JP4950488B2 - 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置 - Google Patents

光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4950488B2
JP4950488B2 JP2005373604A JP2005373604A JP4950488B2 JP 4950488 B2 JP4950488 B2 JP 4950488B2 JP 2005373604 A JP2005373604 A JP 2005373604A JP 2005373604 A JP2005373604 A JP 2005373604A JP 4950488 B2 JP4950488 B2 JP 4950488B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical deflector
mirror
scanning
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005373604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007178465A (ja
Inventor
幸男 伊丹
和宏 小関
真 遠藤
由博 高橋
智隆 篁
紀之 門脇
健 菊地
秀俊 児島
隆雄 安部
正男 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd, Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005373604A priority Critical patent/JP4950488B2/ja
Priority to CNB2006101720039A priority patent/CN100465694C/zh
Priority to US11/616,173 priority patent/US7420723B2/en
Publication of JP2007178465A publication Critical patent/JP2007178465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4950488B2 publication Critical patent/JP4950488B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/121Mechanical drive devices for polygonal mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置に関し、特に、カラー画像形成装置等に用いられる光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置に関する。
光プリンタ、デジタル複写機、普通ファックス等で用いられる電子写真プロセスを利用した画像形成装置において、カラー化や高速化が進み、光導電性感光体を複数(通常は4個)用いるタンデム方式の画像形成装置が普及してきている。
特許文献1では、カラー画像形成装置に用いられる光偏向器として、回転軸方向に複数の多面鏡が積層され、各段の多面鏡の偏向反射面が回転方向へ所定角ずれて固定された光偏向器が開示されている。このカラー画像形成装置は、光走査装置の光源数を減らしながらも、高速な画像出力が可能であり、画像形成装置として、省資源、低コスト化が可能である。また、光源数を減らすことで、光源の故障確率も低くできるため、画像形成装置として、信頼性も高めることができる。
特開2005−92129号公報
しかし、上記の発明は以下の問題を有している。
従来の光偏向器においては、一体化した状態で複数の偏向反射面を加工する具体的な達成手段が無かったため、偏向反射面が別々に形成された2つの多面鏡を積み重ねて組立てることでポリゴンスキャナを構成していた。この場合、偏向反射面を傷つけることなく、積層された多面鏡の位置を回転方向へ所定角ずらして精度良く固定することが難しかった。さらに、加わる熱ストレスや起動停止の加速・減速動作により、使用時間の経過とともに多面鏡が初期の固定位置からずれて回転体のバランスが崩れ、回転振動が大きくなるという問題があった。
本発明は、多面鏡が固定された回転体が、軸受により支持され、モータにより回転駆動される光偏光器において、前記多面鏡が回転軸方向に積層され、かつ前記各多面鏡の反射面が回転方向へ所定角ずれて固定され、前記積層されて一体化した多面鏡の反射面の光偏向に使用される有効領域が、前記各多面鏡の回転軸方向に偏って形成することにより、積層された多面鏡を精度良く所定角度で形成し、加わる熱ストレスや起動停止の加速・減速動作により、使用時間経過とともに多面鏡が初期の固定位置からずれて回転体のバランスが崩れるようなことがなく、回転振動を低減し、省資源、高信頼、低コストな光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置を提案することを目的としている。
請求項1記載の発明は、多面鏡が固定された回転体が、軸受により支持され、モータにより回転駆動される光偏向器において、前記多面鏡が回転軸方向に積層され、かつ前記各多面鏡の偏向反射面が回転方向へ所定角ずれて固定され、前記多面鏡の各偏向反射面に鏡面切削加工の軌跡である円弧状の境界線を備え、該境界線は鏡面加工されて光偏向に使用される有効領域と鏡面加工されていない非有効領域との境界線であり、回転軸方向の上側の前記偏向反射面の有効領域は回転軸方向の上側に、回転軸方向の下側の前記偏向反射面の有効領域は回転軸方向の下側に偏って構成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1記載の光偏向器において、前記各多面鏡は別個に構成され、かつ前記回転体を構成する軸に焼きばめされて一体化されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1記載の光偏向器において、前記各多面鏡が一部品として構成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の光偏向器において、前記多面鏡の形状が鍛造加工により形成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項記載の光偏向器において、前記多面鏡同士が隣接する反射面の角部が面取りされていることを特徴する。
請求項記載の発明は、請求項記載の光偏向器において、前記反射面の角部が面取りされて形成される面が平面であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項記載の光偏向器の製造方法であって、前記積層された多面鏡が一体化した状態で、前記反射面の長手方向の鏡面切削加工により、前記反射面を形成することを特徴とする。
請求項記載の発明は、半導体レーザからのビームを、光偏向器を含む光学系を介して被走査面に導いて光スポットを形成し、前記光偏向器により偏向することにより、前記被走査面に走査線を走査する光走査装置において、前記光偏向器が請求項1からのいずれか1項記載の光偏向器であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、半導体レーザから複数のビームを放射し、光偏向器を含む光学系を介して被走査面へ導いて複数の光スポットを形成し、前記光偏向器により偏向することにより、前記被走査面に複数の走査線を走査する光走査装置において、前記光偏向器が請求項1からのいずれか1項記載の光偏向器であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、感光体の感光面を光走査装置によって走査して潜像を形成し、前記潜像を可視化して画像をえる画像形成装置において、前記光走査装置が請求項又は記載の光走査装置であることを特徴とする。
本発明は、多面鏡が固定された回転体が、軸受により支持され、モータにより回転駆動される光偏光器において、前記多面鏡が回転軸方向に積層され、かつ前記各多面鏡の反射面が回転方向へ所定角ずれて固定され、前記積層されて一体化した多面鏡の反射面の光偏向に使用される有効領域が、前記各多面鏡の回転軸方向に偏って形成することにより、積層された多面鏡を精度良く所定角度で形成し、加わる熱ストレスや起動停止の加速・減速動作により、使用時間経過とともに多面鏡が初期の固定位置からずれて回転体のバランスが崩れ、回転振動が大きくなることを防止できる。
以下、本実施形態に係わる光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置の構成及び動作について説明する。
<第1の実施形態>
まず、図1及び図2を用いて本実施形態に係わる光偏向器が有する回転体101の構成について説明する。
回転体101は、軸受シャフト102の外周に焼きばめされた多面鏡103、104、多面鏡104に固定されたフランジ105、及びフランジ105に固定されたロータ磁石106を有して構成される。
ラジアル軸受は、軸受シャフト102と固定スリーブ107とからなる含油軸受であり、軸受隙間は直径で10μm以下に設定されている。ラジアル軸受は、高速回転での安定性を確保するため、図示しない動圧発生溝を有している。動圧発生溝は、軸受シャフト102の外周面、又は固定スリーブ107の内周面に設けられるが、加工性が良好な焼結部材からなる固定スリーブ107の内周に施すのが好適である。軸受シャフト102の素材としては、焼入れが可能で表面硬度を高くでき、耐磨耗性が良好なマルテンサイト系のステンレス鋼(例えばSUS420J2)が好適である。
フランジ105は、多面鏡104の下部に、かしめ、接着等により固定されている。
ロータ磁石106は、フランジ105の下部内面に固定され、軸受ハウジング108に固定されたステータコア109(巻線コイル109a)とともにアウターロータ型のブラシレスモータを構成している。ロータ磁石106は樹脂をバインダーに使用したボンド磁石であり、高速回転時の遠心力による破壊が発生しないように、ロータ磁石106の外径部がフランジ105により保持されている。ロータ磁石106は接着剤により固定しても良いが、圧入固定することにより一層の高速回転、かつ高温環境においても固定部の微移動を生ずることなく、回転体バランスの高精度維持が可能となる。
アキシャル方向の軸受は、軸受シャフト102の下端面に形成された凸曲面102aと、その対向面にスラスト受部材110を接触させるピボット軸受である。
スラスト受部材110には、樹脂材料等を用い、潤滑性を良好にする。あるいは、スラスト受部材110にマルテンサイト系ステンレス鋼、セラミックス、または金属部材を用い、表面にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理等の硬化処理を施すことにより、磨耗粉の発生を抑える。
固定スリーブ107とスラスト受部材110とは、軸受ハウジング108に収納され、流体シール111により、油の流出が防止されている。
回転体101を25,000rpm以上の高速回転させる場合、振動を小さくするために回転体101のバランスを高精度に修正し、維持しなければならない。回転体101は、アンバランスを修正する部位が上下2ヶ所有し、上側はミラー103に形成された円周凹部103a、下側はフランジ105の円周凹部105aに各々接着剤を塗布することによりバランスを修正する。不釣合い量は10mg・mm以下が必要であり、例えば半径10mmの箇所で修正量は1mg以下に保たれている。
なお、上記のような微少な修正を実行する際に、接着剤等の付着物では管理がしにくい場合や、量が少ないため接着力が弱く40,000rpm以上の高速回転時には剥離、飛散してしまう場合には、回転体の部品の一部を削除する方法(ドリルによる切削やレーザ加工)を実施することが好適である。
本実施形態におけるモータ方式は、径方向に磁気ギャップを有し、ステータコア109の外径部にロータ磁石106がレイアウトされるアウターロータ型といわれる方式である。回転駆動は、ロータ磁石106の磁界により回路基板112に実装されているホール素子113から出力される信号を位置信号として参照し、駆動IC114により巻線コイル109aの励磁切り替えを行い回転する。ロータ磁石106は、径方向に着磁されており、ステータコア109の外周とで回転トルクを発生し回転する。ロータ磁石106の内径以外の外径及び高さ方向は、磁路を開放しており、モータの励磁切り換えのためのホール素子113を開放磁路内に配置している。制御部115は、コネクタを介して不図示のハーネスと接続され、本体からの電力供給、モータの起動停止、回転数等の制御信号の入出力を行う。
多面鏡(103、104)は、4面の多面鏡が回転軸方向に2個積層され、偏向反射面が回転方向へ45°ずれて、軸受シャフト102に焼きばめされ、一体化されている。多面鏡104は、軸受ハウジング108の上端部と干渉する部分がカップ状に削られている。軸受シャフト102と多面鏡(103、104)は、治具を用いて上下の多面鏡のずれ角度を45°にして、焼きばめすることで固定されている。多面鏡(103、104)は、それぞれの偏向反射面の有効領域(103b、104b)が、回転軸方向(上下方向)に偏って構成されている。すなわち、偏向反射面の上段の有効領域103bは上側に、下段の有効領域104bは下側に偏って構成されている。
次に、図3及び4を用いて偏向反射面の鏡面加工方法について説明する。図3及び4は、偏向反射面の鏡面加工方法を説明するための正面図及び側面図であり、鏡面切削加工機は主要部のみを模式的に示している。
鏡面切削加工機の回転主軸には円盤状部材201が固定され、円盤状部材201の端面の外周側には鏡面加工用の切削工具202が取り付けられている。鏡面切削加工機は、回転主軸を高速回転させて、偏向反射面の長手方向に切削工具202を通過させることにより、偏向反射面を切削して鏡面を形成する。
このとき、鏡面加工機の切削工具202と多面鏡(103、104)の角部分が干渉し、積層された多面鏡の上下の境界部分は鏡面加工することができないため、非有効領域となり、偏向反射面の有効領域は偏って構成されている。すなわち、上側の偏向反射面を加工するときには下側の多面鏡の角部分と切削工具が干渉し、下側の偏向反射面を加工するときには上側の多面鏡の角部分と切削工具が干渉するため、上側の偏向反射面の有効領域103bは上側に、下側の偏向反射面の有効領域104bは下側に偏って構成されている。鏡面加工終了後、偏向反射面には、図2に示すように、鏡面切削加工の軌跡である円弧状の境界(103c、104c)が形成される。
多面鏡を鏡面切削加工機に固定する多面鏡固定装置203は、不図示の回転位置決め機構を有し、軸受シャフト102と一体化された多面鏡(103、104)とが固定され、偏向反射面が1面ずつ加工される。具体的には、1面目の加工が終わると、多面鏡固定装置203の回転位置決め機構により多面鏡が所定角度回転され、2面目が加工される。多面鏡が4面の場合は、45°回転させて、上下交互に加工しても良いし、90°回転させて上側4面を続けて加工した後、下側4面を加工するようにしても良い。多面鏡固定装置203の回転位置決め機構は、1′(=1/60°)以下の高い位置決め角度精度があるため、多面鏡のずれ角度を高い精度で形成することができる。
上記実施形態に係わる光偏向器では、4面の多面鏡(103、104)が回転軸方向に2個が積層され、偏向反射面が回転方向へ45°ずれて、軸受シャフト102に焼きばめされ、一体化されているので、積層された多面鏡(103、104)が上下で回転方向へ所定角ずれた状態で精度良く形成され、加わる熱ストレスや起動停止の加減速動作により、多面鏡が初期の固定位置からずれて回転体のバランスが崩れ振動が大きくなることがない。また、偏向反射面の有効領域(103b、104b)は、回転軸方向(上下方向)に偏って構成されているので、鏡面加工機の切削工具と多面鏡の角部分が干渉することなく、一体化された状態で偏向反射面を加工することができる。また、多面鏡(103、104)は、簡単な形状であるため、鏡面加工機で偏向反射面を加工する前に、多面鏡と略同一の形状に加工した上で、偏向反射面を生成することができる(以下、ブランク加工とする)。そのため、多面鏡は、ブランク加工が容易で、かつ低コストで作成することができる。なお、本実施形態においては、4面の多面鏡を用いたが、多面鏡の面数は4面に限定されるものではない。例えば、6面の多面鏡を回転軸方向に2個積層させ、偏向反射面を回転方向へ30°ずらして軸受シャフトに焼きばめさせて一体化させてもよい。以下に記載する実施形態においても同様である。
<第2の実施形態>
まず、図5及び図6を用いて本実施形態に係わる光偏向器が有する回転体101の構成について説明する。
本実施形態に係わる光偏向器の回転体101が有する多面鏡120は、一部品で構成される。なお、本実施形態に係わる光偏向器の回転体101は、多面鏡120の構成のみが異なるため、他の構成については同じ番号を付し説明を省略する。
多面鏡120は、4面の多面鏡が回転軸方向に2個積層され、上下の偏向反射面が回転方向へ45°ずれて1部品で構成されている。1部品で構成される多面鏡120は、軸受シャフト102に焼きばめされて、一体化されている。
積層された多面鏡120は、それぞれの偏向反射面の有効領域(120b、120c)が、回転軸方向(上下方向)に偏って構成されている。すなわち、上段の有効領域120bは上側に、下段の有効領域120cは下側に、偏向反射面の有効領域が偏って構成されている。
偏向反射面の鏡面形成方法は、第1の実施形態と同様であり、鏡面加工終了後、偏向反射面には、図6に示すように、鏡面切削加工の軌跡である円弧状の境界120dが形成される。
本実施形態によれば、上下の多面鏡が1部品に集約され、部品点数が少なく、焼きばめ時に上下のずれ角度を設定する治具は必要ないため組立が容易である。また、上下の多面鏡が1部品で構成されるため、やや複雑な形状の部品になるが、鍛造加工により形状を形成すれば、素材から切削加工により多面体形状を削りだす場合に比べて、低コストで形成することができる。
<第3の実施形態>
まず、図7及び図8を用いて本実施形態に係わる光偏向器が有する回転体101の構成について説明する。
本実施形態に係わる光偏向器は、多面鏡130の構成のみが第1及び第2の実施形態に係わる光偏向器と異なるため、他の構成については同じ番号を付し説明を省略する。
本実施形態の光偏向器の多面鏡130は、多面鏡同士が隣接する偏向反射面の角部が削ぎ落とされて構成されている。この削ぎ落とされた角部は偏向反射面の鏡面加工時に切削工具と干渉する部分である。しかし、本実施形態においては、鏡面加工機の切削工具と干渉する多面鏡の角部分が削られているため、多面鏡同士の隣接境界に近づく方向に、より広く偏向反射面の有効領域(130b、130c)を形成することができる。その結果、偏向反射面の回転軸方向の位置を上下で大きく離す必要が無く、より近づけることができるので、多面鏡130を回転軸方向に小型化できる。さらに、偏向反射面の角部が削ぎ落とされて形成される面を平面とすれば、多面鏡130のブランク加工が容易で低コストである。
図9及び図10に示す偏向反射面の鏡面形成方法は、第1及び第2の実施形態と同様である。偏向反射面には、鏡面加工終了後、図7に示すように、鏡面切削加工の軌跡である円弧状の境界130dが形成される。円弧状の境界線130dは、第1及び第2の実施形態よりも上下の偏向反射面同士の隣接境界に接近した位置に形成される。
また、多面鏡130は、第2の実施形態と同様に、鍛造加工により形状を形成することにより、素材から切削加工により多面体形状を削りだす場合に比べて、低コストで形成することができる。
<第4の実施形態>
次に、上述の第1から3の実施形態に係わる光偏向器を有する光走査装置の構成及び動作について説明する。
まず、図11を用いて本実施形態に係わる光走査装置の各部の動作について説明する。
符号1、1’は半導体レーザを示す。半導体レーザ(1、1´)は「1つの光源を構成する2つの発光源」であり、それぞれ1本の光ビームを放射する。これら半導体レーザ(1、1´)は、ホルダ2に所定の位置関係で保持されている。
半導体レーザ(1、1´)から放射された各光ビームは、それぞれカップリングレンズ(3、3´)により以後の光学系に適した光束形態(平行光束あるいは弱い発散性又は弱い収束性の光束)に変換される。本実施形態においては、カップリングレンズ(3、3´)によりカップリングされた光ビームは共に平行光束である。
カップリングレンズ(3、3´)から射出し、所望の光束形態となった各光ビームは、光ビーム幅を規制するアパーチュア12の開口部を通過して「ビーム整形」されたのち、ハーフミラープリズム4に入射し、ハーフミラープリズム4の作用により副走査方向に2分割されてそれぞれが2本の光ビームに分けられる。
図12にハーフミラープリズム4により光ビームが副走査方向に2分割された様子を示す。なお、図12においては、半導体レーザ1から放射された光ビームL1が、副走査方向に2分割され、光ビーム(L11、L12)となって放出された様子を示しているが、半導体レーザ1´から放射された光ビームL2も同様に分割される。
図12において、上下方向が副走査方向であり、ハーフミラープリズム4は半透鏡4aと反射面4bとを副走査方向に並列して有する。光ビームL1は、ハーフミラープリズム4に入射すると半透鏡4aに入射し、一部は半透鏡4aを直進的に透過して光ビームL11となり、残りは反射されて反射面4bに入射し、反射面4bにより全反射されて光ビームL12となる。
この例において、半透鏡4aと反射面4bとは互いに平行であるため、ハーフミラープリズム4から射出する光ビームL11と光ビームL12とは互いに平行である。このように、半導体レーザ1からの光ビームは、2つの光ビームL11、光ビームL12として副走査方向に2分割される。半導体レーザ1´からの光ビームも同様にして2分割される。
このように、ハーフミラープリズム4において1つの光源(m=1)から2本の光ビームが放射され、これら2本の光ビームが副走査方向に2分割(q=2)されて4本の光ビームが得られる。
ハーフミラープリズム4から放射された4本の光ビームは、シリンドリカルレンズ(5a、5b)に入射し、これらシリンドリカルレンズ(5a、5b)の作用により副走査方向へ集光され、多面鏡式光偏向器7の偏向反射面近傍に「主走査方向に長い線像」として結像する。
半導体レーザ(1、1´)から放射され、ハーフミラープリズム4より分割された光ビームのうち、ハーフミラープリズム4の半透鏡4aを直進的に透過した光ビーム(図12に示す光ビームL11)がシリンドリカルレンズ5aに入射し、半透鏡4aにより反射され、更に反射面4bで反射された光ビーム(図12に示す光ビームL12)がシリンドリカルレンズ5bに入射する。
符号6は多面鏡式光偏向器7の防音ハウジングの窓に設けられた「防音ガラス」を示す。光源側からの4本の光ビームは防音ガラス6を介して多面鏡式光偏向器7に入射し、偏向された光ビームは防音ガラス6を介して走査結像光学系側へ射出する。
多面鏡式光偏向器7は、図示のように上ポリゴンミラー7a、下ポリゴンミラー7bを回転軸方向に上下2段に積層して一体とし、図示されない駆動モータにより回転軸の周りに回転させられるようになっている。
上ポリゴンミラー7a及び下ポリゴンミラー7bは、本実施形態において、共に「4面の偏向反射面」を持つ同一形状のものであるが、上ポリゴンミラー7aの偏向反射面に対し、下ポリゴンミラー7bの偏向反射面が、回転方向へ所定角:θ(=45度)ずれている。
符号8a及び8bは「第1走査レンズ」、符号10a及び10bは「第2走査レンズ」、符号9a及び9bは「光路折り曲げミラー」を示している。また、符号11a及び11bは「光導電性感光体」を示している。
第1走査レンズ8aと、第2走査レンズ10aと、光路折り曲げミラー9aとは、多面鏡式光偏向器7の上ポリゴンミラー7aにより偏向される2本の光ビーム(半導体レーザ(1、1´)から放射され、ハーフミラープリズム4の半透鏡4aを透過した2本の光ビーム)を、対応する光走査位置である光導電性感光体11a上に導光して、副走査方向に分離した2つの光スポットを形成する1組の走査結像光学系を構成する。
第1走査レンズ8bと、第2走査レンズ10bと、光路折り曲げミラー9bとは、多面鏡式光偏向器7の下ポリゴンミラー7bにより偏向される2本の光ビーム(半導体レーザ(1、1´)から放射され、ハーフミラープリズム4の半透鏡4aにより反射された2本の光ビーム)を、対応する光走査位置である光導電性感光体11b上に導光して、副走査方向に分離した2つの光スポットを形成する1組の走査結像光学系を構成する。
半導体レーザ(1、1´)から放射された光ビームは、多面鏡式光偏向器7の回転軸方向から見て「偏向反射面位置の近傍において主光線が交差する」ように光学配置が定められており、従って、偏向反射面に入射してくる2光束の各対は光ビーム相互が「開き角(偏向反射面の側から光源側を見たとき、2本の光ビームの回転軸に直交する面への射影がなす角をいう。)」を有する。
この「開き角」により、光導電性感光体(11a、11b)のそれぞれに形成される2つの光スポットは主走査方向にも分離しており、このため各感光体を光走査する2本の光ビームを個別的に検出して光走査開始の同期を光ビームごとに取ることができる。
このようにして、多面鏡式光偏向器7の上ポリゴンミラー7aにより偏向される2本の光ビームにより、光導電性感光体11aがマルチビーム走査され、多面鏡式光偏向器7の下ポリゴンミラー7bにより偏向される2本の光ビームにより、光導電性感光体11bがマルチビーム走査される。
多面鏡式光偏向器7の上ポリゴンミラー7a及び下ポリゴンミラー7bの偏向反射面は互いに回転方向に45度ずれているので、上ポリゴンミラー7aによる偏向光ビームが光導電性感光体11aの光走査を行うとき、下ポリゴンミラー7bによる偏向光ビームは、光導電性感光体11bには導光されず、下ポリゴンミラー7bによる偏向光ビームが光導電性感光体11bの光走査を行うとき、上ポリゴンミラー7aによる偏向光ビームは、光導電性感光体11aには導光されない。
即ち、光導電性感光体(11a、11b)の光走査は「時間的にずれて交互」に行われることになる。図13は、この状況を説明する図である。なお、図13において、多面鏡式光偏向器へ入射する光ビーム(実際には4本である)を「入射光」、偏向される光ビームを「偏向光a、偏向光b」として示している。
図13(a)は、入射光が多面鏡式光偏向器7に入射し、上ポリゴンミラー7aで反射されて偏向された「偏向光a」が光走査位置へ導光されるときの状況を示している。このとき、下ポリゴンミラー7bによる偏向光bは光走査位置へは向かわない。図13(b)は、下ポリゴンミラー7bで反射されて偏向された「偏向光b」が光走査位置へ導光されるときの状況を示している。このとき、上ポリゴンミラー7aによる偏向光aは光走査位置へは向かわない。
なお、一方のポリゴンミラーによる偏向光が光走査位置へ導光されている間に、他方のポリゴンミラーによる偏向光が「ゴースト光」として作用しないように、図13に如き適宜の遮光手段SDを用いて、光走査位置へ導光されない偏向光を遮光するのがよい。これは実際には、前述の「防音ハウジング」の内壁を非反射性とすることにより容易に実現できる。
