JP4923686B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ駆動用等の高電圧ICに適用することのできる半導体装置に関する。
インバータ駆動用等の高電圧ICが、例えば、特許第3384399号公報(特許文献1)およびProc. of ISPSD’04(非特許文献1)に開示されている。
図9(a)は、特許文献1に開示されている、モータ制御用インバータのパワー部分を中心とした回路構成図である。三相モータMoを駆動するために用いるパワーデバイス(IGBTであるQ1〜Q6とダイオードであるD1〜D6)は、ブリッジ回路を構成し、同一パッケージに収納されたパワーモジュールの構造をしている。主電源VCCは、通常、直流100〜400Vと高電圧である。特に、電気自動車(EV)やハイブリッド(HEV)車等の自動車用モータ制御においては、主電源VCCが、直流650Vもの高電圧となる。主電源VCCの高電位側をVCCH、低電位側をVCCL と表した場合、VCCH に接続されるIGBTQ1〜Q3を駆動するためには、IGBTのゲート電極の電位はこれよりさらに高電位となる。このため、駆動回路には、フォトカプラー(PC:Photo Coupler)や高電圧IC(HVIC:High Voltage Integrated Circuit)90が用いられる。駆動回路の入出力端子(I/O:Input / Output)は、通常マイクロコンピュータへ接続され、そのマイクロコンピュータにより、インバータ全体の制御がなされる。
図9(b)は、特許文献1に開示されている、図9(a)で用いられる高電圧IC(HVIC)の内部構成ユニットのブロック図である。図9(b)に示す高電圧IC90は、制御回路(CU:Control Unit)、低電位のGND電位を基準とするゲート駆動回路GDU(Gate Drive Unit)4〜6、高電位の浮遊電位を基準とするゲート駆動回路GDU1〜3およびレベルシフト回路(LSU:Level Shift Unit)から構成されている。制御回路CUは、入出力端子I/Oを通してマイクロコンピュータと信号のやりとりを行い、図9(a)のどのIGBTをオンさせ、どれをオフさせるかの制御信号を発生させる。ゲート駆動回路GDU(Gate Drive Unit)4〜6は、図9(a)の主電源VCCの低電位側VCCL に接続するIGBTQ4〜Q6を駆動する。ゲート駆動回路GDU1〜3は、図9(a)の主電源VCCの高電位側VCCHに接続するIGBTQ1〜Q3を駆動する。レベルシフト回路LSUは、VCCL レベルの制御回路CUの信号と、VCCHレベルとVCCL レベルの間を行き来するGDU1〜3の信号(SIN1〜3、SOUT1〜3)との間を、媒介する働きをする。従って、高電圧IC90のレベルシフト回路LSUを構成する半導体装置は、上記したようにVCCHレベルとVCCL レベルの間(0〜650V)の信号を取り扱うため、特に高耐圧(1200V程度)が要求される。
図9(b)に示す高電圧IC90のように、基準電位の異なる2以上の回路が集積化された半導体装置では、基準電位の異なる各回路の形成領域は、pn接合分離もしくはSiOなどの誘電体を用いた誘電体分離により、互いに分離される。一般的に、pn接合分離を用いた高電圧ICは、寄生トランジスタが形成され易いため、回路の誤動作や素子破壊を引き起こす場合が有る。これに対して、誘電体分離を用いた高電圧ICでは、寄生トランジスタ動作は発生せず、回路の誤動作や素子破壊といった問題は起きない。
図10に、SOI基板とトレンチ分離を用いた、従来の高電圧IC91の模式的な断面図を示す。図10に示す高電圧IC91には、埋め込み酸化膜3を有するSOI基板10のSOI層1に、低電位(GND)基準回路、高電位(浮遊)基準回路およびレベルシフト回路が、それぞれ設けられている。また、GND基準回路、浮遊基準回路およびレベルシフト回路の各形成領域は、SOI基板10の埋め込み酸化膜3とトレンチ4の側壁酸化膜4sにより絶縁(誘電体)分離されている。高電圧IC91のレベルシフト回路においては、低電位基準回路と高電位基準回路を繋ぐため高耐圧の回路素子が必要である。図10に示したレベルシフト回路形成領域のMOS型トランジスタTrは、耐圧を確保するため、いわゆるSOI−RESURF構造をとっている。
レベルシフト回路における高電圧は、図中に示すように、MOS型トランジスタTrのドレイン(D)に印加される。図10のMOS型トランジスタTrでは、断面の横方向の耐圧を、表面p型不純物層と埋め込み酸化膜3によって形成されるSOI−RESURF構造で確保する。また、断面の縦方向の耐圧については、非特許文献1に開示されているように、ドレイン(D)とグランド(GND)間にかかる高電圧を、低濃度のSOI層1と埋め込み酸化膜3で分圧して、SOI層1における電界を緩和させる。
特許第3384399号公報 Proc. of ISPSD’04,p385,H.Akiyama, et al(三菱電機)
上記したように、SOI構造半導体基板を用いて高耐圧の半導体装置を実現するには、断面の縦方向において印加電圧をSOI層と埋め込み酸化膜に分配して所望の耐圧が得られるように、SOI層の濃度と厚さ及び埋め込み酸化膜の厚さを最適設計する必要がある。しかしながら、この方法で1000V以上の高耐圧を得ようとすると、5μmより厚い埋め込み酸化膜と、50μmより厚いSOI層が必要である。一方、SOI基板の反り等の関係で、達成できる埋め込み酸化膜の膜厚の上限は4μm程度である。また、SOI層の厚さは通常数μm〜20μm程度であり、SOI層の厚さを大きくするとトレンチ加工負荷が増大する。このため、図10のレベルシフト回路形成領域におけるMOS型トランジスタTrでは、600V程度の耐圧確保が限界で、400V電源系やEV車等で要求される1200Vの耐圧は確保することができない。
上記問題を解決するため、図11に示す新規な半導体装置100が発明されている。図11は、半導体装置100の基本的な回路図である。図11に示す半導体装置100では、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子Tr〜Trが、グランド(GND)電位と所定電位Vsとの間で、GND電位側を第1段、所定電位Vs側を第n段として、順次直列接続されている。n個のトランジスタ素子Tr〜Trは、MOS (Metal Oxide Semiconductor)型トランジスタ素子であってもよいし、IGBT (Insulated Gate Bipolar Transistor)素子であってもよい。上記構成は、各トランジスタ素子Tr〜TrがMOS型トランジスタ素子であるとすると、下段のMOS型トランジスタ素子のドレイン電圧が、その上段にあるMOS型トランジスタ素子のソースに印加される構成である。
また、n個の抵抗素子R〜Rが、同じGND電位と所定電位Vsとの間で、GND電位側を第1段、所定電位Vs側を第n段として、順次直列接続されている。このn個の抵抗素子R〜Rには微弱な電流が流れて、GND電位と所定電位Vs間の電圧が、各抵抗素子R〜Rに分割される。図11では、各抵抗素子R〜RでGND電位と所定電位Vs間の電圧を分割しているが、容量素子を用いて分割してもよい。この場合は、消費電流を低減する効果がある。
図11の半導体装置100では、第1段のトランジスタ素子Trを除いた各段のトランジスタ素子Tr〜Trにおけるゲート端子が、抵抗素子Rg〜Rgを介して、直列接続された各段の抵抗素子R〜R間の接続点P〜Pに、それぞれ、順次接続されている。また、同じく第1段のトランジスタ素子Trを除いた各段のトランジスタ素子Tr〜Trにおいて、ゲート端子とGND電位側の端子との間に、ダイオードD〜Dが挿入されている。これら抵抗素子Rg〜RgおよびダイオードD〜Dにより、第1段のトランジスタ素子Trのゲート端子に入力信号を加えた際、第2段から第n段のトランジスタ素子Tr〜Trの同時動作を、安定化させることができる。
第1段のトランジスタ素子Trのゲート端子は、半導体装置100の入力端子となっている。半導体装置100の出力は、第n段のトランジスタ素子Trにおける所定電位Vs側の端子から、所定の抵抗値を有する負荷抵抗(図示省略)を介して取り出される。尚、出力信号は、基準電位が入力信号のGND電位から所定電位Vsに変換(レベルシフト)され、入力信号に対して反転した状態で取り出される。
図11の半導体装置100では、第1段のトランジスタ素子Trのゲート端子に入力信号を加えることで、同じくGND電位と所定電位Vsとの間に直列接続されたn個の抵抗素子R〜Rを介して、第2段から第n段のトランジスタ素子Tr〜Trも同時に動作させることができる。すなわち、各トランジスタ素子Tr〜TrをMOS型トランジスタ素子とし、各トランジスタ素子Tr〜TrのGND電位側をソースとするとと、第1段のトランジスタ素子Trのゲート端子に信号電圧が印加されると、第1段のトランジスタ素子Trのドレイン電位が低下する。それに伴って、第2段のトランジスタ素子Trのソース電位が下がるので、第2段のトランジスタ素子Trのゲート−ソース間のダイオードD2に接続点Pから電流が流れ込む。ゲート−ソース間がツェナー電圧(ここでは5V)に固定される結果、第2段のトランジスタ素子TrがONになる。これと同様のことが第n段のトランジスタ素子Trまで繰り返されて、極短時間で、全トランジスタ素子Tr〜TrがONになる。
図11の半導体装置100の動作においては、GND電位と所定電位Vsの間の電圧がn個のトランジスタ素子Tr〜Trにより分割され、第1段から第n段の各トランジスタ素子Tr〜Trが、それぞれの電圧範囲を分担している。従って、GND電位と所定電位Vsの間の電圧を1個のトランジスタ素子で分担する場合に較べて、各トランジスタ素子Tr〜Trに要求される耐圧は、略n分の1となる。従って、一般的な製造方法を用いて安価に製造でき、通常の耐圧を有するトランジスタ素子であっても、図11の半導体装置100においてトランジスタ素子の個数nを適宜設定することにより、全体として必要とされる高い耐圧を確保した半導体装置とすることができる。尚、図11の半導体装置100においては、n個のトランジスタ素子Tr〜Trが同じ耐圧を有することが好ましい。これにより、GND電位と所定電位の間に挿入された各トランジスタ素子Tr〜Trの分担する電圧(耐圧)を均等にして、最小化することができる。
図12は、別の半導体装置の基本構成を示す図で、半導体装置101の回路図である。図12に示す半導体装置101は、GND電位と所定電位の間を、n個(n≧2)のトランジスタ素子Trと、並列接続された抵抗素子Rと容量素子C2を並列RC素子としてn個の並列RC素子で分割する構成である。半導体装置101の構成は、別の見方をすれば、GND電位と所定電位の間で、直列接続された抵抗Rのラインに対して、直列接続された容量素子C2のラインが付け足された構成となっている。この直列接続された容量素子C2のラインは、抵抗素子Rの抵抗値が大きい場合には、dV/dtサージが入った場合にサージ電流を逃がすラインとして機能する。半導体装置101では、n個の並列RC素子における抵抗素子Rの抵抗値と第2容量素子C2の容量値を適宜設定することで、dV/dtサージが入った場合におけるn個のトランジスタ素子Trのラインにおける各接続点の電位をほぼ均等に分配することができる。
尚、上記発明については、すでに特許出願がなされている(出願番号2005−227058、出願番号2005−318679)。
一方、図11や図12の半導体装置100,202では、GND電位と所定電位の間で直列接続された抵抗Rのラインに高い電源電圧がかかるため、このラインには定常状態で(リーク)電流が流れて、消費電力が大きくなるという問題がある。このリーク電流を下げるためには、分圧抵抗Rの抵抗値を数MΩまで大きくする必要があるが、この場合には、CrSi等の薄膜で形成する分圧抵抗Rのチップに占める面積が増大して、コスト増となる。
また、図12の半導体装置101において、dV/dtサージを均等に分圧して基板(トランジスタ素子Tr)への回り込みを防止するためには、容量素子C2の容量値をpFオーダにする必要があるが、この場合にも、トランジスタ素子Trの全段数分をレイアウトすると、チップ面積が増大して非常に面積効率が悪くなる。
そこで本発明は、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が順次直列接続されてなる半導体装置であって、全体として必要とされる高い耐圧を確保することができ、消費電力が小さく、小型で安価な半導体装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の半導体装置は、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、前記第1段トランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、前記GND電位と所定電位の間に順次直列接続されたトランジスタ素子のゲート分圧回路として、抵抗素子を使用することなく、ゲート−ソース間が短絡されたn個の短絡トランジスタ素子が、前記GND電位と前記所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続され、前記第1段トランジスタ素子を除いた各段のトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の短絡トランジスタ素子の間に、それぞれ、順次接続されてなり、前記第n段トランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなることを特徴としている。
上記半導体装置におけるゲート−ソース間が短絡された短絡トランジスタ素子は、ダイオードとして機能させることができる。このため、上記半導体装置では、GND電位と所定電位の間に順次直列接続された主ラインのトランジスタ素子のゲート分圧回路が、同じくGND電位と所定電位の間に順次直列接続された短絡トランジスタ素子(ダイオード)で構成されていることになる。従って、上記半導体装置では、ゲート分圧回路ラインに抵抗素子を使用していないため、ゲート分圧回路ラインには定常状態で(リーク)電流が流れず、これによって消費電力が増大することもない。また、短絡トランジスタ素子のチップに占める面積は、抵抗素子や容量素子に較べて小さく、これによってコストが増大することもない。
上記半導体装置においても、抵抗素子や容量素子をゲート分圧回路に用いた場合と同様に、第1段のトランジスタ素子のゲート端子に入力信号を加えることで、n個の短絡トランジスタ素子を介して、第2段から第n段のトランジスタ素子も同時に動作させることができる。また、上記半導体装置では、GND電位と所定電位の間の電圧がn個のトランジスタ素子により分割され、第1段から第n段の各トランジスタ素子が、それぞれの電圧範囲を分担している。従って、GND電位と所定電位の間の電圧を1個のトランジスタ素子で分担する場合に較べて、各トランジスタ素子に要求される耐圧を低減することができる。
主ラインの各段のトランジスタ素子でGND電位と所定電位の間を分割分担する半導体装置では、一般的に、主ラインを構成する各段のトランジスタ素子の耐圧と共に、ゲート分圧回路ラインを構成する各素子についても、同程度の耐圧が必要である。この点、上記半導体装置におけるゲート−ソース間を短絡した短絡トランジスタ素子(ダイオード)の耐圧は、ゲート−ソース間を短絡していない状態と同等、あるいはそれ以上の耐圧を持っている。従って、主ラインとゲート分圧回路ラインが基本的に同じトランジスタ素子からなる上記半導体装置は、例えばゲート分圧回路ラインに単純構造のダイオード素子を用いる半導体装置に較べて、耐圧設計が非常に容易なものとなる。また、主ラインのトランジスタ素子とゲート分圧回路ラインの短絡トランジスタ素子の耐圧特性におけるずれが小さいため、GND電位と所定電位の間の分圧比についても、より正確なものとすることができる。
主ラインとゲート分圧回路ラインが基本的に同じトランジスタ素子からなる上記半導体装置は、例えばゲート分圧回路ラインに単純構造のダイオード素子を用いる半導体装置に較べて、製造工程も非常に単純なものとなる。上記半導体装置の製造工程は、同時形成できるトランジスタ素子の製造工程のみで構成することができ、工程数が少なく工程管理が容易で、上記半導体装置を安価に製造することができる。
尚、上記半導体装置にサージが印加された場合には、抵抗素子や容量素子をゲート分圧回路に用いた場合と同様に、ゲート分圧回路ラインの第1段から第n段の各短絡トランジスタ素子を介して、サージ電流の電荷を速やかにGNDへ逃がすことができる。このため、主ラインの特定のトランジスタ素子において、サージによる高電圧が印加されることもない。従って、サージが印加された場合のトランジスタ素子のブレークダウンによる回路破壊も抑制することができる。
以上のようにして、上記半導体装置は、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が順次直列接続されてなる半導体装置であって、全体として必要とされる高い耐圧を確保することができ、消費電力が小さく、小型で安価な半導体装置とすることができる。
請求項2に記載のように、上記半導体装置においては、前記トランジスタ素子と前記短絡トランジスタ素子が、同じチャネル長さ方向の断面構造を有してなることが好ましい。
トランジスタ素子の耐圧は、チャネル長さ方向の断面構造により決まる。このため、主ラインのトランジスタ素子とゲート分圧回路ラインの短絡トランジスタ素子のチャネル長さ方向における断面構造を同じにすることで、耐圧設計が簡略化されると共に、両トランジスタ素子の耐圧特性を正確に一致させることができる。また、各ライン内においても、それを構成する各トランジスタ素子の耐圧が等しくなるため、GND電位と所定電位の間に挿入された各トランジスタ素子の分担する電圧(耐圧)を均等にして、最小化することができる。
また、チャネル長さ方向の断面構造が同じであれば、チャネル長さ方向と直交する方向におけるトランジスタ素子のゲート幅は、耐圧特性にほとんど影を及ぼさない。このため、上記半導体装置においては、主ラインのトランジスタ素子とゲート分圧回路ラインの短絡トランジスタ素子のゲート幅を任意に設定することができる。
例えば請求項3に記載のように、主ラインを構成する前記n個のトランジスタ素子のゲート幅を、等しく設定することができる。
一方、トランジスタ素子は寄生容量を持っており、この寄生容量の値は、トランジスタ素子のゲート幅に比例する。
これを利用して、請求項4に記載のように、上記半導体装置においては、前記第(k−1)段(2≦k≦n)の短絡トランジスタ素子のゲート幅が、前記第(k−1)段より上にある各トランジスタ素子のゲート幅の和に、しく設定されてなることが好ましい。
上記のようにゲート幅が設定された半導体装置においては、第(k−1)段(2≦k≦n)の短絡トランジスタ素子の寄生容量は、第(k−1)段より上にある各トランジスタ素子の寄生容量の和に、ほぼ等しくなっている。このため、上記半導体装置においては、所定電位の電源側から順に、主ラインにおける多段化されたトランジスタ素子の寄生容量の影響を補正するようにして、ゲート分圧回路ラインにおける短絡トランジスタ素子の寄生容量が配置されることとなる。これによって、各段のトランジスタ素子に電荷が溜まり難くなり、サージ電流の電荷を速やかにGNDへ逃がすことができると共に、多段化したことによるスイッチング速度の劣化を抑制することができる。
上記半導体装置においては、所定電位に最も近い最高段の前記第n段における短絡トランジスタ素子のゲート幅は、サージに対する特性やスイッチング速度にほとんど影響を及ぼさない。
このため、請求項5に記載のように、前記第n段の短絡トランジスタ素子のゲート幅は、前記第n段のトランジスタ素子のゲート幅に較べて、小さく設定することができる。
尚、上記半導体装置においては、請求項6に記載のように、n個のトランジスタ素子と前記n個の短絡トランジスタ素子のゲート幅を全て等しく設定して、n個の短絡トランジスタ素子のそれぞれに対して、容量素子が並列接続されてなるように構成してもよい。この短絡トランジスタ素子のそれぞれに対して並列接続される容量素子によって、主ラインにおける多段化されたトランジスタ素子の寄生容量の影響を補正するようにしてもよい。
請求項7に記載の半導体装置は、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、前記第1段トランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、前記GND電位と所定電位の間に順次直列接続されたトランジスタ素子のゲート分圧回路として、抵抗素子を使用することなく、ゲート−ソース間が短絡されたn個の短絡トランジスタ素子が、前記GND電位と前記所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続され、前記第1段トランジスタ素子を除いた各段のトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の短絡トランジスタ素子の間に、それぞれ、順次接続され、前記n個の短絡トランジスタ素子のそれぞれに対して、容量素子が並列接続されてなり、前記第n段トランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなることを特徴としている。
上記半導体装置は、ゲート分圧回路ラインの各段に、並列接続された短絡トランジスタ素子と容量素子が用いられる構成となっている。この場合にも、請求項1の半導体装置で説明したように、ゲート分圧回路ラインに抵抗素子を使用していないため、ゲート分圧回路ラインには定常状態で(リーク)電流が流れず、低消費電力の半導体装置とすることができる。また、上記半導体装置では、短絡トランジスタ素子のそれぞれに対して並列接続される容量素子によって、主ラインにおける多段化されたトランジスタ素子の寄生容量の影響を補正することができる。
以上のようにして、上記半導体装置も、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が順次直列接続されてなる半導体装置であって、全体として必要とされる高い耐圧を確保することができ、消費電力が小さく、小型で安価な半導体装置とすることができる。尚、上記半導体装置においては、n個のトランジスタ素子と短絡トランジスタ素子が異なる断面構造やゲート幅を持っていてもよい。
請求項8に記載のように、前記トランジスタ素子および短絡トランジスタ素子は、例えば、次に示すSOI構造半導体基板の使用に好適な横型MOSトランジスタ素子とすることができる。また、前記トランジスタ素子および短絡トランジスタ素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子であってもよい。
請求項9に記載のように、上記半導体装置は、前記トランジスタ素子および短絡トランジスタ素子が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、前記埋め込み酸化膜に達する絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなるように構成することができる。
SOI構造半導体基板を使用する場合、請求項10に記載のように、前記容量素子が、前記絶縁分離トレンチを誘電体層とし、当該絶縁分離トレンチを挟んで両側に形成されたSOI層を電極接続層とする構成を採用することができる。
この絶縁分離トレンチを用いた容量素子は、400V以上の高い耐圧を確保することができると共に、基板の深さ方向に容量素子が形成されるためチップに対する占有面積を小さくすることができる。
また、請求項11に記載のように、前記容量素子は、前記SOI層上に形成された酸化膜を誘電体層とし、当該酸化膜を挟んで、酸化膜上に形成された導電性を有するポリシリコンを一方の電極とし、酸化膜下のSOI層をもう一方の電極接続層とする構成を採用してもよい。
この場合には、上記絶縁分離トレンチを用いた容量素子に較べて、面積効率は劣るものの、トレンチエッジの酸化膜のくびれといった問題がないため、より信頼性の高い容量素子とすることができる。
請求項12に記載のように、前記半導体装置は、GND電位を基準とするGND基準ゲート駆動回路、浮遊電位を基準とする浮遊基準ゲート駆動回路、前記GND基準ゲート駆動回路と前記浮遊基準ゲート駆動回路を制御するための制御回路、および前記制御回路と前記浮遊基準ゲート駆動回路の間に介在し、前記制御回路の入出力信号をGND電位と浮遊電位の間でレベルシフトさせるレベルシフト回路で構成されるインバータ駆動用の高電圧ICにおいて、前記レベルシフト回路に好適である。この場合には、前記所定電位が、前記浮遊電位となる。
前記高電圧ICは、例えば、請求項13に記載のように、車載モータのインバータ駆動用の高電圧ICであってもよいし、請求項14に記載のように、車載エアコンのインバータ駆動用の高電圧ICであってもよい。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。図1は、本発明の半導体装置の一例で、半導体装置200に関する回路図である。
図1に示す半導体装置200では、互いに絶縁分離された4個のトランジスタ素子Tr〜Trが、GND電位(0V)と所定の電源電位Vss(1000V)の間で、GND側を第1段、電源側を第4段として、順次直列接続されている。また、ゲート−ソース間が短絡された4個の短絡トランジスタ素子STR〜STRが、同じGND電位と電源電位Vssの間で、GND側を第1段、電源側を第4段として、順次直列接続されている。半導体装置200では、第1段のトランジスタ素子Trを除いた各段のトランジスタ素子Tr〜Trにおけるゲート端子が、直列接続された各段の短絡トランジスタ素子STR〜STR間の接続点に、それぞれ、順次接続されている。尚、図中の抵抗Rin(200kΩ)は、入力抵抗であり、抵抗Rout(10kΩ)は、出力抵抗である。
尚、図1に示す半導体装置200は、4個のトランジスタ素子Tr〜Trと4個の短絡トランジスタ素子STR〜STRで構成されている。しかしながらこれに限らず、以下に説明する半導体装置200の効果は、任意のn個(n≧2)のトランジスタ素子と短絡トランジスタ素子で構成される半導体装置についても同様に得ることができる。また、図1に示す半導体装置200の4個のトランジスタ素子Tr〜Trと短絡トランジスタ素子STR〜STRは、NチャネルのMOSトランジスタ素子(Metal Oxide Semiconductor transistor)であるが、これに限らず、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ素子(IGBT、Insulated Gate Bipolar Transistor)等であってもよい。
図1の半導体装置200において、第1段のトランジスタ素子Trのゲート端子は、入力信号Vinの入力端子となっている。また、半導体装置200の出力信号VOutは、第4段のトランジスタ素子Trにおけるドレイン側の端子から取り出される。言い換えれば、半導体装置200の回路は、GND電位(0V)を基準とする入力信号Vinが電源電位(1000V)を基準とする出力信号VOutに変換されて取り出される、レベルシフト回路となっている。
図1の半導体装置200におけるゲート−ソース間が短絡された短絡トランジスタ素子STR〜STRは、ダイオードとして機能させることができる。このため、半導体装置200では、GND電位と所定の電源電位Vssの間に順次直列接続された主ラインのトランジスタ素子Tr〜Trのゲート分圧回路が、同じくGND電位と電源電位Vssの間に順次直列接続された短絡トランジスタ素子(ダイオード)STR〜STRで構成されていることになる。従って、図1の半導体装置200では、図11や図12の半導体装置100,101のようにゲート分圧回路ラインに抵抗素子を使用していないため、ゲート分圧回路ラインには定常状態で(リーク)電流が流れず、これによって消費電力が増大することもない。また、短絡トランジスタ素子STR〜STRのチップに占める面積は、抵抗素子や容量素子に較べて小さく、これによってコストが増大することもない。
図1の半導体装置200においても、抵抗素子や容量素子をゲート分圧回路に用いた図11や図12の半導体装置100,101と同様に、第1段のトランジスタ素子Trのゲート端子に入力信号Vinを加えることで、4個の短絡トランジスタ素子STR〜STRを介して、第2段から第n段のトランジスタ素子Tr〜Trも同時に動作させることができる。また、半導体装置200では、GND電位と電源電位Vssの間の電圧が4個のトランジスタ素子により分割され、第1段から第4段の各トランジスタ素子が、それぞれの電圧範囲を分担している。従って、図10の高電圧IC91のように、GND電位と電源電位Vssの間の電圧を1個のトランジスタ素子Trで分担する場合に較べて、各トランジスタ素子Tr〜Trに要求される耐圧を低減することができる。
主ラインの各段のトランジスタ素子でGND電位と所定電位の間を分割分担する半導体装置では、一般的に、主ラインを構成する各段のトランジスタ素子の耐圧と共に、ゲート分圧回路ラインを構成する各素子についても、同程度の耐圧が必要である。この点、図1の半導体装置200におけるゲート−ソース間を短絡した短絡トランジスタ素子(ダイオード)STR〜STRの耐圧は、ゲート−ソース間を短絡していない状態と同等、あるいはそれ以上の耐圧を持っている。従って、主ラインとゲート分圧回路ラインが基本的に同じトランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRからなる半導体装置200は、例えばゲート分圧回路ラインに単純構造のダイオード素子を用いる半導体装置に較べて、耐圧設計が非常に容易なものとなる。
特に、図1の半導体装置200においては、トランジスタ素子Tr〜Trと短絡トランジスタ素子STR〜STRが、同じチャネル長さ方向の断面構造を有していることが好ましい。トランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRの耐圧は、チャネル長さ方向の断面構造により決まる。このため、主ラインのトランジスタ素子Tr〜Trとゲート分圧回路ラインの短絡トランジスタ素子STR〜STRのチャネル長さ方向における断面構造を同じにすることで、耐圧設計が簡略化されると共に、両トランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRの耐圧特性を正確に一致させることができる。また、各ライン内においても、それを構成する各トランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRの耐圧が等しくなるため、GND電位と所定電位の間に挿入された各トランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRの分担する電圧(耐圧)を均等にして、最小化することができる。また、図1の半導体装置200においては、主ラインのトランジスタ素子Tr〜Trとゲート分圧回路ラインの短絡トランジスタ素子STR〜STRの耐圧特性におけるずれが小さいため、GND電位と電源電位Vssの間の分圧比についても、より正確なものとすることができる。
また、チャネル長さ方向の断面構造が同じであれば、トランジスタ素子のチャネル長さ方向と直交する方向におけるゲート幅は、耐圧特性にほとんど影を及ぼさない。このため、図1の半導体装置200においては、主ラインのトランジスタ素子Tr〜Trとゲート分圧回路ラインの短絡トランジスタ素子STR〜STRのゲート幅を任意に設定することができる。例えば、図1の半導体装置200において、主ラインを構成する4個のトランジスタ素子Tr〜Trのゲート幅を、等しく設定することができる。
一方、トランジスタ素子は寄生容量を持っており、この寄生容量の値は、トランジスタ素子のゲート幅に比例する。これを利用して、図1の半導体装置200においては、第(k−1)段(2≦k≦4)の短絡トランジスタ素子STR〜STRのゲート幅が、第(k−1)段より上にある各トランジスタ素子のゲート幅の和に、略等しく設定されていることが好ましい。例えば、主ラインを構成する4個のトランジスタ素子Tr〜Trのゲート幅を等しくwと設定した場合には、第3段の短絡トランジスタ素子STRのゲート幅をwと設定し、第2段の短絡トランジスタ素子STRのゲート幅を2wと設定し、第1段の短絡トランジスタ素子STRのゲート幅を3wと設定する。
上記のようにゲート幅が設定された図1の半導体装置200においては、第(k−1)段(2≦k≦4)の短絡トランジスタ素子STR〜STRの寄生容量は、第(k−1)段より上にある各トランジスタ素子の寄生容量の和に、ほぼ等しくなっている。このため、上記半導体装置200においては、電源電位Vssの電源側から順に、主ラインにおける多段化されたトランジスタ素子Tr〜Trの寄生容量の影響を補正するようにして、ゲート分圧回路ラインにおける短絡トランジスタ素子STR〜STRの寄生容量が配置されることとなる。これによって、各段のトランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRに電荷が溜まり難くなり、サージ電流の電荷を速やかにGNDへ逃がすことができると共に、多段化したことによるスイッチング速度の劣化を抑制することができる。尚、上記半導体装置200においては、電源電位Vssに最も近い最高段の第4段の短絡トランジスタ素子STRにおけるゲート幅は、サージに対する特性やスイッチング速度にほとんど影響を及ぼさない。このため、第4段の短絡トランジスタ素子STRのゲート幅は、第4段のトランジスタ素子Trのゲート幅に較べて、小さく設定することができる。
主ラインとゲート分圧回路ラインが基本的に同じトランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRからなる半導体装置200は、例えばゲート分圧回路ラインに単純構造のダイオード素子を用いる半導体装置に較べて、製造工程も非常に単純なものとなる。半導体装置200の製造工程は、同時形成できるトランジスタ素子Tr〜Tr,STR〜STRの製造工程のみで構成することができ、工程数が少なく工程管理が容易で、半導体装置200を安価に製造することができる。
尚、図1の半導体装置200にサージが印加された場合には、抵抗素子や容量素子をゲート分圧回路に用いた図11や図12の半導体装置100,101と同様に、ゲート分圧回路ラインの第1段から第4段の各短絡トランジスタ素子STR〜STRを介して、サージ電流の電荷を速やかにGNDへ逃がすことができる。このため、主ラインの特定のトランジスタ素子Tr〜Trにおいて、サージによる高電圧が印加されることもない。従って、サージが印加された場合のトランジスタ素子Tr〜Trのブレークダウンによる回路破壊も抑制することができる。
以上のようにして、図1の半導体装置200は、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が順次直列接続されてなる半導体装置であって、全体として必要とされる高い耐圧を確保することができ、消費電力が小さく、小型で安価な半導体装置とすることができる。
次に、上述した半導体装置200の効果について、シミュレーションによる特性確認結果を説明する。尚、以下に示す半導体装置200のシミュレーションにおいては、主ラインのトランジスタ素子Tr〜Trは、全て同じチャネル長さ方向の断面構造を有しており、チャネル幅wを全て等しい90μmとしている。また、ゲート分圧回路ラインの短絡トランジスタ素子STR〜STRについては、全てトランジスタ素子Tr〜Trと同じチャネル長さ方向の断面構造を有しており、前述したように多段化されたトランジスタ素子Tr〜Trの寄生容量の影響を補正するため、各STR〜STRのチャネル幅wを360μm,180μm,90μm,10μmとしている。
図2は、図1の半導体装置200におけるパルス信号入力に対する応答特性(スイッチング波形)のシミュレーション結果で、パルス入力に対する出力抵抗Routの両端における電圧波形を示す図である。図2に示すように、半導体装置200では、立ち上りおよび立ち下り共に良好な矩形波が出力抵抗端子で観測され、主ラインの直列接続されたトランジスタ素子Tr〜Trが、正常に動作することが確認できた。
図3は、図1の半導体装置200におけるdV/dtサージ印加時の応答特性(dV/dt応答波形)のシミュレーション結果である。図3(a)は、シミュレーションに用いた等価回路図であり、図3(b)は、dV/dtサージ印加時の各トランジスタ素子Tr〜Trのソース・ドレイン間における電圧波形を示す図である。
図3(a)の等価回路図200aに示すように、dV/dtサージ印加時の応答特性のシミュレーションにおいては、図1の半導体装置200における第1段トランジスタ素子Trのゲート端子をGNDに短絡し、電源側に1000Vのサージ電圧を印加してシミュレーションを行っている。図3(b)に示すように、半導体装置200では、サージ電圧が主ラインの直列接続された各トランジスタ素子Tr〜Trに均等に分配されることが確認できた。尚、サージ電圧の各トランジスタ素子Tr〜Trへの均等分配は、定常状態だけでなく立ち上り時においても確保されていることがわかる。
図4は、図1に示す半導体装置200の具体的な構造例で、高電圧IC210のレベルシフト回路に適用された半導体装置200において、主ラインを構成する直列接続されたトランジスタ素子Tr〜Tr(n≧2)のチャネル長さ方向の断面構造を示す図である。
図4に示す半導体装置200のトランジスタ素子Tr〜Trは、SOI構造半導体基板の使用に好適なNチャネルの横型MOSトランジスタ素子(LDMOS、Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)である。図4の半導体装置200では、トランジスタ素子(LDMOS)Tr〜Trが、埋め込み酸化膜3を有するSOI構造半導体基板11のSOI層1に形成され、埋め込み酸化膜3に達する絶縁分離トレンチ4により、互いに絶縁分離されている。尚、ゲート分圧回路ラインを構成する直列接続された短絡トランジスタ素子STR〜STR(n≧2)についても、同じチャネル長さ方向の断面構造で、同じSOI構造半導体基板11のSOI層1に形成することができる。
図5は、本発明における別の半導体装置の例で、半導体装置201に関する回路図である。尚、図5の半導体装置201において、図1の半導体装置200と同様の部分については、同じ符号を付した。
図5に示す半導体装置201は、図1に示す半導体装置200における4個の短絡トランジスタ素子STR〜STRのそれぞれに対して、容量素子C〜Cが並列接続された構成となっている。すなわち、図5の半導体装置201は、ゲート分圧回路ラインの各段に、並列接続された短絡トランジスタ素子と容量素子が用いられる構成となっている。この場合にも、図1の半導体装置200で説明したように、ゲート分圧回路ラインに抵抗素子を使用していないため、ゲート分圧回路ラインには定常状態で(リーク)電流が流れず、低消費電力の半導体装置とすることができる。
また、図5の半導体装置201においては、短絡トランジスタ素子STR〜STRのそれぞれに対して並列接続される容量素子C〜Cによって、主ラインにおける多段化されたトランジスタ素子Tr〜Trの寄生容量の影響を補正することができる。このため、半導体装置201においては、n個(n≧2)のトランジスタ素子と短絡トランジスタ素子におけるチャネル長さ方向の断面構造とゲート幅を全て等しく設定することができる。しかしながらこれに限らず、n個のトランジスタ素子と短絡トランジスタ素子が、異なる断面構造やゲート幅を持っていてもよい。
以上のようにして、図5の半導体装置201も、互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が順次直列接続されてなる半導体装置であって、全体として必要とされる高い耐圧を確保することができ、消費電力が小さく、小型で安価な半導体装置とすることができる。
図6は、図5の半導体装置201におけるパルス信号入力に対する応答特性(スイッチング波形)のシミュレーション結果で、パルス入力に対する出力抵抗Routの両端における電圧波形を示す図である。また、図7は、図5の半導体装置201におけるdV/dtサージ印加時の応答特性(dV/dt応答波形)のシミュレーション結果で、dV/dtサージ印加時の各トランジスタ素子Tr〜Trのドレイン電位波形を示す図である。尚、図6と図7のシミュレーションにおいては、図5の半導体装置201におけるトランジスタ素子Tr〜Trと短絡トランジスタ素子STR〜STRについて、全て同じチャネル長さ方向の断面構造を有しており、チャネル幅wを全て等しい100μmとしている。また、容量素子C〜Cは、全て全て等しい1pFの容量値としている。また、図7のdV/dtサージ印加時の応答特性のシミュレーションにおいては、図3(a)に示す半導体装置200の等価回路図200aと同様に、半導体装置201における第1段トランジスタ素子Trのゲート端子をGNDに短絡し、電源側に1000Vのサージ電圧を印加してシミュレーションを行っている。
図6に示すように、半導体装置201においても、立ち上りおよび立ち下り共に良好な矩形波が出力抵抗端子で観測され、主ラインの直列接続されたトランジスタ素子Tr〜Trが、正常に動作することが確認できた。また、図7に示すように、半導体装置201においても、サージ電圧が主ラインの直列接続された各トランジスタ素子Tr〜Trに均等に分配されることが確認できた。
図5の半導体装置201についても、半導体装置200と同様に図4に示すようにトランジスタ素子Tr〜Trと短絡トランジスタ素子STR〜STRをSOI構造半導体基板11のSOI層1に形成することができる。SOI構造半導体基板を用いて図5の半導体装置201を形成する場合、容量素子C〜Cもトランジスタ素子Tr〜Trや短絡トランジスタ素子STR〜STRと同じSOI構造半導体基板に形成することができる。
図8(a),(b)は、SOI構造半導体基板を用いた場合の容量素子の形成例で、それぞれ、容量素子Ca,Cbを部分的な断面で示した斜視図である。尚、図8(a),(b)の容量素子Ca,Cbが形成されているSOI構造半導体基板11は、図4に示すSOI構造半導体基板11と同じものであり、同じ符号を付している。
図8(a)に示す容量素子Caは、絶縁分離トレンチ4を誘電体層とし、絶縁分離トレンチ4を挟んで両側に形成されたSOI層1を電極接続層としている。この絶縁分離トレンチ4を用いた容量素子Caは、400V以上の高い耐圧を確保することができると共に、基板11の深さ方向に容量素子Caが形成されるため、チップに対する占有面積を小さくすることができる。
図8(b)に示す容量素子Cbは、SOI層1上に形成されLOCOS等の酸化膜2を誘電体層とし、酸化膜2を挟んで、酸化膜2上に形成された導電性を有するポリシリコン5を一方の電極とし、酸化膜2下のSOI層1をもう一方の電極接続層としている。この容量素子Cbは、図8(a)の絶縁分離トレンチ4を用いた容量素子Caに較べて、面積効率は劣るものの、トレンチエッジの酸化膜のくびれといった問題がないため、より信頼性の高い容量素子とすることができる。
以上に示した半導体装置200,201は、図9(b)に示すような、GND基準ゲート駆動回路、浮遊基準ゲート駆動回路、制御回路、レベルシフト回路で構成されるインバータ駆動用の高電圧ICにおいて、レベルシフト回路に用いる半導体装置に好適である。図1および図5に示す半導体装置200,201を用いた高電圧ICは、全体として必要とされる高い耐圧を確保することができ、消費電力が小さく、小型で安価な半導体装置であって、車載モータのインバータ駆動用や車載エアコンのインバータ駆動用に好適なの高電圧ICとすることができる。しかしながら、本発明の不導体装置の適用対象はこれに限らず、民生・産業用モータ制御分野にも適用することができる。
本発明の半導体装置の一例で、半導体装置200に関する回路図である。 半導体装置200におけるパルス信号入力に対する応答特性のシミュレーション結果で、パルス入力に対する出力抵抗Routの両端における電圧波形を示す図である。 半導体装置200におけるdV/dtサージ印加時の応答特性のシミュレーション結果で、(a)は、シミュレーションに用いた等価回路図であり、(b)はdV/dtサージ印加時の各トランジスタ素子Tr〜Trのソース・ドレイン間における電圧波形を示す図である。 半導体装置200の具体的な構造例で、高電圧IC210のレベルシフト回路に適用された半導体装置200において、主ラインを構成する直列接続されたトランジスタ素子Tr〜Tr(n≧2)のチャネル長さ方向の断面構造を示す図である。 本発明における別の半導体装置の例で、半導体装置201に関する回路図である。 半導体装置201におけるパルス信号入力に対する応答特性のシミュレーション結果で、パルス入力に対する出力抵抗Routの両端における電圧波形を示す図である。 半導体装置201におけるdV/dtサージ印加時の応答特性のシミュレーション結果で、dV/dtサージ印加時の各トランジスタ素子Tr〜Trのドレイン電位波形を示す図である。 (a),(b)は、SOI構造半導体基板を用いた場合の容量素子の形成例で、それぞれ、容量素子Ca,Cbを部分的な断面で示した斜視図である。 (a)は、特許文献1に開示されている、モータ制御用インバータのパワー部分を中心とした回路構成図である。(b)は、(a)で用いられる高電圧IC(HVIC)の内部構成ユニットのブロック図である。 SOI基板とトレンチ分離を用いた、従来の高電圧IC91の模式的な断面図である。 新規な半導体装置100の基本的な回路図である。 別の半導体装置の基本構成を示す模式図で、半導体装置101の回路図である。
符号の説明
100,101,200,201 半導体装置
Tr〜Tr,Tr トランジスタ素子
STR〜STR 短絡トランジスタ素子
in 入力抵抗
out 出力抵抗
C2,C〜C,Ca,Cb 容量素子
Vss 電源電位
10,11 SOI基板
1 SOI層
2 酸化膜
3 埋め込み酸化膜
4 絶縁分離トレンチ
5 ポリシリコン
90,91 高電圧IC

Claims (14)

  1. 互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段トランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、
    前記GND電位と所定電位の間に順次直列接続されたトランジスタ素子のゲート分圧回路として、抵抗素子を使用することなく、
    ゲート−ソース間が短絡されたn個の短絡トランジスタ素子が、前記GND電位と前記所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続され、
    前記第1段トランジスタ素子を除いた各段のトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の短絡トランジスタ素子の間に、それぞれ、順次接続されてなり、
    前記第n段トランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記トランジスタ素子と前記短絡トランジスタ素子が、同じチャネル長さ方向の断面構造を有してなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記n個のトランジスタ素子のゲート幅が、等しく設定されてなることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第(k−1)段(2≦k≦n)の短絡トランジスタ素子のゲート幅が、前記第(k−1)段より上にある各トランジスタ素子のゲート幅の和に、しく設定されてなることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 前記第n段の短絡トランジスタ素子のゲート幅が、前記第n段のトランジスタ素子のゲート幅に較べて、小さく設定されてなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記n個のトランジスタ素子と前記n個の短絡トランジスタ素子のゲート幅が、等しく設定されてなり、
    前記n個の短絡トランジスタ素子のそれぞれに対して、容量素子が並列接続されてなることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  7. 互いに絶縁分離されたn個(n≧2)のトランジスタ素子が、グランド(GND)電位と所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続されてなり、
    前記第1段トランジスタ素子におけるゲート端子を入力端子とし、
    前記GND電位と所定電位の間に順次直列接続されたトランジスタ素子のゲート分圧回路として、抵抗素子を使用することなく、
    ゲート−ソース間が短絡されたn個の短絡トランジスタ素子が、前記GND電位と前記所定電位との間で、GND電位側を第1段、所定電位側を第n段として、順次直列接続され、
    前記第1段トランジスタ素子を除いた各段のトランジスタ素子におけるゲート端子が、前記直列接続された各段の短絡トランジスタ素子の間に、それぞれ、順次接続され、
    前記n個の短絡トランジスタ素子のそれぞれに対して、容量素子が並列接続されてなり、
    前記第n段トランジスタ素子における前記所定電位側の端子から、出力が取り出されてなることを特徴とする半導体装置。
  8. 前記トランジスタ素子および短絡トランジスタ素子が、横型MOSトランジスタ素子であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記トランジスタ素子および短絡トランジスタ素子が、埋め込み酸化膜を有するSOI構造半導体基板のSOI層に形成され、
    前記埋め込み酸化膜に達する絶縁分離トレンチにより、互いに絶縁分離されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記容量素子が、前記絶縁分離トレンチを誘電体層とし、当該絶縁分離トレンチを挟んで両側に形成されたSOI層を電極接続層とすることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記容量素子が、前記SOI層上に形成された酸化膜を誘電体層とし、当該酸化膜を挟んで、酸化膜上に形成された導電性を有するポリシリコンを一方の電極とし、酸化膜下のSOI層をもう一方の電極接続層とすることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  12. 前記半導体装置が、
    GND電位を基準とするGND基準ゲート駆動回路、浮遊電位を基準とする浮遊基準ゲート駆動回路、前記GND基準ゲート駆動回路と前記浮遊基準ゲート駆動回路を制御するための制御回路、および前記制御回路と前記浮遊基準ゲート駆動回路の間に介在し、前記制御回路の入出力信号をGND電位と浮遊電位の間でレベルシフトさせるレベルシフト回路で構成されるインバータ駆動用の高電圧ICにおいて、
    前記所定電位を浮遊電位として、
    前記レベルシフト回路に適用されてなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記高電圧ICが、車載モータのインバータ駆動用の高電圧ICであることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記高電圧ICが、車載エアコンのインバータ駆動用の高電圧ICであることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
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