JP4956447B2 - 加入者宅側光回線終端装置及び光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、加入者宅に設置される光回線終端装置及びこれをセンタ側の光回線終端装置とPON型の光伝送路で接続した光伝送システムに関する。
FTTH、CATV等の光ネットワークでは、下記の特許文献1に記載されているように、センタに接続される光伝送路を受動型スプリッタにより分岐して複数の加入者宅まで光伝送路を敷設するPON(Passive Optical Network)型の光伝送システムが使用されている。このような光伝送システムは、PDS(Passive Double Star)とも呼ばれる。
PON型の光伝送システムでは、図8に示すように、センタの光回線終端装置(OLT:Optical Line Termination)が光ファイバ902を介してスプリッタ903の合波端に接続され、スプリッタ903の複数の分波端には光ファイバ904−1、…904−nを介して各加入者宅に設置された光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)905−1、…905−nが接続される。
ONU905−1、…905−nの構成を図9に示す。同図は、一例としてONU905−1の構成を示しており、ONU905−1は、光トランシーバ部906、ONU機能部907、及びイーサネット(登録商標)インタフェース908を備える構成となっている。スプリッタ903に接続された光ファイバ904−1が、各加入者宅に設けられた光成端ユニット909を介して光トランシーバ部906に接続されている。
イーサネット(登録商標)インタフェース908として、10/100/1000BASE−TX等を用いることができ、これに例えばLANケーブル910が接続される。LANケーブル910には、コンピュータやプリンタ等の端末機器914を直接接続することができ、またルータ912やスイッチングハブ913等のスイッチを接続し、これに別の端末機器914を接続することもできる。
加入者宅側のONUに接続された端末機器やスイッチ等(以下では外部ノードという)が通信可能となるためには、センタ側のOLTと加入者側のONUとの間で所定の通信条件が成立していることが必要である。OLTとONUとの間で所定の通信条件が成立していることが確認されると、このONUに接続された端末機器等がONUを介してセンタ側のOLTと通信可能状態となる。
特開平9−214541号公報
加入者宅側のONUがセンタ側のOLTとの間で通信条件が確立し、ONUに接続された外部ノードとの間でも通信条件が確立されると、外部ノードはONUを介してOLTとの間で通信可能状態となる。しかしながら、ONUに接続された外部ノードが正常に動作して正常な信号を出力しているか否かを確認する手段がこれまでなかったため、外部ノードが正常に動作していない場合でも、これを検知して適切な処置を行うといったことができなかった。そのため、正常に動作していない外部ノードからの上り信号も、そのまま終端処理して伝送してしまうといった問題があった。
そこで、本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、接続された外部ノードが正常な信号を出力しているか否かを判定することで、正常に動作していない外部ノードを検出することが可能な加入者宅側光回線終端装置及び光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の第1の態様は、センタ側光回線終端装置から入力した下り信号を終端処理して外部ノードに出力するとともに、前記外部ノードから入力した上り信号を終端処理して前記センタ側光回線終端装置に出力する加入者宅側光回線終端装置であって、前記センタ側光回線終端装置に接続されて光電気変換及び逆光電気変換を行う電気/光変換部と、前記電気/光変換部に接続されて前記終端処理を行う光回線終端装置機能部と、前記光回線終端装置機能部に接続されてシリアル・パラレル変換及び逆シリアル・パラレル変換を行うシリアル/パラレル変換部と、前記シリアル/パラレル変換部に接続されて前記外部ノードとの接続端を有するインタフェースモジュールと、前記インタフェースモジュールから前記シリアル/パラレル変換部に入力される前記上り信号を入力して該上り信号が所定の正常信号条件を満たしているか否かを判定する上り信号判定手段と、を備え、前記光回線終端装置機能部は、前記上り信号判定手段から前記正常信号条件の判定結果を入力して前記上り信号に多重化する多重化手段を有し、前記電気/光変換部は、前記多重化手段で前記判定結果が多重化された前記上り信号を光信号に変換して前記センタ側光回線終端装置に送信することを特徴とする。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記上り信号判定手段は、前記シリアル/パラレル変換部または前記光回線終端装置機能部に設けられていることを特徴とする。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記上り信号判定手段は、前記上り信号の電圧が所定の閾値以上のときに前記正常信号条件を満たすと判定し、それ以外を満たしていないと判定することを特徴とする。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記上り信号判定手段は、前記上り信号に含まれる制御信号のビットパターンが所定の符号化則に一致するときに前記正常信号条件を満たすと判定し、それ以外を満たしていないと判定する