上述したように、光導電性感光体(11a、11b)による(マルチビーム方式の)光走査は交互に行われるので、例えば、光導電性感光体11aの光走査が行われるときは光源の光強度を「黒画像の画像信号」で変調し、光導電性感光体11bの光走査が行われるときは光源の光強度を「マゼンタ画像の画像信号」で変調すれば、光導電性感光体11aには黒画像の静電潜像を、光導電性感光体11bにはマゼンタ画像の静電潜像を書込むことができる。
図14は「共通の光源(半導体レーザ1、1´)」により黒画像及びマゼンタ画像の書込みを行う場合において、「有効走査領域において全点灯する場合」のタイムチャートを示している。実線は黒画像の書込みに相当する部分、破線はマゼンタ画像の書込みに相当する部分を示す。黒画像及びマゼンタマゼンタ画像の書き出しのタイミングは、前述の如く、有効走査領域外に配備される同期受光手段(一般に、図示しないフォトダイオードである。)で光走査開始位置へ向かう光ビームを検知することにより決定される。
本実施形態に係わる光走査装置によれば、光源部の部品点数、材料が削減されて、環境負荷が低減され、光源の故障確率も低く抑えることができる。
<第5の実施形態>
次に、上述の第1から3の実施形態に係わる光偏向器を有する画像形成装置の構成及び動作について説明する。
まず、図15を用いて本実施形態に係わる画像形成装置が有する光走査装置の各部の動作について説明する。
図15は、光走査装置の光学系部分を、副走査方向、即ち、多面鏡式光偏向器7の回転軸方向から見た図である。図示の簡略化のため、多面鏡式光偏向器7から光走査位置に至る光路上の光路屈曲用ミラーの図示を省略し、光路を直線として描いた。
本実施形態は、2個の光源からn(=4)個の光走査位置へ向かう光走査光路を形成し、4個の光走査位置への光走査光路を時間的にずらして順次に選択し、選択された光走査光路により光走査される光走査位置に応じた画像信号により2個の光源からの光ビームを強度変調することにより、2個の光源からの光ビームでn個の光走査位置を光走査する光走査装置において、p(=1)本の光ビームを放射するm(=2)個の光源と、各光源からの各光ビームを副走査方向にq(=2)分割して、4つの光走査位置をそれぞれ1本の光ビームで光走査する。
また、個々の光走査位置には、光導電性感光体(11Y、11M、11C、11K)が配置され、これら4個の光導電性感光体に形成される静電潜像をマゼンタ、イエロー、シアン、黒のトナーにより個別に可視化し、カラー画像を形成する。図15において、符号1YM、1CKはそれぞれ半導体レーザを示す。これら半導体レーザ(1YM、1CK)は、それぞれが1本の光ビームを放射する。半導体レーザ1YMは「イエロー画像に対応する画像信号」と「マゼンタ画像に対応する画像信号」で交互に強度変調される。半導体レーザ1CKは「シアン画像に対応する画像信号」と「黒画像に対応する画像信号」で交互に強度変調される。
半導体レーザ1YMから放射された光ビームはカップリングレンズ3YMにより平行光束化され、アパーチュア12YMを通過してビーム整形されたのち、ハーフミラープリズム4YMに入射して、副走査方向に分離した2本の光ビームにビーム分割される。ハーフミラープリズム4YMは、図12に即して説明したハーフミラープリズム4と同様のものである。分割された光ビームの1本はイエロー画像を書込むのに使用され、他の1本はマゼンタ画像を書込むのに使用される。
副走査方向に分割された2本の光ビームは、副走査方向に配列されたシリンドリカルレンズ5Y、5M(副走査方向に重なり合うように配置されている。)により、それぞれ副走査方向へ集光され、多面鏡式光偏向器7に入射する。多面鏡式光偏向器7は、図11及び図13に即して説明したものと同様のものであり、4面の偏向反射面を持つポリゴンミラーを回転軸方向へ2段に積層し、ポリゴンミラー相互の偏向反射面を回転方向へずらして一体化したものである。シリンドリカルレンズ(5Y、5M)による主走査方向に長い線像は、各ポリゴンの偏向反射面位置近傍に結像する。
多面鏡式光偏向器7により偏向される光ビームは、それぞれ第1走査レンズ(8Y、8M)、第2走査レンズ(10Y、10M)を透過し、これらレンズの作用により光走査位置(11Y、11M)に光スポットを形成し、これら光走査位置を光走査する。
同様に、半導体レーザ1CKから放射された光ビームはカップリングレンズ3CKにより平行光束化され、アパーチュア12CKを通過してビーム整形されたのち、ハーフミラープリズム4CKにより、副走査方向に分離した2本の光ビームにビーム分割される。ハーフミラープリズム4CKは、ハーフミラープリズム4YMと同様のものである。分割された光ビームの1本はシアン画像を書込むのに使用され、他の1本は黒画像を書込むのに使用される。
副走査方向に分割された2本の光ビームは、副走査方向に配列されたシリンドリカルレンズ5C、5K(副走査方向に重なり合うように配置されている。)によりそれぞれ、副走査方向へ集光され、多面鏡式光偏向器7に入射して偏向され、それぞれ第1走査レンズ8C、8K、第2走査レンズ10C、10Kを透過し、これらレンズの作用により光走査位置11C、11Kに光スポットを形成し、これら光走査位置を光走査する。
次に、図15に示す光走査装置を有する画像形成装置の構成及び動作について図16を用いて説明する。なお、図16において、符号20で示す部分が光走査装置で、図15に即して説明した部分である。
図16に示すように、多面鏡式光偏向器7の上段のポリゴンミラーにより偏向される光ビームのうち一方は、光路折り曲げミラーmM1、mM2、mM3により屈曲された光路により光走査位置の実体をなす光導電性感光体11Mに導光され、他方の光ビームは、光路折り曲げミラーmC1、mC2、mC3により屈曲された光路により光走査位置の実体をなす光導電性感光体11Cに導光される。
また、多面鏡式光偏向器7の下段のポリゴンミラーにより偏向される光ビームのうち一方は、光路折り曲げミラーmYにより屈曲された光路により光走査位置の実体をなす光導電性感光体11Yに導光され、他方の光ビームは、光路折り曲げミラーmKにより屈曲された光路により光走査位置の実体をなす光導電性感光体11Kに導光される。
従って、m(=2)個の半導体レーザ(1YM、1CK)からの光ビームがそれぞれハーフミラープリズム(4YM、4CK)で2本の光ビームに分割されて4本の光ビームとなり、これら4本の光ビームにより、4個の光導電性感光体(11Y、11M、11C、11K)が光走査される。光導電性感光体11Yと11Mとは半導体レーザ1YMからの光ビームが2分割された各光ビームにより、多面鏡式光偏向器7の回転に伴い交互に光走査され、光導電性感光体11Cと11Kとは半導体レーザ1CKからの光ビームが2分割された各光ビームにより、多面鏡式光偏向器7の回転に伴い交互に光走査される。
