JP4934879B2 - 添加物の溶融方法及び亜鉛系成形体の製造方法 - Google Patents

添加物の溶融方法及び亜鉛系成形体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶融亜鉛に添加物を溶融する溶融方法、並びに添加物が添加含有溶融亜鉛から亜鉛系成形体を製造する製造方法に関する。
亜鉛は空気中の酸素と反応して酸化被膜を生じるため、鉄鋼の防錆材、防食材としてのメッキ皮膜の材料に好まれている。一般に、鉄鋼等の被めっき材を溶融亜鉛めっきする場合には、亜鉛を溶融した溶融亜鉛めっき浴槽内に被めっき材を浸漬することによって行われる。メッキ材として用いられる亜鉛は、亜鉛に予め元素を添加混合した例えばインゴット等の亜鉛系成形体が用いられており、これらの添加元素は、溶融亜鉛めっきの仕上がりや手順を左右するため非常に重要である。
例えば、めっき浴槽内の溶融亜鉛に含まれているAl(アルミニウム)の量はFe(鉄)とZn(亜鉛)の合金化反応に影響を及ぼし、溶融亜鉛めっきされた被めっき材の耐食性に影響を与えることが知られている。また、めっき浴槽内の溶融亜鉛に含まれているSb(アンチモン)の量は経時めっき剥離性を改善させることが知られている。
特許文献1に記載の溶融亜鉛めっき技術では、亜鉛(Zn)の他に添加元素としてAlを0.1〜0.2wt%未満、Sbを0.1〜0.5wt%含有し、Fe(鉄)を除くPb(鉛)、Cd(カドミウム)又はSn(錫)等の不可避的不純物が合計0.02wt%未満含まれる溶融メッキ浴に鋼板を浸漬することによって、屋内長期経時における耐めっき剥離性に優れた亜鉛めっき材料を製造している。
特昭57−26155号公報
しかしながら、従来、溶融メッキ浴の原料となる、亜鉛に元素を添加した亜鉛系成形体を製造する際は、坩堝内で亜鉛を溶融し、その坩堝内の溶融亜鉛にインゴットの添加金属(添加元素)を粉砕してから添加し、撹拌することにより添加金属を溶融させ、その後、添加金属を溶融させた溶融亜鉛を冷却して亜鉛系成形体を製造していた。この従来の方法では添加金属を溶融させる時間が非常に長くなってしまっていた。例えば、従来公知の添加金属の溶融技術を用いた場合には、金属を添加した溶融亜鉛を2時間以上も撹拌しなければならない場合があり、非常に生産効率が悪かった。
また、添加物として例えばSb(アンチモン)等のようにZn(亜鉛)と比重が近い元素を添加する場合には、添加物の溶融状況が把握できず、添加物が完全に溶融されずに塊として残留してしまう恐れがあった。このように添加物が完全に溶融されていない添加物含有溶融亜鉛から製造される亜鉛系成形体は、亜鉛系成形体内部に添加元素が偏析し、組成のばらつきが生じてしまうため、従来公知の亜鉛系成形体の製造技術では亜鉛系成形体を所望する組成で製造することが困難であった。そして亜鉛系成型体中にSb等の塊があると、メッキする鋼板にSbが付着してメッキ不良を引きおこすという問題も存在していた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、溶融亜鉛に添加物を従来よりも短時間で確実に溶融して溶融亜鉛内で均一化し、溶融亜鉛に添加された添加物を溶融する効率と添加物が溶融した添加物含有溶融亜鉛の品質とを向上させることをその目的とする。さらに、添加物含有溶融亜鉛から亜鉛系成形体を製造する場合に、所望する組成により近い組成の亜鉛系成形体の製造を可能にすることをその目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によれば、溶融亜鉛を所定の流路に沿って進行させ、前記溶融亜鉛の流路内で添加物を溶融させる添加物の溶融方法であって、前記溶融亜鉛の流路内で添加物を溶融させる工程は、前記添加物を滞留させて前記添加物を所定の大きさ以下に溶融させる第1工程と、前記所定の大きさ以下に溶融させた添加物を前記所定の流路に沿って進行させながら溶融させる第2工程と、を含むことを特徴とする、添加物の溶融方法が提供される。
また、本発明によれば、上記溶融方法により前記添加物を溶融させた添加物含有溶融亜鉛を冷却し、亜鉛系成形体を製造することを特徴とする、亜鉛系成形体の製造方法が提供される。
本発明によれば、溶融亜鉛を所定の流路に沿って進行させながら、この溶融亜鉛の流路内で添加物を溶融させることによって、溶融亜鉛に添加物を従来よりも短時間で確実に溶融して溶融亜鉛内で均一化させることができるため、添加物が添加された添加物含有溶融亜鉛の生産性及び品質を向上させることが可能になる。特に、添加物を所定の大きさ以下になるまでは、滞留させた状態で溶融し、所定の大きさ以下になった後に流路に沿って進行させながら溶融させた場合には、添加物の溶融が溶融亜鉛内でより均一化される。また、このような添加物が均一に溶解した添加物含有溶融亜鉛から亜鉛系成形体を製造することにより、添加物の偏析のない亜鉛成形体を製造することができる。また、亜鉛成形体を所望する組成により近い組成とすることが可能であり、これにより、多種多様の用途及び目的に応じた所望の組成を備えた高品質の亜鉛系成形体を製造することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明をする。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る亜鉛系成形体の製造装置1の構成図である。図1に示すように、製造装置1は、溶融亜鉛Lに添加物Aを添加して溶融する添加物の溶融装置2に、添加物Aの添加された溶融亜鉛Lの保温を行う調合炉15を接続した構成を有する。後述するように、この調合炉15の下方には亜鉛系成形体Fを成形するように鋳型20が配置されている。
溶融装置2は、例えば520〜540℃に加熱された溶融亜鉛Lが充填された溶湯容器5から排出手段としてのメタルポンプ6を用いて溶融亜鉛Lを下方にある流路8に排出するように構成されている。この流路8は、溶融亜鉛Lを中継する中継室10を経由し、この中継室10の下方に配置された調合炉15に接続されている。
流路8は、溶湯容器5から調合炉15側が低くなるように配置されている。これにより、流路8に排出された溶融亜鉛Lは、メタルポンプ6の圧送、重力によって図1に示す矢印方向に進行して中継室10で中継され、調合炉15に供給されるようになっている。
調合炉15に供給された溶融亜鉛Lは、調合炉15の下方にある鋳型20に注入されてから所定時間冷却され、亜鉛系成形体Fが成形されるようになっている。本実施の形態では、複数の鋳型20を備えたターンテーブル21が水平面内で一定の速度で回転し、各鋳型20を調合炉15が下部に備える管状の注入部22の直下に順に循環して配置するように構成されている。注入部22には開閉弁(図示せず)が設けられており、ターンテーブル20の回転により注入部22の直下に鋳型20が配置されたタイミングでこの開閉弁(図示せず)を開くように設定されている。なお、上記では注入部22に設けた開閉弁(図示せず)の開閉により各鋳型20に溶融亜鉛Lを注入する場合について説明したが、調合炉15を傾斜させることによって必要量の溶融亜鉛Lを各鋳型20に注入するようにしてもよい。
図1では、ターンテーブル21に配置された各鋳型20のうち、溶融亜鉛Lが注入された鋳型20を黒塗りで示し、空の状態になっている鋳型20を白抜きで示した。鋳型20に注入された溶融亜鉛Lは、ターンテーブル21が回転する間に冷却されて例えばインゴット等の亜鉛系成形体Fとなり、鋳型20が再度、注入部22の直下に配置される前に取出されて搬送されるようになっている。
以下では、溶融亜鉛Lを進行させる流路8について詳しく説明する。まず、流路8の溶湯容器5から中継室10までの部分について説明する。流路8の溶湯容器5から中継室10までの部分は上から見て直線状に配置されており、その上面が開放されて断面がU字型の溝状に形成されている。図1に示すように、流路8には、湯容器5及び中継室10の間に、溶融亜鉛Lに添加物Aを添加する添加部25、第1のゲート26及び第2のゲート27が、溶融亜鉛Lの進行方向(図1中、矢印方向)に沿って順に設けられている。
図2は、添加部25、第1のゲート26及び第2のゲート27が設けられている流路8を上から見た部分的な平面図である。図2に示すように、添加部25では、溶融亜鉛Lに添加する添加物Aが貯留できるように、流路8の幅が十部に広く設定されている。これにより、添加部25では、添加物Aを上方から適宜供給し、流路8を図2に示す矢印方向に流れる溶融亜鉛Lが添加物Aを溶融することによって溶融亜鉛Lに添加物Aが添加されるようになっている。本実施の形態では、添加物Aとして例えば固体状のアンチモン(Sb)、アルミニウム(Al)等の金属や、2種以上の金属からなる母合金の塊が用いられており、添加部25に進行させる溶融亜鉛Lの量に対して所定の組成とするのに必要量の添加物Aが存在するように設定されている。
第1のゲート26は、図2に示すように、添加部25において溶融亜鉛Lの進行方向側に設けられている。図3は、第1のゲート26の構成を示す斜視図である。図3に示すように、第1のゲート26は、流路8を構成する両側壁30の上に流路8の幅方向に架設された直方体形状の支持体35を備えている。この支持体35は、例えば溶接等によってその両端が両側壁30に各々固定されている。支持体35には5本の棒状部材40が鉛直方向下方に延設されており、これら5本の棒状部材40の下端は流路8を構成する底壁36に到達している。これら5本の棒状部材40は、例えば支持体35に設けた孔に嵌合されて支持体35に固定されている。本実施の形態では、棒状部材40はいずれも断面が略円形に形成されている。
第1のゲート26が備える5本の棒状部材40は、流路8の両側壁30の間に幅方向に沿って互いに等間隔で配置されている。棒状部材40同士の間と、流路8の両側壁35及び棒状部材40の間とには、鉛直方向に沿ったスリット状の開口部41が各々形成されている。本実施の形態では、第1のゲート26には合計6個の開口部41が概ね同じ大きさで形成されている。これにより、流路8を流れる溶融亜鉛Lが第1のゲート26を通過する際には、これら6個の開口部41を通過して下流に流れるようになっている。
図2に示すように、第1のゲート26の下流には第2のゲート27が設けられている。本実施の形態では、流路8の幅は、第1のゲート26から下流に進むに従って徐々に小さくなり、最終的には一定の大きさになっている。第2のゲート27は、第1のゲート26の下流において流路8の幅が一定になった部分に設けられている。図4は、第2のゲート27の構成を示す斜視図である。なお、第1のゲート26から第2のゲート27までの流路8の幅は一定であってもよい。
図4に示すように、第2のゲート27は、図3に示す第1のゲート26と同様に構成されており、流路8の両側壁30の上に幅方向に沿って架設された直方体形状の支持体45が、線直方向下方に延設されて流路8の底壁まで到達する複数の棒状部材50とを備えている。第2のゲート27の支持体45が備える棒状部材50の個数は2本に設定されており、各棒状部材50、流路8の両側壁30及び底壁36によって形成されるスリット状の開口部51の個数が3になっている。また、第2のゲート27に形成された開口部51のスリット幅は、第1のゲート26の開口部41のスリット幅よりも小さくなっている。
次に、流路8の中継室10から調合炉15までの部分について説明する。流路8の中継室10から調合炉15までの部分は、管状に形成されている。溶湯容器5からの溶融亜鉛Lが中継室10に到達した際に、この溶融亜鉛Lが中継室10の壁に衝突して流れる方向が変更されるように、中継室10から調合炉15までの部分は、溶湯容器5から中継室10までの部分の延長線上から外れる位置に配置されている。これにより、溶融亜鉛Lが中継室10内を通過する際に撹拌流が生じるようになっている。なお、中継室10から調合炉15までの部分は、鉛直方向に沿って配置されていてもよいが、溶融亜鉛Lが中継室10内に滞在する滞在時間をより長くするように傾斜して配置するのが好ましい。また、中継室10と調合炉15との間には、溶融亜鉛Lの撹拌を目的として流路8の内径を大きくした小部屋60が設けられている。これにより、流路8を流れる溶融亜鉛Lがこの小部屋60を通過する際に撹拌されて、組成のむらが低減されるようになっている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る製造装置1を用いて亜鉛系成形体Fを製造する製造方法について説明する。
まず、亜鉛系成形体Fを製造する際に、製造装置1が備える本実施の形態に係る添加物の溶融装置2を用いて、溶融亜鉛Lに添加した添加物Aを溶融する方法を説明する。
溶湯容器5内に、溶融亜鉛Lを充填し、撹拌装置(図示せず)を用いて撹拌しながら520〜540℃以上に恒温保持する。本実施の形態では、溶湯容器5として、例えば低周波誘導炉等の電気炉を用いている。
撹拌により溶湯容器5内で均一に530℃以上の温度に保持された溶融亜鉛Lが、図1に示すように、溶湯容器5内からメタルポンプ6によって排出され、流路8に供給される。なお、本実施の形態では、ロードセル(図示せず)によって溶湯容器5内から一回の製造に必要な一定量の溶融亜鉛Lが流路8に流されるようになっている。
流路8に供給された溶融亜鉛Lは、重力によって流路8に沿って中継室10に向かって図1に示す矢印方向に進行し、添加部25に到達する。この添加部25には、流路8の上方から進行させる溶融亜鉛Lの量に対して所定の組成とするのに必要な量の添加物Aが、第1のゲート26の開口部41の寸法よりも大きい固体形状で予め供給されている。なお、この添加物Aの溶け残りが存在している場合には、製造された亜鉛系成形体Fの組成が所望する組成から外れてしまっていると判別可能である。本実施の形態では、第1のゲート26の開口部41の寸法は、第1のゲート26の下流に配置された流路8の長さに基づいて設定されている。具体的に説明すると、第1のゲート26の開口部の寸法は、この開口部41をすり抜けて第1のゲート26の下流に進行した固体形状の添加物Aが溶融装置2の備える流路8を進行する間に完全に溶融させることが可能な大きさに設定されている。
添加部25に到達した溶融亜鉛Lが添加部25の添加物Aを溶融し、溶融亜鉛Lに添加物Aが添加される。図5は、添加物Aが溶融亜鉛Lに溶融される状態を示す添加部25の側面図である。図5に示すように、第1のゲート26の上流側に到達した溶融亜鉛Lは、添加部25に配置された添加物Aによって一点鎖線で示す液面が高くなる(即ち、溶融亜鉛Lの深さが深くなる)。また、第1のゲート26のスリット状の開口部41が部分的に添加物Aによって塞がれるため、溶融亜鉛Lの一部は図5の点線矢印で示すように逆流し、この逆流の際に添加物Aが回転される。この回転によって溶融亜鉛Lによる添加物Aの溶融が促進される。
添加部25で溶融されて第1のゲート26のスリット状の開口部41のスリット幅よりも径が小さくなった添加物Aは、第1のゲート26の開口部41をすり抜け、第2のゲート27に到達する。しかしながら、第2のゲート27のスリット状の開口部51のスリット幅は、第1のゲート26の開口部41のスリット幅よりも小さいため、添加物Aはこの第2のゲート27の開口部51を通過できずに堰き止められる。なお、第2のゲート27の開口部51の寸法は、上述した第1のゲート26の開口部41の寸法の場合と同様に、第2のゲート26の下流に配置された流路8の長さに基づいて設定されている。
添加部25で添加物Aが添加された添加物含有溶融亜鉛Lは、重力等によって添加部25の下流に進行し、第1のゲート26を通過する。添加物含有溶融亜鉛Lは、第1のゲート26を通過する際に、第1のゲート26の6個の開口部41によって6つに分流される。そして、分流した添加物含有溶融亜鉛Lは、第1のゲート26の6個の開口部41を通過後に1つに合流する。このようにして添加物含有溶融亜鉛Lは、第1のゲート26を通過する際に、分流及び合流が順に行われて効果的に撹拌される。
第1のゲート26を通過した添加物含有溶融亜鉛Lは、重力等によって流路8に沿って下流側に進行し、第2のゲート27を通過する。第2のゲート27を通過する際にも第1のゲート26を通過する場合と同様に、添加物含有溶融亜鉛Lの分流及び合流が順に行われる。これにより、添加金属含有溶融亜鉛Lは、第2のゲート27を通過することによって再度、効果的に撹拌される。
第2のゲート27を通過した添加物含有溶融亜鉛Lは、重力等により流路8に沿ってさらに下流側に進行し、中継室10に到達する。中継室10に到達した添加物含有溶融亜鉛Lは、流れる方向が変更されて流路8を鉛直方向下方に進行し、添加物含有溶融亜鉛Lは小部屋60を通過する。小部屋60は管状の流路8よりも内径が大きくなっているため、添加物含有溶融亜鉛Lが小部屋60を流れる際には、その流れに変化が生じて添加物含有溶融亜鉛Lが撹拌される。
なお、第2のゲート27において既述したように第1のゲート26の開口部41をすり抜けてきて堰き止められている添加物Aは、図5を用いて第1のゲート27について説明した場合と同様に溶融亜鉛Lの流れにより第2のゲート27付近で回転される。この回転によって、第2のゲート27においても溶融亜鉛Lによる添加物Aの溶融が促進され、添加物Aはさらに径が小さくなる。最終的には、この添加物Aは第2のゲート27の開口部51のスリット幅よりも径が小さくなり、第2のゲート27の開口部51をすり抜けてさらに下流に流れていく。このように下流に流れていく際には、添加物Aの比表面積が非常に大きくなっており、また、回転しながら流れていくため、溶融亜鉛Lへの溶融が促進される。
小部屋60を通過した添加物含有溶融亜鉛Lは、重力等により流路8に沿ってさらに下流側に進行し、調合炉15に到達する。以上により、溶融装置2を用いて、溶融亜鉛Lに添加した添加物Aを溶融する手順が完了する。
以下、溶融装置2によって添加物Aが添加されて溶融された添加物含有溶融亜鉛Lから亜鉛系成形体Fの製造が完了するまでの手順について説明する。
溶融装置2から調合炉15に到達した添加物含有溶融亜鉛Lは貯留される。調合炉15の下方では、ターンテーブル20の一定の速度で回転しており、この回転により注入部22の直下に鋳型20が配置されたタイミングで、調合炉15の注入部22の開閉弁(図示せず)が開かれる。これにより、調合炉15に貯留された添加物含有溶融亜鉛Lがターンテーブル20の各鋳型20に注入される。鋳型20への注入が完了すると、注入部22の開閉弁(図示せず)が閉じられる。以下同様にして、調合炉15からターンテーブル20の各鋳型20に1つずつ順に注入される。
鋳型20に注入された添加物含有溶融亜鉛Lは、回転するターンテーブル21で冷却され、例えばインゴット等の亜鉛系成形体Fに成形される。本実施の形態では、ターンテーブル21の回転周期が、添加物含有溶融亜鉛Lを冷却して亜鉛系成形体Fにするのに必要な所定時間よりも大きく設定されており、ターンテーブル21の回転により亜鉛系成形体Fの入った鋳型20が再度、注入口22の直下に到達する前に取出されて、製品として搬送される。
以上の実施の形態によれば、加熱した溶融亜鉛Lを流路8に沿って進行させ、添加部25で添加物Aを添加して溶融させたことによって、進行する溶融亜鉛Lの中で添加物Aを従来よりも短時間で確実に溶融させることができ、溶融亜鉛L内で均一化させることができる。特に、添加物Aの添加された添加物含有溶融亜鉛Lが開口部41を備えた第1のゲート26を通過するようにして添加物Aが所定の大きさ以下になるまでは滞留させながら溶融し、所定の大きさ以下になった後は流路8に沿って進行しながら溶融させた場合には、添加した添加物Aを第1のゲート26の開口部41で堰き止めながら溶融亜鉛Lの対流等により回転させながら溶融させることができ、添加された添加物Aを溶融亜鉛Lにより短時間で確実に溶融すると共にその組成を均一化することが可能になる。例えば、従来公知の坩堝内でヒータ溶融する場合に2時間以上かかってしまう溶融時間が、図1に示す溶融装置2を用いると約1分で溶融させることが可能になる。これにより、添加物Aを溶融する際の作業効率が非常に向上する。また、添加物Aが溶け残ってしまうことが防止され、万一、添加物Aが溶け残った場合でも目視により容易に判別可能である。
さらに、上述のようにして添加物Aが添加されて溶融された添加物含有溶融亜鉛Lの場合には、添加物Aが溶融亜鉛内Lで均一化されているため、冷却して亜鉛系成形体Fを成形する際に、製造する亜鉛系成形体Fの組成の調整が容易化され、所望する組成により近い組成の亜鉛系成形体Fを製造することが可能になる。また、溶融亜鉛Lに添加された添加物Aの溶融時間が短縮されているため、亜鉛系成形体Fの生産効率も向上する。
さらに、加熱した溶融亜鉛Lを流路8に沿って進行させ、添加部25で添加物Aを添加した後に6個の開口部41を備えた第1のゲート26を通過させることによって分流及び合流を順に行って効果的に撹拌することができ、添加された添加物Aを溶融亜鉛Lと確実に混合してその組成を均一化することが可能になる。これにより、添加物Aが添加された添加物含有溶融亜鉛Lを冷却して亜鉛系成形体Fを成形する際に、製造する亜鉛系成形体Fの組成の調整が容易化され、所望する組成により近い組成の亜鉛系成形体Fを製造することが可能になる。
さらに、添加物Aが添加された添加物含有溶融亜鉛Lに第1のゲート26を通過させた後に、第1のゲート26の開口部41よりスリット幅の小さい開口部51を備えた第2のゲート27を通過させることによって、溶融により第1のゲート26の開口部41のスリット幅より小さい径になって開口部41をすり抜けてきた添加物Aを、第1のゲート26の場合と同様にして第2のゲート27の開口部51で堰き止めながら溶融亜鉛Lの流れにより回転させながら溶融させることができる。また、第1のゲート26と同様に分流及び合流を順に行い、再度、撹拌することができる。これらの点により、第1のゲート26を通過して径がより小さくなった添加物Aを溶融亜鉛Lにより確実に混合して溶け残りを防止してその組成をさらに均一化することができるうえに、溶融時間をさらに短縮させることができる。
さらに、流路8に溶融亜鉛Lの流れを変更させる中継室10と、流路8の径よりも大きい小部屋60とを設けたことによって、添加物含有溶融亜鉛Lを撹拌し、溶融亜鉛Lの中に添加物Aが固形状のままで存在する場合には、亜鉛系成形体Fとして成形を行う前にさらに溶融することによって、溶融亜鉛Lの中に混合された添加物Aが固形状で溶け残らないようにすることが可能である。また、溶融亜鉛Lに混合された添加物Aを撹拌し、より均一な組成にすることができる。
特に、溶融亜鉛めっき処理のめっき浴槽に利用する亜鉛系成形体Fを製造する場合のように、亜鉛(Zn)との比重差が小さい例えばアンチモン(Sb)等の添加物Aを添加した添加物含有溶融亜鉛を用いて亜鉛系成形体Fを製造する場合に、添加物A及び溶融亜鉛Lを確実に混合して均一化することができ、溶融亜鉛めっき処理に最適な亜鉛系成形体Fを製造することが可能になる。このように、多種多様の用途及び目的に応じた所望の組成を備えた高品質の亜鉛系成形体を製造することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態においては、溶融亜鉛Lに添加する添加物Aがアンチモン(Sb)である場合について説明したが、溶融亜鉛Lに添加する添加物Aは、例えばアルミニウム(Al)等、アンチモン(Sb)以外の添加物Aであってもよい。
上述した実施形態においては、溶融亜鉛Lを注入して冷却する鋳型20が回転式のターンテーブル21に設けられている場合について説明したが、鋳型20は、例えばスライド式の支持体等、ターンテーブル21以外に設けられていてもよい。
上述した実施形態においては、溶湯容器5から溶融亜鉛Lを排出する排出手段としてメタルポンプ6が用いられている場合について説明したが、メタルポンプ6以外の排出手段が用いられてもよいし、例えば溶湯容器5を傾斜させて、重力により溶融亜鉛Lを排出するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、溶湯容器5から中継室10までの流路8を、溶湯容器5側よりも中継室10側が低くなるように傾斜して配置すると共に、中継室10から調合炉15までの流路8を鉛直方向に沿って配置し、溶融亜鉛Lが主として重力で流路8に沿って進行させる場合について説明したが、例えば流路8に圧送手段を設ける等して、溶融亜鉛Lを流路8に沿って進行させるようにしてもよい。また、流路8は、上記以外の構成であってもよい。
上述した実施形態においては、添加部25に添加物Aが貯留できるように流路8の幅が十部に広く設定されている場合について説明したが、これに代えて又はこれに加えて添加部25に添加物Aが貯留できるように、例えば第1のゲート26の上流側の底壁36が下流側の底壁36より低くなるように底壁36に段差を設けたり、添加部25における流路8の傾斜を中継室10側よりも溶湯容器5側が低くなるように構成する等してもよい。
上述した実施形態では、溶湯容器5が低周波誘導炉等の電気炉である場合について説明したが、溶湯容器5は電気炉以外であってもよい。
上述した実施形態においては、第1のゲート26が備えるスリット状の開口部41の個数が6である場合について説明したが、第1のゲート26が任意の個数の開口部41を備えていてもよい。
上述した実施形態においては、第2のゲート27が備えるスリット状の開口部51の個数が3である場合について説明したが、第2のゲート27が任意の個数の開口部51を備えていてもよい。
上述した実施形態においては、第1のゲート26が備える開口部41及び第2のゲート27が備える開口部51の形状は、鉛直方向に沿って形成されたスリット状である場合について説明したが、ゲートが備える形状は任意の形状であってもよい。
上述した実施形態においては、流路8に2つのゲート26、27が設けられている場合について説明したが、任意の数のゲートが流路8に設けられてもよい。
図1に示す本発明の実施の形態に係る亜鉛系成形体の製造装置1を用いて亜鉛系成形体Fを製造し、本発明を検証する。
図6は、図1に示す本発明の実施の形態に係る製造装置1を用いて製造した亜鉛系成形体の組成(重量百分率)について各成分の目標値からのずれ(重量百分率)を示した表である。なお、亜鉛系成形体を製造する際には、重量が1tの溶融亜鉛Lに対して、添加物Aとして所定量のAl、Sbを添加して溶融させた。溶融させる時間(溶融亜鉛Lを流す時間)は1分に設定し、溶融後に第1のゲート26の開口部41と第2のゲート27の開口部51との前に溶け残ったAl、Sbは存在していなかった。
図6に示すように、本発明の製造装置を用いて製造した18個の亜鉛系成形体(サンプルNo.1〜18)が含有するAl、Sbの各重量百分率はほとんどばらつきがなく、いずれも目標値(Alの目標値は0.5wt%、Sbの目標値は0.3wt%)に非常に近い値になっている。このように本発明によれば、従来公知の技術の場合には2時間程度もかかってしまう添加物の溶融時間を1分にまで短縮することができる。また、溶融亜鉛に添加したSbが残留する恐れがなくなるうえに、万一、Sbが残留した場合には、目視により確認して添加物の添加された溶融亜鉛の組成が所望する組成(上記目標値)になっていないことを判別可能である。また、溶融亜鉛が均一に分散され、各鋳型内における添加物の偏析や鋳型間での添加物のばらつきがなくなった均一な亜鉛系成形体が製造されている。さらに、所望する組成により近い組成の亜鉛系成形物を得ることが可能になる。
本発明は、例えば溶融亜鉛から亜鉛系成形体を製造する際に特に有用である。
本発明の実施の形態に係る亜鉛系成形体の製造装置1の構成図である。 添加部25、第1のゲート26及び第2のゲート27が設けられている流路8を上から見た部分的な平面図である。 第1のゲート26の構成を示す斜視図である。 第2のゲート27の構成を示す斜視図である。 添加部25において添加物Aが溶融亜鉛Lに溶融される状態を示す添加部25の側面図である。 図1に示す本発明の実施の形態に係る製造装置1を用いて製造した亜鉛系成形物の組成を重力百分率で示した表である。
符号の説明
1 亜鉛系成形体の製造装置
2 添加物の溶融装置
5 溶湯容器
6 メタルポンプ
8 流路
10 中継室
15 調合炉
20 鋳型
21 ターンテーブル
22 注入部
25 添加部
26 第1のゲート
27 第2のゲート
30 流路の側壁
35、45 支持体
36 流路の底壁
40、50 棒状部材
41 開口部
60 小部屋
添加物 A
亜鉛系成形体 F
溶融亜鉛 L

Claims (2)

  1. 溶融亜鉛を所定の流路に沿って進行させ、前記溶融亜鉛の流路内で添加物を溶融させる添加物の溶融方法であって、
    前記溶融亜鉛の流路内で添加物を溶融させる工程は、
    前記添加物を滞留させて前記添加物を所定の大きさ以下に溶融させる第1工程と、
    前記所定の大きさ以下に溶融させた添加物を前記所定の流路に沿って進行させながら溶融させる第2工程と、を含むことを特徴とする、添加物の溶融方法。
  2. 請求項1に記載の添加物の溶融方法により前記添加物を溶融させた添加物含有溶融亜鉛を冷却し、亜鉛系成形体を製造することを特徴とする、亜鉛系成形体の製造方法。
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