JP4949581B2 - テトラヒドロ葉酸エステル塩およびテトラヒドロ葉酸の純粋異性体をテトラヒドロ葉酸エステル塩の分別結晶化によって製造する方法 - Google Patents

テトラヒドロ葉酸エステル塩およびテトラヒドロ葉酸の純粋異性体をテトラヒドロ葉酸エステル塩の分別結晶化によって製造する方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアテレオマーの等モルのまたは濃縮された混合物を有機溶剤中で製造するかまたは溶解し、次いでそれを少なくとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によっては(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、これらを遊離の酸として結晶化するかまたは塩の状態で単離することによって、(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステル塩および−テトラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法に関する。(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩を相応するスルホン酸と一緒に母液から分離しそして相応するテトラヒドロ葉酸またはそれの塩を加水分解によって得ることができる。
【0002】
葉酸は式I
【0003】
【化2】
Figure 0004949581
【0004】
で表され、この場合グルタミン酸残基の不斉α−C原子がS−立体配置(αS)で存在するかまたはR−立体配置(αR)で存在し得る。葉酸のエナンチオマーは以下では(αS)−葉酸および(αR)−葉酸と称する。葉酸エステルおよびそれの誘導体についても同様なことが言える。これらは(αS)−葉酸エステルおよび(αR)−葉酸エステルと呼ぶ。天然に産する葉酸は(αS)−葉酸に相当する。
【0005】
テトラヒドロ葉酸は式II
【0006】
【化3】
Figure 0004949581
【0007】
で表され、この場合グルタミン酸残基の不斉α−炭素原子がS−立体配置(αS)で存在するかまたはR−立体配置(αR)で存在しそしてテトラヒドロプテリン残基中の不斉α−炭素原子6がS−立体配置(6S)で存在するかまたはR−立体配置(6R)で存在し得る。テトラヒドロ葉酸のジアステレオマーは以下では(6S,αS)−、(6S,αR)−、(6R,αS)−および(6R,αR)−テトラヒドロ葉酸と呼ぶ。テトラヒドロ葉酸エステルおよびそれの誘導体についても同様なことが言える。これらは(6S,αS)−、(6S,αR)−、(6R,αS)−および(6R,αR)−テトラヒドロ葉酸エステルと称する。天然に産するテトラヒドロ葉酸は(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸に相当する。
【0008】
以下において葉酸、葉酸エステルおよび葉酸エステル塩という言葉は他に表示が無い限り、常に2種のエナンチオマー(αS)および(αR)を包含しそしてテトラヒドロ葉酸、テトラヒドロ葉酸エステルおよびテトラヒドロ葉酸エステル塩は可能なあらゆるジアステレオマーを包含する。
【0009】
テトラヒドロ葉酸は5−ホルミル−または5−メチル誘導体およびそれの生理学上親和性のある塩の状態で広く治療に使用されてきた。還元された葉酸塩および葉酸エステルの天然に産するジアステレオマー、例えば(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸の生物活性が一番強いことは久しい以前から公知である。それ故に最も活性のある状態でのみ含まれているかまたはこれが少なくとも高濃度で含まれる治療用製剤を提供することが合目的的である。
【0010】
テトラヒドロ葉酸は工業的には一般に(αS)−葉酸のプテリン骨格の二つのイミン基を不均質水素化することによって製造され、その際に(6S,αS)−および(6R、αS)−テトラヒドロ葉酸の当モル混合物が一般に得られる。当モル混合物は製薬製剤に使用することができる。しかしながら以前にはテトラヒドロ葉酸の所望の(6S、αS)−ジアステレオマーは分別結晶によって濃縮するかまたは純粋な状態で製造することが可能である。これのためには種々の方法が公知である。例えばヨーロッパ特許第0,495,204号明細書参照。
【0011】
ヨーロッパ特許第0,495,204号明細書に記載の方法では、水に溶解されそして次いで結晶化される、テトラヒドロ葉酸スルホナートの(6S、αS)−および(6R、αS)−ジアステレオマーの当モル混合物が使用される。この方法は所望の(6S、αS)−ジアステレオマーを濃縮させ、その際に既に最初の結晶化段階で非常に高い濃度(約95%まで)が達成されそして更に分別結晶化することによって純粋な(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸を得ることができる。この方法は中でも経済的観点から見て、塩形成に使用されるスルホン酸が水性母液から多大な努力を尽くして初めて分離できるので納得させ得るものではなく、それ故に大きな容量のスルホン酸含有母液を廃棄しなければならず、このことは経済的に不利である。
【0012】
ヨーロッパ特許第0,682,02号明細書には安定な結晶質(6S,αS)−および(6R、αS)−テトラヒドロ葉酸を水性媒体から一定のpH値で結晶化処理することによって製造することが開示されている。しかしながら分別結晶の場合の濃縮は、所望のジアステレオマーを99.5%以上に濃縮するために沢山の段階が必要とされる程、低効率である。従って沢山の物質を損失しそして化学的分解生成物を生じる危険を伴う。この方法を合成異性体の濃縮に使用することは特に困難である。
【0013】
【発明の構成】
本発明者は驚くべきことに、(6S,αS)−および(6R、αS)−ジアステレオマーの付加塩だけが有機溶剤から析出するので、テトラヒドロ葉酸エステルの芳香族スルホナート(付加塩)がテトラヒドロ葉酸の光学的に純粋なジアステレオマーを製造するのに卓越的に適していることを発見した。70:30の異性体混合物から出発して、既に最初の結晶化の際に(6S,αS)−あるいは(6S、αR)−ジアステレオマーまたはそれらの混合物の99%以上であり得る著しく高濃度の濃縮物が結晶体で得られそして(6R,αS)−あるいは(6R、αR)−ジアステレオマーまたはそれらの混合物の99%以上であり得る著しく高濃度の濃縮物が母液中に得られる。次いで更に結晶化処理すると殆ど光学的に純粋なジアステレオマーを得ることができる。
【0014】
本発明の対象は、(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステル塩および−テトラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法において、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアテレオマーを等モルのまたは濃縮された混合物を有機溶剤中で製造するかまたは溶解し、次いで少なくとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によっては(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、これらを遊離の酸として結晶化するかまたは塩の状態で単離することを特徴とする、上記方法に関する。
【0015】
少なくとも一度の結晶化処理は本発明においては所望の純度まで分別結晶することを意味する。この場合、結晶化段階の数は出発物質中の所望のジアステレオマーの含有量に依存している。
【0016】
テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩は式III
【0017】
【化4】
Figure 0004949581
【0018】
[式中、R1 またはR2 が水素原子であり、そしてR1 またはR2 の一つまたは
1 およびR2 の両方が互いに無関係に一価の炭化水素基、または−O−、−
S−および−N−の群から選択されるヘテロ原子を持つ、C−原子を介して結
合するヘテロ炭化水素残基であり、
HAは芳香族スルホン酸であり、
そしてxは1〜6の整数であるかまたは0〜6の分数を意味する。]
で表すことができそして(6S,αS)−、(6S,αR)−、(6R,αS)−および(6R,αR)−ジアステレオマーを含む。
【0019】
1 またはR2 は互いに無関係に選択することができ、特に互いに同じであるのが有利である。R1 またはR2 が炭化水素残基であるのが有利である。炭化水素残基としてのR1 またはR2 は炭素原子数1〜20、好ましくは1〜12、特に好ましくは1〜8の、中でも炭素原子数1〜4の脂肪族残基、環中炭素原子数3〜8個および脂肪族残基中炭素原子数1〜6の脂環式または脂環−脂肪族残基、炭素原子数6〜14の、好ましくは6〜10の芳香族炭化水素残基、または炭素原子数7〜15、好ましくは7〜10の芳香族脂肪族残基が適する。
【0020】
ヘテロ炭化水素残基は炭素原子数2〜16、好ましくは2〜10、特に好ましくは2〜6のヘテロアルキル基、環員数3〜8、好ましくは5または6個のヘテロ脂環式残基、環員数3〜8、好ましくは5または6でそして脂肪族残基中炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4のヘテロ脂環式−脂肪族残基、炭素原子数4〜13、好ましくは4〜9でそして少なくとも1つのヘテロ原子を持つヘテロ芳香族残基、炭素原子数4〜13、好ましくは4〜9でそして少なくとも1つのヘテロ原子および脂肪族残基中炭素原子数1〜6、好ましくは1〜4のヘテロ芳香族−脂肪族残基が適している。ただしヘテロ残基は−O−、−S−および−N−の群、好ましくは−O−および−N−の群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有している。
【0021】
炭化水素残基は例えば直鎖状のまたは分岐したC1 〜C20−アルキル、C3 〜C8 −、好ましくはC4 〜C7 −シクロアルキル基、C3 〜C8 −シクロアルキル−C1 〜C6 −アルキルおよび好ましくはC4 〜C7 −シクロアルキル−C1 〜C4 −アルキル、C6 〜C10−アリールまたはC7 〜C12−アルアルキルより成る群から選択することができる。
【0022】
ヘテロ炭化水素残基は例えばC2 〜C16−ヘテロアルキル、C2 〜C7 −、好ましくはC4 〜C5 −ヘテロシクロアルキル、C4 〜C7 −、好ましくはC4 〜C5 −ヘテロシクロアルキル−C1 〜C6 −アルキル、C4 〜C9 −、好ましくはC4 〜C5 −ヘテロアリール、およびC5 〜C12−、好ましくはC5 〜C10−ヘテロアルアルキルより成る群から選択することができる。ただしヘテロ残基は−O−および−N−の群から選択される1〜3、好ましくは1または2つのヘテロ原子を含有している。
【0023】
1 またはR2 は好ましくは炭素原子数1〜12、特に好ましくは1〜8、特に好ましくは1〜4の直鎖状のまたは分岐したアルキル基であり得る。例えばメチル、エチル、およびプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルおよびエイコシルの各異性体がある。アルキルが直鎖状であるのが好ましく、アルキルがメチル、エチル、n−プロピルおよびn−ブチルであるのが有利である。アルキルがメチルであるのが特に有利である。
【0024】
1 またはR2 はシクロアルキルとしては4〜7、好ましくは5または6の環員炭素原子を有しているのが有利である。シクロアルキルの例にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルがある。シクロヘキシルが特に有利である。
【0025】
1 またはR2 はシクロアルキル−アルキルとしては4〜7、好ましくは5または6の環員炭素原子および1〜4、好ましくは1または2の脂肪族残基中炭素原子を有しているのが有利である。シクロアルキル−アルキルの例にはシクロプロピルメチルまたは−エチル、シクロブチルメチルまたは−プロピル、シクロペンチルメチルまたは−エチル、シクロヘキシルメチルまたは−エチル、シクロヘプチルメチルおよびシクロオクチルメチルがある。シクロヘキシルメチルまたは−エチルが特に有利である。
【0026】
1 またはR2 はアリールとしてはナフチル、特にフェニルがあり得る。R1 およびR2 はアルアルキルとしてはフェニルアルキル、特にアルキル基中炭素原子数1〜4のものが好ましい。例えばベンジルおよびβ−フェニルエチルがある。
【0027】
1 またはR2 はヘテロアルキルとして例えばC1 〜C4 −アルキル−X1 −C2 〜C4 −アルキルがあり、その際にX1 はOまたはNC1 〜C4 −アルキルである。例にはメトキシエチルおよびエトキシエチルがある。
【0028】
1 またはR2 はヘテロシクロアルキルとしては例えばピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニルまたはピペラジニルがある。
【0029】
1 またはR2 はヘテロシクロアルキル−アルキルとしては例えばピロリジニルメチルまたは−エチル、ピペリジニルメチルまたは−エチル、モルホリニルメチルまたは−エチル、テトラヒドロピラニルメチルまたは−エチルまたはピペラジニルメチルまたは−エチルがある。
【0030】
1 またはR2 はヘテロアリールとしては例えばチオフェニル、フラニル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、キノリニル、オクサゾリルまたはイソオクサゾリルがある。
【0031】
1 またはR2 はヘテロアルアルキルとしては例えばフラニルメチルまたは−エチル、ピラニルメチルまたは−エチル、ピロリイルメチルまたは−エチル、イミダゾリルメチルまたは−エチル、ピリジニルメチルまたは−エチル、ピリミヂニルメチルまたは−エチル、ピラジニルメチルまたは−エチル、インドリルメチルまたは−エチル、キノリニルメチルまたは−エチルがある。
【0032】
式III の化合物の有利な群には、R1 またはR2 が互いに無関係にC1 〜C4 −アルキル、C5 −またはC6 −シクロアルキル、フェニル、C1 〜C4 −アルキルフェニル、ベンジルまたはC1 〜C4 −アルキルベンジルであるものがある。R1 およびR2 が同じ残基であるのが特に有利である。中でもR1 およびR2 がC1 〜C4 −アルキルであり、例えばメチルまたはエチルであるのが特に有利である。
【0033】
式III 中、xは0.5〜4の整数または分数、特に0.5〜3の整数または分数、中でも0.5〜2の整数または分数であるのが有利である。
【0034】
芳香族スルホン酸は3つまで、好ましくは1または2つ、特に好ましくは1つのスルホン酸基を有している。炭化水素芳香族化合物のスルホン酸が有利である。芳香族スルホン酸は非置換でもまたはハロゲン原子、直鎖状のまたは分岐したC1 〜C8 −アルキル、好ましくはC1 〜C4 −アルキル、直鎖状のまたは分岐したC1 〜C8 −アルコキシ、好ましくはC1 〜C4 −アルコキシ、および直鎖状のまたは分岐したC1 〜C8 −ハロゲン化アルキル、好ましくはC1 〜C4 −ハロゲン化アルキルで置換されていてもよい。置換基の幾つかの例にはメチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロ−またはトリクロロメチル、弗素および塩素原子がある。芳香族残基が一つの置換基を有しているのが有利である。芳香族残基の中でもフェニルおよびナフチルが特に有利である。
【0035】
芳香族スルホン酸は式IV
3 −SO3 H (IV)
[式中、R3 は非置換のフェニル基であるか、またはF、Cl、Br、C1 〜C
4 −アルキル基、C1 〜C4 −ハロゲン化アルキル基またはC1 〜C4 −アル
コキシ基で置換されたフェニル基である]
で表されるものが好ましい。R3 の幾つかの特別な例にはフェニル、メチルフェニル、フルオロフェニル、クロロフェニル、トリクロロメチルフェニルおよびトリフルオロメチルフェニルがある。
【0036】
式III の特に有利な化合物は、R1 およびR2 がそれぞれメチル基であり、xが1または2の整数または0.5〜2の分数でありそしてHAがフェニル−、トルイル−、フルオロ−、クロロ−またはトリフルオロメチルフェニルスルホン酸を意味するものである。置換された残基はp−トルイル−、p−フルオロ−、p−クロロ−またはp−トリフルオロメチルフェニルが有利である。
【0037】
中でも有利な式III の化合物は、R1 およびR2 がそれぞれメチル基であり、xが1または2の整数または0.5〜2の分数でありそしてHAがフェニル−またはp−トルイルスルホン酸を意味するものである。
【0038】
本発明で使用されるテトラヒドロ葉酸エステルの付加塩は新規であり、例えばテトラヒドロ葉酸をスルホン酸の存在下にエステル化することによってまたはテトラヒドロ葉酸塩を極性の有機溶剤中でエステル化することによって製造できる。
【0039】
葉酸から出発して、これを公知の仕方で不均一または均一水素化触媒の存在下に水素で水素化してもよい。水素化は、極性の反応媒体、例えば水性またはアルコール性反応媒体中で反応媒体に可溶性のキラルな水素化触媒の存在下に水素で水素化した場合にはジアステレオ選択的に実施することができる。適する水素化触媒は公知である。H.BrunnerおよびW.Zettlmeier,Handbook of Enantioselective Catalysis,第II巻:Ligand References,VCH Verlagsgesellschaft mbH ワインハイム(1993)に記載されている様な、Rh、IrまたはRuとジ第三(ditertiary)ジホスフィンとの金属錯塩が特に適している。得られるテトラヒドロ葉酸は次いで公知の様にエステル化することができる。溶剤としてのアルコール中でスルホン酸の存在下で水素化を葉酸のエステル化の反応条件のもとで行った場合には、相応するテトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩が直接的に得られる。
【0040】
しかしながら葉酸エステルから出発することもでき、これを公知の様に不均一または均一水素化触媒の存在下に水素で水素化する。水素化は、極性反応媒体、例えばアルコール性反応媒体中で、該反応媒体に可溶性のキラルな水素化触媒の存在下で水素で水素化する場合にジアステレロ選択的に実施することができる。得られるテトラヒドロ葉酸エステルは次いでスルホン酸で付加塩に転化することができる。水素化は上述の様にIr、RhまたはRuとジ第三ジホスフィンとのアルコール可溶性金属錯塩を水素化触媒としえ用いて実施することができる。水素化を溶剤としてのアルコール中でスルホン酸の存在下に実施する場合には、相応するテトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩が直接的に得られる。水素化のために葉酸エステルとスルホン酸との付加塩を使用した場合にも同様にテトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩が直接的に得られる。
【0041】
本発明において当モルのまたは濃縮された混合物は、同じ量の(6S)−および(6R)−立体配置を有するジアステレオマーかまたは過剰量の(6S)−または(6R)−立体配置を有するジアステレオマーを含有する混合物を意味する。(αS)−立体配置かまたは(αR)−立体配置を有しそして(6S)−および(6R)−立体配置を有するジアステレオマーの混合物またはα−炭素原子の所に種々の立体配置を持ちかつ(6S)−および(6R)−立体配置を有するジアステレオマー対の混合物も使用することができる。これらの混合物は(6S,αS)−あるいは(6S,αR)−ジアステレオマーを少なくとも5%、好ましくは少なくとも20%、特に好ましくは少なくとも30%でそして約75%までまたはそれ以上の割合で含有する。
【0042】
適する有機溶剤は、1Lの溶剤に好ましくは少なくとも1gのテトラヒドロ葉酸エステル付加塩を沸点で溶解することを可能とする極性の有機溶剤である。溶剤の例にはハロゲン化炭化水素(メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化エタン、クロロベンゼン);エーテル(ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチル−または−ジエチルエーテル);カルボン酸エステルおよびラクトン(醋酸メチルエステル、醋酸エチルエステル、プロピオン酸メチルエステル、バレロラクトン);N,N−置換カルボン酸アミドおよびラクタム(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン);ケトン(アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン);スルホキシドおよびスルホン(ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン);およびアルコール(メタノール、エタノール、n−およびイソプロパノール、n−、イソ−または第三ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサンジオール、ヒドロキシメチル−またはジヒドロキシメチルシクロヘキサン、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、エチレングリコールモノメチル−または−モノエチルエーテル、およびジエチレングリコールモノメチル−または−モノエチルエーテルがある。エタノールおよび中でもメタノールが特に有利である。少なくとも2種類の溶剤の混合物も使用することができる。
【0043】
アルコールまたはアルコールと少なくとも1種類の他の溶剤との混合物を使用するのが有利である。アルコールの割合は好ましくは少なくとも30容量%、特に好ましくは少なくとも50容量%、中でも少なくとも70容量%である。アルコールだけ、例えばメタノール、またはアルコールとアルコール混和性溶剤との混合物、例えばメタノールとエーテルとの混合物を使用するのが特に好ましい。
【0044】
具体的に本発明の方法は例えば、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩からの当モルのまたは濃縮されたジアステレオマー混合物を溶剤と混合し、次いでテトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩を溶解するためにこの混合物を加温する。この加温は溶剤の沸点までで行なうことができる。その後に溶液を最高でも溶剤の固化点まで冷却する。その際に(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマーまたはそれら両方が自然に析出するかまたは所望のジアステレオマーをシード添加することによってまたは溶液を濃縮することによって析出させ、次いで通例の様に濾過によって分離することができる。
【0045】
テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩を製造しまたは濃縮するために反応溶液を葉酸エステルの水素化または葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩の水素化に直接的に使用するのが特に有利である。
【0046】
70:30の異性体混合物から出発して、最初の結晶化の際に既に例えば非常に驚くべきことに99%以上までに達し得る極めて高濃度への濃縮が見られる。結果として、純粋な(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマーを製造するためには、僅かな回数だけの、例えば3回までの、驚くべきことにしばしばたった一回の結晶化段階しか必要ない。
【0047】
結晶体中の(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマーの観察される濃縮度は、主として(6R,αS)−または(6R,αR)−ジアステレオマーを含有する母液から(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマーを単離するためにさえも本発明の方法を使用することができる程に高くそしてこれらの異性体の結晶性がそれ程に優れている。本発明の方法は工業的規模での分離法にも卓越的に適している。
【0048】
分離後に得られる、(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩を次いで公知の方法で例えばNaOHまたはKOHの様な塩基を用いて水素化することができる。従って相応する(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸が得られる。これらのテトラヒドロ葉酸は例えばヨーロッパ特許出願公開(A)第0,682,026号明細書に記載されている様に,安定な状態で遊離酸として結晶化によって単離できる。酸、例えばスルホン酸の添加によってテトラヒドロ葉酸の塩が結晶化しそして所望の場合には更に濃縮してもよい(ヨーロッパ特許第0495,204号明細書)。
【0049】
以下の実施例は、一般的にまたは特別に説明する反応成分および/または本発明の反応条件を以下の実施例に記載するものに交換することによって実施することができる。同様に以下の特別な実施態様は全くの例示であり、本発明の開示する内容をいかようにも制限するものではない。
【0050】
本願明細書で引用されている全ての特許出願、特許および公開明細書の全部の開示内容はここに全部記載されたものとする。
【0051】
上記説明に基づいてこの分野の当業者は本発明の重要な構成要件を容易に誘導し、そして本発明の基礎をなす思想および範囲から逸脱することなく変更および補充しそしてそれによって本発明を種々の要求および条件に適合させることが可能である。
【0052】
以下の略語を使用する:
【0053】
【化5】
Figure 0004949581
CODはシクロオクタジエンである。
【0054】
光学的収率または(6S,αS)−と(6R,αS)−ジアステレオマーあるいは(6S,αR)−と(6R,αR)−ジアステレオマーとの比は,以下の様に高圧液体クロマトグラフィーを用いて結晶体においてまたは母液において直接的に測定する:
0.5mgの結晶または15mgの母液を、6.8gのβ−シクロデキストリンおよび270mLの37%濃度ホルムアルデヒドから1000mLの水中で製造される1mLの溶剤に溶解する。分離はMacherey−Nagel社の5mm、240×4mmのカラムNucleosil C−8および以下の様に製造された移動溶媒によって行なった:6.8gのβ−シクロデキストリンを8.5mLのトリエチルアミン、850mLの水および150mLのアセトニトリルよりなる混合物に溶解する。この溶液のpH値を醋酸の添加によって7.5のpHに調整し、更に270mLの37%濃度ホルムアルデヒドを添加する。ジアステレオマーの検出は300nmの波長で行なった。
【0055】
溶液および懸濁液の製造および濃縮並びに運搬は保護ガス、例えば窒素ガスまたは希ガスの使用下に酸素の排除下に行なった。
【0056】
【実施例】
A テトラヒドロ葉酸エステルとスルホン酸との付加塩の溶液の製造
実施例A1:
(αS)葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの製造
800gの(αS)−葉酸二水和物(1.68mol)を、530gのベンゼンスルホン酸(3.35mmol)および20Lの水不含メタノールよりなる溶液に40℃で窒素ガス雰囲気で最初に導入する。この混合物を30分間還流下に加熱し、冷却しそして5Lの容量に濃縮する。析出する生成物を吸引濾過によって濾別し、1Lのメタノールで洗浄しそして乾燥室で40℃、20mbarで乾燥する。966gの(αS)−葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナート(1.45mmol、理論収量の86%)が得られる。この生成物は26.2%のベンゼンスルホン酸、1.67%の水および2.26%のメタノールを含有している。
【0057】
この物質は150℃以上で分解する。
【0058】
1H−NMR(DMSO−d6):8.78(1H,s)、8.46(2H,bs)、8.32(1H,d)、7.64−7.68(m)、7.35−7.40(m)、6.66(2H,d)、0.8(2H,s)、4.39(1H,m)、3.62(3H,s)、3.57(3H、s),2.42(2H,m)、1.98−2.11(2H,m)。
【0059】
(αS)葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを水素化すること
によるテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの(6
S,αS)/(6R,αS)−ジアステレオマー混合物の溶液の製造
6.72mgの[Ir(COD)Cl](10μmol)および15.57mg(25μmol)のR−BINAPを秤量し、脱気しそしてジクロロメタンに溶解する。ジクロロメタンを高減圧下に凝縮除去しそして残りを5mLのメタノールにとる。実施例A1aに従う1.25gの(αS)−葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナート(2mmol)を25mLのメタノールに懸濁させそして触媒に添加する。この懸濁液を窒素ガス向流中で100mLのオートクレーブに添加しそして、水素の吸収がもはやなくなるまでの間水素化する。CODはシクロオクタジエンである。テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。ジアステレオマー(6S,αS):(6R、αS)の比は74:26である。
【0060】
(αS)葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを水素化すること
による(6R,αS)−ジアステレオマー過剰のテトラヒドロ葉酸ジメチ
ルエステル−ベンゼンスルホナートの(6S,αS)/(6R,αS)−
ジアステレオマー混合物の溶液の製造
6.72mgの[Ir(COD)Cl]2(10μmol)および13.84mg(25μmol)の(2S,4S)−BPPMを秤量し、脱気しそしてジクロロメタンに溶解する。ジクロロメタンを高減圧下に凝縮除去しそして残りを5mLのメタノールにとる。実施例A1aに従う1.25gの(αS)−葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナート(2mmol)を25mLのメタノールに懸濁させそしてこれに触媒を添加する。この懸濁液を窒素ガス向流中で100mLのオートクレーブに添加しそして17時間の間水素化する。テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。ジアステレオマー(6S,αS):(6R、αS)の比は34:66である。
【0061】
実施例A2:
テトラヒドロ葉酸をエステル化することによってテトラヒドロ葉酸ジメチル
エステル−ベンゼンスルホナートの等モルの(6S,αS)/(6R,αS
)−ジアステレオマー混合物の溶液の製造
(6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸の等モル混合物20g(44.9mmol)を900mLのメタノール中で10.65gのベンゼンスルホン酸(67.35mmol)と混合しそして還流下に7時間加熱する。(6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの溶液が生じる。
【0062】
実施例A3:
(6S,αS)/(6R,αS)−ジアステレオマー比70:30のテトラ
ヒドロ葉酸をエステル化することによってテトラヒドロ葉酸ジメチルエステ
ル−ベンゼンスルホナートの(6S,αS)/(6R,αS)70:30の
ジアステレオマー混合物の溶液の製造
(6S,αS):(6R,αS)=70:30のジアステレオマー比を持つ5.31gのテトラヒドロ葉酸(11.92mmol)(ヨーロッパ特許B1第0,495,204号明細書に従って製造した)を230mLのメタノール中で2.83gのベンゼンスルホン酸(17.88mmol)と一緒に還流下に7時間加熱する。(6S,αS):(6R,αS)=70:30のジアステレオマー比を有するテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの溶液が得られる。
【0063】
実施例A4:
(6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステ
ル−トルエンスルホナートのジアステレオマーの等モル溶液の製造
(6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸の10gの当モル混合物(22.45mmol)を450mLのメタノール中で6.41gのトルエンスルホン酸1水和物(33.67mmol)と混合しそして還流下に7時間加熱する。(6S,αS):(6R,αS)=1:1のジアステレオマー比を持つテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナートの溶液が得られる。
【0064】
実施例A5:
(6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステ
ル−ナフタリン−1−スルホナートのジアステレオマーの等モル溶液の製造
(6S,αS)−および(6R,αS)−テトラヒドロ葉酸の3gの当モル混合物(6.73mmol)を130mLのメタノール中で2.33gのナフタリン−1−スルホン酸ナトリウム塩(10.1mmol)および4.7mLの2M濃度HClと混合しそして還流下に7時間加熱する。(6S,αS):(6R,αS)=1:1のジアステレオマー比を持つテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ナフタリン−1−スルホナートの溶液が得られる。
【0065】
B 単離法および濃縮法
実施例B1:
(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナー
トの単離および濃縮
: 実施例A1bに従って得られる74%の(6S,αS)−ジアステレオマーのジアステレオマー割合を有するテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの溶液を酸素排除下に1/6の容量に濃縮する。こうして得られる懸濁液を窒素ガス雰囲気で4℃で2時間保存し、沈殿する生成物を吸引濾過し、僅かの冷たいメタノールで洗浄しそして40℃、20mbarで乾燥する。0.55gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナート(0.87mmol、理論収率の44%)が得られる。テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートのジアステレオマー(6S,αS):(6R,αS)の比は99:1である。[α]589 =−69.8°(c=1、ジメリルスルホキシド中)。
【0066】
この物質は150℃以上で分解する。
【0067】
1H−NMR(DMSO−d6):10.61(1H,bs)、8.35(1H,d)、7.6−7.74(m)、7.51(1H,bs)、7.30−7.37(m)、6.70(2H,d,2H,bs)、4.42(2H,m)、3.63(3H,s)、3.58(3H,s)、3.50(1H,m)、3.38(1H、m)、3.28(1H、m),2.44(2H,m)、2.01−2.13(2H,m)。
【0068】
b: 実施例A1cに従う溶液からの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメ
チルエステル−ベンゼンスルホナートの単離および濃縮
34%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する実施例A1cに従って得られるテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの溶液を酸素の排除下に窒素ガス雰囲気で2時間4℃で貯蔵する。その後に沈殿した生成物を吸引濾過し、僅かの冷たいメタノールで洗浄し、次いで40℃、20mbarで吸引濾過する。96.6%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する0.2gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。
【0069】
c: 実施例A2に従う溶液からの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチ
ルエステル−ベンゼンスルホナートの単離および濃縮
実施例A2からの透明な溶液を室温に冷しそして夜通し攪拌する。析出する固体を吸引濾過し、メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄しそして30℃、10mbarで乾燥する。99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する9.62gの無色の結晶質テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナート(15.42mmol)が得られる。(母液B1cから実施例B5におけるのと同様に(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを製造することができる。)
99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する得られた4g(6.34mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを220mLの沸騰するメタノールに溶解する。室温に冷し、夜通し放置しそして沈殿する固体を吸引濾過する。メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄し、35℃で10mbarで乾燥する。99.5%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する無色の3.08g(4.88mmol)の結晶質テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。
【0070】
d: 実施例A3に従う溶液からの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチ
ルエステル−ベンゼンスルホナートの単離および濃縮
実施例A3に従って得られる溶液を室温に冷しそしてこの溶液にジアステレオマーの(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを60℃でシード添加する。夜通し放置した後に、析出する固体を吸引濾過し、メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄しそして35℃、10mbarで乾燥する。99.9%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する3.46g(5.48mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。
【0071】
実施例B2:
(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナー
トの単離および濃縮
実施例A4で得られたテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナートの等モル混合物を室温に冷しそして夜通し攪拌する。析出する固体を吸引濾過し、メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄しそして30℃、10mbarで乾燥する。99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する5.53g(9.54mmol)の無色の結晶質テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナートが得られる。
【0072】
こうして得られた99.1%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する5.2g(8.97mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナートを182mLの沸騰メタノールに溶解する。室温に冷し、室温で3時間攪拌しそして沈殿する固体を吸引濾過する。メタノールおよび第三ブチルメチルエーテルで洗浄し、35℃で10mbarで乾燥する。99.8%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する無色の4.43g(7.64mmol)の結晶質テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−トルエンスルホナートが得られる。
【0073】
実施例B3:
(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ナフタリン−1−
スルホナートの単離および濃縮
実施例A5の所で得られた溶液を室温に冷しそして夜通し攪拌する。析出する固体を吸引濾過し、そして30℃、10mbarで乾燥する。62.7%の(6S,αS)−ジアステレオマー割合を有する0.34g(0.55mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ナフタリン−1−スルホナートが得られる。
【0074】
実施例B4:
テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを加水分解す
ることによって(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナー
トの製造
実施例B1aに従って得られる0.55g(0.95mmol)のテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートおよび0.32g(3.02mmol)の炭酸ナトリウムを酸素の排除下に4mLの水に溶解する。85℃に加熱し、30分後にpH値を37%濃度塩酸でpH=7.5に調整する。75℃で0.2gのベンゼンスルホン酸を0.6mLの水に添加し、次いでpH値を37%濃度塩酸でpH=0.8に調整する。この溶液を室温に冷し、更に3時間攪拌する。生成物を吸引濾過し、そして乾燥室で30℃、20mbarで4日に渡って乾燥する。8.4gのテトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナート(13.92mmol、理論値の88%)が得られる。
【0075】
テトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナートのジアステレオマー比(6S,αS):(6R,αS)は99:1である。
【0076】
このテトラヒドロ葉酸−ベンゼンスルホナートの性質はヨーロッパ特許(B1)第0,495,204号明細書に記載された生成物のそれと一致する。
【0077】
実施例B5
濃縮された(6S,αS)−テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートの単離
実施例B1cからの母液を1/4の容量に濃縮する。0℃に冷却し、ジアステレオマー純粋の(6S,αS)テトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートをシード添加しそして(6S,αS):(6R,αS)=97:3のジアステレオマー比を有する1.5gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートを吸引濾過により濾別する。母液を乾燥するまで濃縮する。油状残留物を200mLのジエチルエーテルと混合しそして0℃で2時間攪拌する。沈殿する固体を吸引濾過し、ジエチルエーテルで洗浄しそして30℃で20mbarで乾燥する。80:20の(6S,αS):(6R,αS)−ジアステレオマー比を有する14.8gのテトラヒドロ葉酸ジメチルエステル−ベンゼンスルホナートが得られる。

Claims (15)

  1. (6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステル塩および−テトラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法であって、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアステレオマーの等モルのまたは濃縮された混合物を有機溶剤としてのアルコール又はアルコールと少なくとも1種類の他の溶剤との混合物中で製造するかまたは溶解し、次いで少なくとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によっては(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、これらを遊離の酸として結晶化するかまたは塩の状態で単離する上記方法において、テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩が、(6S,αS)−、(6S,αR)−、(6R,αS)−および(6R,αR)−ジアステレオマーを含む式III
    Figure 0004949581
    [式中、RまたはRが水素原子であり、そしてRまたはRの一つが一価の炭化水素基であり、
    HAは芳香族スルホン酸であり、
    そしてxは1〜6の整数であるかまたは0〜6の分数を意味する。]
    で表されることを特徴とする、上記方法。
  2. (6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステル塩および−テトラヒドロ葉酸を製造および濃縮する方法であって、テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアステレオマーの等モルのまたは濃縮された混合物を有機溶剤としてのアルコール又はアルコールと少なくとも1種類の他の溶剤との混合物中で製造するかまたは溶解し、次いで少なくとも1度結晶化処理し、次にその結晶を場合によっては(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解し、これらを遊離の酸として結晶化するかまたは塩の状態で単離する上記方法において、テトラヒドロ葉酸エステルの付加塩が、(6S,αS)−、(6S,αR)−、(6R,αS)−および(6R,αR)−ジアステレオマーを含む式III
    Figure 0004949581
    [式中、RまたはRが互いに無関係に一価の炭化水素基であり、
    HAは芳香族スルホン酸であり、
    そしてxは1〜6の整数であるかまたは0〜6の分数を意味する。]
    で表されることを特徴とする、上記方法。
  3. およびRがC〜C−アルキル基を意味する請求項2に記載の方法。
  4. およびRがメチル基である請求項3に記載の方法。
  5. 式III中のxが1または2の整数または0.5〜2の分数である請求項2に記載の方法。
  6. 芳香族スルホン酸が式IV
    −SOH (IV)
    [式中、Rは非置換のフェニル基であるか、またはC〜C−アルキル基、
    〜C−ハロゲン化アルキル基またはC〜C−アルコキシ基で置換されたフェニル基である]
    で表される請求項1に記載の方法。
  7. 芳香族スルホン酸がベンゼンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸である請求項6に記載の方法。
  8. 式IIIの化合物においてRおよびRがそれぞれメチル基であり、xが1または2であるかまたは0.5〜2の分数でありそしてHAがフェニルスルホン酸、トルイルスルホン酸、フッ化−、塩化−またはトリフルオロメチルフェニルスルホン酸を意味する請求項2に記載の方法。
  9. 式IIIの化合物においてRおよびRがそれぞれメチル基であり、xが1または2であるかまたは0.5〜2の分数でありそしてHAがフェニル−またはp−トルイルスルホン酸を意味する請求項8に記載の方法。
  10. 混合物が(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマーをそれぞれ少なくとも5重量%の割合で含有する請求項1に記載の方法。
  11. 有機溶剤が極性有機溶剤であり、1Lの溶剤当り少なくとも1gのテトラヒドロ葉酸エステルの付加塩を沸点で溶解する請求項1に記載の方法。
  12. アルコールまたはアルコールと少なくとも1種類の他の溶剤との混合物を使用する請求項11に記載の方法。
  13. テトラヒドロ葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩のジアテレオマーの等モルのまたは濃縮混合物を溶剤中で混合し、次いでこの混合物をテトラヒドロ葉酸と芳香族スルホン酸との付加塩を溶解するために加熱し、その後にその溶液を冷却し、その際に(6S,αS)−または(6S,αR)−ジアステレオマーを結晶化するかまたは両方のジアステレオマーを結晶化し、そしてこれらを濾過によって分離する、請求項1に記載の方法。
  14. 葉酸エステルの水素化または葉酸エステルと芳香族スルホン酸との付加塩の水素化またはエステル化条件下でスルホン酸の存在下での葉酸の水素化で得られる反応溶液を使用する、請求項1に記載の方法。
  15. (6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸エステルスルホナートを塩基の使用によって(6S,αS)−または(6S,αR)−テトラヒドロ葉酸に加水分解する請求項1に記載の方法。
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