ことを特徴とする。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記上り信号判定手段は、前記制御信号が一定の周期のパルス信号からなる所定のビットパターンに一致するとき前記パルス信号間を埋めるように一定の連続信号に変換し、前記連続信号が所定の符号化則に一致するか否かを判定することを特徴とする。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記上り信号判定手段は、前記上り信号のクロックが所定の速度に一致するときに前記正常信号条件を満たすと判定し、それ以外を満たしていないと判定することを特徴とする。
本発明の加入者宅側光回線終端装置の他の態様は、前記上り信号判定手段は、前記センタとの間でPONリンクあるいは認証のいずれかが確立したことを前記光回線終端装置機能部で判定された後に実行されることを特徴とする。
本発明の光伝送システムの第1の態様は、第1の態様乃至第7の態様のいずれか1つの加入者宅側光回線終端装置と、1つの合波端と2以上の分波端を有して前記加入者宅側光回線終端装置を光ファイバを介して前記分波端に接続する光カプラと、前記光カプラの合波端に別の光ファイバを介して接続されるセンタ側光回線終端装置と、を備えることを特徴とする。

本発明の光伝送システムの他の態様は、前記センタ側光回線終端装置は、前記加入者宅側光回線終端装置に対し前記上り信号判定手段の実行を要求する外部ノード診断手段を有していることを特徴とする。
本発明によれば、加入者宅側光回線終端装置に接続された外部ノードが正常な信号を出力しているか否かを判定することで、正常に動作していない外部ノードを検出することが可能となる。
(第1の実施形態)
図面を参照して本発明の好ましい実施の形態における加入者宅側光回線終端装置及び光伝送システムの構成について詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態に係る加入者宅側光回線終端装置(ONU)及び光伝送システムの概略の構成を示すブロック図を、それぞれ図1及び図2に示す。図1に示す本実施形態のONU100は、図2に示す本実施形態のPON型光伝送システム1に用いられる装置である。
図2のPON型光伝送システム1において、センタに設けられるPONインタフェースカード10は、光回線終端装置(OLT)11と認証機能部12とを有しており、OLT11の光入出力端に光伝送路である光ファイバ20の一端が接続されている。また、光カプラ(光合分波部)30は、1つの合波端と2つ以上の分波端とを有しており、合波端にはOLT11に接続された光ファイバ20の他端が接続されている。
光カプラ30の分波端には、複数の光ファイバ40−1、…、40−n(n:自然数、以下では40−1〜nと記す)のそれぞれの一端が接続され、それぞれの他端にはONU50−1〜nが接続されている。このような構成により、OLT11からの下り信号が光カプラ30で分波されてONU50−1〜nのそれぞれに伝送される一方、ONU50−1〜nのそれぞれから伝送される光信号が光カプラ30で合波されてOLT11に伝送される。
ONU50−1〜nは、それぞれが加入者宅毎に設置され、これにパーソナルコンピュータやスイッチ等の外部ノード70が接続される。図2では、外部ノード70をスイッチとしており、スイッチに備えられた複数のポート70aには複数の端末機器80が接続されている。外部ノード70に用いられるスイッチには、L2スイッチ、L3スイッチ、ルータ等がある。このような構成により、ONU100を介してセンタのOLT11に複数の端末機器80を接続することができる。
OLT11及びONU50−1〜nには、GPON(Gigabit Passive Optical Networkの略称であり、ITU規格G.984.xに準拠した方式)、GEPON(Gigabit Ethernet(登録商標) PONの略であり、IEEE802.3ah規格に準拠した方式)の規定に適合した装置が使用される。
本実施形態のONU100は、図2に示したONU50−1〜nに用いることができる。以下では、一例としてONU50−1にONU100が用いられているものとする。本実施形態のONU100は、図1に示すように、電気/光変換部110と光回線終端装置機能部(以下ではONU機能部と記す)120とシリアル/パラレル変換部130とインタフェースモジュール140とを備えている。
