JP4949663B2 - シームレスベルト及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コピー・プリンター等の画像形成装置に装備されるシームレスベルト、及びそれを用いた画像形成装置、特にフルカラー画像形成に好適な中間転写ベルト及びそれを用いた画像形成装置に関する。
従来から、電子写真装置においては様々な用途でシームレスベルトが部材として用いられている。特に近年のフルカラー電子写真装置においては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の現像画像を、一旦中間転写媒体上に色重ねし、その後一括して紙などの転写媒体に転写する中間転写ベルト方式が用いられている。
このような中間転写ベルト方式は、1つの感光体に対して4色の現像器を用いるシステムで用いられていたが、プリント速度が遅いという欠点があった。高速プリントとしては、感光体を4色分並べ、各色を連続して紙に転写する4連タンデム方式が用いられている。しかし、この方式では紙の環境による変動などもあり、各色画像を重ねる位置精度を合わせることが非常に困難であり、色ずれ画像を引き起こしていた。そこで近年では、4連タンデム方式に中間転写ベルト方式を採用することが主流になってきている。
このため、中間転写ベルトとしても従来より高速、位置精度などの要求に対応する特性を満足することが必要となってきている。特に、位置精度に対しては、連続使用によるベルト自体の伸び等の変形による変動を抑えることが求められる。また、中間転写ベルトは装置の広い領域に渡ってレイアウトされ、転写のための高電圧を印加されるため、難燃性も求められている。そこで主に、高弾性率で高耐熱樹脂であるポリイミド、ポリアミドイミド樹脂などが用いられている。ポリイミドは、物性上優れているが、材料コストが高い、乾燥温度が300℃以上と高温である、成膜液の保存安定性が悪い等の欠点を有し、このため製造コストや環境負荷が大きくなっている。その点ポリアミドイミドは優れているものの剛直性が高いため、電子写真用のシームレスベルトに使用すると、装置の連続駆動により、亀裂・割れを起こしやすく、寿命が短いといった問題がある。
特許文献1(特開2001−354854号公報)では、ポリアミドイミドの分子量を規定以上とすることにより、添加するカーボンブラック量を制限し機械強度の低下を抑制する提案がなされている。また、特許文献2(特開2003−277522号公報)では、ポリアミドイミドとポリイミドをブレンド又は共重合することによりポリアミドイミドの機械強度を改善する提案がなされている。また、特許文献3(特開2001−97519号公報)では、ポリアミドイミドに反応可能な化合物を反応させることにより機械強度を改善する提案がなされている。さらには、特許文献4(特開2003−147199号公報)、特許文献5(特開2003−261767号公報)には、対数粘度を規定したポリアミドイミド樹脂を使うことによりベルト向きの強度のものが提案されている。
一方、特許文献6(特開2000−338789号公報)や特許文献7(特開2001−47451号公報)のようにカーボンブラックの特定の物性のものを用いることにより電気抵抗の均一性を提案したものがある。
しかしながら、いずれのものも中間転写ベルト等の電子写真用シームレスベルトとして使用した場合の機械的耐久性と電気特性を両立するには不十分なものであった。
特開2001−354854号公報 特開2003−277522号公報 特開2001−97519号公報 特開2003−147199号公報 特開2003−261767号公報 特開2000−338789号公報 特開2001−47451号公報
本発明は、長期に渡って亀裂などの損傷が生じない耐久性の高い電子写真用シームレスベルト、特に、中間転写ベルト及び該中間転写ベルトを用いた画像形成装置、特にフルカラー画像形成に好適な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、ベルトとして、高分子量のポリアミドイミド樹脂溶液を用いて作製すると機械強度に優れることを見出した。しかしながら、十分な機械強度を有する分子量にすると、溶液粘度が高くなりすぎて樹脂溶液へのカーボンブラックの分散が難しくなり分散性が悪くなり、電気抵抗が不均一になると言った不具合が生じた。また、溶媒にて十分に粘度を下げて塗工液を作製したが、固形分が低くなりすぎるため、塗工・乾燥工程での膜厚均一性が悪くなり好ましくなかった。そこで、本発明者らは、分子量の異なる少なくとも2種のポリアミドイミド樹脂溶液を有してなる塗工液にて成膜されてなることにより上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題は本発明の下記(1)〜(11)によって解決される。
(1)「ポリアミドイミド樹脂溶液を主成分とする塗工液により成膜される電子写真に用いるシームレスベルト用塗工液であって、該塗工液は、カーボンブラックを含有し、前記ポリアミドイミド樹脂溶液が、分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液と分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液の少なくとも2種を混合したものであり、前記分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液と前記分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、10wt%固形分濃度としたときに、粘度差が4Pa・s以上、26Pa・s以下であることを特徴とする電子写真用シームレスベルト用塗工液」、
(2)「前記分子量の小さいポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、固形分10wt%での粘度が25Pa・s以下となるような樹脂からなる樹脂溶液であり、前記分子量が大きいポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、10wt%での粘度が25Pa・sより大きくなるような樹脂からなる樹脂溶液であることを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真用シームレスベルト用塗工液」、
(3)「前記塗工液が、前記分子量が小さなポリアミドイミド樹脂溶液にてカーボンブラックを分散する分散液作製工程、次いで、該分散液と前記分子量が大きなポリアミドイミド樹脂溶液とを混合する塗工液作製工程を有する方法により作製されたものであることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の電子写真シームレスベルト用塗工液」、
(4)「ポリアミドイミド樹脂溶液を主成分とする塗工液により成膜される電子写真に用いるシームレスベルト用塗工液の製造方法であって、分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液にカーボンブラックを分散する分散液作製工程、及び、該分散液と、分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液の少なくとも2種のポリアミドイミド樹脂溶液とを、混合する塗工液作製工程を有し、前記分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液と前記分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、10wt%固形分濃度としたときに、粘度差が4Pa・s以上、26Pa・s以下であることを特徴とする電子写真用シームレスベルト用塗工液の製造方法」、
(5)「前記分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液が、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、固形分10wt%での粘度が25Pa・s以下となるようなポリアミドイミド樹脂からなる樹脂溶液であり、前記分子量の大きなポリアミドイミド樹脂が、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、固形分10wt%での粘度が25Pa・sより大きくなるような樹脂からなる樹脂溶液あることを特徴とする前記第(4)項に記載の電子写真シームレスベルト用塗工液の製造方法」、
(6)「ポリアミドイミド樹脂溶液を主成分とする塗工液により成膜される電子写真に用いるシームレスベルトであって、該塗工液は、カーボンブラックを含有し、かつ、分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液と分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液の少なくとも2種を混合したポリアミドイミド樹脂溶液を用いて作製され、前記分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液と前記分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、10wt%固形分濃度としたときに、粘度差が4Pa・s以上、26Pa・s以下であることを特徴とする電子写真用シームレスベルト」、
(7)「前記分子量の小さいポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、固形分10wt%での粘度が25Pa・s以下となるような樹脂からなる樹脂溶液であり、前記分子量が大きいポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、10wt%での粘度が25Pa・sより大きくなるような樹脂からなる樹脂溶液であることを特徴とする前記第(6)項に記載の電子写真用シームレスベルト」、
(8)「前記塗工液が、前記分子量が小さなポリアミドイミド樹脂溶液にてカーボンブラックを分散する分散液作製工程、次いで、該分散液と前記分子量が大きなポリアミドイミド樹脂溶液とを混合する塗工液作製工程を有する方法により作製されたものであることを特徴とする前記第(6)項又は第(7)項に記載の電子写真シームレスベルト」、
(9)「像担持体上に順次形成される複数のカラートナー現像画像を中間転写ベルト上に順次重ね合わせて一次転写を行ない、得られた一次転写画像を被記録媒体に一括して二次転写する画像形成装置に用いる中間転写ベルトにおいて、該中間転写ベルトが前記第(6)項乃至第(8)項のいずれかに記載の電子写真用シームレスベルトであることを特徴とする中間転写ベルト」、
(10)「像担持体上に順次形成される複数のカラートナー現像画像を中間転写ベルト上に順次重ね合わせて一次転写を行ない、得られた一次転写画像を被記録媒体に一括して二次転写する画像形成装置において、該中間転写ベルトが前記第(9)項に記載のものであることを特徴とする画像形成装置」、
(11)「前記画像形成装置がフルカラー画像形成装置であって、各色の現像器を有する複数の潜像担持体を直列に配置してなることを特徴とする前記第(10)項に記載の画像形成装置」

本発明によれば、従来技術の問題点を改良した以下の効果を有する画像形成装置に用いるシームレスベルト、中間転写ベルト、及び該中間転写ベルトを用いた画像形成装置が提供される。
(1)の発明により、電気抵抗が均一で、電子写真装置内における駆動に耐えうる機械特性を有するシームレスベルトが得られる。
(2)の発明により、添加すべきカーボンブラックの分散性がさらに良好なものが得られる。
(3)、(4)の発明により、(1)のシームレスベルトを作製するための塗工液とすることできる。
(5)の発明により、本発明の効果を有する中間転写ベルトを得ることができる。
(6)の発明により、本発明の効果を有する画像形成装置を製造することができる。
(7)の発明により、より高速なフルカラー画像形成装置を提供することができる。
電子写真装置においてはいくつかの部材にシームレスベルトが用いられるが、電気的特性を要求される重要な部材の一つとして中間転写ベルトがある。
本発明は、特にこの中間転写ベルトについて説明する。
本発明の中間転写ベルトは、その構成材料として一般の汎用の樹脂に電気抵抗を調整する充填剤としてカーボンブラックを含有してなるものが挙げられる。該樹脂としては、難燃性の観点からPVdF、ETFEなどのフッ素系樹脂、ポリイミドまたはポリアミドイミド等が好ましく選択される。
また、電気抵抗を調整するカーボンブラックは、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ガスブラック等が挙げられる。
ところが、フッ素系樹脂は、カーボンブラクとの親和性に乏しく、均一に分散されることが困難であり、抵抗がばらついたり、長期使用によって抵抗が低下するといった問題が生じやすい。
また、引張り弾性率、引張り強度も低いため、電子写真装置内で一定の張力で張架された状態で長時間静置すると変形していまい安定走行できなくなるといった問題が生じている。
