JP4925255B2 - 水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式汚水散水器 - Google Patents

水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式汚水散水器 Download PDF

Info

Publication number
JP4925255B2
JP4925255B2 JP2005363644A JP2005363644A JP4925255B2 JP 4925255 B2 JP4925255 B2 JP 4925255B2 JP 2005363644 A JP2005363644 A JP 2005363644A JP 2005363644 A JP2005363644 A JP 2005363644A JP 4925255 B2 JP4925255 B2 JP 4925255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewage
sprinkler
movable lid
water
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005363644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007160280A (ja
Inventor
康男 田中
浩 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Agriculture and Food Research Organization
Original Assignee
National Agriculture and Food Research Organization
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Agriculture and Food Research Organization filed Critical National Agriculture and Food Research Organization
Priority to JP2005363644A priority Critical patent/JP4925255B2/ja
Publication of JP2007160280A publication Critical patent/JP2007160280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4925255B2 publication Critical patent/JP4925255B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Description

本発明は、汚水の散布を伴う汚水浄化施設において、散水面積が広く、散布が均一であって、しかも自動洗浄可能な散水手段として利用できる汚水散水器に関する。殊に、水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式の汚水散水器、汚水処理装置の改良技術に関する。
汚水の浄化手法の一つとして、散水ろ床は古くから利用されており、電力消費が少なく、運転管理が容易で、汚泥発生量も少ないという長所がある。その一方で、汚水を均一に広面積に散布することが必要不可欠となる。懸濁物の少ない汚水であれば、既存の種々な散布手法が利用可能である。しかしながら、畜舎汚水のように懸濁物が多い汚水では、既存のノズルでは頻繁に閉塞し、利用に支障をきたす場合が多い。この問題点を解決し、畜舎汚水の処理に適した散水ろ床法による汚水浄化技術を確立するため、新たな技術開発を行う必要がある。
従来技術として、散水樋方式とノズル方式とが挙げられる。前者の散水樋方式は散水ろ床の濾材層の上部に、波状の切欠きを設けた樋を配置し、樋から汚水を越流させ散水する。三角ノッチ状切欠きを有する流下用散水樋(非特許文献1参照)が知られている。後者のノズル方式は汚水を分散し噴出させるノズルを使用するものであって、一定の位置にノズルを配置する固定ノズル方式 (非特許文献2参照)と、回転アームにノズルを取り付け、このノズルを移動させながら散水する回転方式(非特許文献3参照)とがある。
もっとも、これらの従来技術には次のような問題点があることも知られている。
1散水樋方式
均一な散布を行うためには、樋を数多く設置する必要があり、設備費が高くなる。
また、文献「屎尿浄化槽の構造基準・同解説」(非特許文献1参照)によれば、散水樋の設置に当たっては、落下した汚水が濾材に衝突して周囲に飛び散るようにすることが必要条件とされており、そのために浄化槽の高さが要求され、建設費が嵩む要因となる。更に、樋に汚泥が堆積したり、切欠き部分に汚泥が付着したりすることで、散水が不均一になりやすく、定期的な清掃が不可欠になる。
2ノズル方式
汚水に含まれる浮遊物によりノズルに閉塞が生じやすい。このため、文献「下水処理場の維持管理」(非特許文献2参照)によれば、「毎日全部のノズルを点検し、閉塞したノズルは清掃しなければならない」旨の教示がある。このような日常的な点検と清掃作業の確実な実行は実務者にとって大きな負担となる。
「屎尿浄化槽の構造基準・同解説(1984年版)」建設省住宅局建築指導課、厚生省生活衛生局水道環境部環境整備課、環境庁水質保全局水質規制課監修、日本建築センター出版部発行 (昭和59年) 「下水処理場の維持管理 −WPCFマニュアル(III)−」日本下水道協会、資料No.18 (昭和49年) 「下水道施設設計 指導と解説」建設省監修、日本下水道協会発行 (昭和47年)
本発明は、汚水の浄化処理を行う際に使用する散水装置の改良技術に関する。
上述の従来技術における夫々の短所は、そのまま本発明の課題とも言うべきものである。まず、汚水には浮遊物が含まれるが、散水器にこれらが詰り、正常に機能しないことがないような工夫が要る。次に、散水はろ床全体に可能な限り均一に散布されなければならない。このため、汚水を衝突させ分流せしめる機能部材を工夫する必要がある。
これらの散水手段を悉く満足する、稼働時に故障のない散水装置は次の手段により達成できる。
先ず、第1の問題点の解決には、汚水中の浮遊物が散水器を閉塞しないように、稼動中に、汚水流入管の中に時々圧搾空気を導入して、閉塞の原因物を吹き飛ばす機能を備えることが有効である。このため、本発明では、散水器の部材の一部に可動性の上蓋式ノズルが創案されている。
また、第2の課題の解決には、水平に置かれた円盤状の散水器から噴出する汚水がその円盤の外側に複数個設けられた水流分散具に衝突する構成となっている。汚水はこの水流分散具によって、広いろ床部全体に隈なく飛び散る。この水流分散具により汚水が均一に散布されることで散水ろ床の機能が向上する。
具体的な解決手段は、次の通りである。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、請求項1に係る発明は、
汚水に好気性処理を施す散水ろ床型汚水処理装置であって、ろ床部の上方に散水部が設けられており、この散水部の構成は、汚水流入管の上端部分に設けられた汚水散布用の散水器と、
該汚水流入管に取り付けられ、該散水器の水流詰りを除くための自動洗浄手段と、
散水を均一にするため前記ろ床部上方に、該散水器に付設された水流分散器と、からなる。
そして、この散水器の構造は、汚水流入管の上端部の形状をフランジとし、該フランジの周に沿ってほぼ垂直(鉛直)方向に複数個設けたガイドピンと、該ガイドピンに沿って上下方向に摺動可能な可動蓋と、該可動蓋底面が該フランジ上面に当接しないようにガイドピンに嵌めこまれたスペーサーと、自動洗浄時以外の散水時にこの可動蓋が水圧により浮上しないための可動蓋重量調整用ウエイトと、該ウエイトを固定するウエイト固定ピンとからなり、該フランジの上面と該可動蓋の底面とで形成される空隙が汚水を噴出するノズル機構となる。したがって、通常、可動蓋(又はフランジ)の円周と該スペーサーの厚みとがノズルの噴出面積となり、汚水噴出量を左右する。
また、水流分散器は、散水器の可動蓋から張り出して設けられた複数本のアームと、個々のアームの先端部分に設けられた夫々の格子状の水流分散具とからなる。水流分散具は汚水を撥ねる材質からなり、その形状は格子状に加え、螺旋状、リング状などが一般的に適応できる。
設置にあたっては、ろ床部のほぼ中央に位置する散水器の周囲に、この水流分散具がほぼ等間隔に複数個配置されて、散水器からの散布流量を調整しながら汚水を水流分散具に衝突させながら散水することにより、ろ床部の上方から汚水の散布を均一にできる。
自動洗浄手段は、汚水流入管のポンプとフランジとの間に設けられており、加圧空気を作るコンプレッサーと、該加圧空気を該汚水流入管に導く電磁弁と該電磁弁を動作させるタイマーとを含み、該電磁弁が開き該加圧空気が前記汚水流入管に注入されると、該汚水に含まれる加圧空気によって、前記散水器の可動蓋が浮上して、前記散水器内部の水流詰りが除かれる洗浄機能を備える。
さらに、フランジの上面と可動蓋の底面とで形成される空隙に汚水に潜む浮遊物が付着してノズル機構を閉塞しないように、自動洗浄手段を適宜作動して、可動蓋を空気圧により押し上げると同時に突出する汚水により詰りを除去し、汚水を散布する散水器が自動的に洗浄される機構を備え、前記散水器の機能を正常に保つことが可能となる汚水処理装置である。
汚水中には汚水噴出部位に詰まりやすい浮遊物が数多く存在することから、これらを加圧空気の作用を借りて、噴出部位のクリアランスを増大させ、吹き飛ばす必要がある。そして、このような処理法により装置の稼働率を高めることができるのみならず、ノズルの洗浄を含む清掃作業から開放される利点がある。
請求項に特定された発明は、散水器の水流詰りを除く自動洗浄手段に関するものであり、この自動洗浄手段は、電磁弁が閉じ該加圧空気の該汚水流入管への加圧空気の圧入が停止すると、前記散水器の可動蓋が通常位置に復元することを含む、汚水を散布する散水器が自動的に洗浄される機構を備えたものである。
請求項に記載された発明は、水流分散具に係るものである。この水流分散具は、散水器から噴出した噴出汚水が直接当たるように、散水器の可動蓋から張り出した3本乃至6本のアームの先端部分にそれぞれ吊るされており、リング状や格子状の形体を呈し、噴出汚水が水流分散具に衝突することにより、ろ床部にほぼ均一に汚水が散布される機能を備えている。
最後に、請求項に特定された発明は、散水器の構造に関する。この散水器は、汚水流入管の上端部の形状構造をフランジとし、フランジの周に沿ってほぼ垂直方向に複数個設けられたガイドピンと、このガイドピンに沿って上下方向に摺動可能な可動蓋と、該可動蓋底面が該フランジ上面に当接しないようにガイドピンに嵌めこまれたワッシャー状の厚さ1乃至5ミリメートル(2mm程度が標準)のスペーサーと、自動洗浄時以外の散水時にこの可動蓋が水圧により浮上しないための可動蓋重量調整用ウエイトと、このウエイトを固定するウエイト固定ピンと、から構成されている。そして、前記フランジと前記可動蓋との間隙から噴出する汚水が、前記可動蓋から張り出した複数本のアームに設けられた複数個の水流分散具に直接当たるようにそれぞれの部材の相互位置を調整したものである。この調整により、噴出汚水がろ床部にほぼ均一に散布される。
本発明における上記の構成による散水装置の効果は次の通りである。
水平に形成された突出面を通って汚水が噴出するため、流量が充分であれば、1つの散水器で広面積の散布が可能になる。この結果、散水樋方式に較べて施設構造がシンプルになる。
汚水の流出部位となるフランジと可動蓋との間隙は、通常の散布時ではスペーサーの厚さで決定されているが、加圧空気注入時には瞬間的に可動蓋が跳ね上げられて間隙が大きくなる。通常散布時に浮遊物が間隙に詰まった場合でも、この際に除去される。この効果は、従来の固定式ノズルには全く無かった機能であって、浮遊物の多い畜舎汚水においては最も重要な改良点となる。
水流分散具を吊り下げることにより、噴射された水流が撹乱され、散布が均一化される効果がある。この水流分散具を設置しない場合には散布部位が同心円状となり、汚水の落下しない領域が生じてしまう。また、水流分散具は固定されずに、吊り下げアーム部材に吊り下げるため、水流によって揺動が生じ、水流の拡散がいっそう促進される効果もある。
散水器は合成樹脂製の配管資材や合成樹脂製の接触材を利用して製作することができる。合成樹脂は金属に比較してスケールが付着し難い特性がある。これも汚水処理装置には有利となる特性である。
図面を引用して本発明の実施形態を補説する。
図1は本発明の汚水に好気性処理を施す散水器、汚水流入装置、自動洗浄手段及び散水ろ床からなる散水ろ床型汚水処理装置の全体を示す模式図である。また、図2は本発明の主要部の一つである水流分散具が付設された散水器の概略断面図を示す。
散水部設備の構成は、図1において、汚水流入管32の上端部分に設けられた汚水散布用の散水器40と、汚水流入管32に取り付けられて散水器40の水流詰りを除くための自動洗浄手段30と、散水を均一にするため前記ろ床部上方に、散水器40に突出するように付設された水流分散器60とからなる。散水ろ床10は天蓋及び周囲の壁部からなる覆い部20によって覆われており、散水器40は散水ろ床10の上方、ほぼ中央に配置されており、均一に散水しやすく設置される。
自動洗浄手段30は、汚水流入管32のポンプ31とフランジ42との間の位置に設けられており、その構成は、加圧空気を作るコンプレッサー34と、加圧空気を汚水流入管32に導く加圧空気導入管35と、電磁弁36と、この電磁弁を動作させるタイマー38とを含む。電磁弁36が開き、加圧空気が汚水流入管32に圧入されると、汚水に導入された加圧空気によって、散水器40の可動蓋44が暫時浮上して、可動蓋44とフランジ42との間隙が拡がり、この加圧空気によって散水器内部の水流詰りの原因物質が除かれる。その際、加圧空気がパルス的に汚水流入管32に注入されることによって、水流詰りの原因物質が吹き飛ばされて、散水器40に対する洗浄効果が増大する。電磁弁36が閉じ、加圧空気の汚水流入管への圧入が停止すると、後述するとおり、散水器40の可動蓋44の底面がスペーサー46に接するように通常位置に復帰する。
加圧空気の加圧空気導入管35への注入・停止はタイマー38によって制御される電磁弁36による。交通信号機よろしく、あらかじめタイマーの動作する時間を設定できる。
図2は散水部の詳細な構成図である。
この散水器40の構造は、汚水流入管32の上端部の形状をフランジ42とし、フランジの周に沿ってほぼ垂直方向に複数個設けたガイドピン48と、ガイドピンに沿って上下方向に摺動可能な可動蓋44と、この可動蓋底面がフランジ上面に当接しないようにガイドピン48に嵌めこまれたスペーサー46と、散水量を調製する可動蓋重量調整用ウエイト52と、このウエイト52を固定するウエイト固定ピン50とからなり、フランジ42の上面と可動蓋44の底面とで形成されるクリアランス(空隙)が汚水を噴出するノズル機構を形成する。したがって、通常、可動蓋44(又はフランジ)の円周とスペーサー46の厚みとが汚水噴出ノズルの噴出断面積となり、汚水噴出量を左支配する。スペーサー46はその厚みが1〜5mm程度、好ましくは1〜2mm程度のワッシャー状のものが使用可能であり、このスペーサーにより汚水が噴出する間隙を確保できる。
また、水流分散器60は、散水器の可動蓋44から張り出して設けられた複数本の吊り下げアーム62と、個々のアームの先端部分に設けられた夫々の水流分散用のリング状や格子状の水流分散具64とからなる。水流分散具は汚水を撥ねる耐水性の材質からなり、その形状は格子状、螺旋状、リング状などの一般的な形状のものが使用できる。
散水器40及び水流分散器60は、次の要領で組み立てる。
ほぼ垂直(戸外等に設置する場合はほぼ鉛直)に配置した汚水流入管32の上端をフランジ42とし、そのフランジの上に円盤状の可動蓋を載せる。この際、フランジの上面に3乃至12本(通常4本程度)のガイドピン48が立てられていて、この蓋ガイドピン48とその位置及び形状が符牒するように、3乃至12個(通常4個程度)の貫通穴が周縁に沿って穿孔された可動蓋44が、ガイドピン48に嵌め込まれたスペーサー46を介して載置される。さらに可動蓋44の中央部に蓋重量調整用ウエイト52が置かれ、ウエイト固定ピン50により固定されて、可動蓋44の上下(鉛直)方向の負荷となっている。ウエイトにより調整する目的は、汚水散布時には可動蓋44とフランジ42との間隙が水圧によって拡大されることなく、スペーサー46の厚さに一致するように重量調整され、しかも加圧空気注入時には空気圧により可動蓋が上方に浮き上がる程度の重量に設定される。
そして、加圧空気が導入されたとき可動蓋44はガイドピン48に沿って浮上するが、この際に、浮上が数センチメートル可動範囲内となるように設定する。この摺動は円滑であることが必要なことは言うまでもない。加圧空気の注入が停止すると、可動蓋はガイドピンに沿って散水時の通常位置に戻る。
可動蓋44の周縁部に複数本(通常3〜6本)の水流分散具64を吊り下げるための吊り下げアーム62が設けられる。そして吊り下げアーム62の先端に水流分散具64が、固定されずに、揺動可能に取り付けられる。
水流分散器60が付設された散水器40の運転・稼動状態を説明すると、汚水流入管32に加圧空気が注入されると可動蓋44はガイドピン48に沿って上方に跳ね上げられるが、ガイドピンの先端が可動蓋の上方への脱落を防止する機構を備えている。
さらに、フランジ42の上面と可動蓋44の底面とによって形成される間隙から、汚水が噴出するが、可動蓋の先に複数本の吊り下げアーム62と水流分散具64が設けられていて、噴出した汚水はこの水流分散具64に衝突し、噴射された水流が撹乱され、汚水の散布が均一化される。また、水流分散具は固定されずに、吊り下げアーム部材に吊り下げるため、水流によって揺動が生じ、水流の拡散が一層促進される。
また、上記のフランジ上面と可動蓋底面とによって形成される間隙から噴出した汚水は、それに含まれる浮遊物を自動的に除去する自動洗浄機構の設置によって、汚水の好気性処理装置の運転中に有効に働くことは既に説明したとおりである。
本発明の散水器を使用した実施例を説明する。
図3は散水状況を示したものであって、リング状の水流分散具を設けた実験例と水流分散具を使用しない参考例とを示すものである。図3ではこの実験例を「リング有り」、参考例を「リング無し」と表記している。またグラフの横軸は散水ろ床内の位置を示し、縦軸は散布強度(単位時間の散布水量)を示すことから、ろ床位置による散布水量の均一性状況が判る。リング状の水流分散具を設けると散布が広い面積にわたり均一化することから、本発明の水流分散器の効用が判明した。
汚水噴射が広範囲であり、水流分散具も機能していることが実証された。
本発明の汚水の好気性処理装置全容を示す概略図である。 本発明の主要部の一つである水流分散具が付設された散水器の概略断面図を示す。 本発明の実施例となる散水ろ床内の汚水散布状況を示すグラフである。水流分散具を使用しない参考例も併記している。
符号の説明
10 散水ろ床
20 覆い部
30 自動洗浄手段
31 ポンプ
32 汚水流入管
34 コンプレッサー
35 加圧空気導入管
36 電磁弁
38 タイマー
40 散水器
42 フランジ
44 可動蓋
46 スペーサー
48 ガイドピン
50 ウエイト固定ピン
52 重量調整用ウエイト
60 水流分散器
62 吊り下げアーム
64 水流分散具(格子状リング)

Claims (4)

  1. 汚水に好気性処理を施す散水ろ床型汚水処理装置であって、ろ床部の上方に散水部が設けられており、
    該散水部は、
    汚水流入管の上端部分に設けられた汚水散布用の散水器と、
    該汚水流入管に取り付けられ、該散水器の水流詰りを除くための自動洗浄手段と、
    散水を均一にするため前記ろ床部上方に、該散水器に付設された水流分散器とからなり、
    該散水器は、汚水流入管の上端部の形状をフランジとし、該フランジの周に沿ってほぼ垂直(鉛直)方向に複数個設けたガイドピンと、該ガイドピンに沿って上下方向に摺動可能な可動蓋と、該可動蓋底面が該フランジ上面に当接しないようにガイドピンに嵌めこまれたスペーサーと、自動洗浄時以外の散水時に該可動蓋が水圧により浮上しないための可動蓋重量調整用ウエイトと、
    該ウエイトを固定するウエイト固定ピンとからなり、
    該水流分散器は、前記散水器の可動蓋からほぼ水平方向に張出した複数本のアームと、
    個々のアームの先端部分に設けられた夫々の水流分散具とからなり、
    前記ろ床部のほぼ中央に位置する前記散水器の周囲に、該水流分散具がほぼ等間隔に複数個配設されて、前記散水器から散布流量を調整しながら該水流分散具に汚水を衝突させながら散水することにより、前記ろ床部の上方から汚水の散布を広面積に亘り均一ならしめるものであること、
    並びに前記自動洗浄手段は、汚水流入管のポンプとフランジとの間に設けられており、加圧空気を作るコンプレッサーと、該加圧空気を該汚水流入管に導く電磁弁と該電磁弁を動作させるタイマーとを含み、
    該電磁弁が開き該加圧空気が前記汚水流入管に注入されると、該汚水に含まれる加圧空気によって、前記散水器の可動蓋が浮上して、前記散水器内部の水流詰りが除かれる洗浄機能を備え、
    前記自動洗浄手段を適宜作動して、前記可動蓋を空気圧により押し上げると同時に突出する汚水により詰りを除去し、汚水を散布する散水器が自動的に洗浄される機構を備え、前記散水器の機能を正常に保つこと、
    を特徴とする汚水処理装置。
  2. 前記自動洗浄手段は、
    該電磁弁が閉じ該加圧空気の該汚水流入管への加圧空気の圧入が停止すると、前記散水器の可動蓋が通常位置に復する請求項1に記載の汚水処理装置。
  3. 水流分散具は、散水器から噴出した噴出汚水が直接当たるように、散水器の可動蓋からほぼ水平方向に張り出した3本乃至6本のアームの先端部分にそれぞれ吊り下げられており、格子形状を呈し、ろ床部に該噴出汚水がほぼ均一に散布される機能を備えてなる請求項1に記載の汚水処理装置。
  4. 散水器は、汚水流入管の上端部の形状をフランジとし、
    該フランジの周に沿ってほぼ垂直(鉛直)方向に複数個設けられたガイドピンと、
    該ガイドピンに沿って上下方向に摺動可能な可動蓋と、
    該可動蓋底面が該フランジ上面に当接しないようにガイドピンに嵌めこまれたワッシャー状の厚さ1乃至5ミリメートルのスペーサーと、
    散水量を調製する可動蓋重量調整用ウエイトと、
    該ウエイトを固定するウエイト固定ピンと、からなり、
    前記フランジと前記可動蓋との間隙から噴出する汚水が、前記可動蓋から張り出した複数本のアームに設けられた複数個の水流分散具に当たることにより、噴出汚水がろ床部にほぼ均一に散布されてなる請求項1に記載の汚水処理装置。
JP2005363644A 2005-12-16 2005-12-16 水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式汚水散水器 Expired - Fee Related JP4925255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005363644A JP4925255B2 (ja) 2005-12-16 2005-12-16 水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式汚水散水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005363644A JP4925255B2 (ja) 2005-12-16 2005-12-16 水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式汚水散水器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007160280A JP2007160280A (ja) 2007-06-28
JP4925255B2 true JP4925255B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=38243780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005363644A Expired - Fee Related JP4925255B2 (ja) 2005-12-16 2005-12-16 水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式汚水散水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4925255B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6282511B2 (ja) 2014-03-28 2018-02-21 メタウォーター株式会社 散水管および散水ろ床装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5173860A (en) * 1974-12-23 1976-06-26 Sumitomo Electric Industries Kochoha henchosekiuchikeshikairo
US4132362A (en) * 1976-09-23 1979-01-02 Neptune Microfloc, Inc. Spray head
JPS5372760A (en) * 1976-12-10 1978-06-28 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Fabrication of press contacting joint having artificial deficiency internally
JPS53118366A (en) * 1977-03-25 1978-10-16 Nec Corp Isolating method of semiconductor pellet
JPS5539150A (en) * 1978-09-14 1980-03-18 Toshiba Corp Encapsulating method of fluorescent lamp
FR2444323A1 (fr) * 1978-12-12 1980-07-11 Framatome Sa Dispositif de fixation demontable d'un element de chauffage a resistance electrique dans le pressuriseur d'un reacteur nucleaire
JPS6198597A (ja) * 1984-10-19 1986-05-16 Sanyo Electric Co Ltd 光学記録媒体
DE3640092A1 (de) * 1986-11-24 1988-06-01 Metallgesellschaft Ag Verfahren und einrichtung zur energieversorgung eines elektroabscheiders
JPH10328683A (ja) * 1997-05-29 1998-12-15 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 散水ろ床型バイオリアクタ
JP4283395B2 (ja) * 1999-11-12 2009-06-24 株式会社東陽綱業 し尿処理装置
JP3762771B2 (ja) * 2003-12-02 2006-04-05 西部技研工業株式会社 曝気槽の消泡装置及び消泡方法
JP4340789B2 (ja) * 2004-01-15 2009-10-07 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 汚水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007160280A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5871156A (en) Sprinkler with removable valve seat
US8308937B2 (en) Grey water diversion system
KR102608983B1 (ko) 역세 기능이 구비된 회전 필터 여과장치
CA2906413A1 (en) Rotary disc filter with automatic integrated backwash and chemical cleaning system
KR102391446B1 (ko) 수위 기반의 필터 관리 시스템
JP4925255B2 (ja) 水流分散器と自動洗浄機構とを備えた可動蓋式汚水散水器
CN212039173U (zh) 一种旁滤器反冲洗***
JP6611027B1 (ja) 受水槽内の洗浄装置及び浄水供給システム
KR20170016217A (ko) 축사용 악취 물질 제거 장치
KR20180132187A (ko) 세차장의 배수 처리 시스템
KR101730789B1 (ko) 노즐의 막힘방지 기능을 갖는 농작물용 스프링클러
JP3762345B2 (ja) 外壁洗浄作業用の液体噴射装置
CN111420831B (zh) 一种防堵塞喷嘴及喷淋***
CN211241344U (zh) 自动化水污分离装置和自动化水污分离过滤装置
CN216629777U (zh) 沉淀池出水堰清洗***
KR101171869B1 (ko) 개착식 하상여과역세장치 및 이를 포함하는 개착식 하상여과시스템
CN211659335U (zh) 一种节水型斜管沉淀池自动冲洗装置
JP2008093552A (ja) 移床式ろ過装置
CN110786288A (zh) 自动化水污分离装置和自动化水污分离过滤装置
CN219051715U (zh) 一种具有防堵结构的自转动喷灌头
CN209188269U (zh) 一种反冲洗喷头挡水胶板
CN209612666U (zh) 化盐桶
JP3108365U (ja) ろ過機用ノズルおよびろ過機
CN210385000U (zh) 地埋式一体化污水处理设备
CN220618673U (zh) 一种便于清洁的自动化污水池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees