JP4956186B2 - 燃料電池用燃料貯留体 - Google Patents

燃料電池用燃料貯留体 Download PDF

Info

Publication number
JP4956186B2
JP4956186B2 JP2006528666A JP2006528666A JP4956186B2 JP 4956186 B2 JP4956186 B2 JP 4956186B2 JP 2006528666 A JP2006528666 A JP 2006528666A JP 2006528666 A JP2006528666 A JP 2006528666A JP 4956186 B2 JP4956186 B2 JP 4956186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
liquid
fuel cell
liquid fuel
reservoir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006528666A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006001418A1 (ja
Inventor
俊史 神谷
康成 椛澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2006528666A priority Critical patent/JP4956186B2/ja
Publication of JPWO2006001418A1 publication Critical patent/JPWO2006001418A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4956186B2 publication Critical patent/JP4956186B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04201Reactant storage and supply, e.g. means for feeding, pipes
    • H01M8/04208Cartridges, cryogenic media or cryogenic reservoirs
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、燃料電池用燃料貯留体に関し、更に詳しくは、携帯電話、ノート型パソコン及びPDAなどの携帯用電子機器の電源として用いられる小型の燃料電池用に好適な燃料貯留体に関する。
一般に、燃料電池は、空気電極層、電解質層及び燃料電極層が積層された燃料電池セルと、燃料電極層に還元剤としての燃料を供給するための燃料供給部と、空気電極層に酸化剤としての空気を供給するための空気供給部とからなり、燃料と空気中の酸素とによって燃料電池セル内で電気化学反応を生じさせ、外部に電力を得るようにした電池であり種々の形式のものが開発されている。
近年、環境問題や省エネルギーに対する意識の高まりにより、クリーンなエネルギー源としての燃料電池を、各種用途に用いることが検討されており、特に、メタノールと水を含む液体燃料を直接供給するだけで発電できる燃料電池が注目されてきている(例えば、特許文献1及び2参照)。
これらの中でも、液体燃料の供給に毛管力を利用した各液体燃料電池等が知られている(例えば、特許文献3〜7参照)。
これらの各特許文献に記載される液体燃料電池は、燃料タンクから液体燃料を毛管力で燃料極に供給するため、液体燃料を圧送するためのポンプを必要としないなど小型化に際してメリットがある。
しかしながら、このような単に燃料貯蔵槽に設けられた、多孔体及び/又は繊維束体の毛管力だけを利用した液体燃料電池は、構成上は小型化に適するものの、燃料極に燃料が直接液体状態で供給されるため小型携帯機器に搭載し、電池部の前後左右や上下が絶えず変わる使用環境下では、長時間の使用期間中に燃料の追従が不完全となり、燃料供給遮断などの弊害が発生し、電解質層への燃料供給を一定にすることを阻害する原因となっている。
また、これら欠点の解決策の一つとして、例えば、液体燃料を毛管力によりセル内に導入した後、液体燃料を燃料気化層にて気化して、使用する燃料電池システム(例えば、特許文献8参照)が知られているが、基本的な問題点である燃料の追従性不足は改善されていないという課題を有し、また、この構造の燃料電池は液体を気化させた後に燃料として用いるシステムのため、小型化が困難となるなどの課題がある。
このように従来の燃料電池用燃料貯留体では、燃料極に直接液体燃料を供給する際に、燃料の供給が不安定で動作中の出力値に変動が生じたり、安定な特性を維持したまま携帯機器への搭載が可能な程度の小型化は困難であるのが現状である。
そこで、本願出願人は、微小炭素多孔体よりなる燃料電極体の外表部に電解質層を構築し、該電解質層の外表部に空気電極層を構築することで形成される単位セルが複数連結される燃料電池であって、上記各単位セルには液体燃料を貯蔵するカートリッジ構造体からなる燃料貯留体に接続される浸透構造を有する燃料供給体が連結されて液体燃料が供給される直接メタノール型燃料電池を出願している(例えば、特許文献9参照)。
この燃料電池は、今までにない優れた機能を有するものであるが、カートリッジ型燃料貯留体が加熱されて高温状態となった場合に、液体燃料の沸騰、気泡の発生、燃料の吹き出しなどが若干生じるなどの課題がある。
特開平5−258760号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平5−307970号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開昭59−66066号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平6−188008号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2003−229158号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2003−299946号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2003−340273号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2001−102069号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2004−63200号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来の燃料電池用燃料貯留体における課題及び現状に鑑み、これを解消するためになされたものであり、燃料貯留体が加熱されて高温状態となっても、液体燃料の沸騰、気泡の発生、燃料の吹き出し等を防止することができると共に、燃料電池本体に直接液体燃料を安定的に供給し、しかも、高温の保管時においても液体燃料の損失がなく、かつ、燃料電池の小型化をなし得ることができる燃料電池用燃料貯留体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等について、鋭意検討した結果、燃料電池本体に連結自在となる燃料貯留体において、該燃料貯留体を、液体燃料を収容する燃料収容容器と、燃料流出部と、液体燃料の後端部に、特定物性の追従体とを備えると共に、上記燃料収容容器を更に特定の構造とすることにより、上記目的の燃料電池用燃料貯留体が得られることに成功し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜()に存する。
