JP3851578B2 - ホースクランプ - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L33/00Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses
    • F16L33/02Hose-clips
    • F16L33/03Self-locking elastic clips

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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホースクランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
自らの弾性力を利用してホースを緊締するホースクランプでは、現場作業を考慮して予め拡径状態に保持して搬入できることが望ましい。この拡径状態の保持方法としては、ホースクランプとは別体のホルダにより両摘み片を把持するホルダタイプが知られている。しかしこの方法では拡径解除時にホルダを抜くと、ホースクランプの弾性力のためにホルダが弾き飛ばされて現場に散乱するという問題があった。そこで、ホースクランプ自体に拡径状態を保持可能な機能を備えたホルダレスタイプのものが普及しつつある。
【0003】
その一例として実開平6−69581号公報に開示されているものが知られている。図29に示すホースクランプ1は帯状の板ばね材を円環状に回曲したものであり、自由状態にて縮径状態を保っている。また、その周方向において拡径状態への変形が可能となっており、対向する両摘み片2,4を近接させ係止爪5が保持爪3に摺接すると両摘み片2,4は相対的に軸方向へずれ、係止爪5が保持爪3を乗り越えた後弾性復帰することにより係止され拡径状態に保持できるようになっている。この拡径状態を解除するためには両摘み片2,4をホースクランプ1の軸方向へ相対移動させることで保持爪3と係止爪5との係止が強制的に解除され、ホースクランプ1は自らの弾性力により縮径状態へ変形し、ホースを緊締可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したように拡径状態から縮径状態に変形させるには、保持爪3と係止爪5との係止を解除する必要があるためホースクランプ1の軸方向への操作を行わなければならない。これは両摘み片2,4の幅方向の端面に工具6などを当接させて挟みつけるという操作になる。しかし、この端面はホースクランプ1の板厚分でしかなく工具6との接触面積が少ない上に、両摘み片2,4は周方向において近接しているため市販されている工具6では挟みにくく力も加え難い。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、拡径状態から縮径状態への変形を容易に行うことができるホースクランプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、板ばね材を円環状に回曲してなるクランプ本体と、このクランプ本体の一端側で径方向外方にアーチ状に起立した第1摘み片と、他端側で径方向外方に起立し前記第1摘み片のアーチ部分を通過して前記第1摘み片と対向する第2摘み片と、前記両摘み片に設けられ相互に係止し合うことで前記クランプ本体を拡径状態に保持する係止手段とを備えたホースクランプであって、前記係止手段は、前記両摘み片が正対する中立状態から前記両摘み片をクランプ本体の径方向外方へオフセットさせた状態で係止して前記拡径状態を保持可能となっているものにおいて、前記係止手段は、前記第2摘み片において径方向外方へ突出して設けられた係止部と、前記第1摘み片のアーチ部分に設けられ前記係止部と係止可能な受け部とからなり、かつ前記係止部は拡径状態では前記受け部に係止し両摘み片を摘んで縮径状態へ移行させるときは、前記第2摘み片が前記第1摘み片に対して径方向内向きに相対的に変位することに伴って前記第1摘み片のアーチ部分をくぐり抜けて通過可能となっており、しかも前記係止部の上面には案内面が形成されて前記第1摘み片のアーチ部分をくぐり抜ける際に前記案内面が前記アーチ部分の内縁部と摺接することで、前記第2摘み片を前記第1摘み片に対して相対的に径方向内向きに変位させて前記くぐり抜け動作を案内可能としていることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の発明は、板ばね材を円環状に回曲してなるクランプ本体と、このクランプ本体の一端側で径方向外方にアーチ状に起立した第1摘み片と、他端側で径方向外方に起立し前記第1摘み片のアーチ部分を通過して前記第1摘み片と対向する第2摘み片と、前記両摘み片に設けられ相互に係止し合うことで前記クランプ本体を拡径状態に保持する係止手段とを備えたホースクランプであって、前記係止手段は、前記両摘み片が正対する中立状態から前記両摘み片をクランプ本体の軸方向へオフセットさせた状態で係止して前記拡径状態を保持可能となっているものにおいて、前記係止手段は、前記第2摘み片において径方向外方へ突出して設けられた係止部と、前記第1摘み片のアーチ部分に設けられ前記係止部と係止可能な受け部とからなり、且つ前記係止部は拡径状態では前記受け部に係止し、前記両摘み片を摘んで縮径状態へ移行させるときには、前記第2摘み片が前記第1摘み片に対して軸方向へ相対的に変位することに伴って前記受け部の側方に隣接した位置に配された通過凹部へ移動してここを通過可能となっており、しかも前記係止部には前記通過凹部側へ屈曲した案内面が形成され、前記係止爪が前記通過凹部を通過する際には前記案内面が前記通過凹部の内縁と摺接することで、前記第2摘み片を前記第1摘み片に対して前記クランプ本体の軸方向へ相対的に変位させて前記通過動作を案内可能としていることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のものにおいて、前記両摘み片のいずれか一方には傾斜面を有する誘導部が設けられ、前記両摘み片を前記クランプ本体の周方向に沿って接近させる方向に摘み操作したときに、前記傾斜面が他方の摘み片側に摺接することで、前記係止手段の係止が解除される方向へ前記両摘み片を相対的に変位可能としていることを特徴とするものである。
【0009】
さらに請求項4の発明は、請求項2記載のものにおいて、前記両摘み片のいずれか一方には傾斜面を有する誘導部が設けられ、前記両摘み片を前記クランプ本体の周方向に沿って接近させる方向に摘み操作したときに、前記傾斜面が他方の摘み片側に摺接することで、前記係止手段の係止が解除される方向へ前記両摘み片を相対的に変位可能とされ、かつ前記受け部が、前記誘導部を兼用して形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項5の発明は、板ばね材を円環状に回曲してなるクランプ本体と、このクランプ本体の一端側で径方向外方にアーチ状に起立した第1摘み片と、他端側で径方向外方に起立し前記第1摘み片のアーチ部分を通過して前記第1摘み片と対向する第2摘み片と、前記両摘み片に設けられ相互に係止し合うことで前記クランプ本体を拡径状態に保持する係止手段とを備えたホースクランプであって、前記両摘み片のいずれか一方には傾斜面を有する誘導部が設けられ、前記両摘み片を前記クランプ本体の周方向に沿って接近させる方向に摘み操作したときに、前記傾斜面が他方の摘み片側に摺接することで、前記係止手段の係止が解除される方向へ前記両摘み片を相対的に変位可能としており、また、前記係止手段は、前記第2摘み片において径方向外方へ突出して設けられた係止部と、前記第1摘み片のアーチ部分に設けられ前記係止部と係止可能な受け部とからなるとともに、前記受け部あるいは前記係止部が、前記誘導部を兼用して形成され、さらに、前記係止手段は、前記係止部あるいは前記受け部が、これらが設けられている側の摘み片と対向する側の摘み片に向けて突出するとともに、この係止手段は前記両摘み片が正対する中立状態にあるときに相互に引っ掛かり合うことで前記拡径状態を保持可能となっており、前記係止部は、前記両摘み片に対する前記クランプ本体の周方向に沿った摘み操作を行って前記傾斜面により前記両摘み片同士が正対する中立状態から前記クランプ本体を軸方向へずれたオフセット位置へ誘導されたときに前記傾斜面を乗り越えて前記受け部との係止が解離されるようになっているとともに、その後このオフセット位置への移動に伴って蓄勢された弾性反力により、前記受け部の裏側に回り込みつつ前記中立状態へ向けて復帰するようになっており、かつ、前記係止部の上面には逃がし面が形成されて、前記クランプ本体が縮径状態へ移行するときには前記受け部と摺接して両摘み片を径方向へ相対的に変位させることで、前記係止部が前記受け部の下側へ相対的に潜り込む動作を案内し、その後に弾性復帰させつつ前記クランプ本体を縮径状態へ移行可能とする構成であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明では、ホースクランプは係止手段が係止し合うことで拡径状態に保持されている。この拡径状態から縮径状態へと移行させる場合には、両摘み片を摘んで周方向に沿って接近させると、係止部と受け部とが周方向に互いに離れる方向に移動するため、係止が一旦解除される。これと共に、拡径状態では、両摘み片は径方向にオフセットされた状態であるため、クランプ本体の弾性復元力によりオフセット状態を解除する方向へ両摘み片が相対的に変位する。即ち、第2摘み片が第1摘み片に対して径方向内向きに相対的に変位する。そして、係止部が第1摘み片のアーチ部分をくぐり抜けてこれを通過して、ホースクランプは縮径状態へと至る。この係止部がアーチ部分を通過する際には、案内面がアーチ部分の内縁部と摺接可能としたため、係止部がアーチ部分を通過するときの引っ掛かりを解除できる。
つまり、拡径状態の係止を解除する際において、両摘み片に対する摘み操作が不足していると、係止部がアーチ部分の内縁部の下方にまで完全に到達していない状態となりうる。しかし、この状態で両摘み片を摘む力を解放しても、係止部の案内面がアーチ部分の内縁部と摺接することで、第2摘み片を第1摘み片に対して径方向内向きに相対的に変位させることができるため、係止部はアーチ部分に引っ掛かり合うことなく円滑に通過することができる。
【0014】
請求項2の発明では、拡径状態から縮径状態へと移行させる場合には、両摘み片を摘んで周方向に沿って接近させると、係止部と受け部とが周方向に互いに離れるため、係止が一旦解除される。そして拡径状態では、両摘み片は軸方向へオフセットされているため、上記の係止解除と共にクランプ本体の弾性復元力によりオフセット状態を解除する方向へ両摘み片が相対的に変位する。すると、係止部は受け部の側方にある通過凹部へと移動するため、以後は両摘み片を解放してやれば、係止部は通過凹部を通過してホースクリップ全体は縮径状態へと至る。
係止部が通過凹部へ至る際に、両摘み操作が不十分であると、係止部が通過凹部に完全に適合する位置にまで到達していないことがありうる。しかし、その場合にも、係止部の案内面が通過凹部の内縁と摺接することで、第2摘み片を第1摘み片に対して軸方向へ相対的に変位させ、係止部を通過凹部を通過可能な位置に導く。したがって、係止部は通過凹部へ引っかかることなくスムーズにここを通過可能となる。
【0015】
請求項3の発明では、拡径状態に保持されているホースクランプを縮径状態へと移行させるには、まず両摘み片を周方向に沿って接近させる方向に摘む。すると、誘導部の傾斜面が他方の摘み片側に摺接することで、ホースクランプを拡径状態に保持している係止手段の係止を解除する方向へ、両摘み片を相対的に変位させることができる。したがって、誘導部でもって係止解除方向へ両摘み片を強制的に誘導することができるため、確実に係止を解除可能となる。
【0017】
請求項4の発明によれば、受け部が誘導部を兼ねる構成であるため、ホースクリップ全体の構成を簡素化することができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、係止手段は両摘み片が正対し合う中立状態で係止している。この状態で両摘み片を周方向に沿って摘むと、傾斜面が係止部と摺接する。この過程で、係止部は傾斜面を通過すると、その後はクランプ本体の弾性反力にて受け部の裏側に回り込み、中立状態へと復帰する。このときには、係止手段の係止状態は解除されているものの、クランプ本体は未だ拡径状態にあるため、以後はクランプ本体の弾性反力によって両摘み片は縮径状態へ向けて離間する。このとき、逃がし面と受け部とが摺接し係止部を受け部の下側へ円滑に潜り込ませる。かくして、円滑に縮径状態への移行が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図4によって説明する。これらの図に示すホースクランプ10は帯状の板ばね材を円環状に回曲して形成され、クランプ本体10Aの周面には三角窓11が2ヶ所開口して図示しないホースの全周に均一な締付力を作用できるようになっている。
【0022】
ホースクランプ10の一端側には所定の長さ範囲に渡り溝部12が貫通形成されており、またこの側の端部は溝部12の一部分を含めて径方向へ起立し、アーチ状に形成された第1摘み片13となっている。さらに第1摘み片13の先端部分は図2ないし図4に示す左側へ周面に沿って屈曲した操作部14となっている。この操作部14は後述する係止爪18の形成位置よりも周方向に長く設けられている。また操作部14の幅方向における一方寄りには係止孔15(受け部)が開口している。
【0023】
ホースクランプ10の他端側は先細りの幅挟部16が形成され、溝部12内をくぐり抜けて溝部12の両側縁との間に所定の隙間を保有しつつこの両側縁とほぼ同一周面を形成するように入り込んでいる。
幅挟部16の先端部分は第2摘み片17となっており、径方向外方へ起立し、かつその先端は図2ないし図4における右側へ周面に沿って屈曲している。
【0024】
第2摘み片17の根元付近には前記係止孔15と係止可能な係止爪18(係止部)が係止孔15と周方向において同軸上に設けられている。係止爪18は幅挟部16の一方側の幅方向端縁から径方向外方へほぼ直角に屈曲して形成されている。上端部には引っ掛かり部19が設けられ第2摘み片17と対向する側へ突出して形成され、係止孔15と係止しホースクランプ10全体を拡径状態に保持できるようになっている。係止孔15と係止爪18とは、両摘み片13,17が中立状態にあるときには径方向にずれて位置している。そのため拡径状態では、両摘み片13,17を径方向にずらすことにより係止爪18と係止孔15とが係止可能となり、両摘み片13,17は径方向にずれた状態(以下、この状態をオフセットされた状態とする)のままで保持されている。
【0025】
前記した係止爪18の背側の端面は上端部から付け根にかけて下り勾配の斜面となった案内面20が形成されている。この案内面20はホースクランプ10を拡径状態から縮径状態へと変形させる際に操作部14の下縁に案内面20を摺接させることで両摘み片13,17の縮径方向への変形を行いやすくさせる役目を果たしている。さらに、この案内面20は、前記した両摘み片13,17のオフセット解除動作時において、操作部14の下縁と摺接することで、このオフセット解除動作の補助が可能となっている。つまり、両摘み片13,17を摘み操作する際に若干の摘み不足があって、係止爪18の先端が操作部14の下縁に完全に到達していない場合においても、案内面20が操作部14の下縁と摺接することで、係止爪18を確実に操作部14の下方を通過させることができる。
【0026】
次に上記した第1実施形態における作用効果を説明する。本発明のホースクランプ10は、図2に示す拡径状態で作業現場に搬入される。この拡径状態は、両摘み片13,17が径方向へオフセットされた状態で係止爪18の引っ掛かり部19と係止孔15とが係止した状態となっている。このように拡径したホースクランプ10を緊締すべきホース等に嵌めておき相手側の接続パイプ等にホースを差込み、ホースクランプ10を所定の位置へずらしてから拡径状態を解除する。
【0027】
拡径状態を解除するには第1摘み片13の操作部14と第2摘み片17の先端面に工具Tを当接させ力を加えて摘むと、両摘み片13,17が周方向に沿って近接するため係止爪18の引っ掛かり部19が係止孔15の孔縁から離れ係止が一旦外れる。この時、操作部14は係止爪18の設けられた位置よりも周方向に長く形成されているため、誤って係止爪18を工具Tで挟んでしまうことが防がれる。そして、上記したように拡径状態ではすでに両摘み片13,17が径方向へオフセットされた状態であるため、ホースクランプ10自らの弾性力により両摘み片13,17の径方向における位置が揃う自由状態へと戻る力が働く。そこで工具Tに加えていた力を徐々に緩めていけば第1摘み片13が径方向外方へ上がると共に第2摘み片17が径方向内方へ下がり、係止爪18が操作部14下方をくぐり抜けることが可能となる(図3参照)。そこで、係止爪18が操作部14の下縁を摺動するのに伴い両摘み片13,17はそれぞれ縮径方向へと急速に変形し、図4に示す縮径状態に至るとホースが緊締される。この時、係止爪18には案内面20が設けられているため、この案内面20により係止爪18が操作部14の下縁を摺動して縮径状態への変形が案内され、縮径変形動作がスムーズに行われるようになっている。
【0028】
このように拡径状態では、両摘み片13,17はすでに径方向へ相対的にオフセットされた状態で係止されているため、周方向への摘み操作を行うだけで拡径状態から縮径状態への変形が可能となる。したがって、従来のようにオフセット状態を経由させるために無理な操作を行わなくても容易に変形させることができる。また、両摘み片13,17の先端部分をそれぞれ周方向へ屈曲して形成したことにより工具Tでこれらを摘む際に工具Tの摘み操作部分の開き角度が大きくなるため力を加えやすい。よって拡径状態から縮径状態への変形操作を容易に行うことができる。
【0029】
また、拡径状態を解除する際に、両摘み片13,17の摘み具合が不足していた場合には、係止爪18の先端が操作部14の下縁まで到達しきっていない状態となる。しかし、この状態で工具Tの摘み力を開放しても、案内面20が操作部14の下縁と摺接してオフセット解除の不足分を補うため、係止爪18は操作部14を確実に通過することができる。したがって、係止解除操作のための両摘み片13,17の摘み操作に厳格性が要求されないため、これらの操作に熟練性が要らない。
【0030】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図5ないし図8によって説明する。第1実施形態との相違点は第1摘み片13と第2摘み片17とを係止解除方向へ相対的に変位させるための補助構造が付加されている点である。以下には第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、重複した構成については同一符合を付し、これに関する構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0031】
第1摘み片13の操作部14の下縁には、撓み性に乏しい補助片21(誘導部)が形成されている。この補助片21は操作部14の下縁から第2摘み片17に向けて延出されている。
【0032】
よって拡径状態を解除する際には、工具Tで両摘み片13,17を近接する方向へ摘み操作すると補助片21の下面が第2摘み片17の上面に当接し、この摘み操作に伴い補助片21と第2摘み片17とが相互に押し合う。するとこれらが径方向に押し合うことにより両摘み片13,17が相対的に径方向、即ちオフセット状態を解除する方向へずれるため、より確実にオフセット状態を解除可能となる。
【0033】
また、作業者が必要以上に両摘み片13,17を摘む操作をしても補助片21の先端下面が規制部22となり第2摘み片17の上面に当接するためその摘み操作が規制される。よって、両摘み片13,17が過度に摘まれることによりホースクランプ10が弾性限界を超えて復帰変形できなくなることが防がれると共に作業者の負担も軽減される。
【0034】
<第3実施形態>
上記した実施形態では、両摘み片13,17を径方向にオフセットさせたまま拡径状態に保持したが、例えば図9に示す第3実施形態のように中立状態では係止爪18(係止部)と係止孔15(受け部)とが軸方向の片側へずれた位置に形成し、拡径状態で両摘み片13,17を軸方向、つまり周方向に直交する方向にオフセットさせた状態で保持しても良い。よって上記した実施形態と同様な効果が得られ、重複した構成については同一符合を付し、これに関する構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0035】
<第4,第5実施形態>
上記した第2実施形態では第1摘み片13側に規制部22を設けたが、第2摘み片17側に設けても良い。即ち図10に示す第4実施形態であれば、第2摘み片17の先端が第1摘み片13に向けて直角に屈曲したものであり、図11に示す第5実施形態であれば、第2摘み片17の一方側周縁から径方向外方へ起立形成したものであっても良い。よって上記した第2実施形態と同様な効果が得られ、重複した構成については同一符合を付し、これに関する構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0036】
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態を図12ないし図19によって説明する。これらの図に示すホースクランプ10は、上記した実施形態と同様に帯状の板ばね材を円環状に回曲させて形成されている。クランプ本体10Aの一端側には、溝部12が貫通形成されている。また、この一端側は、溝部12を含むように径方向外側へ起立して折り曲げられた第1摘み片13となっている。第1摘み片13の先端部分は操作部14となり、この操作部14の下端には、通過凹部31が径方向外側に凹設され、後述する係止爪39を通過可能な空間を形成している。また、通過凹部31に隣接する位置で、かつ第1摘み片13の幅方向中央部分には、係止凹部30(受け部)が方形状に凹み形成されている。
【0037】
図12に示すように、クランプ本体10Aの他端側には、先細りとなった幅狭部16が設けられている。この幅挟部16は、上記したようにクランプ本体10Aを円環状に回曲させる際に、溝部12の両内側縁との間に所定の隙間を保有しつつ溝部12をくぐり抜ける。この幅挟部16の端部は、第2摘み片17となっている。この第2摘み片17には、操作部38と、段差部36と、係止爪39(係止部)とが設けられている。
【0038】
まず、係止爪39は、図13ないし図15に示すように、第2摘み片17の根元部分の一方側の側縁から径方向外側へ起立して形成されている。係止爪39の先端には、第1摘み片13の操作部14と対向する方向へ突出した引っ掛かり部42が設けられており、係止凹部30に引っ掛かり部42が引っ掛かることでホースクランプ10を拡径状態に保持することができる。また、ホースクランプ10が中立状態にあるときには、この係止凹部30と引っ掛かり部42との位置関係は、ホースクランプ10の軸方向に関してずれた関係となっており、逆にいえば、係止凹部30と引っ掛かり部42とが係止し合っている拡径状態においては、クランプ本体10A全体が軸方向にねじれたオフセット状態となっている。なお、前記したように、係止凹部30は第1摘み片13の幅方向中央部付近に設けられているため、拡径状態では、係止爪39は第1摘み片13の略中心軸上付近に位置している(図16参照)。
【0039】
係止爪39の背側の端縁は、先端から付け根にかけて緩やかな下り勾配の被押圧面40となっている。これは、工具Tで両摘み片13,17を摘む際に、誤って第1摘み片13ではなく係止爪39の背側を摘んでしまっても、被押圧面40に工具Tが案内されて第1摘み片40を摘むことができるようになっている。さらに、この被押圧面40は、ホースクランプ10が縮径状態から拡径状態へと変形する過程で、係止爪39が第1摘み片13の下方をくぐり抜ける時に、第1摘み片13の下端縁に当たることを配慮したものとなっている。
【0040】
操作部38は、第2摘み片17の先端部分に設けられ、径方向外側に起立して、第1摘み片13の操作部14と対向する位置関係となっている。操作部38と係止爪39との間には、第1摘み片13側の周面より一段径方向外側へずれた段差となっている段差部36が設けられている。拡径状態では、この段差部36と操作部38は、第1摘み片13の操作部14をくぐり抜けた位置に配されるようになっている。
【0041】
段差部36の側縁のうち、係止爪39が形成されていない側の側縁は、操作部38に近づくにつれて幅が広くなるようなテーパ部37(誘導部)となっている。両摘み片13、17を周方向に近接させるように摘むと、テーパ部37が第1摘み片13の内側縁である摺接部32と摺接することで、オフセット状態を解除する方向へ両摘み片13、17を強制的に誘導することが可能となっている。また、このテーパ部37の長さは、係止爪39が通過凹部31の一方側の側縁に掛かる位置から、この通過凹部31を通過可能な位置まで変位させるのに充分な長さに設定してある。
【0042】
また、係止爪39の先端は、図16から図18に示すように第2摘み片17から離れる側へ屈曲しており、その内面は案内面41となっている。案内面41は、前記した両摘み片13,17のオフセット解除動作時において、通過凹部31の一方側の側縁と摺接可能とすることで、このオフセット解除動作の補助が可能となっている。したがって、両摘み片13,17を摘み操作する際に、若干の摘み不足があって、係止爪39が通過凹部31内に完全に到達していない場合においても、案内面41が通過凹部31の一方側の側縁と摺接するため、係止爪39を通過凹部31を通過させることができる。
【0043】
次に、上記した第6実施形態における作用効果を説明する。このホースクランプ10は、図13、14における拡径状態に保持した状態で作業現場に搬入される。拡径状態では、両摘み片13、17は軸方向にオフセットされて、係止爪39と係止凹部30とが係止してオフセット状態に保持された状態となっている。ホースを所定の管に接続する際には、まずこの拡径状態のホースクランプ10をホースの所定の位置まで差し込んでから、管にホースを嵌合する。この嵌合部分にホースクランプ10を移動してこの拡径状態の解除がなされる。
【0044】
即ち、拡径状態から縮径状態へと変形させる場合には、図13に示すように、まず両操作部14、38をプライヤーなどの一般工具Tで摘んで、両操作部14、38を周方向に沿って近接させる。すると、係止爪39の先端が係止凹部30から抜け出るため、係止状態が一旦解除される。係止が解除されると、両摘み片13、17は、拡径状態で軸方向にオフセットされた状態で保持されているため、これ自身が有するばね力により、両摘み片13、17は軸方向に揃う位置まで戻ろうとする。ここで、上述した両摘み片13、17の摘み操作時には、テーパ部37が摺動部32に当接し、両操作部14、38の摘み操作に伴って、テーパ部37と摺動部32とが摺動するため、両摘み片13、17はオフセット解除方向へ強制的に誘導される(図17参照)。
【0045】
そして、係止爪39の先端が通過凹部31まで到達した時点で両摘み片13、17に加えていた力を開放すると、係止爪39が通過凹部31の下方を通過するため、クランプ本体10Aが縮径方向へ急速に復帰して、両摘み片13、17が図19に示す縮径状態に至ると、ホースが緊締される。
【0046】
以上のように、この実施形態では次のような作用効果が現れる。仮に係止爪39にテーパ面37を設けず、単にクランプ本体10Aの有する弾性復元力でもってオフセット状態を解除させる構造のものでは、工具Tの摘み状況によってはクランプ本体10Aがオフセット状態を解除して中立状態へと復帰する動作を阻害する場合もありえる。そのような場合には、工具Tの摘み操作を緩めると、再び係止爪39が係止凹部30に嵌り込んでしまうような係止状態へと復帰してしまう虞がある。しかるに、この実施形態では、両摘み片13,17を強制的にオフセット解除方向へ誘導するようにしているため、再び係止状態へ復帰することなく、確実に両摘み片13,17のオフセット状態を解除できる。
【0047】
また、拡径状態を解除する際に、両摘み片13,17の摘み不足となっていた場合には、係止爪39が通過凹部31と正対するまでには至らない。しかし、この状態で工具Tの摘み力を開放しても、案内面41が通過凹部31の一方側の側縁と摺接してオフセット解除の不足分を補うため、係止爪39は通過凹部31を確実に通過することができる(図17参照)。
【0048】
したがって、係止解除操作のための両摘み片13,17の摘み操作に厳格性が要求されないため、これらの操作に熟練性が要らない。
【0049】
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態を図20及び図21によって説明する。以下には、第6実施形態と異なる部分を中心に説明し、第6実施形態と重複した構造については同一符号を付し、これに関する作用及び効果は省略する。
【0050】
第1摘み片13の操作部14の下端縁には、鈎状の係止爪45(受け部)が設けられている。係止爪45は操作部14との連結部分付近から周方向に沿って第2摘み片17側に向けて折り曲げ形成されている。係止爪45の先端部分は、軸方向の一方側へ向けて突出している。また、この先端部分の側縁は、テーパ部46(誘導部)となっている(図20参照)。先端部分の端縁からは、引っ掛かり部47が周方向へ突出して設けられている。
【0051】
幅挟部16における第2摘み片17は、幅挟部16の端部を径方向外側に略直角に折り曲げて形成され、第1摘み片13と対向可能となっている。第2摘み片17の根元付近の一方側の側縁からは、係合部48(係止部)が径方向外側に略直角に起立して形成されている。係合部48は鈎状に形成され、その先端は下向きに屈曲した外れ止め44が形成されている。この外れ止め44は、係止爪45の引っ掛かり部47の内側に引っ掛かることで、両摘み片13,17をオフセット状態に保持している。また、引っ掛かり部47と外れ止め44が引っ掛かっている状態では、係合部48の起立した面となっている摺動部49が、係止爪45のテーパ部46と当接するようになっている。
【0052】
したがって、この第7実施形態によれば、図に示す拡径状態から縮径状態へ変形させる際に、両摘み片13、17を摘んで相互に接近させると、外れ止め44が引っ掛かり部47の内側から抜け出ると共に、摺動部49とテーパ部46とが摺接して両摘み片13,17を強制的にオフセット解除方向へ案内する(図21参照)。よって、以後は、第6実施形態と同様にしてホースクランプ10が縮径状態へと移行する。
【0053】
なお、拡径状態において両摘み片13、17に対する過度摘み操作がなされた場合には、係止爪45と第2摘み片17とが当たり合うことで、それ以上の摘み操作ができないように規制可能となっている。これにより、クランプ本体10Aが弾性限度を超えて摘まれるのを規制でき、クランプ本体10Aの真円性が保持される。なお、クランプ本来10Aの弾性限度内であれば、第7実施形態のような係止爪45としなくても、両摘み片13,17同士を当たり合わせることによる、過度の摘み規制を行うようにすることもありうる。
【0054】
<第8,第9実施形態>
上記した第7実施形態では、係合部48を鈎状に形成したが、違う形状であってもよい。
【0055】
即ち、第8実施形態であれば、図22に示すように、第2摘み片17の一方側の側縁から、略方形状の2つの突片50,51を設け、一方側の突片50(係止部)を引っ掛かり部47と引っ掛かり合わせることにより両摘み片13,17をオフセット状態に保持させ、他方側の突片51の一側縁をテーパ部46(誘導部)と摺動させるようにしてもよい。
【0056】
また、第9実施形態では、図23に示すように、係合部52を起立形成ではなく、幅挟部16の側方を周方向に切り欠き、自由端側を径方向外側へ向けて起こすことにより、係止爪45と係止させるようにしてもよい。
【0057】
<第10実施形態>
本発明の第10実施形態を、図24ないし図26によって説明する。上記した第1実施形態から第9実施形態では、いずれもホースクランプ10を拡径状態で軸方向あるいは径方向にオフセットした状態で保持されているものを示したが、以下の実施形態では、中立状態で拡径状態に保持したものとなっている。
【0058】
ここで示す第10実施形態は、オフセットの有無を除き、基本構造は第7実施形態と同様な構造となっている。したがって、以下には、第7実施形態と異なる部分を中心に説明し、第7実施形態と重複した構造については同一符号を付し、これに関する作用及び効果は省略する。
【0059】
図24に示す拡径状態では、両摘み片13、17は軸方向にずれていない中立状態で係止爪53(受け部)と係合部48(係止部)により保持されている。拡径状態に保持するためには、両摘み片13、17を一旦軸方向へオフセットさせてから係止爪53と係合部48とを係止させるようになっている。
【0060】
この拡径状態から縮径状態へと変形させるには、両摘み片13、17を摘み、力を加えて両摘み片13、17を周方向に沿って近接させると、係止爪53と係合部48との係止が解除されると共に、テーパ部54(誘導部)と摺動部49とが摺動しあって両摘み片13、17が軸方向へ相互に離れる方向へ徐々にオフセットされる(図25参照)。そのまま摘み操作を続け、テーパ部54の先端に係合部48が到達すると、オフセット方向への誘導手段がなくなるため、係止爪53が係合部48を乗り越えると、両摘み片13、17の弾性復元力により係合部48が係止爪53の裏側に廻り込んで、係合部48の背面が係止爪53の内面に当接する(図26参照)。すると、係合部48の背面は、所定の勾配を持った逃がし面48Aとなっているため、クランプ本体10Aの弾性復元力により、係止爪53が逃がし面48Aに案内されながら、相対的に係合部48が係止爪53の下に潜り込んで通過すると、両摘み片13,17の径方向への変位が戻り、クランプ本体10Aが縮径状態へと移行する。
【0061】
したがって、拡径状態の係止解除操作は周方向に両摘み片13,17を摘み操作するだけであるため、操作が容易に行える。加えて、この第10実施形態では、拡径状態では、クランプ本体10Aはオフセット状態ではなく中立状態で保持されているため、オフセットに伴うクランプ本体10Aの弾性反力が作用していないため、クランプ本体10Aの形状保持に有効である。
【0062】
<第11実施形態>
上記した第10実施形態では、係止爪53を第1摘み片13に設け、係合部48を第2摘み片17に設けたが、図27に示すように、逆配列、つまり係止爪53Aを第2摘み片17に設け、係合部48Bを第1摘み片13に設けてもよい。したがって、第10実施形態と同様にホースクランプ10を拡径状態から縮径状態への変形を可能とし、これと同様の効果が得られる。
【0063】
<第12実施形態>
上記した第10実施形態では、係合部48を鈎状に形成したが、図28に示すように、第2摘み片17の一方側の側縁から方形状の係合部55(係止部)を径方向に起立して形成して係止爪53(受け部)と係止可能とし、摺動部56を係合部55から第2摘み片17の先端側へ所定間隔ずらした位置に周方向への切り起こしによって形成し、テーパ部54(誘導部)と摺接可能としても良い。係合部55が係止爪53と引っ掛かり合うことでクランプ本体10Aを拡径状態に保持し、両摘み片13,17を摘んで周方向に接近させると、係合部55と係止爪53との係止が解除されると共にテーパ部54と摺動部56とが摺接し合って両摘み片13、17がオフセットされる。以後、第10,11実施形態と同様にしてホースクランプ10は縮径状態へと移行する。
【0064】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0065】
(1)上記した第1から第5実施形態では、操作部14に孔を開口して形成した係止孔15にて係止爪18との係止を行っているが、例えば操作部14を凹設して係止爪18との係止部分を設けても良い。
(2)上記した第2実施形態において、第1摘み片13に補助片21を設けたが、係止孔15の孔縁に両摘み片13,17を近接させる操作に伴い案内面20と相互に押し合うことが可能な補助面を設けても良い。
【0066】
(3)上記した第2実施形態では、補助片21により両摘み片13,17を近接させる摘み操作の規制も兼ねたが、例えばこの補助片21の先端部分に第2摘み片17に当接する規制部を新たに設けて規制効果を向上させても良い。
【0067】
(4)また係止孔15の孔縁に係止爪18の案内面20を当接させることで規制部としても良い。
(5)上記した第6実施形態では、操作部14に凹み形成された係止凹部30に係止爪39を引っ掛けてホースクランプ10を拡径状態に保持したが、貫通した孔状のものに係止爪39を嵌め入れても保持してもよく、また、凹みも孔もない操作部の面上に係止爪39を当接させてこれらの間に働く摩擦力によってホースクランプ10を拡径状態に保持しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるホースクランプの展開図
【図2】ホースクランプが拡径状態に保持された状態を示す部分断面図
【図3】拡径状態の係止を解除した様子を示す部分断面図
【図4】縮径状態を示す正面図
【図5】本発明の第2実施形態におけるホースクランプの展開図
【図6】ホースクランプが拡径状態に保持された状態を示す部分断面図
【図7】拡径状態の係止を解除した様子を示す部分断面図
【図8】縮径状態を示す正面図
【図9】本発明の第3実施形態におけるホースクランプの斜視図
【図10】本発明の第4実施形態におけるホースクランプの斜視図
【図11】本発明の第5実施形態におけるホースクランプの部分断面図
【図12】本発明の第6実施形態におけるホースクランプの展開図
【図13】ホースクランプが拡径状態に保持された状態を示す正面図
【図14】ホースクランプが拡径状態に保持された状態を示す斜視図
【図15】両摘み片がオフセット解除方向へ誘導された様子を示す斜視図
【図16】両摘み片が拡径状態に保持された様子を示す部分上面図
【図17】拡径状態を保持している係止が解除される途中の状態を示す部分上面図
【図18】拡径状態が解除された様子を示す部分上面図
【図19】縮径状態のホースクランプの正面図
【図20】本発明の第7実施形態におけるホースクランプの斜視図
【図21】(a)拡径状態で保持されている様子を示す概念図(b)拡径状態が解除される様子を示す概念図
【図22】本発明の第8実施形態におけるホースクランプの斜視図
【図23】本発明の第9実施形態におけるホースクランプの斜視図
【図24】本発明の第10実施形態におけるホースクランプが拡径状態に保持された状態を示す斜視図
【図25】テーパ部と摺動部が摺動しオフセット方向へ両摘み片を誘導する様子を示す斜視図
【図26】係止爪が係合部を乗り越える様子を示す斜視図
【図27】本発明の第11実施形態におけるホースクランプの拡径状態を示す斜視図
【図28】本発明の第12実施形態におけるホースクランプの拡径状態を示す斜視図
【図29】従来例における拡径状態の係止を解除する様子を示す斜視図
【符号の説明】
10…ホースクランプ
10A…クランプ本体
13…第1摘み片
15…係止孔(係合部)
17…第2摘み片
18,39…係止爪(係止部)
20,41…案内面
21…補助片(誘導部)
30…係止凹部(受け部)
31…通過凹部
37,46,54…テーパ部(誘導部)
45,53,48B…係止爪(受け部)
48,50,52,53A,55……係合部(係止部)
48A……逃がし面

Claims (5)

  1. 板ばね材を円環状に回曲してなるクランプ本体と、このクランプ本体の一端側で径方向外方にアーチ状に起立した第1摘み片と、他端側で径方向外方に起立し前記第1摘み片のアーチ部分を通過して前記第1摘み片と対向する第2摘み片と、前記両摘み片に設けられ相互に係止し合うことで前記クランプ本体を拡径状態に保持する係止手段とを備えたホースクランプであって、
    前記係止手段は、前記両摘み片が正対する中立状態から前記両摘み片をクランプ本体の径方向外方へオフセットさせた状態で係止して前記拡径状態を保持可能となっているものにおいて、
    前記係止手段は、前記第2摘み片において径方向外方へ突出して設けられた係止部と、前記第1摘み片のアーチ部分に設けられ前記係止部と係止可能な受け部とからなり、かつ前記係止部は拡径状態では前記受け部に係止し両摘み片を摘んで縮径状態へ移行させるときは、前記第2摘み片が前記第1摘み片に対して径方向内向きに相対的に変位することに伴って前記第1摘み片のアーチ部分をくぐり抜けて通過可能となっており、しかも前記係止部の上面には案内面が形成されて前記第1摘み片のアーチ部分をくぐり抜ける際に前記案内面が前記アーチ部分の内縁部と摺接することで、前記第2摘み片を前記第1摘み片に対して相対的に径方向内向きに変位させて前記くぐり抜け動作を案内可能としていることを特徴とするホースクランプ。
  2. 板ばね材を円環状に回曲してなるクランプ本体と、このクランプ本体の一端側で径方向外方にアーチ状に起立した第1摘み片と、他端側で径方向外方に起立し前記第1摘み片のアーチ部分を通過して前記第1摘み片と対向する第2摘み片と、前記両摘み片に設けられ相互に係止し合うことで前記クランプ本体を拡径状態に保持する係止手段とを備えたホースクランプであって、
    前記係止手段は、前記両摘み片が正対する中立状態から前記両摘み片をクランプ本体の軸方向へオフセットさせた状態で係止して前記拡径状態を保持可能となっているものにおいて、
    前記係止手段は、前記第2摘み片において径方向外方へ突出して設けられた係止部と、前記第1摘み片のアーチ部分に設けられ前記係止部と係止可能な受け部とからなり、且つ前記係止部は拡径状態では前記受け部に係止し、前記両摘み片を摘んで縮径状態へ移行させるときには、前記第2摘み片が前記第1摘み片に対して軸方向へ相対的に変位することに伴って前記受け部の側方に隣接した位置に配された通過凹部へ移動してここを通過可能となっており、しかも前記係止部には前記通過凹部側へ屈曲した案内面が形成され、前記係止爪が前記通過凹部を通過する際には前記案内面が前記通過凹部の内縁と摺接することで、前記第2摘み片を前記第1摘み片に対して前記クランプ本体の軸方向へ相対的に変位させて前記通過動作を案内可能としていることを特徴とするホースクランプ。
  3. 前記両摘み片のいずれか一方には傾斜面を有する誘導部が設けられ、前記両摘み片を前記クランプ本体の周方向に沿って接近させる方向に摘み操作したときに、前記傾斜面が他方の摘み片側に摺接することで、前記係止手段の係止が解除される方向へ前記両摘み片を相対的に変位可能としていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホースクランプ。
  4. 前記両摘み片のいずれか一方には傾斜面を有する誘導部が設けられ、前記両摘み片を前記クランプ本体の周方向に沿って接近させる方向に摘み操作したときに、前記傾斜面が他方の摘み片側に摺接することで、前記係止手段の係止が解除される方向へ前記両摘み片を相対的に変位可能とされ、
    かつ前記受け部が、前記誘導部を兼用して形成されていることを特徴とする請求項2記載のホースクランプ。
  5. 板ばね材を円環状に回曲してなるクランプ本体と、このクランプ本体の一端側で径方向外方にアーチ状に起立した第1摘み片と、他端側で径方向外方に起立し前記第1摘み片のアーチ部分を通過して前記第1摘み片と対向する第2摘み片と、前記両摘み片に設けられ相互に係止し合うことで前記クランプ本体を拡径状態に保持する係止手 段とを備えたホースクランプであって、
    前記両摘み片のいずれか一方には傾斜面を有する誘導部が設けられ、前記両摘み片を前記クランプ本体の周方向に沿って接近させる方向に摘み操作したときに、前記傾斜面が他方の摘み片側に摺接することで、前記係止手段の係止が解除される方向へ前記両摘み片を相対的に変位可能としており、
    また、前記係止手段は、前記第2摘み片において径方向外方へ突出して設けられた係止部と、前記第1摘み片のアーチ部分に設けられ前記係止部と係止可能な受け部とからなるとともに、前記受け部あるいは前記係止部が、前記誘導部を兼用して形成され、
    さらに、前記係止手段は、前記係止部あるいは前記受け部が、これらが設けられている側の摘み片と対向する側の摘み片に向けて突出するとともに、この係止手段は前記両摘み片が正対する中立状態にあるときに相互に引っ掛かり合うことで前記拡径状態を保持可能となっており、
    前記係止部は、
    前記両摘み片に対する前記クランプ本体の周方向に沿った摘み操作を行って前記傾斜面により前記両摘み片同士が正対する中立状態から前記クランプ本体を軸方向へずれたオフセット位置へ誘導されたときに前記傾斜面を乗り越えて前記受け部との係止が解離されるようになっているとともに、その後このオフセット位置への移動に伴って蓄勢された弾性反力により、前記受け部の裏側に回り込みつつ前記中立状態へ向けて復帰するようになっており、かつ、前記係止部の上面には逃がし面が形成されて、前記クランプ本体が縮径状態へ移行するときには前記受け部と摺接して両摘み片を径方向へ相対的に変位させることで、前記係止部が前記受け部の下側へ相対的に潜り込む動作を案内し、その後に弾性復帰させつつ前記クランプ本体を縮径状態へ移行可能とする構成であることを特徴とするホースクランプ。
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