JP4954745B2 - 無線通信方法および無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチアンテナを用いる無線通信方法および無線通信装置に関するものである。
マルチアンテナを用いる無線通信装置として、例えば図4および図5に示す構成のものが知られている。なお、図4は、受信部の機能ブロック図を示しており、図5は、送信部の機能ブロック図を示している。この無線通信装置は、例えば基地局として設置されるもので、マルチアンテナを構成する複数のアンテナ101−1〜101−kを有し、TDD(Time Division Duplexing:時分割複信)方式により送受信ともアンテナダイバーシティを実行しながら、マルチキャリアを用いるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)を変調方式として採用して、3多重のSDMA(Spatial Division Multiple Access:空間分割多元接続)を実現するものである。
図6は、図4および図5に示す無線通信装置によるOFDMのフレーム構成の一例を示すものである。このフレーム構成は、IEEE802.16−2005においてBand AMC(Adaptive Modulation and Coding)として提案されているもので、アップリンクサブフレームULと、ダウンリンクサブフレームDLと、これら間に設けられたガードタイムTTgとを有している。
アップリンクサブフレームULには、端末に対応する第1既知信号であるプリアンブルPreを有するプリアンブルエリアと、それに続くデータエリアとを有しており、データエリアには、時間軸方向および周波数軸方向に、同期確立の参照信号である第2既知信号(既知シンボル)としてパイロットPt(サブキャリア)が複数挿入されている。また、ダウンリンクサブフレームDLには、そのデータエリアに、同期確立の参照信号である既知シンボルのパイロットPt(サブキャリア)が挿入されている。なお、図6は、1バンドが2つのサブチャネルからなっており、1サブチャネルは2つのビン(Bin)からなり、1ビンが9サブキャリアからなる場合を示している。
図4に示す受信部において、アンテナ101−1〜101−kで受信された信号は、アンテナ毎の受信マッピング処理部102−1〜102−kに入力される。受信マッピング処理部102−1〜102−kは、同様に構成されており、図4に代表して受信マッピング処理部102−1の構成を示すように、CP除去部103、S/P変換部104、FFT105および論理マッピング部106を有している。
アンテナ101−1からの受信信号は、CP除去部103でサイクリックプリフィックス(CP)が除去された後、S/P変換部104でサブキャリア数のデータ系列に直並列(S/P)変換される。その後、FFT105で高速フーリエ変換されて、時間領域の信号から周波数領域のサブキャリア毎のベースバンド信号に変換され、さらに、論理マッピング部106で周波数マッピングされる。
論理マッピング部106で周波数マッピングされた信号は、他のアンテナに対応する受信マッピング処理部102−2〜102−kからの信号とともに、プリアンブル抽出部107および合成部108に供給され、プリアンブル抽出部107において、プリアンブル信号が抽出されて受信重みベクトル算出部109に供給され、該受信重みベクトル算出部109においてプリアンブル信号に基づいて、端末毎(バンド毎)に最大の受信ゲインが得られる重み係数である受信重みベクトル(受信アレーウエイト)が算出される。なお、この受信重みベクトルは、アンテナ101−1〜101−kによるアンテナダイバーシティの方式、例えばアダプティブ・アンテナ・システム(AAS)やMIMOに応じて算出される。
ここで、受信重みベクトルは、W(m)で表すと、下記の(1)式で求めることができる。
Figure 0004954745
上記(1)式において、Rxx(m)は、プリアンブル信号における自己相関行列を表すもので、下記の(2)式により算出することができる。また、rxr(m)は、プリアンブル信号と参照信号との相互相関ベクトルを表すもので、下記の(3)式により算出することができる。
Figure 0004954745
この受信重みベクトル算出部109で算出された端末毎の受信重みベクトルは、送信部に送信重みベクトルとして供給されるとともに、合成部108に供給され、該合成部108において対応する端末の受信信号に合成される。この合成部108で受信重みベクトルが合成された端末毎の受信信号は、端末毎に復号部110−1〜110−3に供給される。
復号部110−1〜110−3は、同様に構成されており、図4に代表して復号部110−1の構成を示すように、P/S変換部111、復調部112およびデコーダ113を有している。合成部108からの合成受信信号は、P/S変換部111で並直列(P/S)変換された後、復調部112で復調され、さらにデコーダ113で復号されて受信データとして出力される。
このようにして、受信部では、アップリンクサブフレームULにおけるプリアンブルの受信信号に基づいて、アンテナ101−1〜101−kからの受信信号に対して、周波数選択性フェージングによる変動を押さえて、高いダイバーシティゲインが得られるような重み付けを行う受信処理を行っている。
一方、図5に示す送信部においては、各端末に対する送信データが、対応するエンコーダ121−1〜121−3で符号化され、さらに変調部122−1〜122−3で変調された後、送信ビーム生成部123−1〜123−3に供給され、ここで受信部において算出された送信重みベクトルが合成される。
送信ビーム生成部123−1〜123−3の出力は、合成部124でアンテナ毎に合成された後、アンテナ毎の送信マッピング処理部125−1〜125−kに供給される。送信マッピング処理部125−1〜125−kは、同様に構成されており、図5に代表して送信マッピング処理部125−1の構成を示すように、物理マッピング部126、IFFT127、P/S変換部128およびCP挿入部129を有している。
合成部124で合成されたアンテナ毎の合成信号は、物理マッピング部126でサブキャリア単位にマッピングされ、さらに、IFFT127で逆高速フーリエ変換されて、周波数領域の信号からサブキャリア数の時間領域の信号に変換された後、P/S変換部128で並直列(P/S)変換され、その後、CP挿入部129でサイクリックプリフィックス(CP)が挿入されて、対応するアンテナ101−1〜101−kから送信される。
このようにして、送信部では、受信部側で算出された端末毎の送信重みベクトルに基づいて、次のダウンリンクサブフレームDLにおいて、アンテナ101−1〜101−kから送信する送信信号に重み付けすることにより、所要の端末側で最も高い合成ゲインが得られるようにしている。
すなわち、上述した従来の無線通信装置では、図7に模式的に示すように、アップリンクサブフレームULで受信したプリアンブルの受信信号に基づいて算出した受信重みベクトルを、アップリンクサブフレームULのデータエリアの受信に適用するとともに、ダウンリンクサブフレームDLのデータエリアの送信アレーウエイトとして適用することで、例えば図8に示すように、アンテナ101−1〜101−kによる指向性パターンを、3多重した端末UT0〜UT2からの所望信号の到来方向に向けるように制御するアダプティブビームフォーミングを行うとともに、指向性パターンのヌル点を妨害波方向に向けるように制御するアダプティブヌルステアリングを行うようにしている。なお、図8は、水平面内における指向性パターンを示しており、横軸は利得、縦軸は0°方向の距離を表している。
図4および図5に示した無線通信装置は、複数のサブキャリアを用いるので、周波数選択性フェージングによる受信電界強度の変動に対しては効果があるが、移動体(端末)が高速移動した場合のマルチパスの変動、すなわち時間的フェージングに対する追従性能がフレームサイズに依存してしまうため、フレームサイズよりも速い時間的フェージングが生じた場合には、その受信電界強度の変動に追従できないため、特に受信品質が劣化することになる。
なお、伝播路の時間的フェージングによる受信電界強度の変動を補償する無線通信装置としては、例えば、パケット等のデータストリームの通信において、受信成功していた処理時に計算された重みをいくつか保存し、受信エラーしたデータの再送時に、保存されている重みの中から再送時にアンテナダイバーシティゲインが最大となるような重みを選択して再送処理することで、伝播路の時間的フェージングによる受信電界強度の変動に対しての追従性能を確保するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−112098号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の無線通信装置では、受信エラーを起こしたデータストリームの再送処理時に、過去に計算された重みを用いて時間的フェージングによる受信電界強度の変動を補償するものであるため、時間的フェージングに対して迅速に対応することができない。このため、特に、移動体の高速移動等によって生じる高速な時間的フェージングによる変動に対しては追従できず、その結果、再送処理時が頻繁に行われるようになって、通信速度の低下を招くことが懸念される。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、高速な時間的フェージングによる受信電界強度の変動に対しても迅速に追従でき、移動体の高速移動時においてもデータの通信速度を低下させることなく安定して通信できる信頼性に優れた無線通信方法および無線通信装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る無線通信方法の発明は、複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信方法において、
第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信ステップと、
前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握する把握ステップと、
前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出ステップと、
前記初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新しながら、各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付けステップと、
送信においては、直前の前記受信フレームに対して、前記初期重み係数算出ステップで算出された初期重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付けステップと、
を含むことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信方法において、
第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信ステップと、
前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握する把握ステップと、
前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出ステップと、
前記初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新しながら、各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付けステップと、
送信においては、直前の前記受信フレームに対して、前記受信重み付けステップで順次更新された最後の更新重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付けステップと、
を含むことを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する請求項3に係る無線通信装置の発明は、複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信装置において、
第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信手段と、
前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出手段と、
前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握して、前記初期重み係数算出手段で算出された初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新する重み係数更新手段と、
各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて前記重み係数更新手段で更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付け手段と、
送信において、直前の前記受信フレームに対して、前記初期重み係数算出手段で算出された初期重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付け手段と、
を有することを特徴とするものである。
求項4に係る無線通信装置の発明は、複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信装置において、
第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信手段と、
前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出手段と、
前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握して、前記初期重み係数算出手段で算出された初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新する重み係数更新手段と、
各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて前記重み係数更新手段で更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付け手段と、
送信において、直前の前記受信フレームに対して、前記重み係数更新手段で順次更新された最後の更新重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付け手段と、
を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、受信フレームにおけるデータ領域を、時間軸方向において第2既知信号を含む複数の分割領域として把握し、プリアンブル領域の第1既知信号に基づいて算出した初期重み係数を、データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる第2既知信号に基づいて順次更新しながら、各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる第2既知信号に基づいて更新された更新重み係数を重み付けするようにしたので、高速な時間的フェージングによる変動に対しても迅速に追従することができる。したがって、移動体の高速移動時においても、データの通信速度を低下させることなく通信可能で、信頼性に優れた無線送受信方法および無線送受信装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線通信装置の受信部の要部の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態の無線通信装置は、図4および図5に示した無線通信装置と同様に、例えば基地局として設置されるもので、マルチアンテナを構成する複数のアンテナ1−1〜1−kを有し、TDD(時分割複信)方式により送受信ともアンテナダイバーシティを実行しながら、OFDM変調方式を採用して、3多重のSDMAを実現するものである。なお、OFDMのフレーム構成は、図6に示したBand AMCとする。
図1において、アンテナ1−1〜1−kで受信された信号は、アンテナ毎の受信マッピング処理部2−1〜2−kに供給する。受信マッピング処理部2−1〜2−kは、同様に構成されており、図1に代表して受信マッピング処理部2−1の構成を示すように、CP除去部3、S/P変換部4、FFT5および論理マッピング部6を有している。
アンテナ1−1からの受信信号は、CP除去部3でサイクリックプリフィックス(CP)を除去した後、S/P変換部4でサブキャリア数のデータ系列に直並列(S/P)変換する。その後、FFT5で高速フーリエ変換して、時間領域の信号から周波数領域のサブキャリア毎のベースバンド信号に変換し、さらに、論理マッピング部6で周波数マッピングする。したがって、本実施の形態では、アンテナ1−1〜1−kおよび受信マッピング処理部2−1〜2−kにより、受信手段を構成している。
論理マッピング部6で周波数マッピングされた信号は、他のアンテナに対応する受信マッピング処理部2−2〜2−kからの信号とともに、プリアンブル抽出部7およびパイロット抽出部8に供給するとともに、合成部9に供給する。
プリアンブル抽出部7は、受信信号からプリアンブル信号を抽出して受信重みベクトル算出部10に供給し、該受信重みベクトル算出部10においてプリアンブル信号に基づいて、上述した(1)により、端末毎(バンド毎)に最大の受信ゲインが得られる初期の受信重みベクトル(受信アレーウエイト)、すなわち初期重み係数を算出する。したがって、本実施の形態では、プリアンブル抽出部7および受信重みベクトル算出部10により、初期重み係数算出手段を構成している。なお、この受信重みベクトルは、アンテナ1−1〜1−kによるアンテナダイバーシティの方式、例えばアダプティブ・アンテナ・システム(AAS)やMIMO(Multiple Input Multiple Output)に応じて算出する。
パイロット抽出部8は、受信信号からパイロットを抽出して受信重みベクトル更新部11に供給し、該受信重みベクトル更新部11において、受信重みベクトル算出部10で算出された初期の受信重みベクトルを逐次更新する。したがって、本実施の形態では、パイロット抽出部8および受信重みベクトル更新部11により、重み係数更新手段を構成している。
受信重みベクトル更新部11で更新された端末毎の受信重みベクトルは、重み付け手段を構成する合成部9に供給し、該合成部9において対応する端末の受信信号に合成する。この合成部9で受信重みベクトルが合成された端末毎の受信信号は、端末毎の復号部12−1〜12−3に供給する。また、受信重みベクトル更新部11は、アップリンクサブフレームにおいて、最後に更新された端末毎の受信重みベクトルを、送信重みベクトル(送信アレーウエイト)として、図示しない送信部に供給する。
復号部12−1〜12−3は、同様に構成されており、図1に代表して復号部12−1の構成を示すように、P/S変換部13、復調部14およびデコーダ15を有している。合成部9からの合成受信信号は、P/S変換部13で並直列(P/S)変換した後、復調部14で復調し、さらにデコーダ15で復号して受信データとして出力する。
本実施の形態では、図2にBand AMCのフレーム構成を示すように、アップリンクサブフレームULのデータエリアを、時間軸方向に複数のデータブロックに分割する。図2では、Band AMCにおける1スロットの時間軸方向シンボル数である3シンボル毎に、4つのデータブロックB1〜B4に分割した場合を示している。
このようにして、アップリンクサブフレームULの受信においては、先ず、受信重みベクトル算出部10において、上述した(1)式によりプリアンブルPreの受信信号に基づいて初期の受信重みベクトル(受信アレーウエイト)を演算する。次に、データエリアの最初のデータブロックB1については、受信重みベクトル更新部11において、パイロット抽出部8で抽出された当該データブロックB1のプリアンブルPreの受信信号に基づいて、受信重みベクトル算出部10で算出した初期の受信重みベクトルを更新し、その更新した受信重みベクトルを、合成部9において対応する端末のデータブロックB1における受信信号に即時適用して合成する。
同様に、次のデータブロックB2については、受信重みベクトル更新部11において、パイロット抽出部8で抽出された当該データブロックB2のプリアンブルPreの受信信号に基づいて、直前のデータブロックB1で更新した受信重みベクトルをさらに更新し、その更新した受信重みベクトルを、合成部9において対応する端末のデータブロックB2における受信信号に即時適用して合成する。
このように、アップリンクサブフレームULにおいては、受信重みベクトル算出部10でプリアンブルPreの受信信号に基づいて算出した初期の受信重みベクトルW(m)を、データエリア内の順次のデータブロックB1〜B4において、パイロット抽出部8で抽出したパイロットPtの受信信号に基づいて、受信重みベクトル更新部11で順次更新しながら、合成部9において、各データブロックの受信信号に即時適用して合成する。
また、ダウンリンクサブフレームDLの送信においては、直前のアップリンクサブフレームULにおいて、データエリアの最後のデータブロックB4におけるパイロットPtの受信信号を用いて受信重みベクトル更新部11で更新された受信重みベクトルを、送信重みベクトル(送信アレーウエイト)として送信部に出力する。
なお、送信部は、図示しないが図1と同様に構成して、受信部側で算出された端末毎の送信重みベクトルに基づいて、次のダウンリンクサブフレームDLにおいて、アンテナ1−1〜1−kから送信する送信信号に重み付けすることにより、所要の端末側で最も高い合成ゲインが得られるようにする。
ここで、アップリンクサブフレームULの各データブロックにおいて更新される受信重みベクトル(更新重み係数)をW(n)とすると、W(n)は、例えば下記の(4)式により算出する。
Figure 0004954745
上記(4)式において、Rxx,B(n)は、下記の(5)式により算出することができ、また、rxr,B(n)は、下記の(6)式により算出することができる。
Figure 0004954745
なお、受信重みベクトルを更新するアップリンクサブフレームULにおけるデータエリアのデータブロック化は、任意に設定しても良いし、ドップラーシフト量等の推定値や、移動体(端末)の速度、あるいは遅延波の度合いに追従して自動的に変更するようにしても良い。
また、上記の受信重みベクトルの更新処理は、好ましくは、端末が所定速度以上、例えばフレームサイズよりも速い速度で移動している場合にのみ行うようにする。なお、端末の移動速度は、例えば、アップリンクサブフレームULのデータエリアにおける周波数軸上の上下のパイロットの位相差、あるいは時間軸上の前後のパイロットの位相差に基づいて算出することができる。
図3は、図1に示した受信部の動作を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートは、上述した説明と重複するので、ここでは簡単に説明する。受信動作では、先ず、受信信号からサイクリックプリフィックス(CP)を除去し(ステップS1)、次に、直列の受信信号をサブキャリア数のデータ系列に並列にS/P変換する(ステップS2)。その後、FFT(高速フーリエ変換)処理して、時間領域の信号から周波数領域のサブキャリア毎のベースバンド信号に変換し(ステップS3)、さらに、周波数マッピング(ステップS4)する。次に、受信信号からプリアンブル信号を抽出して(ステップS5)、初期の受信重みベクトルを算出する(ステップS6)。
その後、データブロックの有無を判定して(ステップS7)、データブロックが有れば、当該データブロックからパイロットを抽出して(ステップS8)、受信重みベクトルを更新し(ステップS9)、その更新した受信重みベクトルを当該データブロックの受信信号に合成して(ステップS10)、ステップS7に移行する。
ステップS7において、データブロックが無いと判定された場合には、アップリンクサブフレームULにおける受信データの重み付けが終了したことになるので、次に、受信重みベクトルが合成された並列の受信信号を直列にP/S変換し(ステップS11)、その後、復調(ステップS12)および復号(ステップS13)して、受信処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、アップリンクサブフレームULのデータエリアを、時間軸方向に複数のデータブロックに分割し、プリアンブルPreの受信信号に基づいて算出した初期の受信重みベクトルを、順次のデータブロックにおいて、パイロットPtの受信信号に基づいて順次更新しながら、各データブロックの受信信号に合成するようにしたので、SDMAを実現しながら、フレームサイズよりも高速な時間的フェージングによる受信電界強度の変動に対しても迅速に追従でき、移動体(端末)の高速移動時においても高速なデータ転送を維持できる安定した無線通信を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、アップリンクサブフレームULの最後のデータブロックにおけるパイロットPtの受信信号を用いて更新された受信重みベクトルを、次のダウンリンクサブフレームDLにおける送信重みベクトル(送信アレーウエイト)として適用するようにしたが、この送信重みベクトルは、アップリンクサブフレームULのプリアンブルPreの受信信号に基づいて算出した初期の受信重みベクトルを適用することもできる。
また、本発明は、SDMAを行わない場合にも適用できるとともに、Band AMCのフレーム構成に限らず、FUSC等の他のフレーム構成を採用する場合にも有効に適用することができる。さらに、複信方式も、TDD方式に限らず、FDD(周波数分割複信)方式の場合にも適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る無線通信装置の受信部の要部の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した無線通信装置による重み付け動作を模式的に示す図である。 図1に示した受信部の動作を示すフローチャートである。 従来の無線通信装置の受信部の要部の構成を示す機能ブロック図である。 従来の無線通信装置の送信部の要部の構成を示す機能ブロック図である。 図4および図5に示す無線通信装置によるOFDMのフレーム構成の一例を示す図である。 従来の無線通信装置による重み付け動作を模式的に示す図である。 従来の無線通信装置によるアンテナの指向性パターンの制御例を示す図である。
符号の説明
1−1〜1−k アンテナ
2−1〜2−k 受信マッピング処理部
3 CP除去部
4 S/P変換部
5 FFT
6 論理マッピング部
7 プリアンブル抽出部
8 パイロット抽出部
9 合成部
10 受信重みベクトル算出部
11 受信重みベクトル更新部
12−1〜12−3 復号部
13 P/S変換部
14 復調部
15 デコーダ

Claims (4)

  1. 複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信方法において、
    第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信ステップと、
    前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握する把握ステップと、
    前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出ステップと、
    前記初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新しながら、各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付けステップと、
    送信においては、直前の前記受信フレームに対して、前記初期重み係数算出ステップで算出された初期重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付けステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  2. 複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信方法において、
    第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信ステップと、
    前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握する把握ステップと、
    前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出ステップと、
    前記初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新しながら、各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付けステップと、
    送信においては、直前の前記受信フレームに対して、前記受信重み付けステップで順次更新された最後の更新重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付けステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  3. 複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信装置において、
    第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信手段と、
    前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出手段と、
    前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握して、前記初期重み係数算出手段で算出された初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新する重み係数更新手段と、
    各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて前記重み係数更新手段で更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付け手段と、
    送信において、直前の前記受信フレームに対して、前記初期重み係数算出手段で算出された初期重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付け手段と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  4. 複数のアンテナを有し、マルチキャリア方式および時分割複信方式により無線通信を行う無線通信装置において、
    第1既知信号が配されたプリアンブル領域と、該プリアンブル領域に続くデータ領域とを有し、該データ領域には少なくとも時間軸方向に第2既知信号が複数配された受信フレームの信号を、前記複数のアンテナを介して受信する受信手段と、
    前記プリアンブル領域の前記第1既知信号に基づいて、前記データ領域のデータ信号に対する初期重み係数を算出する初期重み係数算出手段と、
    前記データ領域を、時間軸方向において、それぞれ前記第2既知信号を含む複数の分割領域として把握して、前記初期重み係数算出手段で算出された初期重み係数を、前記データ領域の順次の分割領域において、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて順次更新する重み係数更新手段と、
    各分割領域のデータ信号に、当該分割領域に含まれる前記第2既知信号に基づいて前記重み係数更新手段で更新された更新重み係数を重み付けする受信重み付け手段と、
    送信において、直前の前記受信フレームに対して、前記重み係数更新手段で順次更新された最後の更新重み係数を、送信信号に重み付けする送信重み付け手段と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
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