JP4932284B2 - 光電式エンコーダ - Google Patents

光電式エンコーダ Download PDF

Info

Publication number
JP4932284B2
JP4932284B2 JP2006057639A JP2006057639A JP4932284B2 JP 4932284 B2 JP4932284 B2 JP 4932284B2 JP 2006057639 A JP2006057639 A JP 2006057639A JP 2006057639 A JP2006057639 A JP 2006057639A JP 4932284 B2 JP4932284 B2 JP 4932284B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
scale
light receiving
unit
optical fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006057639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007232681A (ja
Inventor
知隆 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2006057639A priority Critical patent/JP4932284B2/ja
Publication of JP2007232681A publication Critical patent/JP2007232681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4932284B2 publication Critical patent/JP4932284B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)

Description

本発明は、変位測定装置、工作機械等に使用される光電式エンコーダに関し、特に読み取りヘッドのアライメント調整が可能な光エンコーダに関する。
反射型位相格子スケールを利用した光電式エンコーダにおいては、点光源からのコヒーレント光を反射型位相格子スケールに照射することにより、スケール位置情報を有した回折光の干渉縞が生成される。そして、この干渉縞を位相検波することにより測長が可能となる(特許文献1参照)。
特開2004−53605号公報
従来、この種の光電式エンコーダでは、点光源を中心とし、その周囲に2×2のマトリクス配置された90°位相差4相信号の差動信号を得ることにより、90°位相差2相信号を得ることが出来る。しかしながら、受光部が配置された読み取りヘッドの検出面がスケールに対して傾くと、得られる差動信号は、変動する。このように、測長部での真直度の変動に伴ない位相差2相信号にDC変動が生じ、位相検出において誤差が増大する。
スケール汚れ等による受光量の減少時には、光源の光量調整(APC)を受光信号のDC成分をフィードバックすることにより、受光感度を一定にすることができる。しかし、取付アライメントに誤差を有する場合は、フィードバックが適正にかからず、測長信号に誤差を発生させてしまう。
本発明は、このような点に鑑み、アライメント調整を容易にし、使い勝手を向上させた光電式エンコーダを提供することを目的とする。
本発明に係る第1の光電式エンコーダは、測定軸方向に所定ピッチで回折格子が形成されたスケールと、このスケールに対して相対移動可能に配置され、前記スケールにコヒーレント光を照射する照射部、並びにこの照射部の周囲に前記測定軸方向及びこれと直交する方向に所定の間隔を空けて配置され前記照射部から出射され前記スケールの回折格子で反射された光を受光する複数の受光部が同一検出面上に配置された読み取りヘッドと、この読み取りヘッドの受光部からの受光信号を処理して前記スケールに対する前記読み取りヘッドの前記測定軸方向の変位を検出する信号処理手段とを備えた光電式エンコーダにおいて、前記受光部は、前記照射部から等距離に配置された透過型の回折格子を受光面に有し前記スケールに対する前記測定軸方向の変位を検出するための変位検出用受光部と、前記照射部を中心として前記スケールに対する前記検出面のピッチ及びロールを検出するための傾斜モニタ用受光部とを備え、前記信号処理手段は、前記傾斜モニタ用受光部からの受光信号によって前記変位検出用受光器の受光信号を補正するものであり、前記傾斜モニタ用受光部は、前記照射部から前記測定軸方向の一方の側にずれ、且つ前記照射部を中心として前記測定軸と直交する方向に均等配置された領域に照射される光をそれぞれ受光する一対のモニタ用受光部からなり、前記信号処理手段は、前記モニタ用受光部の受光信号の加算値により前記検出面のピッチを検出し、前記モニタ用受光部の受光信号の差分値によりロールを検出するものであることを特徴とする。

本発明によれば、変位検出用受光部と、傾斜モニタ用受光部と、信号処理手段とを備えており、傾斜モニタ用受光部からの信号によって変位検出用受光部の受光信号が補正されるので、アライメント調整が容易となり、使い勝手を向上させた光電式エンコーダを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る光電式エンコーダついて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。
図1に示すように、光電式エンコーダは、測定軸方向に所定ピッチで回折格子が形成されたスケール10と、光を照射すると共に光を受光する読み取りヘッド20と、読み取りヘッド20により検出したスケール10からの受光信号に基づき、その受光信号を補正する信号処理部30とを有する。スケール10の長手方向が測定軸Xとなる。読み取りヘッド20は、スケール10に対して所定距離Dを維持してX方向に相対移動可能に配置されている。なお、読み取りヘッド20が固定され、スケール10が相対移動する構成でも良い。すなわち、読み取りヘッド20とスケール10とは、X方向に相対移動可能であれば良い。
なお、以下において、スケール10の面と平行で、X方向に直交する方向をY方向、X方向及びY方向に直交する方向、すなわちスケール10の面に直交する方向をZ方向とする。また、スケール10と読み取りヘッド20との間のX−Z平面内での傾きをP(Pitch)方向、Y−Z平面内での傾きをR(Roll)方向、X−Y平面内での傾きをYa(Yaw)方向とする。
スケール10は、X方向に沿って所定ピッチで周期的に配列されたY方向に延びる格子11を有する。格子11は、読み取りヘッド20の検出面上のX方向に対しては、0次回折光が減衰され、1次回折光による2つ山のガウス分布となるように、そのピッチが光源の波長との関係で決められている。また、格子11は、Y方向に対しては、例えば1つ山のガウス分布の光量分布を形成するように光を反射する。
読み取りヘッド20は、主として、1本の光源用光ファイバ21と、その周りに配置された6本の受光器用光ファイバ22と、これら1本の光源用光ファイバ21と6本の受光器用光ファイバ22を囲む円筒状の第1フェルール23と、それら光ファイバ21,22及び第1フェルール23の先端に設けられたキャップ型の第2フェルール24とから構成されている。
次に、図2〜図4を参照して、この読み取りヘッド20を構成する光ファイバ21,22及びその回りに形成された第1フェルール23について説明する。図2は、読み取りヘッド20の正面図であり、図3は、読み取りヘッド20の光軸と直交する面の断面図、図4は、読み取りヘッド20の一部を切り欠いた断面斜視図である。
図2〜図4に示すように、光源用光ファイバ21は、その芯の中心に形成された光を導波するコア21aと、そのコア21aの外周に形成されたコア21aよりも屈折率の低いクラッド21bと、これらクラッド21bの外周に形成された被覆21cとから形成されている。また、光源用光ファイバ21には、例えば、シングルモードファイバが使用される。
同様に、受光器用光ファイバ22は、その中心に形成された光を導波するコア22aと、そのコア22aの外周に形成されたコア22aよりも屈折率の低いクラッド22bと、クラッド22bの外周に形成された被覆22cとから形成されている。また、受光器用光ファイバ22には、例えば、マルチモードファイバが使用される。
これら光源用光ファイバ21及び受光器用光ファイバ22は、それらを束ねた外接径(以下、バンドル径)よりも僅かに大きい内径を有するインナーチューブ201内に収容されている。このインナーチューブ201は、バンドル径×0.15以下が望ましいが、バンドル挿入時の密着偏りにより、0.2倍程度でも光ファイバ21,22の配置移動が起こらない。
光源用光ファイバ21のコア21a及びクラッド21bを含む径の大きさは、受光器用光ファイバ22のコア22a及びクラッド22bを含む径の大きさよりも小さい。
そこで、光源用光ファイバ21の被覆21cは、その受光器用光ファイバ22の被覆22cの径よりも厚く形成され、光源用光ファイバ21のコア21aとクラッド21bと被覆21cとを合わせた径の大きさと、受光器用光ファイバ22のコア22aとクラッド22bと被覆22cとを合わせた径の大きさとが同一となるように形成されている。このようにコア及びクラッドの厚みに基づき、被覆21c,22cの厚みを形成することにより光ファイバ毎にコアとクラッドの厚さが異なっている場合であっても、その光ファイバの径は、同一径とすることができる。
したがって、本実施形態のように異種の特性を有する数本のファイバを密接して配置することが可能となる。また、光ファイバでは、被覆保護されているため、第1フェルール23挿入時に、被覆除去されたファイバに比べて破断の可能性が非常に低く、且つ、単線での被覆除去作業がないため、組み立て易い。したがって、結束した光ファイバ束を製作する際の、製作コストが低減され、歩留まりの向上が図れる。
光源用光ファイバ21の第2フェルール24とは反対側の末端には、例えば、LD等の光源が設けられている(図示略)。このLD等の光源から発せられた光は、光源用光ファイバ21のコア21aを導波して、コア21aの先端より照射される。すなわち、光源用光ファイバ21のコア21aの先端は照射部21aとして機能する。なお、この光源となる光は、LD、気体レーザ等のレーザ光のように位相の揃った指向性の良い光が好ましい。
受光器用光ファイバ22の第2フェルール24とは反対側の末端には、例えばCCD等の受光器が設けられている(図示略)。受光器用光ファイバ22のコア22aの第2フェルール24側の端部で受光された光は、コア22aを導波して、コア22aの反対側端部から出射され、CCDに受光される。すなわち、6本の受光器用光ファイバ22のコア22aの先端は、それぞれ受光部22a1〜22a6として機能する。
図3に示すように、受光部22a1と受光部22a4とがY方向に並ぶように、照射部(コア)21aを中心として、6つの受光部22a1〜22a6の中心が6角形状に配置されている。つまり、読み取りヘッド20は、照射部21aの周囲に測定軸方向及びこれと直交する方向に所定の間隔を空けて照射部21aと同一検出面上に配置された受光部22a1〜22a6を備えている。
第2フェルール24は、1本の光源用光ファイバ21の先端のコア21aに対応する箇所に設けられた開口25と、6本の受光器用光ファイバ22の先端のコア22aに対応する箇所に設けられたスリット26とを有する。
スリット26は、受光部22a1,22a4に対応する位置に設けられた第1のスリット26a、及びそれら以外の受光部22a2,22a3,22a5,22a6に対応する位置に設けられた第2のスリット26bを有する。
第1のスリット26aは、受光部22a1,22a4の中心よりもX方向の一方にずれた位置に形成されている。後述するように、これら第1のスリット26aにより入射光を遮られた受光部22a1,22a4は、スケール10に対する検出面のピッチ及びロール方向の傾きを検出するための傾斜モニタ用の受光部として使用される。
第2のスリット26bは、X方向に所定周期で形成されたY方向に延びるスリットでスケール10の格子11に対応した透過型回折格子型を形成している。これら第2のスリット26bを介して、受光部22a2,22a3,22a5,22a6には、スケール10の格子11からの反射光が受光される。この受光量を、スケール10に対して読み取りヘッド20を相対移動させながら、計測することにより、測定軸方向の変位を検出することが可能である。つまり、受光部22a2,22a3,22a5,22a6は、スケール10に対する測定軸方向の変位を検出するための変位検出用の受光部として使用される。
次に、図5を参照して、スケール10からの反射光の強度分布及びその反射光を受光する受光部22a1〜22a6の位置を説明する。なお、照射部21aからの光は、レーザ光などであるので、照射軸(Z方向)を中心に、ガウス分布(又はエアリーディスク形状分布)に広がる強度を有して照射される。
図5(a)は、スケール10からの反射光のX方向の分布を示したものであり、実線は、アライメント調整がなされた場合の例を示したものであり、破線は、アライメント調整がなされていない場合の例を示したものである。図5(a)に示すように、X方向においては、照射部21aから照射された光は、スケール10に形成された格子11の凹凸の影響を受けて、±1次の回折光のみが反射される。したがって、その反射光の強度は、照射部21aの中心からずれて分布の中心を有する2つのガウス分布の重ね合わせとなる。第1のスリット26aによって、受光部22a1,22a4は、この分布のピークP1及びピークP2の間であって、その分布のバレーVからずれた位置A1において光を受光する。なお、これらの反射光のガウス分布の形状は、光源波長、スケール格子の周期、光源発散角度等で決定されるため、必ずしも2つのガウス分布の重ね合わせが、2つのピークを有するとは、限られない。したがって、そのガウス分布の重ね合わせが、一つのピークを持つ場合であれば、受光部22a1,22a4は、その分布のピークからずれた位置の反射光を受光する位置に設けられる。
図5(b)は、スケール10からの反射光のY方向の分布を示したものであり、実線は、アライメント調整がなされた場合の例を示したものであり、破線は、アライメント調整がなされていない場合の例を示したものである。図5(b)に示すように、Y方向においては、その反射光は、スケール10に形成された格子11の影響を受けない。したがって、その反射光の強度分布は、照射部21aを中心とした一つのガウス分布となる。受光部22a1,22a4は、このガウス分布のピークP3から左右対称にずれたガウス分布の裾A2,A3において反射光を受光する位置に設けられている。
変位検出用の受光部22a2,22a3,22a5,22a6は、それらの前面に形成されたスリット26bの空間的な位相により、互いに位相が異なるa相、bb相、b相、ab相の信号を受信する。ここで、a相とb相とは、90°位相がずれており、a相の反転信号がab相、b相の反転信号がbb相となっている。これら4相信号から90°位相が異なる2相のA相信号(a−ab)とB相信号(b−bb)を求めることができる。
いま、スケール10と読み取りヘッド20とが、理想的なアライメント状態であったとすると、図6に示すように、A相信号とB相信号とにより得られるリサージュ波形は、A相軸とB相軸の交点を中心とする理想的な円となる。
これに対し、スケール10に対して読み取りヘッド20がP(ピッチ)方向のアライメント誤差を含んでいる場合には、リサージュ波形は、図7(a)に示すように、直流誤差と位相誤差が発生し、第2象限及び第4象限にわたり、中心位置が変動し、リサージュ波形も楕円になる。また、スケール10に対して読み取りヘッド20がR(ロール)方向のアライメント誤差を含んでいる場合には、リサージュ波形は、図7(b)に示すように、直流誤差と位相誤差が発生し、第1象限及び第3象限にわたり、中心位置が変動し、リサージュ波形も楕円になる。更に、スケール10に対して読み取りヘッド20がYa(ヨー)方向のアライメント誤差を含んでいる場合には、リサージュ波形は、図7(c)に示すように、振幅誤差が発生し、リサージュ波形の半径が小さくなる。しかし、この場合、リサージュ波形自体は歪まない。
そこで、上述したP方向及びR方向のアライメント誤差を傾斜モニタ用の受光部22a1,22a4により検出して補正する。
次に、図8を参照して、受光した光強度に基づいてアライメント誤差の補正を行う信号処理部30の機能ブロック図を説明する。
受光部22a1,22a4において受光された各々の信号は、それぞれアンプ31,32において増幅される。増幅された信号は、第1差分器33に入力されその差分信号として出力される。第1制御部34は、この差分信号をゼロとするように光電式エンコーダのアライメント調整、光源パワーの自動調整、動的にDC補整を行う。すなわち、R方向の補正を行う。
アンプ31,32において増幅された信号は、分岐部35a,35bから第1加算器36に入力され、加算される。一方、第2加算器37は、受光部22a2,22a3,22a5,22a6において受光した信号を加算する。そして、第2差分器38は、第1加算器36及び第2加算器37からの入力された加算信号の差分を演算し、出力する。第2制御部39は、第2差分器38によって得られた差分信号が所定値となるように光電式エンコーダのアライメント調整、光源パワーの自動調整、動的にDC補整を行う。すなわち、P方向の補正を行う。
以上のように本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダは、受光部22a2,22a3,22a5,22a6をスケール10に対する測定軸方向の変位を検出するための変位検出用の受光部として使用し、受光部22a1,22a4を検出面のピッチ及びロールを検出するための傾斜モニタ用の受光部として使用している。さらに、信号処理部30により受光部22a2,22a3,22a5,22a6により得られた測定軸方向の変位測定値を、受光部22a1,22a4により得られた信号に基づき補正可能としている。
このような構成とすることにより、従来においては、読み取りヘッド20を相対移動させながらリサージュ信号により、アライメント調整を行っていたが、静止した状態にあっても最適なアライメント調整が可能とされる。なお、動的なDC補正も可能である。
また、ダイナミックレンジの信号調整においては差分信号を感度調整してDC調整信号として使用することにより、リアルタイムに補正が可能となる。さらに、真直度変動と検出感度が線形比例領域では、DC補正可能であるので、リニアライズ補正をすれば、変動幅レンジを拡大することができる。また、スケール10の汚れ等による、受光光量低下に対して正確なAPCフィードバックが可能である。
[第2実施形態]
次に、図9〜図11を参照して本発明の第2実施形態に係る光電式エンコーダを説明する。
第2実施形態に係る光電式エンコーダの第1実施形態と異なる箇所は、主として、図9に示すように第1実施形態の6本の受光器用光ファイバ22の受光部22a1〜22a6に加え、さらにその左右両側(X方向両側)に2本の受光器用光ファイバ22による受光部22a7,22a8を備えた箇所にある。
具体的には、第2実施形態に係る読み取りヘッド20’は、1本の光源用光ファイバ21と、その周りに配置された8本の受光器用光ファイバ22とを矩形のフェルール23’に入れて形成した構造である。フェルール23’は、その端部に左側V溝整合要素23’aおよび右側V溝整合要素23’bを設けている。これら左側V溝整合要素23’aと右側V溝整合要素23’bに挟まれた界面に隣接するように、8本の受光器用光ファイバ22は配置されている。これら8本の受光器用光ファイバ22の束の上下左右の両端の受光部22a1,22a4,22a7,22a8を除く、受光部22a2,22a3,22a5,22a6には、Y方向に平行な溝を有する透過型回折格子を形成したマスク26’bが設けられている。
この第2実施形態に係る読み取りヘッド20’において、受光部22a1及び22a4は、照射部21aの中心からY方向に均等距離に位置する箇所の反射光が受光されるように設けられている。また、受光部22a7及び22a8は、照射部21aの中心からX方向に均等距離に位置する箇所の反射光が受光されるように設けられている。また、受光部22a2,22a3,22a5,22a6は、マスク26b’により、干渉縞として反射光が受光されるようにされている。
このように配置された受光部22a1〜22a8において、第1実施形態と同様に受光部22a2,22a3,22a5,22a6から得られる信号をスケール10に対する測定軸方向の変位を検出するための信号として用いる。また、受光部22a7,22a8から得られる信号をスケール10に対する受光部のP方向の補正を行うための信号、受光部22a1,22a4から得られる信号をスケール10に対する受光部のR方向の補正を行うための信号として使用する。すなわち、それぞれの受光部22a1〜22a8と、反射光のX方向及びY方向の分布は、図10(a),(b)に示される関係となり、第1実施形態における図5とは異なり、X方向及びY方向ともにガウス分布の両裾の光強度A1’,A1’及びA2’,A2’を検出する。
次に、図11を参照して、第2実施形態に係る光電式エンコーダの信号処理部30’を説明する。第2実施形態に係る光電式エンコーダにおいて、P方向とR方向の制御は、それぞれ独立した信号に基づき実行される。受光部22a1,22a4(方向の光強度の分布)からの信号は、それぞれアンプ31’,32’を介して増幅され、差分器33’により差分信号が生成される。第1制御部34’は、差分器33’からの差分信号がゼロになるように光電式エンコーダを制御し、方向の補正を行う。
同様に、受光部22a,22a方向の光強度の分布)からの信号をそれぞれアンプ31’’,32’’を介して増幅させ、差分器33’’により差分信号を生成する。そして、第2制御部39’は、差分器33’’からの差分信号がゼロになるように光電式エンコーダを制御し、方向の補正を行う。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、追加、置換等が可能である。例えば、光源は、光ファイバによってレーザ光などを導くものに限られず、面発光ダイオード等であってもよい。また、光ファイバの円形の受光部に遮蔽物を被せる構造としたが、受光器用光ファイバを用いるものに限られず、縞状アレイのCCD等を直接形成することも可能である。
本発明の第1実施形態に係る光電式エンコーダの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る読み取りヘッドの正面図である。 本発明の第1実施形態に係る読み取りヘッドの断面図である。 本発明の第1実施形態に係る読み取りヘッドの一部を切り欠いた斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る読み取りヘッドの位置関係及び反射光の空間分布を示す図である。 理想的なアライメント状態にある場合のリサージュ波形である。 アライメント誤差を含んでいる場合のリサージュ波形である。 本発明の第1実施形態に係る信号処理部の機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る読み取りヘッドの正面図である。 本発明の第2実施形態に係る読み取りヘッドの位置関係及び反射光の空間分布を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る信号処理部の機能ブロック図である。
符号の説明
10…スケール、11…格子、20…読み取りヘッド、21…光源用光ファイバ、21a…コア(照射部)、21b…クラッド、21c…被覆、22…受光器用光ファイバ、22a1〜22a6…コア(受光部)、22b…クラッド、22c…被覆、23…第1フェルール、23’…フェルール、23’a…左側V溝整合要素、23’b…右側V溝整合要素、24…第2フェルール、26…スリット、26a…第1のスリット、26b…第2のスリット,26b’…マスク、30,30’…信号処理部、31,32,31’,32’,31’’,32’’…アンプ、33,33’,33’’,38…差分器、34,34’…第1制御部、36,37…加算器、39,39’…第2制御部。

Claims (2)

  1. 測定軸方向に所定ピッチで回折格子が形成されたスケールと、
    このスケールに対して相対移動可能に配置され、前記スケールにコヒーレント光を照射する照射部、並びにこの照射部の周囲に前記測定軸方向及びこれと直交する方向に所定の間隔を空けて配置され前記照射部から出射され前記スケールの回折格子で反射された光を受光する複数の受光部が同一検出面上に配置された読み取りヘッドと、
    この読み取りヘッドの受光部からの受光信号を処理して前記スケールに対する前記読み取りヘッドの前記測定軸方向の変位を検出する信号処理手段と
    を備えた光電式エンコーダにおいて、
    前記受光部は、
    前記照射部から等距離に配置された透過型の回折格子を受光面に有し前記スケールに対する前記測定軸方向の変位を検出するための変位検出用受光部と、
    前記照射部を中心として前記スケールに対する前記検出面のピッチ及びロールを検出するための傾斜モニタ用受光部とを備え、
    前記信号処理手段は、
    前記傾斜モニタ用受光部からの受光信号によって前記変位検出用受光器の受光信号を補正するものであり、
    前記傾斜モニタ用受光部は、
    前記照射部から前記測定軸方向の一方の側にずれ、且つ前記照射部を中心として前記測定軸と直交する方向に均等配置された領域に照射される光をそれぞれ受光する一対のモニタ用受光部からなり、
    前記信号処理手段は、前記モニタ用受光部の受光信号の加算値により前記検出面のピッチを検出し、前記モニタ用受光部の受光信号の差分値によりロールを検出するものである
    ことを特徴とする光電式エンコーダ。
  2. 前記読み取りヘッドは、
    先端に前記照射部を有する第1の光ファイバと、
    この第1の光ファイバの周囲に配置されて先端に前記受光部を有する第2の光ファイバと、
    これら第1及び第2の光ファイバの前記先端側を被覆材による被覆状態のまま緊密に束ねる円筒状のフェルールと
    を備えてなることを特徴とする請求項1記載の光電式エンコーダ。
JP2006057639A 2006-03-03 2006-03-03 光電式エンコーダ Active JP4932284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057639A JP4932284B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 光電式エンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006057639A JP4932284B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 光電式エンコーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007232681A JP2007232681A (ja) 2007-09-13
JP4932284B2 true JP4932284B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=38553387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006057639A Active JP4932284B2 (ja) 2006-03-03 2006-03-03 光電式エンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4932284B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7965393B2 (en) * 2007-07-24 2011-06-21 Mitutoyo Corporation Reference signal generating configuration for an interferometric miniature grating encoder readhead using fiber optic receiver channels
JP5113000B2 (ja) * 2008-09-19 2013-01-09 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダ
JP5430278B2 (ja) 2009-08-04 2014-02-26 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダ
JP2011033521A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Mitsutoyo Corp 光電式エンコーダ及び真空装置
JP5668226B2 (ja) * 2010-10-26 2015-02-12 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダ
JP6069653B2 (ja) * 2011-01-27 2017-02-01 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダ及びそのアライメント調整方法
DE102012204572A1 (de) * 2012-03-22 2013-09-26 Dr. Johannes Heidenhain Gmbh Positionsmesseinrichtung und Anordnung mit einer derartigen Positionsmesseinrichtung
JP6035467B2 (ja) * 2014-03-31 2016-11-30 並木精密宝石株式会社 反射型エンコーダ
JP7058935B2 (ja) * 2016-09-12 2022-04-25 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダ
JP6932425B2 (ja) * 2016-12-06 2021-09-08 株式会社ミツトヨ エンコーダおよびその調整方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372439A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Olympus Optical Co Ltd 光学式エンコーダ
US7126696B2 (en) * 2003-09-30 2006-10-24 Mitutoyo Corporation Interferometric miniature grating encoder readhead using fiber optic receiver channels
EP1758308A1 (en) * 2004-06-09 2007-02-28 International Business Machines Corporation Distance measurement system, distance measurement method, information processing device, program, and recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007232681A (ja) 2007-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4932284B2 (ja) 光電式エンコーダ
JP4608274B2 (ja) 変位測定装置
EP1382941B1 (en) Grating encoder using fiber optic receiver channels and displacement measuring apparatus
JP5046780B2 (ja) 光エンコーダ
JP6245941B2 (ja) 変位検出装置
US8710425B2 (en) Encoder that optically detects positional information of a moving body from different optical paths lengths
JP4493984B2 (ja) 光ファイバ受信器チャネルを使用した2次元測定装置
JP2004333471A (ja) 光ファイバ受信器チャネルを使用した絶対測定装置
US7995212B2 (en) Optical displacement measuring device
KR20180099673A (ko) 공초점 변위계
KR20140018972A (ko) 위치 탐지기 및 광 편향 장치
JP2010078566A (ja) 変位計測装置
JP2018124167A (ja) 傾斜測定装置
JP4960037B2 (ja) バンドルファイバ、及び光電式エンコーダ
KR102075053B1 (ko) 광학 계측 장치
US8395108B2 (en) Photoelectric encoder including detection head and a plurality of fibers within a first and second cable
US20180066966A1 (en) Displacement measuring device and method of measuring displacement
US7808649B2 (en) Fixed-point detector and displacement-measuring apparatus
EP1972902B1 (en) Photoelectric encoder
JP4576014B2 (ja) 光学式エンコーダー
JP4416560B2 (ja) 光学式変位測定装置
JP2824074B2 (ja) 光学ヘッドの製造方法
JP4576013B2 (ja) 光学式エンコーダ
JP2006330049A (ja) 可変光減衰器
JP2016166874A (ja) 光学式角度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4932284

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250