、
    前記ID情報は、前記証明用媒体に登録されている所定人物の顔における複数の代表点の3次元座標情報と前記所定人物の顔を撮影した少なくとも1枚の画像とを含むことを特徴とする認証システム。
  3. 請求項2に記載の認証システムにおいて、
    前記少なくとも1枚の画像は、前記証明用媒体上に顔写真として付されていることを特徴とする認証システム。
  4. 請求項2に記載の認証システムにおいて、
    前記少なくとも1枚の画像は、前記証明用媒体において画像データとして記録されていることを特徴とする認証システム。
  5. 請求項4に記載の認証システムにおいて、
    前記証明用媒体から読み出された画像データを可視化して表示する表示手段、
    をさらに備えることを特徴とする認証システム。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記ID情報は、前記複数の代表点の前記画像上における位置を表す2次元座標を含むことを特徴とする認証システム。
  7. 請求項2から請求項5のいずれかに記載の認証システムにおいて、
    前記ID情報は、前記少なくとも1枚の画像を撮影したときのカメラの位置姿勢を示すパラメータを含むことを特徴とする認証システム。
  8. 本人証明用の情報を記録する証明用媒体であって、
    所定人物の顔における複数の代表点の3次元座標情報と前記所定人物の顔を撮影した少なくとも1枚の画像とを含む情報を記録することを特徴とする証明用媒体。
  9. 顔認証用の情報を証明用媒体へ登録する登録システムであって、
    登録対象者の顔を異なる位置から撮影した複数の画像を取得する手段と、
    前記複数の画像に基づいて登録対象者の顔における複数の代表点の3次元座標情報を取得する手段と、
    前記複数の画像のうち少なくとも1枚の画像と前記3次元座標情報とを含む情報を前記証明用媒体に記録する手段と、
    を備えることを特徴とする登録システム。
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