JP4950790B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯物の乾燥をヒートポンプによって行う洗濯乾燥機に係り、特に除菌機能を備えたものに関する。
従来から、洗濯乾燥機において、洗濯物の乾燥をヒートポンプによって行うようにしたものは、乾燥性能が良く、エネルギーの節約に効果があるものとして注目されている。このヒートポンプを備えた洗濯乾燥機では、衣類を収容した回転槽内の空気を、ヒートポンプの蒸発器と凝縮器とを配設した通風路を通して循環させ、蒸発器で空気の冷却除湿を行い、凝縮器で空気を加熱して回転槽内に送り込み、そして、衣類から水分を奪った空気を再び通風路に通すということを繰り返すことで洗濯物を乾燥させるようにしている(例えば特許文献1参照)。
従って、洗濯物を乾燥させる際に発生する水分を蒸発器で冷却除湿し、その折に回収した潜熱を凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用するので、外部に僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用でき、効率の良い乾燥を実現できるのである。
本発明とは直接の関係はないが、特許文献2のドラム式衣類乾燥機では、空気を循環させるファンを熱交換ファンから構成すると共に、電熱ヒータを設け、循環する空気を熱交換ファンにより外気と熱交換させ、且つ蒸発器により冷却除湿した空気を凝縮器と電熱ヒータにより加熱して回転ドラムに送るように構成している。これは、ヒートポンプには、蒸発器で水分を冷却除湿する際の潜熱が加わる上、圧縮機で冷媒を圧縮することで冷媒に与えられる仕事分の熱量が加わるが、蒸発器および凝縮器の両方が通風路内に存在するため、外部への放熱がなく、熱量が蓄積される。これにより、乾燥運転の後半期では、冷媒温度が高くなって除湿効果が低下してくるので、上記構成とすることで、ヒートポンプの冷媒の温度上昇を許容温度以下に抑制するようにしているのである。
また、特許文献3では、ヒートポンプでは、圧縮機を起動してから凝縮器が所定の高温度に温まり、蒸発器が循環空気中の水分を冷却除湿できるようになるまでの立ち上がりに時間がかかるという問題があるので、内槽ドラムを回転可能に収納した外槽ドラム内への循環空気の吐出口に電熱ヒータを設け、乾燥運転初期にこの電熱ヒータに通電して凝縮器の温度が上昇するまでの加熱能力を改善するようにしている。
特公平6−75628号公報 特開2001−198396号公報 特開2005−52544号公報
ヒートポンプを備えた衣類乾燥機では、通風路を通る空気を凝縮器により加熱して乾燥室に送り込むため、衣類の温度はそれ程高くならず、そのために、布痛みが少ないといった利点がある。しかしながら、半面、空気温度の低さは除菌能力の低さをもたらし、特に人体の皮膚表面や毛穴に存在する黄色ブドウ球菌などを除菌するに十分な雰囲気を確保し難い。
一般に、水道水を使用して洗いとすすぎを行った場合には、水道水には殺菌能力のある塩素が含まれているし、水道水によって洗濯物中の菌が流し出されるため、洗濯を終えた直後の洗濯物に付着している菌は少ない。しかし、洗濯を夜間の就寝中に行い、翌朝起床してから乾燥を行うような場合、すすぎ終了から乾燥開始までに長い時間放置されことにより、その間の洗濯物の菌の増殖は無視できない。また、洗濯後の洗濯物を部屋干しをしたような場合、特に梅雨時の雨天での部屋干しでは、室内の高い湿度によって洗濯物の菌が増殖する。
このような場合、洗濯を終えたままで放置されていた洗濯物を乾燥させるため、或いは部屋干ししていた洗濯物を途中で取り込んで乾燥させるために、洗濯乾燥機にて乾燥させるような場合、ヒートポンプの凝縮器では、十分に加熱できず、回転槽内の洗濯物を除菌にとって必要な温度にまで加熱することができない。ちなみに、黄色ぶどう球菌を除菌するには、一般に、湿気の少ない乾燥状態では、洗濯物を60℃以上の温度に1時間以上、湿気が多い湿熱雰囲気では、洗濯物を60℃以上の温度に15分以上保つことが必要であるといわれている。しかし、ヒートポンプの凝縮器では、空気を最高でも60℃程度にまでしか加熱できず、洗濯物を60℃以上にすることは困難である。
なお、特許文献2,3の衣類乾燥機では、ヒータを備えるとはいっても、そのヒータは、衣類温度を上げるというよりも、冷媒の温度上昇を抑えるためのヒータ加熱であり、或いは、凝縮器による加熱開始初期の加熱不足を補うためのヒータ加熱であるので、除菌効果を期待することはできない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、乾燥のみを行う場合に、当該乾燥運転において洗濯物を除菌でき、また、風呂水で洗いやすすぎを行った場合、乾燥運転で洗濯物を除菌することができる洗濯乾燥機を提供するにある。
本発明は、洗濯物の洗い、すすぎ、脱水、乾燥に用いる回転槽を備え、乾燥運転を、前記回転槽内の空気を循環用送風機により通風路に出し当該通風路内に配設されたヒートポンプの蒸発器と凝縮器とで除湿し且つ加熱して前記回転槽内に戻すように循環させることによって行う洗濯乾燥機を前提としている。
そして、本発明は、水道水での洗濯が実行可能であり、洗いから乾燥までの運転を実行可能な外、乾燥のみの運転を実行可能な洗濯乾燥機にあっては、前記乾燥のみの運転を実行するときに前記放置時間取得手段による取得時間が所定時間を超えていた場合には前記ヒータを発熱させることにより洗いから乾燥までの運転を実行する時の乾燥運転に比較して前記通風路から前記回転槽内に戻される空気を、除菌のための高温度に加熱する。
また、水道水の外、風呂水での洗濯を実行可能な洗濯乾燥機にあっては、前記通風路から前記乾燥室内に戻される空気を加熱するヒータを設け、前記洗いとすすぎのうちの少なくとも一方を風呂水を用いて行ったとき、前記乾燥運転において前記ヒータを発熱させることにより、風呂水を用いない場合に比較して前記通風路から前記回転槽内に戻される空気を、除菌のための高温度に加熱する。
本発明によれば、湿ったままの状態で放置された洗濯物を乾燥させる場合に、回転槽内に供給される空気を、ヒータにより洗いから乾燥までの運転を実行する時の乾燥運転に比較して除菌のための高温度に加熱するので、乾燥運転時に洗濯物の除菌を行うことができる。
また、洗いまたはすすぎを風呂水にて行った場合、乾燥運転時に、回転槽内に供給される空気を、ヒータにより風呂水を用いない場合に比較して除菌のための高温度に加熱するので、洗濯物の除菌を行うことができる。
以下、本発明を実施形態により具体的に説明する。
参考例
図1ないし図8は、本発明の参考例を示す。洗濯乾燥機の全体構成を図5により説明するに、外箱1内には、水槽2が配設され、水槽2内に回転槽(ドラム)3が配設されている。水槽2は、複数のサスペンション4(1個のみ図示)によって弾性支持されており、その支持形態は、回転槽3の回転中心軸方向が前後方向となる横軸状で、且つ前上がりの傾斜状である。
上記水槽2および回転槽3は、共に前面部を開放した円筒状をなしている。このうち、水槽2の前面開方部分と外箱1の前面部に形成された洗濯物の出入口5との間は、ベローズ6によって連結されている。そして、外箱1には、出入口5を開閉する扉7が設けられている。水槽2内の回転槽3内は、洗濯時には洗濯室となり、乾燥時には乾燥室となる。
前記外箱1の上部内側には、給水弁(水道水供給手段)8を内蔵した給水ケース9が配設されている。上記給水弁8は、水道の蛇口にホースを介して接続され、洗濯時に水道水を洗剤ケース10を通じて水槽2内に供給する。洗剤ケース10内には、洗剤室と仕上げ剤室とが区別して形成されている。そして、水道水は、洗い時には洗剤室を通って当該洗剤室内に投入されている洗剤と共に水槽2内に供給され、すすぎ時には仕上げ剤室を通って当該仕上げ剤室に投入された仕上げ剤と共に水槽2内に供給されるように構成されている。水槽2内に供給された水は、回転槽3の周側部に形成された多数の小孔3aや後端面部に形成された複数の比較的径大な通風孔11を通じて回転槽3内に供給される。
水槽2の底部には、排水口12が形成されており、この排水口12には、排水弁13が接続され、更に、この排水弁13に排水ホース14が接続されている。そして、洗濯終了時および脱水時には、洗濯水および洗濯物から脱水された水が排水口12から排水弁13および排水ホース14を介して外部に排出される。
また、水槽2の後端面の外側には、洗濯機モータ15が取り付けられている。この洗濯機モータ15は、三相のブラシレスDCモータから構成され、その回転軸15aは、回転槽3に連結されている。
さて、水槽2の前部上側には、温風出口16が形成され、後端面上部には、温風入口17が形成されている。そして、これら温風出口16と温風入口17との間が、通風路18によって接続されている。通風路18は、外箱1の底面の台板19上に配置された前後に延びる通風ダクト20を主体として、水槽2の前面部に温風出口16と連通して設けられた還風ダクト21、還風ダクト21と通風ダクト20の一端(前端)側である吸風口22との間を連結する接続ホース23、水槽2の後端面外側に温風入口17と連通して設けられた給風ダクト24、通風ダクト20の他端(後端)側である吐出口25と給風ダクト24との間を連結する接続ホース26とから構成されている。
この通風路18のうち、通風ダクト20の吐出口25側には、循環用送風機27が配設されている。この循環用送風機27は、ファン28と、このファン28を駆動する三相のブラシレスDCモータからなるファンモータ29とによって構成され、ファン28が回転されると、水槽2(回転槽3)内の空気を温風出口16から通風路18内に吸入し、そして、通風路18内を外箱1の前方側から後方側へと流通させて温風入口17から水槽2(回転槽3)内に戻すように循環させる。以上のような空気の循環を、図1に矢印Aにより示した。
また、通風路18のうち、通風ダクト20内には、上流側である前側に位置して蒸発器30、下流側である後側に位置して凝縮器31が配設されている。これら蒸発器30および凝縮器31は、共に冷媒流通パイプ30aおよび31aに伝熱フィン30bおよび31bを細かいピッチで多数枚平行に配置してなるフィン付きチューブタイプのもので、それら伝熱フィン30b,31bの相互間を空気が通ることにより、その流通空気と熱交換する。
これら蒸発器30および凝縮器31は、図7に示す圧縮機32および絞り弁33と共にヒートポンプ34を構成する。なお、絞り弁33は、キャピラリチューブに換えても良い。このヒートポンプ34においては、接続パイプ35によって、圧縮機32の吐出口31a、凝縮器31、絞り弁33、蒸発器30および圧縮機32の吸入口31bを同順に接続して冷凍サイクルを構成している。なお、圧縮機32は、台板19上に配設されている。
通風路18のうち蒸発器30よりも上流側、例えば通風ダクト20の蒸発器30配置部と吸風口22との間には、通風路18を通る空気を通風路18の外部である外箱1内に放出する放出口36が形成されている。そして、この放出口36から放出される空気量を制御するために、通風ダクト20には、ダンパ装置37が設けられている。このダンパ装置37は、回動可能なダンパ部材38とこのダンパ部材38の駆動源であるダンパモータ39とを備えている。本実施形態では、ダンパモータ39を、例えばステッピングモータから構成し、ダンパ部材38の回動量を制御可能としている。
また、通風路18のうち放出口36よりも下流側、更に言えば放出口36よりも下流側で凝縮器31よりも上流側、例えば通風ダクト20の蒸発器30配置部と凝縮器31配置部との間に外箱1内の空気を通風ダクト20内に導入する導入口40が形成されている。そして、この導入口40には、加熱部材としての例えばPTCヒータ41が設けられている。このPTCヒータ41は、ハニカム状に形成され、導入口40に嵌め込むようにして装着されている。
上記ダンパ部材38は、通風ダクト20を、放出口36と蒸発器30との間において全開、全閉或いは半開状態にすることによって放出口36からの放出空気量を制御するもので、図5に示す全開状態では、放出口36から放出される空気量は最小となり、図6に示す全閉状態では、放出口36からの放出空気量は最大となる。なお、ダンパ部材38を全開状態と全閉状態との間の半開状態として、放出口36から外部に流出する空気量を制御するようにしても良い。
これに対し、導入口40からは、放出口36から放出された量と同等量の空気が通風ダクト20内に流入する。この流入空気は、全量がPTCヒータ41を通り、PTCヒータ41の通電(発熱)時には当該PTCヒータ41により加熱されて所定温度の温風となって通風ダクト20内に流入するようになる。
上記のように温風出口16と温風入口17とを接続する通風ダクト20内を流れる温風は、その一部或いは部が放出口36から外箱1内に放出されるため、外箱1内に熱がこもることになる。これを避けるため、本実施形態では、外箱1の前面下部に多数の小孔からなる外気取入口42を形成し、そして、排気ファン装置によって外箱1に形成した排気口から外箱1内の空気を機外に排出することにより、外気取入口42から外気が外箱1内に取り込まれるように構成している。
図8には、上記洗濯乾燥機の制御装置43が示されている。この制御装置43は、マイクロコンピュータを主体とするもので、洗濯乾燥機の動作全般を制御する制御手段として機能するようになっている。この制御装置43には、図示しない操作パネルに設けられた各種のキースイッチからなる操作入力部44より各種操作信号、水槽2内の水位を検出するように設けられた水位センサ45からの水位検知信号、温風入口17および温風出口16に夫々設けられた温風入口側温度センサ46および温風出口側温度センサ47からの温度検知信号などが入力されるようになっている。
そして、制御装置43は、上記各種の入力信号および予め記憶された制御プログラムに基づいて、前記給水弁8、排水弁13、洗濯機モータ15、ファンモータ29、圧縮機32、ダンパモータ39、PTCヒータ41を駆動回路48を介して制御する。この場合、洗濯機モータ15は、インバータによるパルス幅変調(PWM)方式によって回転速度の制御がなされる。また、ダンパモータ39は、入力パルス数によって回転角制御がなされ、ダンパ部材38の開閉度を制御する。
温風入口側温度センサ46および温風出口側温度センサ47は、給風ダクト24から水槽2へと流入する温風温度および水槽2から還風ダクト21へと流出する温風温度を検出する。そして、制御装置43は、温風入口側温度センサ46および温風出口側温度センサ47の温度差を求め、その温度差値によって回転槽3内の衣類の乾燥率を求めるように構成されている。
即ち、乾燥運転の初期においては、回転槽3内に流入した温風の熱は、主に衣類の温度上昇と衣類内の水分の蒸発潜熱に使用され、回転槽3から流出する空気温度は上昇に難い。乾燥が進行すると、衣類内の水分量は減少し、回転槽3内に流入した温風の熱は、衣類、回転槽3、空気温度の上昇に使用されるようになり、回転槽3から流出する空気温度が上昇する。よって、乾燥が進行すると、温風入口17と温風出口16との温風の温度差が次第になくなってくるので、温風入口17と温風出口16との温風の温度差によって衣類の乾燥率を検出できるものである。
よって、制御装置43、温風入口側温度センサ46および温風出口側温度センサ47は、衣類の乾燥率を検出する乾燥率検出手段としての機能を有する。なお、上記温度差値によって衣類の乾燥率を求める手段としては、温度差値と乾燥率との関係をテーブル化して制御装置43が有するRAMなどの記憶手段に記憶しておいて該温度差値‐乾燥率テーブルから乾燥率を求めたり、或いは、温度差値と乾燥率との関係を数式化しておいて該数式から求めたりするなど、種々考えられる。
さて、操作入力部44を構成する各種のスイッチには、運転コースを選択するスイッチが含まれている。本実施形態では、洗いから乾燥までの運転を連続的に実行する「洗濯乾燥コース」、洗濯運転のみを行う「洗濯コース」、乾燥運転のみを行う「乾燥コース」のうちから所望のコースを選択することができるようになっている。なお、制御装置43は、洗濯乾燥機の全体を統括制御するものであり、以下述べる動作は全て制御装置43による制御によって行われる。
「洗濯乾燥コース」は、図3に示す各行程を順に実行するコースである。即ち、電源スイッチの投入後、運転コース選択スイッチを操作して「洗濯乾燥コース」を選択し、スタートスイッチを操作すると、まず重量検出が行われる(重量検出行程)。この重量検出は、回転槽3内に投入された洗濯物の量を検出するためのもので、例えば洗濯機モータ15を起動させてその起動時の洗濯機モータ15の負荷電流を測定することによって行われる。
洗濯物の重量が検出されると、その検出重量に応じた水量(水位)設定が行われる。そして、給水弁8が開かれ、水道水が水槽2内に供給される(給水行程)。このとき洗剤ケース10内に予め投入されている洗剤は、水道水と共に水槽2内に供給される。水槽2内に供給される水道水量は、水位センサ45によって検出される。そして、検出重量に応じて設定された水量(水位)になると、給水弁8が閉じられる(給水行程終了)。
次いで、洗濯機モータ15が起動され、回転槽3を所定の回転速度で回転させる洗い運転が行われる。検出重量に応じた所定の洗い運転時間が経過すると、洗濯機モータ15が停止する(洗い運転終了)。そして、排水弁8が開かれ、水槽2内の水が排出される(排水行程)。水槽2内の水が排出されたところで、洗濯機モータ15により回転槽3が所定の脱水用回転速度で回転駆動されて洗濯物の脱水を行う(脱水行程)。
洗濯後の脱水行程が終了すると、次に給水弁が開かれてすすぎ用の水道水が洗剤ケース10を通じて水槽2内に供給される(給水行程)。このとき、洗剤ケース10内に予め投入されている仕上げ剤は、水道水と共に水槽2内に供給される。水槽2内に検出重量に応じた所定量の水道水が溜められると、給水弁8が閉じられ(給水行程終了)、そして、洗濯機モータ15により回転槽3を所定の回転速度で回転させるすすぎ運転が行われる。
すすぎ運転は、通常、すすぎ行程を2度行う。即ち、1回目のすすぎ行程は、上記仕上げ剤と共に水槽2内に供給された水道水にて行われ、2回目のすすぎ行程は、1回目のすすぎ水を排水し、脱水した後に、再度、水槽2内に供給された水道水によって行われる。2回目のすすぎが終了すると、制御装置43は、排水行程を経て、最終の脱水運転を実行する。そして、この最終の脱水運転の終了に伴い洗濯が終了し、続いて乾燥運転に移る。
この洗濯運転に引き続いて行われる乾燥運転の内容を、図4をも参照しながら説明する。なお、図4(c)のタイムチャートは、斜線期間が通電期間を示している。乾燥運転に入ると、洗濯機モータ15、ヒートポンプ34の圧縮機32、ファンモータ29が起動される。このとき、ダンパ装置37は、そのダンパ部材38を図5に示すように通風ダクト20を全開した状態にある。
すると、水槽2内の空気が図5に矢印Aで示すように温風出口16から還風ダクト21および接続ホース23を経て通風ダクト20に吸入される。通風ダクト20内に吸入された空気は、少量が放出口36から外部に流出するが、大部分の空気は、そのまま通風ダクト20内を蒸発器30へと流れる。そして、放出口36から外部へ流出したと同等の量の空気が導入口40から通風ダクト20へと導入される。
また、ヒートポンプ34の圧縮機32により冷媒が圧縮され、高温高圧の冷媒となって凝縮器31に流入して通風ダクト20内を流れる空気と熱交換する。その結果、通風ダクト20内を流れる空気が加熱され、反対に、冷媒は冷やされて液化する。この液化された冷媒は、絞り弁33を経て蒸発器30に流入し、ここで気化して圧縮機32に吸入される。これにより、蒸発器30は、通風ダクト20内を流れる空気を冷却する。
以上により、水槽2(回転槽3)から通風路18内に流入した空気の大部分は、蒸発器30により冷却されて除湿され、その後、凝縮器31により加熱されて温風化される。そして、その温風が接続ホース26および給風ダクト24を経て、温風入口17から水槽2内に供給され、更に、小孔3aおよび通風孔11を通って回転槽3内に流入する。回転槽3は、洗濯機モータ15により所定の撹拌速度で回転駆動されて内部の洗濯物を撹拌しており、この回転槽3内に流入した温風は、洗濯物から水分を奪った後、温風出口16から流出して還風ダクト21および接続ホース23を経て通風ダクト20内に流入する。かくして蒸発器30と凝縮器31とを配置した通風ダクト20と回転槽3との間を空気が循環することにより回転槽3内の洗濯物が乾燥される。
このような乾燥運転時において、蒸発器30と共に凝縮器31が通風ダクト20内に配設されていて熱量が蓄積されるという事情があっても、本実施形態では、循環風が少量ずつとはいいながら放出口36から外部(外箱1内)に放出され、その放出量と同等量の外部空気が導入口40から通風ダクト20内に吸入されるので、凝縮器31を通る空気温度が下げられる。このため、凝縮器31の温度や冷媒の高圧側圧力が設定値以上となることが回避され、それ故に圧縮機32の運転率(仕事)を下げる必要がなくなる。この場合、ダンパ装置37のダンパ部材38を半開状態にして放出口36から放出される空気量、ひいては導入口40から導入されて凝縮器31を冷やす空気量を変えるようにしても良い。
さて、上記のような乾燥運転中、制御装置43は、温風入口側および温風出口側の両温度センサ46および47の検出温度の差を求め、この温度差値から衣類の乾燥率を常時検出している。ちなみに、この乾燥運転では、循環空気は、凝縮器31による加熱が行われ、この加熱は、水槽2への流入時の温度で60℃程度である。そして、回転槽3内の空気温度は、40〜60℃程度にしか上昇されず、洗濯物は60℃以上になることはない。そして、乾燥運転の進行により、洗濯物の乾燥率が所定値、例えば100%に達すると、圧縮機32が停止される。その後も、洗濯機モータ15およびファンモータ29は所定時間だけ運転を継続し、回転槽3内の洗濯物の温度を低下させる冷却を行う。そして、この冷却運転の終了をもって乾燥運転が終了し、その後、制御装置43によって電源が遮断される。
このように、洗濯を水道水で行った場合には、洗濯物に付着していた黄色ブドウ球菌などは、水道水により洗い流された状態にあるので、洗濯に引き続いて乾燥運転を行うことにより、洗濯物を菌が付着していない状態、或いは付着していても増殖のない少量付着の状態で乾燥させることができる。
ところで、洗濯に水道水を用いることによって洗濯物から菌が洗い出されるとはいっても、洗濯物に少量の菌が残ることは多々ある。このため、例えば夜間に「洗濯コース」を選択して洗濯を行い、翌朝まで洗濯物を回転槽3内に入れたまま放置しておいたような場合には、洗濯物が湿気を含んでいるので、洗濯物に残っていた菌が増殖する。また、「洗濯コース」を終了した洗濯物を雨天の日に部屋干ししておいたような場合も、部屋の多湿環境下では洗濯物に付着していた菌が増殖し、ある種の臭いを発するようになる。
このような場合、「乾燥コース」を選択して洗濯物を乾燥させる。この「乾燥コース」の内容を図1および図2を参照しながら説明する。なお、図1に示すように、「洗濯コース」の内容は、「洗濯乾燥コース」のうちの乾燥運転を除いたものと同様のものである。さて、電源スイッチの投入後、「乾燥コース」を選択してスタートスイッチを操作すると、まず、上記したと同様に、洗濯機モータ15、ヒートポンプ34の圧縮機32、ファンモータ29が起動される。このとき、ダンパ装置37のダンパ部材38も、上記したと同様に、図5に示すように全開状態にある。
この状態での乾燥運転の進行により、温風入口側および温風出口側の両温度センサ46および47の検出温度の差から求められる洗濯物の乾燥率が100%未満の例えば90%に達すると、圧縮機32を停止し、そして、ダンパ装置37を放出口36から放出される空気量が増大する方向、本実施例では全閉状態に切り換えると共に、PTCヒータ41に通電する。
すると、水槽2から通風ダクト20内に流入した空気は、ほぼ全量が放出口36から外箱1内へ放出され、その放出空気量と同量の空気が導入口40から通風ダクト20内に流入するようになる。そして、この導入口40からの流入空気は、通電されて発熱するPTCヒータ41により加熱されて温風となって水槽2(回転槽3)内へと供給される。なお、PTCヒータ41は、その特性上、風量に応じて発熱量を変化させるので、導入空気量が変化しても、その導入空気をほぼ一定温度にまで加熱することができる。
PTCヒータ41により加熱されて水槽2内に供給される空気は、凝縮器31では、高くても70℃程度(温風入口17での温度)までにしかならなかったが、PTCヒータ41では、水槽2の温風入口17での温度で70℃以上の温度、例えば85℃程度にまで加熱することができ、この温風温度ならば、洗濯物を60℃以上に加熱することができる。つまり、「乾燥コース」では、「洗濯乾燥コース」の時の乾燥運転に比較して、回転槽3に戻される空気を高温度に加熱することができるのである。黄色ブドウ球菌では、乾燥状態では、60℃以上で1時間以上、湿熱雰囲気では、60℃以上で15分以上保つことで除菌することができる。従って、PTCヒータ41の発熱により除菌のための高温度に加熱できることを意味する。
本実施形態では、洗濯物を乾燥率90%で60℃以上に加熱する。これは湿熱状態での加熱となる。そこで、温風出口側温度センサ47の検出温度が60℃(洗濯物は60℃以上)になった時点から例えば30分経過した時点でPTCヒータ41を断電する。なお、上記30分のタイムカウントは、制御装置43が備える計時機能によって行われ、その30分間の運転中に洗濯物の乾燥率は100%となる。その後、洗濯物の冷却のために洗濯機モータ15およびファンモータ29を引き続き運転し、所定時間運転した時点で洗濯機モータ15およびファンモータ29を断電し、以上により乾燥運転を終了する。その後、制御装置43によって電源が遮断される。
このように本実施形態によれば、「洗濯乾燥コース」を行う場合には、PTCヒータ41は通電せず、水槽2に供給される空気温度を除菌のための高温度に加熱することはしない。このため、洗濯物に付着している菌が洗いおよびすすぎに用いる水道水によって洗い出されているにもかかわらず、乾燥運転の際に水槽2内に供給される空気を除菌のための高温度に加熱する無駄をしないで済み、運転コストを低減できる。
そして、「乾燥コース」が選択された場合には、「洗濯乾燥コース」での乾燥運転とは異なり、ヒートポンプ34での乾燥の後、循環空気をPTCヒータ41によって除菌のための高温度に加熱して水槽2内へ供給するようにしたので、洗濯終了から時間が経過した洗濯物であって菌が増殖していたとしても、その洗濯物の除菌を行うことができ、衛生的である。
(第の実施形態)
図9および図10は、本発明の第の実施形態を示す。上記参考例では、「乾燥コース」が選択されると、その乾燥運転の後半では、必ずPTCヒータ41が通電されて、水槽2内へ供給される空気が除菌のための高温度に加熱される。しかしながら、水道水を用いた洗濯終了から間もない洗濯物については、菌の増殖程度は少ないと考えられる。この第の実施形態は、洗濯終了後、所定時間経過前に「乾燥コース」が選択された場合、その乾燥運転では、PTCヒータ41に通電しないようにしたものである。
即ち、図10に示すように、制御装置43には、更に、計時手段としての計時部49と、不揮発性記憶手段としてのEEPROM50とが接続されている。計時部49は、計時機能によって現在時刻を計測するもので、専用の電源として例えば電池51を内蔵している。
さて、図9に示すように、「洗濯コース」が選択され、洗濯運転が終了すると、制御装置43は、運転終了時刻を計時部49から取得し、この運転終了時刻をEEPROM50に格納する。その後、制御装置43によって電源が遮断される。電源遮断後も、計時部49は、電池51を動作電源として時刻のカウントを継続する。なお、制御装置43の動作電源を利用し、制御装置43の電源遮断後もその動作電源から計時部49に電力供給が行われるように構成すれば、電池51は不要となる。
洗濯終了後、電源スイッチの投入後、「乾燥コース」を選択してスタートスイッチを操作すると、まず、制御装置43は、計時部49から現在時刻を取得し、且つEEPROM50から洗濯運転終了時刻を取得する。そして、制御装置43は、現在時刻から洗濯運転終了時刻を減算して、洗濯運転停止時点からの経過時間である放置時間を算出する(図9のステップS1)。
次いで、制御装置43は、放置時間が所定時間である12時間を超えているか否かを判断し、12時間を超えていなかった場合(ステップS2で「NO」)、参考例における「洗濯乾燥コース」での乾燥運転と同様に、ヒートポンプ34のみによる乾燥運転を行う。放置時間が12時間を超えていた場合(ステップS2で「YES」)、参考例における「乾燥コース」と同様に、前半をヒートポンプ34、後半をPTCヒータ41による乾燥運転を行う。
このように本実施形態によれば、放置時間が所定時間(この実施形態では、12時間)以下の場合、洗濯終了後の菌の増殖は少ないとして、PTCヒータ41に通電することなく乾燥運転を終了するので、除菌の必要性のない、或いは必要性の少ない洗濯物に対しても、水槽2への供給空気を高温度に加熱してしまって無駄な電力を消費することを防止できる。
(第の実施形態)
図11〜図13は、本発明の第の実施形態を示す。洗濯後の洗濯物を放置しておいた場合、その放置時間が同じであっても、季節によって菌の繁殖程度は異なる。例えば、気温の低い冬であれば、放置時間が長くても菌の繁殖程度は少なく、逆に、気温の高い夏であれば、放置時間が短くても菌の繁殖程度は多い。そこで、この第の実施形態では、外気温を検出し、その外気温に応じて乾燥運転にPTCヒータ41による空気加熱を加えるか否かを決定する放置時間の長さを変えるものである。
即ち、図13に示すように、外箱1内の外気取入部42の近傍には、外気温センサ52が配設されている。この外気温センサ52は、図12に示すように、制御装置43に接続されている。この実施形態では、「乾燥コース」が選択され、スタートスイッチが操作されると、制御装置43は、まず、外気温センサ52から外気温を取得し(図11のステップA1)、続いて、前述したと同様に計時部49から取得した現在時刻とEEPROM50から取得した洗濯終了時刻とにより放置時間を算出する(洗濯物放置時間取得手段;ステップA2)。
次に、制御装置43は、外気温が20℃以上であるか否かを判断し、20℃以上であった場合(ステップA3で「YES」)、放置限界時間Tを6時間にセットする(ステップA4)。そして、制御装置43は、放置時間が放置限界時間である6時間を超えているか否かを判断し、6時間以下であれば(ステップA6で「NO」)、ヒートポンプ34のみによる乾燥運転を行い、6時間を超えていれば(ステップA6で「YES」)、前半をヒートポンプ34、後半をPTCヒータ41による乾燥運転を行う。
一方、外気温が20℃未満であった場合(ステップA3で「NO」)、制御装置43は、放置限界時間Tを12時間にセットし(ステップA4)、そして、放置時間が放置限界時間である12時間以下であれば(ステップA6で「NO」)、ヒートポンプ34のみによる乾燥運転を行い、12時間を超えていれば(ステップA6で「YES」)、前半をヒートポンプ34、後半をPTCヒータ41による乾燥運転を行う。
このように本実施形態によれば、菌が増殖し易い外気温であるか否かによって放置限界時間を異ならせ、実際の放置時間が放置限界時間を超えていた場合に限り、乾燥運転を前半ヒートポンプ34、後半PTCヒータ41により行うので、無駄に電力を費やすことがない。
(第の実施形態)
図14は、本発明の第の実施形態を示す。この第の実施形態は、第の実施形態と同様に、放置限界時間を12時間とし、実際の放置時間が12時間を超えているか否かによって、乾燥運転をヒートポンプ34とPTCヒータ41とを使用して行うか、ヒートポンプ34のみによって行うかを決めるようにしている。そして、第の実施形態と異なるところは、操作入力部44を構成する各種のスイッチのうちに、ヒータ解除スイッチを設けたところにある。
「乾燥コース」が開始されると、制御装置43は、前述したと同様にして洗濯物の放置時間を算出し(ステップB1)、次いで、ヒータ解除スイッチが操作されたか否かを判断する(ステップB2)。ヒータ解除スイッチが操作されていれば、放置時間とは関係なく、ヒートポンプ34のみによる乾燥運転を行う(ステップB2で「YES」)。ヒータ解除スイッチが操作されていなければ、第の実施形態と同様に、放置時間が12時間を超えていた場合(ステップB3で「YES」)、ヒートポンプ34とPTCヒータ41とを使用して乾燥運転を行う。また、放置時間が12時間以下である場合(ステップB3で「NO」)、ヒートポンプ34のみによる乾燥運転を行う。
このように構成した本実施形態の場合、例えば足拭きマットなどのように菌が付着していても問題のない洗濯物である場合、放置時間が長くてもPTCヒータ41を発熱させて水槽2内に供給される空気を除菌のための高温度に加熱する必要はないので、ヒータ解除スイッチを操作しておくことによって電力の無駄な使用を避けることができる。
(第の実施形態)
図15〜図17は、本発明の第の実施形態を示す。この実施形態は、風呂水を使用して洗濯できるようにした洗濯乾燥機に適用したものである。この実施形態の洗濯乾燥機では、図16に示すように、給水ケース9内に給水弁8の外に、風呂水供給手段としての風呂水ポンプ53が設けられており、その吸入口53aには、吸水ホース(図示せず)が連結される。この吸水ホースの先端は浴室のタブの風呂水中に浸される。
風呂水ポンプ53の吐出側は、給水弁8と同様に、洗剤ケース10に風呂水を供給し、洗剤ケース10に供給された風呂水は、洗い時には洗剤室を通って水槽2内に供給され、すすぎ時には仕上げ剤室を通って水槽2内に供給されるように構成されている。
風呂水ポンプ53は、図17に示すように、制御装置43に接続され、当該制装置43によって運転制御される。また、操作入力部44を構成する操作スイッチのうちには、風呂水を使用することを選択する風呂水スイッチが設けられている。そして、この風呂水スイッチは、操作回数によって、風呂水を洗いとすすぎのうちの双方に使用するか、洗いのみに使用するかを選択できるようになっている。なお、すすぎは2回行われるが、すすぎに風呂水を使用する場合、第1回目だけ風呂水が用いられ、第2回目には水道水が用いられる。
風呂水には、入浴中に人体の皮脂などの汚れ成分が溶け込んでおり、風呂水の温度が30〜40℃でタブ内に長時間溜められていた場合においては、菌が増殖していると考えられる。通常、洗濯に使用する風呂水は、このような風呂水である。このため、本実施形態では、風呂水を使用する場合には、その「洗濯乾燥コース」の乾燥運転において、PTCヒータ41を発熱させて水槽2に供給する空気を風呂水を用いない場合に比較して除菌のための高温度に加熱するようにしている。
即ち、「洗濯乾燥コース」を選択し、風呂水を使用せず、水道水にて洗いおよびすすぎを行うことを選択すると、参考例における図3と同様に、最後の乾燥運転は、ヒートポンプ34のみによって行われる。これに対し、「洗濯乾燥コース」を選択し、風呂水を洗いにだけ使用することを選択すると、図15に示すように、洗い前の給水では、風呂水ポンプ53が駆動されて風呂水が水槽2内に供給され、そして洗い運転が行われる。
以後、すすぎ運転を経て最終脱水運転が行われた後、乾燥運転に入ると、参考例における図1および図2と同様に、前半ではヒートポンプ34による乾燥が行われ、後半ではPTCヒータ41を発熱させて水槽2内に供給される空気が除菌のための高温度に加熱される。
なお、風呂水を洗いのみでなく、すすぎにも使用する場合も、図15と同様の運転が行われる。
このように本実施例によれば、風呂水を使用して洗いおよびすすぎ、或いは洗いを行った場合、風呂水中の菌が洗濯物に付着しても、乾燥運転時に除菌が行われるので、減菌することができ、衛生上好ましい状態を得ることができる。
(第の実施形態)
図18および図19は本発明の第の実施形態を示す。この実施形態は、第の実施形態と同様に風呂水ポンプ53を備えている。この実施形態では、洗い時に用いる洗剤の除菌効果を期待したものである。つまり、除菌作用のある洗剤を使用した場合には、洗い時に風呂水を使用しても、その風呂水中の菌を減少させ、洗濯物への菌の付着を抑えることができる。ただ、すすぎにも風呂水を使用した場合には、すすぎに洗剤を使用しないので、洗濯物に菌が多く付着することが考えられるので、本実施形態では、すすぎに風呂水を使用した場合に限り、乾燥運転で除菌を行うようにしたものである。
即ち、図18に示すように、洗い運転を行うに際し、風呂水ポンプ53によって風呂水を水槽2内に供給し、風呂水にて洗いを行い、その後のすすぎ運転時においては、水道水を使用した場合、乾燥運転は、ヒートポンプ34のみにて行われる。
一方、図19に示すように、洗い運転を行うに際し、風呂水ポンプ53によって風呂水を水槽2内に供給し、風呂水にて洗いを行い、その後のすすぎ運転時において第1回目のすすぎに風呂水を使用した場合、乾燥運転は、前半ではヒートポンプ34にて乾燥を行い、後半ではPTCヒータ41を発熱させて水槽2内に供給される空気を風呂水を用いない場合に比較して除菌のための高温度に加熱する。これにより、すすぎ時に洗濯物に菌が付着しても、乾燥運転で除菌できるので、衛生的である。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
横軸形の洗濯乾燥機に限られず、縦軸形の洗濯乾燥機であっても良い。
洗濯終了後、乾燥運転が開始されるまでの時間を取得する放置時間取得手段は、洗濯終了から乾燥運転開始までの時間を計測するタイマによって構成しても良い。
ヒータは、PTCヒータ41に限られない、二クロム線ヒータであっても良い。また、ヒータを設ける位置は導入口に限られず、通風路18内であっても良い。
「洗濯乾燥コース」において、最終の脱水運転では、最初から、或いは途中でヒートポンプ34を運転して脱水中の洗濯物を加熱するようにしても良い。このようにすることで、洗濯物の温度上昇により水の温度が上昇してその粘性が小さくなるので、脱水率が上昇し、その後の乾燥運転時間の短縮を図ることができる。
PTCヒータ41を発熱させる時期は、乾燥率が90%に達した時点に限られない。80%でも良いし、95%でも良い。また、乾燥運転の開始当初からPTCヒータ41を発熱させたり、開始から所定時間経過後に発熱させたりしても良い。
本発明の参考例を示すもので、洗濯コースの運転終了後に乾燥コースの運転を行う場合の行程図 図1における乾燥コースの内容を示すもので、(a)は水槽内へ供給される空気温度の変化を示すグラフ、(b)はダンパ装置の状態を示す図、(c)はタイムチャート、(d)は乾燥率の変化を示すグラフ 洗濯乾燥コースの行程図 図3における乾燥運転の内容を示す図2相当図 洗濯乾燥機の縦断側面図 ダンパを全閉した状態で示す図5相当図 冷凍サイクル構成図 電気的構成を示すブロック図 本発明の第の実施形態を示す図1相当図 図8相当図 本発明の第の実施形態を示す図1相当図 図8相当図 図5相当図 本発明の第の実施形態を示す図1相当図 本発明の第の実施形態を示す図3相当図 図5相当図 図8相当図 本発明の第の実施形態を示し、洗いに風呂水を用いた図3相当図 洗いとすすぎに風呂水を用いた図3相当図
符号の説明
図面中、2は水槽、3は回転槽、8は給水弁、15は洗濯機モータ、16は温風出口、17は温風入口、18は通風路、27は循環用送風機、30は蒸発器、31は凝縮器、32は圧縮機、34はヒートポンプ、36は放出口、37はダンパ装置、40は導入口、41はPTCヒータ(ヒータ)、42は外気取入部、43は制御回路(放置時間取得手段)、46は温風入口側温度センサ、47は温風出口側温度センサ、49は計時部、50はEEPROM、52は外気温センサ、53は風呂水ポンプ(風呂水供給手段)である。

Claims (2)

  1. 洗濯物の洗い、すすぎ、脱水、乾燥に用いる回転槽を備え、乾燥運転を、前記回転槽内の空気を循環用送風機により通風路に出し当該通風路内に配設されたヒートポンプの蒸発器と凝縮器とで除湿し且つ加熱して前記回転槽内に戻すように循環させることによって行う洗濯乾燥機であって、水道水での洗濯が実行可能であり、洗いから乾燥までの運転を実行可能な外、乾燥のみの運転を実行可能な洗濯乾燥機において、
    前記通風路から前記回転槽内に戻される空気を加熱するヒータと、
    前記洗いから脱水までの運転を終了した後、前記乾燥のみの運転が開始されるまでの時間を取得する放置時間取得手段と、を設け、
    前記乾燥のみの運転を実行するときに前記放置時間取得手段による取得時間が所定時間を超えていた場合には前記ヒータを発熱させることにより洗いから乾燥までの運転を実行する時の乾燥運転に比較して前記通風路から前記回転槽内に戻される空気を、除菌のための高温度に加熱することを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 洗濯物の洗い、すすぎ、脱水、乾燥に用いる回転槽を備え、乾燥運転を、前記回転槽内の空気を循環用送風機により通風路に出し当該通風路内に配設されたヒートポンプの蒸発器と凝縮器とで除湿し且つ加熱して前記回転槽内に戻すように循環させることによって行う洗濯乾燥機であって、水道水の外、風呂水での洗濯を実行可能な洗濯乾燥機において、
    前記通風路から前記回転槽内に戻される空気を加熱するヒータを設け、
    前記洗いとすすぎのうちの少なくとも一方を風呂水を用いて行ったとき、前記乾燥運転において前記ヒータを発熱させることにより、風呂水を用いない場合に比較して前記通風路から前記回転槽内に戻される空気を、除菌のための高温度に加熱することを特徴とする洗濯乾燥機。
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