JP4919930B2 - 傾斜荷台付き車両 - Google Patents

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Description

本発明は水平位置とシャーシフレームに対して傾斜された傾斜位置とに回動自在な傾斜荷台を有する傾斜荷台付き車両に関する。
トレーラやトラックにより荷物を運搬する場合には、安全走行のために荷物が車両の側面から外方に突出しないようにして車両を走行する必要がある。船舶やプラントに用いられる鋼板などのように車両の幅寸法を超える寸法の大型パネル材をトレーラにより運搬する場合に、荷台に水平に大型パネルを積載するようにしたのでは、パネル材が車両の側面から外方に突出して交通の安全を図ることができないので、通行時間帯や誘導車の配置などの条件が課せられることになる。そこで、通行時間帯などの制限を受けることなく道路通行の安全を確保しつつ大型パネル材を運搬するために、トレーラのシャーシフレームに回動自在に荷台を取り付けるようにした傾斜荷台付きのトレーラが使用されている。このタイプのトレーラは、傾斜荷台つまりチルトフレームが一方側の側辺を回動中心部とし他方の側辺が上昇するようにヒンジを介して傾斜荷台がシャーシフレームに回動自在に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
このようなトレーラの傾斜荷台はトレーラのシャーシフレームに対応させて長方形となっており、鋼材からなる枠体とこれに取り付けられる床板とを有し、傾斜荷台には床板の下側に位置させて棒状の複数本の伸縮ボルスタが車幅方向に進退移動自在つまり摺動自在に装着されている。大型パネルを運搬する場合には、それぞれの伸縮ボルスタを傾斜荷台から引き出すとともに傾斜荷台の一方の側辺を上昇させて傾斜した状態とすると、大型パネルをトレーラの車幅よりも迫り出させることなく安全に運搬することができる。
特開2007−50830号公報
伸縮ボルスタの先端には支持ブロックが固定されており、大型パネルを傾斜荷台に積載するときに伸縮ボルスタを引き出すと、支持ブロックの荷物支持面は傾斜荷台の床面と同一となるので、積載された大型パネルを撓ませることなく、大型パネルを平坦に維持した状態で運搬することができる。
このように床板の下側に進退移動自在に装着される伸縮ボルスタの先端に、伸縮ボルスタを引き出した状態のもとで傾斜荷台の床面と同一の荷物支持面を形成するための支持ブロックを設けるようにすると、伸縮ボルスタを傾斜荷台内に引っ込めたときには支持ブロックの荷物支持面が床板と同一面となるようにするために、傾斜荷台の側辺を形成するための枠片を伸縮ボルスタの部分で寸断する必要がある。
したがって、例えば8本の伸縮ボルスタを傾斜荷台に装着すると、それぞれ枠片を構成する9つの鋼材を傾斜荷台の上下動側の側辺に設ける必要がある。傾斜荷台の強度は側辺と端辺の強度に大きく依存しており、従来のように側辺の鋼材を伸縮ボルスタの位置で分断された複数の部材により形成すると、傾斜荷台の上下動側の側辺強度が低下して側辺が撓んでしまうという問題点がある。このような傾斜荷台の撓みの発生を防止するには、傾斜荷台の幅方向中央部に車両走行方向に延びて設けられる縦梁材の本数を増加させる必要がある。縦梁材の本数を増加させると傾斜荷台の重量が増加することになり、トレーラ全体の重量増加して軽量化を図ることができなくなる。
本発明の目的は重量増加させることなく傾斜荷台の強度の向上を図ることにある。
本発明の傾斜荷台付き車両は、走行車輪が設けられた車両のシャーシフレームと、車両走行方向の左右両側辺と前後の端辺とを有し車両走行方向のヒンジにより水平位置と一方の側辺が上昇する傾斜位置との間に回動自在に前記シャーシフレームに装着されるとともに荷物支持面を有する傾斜荷台と、前記ヒンジを中心に前記傾斜荷台を傾斜させる駆動手段とを有する傾斜荷台付き車両であって、前記傾斜荷台の上昇側に前記側辺を形成し、車両走行方向に一体に連なって延びるとともに所定間隔毎に複数の貫通孔が形成された上下動側梁材と、前記傾斜荷台に入り込む後退位置と、前記貫通孔を介して前記傾斜荷台から突出する積載位置との間で車幅方向に進退移動自在に前記傾斜荷台に装着される複数本の伸縮ボルスタと、前記伸縮ボルスタが前記積載位置となったときに前記荷物支持面を形成する支持位置と、前記後退位置となったときに前記上下動側梁材の収容空間内に入り込む待機位置との間に回動自在にそれぞれの前記伸縮ボルスタの先端に設けられる回動頭部とを有することを特徴とする。
本発明の傾斜荷台付き車両は、車両走行方向に一体に連なって延びて前記荷物支持面を形成する上側水平片と、当該上側水平片に前記収容空間を介して対向する下側水平片と、前記上側水平片および前記下側水平片に一体となり前記貫通孔が形成される垂直片とを有する断面コの字形状の形鋼材により上下動側梁材を形成することを特徴とする。
本発明の傾斜荷台付き車両は、それぞれの前記貫通孔に連通する中空孔を有し前記傾斜荷台に車幅方向に取り付けられ、それぞれの前記伸縮ボルスタが進退移動自在に組み込まれる複数のガイド部材を有することを特徴とする。
本発明の傾斜荷台付き車両は、前記回動頭部は車両走行方向の支持ピンにより前記伸縮ボルスタにブラケットを介して回動自在に装着された支持プレートを有し、前記支持ピンの中心軸と前記支持プレートの表面との間の回動半径は前記支持ピンの中心軸と前記上下動側梁材の前記荷物支持面との間の距離に対応し、前記伸縮ボルスタが前記積載位置となったときに支持プレートの表面が前記荷物支持面を形成することを特徴とする。
本発明の傾斜荷台付き車両は、前記伸縮ボルスタを前記積載位置に引き出す際に作業者の手が挿入される操作窓を前記支持プレートに形成することを特徴とする。
伸縮ボルスタの先端に、積載位置のもとで荷物支持面を形成する支持位置と、後退位置のもとで上下動側梁材の収容空間内に入り込む待機位置との間で回動自在に回動頭部を設けたので、上下動側梁材を複数の梁材により形成することなく伸縮ボルスタおよび回動頭部を傾斜荷台内に収納することができる。したがって、上下動側梁材を一体に連なって形成し、傾斜荷台の強度を向上させることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である傾斜荷台付き車両であるトレーラを示す側面図であり、図2は図1の平面図であり、図3は図2における3−3線方向から見た傾斜荷台の側面図であり、図4は図1における4−4線方向から見たトレーラの背面図であり、図5は傾斜荷台の駆動装置を示す正面図であり、図6は傾斜荷台の固定装置を示す正面図である。
このトレーラは、船舶やプラントに用いられる鋼板等の大型のパネル材Pを運搬するために、シャーシフレーム10の上側にパネル材Pを積載する傾斜荷台11が回動自在に装着されている。図1に示すように、シャーシフレーム10の前端部には牽引車であるトラクタと連結するためのキングピン12が備えられており、図示しないトラクタの後端部に設けられたカプラとトレーラのキングピン12とが連結されてトレーラはトラクタに牽引される。トレーラのシャーシフレーム10にはそれぞれ左右両側に走行車輪13が設けられた走行車軸14が設けられており、トラクタに牽引されて走行車輪13により追従走行をする。トレーラがトラクタと連結されていないときにシャーシフレーム10の前端部を支持するために、シャーシフレーム10にはランディングギヤつまり支持脚15が上下方向に進退移動自在に設けられている。
傾斜荷台11は、図2に示すように、車両走行方向に延びる左右両側の側辺16a,16bと、車幅方向に延びる前後の端辺17a,17bとを有する長方形となっており、一方の側辺16bは車両進行方向に傾斜荷台11の先端から後端まで連なって一体に延びる上下動側梁材18により形成され、他方の側辺16aは同様に傾斜荷台11の先端から後端まで一体に連なって延びる回動中心側梁材19により形成されており、これらの梁材は形鋼材により形成されている。上下動側梁材18と回動中心側梁材19の前後両端部には、前後の端辺17a,17bを形成する横梁材20,21が設けられ、これらの4本の梁材により全体的に長方形の枠体が形成されている。さらに、傾斜荷台11にはその幅方向中央部に2本の縦梁材22が車両走行方向に延びて設けられるとともに、車幅方向に延びる図示しない複数本の横梁材が設けられており、傾斜荷台11はこれらの縦梁材22と横梁材により補強されている。傾斜荷台11には床板23が取り付けられており、床板23の表面はそれぞれの梁材18〜22の上面とほぼ同一面となっており、これらの上面とともに荷物支持面24を形成している。ただし、枠体を形成するそれぞれの梁材18〜22の上に床板23を取り付けて、床板23の表面全体で荷物支持面24を形成するようにしても良い。
傾斜荷台11は、図2に示すように車両走行方向の左側に設けられた2つのヒンジ25によりシャーシフレーム10に回動自在に装着されている。それぞれのヒンジ25は車両走行方向に延びる中心軸を有し、傾斜荷台11は図4において実線で示すようにシャーシフレーム10と平行となる水平位置と、パネル材Pを運搬する際に二点鎖線で示すように車両走行方向の右側の側辺16bを形成する上下動側梁材18が上昇してシャーシフレーム10に対して傾斜する傾斜位置との間を回動する。傾斜荷台11を傾斜させてパネル材Pを運搬する際の傾斜荷台11の傾斜角度は、図4において符号11a〜11cに示すように、パネル材Pの寸法に応じて最大傾斜角度から最小傾斜角度まで三段階に設定することができるようになっている。
傾斜荷台11を水平位置から最大傾斜角度の範囲で回動するために、図2に示すようにヒンジ25に対応してシャーシフレーム10には2つの駆動装置26が駆動手段として設けられている。駆動装置26は、図4および図5に示すように、シャーシフレーム10に設けられた支持台28に回動自在に取り付けられるチルトシリンダ27を有し、チルトシリンダ27のピストンロッド29の先端部は傾斜荷台11に固定されたブラケット30に回動自在に連結されている。チルトシリンダ27は油圧シリンダであり、図示しない油圧回路に連結されており、チルトシリンダ27への油圧操作によりピストンロッド29が進退移動され傾斜荷台11は水平位置と最大傾斜位置との間で回動される。
傾斜荷台11を所定の傾斜角度で固定するために、シャーシフレーム10には固定装置31が駆動装置26に対応して2つ設けられている。この固定装置31は、図6に示すように、傾斜荷台11の下面に固定されたブラケット32にピン結合されるロックプレート33を有し、ロックプレート33には傾斜荷台11の傾斜角度に対応させてロック孔34a〜34cが形成されるとともに水平位置に対応して図示しないロック孔が形成されている。シャーシフレーム10に固定されたブラケット35にはスリーブ36が取り付けられ、スリーブ36にはロックピン37が軸方向に移動自在に装着されている。
したがって、傾斜荷台11が駆動装置26により傾斜位置に駆動された状態のもとでいずれかのロック孔34a〜34cにロックピン37を挿入すると、傾斜荷台11は図4において二点鎖線で示す3種類の傾斜角度のうちいずれかの角度に傾斜した状態で締結される。例えば、ロック孔34aにロックピン37を挿入すると、傾斜荷台11は図4において符号11aで示す位置に締結される。一方、傾斜荷台11が水平位置となった状態のもとでロックピン37を水平位置に対応するロック孔に挿入すると、傾斜荷台11は水平状態で締結される。なお、駆動装置26および固定装置31を操作するためにシャーシフレーム10の前端部にリモコンボックス38が設けられており、このリモコンボックス38内の操作パネルを操作することにより駆動装置26の駆動が指令される。図4に示すように、傾斜荷台11はパネル材Pが積載される際の傾斜角度を図4に示すような3段階に設定されているが、この傾斜角度は積載されるパネル材Pの荷幅に応じてロック孔の位置や数を変更することで、任意に変更可能である。
図2に示すように、傾斜荷台11には床板23の下側に位置させて8本の伸縮ボルスタ40が車両進行方向に所定の間隔を隔ててそれぞれ車幅方向に進退移動自在に装着されている。それぞれの伸縮ボルスタ40は傾斜荷台11に入り込む後退位置と、傾斜荷台11からこれの側方に引き出される積載位置との間に摺動するようになっており、図2においてはそれぞれの伸縮ボルスタ40が側方に引き出された状態が二点鎖線で示されている。
図7は図2における7−7線方向の断面図であり、図8は図7における8−8線方向の矢視図であり、図9は図7における9−9線方向の断面図であり、図10は後退位置の伸縮ボルスタの先端部を示す斜視図であり、図11は積載位置に進出した状態の伸縮ボルスタの先端部を示す一部切り欠き斜視図であり、図12は図10における12−12線の断面図であり、図13は図11における13−13線の断面図である。
図7に示すように、上下動側梁材18は床板23の荷物支持面24と同一面となって上面に荷物支持面24を形成する上側水平片18aと、この上側水平片18aに収容空間41を介して対向する下側水平片18bとを有し、これら上側水平片18aおよび下側水平片18bの内側には垂直片18cが一体に形成された断面コの字形状の形鋼材により形成されており、収容空間41はこれら3片に囲まれて外側に開口している。上下動側梁材18は車両走行方向全体に連なって設けられており、連なった梁材により傾斜荷台11の側辺16bの強度が高められている。
上下動側梁材18と回動中心側梁材19との間には、図7に示すように、床板23の下側に位置させて中空ガイド42が取り付けられている。中空ガイド42は図9に示すようにコの字形状の形鋼材42aとこれに溶接される鋼製の板材42bとにより形成され、断面四角形となっており、内部は中空孔42cとなっている。中空ガイド42の先端部は図12に示すように上下動側梁材18の垂直片18cに形成された貫通孔43に嵌合している。中空ガイド42は図2に示すように伸縮ボルスタ40に対応して傾斜荷台11に8つ取り付けられており、伸縮ボルスタ40はそれぞれの中空ガイド42の内部に摺動自在に組み込まれている。伸縮ボルスタ40は図9に示すように断面四角形の鋼材により形成されており、中空ガイド42の底壁には伸縮ボルスタ40の摺動を案内するスライドプレート44が取り付けられ、伸縮ボルスタ40の摺動時の摩擦抵抗を低減するためにスライドプレート44は樹脂により形成されている。一方、伸縮ボルスタ40の後端部には図7に示すようにスライドプレート44aが取り付けられ、スライドプレート44aが中空ガイド42の内周面に接触するようになっている。
図7に示すように、中空ガイド42の先端部にはガイド孔45が形成されたロックピンガイド46が取り付けられており、図9に示すようにロックピンガイド46にはガイド孔45を貫通するロックピン47が着脱自在に装着されるようになっている。伸縮ボルスタ40には傾斜荷台11の傾斜角度に対応する3つの貫通孔48a〜48cと、傾斜荷台11の水平位置に対応する貫通孔48dが水平方向に貫通して形成されており、それぞれの貫通孔48a〜48dにはロックピン47が貫通するようになっている。伸縮ボルスタ40を引き出して貫通孔48aにロックピン47を挿入すると、伸縮ボルスタ40は図4において最前進位置に引き出された状態で固定される。同様に、それぞれの貫通孔48b,48cにロックピン37を挿入すると、伸縮ボルスタ40は図4に二点鎖線で示される位置まで引き出された状態で固定される。
ロックピン47の基端部には、図10に示すように、操作金具51が取り付けられており、操作金具51は中空ガイド42に固定された支持金具52にワイヤ53を介して繋がれている。伸縮ボルスタ40を進退移動させる際には、ロックピン47は引き抜かれることになり、引き抜かれたロックピン47はワイヤ53を中空ガイド42に取り付けられた引っ掛け金具54に引っ掛けることにより保持される。ロックピン47をロックピンガイド46のガイド孔45といずれかの貫通孔48a〜48dに貫通させて伸縮ボルスタ40を固定した状態のもとでロックピン47が外れるのを防止するために、ロックピン47の先端に形成された取付孔55に差し込まれる止めピン56がワイヤ57を介して中空ガイド42に取り付けられている。
伸縮ボルスタ40の先端部(図7において右端部)には、回動頭部60が車両走行方向を向く支持ピン61により回動自在に装着されている。回動頭部60は、伸縮ボルスタ40の相互に対向する垂直壁部の外側に配置されて支持ピン61に取り付けられる2つのブラケット62と、これらのブラケット62に固定される支持プレート63とを有している。伸縮ボルスタ40を後退位置に移動して中空ガイド42内に収容したときには図10および図12に示すように回動頭部60は上下動側梁材18の収容空間41内に入り込んで待機位置となる。このときには、支持プレート63は垂直方向を向いた状態となる。一方、パネル材Pを積載するために、伸縮ボルスタ40を引き出したときには図11および図13に示すように回動頭部60は支持位置に回動される。
図12に示すように、回動頭部60の支持プレート63の表面と支持ピン61の中心軸との間の回動半径Rは、支持ピン61の中心軸と上下動側梁材18の表面との距離Lにほぼ対応している。これにより、回動頭部60を図13に示すように支持位置に回動させると、支持プレート63は水平状態となるとともに、支持プレート63の上面は床板23の荷物支持面24とほぼ同一面となって荷物支持面となる。図12に示すように、回動頭部60を支持プレート63が垂直となるように回動させると、この状態のときにおける回動頭部60の上面と支持ピン61の中心軸と間の寸法Mは、上記距離Lから上側水平片18aの肉厚を引いた寸法よりも小さく設定されるとともに、回動頭部60の図12における上下方向の寸法は収容空間41の上下方向の寸法よりも小さく設定されている。したがって、回動頭部60を図12に示す待機位置に回動させると、回動頭部60は上下動側梁材18の内部に組み込まれることになる。
回動頭部60を支持位置に回動させると、支持プレート63の内面に設けられたストッパ64が伸縮ボルスタ40の上面に当接する。回動頭部60を図13に示す支持位置に回動させると、伸縮ボルスタ40が水平となっていても、支持位置における回動頭部60の重心位置は支持ピン61よりも後方となるので、回動頭部60は支持位置に保持される。このように、回動頭部60は支持ピン61により待機位置と支持位置との間を回動するようになっており、支持プレート63には伸縮ボルスタ40を引き出す際に作業者が回動頭部60内に手を挿入するための操作窓65が形成されている。上下動側梁材18には、図11に示すように、伸縮ボルスタ40を囲むように一対の補強板66が設けられており、伸縮ボルスタ40を後退移動させると、支持プレート63は補強板66に接触し回動運動が規制される。
このように、伸縮ボルスタ40の先端部に、荷物支持面24を形成する支持位置と、後退位置のもとで収容空間41内に入り込む待機位置とに回動自在に回動頭部60を設けたので、上下動側梁材18を分断することなく一体となって車両走行方向に連なった梁材により形成することができ、傾斜荷台11の重量を増加させることなく、その強度を向上させることが可能である。
次に、傾斜荷台付き車両の動作について説明する。パネル材Pを積載しない場合には、図10および図12に示すように、伸縮ボルスタ40が後退位置のもとで回動頭部60が待機位置となっている。このとき、伸縮ボルスタ40は中空ガイド42内に入り込みロックピン47により固定されるとともに、回動頭部60は上下動側梁材18の収容空間41内に納められ支持プレート63が補強板66に当接して待機位置に保持される。
この状態からロックピン47を抜いて伸縮ボルスタ40の固定を解除した状態のもとで、支持プレート63に形成された操作窓65に手を挿入して、積載されるパネル材Pの荷幅に応じた長さだけ手前に引っ張ると、伸縮ボルスタ40は積載位置に前進移動される。この状態のもとで、ロックピン47を貫通孔48aに貫通させると伸縮ボルスタ40は最も引き出された状態で締結され、回動頭部60は支持位置に回動される。次いで、チルトシリンダ27により傾斜荷台11はその側片16b側が図4において符号11aで示す位置となるまで上昇するように駆動される。
傾斜荷台11に対するパネル材Pの積載は、傾斜荷台11が水平となった状態のもとで行われ、傾斜荷台11の上にパネル材Pが積載された状態のもとで傾斜荷台11は所定の傾斜位置まで駆動される。ただし、傾斜荷台11を傾斜された状態のもとでパネル材Pを傾斜荷台11の上に積載することも可能である。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなくその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上下動側梁材18は断面コの字形状の形鋼材により形成されているが、上側水平片18aとこれと一体となった垂直片18cを有する断面L字形状の形鋼材を用いるようにしても良く、さらには垂直片18cと平行となった図示しない垂直片を有する断面四角形の形鋼材を用いても良い。
本発明の一実施の形態である傾斜荷台付き車両であるトレーラを示す側面図である。 図1の平面図である。 図2における3−3線方向から見た傾斜荷台の側面図である。 図1における4−4線方向から見たトレーラの背面図である。 傾斜荷台の駆動装置を示す正面図である。 傾斜荷台の固定装置を示す正面図である。 図2における7−7線方向の断面図である。 図7における8−8線方向の矢視図である。 図7における9−9線方向の断面図である。 後退位置の伸縮ボルスタの先端部を示す斜視図である。 積載位置に進出した状態の伸縮ボルスタの先端部を示す斜視図である。 図10における12−12線の断面図である。 図11における13−13線の断面図である。
符号の説明
10 シャーシフレーム
11 傾斜荷台
13 走行車輪
18 上下動側梁材
19 回動中心側梁材
23 床板
24 荷物支持面
26 駆動装置(駆動手段)
27 チルトシリンダ
31 固定装置
40 伸縮ボルスタ
41 収容空間
42 中空ガイド
47 ロックピン
48a〜48d 貫通孔
60 回動頭部
61 支持ピン
62 ブラケット
63 支持プレート
64 ストッパ
65 操作窓

Claims (5)

  1. 走行車輪が設けられた車両のシャーシフレームと、車両走行方向の左右両側辺と前後の端辺とを有し車両走行方向のヒンジにより水平位置と一方の側辺が上昇する傾斜位置との間に回動自在に前記シャーシフレームに装着されるとともに荷物支持面を有する傾斜荷台と、前記ヒンジを中心に前記傾斜荷台を傾斜させる駆動手段とを有する傾斜荷台付き車両であって、
    前記傾斜荷台の上昇側に前記側辺を形成し、車両走行方向に一体に連なって延びるとともに所定間隔毎に複数の貫通孔が形成された上下動側梁材と、
    前記傾斜荷台に入り込む後退位置と、前記貫通孔を介して前記傾斜荷台から突出する積載位置との間で車幅方向に進退移動自在に前記傾斜荷台に装着される複数本の伸縮ボルスタと、
    前記伸縮ボルスタが前記積載位置となったときに前記荷物支持面を形成する支持位置と、前記後退位置となったときに前記上下動側梁材の収容空間内に入り込む待機位置との間に回動自在にそれぞれの前記伸縮ボルスタの先端に設けられる回動頭部とを有することを特徴とする傾斜荷台付き車両。
  2. 請求項1記載の傾斜荷台付き車両において、車両走行方向に一体に連なって延びて前記荷物支持面を形成する上側水平片と、当該上側水平片に前記収容空間を介して対向する下側水平片と、前記上側水平片および前記下側水平片に一体となり前記貫通孔が形成される垂直片とを有する断面コの字形状の形鋼材により上下動側梁材を形成することを特徴とする傾斜荷台付き車両。
  3. 請求項1または2記載の傾斜荷台付き車両において、それぞれの前記貫通孔に連通する中空孔を有し前記傾斜荷台に車幅方向に取り付けられ、それぞれ前記伸縮ボルスタが進退移動自在に組み込まれる複数のガイド部材を有することを特徴とする傾斜荷台付き車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の傾斜荷台付き車両において、前記回動頭部は車両走行方向の支持ピンにより前記伸縮ボルスタにブラケットを介して回動自在に装着された支持プレートを有し、前記支持ピンの中心軸と前記支持プレートの表面との間の回動半径は前記支持ピンの中心軸と前記上下動側梁材の前記荷物支持面との間の距離に対応し、前記伸縮ボルスタが前記積載位置となったときに支持プレートの表面が前記荷物支持面を形成することを特徴とする傾斜荷台付き車両。
  5. 請求項4記載の傾斜荷台付き車両において、前記伸縮ボルスタを前記積載位置に引き出す際に作業者の手が挿入される操作窓を前記支持プレートに形成することを特徴とする傾斜荷台付き車両。
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