電気/光変換部110とONU機能部120との間は、シリアルな電気信号を伝送する第1のシリアル伝送路150a(下り信号線)、150b(上り信号線)で接続されている。また、ONU機能部120とシリアル/パラレル変換部130との間は、パラレルな電気信号を伝送するパラレル伝送路160a(下り信号線)、160b(上り信号線)で接続されている。パラレル伝送路160a、160bを伝送するパラレル信号は、例えば10ビットの信号とすることができる。さらに、シリアル/パラレル変換部130とインタフェースモジュール140との間は、シリアルな電気信号を伝送する第2のシリアル伝送路170a(下り信号線)、170b(上り信号線)で接続されている。
電気/光変換部110は、センタ側のOLT11との間で光ファイバ40を介して光信号を送受信するための光入出力端を有しており、センタのOLT11から送信された光信号(下り信号)を電気信号に変換(光電気変換)している。この電気信号は、下り信号線である第1のシリアル伝送路150aを介してONU機能部120に出力される。また、ONU機能部120から上り信号線である第1のシリアル伝送路150bを介して入力した電気信号を光信号に変換(逆光電気変換)している。この光信号は、光ファイバ40を介してOLT11に送信される。
ONU機能部120は、電気/光変換部110から入力したシリアル信号をパラレル信号に変換し、所定の終端処理を行った後にこの信号を下り信号線であるパラレル伝送路160aを介してシリアル/パラレル変換部130に出力している。また、シリアル/パラレル変換部130から上り信号線であるパラレル伝送路160bを介して入力したパラレル信号を、所定の終端処理を行った後にシリアル信号に変換して電気/光変換部110に出力している。
シリアル/パラレル変換部130は、図示しないシリアル/パラレル変換手段と逆シリアル/パラレル変換手段を備え、ONU機能部120から入力したパラレル信号を逆シリアル/パラレル変換手段でシリアル信号に変換し、これを下り信号線である第2のシリアル伝送路170aを介してインタフェースモジュール140に出力している。また、インタフェースモジュール140から第2のシリアル伝送路170bを介して入力したシリアル信号をシリアル/パラレル変換手段でパラレル信号に変換してONU機能部120に出力している。
さらに、インタフェースモジュール140は、外部ノード70とシリアルな電気信号で接続するものである。本実施形態のONU100では、インタフェースモジュール140をMSA(Multi-Source Agreement)インタフェースの規格に対応させており、外部ノード70に設けられたMSAインタフェーススロット(図示せず)に直接接続することが可能な構成としている。MSAインタフェースの規格として、GBIC、SFP等がある。
上記のように構成された本実施形態のONU100は、OLT11及び外部ノード70との間で通信可能状態とするための処理機能を有している。この通信可能とするための処理機能はONU機能部120に設けられており、ONU機能部120に第1MAC部121、第2MAC部122の2つのMAC部と、管理用インタフェース123と、多重化手段124とが備えられている。第1MAC部121及び第2MAC部122は、IEEE802.3ah準拠の媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)を行っている。第1MAC部121は、センタのOLT11との通信に係るMAC処理を行っており、第2MAC122部は、外部ノード70との通信に係るMAC処理を行っている。
第1MAC部121に接続された管理用インタフェース123は、第1MAC部121を介してOLT11との間で通信確立のための所定の手順を行い、所定の通信条件の成立を確認すると、OLT11との間で通信可能状態とするための処理を行う。通信条件の一つとして、OLT11から送信される所定の光信号を確認し(光SDの確認)、OLT11との間で所定の信号交換を行って所定の条件が満たされていることを確認する。これが確認されると、OLT11との間でPONリンクが確立された状態となる。PONリンクの確立は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおける第2層のリンク確立に相当する。
さらに、上記のPONリンクが確立された後、センタ側に設けられた認証機能部12がONU100にアクセスして認証モードのデータを取得し、これをもとにONU100を識別して認証を行う。認証モードとして、MACアドレス認証モード、自動認証モード等がある。OLT11とONU100との間で通信可能状態となるのに要求される通信条件として、上記のPONリンクが確立されるか、あるいは認証が確立されるかのいずれかとすることができる。
第2MAC部122は、例えば10Mbps、100Mbps及び1Gbpsイーサネット(登録商標)のMAC機能を有し、パラレルインタフェースとして10ビットインタフェース(TBI)部(図示せず)を有する構成とすることができる。TBI部は、10本の下り信号線160aと10本の上り信号線160bを介してシリアル/パラレル変換部130に接続される。
上記のように、PONリンクが確立されるかあるいは認証が確立されることにより、ONU100とOLT11との間で通信条件が成立すると、ONU100に接続されている外部ノード70に通信許可を通知する信号が出力される。これにより、外部ノード70がONU100を介してセンタ側のOLT11との間で通信可能状態となり、外部ノード70からOLT11に信号を送信することができるようになる。
しかし、従来のONUでは外部ノードから出力される信号が正常なものかどうかを確認することができなかったため、外部ノードから異常な信号が出力されていても、従来はそのまま終端処理してセンタ側に送信していた。また、センタ側でも外部ノードから伝送される信号が正常なものか否かを知ることができなかった。
これに対し本実施形態のONU100では、外部ノード70から出力される信号(以下では上り信号Aと呼ぶ)が正常なものか(正常信号条件を満たしているか)否かを診断できるようにするために、上り信号判定手段180と多重化手段124とをさらに備えるように構成されている。上り信号判定手段180は、外部ノード70からインタフェースモジュール140を介してONU100に入力された上り信号Aを所定の判定基準に基づいて診断する機能を有しており、多重化手段124は、上り信号判定手段180で上り信号Aが異常と判定されたときにこれをOLT11に通知するための機能を有している。あるいは、上り信号Aが正常または異常と判定されたいずれの場合でも、判定結果をOLT11に通知するようにしてもよい。
本実施形態では、外部ノード70からインタフェースモジュール140を介してシリアル/パラレル変換部130に入力されたときの上り信号Aを診断するために、上り信号判定手段180をシリアル/パラレル変換部130内に設ける構成としている。また、多重化手段124をONU機能部120内に設けており、ONU機能部120で終端処理されるときの上り信号(以下では上り信号Bと呼ぶ)の所定のチャンネル(例えば保守用チャンネル)に、上り信号判定手段180で判定された結果を多重化させることができる。
上り信号判定手段180は、これを常時実行させる、あるいは所定の周期ごとに実行させるように構成することができる。あるいは、所定の要求信号を受けて実行させるようにすることも可能である。一例として、OLT11から送信される下り信号の所定のチャンネルから要求信号を読み出し、この要求信号がオンのときに上り信号判定手段180を実行させるようにすることができる。
上り信号判定手段180による判定結果が多重化手段124で多重化された上り信号Bは、ONU機能部120から電気/光変換部110に出力され、ここで光信号に変換されてOLT11に送信される。OLT11は、入力した上り信号Bの所定のチャンネルから上り信号判定手段180による判定結果を読み出し、これから外部ノード70が正常な信号を出力しているか否かを知ることができる。このように、センタ側で外部ノード70の異常を検知することが可能となることで、例えば異常信号を出力しているONU100を通信不可の状態にする等、適切な処置を速やかにとることができるようになる。
また、本実施形態のONU100を用いた場合には、光伝送システム1に接続されている複数の外部ノード70に対する診断を、センタ側から適宜要求できるようにすることも可能となる。センタ側からONU100に接続された外部ノード70の診断を要求可能に構成された本発明の光伝送システムの一実施形態を、図3に示す。
図3に示す実施形態の光伝送システム2では、PONインタフェースカード10に外部ノード診断手段13を設け、センタ側で外部ノード診断手段13を実行すると、上り信号判定手段180の実行を要求する診断要求信号がOLT11に出力され、OLT11で診断要求信号が下り信号の所定のチャンネルに多重化されてONU100に伝送されるようにすることができる。ONU100では、OLT11から送信される下り信号の所定のチャンネルから診断要求信号を読み出し、この要求信号がオンのときに上り信号判定手段180を実行させるようにする。
次に、本実施形態の上り信号判定手段180において、上り信号Aが正常信号条件を満たしているか否かを判定する方法を以下に説明する。第1の方法として、上り信号判定手段180において、インタフェースモジュール140から入力した上り信号Aの電圧を診断する方法がある。上り信号Aの電圧として、例えば上り信号Aの振幅が含まれる。上り信号Aは、図4に示すように、所定の周期で「0」または「1」に相当する信号が出力されている。上り信号Aの電圧を診断する方法では、「1」に相当する信号の電圧を診断する必要があることから、ある一定の期間にわたって上り信号Aの電圧を診断することで、「1」に相当する信号の電圧を診断できるようにする必要がある。
一例として、上り信号Aが8B10B方式で生成されている場合には、10ビットに相当する期間の上り信号Aの電圧を診断すればよい。8B10B方式で生成された信号は、10ビットの信号内に「1」となるビットが複数回含まれている。
