JP4919421B2 - (r)‐3‐モルフォリンカルボン酸の製造方法 - Google Patents

(r)‐3‐モルフォリンカルボン酸の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、L−4−オキサリジンから、医薬品原料及び中間体として有用な高光学純度を有する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を製造する方法に関する。
L−4−オキサリジン及び(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸は下記の化学式で表すことのできる化合物である。
Figure 0004919421
Figure 0004919421
薬理活性を有する化合物の創製において、3−モルフォリンカルボン酸を分子内に含んだ化合物や、3−モルフォリンカルボン酸を合成中間体または原料として利用した例は多数あり(非特許文献1、特許文献1〜8参照)、したがって、特に光学純度の高い光学活性3−モルフォリンカルボン酸は、合成医薬品の原料として重要な化合物である。
従来の光学活性(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を製造する方法としては、光学活性アジリジン−2−カルボン酸誘導体を出発物質として、3段階の化学反応(2−クロロエタンの付加、ベンジル基の脱離およびトリエチルアミンを環化剤として使用する環化反応)を経て製造する方法が知られているのみである(非特許文献2、3参照)。
その他、光学不活性であるラセミ体3‐モルフォリンカルボン酸の製造方法として、N−アセチルモルフォリンを出発物質にして有機合成でラセミ体の3‐モルフォリンカルボン酸を製造する方法(非特許文献4参照)、2−アセトアミド−2−(β−クロロエトキシメチル)マロン酸エステル又はメチル2−ブロモ−3−(β−クロロエトキシ)−プロピオン酸から有機合成でラセミ体の3‐モルフォリンカルボン酸を製造する方法(非特許文献5参照)が知られている。
また、本発明の類似技術として、(1)L−リジンを出発物質として、亜硝酸ナトリウムによるα位アミノ基のジアゾ化および水酸化バリウムや水酸化ナトリウムを環化剤として用いる環化反応によって光学活性ピペコリン酸を合成する方法(非特許文献6、特許文献9参照)、(2)L−4−オキサリジンを出発物質として、酵素によるα位アミノの酸化および酵素による還元反応を経て(S)−3−モルフォリンカルボン酸を合成する方法(特許文献10参照)が知られている。
国際公開第02/83624号パンプレット 国際公開第02/85860号パンプレット 国際公開第2004/74291号パンプレット 国際公開第2004/92167号パンプレット 国際公開第2005/108359号パンプレット 米国特許第7169780号 米国特許出願公開第2002/99047号 米国特許出願公開第2004/152745号 特開2004−51606号公報 特開2005−95167号公報 J.Med.Chem.,1995,Vol.38,p.1853‐1864 Bull.Chem.Soc.Jpn.,1987,Vol.60,p.2963‐2965 Peptide Chemistry,1986,p.153−156 Tetrahedron Letters.,1981,Vol.22,p.141−144 American Chemical Society,1957,Vol.79,p5693−5696 Chem. Pharm. Bull. , 1976,Vol. 24,p.621−631 Antimicrobial Agents and Chemotherapy,1967,p.401−406
非特許文献2及び3に記載されているような光学活性アジリジン−2−カルボン酸誘導体から光学活性(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を合成する方法は、各反応終了時に中間体を反応液から取り出す工程が必要であり、操作が煩雑であることから生産コストが高くなる問題点があり、工業的には適さない方法である。
また、類似技術(1)の非特許文献6には、L−4−オキサリジンを出発物質として、光学活性3−モルフォリンカルボン酸を合成することは記載されていないが、仮に、それらの技術をそのまま応用した場合には下記の問題が生じる。例えば、非特許文献6の類似技術では精製方法の中に、ピペコリン酸をトシル化して精製し、更にトシル基をはずす工程が記載されているが、操作が煩雑となり生産コストが高くなる問題点があることに加え、光学純度自体も低い。
また、特許文献9の類似技術には、出発物質L−リジンから(S)−ピペコリン酸が生成することが記載されており、キラル中心の絶対配置が保持される点が、本願のキラル中心の絶対配置が反転する点と異なっている。また、特許文献9には、精製方法の具体的な記載もなく、安価に精製を行うことができないという問題点がある。
類似技術(2)の特許文献10は、本発明と同じL−4−オキサリジンを出発物質としているが、酵素法による(S)−3−モルフォリンカルボン酸の製造方法である。
本発明は従来の課題を解決するためになされたもので、高光学純度を有する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を簡便、安価に製造する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った。その結果、出発物質としてL−4−オキサリジンを使用し、L−4−オキサリジンをジアゾ化剤でジアゾ化し、単離・精製することなく環化剤で環化させる製造方法を用いることで、非特許文献2及び3に記載されているような反応溶液中から中間体を精製して合成していくという問題点を解決した。
また、精製方法として強酸性陽イオン交換樹脂(H型)への(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の吸着・脱着、強酸性陽イオン交換樹脂(NH 型)及び強酸性陽イオン交換樹脂(Ca2+型)を使用した不純物の除去という簡便な方法を新たに見出した。これによって、精製に関する問題点も解決し、高光学純度の(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の工業的製造方法を完成させた。
したがって、本発明は、下記のA工程〜C工程、すなわち
(1)L−4−オキサリジンを酸性溶媒下にジアゾ化剤でジアゾ化し、このジアゾニウム塩溶液をアルカリ剤でpH7.0に調製するA工程;
(2)A工程で得た溶液に、L−4−オキサリジンに対して0.5〜1.2モル当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化バリウムを加えて環化反応を行い、粗(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸溶液を生成させるB工程;
(3)B工程で得た粗(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸溶液のpHを6.5〜7.0に調製した後、イオン交換樹脂を用いて精製するC工程;
を含むことを特徴とする、高光学純度を有する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の製造方法に関する。
本発明の製造方法は、中間体を反応系から取り出すなどの煩雑な操作を不要とし、同一溶液内で反応操作を行うことを可能とする。また、本発明は、精製に関しても全て水溶媒系で操作できること、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を誘導体化するなどの工程が不要であるという、工業的に生産可能な方法を提供することができる。従って、本発明の製造方法を実施することにより、効率良く簡便、安価に高光学純度を有する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を製造することができる。
以下に本発明の製造方法について詳細に説明する。
本発明の出発物質であるL−4−オキサリジンは、市販のL−4−オキサリジン一塩酸塩(和光純薬工業社製及びAldrich社製)を購入して使用することができる。また、公知の方法によって微生物による発酵生産物から製造することもできる。一例を挙げると非特許文献7に記載のように、Streptomyces chartreusis又はStreptomyces erythrochromogenesに属する放線菌を培養し、培養液中からL−4−オキサリジンを一塩酸塩として分離・精製することが可能である。また、新たにL−4−オキサリジン生産微生物を自然界から分離して製造に使用してもよい。発酵生産によってL−4−オキサリジンを製造することで、安価に出発物質としてのL−4−オキサリジンを容易に入手することができる。
L−4−オキサリジンを酸性溶媒下にジアゾ化剤でジアゾ化する本方法のA工程は、次のように行うことができる。
ジアゾ化反応に使用できる溶媒としては、L−4−オキサリジンが溶解してジアゾ化が進行する溶媒であれば特に限定されないが、試薬の溶解性を考慮すると特に好ましいのは水である。
酸性溶媒の酸としては、鉱酸、有機酸などが使用できるが、好ましくは、塩酸、硫酸、臭化水素酸であり、特に好ましいのは、塩酸である。
ジアゾ化するときの塩酸の濃度としては、1〜13規定にするのが好ましい。より好ましくは、6〜12規定の範囲である。
使用するジアゾ化剤は、アミノ基をジアゾ化できる亜硝酸塩試薬が使用でき、例えば、亜硝酸ナトリウムまたは亜硝酸カリウムを挙げることができる。このなかで、好ましくは亜硝酸ナトリウムである。
ジアゾ化剤の添加量は、L−4−オキサリジンに対して、0.5〜5モル当量の間であり、より好ましくは、1〜2モル当量である。
ジアゾ化反応終了後、アルカリ剤を用いて中和する。この際に、pH計などを用いて厳密にpH7.0に中和する必要がある。その範囲外では光学純度が著しく低下するか、収率が低くなるという問題が生じる。使用するアルカリ剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムであることが好ましく、より好ましくは水酸化ナトリウムである。
A工程で得られた反応溶液から中間体を単離することなく、次のB工程の環化反応を同一溶液内で行うことができる。添加する環化剤としては、塩基性塩が挙げられる。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化バリウムを挙げることができる。これらのうち、好ましくは水酸化ナトリウムである。
環化剤の添加量は、L−4−オキサリジンに対して0.5〜1.2モル当量を添加するが、より好ましくは1.0モル当量である。環化剤の添加量が1.2モル当量より多くなると、生成する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度が顕著に低下するため、添加量を厳密に管理する必要がある。
環化剤を添加後に溶液を加熱して反応を促進させる。環化反応温度は25℃以上であれば特に限定されないが、冷却管を付けた反応容器で加熱還流を行うことがより好ましい。反応時間は環化反応が終了するまでであるが、加熱還流条件ではおよそ5〜30分である。
環化反応終了後、反応液を室温まで冷却してpHを6.5〜7.0に調整する。pHの調整剤はpHを6.5〜7.0に調節できるものであれば特に限定されないが、好ましくはジアゾ化反応に使用した酸と、中和に使用したアルカリ剤と同じ物質であり、より好ましくは塩酸と水酸化ナトリウムである。
pH調整した反応溶液中の陽イオン性物質をそのまま次のC工程である強酸性陽イオン交換樹脂(H型)に吸着させてもよいが、樹脂の使用量を少なくするために、反応溶液中の塩類を減少させてからイオン交換樹脂処理を行うのが好ましい。原理的には水に対する塩類と(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の溶解度差を利用した塩類の析出除去である。
塩類を析出させるために反応溶液の濃縮を行うが、濃縮は(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸が析出してこない水分量まで行えばよく、好ましくは(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸量の1〜5倍量(w/w)である。
析出した塩類は一般的な方法よって固液分離することが出来る。例えばろ過や遠心分離などである。
次に、C工程であるイオン交換樹脂による精製工程を説明する。強酸性陽イオン交換樹脂(H型)にB工程で得られた反応溶液中の陽イオン性物質を吸着させ、溶出液で(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を含んだ陽イオン性物質を遊離させる。この時、使用する溶出液は樹脂から陽イオン性物質を遊離できる物質であれば特に限定されないが、好ましくはアンモニア水、塩酸水または塩化ナトリウム水溶液であり、より好ましくはアンモニア水である。
上述の(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を含んだ溶出液を濃縮して、溶液中のアンモニアを除去する。その後、未反応のL−4−オキサリジンをNH 型の陽イオン交換樹脂に吸着させて溶液中から除去する。使用するイオン交換樹脂としては、強酸性陽イオン交換樹脂(NH 型)または弱酸性陽イオン交換樹脂(NH 型)を使用することができるが、強酸性陽イオン交換樹脂(NH 型)を使用することが好ましい。
強酸性陽イオン交換樹脂(NH 型)に未反応のL−4−オキサリジンを吸着させて除去した溶液を濃縮し、強酸性陽イオン交換樹脂(Ca2+型)を充填したカラムを用いてクロマトグラフィーを行う。この操作によって、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の合成時に生成する副生産物(L−4−オキサリジンのα位アミノ酸が水酸化された、2−hydoroxy−3−(β−aminoethoxy)−propionic acidと推察している)と(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を分離することができる。副生産物はCa2+型の強酸性陽イオン交換樹脂に親和性があるため、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸より後に溶出する。そのため、簡単に両物質を相互に分離することができる。
その後、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を含む画分を集めて活性炭で脱色し、濃縮後にメタノール又はエタノールを添加して結晶を析出させて、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を回収することができる。
このようにして、高光学純度を有する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸を簡便に製造することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することが可能である。
例えば、上述の実施形態では、C工程で陽イオン交換樹脂を使用する実施形態を示したが、本発明は、陰イオン交換樹脂を使用することもできる。さらに、シリカゲルクロマトグラフィーを用いた精製工程も可能である。
本発明による製造方法の具体例を以下の実施例に示すが、本発明はこれらの実施例等により何ら限定されるものではない。
本実施例では、3−モルフォリンカルボン酸の定量分析及び光学純度分析を以下の方法で実施した。
定量分析は高速液体クロマトグラフィーを用い内部標準法にて算出した。分析条件は以下のとおりである。
カラム:YMC社製 Hydrosphere C18(内径4.6mm、カラム長25cm)
カラム温度:40℃
検出器:UV検出器
測定波長:254nm
溶媒:アセトニトリル:水(0.025%硫酸銅、0.025%オクタンスルフォン酸ナトリウム)=13:87
流速:1.0ml/min
内部標準物質:L−バリン
溶出時間:3−モルフォリンカルボン酸 5.4(min)
光学純度分析法はキラルカラムを用いた高速液体クロマトグラフィーで行った。分析条件は以下のとおりである。
カラム:ダイセル社製 CHIRALPAK WH(内径4.6mm、カラム長25cm)
カラム温度:50℃
検出器:UV検出器
測定波長:254nm
溶媒:0.25mM硫酸銅水溶液
流速:0.5ml/min
溶出時間:(R)−3−モルフォリンカルボン酸 25.4(min)
(S)−3−モルフォリンカルボン酸 30.1(min)
H‐および13C‐NMRは特に指示がない限り、重水(DO)の溶液で、日本電子(株)社製の核磁気共鳴装置(モデルJNM−LA300)を使用して測定した。
L−4−オキサリジン一塩酸塩5.52gを水30.0mlに溶解し、濃塩酸36.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム2.89gを水18.0mlに溶かした亜硝酸ナトリウム水溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を加えて反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液2.45g(L−4−オキサリジンに対して1.0モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は3.16g(反応収率80.6%)であった。
反応溶液を塩化ナトリウムが析出するまでエパポレーターで減圧濃縮し、結晶をろ紙でろ過して溶液と分離した。結晶を少量の冷メタノールで洗浄し、ろ液と洗浄液を混合した。この操作をもう一度行って溶液中から析出してくる塩化ナトリウムを除去した。
ろ液と洗浄液の混合液をエパポレーターで減圧濃縮してメタノールを除去し、蒸留水を加えて100mlになるよう希釈した。この溶液を強酸性陽イオン交換樹脂Duolite C20(H型)50mlを充填したカラムに通液して、イオン交換樹脂に3−モルフォリンカルボン酸を吸着させた。イオン交換水を150ml通液してカラムを水洗後、2%アンモニア水250mlを通液して3−モルフォリンカルボン酸をイオン交換樹脂から遊離させ、カラムから溶出した。この溶出液を回収し、エパポレーターで減圧濃縮してアンモニアを除去した。
濃縮残渣に蒸留水を加えて150mlになるよう希釈した。この溶液を強酸性陽イオン交換樹脂Duolite C20(NH 型)50mlを充填したカラムに通液して、イオン交換樹脂に未反応のL−4−オキサリジンを吸着させた。3−モルフォリンカルボン酸を含んだカラム通過液を回収し、エパポレーターで減圧濃縮した。
濃縮残渣に蒸留水を加えて100mlになるよう希釈した。この溶液を強酸性陽イオン交換樹脂Diaion UBK530(Ca2+型)100mlを充填したカラムに通液して、合成中に生成する副生産物と3−モルフォリンカルボン酸をクロマト分離した。副生産物より先に溶出してくる3−モルフォリンカルボン酸を回収し、エパポレーターで約100mlになるまで減圧濃縮した。その溶液に活性炭(フジ活性炭 花F2)を0.5g添加して撹拌し、一晩静置して溶液の脱色を行った。この溶液をろ紙でろ過して活性炭を除去後、更に孔径0.2μmのフィルターでろ過した。そのろ液をエパポレーターで減圧濃縮し、その濃縮液にエタノールを添加して結晶化させた。この結晶をグラスフィルターでろ過して回収し乾燥させたところ、3−モルフォリンカルボン酸の白色結晶1.94g(回収率61.4%)を得た。
この結晶サンプルのNMR分析を行なったところ、次のH‐NMR及び13C−NMRケミカルシフト値を得た。
H−NMR;δ(ppm)3.98(1H, dd, J=2.6, 11.4Hz)、3.77(1H, dt, J=3.6, 13.2Hz)、3.51‐3.68(3H,m)、3.17(1H, dt, J=3.2, 13.2Hz)、3.01(1H,ddd,J=3.6, 9.9, 13.5Hz)
13C−NMR;δ(ppm)171.3、66.8、64.0、57.7、42.9
得られた3‐モルフォリンカルボン酸の絶対配置は(R)型で、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は、99.8%e.e.であった。
L−4−オキサリジン一塩酸塩5.52gを水30.0mlに溶解し、濃塩酸36.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム2.89gを水18.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら30%(w/w)水酸化カリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として30%(w/w)水酸化カリウム水溶液5.61g(L−4−オキサリジンに対して1.0モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は2.68g(反応収率68%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は98.3%e.e.であった。
L−4−オキサリジン一塩酸塩5.52gを水30.0mlに溶解し、濃塩酸36.00gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム2.89gを水18.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として水酸化バリウム・8水和物4.65g(L−4−オキサリジンに対して0.5モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は2.1g(反応収率54%)であった。
反応液の一部を精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は97.6%e.e.であった。
L−4−オキサリジン一塩酸塩1.84gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム0.83gを水6.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液0.41g(L−4−オキサリジンに対して0.5モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、水酸化ナトリウム水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は0.6g(反応収率46%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は98.2%e.e.であった。
L−4−オキサリジン一塩酸塩0.92gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム0.48gを水6.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液0.48g(L−4−オキサリジンに対して1.2モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は0.46g(反応収率70%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は97.6%e.e.であった。
L−4−オキサリジン一塩酸塩3.68gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム1.93gを水6.0mlに溶かして滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液1.92g(L−4−オキサリジンに対して1.2モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は2.04g(反応収率78%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は97.6%e.e.であった。
比較例1
L−4−オキサリジン一塩酸塩1.84gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム0.83gを水6.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液1.23g(L−4−オキサリジンに対して1.5モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は0.93g(反応収率71%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は87.1%e.e.であった。
比較例2
L−4−オキサリジン一塩酸塩1.84gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム0.83gを水6.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液1.64g(L−4−オキサリジンに対して2.0モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は0.92g(反応収率70%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は65.9%e.e.であった。
比較例3
L−4−オキサリジン一塩酸塩1.84gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム0.69gを水6.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液2.05g(L−4−オキサリジンに対して2.5モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は0.66g(反応収率50%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は55.0%e.e.であった。
比較例4
L−4−オキサリジン一塩酸塩1.84gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム0.69gを水6.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液4.20g(L−4−オキサリジンに対して5.1モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は0.65g(反応収率50%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は25.4%e.e.であった。
比較例5
L−4−オキサリジン一塩酸塩1.84gを水10.0mlに溶解し、濃塩酸12.0gを加え撹拌した。この水溶液の温度を0〜5℃に保ちながら、亜硝酸ナトリウム0.69gを水6.0mlに溶かした水溶液を滴下した。滴下終了後、溶液の温度を15℃以下に保ちながら約4.5時間撹拌した。次に溶液の温度を25℃以下に保ちながら48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応溶液をpH7.0に中和した。引き続き環化剤として48%(w/w)水酸化ナトリウム水溶液9.60g(L−4−オキサリジンに対して11.6モル当量)を加え、加熱還流下にて20分間反応させた。室温まで反応溶液を冷却後、塩酸水溶液でpHを6.9に調整した。この反応溶液中の3−モルフォリンカルボン酸量を測定した結果、3−モルフォリンカルボン酸生成量は0.22g(反応収率17%)であった。
反応液の一部を実施例1に準じて精製して光学純度を測定したところ、(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は8.4%e.e.であった。
表1に実施例と比較例の反応条件とその結果を示す。
Figure 0004919421
表1の結果から明らかなように、添加した環化剤のオキサリジンに対するモル比が1.5以上であると、光学純度が97%e.e.より極端に低下することがわかる。
また、3種類の環化剤によって合成された(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の光学純度は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化バリウムの間で大きな差が認められないこともわかる。

Claims (2)

  1. 下記のA工程〜C工程、すなわち
    (1)L−4−オキサリジンを酸性溶媒下にジアゾ化剤でジアゾ化し、このジアゾニウム塩溶液をアルカリ剤でpH7.0に調製するA工程;
    (2)A工程で得た溶液に、L−4−オキサリジンに対して0.5〜1.2モル当量の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化バリウムを加えて環化反応を行い、粗(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸溶液を生成させるB工程;
    (3)B工程で得た粗(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸溶液のpHを6.5〜7.0に調製した後、イオン交換樹脂を用いて精製するC工程;
    を含むことを特徴とする、高光学純度を有する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の製造方法。
  2. C工程におけるイオン交換樹脂を用いる精製が、強酸性陽イオン交換樹脂(H型)、強酸性陽イオン交換樹脂(NH 型)または弱酸性陽イオン交換樹脂(NH 型)および強酸性陽イオン交換樹脂(Ca2+型)を順次使用することを特徴とする、請求項1に記載の高光学純度を有する(R)‐3‐モルフォリンカルボン酸の製造方法。
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