JP4946375B2 - 天板付き家具 - Google Patents

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Description

本発明は、天板付き家具に関するものである。
従来より、一端部をブラケット等の支持体にさせ、他端部を脚体に支持させた天板を備えた種々の天板付き家具が知られている。この種の天板はベースに対して位置変更しない固定タイプのものが主流であり、ボルト締め等により支持体に一体的に接合されている(特許文献1参照)。
特開2004−344573号公報
ところで、レール溝等のガイド部を延伸方向に沿って連続して設けたベースに支持体を支持させ、支持体をガイド部に沿って移動させることによってベースに対する天板の相対位置を変更可能な天板付き家具を提供しようとする場合、従来のものは、支持体と天板とをボルト締め等により一体的に接合しているため、ベースに対する天板の相対位置を変更する場合、支持体に天板を支持させた状態、すなわち支持体によって天板の荷重を大きく受けている状態で支持体をベースにガイド部に沿って移動させなければならず、支持体に掛かる負担が大きく、移動操作が重くなるという不具合が生じる。また、ベースに対する天板の相対位置を変更する際に、脚体を床面から浮かせるために天板を持ち上げる操作が必要な場合、従来のものは支持体と天板とを一体化しているため、天板と共に支持体をも同時に持ち上げる操作力が要求され、容易にベースに対する天板の相対位置を変更することができないという問題も発生する。
さらに、支持体と天板とをボルト締め等により一体的に接合しているものであれば、床面の不陸により、ベースに対して天板の相対位置を変更した前後において天板の支持状態が変化したり、或いは脚体に設けたキャスタを利用して支持体及び天板をベースに沿って平行移動させる過程で、床面の不陸を吸収できず、当該移動作業をスムーズに行うことができないという不具合も発生する。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ベースに対する天板の相対位置変更を軽い操作力で容易に行うことができる天板付き家具を提供することにある。
すなわち、本発明の天板付き家具は、所定方向に延伸するベースと、当該ベースの延伸方向に沿って平行移動自在に支持された支持体と、一端部を前記支持体に支持され且つ他端部を脚体に支持された天板とを備えた天板付き家具であって、前記支持体に対する前記天板の浮き上がる方向への相対移動を許容する浮き上がり動作許容機構を介して前記支持体と前記天板とを連結していることを特徴とする。
このようなものであれば、ベースに対する天板の相対位置(ベースの長手方向に沿った相対位置)を変更する場合、すなわち、ベースに対して天板を平行移動させる場合に、支持体に対して天板を持ち上げる操作力を付与した際、浮き上がり動作許容機構により支持体に対して天板が浮き上がる方向へ相対移動することにより、この相対移動を通じて支持体に受ける天板の荷重を逃がすことができ、支持体に作用する天板の荷重が軽減されるため、支持体と天板とを相対角度変更不能に一体的に接合している従来の態様と比較して、支持体に掛かる負担を小さくし、支持体及び天板のベースに対する相対位置変更(平行移動)を軽い操作力で容易に行うことができる。また、支持体に対して天板が浮き上がる方向へ相対移動可能であるため、この相対移動を通じて床面の不陸を吸収することができ、支持体を介したベースに対する天板の相対移動をスムーズに行うことが可能でであり、不陸によるガタツキ感を抑制することができる。
特に、前記浮き上がり動作許容機構が、ピンと、前記天板の一部に形成され且つ前記ピンを保持し得る天板側保持部と、前記支持体の一部に形成され且つ前記ピンを保持し得る支持体側保持部とを備え、前記ピンを前記天板側保持部及び前記支持体側保持部に保持させた状態で回動又は傾動させることによって前記支持体に対する前記天板の浮き上がる方向への相対移動を許容するものであれば、構造の簡略化を図りつつ、ピンの回動又は傾動を利用して支持体に対する天板の相対移動を確実に行うことができる。
また、前記天板が、前記支持体に対して旋回移動可能なものであり、前記浮き上がり動作許容機構に、前記天板がいかなる旋回角度であっても当該天板の前記浮き上がる方向への相対移動を許容する無方向性移動許容手段を設けていれば、天板の旋回角度に関わらず支持体に対して天板を浮き上がる方向に相対移動させることができ、ベースに対する天板の相対位置変更を容易に行うことが可能となる。
前記天板側保持部が前記ピンを略あそびの無い状態で保持し得る天板側保持孔を有するものであり、前記支持体側保持部が前記ピンをあそびのある状態で保持し得る支持体側保持孔を有するものである場合、前記無方向性移動許容手段の好適な実施態様としては、前記天板を前記浮き上がる方向へ回動させる際に、当該天板の旋回角度に応じて前記ピンを前記支持体側保持孔内で回動又は傾動させることにより、前記天板がいかなる旋回角度であっても当該天板の前記浮き上がる方向への移動を許容するものである態様が挙げられる。この場合、前記支持体側保持孔が長孔であれば、簡単な形状で支持体側保持孔内における前記ヒンジ軸の移動を確保することができる。
また、前記支持体が、前記天板の浮き上がる方向への移動を規制した状態において他の部位より優先して前記天板の下面に当接可能な優先支持部を備えたものであり、前記浮き上がり動作許容機構を、前記優先支持部による支持領域から外れた位置に位置付ければ、優先支持部によって良好な支持状態を確保するとともに、支持体に対して天板を浮上方向へ回動させる場合に、当該天板の浮き上がり動作に対して優先支持部によるブレーキが掛かることがなく、天板の浮き上がり動作をスムーズに行うことができる。
前記支持体が、前記ベースに対する移動を規制した移動規制状態から前記ベースに対する移動を許容した移動許容状態への切替に伴って、前記ベースに対して跳ね上がることによりベースに対する相対角度を変更するものであり、浮き上がり動作許容機構が、前記支持体の相対角度変更に伴って前記支持体に対する前記天板の浮き上がる方向への相対移動を許容するものであれば、支持体を移動規制状態から移動許容状態へ切り替える際に支持体がベースに対して相対角度変更する態様において、ベースに対する支持体の相対角度変更に伴って、天板が浮き上がり動作許容機構を介して支持体から浮き上がる方向に回動することにより、支持体に受ける天板の荷重を逃がすことができ、支持体の切替操作を軽い操作力で行うことができ、支持体及び天板のベースに対する相対位置変更を軽い操作力で容易に行うことが可能となる。
天板の不意な浮き上がり動作を防止するには、前記天板の浮き上がる方向への回動を規制する回動規制状態と、前記天板の浮き上がる方向への回動を許容する浮き上がり動作許容状態との間で切替可能な天板浮上規制機構を備えたものであればよい。
天板浮上規制機構の好適な実施態様としては、前記天板の下面側に一体又は一体的に設けた咥込対象部を咥え込む咥込状態となることにより前記天板の浮上方向への回動を規制し、前記咥込状態を解除することにより前記天板の浮上方向への回動を許容する態様が挙げられる。
以上説明したように本発明によれば、天板が浮き上がり動作許容機構を介して支持体から浮き上がる方向に移動することにより、この天板の移動を通じて支持体に受ける天板の荷重を逃がすことができ、ベースに対する天板の相対位置変更を軽い操作力で容易に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るデスク1は、水平方向に延伸するベース2と、ベース2を支持するベース支持体3と、ベース2に沿ってスライド移動自在に支持された支持体4と、支持体4に一端部を支持させた天板5と、天板5の他端部を支持し床面上に接地する脚体6とを備えたものである。なお、図1は、このようなデスク1を2台連設して形成したオフィス構成システムを示すものであり、各デスク1のベース2に、天板5とは異なる他の天板5Xを支持させている。この天板5Xは、本発明における支持体4とは異なる別の支持体4Xにのみ支持された片持ちタイプのものであり、ベース2に対してスライド移動不能なものである。
ベース2は、図1、図4及び図5等に示すように、略直線状に延伸する概略四角柱状のものである。ベース2のうち長手方向に沿って相互に対向する一対の起立面部2Aに、支持体4の移動を案内する天板用ガイド部として機能するレール溝21、22を設けている。本実施形態では、各起立面部2Aに、その高さ方向に所定ピッチ離間し且つ相互に平行をなしてベース2の長手方向に沿って延伸する一対のレール溝21、22を形成している。以下の説明において相対的に上方側に形成したレール溝を「上方側レール溝21」とし、下方側に形成したレール溝を「下方側レール溝22」とする。これら上方側レール溝21及び下方側レール溝22は略同一形状をなし、開口部の高さ寸法(開口高さ寸法)よりも内部空間の高さ寸法(内空高さ寸法)を大きく設定したものである。以下の説明において、各レール溝21、22内において相互に対向する起立壁のうち、開口部側の起立壁を「開口側起立壁」(「上方側レール溝21の開口側起立壁21a」、「下方側レール溝22の開口側起立壁22a」)とし、奥方側の起立壁を「奥方側起立壁」(「上方側レール溝21の奥方側起立壁21b」、「下方側レール溝22の奥方側起立壁22b」)とする。なお、各開口側起立壁21a、22aは、各レール溝21、22の上縁部から下方に向かって延びるものである。
なお、ベース2の上面部2Bには、図示しないオプション部材を移動案内するオプション部材用ガイド部として機能するレール溝を設けている。本実施形態では、上面部2Bに、ベース2の短寸方向に所定ピッチ離間し相互に平行をなして延伸する複数(図示例では5本)のレール溝23を形成している。そして、このオプション部材用ガイド部に沿ってオプション部材(図示省略)をスライド移動させることにより、ベース2に対するオプション部材の相対位置を変更することが可能である。オプション部材としては、デスクトップパネルやタスクライト等が挙げられる。
これら各レール溝21、22、23は、それぞれベース2の一端から他端に亘って形成されている。また、ベース2の両端部にはそれぞれエンドキャップ2Cを着脱可能に装着している(図1参照、なお、図4、図5、後出の図9及び図10ではエンドキャップ2Cを取り外した状態のベース2を示している)。
ベース支持体3は、図1に示すように、ベース2の両端部をそれぞれ支持するものである。このベース支持体3は、例えばベース2の短手寸法と略同一の奥行き寸法を有する角柱状又は角パイプ状をなし、複数台のデスク1をそれぞれのベース2が長手方向に沿って連続するように連設したオフィス構成システムでは、複数のベース支持体3のうち、少なくともオフィス構成システム全体から見て両端部に位置するベース支持体3に、第1補助ベース支持体31を適宜の手段で一体的に組み付け、他のベース支持体3に、第2補助ベース支持体32を適宜の手段で一体的に組み付け、オフィス構成システム全体の良好な自立性及び安定性を実現している。なお、図4、図5、後出の図9及び図10では各補助ベース支持体31、32は省略している。
支持体4は、図3〜図6等に示すように、天板5を支持する支持体本体41と、前記レール溝21、22に沿ってスライド移動可能なスライド装置42とを備えたものである。
支持体本体41は、天板5の一端部側の所定領域を下方から支持するものである。本実施形態に係る支持体本体41は、フレーム体411と、フレーム体411の上面部から上方に突出し且つフレーム体411よりも優先して天板5の下面に当接する優先支持部412とを備えたものである。
フレーム体411は、ベース2に支持させた状態においてベース2の長手方向に略直交し且つ相互に対向する一対の対向フレーム411aと、対向フレーム411aの先端側に位置付けられる単一の先端フレーム411bと、各対向フレーム411aの先端部と先端フレーム411bの端部とを接続する一対の接続フレーム411cとを溶接等により一体的に剛結したものである。これら各フレーム411a、411b、411cの上面部は略面一である。なお、対向フレーム411aの基端部における内面部間に補強フレーム411dを一体的に剛結している。この補強フレーム411dの上面部が他のフレーム411a、411b、411cの上面部よりも低くなるように設定されている。各フレーム411a、411b、411c、411dはそれぞれ角筒状をなすものである。
優先支持部412は、本実施形態では、優先支持部412として、フレーム体411の上面部よりも上方に突出した支持ピンによって構成されている。本実施形態では、後述するように天板5が支持体4に対して水平旋回可能なものであり、支持体4に対する天板5の相対角度が何れの角度であっても天板5を少なくとも複数点支持し得るように複数の優先支持部412の取付位置を設定している。具体的には、計4個の優先支持部412を前記各対向フレーム411aの先端部近傍部位及び基端部近傍部位(より具体的には補強フレーム411d接合部位近傍)にそれぞれ設けている。各優先支持部412は、フレーム体411の上面部に固着したナット412aと、このナット412aに螺合可能なピン本体412bとからなる(図5参照)。
スライド装置42は、図3〜図7に示すように、スライダ本体421と、一対の切替ユニット422と、これら切替ユニット422を連動して作動させる連動機構423と、所定の操作を行うための操作部424とを備えたものである。
スライダ本体421は、ベース2の長手方向に沿って延伸する本体部4211と、本体部4211との間に所定の間隙を形成し得る位置に配され且つ本体部4211と略平行をなす補強体4212とを備えたものである(図6及び図7参照)。
本体部4211は、ベース2の起立面2Aに対向する起立片4211aと、起立片4211aの両端部から前方に向かって延びる一対の側片4211bと、起立片4211aの上下縁部からそれぞれ前方に向かって延びる上片4211c及び下片4211dとを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4211a、側片4211b、上片4211c及び下片4211dを形成している。また、本体部4211の両端部における上片4211cと下片4211dとの間に、本体部4211の変形を防止する補強片4211eを設けている(図3及び図5等参照)。
また、本体部4211の両端部近傍部位にそれぞれ本体部4211の長手方向に略直交する方向に延伸する一対の第1接続用ステー43を溶着等により一体的に取り付け、これら第1接続用ステー43の内向面間に補強体4212を設けている。第1接続用ステー43の後端部における上面と前記フレーム体411の対向フレーム411aの前端部における下面との間に第2接続用ステー44を溶着等により一体的に取り付けている(図3及び図5等参照)。
補強体4212は、本体部4211の起立片4211aに対向する起立片4212aと、起立片4212aの上下縁部からそれぞれフレーム体411側(反ベース2側)に向かって延びる上片4212b及び下片4212cとを備えた横断面視略コ字状をなすものである。この補強体4212は、両端部を溶接等により第1接続用ステー43の内向面に一体的に取り付けている(図6及び図7参照)。
各切替ユニット422は、図3〜図7に示すように、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接し得る上方側当接体4Aと、下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接し得る下方側当接体4Bと、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに添接し得る上方側転動体4Cと、下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに添接し得る下方側転動体4Dと、スライド装置42の移動を規制する移動規制状態とスライド装置42の移動を許容する移動許容状態との間で切替可能な切替機構4Eとを備えたものである。
上方側当接体4Aは、移動規制状態において上方側転動体4Cよりも上方側レール溝21の開口側起立壁21a側に寄った位置に位置付けられるものである。本実施形態では、上方側当接体4Aとして、前記本体部4211の上片4211cをベース2側(前方)に持ち出し且つ上方に向かって突出する上方突出片を適用している。すなわち、上方側当接体4Aは、スライダ本体421を構成する本体部4211に一体成形されたものであり、鋼板からなる剛性に優れたものである。
下方側当接体4Bは、移動規制状態において下方側転動体4Dよりも下方側レール溝22の奥方側起立壁22b側に寄った位置に位置付けられるものである。本実施形態では、下方側当接体4Bとして、剛性の高い素材から成形したブロック状のものを適用している。この下方側当接体4Bは、スライダ本体421の本体部4211に対して進退動作可能な進退部材4Fの先端部に取り付けられている(図5及び図7参照)。本実施形態では、進退部材4Fとしてネジ送り作用によって進退動作可能なボルトを適用している。この進退部材4Fは、前記本体部4211の下片4211dに連続して設けたナット保持片4211fに回動不能に保持されたナット4211gに螺合可能なものであり、先端部に下方側当接体4Bの背面部を押圧し得る鍔部4Faを有するものである。なお、下方側当接体4Bは、背面部から後方に向かって延伸するガイド部材4Baを設け、これらガイド部材4Baを、ナット4211gに形成したガイド孔(図示省略)に挿入することにより、進退部材4Fの進退移動に伴う下方側当接体4Bの進退移動を的確且つスムーズに行えるようにしている。本実施形態では、ガイド部材4Baとして、進退部材4Fと平行をなし且つ進退部材4Fを挟んだ位置に設けた一対のピン状の部材を適用している。
上方側転動体4Cは、移動規制状態において上方側転動体4Cよりも上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離れた位置に位置付けられるものである。本実施形態では、上方側転動体4Cとして、鉛直軸回りに回動可能な一対のローラを適用している。これら一対の上方側転動体4Cは、共通の上方側ローラ支持体4Caに支持されている。
下方側転動体4Dは、移動規制状態において下方側転動体4Dよりも下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離れた位置に位置付けられるものである。本実施形態では、下方側当接体4Bとして、鉛直軸回りに回動可能な一対のローラを適用している。これら一対の下方側転動体4Dは、共通の下方側ローラ支持体4Daに支持されている。
切替機構4Eは、各転動体4C、4Dに優先して各当接体4A、4Bを各レール溝21、22の起立壁21a、22bに当接させた移動規制状態と、各当接体4A、4Bに対して各転動体4C、4Dを相対的に移動させることにより各当接体4A、4Bと各レール溝21、22の起立壁21a、22bとの当接状態を解除して各転動体4C、4Dを各レール溝21、22の起立壁21a、22bに添接させた移動許容状態との間で切替可能なものである。
そして、本実施形態では、スライド装置42に、上方側転動体4Cの移動と下方側転動体4Dの移動とを同期させる同期機構4Gを設けている。
同期機構4Gは、図6及び図7に示すように、上方側転動体4Cを先端部に設けた上方側リンク4G1と、下方側転動体4Dを先端部に設けた下方側リンク4G2と、これら上方側リンク4G1と下方側リンク4G2の共通の回転軸である鉛直軸4G3とを備え、操作部424に付与された操作力に基づいて上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2を鉛直軸4G3を中心にそれぞれ水平旋回させることにより上方側転動体4Cの移動と下方側転動体4Dの移動とを同期させるものである。
上方側リンク4G1は、上方側転動体4Cを支持する前記上方側ローラ支持体4Caを先端部4G1aに設けたものである。この上方側リンク4G1は、先端部4G1aと基端部4G1bとが略直交し得る相対角度をなし、これら先端部4G1aと基端部4G1bとを長尺の接続部4G1cによって接続している(図6参照)。上方側リンク4G1の先端部4G1a近傍領域に内方に膨出する内方膨出部4G1dを設け、この内方膨出部4G1dに鉛直軸4G3が挿入可能な鉛直軸用挿入孔(図示省略)を形成している。また、上方側リンク4G1の基端部4G1bに長孔4G1eを形成している。この上方側リンク4G1の先端部4G1a近傍領域がスライダ本体421の本体部4211の上片4211cに載置され得る。
下方側リンク4G2は、下方側転動体4Dを支持する前記下方側ローラ支持体4Daを調整リンク4G21を介して先端部4G2aに設けたものである。下方側リンク4G2は、先端部4G2aと基端部4G2bとが略直交し得る相対角度をなし、これら先端部4G2aと基端部4G2bとを長尺の接続部4G2cによって接続している(図7参照)。接続部4G2cの長手寸法を上方側リンク4G1の接続部4G1cよりも小さく設定し、下方側リンク4G2と上方側リンク4G1とを重ねた場合に平面視において下方側リンク4G2の先端部4G2aが上方側リンク4G1の先端部4G1aよりも内方側に位置付けられるように設定している。下方側リンク4G2の先端部4G2a近傍領域に外方に膨出する外方膨出部4G2dを設け、この外方膨出部4G2dに、上方側リンク4G1に形成した鉛直軸用挿入孔に連通し得る鉛直軸用軸孔を形成している。また、下方側リンク4G2の基端部4G2bに、長孔4G2eを形成している。この下方側リンク4G2の先端部4G2a近傍領域が前記本体部4211の下片4211dの下面側に位置付けられる。
本実施形態では、上方側リンク4G1と下方側リンク4G2との間に補強リンク4G4を介在させている。補強リンク4G4は、板状をなし、起立姿勢で上方側リンク4G1と下方側リンク4G2との間に介在するものである。より具体的には、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2の接続部4G1c、4E21a間に補強リンク4G4を介在させている(図6及び図7参照)。なお、各リンク4G1、4G2と補強リンク4G4との組み付けは、各リンク4G1、4G2の接続部4G1c、4G2cに設けた取付孔4G1f、4G2fに補強リンク4G4の突部4G41を係合することにより行うことができる。
鉛直軸4G3は、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2に形成した各鉛直軸用軸孔に連続して挿入可能なものである。なお、本実施形態では、本体部4211の上片4211c及び下片4211dにも各鉛直軸用軸孔に連通する連通孔(図示省略)を形成し、これら連通孔にも鉛直軸4G3を連続して挿入している。なお、鉛直軸4G3は、大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。
そして、図6及び図7に示すように、この鉛直軸4G3の中心を通り且つスライド移動方向に対して略直交する仮想直線Lを境にして、一方の領域(具体的には外方側の領域)に上方側リンク4G1の先端部4G1aを位置付けるとともに、他方の領域(具体的には内方側の領域)に下方側リンク4G2の先端部4G2aを位置付けている。その結果、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2に対して鉛直軸4G3を中心に回動させる力が作用した場合に、上方側リンク4G1の先端部に設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aに向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部に(調整リンク4G21を介して)設けた下方側転動体4Dが前記下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに向かって移動し、一方、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2に対して鉛直軸4G3を中心に逆方向に回動させる力が作用した場合に、上方側リンク4G1の先端部に設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離間する方向に向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部に(調整リンク4G21を介して)設けた下方側転動体4Dが前記下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離間する方向に向かって移動する。以上のような構成により、切替操作に伴う上方側転動体4Cの移動と下方側転動体4Dの移動とを同期可能にしている。
このような構成をなす切替ユニット422をスライド移動方向に沿って離間させた位置に対にして設けた本実施形態に係るスライド装置42は、これら切替ユニット422を連動して作動させる連動機構423を備えている。
連動機構423は、図6及び図7に示すように、各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2の基端部4G1b、4G2bをそれぞれ接続した共通のリンク連動体4231を備えてなり、操作部424に付与される操作力に基づいてリンク連動体4231を作動させることにより各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2を連動させ、各リンク4G1、4G2の先端部4G1a、4G2aに設けた転動体4C、4D同士を同時又は略同時に移動させるものである。
リンク連動体4231は、上方側リンク4G1と下方側リンク4G2との高さ方向に沿った離間寸法より小さい高さ寸法を有する起立片4231aと、起立片4231aの両端部から前方に向かって延びる一対の側片4231bと、起立片4231aの上下縁部からそれぞれ前方に向かって延びる上片4231c及び下片4231dとを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4231a、側片4231b、上片4231c及び下片4231dを形成している。リンク連動体4231の上片4231c及び下片4231dにそれぞれ一対のリンク軸用挿入孔(図示省略)を形成し、これら各リンク軸用挿入孔と、各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2に形成した長孔4G1e、4G2eとを連通させた状態で、リンク軸4232を挿入することにより、リンク連動体4231と各切替ユニット422とが相互に関連付けられる。なお、各リンク軸4232は、大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。このような構成をなすリンク連動体4231は、次に説明する操作部424に付与される操作力に基づいて、スライダ本体421の前記本体部4211と前記補強体4212との間に形成されるスペース(間隙)を利用して進退動作可能に設定されている。
操作部424は、図6及び図7に示すように、使用者が直接操作力を付与するためのスライド操作レバー4241と、スライド操作レバー4241の回転軸であるスライド操作レバー軸4242と、当該スライド操作レバー4241の回転角度を規制するスライド操作レバー当板4243とを備えたものである。
スライド操作レバー4241は、先端部に摘み部4241aを有し、基端部にカム面4241bを有するものである。このスライド操作レバー4241の高さ寸法を、前記補強体4212の上片4212bと下片4212cとの離間距離よりも小さく設定し、補強体4212の内部に収容可能にしている。
スライド操作レバー当板4243は、スライド操作レバー4241の一部が当接し得る左右一対の当接部4243aと、各当接部4243aの上端部同士を接続する上片4243bと、各当接部4243aの下端部同士を接続する下片4243cと、各当接部4243aの側縁部から前方に向かって延びる一対の側片4243dとを備え、当接部4243a間に、スライド操作レバー4241の所定角度範囲内の回動を許容する空間を形成したものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら当接部4243a、上片4243b、下片4243c及び側片4243dを形成している。このスライド操作レバー当板4243の高さ寸法を、スライド操作レバー4241の高さ寸法より大きく且つ前記補強体4212の上片4212bと下片4212cとの離間距離よりも小さく設定し、スライド操作レバー4241と共に補強体4212の内部に収容可能にしている。このスライド操作レバー当板4243は、補強体4212の起立片4212aの後面部に溶着等により一体的に取り付けられる。そして、補強体4212の上片4212bと下片4212c、スライド操作レバー当板4243の上片4243bと下片4243c、及びスライド操作レバー4241の基端部にそれぞれスライド操作レバー軸4242が挿入可能なスライド操作レバー軸用挿入孔(図示省略)を形成し、これら各スライド操作レバー軸用挿入孔を連通させた状態で、スライド操作レバー軸4242を挿入することにより、補強体4212、スライド操作レバー当板4243、及びスライド操作レバー4241が相互に関連付けられ、スライド操作レバー4241がスライド操作レバー軸4242を中心に回動可能な状態となる。なお、補強体4212の起立片4212aには、スライド操作レバー4241の回動時に、スライド操作レバー4241の基端部と補強体4212との干渉を回避するための切欠部が形成されている。
このような支持体4に本発明の「浮き上がり動作許容機構」たるヒンジ機構Hを介して連結されている天板5は、図2及び図8に示すように、支持体4に対して水平旋回可能な可動天板51と、可動天板51を水平旋回可能に支持し且つヒンジ機構Hを介して支持体4に連結される旋回機構52とを備えたものである。なお、以下の天板5の説明において、ベース2側を前方とし、反対側を後方とする。
可動天板51は、可動天板本体511と、可動天板本体511を支持する天板受け部512とを備えたものである。
可動天板51は、例えば平面視略ひょうたん形(中央部が括れた楕円形状)をなすものであり、本実施形態では比較的大型のものを適用している。また、可動天板51の最大長手寸法をベース2の長手寸法と略同一又は若干小さく設定している。
天板受け部512は、可動天板本体511の下面部(図示例では可動天板本体511の前半部領域における下面部)を支持する天板受け部本体5121と、天板受け部本体5121から下方に突出するように設けた旋回ストッパレール5122とを備えたものである。旋回ストッパレール5122は、本発明の「咥込対象部」として機能するものであり、詳細な形状等については後述する。これら天板受け部本体5121及び旋回ストッパレール5122は、可動天板本体511の下面側にネジ締め等により一体的に取り付けている。
旋回機構52は、回転台521と、回転台521を支持する回転台受け522とを備えたものである。
回転台521は、例えばスラストベアリングを用いたものである。そして、回転台521と旋回ストッパレール5122とが相互に干渉しないように、回転台521の半径を、前記旋回ストッパレール5122の半径よりも小さく設定している。また回転台521の高さ寸法を、旋回ストッパレール5122の高さ寸法より小さく設定している。
回転台受け522は、図2及び図8に示すように、回転台521の下面部全領域を支持する回転台受け本体5221と、回転台受け本体5221の下面側に設けたヒンジ軸支持体5222とを備えたものである。本実施形態では、回転台受け本体5221とヒンジ軸支持体5222とを複数のネジ締め等の適宜の手段により一体的に組み付けている。ヒンジ軸支持体5222についての詳細は後述する。なお、回転台受け522の中央部に、旋回ストッパ機構4K(図4参照)を設けるための旋回ストッパ機構用取付孔5223を形成している。旋回ストッパ機構用取付孔5223の開口形状は矩形状をなし、この旋回ストッパ機構用取付孔5223に旋回ストッパ機構4Kを取り付けた状態において、旋回ストッパ機構4Kが旋回ストッパ機構用取付孔5223内で回動し得ないように設定している。
なお、天板5の他端部を支持する脚体6は、脚本体61と、脚本体61の下端部に設けた移動体62(図示例ではキャスタ)とを備えたものである。
しかして、本実施形態に係るデスク1は、このような天板5と前記支持体4とをヒンジ機構Hを介して連結している。
ヒンジ機構Hは、図8に示すように、本発明の「ピン」たるヒンジ軸H1と、前記回転台受け522のヒンジ軸支持体5222(本発明の「支持体側保持部」に相当)と、フレーム体411に設けたヒンジ軸受け体4111(本発明の「天板側保持部」に相当)とを備えたものである。
ヒンジ軸H1は、軸部と、軸部より大径の頭部とを一体に有する概略ピン状のものである。
ヒンジ軸支持体5222は、図2及び図8に示すように、水平片5222aと、水平片5222aの両側縁部から下方に垂下してなる一対の垂下片5222bを有したものである。そして、各垂下片5222bにヒンジ軸H1が挿入可能なヒンジ軸用第1挿入孔5222c(本発明の「支持体側保持孔」に相当)を形成している。各ヒンジ軸用第1挿入孔5222cは、ヒンジ軸H1を略あそびの無い状態で保持し得るものである。また、一対の垂下片5222bは、水平片5222aの後端部近傍領域に設けられ、ヒンジ軸支持体5222と回転台受け本体5221とを一体的に組み付けてなる回転台受け522において、一対の垂下片5222b及びヒンジ軸用第1挿入孔5222cは回転台受け522の後縁部近傍に位置付けられる。
ヒンジ軸受け体4111は、図3及び図8に示すように、前記フレーム体411のうち前記先端フレーム411bの内面部に設けたものである。このヒンジ軸受け体4111は、先端フレーム411bの内向面に接する起立片4111aと、起立片4111aの両側端部から前方に延び相互に対向する一対の対向片4111bと、起立片4111aの下端から前方に延びる水平片4111cとを備えたものである。そして、各対向片4111bに、ヒンジ軸H1が挿入可能なヒンジ軸用第2挿入孔4111d(本発明の「天板側保持孔」に相当)を形成している。各ヒンジ軸用第2挿入孔4111dは、ヒンジ軸H1をあそびのある状態で保持し得るものである。本実施形態では、ヒンジ軸用第2挿入孔4111dとして、高さ方向に延びる長孔を適用している。また、一体の対向片4111bは、それぞれの先端部が、前記フレーム体411の対向フレーム411aと接続フレーム411cとの接続部位よりも後方(反ベース2側、換言すれば先端フレーム411b側)に位置付けられるようにその長手寸法が設定されている。その結果、各対向片4111bに形成したヒンジ軸用第2挿入孔4111dも対向フレーム411aと接続フレーム411cとの接続部位より後方に位置付けられる。これにより、ヒンジ軸用第2挿入孔4111dに軸支されるヒンジ軸H1が、複数の前記優先支持部412のうち、最も反ベース2側に設けた優先支持部412(対向フレーム411aと接続フレーム411cとの接続部位に設けた優先支持部412)よりもさらに後方(反ベース2側)に位置付けられる(図8参照、なお図8では優先支持部412にパターンを付している)。
そして、ヒンジ軸支持体5222のヒンジ軸用第1挿入孔5222cと、ヒンジ軸受け体4111のヒンジ軸用第2挿入孔4111dとを連通させた状態で、各孔5222c、4111dにヒンジ軸H1を挿入することにより、天板5と支持体4とがヒンジ機構Hを介して連結される。この連結状態において、ヒンジ機構H、特にヒンジ軸H1は、前記優先支持部412による支持領域から外れた位置に位置付けられる。なお、ヒンジ軸H1は、大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。
次に、このデスク1の使用方法、特に天板5を支持体4と共にベース2に沿ってスライド移動させる又はスライド移動を規制する際の操作及び作用に着目して説明する。
先ず、各切替ユニット422の切替機構4Eを移動規制状態(図4〜図7参照)から移動許容状態(図9〜図12参照)に切り替える場合、スライド操作レバー4241の摘み部4241aを把持して、スライド操作レバー軸4242を中心にスライド操作レバー4241を図6及び図7における矢印A方向に回動させる操作を行う。このスライド操作レバー4241の回動に伴って、スライド操作レバー4241のカム面4241bに押圧されるリンク連動体4231が前記補強体4212から前記本体部4211側に向かって移動する(図11及び図12参照)。すると、このリンク連動体4231に基端部4G1b、4G2bを接続した各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2が連動してリンク軸4232を中心にそれぞれ回動する。各切替ユニット422において高さ方向に対向する上方側リンク4G1と下方側リンク4G2とが共通のリンク軸4232を中心に回動することにより、上方側ローラ支持体4Caを介して上方側リンク4G1の先端部4G1aに設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aに向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部4G2aに調整リンク4G21及び下方側ローラ支持体4Daを介して設けた下方側転動体4Dが下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに向かって移動する。その結果、図10に示すように、各切替ユニット422の切替機構4Eが、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに対する上方側当接体4Aの当接状態を解除して上方側転動体4Cを上方側レール溝21の開口側起立壁21aに添接させ、且つ下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに対する下方側当接体4Bの当接状態を解除して下方側転動体4Dを下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに添接させた移動許容状態となる。これにより、支持体4と共に天板5をベース2に対してスライド移動させることが可能となる。なお、本実施形態では、スライド装置42の本体部4211に、上方側レール溝21の底壁21cに添接し得る補助転動体4Hを設けている(図5及び図10参照)。
本実施形態では、上記操作に伴って各当接体4A、4Bに対して各転動体4C、4Dを相対移動させる態様を採用しているため、切替機構4Eを移動規制状態から移動許容状態に切り替えた場合に、ベース2に対する支持体4の相対角度が変位し、支持体4のうち反ベース2側が跳ね上がった角度姿勢となる(図9及び図10参照)。このような支持体4のベース2に対する角度変更に応じて、前記ヒンジ機構Hによって支持体4に連結され且つ他端部を脚体6に支持させている天板5が、図4、図8及び図9に示すように、ヒンジ軸H1回りに回動し、支持体4に対して浮き上がる方向に回動する。このように、ヒンジ機構Hを利用して支持体4に対する天板5の相対角度を変更可能に設定しているため、切替機構4Eによってスライド装置42を移動規制状態から移動許容状態に切り替える際に、ベース2に対して支持体4を角度変更させる操作力のみが必要となり、ベースに対して支持体と共に天板をも一体的且つ同時に跳ね上げる(角度変更させる)操作力が必要な態様と比較して格段に軽い操作力で切替操作を行うことが可能である。さらに、切替機構4Eを移動規制状態から移動許容状態に切り替えた場合、支持体4と天板5との相対角度変更に伴い、複数の優先支持部412のうち最もヒンジ軸H1に近い優先支持部412の一部のみが可動天板本体511の下面に当り、他の優先支持部412と天板5との当接状態が解除される。
一方、各切替ユニット422の切替機構4Eを移動許容状態から移動規制状態に切り替える操作は、補強体4212から露出しているスライド操作レバー4241の摘み部4241aを把持して、スライド操作レバー軸4242を中心にスライド操作レバー4241を図11及び図12における矢印B方向に回動させる操作によって行う。このスライド操作レバー4241の回動に伴って、リンク連動体4231が補強体4212側に向かって移動し、各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2が連動してリンク軸4232を中心にそれぞれ回動する。上方側リンク4G1と下方側リンク4G2とが共通のリンク軸4232を中心に、切替機構4Eを移動規制状態から移動許容状態に切り替える場合とは逆方向に回動することにより、上方側リンク4G1の先端部4G1aに設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離間する方向に向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部4G2aに設けた下方側転動体4Dが下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離間する方向に向かって移動する。その結果、支持体4が、支持体4自体の自重及び天板5の自重により沈み込む方向に移動し、各切替ユニット422の切替機構4Eが、図5に示すように、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに対する上方側転動体4Cの添接状態を解除して上方側当接体4Aを上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接又は圧接させ、且つ下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに対する下方側転動体4Dの添接状態を解除して下方側当接体4Bを下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接又は圧接させた移動規制状態となる。なお、補助転動体4Hも上方側レール溝21の底壁21cから浮き上がった状態となる。これにより、ベース2に対する支持体4、ひいては天板5のスライド移動が規制される。
本実施形態では、切替機構4Eを移動許容状態から移動規制状態に切り替えた場合に、ベース2に対する支持体4の相対角度変更に応じて、天板5が、ヒンジ機構Hのヒンジ軸H1回りに支持体4に向かって回動し、前記各優先支持部412に支持された状態となる。
なお、本実施形態では、切替機構4Eのスライド移動/規制機能を補完すべく、スライド装置42にサイドロックレバー4Iを設けている。このサイドロックレバー4Iは、サイドロックレバー軸4Iaを中心に回動可能なものであり、基端部に設けた押圧面4Ibをベース2の起立面2Aに圧接又は当接させた状態と、当該圧接状態又は当接状態を解除した状態との間で切替可能なものである。なお、切替操作時におけるスライド操作レバー4241の回動は、スライド操作レバー4241の一部がスライド操作レバー当板4243の当接部4243aに当接することによってそれ以上の回動が規制される。
また、本実施形態に係るデスク1は、前述したように旋回機構52の作用により天板5が支持体4に対して水平旋回可能なものであり、支持体4に、可動天板本体511の下面(本発明の「天板の下面」に相当)側に一体的に設けた本発明の「咥込対象部」たる前記旋回ストッパレール5122を咥え込むことにより天板5の水平旋回を規制する旋回規制状態と、咥込状態を解除することにより天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態との間で切替可能な咥込機構4Jを設けている(図4及び図8参照)。
ここで、本発明の「咥込対象部」としての役割を担う旋回ストッパレール5122について詳述する。
旋回ストッパレール5122は、図13(同図では旋回ストッパレール5122と天板受け部本体5121との関係を示す平面図であり、天板受け部本体5121及び天板5の旋回軸5aを想像線で示している)に示すように、天板5の旋回軸5aを中心とし、且つ天板5の水平旋回可能な旋回角度と同一又は若干大きい中心角を有する平面視略円環状のものである。本実施形態では、天板5が180度旋回可能なものであるため、旋回ストッパレール5122として、180度又は180度より若干大きい中心角を有する概略半リング状のものを適用している。この旋回ストッパレール5122は、天板5の面方向に対して略直交する起立部5122aと、起立部5122aの下縁から内方に向かって水平方向に延びる水平部5122bとを備えた横断面視略L字形状のものである。本実施形態では、起立部5122aと水平部5122bとを一体成形している。この旋回ストッパレール5122は、前記天板受け部本体5121の前半部領域における下面部に位置付けられ、これら旋回ストッパレール5122及び天板受け本体5121を、可動天板本体511の下面側にネジ締め等により一体的に取り付けている。また、旋回ストッパレール5122の高さ寸法を回転台521の高さ寸法より大きく設定している。
一方、咥込機構4Jは、図8、図14〜図16に示すように、旋回ストッパレール5122(より具体的には水平部5122b)を咥込可能な咥込可能位置(A)と、咥込状態を解除した咥込解除位置(B)との間で水平軸回りに回動可能な引込体4J1と、引込体4J1を咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間で切り替える操作力を付与するための操作部4J2とを備えたものである。
引込体4J1は、水平に伸びる引込体本体4J11と、引込体本体4J11の両端部から垂下させてなる一対の垂下片4J12とを備えたものである。本実施形態では、引込体4J1を金属等の剛性の高い素材から形成し、引込体本体4J11と一対の垂下片4J12とを一体に有している。引込体本体4J11の先端部に、旋回ストッパレール5122に直接当接し得る咥込爪4J11aを設けている。この咥込爪4J11aは、前記旋回ストッパレール5122のアールに対応したアールが施されたものである。また咥込爪4J11aは、先端に向かって漸次高さ寸法を小さくなるように設定されている。引込体本体4J11のうち、咥込爪4J11aが各垂下片4J12より前方(ベース2側)に突出している。各垂下片4J12には、引込体4J1の回転軸4JXが挿入可能な引込体回転軸用第1挿入孔4J12aと、引込体4J1の咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間の移動軌跡を規定する第1ガイド孔4J12bとを形成してある。本実施形態では、引込体回転軸用第1挿入孔4J12aを、引込体4J1の重心から変位した位置に形成している。また、第1ガイド孔4J12bは、引込体本体4J11に対して所定角度傾斜した方向に沿って延びる長孔である。
操作部4J2は、概略レバー状をなし、先端部に摘み部4J21を設け、基端部に直線部及び曲線部を有するカム面4J22と、操作部4J2の回転軸4JYが挿入可能な操作部回転軸用第1挿入孔4J23とを形成したものである。操作部4J2の巾寸法を引込体4J1の垂下片4J12の外向面間の離間寸法よりも小さく設定している。
本実施形態では、咥込機構4Jを、前記支持体4のうちフレーム体411の補強フレーム411dに関連付けて設けている。そのため、咥込機構4Jは、一端部を補強フレーム411dに固定し且つ操作部4J2を支持する操作部支持体4J3と、補強フレーム411dと操作部4J2との間に設けられる操作部当板4J4とを備えている。
操作部支持体4J3は、先端部を補強フレーム411dに溶着等によって固定した一対の起立片4J31と、これら起立片4J31の基端部における上端同士を接続する接続片4J32とを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4J31及び接続片4J32を形成している。各起立片4J31の先端側に、前記引込体4J1の垂下片4J12に形成した引込体回転軸用第1挿入孔4J12aに連通する引込体回転軸用第2挿入孔4J31aを形成している。各起立片4J31の長手方向略中央部に、操作部4J2に対して操作力を付与した際における操作部4J2の移動軌跡を規定する第2ガイド孔4J31bを形成してある。本実施形態では、第2ガイド孔4J31bとして、各起立片4J31の長手方向に沿って延びる長孔を適用している。なお、起立片4J31の内向面間の離間寸法を、引込体4J1の垂下片4J12の外向面間の離間寸法よりも大きく設定している。
操作部当板4J4は、起立片4J41と、起立片4J41の上下縁部からそれぞれ前方に向かって延びる上片4J42及び下片4J43とを備えた断面視略コ字形をなすものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4J41、上片4J42及び下片4J43を形成している。そして、下片4J43よりも前方に突出させた上片4J42を、補助フレーム411dの上面部に溶着等により固着するとともに、下片4J43の先端部を補助フレーム411dの後面部に溶着等により固着している。起立片4J41に、一対の回転ストッパピン4JPが挿入可能な回転ストッパピン用挿入孔4J41aを対にして形成してある。なお、補強フレーム411dに、回転ストッパピン4JPを収容可能な回転ストッパ用収容孔411daを形成し、前記操作部4J2の基端部に回転ストッパピン4JPが収容可能な回転ストッパピン用収容空間4J2sを形成している(図14参照)。
そして、回転ストッパピン4JPを、補強フレーム411dの回転ストッパ用収容孔411da、操作部当板4J4の回転ストッパピン用挿入孔4J41aに連続して挿入し、各回転ストッパピン4JPの先端部位を操作部4J2の回転ストッパピン用収容空間4J2sに位置付ける。その状態で、操作部支持体4J3の第2ガイド孔4J31b、引込体4J1の第1ガイド孔4J12b、操作部4J2の操作部回転軸用第1挿入孔4J23、及び回転ストッパピン4JPの先端部に形成した操作部回転軸用第2挿入孔4JPaを相互に連通させ、これら各孔4J31a、4J12b、4J23、4JPaに、操作部4J2の回転軸4JYを連続して挿入する。一方、操作部支持体4J3の引込体回転軸用第2挿入孔4J31a、及び引込体4J1の引込体回転軸用第1挿入孔4J12aを相互に連通させ、これら各孔4J31a、4J12aに引込体4J1の回転軸4JXを連続して挿入する。以上により、補強フレーム411d、引込体4J1、操作部4J2、操作部支持体4J3、及び操作部当板4J4を相互に関連付けてなる咥込機構4Jが支持体4に一体的に組み付けられる。補強フレーム411dは、支持体4に設けた複数の優先支持部412のうち、ベース2側に設けた対をなす優先支持部412同士を結ぶ仮想直線上に略一致するように取付位置が設定され、この補強フレーム411dに設けた咥込機構4Jが、優先支持部412の支持領域内又は支持領域近傍に位置付けられる(後出の図17及び図18参照)。なお、各回転軸4JX、4JYは大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。
次に、この咥込機構4Jの操作方法及び作用について説明する。
引込体4J1が咥込可能位置(A)に位置付けられている場合、引込体4J1の咥込爪4J11aによって旋回ストッパレール5122の水平部5122bを咥え込むことにより天板5の水平旋回が規制される旋回規制状態となる(図8参照)。この場合、操作部4J2は、カム面4J22のうち直線部を操作部当板4J4に当接又は圧接させ、全体的に略水平姿勢となり、その最大高さ寸法がフレーム体411の最大高さ寸法より小さくなる。また、操作部4J2の回転軸4JYが、引込体4J1に形成した第1ガイド孔4J12bの下縁に位置付けられるとともに、操作部支持体4J3に形成した第2ガイド孔4J31bの後縁(反ベース2側)に位置付けられる。操作部4J2の回転軸4JYが第1ガイド孔4J12bの下縁に位置付けられた状態でロックされることにより、回転軸4JXを中心とした引込体4J1の回動が規制され、引込体4J1が咥込可能位置(A)にロックされる。また、咥込機構4Jが旋回規制状態にある場合、可動天板本体511の下面が各優先支持部412によって複数点支持されている。
一方、咥込機構4Jを旋回規制状態から旋回許容状態へ切り替えるには、操作部4J2の摘み部4J21を把持して操作部4J2を下方に向かって回動させる操作力を付与することにより行う。この操作力に基づいて、操作部4J2が回転軸4JYを中心に下方に向かって回動する。そして操作部4J2を所定角度回動した次点で操作部当板4J4に当接又は圧接する対象が操作部4J2のカム面4J22の直線部から曲線部に切り替わり、操作部4J2の回転軸4JYが第2ガイド孔4J31bに沿って前方(ベース2側)へ移動する。この回転軸4JYの移動に伴って、引込体4J1が、回転軸4JXを中心に後方(反ベース2側)に向かって回動し、咥込爪4J11aを旋回ストッパレール5122の水平部5122bから離間させた咥込解除位置(B)に移動する(図15参照)。引込体4J1の咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間の回動軌跡は第1ガイド孔4J12bによって規定される。すなわち、引込体4J1が咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間で移動する際、操作部4J2の回転軸4JYの高さ位置は不変であり、引込体4J1が咥込可能位置(A)に位置付けられている場合、操作部4J2の回転軸4JYは第1ガイド孔4J12bの下縁に位置付けられ、引込体4J1が咥込解除位置(B)に位置付けられている場合、操作部4J2の回転軸4JYは第1ガイド孔4J12bの上縁に位置付けられる。また、引込体4J1を咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)へ移動させた際に、引込体4J1の垂下片4J12の一部が補強フレーム411dに当接することにより引込体4J1のそれ以上の同一方向への回動を規制している。なお、回転軸4JXを引込体4J1の重心から変位した位置に設けているため、引込体4J1の咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)への移動を、引込体4J1の自重を利用して行うことができる。このようにして引込体4J1を咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)へ移動させることにより、咥込機構4Jが、引込体4J1と補強フレーム411dとによる旋回ストッパレール5122の咥込状態を解除し、天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態となり、図17及び図18に示すように、天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢、又は天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢等、ベース2に対する天板5の旋回角度姿勢が適宜選択可能である。なお、図17及び図18では、引込体4J1が咥込可能位置(A)にある咥込機構4Jを示しており、咥込機構4Jの一部を省略している。
そして、咥込機構4Jが旋回許容状態にある場合、図16に示すように、天板5がヒンジ機構Hのヒンジ軸H1回りに支持体4に対して浮き上がる方向に回動可能な状態となる。
このようにして引込体4J1を咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)へ移動させることにより、咥込機構4Jが、引込体4J1による旋回ストッパレール5122の咥込状態を解除し、天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態となり、図17及び図18に示すように、天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢、又は天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢等、ベース2に対する天板5の旋回角度姿勢が適宜選択可能である。なお、図17及び図18では、引込体4J1が咥込可能位置(A)にある咥込機構4Jを示しており、咥込機構4Jの一部を省略している。
他方、咥込機構4Jを旋回許容状態から旋回規制状態に切り替える操作は、操作部4J2を元の位置に戻す操作力を付与することにより行う。なお、咥込機構4Jを旋回許容状態から旋回規制状態に切り替える操作を行う前に、天板5を図15に示す通常使用位置に戻しておく必要がある。そして、操作部4J2の摘み部4J21を把持して操作部4J2を上方に向かって回動させる操作力を付与すると、操作部4J2が回転軸4JYを中心に上方に向かって回動する。そして操作部4J2を所定角度回動した時点で操作部当板4J4に当接又は圧接する対象が操作部4J2のカム面4J22の曲線部から直線部に切り替わり、操作部4J2の回転軸4JYが第2ガイド孔4J31bに沿って後方(反ベース2側)へ移動する。この回転軸4JYの移動に伴って、引込体4J1が、回転軸4JXを中心に前方(ベース2側)に向かって回動し、旋回ストッパレール5122の水平部5122bを咥え込む咥込可能位置(A)に位置付けられる。このようにして引込体4J1を咥込解除位置(B)から咥込可能位置(A)へ移動させることにより、旋回ストッパレール5122の水平部5122bを下方(補強フレーム411d側)に引き込み、天板5の水平旋回が規制される。このようにして咥込機構4Jを旋回許容状態から旋回規制状態へ切り替える操作に伴って、切替機構4Jの引込体4J1が旋回ストッパレール5122の水平部5122bを下方へ押し込むことにより、旋回ストッパレール5122と共に可動天板本体511が下方に引き込まれ、可動天板本体511の下面が優先支持部412に圧接した状態となり、天板5の良好な支持状態が確保される。なお、引込体4J1の咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間の回動軌跡は前述の通り第1ガイド孔4J12bによって規定されている。また、引込体4J1を咥込解除位置(B)から咥込可能位置(A)へ移動させる操作を行った際に、操作部4J2の一部が操作部支持体4J3の接続片4J32に当接することにより操作部4J2のそれ以上の同一方向への回動を規制している。
以上のような操作によって咥込機構4Jを旋回規制状態と旋回許容状態との間で切り替えることにより、天板5の旋回動作の許容/規制をコントロールすることができるともに、この咥込機構4Jにより、ヒンジ機構Hを利用した天板5の浮上方向への回動の許容/規制をもコントロールすることができる。
つまり、咥込機構4Jが旋回規制状態にある場合、図8に示すように、ヒンジ機構Hを利用した天板5の浮上方向への回動が規制された回動規制状態となり、一方、咥込機構4Jが図16に示すように、ヒンジ機構Hを利用した天板5の浮上方向への回動が許容された回動許容状態となる。すなわち、咥込機構が、本発明の「天板浮上規制機構」としても機能する。
さらに、本実施形態に係るヒンジ機構Hは、図17及び図18に示すように、天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢、又は天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢等、天板5が支持体4及びベース2に対していかなる旋回角度姿勢であっても天板5の浮上方向への回動を許容する無方向性回動許容手段を備えている。本実施形態では、前記ヒンジ軸受け体4111に形成したヒンジ軸用第2挿入孔4111dを長孔にすることによって回動許容手段を実現している。
すなわち、天板5が、図17に示すように、その長手方向をベース2の長手方向に対して略直交させた旋回角度に設定している場合、天板5の長手方向とヒンジ軸H1の軸心方向とが略直交し、図19に示すように、ヒンジ軸H1はヒンジ軸用第2挿入孔4111d内においてその高さ位置を略変えることなく回動し、天板5の浮上方向への回動を許容する。
一方、天板5が、図18に示すように、その長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な旋回角度に設定している場合、天板5の長手方向とヒンジ軸H1の軸心方向とが略平行をなし、図20に示すように、天板5の浮上方向への回動に伴って、ヒンジ軸H1は、ヒンジ軸用第2挿入孔4111d内において天板5の浮き上がり角度(回動角度)に応じて傾動(浮上)する。これにより天板5の浮上方向へのスムーズな回動が確保される。なお、図19及び図20では咥込機構4J及び旋回ストッパ機構4Kを省略している。また、図18は、咥込機構4Jが旋回規制状態(回動規制状態)であるため、天板5の浮上方向への回動は規制されているが、図18のy−y線断面を一部省略して示す図20では、説明の都合上、天板5が浮上方向へ回動した状態を示している。
このように本実施形態に係るデスク1は、支持体4と天板5とをヒンジ機構Hを介して連結し、天板5が、ヒンジ機構Hを利用して支持体4に対して浮き上がる方向に回動可能なものであるため、ベース2に対する天板5の相対位置を変更する(天板5を平行移動する)場合に、ベース2に対する支持体4の相対角度変更に伴って、天板5がヒンジ機構Hを介して支持体4から浮き上がる方向に回動することにより、このヒンジ軸回りの回転を通じて支持体4に受ける天板5の荷重を逃がすことができ、支持体4の切替操作を軽い操作力で行うことができ、ベース2に対する天板5の相対位置変更を軽い操作力で容易に行うことが可能となり、操作性及び実用性に優れたものになる。
さらに、ヒンジ機構Hに、天板5がいかなる旋回角度であっても天板5の浮上方向への回動を許容する無方向性回動許容手段を設けているため、天板5がいかなる旋回角度であってもベース2に対する天板5の相対位置変更を軽い操作力で容易に行うことができる。
特に、ヒンジ機構Hが、単一のヒンジ軸H1と、天板5の一部に形成され且つヒンジ軸H1を略あそびの無い状態で回転可能に支持するヒンジ軸用第1挿入孔5222bを形成したヒンジ軸支持体5122と、支持体4の一部に形成され且つヒンジ軸H1をあそびのある状態で回転可能に支持するヒンジ軸用第2挿入孔4111dを形成したヒンジ軸受け体4111とを備えたものであり、無方向性回動許容手段が、天板5を浮上方向へ回動させる際に、天板5の旋回角度に応じてヒンジ軸H1をヒンジ軸用第2挿入孔4111d内で回動又は傾動させることにより、天板5がいかなる旋回角度であっても天板5の浮上方向への回動を許容するものであるため、極めて簡単な構造で無方向性回動許容手段を実現することができる。
また、支持体4が、移動規制状態において他の部位より優先して可動天板本体511の下面に当接する優先支持部412を備えたものであり、ヒンジ機構Hを、優先支持部412による支持領域から外れた位置に位置付けているため、優先支持部412によって良好な支持状態を確保するとともに、支持体4に対して天板5が浮上方向に回動する場合に、天板5の浮き上がり動作に対して優先支持部412によるブレーキが掛かることがなく、天板5の浮き上がりがスムーズなものとなり、更なる操作性の向上に寄与する。
加えて、支持体4が、天板5の浮上方向への回動を規制する回動規制状態と、天板5の浮上方向への回動を許容する回動許容状態との間で切替可能な天板浮上規制機構を備えたものであるため、天板5の不意な浮き上がり動作を防止するとともに、天板5をベース2に対して平行移動させる場合には、天板浮上規制機構を回動規制状態から回動許容状態にすることにより、前記平行移動を容易且つスムーズに行うことができる。
殊に、本実施形態では、天板5の水平旋回を規制可能な咥込機構4Jを、天板浮上規制機構として機能させているため、別途専用の天板旋回規制機構を設ける必要がなく、機構の共通化及び構造の簡略化を図ることができる。
また、天板浮上規制機構として機能する咥込機構4Jが、旋回許容状態(回動許容状態)から旋回規制状態(回動規制状態)への切替時に旋回ストッパレール5122を下方に向かって引き込むものであり、この咥込機構4Jの引込動作に伴って可動天板本体511の下面を優先支持部512に当接又は圧接させるものであるため、咥込機構4Jを旋回許容状態(回動許容状態)から旋回規制状態(回動規制状態)へ切り替えることによって、天板5の旋回に対する制動性を有効に発揮するとともに、旋回ストッパレール5122と共に天板5全体を下方に引き込んで可動天板本体511の下面を優先支持部412に当接又は圧接させることができ、優先支持部412を介して天板5に掛かる荷重を支持体4で受けることが可能な良好な支持状態を実現することができる。しかも、優先支持部412が、図17及び図18で示すように、天板5がいかなる旋回角度であっても天板5の下面に当接して支持するものであるため、旋回角度によって天板5の支持状態が悪化する事態が起こらず、実用性に優れたものとなる。
このように、天板浮上規制機構として機能する咥込機構4Jは、旋回許容状態(回動許容状態)から旋回規制状態(回動規制状態)に切り替わることにより、天板5の浮上方向への回動規制、天板5の旋回規制、及び天板5の支持状態の良好性向上を一度に実現することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、浮き上がり動作許容機構(回動許容機構)としてヒンジ機構を適用した態様を例示したが、これに限らず、ピンの傾動又は揺動等、回転以外の動作のみを利用して前記支持体に対する前記天板の浮き上がる方向への回動を許容するものであっても構わない。また、ピンの軸心方向をベースの延伸方向に略直交する方向に設定してもよい。
支持体は、ベースに平行移動可能なものであればよく、前記実施形態で例示した転動体を利用したスライド移動ではなく、支持体に設けた摺接部材をベースのガイド部(レール溝等)に摺接させた状態で移動させる態様であってもよい。
また、前記実施形態では、支持体として、移動規制状態から前記移動許容状態への切替に伴ってベースに対して跳ね上がることによりベースに対する相対角度を変更する態様を例示したが、これに限らず、ベースに対して平行移動させるにあたってベースに対する跳ね上がり動作を一切行わず、ベースに対する相対角度が不変である支持体であっても構わない。このような支持体を適用した場合であっても、天板ベースに対して平行移動させる場合、支持体に対して天板を持ち上げる操作力を付与した際に、支持体に対して天板が浮き上がる方向へ回動することにより、この天板の動作を通じて支持体に受ける天板の荷重を逃がすことができ、ベースに対する天板の相対位置変更(平行移動)を軽い操作力で行うことができる。
また、天板として、支持体に対して旋回移動不能なものを適用してもよい。さらに、天板の一部が脚体によって支持される態様の場合、脚体として、下端部に移動体を設けていないものを適用しても構わない。この場合、天板を平行移動又は水平旋回させるには、脚体の下端が床面から浮上する位置まで天板を持ち上げた状態で行えばよい。また、天板として、平面視形状が、円形状の、楕円形、多角形状、L字状、T字状、矩形状(正方形状含む)、或いは一端部側が多角形状をなし他端部側が部分円弧状をなすもの等、種々の形状のものを適用してもよい。
支持体の一部に形成され且つヒンジ軸をあそびのある状態で軸支し得る支持体側軸孔は、天板の回動角度に応じてヒンジ軸を孔内で移動させることが可能なものであればよく、長孔以外の形状であっても構わない。
また、天板浮上規制機構(咥込機構)として、咥込対象部を咥込可能な単一の引込体(例えば略コ字状のもの)を用いてなり、この引込体を水平方向に沿って進退移動することにより咥込対象部を咥え込むとともに、咥え込んだ状態で咥込対象部を下方に向かって引き込む態様、又は、支持体に対して相対移動可能な対をなす可動体を用いてなり、これら可動体間に咥込対称部を咥え込むとともに、咥込対象部を下方に向かって引き込む態様を採用してもよい。
また、咥込対象部として、旋回ストッパレールに替えて、例えば天板の下面側に、天板の旋回軌道に対応する仮想線上に所定ピッチで又は連続して設けた下向き突出部を採用してもよい。
優先支持部は、点支持可能なものに限らず、その数も天板の重量や形状等に対応させて適宜変更して構わない。
また、単一の支持部に複数の天板浮上規制機構を設けてもよい。
また、本発明に係る支持体と、天板とを備えた天板付き家具としては、前記実施形態で示したデスクの他に、ダイニング等で使用可能なテーブルが挙げられる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るデスクの全体概略図。 同実施形態に係る天板の分解透視図。 同実施形態に係る支持体の分解透視図。 同実施形態において切替機構が移動規制状態にあるデスクを一部破断して示す概略側面図。 同実施形態において切替機構が移動規制状態にあるデスクの要部拡大側面図。 同実施形態において切替機構が移動規制状態にある支持体の要部拡大平面図。 同実施形態において切替機構が移動規制状態にある支持体の要部拡大底面図。 図4における破断領域の拡大図。 同実施形態において切替機構が移動許容状態にあるデスクを一部破断して示す概略側面図。 同実施形態において切替機構が移動許容状態にあるデスクの要部拡大側面図。 同実施形態において切替機構が移動許容状態にある支持体の要部拡大平面図。 同実施形態において切替機構が移動許容状態にある支持体の要部拡大底面図。 同実施形態における旋回ストッパレールの平面図。 同実施形態に係る咥込機構の分解斜視図。 作用説明図。 図9における破断領域の拡大図。 同実施形態に係るデスクを一部省略して示す平面図。 天板の旋回角度を変更した同実施形態に係るデスクを一部省略して示す平面図。 図17におけるx−x線断面を一部省略して示す図。 図18におけるy−y線断面を一部省略して示す図。
符号の説明
1…天板付き家具(デスク)
2…ベース
4…支持体
4111…天板側保持部(ヒンジ軸受け体)
4111d…支持体側軸孔(ヒンジ軸用第2挿入孔)
412…優先支持部
4J…咥込機構(天板浮上規制機構)
5…天板
5122…咥込対象部(旋回ストッパレール)
5222…支持体側保持部(ヒンジ軸支持体)
5222b…天板側軸孔(ヒンジ軸用第1挿入孔)
6…脚体
H…浮き上がり動作許容機構(ヒンジ機構)
H1…ピン(ヒンジ軸)

Claims (9)

  1. 所定方向に延伸するベースと、当該ベースの延伸方向に沿って平行移動自在に支持された支持体と、一端部を前記支持体に支持され且つ他端部を脚体に支持された天板とを備えた天板付き家具であって、
    前記支持体に対する前記天板の浮き上がる方向への相対移動を許容する浮き上がり動作許容機構を介して前記支持体と前記天板とを連結していることを特徴とする天板付き家具。
  2. 前記浮き上がり動作許容機構が、ピンと、前記天板の一部に形成され且つ前記ピンを保持し得る天板側保持部と、前記支持体の一部に形成され且つ前記ピンを保持し得る支持体側保持部とを備え、前記ピンを前記天板側保持部及び前記支持体側保持部に保持させた状態で回動又は傾動或いは揺動させることによって前記支持体に対する前記天板の浮き上がる方向への相対移動を許容するものである請求項1記載の天板付き家具。
  3. 前記天板が、前記支持体に対して旋回移動可能なものであり、
    前記浮き上がり動作許容機構に、前記天板がいかなる旋回角度であっても当該天板の前記浮き上がる方向への相対移動を許容する無方向性移動許容手段を設けている請求項1又は2記載の天板付き家具。
  4. 前記天板側保持部が前記ピンを略あそびの無い状態で保持し得る天板側保持孔を有するものであり、前記支持体側保持部が前記ピンをあそびのある状態で保持し得る支持体側保持孔を有するものであり、
    前記無方向性移動許容手段が、前記天板を前記浮き上がる方向へ回動させる際に、当該天板の旋回角度に応じて前記ピンを前記支持体側保持孔内で回動又は傾動させることにより、前記天板がいかなる旋回角度であっても当該天板の前記浮き上がる方向への移動を許容するものである請求項3記載の天板付き家具。
  5. 前記支持体側保持孔が長孔である請求項4記載の天板付き家具。
  6. 前記支持体が、前記天板の浮き上がる方向への移動を規制した状態において他の部位より優先して前記天板の下面に当接可能な優先支持部を備えたものであり、
    前記浮き上がり動作許容機構を、前記優先支持部による支持領域から外れた位置に位置付けている請求項1、2、3、4又は5記載の天板付き家具。
  7. 前記支持体が、前記ベースに対する移動を規制した移動規制状態から前記ベースに対する移動を許容した移動許容状態への切替に伴って、前記ベースに対して跳ね上がることによりベースに対する相対角度を変更するものであり、
    浮き上がり動作許容機構が、前記支持体の相対角度変更に伴って前記支持体に対する前記天板の浮き上がる方向への相対移動を許容するものである請求項1、2、3、4、5又は6記載の天板付き家具。
  8. 前記支持体が、前記天板の浮き上がる方向への回動を規制する回動規制状態と、前記天板の浮き上がる方向への回動を許容する回動許容状態との間で切替可能な天板浮上規制機構を備えたものである請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の天板付き家具。
  9. 前記天板浮上規制機構が、前記天板の下面側に一体又は一体的に設けた咥込対象部を咥え込む咥込状態となることにより前記天板の浮上方向への回動を規制し、前記咥込状態を解除することにより前記天板の浮上方向への回動を許容するものである請求項8記載の天板付き家具。
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