一方、ポリイミドは上記課題を克服できるが、ポリアミック酸の状態の溶液を用いるため溶液の安定性が低い。また、硬化乾燥させる温度が300℃以上と高いため、製造にかかる時間やエネルギーが大きく、コスト、環境負荷面で好ましくない。この点からポリアミドイミドを使うことが好ましい。
次に、ポリアミドイミド樹脂について説明する。
ポリアミドイミドは、分子骨格中に剛直なイミド基と柔軟性を付与するアミド基を有する樹脂であり、本発明に用いられるポリアミドイミドとしては一般的に知られている構造のものを使用することができる。
一般的にポリアミドイミド樹脂を合成する方法としては、(a)酸クロライド法:酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体ハライド、最も代表的には当該誘導体のクロライド化合物とジアミンとを溶媒中で反応させて製造する公知の方法(例えば、特公昭42−15637号公報参照)が知られている。または別な方法として、(b)イソシアネート法:酸無水物基とカルボン酸を含む3価の誘導体と芳香族イソシアネートとを溶媒中で反応させて製造する公知の方法(例えば、特公昭44−19274号公報参照)等が知られており、いずれも使用することができる。各製造方法について以下に説明する。
(a)酸クロライド法
酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体ハライド化合物としては、例えば、下記式(1)および式(2)に示す化合物を使用することができる。
Figure 0004949663
(式中、Xはハロゲン元素を示す。)
Figure 0004949663
(式中、Xはハロゲン元素を示し、Yは−CH−、−CO−、−SO−または−O−を示す)
前記各式において、ハロゲン元素はクロライドが好ましく、誘導体の具体例を挙げると、テレフタル酸、イソフタル酸、4、4’ビフェニルジカルボン酸、4、4’ビフェニルエーテルジカルボン酸、4、4’ビフェニルスルホンジカルボン酸、4、4’ベンゾフェノンジカルボン酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、3、3’、4、4’ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3、3、’、4、4’ビフェニルスルホンテトラカルボン酸、3、3’、4、4’ビフェニルテトラカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、マレイン酸、フマール酸、ダイマー酸、スチルベンジカルボン酸、1、4シクロヘキサンジカルボン酸、1、2シクロヘキサンジカルボン酸等の多価カルボン酸の酸クロライドが挙げられる。
一方、ジアミンとしては特に限定されないが、芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、および脂環族ジアミンのいずれも用いられるが、芳香族ジアミンが好ましく用いられる。
芳香族ジアミンとしては、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、オキシジアニリン、メチレンジアミン、ヘキサフルオロイソプロピリデンジアミン、ジアミノ−m−キシリレン、ジアミノ−p−キシリレン、1,4−ナフタレンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、2,6−ナフタレンジアミン、2,7−ナフタレンジアミン、2,2’−ビス−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2’−ビス−(4−アミノフェニル)へキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−ジアミノジフェニルエーテル、イソプロピリデンジアニリン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、o−トリジン、2,4−トリレンジアミン、1,3−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス−[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、4,4’−ビス−(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2’−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]へキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィドなどが挙げられる。
酸クロライド法により本発明におけるポリアミドイミド(ポリアミドイミド樹脂)を得るためには、ポリイミド樹脂の製造の場合と同様に、上記した酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体ハライドとジアミンとを有機極性溶媒に溶解した後、低温(0〜30℃)で反応させ、ポリアミドイミド前駆体(ポリアミド−アミック酸)とする。
使用することのできる有機極性溶媒としては、前記ポリイミドと同様であり、ホルムアミド系溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド等)、アセトアミド系溶媒(例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド等)、ピロリドン系溶媒(例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン等)、フェノール系溶媒(例えば、フェノール、o−、m−、またはp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フェノール、カテコール等)、エーテル系溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等)、アルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノール、ブタノール等)、セロソルブ系溶媒(例えば、ブチルセロソルブ等)、またはヘキサメチルホスホルアミド、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。これらを単独または混合溶媒として用いるのが望ましく、ポリアミック酸を溶解するものであれば特に限定されない。特に好ましく用いられる溶媒は、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンである。
