JP4937994B2 - 多方向スライド式スイッチ - Google Patents

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Description

この発明は、デジタルカメラ、携帯電話、携帯用音楽再生機器、携帯用ゲーム機器等の電子機器の入力装置に用いられる多方向スライド式スイッチに関するものである。
デジタルカメラ、携帯電話、携帯用音楽再生機器、携帯用ゲーム機器等の電子機器の小型化に伴い、各種の入力操作を行うことができる小型の多方向スライド式スイッチが多用されてきている。そして、この小型化された多方向スライド式スイッチとして、いろいろなものが提案されている。
その一例としては、図8に示したような多方向スライド式スイッチ50がある。この多方向スライド式スイッチ50は、スライドつまみ51と、スライドつまみ51を取り付けるつまみ取付部52とつまみ取付部52の外周を囲む枠体53とつまみ取付部52と枠体53間を枠体53に対してつまみ取付部52が同一面内を多方向にスライド自在となるように連結する可撓性を有するアーム部54とを有してなるつまみ保持部材55とを備え、枠体53中に複数のスイッチ押圧部56を設けている。一方、スライドつまみ51にこのスライドつまみ51がスライド移動した際にいずれかのスイッチ押圧部56を押圧する押圧部57を設け、スライドつまみ51の押圧部57によって押圧されて移動したスイッチ押圧部56に設けた導電体58が当接する位置にスイッチ59を配置して構成されている。
スイッチ59は、つまみ保持部材55の下面側に設置したスイッチ基板60の各スイッチ押圧部56に対向する位置に設けられている。一方、スイッチ基板60のつまみ取付部52に対向する位置に、つまみ取付部52に取り付けたスライドつまみ51によって押圧される押釦スイッチ61を設けている。
押釦スイッチ61は、一対の接点パターン61a,61b上に可動接点板61cを取り付けて構成されている。可動接点板61cは摺動シート62をスイッチ基板60上に貼り付けることで固定される。
スライドつまみ51のつまみ部63を同一平面上で直交するX軸又はY軸方向に押圧すると、つまみ部63が上ケース64のつまみ挿通ガイド部65内を移動することで押圧された方向にスライド移動する。このときスライドつまみ51に設けたスライド部66が滑らかな表面を有する摺動シート62上を摺動するのでそのスライド移動には抵抗が少なく、スムーズなスライド移動が行える。なお、スライド部66は静止状態では摺動シート62の上面には当接しないで少し浮いているが、スライドつまみ51を移動する際にスライドつまみ51が少し傾くと摺動シート62の上面に当接する。そして、スライドつまみ51が移動していく方向を向く突出部67の先端の押圧部57の傾斜面が、これに対向するスイッチ押圧部57の押圧面68に当接し、このスイッチ押圧部56の両側の連結部69が撓むことでスイッチ押圧部56は前記押圧方向に直交する下方向に移動する。これによってスイッチ押圧部56の真下に取り付けている導電体58がこれに対向するスイッチ基板60上の一対の接点パターン59に同時に当接し、スイッチ70をオンにする。つまみ部63への押圧を解除すれば、スライドつまみ51を移動したことで撓んでいた4本のアーム部54の元の形状に戻ろうとする復帰力によってスライドつまみ51はつまみ取付部52と一体に元の位置、つまり枠体53の中央に自動復帰し、同時に押圧部57による押圧面68の押圧が解除され且つ連結部69が元の形状に戻る力によってスイッチ押圧部56が上昇し、その導電体58がスイッチ70から離れ、スイッチ70がオフする。つまりこの多方向スライド式スイッチ50によれば、スライドつまみ51のスライド方向に応じた出力を得ることができる。
しかしながら、スライドつまみ51を外側にスライドさせて外周部の導電体58とスイッチ70を導通させた状態で、スライドつまみ51を基板側へ押し下げることで中央に配置されている可動接点板61cを基板上に設けられている一対の接点パターン61a,61b上に押し付けることで、押釦スイッチをオンにした場合には、スライドつまみ51の中心部に設けられているスイッチ押圧部71が可動接点板61cの頂点から外側に外れた位置を押圧することになる。しかも、スライドする4方向によってスイッチ押圧部71が可動接点板61cの違った位置を押圧することになる。そのため、ドーム状の可動接点板61cに加わる荷重が変動することで繰り返し使用した場合に、可動接点板61cの特性が変化し、操作感が変わるだけでなく押釦スイッチのオン−オフが正確に行われないことが発生するおそれがあった。
また、他の従来の多方向スライド式スイッチ2としては、図9に示したようなものがある。
この多方向スライド式スイッチ80は、ハウジング81と、このハウジング81の内部に配設され、操作されていない初期位置において所定の間隔をおいて対向配置された導電体82および抵抗体83を具備するメンブレンスイッチ84と、操作時において導電体82および抵抗体83のうちの一方を部分的に弾性変形させて導電体82および抵抗体83を部分的に接触させる駆動体85とを有している。
導電体82および抵抗体83のうちの駆動体85により弾性変形される一方が、金属製板ばねにより形成されており、ハウジング81、導電体82及び抵抗体83のうちの少なくとも一つに、導電体82と抵抗体83とを初期位置において所定の間隔をおいて対向させるための間隔保持手段86が設けられている。駆動体85が、円筒状の基体部87と、この基体部87の外周面径方向外側に向かって延出された鍔部88とを有しており、駆動体85を、初期位置において中心に保持し、操作時において全ての径方向へ傾倒、あるいは、傾倒させつつ移動させる操作手段89が配設されており、メンブレンスイッチ84の少なくとも一部が、駆動体85の外周部と対向するように配設されている。そして、操作手段89が、押し込み操作可能に形成されており、ハウジング81の内部に、操作手段89の押し込み操作によりスイッチング動作が可能な第1スイッチ90が配設されているとともに、メンブレンスイッチ84の周囲に、操作手段89を操作した時、駆動体85が導電体82と抵抗体83とを部分的に接触させた後に続くさらなる操作によりスイッチング動作が可能な第2スイッチ91が配設されている。
第1スイッチ90および第2スイッチ91の少なくとも一方が、入力操作に対する操作者への操作感のフィードバックを行うことのできるとともに、第1スイッチ90および第2スイッチ91の少なくとも一方が、クリック感を伴ってスイッチング動作するものである(特許文献2を参照のこと)。
このような構成からなる従来の多方向スライドスイッチ80によれば、操作手段89の操作体92が、ある一方の方向、たとえば図10の左方へ操作者の指先などにより操作されると、操作体92とともに押圧体93も左方へ移動する。そして、押圧体93の左方へ移動に追従して駆動体85も左方へ移動する。この時、駆動体85の鍔部88が、環状隔壁部94の摺動面95と下プレート96のガイド部97との間に配置されているので、左下方に向かって傾倒しつつ左方に移動し、移動方向の先頭側に位置する鍔部88の外周部が導電体82の上面に当接し、その後、導電体82の当接部分を抵抗体83に向かって弾性変形させ、対応する位置に配置された抵抗体83の抵抗層が導電体82の変形部分に接触する。
したがって、この従来の多方向スライド式スイッチ80にあっては、この抵抗体83の抵抗層が導電体82の変形部分に接触した際には、図10に示したように、駆動体85と操作体92が操作した方向の斜め下方へ傾くことになるため、操作体92の移動量が大きくなるほど厚い構造となる。また、操作者はスライド操作中に取付面側に引き込まれる操作感を味わうことになる。この取付面側に引き込まれる操作感は、同一平面内を移動する通常のスライド感とは異なるため、操作者に違和感を与えるものとなっていた。
そこで、この出願人は、以上のような従来の多方向スライド式スイッチの問題点を解消すべく、この出願日前に図11に示したような多方向スライド式スイッチ110を提案した(特願2007−295926号)。
この出願人が提案した多方向スライド式スイッチ120は、複数の接点入力部を有し、キートップ101をスライド操作することにより、そのキートップ101とともにスライドする押し子102によってスライド方向の接点入力部103が押圧されてスライド信号が出力されるものである。
具体的には、複数の下部電極パターン104が円周上に配列形成されたベースフィルム105と、それら下部電極パターン104と対向する上部電極パターン106が形成された可撓性フィルム107とがスペーサ108を介して積層されてなる複数の接点入力を有するメンブレンスイッチ109を備えており、複数の下部電極パターン104の中央部及び外周部に互いに独立して位置する中央スペーサ110と外周スペーサ111を有している。また、メンブレンスイッチ109の中央部の外面には、押し子102のスライド操作をメンブレンスイッチ109の押圧操作へと変換することを目的とした片面粘着シートからなる円環状の押圧力伝達部材112が貼り付けられている。
一方、メンブレンスイッチ109の外側には、メンブレンスイッチ109を保護するための上部のカバープレート113と下部のリアプレート114があり、カバープレート113にはカバープレート113全体を覆う弾性を有するラバー115が密着されている。ラバー115の上面には、円環状の凸部116が形成されており、リアプレート114を介して受け台117に取り付けられた多方向スライド式スイッチ120は、ラバー115の上面に当接するケース118で挟み込まれた状態で使用されるように設計されている。この場合、ラバー115の円環状の凸部116がその弾性復元力によりシール部材として機能することとなり、外気を遮断することになる。これにより、メンブレンスイッチ109が埃や水滴から保護されることになり多方向スライド式スイッチ120の信頼性が向上するものである。
そこで、キートップ101を外側の方向にスライドさせると、キートップ101に固定されている押し子102もキートップ101とともにスライドし、押し子102は押圧力伝達部112が配置されている部分に至り、さらにスライドを続けることにより押圧力伝達部材112の上に乗り上げる。これにより、押圧力伝達部材112は押し子102によって押されて下方に変位し、可撓性フィルム107を押圧する。可撓性フィルム107はこの押圧により変形して下方へ変位し、これにより可撓性フィルム107に形成されている上部電極パターン106がベースフィルム105に形成されている下部電極パターン104と接触し、それらが導通されてスライド信号が出力される。キートップ101のスライドを解除すると、ラバー115の弾性復元力によりキートップは初期状態の中央位置に戻る。
この出願人が提案した多方向スライド式スイッチ120によれば、一つの押し子102で複数の接点入力部を構成するメンブレンスイッチをスライド押圧することができ、小型に構成することができるとともに、押し子102がメンブレンスイッチ109上に配置した押圧力伝達部材112の上に乗り上げることによってメンブレンスイッチ109が押圧操作されることにより、スライド操作の力を確実に押圧力へと変換でき、その点で信頼性に優れたものが提供できた。
特開2007−335190号公報 特開2006−318860号公報
しかしながら、この出願人がこの出願日前に提案した多方向スライド式スイッチによれば、キートップをスライドさせるたびに、押し子は押圧力伝達部材の側面及び上面と擦り合うことになるため、耐久性の点から、押し子の下面の角部にはR面取りを施すとともに、押し子のスライド時の摩擦力を低減させるために押圧力伝達部材の上に摩擦低減用シートを貼り付けるようにしていた。
そのため、耐久性を向上させるためには、摩擦低減用シートが必要となり、その摩擦低減用シートを貼り付ける手間がかかることになっていた。また、ラバーがカバープレートの外側に配置された構造であるため、カバープレート内の気密性を保持し、かつラバーの横ずれを防止するためには、ラバーの外周部に設けられていた凸部に密着する機器本体のケースの一部が存在するような筐体設計をしなければならなかった。
この発明は、以上のような従来の技術の問題点を解消しようとしてなされたもので、小型な構造であるにもかかわらず、キートップを基板と平行な同一平面内を多方向にスライドすることで、移動先の位置を検出するスライドスイッチ機能を違和感なく確実に実現できるとともに、中立位置および/またはスライド終点位置でキートップを基板に向かって垂直方向に押圧することで特定の回路のオン−オフの切替を行う押釦スイッチ機能を確実に実現できる、耐久性があり信頼性の高い多方向スライド式スイッチを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、入力操作を行うためのキートップと、操作されていない初期位置において所定の間隔を置いて対向配置された導電体を備えたメンブレンスイッチと、該メンブレンスイッチを収容するハウジング部材とを有する多方向スライド式スイッチにおいて、前記の一方の導電体は弾性復元力を有する薄膜シートの内面に設けられており、前記一方のもしくは他方の導電体のいずれかの中央部に絶縁体を配置し、該絶縁体が操作時に前記一方もしくは前記他方の導電体のいずれかと接触できるようにするとともに、前記薄膜シートの外面には、前記絶縁体に対応した領域を除いた位置に前記絶縁体を囲む中心に向かって下降する斜面が形成されている環状凸部が設けられており、前記メンブレンスイッチの上部には、前記キートップの下部に設けられている操作凸部が前記環状凸部の斜面域内を外側に向かってスライドすることで前記環状凸部を介して前記薄膜シートを押し下げることができるとともに、操作されていない初期状態において前記操作凸部が前記絶縁体の真上に位置するように中央に向かう弾性復元力を有する中立支持体を備え、前記ハウジング部材の上部には開口部を有し、前記中立支持体の外周部が前記ハウジング部材の内部に支持固定され、前記中立支持体の弾性変形する可動部が前記ハウジング部材の開口部から露出していることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記中立支持体は押し下げた操作体を垂直方向の初期位置に戻すことができる弾性復元力を有しており、前記中立支持体の内側には前記操作凸部が貫通する略円環状の支持板が配置され、操作されていない初期位置において前記支持板の外面に接触することで前記操作体をその垂直方向の初期位置より外側に移動不能とする停止板を前記中立支持体の内側に設けたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記ハウジング部材の内側底面部に収容されるフレキシブル基板の表面に、中央固定電極と、該中央固定電極とは接続されていない円環状固定電極とが設けられ、中心部が上方に向かって凸状をしたドーム型の可動電極が前記円環状固定電極に装着されており、初期状態では前記可動電極は、その底面の端部が円環状固定電極に当接して導通されており、操作時において前記可動電極の中央部分を下方に押し下げることにより前記可動電極の下面の中央部分が前記中央固定電極に当接して前記円環状固定電極と導通できるようにした確定スイッチ手段が前記メンブレンスイッチの下方中央部に設けられており、前記絶縁体に対応した前記薄膜シートの中央部を押し下げることで、前記メンブレンスイッチの中央部が下方に撓んで前記可動電極の中央部を下方へ押し下げることができるようにしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記メンブレンスイッチの下面中央部には前記可動電極の中央部に接触する押圧凸部が設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、メンブレンスイッチの一方の導電体は弾性復元力を有する薄膜シートの内面に設けられており、一方もしくは他方の導電体のいずれかの中央部に絶縁体を配置し、該絶縁体が操作時に前記一方もしくは前記他方の導電体のいずれかと接触できるようにするとともに、薄膜シートの外面には絶縁体に対応した領域を除いた位置に絶縁体を囲む中心に向かって下降する斜面が形成されている環状凸部が設けられており、メンブレンスイッチの上部には、操作凸部が環状凸部の斜面域内を外側に向かってスライドすることで環状凸部を介して薄膜シートを押し下げることができるので、メンブレンスイッチの中央部を下方へ押圧した場合には絶縁体が他方の導電体に接触することになり一方の導電体が他方の導電体に接触することがなく、絶縁体の周辺部に相当する環状凸部を下方へ押圧することにより一方の導電体が他方の導電体に接触することができる。そして、操作凸部はスライド時に環状凸部の傾斜の緩やかな斜面と接することによって起こる薄膜シートの下方への動作で一方の導電体を他方の導電体に接触させることができるから、その動きが円滑に行われる。そのため、従来のように、操作凸部が環状凸部を乗り越えることがないから、操作凸部と環状凸部との摩擦力を低減させるために環状凸部の表面に摩擦低減用シートを貼り付けるといった必要もなく、操作凸部及び環状凸部の十分な耐久性が維持され、環状凸部の厚みは対向配置された一対の導電体同士の隙間とより僅かに大きい寸法であれば確実に導電体同士を接触させることができるから、メンブレンスイッチの位置検出機能を僅かな厚みの構造体にて実現できる。
また、操作されていない初期状態において操作凸部が絶縁体の真上に位置するように中央に向かう弾性復元力を有する中立支持体を備え、ハウジング部材の上部には開口部を有し、中立支持体の外周部がハウジング部材の内部に支持固定されているので、中立支持体の横ずれがなく信頼性の高い多方向スライド式スイッチが提供できる。また、多方向スライド式スイッチ自体で気密性が得られることから、従来、カバープレート(ハウジング部材)内の気密性を保持し、かつラバー(中立支持体)の横ずれを防止するためにラバーの外周部に設けられていた凸部に密着する機器本体のケースは不要となり、機器本体の設計の自由度が増えることとなる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の構成による効果に加え、中立支持体は押し下げた操作体を垂直方向の初期位置に戻すことができる弾性復元力を有しており、中立支持体の内側には操作凸部が貫通する略円環状の支持板が配置され、操作されていない初期位置において支持板の外面に接触することで操作体をその垂直方向の初期位置より外側に移動不能とする停止板を中立支持体の内側に設けているので、操作体を水平方向にスライドすれば、環状凸部の斜面域内に位置していた操作体の操作凸部が環状凸部の斜面に沿って環状凸部の最高部に移動するが、停止板が支持板の上昇を抑えていることで操作凸部が水平方向にのみ動くようにその運動が拘束されているため、操作凸部が環状凸部を徐々に押し下げることになるから、薄膜シートに備えられたメンブレンスイッチの位置検出機能が円滑な動きで実現できる。また、支持板と停止板とで操作凸部が垂直上方に移動できず、操作凸部が水平方向にのみ動けるようになっているため、操作体を水平方向に移動することで操作凸部が環状凸部の斜面を移動し、環状凸部を徐々に押し下げて薄膜シートの内面の導電体同士を接触させることになるから、スライド操作が同一平面上のスライド動作のみでメンブレンスイッチの検出機能を円滑に実現でき、結果として操作者に違和感を与えることがない。さらに、中立支持体の外周部がハウジング部材の内側に支持固定されているので、操作体を外側にスライドさせていた力が除去されると、操作体が中立支持体の弾性復元力によって初期の中立位置(中央部)に戻る動作が従来より安定し、操作体をより速く中立位置に戻すことが可能となり、今まで以上に迅速なスライド操作が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の構成による効果に加え、ハウジング部材の内側底面部に収容されるフレキシブル基板の表面に、中央固定電極と、該中央固定電極とは接続されていない円環状固定電極とが設けられ、中心部が上方に向かって凸状をしたドーム型の可動電極が円環状固定電極に装着されており、初期状態では可動電極は、その底面の端部が円環状固定電極に当接して導通されており、操作時において可動電極の中央部分を下方に押し下げることにより可動電極の下面の中央部分が中央固定電極に当接して円環状固定電極と導通できるようにした確定スイッチ手段がメンブレンスイッチの下方中央部に設けられており、絶縁体に対応した薄膜シートの中央部を押し下げることで、メンブレンスイッチの中央部が下方に撓んで可動電極の中央部を下方へ押し下げることができるようにしたので、小型で簡単な構造でありながら操作方向検出スイッチ機能と確定スイッチ機能の両方を実現できるスイッチが提供できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の構成の効果に加え、メンブレンスイッチの下面中央部には可動電極の中央部に接触する押圧凸部が設けられているので、操作体をスライドさせて操作方向検出スイッチの位置検出機能を実現しながら、操作体が可動電極の中央部から外れた位置で押し下げて確定スイッチ機能を実現しようとした場合でも、メンブレンスイッチが全体が撓むことで可動接点の中央部を確実に下方へ押し下げることになるから、ドーム状の可動接点に加わる荷重が変動せず、可動接点の特性に変化を生じることがないため、操作感に違和感を生じることがなく長期間に渡って確定スイッチのオン−オフが正確に行われる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[発明の実施の形態1]
最初に、この発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの構成について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの外観を示した斜視図である。図2は、同実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの不使用時の状態を示した図1のA−A断面図である。図3は、同実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの使用時の状態を示した図1のA−A断面図である。図4は、同発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの上方から見た分解斜視図である。図5は、同発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの下方から見た分解斜視図である。
多方向スライド式スイッチ1は、金属製の基盤プレート2とこの基盤プレート2と組み合わせられる金属製のハウジング部材Hとによって、その中に主要部を収容する構造を採用している。
以下、多方向スライド式スイッチ1の具体的な構成を、図面の下側の部材から順番に説明する。
基盤プレート2は、中央の円形部3から一直線上に二方向に張り出した腕部4とからなり、それぞれの腕部4には垂直方向に延びる対向した2本の鉤片5が設けられている。
基盤プレート2の上には、多方向スライド式スイッチ1の位置検出機能と確定スイッチ機能を実現するための電気回路を構成している基板ユニット6が組み込まれている。
基板ユニット6は、樹脂性フィルムに主要な電気回路が印刷されているフレキシブル基板7の一部を折り返して、下側部8を特定の回路のオン−オフを実行する確定スイッチ手段9とし、上側部10を操作部位の位置を検出するメンブレンスイッチ11とする二層構造を採用している。なお、図4及び図5では、作図の都合上、フレキシブル基板7の下側部8と上側部10との接続部を切断した状態で表示している。
フレキシブル基板7の下側部8は、基盤プレート2の中に収容される主体部12と基盤プレート2から張り出されている外部との接続部13とを有している。主体部12の上面の中央部には、中央固定電極14とこの中央固定電極14の周囲に中央固定電極14とは接続されていない円環状固定電極15が設けられている。中央固定電極14の真上には、中心部が上方に向かって凸状をしたドーム型の可動電極16が配設されている。可動電極16は、操作されていない初期状態では、底面が下方を向いて主体部12上に装着されており、その底面の端部が円環状固定電極15に当接して導通されている。そして、操作時においては、可動電極16の中央部分を下方に押し下げることにより可動電極16の下面の中央部分が中央固定電極14に当接できるようになっている。中央固定電極14及び、円環状固定電極15の上に配設された可動電極16の位置ずれ防止のため、それら全体を絶縁フィルム17で覆っている。
フレキシブル基板7の上側部10の下面には、可動電極16の頂点部に接する押圧凸部18を有する押子19が両面テープ20を介して固定されている。フレキシブル基板7の上側部10の上面には、円形の導電性材料を固着して、この円形の導電性材料の中心部21を残した状態で中心部21の周りに円環状の切り欠き溝22を形成し、円環状の切り欠き溝22から外側に導電性材料を4等分する放射状の切り欠き溝23を形成することで4個のスライド接点部24が設けられている。
また、フレキシブル基板7の上側部10の上面には、4個のスライド接点部(一方の導電体)24の周囲に円環状のスペーサ25を配置し、その上に弾性復元力を有する薄膜シート26が取り付けられている。薄膜シート26の内面には、4個のスライド接点部(一方の導電体)24の外径と同じ大きさの円形をした導電性を有する導電体(他方の導電体)27と、この導電体27の中心部にフレキシブル基板7の上側部10の上面に設けられた円形の導電性材料の中心部21と同じ大きさをした絶縁性を有する絶縁体28が設けられている。したがって、操作されない初期位置においては、フレキシブル基板7の上側部10の上面の4個のスライド接点部(一方の導電体)24及び導電性材料の中心部21と薄膜シート26の導電体27(他方の導電体)及び絶縁体28とは、所定の間隔をおいて対向配置された状態にある。
なお、この発明の実施形態では、フレキシブル基板7の上側部10の上面に円形の導電体材料の中心部21を残した状態であるが、この中央部21の有無は必要条件ではなく、絶縁体28によって操作時にフレキシブル基板7の上側部10の4個のスライド接点部24の中心部と、薄膜シート26の導電体27が電気的に絶縁されていればよい。よって、この条件を満たせば絶縁体28は絶縁体であることに限定しない。
また、フレキシブル基板7の上側部10の中央部に所定の荷重を越える垂直下方に向かう荷重が作用した場合には、フレキシブル基板7の上側部10の中央部が撓むこととなり、可動電極16の頂点部を押し下げることができるようになっている。
図6は、実施の形態1に係るフレキシブル基板の上側部に薄膜シートを組み付けた状態を示した斜視図である。
薄膜シート26の外面には、絶縁体28に対応した領域を除いた絶縁体28の周囲に環状凸部29が設けられており、環状凸部29の中心側には中心に向かって降下する斜面30が形成されている。
以上説明した基板ユニット6の主要部材であるフレキシブル基板7の下側部8、スペーサ25、薄膜シート26等は、剛性のある合成樹脂製の基盤部材31に組み付けられ、合成樹脂製の基盤部材31の外周面に設けられている凹部32に基盤プレート2の鉤片5を係合することで、組み立てが容易なものとしている。また、基盤部材31の下面には2本の下部位置決めピン33が立設されており、フレキシブル基板7の下側部8、絶縁フィルム17等に設けられている取付孔と係合することで、それぞれの位置関係が正しく保たれるようになっている。
なお、図4および図5では、薄膜シート26の上部に基盤部材31を図示しているが、これは基板ユニット6の表示を明確にするためであり、実際の組立位置は基盤部材31は確定スイッチ9と、フレキシブル基板7の上側部10の間である。
基盤部材31は基盤プレート2とほぼ同じ平面形状をしており、中央の円形部34の壁面35と腕部36の壁面37とが形成されており、腕部36の壁面37の外側には係合突起38が設けられている。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチ1によれば、環状凸部29の斜面30を押圧することによりスライド接点部(一方の導電体)24が向かい合っている他方の導電体27に接触することができ、かつ、環状凸部29の厚みは対向配置された一対の導電体24,27同士の隙間と同じ程度の僅かな寸法でよいため、メンブレンスイッチ11の位置検出機能を僅かな厚みを有する構造体で実現できる。
なお、実施の形態1では、一方の導電体であるスライド接点部24を4個としているが、この発明はこれに限らず、製造上可能な範囲で8個、10個、12個またはそれ以上にしてもよい。
次に、確定スイッチ手段9とメンブレンスイッチ11とを実現するための入力操作部100について説明する。
薄膜シート26の上部には、環状凸部29の斜面30上を水平方向にスライドするとともに薄膜シート26を押し下げることのできる操作凸部39を設けた操作体40が配置されている。
操作体40は、操作されていない初期状態において操作凸部39がメンブレンスイッチ11の中央部の絶縁体28の真上に位置するように中央に向かう弾性復元力を有する中立支持体41を介してハウジング部材Hに収容されている。
中立支持体41は、基盤プレート2とほぼ同じ平面形状をした弾性復元力を有するゴムや合成樹脂の弾性材料からなり、中央部に操作体40が嵌合する貫通孔42を有した可動部43の外周部に取付フランジ44を有している。そして、中立支持体41の取付フランジ44を基盤部材31の円形部34の壁面35の上面に取り付けることで、操作凸部39と薄膜シート26との垂直方向の正しい位置関係が決まるようになっている。
中立支持体41は、押し下げた操作体40を垂直方向の初期位置に戻すことができる弾性復元力を有しており、中立支持体41の可動部43の外周部下側には、略円環状をした金属製の停止板46が取り付けられている。
ハウジング部材Hの上部には開口部Kが設けられている。中立支持体41の外周部の取付フランジ44が基盤プレート2に載置されている基盤部材31の上面とハウジング部材Hの天板Tの下面に挟み込まれた状態でハウジング部材Hにしっかりと支持固定されている。これにより、中立支持体41の横ずれが生じることなく作動部43の弾性変形が行えるため、信頼性の高い多方向スライド式スイッチ1が提供できる。また、基盤部材31の円形部34の壁面35の上面の凹凸部と、中立支持体41の外周部下面の取付フランジ44により形成された凹凸部が、停止板46を挟み込んで密着することで、ごみの侵入を防止する効果が得られるものとなる。
図7は、実施の形態1に係る薄膜シートの上面に操作体40、停止板46、支持板45を組み付けた状態を示した斜視図である。
中立支持体41の貫通孔42に嵌合されている操作体40の操作凸部39には、操作凸部39が貫通する貫通孔を有する円形の支持板45が取り付けられている。そして、この支持板45が、操作されていない初期位置において停止板46の内面に接触することで、操作体40を垂直方向の初期位置より外側に移動不能となるように位置決めの機能を果たしている。
この支持板は薄い金属製であることが望ましい。また、この実施例では操作体40と支持板45は別体とされているが、一体成形でも構わない。
中立支持体41の貫通孔42から突出している操作体40の上端部には、操作者が指で操作できるキートップ47が嵌合固定されている。
また、基盤部材31の上面には2本の上部位置決めピン48が立設されており、フレキシブル基板7の上側部10、スペーサ25、薄膜シート26、中立支持体41に設けられている取付孔と係合することで正しい位置関係が保てるようになっている。したがって、操作凸部39、操作体40、中立支持体41、支持板45、停止板46、キートップ47からなる入力操作部100が基盤部材31に組み付けられたら、入力操作部100の上方からハウジング部材Hを被せて予めハウジング部材Hに設けられている係合孔49に基盤部材31の腕部36の壁面37の係合突起38を係合させることで、多方向スライド式スイッチ1の組立を完成することができる。
次に、この発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの使用方法について説明する。
まず、キートップ47に指を当てて操作体40を中立支持体41の弾性復元力に抗して基盤プレート2のある下方へ押し下げていくと、操作凸部39が薄膜シート26の中心部を押し下げることになり、薄膜シート26の絶縁体28がフレキシブル基板7の上側部10の上面の導電性材料の中心部21に接触するが、導電性材料の中心部21は円環状の切り欠き溝22によって他の接点や電極と電気的に遮断されており、また絶縁体28で分離されているため、この状態では何らスイッチ機能は実現されない。
そこで、さらに操作体40を基盤プレート2のある下方へ押し下げていくと、フレキシブル基板7の上側部10の中央部が下方へ撓んでいくことになり、フレキシブル基板7の上側部10の下面に設けた押子19の押圧凸部18が可動電極16の頂点部を押し下げることができ、最終的に可動電極16の下面の中央部分が中央固定電極14に当接することになり、特定の回路のオン−オフを実行する確定スイッチ手段9が機能することになる。
また、キートップ47に指を当てて操作体40を中立支持体41の弾性復元力に抗して水平方向にスライドしていくと、操作凸部39が薄膜シート26の上面に設けた環状凸部29の中心側の斜面30を移動して環状凸部29の最高部に接触することになる。すると、操作体40に設けられた支持板45が停止板46によって操作体40のスライド方向に対する垂直方向外側に移動できないため、操作凸部39のスライド動作によって環状凸部29が押し下げられ、薄膜シート26の内面の導電体27とフレキシブル基板7の上側部10の上面の4個のスライド接点部24の一部と接触することになる(図3参照のこと)。これにより、押し下げられた薄膜シート26の内面の導電体27と接触したスライド接点部24との位置関係を電気的に読み取ることで、操作部位の位置を検出するメンブレンスイッチ11の機能が実現される。
なお、一対の導電体24と27が接触する位置は環状凸部29の斜面30の最高部(環状凸部29の上面と斜面30との交点)の位置に操作凸部39の端部が乗り上げる位置が望ましいとされ、必要な仕様に応じて斜面30の最高部の位置を変えることによってスライド量を調整することができるため、製品の厚みを変更することなくスライド量の仕様変更に応じることができる。
次に、キートップ47を外側にスライドさせていた指をキートップ47から外すと、キートップ47が取り付けられている操作体40が中立支持体41の弾性復元力によって初期の中立位置(中央部)に戻ることになる。また、中立支持体41の外周部の取付フランジ44がハウジング部材Hの内部に支持固定されているので、操作体40が中立位置に戻る動作が従来より安定し、今まで以上に迅速なスライド操作を実現できることになる。
また、キートップ47に指を当てて操作体40を中立支持体41の弾性復元力に抗して水平方向にスライドして目的とする位置で操作部位の位置を検出するメンブレンスイッチ11の機能が実現した後、その位置でキートップ47に指を当てて操作体40を中立支持体41の弾性復元力に抗して基盤プレート2のある下方へ押し下げていくと、中心部から外れた位置であってもフレキシブル基板7の上側部10の中央部にある押子19の押圧凸部18が可動電極16の頂点部を確実に押し下げることができるため、可動電極16の下面の中央部分が中央固定電極14に当接して、特定の回路のオン−オフを実行する確定スイッチ手段9の機能も円滑に実現することができる。
また、支持板45と停止板46とで操作凸部39が垂直上方に移動できないようになっているため、操作体40を水平方向に移動することで操作凸部39が環状凸部29の斜面30を移動することで環状凸部29を徐々に押し下げて薄膜シート26の内面の導電体27とフレキシブル基板7の上側部10の接点部24を接触させることになるから、スライド操作が同一平面上のスライド動作のみでメンブレンスイッチ11の位置検出機能を円滑に実現でき、結果として操作者に違和感を与えることがない。
操作凸部39はスライド時に環状凸部29の傾斜の緩やかな斜面30と接することによって起こる薄膜シート26の下方への動作で一方の導電体24を他方の導電体27に接触させることができるから、従来のように摩擦低減用シートを用いなくても耐久性を向上させることができ、かつその動きが円滑に行われる。また、操作凸部39の端部が斜面30の最高部に乗り上げる位置が望ましいとされ、支持板45がその位置で中立支持体41の取付フランジ44の内側に当接する長さとすることで、従来のように、操作凸部39が環状凸部29を必要以上に乗り越えることがないから、操作凸部39と環状凸部29との摩擦力を低減させるために環状凸部29の表面に摩擦低減用シートを貼り付けるといったが必要がなく、取り付け作業の手間が不要となる。
操作凸部39及び環状凸部29の十分な耐久性が維持され、環状凸部29の厚みは対向配置された一対の導電体24と27の隙間より僅かに大きい寸法であれば確実に導電体24と27を接触させることができるから、メンブレンスイッチ11の位置検出機能を僅かな厚みの構造体にて実現できる。
この発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの外観を示した斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの外観を示した平面図である。 同実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの不使用時の状態を示した図1BのA−A断面図である。 同実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの使用時の状態を示した図1BのA−A断面図である。 同発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの上方から見た分解斜視図である。 同発明の実施の形態1に係る多方向スライド式スイッチの下方から見た分解斜視図である。 同発明の実施の形態1に係るフレキシブル基板の上側部に薄膜シートを組み付けた状態を示した斜視図である。 同発明の実施の形態1に係る薄膜シートの上面に操作体を組み付けた状態を示した斜視図である。 従来の多方向スライド式スイッチの第一例を示した要部断面の斜視図である。 従来の多方向スライド式スイッチの第二例を示した不使用時の要部断面図である。 従来の多方向スライド式スイッチの第二例を示した使用時の要部断面図である。
符号の説明
1 多方向スライド式スイッチ
2 基盤プレート
5 鉤片
6 基板ユニット
7 フレキスブル基板
8 下側部
9 確定スイッチ手段
10 上側部
11 メンブレンスイッチ
13 接続部
14 中央固定電極
15 円環状固定電極
16 可動電極
18 押圧凸部
19 押子
21 中心部
24 スライド接点(一方の導電体)
26 薄膜シート
27 他方の導電体
28 絶縁体
29 環状凸部
30 斜面
31 基盤部材
32 凹部
33 下部位置決めピン
38 係合突起
39 操作凸部
40 操作体
41 中立支持体
44 取付フランジ
45 支持板
46 停止板
47 キートップ
H ハウジング部材
K 開口部
T 天板

Claims (4)

  1. 入力操作を行うためのキートップと、操作されていない初期位置において所定の間隔を置いて対向配置された導電体を具備するメンブレンスイッチと、該メンブレンスイッチを収容するハウジング部材とを有する多方向スライド式スイッチにおいて、
    前記の一方の導電体は弾性復元力を有する薄膜シートの内面に設けられており、前記一方のもしくは他方の導電体のいずれかの中央部に絶縁体を配置し、該絶縁体が操作時に前記一方もしくは前記他方の導電体のいずれかと接触できるようにするとともに、前記薄膜シートの外面には、前記絶縁体に対応した領域を除いた位置に前記絶縁体を囲む中心に向かって下降する斜面が形成されている環状凸部が設けられており、前記メンブレンスイッチの上部には、前記キートップの下部に設けられている操作凸部が前記環状凸部の斜面域内を外側に向かってスライドすることで前記環状凸部を介して前記薄膜シートを押し下げることができるとともに、操作されていない初期状態において前記操作凸部が前記絶縁体の真上に位置するように中央に向かう弾性復元力を有する中立支持体を備え、前記ハウジング部材の上部には開口部を有し、前記中立支持体の外周部が前記ハウジング部材の内部に支持固定され、前記中立支持体の弾性変形する可動部が前記ハウジング部材の開口部から露出していることを特徴とする多方向スライド式スイッチ。
  2. 前記中立支持体は押し下げた操作体を垂直方向の初期位置に戻すことができる弾性復元力を有しており、前記中立支持体の内側には前記操作凸部が貫通する略円環状の支持板が配置され、操作されていない初期位置において前記支持板の外面に接触することで前記操作体をその垂直方向の初期位置より外側に移動不能とする停止板を前記中立支持体の内側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の多方向スライド式スイッチ。
  3. 前記ハウジング部材の内側底面部に収容されるフレキシブル基板の表面に、中央固定電極と、該中央固定電極とは接続されていない円環状固定電極とが設けられ、中心部が上方に向かって凸状をしたドーム型の可動電極が前記円環状固定電極に装着されており、初期状態では前記可動電極は、その底面の端部が円環状固定電極に当接して導通されており、操作時において前記可動電極の中央部分を下方に押し下げることにより前記可動電極の下面の中央部分が前記中央固定電極に当接して前記円環状固定電極と導通できるようにした確定スイッチ手段が前記メンブレンスイッチの下方中央部に設けられており、前記絶縁体に対応した前記薄膜シートの中央部を押し下げることで、前記メンブレンスイッチの中央部が下方に撓んで前記可動電極の中央部を下方へ押し下げることができるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の多方向スライド式スイッチ。
  4. 前記メンブレンスイッチの下面中央部には前記可動電極の中央部に接触する押圧凸部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の多方向スライド式スイッチ。
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