JP4953134B2 - 接地用具 - Google Patents
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Description
次に、アース金具の好ましい構成について説明する。アース金具は、アース金具本体と、金具本体に設けられ、キー金具を差し込むことができるキー金具差込穴と、締付機構と、締付動作ロック機構と、キー動作制限機構とを備える。なお、このアース金具に使用するキー金具は、キー本体と、キー本体の中間部に形成される段部とを有する。
インターロック機構の構成としては、絶縁棒に固定される係合金具と、係合金具に係合するインターロック金具と、絶縁棒とインターロック金具とを繋ぐ係止索を使用した構成が好適である。係止索は、係合金具とインターロック金具とを係合したときに絶縁棒が収縮状態を維持する。代表的には、係止索の一端を絶縁棒に、他端をインターロック金具に固定すると良い。このとき、係止索が絶縁棒の伸長機構を跨ぐようにすることで、係合金具とインターロック金具とを係合させたときに、係止索の長さ以上に絶縁棒を伸長できないようにすることができる。例えば、絶縁棒の伸長機構として、特殊警棒のように複数の筒状部材を入れ子状にした機構を使用する場合、内周側の筒状部材に係合金具を保持させ、この筒状部材よりも外周側の筒状部材に係止索の一端を固定する。この場合、係止索の他端は、インターロック機構に固定されているため、インターロック金具と係合金具とを係合させたときに、係止索の長さ以上に絶縁棒を伸長できなくすることができる。
キー金具は、作業中にキー金具を落としてしまわないように、絶縁棒のうち、作業者が実際に握って操作する部分に落下防止索を介して繋いでおくと良い。このようになすことにより、キー金具を落としてしまっても、落下防止索を手繰り寄せることで、キー金具を回収することができる。また、キー金具は、インターロック機構に繋いでいても良い。インターロック金具も常に作業者の近傍に存在するので、キー金具を回収し易い。この落下防止索も、上述した係止索と同様に、落下防止索を自動的に巻き取る巻き取り装置から繰り出されるようにすることが好ましい。落下防止索の巻き取り装置は、絶縁棒に固定すると良く、より好ましくは、絶縁棒の後端に固定すると、取り付け状態にないキー金具を常に手元に置くことができるので、次にキー金具を使うときに便利である。
絶縁棒2は、図2(A)に示すように、4つの円筒状部材21〜24を入れ子状にして形成されており、円筒状部材21の内周側に配置される円筒状部材22〜24を繰り出すことで伸長させることができるようになっている。なお、絶縁棒2は、公知の構造により、円筒状部材22、23および24が、それぞれ円筒状部材21、22および23から完全に抜けてしまわないようになっている。
把持金具3は、図1に示すように、絶縁棒2の先端にジョイントjを介して取り付けられて、電線や電線に取り付けられた被接地金具などの導電部材を把持する部材である。把持金具3を絶縁棒2に接続するジョイントjは、公知のユニバーサルジョイントを使用した。このユニバーサルジョイントにより、把持金具をジョイントの可動範囲内で屈曲させることができる。なお、ユニバーサルジョイントの他に、公知のボールジョイントを使用してもかまわない。
キー金具7は、図2(C)に示すように、略円筒状の部材であり、胴部7bと、胴部7bよりも径の小さな溝部7gと、円錐台形状のフランジ部(段部)7fと、先端部7tとを有する。なお、先端部7tの径は、後述するロックプレート9の抜け止め孔9hの内径よりも小さく、ロックプレート9のスリット9sの幅よりも小さい(図2(D)を参照)。
アース金具5は、図3(図3(A)は正面、(B)は上面、(C)は側面から見た部分断面図)に示すように、金具本体51と、挟持板(挟持片)53と、蝶ネジ(ネジ軸)52とを備える。金具本体51は、上片510と下片511と側片512と背片513とが一体になって形成されており、上片510と下片511とは対向するように背片513で連結され、側片512は上片510と背片513の側方に連結されている。上片510には蝶ネジ52が貫通されており、蝶ネジ52の先端に設けられる押圧片52tが下片511と対向するようになっている。また、下片511と蝶ネジ52の押圧片52tとの間に挟持板53が配置されている。挟持板53は、側片512の下端に配置することができると共に、背片513と干渉しないような形状を有し、位置決めピン531により下片511に下端に位置決めされている。この位置決めピン531の外周には圧縮バネ(第一弾性体)53sが配置されており、挟持板53は上片510の方向(図3(A)および(C)の上方)に押圧されている。これら金具本体51に設けられる蝶ネジ52、挟持板53および圧縮バネ53sからなる締付機構により、挟持板53と蝶ネジ52の押圧片52tとの間に接地対象を配置して、蝶ネジ52を締め付けた場合、挟持板53は下片511方向に移動するが、圧縮バネ53sの弾性により接地対象を押圧することができるので、挟持板53と蝶ネジ52の押圧片52tとの間で接地対象を締め付けることができる。その結果、接地対象にアース金具5を強固に固定することができる。
ロックプレート9は、図2(D)および図5に示すように、後述するインターロック金具6へのキー金具の抜き差しにより、インターロック金具6に対して係脱する矩形板状の部材である。ロックプレート9は、その厚さ方向に貫通する抜け止め孔9hと、抜け止め孔9hに連続して板の矩形短辺方向に開口するスリット9sとを有する。スリット9sのうち、開口部近傍は、角部が切り欠かれている。また、ロックプレート9には、ロックリング9rが設けられており、ロックリング9rが図1に示すように絶縁棒2の先端側のリング溝2gに嵌合されている。
インターロック金具6は、図5に示すように、上述のロックプレート9を挿入するプレート挿入穴(係合金具挿入穴)61が設けられており、接地作業を行なう前の接地用具1では、このプレート挿入穴61にロックプレート9が挿入されている。プレート挿入穴61は、ロックプレート9の外形にほぼ一致する矩形状の穴である。また、インターロック金具6には、プレート挿入穴61に直交して交差するようにロック解除穴(第二キー金具取付部)67が設けられている。即ち、ロック解除穴67の一部と、プレート挿入穴61の一部とが供用されている。
本発明の接地用具を使用して接地作業を行なうときは、次の[1]〜[6]の手順に従う。
[1] アース金具を接地対象に固定する
[2] キー金具をアース金具から取り外す
[3] キー金具をインターロック金具に差し込み、ロックプレートとインターロック金具との係合を解除する
[4] 絶縁棒を伸長する
[5] 把持金具で導電部材を把持する
[6] 架空送電線での作業を行なう
なお、本発明の接地用具は、キー金具を使用した相互ロック機構が、接地用具の各構成の動作を制限するので、上記の手順以外で、接地作業を行なうことができない。
キー金具が差し込まれた状態のアース金具を接地対象に固定する。図3を参照してすでに説明したように、接地対象に固定する前のアース金具5からキー金具7を抜くことはできない。そのため、インターロック金具にキー金具を差し込んで絶縁棒を伸長させることができない。つまり、現時点で、作業者の可能な操作をアース金具の取り付けに限定させることができる。
アース金具5で接地対象obを締め付けた状態からピン金具係止金具56による固定が解除されたピン金具55を引っ張ると、今度は、図4(B)に示すように、ピン金具55によるキー金具7の固定が解除される。固定が解除されたキー金具7は、圧縮バネ54sの弾性力が作用している回り止め片54に押し出されて、キー金具差込穴57から抜き取ることができる。ピン金具55を引っ張るときは、切り欠き面52pのうち、上片510から露出している部分を見て、切り欠き面52pがキー金具差込穴57に面していることを確認するとことが好ましい。なお、蝶ネジ52の頭部にマーカーを設けているのであれば、マーカーの位置から切り欠き面52pがキー金具差込穴57に面していることを確認しても良い。
次に、インターロック金具のロック解除穴にキー金具を差し込む。図6に示すように、キー金具7をロック解除穴67に差し込んだとき、キー金具7の先端部7tがロック片62のロック片先端部62tを押圧する。押圧されたロック片の先端部62tは、ロックプレート9の抜け止め孔9hから退出し、この抜け止め孔9hにキー金具7の先端部7tが進出する。ここで、キー金具7の先端部7tの外径は、ロックプレート9のスリット9sの幅よりも小さいため、爪金具63に押圧されているロックプレート9がプレート挿入穴61から押し出される。ロックプレート9を押し出した爪金具63は、図6の右方向に移動し、爪金具63の上部突片63uがロック解除穴の太径部67wの内部に進出する。このとき、上部突片63uは、キー金具7の溝部7gの位置に突出し、キー金具7をロック解除穴67から抜こうとしたときに、キー金具7のフランジ部7fを当て止めして、キー金具7をロック解除穴67から抜けないようにする。つまり、キー金具7の先端部7tが、ロック片62の先端部62tに押圧されても、キー金具7がロック解除穴67から抜けることがない。
ロックプレート9とインターロック金具6との係合が解除されたことで、絶縁棒2を伸長することができるようになる。絶縁棒2は、図2(A)を参照してすでに述べたように複数の筒状部材21〜24を入れ子状に構成した部材であり、入れ子22〜24を繰り出すことによって伸長することができる。接地作業を行なう作業者は、この入れ子状の筒状部材のうち、最も外周側にある筒状部材21を操作する。ここで、インターロック金具のナス型リング64e(図5および図6を参照)を石突き金具28に固定し、絶縁棒2を操作するときに、インターロック金具6が作業の邪魔にならないようにする。
絶縁棒を伸長した接地用具を操作して、絶縁棒の先端に設けられた把持金具に導電部材を把持させる。このとき、すでにアース金具が接地対象に接続されており、仮に、把持金具に電流が流れても、把持金具から接地線、アース金具を介して、接地対象に電流を逃がすことができる。把持金具で導電部材を把持させるときは、把持金具を導電部材に引っ掛けるようにして、把持金具の開口部に導電部材を案内する。なお、本例の把持金具3は、図1に示すように、絶縁棒2の先端にユニバーサルジョイントjを介して取り付けられており、ジョイントjの可動範囲内で屈曲自在である。
上述の[1]〜[5]の操作により、適正に接地作業が終了しているので、接地をした架空送電線の保守などの作業を安全に行なうことができる。
架空送電線での作業が終了した後は、以下の手順により、接地用具を取り外す作業を行なう。
[7] 導電部材から把持金具を外す
[8] 絶縁棒を短縮して、ロックプレートとインターロック金具を係合させる
[9] インターロック金具からキー金具を抜き取る
[10] アース金具にキー金具を差し込み、アース金具を接地対象から外す
なお、すでに説明した接地用具の各構成により、上記手順以外で接地用具を取り外すことはできない。
接地を行なっている状態では、図6に示すように、インターロック金具6にキー金具7が差し込まれており、このキー金具7をインターロック金具6から取り外すことができない。つまり、アース金具5にキー金具7を差し込むことができないため、図4(B)に示すように、蝶ネジ52を回転させてアース金具5を接地対象obから取り外すことができない。従って、この時点における作業者の可能な操作を導電部材から把持金具を外す操作に限定させることができる。なお、アース金具にキー金具が差し込まれていない状態が視覚的に確認できるので、作業者が接地対象からアース金具を取り外そうとしてアース金具に触れることも防止できる。
導電部材から把持金具を外した後も、まだ、インターロック金具からキー金具を抜くことができないため、作業者の可能な操作を、絶縁棒を短縮させる操作に限定させることができる。
絶縁棒を短縮したら、係止索により動かせる範囲が限定されていたインターロック金具を、ロックプレートに係合させることができるようになる。そこで、ロックプレートをインターロック金具のプレート挿入穴に挿入する。
最後に、キー金具をアース金具のキー金具差込穴に差し込んで、アース金具を接地対象から外す。図3(A)および(B)に示すように、差し込まれたキー金具7の先端部7tは、回り止め片54の先端片54tを押圧して、回り止め片54をキー金具差込穴57の奥(底部57b側)に押し込む。押し込まれた回り止め片54の本体片54bは、蝶ネジ52の軸部52aの切り欠き面52pに対向しない位置に移動する。そのため、軸部52aの切り欠き面52pが、本体片54bの側面に当て止めされることがないため、蝶ネジ52を回転させることができる。
係止索と落下防止索を自動巻き取り装置から繰り出す構成とした接地用具について以下に説明する。なお、以下に説明する構成以外は、上記した実施の形態と同一の部材を使用しているので、重複する構成については同一符号を付して説明を省略する。
2 絶縁棒 21,22,23,24 円筒状部材 2g リング溝 28 石突き金具
3 把持金具 31 固定把持片 32 可動把持片 33 軸部 j ジョイント
311 接地線取付台座 312 接地線引出孔
4 接地線
5 アース金具
51 金具本体 510 上片 511 下片 512 側片 513 背片 514 接続部
52 蝶ネジ 52a 軸部 52t 押圧片 52p 切り欠き面
52s 圧縮バネ 52f フランジ
53 挟持板 531 位置決めピン 53s 圧縮バネ n ナット
54 回り止め片 54b 本体片 54t 先端片 54s 圧縮バネ
55 ピン金具 55g ピン溝部 55f ピンフランジ部 55t ピン先端部
56 ピン金具係止金具 56t ペンシルダウン部
57 キー金具差込穴 57w 太径部 57n 細径部 57b 底部
6 インターロック金具
61 プレート挿入穴 6h 横穴
62 ロック片 62b ロック片胴部 62t ロック片先端部 62s 圧縮バネ
63 爪金具 63b 爪胴部 63p 板状部
63u 上部突片 63d 下部突片 63s 圧縮バネ
64 接続金具 64e ナス型リング
67 ロック解除穴 67w 太径部 67n 細径部 67vn 狭窄部 67b 底部
7 キー金具 7b 胴部 7g 溝部 7f フランジ部 7t 先端部
7r リング 70 巻き取り装置 79 落下防止索
8 係止索 80 巻き取り装置 85 長さ調節部材
9 ロックプレート 9h 抜け止め孔 9s スリット 9r ロックリング
100 接地用具 200 導電部材
101 絶縁棒 102 把持金具 103 接地線 104 アース金具
Claims (13)
- 伸縮自在の絶縁棒と、
絶縁棒の先端に取り付けられて導電部材を把持する把持金具と、
把持金具に接地線を介して接続されるアース金具とを有し、導電部材に流れる電流を接地へ逃がす接地用具であって、
接地用具は、
絶縁棒の伸長動作を制限するインターロック機構と、
アース金具とインターロック機構とに着脱可能なキー金具とを備え、
アース金具は、接地対象を締め付ける締付機構と、キー金具を取り付ける第一キー金具取付部と、締付機構の締め付け動作を制限する締付動作ロック機構と、第一キー金具取付部からのキー金具の着脱を制限する第一キー動作制限機構とを有し、
締付動作ロック機構は、キー金具を第一キー金具取付部に取り付けたときに、締付機構による締め付け動作を可能な状態にし、
第一キー動作制限機構は、締付機構の締め付け量が所定の量より大きくなったときに、第一キー金具取付部からキー金具を取り外すことができるように構成され、
インターロック機構は、キー金具を取り付ける第二キー金具取付部を有し、
キー金具の第二キー金具取付部への取り付けにより、絶縁棒の伸長動作を行なえるロック解除状態になるように構成されていることを特徴とする接地用具。 - インターロック機構は、さらに、第二キー金具取付部からのキー金具の着脱を制限する第二キー動作制限機構を有し、
第二キー動作制限機構は、ロック解除状態のときには、第二キー金具取付部からキー金具を取り外すことができないように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の接地用具。 - アース金具は、アース金具本体を備え、
このアース金具本体に設けられる第一キー金具取付部は、キー金具を差し込み可能なキー金具差込穴であることを特徴とする請求項1または2に記載の接地用具。 - キー金具は、
キー本体と、キー本体の中間部に形成される段部とを有し、
アース金具の締付機構は、
周面の一部がキー金具差込穴に露出するようにアース金具本体に対して進退自在に螺合し、先端部分で接地対象を押圧するネジ軸と、
接地対象を挟んでネジ軸の先端部分と対向する位置に配置され、接地対象が押圧される方向に移動可能なようにアース金具本体に支持される挟持片と、
挟持片とネジ軸との間に挟まれる接地対象を締め付ける方向に挟持片を付勢する第一弾性体とを有し、
締付動作ロック機構は、
ネジ軸の周面の一部を切り欠いて形成した切り欠き面と、
キー金具差込穴の内部に配置され、前記切り欠き面に当接することでネジ軸の回転を制限する当接面を有する回り止め部材と、
回り止め部材をキー金具差込穴の開口方向に付勢する第二弾性体とを有し、
前記回り止め部材は、キー金具をキー金具差込穴に差し込んだときに、キー金具に押圧されて前記当接面が切り欠き面と当接しない位置に移動するように構成され、
第一キー動作制限機構は、
キー金具差込穴の内部に進退可能なようにアース金具本体に取り付けられて、キー金具の段部に係合することでキー金具がキー金具差込穴から抜けないように固定するピン金具と、
ピン金具に対して進退可能なように、一端が挟持片に固定され、他端がピン金具に係合することによりピン金具を固定するピン金具係止金具とを有し、
前記挟持片が所定量移動することにより、ピン金具係止金具とピン金具との係合が解除されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の接地用具。 - ネジ軸の先端部分に遊嵌されて、ネジ軸の回転に共回りすることなく接地対象を押圧する押圧片を備えることを特徴とする請求項4に記載の接地用具。
- ネジ軸のうち、アース金具から突出する位置に、切り欠き面が向いている方向を示すマーカーが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の接地用具。
- インターロック機構は、
絶縁棒に固定される係合金具と、
キー金具を差し込むことができる第二キー金具取付部であるロック解除穴を有し、係合金具に係合するインターロック金具と、
絶縁棒とインターロック金具とを連結し、係合金具とインターロック金具とが係合したときに絶縁棒が収縮状態を維持する係止索とを備え、
ロック解除穴にキー金具を差し込むことで、係合金具とインターロック金具との係合を解除することができるように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の接地用具。 - 係合金具は、
ブロック状本体と、
ブロック状本体を貫通する抜け止め孔と、
一端が抜け止め孔に連通し、他端がブロック状本体の外方に開口し、抜け止め孔の径よりも小さい幅のスリットとを有し、
キー金具は、
キー本体と、
キー本体の中間部に設けられる段部と、
キー本体の先端に突出し、前記スリットの幅よりも径の小さな先端部とを有し、
インターロック金具は、
ロック解除穴に交差し、係合金具を挿入可能な係合金具挿入穴と、
ロック解除穴の開口部と係合金具挿入穴を挟んで反対の位置に配置され、キー金具の挿脱に伴ってロック解除穴の軸方向に移動可能なロック片と、
このロック片をロック解除穴の開口部方向に付勢する第三弾性体とを有し、このロック片は、抜け止め孔の内径よりも小さく、スリットの幅よりも大きな径を有する先端片を有しており、
ロック解除穴へのキー金具の差し込みによりロック片を後退させて係合金具をインターロック金具から着脱可能状態にすることを特徴とする請求項7に記載の接地用具。 - さらに、係合金具とインターロック金具との係合が解除されているときに、ロック解除穴からのキー金具の取り外しを制限するキー動作制限機構とを備え、
キー動作制限機構は、
係合金具挿入穴の奥に配置され、ロック解除穴の軸方向と交差する方向に進退可能な爪金具と、
爪金具を係合金具挿入穴の開口方向に付勢する第四弾性体とを有し、
係合金具とインターロック金具との係合の解除により、ロック解除穴の内部に爪金具の一部が進出してキー金具の段部に係合することでキー金具がロック解除穴から抜けないようにし、
係合金具を係合金具挿入穴に挿入して爪金具を押圧することにより、爪金具の一部をロック解除穴から退出させることでキー金具をロック解除穴から取り外せるように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の接地用具。 - 係止索を折り返して束ねることで係止索の長さを調節する長さ調節部材を備えることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の接地用具。
- 絶縁棒のうち、把持金具とは反対側の端部に固定され、係止索を自動的に巻き取る巻き取り装置を備えることを特徴とする請求項7〜10の何れか一項に記載の接地用具。
- キー金具を絶縁棒に連結する落下防止索と、
落下防止索を自動的に巻き取る巻き取り装置を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の接地用具。 - キー金具が着色されていることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の接地用具。
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