上記により得たポリアミド・ポリアミック酸溶液を支持体(成形用の型)に塗布された後、加熱等の処理することにより、ポリアミック酸からポリイミドへの転化(イミド化)が行なわれる。
イミド化の方法としては、加熱処理により脱水閉環させる方法、および脱水閉環触媒を用いて化学的に閉環させる方法が挙げられる。加熱処理により脱水閉環させる場合、例えば、反応温度は150〜400℃、好ましくは180〜350℃であり、加熱処理時間は30秒間〜10時間、好ましくは5分間〜5時間である。また、脱水閉環触媒を用いる場合、反応温度は0〜180℃、好ましくは10〜80℃であり、反応時間は数十分間〜数日間、好ましくは2時間〜12時間である。脱水閉環触媒の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸等の酸無水物等が挙げられる。
(b)イソシアネート法
イソシアネート法の場合に用いる酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体としては、例えば、式(3)または式(4)で示す化合物を使用することができる。
Figure 0004949663
(式中、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基またはフェニル基を示す。)
Figure 0004949663
(式中、Rは水素、炭素数1〜10のアルキル基またはフェニル基を示し、Yは−CH−、−CO−、−SO−または−O−を示す。)
上記一般式を有する誘導体は何れも使用することができるが、最も代表的には無水トリメリット酸が挙げられる。また、これらの酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体は、目的に応じて単独または混合して用いることができる。
次に、本発明のポリアミドイミドの合成に用いられる一方の芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4’−〔2,2−ビス(4−フェノキシフェニル)プロパン〕ジイソシアネート、ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ビフェニル−3,3’−ジイソシアネート、ビフェニル−3,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジエチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジエチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、ナフタレン−2,6−ジイソシアネート等が挙げられる。
これらの芳香族ポリイソシアネートは単独で使用することもできるし、組み合わせて使用することもできる。必要に応じてこの一部としてヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、水添m−キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族、脂環式イソシアネートおよび3官能以上のポリイソシアネートを使用することもできる。
上記各酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体と、芳香族ポリイソシアネートとを有機極性溶媒に溶解調整して得られるポリアミドイミド前駆体を含む溶液を支持体に塗布した後、加熱処理することにより、ポリアミドイミド前駆体からポリアミドイミドへの転化が行なわれる。この方法によるポリアミドイミドへの転化の際、概略ポリアミック酸を経由することなく(炭酸ガスを発生して)ポリアミドイミドを生成する。下記式(5)に無水トリメリット酸と芳香族イソシアネートとを用いた場合のポリアミドイミド化の例を示す。
Figure 0004949663
(式中、Arは芳香族基を示し、nは整数を示す。)
重合度としては、数平均分子量が1万〜10万であることが好ましい。
上記に示した、ポリアミドイミドは通常単独で使用するが、本発明においては相溶性を考慮して選択された分子量の異なる2種のものを併用することが好ましい。
また、ポリイミド繰返単位とポリアミドイミド繰返単位を有する共重合体であっても良い。
上記のような作製方法において、モノマーの仕込み方法や反応温度、反応時間などによって、分子量を調整することができる。
しかしながら、分子量が大きくなるほど溶液粘度が高くなるため次第に製造が困難なってくるため適度な条件で作製する。
重合後、さらに適当な粘度に調整するために溶媒で希釈しても良い。
本発明では、カーボンブラックとの分散性のため溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを好ましく選択し、本溶媒にてポリアミドイミド樹脂溶液を作製する。作製されるポリミドイミド樹脂溶液は、製造上好ましい固形分、粘度に調整して作製したものを用いるが、本発明においては、当該ポリアミドイミド樹脂溶液を固形分10wt%に調整したときの樹脂溶液の粘度が、25Pa・s以下となるような樹脂からなる樹脂溶液であるものと、25Pa・sより大きくなるような樹脂からなる樹脂溶液とを用いる。
両者は、同一組成のものと限定されるものではないが、親和性の観点から同一の組成のものの方が好ましい。
固形分10wt%あたりの粘度が25Pa・s以下のものを用いることによって、カーボンブラックの分散性に優れた液を作製することができる。しかしながら、電子写真装置の使用に耐えうる機械強度は十分に得られない。
そこで、固形分10wt%あたりの粘度が25Pa・sより大きいものを用いることによって、この点が解消される。
両者の比率は、分子量が大きい後者の方が多い方が好ましい。
本発明は、固形分10wt%での粘度が上記特定値の重合度の2種類の樹脂を用いることにより達成される。
粘度は、固形分、重合度により決まり、ある固形分における粘度にはできた樹脂の重合度(分子量)の指標とすることができる。
実際の生産においては、重合樹脂溶液は、設備上の都合や収率を上げるなどの理由で、扱いやすい固形分、粘度に最終調整される。本発明では、そのようにして任意の固形分、粘度に調整された樹脂溶液を、さらに10wt%に調整したときの粘度を規定することによって、得られている樹脂の重合度(分子量)を規定するものであり、固形分10wt%に調整した樹脂溶液を用いて塗工液を作製するというものではない。
該塗工液は、以下の要領で作製することが好ましい。
まず、カーボンブラックを、固形分10wt%での粘度が25Pa・s以下となるようなポリアミドイミド樹脂からなる樹脂溶液を任意の固形分に調整した樹脂溶液にて、ビーズミル、ボールミル、ナノマイザー、ペイントシェーカー、ジェットミルなどの分散器を用いて微分散させ、分散液を作製する。
該分散液を取り出した後、固形分10wt%での粘度が25Pa・sより大きくなるようなポリアミドイミド樹脂からなる樹脂溶液にて、所望のカーボンブラック添加量になるように調整し、塗工液とする。
上記の分散液を作製する工程においては、分散しやすい様、樹脂とカーボンブラックの比率を選択し、溶媒にて適当な粘度に希釈して良い。また、界面活性剤などの汎用の分散剤を添加しても良い。
次に、ポリアミドイミド前駆体を含む塗工液を用いてシームレスベルトを製造する方法として、最も好ましい方法の一つである遠心成形について説明する。
以下の説明は、ベルト作製の一例でありこれに限定されるものではない。
遠心成型は円筒状の回転体から構成されるものであり、この円筒状の回転体をゆっくりと回転させながら塗工液を円筒の内面全体に均一になるように塗布・流延(塗膜を形成)する。そして、回転させつつ徐々に昇温させながら、約80〜150℃の温度で塗膜中の溶媒を蒸発させていく。この過程では、雰囲気の蒸気(揮発した溶媒等)を効率よく循環して取り除くことが好ましい。自己支持性のある膜が得られたところで常温に戻し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に移し、段階的に昇温し、最終的に200℃〜270℃程度の加熱処理を行なう。加熱完了後、徐冷して膜を型から剥離する。このようにしてシームレスベルトが形成される。なお、型には、剥離しやすいように予め、離型剤または離型層を形成しておくことが好ましい。
次に、本発明における画像形成装置に装備されるベルト構成部に用いられるシームレスベルトについて、要部模式図を参照しながら以下に詳しく説明する。なお、模式図は一例であってこれに限定されるものではない。
図1の模式図に、ベルト部材等を装備した画像形成装置の要部概略構成を示す。
図1に示すベルト部材を含む中間転写ユニット(500)は、複数のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト(501)などにより構成されている。この中間転写ベルト(501)の周りには、2次転写ユニット(600)の2次転写電荷付与手段である2次転写バイアスローラ(605)、中間転写体クリーニング手段であるベルトクリーニングブレード(504)、潤滑剤塗布手段の潤滑剤塗布部材である潤滑剤塗布ブラシ(505)などが対向するように配設されている。
また、位置検知用マークが中間転写ベルト(501)の外周面または内周面に図示しない位置検知用マークが設けられる。ただし、中間転写ベルト(501)の外周面側については位置検知用マークがベルトクリーニングブレード(504)の通過域を避けて設ける工夫が必要であり、配置上の困難さを伴うことがあるので、その場合には位置検知用マークを中間転写ベルト(501)の内周面側に設けてもよい。マーク検知用センサとしての光学センサ(514)は、中間転写ベルト(501)が架け渡されている1次転写バイアスローラ(507)とベルト駆動ローラ(508)との間の位置に設けられる。
この中間転写ベルト(501)は、1次転写電荷付与手段である1次転写バイアスローラ(507)、ベルト駆動ローラ(508)、ベルトテンションローラ(509)、2次転写対向ローラ(510)、クリーニング対向ローラ(511)、及びフィードバック電流検知ローラ(512)に張架されている。各ローラは導電性材料で形成され、1次転写バイアスローラ(507)以外の各ローラは接地されている。1次転写バイアスローラ(507)には、定電流または定電圧制御された1次転写電源(801)により、トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流または電圧に制御された転写バイアスが印加されている。
中間転写ベルト(501)は、図示しない駆動モータによって矢印方向に回転駆動されるベルト駆動ローラ(508)により、矢印方向に駆動される。
このベルト部材である中間転写ベルト(501)は、通常、半導体、または絶縁体で、単層または多層構造となっているが、本発明においてはシームレスベルトが好ましく用いられ、これによって耐久性が向上すると共に、優れた画像形成が実現できる。また、中間転写ベルトは、感光体ドラム(200)上に形成されたトナー像を重ね合わせるために、通紙可能最大サイズより大きく設定されている。
2次転写手段である2次転写バイアスローラ(605)は、2次転写対向ローラ(510)に張架された部分の中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して、後述する接離手段としての接離機構によって、接離可能に構成されている。2次転写バイアスローラ(605)は、2次転写対向ローラ(510)に張架された部分の中間転写ベルト(501)との間に被記録媒体である転写紙(P)を挟持するように配設されており、定電流制御される2次転写電源(802)によって所定電流の転写バイアスが印加されている。
レジストローラ(610)は、2次転写バイアスローラ(605)と2次転写対向ローラ(510)に張架された中間転写ベルト(501)との間に、所定のタイミングで転写材である転写紙(P)を送り込む。また、2次転写バイアスローラ(605)には、クリーニング手段であるクリーニングブレード(608)が当接している。該クリーニングブレード(608)は、2次転写バイアスローラ(605)の表面に付着した付着物を除去してクリーニングするものである。
このような構成のカラー複写機において、画像形成サイクルが開始されると、感光体ドラム(200)は、図示しない駆動モータによって矢印で示す半時計方向に回転され、該感光体ドラム(200)上に、Bk(ブラック)トナー像形成、C(シアン)トナー像形成、M(マゼンタ)トナー像形成、Y(イエロー)トナー像形成が行なわれる。中間転写ベルト(501)はベルト駆動ローラ(508)によって矢印で示す時計回りに回転される。この中間転写ベルト(501)の回転に伴って、1次転写バイアスローラ(507)に印加される電圧による転写バイアスにより、Bkトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像の1次転写が行なわれ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト(501)上に各トナー像が重ね合わせて形成される。
例えば、上記Bkトナー像形成は次のように行なわれる。
図1において、帯電チャージャ(203)は、コロナ放電によって感光体ドラム(200)の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電する。上記ベルトマーク検知信号に基づき、タイミングを定め、図示しない書き込み光学ユニットにより、Bkカラー画像信号に基づいてレーザ光によるラスタ露光を行なう。このラスタ像が露光されたとき、当初一様帯電された感光体ドラム(200)の表面の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。このBk静電潜像に、Bk現像器(231K)の現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触することにより、感光体ドラム(200)の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。
このようにして感光体ドラム(200)上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム(200)と接触状態で等速駆動回転している中間転写ベルト(501)のベルト外周面に1次転写される。この1次転写後の感光体ドラム(200)の表面に残留している若干の未転写の残留トナーは、感光体ドラム(200)の再使用に備えて、感光体クリーニング装置(201)で清掃される。この感光体ドラム(200)側では、Bk画像形成工程の次にY画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナによるY画像データの読み取りが始まり、そのY画像データによるレーザ光書き込みによって、感光体ドラム(200)の表面にY静電潜像を形成する。
そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、且つY静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現像ユニット(230)の回転動作が行なわれ、Y現像機(231Y)が現像位置にセットされ、Y静電潜像がYトナーで現像される。以後、Y静電潜像領域の現像を続けるが、Y静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像機(231K)の場合と同様にリボルバ現像ユニットの回転動作を行ない、次のC現像機(231C)を現像位置に移動させる。これもやはり次のC静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。なお、C及びMの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Yの工程と同様であるので説明は省略する。
このようにして感光体ドラム(200)上に順次形成されたBk、Y、C、Mのトナー像は、中間転写ベルト(501)上の同一面に順次位置合わせされて1次転写される。これにより、中間転写ベルト(501)上に最大で4色が重ね合わされたトナー像が形成される。一方、上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙Pが転写紙カセット又は手差しトレイなどの給紙部から給送され、レジストローラ(610)のニップで待機している。
そして、2次転写対向ローラ(510)に張架された中間転写ベルト(501)と2次転写バイアスローラ(605)によりニップが形成された2次転写部に、上記中間転写ベルト(501)上のトナー像の先端がさしかかるときに、転写紙(P)の先端がこのトナー像の先端に一致するように、レジストローラ(610)が駆動されて、転写紙ガイド板(601)に沿って転写紙(P)が搬送され、転写紙(P)とトナー像とのレジスト合わせが行なわれる。
このようにして、転写紙(P)が2次転写部を通過すると、2次転写電源(802)によって2次転写バイアスローラ(605)に印加された電圧による転写バイアスにより、中間転写ベルト(501)上の4色重ねトナー像が転写紙(P)上に一括転写(2次転写)される。この転写紙(P)は、転写紙ガイド板(601)に沿って搬送されて、2次転写部の下流側に配置した除電針からなる転写紙除電チャージャ(606)との対向部を通過することにより除電された後、ベルト構成部であるベルト搬送装置(210)により定着装置(270)に向けて送られる(図1参照)。そして、この転写紙(P)は、定着装置(270)の定着ローラ(271)、(272)のニップ部でトナー像が溶融定着された後、図示しない排出ローラで装置本体外に送り出され、図示しないコピートレイに表向きにスタックされる。なお、定着装置(270)は必要によりベルト構成部を備えた構成とすることもできる。
一方、上記ベルト転写後の感光体ドラム(200)の表面は、感光体クリーニング装置(201)でクリーニングされ、上記除電ランプ(202)で均一に除電される。また、転写紙(P)にトナー像を2次転写した後の中間転写ベルト(501)のベルト外周面に残留した残留トナーは、ベルトクリーニングブレード(504)によってクリーニングされる。該ベルトクリーニングブレード(504)は、図示しないクリーニング部材離接機構によって、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して所定のタイミングで接離されるように構成されている。
このベルトクリーニングブレード(504)の上記中間転写ベルト(501)の移動方向上流側には、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して接離するトナーシール部材(503)が設けられている。このトナーシール部材(503)は、上記残留トナーのクリーニング時に上記ベルトクリーニングブレード(504)から落下した落下トナーを受け止めて、該落下トナーが上記転写紙(P)の搬送経路上に飛散するのを防止している。このトナーシール部材(503)は、上記クリーニング部材離接機構によって、上記ベルトクリーニングブレード(504)とともに、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して接離される。
このようにして残留トナーが除去された中間転写ベルト(501)のベルト外周面には、上記潤滑剤塗布ブラシ(505)により削り取られた潤滑剤(506)が塗布される。該潤滑剤(506)は、例えば、ステアリン酸亜鉛などの固形体からなり、該潤滑剤塗布ブラシ(505)に接触するように配設されている。また、この中間転写ベルト(501)のベルト外周面に残留した残留電荷は、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に接触した図示しないベルト除電ブラシにより印加される除電バイアスによって除去される。ここで、上記潤滑剤塗布ブラシ(505)及び上記ベルト除電ブラシは、それぞれの図示しない接離機構により、所定のタイミングで、上記中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して接離されるようになっている。
ここで、リピートコピーの時は、カラースキャナの動作及び感光体ドラム(200)への画像形成は、1枚目の4色目(M)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト(501)は、1枚目の4色重ねトナー像の転写紙への一括転写工程に引き続き、ベルト外周面の上記ベルトクリーニングブレード(504)でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像が1次転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作になる。以上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモードであったが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行なうことになる。また、単色コピーモードの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット(230)の所定色の現像機のみを現像動作状態にし、ベルトクリーニングブレード(504)を中間転写ベルト(501)に接触させたままの状態にしてコピー動作を行なう。
上記実施形態では、感光体ドラム1を一つだけ備えた複写機について説明したが、本発明は、例えば、図2に示すような複数の感光体ドラムを一つの中間転写ベルトに沿って並設した画像形成装置にも適用できる。
図2は、4つの異なる色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のトナー像を形成するための4つの感光体ドラム(21BK、21Y、21M、21C)を備えた4ドラム型のデジタルカラープリンタの一構成例を示す。
図2において、プリンタ本体(10)は電子写真方式によるカラー画像形成を行なうための、画像書込部(12)、画像形成部(13)、給紙部(14)から構成されている。画像信号を元に画像処理部で画像処理して画像形成用の黒(BK)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)の各色信号に変換し、画像書込部(12)に送信する。画像書込部(12)は、例えば、レーザ光源と、回転多面鏡等の偏向器と、走査結像光学系、及びミラー群からなるレーザ走査光学系であり、上記の各色信号に対応した4つの書込光路を有し、画像形成部(13)の各色毎に設けられた像坦持体(感光体)(21BK、21M、21Y、21C)に各色信号に応じた画像書込を行なう。
画像形成部(13)は黒(BK)用、マゼンタ(M)用、イエロー(Y)用、シアン(C)用の各像坦持体である感光体(21BK、21M、21Y、21C)を備えている。この各色用の各感光体としては、通常OPC感光体が用いられる。各感光体(21BK、21M、21Y、21C)の周囲には、帯電装置、上記書込部(12)からのレーザ光の露光部、黒、マゼンタ、イエロー、シアンの各色用の現像装置(20BK、20M、20Y、20C)、1次転写手段としての1次転写バイアスローラ(23BK、23M、23Y、23C)、クリーニング装置(表示略)、及び図示しない感光体除電装置等が配設されている。なお、上記現像装置(20BK、20M、20Y、20C)には、2成分磁気ブラシ現像方式を用いている。ベルト構成部である中間転写ベルト(22)は、各感光体(21BK、21M、21Y、21C)と、各1次転写バイアスローラ(23BK、23M、23Y、23C)との間に介在し、各感光体上に形成された各色のトナー像が順次重ね合わせて転写される。
一方、転写紙(P)は、給紙部(14)から給紙された後、レジストローラ(16)を介して、ベルト構成部である転写搬送ベルト(50)に担持される。そして、中間転写ベルト(22)と転写搬送ベルト(50)とが接触するところで、上記中間転写ベルト(22)上に転写されたトナー像が、2次転写手段としての2次転写バイアスローラ(60)により2次転写(一括転写)される。これにより、転写紙(P)上にカラー画像が形成される。このカラー画像が形成された転写紙(P)は、転写搬送ベルト(50)により定着装置(15)に搬送され、この定着装置(15)により転写された画像が定着された後、プリンタ本体外に排出される。
なお、上記2次転写時に転写されずに上記中間転写ベルト(22)上に残った残留トナーは、ベルトクリーニング装置(25)によって中間転写ベルト(22)から除去される。このベルトクリーニング装置(25)の下流側には、潤滑剤塗布装置(表示略)が配設されている。この潤滑剤塗布装置は、固形潤滑剤と、中間転写ベルト(22)に摺擦して固形潤滑剤を塗布する導電性ブラシとで構成されている。該導電性ブラシは、中間転写ベルト(22)に常時接触して、中間転写ベルト(22)に固形潤滑剤を塗布している。固形潤滑剤は、中間転写ベルト(22)のクリーニング性を高め、フィルミィングの発生を防止し耐久性を向上させる作用がある。
以下、実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これら実施例によって制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りこれらの実施例を適宜改変したものも本件の発明の範囲内である。
以下の実施例で評価する特性は、以下の方法にて評価したものである。
<粘度>
回転粘度計レオストレスRS600(英弘精機)にて測定。
φ35mm/1°コーンセンサー使用。
25℃/0.5rpmの条件で、1分後の値とした。
<MIT耐揉試験>
MIT耐揉試験器(東洋精機製)にて破断までの屈曲回数を測定。
サンプル幅15mm、曲げ角度135度、曲げ速度175cpm、荷重1kg、屈曲回数が1000回を越えると良好である。
<電気抵抗測定>
ハイレスター(三菱化学)にて測定。
URSプローブ使用。
100V/10秒印加時の体積抵抗を10点測定し、その最大値の対数値と最小値の対数値の差を「体積抵抗ばらつき」として求めた。この値が、0.5以下に収まることが好ましい。
<電子写真装置における評価>
図2のフルカラー電子写真装置に搭載し、画像評価を行なった。
また、1万枚連続出力による耐久評価を行なった。
(実施例)
[塗工液の調製]
トリメリット酸無水物1molとジフェニルメタンジイソシアネート1molを、N−メチル−2−ピロリドン中にて攪拌しながら120℃でX時間反応させた後、さらに180℃に昇温し3h反応させ、冷却し、反応を停止し、該樹脂溶液を、N−メチル−2−ピロリドンにて希釈し、取り出しやすい粘度に適宜希釈した樹脂溶液を作製した。
反応時間Xを、振ることにより異なる分子量のもの、A、B、C、Dを作製した。
A、B、C、Dの各樹脂溶液の粘度、固形分は、それぞれ、表1に示す通りである。
また、各樹脂溶液を固形分10wt%に希釈した際の粘度も同時に記載した。
Figure 0004949663
(実施例1)
樹脂溶液A10wt%、カーボンブラック(SpecailBlack4;デグサ製)10wt%、N−メチル−2−ピロリドン80wt%の混合物をビーズミル分散器に投入し、所定時間分散した後、ビーズと液を分離し、分散液を取り出した。
当分散液100重量部に、樹脂溶液Cを300重量部投入し、減圧機能付きの3軸遊星式混練機にて混合、脱泡し、塗工液Lを作製した。
(実施例2)
実施例1の樹脂溶液Aの代わりに、Bとする他は同じとして、塗工液Mを作製した。
(実施例3)
実施例1における樹脂溶液C 300重量部の代わりに、樹脂溶液D 400重量部とする他は同じとして、塗工液Nを作製した。
(比較例1)
実施例1における樹脂溶液C 300重量部の代わりに、樹脂溶液A 200重量部とする他は同じとして、塗工液Oを作製した。
(実施例4)
実施例1における樹脂溶液C 300重量部の代わりに、樹脂溶液B 250重量部とする他は同じとして、塗工液Pを作製した。
(実施例5)
実施例1における樹脂溶液Aの代わりに樹脂溶液Cとし、樹脂溶液C 300重量部の代わりに樹脂溶液D 400重量部とする他は同じとして、塗工液Qを作製した。
(比較例2)
実施例1における樹脂溶液Aの代わりに樹脂溶液Dとし、樹脂溶液Cを300重量部の代わりに樹脂溶液Dを400重量部とする他は同じとして、塗工液Rを作製した。
[シームレスベルトの作製]
次に、内径100mm、長さ300mmの内面を鏡面仕上げした磁性金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記各塗工液を円筒内面に均一に流延するように流して塗布した。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転数を100rpmに上げ、熱風循環乾燥機に投入して、110℃まで徐々に昇温して60分加熱した。さらに昇温して250℃で40分加熱し、回転を停止、徐冷して取り出し、形成された塗膜を円筒内面から剥離し、膜厚85μmの各シームレスベルトを得た。
得られた各シームレスベルトのMIT耐揉試験、電気抵抗並びに図2の画像形成装置における画像評価の結果を表2に示す。
Figure 0004949663
上記結果の通り、本発明のシ−ムレスベルトとすることによって、電子写真装置における十分な機械強度を有し、電気抵抗が均一で良質な画像を提供できるフルカラー電子写真装置とすることができる。
本発明に係る画像形成装置のベルト部材に用いられるシームレスベルトと、それを用いた画像形成装置を説明するための要部模式図である。 本発明に係る画像形成装置のベルト部材として配備される1つの中間転写ベルトに沿って複数の感光体ドラムが並設されている画像形成装置の一構成例を示す要部模式図である。
符号の説明
(図1)
P 転写紙
70 除電ローラ
80 アースローラ
200 感光体ドラム
201 感光体クリーニング装置
202 除電ランプ
203 帯電チャージャ
204 電位センサ
205 トナー画像濃度センサ
210 ベルト搬送装置
230 リボルバ現像ユニット
231Y Y現像機
231K Bk現像機
231C C現像機
231M M現像機
270 定着装置
271、272 定着ローラ
500 中間転写ユニット
501 中間転写ベルト
503 トナーシール部材
504 ベルトクリーニングブレード
505 潤滑剤塗布ブラシ
506 潤滑剤
507 1次転写バイアスローラ
508 ベルト駆動ローラ
509 ベルトテンションコントローラ
510 2次転写対向ローラ
511 クリーニング対向ローラ
512 フィードバッグ電流検知ローラ
513 トナー画像
514 光学センサ
600 2次転写ユニット
601 転写紙ガイド板
605 2次転写バイアスローラ
606 転写紙除電チャージャ
608 クリーニングブレード
610 レジストローラ
801 1次転写電源
802 2次転写電源
(図2)
P 転写紙
10 プリンタ本体
12 画像書込部
13 画像形成部
14 給紙部
15 定着装置
16 レジストローラ
20BK、20M、20Y、20C 現像装置
21BK、21M、21Y、21C 感光体
22 中間転写ベルト
23BK、23M、23Y、23C 1次転写バイアスローラ
25 ベルトクリーニング装置
50 転写搬送ベルト
60 2次転写バイアスローラ

Claims (2)

  1. ポリアミドイミド樹脂溶液を主成分とする塗工液により成膜される電子写真に用いるシームレスベルト用塗工液の製造方法であって、分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液にカーボンブラックを分散する分散液作製工程、及び、該分散液と、分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液の少なくとも2種のポリアミドイミド樹脂溶液とを、混合する塗工液作製工程を有し、前記分子量の大きなポリアミドイミド樹脂溶液と前記分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液は、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、10wt%固形分濃度としたときに、粘度差が4Pa・s以上、26Pa・s以下であることを特徴とする電子写真用シームレスベルト用塗工液の製造方法。
  2. 前記分子量の小さなポリアミドイミド樹脂溶液が、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、固形分10wt%での粘度が25Pa・s以下となるようなポリアミドイミド樹脂からなる樹脂溶液であり、前記分子量の大きなポリアミドイミド樹脂が、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、固形分10wt%での粘度が25Pa・sより大きくなるような樹脂からなる樹脂溶液であることを特徴とする請求項に記載の電子写真用シームレスベルト用塗工液の製造方法。
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