JP4947575B2 - 携帯電子機器、および携帯電子機器における一覧画像表示方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
上記した携帯電子機器において、データフォルダ内のデータを一覧表示する際、写真データの場合にはサムネイル表示が可能であるが、写真以外のデータに関しては、拡張子を判別し、対応するアイコンで代替表示する等により対応していた。したがって、このアイコン表示では、データの種別は判別できても、その内容が一瞥してわからないため、サムネイル表示のように大雑把にでもその内容をわからせたいといったニーズがあった。
しかしながら、サムネイル表示のための画像を持たず、しかも静止画像が1枚のみで構成されないデータの場合、サムネイル表示を行うことは容易ではなかった。
このため、従来は、適用対象となるデータから先頭画像のみ抽出し、縮小処理することによってサムネイル画像を得、これを複数並べて一覧表示することによりサムネイル表示を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
具体的に、図7にその表示例が示されるように、本来の縦横比を持つコンテンツ(図7(a))に対し、サムネイル画像1(図7(b))、サムネイル画像2(図7(c))として示すように、縦長、あるいは横長の縮小画像が表示され、この場合、ユーザは、どのような内容であるか判別が困難であるといった問題が残る。
上記した特許文献1には、圧縮された画像データについて、途中まで伸長し、途中まで得られた画像をサイズ変換する処理を複数毎分繰り返し、揃った段階でサムネイル表示を行い、更に、バックグランドで残りの伸長処理を行うようにすることで、サムネイル表示に要する時間を短縮する技術が開示されている。しかしながら、あくまで通常の画像データを想定しており、Flash(商標)等、多数の画像データを含むデータ形式を持つファイルを考慮しておらず、したがって、上記した問題は解決されない。
ここでは、携帯電子機器として携帯電話端末が例示されており、この携帯電話端末は、アンテナ1と、通信部2と、キー入力部3と、音声処理部4と、スピーカ5と、マイクロフォン6と、表示部7と、記憶部8と、制御部10とにより構成される。
また、キー入力部3は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部10に入力する。
また、表示部7は、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示デバイスを用いて構成されており、制御部10から供給される映像信号に応じた画像を表示する。例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、バッテリ残量、待ち受け画面などの各種の情報や画像を表示する。ここでは、制御部10による制御の下でデータフォルダ内にある画像データの一覧表示、いわゆるサムネイル表示を行う。
なお、上記した記憶部8は、例えば不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
制御部10は、記憶部8に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部8に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
制御部10は、待受けモードに関する設定を行うようにキー入力部3において指示が入力されると、その設定処理を行うアプリケーションプログラムを起動する。制御部10は、この起動したアプリケーションプログラムによって設定用のメニュー画面を表示部7に表示し、キー入力部3から入力される指示に応じて待受けモードの処理内容を決定する。
この所定形式の画像ファイルは、例えば、Flash(商標)ファイル等、アニメーション再生用の画像ファイルであり、所定の背景上で所定の表示オブジェクトを動的に表示させることが可能なデータを含む。また、背景データは、表示オブジェクトの背景の色の明るさ、模様等を指定するデータを含む。
ヘッダ部81には、ファイル情報811、およびその他の情報812が含まれる。ファイル情報811は、ファイルのサイズや復号化に必要な記憶領域のサイズ、復号化方式などの情報を示す。データ本体部82には、レンダリング情報821、動作処理情報822、テキスト情報823、サウンド情報824、再生する際の背景の色や柄などを示す再生補足情報825、その他の情報826が含まれる。レンダリング情報821には、画像の再生時間に関わる情報8211、表示させるオブジェクト本体(表示オブジェクト8212)、再生レート情報8213、再生画像のサイズに関わる情報(再生画像サイズ情報8214)が含まれる。
すなわち制御部10は、再生に必要な情報として、先ずデータ本体部82中の再生補足情報から背景色のデータを確保し、このデータにより指定された背景色のもとで、レンダリング情報821中の表示オブジェクトの動画像を規定された表示レートで表示部7に描画する。ここで、表示オブジェクトが表示部7の画面全てを埋め尽くすようなサイズでない場合、表示部7の画面には、表示オブジェクトの背後に上記の背景色が見え隠れすることになる。データ本体部82に含まれるテキスト情報823を表示する際には、上述した背景色のもとで表示部7にテキスト情報を描画する。
制御部10は、待ち受けアプリを起動すると、設定用アプリケーションによって予め壁紙として設定された記憶部8の画像ファイルを再生し、表示部7に表示する。このとき制御部10は、画像ファイルが上述した所定形式の画像フアイルである場合、その再生処理を開始してから再生結果の画像を表示部7に表示するまでの間、背景データに基づく背景画像を表示部7に表示する。
表示部7で再生可能な画像データを生成すると、制御部10はこの生成した画像データを背景画像と置き換えて表示部7に表示する。画像データがアニメーションなどの動画像の場合は、少なくとも先頭の画面に対応する画像データの生成が完了したとき、この生成した画像データに基づく画像を背景画像と置き換える。
図3は、本発明の実施の形態1にかかわる携帯電子機器の制御部10の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
ここでは、制御部10は、記憶内容表示処理部11と、中間処理部12と、データ再生処理部13とにより構成される。
ただし、これらの処理部とは、記憶部8に記憶されるそれぞれの処理プログラムを制御部10にて実行することにより達成されるものであって、制御部10内において実体的に他の部品として分かれて内蔵されるもののみを指すのではなく、あくまでも説明の簡略化のため、各処理部を分けて説明する。
中間処理部12は、記憶内容表示処理部11からの要求に基づき、コンテンツ800のヘッダ部81に記憶されているコンテンツのファイル情報811(幅、高さ情報)を取得して記憶内容表示処理部11へ引き渡し、記憶内容表示処理部11に対してサムネイル表示範囲に含まれる再生表示サイズを算出させるとともに、データ再生処理部13に対し、記憶内容表示処理部11で算出された表示サイズを用いてコンテンツデータの再生を行なうように指示する機能を持つ。なお、データ再生処理部13は、コンテンツデータの復号再生を行なうエンジンと呼ばれる本体部分であり、再生されたサムネイル画像を記憶内容表示処理部11へ引き渡す機能を持つ。
以下、図4に示す動作シーケンス図を参照しながら、図1、図3に示す本発明の実施の形態1にかかわる携帯電子機器の制御部10の動作について詳細に説明する。
続いて、画像の幅・高さに関するデータを取得した記憶内容表示処理部11は、取得した幅と高さのデータの比率を算出し、その比率を維持したままサムネイル表示範囲に収まる再生表示サイズを算出し(S44)、この再生表示サイズを元に中間処理部12に対してサムネイル画像取得要求を発行する(S45)。
記憶内容表示処理部11は、取得した縮小画像のビットマップへの変換を行い(S49)、ここで生成された画像データに基づき表示部7へ表示要求を出力し、このことにより、所望のサムネイル表示を得る(S50)。
また、サムネイル表示を行うアプリケーションプログラム(記憶内容表示処理部11)の処理の一部を、Flash(商標)等のコンテンツ再生のための本体部分自身(データ再生処理部13)が行うことにより、アプリケーションプログラムの処理負担が軽減され、処理の簡素化およびプログラムサイズの肥大化の防止をはかることができる。
一方、最近の表示画面は、高精細化により表示精度が向上し、また、ダウンロードにより取得可能なデータのサイズも徐々に拡大傾向にあることから、ダウンロードする段階でコンテンツが圧縮された形式で記憶部8(データフォルダ)に格納される場合がある。この場合、上記した実施の形態1によれば、正しいサイズ情報を取得できないことがある。
このため、本発明の実施の形態2では、ヘッダ部81の情報から画像の縦横比に関するデータを取得するのではなく、中間処理部12が、一旦、Flash(商標)等のコンテンツをデータ再生処理部13へ入力情報として供給し、伸長後、縦横比に関するデータ取得のための指数関数であるAPI(Application Program Interface)を用いて取得し、ここで取得した縦横比に関するデータ基づきサムネイル表示サイズを算出し、データ再生処理部13へコンテンツの再生要求を発行する構成とした。以下に、圧縮形式のコンテンツについてもサムネイル表示を可能とした本発明の実施の形態2について詳細に説明する。
制御部10は、記憶部8に圧縮されて格納される複数のコンテンデータを所定の表示サイズの画像を用いて表示部7に一覧表示する際、コンテンツデータを伸長してコンテンツデータの再生表示サイズを取得し、当該再生表示サイズの縦横比を維持したまま所定の表示サイズ内で、伸長されたコンテンツデータに含まれる画像を再生して縮小画像を生成し、当該縮小画像を複数用いて一覧表示を行う機能を持ち、記憶内容表示処理部11と、中間処理部12と、データ再生処理部13とを有する。
また、中間処理部12は、データ再生処理部13で伸長されるコンテンツデータに含まれる縦横比に関するデータを取得し、当該縦横比に関するデータに基づき、記憶内容表示処理部11によって指定される表示範囲に含まれる再生表示サイズを特定し、データ再生処理部13に対し、その再生表示サイズを用いてコンテンツデータの再生を行なうように指示する機能を持つ。このとき、記憶内容表示処理部11は、縮小画像を用いた一覧表示を行う際、当該縮小画像として再生表示サイズで再生された画像を表示することになる。なお、データ再生処理部13は、コンテンツデータの復号再生を行なうFlash(商標)本体部分であり、再生されたサムネイル画像を記憶内容表示処理部11へ引き渡す機能を持つ。
以下、図5に示す動作シーケンス図を参照しながら、図1、図5に示す本発明の実施の形態2にかかわる携帯電子機器の制御部10の動作について詳細に説明する。
これを受けた中間処理部12は、データ再生処理部13に、圧縮されたコンテンツを入力する(S62)。このことにより、データ再生処理部13では、圧縮されたコンテンツの伸長処理を実行する(S63)。
中間処理部12はまた、サムネイル表示エリアサイズに関するデータと、先に取得した画像の縦横サイズに関するデータとを使用し、画像の縦横比を考慮したサムネイル表示サイズ(すなわち、コンテンツの画像の縦横比を保ったまま、サムネイル表示エリアサイズの範囲内最大にとれるサイズ)を算出し(S66)、ここで算出されたサムネイル表示サイズに関するデータに基づき、データ再生処理部13に対してコンテンツの再生要求を発行する(S67)。
記憶内容表示処理部11は、取得した縮小画像のビットマップへの変換を行い(S70)、ここで生成されたビットマップデータに基づき表示部7へ表示要求を出力し、このことにより、所望のサムネイル表示を得る(S71)。
図6(a)に示されるメインメニュー画面のメニュー項目である「データフォルダ」(図中、ハッチング表記)が選択されると、図6(b)に示すデータフォルダ画面に遷移する。このデータフォルダ画面の表示領域Xには、Flash(商標)等のコンテンツのサムネイル画像(1)〜(9)が表示され、また、表示領域Yには、カーソル指定されたサムネイル画像(図中、ハッチング表記)のタイトル(ここではFlash(1))とデータサイズ(ここでは12K)とが表示される。なお、このタイトルとデータサイズは、コンテンツ800のファイル情報811に基づく。
また、サムネイル表示を行うアプリケーションプログラム(記憶内容表示処理部11)の処理の一部を、一部Flash(商標)等のコンテンツ再生のための本体部分自身(データ再生処理部13)に負荷分散することにより、アプリケーションプログラムの負担が軽減され、アプリケーションプログラムの処理の簡素化およびプログラムサイズの肥大化の防止をはかることができる。
すなわち、本発明のプログラムは、表示部7と、記憶部8と、記憶部8に圧縮されて格納される複数のコンテンツデータを所定の表示サイズの縮小表示画像を用いて表示部7に一覧表示する制御部10とを備えた携帯電子機器に用いられるプログラムであって、コンテンツデータを伸長して当該コンテンツデータの表示サイズを取得する処理(S61〜S65)と、伸長されたコンテンツデータに含まれる画像を、表示サイズの縦横比を維持したまま所定の表示サイズに展開して縮小画像を生成する処理(S66〜S69)と、縮小画像を複数用いて一覧表示を行わせる処理(S70、S71)と、を制御部10が持つコンピュータに実行させるものでもある。
すなわち、ゲームコンテンツであって、そのゲームタイトルが表示オブジェクトのテキストとして記載されるものであった場合に、サムネイル表示の際には背景だけではなくタイトルも含めた縮小画像が生成されることになり、当然ながらユーザには分かりやすいものとなる。
このようなコンテンツにおいては、サムネイル表示時に背景だけを示してもコンテンツ内容を全く認知できないため、表示オブジェクトについてもサムネイル表示にて示すことができるようになる本発明ならば、サムネイル表示時には縮小画像として矢印などの画像を示すことができ、特に有効である。
て、別々に説明を行ったが、実施の形態1も実施の形態2も共に処理可能に構成される
ことが好ましい。
なお、本発明の携帯電子機器の一例としては携帯電話端末のみを例示したが、これに限定されるものではない。電子手帳やゲーム機、ナビゲーション装置などの電子機器においても本発明が適用可能であることは言うまでもない。
Claims (7)
- 表示部と、
背景画像と当該背景画像上で動的に表示されるオブジェクトと、を有するコンテンツデータを記憶する記憶部と、
当該記憶部に記憶された前記コンテンツデータから抽出される縦横比率とサムネイル表示用の画像と同じサイズとに基づいて算出されたサムネイル表示範囲に含まれる再生表示サイズを用いて、前記コンテンツデータを再生するデータ再生処理部と、
前記データ再生処理部によって再生された前記コンテンツデータから縮小静止画像を生成し、当該縮小静止画像をサムネイル表示用の画像として前記表示部に表示する制御部と、
を備える携帯電子機器。 - 請求項1に記載の携帯電子機器であって、
前記制御部は、前記サムネイル表示用の画像をリスト表示するときに前記縮小静止画像を生成する
携帯電子機器。 - 請求項1または2に記載の携帯電子機器であって、
通信部を更に備え、
前記データ再生処理部は、前記通信部が受信したコンテンツデータを再生する
携帯電子機器。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器であって、
前記制御部は、前記コンテンツデータの再生画像における先頭画像を、前記縮小静止画像として抽出する
携帯電子機器。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯電子機器であって、
操作部を更に備え、
前記制御部は、サムネイル表示用の縮小静止画像の一つが前記操作部によって選択された場合、選択された縮小静止画像の元となったコンテンツデータのファイル名、データサイズの少なくとも一つを前記表示部に表示する
携帯電子機器。 - 背景画像と当該背景画像上で動的に表示されるオブジェクトと、を有するコンテンツデータを記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記記憶部に記憶された前記コンテンツデータから抽出される縦横比率とサムネイル表示用の画像と同じサイズとに基づいて算出されたサムネイル表示範囲に含まれる再生表示サイズを用いて、前記コンテンツデータを再生するデータ再生処理ステップと、
前記データ再生処理ステップによって再生された前記コンテンツデータから縮小静止画像を生成する生成ステップと、
当該縮小静止画像をサムネイル表示用の画像として表示部に表示する制御ステップと、
を有する携帯電子機器における一覧画像表示方法。 - 記憶部と表示部とを備えるコンピュータに一覧表示を実行させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
背景画像と当該背景画像上で動的に表示されるオブジェクトと、を有するコンテンツデータを前記記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記記憶部に記憶された前記コンテンツデータから抽出される縦横比率とサムネイル表示用の画像と同じサイズとに基づいて算出されたサムネイル表示範囲に含まれる再生表示サイズを用いて、前記コンテンツデータを再生するデータ再生処理ステップと、
前記データ再生処理ステップによって再生された前記コンテンツデータから縮小静止画像を生成する生成ステップと、
当該縮小静止画像をサムネイル表示用の画像として前記表示部に表示する制御ステップと、
を有するプログラム。
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