上記の一定期間にわたって、上り信号Aの電圧が所定の閾値(閾値Lとする)以上かを診断することにより、図4に示すように、少なくとも1回以上「1」に相当する信号の電圧を閾値Lと比較することができる。その結果、閾値L以上となる信号が検出されれば上り信号Aは正常信号条件を満たしていると判定される。これに対し、一定期間に一度も閾値L以上となる信号が検出されない場合には、上り信号Aは正常信号条件を満たしていないと判定される。このような上り信号Aの電圧に基づく判定を、以下ではLOS(Loss of Signal)判定と呼ぶこととする。
上り信号判定手段180において、上り信号Aが正常信号条件を満たしているか否かを判定する第2の方法を以下に説明する。外部ノード70から出力される上り信号Aは、所定の符号化則に従って所定のビット数からなるビット列を1つの単位として生成されている。また、上り信号Aに含まれる所定の制御信号には、同じビットパターンで所定回数繰り返す信号が含まれている。そこで、上り信号Aを判定する第2の方法では、上り信号判定手段180で上記の制御信号における繰り返しパターンを検出し、この繰り返しパターンが所定の符号化則に一致しているときを上り信号Aが正常信号条件を満たしていると判定し、それ以外の場合は正常信号条件を満たしていないと判定する。以下では、このような判定をCOMMA判定と呼ぶこととする。
COMMA判定に用いる制御信号は、パルス信号がある一定の周期で繰り返すビットパターンとなっていることから、パルス信号間を埋めるように一定の連続信号に変換することができる。パルス信号間を埋めて一定の連続信号に変換した一実施例を図5に示す。図5に示すような連続信号Cを用いてCOMMA判定を行わせるようにすることで、上り信号判定手段180における処理を容易にすることができる。
上り信号判定手段180において、上り信号Aが正常信号条件を満たしているか否かを判定する第3の方法を以下に説明する。外部ノード70から出力される上り信号Aには、伝送速度であるクロック情報が含まれている。そこで、上り信号Aを判定する第3の方法では、上り信号Aからクロック情報を読み出し、これがONU100内に設定されているクロック(たとえば1.25Gbps)と一致しているかを判定する。このような判定を、以下ではsync判定と呼ぶこととする。
上り信号判定手段180においてsync判定を行った結果、上り信号Aが有するクロックとONU100が有するクロックとが一致していると判定された場合を上り信号Aが正常信号条件を満たすと判定し、それ以外の場合は正常信号条件を満たしていないと判定する。
本発明の加入者側光回線終端装置の別の実施形態として、上り信号判定手段180が上記説明のLOS判定、COMMA判定、及びsync判定のいずれかが成立するときに正常信号条件を満たすと判定し、それ以外を満たしていないと判定するようにすることもできる。
上記実施形態のONU100では、上り信号判定手段180をシリアル/パラレル変換部130内に設ける構成としたが、これに限らず、上り信号判定手段180をONU100の別の場所に設けることもできる。本発明の加入者宅側光回線終端装置の別の実施形態として、上り信号判定手段180をONU機能部120内に設けたONU200を図6に示す。
本実施形態のONU200では、ONU機能部120が有するLSIを用いて上り信号判定手段180を実行させるようにしている。また、上り信号Aをシリアル/パラレル変換部130からONU機能部120に入力するようにし、上り信号判定手段180がこの上り信号Aを用いて正常信号条件を判定するように構成することができる。本実施形態のONU200では、上り信号判定手段180の判定結果を、同じONU機能部120内に設けられた多重化手段124に直接出力することができる。
本発明の加入者宅側光回線終端装置のさらに別の実施形態として、上り信号判定手段180を単体の処理装置301に設けたONU300を図7に示す。本実施形態では、上り信号Aをシリアル/パラレル変換部130から処理装置301に入力させるようにし、処理装置301内に設けられた上り信号判定手段180がこの上り信号Aを用いて正常信号条件を判定するように構成することができる。上り信号判定手段180の判定結果は、所定の信号線を介してONU機能部120内の多重化手段124に出力される。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る加入者宅側光回線終端装置及び光伝送システムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における加入者宅側光回線終端装置及び光伝送システムの細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1の実施形態に係る加入者宅側光回線終端装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る光伝送システムの一例を示す構成図である。 本発明の別の実施形態に係る光伝送システムの一例を示す構成図である。 上り信号の電圧の変化の一実施例を示す模式図である。 制御信号のパルス信号間を埋めて一定の連続信号に変換した一実施例を示す模式図である。 本発明の加入者宅側光回線終端装置の別の実施形態の概略構成を示すブロック図である。 本発明の加入者宅側光回線終端装置のさらに別の実施形態の概略構成を示すブロック図である。 従来の光伝送システムを示す構成図である。 従来の光伝送システムの加入者宅側光回線終端装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、2 光伝送システム
10 PONインタフェースカード
11、901 OLT
12 認証機能部
13 外部ノード診断手段
20、40、902、904 光ファイバ
30、903 光カプラ
50 ONU
70 外部ノード
80、914 端末機器
100、200、300、905 加入者宅側光回線終端装置
110 電気/光変換部
120,907 ONU機能部
121 第1MAC部
122 第2MAC部
123 管理用インタフェース
124 多重化手段
130 シリアル/パラレル変換部
140 インタフェースモジュール
150a、150b 第1のシリアル伝送路
160a、160b パラレル伝送路
170a、170b 第2のシリアル伝送路
180 上り信号判定手段
301 処理装置

Claims (9)

  1. センタ側光回線終端装置から入力した下り信号を終端処理して外部ノードに出力するとともに、前記外部ノードから入力した上り信号を終端処理して前記センタ側光回線終端装置に出力する加入者宅側光回線終端装置であって、
    前記センタ側光回線終端装置に接続されて光電気変換及び逆光電気変換を行う電気/光変換部と、
    前記電気/光変換部に接続されて前記終端処理を行う光回線終端装置機能部と、
    前記光回線終端装置機能部に接続されてシリアル・パラレル変換及び逆シリアル・パラレル変換を行うシリアル/パラレル変換部と、
    前記シリアル/パラレル変換部に接続されて前記外部ノードとの接続端を有するインタフェースモジュールと、
    前記インタフェースモジュールから前記シリアル/パラレル変換部に入力される前記上り信号を入力して該上り信号が所定の正常信号条件を満たしているか否かを判定する上り信号判定手段と、を備え
    前記光回線終端装置機能部は、前記上り信号判定手段から前記正常信号条件の判定結果を入力して前記上り信号に多重化する多重化手段を有し、
    前記電気/光変換部は、前記多重化手段で前記判定結果が多重化された前記上り信号を光信号に変換して前記センタ側光回線終端装置に送信する
    ことを特徴とする加入者宅側光回線終端装置。
  2. 前記上り信号判定手段は、前記シリアル/パラレル変換部または前記光回線終端装置機能部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の加入者宅側光回線終端装置。
  3. 前記上り信号判定手段は、前記上り信号の電圧が所定の閾値以上のときに前記正常信号条件を満たすと判定し、それ以外を満たしていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加入者宅側光回線終端装置。
  4. 前記上り信号判定手段は、前記上り信号に含まれる制御信号のビットパターンが所定の符号化則に一致するときに前記正常信号条件を満たすと判定し、それ以外を満たしていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加入者宅側光回線終端装置。
  5. 前記上り信号判定手段は、前記制御信号が一定の周期のパルス信号からなる所定のビットパターンに一致するとき前記パルス信号間を埋めるように一定の連続信号に変換し、前記連続信号が所定の符号化則に一致するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の加入者宅側光回線終端装置。
  6. 前記上り信号判定手段は、前記上り信号のクロックが所定の速度に一致するときに前記正常信号条件を満たすと判定し、それ以外を満たしていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加入者宅側光回線終端装置。
  7. 前記上り信号判定手段は、前記センタとの間でPONリンクあるいは認証のいずれかが確立したことを前記光回線終端装置機能部で判定された後に実行される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加入者宅側光回線終端装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の加入者宅側光回線終端装置と、
    1つの合波端と2以上の分波端を有して前記加入者宅側光回線終端装置を光ファイバを介して前記分波端に接続する光カプラと、
    前記光カプラの合波端に別の光ファイバを介して接続されるセンタ側光回線終端装置と、を備える
    ことを特徴とする光伝送システム。
  9. 前記センタ側光回線終端装置は、前記加入者宅側光回線終端装置に対し前記上り信号判定手段の実行を要求する外部ノード診断手段を有している
    ことを特徴とする請求項8に記載の光伝送システム。
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