(1) 燃料電池本体に連結自在となる燃料貯留体であって、該燃料貯留体を、液体燃料を収容する燃料収容容器と、燃料流出部と、該燃料収容容器後端に設けられた封止体と、燃料流出部と封止体との間に、該液体燃料を封止すると共に、液体燃料の消費に伴い移動する追従体とから構成し、前記燃料収容容器内部が燃料流出部と追従体により少なくとも密封された燃料貯蔵室と、封止体により外気からは隔絶密封された状態の前記追従体を押圧する手段として燃料貯蔵室に封入された液体燃料よりも高い蒸気圧を持つ組成の揮発性液体が封入されている加圧室とを備えたことを特徴とする燃料電池用燃料貯留体。
) 加圧室に封入される揮発性液体は、少なくとも加圧室の容積と燃料貯蔵室の容積とを合計した容積を飽和蒸気圧にできる量が封入されている上記()記載の燃料電池用燃料貯留体。
) 加圧室には、空気置換可能な密閉弁が少なくとも1つ備えている上記(1)又は(2)に記載の燃料電池用燃料貯留体。
) 密閉弁は、揮発性液体の100℃における蒸気圧下においてもリークしない密閉弁からなる上記()記載の燃料電池用燃料貯留体。
) 液体燃料がメタノール液、エタノール液、ジメチルエーテル(DME)、ギ酸、ヒドラジン、アンモニア液、エチレングリコール、ショ糖水溶液及び水素化ホウ素ナトリウムから選ばれる少なくとも1種である上記(1)〜()の何れか一つに記載の燃料電池用燃料貯留体。
) 燃料電池本体は、燃料電極体の外表部に電解質層を構築し、該電解質層の外表部に空気電極層を構築することで形成される単位セルが複数連結されると共に、上記単位セルには上記(1)〜()の何れか一つに記載の燃料電池用燃料貯留体に接続される燃料供給体が連結されて液体燃料が供給される構成となる燃料電池
本発明によれば、燃料貯留体が加熱されて高温状態となっても、液体燃料の沸騰、気泡の発生、燃料の吹き出し等を防止することができると共に、燃料電池本体に直接液体燃料を安定的に供給し、しかも、高温の保管時においても液体燃料の損失がなく、かつ、燃料電池の小型化をなし得ることができる燃料電池用燃料貯留体が提供される。
請求項2〜7の発明によれば、燃料貯留体が加熱されて高温状態となっても、更に液体燃料の沸騰、気泡の発生、燃料の吹き出し等を防止することができると共に、燃料電池本体に直接液体燃料を更に安定的に供給すると共に、高温保管時においても液体燃料の損失が極めて少ない燃料電池用燃料貯留体が得られることとなる。
(a)は本発明の第1実施形態の燃料電池用燃料貯留体を示す概略斜視図、(b)は加圧室の要部を示す部分断面図である。 (a)〜(h)は本発明の第1実施形態の燃料流出部に備わる燃料流出弁の弁体構造を示すものであり、(a)は弁体の斜視図、(b)は弁体の平面図、(c)は弁体の縦断面図、(d)はアダプターの平面図、(e)はアダプターの縦断面図、(f)はアダプターに弁体を装填した状態の平面図、(g)はアダプターに弁体を装填した状態の縦断面図、(h)は燃料流出部に備わる燃料流出弁の弁体構造を示す部分縦断面図である。 図1の燃料電池用燃料貯留体を燃料電池本体に接続して燃料電池として使用した状態の一例を示す概略断面図である。 (a)及び(b)は燃料電池セル20を説明する斜視図、縦断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料電池用燃料貯留体を示す概略斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明の第3実施形態の燃料電池用燃料貯留体を示すものであり、(a)は縦断面態様で示す概略部分断面図、(b)は弁体の縦断面図、(c)は斜視図である。 本発明の第3実施形態の燃料電池用燃料貯留体の使用形態を示す部分概略断面図である。 図7の燃料電池用燃料貯留体の使用前の形態を示す概略断面図である。
符号の説明
A 燃料電池用燃料貯留体
F 液体燃料
G 揮発性液体
10 燃料収容容器
11 燃料流出部
11a 弁体
12 追従体
13 燃料貯蔵室
14 加圧室
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳しく説明する。
図1〜図2は、本発明の基本的な実施形態を示す燃料電池用燃料貯留体Aの基本形態(第1実施形態)を示すものである。
本第1実施形態の燃料電池用燃料貯留体Aは、燃料電池本体に連結自在となる燃料貯留体であり、液体燃料Fを収容するチューブ型の燃料収容容器10と、燃料流出部11と、燃料収容容器10内に収容された状態の液体燃料Fの後端部に、該液体燃料Fを封止すると共に、液体燃料Fの消費に伴い移動する追従体12とを備えると共に、前記燃料収容容器10内部が追従体12により少なくとも密封された燃料貯蔵室13と、外気からは隔絶密封された状態の前記追従体12を押圧する手段が封入されている加圧室14とを備えたものである。
上記チューブ型の燃料収容容器10としては、収容される液体燃料に対して保存安定性、耐久性、ガス不透過性(酸素ガス、窒素ガス等に対するガス不透過性)、更に、液体燃料の残量を視認できるように光線透過性があるものから構成されることが好ましい。
燃料収容容器10としては、例えば、光線透過性を要求されない場合であれば、アルミニウム、ステンレスなどの金属、合成樹脂、ガラスなどが挙げられるが、前記した液体燃料の残量の視認性、ガス不透過性、製造や組立時のコスト低減及び製造の容易性などから、好ましくは、上記各特性を有するポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの単独もしくは2種以上の樹脂を含む単層構造、2層以上の多層構造からものが挙げられる。多層構造の場合は、少なくとも1層が、前記した性能(ガス透過度)を持つ樹脂で構成されていれば、残りの層は通常の樹脂でも実使用上問題はない。このような多層構造のチューブは、押出し成形、射出成形、共押出し成形などにより製造することができる。
燃料流出部11には、図2(a)〜(h)に示すように、筒状の燃料収容容器10の内部と外部との連通を封止する燃料流出弁となる弁体11aを備えており、本実施形態では燃料流出部11内に弁体11aが直接又は弁体アダプターを介して収納される構造となっている。この弁体11aは、筆記具などにおいて用いられる部材と同様の構成であり、図2(a)〜(c)に示すように、気圧、温度変化等により燃料収容容器10内に直接収容される液体燃料Fに、後述する燃料供給管周辺より浸入する空気などの異物を防ぐものである。
この弁体11aは、液体燃料供給部材を挿入することで燃料収容容器12と内部とを連通させ、燃料収容容器10内部の液体燃料Fを外部へ供給させる直線状のスリットからなる連通部11bが形成されると共に、前記弁体11aが燃料流出部11又は弁体アダプターに収納された際に、弁体外縁部11cにより弁体11aが径方向に圧縮されることで、前記連通部11cに圧縮力が作用するようにしたものであり、本実施形態では図2(b)に示すように楕円状であって、短径方向Yに連通部となるスリット11bを設け、長径方向Xに外縁部11cを圧縮するようにとしたものであり、スリット11bが閉じる方向に圧縮力が作用する。
なお、上記連通部11bを直線状のスリットで形成したが、液体燃料供給部材を挿入することで燃料収容容器10と内部とを連通させ、燃料収容容器10内部の液体燃料Fを外部へ供給できる構造となるものであれば、特に限定されず、十字状や放射状のスリット、スリットを複数形成し各スリットが同一箇所で交差するようにした構造、円孔状、矩形孔状であってもよい。好ましくは、上記直線状のスリットが望ましい。また、外縁部11cの形状は、特に限定されず、上記形態のように楕円状の他、円形状に形成することができる。
この弁体11aの内面側には、液体燃料供給部材を挿入する際にスムーズに挿入できるように燃料収容容器10の内部に向かって凸状のテーパー面(突起)11dを形成することが好ましい。
前記燃料流出部11には、図2(d),(e)に示すようなアダプター11eが設けられ、アダプター11eは筒状に形成され、その内周面にストッパー部11f,11fが形成された本体部11gと、筒状に形成された固定部材11hとからなり、ストッパー部11fと固定部材11hとの間で上記構成の弁体11aを挟持してなるものである。
弁体11aとアダプター11eとの組合せに関して、図2に示すように、楕円形状のスリット弁と円形状のアダプターの場合が挙げられ、また、逆に、円形状のスリット弁と楕円形状のアダプターとしてもよく、この場合、スリット弁のスリット方向をアダプターの長径とすることが必要である。
この構造の弁体11aにより、使用休止(未使用)時にも空気などの異物の浸入を防止する構造となっている。これは、空気などの浸入により液体燃料収容容器10内の圧力増加などによる燃料漏れ、噴出しなどの事故を防止するためである。
この弁体11a、アダプター11eとしては、液体燃料の漏洩をより効果的に防止する点から、上記構造等で、液体燃料Fに対して気体透過性の低い材料からなり、かつ、JIS K 6262−1997で規定される圧縮永久歪み率が20%以下の材料から構成されるものが好ましい。
これらの弁体11a、アダプター体11eの材料としては、収容される液体燃料Fに対して保存安定性、耐久性、ガス不透過性、燃料供給管に密着できる弾性を有し、上記特性を有するものであれば、特に限定されず、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、二トリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム、熱可塑性エラストマーが挙げられ、通常の射出成形や加硫成形などによって製造することができる。
用いる液体燃料Fとしては、メタノールと水とからなるメタノール液が挙げられるが、後述する燃料電極体において燃料として供給された化合物から効率良く水素イオン(H)と電子(e)が得られるものであれば、液体燃料は特に限定されず、燃料電極体の構造などにもよるが、例えば、ジメチルエーテル(DME)、エタノール液、ギ酸、ヒドラジン、アンモニア液、エチレングリコール、ショ糖水溶液、水素化ホウ素ナトリウムなどの液体燃料も用いることができる。
また、これらの液体燃料の濃度は、燃料電池の構造、特性等により種々の濃度の液体燃料を用いることができ、例えば、1〜100%濃度の液体燃料を用いることができる。
追従体12は、燃料収容容器10に収容された状態の液体燃料Fの後端面に接触し、該液体燃料Fを封止すると共に、燃料消費に伴い移動するものであり、燃料収容容器10内の液体燃料が漏出、蒸発してしまうことを防止すると共に、液体燃料への空気の侵入を防止するものである。
この追従体12としては、液体燃料Fに対し溶解、拡散しないことが要求される。液体燃料Fに対し溶解、拡散してしまうような場合、燃料貯蔵槽となる燃料収容容器10内の液体燃料が漏出、蒸発してしまい燃料貯蔵槽としての役割を果たせないばかりか、液体燃料Fによって追従体12を構成する物質が燃料電池本体の燃料極に浸入し、反応に悪影響が出ることが考えられる。これらの条件を勘案して、本発明に用いる追従体12の好ましい特性等が選択される。
用いることができる追従体12としては、上記特性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、鉱油、ポリグリコール、ポリエステル、ポリブテン、シリコーン油などの石油類、脂肪族金属石鹸、変性クレー、シリカゲル、カーボンブラック、天然または合成ゴムおよび各種の合成ポリマーなどに溶剤などを加えることにより増粘させたものを挙げることができる。
好ましい追従体12としては、表面自由エネルギーが液体燃料Fより低いことが望ましく、前記した燃料収容容器10、燃料流出部11の弁体の場合と同様、燃料収容容器10と追従体12との隙間に液体燃料が浸入、外部へ漏洩することを防止できる可能性を高くすることができる。これらの条件を鑑み、追従体12の材質、表面状態などを適宜選択することが可能である。
本実施形態では、燃料収容容器10の内部は、図1(a)及び(b)に示すように、追従体12により少なくとも密封された液体燃料Fが収容される燃料貯蔵室13と、外気からは隔絶密封された状態の前記追従体12を押圧する手段が封入されている加圧室14とを備えた構造となっている。
この加圧室14は、燃料収容容器10の後端部側に設けられるものであり、追従体12の上面と密閉弁を備えた封止体15とにより形成されるものであり、この両者の空間部が加圧室となるものである。
この加圧室14には、追従体を押圧する手段が封入されている。この押圧する手段としては、燃料貯蔵室13に封入された液体燃料Fよりも高い蒸気圧を持つ組成の揮発性液体Gが封入された構成となっている。
以下において、メタノール水溶液を液体燃料Fとする場合を例にとり説明するが、本発明の液体燃料は、これに限定されるものではない。
燃料貯留体10が加熱されたとき、加圧室14内に封入した揮発性液体G、例えば、溶剤蒸気の蒸発によって、追従体12を通して液体燃料Fを加圧することが可能となる。加圧室14内に空気を封入するだけでは、温度上昇と共に空気が膨張し、追従体12を通して液体燃料Fを加圧することになるが、空気だけでは加圧の効果が低いものである。
すなわち、加圧室の初期の圧力を101kPaとすると、20℃→80℃に温度上昇しても、その圧力は、122kPa(1.2倍)にしかならないものである。このとき液体燃料であるメタノール蒸気圧は、12kPa→181kPa(10倍以上)に変化する。
この場合、液体燃料の沸騰を防止するためには、加圧室14は液体燃料の蒸気圧以上に加圧されていることが必要であるため、液体燃料の蒸気圧よりも、高い蒸気圧の組成の液体を封入されていることが必要である。
ここで、本発明でいう「蒸気圧」とは、同じ温度で比較したときの物理的な蒸気圧そのものを指す。また、本発明で規定する「揮発性液体」とは、少なくとも、常温常圧下で液体の物質であり、20℃の蒸気圧が101kPa以下の溶剤を指す。
一般において、「蒸気圧の高い組成の液体」とは、例えば、50wt%メタノール水溶液を用いるとき、これよりも高濃度のメタノールは、蒸気圧がより高い液体といえる。
以下に、100%メタノールの蒸気圧を下記表1に示す。また、メタノールと水の混合溶媒(メタノール水溶液)の蒸気圧を下記表2示す。
Figure 0004956186
Figure 0004956186
本発明において、「蒸気圧の高い組成の液体」とは、例えば、50wt%メタノール水溶液を用いるとき、上記表2に示されるように、これよりも高濃度のメタノールは、蒸気圧がより高い液体といえる。また、メタノールと水の混合溶媒(メタノール水溶液)では、メタノール濃度が高いほど、各温度での蒸気圧が高いことがわかる。
更に、揮発性液体Gの蒸気圧は、液体燃料Fの蒸気圧よりも大きい(若しくは近い)必要があるため、あるメタノール濃度の時の蒸気圧よりも、高い蒸気圧を有する液体、若しくは高い蒸気圧を有する組成の液体である必要がある。
用いる揮発性液体Gとしては、好ましくは、20℃の蒸気圧が4〜100kPa、更に好ましくは、10〜50kPaである組成の液体であるものが望ましい。
20℃の蒸気圧が4kPa未満の液体では、燃料の加圧に十分な圧力でなく、一方、100kPaを超える液体では、常温で気体であるため、充填等の取り扱いが困難となる。
下記表3に、本発明で用いることができる20℃の蒸気圧が4〜100kPaである組成の揮発性液体の例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
Figure 0004956186
また、加圧室14に封入される揮発性液体Gは、少なくとも加圧室14の容積と燃料貯蔵室13の容積とを合計した容積を飽和蒸気圧にできる量が封入されていることが好ましい。
これにより、液体燃料Fが残り少なくなった状態であっても、液体燃料の沸騰を防止することができる。必要となる揮発性液体Gの封入量の計算式としては、加圧室14の容積をAml、液体燃料容量をBml、液体燃料のある温度での蒸気圧CkPaとすると、(A+B)×C/(22.4×1000)=Xmolである。
この場合、揮発性液体の分子量をD、比重をEとすると、必要となる揮発性液体の「量は、X×Dg、X×D×Emlとなる。
必要となる揮発性液体Gの量は、比較的少ない量となる。例えば、加圧室の容積が20ml、液体燃料容量が100mlの燃料貯留体(タンク)に、60wt%のメタノール水溶液の液体燃料を充填し、100℃での耐熱性を付与するために、100wt%メタノールを用いると、加圧室14に充填する100wt%メタノールの量は、0.19g(0.15ml、液体燃料に対して、0.15%、数滴充填)を封入すればよいことになる。
上記計算を更に詳述すると、60wt%のメタノール水溶液の100℃での蒸気圧は250kPaである。これ以上の圧力で加圧できれば、充填される液体燃料Fの沸騰を防止できることとなる。液体燃料が残り少なくなった場合を考慮し、加圧室14と液体燃料容量を合計すると、120mlとなる。この空間を250kPa以上に加圧できるメタノール量が必要となる。空気で100kPa加圧されているので(厳密には空気も加熱により加圧されている。100kPa→127kPaになっている。)残りの150kPa分をメタノールが加圧することになる。100wt%メタノールの100℃での蒸気圧は当然150kPaよりも高いので、圧力に関しては問題ないこととなる。問題は量で満足できるかであるが、120mlの空間に150kPaの蒸気があるとき、そのmol数は、気体の状態方程式、PV=nRTより、0.00588mol(=0.188g=0.15mol)となる。
以上により、加圧室14に封入される揮発性液体Gは、少なくとも加圧室14の容積と燃料貯蔵室13の容積とを合計した容積を飽和蒸気圧にできる量が封入されていることが好ましい。この構成により、容積や液体燃料の種類、揮発性液体の種類によって変化させることができる。
本発明は、上記メタノールの例示に限定されるものでなく、上記表3に示される揮発性液体などを用いることができる。また、メタノール水溶液を液体燃料Fとする場合を例示して説明したが、本発明の液体燃料として、上述の如く、ジメチルエーテル(DME)、エタノール液、ギ酸、ヒドラジン、アンモニア液、エチレングリコール、ショ糖水溶液及び水素化ホウ素ナトリウムなどの液体燃料も各既知である各温度における蒸気圧を参考にして上記と同様にして各液体燃料に好ましい揮発性液体Gを使用することができるものである。
上記密閉弁を備えた封止体15により、加圧室14を密閉しても、上述の如く、液体燃料消費Fに伴ない揮発性液体Gが蒸発することで、液体燃料Fを排出させることができるが、揮発性液体Gの揮発により、温度が下がったり、圧力が一定にならなかったりすると不都合となるので、燃料使用時は外部から加圧したり、吸気したりできるように、封止体15には、開閉できる密閉弁が設けられている。
この密閉弁は、揮発性液体の100℃における蒸気圧下においてもリークしない密閉弁からなるものが望ましい。
上記例示した場合で考察すると、100℃のメタノールは350kPa程度になるので、空気と併せて500kPa程度の耐圧性能があれば、十分となる。それほど高い目標ではないため、どのようなバルブ構造であっても十分と考えられ、この条件を満足するバルブ構造であれば、その構造は特に限定されず、例えば、図2に示した燃料流出部11に備わるものと同様の構造となるスリット構造のバルブが使用でき、すなわち、上記密閉弁を備えた封止体16として上述の図2に示される構造となる弁体11aを含む燃料流出部11が使用でき、また、後述する図6に示すバルブ〔向きを逆(上側)にしたバルブ〕も使用することができる。
このように構成される燃料電池用燃料貯留体Aは、図3及び図4に示すように、燃料電池本体Nに連結自在となり、使用に供されることとなる。
すなわち、燃料電池本体Nは、図3及び図4に示すように、微小炭素多孔体よりなる燃料電極体21の外表部に電解質層23を構築し、該電解質層23の外表部に空気電極層24を構築することで形成される単位セル(燃料電池セル)20,20と、燃料貯留体Aに接続される浸透構造を有する燃料供給体30と、該燃料供給体30の終端に設けられる使用済み燃料貯蔵槽40とを備え、上記各単位セル20、20は直列に連結されて燃料供給体30により燃料が順次供給される構造となっており、前記燃料貯留体Aは、交換可能なカートリッジ構造体となっており、燃料電池本体Nの支持体16に挿入される構造となっている。
この実施形態では、図1、図2(a)及び図3に示すように液体燃料Fが直接貯蔵され、液体燃料Fを収容する燃料収容容器10の下部に燃料流出部11に備わる弁体11aに挿入される燃料供給体30により、燃料が供給されるものである。
これらの燃料貯留体Aの燃料収容容器10、燃料流出部11に備わる弁体11a、燃料供給体30は、嵌合などによりそれぞれ接合される。このとき、それぞれの部材が液体燃料Fの表面自由エネルギーよりも高い場合、接合部の隙間に入り込みやすく液体燃料Fが漏洩する可能性が高まってしまう。そのため、これらの部材の少なくとも液体燃料Fと接触する壁面には、液体燃料の表面自由エネルギーよりも低く調整されていることが望ましい。この調整方法としては、燃料収容容器10などの液体燃料と接触する壁面に、シリコン系、ケイ素樹脂若しくはフッ素系の撥水剤を用いたコーティングによる、撥水膜形成処理を施すことにより行うことができる。
単位セルとなる各燃料電池セル20は、図4(a)及び(b)に示すように、微小柱状の炭素多孔体よりなる燃料電極体21を有すると共に、その中央部に燃料供給体30を貫通する貫通部22を有し、上記燃料電極体21の外表部に電解質層23が構築され、該電解質層23の外表部に空気電極層24が構築される構造からなっている。なお、各燃料電池セル20の一つ当たり、理論上約1.2Vの起電力を生じる。
この燃料電極体21を構成する微小柱状の炭素多孔体としては、微小な連通孔を有する多孔質構造体であれば良く、例えば、三次元網目構造若しくは点焼結構造よりなり、アモルファス炭素と炭素粉末とで構成される炭素複合成形体、等方性高密度炭素成形体、炭素繊維抄紙成形体、活性炭素成形体などが挙げられ、好ましくは、燃料電池の燃料極における反応制御が容易かつ反応効率の更なる向上の点で、アモルファス炭素と炭素粉末とからなる微細な連通孔を有する炭素複合成形体が望ましい。
この多孔質構造からなる炭素複合体の作製に用いる炭素粉末としては、更なる反応効率の向上の点から、高配向性熱分解黒鉛(HOPG)、キッシュ黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンナノチューブ、フラーレンより選ばれる少なくとも1種(単独または2種以上の組合せ)が好ましい。
また、この燃料電極体21の外表部には、白金−ルテニウム(Pt−Ru)触媒、イリジウム−ルテニウム(Ir−Ru)触媒、白金−スズ(Pt−Sn)触媒などが当該金属イオンや金属錯体などの金属微粒子前駆体を含んだ溶液を含浸や浸漬処理後還元処理する方法や金属微粒子の電析法などにより形成されている。
電解質層23としては、プロトン伝導性又は水酸化物イオン伝導性を有するイオン交換膜、例えば、ナフィオン(Nafion、Du pont社製)を初めとするフッ素系イオン交換膜が挙げられる他、耐熱性、メタノールクロスオーバーの抑制が良好なもの、例えば、無機化合物をプロトン伝導材料とし、ポリマーを膜材料としたコンポジット(複合)膜、具体的には、無機化合物としてゼオライトを用い、ポリマーとしてスチレン−ブタジエン系ラバーからなる複合膜、炭化水素系グラフト膜などが挙げられる。
また、空気電極層24としては、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等を上述の金属微粒子前駆体を含んだ溶液等を用いた方法で担持させた多孔質構造からなる炭素多孔体が挙げられる。
前記燃料供給体30は、燃料貯留体Aの弁体11b内に挿入され、該液体燃料を各単位セル20に供給できる浸透構造を有するものであれば特に限定されず、例えば、フェルト、スポンジ、または、樹脂粒子焼結体、樹脂繊維焼結体などの焼結体等から構成される毛管力を有する多孔体や、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組合せからなる繊維束体からなるものが挙げられ、これらの多孔体、繊維束体の気孔率等は各単位セル20への供給量に応じて適宜設定されるものである。
使用済み燃料貯蔵槽40は、燃料供給体30の終端に配置されるものである。この時、使用済み燃料貯蔵槽40を燃料供給体30の終端に直接接触させて使用済み燃料を直接吸蔵体等により吸蔵させても問題ないが、燃料供給体30と接触する接続部に中綿や多孔体、または繊維束体などを中継芯として設け、使用済み燃料排出路としてもよい。
また、燃料供給体30により供給される液体燃料は、燃料電池セル20で反応に供されるものであり、燃料供給量は、燃料消費量に連動しているため、未反応で電池の外に排出される液体燃料は殆どなく、従来の液体燃料電池のように、燃料出口側の処理系を必要としないが、運転状況により供給過剰時に至った際には、反応に使用されない液体燃料が貯蔵槽40に蓄えられ阻害反応を防ぐことができる構造となっている。
なお、50は、燃料貯留体Aと使用済み燃料貯蔵槽40を連結すると共に、燃料貯蔵槽10から各単位セル20、20の個々に燃料供給体30を介して直接液体燃料を確実に供給するメッシュ構造などからなる部材である。
このように構成される燃料貯留体Aを用いた燃料電池は、燃料貯留体Aから燃料流出部となる弁体11aに挿入された燃料供給体30に供給され、浸透構造により、液体燃料を燃料電池セル20、20内に導入するものである。
本発明では、燃料電池本体に連結自在となる燃料貯留体Aには、液体燃料Fを収容するチューブ型の燃料収容容器10と、燃料流出部11と、液体燃料Fの後端部に、該液体燃料Fを封止すると共に、液体燃料Fの消費に伴い移動する追従体12とを備えると共に、前記燃料収容容器10内部が追従体12により少なくとも密封された燃料貯蔵室13と、外気からは隔絶密封された状態の前記追従体12を押圧する手段が封入されている加圧室14とを備えたものであるので、燃料貯留体Aが加熱され液体燃料Fの温度がその液体燃料Fの大気圧下での沸点以上となったとしても、液体燃料Fを封止している追従体12の反対側も、加圧室14内の前記追従体12を押圧する手段となる揮発性液体Gが加熱され、液体燃料Fの飽和蒸気圧以上に加圧されているため、液体燃料Fの沸騰を防止することができることとなる。更に詳述すると、本発明となる液体燃料Fを追従体12にて封止する構造の燃料電池用燃料貯留体Aにおいて、燃料収容容器(タンク)11の後端部を封止することによって液体燃料Fよりも蒸気圧の高い追従体12を押圧する手段となる揮発性液体Gを加圧室14内に封入し、封入した揮発性液体Gの蒸気圧によって追従体12を通して液体燃料Fを加圧できる。このことによって、液体燃料Fの温度が大気圧下での沸点に達しても沸騰することなく、液体燃料Fの気化による燃料貯留体Aからの液体燃料の漏洩、蒸発を防止することができる。特に、メタノールやエタノールを液体燃料として使用する場合には、液体燃料の沸点が低いため、このような沸騰を防止する本発明の構造をとることが最も望ましい形態となるものである。また、液体燃料使用時は、上端の密閉弁となる逆止弁を開き空気置換するものである。
また、上記形態では、少なくとも、燃料電極体21及び/又は燃料電極体21に接する燃料供給体30に毛管力が存在し、この毛管力により、燃料貯蔵室13から各単位セル20、20の個々に直接液体燃料が逆流や途絶を起こすことなく、安定的かつ継続的に燃料を供給することができるものとなる。より好ましくは、燃料電極体21及び/又は燃料電極体21に接する燃料供給体30の毛管力<使用済み燃料貯蔵槽40の毛管力と設定することにより、燃料貯蔵室13、各単位セル20、20から使用済み燃料貯蔵槽までの夫々に直接液体燃料が逆流や途絶を起こすことなく、安定的かつ継続的に燃料の流れを作ることができるものとなる。
更に、この燃料電池では、ポンプやブロワ、燃料気化器、凝縮器等の補器を特に用いることなく、液体燃料を気化せずそのまま円滑に供給することができる構造となるため、燃料電池の小型化を図ることが可能となる。
従って、この形態の燃料電池では、燃料電池全体のカートリッジ化が可能となり、携帯電話やノート型パソコンなどの携帯用電子機器の電源として用いられることができる小型の燃料電池が提供されることとなる。
なお、上記形態では、燃料電池セル20を二つ使用した形態を示したが、燃料電池の使用用途により燃料電池セル20の連結(直列又は並列)する数を増加させて所要の起電力等とすることができる。
図5は、本発明の第2実施形態の燃料貯留体Bを示すものである。以下の実施形態において、前記第1実施形態の燃料電池用燃料貯留体と同様の構成及び効果を発揮するものについては、図1と同一符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態は、液体燃料の消費速度の速いものや、多量の液体燃料を搭載するために、チューブ型等の燃料収容容器10の径を大きいものを用いた場合において、追従体の追従を追従切れを起こすことなく、良好に追従させると共に、液体燃料Fの温度が大気圧下での沸点に達しても沸騰することなく、液体燃料Fの気化による燃料貯留体Aからの液体燃料の漏洩、蒸発を防止するための好適な実施形態を示すものである。
本第2実施形態の燃料貯留体Bは、用いる追従体12には、筒状の追従補助部材12aが挿入されている点でのみ、上記第1実施形態と相違するものであり、上記第1実施形態と同様にして使用に供される。
この追従補助部材12aとしては、例えば、ポリプロピレン、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、各種ゴムなどから構成されるものが挙げられる。
この追従補助部材12aの形状としては、円柱状、四角柱状、三角柱状、球状若しくは燃料貯留体断面と相似形状などが挙げられ、その長さは、追従体の全長に対して、30〜70%とすることが好ましい。
この第2実施形態における燃料電池本体に連結自在となる燃料貯留体Bでは、燃料の消費速度の速いものや、チューブ型等の燃料収容容器の径が大きいものを用いた場合にも、上記第1実施形態と同様に、燃料電池の発電による燃料消費に伴ない、追従補助部材12aが挿入された追従体12が追従切れを起こすことなく移動することによって液体燃料の体積減少に対応することとなり、しかも、燃料電池の稼動による燃料貯留体(液体燃料)が加温されても、液体燃料Fを封止している追従体12の反対側も、加圧室14内の前記追従体12を押圧する手段となる揮発性液体Gが加熱され、液体燃料Fの飽和蒸気圧以上に加圧されているため、液体燃料Fの沸騰を防止することができるものとなる。
図6は、本発明の燃料電池用燃料貯留体の他の実施形態(第3実施形態)を示すものである。この第3実施形態燃の料電池用燃料貯留体Cは、図6(a)〜(c)に示すように、上記第1実施形態の燃料流出部11を、スプリング部材やバネ部材などの弾性体によって閉じられ、液体燃料供給部材の挿入により開かれる構造の弁体60とした点でのみ、上記第1実施形態と相違するものである。
この弁体60は、本体部61にバルブ受け部61aを有し、スプリング部材やバネ部材などの弾性体62により断面逆T字状のバルブ部材63がバルブ受け部61に常時付勢されて閉じられており、液体燃料供給部材30の挿入により開かれて液体燃料が供給される構造となっている。なお、上端の封止体16は、図2のスリットバルブからなる弁体を有するものである。
このように構成される燃料貯留体Cを用いた燃料電池は、上記第1実施形態と同様に、燃料貯留体Cから燃料流出部11となる弁体60に挿入された燃料供給体30に供給され、浸透構造により、液体燃料を燃料電池セル20、20内に導入するものである。
この実施形態の燃料貯留体Cも、燃料貯留体が加熱されて高温状態となっても、液体燃料の沸騰、気泡の発生、燃料の吹き出し等を防止することができると共に、燃料電池本体に直接液体燃料を安定的に供給し、しかも、高温の保管時においても液体燃料の損失がなく、かつ、燃料電池の小型化をなし得ることができる。
図7及び図8は、燃料電池本体への接続の他の形態を示すものである。以下の形態において、前記第1実施形態の燃料電池本体と同様の構成及び効果を発揮するものについては、図1と同一符号を付してその説明を省略する。
この形態は、図7及び図8に示すように、弁体11aに挿入される燃料供給管31を介して燃料供給体30に接続される点などで、上記第1実施形態と相違するものである。
なお、図示しないが、燃料供給体30の先端(図7、図8の矢印方向)には、上記第1実施形態(図3)と同様に燃料電池セル20、20…に直列又は並列に接続される構造となっている。
このように形態の燃料電池Dでも、燃料貯留体が加熱されて高温状態となっても、液体燃料の沸騰、気泡の発生、燃料の吹き出し等を防止することができると共に、燃料電池本体に直接液体燃料を安定的に供給し、しかも、高温の保管時においても液体燃料の損失がなく、かつ、燃料電池の小型化をなし得ることができる燃料電池用燃料貯留体が提供される。
本発明の燃料電池用貯留体は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々変更することができるものである。
例えば、燃料電池セル20は円柱状のものを用いたが、角柱状、板状の他の形状のものであってもよく、また、燃料供給体30との接続は直列接続のほか、並列接続であってもよい。
また、上記実施形態では、燃料流出部として図2(a)〜(h)に示す弁体11aを有するものを用いたが、気圧、温度変化等により燃料貯蔵槽10内に直接収容される液体燃料Fに燃料供給管31周辺より浸入する空気などの異物を防ぐものであり、燃料供給体30が挿入されて液体燃料を燃料供給体30に供給できる構造となるものであれば、特に限定されるものではない。
更に、上記実施形態では、直接メタノール型の燃料電池として説明したが、燃料電池本体に連結自在となる燃料貯留体であって、該燃料貯留体には、液体燃料を収容する燃料収容容器と、燃料流出部と、液体燃料の後端部に、該液体燃料を封止すると共に、液体燃料の消費に伴い移動する追従体とを備えたものであれば、本発明は上記直接メタノール型の燃料電池に限定されるものではなく、改質型を含む高分子改質膜型の燃料電池にも好適に適用することができるものであり、更に、大容量(例えば、100ml以上)の液体燃料を搭載する場合にチューブ型等の燃料収容容器の径を大きくした場合には、それに伴なって追従体の量を増加させたり、または、第2実施形態のように追従補助部材を挿入して、追従体の追従を追従切れを起こすことなく、良好に追従させることができる。
更にまた、燃料電池本体として、微小炭素多孔体よりなる燃料電極体の外表部に電解質層を構築し、該電解質層の外表部に空気電極層を構築することで燃料電池本体を構成したが、燃料電池本体の構造は特に限定されず、例えば、電気導電性を有する炭素質多孔体を基材とし、該基材の表面に電極/電解質/電極の各層を形成した単位セル又は該単位セルを2以上連結した連結体を備え、上記基材に燃料供給体を介して液体燃料を浸透させる構成とすると共に、基材の外表面に形成される電極面を空気に曝す構造からなる燃料電池本体としてもよいものである。
次に、本発明を実施例により、更に詳述するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〜2〕
下記に示す構成の燃料流出部の弁体が相違する燃料貯留体を2種類作製し、液体燃料(70wt%メタノール液、比重0.87)2g、追従体0.30gを充填した。
(燃料収容容器の構成:チューブ1、実施例1及び2共通)
チューブ1:長さ100mm、外径8mm、内径6mm、ポリプロピレン製押出チューブ
(燃料流出部の構成)
実施例1(スリット弁、図2に準拠):
長さ5mm、外径6mm、内径1mm、ブチルゴム製、スリット長さ1.5mm
実施例2(バルブ弁、図5に準拠):
長さ10mm、外径6mm、内径1mm、バルブ本体61:ポリプロピレン製、弾性体62:ステンレス製スプリング、バルブ体63:ポリプロピレン製
(追従体の組成、実施例1及び2共通)
以下の配合組成となるゲル状追従体(比重0.90)を用いた。
鉱油:ダイアナプロセスオイル MC−W90(出光興産社製) 93重量部
疎水性シリカ:アエロジル R−974D 6重量部
(日本アエロジル社製、BET表面積200m/g)
シリコーン系界面活性剤:SILWET FZ−2171 1重量部
(日本ユニカー社製)
(封入する揮発性液体G、実施例1及び2共通)
100%メタノール 0.1ml
(加圧室、実施例1及び2共通)
0.3ml
(封止体、実施例1及び2共通)
図2に準拠
上記構成の各燃料電池用燃料貯留体を恒温槽にて70℃に放置して評価したところ、燃料貯留体が加熱されて高温状態となっても、液体燃料の沸騰、気泡の発生、燃料の吹き出し等を防止することができると共に、燃料電池本体に直接液体燃料を安定的に供給し、しかも、高温の保管時においても液体燃料の損失がないことが判った。
本発明の液体燃料貯留体は、携帯電話、ノート型パソコン及びPDAなどの携帯用電子機器の電源として用いられるのに好適な小型の燃料電池の燃料貯留用に用いることができる。

Claims (6)

  1. 燃料電池本体に連結自在となる燃料貯留体であって、該燃料貯留体を、液体燃料を収容する燃料収容容器と、燃料流出部と、該燃料収容容器後端に設けられた封止体と、燃料流出部と封止体との間に、該液体燃料を封止すると共に、液体燃料の消費に伴い移動する追従体とから構成し、前記燃料収容容器内部が燃料流出部と追従体により少なくとも密封された燃料貯蔵室と、封止体により外気からは隔絶密封された状態の前記追従体を押圧する手段として燃料貯蔵室に封入された液体燃料よりも高い蒸気圧を持つ組成の揮発性液体が封入されている加圧室とを備えたことを特徴とする燃料電池用燃料貯留体。
  2. 加圧室に封入される揮発性液体は、少なくとも加圧室の容積と燃料貯蔵室の容積とを合計した容積を飽和蒸気圧にできる量が封入されている請求項記載の燃料電池用燃料貯留体。
  3. 加圧室には、空気置換可能な密閉弁が少なくとも1つ備えている請求項1又は2に記載の燃料電池用燃料貯留体。
  4. 密閉弁は、揮発性液体の100℃における蒸気圧下においてもリークしない密閉弁からなる請求項記載の燃料電池用燃料貯留体。
  5. 液体燃料がメタノール液、エタノール液、ジメチルエーテル(DME)、ギ酸、ヒドラジン、アンモニア液、エチレングリコール、ショ糖水溶液及び水素化ホウ素ナトリウムから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜の何れか一つに記載の燃料電池用燃料貯留体。
  6. 燃料電池本体は、燃料電極体の外表部に電解質層を構築し、該電解質層の外表部に空気電極層を構築することで形成される単位セルが複数連結されると共に、上記単位セルには請求項1〜の何れか一つに記載の燃料電池用燃料貯留体に接続される燃料供給体が連結されて液体燃料が供給される構成となる燃料電池
JP2006528666A 2004-06-25 2005-06-27 燃料電池用燃料貯留体 Expired - Fee Related JP4956186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006528666A JP4956186B2 (ja) 2004-06-25 2005-06-27 燃料電池用燃料貯留体

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004188178 2004-06-25
JP2004188178 2004-06-25
PCT/JP2005/011732 WO2006001418A1 (ja) 2004-06-25 2005-06-27 燃料電池用燃料貯留体
JP2006528666A JP4956186B2 (ja) 2004-06-25 2005-06-27 燃料電池用燃料貯留体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006001418A1 JPWO2006001418A1 (ja) 2008-04-17
JP4956186B2 true JP4956186B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=35781854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006528666A Expired - Fee Related JP4956186B2 (ja) 2004-06-25 2005-06-27 燃料電池用燃料貯留体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7727657B2 (ja)
EP (1) EP1770808A4 (ja)
JP (1) JP4956186B2 (ja)
KR (1) KR100840046B1 (ja)
CN (1) CN100454642C (ja)
WO (1) WO2006001418A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5063935B2 (ja) * 2006-06-02 2012-10-31 東洋製罐株式会社 燃料電池カートリッジ用ポリエステル製容器
JP2009163892A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Sony Corp 燃料カートリッジ、燃料電池および電子機器
JP5332353B2 (ja) * 2008-07-07 2013-11-06 カシオ計算機株式会社 燃料供給装置及び燃料供給システム
US8518599B2 (en) * 2010-03-02 2013-08-27 Microvast, Inc. Fuel and oxidant storage device and fuel cell system employing the same
GB2579779B (en) * 2018-12-12 2021-05-05 Dha Contracting Ltd Power generation for subsea marine applications

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5966066A (ja) 1982-10-06 1984-04-14 Hitachi Ltd 液体燃料電池
JPH05258760A (ja) 1992-03-12 1993-10-08 Hitachi Mach & Eng Ltd 液体燃料電池の運転制御方法及び装置
JPH06188008A (ja) 1992-04-01 1994-07-08 Toshiba Corp 燃料電池
US5364711A (en) * 1992-04-01 1994-11-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuel cell
JPH05307970A (ja) 1992-04-30 1993-11-19 Aqueous Res:Kk 液体燃料電池
JP3668069B2 (ja) * 1999-09-21 2005-07-06 株式会社東芝 燃料電池用液体燃料収容容器および燃料電池
JP2001102069A (ja) 1999-09-29 2001-04-13 Toshiba Corp 燃料電池
US6916565B2 (en) * 2000-12-21 2005-07-12 Casio Computer Co., Ltd. Power supply system, fuel pack constituting the system, and device driven by power generator and power supply system
US6824905B2 (en) * 2001-01-15 2004-11-30 Casio Computer Co., Ltd. Power supply system and device driven by power supply system
US6777118B2 (en) * 2001-01-24 2004-08-17 Casio Computer Co., Ltd. Power supply system, fuel pack constituting the system, and device driven by power generator and power supply system
EP1313160A1 (de) * 2001-11-13 2003-05-21 SFC Smart Fuel Cell AG Vorrichtung zur Brennstoffversorgung von Brennstoffzellen
JP2003229158A (ja) 2001-11-28 2003-08-15 Casio Comput Co Ltd 電源システム及びその電源システムを備える電子機器
JP3748417B2 (ja) * 2002-03-29 2006-02-22 株式会社東芝 直接型液体燃料燃料電池発電装置およびその制御方法
US7169367B2 (en) * 2002-04-05 2007-01-30 Casio Computer Co., Ltd. Chemical reaction apparatus and power supply system
JP4147803B2 (ja) 2002-04-05 2008-09-10 カシオ計算機株式会社 化学反応装置及び電源システム
JP4290924B2 (ja) 2002-04-23 2009-07-08 秀治 田中 燃料供給装置およびそれを用いた燃料電池システム
JP2003340273A (ja) 2002-05-30 2003-12-02 Casio Comput Co Ltd 化学反応装置及び燃料電池システム並びにその製造方法
JP3838947B2 (ja) 2002-07-26 2006-10-25 三菱鉛筆株式会社 直接メタノール型燃料電池
US7316719B2 (en) * 2002-09-06 2008-01-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Hydrogen generating apparatus
JP4508539B2 (ja) * 2003-02-13 2010-07-21 日本電気株式会社 燃料供給カートリッジ、燃料電池装置、および燃料供給方法
JP4438983B2 (ja) * 2003-07-03 2010-03-24 株式会社東海 燃料電池用燃料容器
JP4496731B2 (ja) * 2003-07-07 2010-07-07 ソニー株式会社 燃料タンク及びこれを用いた燃料電池システム
JP4634728B2 (ja) * 2004-02-16 2011-02-16 株式会社東海 燃料電池用燃料容器

Also Published As

Publication number Publication date
KR20070041719A (ko) 2007-04-19
EP1770808A1 (en) 2007-04-04
EP1770808A4 (en) 2009-05-13
KR100840046B1 (ko) 2008-06-19
US7727657B2 (en) 2010-06-01
CN1977414A (zh) 2007-06-06
WO2006001418A1 (ja) 2006-01-05
JPWO2006001418A1 (ja) 2008-04-17
US20080292915A1 (en) 2008-11-27
CN100454642C (zh) 2009-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5123494B2 (ja) 燃料カートリッジ
JP4403178B2 (ja) 燃料電池用燃料貯留体
JP4956186B2 (ja) 燃料電池用燃料貯留体
JP4880230B2 (ja) 燃料カートリッジ
JP4956184B2 (ja) 燃料電池用燃料貯留体
JP4956187B2 (ja) 燃料電池
JP5099963B2 (ja) 燃料電池における液体燃料供給システム
JP4796750B2 (ja) 燃料電池
JP2007294182A (ja) 燃料電池における液体燃料供給システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees