JP4936471B2 - 引込機構 - Google Patents

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Description

本発明は、固定体に対する可動体の移動操作を助ける引込機構のうち、固定体及び可動体の一方に取り付けられる引込本体と、他方に取り付けられて引込本体の係合手段と係脱する被係合手段と、係合手段及び被係合手段の係合状態で付勢手段に蓄積された付勢力により可動体を引き込むようにした引込機構に関する。
図16は特許文献1に開示されている構造を示し、符号21は固定体側開口部の枠上辺に取り付けられる引戸クローザ(引込本体)であり、符号3は可動体である引戸側に設けられる係合ピン(被係合手段)である。この引戸クローザ21は、ケース22と、フック体(係合手段)36と、付勢ばね35等からなる。ケース22は、矩形容器状をなし、一端側から長手方向に延びている係合溝部25と、摺動溝部31(直線溝部32及び直線溝部32の一端側で折り曲げられている回動溝部33からなる)とを形成している。フック体36は、係合ピン3を係脱する保持凹部46と、摺動溝部31に嵌合する係合凸部44,45とを形成している。付勢ばね35は、一端をフック体36に係止し、他端をケース22側に係止した状態で、フック体36を摺動溝部31の他端側へ付勢しており、引戸が閉位置から開方向へ摺動される過程で付勢力を蓄積する。係合ピン3は、引戸の上端面に対し自動復帰機構4を介してプレート5の摺動孔8に沿って揺動可能、かつ不図示の付勢力で復帰可能に取り付けられている。
以上の引込機構では、引戸の閉操作によって同(a)のごとく係合ピン3を引込本体21へ向けて移動させる。すると、係合ピン3は、係合溝部25に嵌合され、この係合溝部25に沿って摺動した後、同(b)の図ごとくフック体側保持凹部46と係合して保持される。この過程において、フック体36は、係合凸部44が摺動溝部31の回動溝部33に案内されながら、係合凸部45を中心として回転して待機姿勢から引込姿勢に変化した後、直線溝部32に嵌合する。この嵌合により、フック体36は、係合ピン3を係合した状態で、付勢ばね35の付勢力にてケース22の後端側へと摺動されて引き込みを完了させる。また、この状態から、引戸の開操作によって、係合ピン3がフック体36と共にケース22の前端側へ摺動され、付勢ばね35に付勢力を蓄積する。更に引戸が開操作されると、フック体36は、自動復帰機構4を介した係合ピン3の復帰作動により、係合凸部44が直線溝部32から回動溝部33へ移行されて同(a)の待機姿勢へと切り換えられる。
特開2005−290769号公報
以上のような引込機構は、引戸に限られず引出体であっても同様に適用可能であり、例えば、引戸や引出体が閉操作されるとき、途中から付勢手段の付勢力により閉位置まで自動的に切り換えられることから、引戸の不完全な閉状態の発生を確実に解消できる。しかしながら、この引込機構では、フック体が摺動溝部のうち、回動溝部から直線溝部に回転されるよう付勢ばねが設けられているが、位置ずれや振動等によりフック体側の係合凸部が回動溝部に移行する手前で、フック体と係合ピンとの係合が外れ、フック体が蓄えられた付勢力で引き込み方向へ移動するという誤作動を生じ易かった。
本発明は、可動体を途中から付勢力で引き込む引込機構として、特に、上記したような誤作動を解消してスペース効率の高い引込機構を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明は、固定体及び該固定体に移動可能に配置される可動体のいずれか一方に取り付けられる係合手段を有した引込本体と、他方に取り付けられて前記可動体の所定の移動位置にて前記係合手段と係脱する被係合手段とを備え、前記可動体が前記係合手段及び被係合手段の係合状態で付勢力により移動可能となる引込機構において、次の(a)〜(c)を備えたことを特徴としている。
(a)前記引込本体は、ケースと、前記ケースに移動可能に収納されて前記係合手段を有したアームと、前記アームを引き込み方向へ付勢する付勢手段とを有し、
(b)前記ケースは、前記アームの一端側を嵌合した状態で該アームの相対位置を移動させるための第一移動部分、及び該第一移動部分から下側へ屈曲されて前記付勢手段の付勢力を保持可能にするための待受保持部からなる案内溝と、前記アームの他端側を嵌合した状態で該アームの回動及び移動を許容する第二移動部分とを有し、
(c)前記アームは、前記係合手段及び被係合手段の係合により、一端側が前記待受保持部から係止解除されて前記付勢手段の付勢力により前記第一移動部分に沿って移動されると共に、逆方向への移動時には前記係合手段及び被係合手段の係合を保って前記付勢手段に付勢力を蓄積し、一端側が前記第一移動部分から前記待受保持部に達する。
以上の本発明において、固定体は引出体用収納本体や引戸用枠本体などが含まれる。可動体は、引出体や引戸などであり、固定体に対し往復移動される関係であればよい。係合手段及び被係合手段は、固定体と可動体とに対応して取り付けられて、固定体に対する可動体の所定の移動位置(例えば、可動体が引出体であれば、該引出体の押入途中)で係合して、付勢手段に蓄積された付勢力により可動体を引込可能にする関係であればよい。
以上の本発明は次のように具体化されることがより好ましい。
(1)請求項1において、前記係合手段及び被係合手段は、互いに係脱する軸部及び軸受部、又は、互いに係脱する軸受部及び軸部からなることを特徴としている(請求項2)。
(2)請求項1又は2において、前記付勢手段は、付勢方向が前記アームの両端部を結ぶ線よりも前記待受保持部と同じ下方になるよう設定されていることを特徴としている(請求項3)。
(3)請求項1から3の何れかにおいて、前記第二移動部分は、前記ケースに対して摺動可能に設けられたスライダーであることを特徴としている(請求項4)。
(4)請求項1から3の何れかにおいて、前記第二移動部分は、前記ケースに設けられて前記アームの移動方向に延びている溝又は長孔であることを特徴としている(請求項5)。
(5)請求項1から3の何れかにおいて、前記第二移動部分は、前記ケースへの取付部を支点として回転可能に取り付けられたリンク部材であることを特徴としている(請求項6)。
(6)請求項1から6の何れかにおいて、前記ケースに設けられて前記アームの移動速度を制動する制動手段を有していることを特徴としている(請求項7)。
(7)前記ケースに設けられて前記アームの移動速度を制動するシリンダー及びロッドを有したピストン式ダンパーを備え、該ダンパーは前記ロッドに当接もしくは接続されると共に前記リンク部材の両端間に連結された連接部材を介して制動することを特徴としている(請求項8)。
請求項1の発明では、ケースがアームの一端側を嵌合した状態で移動させるための第
一移動部分及び待受保持部からなる案内溝と共に、アームの他端側を嵌合した状態で回動したりアームの移動を許容する第二移動部分とを有している。そして、この作動では、形態例に示したように、アームが係合手段及び被係合手段の係合状態で、アーム一端側が第一移動部分から屈曲した待受保持部に入って係止される。この係止状態への切り換えは、アームが第二移動部分に嵌合されているアーム他端側を支点に回動して一端側を待受保持部側へ移行するためアームに対する付勢手段の付勢方向を下向きにするだけで確実に係止可能となる。よって、この引込機構では、特許文献1と比較して、付勢力蓄積状態を安定保持でき、それにより誤作動の発生を解消できる。
請求項2の発明では、係合手段及び被係合手段が互いに係脱する軸部か軸受部からなるため実施容易となる。これに対し、請求項3の発明では、付勢手段の付勢方向が前記アームの両端部を結ぶ線よりも前記待受保持部と同じ下方であるためアーム一端側を待受保持部に確実に移行さるようにする。
請求項4の発明では、第二移動部分がケースに対して摺動可能に設けられたスライダーであることから、アーム他端側を安定した状態で移動されるようにすると共に、形態例のごとく該スライダーを利用して回転式ダンパーやピストン式ダンパーを付設し易くなる。これに対し、請求項5の発明では、第二移動部分がケースに設けられた溝又は長孔であるため簡易化が図られる。また、請求項6の発明では、第二移動部分がケースに対し取付部を支点として回転可能なリンク部材であり、例えば請求項8のような展開が可能となる。
請求項7の発明では、アームの移動速度が制動手段により制動されるため、可動体が付勢力により引き込まれるときに緩やかに移動されるようにし、それにより可動体の跳ね返りを防いだり高級感を付与できるようにする。これに対し、請求項8の発明では、ピストン式ダンパーを構成しているロッドのストロークを抑えて制動できる。
本発明の形態例を図面を参照しながら説明する。図1は引込本体と被係合手段との関係を示し、図2〜図4は引込本体の構成及び作動特徴を示し、図5は被係合手段の構成及び作動特徴を示し、図6〜図9は使用例を示している。また、図10と図11は第1変形例を示し、図12〜図14は第2変形例を示し、図15は第3変形例を示している。なお、各図では作図上一部を省略したり簡略化している。以下の説明では、機構特徴、引込本体、被係合手段、使用例、作動、第1変形例、第2変形例、第3変形例の順に詳述する。
(機構特徴)形態の引込機構は、例えば、用途が引出体8を収納本体9に出し入れる場合であれば、収納本体9及び該収納本体9に移動可能に支持される引出体8のいずれか一方に取り付けられる係合手段としての軸部33及び引出体8の移動過程で付勢力を蓄積可能な付勢手段であるコイルばねSとを有した引込本体Aと、他方に取り付けられて引出体8の所定の移動位置にて軸部33と係脱する軸受部材5を有した被係合手段Bとを備え、軸部33と軸受部材5とが係合した状態でコイルばねSに蓄積された付勢力により引出体8を引き込むものである。
(引込本体)この引込本体Aは、図1〜図4に示されるように、概略矩形状のケース1と、ケース1に摺動可能に配置されているスライダー2と、スライダー2に連結されているアーム3と、上記したコイルばねSと、スライダー2及びアーム3の移動を制動する制動手段6とを備えている。このうち、制動手段6は、ピストン式ダンパー34及び回転式ダンパー37で構成されている。ピストン式ダンパー34は、シリンダー35及び該シリンダーに緩やかに出没されるピストンロッド36を有し、ピストンロッド36がシリンダー35に対し緩やかに駆動する構成である。回転式ダンパー37は、ケース38と、該ケース内の作動油等で制動される軸及び該軸に装着されたギア39を有している構成である。但し、制動手段6は省略したり、ダンパー34,35の一方だけ使用したり、逆にダンパー37を複数用いることも可能である。
ケース1は、前後方向に細長くなっており、内空間が正面10及び背面11と、上下面12,13と、一端面14とで概略区画されており、他端面を開口している。正面10には、ピストン式ダンパーのシリンダー35を係合規制する支持溝10aと、ダンパー用取付孔10cと、アーム3に設けられた軸部33と嵌合する案内溝15とが設けられている。取付孔10cには、ダンパー37がそのケース38を係合固定した状態に取り付けられる。案内溝15は、一端面14の手前から水平に延びる第一移動部分15a及び該第一移動部分の端部から下側へ屈曲した待受保持部15bからなる。正面10及び背面11には、スライダー2をガイドするガイド溝10b,11bが対向して設けられている。背面11には、ガイド溝11b以外に、凹状格納部11aと、案内溝15と対向する箇所を欠如した略矩形の開口部11cと、開口部11cの下内面に突出したばね用掛止部18とが設けられている。格納部11aには、ダンパー34がそのシリンダー35を係合固定した状態に取り付けられる。
上面12には、略中間から一端面14側に向けて延びている断面コ形状のガイド溝16が設けられている。このガイド溝16は、上面12に立設された縦壁17aと、該縦壁17aに突設されて上面12と対向している横壁17bと、一端面14側あって横壁17b及び上面12の各端部を接続している立壁17cとで区画されている。また、溝出入口部分16aは、それよりも奥側の溝部分16bよりも幅広つまり上下間隔が大きく形成されている。更に、溝出入口部分16aにおいて、上面12及び横壁17bの対向部は溝部分16bに近づくほど上下間隔を狭くなるテーパー面となっている。符号19は取付部である。
スライダー2は、全体が両側面20及び上下面21,22並びに対向した端面23で概略区画される細長い板状をなし、両側面20にそれぞれ突設されてケース側ガイド溝10b,11bに嵌合する複数の凸部24と、一方の端面23から他方の途中に向けて延設されて上記ピストンロッド36を挿通する挿通孔25と、両側面20に開設されて挿通孔26の先端を横切っている係止用小開口26と、上面21にあって一方端面23より他方の少し手前まで連続して設けられたラック27及びラック27と端面23の間に立設された略U形支持部28とを有している。
アーム3は、全体が緩い弓形に形成されており、他端部30がスライダー側支持部28に回動自在に枢支され、一端部32が案内溝15に嵌合される軸部31b(図1を参照)を有している。すなわち、他端部30は、略コ形をなし、該コ形の両片部間に設けられた連結軸31a(図3を参照)を有し、スライダー側支持部28に対し該連結軸31aをU形内に嵌合した状態で連結される。一端部32は、側面に突出した前記軸部31bと、軸部31bの先端に一回り径大で案内溝15から抜けないようにする鍔部32aと、鍔部32aの外面に突出した軸部33とを同軸線上に形成している。また、他端部30の手前には、ばね用掛止部3aが下向きに突設されている。
以上のスライダー2及びアーム3並びにコイルばねSは、次のような手順にてケース1に組み込まれる。まず、スライダー2は、ケース1に対して一端面14と対向している他端面の開口からケース内に入れられると共に、両側の凸部24がガイド溝10b,11bに嵌合されることで該ガイド溝に沿って水平に摺動される。この場合、格納部11a内に装着されているダンパー側ピストンロッド36は、スライダー側挿入孔25に挿入され、かつ、小開口26に突出している先端にキャップ状止め具36aが装着されることでスライダー2に連結される。また、取付孔10cに装着されているダンパー37は、ギア39がスライダー側のラック27と噛み合わせられる。このため、スライダー2は、ピストン式ダンパー34及び回転式ダンパー37により制動されながら摺動されることになる。
また、アーム3は、図4のごとく他端部30の連結軸31aがスライダー側の支持部28に嵌合され、かつ、一端部32の軸部31bが案内溝15に挿通された状態でケース1内に組み込まれる。その際、一端部32は、径大の鍔部32aが第一移動部分15aの端部に少し大きく設けられた逃げ孔を利用して案内溝15に挿通されることで、ケース1に対し抜け止め状態に配置される。この状態では軸部33が案内溝15から水平に突出されている。次に、コイルばねSは、一端がケース側掛止部18に係止され、他端がアーム側掛止部3aにが係止される。これにより、引込本体Aが完成される。ここでのコイルばねSは、待受保持部15b側付近の掛止部18とアーム3の他端部30b側との間に配置され、かつ、付勢方向がアーム3の一端部32と他端部30とを結ぶ線よりも下方になるよう設定されている。
(被係合手段)この被係合手段Bは、図1及び図5に示されるように、板状の保持部材4と、保持部材4に所定上下寸法だけ移動可能に支持された軸受部材5とを備えている。このうち、保持部材4は、背面側に設けられた上下に長い矩形の凹部40と、凹部40内の上下部及び左右部を除いて表裏貫通した矩形の開口41と、凹部40内の上一側部分を欠如し凹部40内から外へ通じている逃げ部42と、複数箇所に設けられた取付孔43とを有している。
軸受部材5は、凹部40に対応した板部50と、板部50の表面側に突設されて開口41から正面側に突出配置される上軸受部51及び下軸受部52と、上軸受部51に上下動可能に組み込まれた爪部材45とを有している。板部50は、一方側面の上側に上記したガイド溝16に嵌合する突起53を形成しており、凹部40内に上下方向へ移動可能に配置されたとき、突起53も逃げ部42から外へ突出した状態で上下動される。上軸受部51及び下軸受部52は、開口41から板部50の正面側へ上下動可能に突出された状態で、上軸受部51の両外側面に設けられた爪55を介して抜け止めされる。下軸受部52は、下に行くほど低くなるテーパーに形成されて、上記係止状態の軸部33に当たったとき、被係合手段Bの前進移動によって軸部33を前記テーパー作用により待受保持部15bより第一移動部分15aに逃がす。
これに対し、上軸受部51は、突出先端側が下部及び端面の一部54を開口した空洞部となっている。そして、該空洞部には、両内側面に爪部材45を案内するガイドリブ56が対向して設けられている。すなわち、爪部材45は、図5(b),(d)のごとく、先端が傾斜面に形成されると共に、両側に設けられた縦溝45aと、上側に突設された弾性片部46を有している。そして、爪部材45は、各縦溝45aを対応するガイドリブ56に嵌合し、かつ、片部46を前記空洞部の内上面に当接した状態に配置されることにより、通常は片部46を介して同図の突出状態に付勢されている。上向きの応力を受けると、片部46の弾性力に抗して没方向へ一旦逃げた後、応力がなくなると再び突出状態となる。
(使用例)図6(及び図1中、右上に示された部分)は以上の引込機構を引出体8の引き込みに適用した一例である。この配置では、引込本体Aが収納本体9の内側面に取り付けられると共に、被係合手段Bが引出体8の後端面8bに取り付けられている。この場合、引込本体Aは取付部19及びねじ等を使用して固着される。被係合手段Bは、取付孔43及びねじ等を使用して固着されるが、その際、突起53が引込本体Aのガイド溝16に対応して、引出体側面8aから突出するよう位置決めされる。なお、他の配置としては、引込本体Aを引出体8側に取り付け、それに対応して被係合手段Bを収納本体9側に取り付けることも可能である。また、引込本体A及び被係合手段Bは、可動体を2組使用して引き込むこともあるが、そのような場合、引出体8であればもう一方は上記形態に対し左右対称形となる。
(作動)以上の引込機構の作動を図3と図4、及び図7〜図9を参照しながら詳述する。なお、図7〜図9では、図6の使用例を想定して主な作動を示したものであり、各部材の関係を明らかにするため簡略化したり模式化されている。
(1)まず、引込本体Aの作動特徴は、コイルばねSが図3のごとく付勢力を蓄積した付勢力蓄積状態と、コイルばねSが図4のごとく付勢力を解放した付勢力解放状態ないしは引込状態とに切り換えられる。付勢力蓄積状態において、コイルばねSはアーム3の摺動を介して付勢力を最大まで蓄積している。アーム3は軸部31bを待受保持部15bに係止している。ダンパー34はピストンロッド36がシリンダー35から大きく引き出されている。そして、付勢力蓄積状態から、軸部31bが待受保持部15bから係止解除されて第一移動部分15aに逃がされると、軸部33、アーム3、スライダー2がコイルばねSの付勢力で一体として第一移動部分15aに沿って摺動される。この係止解除は、後述する軸部33に対する被係合手段Bの係合を伴って行われる。係止解除されると、被係合手段Bは、軸部33と軸受部材5との係合状態を保ってアーム3と連動して摺動、つまり上記ダンパー34,37で制動されながら自動的に引き込まれる。この引込機構では、付勢力解放状態ないしは引込完了状態において、コイルばねSはアーム3の摺動を介して付勢力を解放ないしは付勢力を最小にしている。アーム3は軸部31bを第一移動部分15aの適宜な箇所に配置している。ダンパー34はピストンロッド36をシリンダー35に最も没した状態となっている。
(2)図7は、被係合手段Bが引込本体Aに係合する前段階で、互いの係合位置関係をガイド手段7により矯正する作動を示している。これは、図6の使用例だと、例えば、引出体8の積載量や収納荷重の変化により、軸受部材5を構成している上軸受部51に配置された爪部材45及び下軸受部52と、引込本体Aの軸部33との相対位置が変化し、爪部材45及び下軸受部52と軸部33とが正常に係合されなくという問題をガイド手段7により解消する。すなわち、このガイド手段7は、図7(b)のごとく被係合手段Bが引込本体Aに接近されると、(ア)軸受部側突起53がケース側ガイド溝16に対し嵌合した状態で摺動されるため軸受部材5(下軸受部52及び爪部材45)と軸部33とが正確に位置出しされること、(イ)突起53がガイド溝16のうち幅広の溝出入口部分16aで受け入れられて幅細の溝部分16bにセンタリングされながら移行されるため軸受部材5(下軸受部52及び爪部材45)と軸部33との溝幅方向つまり上下位置が変化していても効率よく修正されること、(ウ)軸受部材5(下軸受部52及び爪部材45)が保持部材4に対し所定寸法だけ移動可能に支持されていることから該許容された移動範囲内で位置を変更して軸部33に対して最適位置に調整されること、それらの作動により前記相対位置の変化を効率よく確実に吸収し誤作動をなくする。
(3)図8は、被係合手段Bが引込本体Aに係合して付勢力により引き込まれるときの引込作動を示している。すなわち、この引込機構では、被係合手段Bが図8(a)のごとく引込本体Aに接近されると、まず、軸受部材側爪部材45が上記した片部46の付勢に抗して上へ動いて軸部33を通過し、同時に軸部33が下軸受部52のテーパー形状により上又は斜め上方向へ押されることで待受保持部15bから第一移動部分15aに逃がされて係止解除される。この係止解除は、アーム3が他端部側軸部31aを支点に回動して一端部32を上方向へ変位する。これにより、被係合手段Bは、図8(b)のごとく軸受部材5(下軸受部52及び爪部材45)と軸部33との係合を保って、アーム3及びスライダー2がコイルばねSの付勢力により摺動され、引出体等の可動体がその摺動に連動して引き込まれる。これは、上記図6の使用例だと、引出体8が押し入れられる途中からコイルばねSに蓄積された付勢力により自動的に最終の押入位置まで(制動手段6により制動されながら)引き込まれるようにし、それにより引出体8を勢いよく押し込めるときの跳ね返りを防いだり引出体8の不完全な押入状態の発生を防ぐ。
(4)図9は、引出体8等の可動体が図8(b)の引き込まれた状態から再び引き出し方向へ移動されて前記係合を解除するときの作動を示している。すなわち、この引込機構では、被係合手段Bが再び図9(a)のごとく引込本体Aから離れる方向へ移動される過程において、まず、軸部33が軸受部材5(下軸受部52及び爪部材45)と係合した状態で、第一移動部分15aから一段低くなった待受保持部15b上にくると、爪部材45で押されて待受保持部15bに入って係止される。この係止状態への切り換えは、アーム3が他端部側軸部31aを支点に回動して一端部側軸部31bを待受保持部15b側である下方向へ変位すること、コイルばねSの付勢方向がアーム3の両端部を結ぶ線よりも待受保持部15bと同じ下方向であること、アーム3がその付勢力の一部で軸部31bを待受保持部15b側へ変位するよう押圧されていること、等により軸部31bが待受保持部15bに確実に係止される。その結果、この引込機構では、特許文献1と比較して付勢力蓄積状態を常に安定保持でき、それにより誤作動の発生を解消できる。加えて、待受保持部15bの溝深さを浅くすることも可能となり、それにより高さ方向のスペースを抑えてコンパクト化も図り易くなる。なお、この引出機構では、軸部33が下軸受部52及び爪部材45と係合した状態で、被係合手段Bが引出体8等の引き出し操作により図8(b)から図9(a)の箇所まで移動されると、軸部33つまりアーム3及びスライダー2も連動して同方向へ移動されるためコイルばねSに付勢力を蓄積することになる。勿論、この付勢力蓄積は、被係合手段Bの軸受部材5(下軸受部52及び爪部材45)が軸部33と係合解除されるまでである。すなわち、軸部31bが待受保持部15aに係止した後、被係合手段Bは図9(b)のごとく軸受部を構成している下軸受部52及び爪部材45が軸部33との係合を解除し、単独で操作方向へ移動されることになる。
(第1変形例)図10及び図11の第1変形例は上記形態を簡略化した一例である。この説明では、上記形態と同一部材及び作用的に同じ部位に同じ符号を付し、変更した構成だけ述べて重複した記載を極力省く。
この引出機構では、上記引込本体Aの構成部材のうち、スライダー2及び回転式ダンパー6が省略されている。すなわち、この引込本体Aは、ケース1と、軸部33を有したアーム3と、付勢手段としてのコイルばねSと、アーム3の移動を制動するピストン式ダンパー34とを備えている。
ケース1は、前後方向に細長くなっており、内空間が正面10及び背面11と、上下面12,13と、一端面14とで概略区画されており、他端面を開口している。正面10及び背面11には、第二移動部分としての溝又は長孔10e,11eが対向して設けられている。各長孔10e,11eは、案内溝15の第一移動部分15aとほぼ同じ長さの直線状で、アーム3の移動方向に延びている。アーム3の他端部30は、略コ形をなし、該コ形の両片部間に設けられた上記した連結軸31aと共に、コ形の両片部外面に突設された軸部31cを有している。そして、アーム他端部30は、両側の軸部31cが対応する長孔10e,11eに嵌合されており、該嵌合状態でアーム3の回動及び移動を許容するようになっている。
また、ケース1には、ピストン式ダンパー34のシリンダー35が長孔10e,11eとケース他端面との間に装着可能となっている。そして、ダンパー34は、シリンダー35がケース1に対して後端をケース外へ突出した状態に装着されると共に、ピストンロッド36が前記した連結軸31aに設けられた不図示の貫通孔に挿入され、かつ、該貫通孔から突出した先端にキャップ状止め具36bが装着されることでアーム他端部30に連結されている。以上の引込機構でも上記形態と同様に作動すると共に、スライダー2が省略される分だけ簡略化されることになる。
(第2変形例)図12〜図14の第2変形例は上記係合手段を軸部から軸受部構成に変更し、逆に被係合手段Bを軸受部から軸部構成に変更した一例である。また、この変形例では上記したガイド手段7が省略されている。この説明では、上記形態及び第1変形例と同一部材及び作用的に同じ部位に同じ符号を付し、変更した構成についてだけ詳述する。
この引出機構では、上記したアーム一端側の軸部33に代えて軸受部133とし、被係合部Bがその軸受部133に係脱される軸部140を有する構成としたものである。すなわち、軸受部133は、上記したアーム一端部側の軸部31b或いは鍔部32に連結した状態に設けられ、軸部140を係脱可能な略コ形状となっている。軸受部133の形状は、コ形状上片部134a内面が先端に行くほど高くなるテーパーに形成されると共に、コ形状下片部の先端に設けられた上向きの抜止用突起134bを有している。
これに対し、被係合部Bは、軸部140、保持部材142及びベース143などを有している。軸部140は、保持部材142に対し付勢ばね141の付勢力に抗して突出寸法を変位可能に支持されていると共に、ベース143に対し保持部材142を所定寸法だけ移動可能に支持されている。ここで、軸部140は鋼材であり、支持部150に突設されている。支持部150は、両側面に設けられた係止爪150aと、軸部140を突出している側と反対側を凹状に形成した穴部150bとを有している。保持部材142は概略T形であり、支持部150を摺動自在に配置する保持穴を形成していると共に、両側面にそれぞれ設けられているガイド孔142a及び凸部142bを有している。両側のガイド孔142aは、前後方向に延び、支持部150が穴部150bに付勢ばね141を配置した状態で保持部材142の保持穴に挿入されたとき、係止爪150aと嵌合することで支持部150を摺動自在に抜け止めする。凸部142bは、前側でガイド孔142aを挟んだ上下に設けられている。
ベース143は、板部144及び板部144の片側に設けられた張出部146を一体に有している。板部144と張出部146の間は、保持空間147が区画形成され、保持空間147の奥側が側壁148で閉じられている。板部144及び張出部146には、上下に延びる規制溝144a及び146bが対向して設けられると共に、左右に延びる対の凹部145及び凹部146aが対向して設けられている。凹部145及び凹部146aは、規制溝144a及び146bに通じており、各凸部142bを嵌合した状態で規制溝144a及び146bまで誘導可能にする。側壁148には長孔149が設けられている。以上のベース143には、保持部材142が軸部140を組み付けた状態で、各凸部142bを凹部145及び凹部146aに嵌合して保持空間147内へ移動されると、軸部140が長孔149から外へ突出され、かつ各凸部142bが凹部145及び凹部146aから規制溝144a及び146bに嵌合される。これにより、保持部材142は、軸部140をその突出寸法を付勢力に抗して可変可能に支持し、また、ベース143に対して各凸部142bを規制溝144a及び146bに摺動可能に嵌合した状態に支持されて、軸部140が長孔149に対し孔寸法に応じた距離だけ上下に移動可能となる。符号144bと144cはベース143に付設された取付孔である。
以上の引込機構において、図12(a)は図8(a)に対応し、図12(b)は図8(b)に対応している。すなわち、図12(a)は、被係合手段Bの軸部140が引込本体Aの軸受部133に係合する直前の状態を示している。この引込機構では、被係合手段Bの軸部140が軸受部133に接近されると、軸部140が軸受部側上片部134aの内側テーパー面に当たる。すると、軸部140は、上片部134aのテーパー面から上向きの応力を受けて、保持部材42を介して長孔149に対し所定寸法だけ上方へ移行し、それにより図12(b)のように軸受部133のコ形内に係合する。同時に、上記したアーム一端側の軸部33(不図示)が待受保持部15bから第一移動部分15aに逃がされて係止解除される。これにより、被係合手段Bは、図12(b)のごとく軸受部133と軸部140との係合を保って、アーム3がコイルばねSの付勢力により摺動され、引出体等の可動体がその摺動に連動して引き込まれる。また、引出体等の可動体が図12(b)の引き込まれた状態から再び引き出し方向へ移動される過程において、軸部140は軸受部133と係合した状態で、第一移動部分15aから一段低くなった待受保持部15b上にくると、保持部材42を介して長孔149に対し所定寸法だけ下方へ移行されて係合解除されることになる。
(第3変形例)図15の第3変形例は第二移動部分の構成及びピストン式ダンパーとの関係を変更した例である。この説明では、上記形態及び第1変形例や第2変形例と同一部材及び作用的に同じ部位に同じ符号を付し、変更した構成についてだけ詳述する。
この引出機構では、上記引込本体Aに対し、第二移動部分がケース1内に回転可能に取り付けられたリンク部材80にて構成されている点と、制動手段であるピストン式ダンパー34が連接部材90及びリング部材80を介してアーム3を制動するよう構成されている点で変更されている。
すなわち、ケース1は、内空間が正面10及び背面11と、上下面12,13と、両端面とで概略区画されている。正面10及び背面11にはガイド部10f,11fが対向して設けられている。ガイド部10f,11fは、案内溝15(第一移動部分15a及び待受保持部15b)から離れる側に設けられて、第一移動部分15aと同じ直線溝でアーム3の移動方向に延びている。ケース1内には、ピストン式ダンパー34のシリンダー35が下側でかつ左右略中間部に装着されていると共に、リンク部材80及び連接部材90がダンパー34のピストンロッド36に対応して設けられている。このうち、リンク部材80は、全体が細長い板状をなし、中間部分に設けられた肉薄部及び該薄肉部に設けられたピン用孔と、下端部に設けられた軸孔とを有し、下端部が前記軸孔に挿通される枢軸Mを介して回転可能に取り付けられた状態で、上端部が上記アーム他端部30に対し連結軸31a等を介して嵌合連結される。これに対し、連接部材90は、側面から見ると、略T形に形成されており、水平片部91及び垂直片部92とからなる。水平片部91は、両側面に設けられた突起91aと、先端に設けられた略コ形の嵌合部と、該嵌合部に設けられた縦孔91bとを有している。そして、以上の連接部材90は、例えば、両側の突起91aを前記ガイド部10f,11fに摺動可能に嵌合すると共に、前記した先端嵌合部のコ形内にリンク部材80の中間薄肉部を嵌合するようケース1内に組み込まれる。その後、リンク部材80及び連接部材90は、ピンPが一方縦孔91b、リンク部材80の薄肉部側のピン用孔、他方縦孔91bに配設されることにより作動連結される。
以上の引込機構において、図15(a)は、図3(c)に対応し、図15(b)は図4(b)に対応している。すなわち、作動特徴としては、図15(a)に示されるコイルばねSが付勢力を蓄積した付勢力蓄積状態と、コイルばねSが図15(b)のごとく付勢力を解放した付勢力解放状態ないしは引込状態とに切り換えられる。付勢力蓄積状態において、コイルばねSはアーム3の摺動を介して付勢力を最大まで蓄積している。アーム3は軸部31bを待受保持部15bに係止している。ダンパー34はピストンロッド36がシリンダー35から引き出されて連接部材90の垂直片部92に当接もしくは接続されている。そして、付勢力蓄積状態から、軸部31bが待受保持部15bから係止解除されて第一移動部分15aに逃がされると、アーム3がコイルばねSの付勢力で第一移動部分15aに沿って摺動される。このアーム3の摺動は、アーム他端部30がリンク部材80の回転作動を伴って許容される。すなわち、この引込機構では、軸部31bが待受保持部15bから係止解除されると、リンク部材80が枢軸Mを支点とした時計回りないしは案内溝15側への回転される。すると、連接部材90は、リンク部材80の回転によって押圧されながら突起91aとガイド部10f,11fとのガイド作用を伴って、かつダンパー34で制動されながら図15(a)から同(b)の位置まで摺動される。図15(b)の付勢力解放状態ないしは引込完了状態において、ダンパー34はピストンロッド36をシリンダー35に最も没した状態となっている。以上のように、アーム3の摺動をダンパー34で制動する構成として、リンク部材80及び連接部材90を介してダンパー34に作動連結すると、例えば、ピストンロッド3のストロークを半分程度に抑えることができ制動効率を向上できる。
なお、本発明の引込機構は、請求項で特定される構成を実質的に備えておればよく、細部はこの形態及び各変形例を参考にして更に変更したり展開可能なものである。その一例として、付勢手段はコイルばねSに限られず、板ばねやゴム等の弾性部材であってもよいものである。
発明形態の引込機構を構成している引込本体と被係合手段との関係を示す概略斜視図である。 上記引込本体の構成部材を示す概略分解図である。 上記引込本体を付勢力蓄積状態で示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。 上記引込本体を付勢力解放状態ないしは引込完了状態で示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。 上記被係合手段を示し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は右側面図、(e)は左側面図である。 引込本体と被係合手段との配置例を示し、(a)は上から見た模式図、(b)は(a)の状態を側面から見た模式図である。 上記引込機構のガイド作動を示し、(a)は被係合手段と引込本体との関係を示す模式図、(b)はガイド手段の作動を示す模式図である。 上記引込機構の引き込みを示し、(a)は係合時の状態を示す模式図、(b)は引き込み時の状態を示す模式図である。 上記引込機構の付勢力蓄積を示し、(a)は付勢力蓄積完了時の状態を示す模式図、(b)は係合解除後の状態を示す模式図である。 (a)〜(c)は上記引込機構の第1変形例を図3に対応して示す図である。 (a)〜(c)は第1変形例を図4に対応して示す図である。 (a)と(b)は上記引込機構の第2変形例を図10(b)と図11(b)に対応して示す図である。 上記第2変形例に用いられる被係合手段の構成例を示す分解斜視図である。 上記第2変形例に用いられる被係合手段の細部を示し、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。 (a)と(b)は上記引込機構の第3変形例を図3(c)と図4(c)に対応して示す図である。 特許文献1の引込機構を説明するための参考図である。
符号の説明
A…引込本体
B…被係合手段
1…ケース(10は正面、11は背面、12と13は上下面)
2…スライダー(第二移動部分、24は凸部)
3…アーム(30は一端部、32は他端部、31aは連結軸、31bは軸部)
4…保持部材(40は凹部、41は開口)
5…軸受部材(被係合手段B、51は上軸受部、52は下軸受部、45は爪部材)
6…制動手段(60はピストン式ダンパー、65は回転式ダンパー)
7…ガイド手段
8…引出体(可動体)
9…収納本体(固定体)
10e…長孔(第二移動部分)
16…ガイド溝(16aは溝出入口部、16bは他の溝部分)
15…案内溝(15aは第一移動部分、待受保持部15b)
31c…軸部
33…軸部(係合手段)
80…リング部材(第二移動部分)
90…連接部材
133…軸受部(係合手段)
140…軸部(被係合手段B)
S…コイルばね(付勢手段)

Claims (8)

  1. 固定体及び該固定体に移動可能に配置される可動体のいずれか一方に取り付けられる係合手段を有した引込本体と、他方に取り付けられて前記可動体の所定の移動位置にて前記係合手段と係脱する被係合手段とを備え、前記可動体が前記係合手段及び被係合手段の係合状態で付勢力により移動可能となる引込機構において、
    前記引込本体は、ケースと、前記ケースに移動可能に収納されて前記係合手段を有したアームと、前記アームを引き込み方向へ付勢する付勢手段とを有し、
    前記ケースは、前記アームの一端側を嵌合した状態で該アームの相対位置を移動させるための第一移動部分、及び該第一移動部分から下側へ屈曲されて前記付勢手段の付勢力を保持可能にするための待受保持部からなる案内溝と、前記アームの他端側を嵌合した状態で該アームの回動及び移動を許容する第二移動部分とを有し、
    前記アームは、前記係合手段及び被係合手段の係合により、一端側が前記待受保持部から係止解除されて前記付勢手段の付勢力により前記第一移動部分に沿って移動されると共に、逆方向への移動時には前記係合手段及び被係合手段の係合を保って前記付勢手段に付勢力を蓄積し、一端側が前記第一移動部分から前記待受保持部に達することを特徴とする引込機構。
  2. 前記係合手段及び被係合手段は、互いに係脱する軸部及び軸受部、又は、互いに係脱する軸受部及び軸部からなることを特徴とする請求項1に記載の引込機構。
  3. 前記付勢手段は、付勢方向が前記アームの両端部を結ぶ線よりも前記待受保持部と同じ下方になるよう設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の引込機構。
  4. 前記第二移動部分は、前記ケースに対して摺動可能に設けられたスライダーであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の引込機構。
  5. 前記第二移動部分は、前記ケースに設けられて前記アームの移動方向に延びている溝又は長孔であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の引込機構。
  6. 前記第二移動部分は、前記ケースへの取付部を支点として回転可能に取り付けられたリンク部材であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の引込機構。
  7. 前記ケースに設けられて前記アームの移動速度を制動する制動手段を有していることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の引込機構。
  8. 前記ケースに設けられて前記アームの移動速度を制動するシリンダー及びロッドを有したピストン式ダンパーを備え、該ダンパーは前記ロッドに当接もしくは接続されると共に前記リンク部材の両端間に連結された連接部材を介して制動することを特徴とする請求項6に記載の引込機構。
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