光導電性感光体(11Y〜11K)は、何れも時計回りに等速回転され、帯電手段をなす帯電ローラ(TY、TM、TC、TK)により均一帯電され、それぞれ対応する光ビームの光走査を受けてイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色画像を書込まれ対応する静電潜像(ネガ潜像)が形成される。
これら静電潜像はそれぞれ現像装置(GY、GM、GC、GK)により反転現像され、光導電性感光体(11Y、11M、11C、11K)上にそれぞれイエロートナー画像、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、黒トナー画像が形成される。
これら各色トナー画像は、図示されない「転写シート」上に転写される。即ち、転写シートは搬送ベルト17により搬送され、転写器15Yにより光導電性感光体11Y上からイエロートナー画像が転写され、転写器(15M、15C、15K)によりそれぞれ、光導電性感光体(11M、11C、11K)から、マゼンタトナー画像、シアントナー画像、黒トナー画像を順次に転写される。
このようにして転写シート上においてイエロートナー画像〜黒トナー画像が重ね合わせられてカラー画像を合成的に構成する。このカラー画像は定着装置19により転写シート上に定着されてカラー画像が得られる。
即ち、本実施形態は、複数の光導電性感光体に光走査により個別的に静電潜像を形成し、これら静電潜像を可視化してトナー画像とし、得られるトナー画像を同一のシート状記録媒体上に転写して合成的に画像形成を行うタンデム式の画像形成装置において、光導電性感光体の数が4であり、光走査装置として、2個の光源(1YM、1CK)を用いて、各光源からの光ビームがそれぞれ2個の光導電性感光体を光走査するように構成され、4個の光導電性感光体(11M、11Y、11C、11K)に形成される静電潜像をマゼンタ、イエロー、シアン、黒のトナーで個別に可視化し、カラー画像を形成することにより、光源部の部品点数、材料が削減されて、環境負荷が低減され、光源の故障確率も低く抑え、かつ環境負荷が低減された画像形成装置を提供することができる。
なお、上述の画像形成装置では、各光導電性感光体の光走査を「シングルビーム方式」で行っているが、各光源側を図11の如くに構成し、光導電性感光体の光走査を「マルチビーム方式」で行うようにできることは当然である。
第1の実施形態に係わる光偏向器の断面図である。 第1の実施形態に係わる光偏向器の斜視図である。 偏向反射面に鏡面加工する方法を説明するための斜視図である。 偏向反射面に鏡面加工する方法を説明するための断面図である。 第2の実施形態に係わる光偏向器の断面図である。 第2の実施形態に係わる光偏向器の斜視図である。 第3の実施形態に係わる光偏向器の断面図である。 第3の実施形態に係わる光偏向器の斜視図である。 偏向反射面に鏡面加工する方法を説明するための斜視図である。 偏向反射面に鏡面加工する方法を説明するための断面図である。 光走査装置の実施形態を説明するための図である。 ハーフミラープリズムの作用を説明するための図である。 多面鏡式光偏向器の機能を説明するための図である。 黒画像とマゼンダ画像を書込む場合の光源の強度変調を説明するための図である。 光走査装置の実施形態を説明するための図である。 画像形成装置の実施形態を説明するための図である。
符号の説明
1、1´ 半導体レーザ
3、3´ カップリングレンズ
4 ハーフミラープリズム
5、5´ シリンドリカルレンズ
6 防音ガラス
7 多面鏡式光偏向器
7a 上ポリゴンミラー
7b 下ポリゴンミラー
8a、8b 第1走査レンズ
10a、10b 第2走査レンズ2
11a、11b 光導電性感光体

Claims (10)

  1. 多面鏡が固定された回転体が、軸受により支持され、モータにより回転駆動される光偏向器において、
    前記多面鏡が回転軸方向に積層され、かつ前記各多面鏡の偏向反射面が回転方向へ所定角ずれて固定され、前記多面鏡の各偏向反射面に鏡面切削加工の軌跡である円弧状の境界線を備え、
    該境界線は鏡面加工されて光偏向に使用される有効領域と鏡面加工されていない非有効領域との境界線であり、
    回転軸方向の上側の前記偏向反射面の有効領域は回転軸方向の上側に、回転軸方向の下側の前記偏向反射面の有効領域は回転軸方向の下側に偏って構成されていることを特徴とする光偏向器。
  2. 前記各多面鏡は別個に構成され、かつ前記回転体を構成する軸に焼きばめされて一体化されていることを特徴とする請求項1記載の光偏向器。
  3. 前記各多面鏡が一部品として構成されていることを特徴とする請求項記載の光偏向器。
  4. 前記多面鏡の形状が鍛造加工により形成されていることを特徴とする請求項記載の光偏向器。
  5. 前記多面鏡同士が隣接する反射面の角部が面取りされていることを特徴する請求項1からのいずれか1項記載の光偏向器。
  6. 前記反射面の角部が面取りされて形成される面が平面であることを特徴とする請求項記載の光偏向器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の光偏向器の製造方法であって、
    前記積層された多面鏡が一体化した状態で、前記反射面の長手方向の鏡面切削加工により、前記反射面を形成することを特徴とする光偏向器の製造方法。
  8. 半導体レーザからのビームを、光偏向器を含む光学系を介して被走査面に導いて光スポットを形成し、前記光偏向器により偏向することにより、前記被走査面に走査線を走査する光走査装置において、
    前記光偏向器が請求項1から7のいずれか1項記載の光偏向器であることを特徴とする光走査装置。
  9. 半導体レーザから複数のビームを放射し、光偏向器を含む光学系を介して被走査面導いて複数の光スポットを形成し、前記光偏向器により偏向することにより、前記被走査面に複数の走査線を走査する光走査装置において、
    前記光偏向器が請求項1からのいずれか1項記載の光偏向器であることを特徴とする光走査装置。
  10. 感光体の感光面を光走査装置によって走査して潜像を形成し、前記潜像を可視化して画像をえる画像形成装置において、
    前記光走査装置が請求項8又は9記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
JP2005373604A 2005-12-26 2005-12-26 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4950488B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373604A JP4950488B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置
CNB2006101720039A CN100465694C (zh) 2005-12-26 2006-12-26 光偏转器及其制造方法、光扫描装置、以及图像形成装置
US11/616,173 US7420723B2 (en) 2005-12-26 2006-12-26 Optical deflector, production method thereof, optical scanning device, and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373604A JP4950488B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007178465A JP2007178465A (ja) 2007-07-12
JP4950488B2 true JP4950488B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=38213820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005373604A Expired - Fee Related JP4950488B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7420723B2 (ja)
JP (1) JP4950488B2 (ja)
CN (1) CN100465694C (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4950488B2 (ja) 2005-12-26 2012-06-13 株式会社リコー 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置
JP4880302B2 (ja) 2005-12-26 2012-02-22 株式会社リコー 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP5063062B2 (ja) * 2006-09-14 2012-10-31 株式会社リコー 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置及び画像形成装置
US7898709B2 (en) * 2007-01-12 2011-03-01 Ricoh Company, Ltd. Optical scan apparatus, image formation apparatus, optical deflector manufacturing method, polygon mirror processing method, and polygon mirror processing apparatus
JP2008211914A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Ricoh Co Ltd 回転駆動装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2008267483A (ja) 2007-04-19 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 動圧軸受ユニット、それを用いた光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP5181590B2 (ja) * 2007-09-13 2013-04-10 株式会社リコー 回転体の組立方法、及び光偏向器の組立方法
JP2009214396A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Ricoh Co Ltd 光書込みヘッドおよび画像形成装置
JP2009222815A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 光偏向装置、光走査装置及び画像形成装置
JP5272523B2 (ja) * 2008-06-03 2013-08-28 株式会社リコー 画像形成装置
JP5332669B2 (ja) * 2008-09-03 2013-11-06 株式会社リコー 光走査装置、および画像形成装置
DE102008042677A1 (de) * 2008-10-08 2010-04-15 Robert Bosch Gmbh Energieversorgungssystem für Elektrofahrzeuge und Verfahren zu dessen Steuerung
JP2012058465A (ja) 2010-09-08 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2013178496A (ja) 2012-02-06 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP5935404B2 (ja) 2012-03-08 2016-06-15 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置
JP6244663B2 (ja) 2012-07-05 2017-12-13 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
US9019333B2 (en) 2013-01-22 2015-04-28 Ricoh Company, Limited Optical scanning apparatus and image forming apparatus utilizing a rotational polygon mirror
JP6210293B2 (ja) 2013-10-09 2017-10-11 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
WO2017018065A1 (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 コニカミノルタ株式会社 ミラーユニット及び光走査型の対象物検知装置
JP6657897B2 (ja) 2015-12-10 2020-03-04 株式会社リコー ミラー部材の加工方法
US10502949B2 (en) * 2018-04-04 2019-12-10 Irvine Sensors Corp. Multi-polygon laser scanner comprising pyramidal timing polygon
CN113176552A (zh) * 2021-04-14 2021-07-27 北醒(北京)光子科技有限公司 激光扫描装置、激光测距雷达及激光扫描装置的安装方法
CN113917682A (zh) * 2021-09-30 2022-01-11 武汉翔明激光科技有限公司 一种激光清洗用转镜结构及其控制方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07248407A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Canon Inc 回転多面鏡およびその製造方法
JPH11167082A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Konica Corp 光偏向装置
JP2001083452A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Hitachi Ltd レーザビームの走査方法およびその装置
JP4386325B2 (ja) * 2001-09-21 2009-12-16 株式会社リコー 画像形成装置
DE10154508A1 (de) * 2001-11-07 2003-05-22 Mlt Micro Laser Technology Gmb Vorrichtung zur Substratbehandlung mittels Laserstrahlung
JP2003177346A (ja) * 2001-12-13 2003-06-27 Ricoh Co Ltd ポリゴンスキャナ、該ポリゴンスキャナを用いた光走査装置及びポリゴンスキャナの加工方法
JP2003315720A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Ricoh Co Ltd 光ビーム走査装置および画像形成装置
JP2004271763A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Ricoh Co Ltd 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4445234B2 (ja) 2003-09-19 2010-04-07 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置
US7277212B2 (en) * 2003-09-19 2007-10-02 Ricoh Company, Limited Optical scanning unit and image forming apparatus
JP2005352059A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Ricoh Co Ltd 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置及び画像形成装置
JP4950488B2 (ja) 2005-12-26 2012-06-13 株式会社リコー 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007178465A (ja) 2007-07-12
US20070153349A1 (en) 2007-07-05
CN1991438A (zh) 2007-07-04
US7420723B2 (en) 2008-09-02
CN100465694C (zh) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4950488B2 (ja) 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置、及び画像形成装置
JP5063062B2 (ja) 光偏向器、光偏向器の製造方法、光走査装置及び画像形成装置
US7671884B2 (en) Rotary drive apparatus, optical scan apparatus, and image formation apparatus
JP5181590B2 (ja) 回転体の組立方法、及び光偏向器の組立方法
JP5818042B2 (ja) 光偏向器の製造方法
JP2009222815A (ja) 光偏向装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2007171841A (ja) 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP2008267483A (ja) 動圧軸受ユニット、それを用いた光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP5935404B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2008070774A (ja) 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP5747674B2 (ja) 光走査装置および多色画像形成装置
JP4931412B2 (ja) 光偏向器の製造方法
JP2007083514A (ja) 画像形成装置
JP6015248B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4825090B2 (ja) 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP4949867B2 (ja) 回転多面鏡の加工方法
JP4996386B2 (ja) 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP5153145B2 (ja) 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP2009109551A (ja) 光学走査装置及びそれを備える画像形成装置
JP2006337677A (ja) 光偏向器、ポリゴンミラーの加工方法、光走査装置、画像形成装置
JP2008070786A (ja) 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP2008040282A (ja) 光偏向装置、走査光学装置及び画像形成装置
JP2009223180A (ja) 動圧軸受ユニット、光偏光器、光走査装置および画像形成装置
JP4488862B2 (ja) 光偏向器、光走査装置および画像形成装置
JP2007133192A (ja) 直流ブラシレスモータ、光偏向器、光走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120309

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4950488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees