JP4952835B2 - 変形折返しダイポールアンテナ及びそのインピーダンス調整方法、アンテナ装置 - Google Patents

変形折返しダイポールアンテナ及びそのインピーダンス調整方法、アンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、短絡部によって接続された2つの平行部を、互いに対向するコの字状に変形してなる変形折返しダイポールアンテナ及びそのインピーダンス調整方法に関するものである。また、変形折返しダイポールアンテナを備えたアンテナ装置に関するものである。
折返しダイポールアンテナとして、特許文献1(例えば特許文献1の図1参照)に示されるように変形された構造のものが知られている。
このアンテナは、互いに平行に配置された対をなす平行部(辺部9,12と辺部10,13)と、2つの平行部の両端をそれぞれ接続する短絡部(折返し構造11,14)と、を備えている。そして、一方の平行部(辺部9,12)は、長手方向における電気長中央に給電点を有している。
給電点を有さない側の平行部(辺部10,13)は、互いに対向して配置された一対の対向辺部と、該対向辺部の一端を連結する連結辺部(折返し構造16,18の間の部位)を有するコの字状となっている。
一方、給電点を有する側の平行部(辺部9,12)は、コの字状の平行部(辺部10,13)のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の一方(辺部10側)に平行に配置されたL字部(辺部9)と、コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の他方(辺部13側)に平行に配置されたL字部(辺部12)とを有している。
2つのL字部(辺部9と辺部12)は、連結辺部(折返し構造16,18の間の部位)との対向部位(折返し構造15,17よりも先端側の部位)側の端部が間隔をおいて向かい合うとともに、連結辺部との対向部位が同一直線上に配置されて略コの字状をなしている。また、連結辺部との対向部位側の端部がともに給電点となっている。
このように、特許文献1に示される折返しダイポールアンテナは、短絡部によって接続された2つの平行部を、互いに対向するコの字状(一方の平行部は2つのL字部による略コの字状)に変形してなる、変形折返しダイポールアンテナとなっている。
特開2005−260567号公報
ところで、折返しダイポールアンテナでは、各平行部における幅を、それぞれの平行部において長手方向全域で均一とし、給電点を有する側の平行部の幅と給電点を有さない側の平行部の幅の比によって、インピーダンスを調整できることが周知である(例えば特開2004−228917号公報参照)。
この周知のインピーダンス調整方法を、上記したコの字形状の変形折返しダイポールアンテナに適用すると、インピーダンスを高くする場合には、各平行部の長手方向全域において、給電点を有する側の略コの字状の平行部の幅を、給電点を有さない側のコの字状の平行部の幅よりも細くすることとなる。
例えば2つの平行部の幅が等しいコの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンスを高くしようとすると、例えば給電点を有する側の平行部の幅を、その長手方向全域において例えば調整前よりも細くし、給電点を有さない側の平行部の幅を、その長手方向全域において例えば調整前よりも広くすることとなる。この場合、平行部のコの字がなす平面に沿う方向におけるアンテナの外形寸法は、幅を広くした給電点を有さない側の平行部によって決定されることとなり、対向辺部に沿う方向及び連結辺部に沿う方向いずれも、調整前に比べてアンテナの体格が増大してしまう。特に、平行部がコの字形状を有する折返しダイポールアンテナでは、連結辺部に沿う方向において2つの対向辺部が並設されているため、2つの対向辺部それぞれでの幅増大の影響を受け、連結辺部に沿う方向の体格が増大してしまう。
また、インピーダンスを低くする場合には、各平行部の長手方向全域において、給電点を有する側の略コの字状の平行部の幅を、給電点を有さない側のコの字状の平行部の幅よりも広くすることとなる。
例えば2つの平行部の幅が等しいコの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンスを低くしようとすると、例えば給電点を有する側の平行部の幅を、その長手方向全域において例えば調整前よりも広くし、給電点を有さない側の平行部の幅を、その長手方向全域において例えば調整前よりも細くすることとなる。この場合、平行部のコの字がなす平面に沿う方向におけるアンテナの外形寸法は、幅を広くした給電点を有する側の平行部によって決定されることとなり、対向辺部に沿う方向及び連結辺部に沿う方向いずれも、調整前に比べてアンテナの体格が増大してしまう。特に、2つの対向辺部それぞれでの幅増大の影響を受けるため、連結辺部に沿う方向の体格が増大してしまう。
このように、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナでは、同軸ケーブルや平行フィーダー線など外部機器とのインピーダンス整合を図るべく、インピーダンス調整を行うと、一方の平行部における2つの対向辺部の幅が、ともに調整前よりも広くなるため、特に連結辺部に沿う方向の体格が増大する恐れがある。
なお、一方の平行部の幅を固定し、他方の平行部の幅を細くすることで、体格の増大を抑制することも考えられるが、この方法では、幅を狭くすることに製造上の限界があり、特に小型アンテナのように元々幅の狭いアンテナほど、インピーダンスの調整域が狭くなる。
本発明は上記問題点に鑑み、連結辺部に沿う方向の体格の増大を抑制しつつ、アンテナのインピーダンスを所望の値に調整されたコの字形状の変形折返しダイポールアンテナ及びその調整方法、アンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明者は、導電材料からなり、互いに平行に配置された対をなす平行部と、導電材料からなり、平行部よりも短い長さを有して、2つの平行部の両端をそれぞれ接続する短絡部と、を備え、2つの平行部のうち、一方の平行部は、長手方向中央に給電点を有し、給電点を有さない側の平行部は、互いに対向して配置された一対の対向辺部と、該対向辺部の一端を連結する連結辺部を有するコの字状とされ、給電点を有する側の平行部は、コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の一方に平行に配置されたL字部と、コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の他方に平行に配置されたL字部とを有し、2つのL字部は、連結辺部との対向部位側の端部が給電点とされ、給電点とされる端部が間隔をおいて向かい合うとともに、連結辺部との対向部位が同一直線上に配置されて略コの字状をなす構成の折返しダイポールアンテナ、すなわち、短絡部によって接続された2つの平行部を、互いに対向するコの字状(一方の平行部は2つのL字部による略コの字状)に変形してなる変形折返しダイポールアンテナについて、鋭意検討を行った。
以下の発明は、鋭意検討の結果、得られた知見に基づくものである。その詳細は、発明を実施するための形態のはじめに記載する。
請求項1に記載の発明は、上記したコの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法であって、平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、2つのL字部における連結辺部との対向部位の幅W2を、2つのL字部における対向辺部との対向部位の幅W1、コの字状の平行部における連結辺部の幅W4、及びコの字状の平行部における対向辺部の幅W3よりも広くすることを特徴とする。
このように、給電側の平行部のうちの連結辺部との対向部位の幅W2を、非給電側の平行部のうちの連結辺部の幅W4よりも広くすると、幅W2が幅W4と等しい構成や、幅W2が幅W4よりも狭い構成に比べて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンスを高くすることができる。この点は、本発明者によって確認されている。
また、本発明では、給電側の平行部のうちの連結辺部との対向部位の幅W2を、給電側の平行部のうちの対向辺部との対向部位の幅W1、及び、非給電側の平行部のうちの対向辺部の幅W3よりも広くするので、連結辺部に沿う方向の体格の増大を抑制することができる。
したがって、本発明に係る調整方法によれば、連結辺部に沿う方向の体格の増大が抑制され、且つ、アンテナのインピーダンスが、調整前よりも高い所望の値に調整されたコの字形状の変形折返しダイポールアンテナを得ることができる。
請求項2に記載の発明も、上記したコの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法であって、平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、コの字状の平行部における連結辺部の幅W4を、コの字状の平行部における対向辺部の幅W3、2つのL字部における連結辺部との対向部位の幅W2、及び2つのL字部における対向辺部との対向部位の幅W1よりも広くすることを特徴とする。
このように、非給電側の平行部のうちの連結辺部の幅W4を、給電側の平行部のうちの連結辺部に対向する部位の幅W2よりも広くする、換言すれば、給電側の平行部のうちの連結辺部との対向部位の幅W2を、非給電側の平行部のうちの連結辺部の幅W4よりも狭くすると、幅W4が幅W2と等しい構成や、幅W4が幅W2よりも狭い構成に比べて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンスを低くすることができる。この点は、本発明者によって確認されている。
また、本発明では、非給電側の平行部のうちの連結辺部の幅W4を、非給電側の平行部のうちの対向辺部の幅W3、及び、給電側の平行部のうちの対向辺部との対向部位の幅W1よりも広くするので、連結辺部に沿う方向の体格の増大を抑制することができる。
したがって、本発明に係る調整方法によれば、連結辺部に沿う方向の体格の増大が抑制され、且つ、アンテナのインピーダンスが、調整前よりも低い所望の値に調整されたコの字形状の変形折返しダイポールアンテナを得ることができる。
請求項3に記載の発明も、上記したコの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法であって、平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、コの字状の平行部における対向辺部の幅W3、及び、2つのL字部における対向辺部との対向部位の幅W1を固定した状態で、コの字状の平行部における連結辺部の幅W4と2つのL字部における連結辺部との対向部位の幅W2との比を調整することを特徴とする。
このように、非給電側の平行部における対向辺部の幅W3と、給電側の平行部において対向辺部と対向する部位の幅W1とを変えずに、非給電側の平行部うちの連結辺部の幅W4と給電側の平行部のうちの連結辺部と対向する部位の幅W2のみを変えることで、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンスを調整することができる。具体的には、比W2/W4を大きくすると、インピーダンスを高くでき、比W2/W4を小さくすると、インピーダンスを低くすることができる。
したがって、本発明によれば、幅W1及び幅W3を広くせずに、幅W2及び幅W4の一方を幅W2及び幅W4の他方よりも広くしてインピーダンスを調整するので、連結辺部に沿う方向の体格の増大を、より効果的に抑制することができる。
次に、請求項4に記載の発明は、上記コの字形状の変形折返しダイポールアンテナであって、平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、2つのL字部における連結辺部との対向部位の幅W2が、2つのL字部における対向辺部との対向部位の幅W1、コの字状の平行部における連結辺部の幅W4、及びコの字状の平行部における対向辺部の幅W3よりも広くされていることを特徴とする。
本発明に係る変形折返しダイポールアンテナは、請求項1に記載の調整方法によって得られたものである。したがって、その作用効果は、請求項1に記載の発明と同様であるので、その記載を省略する。
また、請求項5に記載の発明も、上記コの字形状の変形折返しダイポールアンテナであって、平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、コの字状の平行部における連結辺部の幅W4が、コの字状の平行部における対向辺部の幅W3、2つのL字部における連結辺部との対向部位の幅W2、及び2つのL字部における対向辺部との対向部位の幅W1よりも広くされていることを特徴とする。
本発明に係る変形折返しダイポールアンテナは、請求項2に記載の調整方法によって得られたものである。したがって、その作用効果は、請求項2に記載の発明と同様であるので、その記載を省略する。
上記した発明では、請求項6に記載のように、誘電材料からなり、厚み方向に導体パターンが多層に配置された基板を備え、異なる2層に位置する導体パターンにより、2つの平行部が構成され、基板に設けた孔内に導電部材を配置してなる層間接続部により、短絡部が構成されたものとすると良い。
これによれば、多層基板の構成の一部を用いてコの字形状の折返しダイポールアンテナを完全に構成できるので、金属板や金属線などを用いて、平行部及び短絡部の少なくとも一部を構成するよりも、アンテナの構成を簡素化し、ひいては製造コストを低減することが可能である。
また、誘電材料からなる基板の波長短縮効果により線路長を稼いで、アンテナをより小型化することもできる。
次に、請求項7に記載の発明は、請求項4〜6いずれかに記載の変形折返しダイポールアンテナを備えるアンテナ装置であって、変形折返しダイポールアンテナは、連結辺部が鉛直方向に平行となり、一対の対向辺部が鉛直方向に対して垂直となるように配置されることを特徴とする。
このように、連結辺部及び給電側の平行部のうちの連結辺部と対向する部位、すなわち電波放射に主として寄与する部位を、鉛直方向に平行とすると、連結辺部が鉛直方向に対して垂直となるように配置される構成に比べて、アンテナ利得(垂直偏波利得)を向上することができる。また、垂直偏波に対し、鉛直方向上方を基準とした半球面における指向性を無指向性とすることができる。
請求項8に記載のように、変形折返しダイポールアンテナはVICS用のアンテナであり、GPS用のアンテナとともに共通基板に設けられ、GPS用のアンテナは、放射素子の形成面が鉛直方向に対して垂直となるように設けられると良い。
これによれば、GPS用とVICS用の両アンテナを共通基板に設けつつ、垂直偏波に対し、鉛直方向上方を基準とした半球面における指向性を無指向性とすることができる。なお、VICS(道路交通情報通信システム)は、財団法人道路交通情報通信システムセンターの登録商標である。以下においては、VICSについて、登録商標である旨の記載を省略する。
請求項9に記載のように、鉛直方向に対して垂直な面を有し、鉛直方向において、一対の対向辺部をなす第1対向辺部よりも第2対向辺部に対して近くなるように配置される金属部材を備え、一対の対向辺部及び給電点を有する側の平行部における対向辺部との対向部位において、金属部材に近い第2対向辺部及び該第2対向辺部との対向部位の長さを、金属部材に遠い第1対向辺部及び該第1対向辺部との対向部位の長さよりも短くすると良い。
上記金属部材を備える場合、金属部材に近い第2対向辺部及び該第2対向辺部との対向部位に電流が流れると、金属部材にイメージ電流が誘起され、このイメージ電流の分、第2対向辺部及び該第2対向辺部との対向部位側の電気長が長くなる。これに対し、本発明では、イメージ電流分を含む第2対向辺部及び該第2対向辺部との対向部位の電気長が、第1対向辺部及び該第1対向辺部との対向部位のほぼ等しくなるように、第2対向辺部及び該第2対向辺部との対向部位の長さを、第1対向辺部及び該第1対向辺部との対向部位の長さよりも短くする。したがって、イメージ電流を考慮せず、第2対向辺部及び該第2対向辺部との対向部位の電気長が、第1対向辺部及び該第1対向辺部との対向部位のほぼ等しい構成に比べて、垂直偏波に対する鉛直方向上方を基準とした半球面の無指向性を向上することができる。
請求項10に記載のように、金属部材として地板を含んでも良いし、請求項11に記載のように、電磁波シールド部材を含んでも良い。
折返しダイポールアンテナの概略構成を示す図である。 コの字状に変形された変形折返しダイポールアンテナの概略構成を示す断面図である。 インピーダンスの精査に用いた、コの字状の変形折返しダイポールアンテナの構成を示す図であり、(a)は給電側の平行部上から見た平面図、(b)は非給電側の平行部上から見た平面図、(c)は(a)のIIIC−IIIC線に沿う断面図である。 (a)は幅W1〜W4を等しくしたときの各平行部の概略構成を示す図、(b)はそのときのアンテナの入力特性を示すスミスチャートである。 (a)は幅W1,W2を、幅W3,W4よりも広くしたときの各平行部の概略構成を示す図、(b)はそのときのアンテナの入力特性を示すスミスチャートである。 (a)は幅W1,W2を、幅W3,W4よりも細くしたときの各平行部の概略構成を示す図、(b)はそのときのアンテナの入力特性を示すスミスチャートである。 (a)は幅W4を、幅W1〜W3よりも広くしたときの各平行部の概略構成を示す図、(b)はそのときのアンテナの入力特性を示すスミスチャートである。 (a)は幅W2,W4を、幅W1,W3よりも広くしたときの各平行部の概略構成を示す図、(b)はそのときのアンテナの入力特性を示すスミスチャートである。 (a)は幅W2を、幅W1,W3,W4よりも広くしたときの各平行部の概略構成を示す図、(b)はそのときのアンテナの入力特性を示すスミスチャートである。 第1実施形態に係るコの字状の変形折返しダイポールアンテナのうち、平行部を示す平面図であり、(a)は給電側の平行部、(b)は非給電側の平行部を示している。 変形例を示す平面図であり、(a)は給電側の平行部、(b)は非給電側の平行部を示している。 第2実施形態に係るコの字状の変形折返しダイポールアンテナのうち、平行部を示す平面図であり、(a)は給電側の平行部、(b)は非給電側の平行部を示している。 第3実施形態に係る車両用アンテナ装置の概略構成を示す斜視図である。 車両用アンテナ装置のうち、VICS用アンテナ及びGPS用アンテナの周辺を拡大した斜視図である。 VICS用アンテナに適用した変形折返しダイポールアンテナのうち、平行部を示す平面図であり、(a)は給電側の平行部、(b)は非給電側の平行部を示している。 変形折返しダイポールアンテナの、垂直偏波に対する指向性を示す図であり、(a)本実施形態、(b)は参考例として対向辺部の長さが同じ構成を示している。
本発明の実施形態について説明する前に、本発明者が本発明を創作するに至った経緯を説明する。なお、以下においては、後述する基板30の厚み方向を単に厚み方向とし、基板30の平面(表面31及び裏面32)に沿う方向、換言すれば平行部22,23のコの字(平行部22は略コの字)がなす平面を単に平面に沿う方向とする。また、平面に沿う方向であって、コの字形状の平行部22,23における連結辺部に沿う方向をV方向、対向辺部に沿う方向をH方向とする。
先ず、従来周知の折返しダイポールアンテナについて説明する。図1に示すように、折返しダイポールアンテナとは、ともに電気長L1が約1/2波長であり、互いに平行に配置された2つの平行部21と、平行部21よりも十分に短い長さを有して、2つの平行部21の両端をそれぞれ電気的に接続する短絡部24とにより構成されている。2つの平行部21のうち、一方の平行部22における電気長の中央に給電点が設けられている。したがって、換言すれば、半波長ダイポールアンテナと同構造の給電側の平行部22に対して、非給電側の平行部23が、その全長において対向するように平行に配置され、平行部22,23の両端が短絡部24によって接続されることで、折返しダイポールアンテナとなっている。この折返しダイポールアンテナのインピーダンスRは、ダイポールアンテナの4倍の約293Ωである。
このような折返しダイポールアンテナのうち、本発明者は、図2に示すように、短絡部24によって接続された2つの平行部22,23を、互いに対向するコの字状(給電側の平行部22は2つのL字部による略コの字状)に変形してなる変形折返しダイポールアンテナ20について、鋭意検討を行った。このように折返しダイポールアンテナの平行部22,23を変形させると、図1に示す構造に比べてインピーダンスを低くすることができる(例えば後述する図4参照)。
具体的には、VICS帯域(2.5GHz)用の変形折返しダイポールアンテナ20を作成した。なお、VICS(VehicleInformation and Communication System)は、財団法人道路交通情報通信システムセンターの登録商標である。
先ず、図3に示すように、誘電材料からなり、所定厚さを有する平面矩形状の基板30であって、表面31全面及び裏面32全面に導体箔が形成されたものを準備した。上記検討では、基板30として、厚さが0.8mmのガラスエポキシ基板(FR−4)を用い、導体箔として、厚さが18μmの銅箔を用いた。
そして、表面31及び裏面32の導体箔をパターニングして、コの字状の平行部21とした。上記検討では、表面31側を給電側の平行部22、裏面32側を非給電側の平行部23とした。また、基板30に、厚み方向に貫通する貫通孔33を形成し、この貫通孔33内に導電部材を配置することで、給電側の平行部22の端部と非給電側の平行部23の端部とを接続する短絡部24とした。上記検討では、貫通孔33内をメッキしてなるφ0.3mmの短絡部24を用いた。
2つの平行部22,23のうち、先ず、非給電側の平行部23から説明する。非給電側の平行部23は、図3(b)に示すように、コの字において、互いに対向する一対の対向辺部23a1,23a2と、該対向辺部23a1,23a2における同一側の一端を連結する連結辺部23bを有している。
図3(b)に示す符号CL4は、対向辺部23a1の幅方向中心を通り、対向辺部23a1に沿う中心線を、符号CL5は、対向辺部23a2の幅方向中心を通り、対向辺部23a2に沿う中心線を、符号CL6は、連結辺部23bの幅方向中心を通り、連結辺部23bに沿う中心線を、それぞれ示している。また、符号W3は、対向辺部23a1,23a2の幅、符号W4は連結辺部23bの幅を示している。ここで、幅W3,W4は、電流の流れ方向に直交する方向の幅である。
このように、平行部23では、対をなす対向辺部23a1,23a2の幅が、ともに等しい幅W3となっている。また、対向辺部23a1,23a2の長さ(電気長)が、ともに等しい長さL2となっている。なお、この電気長は、図3(b)に示すように、平行部23の両端付近における短絡部24と接続部位から、中心線CL4,CL5が、連結辺部23bの中心線CL6と交差する点までの距離である。上記検討では、上記した長さL2を22.5mmとした。また、互いに平行な関係にある中心線CL4と中心線CL5との間の距離、すなわち連結辺部23bの長さL3を7mmとした。すなわち、コの字状の平行部23において、対向辺部23a1,23a2の長さL2を、連結辺部23bの長さL3よりも長くした。また、これら長さL2,L3の値は、上記検討において固定した。
一方、給電側の平行部22は、図3(a)に示すように、コの字状の平行部23のうち、連結辺部23bの一部及び対向辺部23a1に平行に配置されたL字部40と、連結辺部23bの一部及び対向辺部23a2に平行に配置されたL字部41とを有している。以下においては、L字部40のうち、対向辺部23a1に対向する部位を対向辺部22a1、連結辺部23bの一部に対向する部位を連結辺部22b1とする。また、L字部41のうち、対向辺部23a2に対向する部位を対向辺部22a2、連結辺部23bの一部に対向する部位を連結辺部22b2とする。
そして、平行部22に対し、L字部40における連結辺部22b1側の端部、及び、L字部41における連結辺部22b2側の端部から給電されるようになっている。すなわち、L字部40は、連結辺部23bとの対向部位である連結辺部22b1側の端部が給電点とされ、L字部41も、連結辺部23bとの対向部位である連結辺部22b1側の端部が給電点とされる。
また、両L字部40,41は、給電点とされる端部が所定の間隔をおいて向かい合うように、連結辺部22b1,22b2が同一直線上に配置され、これにより、平行部22が略コの字状をなしている。上記検討では、両L字部40,41において、給電点とされる端部の間隔を1mmとした。
図3(a)に示す符号CL1は、対向辺部22a1の幅方向中心を通り、対向辺部22a1に沿う中心線を、符号CL2は、対向辺部22a2の幅方向中心を通り、対向辺部22a2に沿う中心線を、符号CL3は、連結辺部22b1,22b2の幅方向中心を通り、連結辺部22b1,22b2に沿う中心線を、それぞれ示している。これら中心線CL1,CL2,CL3は、例えば基板30の表面31(又は裏面32)に垂直な方向からみたときに、中心線CL1が平行部23の中心線CL4と重なり、中心線CL2が平行部23の中心線CL5と重なり、中心線CL3が平行部23の中心線CL6と重なる位置関係となっている。すなわち、厚み方向において、平行部22のコの字と平行部23の略コの字とが互いに平行であって対向する位置関係となっている。
また、図3(a)に示す符号W1は、対向辺部22a1,22a2の幅、符号W2は連結辺部22b1,22b2の幅を示している。ここで、幅W1,W2は、電流の流れ方向に直交する方向の幅である。このように、平行部22では、対をなす対向辺部22a1,22a2の幅が、ともに等しい幅W1となっており、同一直線状に配置された連結辺部22b1,22b2の幅が、ともに等しい幅W2となっている。
また、対向辺部22a1,22a2の長さ(電気長)がともに等しく、且つ、対向辺部23a1,23a2とも等しい長さL2となっている。なお、対向辺部22a1,22a2の長さは、図3(a)に示すように、平行部22の両端付近における短絡部24と接続部位から、中心線CL1,CL2が、連結辺部22b1,22b2の中心線CL3と交差する点までの距離である。また、互いに平行な関係にある中心線CL1と中心線CL2との間の距離が、平行部23における中心線CL4−CL5間の距離と等しいL3となっている。
なお、図3(a)に示す符号V1は、V方向において、変形折返しダイポールアンテナ20の最も外形の長い部分の寸法を示しており、平行部22,23の少なくとも一方の外形寸法がV1となる。図3(a),(b)では、幅W1,W3を等しく例示しているため、平行部22だけでなく、平行部23の連結辺部23bに沿う外形寸法もV1となっている。
また、図3(a)に示す符号H1は、H方向において、変形折返しダイポールアンテナ20の最も外形の長い部分の寸法を示しており、平行部22,23の少なくとも一方の外形寸法がH1となる。図3(a),(b)では、幅W2,W4を等しく例示しているため、平行部22だけでなく、平行部23の対向辺部23a1,23a2に沿う外形寸法もH1となっている。
上記構成の変形折返しダイポールアンテナ20について、本発明者は、基板30の表面31及び裏面32に構成された平行部22,23の幅W1〜W4を種々調整したものを作成し、実際の測定により、それぞれ作成したアンテナのインピーダンスR(Ω)を求めた。
先ず、従来周知のインピーダンス調整方法の結果を示す。この調整方法では、給電側の平行部22において、対向辺部22a1,22a2の幅W1と連結辺部22b1,22b2の幅W2を等しくし、非給電側の平行部23において、対向辺部22a1,22a2の幅W3と連結辺部23bの幅W4を等しくする。そして、給電点側の平行部22の幅W1(=W2)と非給電側の平行部23の幅W3(=W4)の比W1/W3によって、インピーダンスを調整する。
図3に示した変形折返しダイポールアンテナ20において、図4に示すように全ての幅W1〜W4を等しい値(具体的には1mm)としたところ、インピーダンスRは図4(b)に示すスミスチャートから17Ωであった。これに対し、図5に示すように、給電側の平行部22の幅W1,W2を、非給電側の平行部23の幅W3,W4よりも広くする(具体的には、W1=W2=1mm、W3=W4=0.75mm)と、インピーダンスRは図5(b)に示すスミスチャートから15Ωであった。また、図6に示すように、給電側の平行部22の幅W1,W2を、非給電側の平行部23の幅W3,W4よりも細くする(具体的には、W1=W2=0.75mm、W3=W4=1mm)と、インピーダンスRは図5(b)に示すスミスチャートから19Ωであった。
すなわち、給電側の平行部22の幅W1,W2を非給電側の平行部23の幅W3,W4よりも広くすると、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスRが低くなった。また、幅W1,W2を幅W3,W4よりも狭くすると、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスRが高くなった。この結果は、周知の通りである。
また、全ての幅W1〜W4が等しい図4に示す構成では、平行部22,23の外形寸法が、ともに、変形折返しダイポールアンテナ20におけるV方向の外形寸法V1、H方向の外形寸法H1となっている。これに対し、幅W1,W2が幅W3,W4よりも広い図5に示す構成では、V方向及びH方向のいずれにおいても、幅の広い給電側の平行部22の外形寸法がV1,H1となっている。また、幅W1,W2が幅W3,W4よりも狭い図6に示す構成では、V方向及びH方向のいずれにおいても、幅の広い非給電側の平行部23の外形寸法がV1,H1となっている。
このように、従来のインピーダンス調整方法では、長手方向全域において、平行部22、23の幅を調整するようにしている。そのため、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを、同軸ケーブル(インピーダンスが50Ωや75Ω)などとのインピーダンス整合を図るべく調整を行うと、平行部22,23の一方における2つの対向辺部の幅がともに調整前よりも広くなり、対向辺部が並設する方向である連結辺部に沿う方向(V方向)の体格が特に増大する恐れがあった。
例えば図4に示すように、全ての幅W1〜W4が等しいコの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを高くすべく、給電側の平行部22の幅W1,W2を、その長手方向全域において例えば調整前(図4の状態)よりも細くし、非給電側の平行部23の幅W3,W4を、その長手方向全域において例えば調整前(図4の状態)よりも広くする。この場合、V方向及びH方向のいずれにおいても、幅を広くした非給電側の平行部23によって、変形折返しダイポールアンテナ20の外形寸法V1,H1が決定されることとなる。したがって、V方向及びH方向いずれも、調整前(図4の状態)に比べて変形折返しダイポールアンテナ20の体格が増大してしまう。V方向においては、2つの対向辺部23a1,23a2が並設されているため、2つの対向辺部23a1,23a2それぞれでの幅増大の影響を受け、特にV方向の体格が増大してしまう。
また、全ての幅W1〜W4が等しいコの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを低くすべく、給電側の平行部22の幅W1,W2を、その長手方向全域において例えば調整前(図4の状態)よりも広くし、非給電側の平行部23の幅W3,W4を、その長手方向全域において例えば調整前(図4の状態)よりも狭くする。この場合、V方向及びH方向のいずれにおいても、幅を広くした給電側の平行部22によって、変形折返しダイポールアンテナ20の外形寸法V1,H1が決定されることとなる。したがって、V方向及びH方向いずれも、調整前(図4の状態)に比べて変形折返しダイポールアンテナ20の体格が増大してしまう。V方向においては、2つの対向辺部22a1,22a2が並設されているため、2つの対向辺部22a1,22a2それぞれでの幅増大の影響を受け、特にV方向の体格が増大してしまう。
このように、長手方向全域の幅を調整する従来の調整方法では、平行部22,23のいずれかの対向辺部が調整前よりも広くなり、この結果、特にV方向の体格が増大する恐れがある。
なお、2つの平行部22,23のうち、一方の幅を固定し、他方の幅を細くすることで、体格の増大を抑制することも考えられるが、この方法では、幅を狭くすることに製造上の限界があり、特に小型アンテナのように元々幅の狭いアンテナほど、インピーダンスの調整域が狭くなる。
そこで、本発明者は、2つの平行部22,23において、連結辺部の幅W2,W4のみを変化させることでインピーダンスが調整できないか検討を行った。その結果を図7〜図9に示す。この検討では、図3に示した変形折返しダイポールアンテナ20において、給電側の対向辺部22a1,22a2の幅W1を0.75mm、非給電側の対向辺部23a1,23a2の幅W3を1mmで固定した。すなわち、対向辺部の幅W1,W3は、図6と同じ構成とした。
図7に示すように、給電側の連結辺部22b1,22b2の幅W2を1mm、非給電側の連結辺部23bの幅W4を3mm、すなわち幅W2<幅W4としたところ、インピーダンスRは図7(b)に示すスミスチャートから14Ωであった。この値は、上記した図6の構成だけでなく、図4及び図5の構成のインピーダンスよりも低い値であった。なお、図7に示す構成では、幅W1<幅W2=幅W3<幅W4となっている。このように、給電側の幅W2を非給電側の幅W4よりも細くすることで、インピーダンスを低くできる点を本発明者は新たに見出した。
これに対し、図8に示すように、給電側の連結辺部22b1,22b2の幅W2を3mm、非給電側の連結辺部23bの幅W4を3mm、すなわち幅W2=幅W4としたところ、インピーダンスRは図8(b)に示すスミスチャートから16Ωであった。すなわち、図4に示した構成(17Ω)と図5に示した構成(15Ω)の間の値となった。なお、図8に示す構成では、幅W1<幅W3<幅W2=幅W4となっている。
また、図9に示すように、給電側の連結辺部22b1,22b2の幅W2を3mm、非給電側の連結辺部23bの幅W4を1mm、すなわち幅W2>幅W4としたところ、インピーダンスRは図9(b)に示すスミスチャートから33Ωであった。すなわち、図4〜図6に示した構成のインピダンスよりも高い値となった。なお、図9に示す構成では、幅W1<幅W3=幅W4<幅W2となっている。このように、給電側の幅W2を非給電側の幅W4よりも広くすることで、インピーダンスを高くできる点を本発明者は新たに見出した。
なお、本発明者が実測により確認したところ、図4〜図9に示した各構成の指向性に変化は見られなかった(差は無かった)。すなわち、幅W2,W4により、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを調整しても、指向性に変化はみられず、折返しダイポールアンテナの指向性は保持される。
以上の検討により、本発明者は、給電側の平行部22の対向辺部22a1,22a2の幅W1、非給電側の平行部23の対向辺部23a1,23a2の幅W3を変えずとも、1)給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2を、非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4よりも広くする(W2>W4)ことで、幅W2が幅W4と等しい構成(W2=W4)や、幅W2が幅W4よりも狭い構成(W2<W4)に比べて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを高くすることができる、2)非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4を、給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2よりも広くする(W4>W2)することで、幅W4が幅W2と等しい構成(W4=W2)や、幅W4が幅W2よりも狭い構成(W4<W2)に比べて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを低くすることができる、という知見を得た。
また、3)給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2を、他の幅W1,W3,W4よりも広くすることで、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを高くすることができる、4)非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4を、他の幅W1〜W3よりも広くすることで、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを低くすることができる、という知見を得た。
本発明は、これら知見に基づくものであり、以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
以下において、上記図1〜図9に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。また、基板30の厚み方向を単に厚み方向とし、基板30の平面(表面31及び裏面32)に沿う方向、換言すれば平行部22,23のコの字(平行部22は略コの字)がなす平面を単に平面に沿う方向とする。また、平面に沿う方向であって、コの字形状の平行部22,23における連結辺部に沿う方向をV方向、対向辺部に沿う方向をH方向とする。
本実施形態では、インピーダンスRが50オームの同軸ケーブルとの整合を図るために、上記図4に示すような、全ての幅W1〜W4が等しいコの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを高めるべく、以下に示す調整方法を採用する点と、得られたコの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20の構造を特徴とする。
本実施形態に係る変形折返しダイポールアンテナ20の構成は、上記図3に示した構成と基本的に同じであり、VICS用のアンテナとなっている。異なる点は、平行部22,23の幅である。図10(a),(b)に示す構成では、給電側の平行部22における対向辺部22a1,22a2の幅W1、非給電側の平行部23における対向辺部23a1,23a2の幅W3、非給電側の平行部23における連結辺部23bの幅W4が等しい幅となっており、給電側の平行部22における連結辺部22b1,22b2の幅W2が、その他の幅W1,W3,W4よりも広くなっている。
また、平面に沿う方向において、基板30の外形寸法を、変形折返しダイポールアンテナ20の寸法V1,H1に合わせることで、基板30を含めた変形折返しダイポールアンテナ20の小型化を図っている。
このように、本実施形態では、給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2が、非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4よりも広く(W2>W4)なっている。そして、これにより、幅W2が幅W4と等しい構成(W2=W4)や、幅W2が幅W4よりも狭い構成(W2<W4)に比べて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスが高い値となっている。
また、本実施形態では、給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2が、給電側の平行部23のうちの対向辺部22a1,22a2の幅W1、非給電側の平行部23のうちの対向辺部23a1,23a2の幅W3、及び非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4よりも広くなっている。したがって、特にV方向の体格(寸法V1)の増大が抑制されている。
すなわち、本実施形態に係る変形折返しダイポールアンテナ20は、V方向における外形寸法V1の増大が抑制され、且つ、アンテナ20のインピーダンスが、調整前よりも高い所望の値に調整されたものとなっている。
また、本実施形態では、誘電材料からなる基板30の表面31及び裏面32に導体箔をパターニングして2つの平行部22,23が構成され、基板30に設けた貫通孔33内に導電部材が配置されて短絡部24が構成されている。したがって、所謂多層基板の構成の一部を用いてコの字形状の折返しダイポールアンテナ20が構成されているので、金属板や金属線などを用いて、平行部22,23及び短絡部24の少なくとも一部を構成する構成に比べて、アンテナ20の構成を簡素化し、ひいては製造コストを低減することが可能である。また、誘電材料からなる基板30の波長短縮効果により線路長を稼いで、アンテナ20をより小型化することもできる。
次に、上記した変形折返しダイポールアンテナ20を得るための、インピーダンス調整方法について説明する。
本実施形態では、給電側の平行部23のうちの対向辺部22a1,22a2の幅W1と非給電側の平行部23のうちの対向辺部23a1,23a2の幅W3を固定し、この固定状態で、給電側の平行部22における連結辺部22b1,22b2の幅W2と非給電側の平行部23における連結辺部23bの幅W4との比W2/W4を調整した。
具体的には、比W2/W4が1よりも大きくなる範囲、すなわち、給電側の幅W2が非給電側の幅W4よりも広くなる(W2>W4)範囲で、調整後の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスが、調整前の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスよりも高く、同軸ケーブルのインピーダンス(50Ω)とほぼ一致するように、それぞれの幅W2,W4を調整した。すなわち、同軸ケーブルとの整合を図った。
このように、本実施形態では、上記知見1)で示したように、平行部22,23のうち、給電側の平行部22における対向辺部22a1,22a2の幅W1と非給電側の平行部23における対向辺部23a1,23a2の幅W3とを変えずに、給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2を、非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4よりも広くする(W2>W4)ことで、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを高くするようにしている。したがって、V方向における外形寸法V1の増大を、より効果的に抑制することができる。
なお、上記した例では、幅W4を固定したが、幅W4を調整前よりも狭くすることで、幅W2と幅W4の比W2/W4をより大きくし、インピーダンスをさらに高めるようにしても良い。
また、上記した実施形態では、幅W1,W3を固定し、幅W2,W4のみでインピーダンスを所望の高い値とする例を示した。しかしながら、上記知見3)で示したように、給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2を、他の幅W1,W3,W4よりも広くすれば、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを高くすることができる。したがって、上記した幅の関係を満たすようにインピーダンスを調整すれば、他の幅W1や幅W3を、調整前と異なる幅にしても良い。例えば、図11(a),(b)に示す構成では、幅W2〜W4については、図10(a),(b)に示す構成と同じであるものの、給電側の平行部22における対向辺部22a1,22a2の幅W1が、非給電側の平行部23における対向辺部23a1,23a2の幅W3よりも狭くなっている。このような構成とすると、対向辺部の幅の比W1/W3が図10(a),(b)に示す構成よりも小さくなるので、さらにインピーダンスを高くすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態に係る変形折返しダイポールアンテナ20の構成も、上記図3に示した構成と基本的に同じである。異なる点は、平行部22,23の幅である。図12(a),(b)に示す構成では、給電側の平行部22における対向辺部22a1,22a2の幅W1、給電側の平行部22における連結辺部22b1,22b2の幅W2、非給電側の平行部23における対向辺部23a1,23a2の幅W3が等しい幅となっており、非給電側の平行部23における連結辺部23bの幅W4が、その他の幅W1〜W3よりも広くなっている。
また、本実施形態でも、平面に沿う方向において、基板30の外形寸法を、変形折返しダイポールアンテナ20の寸法V1,H1に合わせることで、基板30を含めた変形折返しダイポールアンテナ20の小型化を図っている。
このように、本実施形態では、非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4が、給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2よりも広く(W4>W2)なっている。そして、これにより、幅W4が幅W2と等しい構成(W4=W2)や、幅W4が幅W2よりも狭い構成(W4<W2)に比べて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスが低い値となっている。
また、本実施形態では、非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4が、給電側の平行部23のうちの対向辺部22a1,22a2の幅W1、給電側の平行部22における連結辺部22b1,22b2の幅W2、及び非給電側の平行部23のうちの対向辺部23a1,23a2の幅W3よりも広くなっている。したがって、特にV方向の体格(寸法V1)の増大が抑制されている。
すなわち、本実施形態に係る変形折返しダイポールアンテナ20は、V方向における外形寸法V1の増大が抑制され、且つ、アンテナ20のインピーダンスが、調整前よりも低い所望の値に調整されたものとなっている。
また、本実施形態でも、誘電材料からなる基板30の表面31及び裏面32に導体箔をパターニングして2つの平行部22,23が構成され、基板30に設けた貫通孔33内に導電部材が配置されて短絡部24が構成されている。したがって、アンテナ20の構成を簡素化し、ひいては製造コストを低減することが可能である。また、誘電材料からなる基板30の波長短縮効果により線路長を稼いで、アンテナ20をより小型化することもできる。
次に、上記した変形折返しダイポールアンテナ20を得るための、インピーダンス調整方法について説明する。
本実施形態でも、給電側の平行部23のうちの対向辺部22a1,22a2の幅W1と非給電側の平行部23のうちの対向辺部23a1,23a2の幅W3を固定し、この固定状態で、給電側の平行部22における連結辺部22b1,22b2の幅W2と非給電側の平行部23における連結辺部23bの幅W4との比W2/W4を調整した。
具体的には、比W2/W4が1よりも小さくなる範囲、すなわち、非給電側の幅W4が給電側の幅W2よりも広くなる(W4>W2)範囲で、調整後の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスが、調整前の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスよりも低い所望の値となるように、それぞれの幅W2,W4を調整した。
このように、本実施形態では、上記知見2)で示したように、平行部22,23のうち、給電側の平行部22における対向辺部22a1,22a2の幅W1と非給電側の平行部23における対向辺部23a1,23a2の幅W3とを変えずに、非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4を、給電側の平行部22のうちの連結辺部22b1,22b2の幅W2よりも広くする(W4>W2)することで、幅W4が幅W2と等しい構成(W4=W2)や、幅W4が幅W2よりも狭い構成(W4<W2)に比べて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを低くするようにしている。したがって、V方向における外形寸法V1の増大を、より効果的に抑制することができる。
なお、上記した例では、幅W2を固定したが、幅W2を調整前よりも狭くすることで、幅W2と幅W4の比W2/W4をより小さくし、インピーダンスをさらに低くするようにしても良い。
また、上記した実施形態では、幅W1,W3を固定し、幅W2,W4のみでインピーダンスを所望の低い値とする例を示した。しかしながら、上記知見4)で示したように、非給電側の平行部23のうちの連結辺部23bの幅W4を、他の幅W1〜W3よりも広くすれば、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20のインピーダンスを低くすることができる。したがって、上記した幅の関係を満たすようにインピーダンスを調整すれば、他の幅W1や幅W3を、調整前と異なる幅にしても良い。図示しないが、対向辺部の幅の比W1/W3を調整前よりも大きくなるように幅W1及び幅W3の少なくとも一方を調整すると、さらにインピーダンスを低くすることも可能である。
(第3実施形態)
本実施形態では、上記した変形折返しダイポールアンテナ20を備えるアンテナ装置100において、連結辺部22b1,22b2,23bが鉛直方向に平行となり、対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2が鉛直方向に対して垂直となるように、変形折返しダイポールアンテナ20が配置される点を、第1の特徴点とする。
また、変形折返しダイポールアンテナ20がVICS(道路交通情報通信システム)用アンテナであり、GPS(全地球測位システム)用アンテナ50とともに共通の基板51に設けられ、GPS用アンテナ50は、放射素子50aの形成面が鉛直方向に対して垂直となるように設けられる点を、第2の特徴点とする。
さらには、鉛直方向に対して垂直な面を有し、鉛直方向において、一対の対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2をなす第1対向辺部22a1,23a1よりも第2対向辺部22a2,23a2に対して近くなるように配置される金属部材を備え、一対の対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2において、金属部材に近い第2対向辺部22a2,23a2の長さが、金属部材に遠い第1対向辺部22a1,23a1の長さよりも短い点を、第3の特徴点とする。
先ず第1の特徴点及び第2の特徴点について説明する。なお、図13及び図14に示すZ方向が鉛直方向、X方向及びY方向が鉛直方向に垂直な方向(水平方向)を示す。
図13及び図14に示すアンテナ装置100は、筐体内にアンテナが収容されてなる。このアンテナとして、上記実施形態に示した変形折返しダイポールアンテナ20(が構成された基板30)とともに、GPS用アンテナ50を含む。変形折返しダイポールアンテナ20は、VICS用アンテナとして構成されている。GPS用アンテナ50は、所謂パッチアンテナとして構成されており、直方体状の誘電体の一面に略矩形状の放射素子50aが形成され、放射素子形成面の裏面にグランド(図示略)が形成されてなる。
図13では、筐体のうち、一面側が開口する箱状のケースの開口部を蓋するカバー60のみを示している。本実施形態では、カバー60として、平板状の金属部材を採用しており、カバー60が地板を兼ねている。しかしながら、カバー60とは別に地板を設けた構成を採用することもできる。
上記したアンテナ20,50は、同一の基板51に設けられている。この基板51が、特許請求の範囲に記載の共通基板に相当する。本実施形態では、GPS用アンテナ50が、放射素子50aの形成面の裏面を搭載面として、基板51に実装されている。また、基板51には、GPS用アンテナ50の搭載面51a(以下、一面51aと示す)及び一面51aの裏面51bとにわたって貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔に基板30が嵌挿されている。なお、図14に示す符号52は、基板30を支持する支持部材である。
基板51には、整合回路や無線回路が形成されており、変形折返しダイポールアンテナ20及びGPS用アンテナ50は、これら回路と電気的に接続されている。また、基板51に形成された回路は、同軸ケーブル(図示略)を介してコネクタ(図示略)に接続されており、該コネクタを介して、例えばナビゲーション装置に接続される。そして、基板51の裏面51bには、回路に対する電磁波シールド部材53が設けられている。
そして、アンテナ20,50が実装された基板50は、電磁波シールド部材53を介してカバー60(地板)の一面60a上に配置されている。このように、カバー60の一面60a上に、変形折返しダイポールアンテナ20及びGPS用アンテナ50が配置されている。
ところで、上記したアンテナ20,50は、いずれもインフラ(衛星や路側機)からの電波の到来方向が、鉛直方向上方(天頂方向)を基準とした半球面内の方向である。したがって、各アンテナの偏波(GPS用アンテナであれば右旋円偏波、VICS用アンテナであれば垂直偏波)に対し、鉛直方向上方を基準とした半球面における指向性が無指向性となるように、配置することが好ましい。本実施形態では、地板を兼ねるカバー60の一面60aに対し、基板51の一面51a及び裏面51bが平行に配置されており、基板51に実装されたGPS用アンテナ50の放射素子50aの形成面が、カバー60の一面60aに平行となっている。また、基板51の貫通孔に嵌挿された基板30(変形折返しダイポールアンテナ20)は、連結辺部22b1,22b2,23bが基板51の厚み方向に平行となり、対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2が基板51の厚み方向に垂直となるように、基板51に配置される。このため、連結辺部22b1,22b2,23bがカバー60の一面60aに垂直となり、対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2がカバー60の一面60aに平行となる。したがって、例えば車両に搭載した状態で、カバー60の一面を鉛直方向に対して垂直となるようにアンテナ装置100を取り付けることで、GPS用アンテナ50の放射素子50aの形成面が鉛直方向に対して垂直となるように配置される。また、変形折返しダイポールアンテナ20の連結辺部22b1,22b2,23bが鉛直方向に平行となり、対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2が鉛直方向に対して垂直となるように変形折返しダイポールアンテナ20が配置される。
このように、本実施形態では、給電点に近く、電流密度の高い連結辺部22b1,22b2,23bを鉛直方向に平行とする。したがって、連結辺部22b1,22b2,23bを鉛直方向に垂直とする構成よりも、アンテナ利得(垂直偏波利得)を向上することができる。また、垂直偏波に対し、鉛直方向上方を基準とした半球面における指向性を無指向性とすることができる。
また、VICSアンテナとしての変形折返しダイポールアンテナ20とGPS用アンテナ50が共通の基板51に設けられるため、アンテナ装置100の構成を簡素化することができる。そして、2つのアンテナ20,50が基板50に設けられながらも、両アンテナ20,50について、各アンテナの偏波(GPS用アンテナであれば右旋円偏波、VICS用アンテナであれば垂直偏波)に対し、鉛直方向上方を基準とした半球面における指向性を無指向性とすることができる。
次に、第3の特徴点について説明する。
本発明者が確認したところ、鉛直方向において、一対の対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2をなす第1対向辺部22a1,23a1と第2対向辺部22a2,23a2の長さが等しいと、第1対向辺部22a1,23a1よりも第2対向辺部22a2,23a2に対して近くなるように配置される金属部材が存在する場合に、垂直偏波に対する鉛直方向上方を基準とした半球面の指向性(垂直面内指向性)に歪が生じることが明らかとなった。この歪の例を図16(b)に示す。図16(b)では、破線で示す円内部分で歪が生じている。図16(a),(b)では、0°が鉛直方向上方(天頂方向)を示す。なお、図13及び図14の例では、電磁波シールド部材53及びカバー60のいずれも第2対向辺部22a2,23a2に近い配置となっている。すなわち、電磁波シールド部材53及びカバー60が上記金属部材に相当する。
そこで、本発明者は、上記歪を改善、すなわち無指向性を向上すべく鋭意検討を行った。金属部材(例えば地板としてのカバー60)に近い第2対向辺部22a2,23a2に電流が流れると、金属部材にイメージ電流が誘起される。本発明者は、上記歪がイメージ電流の影響で生じるものと考え、イメージ電流を含む第2対向辺部22a2,23a2側の電気長を、第1対向辺部22a1,23a1の電気長とほぼ等しくなるようにした。すなわち、図15(a),(b)に示すように、第2対向辺部22a2,23a2の長さL2bを、第1対向辺部22a1,23a1の長さL2aよりも短くなるようにした。なお、図15(a),(b)に示す変形折返しダイポールアンテナ20は、長さL2a,L2bが異なる点を除けば、第1実施形態の図11に示した構成と同じである。
図16(a)は、図15(a),(b)に示す変形折返しダイポールアンテナ20の、垂直偏波に対する鉛直方向上方を基準とした半球面の指向性(垂直面内指向性)を示す図である。図16(a)、特に図中の破線で示す円内部分に示すように、垂直偏波に対する鉛直方向上方を基準とした半球面の指向性が改善され、無指向性が向上されている。
このように、本実施形態では、イメージ電流の影響を考慮して、第2対向辺部22a2,23a2の長さL2bを、第1対向辺部22a1,23a1の長さL2aよりも短くする。したがって、イメージ電流を考慮せず、第2対向辺部22a2,23a2の長さL2bが、第1対向辺部22a1,23a1の長さL2aとほぼ等しい構成に比べて、垂直偏波に対する鉛直方向上方を基準とした半球面の無指向性を向上することができる。
なお、本実施形態では、イメージ電流が誘起される金属部材として、地板としてのカバー60と電磁波シールド部材53を備える例を示した。しかしながら、カバー60(地板)及び電磁波シールド部材53のいずれか一方のみを備える構成にも適用することができる。
また、アンテナとして変形折返しダイポールアンテナ20のみを有し、給電点に近く、電流密度の高い連結辺部22b1,22b2,23bを鉛直方向に平行としても良い。これによれば、変形折返しダイポールアンテナ20のアンテナ利得を向上することができる。また、垂直偏波に対し、鉛直方向上方を基準とした半球面における指向性を無指向性とすることができる。
また、アンテナとして、変形折返しダイポールアンテナ20とともにGPS用アンテナ50を備える例を示した。しかしながら、GPS用アンテナ50に代えて、他のアンテナ(例えば狭域通信用のアンテナ)を変形折返しダイポールアンテナ20とともに備えても良い。また、変形折返しダイポールアンテナ20及びGPS用アンテナ50とともに、これらアンテナ20,50とは異なるアンテナを備えても良い。
また、GPS用アンテナ50及び変形折返しダイポールアンテナ20を、共通の基板51に実装する例を示したが、異なる基板に実装しても良い。また、GPS用アンテナ50が基板51に形成され、この基板51に変形折返しダイポールアンテナ20が実装されても良い。
また、本実施形態では、変形折返しダイポールアンテナ20をVICS用アンテナとして使用する例を示した。しかしながら、変形折返しダイポールアンテナ20をVICS用アンテナに代えて、他の用途の垂直偏波用アンテナ(例えば移動体通信向けの電話用アンテナ)として使用しても良い。
また、本実施形態では、一対の対向辺部22a1,22a2,23a1,23a2のうち、金属部材に遠い側の第1対向辺部を対向辺部22a1,23a1、金属部材に近い側の第2対向辺部を対向辺部22a2,23a2とする例を示した。しかしながら、対向辺部22a1,23a1を金属部材に近い第2対向辺部、対向辺部22a2,23a2を第1対向辺部としても良い。
なお、上記した例では、幅W4を固定したが、幅W4を調整前よりも狭くすることで、幅W2と幅W4の比W2/W4をより大きくし、インピーダンスをさらに高めるようにしても良い。
なお、図15(a),(b)に示す例では、幅W1,W3が互いに異なる例を示した。しかしながら、第1実施形態の図10に示すように、幅W1,W3を固定し、幅W2,W4のみでインピーダンスを所望の高い値としても良い。さらには、第2実施形態に示した構成と組み合わせることもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20として、VICS用のアンテナの例を示したが、その用途は特に限定されるものではない。それ以外の無線機や携帯端末に適用することもできる。
本実施形態では、平行部22,23が、基板30の表面31及び裏面32に形成された導体箔をパターニングしてなり、短絡部24が、基板30を貫通する貫通孔33内に導電部材を配置してなる層間接続部として構成される例を示した。しかしながら、基板30を利用した構成としては上記例に限定されるものではない。
例えば、誘電材料からなり、厚み方向に導体パターンが多層に配置された基板30を備え、異なる2層に位置する導体パターンにより、2つの平行部22,23が構成され、基板に設けた孔内に導電部材を配置してなる層間接続部により、短絡部24が構成されたものであれば良い。このような構成としては、基板30の内部に配置された内層パターンを用いて、平行部22,23の少なくとも一方を構成することもできる。内層パターンを用いた場合、短絡部24としての層間接続部は、基板30に設けたビアホール内に導電部材を配置してなる所謂接続ビアとなる。
また、基板30に層間接続部を有さずに、基板30の側面側を経由して、導電部材により、異なる層に位置する2つの平行部22,23が、電気的に接続された構成としても良い。
さらには、基板30を用いず、金属板や金属線を用いて、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20を形成することもできる。
本実施形態では、平行部22,23において、H方向に沿う電気長L2が、V方向に沿う電気長L3よりも長くされた構成を示した。しかしながら、H方向に沿う電気長L2が、V方向に沿う電気長L3よりも短くされた、コの字形状の変形折返しダイポールアンテナ20としても良い。このような構成においても、上記した実施形態の構成やインピーダンス調整方法を適用することができる。
上記したように折返しダイポールアンテナでは、そのインピーダンスが約293Ωであり、H方向に沿う電気長L2が、V方向に沿う電気長L3よりも長くされた構成の一例(図3及び図4に示す構成)では、インピーダンスが17Ωである。したがって、H方向に沿う電気長L2が、V方向に沿う電気長L3よりも短くされた構成では、そのインピーダンスが、同軸ケーブルのインピーダンス(50Ωや75Ω)よりも高い値を示し、同軸ケーブルとの整合を図るために、インピーダンスを低くすることも考えられる。このような場合には、上記第2実施形態に示した構成及びインピーダンス調整方法を採用すれば良い。
また、本実施形態では言及しなかったが、一対の対向辺部22a1,22a2(23a1,23a2)の対向領域に、レジストなどの誘電部材を配置しても良い。これによれば、波長短縮効果により線路長を稼いで、アンテナ20をより小型化することもできる。
また、本実施形態では、一対の対向辺部22a1,22a2(23a1,23a2)の中心線CL1,CL2間(CL4,CL5間)の距離を一定として、幅W1(W3)を調整する例を示した。すなわち、例えば対向辺部22a1について、中心線CL1に対し等幅となるように幅W1を調整する例を示した。しかしながら、例えば対向辺部22a1について、中心線CL1に対し幅が偏るように幅W1を調整しても良い。
また、変形折返しダイポールアンテナ20の電流密度は、給電点に近いほど高く、コの字の先端(短絡部24との接続側)ほど低くなる。したがって、給電側からコの字の先端に向けて平行部21(22,23)の幅を異ならせても良い。具体的には、電流密度が高い給電点側で太くし、コの字の先端側で細くしても良い。これによれば、変形折返しダイポールアンテナ20の配置エリアを縮小することもできる。例えば基板30において、変形折返しダイポールアンテナ20の形成領域を小さくし、その分他部品などの実装面積を確保することができる。
20・・・変形折返しダイポールアンテナ
21・・・平行部
22・・・給電側の平行部
22a1,22a2・・・対向辺部(対向辺部23a1,23a2の対向部位)
22b1,22b2・・・連結辺部(連結辺部23bの対向部位)
23・・・非給電側の平行部
23a1,23a2・・・対向辺部
23b・・・連結辺部
24・・・短絡部
30・・・基板
40,41・・・L字部
50・・・GPS用アンテナ
100・・・アンテナ装置

Claims (11)

  1. 導電材料からなり、互いに平行に配置された対をなす平行部と、
    導電材料からなり、前記平行部よりも短い長さを有して、2つの前記平行部の両端をそれぞれ接続する短絡部と、を備え、
    2つの前記平行部のうち、一方の前記平行部は、長手方向中央に給電点を有し、
    前記給電点を有さない側の平行部は、互いに対向して配置された一対の対向辺部と、該対向辺部の一端を連結する連結辺部を有するコの字状とされ、
    前記給電点を有する側の平行部は、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の一方に平行に配置されたL字部と、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の他方に平行に配置されたL字部とを有し、
    2つの前記L字部は、前記連結辺部との対向部位側の端部が前記給電点とされ、前記給電点とされる端部が間隔をおいて向かい合うとともに、前記連結辺部との対向部位が同一直線上に配置されて略コの字状をなす構成の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法であって、
    前記平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、2つの前記L字部における前記連結辺部との対向部位の幅を、2つの前記L字部における前記対向辺部との対向部位の幅、前記コの字状の平行部における連結辺部の幅、及び前記コの字状の平行部における対向辺部の幅よりも広くすることを特徴とする変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法。
  2. 導電材料からなり、互いに平行に配置された対をなす平行部と、
    導電材料からなり、前記平行部よりも短い長さを有して、2つの前記平行部の両端をそれぞれ接続する短絡部と、を備え、
    2つの前記平行部のうち、一方の前記平行部は、長手方向中央に給電点を有し、
    前記給電点を有さない側の平行部は、互いに対向して配置された一対の対向辺部と、該対向辺部の一端を連結する連結辺部を有するコの字状とされ、
    前記給電点を有する側の平行部は、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の一方に平行に配置されたL字部と、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の他方に平行に配置されたL字部とを有し、
    2つの前記L字部は、前記連結辺部との対向部位側の端部が前記給電点とされ、前記給電点とされる端部が間隔をおいて向かい合うとともに、前記連結辺部との対向部位が同一直線上に配置されて略コの字状をなす構成の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法であって、
    前記平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、前記コの字状の平行部における連結辺部の幅を、前記コの字状の平行部における対向辺部の幅、2つの前記L字部における前記連結辺部との対向部位の幅、及び2つの前記L字部における前記対向辺部との対向部位の幅よりも広くすることを特徴とする変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法。
  3. 導電材料からなり、互いに平行に配置された対をなす平行部と、
    導電材料からなり、前記平行部よりも短い長さを有して、2つの前記平行部の両端をそれぞれ接続する短絡部と、を備え、
    2つの前記平行部のうち、一方の前記平行部は、長手方向中央に給電点を有し、
    前記給電点を有さない側の平行部は、互いに対向して配置された一対の対向辺部と、該対向辺部の一端を連結する連結辺部を有するコの字状とされ、
    前記給電点を有する側の平行部は、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の一方に平行に配置されたL字部と、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の他方に平行に配置されたL字部とを有し、
    2つの前記L字部は、前記連結辺部との対向部位側の端部が前記給電点とされ、前記給電点とされる端部が間隔をおいて向かい合うとともに、前記連結辺部との対向部位が同一直線上に配置されて略コの字状をなす構成の変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法であって、
    前記平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、前記コの字状の平行部における対向辺部の幅、及び、2つの前記L字部における前記対向辺部との対向部位の幅を固定した状態で、前記コの字状の平行部における連結辺部の幅と2つの前記L字部における前記連結辺部との対向部位の幅との比を調整することを特徴とする変形折返しダイポールアンテナのインピーダンス調整方法。
  4. 導電材料からなり、互いに平行に配置された対をなす平行部と、
    導電材料からなり、前記平行部よりも短い長さを有して、2つの前記平行部の両端をそれぞれ接続する短絡部と、を備え、
    2つの前記平行部のうち、一方の前記平行部は、長手方向中央に給電点を有し、
    前記給電点を有さない側の平行部は、互いに対向して配置された一対の対向辺部と、該対向辺部の一端を連結する連結辺部を有するコの字状とされ、
    前記給電点を有する側の平行部は、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の一方に平行に配置されたL字部と、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の他方に平行に配置されたL字部とを有し、
    2つの前記L字部は、前記連結辺部との対向部位側の端部が前記給電点とされ、前記給電点とされる端部が間隔をおいて向かい合うとともに、前記連結辺部との対向部位が同一直線上に配置されて略コの字状をなす構成の変形折返しダイポールアンテナであって、
    前記平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、2つの前記L字部における前記連結辺部との対向部位の幅が、2つの前記L字部における前記対向辺部との対向部位の幅、前記コの字状の平行部における連結辺部の幅、及び前記コの字状の平行部における対向辺部の幅よりも広くされていることを特徴とする変形折返しダイポールアンテナ。
  5. 導電材料からなり、互いに平行に配置された対をなす平行部と、
    導電材料からなり、前記平行部よりも短い長さを有して、2つの前記平行部の両端をそれぞれ接続する短絡部と、を備え、
    2つの前記平行部のうち、一方の前記平行部は、長手方向中央に給電点を有し、
    前記給電点を有さない側の平行部は、互いに対向して配置された一対の対向辺部と、該対向辺部の一端を連結する連結辺部を有するコの字状とされ、
    前記給電点を有する側の平行部は、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の一方に平行に配置されたL字部と、前記コの字状の平行部のうちの連結辺部の一部及び対向辺部の他方に平行に配置されたL字部とを有し、
    2つの前記L字部は、前記連結辺部との対向部位側の端部が前記給電点とされ、前記給電点とされる端部が間隔をおいて向かい合うとともに、前記連結辺部との対向部位が同一直線上に配置されて略コの字状をなす構成の変形折返しダイポールアンテナであって、
    前記平行部のコの字がなす平面に沿う方向において、前記コの字状の平行部における連結辺部の幅が、前記コの字状の平行部における対向辺部の幅、2つの前記L字部における前記連結辺部との対向部位の幅、及び2つの前記L字部における前記対向辺部との対向部位の幅よりも広くされていることを特徴とする変形折返しダイポールアンテナ。
  6. 誘電材料からなり、厚み方向に導体パターンが多層に配置された基板を備え、
    異なる2層に位置する前記導体パターンにより、2つの前記平行部が構成され、
    前記基板に設けた孔内に導電部材を配置してなる層間接続部により、前記短絡部が構成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5いずれか1項に記載の変形折返しダイポールアンテナ。
  7. 請求項4〜6いずれかに記載の変形折返しダイポールアンテナを備えるアンテナ装置であって、
    前記変形折返しダイポールアンテナは、前記連結辺部が鉛直方向に平行となり、前記一対の対向辺部が鉛直方向に対して垂直となるように配置されることを特徴とするアンテナ装置。
  8. 前記変形折返しダイポールアンテナはVICS用のアンテナであり、GPS用のアンテナとともに共通基板に設けられ、
    前記GPS用のアンテナは、放射素子の形成面が鉛直方向に対して垂直となるように設けられることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 鉛直方向に対して垂直な面を有し、鉛直方向において、前記一対の対向辺部をなす第1対向辺部よりも第2対向辺部に対して近くなるように配置される金属部材を備え、
    前記一対の対向辺部及び前記給電点を有する側の平行部における前記対向辺部との対向部位において、前記金属部材に近い前記第2対向辺部及び該第2対向辺部との対向部位の長さが、前記金属部材に遠い前記第1対向辺部及び該第1対向辺部との対向部位の長さよりも短いことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のアンテナ装置。
  10. 前記金属部材として、地板を含むことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
  11. 前記金属部材として、電磁波シールド部材を含むことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のアンテナ装置。
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