JP4934548B2 - 車両の油圧機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の油圧機構の改良に関するものである。
従来の車両の油圧機構として、1つの油圧ピストンを2つの操作力で作動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−254771号公報
特許文献1の図1及び図4を以下に説明する。
前輪ブレーキ操作レバー11は、円弧状の連動部材76と共に支軸77に揺動自在に支持され、連動部材76の一端は、前輪用マスターシリンダ13のマスタピストン57と一体に設けられたピストンロッド58の端部に当てられ、連動部材76の他端は、前輪用スレーブシリンダ17のピストン69と一体に設けられたピストンロッド70の端部に当てられている。
前輪用マスターシリンダ13は、液圧路67を介して前輪ブレーキBFのブレーキキャリパに接続されている。
後輪ブレーキ操作レバー121は、後輪用マスターシリンダ141に連結され、後輪用マスターシリンダ141は、液圧路54を介して前輪用スレーブシリンダ17に接続されている。
上記の前輪用マスターシリンダ13と前輪用スレーブシリンダ17とは、前輪用マスターシリンダ13側から突出する連結腕部55a,55bと、前輪用スレーブシリンダ17側から突出する連結腕部68a,68bとで連結されている。
前輪ブレーキ操作レバー11を操作すれば、前輪用マスターシリンダ13に液圧が発生し、この液圧が液圧路67を通じて前輪ブレーキBFのブレーキキャリパに伝わり、ブレーキキャリパ内に設けられたキャリパピストン15がブレーキディスクを挟み込み、前輪が制動される。
また、後輪ブレーキ操作レバー121を操作すれば、後輪用マスターシリンダ141内に液圧が発生し、この液圧が液圧路54を通じて前輪用スレーブシリンダ17に伝わり、この前輪用スレーブシリンダ17で発生した液圧によってピストンロッド70が連動部材76の一端を押すため、連動部材76が支軸77を中心にして揺動し、連動部材76の他端が前輪用マスターシリンダ13のピストンロッド58を押すことで前輪用マスターシリンダ13に油圧が発生する。従って、上記したのと同様に、前輪が制動される。
前輪用マスターシリンダ15と前輪用スレーブシリンダ17とは、連結腕部55a,55bと連結腕部68a,68bとで連結されているため、製造誤差や組付誤差によって、前輪用マスターシリンダ15と前輪用スレーブシリンダ17との位置関係が変化し、例えば、前輪用スレーブシリンダ17のピストン69が移動したときの前輪用マスターシリンダ15のマスターピストン57の移動量が変化することが考えられる。このような車両に用いられるマスターシリンダとスレーブシリンダとの位置関係が変化しない構造が望まれる。
また、前輪用マスターシリンダ15と前輪用スレーブシリンダ17とは、連結腕部55a,55b及び連結腕部68a,68bの分だけ離れることになるから、全体として大型の油圧機構となり、車両の大きなスペースを占有することになる。
本発明の目的は、2つのシリンダの位置関係が変化することがなく、また、コンパクト化が図れる車両の油圧機構を提供することにある。
請求項1に係る発明は、油圧を発生させる第1マスターシリンダ、及びこの第1マスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられて対象部材を作動させる第1レリーズシリンダからなる第1油圧経路と、油圧を発生させる第2マスターシリンダ、及びこの第2マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧により第1マスターシリンダで油圧を発生させる第2レリーズシリンダからなる第2油圧経路とを備えた車両の油圧機構であって、第2レリーズシリンダと第1マスターシリンダとの間に、動力を伝達する動力伝達部材が設けられ、動力伝達部材は、第1マスターシリンダに設けられた第1マスターピストン及び第2レリーズシリンダに設けられた第2レリーズピストンとそれぞれ動力伝達可能であり、この動力伝達部材にウォームホイールの一部が当接可能であり、ウォームホイールに、電動モータの回転軸に取付けられたウォームが噛み合うとともに、第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとは、同一のシリンダブロックに形成されていることを特徴とする。
作用として、第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとは、同一のシリンダブロックに配置されるから、これらの第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとの位置調整を行う必要がなく、第1マスターシリンダ及び第2レリーズシリンダに備える各ピストンの移動量の精度が高められる。
また、第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとが別体である場合のような連結部材が不要になり、第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとを近接することが可能になり、シリンダブロックがコンパクトになる。
さらに、本発明は、動力伝達部材が、第1マスターシリンダに設けられた第1マスターピストン及び第2レリーズシリンダに設けられた第2レリーズピストンとそれぞれ動力伝達可能であり、この動力伝達部材にウォームホイールの一部が当接可能であり、ウォームホイールに、電動モータの回転軸に取付けられたウォームが噛み合うようにしたので、電動モータを駆動させると、ウォームの回転に伴ってウォームホイールが回転し、ウォームホイールの一部が動力伝達部材に当たるため、動力伝達部材が第1マスターピストンに当たって第1マスターピストンを押す。
この結果、第1マスターシリンダで油圧が発生し、この油圧が第1オイル配管を介して第1レリーズシリンダに伝わるため、第1レリーズシリンダによって、対象部材が作動する。
また、第2マスターシリンダを駆動させると、第2マスターシリンダに油圧が発生し、この油圧が第2オイル配管を介して第2レリーズシリンダに伝わり、第2レリーズシリンダは、動力伝達部材を介して第1マスターシリンダを駆動させて油圧を発生させる。この結果、上記したのと同様に、第1マスターシリンダで発生した油圧が第1レリーズシリンダに伝わり、対象部材が作動する。
請求項2に係る発明は、請求項1において、ウォームは、電動モータの下側になるように配置されていることを特徴とする。
作用として、電動モータでは、例えば、ブラシと整流子との摺動部分やウォームとウォームホイールとの噛み合い部分で摩耗粉が発生した場合でも、ウォームを電動モータの下側になるように配置することで摩耗粉を下方に落下させることが可能になる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2において、第1マスターシリンダ及び第2レリーズシリンダのそれぞれのシリンダ軸は平行に配置されるとともに、電動モータの回転軸と第1マスターシリンダ及び第2レリーズシリンダのそれぞれのシリンダ軸を含む平面と平行に配置されていることを特徴とする。
作用として、第1マスターシリンダ用のシリンダ穴及び第2レリーズシリンダ用のシリンダ穴をシリンダブロックに精度良く且つ容易に加工することが可能になり、また、シリンダブロックが小型になる。さらに、薄くなったシリンダブロックの厚さ方向への電動モータの突出量が小さくなる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項において、第1マスターシリンダは、与えられた動力により油圧を発生させるクラッチマスターシリンダであり、第1レリーズシリンダは、クラッチマスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられてクラッチを切断するクラッチレリーズシリンダであり、第2マスターシリンダは、手動により操作されて油圧を発生させる手動マスターシリンダであり、第2レリーズシリンダは、手動マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧によりクラッチマスターシリンダで油圧を発生させる手動レリーズシリンダであることを特徴とする。
作用として、クラッチマスターシリンダと手動レリーズシリンダとは、同一のシリンダブロックに配置されるから、これらのクラッチマスターシリンダと手動レリーズシリンダとの位置調整を行う必要がなく、クラッチマスターシリンダ及び手動レリーズシリンダに備える各ピストンの移動量の精度が高められる。
また、クラッチマスターシリンダと手動レリーズシリンダとが別体である場合のような連結部材が不要になり、クラッチマスターシリンダと手動レリーズシリンダとを近接することが可能になり、シリンダブロックがコンパクトになる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項において、第1マスターシリンダは第2レリーズシリンダの上方に配置されるとともに、第2レリーズシリンダと第1マスターシリンダとを連通する小径孔を設けたことを特徴とする。
作用として、第2レリーズシリンダに混入したエアが上方の第1マスターシリンダへ抜けやすくなる。
請求項1に係る発明では、油圧を発生させる第1マスターシリンダ、及びこの第1マスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられて対象部材を作動させる第1レリーズシリンダからなる第1油圧経路と、油圧を発生させる第2マスターシリンダ及びこの第2マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧により第1マスターシリンダで油圧を発生させる第2レリーズシリンダからなる第2油圧経路とを備えた車両の油圧機構であって、第2レリーズシリンダと第1マスターシリンダとの間に、動力を伝達する動力伝達部材が設けられ、動力伝達部材は、第1マスターシリンダに設けられた第1マスターピストン及び第2レリーズシリンダに設けられた第2レリーズピストンとそれぞれ動力伝達可能であり、この動力伝達部材にウォームホイールの一部が当接可能であり、ウォームホイールに、電動モータの回転軸に取付けられたウォームが噛み合うとともに、第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとは、同一のシリンダブロックに形成されているので、第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとの位置決めが不要になり、第1マスターシリンダ及び第2レリーズシリンダのそれぞれに備えるピストンの移動量の精度を向上させることができる。また、シリンダブロックに第1マスターシリンダと第2レリーズシリンダとを近接させて配置することができるため、シリンダブロックのコンパクト化、ひいては、油圧機構のコンパクト化を図ることができる。従って、車両への搭載性を向上させることができる。
また本発明では、動力伝達部材が、第1マスターシリンダに設けられた第1マスターピストン及び第2レリーズシリンダに設けられた第2レリーズピストンとそれぞれ動力伝達可能であり、この動力伝達部材にウォームホイールの一部が当接可能であり、ウォームホイールに、電動モータの回転軸に取付けられたウォームが噛み合うので、電動モータを駆動させることで、ウォーム、ウォームホイールを介して動力伝達部材を作動させることができ、また、第2レリーズシリンダを駆動させることで、電動モータ側とは独立して動力伝達部材を作動させることができる。
請求項2に係る発明では、請求項1の効果に加えるに、ウォームを、電動モータの下側になるように配置したので、電動モータ自体やウォームとウォームホイールとの噛み合い部分で発生する摩耗粉を下方へ落下させることができ、摩耗粉が電動モータの内部、あるいは電動モータのステータ、ロータ等の主要部に侵入するのを防止することができる。
請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2の効果に加えるに、第1マスターシリンダ及び第2レリーズシリンダのそれぞれのシリンダ軸は平行に配置されるとともに、電動モータの回転軸と第1マスターシリンダ及び第2レリーズシリンダのそれぞれのシリンダ軸を含む平面と平行に配置されているので、電動モータの回転軸と平面とを平行に配置したので、薄くなったシリンダブロックの厚さ方向への電動モータの突出量を小さくすることができ、油圧機構の各部を薄くすることができて、油圧機構を車両の狭いスペースに搭載しやすくすることができるとともに、第1マスターシリンダ用のシリンダ穴及び第2レリーズシリンダ用のシリンダ穴をシリンダブロックに精度良く且つ容易に加工することができ、また、シリンダブロックが小型になって車両の小さなスペースに搭載しやすくすることができる。
請求項4に係る発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項の効果に加えるに、第1マスターシリンダは、与えられた動力により油圧を発生させるクラッチマスターシリンダであり、第1レリーズシリンダは、クラッチマスターシリンダから第1オイル配管を介して油圧が伝えられてクラッチを切断するクラッチレリーズシリンダであり、第2マスターシリンダは、手動により操作されて油圧を発生させる手動マスターシリンダであり、第2レリーズシリンダは、手動マスターシリンダから第2オイル配管を介して伝えられた油圧によりクラッチマスターシリンダで油圧を発生させる手動レリーズシリンダであるので、クラッチマスターシリンダと手動レリーズシリンダとの位置決めが不要になり、クラッチマスターシリンダ及び手動レリーズシリンダのそれぞれに備えるピストンの移動量の精度を向上させることができる。また、シリンダブロックにクラッチマスターシリンダと手動レリーズシリンダとを近接させて配置することができるため、シリンダブロックのコンパクト化、ひいては、油圧機構のコンパクト化を図ることができる。従って、車両への搭載性を向上させることができる。
請求項5に係る発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項の効果に加えるに、第1マスターシリンダは第2レリーズシリンダの上方に配置されるとともに、第2レリーズシリンダと第1マスターシリンダとを連通する小径孔を設けたので、第2レリーズシリンダ内のオイルに混入したエアが上方の第1マスターシリンダに移動するため、エア抜きを容易に行うことができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用クラッチ油圧機構を示す系統図であり、クラッチ油圧機構10は、自動二輪車、不整地走行車両等の鞍乗型車両に備えるエンジンと変速機との間の動力の伝達・切断をクラッチ11で行うときに、通常は、ギヤチェンジペダルの踏力や車速等を検知して、ギヤチェンジの際に、例えば、アクチュエータユニット12によりクラッチ11を自動で断接(即ち、切断又は接続)し、必要に応じてクラッチレバー14によりクラッチ11を手動で断接することも可能な装置である。
クラッチ油圧機構10は、油圧発生の駆動源となる電動モータ21を備えるアクチュエータユニット12と、このアクチュエータユニット12に第1油圧配管23を介して接続された第1レリーズシリンダ24と、この第1レリーズシリンダ24とクラッチ11との間に配置されたプッシュロッド25と、自動二輪車のバーハンドル15に設けられるとともにアクチュエータユニット12に第2油圧配管26を介して接続されたレバー操作部27と、これらのアクチュエータユニット12及びレバー操作部27に備える各種センサ(詳細は後述する。)からの入力信号やエンジンコントロールユニット(不図示)から得られる変速機のギヤポジション、エンジン回転数、車速、スロットル開度等の信号に基づいてアクチュエータユニット12の電動モータ21の作動を制御する制御部28とからなる。
上記クラッチ油圧機構10では、アクチュエータユニット12の電動モータ21を作動させて油圧を発生させ、その油圧を第1レリーズシリンダ24に伝えてプッシュロッド25を介してクラッチ11を自動で切断するか、クラッチレバー14を操作してレバー操作部27で油圧を発生させ、この油圧を順に第2油圧配管26、アクチュエータユニット12及び第1油圧配管23を介して第1レリーズシリンダ24に伝え、プッシュロッド25を介してクラッチ11を手動で切断する。クラッチ11を接続するには上記油圧を低下させる。
図2は本発明に係るクラッチ油圧機構のアクチュエータユニットを示す説明図であり、アクチュエータユニット12は、第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32が設けられたシリンダ形成部33と、このシリンダ形成部33の側面に複数のボルト34で取付けられたギヤケース36と、このギヤケース36の上部に取付けられた電動モータ21と、この電動モータ21の駆動力を第1マスターシリンダ31に伝える、あるいは第2レリーズシリンダ32で発生した油圧による押圧力を第1マスターシリンダ31に伝える押圧力伝達部37とからなる。
シリンダ形成部33は、第1マスターシリンダ31の第1シリンダ穴31aと、この第1マスターシリンダ31の下方に平行に設けられた第2レリーズシリンダ32の第2シリンダ穴32aとが開けられたシリンダブロック41を備える。
第1マスターシリンダ31は、アルミニウム合金鋳造製(例えば、ダイカスト製)のシリンダブロック41と、第1シリンダ穴31aと、この第1シリンダ穴31aに移動自在に挿入された第1マスターピストン43と、この第1マスターピストン43に一体に形成されたロッド44と、第1マスターピストン43及びロッド44を押圧力伝達部37側に押し出すために第1マスターピストン43の一端と第1シリンダ穴31aの一端部との間に設けられた圧縮コイルばね46と、第1マスターピストン43が第1シリンダ穴31aから抜けるのを防ぐために第1シリンダ穴31aの他端部に設けられたワッシャ47及び止め輪48とからなる。
シリンダブロック41の第1シリンダ穴31a及び第2シリンダ穴32aは、同一方向、即ち、図の左方から加工されたものであり、これによって、第1シリンダ穴31a及び第2シリンダ穴32aの各加工精度及び第1シリンダ穴31aと第2シリンダ穴32aとの位置精度(平行度を含む)を高めることができる。
第1シリンダ穴31a内のオイルの圧力(即ち、第1油圧配管23内のオイルの圧力)は、第1シリンダ穴31aに下方から連通する第1連通穴31bに取付具51で下側から取付けられた圧力センサ52によって検出される。なお、53は圧力センサ52の油圧信号を制御部28(図1参照)に送る導線である。
図中の符号55,56は第1マスターピストン43と第1シリンダ穴31aとの間をシールするために第1マスターピストン43に装着されたゴムからなるプライマリカップ及びセカンダリカップ、57は第1油圧配管23を接続するために第1シリンダ穴31aの一端部に設けられた配管接続口である。
第2レリーズシリンダ32は、シリンダブロック41と、第2シリンダ穴32aに移動自在に挿入された第2レリーズピストン63と、この第2レリーズピストン63に一体に形成されたロッド64と、第2レリーズピストン63及びロッド64を押圧力伝達部37とは反対の側に押し出すために一端が第2レリーズピストン63に当てられた圧縮コイルばね66と、この圧縮コイルばね66の他端を受けるばね受け部材67と、このばね受け部材67を支持するために第2シリンダ穴32aに設けられたワッシャ68及び止め輪69とからなる。
第2シリンダ穴32a内のオイルの圧力(即ち、第2油圧配管26内のオイルの圧力)は、第2シリンダ穴32aに連通口32cを介して側方から連通する第2連通穴32bに取付具51で下側から取付けられた圧力センサ72によって検出される。なお、73は圧力センサ72の油圧信号を制御部28に送る導線である。
図中の符号32dは、第2シリンダ穴32aと連通口32cとの間に形成された段部であり、この段部32dにピストン63の端面63aが圧縮コイルばね66で押し付けられている。符号75は第2レリーズピストン63と第2シリンダ穴32aとの間をシールするために第2レリーズピストン63に装着されたゴムからなるカップである。
第2連通穴32bは、第1シリンダ穴31aに大径孔41a及び小径孔41bで連通している。
これらの大径孔41a及び小径孔41bは、第1シリンダ穴31aの下側に形成され、第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32との両方に、レバー操作部27(図1参照)に設けられたリザーバタンク(詳細は図3で説明する)内のオイルを供給するためのものであり、これによって、クラッチ油圧機構10(図1参照)内の全油圧経路内の油量が温度変化やクラッチ11(図1参照)の摩擦材の摩耗等により変化しても、上記リザーバタンク内のオイルが供給される、あるいは上記油圧経路内からリザーバタンク内へオイルが回収される。
大径孔41a及び小径孔41bの2つの孔を設けたのは、第1シリンダ穴31a内のプライマリカップ55の両側に形成された2つの油室77,78の両方と第2連通穴32bとを連通させてオイルの出入りを可能とするためである。
本実施形態のアクチュエータユニット12、詳しくは、シリンダ形成部33では、第2レリーズシリンダ32(詳しくは、第2シリンダ穴32a)の端部よりも第1油圧配管23側に第1マスターシリンダ31のプライマリカップ55を配置したので、第2シリンダ穴32aに隣接させて第2連通穴32bを配置して、この第2連通穴32bと第1シリンダ穴31aとを連通する大径孔41a,小径孔41bを簡単な形状、即ちストレートで短い丸孔形状とすることができる。従って、省スペース化、及び加工コスト低減を図ることができる。
電動モータ21は、鉛直に延びる回転軸81と、この回転軸81をベアリング82を介して回転自在に支持するためにギヤケース36の上部に複数のボルトで取付けられたベース部83と、このベース部83に複数のビス84で取付けられたモータハウジング86と、このモータハウジング86の端部に回転軸81を支持するために取付けられたラジアルベアリング(滑り軸受)87と、モータハウジング86の内面に取付けられた永久磁石からなるステータ88と、ベース部83に取付けられた電力供給用コネクタ91と、この電力供給用コネクタ91の接続端子92,92(一方の符号92のみ示す。)に図示せぬ導線を介して接続されたブラシ93と、このブラシ93から電流を流すために回転軸81に取付けられた複数の整流子片94からなる整流子96と、回転軸81にステータ88に対向するように取付けられたコア及びコイルからなるロータ97とからなる。
図中の符号101は電動モータ21を駆動するモータ駆動部であり、導線102を介して制御部28(図1参照)に接続され、この制御部28からの制御信号に基づいて電力供給用コネクタ91に接続された電力供給用導線103を通じて電動モータ21への通電を制御することで電動モータ21の駆動(正回転又は逆回転)及び停止を行う。
押圧力伝達部37は、電動モータ21の回転軸81の下端にスプライン結合されるとともにギヤケース36にベアリング111,112を介して回転自在に支持されたウォーム113と、ギヤケース36に回転自在に取付けられた支軸114と、この支軸114に取付けられるとともにウォーム113に噛み合う扇状のウォームホイール116と、支軸114に回転自在に取付けられたシーソー部材117とからなる。
シーソー部材117は、支軸114に回転自在に支持されたシーソー本体120と、このシーソー本体120の両端にそれぞれ支軸119を介して回転自在に取付けられた第1ローラ121及び第2ローラ122とを備える。
シーソー本体120は、側面にウォームホイール116の端面116aに当てられる突起120aが形成されている。
第1ローラ121は、第1マスターシリンダ31のロッド44が圧縮コイルばね46の弾性力で当てられた部材である。
第2ローラ122は、第2レリーズシリンダ32のロッド64の先端に当接可能とされた部材であり、第2ローラ122がロッド部材64に押し付けられると、シーソー部材117が支軸114を中心にして時計回りに回転し、第1ローラ121がロッド44を図の右方へ押し出すことになる。
押圧力伝達部37のウォーム113は、電動モータ21の下側になるように配置されている。これにより、ウォーム113とウォームホイール116との噛み合い部分で摩耗粉が発生した場合に、この摩耗粉を下方に落下させることが可能であり、摩耗粉が電動モータ21の作動に影響を与える心配がない。
また、電動モータ21のブラシ93や整流子96が、ステータ88やロータ97よりも下側になるように配置されているので、ブラシ93から摩耗粉が生じた場合に、上記と同様に摩耗粉を下方に落下させることが可能である。
図3は本発明に係るクラッチ油圧機構のレバー操作部を示す断面図であり、レバー操作部27は、クラッチレバー14と、このクラッチレバー14の操作により油圧を発生させる第2マスターシリンダ132と、この第2マスターシリンダ132に一体に設けられたリザーバタンク133と、クラッチレバー14の揺動角を検出するためにクラッチレバー14の揺動軸134に取付けられたレバー回転角度センサ136とからなる。
第2マスターシリンダ132は、筒状のシリンダ本体141と、このシリンダ本体141に設けられたシリンダ穴141aに移動自在に挿入されたピストン142と、このピストン142を押し付けるために一端がクラッチレバー14のアーム部14aに連結されるとともに他端がピストン142の凹部142aに挿入されたロッド143と、このロッド143側へピストン142を押し出すスプリング144とからなり、シリンダ本体141の端部に設けられた配管接続口141bに第2油圧配管26が接続されている。なお、148,149はピストン142とシリンダ穴141aとの間をシールするためにピストン142に装着されたゴムからなるプライマリカップ及びセカンダリカップである。
リザーバタンク133は、シリンダ本体141に一体成形された本体部133aと、この本体部133aの上部開口を塞ぐために複数のビス151で取付けられたカバー部152とからなり、内部にオイル153が貯められている。図1に示したように、リザーバタンク133は、バーハンドル15に取付けられ、車両の車体の最も高い位置(オイル153の量の確認やオイルの補給がしやすい位置でもある。)に配置される。
本体部133aの底部133bには、第2マスターシリンダ132のシリンダ穴141a内に通じる大径孔133c及び小径孔133dが開けられている。従って、クラッチ油圧機構10(図1参照)内の全油圧経路(即ち、後述する第1油圧経路231及び第2油圧経路232(図1参照))内の油量が温度変化やクラッチ11(図1参照)の摩擦材の摩耗等により変化しても、リザーバタンク133内のオイル153が供給される、あるいは上記油圧経路内からリザーバタンク133内へ回収される。
大径孔133c及び小径孔133dの2つの孔を設けたのは、シリンダ穴141a内のプライマリカップ148の両側に形成された2つの油室155,156の両方にオイル153を供給する、あるいは油室155,156の両方からオイル153を回収するためである。
レバー回転角度センサ136は、導線158を介して制御部28(図1参照)に接続されている。
ここで、161はピストン142がシリンダ穴141aから抜けるのを防止するワッシャ、162はワッシャ161をシリンダ本体141に固定する止め輪、163はダストカバーである。
図4は本発明に係るアクチュエータユニットの第1斜視図であり、アクチュエータユニット12は、シリンダブロック41の上下に2つのシリンダとしての第1マスタシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32が一体的に設けられ、このシリンダブロック41に、電動モータ21と、この電動モータ21の駆動力を第1マスターシリンダ31に伝える、又は第2レリーズシリンダ32により発生する押圧力を第1マスターシリンダ31に伝える押圧力伝達部37とを備えることでコンパクト化が図られ、小型にされて、自動二輪車の小さな車体スペースにも容易に配置可能とされている。
以上の図2及び図4に示したように、本発明では、シリンダブロック41が、同一方向から加工されて第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32の各シリンダ穴31a,32aが形成されるので、第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32の各加工精度及び第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32との位置精度を向上させることができる。
また、本発明では、ウォーム113を、電動モータ21の下側になるように配置したので、電動モータ21自体やウォーム113とウォームホイール116との噛み合い部分で発生する摩耗粉を下方へ落下させることができ、摩耗粉が電動モータ21の内部、あるいは電動モータ21のステータ88、ロータ97等の主要部に侵入するのを防止することができる。
第1マスターシリンダ31に第1油圧配管23(図2参照)を接続するための配管接続口57は、その内径が第1シリンダ穴31aの内径よりも小さく、更に、その軸線57Aが第1シリンダ穴31aの軸線31Aよりも上方に距離δだけオフセットし、アクチュエータユニット12は、水平面から2〜5度だけ配管接続口57が上方に向くように車体に取付けられる。
これにより、配管接続口57の内周面の最上部は、第1シリンダ穴31aの内周面の最上部と水平に連続する、又は配管接続口57の内周面の最上部は、第1シリンダ穴31aの内周面の最上部よりも高くなり、更に配管接続口57の内周面の最上部は第1シリンダ穴31aの内周面の最上部よりも高くなるように傾斜するため、第1シリンダ穴31a内のオイルに混入したエアを配管接続口57を介して第1油圧配管23へ容易に逃がすことができ、第1油圧配管23に接続された図7で説明する第1レリーズシリンダ24のエア抜き用プラグ186によってエア抜き作業を効率良く行うことができる。
図5は本発明に係るアクチュエータユニットの第2斜視図であり、アクチュエータユニット12のギヤケース36は、側面に開口(不図示)が設けられ、この開口を塞ぐとともに押圧力伝達部37(図2参照)の支軸114(図2参照)の一端を回転自在に支持するカバー部材171を備え、このカバー部材171に、支軸114を介してウォームホイール116(図2参照)の回転角度を検出するウォームホイール回転角度センサ173が取付けられている。
ここで、複数の符号175はギヤケース36にカバー部材171を取付けるボルト、複数の符号176はカバー部材171にウォームホイール回転角度センサ173を取付けるボルト、符号177はウォームホイール回転角度センサ173の出力信号を制御部28(図1参照)側に導線178(図1参照)を介して接続するためのコネクタである。
以上の図2及び図5に示したように、本発明では、第1油圧配管23内の圧力を検出する第1圧力センサとしての圧力センサ52と、第2油圧配管26内の圧力を検出する第2圧力センサとしての圧力センサ72と、これらの圧力センサ52,72を、シリンダブロック41に下側から取付けたので、圧力センサ52,72のそれぞれの周囲のエア溜まりを形成しにくくすることができ、エア抜き作業を容易に行うことができる。
図6は本発明に係るアクチュエータユニットの一部を示す斜視図であり、第1マスターシリンダ31の第1マスターピストン43の軸線、即ち、第1シリンダ穴31aの軸線31Aと、第2レリーズシリンダ32の第2レリーズピストン63の軸線、即ち、第2シリンダ穴32aの軸線32Aとは同一平面179内に存在するとともに平行であり、これらの軸線31A及び軸線32Aと、押圧力伝達部37の支軸114の軸線114Aとは直交している。
軸線31Aと軸線32Aとを同一平面179内に配置することで、シリンダブロック41(図2参照)を薄くすることができ、また、軸線31Aと軸線32Aとを平行にすることで、第1シリンダ穴31a及び第2シリンダ穴32aとが加工しやすくなるとともにシリンダブロック41の高さを小さくすることができる。更に、軸線31A及び軸線32Aと、軸線114Aとを直交させることで、平面179と、ウォームホイール116及びシーソー部材117のそれぞれの回転軌跡が平行になり、押圧力伝達部37を薄くすることができ、省スペース化を図ることができる。
これに加えて、好ましくは、軸線31Aと軸線32Aとを通る平面179に対して、電動モータ21の回転軸81の軸線81A及びこの軸線81Aと同軸となるウォーム113の軸線113Aは平行である。以上より、軸線114Aと、軸線81A及び113Aとは直交する。
このように、平面179と、軸線81A及び軸線113Aとを平行にすることで、押圧力伝達部37をより一層薄くすることができ、省スペース化を図ることができる。
更に、軸線114Aと、軸線81A及び113Aとを直交させることで、アクチュエータユニット12(図5参照)全体として薄くすることができ、省スペースを図ることができて車両への搭載性を向上させることができる。また更に、ウォーム113及びウォームホイール116からなる高減速比のウォームギヤ対を容易に採用でき、押圧力伝達部37を簡素に構成することができるため、省スペース化、コスト低減を図ることができる。
シーソー部材117のシーソー本体120は、突起120a及びボス部120bが一体成形された主シーソー体120eと、この主シーソー部材120eに隣接するように配置された副シーソー体120fとからなり、副シーソー体120fは、2本の支軸119,119(図2参照)及びボス部120bにて主シーソー部材120eに結合されている。
以上に説明したように、本発明では、第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32のそれぞれのシリンダ軸としての軸線31A及び軸線32Aを同一平面179上に配置したので、シリンダブロック41(図4参照)を薄くすることができ、車両の狭いスペースに搭載しやすくすることができる。
また本発明では、第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32のそれぞれの軸線31Aと軸線32Aとを平行に配置したので、第1マスターシリンダ31用の第1シリンダ穴31a及び第2レリーズシリンダ32用の第2シリンダ穴32aをシリンダブロック41に精度良く且つ容易に加工することができ、また、シリンダブロック41が小型になって車両の小さなスペースに搭載しやすくすることができる。
更に本発明では、電動モータ21の回転軸81、詳しくは回転軸81の軸線81Aと平面179とを平行に配置したので、薄くなったシリンダブロック41の厚さ方向への電動モータの突出量を小さくすることができ、油圧機構としてのクラッチ油圧機構10(図1参照)の各部を薄くすることができて、クラッチ油圧機構10を車両の狭いスペースに容易に搭載することができる。
また、以上の図1、図2及び図6に示したように、本発明では、与えられた動力により油圧を発生させるクラッチマスターシリンダとしての第1マスターシリンダ31、及びこの第1マスターシリンダ31から第1オイル配管としての第1油圧配管23を介して油圧が伝えられてクラッチ11を切断するクラッチレリーズシリンダとしての第1レリーズシリンダ4からなるクラッチ油圧経路としての第1油圧経路231と、手動により操作されて油圧を発生させる手動マスターシリンダとしての第2マスターシリンダ132、及びこの第2マスターシリンダ132から第2オイル配管としての第2油圧配管26を介して伝えられた油圧により第1マスターシリンダ31で油圧を発生させる第2レリーズシリンダ32からなる手動油圧経路としての第2油圧経路232とを備えた車両用クラッチ油圧機構10であって、第2レリーズシリンダ32と第1マスターシリンダ31との間に、動力を伝達する動力伝達部材としてのシーソー部材117が設けられ、第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32とは、同一のシリンダブロック41に各シリンダ軸としての軸線31A,32Aを平行にして配置されているので、第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32との位置決めが不要になり、第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32のそれぞれに備える第1マスターピストン43、第2レリーズピストン63の移動量の精度を向上させることができる。また、シリンダブロック41に第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32とを近接させて配置することができるため、シリンダブロック41のコンパクト化、ひいては、クラッチ油圧機構10のコンパクト化(即ち、省スペース化)を図ることができ、これに伴って軽量化をも図ることができる。以上より、クラッチ油圧機構10、詳しくは、アクチュエータユニット12の車両への搭載性を向上させることができる。
更に、本発明では、シリンダブロック41をアルミニウム合金鋳造製としたので、シリンダブロック41の放熱性向上及び軽量化を図ることができる。
図7は本発明に係る第1レリーズシリンダ及びクラッチを説明する断面図であり、第1レリーズシリンダ24は、有底筒状のシリンダ本体181と、このシリンダ本体181に形成されたシリンダ穴181aに移動自在に挿入されたピストン182と、このピストン182及びシリンダ本体181の底壁181bのそれぞれの間に設けられてピストン182をプッシュロッド25側に押し出すスプリング183とからなる。なお、181Aはシリンダ本体181内の油室、181cは第1油圧配管23を接続するためにシリンダ本体181の底壁181bに設けられた配管接続口、185,185はシリンダ穴181aとピストン182との間をシールするためにピストン182に装着されたOリング、186はシリンダ本体181内のオイルに混入したエアを抜くエア抜き用プラグである。
ピストン182は、プッシュロッド25の一端が挿入されるロッド挿入穴182aが形成されている。
クラッチ11は、変速機190を構成するメインシャフト193に回転自在に取付けられてクランクシャフト側のギヤに噛み合う大被動ギヤ195と、この大被動ギヤ195にコイルスプリング196を介して取付けられたドライブ部材197と、メインシャフト193の軸方向に移動自在でドライブ部材197の内周面に回転方向に係合された複数の摩擦円板であるクラッチディスク198と、これらのクラッチディスク198に交互に重ねられた複数のクラッチプレート201と、メインシャフト193にスプライン結合されるとともにクラッチプレート201の内周部がメインシャフト193の軸方向に移動自在で回転方向に係合されたドリブン部材202と、このドリブン部材202に複数のコイルスプリング203を介して取付けられてドリブン部材202を複数のクラッチディスク198及びクラッチプレート201を介して押し付ける押圧部材204と、押圧部材204にベアリング209を介して配置されるとともにメインシャフト193の端部に移動自在に取付けられ且つプッシュロッド25の他端部が挿入されるロッド挿入穴211aが形成された入力部材211とからなる多板型のものである。
ここで、符号212はドリブン部材202へ押圧部材204を押し付けるために設けられたコイルスプリング203をドリブン部材202に取付けるためのボルトであり、複数設けられる。符号213はメインシャフト193にドリブン部材202を取付けるナットである。
変速機190は、メインシャフト193がハウジング215にベアリング216,217を介して回転自在に取付けられ、図示せぬカウンタシャフトがハウジング215に一対のベアリングを介して回転自在に取付けられている。
メインシャフト193上には、複数のドライブギヤで構成されるドライブギヤ列218が軸方向移動自在にスプライン結合され、複数のドリブンギヤで構成されるドリブンギヤ列がカウンタシャフト上にスプライン結合され、ドライブギヤ列218の各ギヤにドリブンギヤ列の各ギヤが噛み合わされ、図示せぬ変速機構により動力伝達するギヤが選択される。
図1に戻って、第1マスターシリンダ31、第1油圧配管23及び第1レリーズシリンダ24は、クラッチ11を断接させる第1油圧経路231を構成する部品であり、第2マスターシリンダ132、第2油圧配管26及び第2レリーズシリンダ32は、第2油圧経路232を構成する部品である。
以上に述べたクラッチ油圧機構10の作用を次に説明する。
図8は本発明に係るクラッチ油圧機構の作用を示す第1作用図である。
図2の状態から、図8において、電動モータ21に通電すると、ウォーム113が矢印Aの向きに回転し、ウォームホイール116が矢印Bの向きに回転する。このとき、ウォームホイール116の端面116aがシーソー部材117の突起120aを押すので、シーソー部材117もウォームホイール116と共に回転し、シーソー部材117の第1ローラ121が第1マスターシリンダ31のロッド44を矢印Cの向きに押し出す。
これによって、ロッド44と共に第1マスターピストン43が移動し、油室78の油圧を高める。この油圧は、第1油圧配管23を介して図7に示した第1レリーズシリンダ24のシリンダ本体181内の油室181Aに伝わり、油室181Aの油圧が高くなるから、ピストン182がプッシュロッド25を押し、プッシュロッド25がクラッチ11側へ移動する。
この結果、ベアリング209を介して押圧部材204がコイルスプリング203の弾性力に抗してクラッチディスク198から離れ、各クラッチディスク198と各クラッチプレート201とを押し付ける押圧力がほとんど無くなり、クラッチ11が切断される、即ち、ドライブ部材197からドリブン部材202に動力が伝わらなくなる。
このとき、図8において、シーソー部材117の第2ローラ122は、静止している第2レリーズシリンダ32のロッド64から遠ざかるため、電動モータ21を作動させたことがクラッチレバー14(図1参照)側(即ち、第2油圧経路232)に影響を与えない。
図9は本発明に係るクラッチ油圧機構の作用を示す第2作用図である。
例えば、図8に示した電動モータ21が作動している状態から、図3において、クラッチレバー14を操作して第2マスターシリンダ132のピストン142を図の右方へ移動させ、油室156の油圧を高めると、この油圧は、第2油圧配管26を介して図9に示すよう第2連通穴32bに伝わり、矢印Dで示すように第2連通穴32bから第2レリーズシリンダ32の油室221に伝わるため、第2レリーズピストン63及びロッド64は矢印Eの向きに移動し、ロッド64はシーソー部材117の第2ローラ122を押し付ける。
この結果、シーソー部材117が矢印Fの向きに回転し、第1ローラ121が第1マスターシリンダ31のロッド44を矢印Gの向きに移動させるので、第1マスターピストン43も移動して油室78の油圧を高める。この油圧は、上記したのと同様に、第1油圧配管23を介して図7に示した第1レリーズシリンダ24のシリンダ本体181内の油室181Aに伝わるため、プッシュロッド25がクラッチ11側へ移動し、クラッチ11が切断される。
このとき、図9において、シーソー部材117の突起120aはウォームホイール116の端面116aから離れるため、クラッチレバー14(図3参照)を操作したことが電動モータ21側の作動に影響を与えない。
このように、電動モータ21側とクラッチレバー14側とは独立に作動させることができる。
以上の図2、図8及び図9に示したように、本発明では、シーソー部材117が、第1マスターシリンダ31に設けられた第1マスターピストン43及び第2レリーズシリンダ32に設けられた第2レリーズピストン63とそれぞれ動力伝達可能であり、このシーソー部材117にウォームホイール116の一部が当接可能であり、ウォームホイール116に、電動モータ21の回転軸81に取付けられたウォーム113が噛み合うので、電動モータ21を駆動させることで、ウォーム113、ウォームホイール116を介してシーソー部材117を作動させることができ、また、手動により第2レリーズシリンダ32を駆動させることで、電動モータ21側とは独立してシーソー部材117を作動させることができる。
図10(a),(b)は本発明に係るクラッチ油圧機構の作用を示す第3作用図である。
(a)は第1マスターシリンダ31の第1マスターピストン43が移動する前の状態、即ち、図2の第1マスターシリンダ31及び第2レリーズシリンダ32の状態を示している。
即ち、第1マスターシリンダ31のプライマリカップ55は、大径穴41aと小径穴41bとの間に位置している。また、第2レリースシリンダ32の第2レリーズピストン63の端面63aが段部32dに当たっている。
この状態で第2連通穴32bに油圧を伝えると、第1マスターシリンダ31側では、小径穴41b及び油室78を介して第1マスターピストン43に右方から油圧が作用し、また、第2レリーズシリンダ32側では、連通口32c及び油室221を介して第2レリーズピストン63に右方から油圧が作用する。
第1シリンダ穴31aの内径D1に対して第2シリンダ穴32aの内径D2が大きいため、第1マスターシリンダ31の第1マスターピストン43の受圧面積よりも第2レリーズシリンダ32の第2レリーズピストン63の受圧面積が大きくなり、第2レリーズピストン63が左方に移動する力の方が、第1マスターピストン43が左方に移動する力よりも大きくなるため、第2レリーズピストン63が左方に移動し、第1マスターピストン43が右方に移動する。
(b)において、第1マスターピストン43が白抜き矢印で示すように右方に移動して、プライマリカップ55が小径穴41bよりも右方に位置すると、大径穴41a及び小径穴41bが共に油室77に臨むため、第1マスターピストン43を移動させる力が発生しなくなり、第2レリーズシリンダ32の油室221に作用する油圧によって第2レリーズピストン63が移動する力のみが発生するようになる。
以上の図2及び図10に示したように、本発明では、第1マスターシリンダ31を、第2レリーズシリンダ32より上方に配置したので、第2レリーズシリンダ32内のオイルに混入したエアが上方の第1マスターシリンダ31に移動するため、エア抜きを容易に行うことができる。
また、第2油圧配管26を第1マスターシリンダ31の下方に位置する第2連通穴32bに接続したことで、第2油圧配管26内のオイルに混入したエアを上方の第2連通穴32b、大径孔41a、小径孔41bを介して第1マスターシリンダ31内に容易に逃がすことができ、エア抜き作業を効率良く行うことができる。
更に、本発明では、車両を鞍乗型車両としたので、鞍乗型車両の第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32とを一体に設けることで、第1マスターシリンダ31と第2レリーズシリンダ32とを近接させてコンパクトにすることができ、クラッチ油圧機構10(図1参照)を配置する鞍乗型車両の車体スペースを有効利用することができる。
尚、本実施形態では、図6に示したように、軸線31Aと軸線32Aとを同一平面179内に存在させるとともに平行としたが、これに限らず、軸線31Aと軸線32Aとを同一平面内に存在させるだけでよく、平行でなくともよい。
又本実施形態では、クラッチに関する油圧機構について説明したが、油圧を用いたブレーキ等、車両に用いられる油圧機構であれば、何れに採用してもよい。
本発明のクラッチ油圧機構は、鞍乗型車両に好適である。
本発明に係る車両用クラッチ油圧機構を示す系統図である。 本発明に係るクラッチ油圧機構のアクチュエータユニットを示す説明図である。 本発明に係るクラッチ油圧機構のレバー操作部を示す断面図である。 本発明に係るアクチュエータユニットの第1斜視図である。 本発明に係るアクチュエータユニットの第2斜視図である。 本発明に係るアクチュエータユニットの一部を示す斜視図である。 本発明に係る第1レリーズシリンダ及びクラッチを説明する断面図である。 本発明に係るクラッチ油圧機構の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るクラッチ油圧機構の作用を示す第2作用図である。 本発明に係るクラッチ油圧機構の作用を示す第3作用図である。
10…油圧機構(クラッチ油圧機構)、11…対象部材(クラッチ)、14…クラッチレバー、15…バーハンドル、21…電動モータ、23…第1オイル配管(第1油圧配管)、24…クラッチレリーズシリンダ(第1レリーズシリンダ)、26…第2オイル配管(第2油圧配管)、31…クラッチマスターシリンダ(第1マスターシリンダ)、31A,32A…シリンダ軸(軸線)、31a,32a…シリンダ穴(第1シリンダ穴、第2シリンダ穴)、32…手動レリーズシリンダ(第2レリーズシリンダ)、41…シリンダブロック、43…第1マスターピストン、52…第1圧力センサ(圧力センサ)、63…第2レリーズピストン、72…第2圧力センサ(圧力センサ)、81…回転軸、113…ウォーム、116…ウォームホイール、117…動力伝達部材(シーソー部材)、132…手動マスターシリンダ(第2マスターシリンダ)、133…リザーバタンク、231…第1油圧経路、232…第2油圧経路。

Claims (5)

  1. 油圧を発生させる第1マスターシリンダ(31)及びこの第1マスターシリンダ(31)から第1オイル配管(23)を介して油圧が伝えられて対象部材を作動させる第1レリーズシリンダ(24)からなる第1油圧経路(231)と、油圧を発生させる第2マスターシリンダ(132)及びこの第2マスターシリンダ(132)から第2オイル配管(26)を介して伝えられた油圧により前記第1マスターシリンダ(31)で油圧を発生させる第2レリーズシリンダ(32)からなる第2油圧経路(232)とを備えた車両の油圧機構であって、
    前記第2レリーズシリンダ(32)と前記第1マスターシリンダ(31)との間に、動力を伝達する動力伝達部材(117)が設けられ、
    前記動力伝達部材(117)は、前記第1マスターシリンダ(31)に設けられた第1マスターピストン(43)及び前記第2レリーズシリンダ(32)に設けられた第2レリーズピストン(63)とそれぞれ動力伝達可能であり、この動力伝達部材(117)にウォームホイール(116)の一部が当接可能であり、前記ウォームホイール(116)に、電動モータ(21)の回転軸(81)に取付けられたウォーム(113)が噛み合うとともに、前記第1マスターシリンダ(31)と前記第2レリーズシリンダ(32)とは、同一のシリンダブロック(41)に形成されている、
    ことを特徴とする車両の油圧機構。
  2. 前記ウォーム(113)は、前記電動モータ(21)の下側になるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の車両の油圧機構。
  3. 前記第1マスターシリンダ(31)及び前記第2レリーズシリンダ(32)のそれぞれのシリンダ軸は平行に配置されるとともに、前記電動モータ(21)の回転軸(81)と前記第1マスターシリンダ(31)及び前記第2レリーズシリンダ(32)のそれぞれのシリンダ軸を含む平面と平行に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の油圧機構。
  4. 前記第1マスターシリンダ(31)は、与えられた動力により油圧を発生させるクラッチマスターシリンダであり、前記第1レリーズシリンダ(24)は、前記クラッチマスターシリンダから前記第1オイル配管(23)を介して油圧が伝えられてクラッチを切断するクラッチレリーズシリンダであり、前記第2マスターシリンダ(132)は、手動により操作されて油圧を発生させる手動マスターシリンダであり、前記第2レリーズシリンダ(32)は、前記手動マスターシリンダから前記第2オイル配管(26)を介して伝えられた油圧により前記クラッチマスターシリンダで油圧を発生させる手動レリーズシリンダであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両の油圧機構。
  5. 前記第1マスターシリンダ(31)は前記第2レリーズシリンダ(32)の上方に配置されるとともに、前記第2レリーズシリンダ(32)と前記第1マスターシリンダ(31)とを連通する小径孔(41b)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両の油圧機構。
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