以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
即ち、本発明の情報処理装置は、複数の項目で構成され、番組の嗜好を示すのに用いられる属性情報の項目毎に設定される重み情報を記憶する第1の記憶手段(例えば、図1のEPGデータ記憶部19)と、ユーザの操作に応じて、操作信号を発生する操作手段(例えば、図1の操作部11)と、番組を録画するために操作手段により発生される操作信号、または録画された番組を視聴するために操作手段により発生される操作信号に対応する操作内容を操作履歴として操作手段が操作された時刻に対応付けて記憶する第2の記憶手段(例えば、図1の操作履歴記憶部17)と、第2の記憶手段に記憶されている操作履歴のうち、第1の操作がなされた時刻、または第1の操作により設定された時刻である第1の時刻乃至第1の操作と異なる第2の操作がなされた時刻、または第2の操作により設定された時刻である第2の時刻の時間に基づいて、属性情報に含まれる項目毎の重み情報を更新する重み情報更新手段(例えば、図1の推薦番組計算部21)と、属性情報に含まれる項目毎の重み情報に基づいて番組を抽出する抽出手段(例えば、図1の推薦番組計算部21)とを備え、第2の操作は、第1の操作に対応してなされる一連の操作とは異なる操作であって、第1の操作は、EPG番組リストを閲覧する操作であり、第2の操作は、録画番組を選択する操作であり、重み更新手段は、第1の時刻乃至第2の時刻の時間に基づいて、重み情報を更新するることを特徴とする。
本発明の情報処理方法は、番組に関する情報に基づいて、複数の項目で構成される、番組の嗜好を示すのに用いられる属性情報の項目に対応する毎に設定される重み情報を記憶する第1の記憶手段と、ユーザの操作に応じて、操作信号を発生する操作手段と、番組に対するを録画するために操作手段により発生される操作信号、または録画された番組を視聴するために操作手段により発生される操作信号に対応する操作内容を操作履歴をとして操作手段が操作された時刻に対応付けて記憶する第2の記憶手段と、第2の記憶手段に記憶されている番組に対する操作履歴におけるのうち、第1の操作に関するがなされた時刻、または第1の操作により設定された時刻である第1の時刻と、乃至第1の操作と異なる第2の操作がなされた時刻、または第2の操作により設定された時刻であるに関する第2の時刻との関係時間に基づいて、属性情報に含まれる項目毎の重み情報を更新する重み情報更新手段と、属性情報に含まれる項目毎の重み情報に基づいて番組を抽出する抽出手段とを備えることを特徴とする情報処理装置の情報処理方法であって、第1の記憶手段による、複数の項目で構成され、番組の嗜好を示すのに用いられる属性情報の項目毎に設定される重み情報を記憶する第1の記憶ステップと、操作手段による、ユーザの操作に応じて、操作信号を発生する操作ステップ(例えば、図3のステップS11,S14の処理)と、第2の記憶手段による、番組を録画するために操作ステップの処理により発生される操作信号、または録画された番組を視聴するために操作ステップの処理により発生される操作信号に対応する操作内容を操作履歴として操作ステップの処理がなされた時刻に対応付けて記憶する第2の記憶ステップ(例えば、図4のステップS13,S15の処理)と、重み更新手段による、第2の記憶ステップの処理で記憶されている操作履歴のうち、第1の操作がなされた時刻、または第1の操作により設定された時刻である第1の時刻乃至第1の操作と異なる第2の操作がなされた時刻、または第2の操作により設定された時刻である第2の時刻の時間に基づいて、属性情報に含まれる項目毎の重み情報を更新する重み情報更新ステップ(例えば、図7のステップS36の処理)と、抽出手段による、属性情報に含まれる項目毎の重み情報に基づいて番組を抽出する抽出ステップ(例えば、図3のステップS4の処理)とを含み、第2の操作は、第1の操作に対応してなされる一連の操作とは異なる操作であって、第1の操作は、EPG番組リストを閲覧する操作であり、第2の操作は、録画番組を選択する操作であり、重み更新ステップの処理は、第1の時刻乃至第2の時刻の時間に基づいて、重み情報を更新することを特徴とする。
尚、記録媒体とプログラムについては、情報処理方法と同様であるのでその説明は省略する。
図1は、本発明を適用したビデオレコーダの一実施の形態の構成を示す図である。
操作部11は、キーボード、ボタン、または、マウスなどから構成されており、ユーザが、ビデオレコーダに対して各種のコマンドを入力するとき操作され、ユーザの操作により発生する操作信号を制御部12に供給する。操作部11は、例えば、リモートコマンダなどにより入力される操作情報を受け付けるようなものでもよい。
制御部12は、操作部11からの操作信号に基づいて操作内容を認識し、録画再生に関するコマンドであった場合、そのコマンドを録画操作部13に、番組の表示に関するコマンドをチューナ16に、EPG番組リストの閲覧に関するコマンドをEPG番組リスト抽出部20に、そして、推薦番組の情報を要求するコマンドを推薦番組計算部21にそれぞれ供給し、所定の操作を実行させる。また、制御部12は、操作部11から供給された操作信号に基づいて操作履歴を操作履歴記憶部17に記憶させる。さらに、制御部12は、RTC(Real Time Clock)12aを内蔵しており、各種の操作がなされた時刻をRTC12aより読み出して操作内容と、その操作がなされた時刻を対応付けて操作履歴として操作履歴記憶部17に記憶させる。
より詳細には、操作履歴としては、例えば、EPG番組リストの表示を要求する操作、録画番組を選択する操作、録画番組の録画開始時刻を設定する操作、録画番組の録画終了時刻を設定する操作、視聴可能状態にする操作(電源を入れる操作)、視聴可能状態を終了させる操作(電源を切る操作)、録画番組の視聴開始操作、録画番組の視聴終了操作、および、録画された番組の消去操作などである。操作履歴記憶部17は、上述したそれぞれの操作履歴と共に操作がなされた時刻とを対応付けて記憶する。
録画再生部13は、制御部12を介して操作部11より入力された操作コマンドにより設定されたチャンネルの番組をチューナ16を制御して取得し、取得した番組を録画データ記憶部14に記憶させると共に、記憶させた番組を録画データ記憶部14より読み出して表示部15に再生し、表示する。また、録画再生部13は、制御部12を介して操作部11より入力されるコマンドにより、録画予約を受け付けて、録画予約された番組について所定の時刻となったとき番組を録画する。
録画データ記憶部14は、例えば、磁気テープ、HDD(Hard Disc Drive)、DVD-R/RW(Digital Versatile Disc-Recoedable/Rewritable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disc-Random Access Memory)などの記録媒体に番組の録画データを記録、または、再生する。
表示部15は、本体に内蔵されるLCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、番組、EPG番組リスト、および、推薦番組の情報などを表示する。表示部15は、内蔵されるものに限らず、例えば、外部に接続されたテレビジョン受像機などであってもよい。
EPGデータ取得部18は、放送局などから配信されるEPGデータを受信し、受信したEPGデータをEPGデータ記憶部19に記憶させる。EPG番組リスト抽出部20は、制御部12を介して操作部11からのコマンドに基づいて、EPGデータ記憶部19に記憶されたEPGデータからEPG番組リストを生成して表示部15に表示させる。
推薦番組計算部21は、基本的には、EPG番組リストから視聴や録画予約のために選択された番組について、対応する番組のEPGデータ記憶部19に記憶されたEPGデータを読み出して、番組の属性の各値毎に重み付けを行うことで、嗜好情報を生成して嗜好DB(Data Base)22に記憶させる。
さらに、推薦番組計算部21は、各種の番組対する第1の操作がなされた時刻から、第2の操作がなされた時刻までの時間(第1の操作がなされた時刻と第2の操作がなされた時刻差分(時間的な間隔))に基づいて、その番組の属性情報に含まれる項目について嗜好DB22の嗜好情報を更新する。ここで、第1の操作と第2の操作の組み合わせとしては、例えば、所定の番組について、第1の操作がEPG番組リストを表示させる操作であり、第2の操作が録画番組を開始させる操作である。また、この他にも、第1の操作と第2の操作の組み合わせとしては、(第1の操作,第2の操作)=(録画番組が選択される操作,録画が開始される操作),(録画予約が終了される操作,視聴が可能とされる操作),(視聴が可能とされる操作,視聴が開始される操作),(視聴が終了される操作,録画された番組が消去される操作)などがある。ここで、(第1の操作,第2の操作)は、第1の操作と第2の操作の組み合わせを示す。推薦番組計算部21は、これらの操作がなされる時間的な間隔(第1の操作がなされてから第2の操作がなされるまでの時間)に基づいて、嗜好DB22に記憶されている各種の番組情報(番組の属性情報)の各項目に対応する値の重みを計算し更新する。尚、嗜好DB22の重みの更新については詳細を後述する。
また、推薦番組計算部21は、操作部11が操作されて推薦番組を表示するように要求があった場合、上述した嗜好DB22の嗜好情報に基づいて、重みの最大値をとる項目の値を順次検索して、その値の組み合わせとなる番組をEPGデータより抽出し、推薦番組として推薦する。この推薦番組の抽出方法は、重みの最大値をとる項目の値の組み合わせとなる番組に限らず、例えば、重みの最大値をとる項目の値の組み合わせに最も近い番組であってもよい。
次に、推薦番組計算部21による嗜好DB22が番組が視聴されたとき、または、録画予約されたときの嗜好情報を生成する動作について説明する。
番組毎の嗜好を示す属性情報は、図2で示されるように嗜好DB32に記憶される。尚、図2において、番組の嗜好に用いられる属性情報の各項目は、ジャンル、放送曜日、およびチャンネルである。これ以外の項目を設けるようにしてもよいことは言うまでもないが、ここでは、この3種類の項目であるものとして説明を進める。
例えば、図2の番組情報41乃至43で示される属性情報を持つ番組が視聴された場合、嗜好DB32は、嗜好情報44のように記憶されることになる。図2においては、番組情報41では、ジャンルの項目の値が「バラエティ」となっており、重みが2となっている。また、放送曜日の項目の値が「水(水曜日)」となっており重みが4となっている。さらに、チャンネルの項目の値が「8ch」となっており重みが1となっている。
番組情報42では、ジャンルの項目の値が「ドラマ」となっており、重みが3となっている。また、放送曜日の項目の値が「水(水曜日)」となっており重みが4となっている。さらに、チャンネルの項目の値が「6ch」となっており重みが1となっている。
番組情報43では、ジャンルの項目の値が「ニュース」となっており、重みが2となっている。また、放送曜日の項目の値が「木(木曜日)」となっており重みが4となっている。さらに、チャンネルの項目の値が「4ch」となっており重みが3となっている。
推薦番組計算部21は、EPGデータ記憶部19に記憶されているEPGデータより番組とそのジャンルの情報を読み出し、上述した番組情報41乃至43を生成する。尚、各値に対する重みの設定は、デフォルトで設定される構成としてもよいし、操作部11よりユーザの好みで設定することもできる。
さらに、推薦番組計算部21は、上述した番組情報41乃至43に基づいて、嗜好情報44を生成する。より詳細には、推薦番組計算部21は、番組情報41乃至43の各項目の値と、それに対応する重みを加算して嗜好情報44を生成し、嗜好DB22に記憶させる。
すなわち、嗜好情報44においては、上からジャンルの項目として番組情報41の「バラエティ」、番組情報42の「ドラマ」、番組情報43の「ニュース」が記録されており、それぞれの重みが、上から2,3,2と付されている。
さらに、ジャンルの下には、放送曜日の項目として番組情報41,42の「水(水曜日)」、番組情報43の「木(木曜日)」が記録されており、それぞれの重みが8,4と付されている。放送曜日の「水」の重みは8となっているのは、番組情報41,42の「水(水曜日)」のそれぞれの重みが加算された値となるためである。すなわち、推薦番組計算部21は、項目が同じ値である場合、それぞれの番組の重みを加算する。
放送曜日の下には、チャンネルの項目として番組情報41の「8ch」、番組情報42の「6ch」、および番組情報43の「4ch」が記録されており、それぞれの重みが1,1,3と付されている。
嗜好情報44の状態で、さらに、新たな番組が視聴、または、録画予約されると、推薦番組計算部21は、新たに視聴された番組に対応する番組情報45の情報を嗜好情報44に加算し、嗜好DB22を更新する。
図2において、番組情報45では、ジャンルの項目の値が「バラエティ」となっており、重みが3となっている。また、放送曜日の項目の値が「土(土曜日)」となっており重みが4となっている。さらに、チャンネルの項目の値が「8ch」となっており重みが5となっている。
そこで、推薦番組計算部21は、嗜好情報44における、ジャンルの項目の値である「バラエティ」の重み2に、番組情報45のジャンルの項目の値である「バラエティ」の重み3を加算し、嗜好情報46で示されるように、ジャンルの項目の値である「バラエティ」の重みを5にする。また、推薦番組計算部21は、嗜好情報44においては、放送曜日の項目の値である「土」は、記憶されていないので、番組情報の放送曜日の項目である「土」を新たに記憶させ、番組情報45の重み4をそのまま記憶させる。さらに、推薦番組計算部21は、嗜好情報44における、チャンネルの項目の値である「8ch」の重み1に、番組情報45のチャンネルの項目の値である「8ch」の重み5を加算し、嗜好情報46で示されるように、チャンネルの項目の値である「8ch」の重みを6にする。
推薦番組計算部21は、以上のような処理により番組が視聴、または、録画するために選択される度に、上述したような処理により嗜好情報を生成(更新)して嗜好DB22に記憶させる。
図3のフローチャートを参照して、上述した嗜好DB22の嗜好情報に基づいて番組を推薦する処理について説明する。
ステップS1において、推薦番組計算部21は、制御部12を介して操作部11が操作されることにより推薦番組の表示が指示されたか否かを判定し、推薦番組の表示が指示されたと判定されるまでその処理を繰り返す。例えば、推薦番組の表示が求められた場合、その処理は、ステップS2に進む。
ステップS2において、推薦番組計算部21は、嗜好DB22に記憶されている嗜好情報を読み出して、各項目について重みの最大値をとる値を検索する。すなわち、図2の嗜好情報46の場合、項目としてジャンルの中で重みの最大値5となる値は「バラエティ」であるので、「バラエティ」が検索される。また、同様にして、項目として放送曜日の中で重みの最大値8となる値は「水(水曜日)」であるので、「水」が検索される。さらに、項目としてチャンネルの中で重みの最大値6となる値は「8ch」であるので、「8ch」が検索される。
ステップS3において、推薦番組計算部21は、検索された値の組み合わせに対応する番組をEPGデータ記憶部19の中から抽出する。すなわち、ステップS2の処理で求められた項目の値の組み合わせは、ジャンルがバラエティで、放送曜日が水曜日で、チャンネルが8chとなる組み合わせなので、水曜日に8chで放送されるバラエティ番組が抽出されることになる。
ステップS4において、推薦番組計算部21は、抽出された番組を推薦番組として表示部15に表示し、その処理は、ステップS1に戻る。
以上のような処理により、嗜好情報に含まれる各項目の値に対応した重みを考慮して推薦番組が抽出されるので、それまでに選択した番組の番組情報に基づいたユーザの嗜好を反映した番組をユーザに推薦することが可能となる。
次に、図4のフローチャートを参照して、EPG番組リスト表示開始時刻乃至録画番組選択時刻までの時間に基づいた重みの更新処理について説明する。
ステップS11において、EPG番組リスト抽出部20は、制御部12を介して操作部11が操作されることによりEPG番組リストの表示が求められたか否かを判定し、EPG番組リストの表示が求められるまでその処理を繰り返す。例えば、EPG番組リストの表示が求められた場合、その処理は、ステップS12に進む。
ステップS12において、EPG番組リスト抽出部20は、EPGデータ記憶部19に記憶されているEPGデータを読み出し、EPG番組リストの表示画面を生成して、表示部15に出力し、表示させる。
ステップS13において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、EPG番組リストの表示を開始させる操作履歴と共に、EPG番組リスト表示開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS14において、制御部12は、操作部11が操作されてEPG番組リストに表示された番組が選択されたか否かを判定する。例えば、ステップS14において、番組が選択されたと判定された場合、ステップS15において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、所定の番組を選択する操作履歴と共に、録画番組選択時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS16において、制御部12は、操作部11が操作されてEPG番組リストの表示を終了するコマンドが入力されたか否かを判定する。例えば、ステップS15において、EPG番組リストの表示を終了するコマンドが入力されたと判定された場合、その処理は、ステップS17に進む。
また、ステップS14において、番組が選択されなかったと判定された場合、ステップS15の処理は、スキップされる。また、ステップS16において、EPG番組リストの表示を終了させるコマンドが入力されたと判定されなかった場合、その処理は、ステップS14に戻る。すなわち、EPG番組リストの表示の終了を示すコマンドが入力されるまで、ステップS14乃至S16の処理が繰り返され、ステップS14において、番組が録画選択される度に、ステップS15において、録画番組の選択履歴と共に、録画番組を選択した時刻が操作履歴記憶部17に記憶される。
ステップS17において、推薦番組計算部21は、制御部12からの指令に基づいて、録画番組として選択された番組毎に、EPG番組リスト表示開始時刻から録画番組選択時刻までの時間を計算する。より詳細には、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に記憶されているEPG番組リスト表示開始時刻と、録画番組選択時刻を読み出し、その時刻差から時間を計算する。
例えば、図5で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,B,Cがそれぞれ図6で示されるようなタイミングで録画番組として選択された場合、それぞれの番組のEPG番組リスト表示開始時刻から録画番組選択時刻までの時間は、以下のように計算される。尚、図5においては、上から番組A,B,Cを示しており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「バラエティ」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。番組Cの放送時間が23:00乃至23:30であり、ジャンルが「ニュース」である。
また、図6において、番組A,B,CのEPG番組リスト閲覧開始時刻は、それぞれ時刻VA,VB,VCであって、何れも時刻t0であるものとし、番組A,B,Cの録画番組選択時刻は、それぞれ時刻SA,SB,SCであって、それぞれ時刻t1,t3,t2であるものとする。このとき、番組AのEPG番組リスト表示開始時刻から録画番組選択時刻までの時間は、図中のVSAで示される区間(時間(t1−t0))であり、同様にして、番組B,Cにおいては、それぞれ図中のVSB,VSCで示される区間(時間(t2−t0)),(時間(t3−t0))となる。
ステップS18において、推薦番組計算部21は、番組毎に以下の式(1)を計算することにより重みを計算する。
WN1=X1/VSN
・・・(1)
ここで、WN1は、番組Nのジャンルの重み、X1は、基準値(任意に設定可能)、VSNは、番組NのEPG番組リスト表示開始時刻から録画番組選択時刻までの時間を示している。例えば、図6において、時間の長さが、VSA:VSB:VSC=1:4:2である場合、X1を4とすれば、番組A,B,Cのジャンルの重みは、それぞれ「バラエティ」が4、「ドラマ」が1、「ニュース」が2となる。
ステップS19において、推薦番組計算部21は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新し、その処理は、ステップS11に戻る。すなわち、例えば、図2で示される嗜好情報46が嗜好DB22に記憶されていた場合、推薦番組計算部21は、バラエティの重みは5に、計算された値4を加算して9とし、同様にして、ドラマの重みである3に1を加算して4とし、ニュースの重みである2に2を加算して4とすることにより、各項目の重みを更新することで、嗜好DB22の嗜好情報を更新する。
すなわち、EPG番組リスト表示開始時刻から録画番組選択時刻までの時間が短ければ短いほど、すなわち、ユーザがEPG番組リストに任意の番組があることを発見し、その番組を録画するために選択するまでの時間が短いほど、ユーザはその番組に対してより興味があるものとし、選択した番組の番組情報に含まれる項目に対応する嗜好情報により大きな重みを付加するようにすることで、ユーザの嗜好に対応した重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
尚、以上の例においては、項目がジャンルである場合について説明してきたが、これ以外の項目であってもよいし、その他の複数の項目について同様の処理を行うようにしてもよい。また、以上においては、EPG番組リストの表示が要求された場合に、嗜好情報の更新(嗜好情報の重みの情報の更新)がなされる例について説明してきたが、処理は、このタイミングに限るものではなく、例えば、所定の時間間隔で繰り返し実行されるようにしてもよい。
次に、図7のフローチャートを参照して、録画番組選択時刻乃至録画開始時刻までの時間に基づいた重みの更新処理について説明する。
ステップS31において、制御部12は、操作部11が操作されることにより録画番組が選択されたか否かを判定し、録画番組が選択されるまでその処理を繰り返す。例えば、録画番組が選択された場合、その処理は、ステップS32に進む。
ステップS32において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、録画が選択された操作履歴と共に、録画番組選択時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS33において、制御部12は、操作部11からの操作内容に基づいて、録画番組として選択された番組の録画開始時刻を認識し、録画開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS34において、推薦番組計算部21は、制御部12からの指令に基づいて、録画番組として選択された番組について、録画番組選択時刻から録画開始時刻までの時間を計算する。より詳細には、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に記憶されている録画番組選択時刻と録画開始時刻を読み出し、その時刻差から時間を計算する。
例えば、図8で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,B,Cがそれぞれ図9で示されるようなタイミングで録画番組として選択され、さらに、録画開始時刻が設定された場合、それぞれの番組の録画番組選択時刻から録画開始時刻までの時間は、以下のように計算される。尚、図8においては、上から番組A,B,Cを示しており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「バラエティ」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。番組Cの放送時間が23:00乃至23:30であり、ジャンルが「ニュース」である。
また、図9において、番組A,B,Cの録画番組選択時刻は、それぞれ時刻SA,SB,SCであって、時刻SA,SBが時刻t11であり、時刻SCが時刻t12であるものとし、番組A,B,Cの録画開始時刻は、それぞれ時刻RAstart,RBstart,RCstartであって、それぞれ時刻t13,t14,t14あるものとする。このとき、番組Aの録画番組選択時刻から録画開始時刻までの時間は、図中のSRAで示される区間(時間(t13−t11))であり、同様にして、番組B,Cにおいては、それぞれ図中のSRB,SRCで示される区間(時間(t14−t11)),(時間(t14−t12))となる。
ステップS35において、推薦番組計算部21は、番組毎に以下の式(2)を計算することにより重みを計算する。
WN2=X2×SRN
・・・(2)
ここで、WN2は、番組Nのジャンルの重み、X2は、基準値(任意に設定可能)、SRNは、番組Nの録画番組選択時刻から録画開始時刻までの時間を示している。例えば、図9において、時間の長さが、SRA:SRB:SRC=2:4:3である場合、X2を1とすれば、番組A,B,Cのジャンルの重みは、それぞれ「バラエティ」が2、「ドラマ」が4、「ニュース」が3となる。
ステップS36において、推薦番組計算部21は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新し、その処理は、ステップS31に戻る。
すなわち、録画番組選択時刻と録画開始時刻の間が長いほど、つまり、ユーザが録画開始時刻(放送開始時刻)に対して、より前の時刻に録画設定するほど、ユーザはその番組に興味があるものとし、選択した番組の番組情報に含まれる項目に対応する嗜好情報により大きな重みを付加するようにすることで、ユーザの嗜好に対応した重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
尚、以上の例においては、項目がジャンルである場合について説明してきたが、これ以外の項目であってもよいし、その他の複数の項目について同様の処理を行うようにしてもよい。
次に、図10のフローチャートを参照して、録画予約終了時刻乃至視聴可能開始時刻までの時間に基づいた重みの更新処理について説明する。
ステップS41において、制御部12は、操作部11が操作されることにより視聴可能状態となったか否かを判定し、視聴可能状態となるまでその処理を繰り返す。ここで、視聴可能状態とは、ユーザがビデオレコーダの電源を入れている状態である。すなわち、ユーザがビデオレコーダの電源を入れたということは、電源を入れた時点でビデオレコーダの傍に存在することになるので、視聴が可能な状態となっている。従って、視聴可能状態であるか否かの判定は、ビデオレコーダが電源オンにされたか否かを判定する処理である。例えば、視聴可能である場合、その処理は、ステップS42に進む。
ステップS42において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、視聴可能状態に操作されたことを示す操作履歴と共に、視聴可能開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。ここで、視聴可能開始時刻とは、視聴可能状態になった開始時刻を示し、具体的には、例えば、電源がオンにされた時刻である。
ステップS43において、推薦番組計算部21は、制御部12からの指令に基づいて、操作履歴記憶部17に問い合わせて、前回の視聴可能開始時刻を検索する。
ステップS44において、推薦番組計算部21は、前回の視聴可能開始時刻が検索されたか否かを判定し、検索された場合、ステップS45において、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に問い合わせて、前回の視聴可能開始時刻から、今の視聴可能開始時刻までの間に録画された番組を検索する。
ステップS45において、推薦番組計算部21は、検索された各番組について録画終了時刻から視聴可能開始時刻までの時間を計算する。より詳細には、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に記憶されている各番組の録画終了時刻と視聴可能開始時刻を読み出し、その時刻差から時間を計算する。
例えば、図11で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,Bがそれぞれ図12で示されるようなタイミングで録画され、さらに、視聴可能状態された場合、それぞれの番組の録画終了時刻から録画番組選択時刻までの時間は、以下のように計算される。尚、図12においては、上から番組A,Bが示されており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「バラエティ」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。
また、図12において、番組A,Bの録画終了時刻は、それぞれ時刻RAend,RBendであって、時刻RAendが時刻t21であり、時刻RBendが時刻t23であるものとし、番組A,Bの視聴可能開始時刻は、それぞれ時刻CAstart,CBstartであって、いずれも時刻t24あるものとする。尚、時刻t20は、前回の視聴開始時刻である。このとき、番組Aの録画終了時刻から視聴可能開始時刻までの時間は、図中のRCAで示される区間(時間(t24−t21))であり、同様にして、番組Bにおいては、図中のRCBで示される区間(時間(t24−t23))となる。
ステップS47において、推薦番組計算部21は、番組毎に以下の式(3)を計算することにより重みを計算する。
WN3=X3/RCN
・・・(3)
ここで、WN3は、番組Nのジャンルの重み、X3は、基準値(任意に設定可能)、RCNは、番組Nの録画終了時刻から視聴可能開始時刻までの時間を示している。例えば、図12において、時間の長さが、RCA:RCB=2:1である場合、X3を2とすれば、番組A,Bのジャンルの重みは、それぞれ「バラエティ」が1、「ドラマ」が2となる。
ステップS48において、推薦番組計算部21は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新し、その処理は、ステップS41に戻る。
ステップS44において、前回の視聴可能状態の時刻情報が検索できないと判定された場合、ステップS49において、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に記憶されている操作履歴から全ての録画番組の情報を読み出し、その処理は、ステップS46に進む。すなわち、視聴可能開始時刻の情報がないので、全ての録画番組が対象とされることになる。
すなわち、録画終了時刻と視聴可能開始時刻との間が短いほど、つまり、ユーザが番組の録画完了からすぐ推薦端末の電源をオンするなどして視聴可能状態になるほど、ユーザはその番組に興味があるものとし、選択した番組の番組情報に含まれる項目に対応する嗜好情報により大きな重みを付加するようにすることで、ユーザの嗜好に対応した重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
尚、以上の例においては、項目がジャンルである場合について説明してきたが、これ以外の項目であってもよいし、その他の複数の項目について同様の処理を行うようにしてもよい。また、以上においては、録画終了時刻乃至視聴可能開始時刻までの時間に基づいて重みを更新するようにしてきたが、録画開始時刻乃至視聴可能開始時刻までの時間に基づいて重みを更新するようにしてもよく、同様の効果が得られる。また、その処理は、録画終了時刻乃至視聴可能開始時刻までの時間に基づいて重みを更新する処理と同様であるので、その説明は省略する。
次に、図13のフローチャートを参照して、視聴可能開始時刻乃至視聴開始時刻まで時間に基づいた重みの更新処理について説明する。
ステップS61において、制御部12は、操作部11が操作されることにより視聴可能状態となったか否かを判定し、視聴可能状態となるまでその処理を繰り返す。例えば、視聴可能状態であると判定された場合、その処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、視聴可能状態に操作されたことを示す操作履歴と共に、視聴可能開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS63において、制御部12は、操作部11が操作されることにより、いずれかの番組の視聴が開始されたか否かを判定し、例えば、視聴が開始されたと判定された場合、その処理は、ステップS64に進む。
ステップS64において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、視聴が開始された番組と、その番組の視聴を開始する操作がなされたことを示す操作履歴と共に、視聴開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS65において、推薦番組計算部21は、視聴が開始された番組について視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間を計算する。より詳細には、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に記憶されている視聴が開始された番組の視聴可能開始時刻と視聴開始時刻を読み出し、その時刻差から時間を計算する。
例えば、図14で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,B,Cがそれぞれ図15で示されるようなタイミングで視聴が開始された場合、それぞれの番組の視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間は、以下のように計算される。尚、図14においては、上から番組A,B,Cを示しており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「バラエティ」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。番組Cの放送時間が23:00乃至23:30であり、ジャンルが「ニュース」である。
また、図15において、番組A,B,Cの視聴可能開始時刻は、それぞれ時刻CAstart,CBstart,CCstartであって、何れも時刻t31であるものとし、番組A,B,Cの視聴開始時刻は、それぞれ時刻VAstart,VBstart,VCstartであって、それぞれ時刻t32,t33,t34あるものとする。このとき、番組Aの視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間は、図中のCVAで示される区間(時間(t32−t31))であり、同様にして、番組B,Cにおいては、それぞれ図中のCVB,CVCで示される区間(時間(t33−t31)),(時間(t34−t31))となる。
ステップS66において、推薦番組計算部21は、番組毎に以下の式(4)を計算することにより重みを計算する。
WN4=X4/CVN
・・・(4)
ここで、WN4は、番組Nのジャンルの重み、X4は、基準値(任意に設定可能)、CVNは、番組Nの視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間を示している。例えば、図15において、時間の長さが、CVA:CVB:CVC=1:2:4である場合、X4を4とすれば、番組A,B,Cのジャンルの重みは、それぞれ「バラエティ」が1、「ドラマ」が2、「ニュース」が4となる。
ステップS67において、推薦番組計算部21は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新する。
ステップS68において、制御部12は、操作部11が操作されることにより視聴可能状態が終了されたか否かを判定し、視聴可能状態が終了したと判定された場合、すなわち、ビデオレコーダの電源がオフにされていると判定された場合、その処理は、ステップS61に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS63において、いずれの録画番組の視聴も開始されていないと判定された場合、ステップS64乃至S67の処理がスキップされて、その処理は、ステップS68に進む。
ステップS68において、視聴可能状態が終了していないと判定された場合、その処理は、ステップS63に戻る。すなわち、視聴可能状態が終了されたと判定されるまで、ステップS63乃至S68の処理が繰り返される。
すなわち、視聴可能開始時刻と視聴開始時刻との間が短いほど、つまり、ユーザが視聴可能になった後、すぐ番組を視聴するほど、ユーザはその番組に興味があるものとし、選択した番組の番組情報に含まれる項目に対応する嗜好情報により大きな重みを付加するようにすることで、ユーザの嗜好に対応した重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
尚、以上の例においては、項目がジャンルである場合について説明してきたが、これ以外の項目であってもよいし、その他の複数の項目について同様の処理を行うようにしてもよい。
次に、図16のフローチャートを参照して、視聴終了時刻乃至消去時刻まで時間に基づいた重みの更新処理について説明する。
ステップS81において、制御部12は、操作部11が操作されることにより、いずれかの録画番組の視聴が終了されたか否かを判定し、例えば、いずれかの録画番組の視聴が終了されたと判定された(視聴が終了される処理がなされたと判定された)場合、その処理は、ステップS82に進む。
ステップS82において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、録画番組の視聴を終了させる操作がなされたことを示す操作履歴と共に、視聴終了時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS83において、制御部12は、操作部11が操作されることにより、いずれかの番組が消去されたか否かを判定し、例えば、いずれかの番組が消去されたと判定された場合、その処理は、ステップS84に進む。
ステップS84において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、消去された番組を消去する操作がなされたことを示す操作履歴と共に、消去時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS85において、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に問い合わせて、消去された番組が視聴されているか否かを判定し、例えば、視聴されていると判定された場合、その処理は、ステップS86に進む。
ステップS86において、推薦番組計算部21は、視聴が終了された番組について視聴終了時刻から消去時刻までの時間を計算する。より詳細には、推薦番組計算部21は、操作履歴記憶部17に記憶されている視聴が終了された番組の視聴終了時刻と消去時刻を読み出し、その時刻差から時間を計算する。
例えば、図17で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,Bがそれぞれ図18で示されるようなタイミングで視聴が終了し消去された場合、それぞれの番組の視聴終了時刻から消去時刻までの時間は、以下のように計算される。尚、図17においては、上から番組A,Bを示しており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「バラエティ」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。
また、図18において、番組A,B,Cの視聴終了時刻は、それぞれ時刻VAend,VBendであって、それぞれ時刻t41,t43あるものとし、番組A,Bの消去時刻は、それぞれ時刻DA,DBであって、それぞれ時刻t42,t44あるものとする。このとき、番組Aの視聴終了時刻から消去時刻までの時間は、図中のVDAで示される区間(時間(t42−t41))であり、同様にして、番組Bにおいては、それぞれ図中のVDBで示される区間(時間(t44−t43))となる。
ステップS87において、推薦番組計算部21は、番組毎に以下の式(5)を計算することにより重みを計算する。
WN5=−X5/VDN
・・・(5)
ここで、WN5は、番組Nのジャンルの重み、X5は、基準値(任意に設定可能)、VDNは、番組Nの視聴終了時刻から消去時刻までの時間を示している。例えば、図18において、時間の長さが、VDA:VDB=1:2である場合、X5を2とすれば、番組A,Bのジャンルの重みは、それぞれ「バラエティ」が−1、「ドラマ」が−2となる。
ステップS88において、推薦番組計算部21は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新し、その処理は、ステップS81に戻る。
ステップS81において、いずれの録画番組も視聴が終了していないと判定された場合、ステップS82の処理は、スキップされ、その処理は、ステップS83に進む。
ステップS83において、いずれの録画番組も消去されないと判定された場合、その処理は、ステップS81に戻る。
ステップS85において、消去された録画番組は視聴されていないと判定された場合、ステップS89において、視聴されずに消去されたことを示す重みを設定する。すなわち、例えば、図17で示される番組Aが視聴されることなく消去された場合、その番組Aは、視聴しようと思わなかった、すなわち、あまり興味がなかったと判定し、ジャンルの重みのバラエティの値に対応する重みを(−X5×10)だけ付加させるなどして、そのジャンルの嗜好に対する重みを減じるような設定をする。
すなわち、消去時刻と視聴終了時刻の間が短いほど、つまり、ユーザがその番組を消去する時刻が早いほど、ユーザはその番組に興味がないものとし、選択した番組の番組情報に含まれる項目に対応する嗜好情報により重みを減じるようにすることで、ユーザの嗜好に対応した重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
尚、以上の例においては、項目がジャンルである場合について説明してきたが、これ以外の項目であってもよいし、その他の複数の項目について同様の処理を行うようにしてもよい。
以上においては、第1の操作と第2の操作のそれぞれの時刻間の時間に基づいて、ユーザの嗜好情報の重みを更新する例について述べてきたが、操作内容によりユーザの状態を推測して基準値や動作時刻に補正を掛けるようにしてもよい。
図19は、操作内容によりユーザの状態を推測して各操作時刻に補正を掛けるようにしたビデオレコーダの構成を示している。図19のビデオレコーダの構成においては、図1のビデオレコーダと同様の構成については、同一の番号を付しており、その説明は、適宜省略する。
図19のビデオレコーダと図1のビデオレコーダにおいて異なる点は、推薦番組計算部21および嗜好DB22に代えて、推薦番組計算部41および嗜好DB42を設けた点にある。推薦番組計算部41および嗜好DB42は、基本的な機能は、図1の推薦番組計算部21、および、嗜好DB22と同様であるが、嗜好DB42には、新たに、背景情報と特性情報が記憶されており、推薦番組計算部41は、この背景情報と特性情報を用いて操作内容に応じて、それぞれの動作時刻や基準値を補正する。
次に、図20のフローチャートを参照して、背景情報と特性情報を用いて操作内容に応じて、それぞれの動作時刻や基準値を補正する図19のビデオレコーダによる視聴可能開始時刻乃至視聴開始時刻まで時間に基づいた重みの更新処理について説明する。尚、図20のフローチャートにおいては、ステップS101乃至S104の処理、および、ステップS107乃至S110の処理は、図13のフローチャートのステップS61乃至S68と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS105において、推薦番組計算部41は、視聴開始時刻に基づいて、視聴が開始された番組の特性情報が背景情報と一致するか否かを判定する。
すなわち、例えば、図21で示されるようなEPG番組リストが表示される場合、以下のように判定される。尚、図21においては、上から番組A,B,Cを示しており、番組Aの放送時間が6:00乃至7:00であり、ジャンルが「ニュース」である。番組Bの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。また、番組Cの放送時間が22:00乃至22:30であり、ジャンルが「ドラマ」である。
さらに、ここで、背景情報とは、時間帯を設定するテーブルの情報であり、例えば、図22で示されるように、時間帯である「朝」の開始時刻が5:00で終了時刻12:00であり、「昼」の時間帯の開始時刻が12:00で終了時刻14:00であるものとする。
また、特性情報とは、嗜好情報の項目に対する時間帯を設定するテーブルの情報であり、例えば、図23で示されるように、ジャンルが「ニュース」である録画番組は、「朝」よく視聴されるので、「朝」と設定され、ジャンルが「ドラマ」である録画番組は、「昼」よく視聴されるので、「昼」と設定される。
さらに、図24で示されるように、番組A,B,Cの視聴可能開始時刻は、それぞれ時刻CAstart,CBstart,CCstartであって、何れも時刻t51であるものとし、番組A,B,Cの視聴開始時刻は、それぞれ時刻VAstart,VBstart,VCstartであって、それぞれ時刻t52,t54,t52であるものとする。このとき、番組Aの視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間は、図中のCVAで示される区間(時間(t52−t51))であり、同様にして、番組B,Cにおいては、それぞれ図中のCVB,CVCで示される区間(時間(t54−t51)),(時間(t52−t51))となる。ここで、時刻t50は、背景情報の「朝」の開始時刻5:00であり、時刻t53は、背景情報の「朝」の終了時刻5:00であり、「昼」の開始時刻12:00である。さらに、時刻t55は、背景情報の「昼」の終了時刻14:00である。
例えば、番組Aの場合、ステップS105において、推薦番組計算部41は、図22の背景情報と、図23の特性情報とを用いて、視聴が開始された番組Aの視聴開始時刻に基づいて、特性情報と背景情報が一致するかを以下のように判定する。すなわち、まず、視聴が開始された番組Aのジャンルが「ニュース」であるので、特性情報は、「朝」となる。視聴開始時刻は、時刻t52であるので、背景情報も「朝」となる。結果として、背景情報と特性情報は一致するので、その処理は、ステップS106に進む。
ステップS106において、推薦番組計算部41は、視聴可能開始時刻と背景情報が一致するか否かを判定する。すなわち、今の場合、視聴可能開始時刻は、時刻t51であるので、背景情報を参照すると「朝」の時間帯であるので、一致すると判定され、それ以降の処理に進む。
すなわち、今の場合、ステップS105の処理により、視聴が開始された番組Aは、ジャンルが「ニュース」で、「朝」よく視聴されるものが、「朝」の時間帯に視聴開始時刻となっていることが確認され、さらに、ステップS106の処理により、視聴が開始される視聴開始時刻も背景情報における「朝」であったので、特に処理されることなく、上述した式(4)で示される演算により重みが計算される。
例えば、番組Bの場合、ステップS105において、推薦番組計算部41は、図22の背景情報と、図23の特性情報とを用いて、視聴が開始された番組Bの視聴開始時刻に基づいて、特性情報と背景情報が一致するかを以下のように判定する。すなわち、まず、視聴が開始された番組Bのジャンルが「ドラマ」であるので、特性情報は、「昼」となる。視聴開始時刻は、時刻t54であるので、背景情報は「昼」となる。結果として、背景情報と特性情報は一致するので、その処理は、ステップS106に進む。
ステップS106において、推薦番組計算部41は、視聴可能開始時刻と背景情報が一致するか否かを判定する。すなわち、今の場合、視聴可能開始時刻は、時刻t51であるので、背景情報を参照すると「朝」の時間帯であり、視聴開始時刻は、背景情報の「昼」であるので背景情報と視聴可能開始時刻とは一致しないと判定され、その処理は、ステップS111に進む。
ステップS111において、推薦番組計算部41は、視聴可能開始時刻を背景情報の開始時刻に設定する。
すなわち、今の場合、ステップS105の処理により、視聴が開始された番組Bは、ジャンルが「ドラマ」で、「昼」よく視聴されるものが、「昼」の時間帯に視聴可能開始時刻となっていることが確認され、さらに、ステップS106の処理により、視聴可能開始時刻は「朝」であったが、背景情報における視聴開始時刻は「昼」であったので、視聴可能開始時刻を背景情報、すなわち、視聴開始時刻の時間帯となる「昼」の開始時刻であるt53に設定しなおして、上述した式(4)で示される演算により重みが計算される。従って、図24で示されるCVBで示される区間(時間(t54−t51))は、CVB’で示される区間(時間(t54−t53))に補正されて、式(4)が計算されることにより重みが計算される。結果として、新たな視聴可能開始時刻乃至視聴開始時刻は、ドラマが、特性情報に設定されている時間帯である「昼」に視聴されるので、視聴可能開始時刻からの時間が短縮されるように視聴開始時刻が補正される。
例えば、番組Cの場合、ステップS105において、推薦番組計算部41は、図22の背景情報と、図23の特性情報とを用いて、視聴が開始された番組Cの視聴開始時刻に基づいて、特性情報と背景情報が一致するかを以下のように判定する。すなわち、まず、視聴が開始された番組Cのジャンルが「ドラマ」であるので、特性情報は、「昼」となる。視聴開始時刻は、時刻t52であるので、背景情報は「朝」となる。結果として、背景情報と特性情報は一致しないので、その処理は、ステップS112に進む。
ステップS112において、推薦番組計算部41は、基準値X4に係数Kを乗じて、その処理は、ステップS107に進む。
すなわち、ドラマCの場合、「昼」の時間帯に視聴されることの多い番組が、「朝」という視聴されにくい時間帯で視聴されることから、ユーザは、通常の番組よりも高い興味を持っているため、ドラマCを「朝」の時間帯に視聴していると考えられるので、係数Kを乗じて、通常の重みよりも大きくなるように補正して更新する。
以上の処理により、視聴可能開始時刻、背景情報、および、特性情報との関係から視聴可能開始時刻を補正、または、基準値に係数を乗じることにより、番組の特性と、ユーザの視聴状態が反映された重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
尚、以上の例においては、項目がジャンルである場合について説明してきたが、これ以外の項目であってもよいし、その他の複数の項目について同様の処理を行うようにしてもよい。
以上においては、嗜好情報の項目の値について一律に同様の処理をする場合について説明してきたが、嗜好情報の項目の値に対応して、重みに係数を乗じるようにしてもよい。
図25は、嗜好情報の項目に応じて、重みに係数を乗じるようにしたビデオレコーダの構成を示している。図25のビデオレコーダの構成においては、図1のビデオレコーダと同様の構成については、同一の番号を付しており、その説明は、適宜省略する。
図25のビデオレコーダと図1のビデオレコーダにおいて異なる点は、推薦番組計算部21および嗜好DB22に代えて、推薦番組計算部51を設けた点にある。推薦番組計算部51は、基本的な機能は、図1の推薦番組計算部21と同様であるが、推薦番組計算部51は、嗜好情報の項目の値に対応して、係数を重みに乗じる。
次に、図26のフローチャートを参照して、嗜好情報の項目の値に対応して、係数を重みに乗じるようにした図25のビデオレコーダによる視聴可能開始時刻乃至視聴開始時刻まで時間に基づいた重みの更新処理について説明する。尚、図26のフローチャートにおいては、ステップS121乃至S125の処理、および、ステップS128,S129の処理は、図13のフローチャートのステップS61乃至S65、および、ステップS67,S68と同様であるので、その説明は省略する。
尚、例えば、図27で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,Bがそれぞれ図28(左部)で示されるようなタイミングで視聴が開始された場合、それぞれの番組の視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間は、以下のように計算される。尚、図28においては、上から番組A,Bを示しており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「ニュース」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。
また、図28(左部)において、番組A,Bの視聴可能開始時刻は、それぞれ時刻CAstart,CBstartであって、何れも時刻t61であるものとし、番組A,Bの視聴開始時刻は、それぞれ時刻VAstart,VBstartであって、いずれも時刻t62であるものとする。このとき、番組Aの視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間は、図中のCVAで示される区間(時間(t62−t61))であり、同様にして、番組Bにおいては、それぞれ図中のCVBで示される区間(時間(t62−t61))となる。
ステップS126において、推薦番組計算部51は、係数設定処理を実行する。
ここで、図29のフローチャートを参照して、係数設定処理について説明する。
ステップS141において、推薦番組計算部51は、視聴が開始された番組のジャンルは、「ニュース」であるか否かを判定する。例えば、番組Aのジャンルは「ニュース」であるので、ステップS142において、係数Kを3に設定する。
また、ステップS141において、視聴が開始された番組のジャンルは、ニュースではないと判定された場合、ステップS143において、推薦番組計算部51は、視聴が開始された番組のジャンルは、「ドラマ」であるか否かを判定する。例えば、番組Bのジャンルは「ドラマ」であるので、ステップS144において、係数Kを2に設定する。
また、ステップS143において、視聴が開始された番組のジャンルは、ニュースではないと判定された場合、ステップS145において、推薦番組計算部51は、視聴が開始された番組のジャンルは、「バラエティ」であるか否かを判定する。例えば、視聴が開始された番組のジャンルが「バラエティ」である場合、ステップS146において、係数Kを0.5に設定する。ステップS145において、「ドラマ」ではないと判定された場合、その処理は終了する。すなわち、今の場合、ジャンルが、「ニュース」、「ドラマ」、または、「バラエティ」のいずれでもない場合、係数Kは、デフォルトである1となる。
ここで、図26のフローチャートの説明に戻る。
ステップS127において、推薦番組計算部51は、設定された係数を乗じた以下の式(6)を計算することにより重みを計算する。
WN6=K×X6/VDN
・・・(6)
ここで、WN6は、番組Nのジャンルの重み、X6は、基準値(任意に設定可能)、VDNは、番組Nの視聴終了時刻から消去時刻までの時間を示している。例えば、図28において、時間の長さが、VDA:VDB=1:1である場合、X6を4とすれば、番組A,Bのジャンルの重みは、それぞれ「ニュース」が3、「ドラマ」が2となる。
尚、式(6)における係数Kは、式中の分子ではなく、分母に設定するようにしてもよい。
また、視聴終了時刻乃至消去時刻までの時間に基づいた重み更新処理においても同様である。
ここで、図30のフローチャートを参照して、嗜好情報の項目の値に対応して、係数を重みに乗じるようにした図25のビデオレコーダによる視聴終了時刻乃至消去時刻まで時間を考慮した重みの更新処理について説明する。尚、図30のフローチャートにおけるステップS161乃至S166の処理、および、ステップS169,S170の処理は、図16のフローチャートを参照して説明したステップS81乃至S86,S88,S89の処理と同様であり、また、ステップS167の処理は、図26のステップS126の処理と同様であるので、その説明は省略する。
尚、図27で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,Bがそれぞれ図28(右部)で示されるようなタイミングで視聴が終了し消去された場合、それぞれの番組の視聴終了時刻から消去時刻までの時間は、以下のように計算される。
また、図28(右部)において、番組A,Bの視聴終了時刻は、それぞれ時刻VAend,VBendであって、いずれも時刻t63あるものとし、番組A,Bの消去時刻は、それぞれ時刻DA,DBであって、いずれも時刻t64あるものとする。このとき、番組A,Bの視聴終了時刻から消去時刻までの時間は、図中のVDA,VDBで示されるいずれも区間(時間(t64−t63))である。
ステップS168において、推薦番組計算部51は、番組毎に以下の式(7)を計算することにより重みを計算する。
WN7=−K×X7/VDN
・・・(7)
ここで、WN7は、番組Nのジャンルの重み、X7は、基準値(任意に設定可能)、VDNは、番組Nの視聴終了時刻から消去時刻までの時間を示している。例えば、図28において、時間の長さが、VDA:VDB=1:1である場合、X7を4とすれば、番組A,Bのジャンルの重みは、それぞれ「ニュース」が−3、「ドラマ」が−2となる。
以上の処理により、嗜好情報の各項目の値の重みの値を計算する際、係数を重みに乗じるようにしたので、番組の特性と、ユーザの視聴状態が反映された重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
以上においては、嗜好情報の項目の特性に応じて係数を設定し、重みに乗じる処理について説明してきたが、例えば、番組の嗜好情報の項目の特性と、視聴時間に対応して係数を設定し、重みを求めるようにしてもよい。
図31は、番組の嗜好情報の項目の特性と、視聴時間に対応して係数を設定し、重みを求めるようにしたビデオレコーダの構成を示している。
図31のビデオレコーダの構成においては、図1のビデオレコーダと同様の構成については、同一の番号を付しており、その説明は、適宜省略する。
図31のビデオレコーダと図1のビデオレコーダにおいて異なる点は、推薦番組計算部21に代えて、推薦番組計算部61を設けた点にある。推薦番組計算部61は、基本的な機能は、図1の推薦番組計算部21と同様であるが、推薦番組計算部61は、番組の嗜好情報の項目の特性と、視聴時間に対応して係数を設定し、重みを求める。
次に、図32を参照して、図31は、番組の嗜好情報の項目の特性と、視聴時間に対応して係数を設定し、重みを求めるようにしたビデオレコーダによる視聴時間に基づいた重み更新処理について説明する。
ステップS161において、制御部12は、操作部11が操作されることにより、いずれかの録画番組の視聴が開始されたか否かを判定し、例えば、いずれかの録画番組の視聴が開始されたと判定された場合、その処理は、ステップS162に進む。
ステップS162において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、録画番組の視聴を開始させる操作がなされたことを示す操作履歴と共に、視聴開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS163において、制御部12は、操作部11が操作されることにより、視聴されていた録画番組の視聴が終了されたか否かを判定し、例えば、録画番組の視聴が終了されたと判定された場合、その処理は、ステップS164に進む。
ステップS164において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、録画番組の視聴を終了させる操作がなされたことを示す操作履歴と共に、視聴終了時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS165において、推薦番組計算部21は、視聴時間を計算する。
例えば、図33で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,Bがそれぞれ図34で示されるようなタイミングで視聴が開始、または、終了された場合、それぞれの番組の視聴開始時刻から視聴終了時刻までの時間は、以下のように計算される。尚、図34においては、上から番組A,Bを示しており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「ニュース」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。
また、図34において、番組A,Bの視聴終了時刻は、それぞれ時刻VAstart,VBstartであって、それぞれ時刻t71,t73あるものとし、番組A,Bの視聴終了時刻は、それぞれ時刻VAend,VBendであって、それぞれ時刻t72,t74あるものとする。さらに、番組A,Bの放送時間が、それぞれCBA(区間(時間(t73−t71))),CBB(区間(時間(t75−t73)))であるものとする。
このとき、番組Aの視聴開始時刻から視聴終了時刻までの時間は、図中のCPAで示される区間(時間(t72−t71))であり、同様にして、番組Bにおいては、それぞれ図中のCPBで示される区間(時間(t74−t73))となる。
ステップS165において、今の場合、番組A,Bについて、視聴時間CPA,CPBが計算される。
ステップS166において、推薦番組計算部61は、EPGデータ記憶部19に問い合わせて、視聴した番組の視聴時間を取得する。
ステップS167において、推薦番組計算部61は、係数設定処理を実行する。尚、係数設定処理は、図26におけるステップS126の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS168において、推薦番組計算部61は、番組毎に以下の式(8)を計算することにより重みを計算する。
WN8=X8×K×(1−((CBN−CPN)/CBN))
・・・(8)
ここで、WN8は、番組Nのジャンルの重み、X8は、基準値(任意に設定可能)、CBNは、番組Nの放送時間、CPNは、番組Nの視聴時間を示している。例えば、図34において、時間の長さが、CPA:CPB:CBA:CBB=1:1:2:2である場合、X8を2とすれば、番組A,Bのジャンルの重みは、それぞれ「ニュース」が−1/2、「ドラマ」が2となる。
ステップS169において、推薦番組計算部61は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新し、その処理は、ステップS161に戻る。
以上の処理により、式(8)の計算により、例えば、ジャンルが「ニュース」における係数Kを0と設定し、「ドラマ」における係数Kを1に設定することにより、「ニュース」は2となり、「ドラマ」は1となる。
このような処理により、ジャンルによっては放送中の一部しか注目されないことがある番組で、全てを視聴しなくても、全てを視聴したのと同等にみなして重み計算を行うことができる。すなわち、ニュースやバラエティのように、番組中に小番組を持ち、それだけを好むユーザがいた場合、その小番組の一部を視聴しただけで、その番組全てを視聴したのと同程度の重みを嗜好情報の項目の重みに反映させることができる。さらに、その小番組の部分の情報が分かれば、その部分の情報の重みを大きくして嗜好情報に反映させるようにしてもよい。逆に、ドラマやスポーツのように全て見るのが一般的な番組については、その一部しか視聴されなかった場合、あまり大きな重みを嗜好情報に反映させないようにすることもできる。
以上の処理により、番組の特性を生かした重み付けをすることが可能となり、ユーザの嗜好を適切に嗜好情報の項目の重みに反映させることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
次に、図35を参照して、複数の録画番組の視聴開始の順位に基づいて、重み付けをするビデオレコーダの構成について説明する。図35のビデオレコーダの構成においては、図1のビデオレコーダと同様の構成については、同一の番号を付しており、その説明は、適宜省略する。
図35のビデオレコーダと図1のビデオレコーダにおいて異なる点は、推薦番組計算部21に代えて、推薦番組計算部71を設けた点にある。推薦番組計算部71は、基本的な機能は、図1の推薦番組計算部21と同様であるが、推薦番組計算部71は、複数の録画番組の視聴開始の順位に基づいて、重みを更新する。
次に、図36のフローチャートを参照して、視聴可能開始時刻からの視聴開始順位に基づいた重みの更新処理について説明する。
ステップS181において、制御部12は、操作部11が操作されることにより視聴可能状態となったか否かを判定し、視聴可能状態となるまでその処理を繰り返す。例えば、視聴可能状態であると判定された場合、その処理は、ステップS182に進む。
ステップS182において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、視聴可能状態に操作されたことを示す操作履歴と共に、視聴可能開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS183において、制御部12は、操作部11が操作されることにより、いずれかの番組の視聴が開始されたか否かを判定し、例えば、視聴が開始されたと判定された場合、その処理は、ステップS184に進む。
ステップS184において、制御部12は、複数の録画された番組の中で最初に視聴された番組であるか否かを判定し、例えば、最初に視聴された番組であると判定した場合、ステップS185において、順位カウンタRankを1にリセットする。
一方、ステップS184において、最初に視聴された番組ではないと判定された場合、ステップS186において、制御部12は、順位カウンタRankを1インクリメントする。
ステップS187において、推薦番組計算部71は、視聴が開始された番組の順位に基づいて重みを計算する。
例えば、図37で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A,B,Cがそれぞれ図38で示されるようなタイミングで視聴が開始された場合、それぞれの番組の視聴開始時刻の順位は、視聴が開始された順に設定される。尚、図37においては、上から番組A,B,Cを示しており、番組Aの放送時間が21:00乃至22:00であり、ジャンルが「バラエティ」である。また、番組Bの放送時間が22:00乃至23:00であり、ジャンルが「ドラマ」である。番組Cの放送時間が23:00乃至23:30であり、ジャンルが「ニュース」である。
また、図38において、番組A,B,Cの視聴可能開始時刻は、それぞれ時刻CAstart,CBstart,CCstartであって、何れも時刻t81であるものとし、番組A,B,Cの視聴開始時刻は、それぞれ時刻VAstart,VBstart,VCstartであって、それぞれ時刻t82,t83,t84あるものとする。このとき、番組Aの視聴可能開始時刻から視聴開始時刻までの時間は、図中のCVAで示される区間(時間(t82−t81))であり、同様にして、番組B,Cにおいては、それぞれ図中のCVB,CVCで示される区間(時間(t83−t81)),(時間(t84−t81))となる。
従って、ステップS187において、推薦番組計算部71は、番組毎に以下の式(9)を計算することにより重みを計算する。
WN9=X9/RankN
・・・(9)
ここで、WN9は、番組Nのジャンルの重み、X9は、基準値(任意に設定可能)、RankNは、番組Nの視聴開始順位を示している。例えば、図38において番組A,B,Cの順位が、1位、2位、3位である場合、基準値X9が4のとき、ジャンルの重みは、それぞれ「バラエティ」が1、「ドラマ」が2、「ニュース」が1.33となる。
ステップS188において、推薦番組計算部71は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新する。
ステップS189において、制御部12は、操作部11が操作されることにより視聴可能状態が終了されたか否かを判定し、視聴可能状態が終了したと判定された場合、すなわち、ビデオレコーダの電源がオフにされていると判定された場合、その処理は、ステップS181に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS183において、いずれの録画番組の視聴も開始されていないと判定された場合、ステップS184乃至S188の処理がスキップされて、その処理は、ステップS189に進む。
ステップS189において、視聴可能状態が終了していないと判定された場合、その処理は、ステップS183に戻る。すなわち、視聴可能状態が終了されたと判定されるまで、ステップS183乃至S189の処理が繰り返される。
すなわち、視聴開始順位が高いほど、つまり、ユーザが視聴可能になった後、すぐ番組を視聴するほど、ユーザはその番組に興味があるものとし、選択した番組の番組情報に含まれる項目に対応する嗜好情報により大きな重みを付加するようにすることで、ユーザの嗜好に対応した重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
次に、図39を参照して、連続ドラマ等の番組の前回の視聴終了時刻から次回の視聴開始時刻までの時間に基づいて、嗜好情報の各項目に重み付けをするビデオレコーダの構成について説明する。図40のビデオレコーダの構成においては、図1のビデオレコーダと同様の構成については、同一の番号を付しており、その説明は、適宜省略する。
図39のビデオレコーダと図1のビデオレコーダにおいて異なる点は、推薦番組計算部21に代えて、推薦番組計算部81を設けた点にある。推薦番組計算部81は、基本的な機能は、図1の推薦番組計算部21と同様であるが、推薦番組計算部81は、連続ドラマなどのシリーズ番組の前回の視聴終了時刻から次回の視聴開始時刻までの時間に基づいて、嗜好情報の各項目の重みを更新する。
次に、図40のフローチャートを参照して、シリーズ番組の前回の視聴終了時刻から次回の視聴開始時刻までの時間に基づいた嗜好情報の各項目の値の重みの更新処理について説明する。
ステップS201において、制御部12は、操作部11が操作されることによりいずれかの録画番組の視聴が開始されたか否かを判定し、いずれかの録画番組の視聴が開始されたと判定されるまでその処理を繰り返す。例えば、いずれかの録画番組の視聴が開始されたと判定された場合、その処理は、ステップS202に進む。
ステップS202において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、視聴を開始する操作がなされたことを示す操作履歴と共に、視聴開始時刻を操作履歴記憶部17に記憶させる。
ステップS203において、推薦番組計算部81は、操作履歴記憶部17に問い合わせて最近視聴した、今視聴が開始された番組と同じシリーズの番組を検索する。すなわち、今、視聴が開始された番組が、例えば、連続ドラマなどのシリーズ番組であって、前回の番組が最近視聴されている番組があるか否かが検索される。
ステップS204において、推薦番組計算部81は、最近視聴した、今視聴が開始された番組と同じシリーズの番組が検索されたか否かを判定し、例えば、最近視聴した、今視聴が開始された番組と同じシリーズの番組が検索された場合、その処理は、ステップS205に進む。
ステップS205において、操作履歴記憶部17に問い合わせて、推薦番組計算部81は、最近視聴した、今視聴が開始された番組と同じシリーズの番組の前回の視聴終了時刻を取得する。
ステップS206において、推薦番組計算部71は、今視聴が開始された番組と同じシリーズの番組の前回の視聴終了時刻から今視聴が開始された番組の視聴開始時刻までの時間を計算し、その計算された時間に基づいて重みを計算する。
例えば、図41で示されるようなEPG番組リストが表示され、番組A1,A2,B1,B2がそれぞれ図42で示されるようなタイミングで視聴が終了、または、開始された場合、それぞれの番組の視聴終了時刻、および、視聴開始時刻に基づいて、以下のように重みが計算される。尚、図41においては、上から番組A1,A2,B1,B2を示しており、番組A1,A2のチャンネルが「8ch」であり、ジャンルが「ドラマ」であり、両番組は同一のシリーズの番組である。また、番組B1,B2のチャンネルが「6ch」であり、ジャンルが「ドラマ」であり、両番組は同一のシリーズの番組である。
また、図42において、番組A1,B1は、前回視聴が終了された番組であり、その視聴終了時刻は、それぞれ時刻VA1end,VB1endであって、それぞれ時刻t91,t93であるものとし、番組A2,B2は、視聴が開始された番組であり、その視聴開始時刻は、それぞれ時刻VA2start,VB2startであって、それぞれ時刻t92,t94であるものとする。このとき、番組A1の視聴終了時刻から番組A2の視聴開始時刻までの時間は、図中のVSAで示される区間(時間(t92−t91))であり、同様にして、番組B1の視聴終了時刻から番組B2の視聴開始時刻までの時間は、図中のVSBで示される区間(時間(t94−t93))となる。
従って、ステップS206においては、推薦番組計算部81は、番組毎に以下の式(10)を計算することにより重みを計算する。
WN10=X10/VSN
・・・(10)
ここで、WN10は、番組N1,N2のジャンルの重み、X10は、基準値(任意に設定可能)、VSNは、番組N1の視聴終了時刻から番組N2の視聴開始時刻までの時間を示している。例えば、図42で示されるように、番組A1,B1が視聴を終了し、番組A2,B2が視聴を開始する場合、チャンネルの重みは、それぞれ「8ch」が2、「6ch」が1となる。
ステップS207において、推薦番組計算部81は、計算された重みに基づいて、嗜好DB22の嗜好情報を更新する。
ステップS208において、制御部12は、操作部11が操作されることにより視聴が終了されたか否かを判定し、視聴が終了するまでその処理を繰り返す。ステップS208において、視聴が終了したと判定された場合、ステップS209において、制御部12は、RTC12aの時刻を読み出し、視聴を終了する操作がなされたことを示す操作履歴と共に、視聴終了時刻を操作履歴記憶部17に記憶させ、その処理は、ステップS201に戻る。
ステップS204において、最近視聴した、今視聴が開始された番組と同じシリーズの番組が検索されなかった場合、ステップS205乃至S207の処理は、スキップされる。
以上の処理により、録画された連続ドラマなどのシリーズ番組の視聴する時間の間隔が短いほど、つまり、ユーザが間なく連続して視聴するほど、ユーザはそのシリーズ番組に興味があるものとし、選択した番組の番組情報に含まれる項目に対応する嗜好情報により大きな重みを付加するようにすることで、ユーザの嗜好に対応した重み付けをすることが可能となり、結果として、番組を推薦するにあたり、よりユーザの嗜好を反映させた番組を推薦することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
図43は、図1,図19,図25,図31,図35,図39のビデオレコーダの電気的な内部構成をソフトウェアにより実現する場合のパーソナルコンピュータの一実施の形態の構成を示している。パーソナルコンピュータのCPU101は、パーソナルコンピュータの全体の動作を制御する。また、CPU101は、バス104および入出力インタフェース105を介してユーザからキーボードやマウスなどからなる入力部106から指令が入力されると、それに対応してROM(Read Only Memory) 102に格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、CPU101は、ドライブ110に接続された磁気ディスク121、光ディスク122、光磁気ディスク123、または半導体メモリ124から読み出され、記憶部108にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory) 103にロードして実行する。これにより、上述した図4のクライアントPC14の機能が、ソフトウェアにより実現されている。さらに、CPU101は、通信部109を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
プログラムが記録されている記録媒体は、図1,図19,図25,図31,図35,図39に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク121(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク122(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク123(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ124などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM102や、記憶部108に含まれるハードディスクなどで構成される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
11 操作部, 12 制御部, 12a RTC, 13 録画再生部, 14 録画データ記憶部, 15 表示部, 16 チューナ, 17 操作履歴記憶部, 18 EPGデータ取得部, 19 EPGデータ記憶部, 20 EPG番組リスト抽出部, 21 推薦番組計算部, 22 嗜好DB, 51 推薦番組計算部, 61 推薦番組計算部, 71 推薦番組計算部, 81 推薦番組計算部