JP4918531B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、枠体および面材を備えた建具に関する。
従来、建具として、窓枠と窓枠内部に固定されるガラスパネルとを備えた嵌め殺し窓(Fix窓)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された嵌め殺し窓では、上下左右の枠材で囲まれた内部にガラスパネルがセットされ、各枠材に係合するガラス押え部材がガラスパネルを室内側から押圧し、このガラス押え部材と各枠材の室外側片との間にガラスパネルを挟持することによって、ガラスパネルを支持する構造となっている。
特許第3179048号公報
ところで、前記特許文献1に記載されたような従来の建具では、押縁(ガラス押え部材)が上下左右の枠材ごとに別体で形成され、上下左右の押縁が個別に各枠材に係合されるようになっている。このため、互いに交差して設けられる押縁同士のうち、一方の端部を他方よりも延ばして、つまり一方の押縁を他方に勝たせて設置する構成が一般的である。このような構成において、一方の押縁の長さ寸法としては、これに交差する一対の枠材同士の間隔寸法より若干小さく設定されているため、押縁の長手方向端縁と枠材との間に隙間ができてしまって外観を損ねるという問題がある。さらに、押縁が樹脂製である場合には、温度変化などによって押縁が伸縮しやすく、縮んだ際に枠材との隙間が拡がってしまい、さらに意匠性が低下するという問題もある。
本発明の目的は、押縁と枠材との隙間を隠して良好な意匠が確保できる建具を提供することにある。
本発明の建具は、上下左右の枠材を四周枠組みして構成される枠体と、この枠体の内側に支持される面材とを備えた建具であって、前記枠材は、枠材本体と、この枠材本体に着脱自在に取り付けられて前記面材を室内側から押圧する樹脂製の押縁材と、この押縁材よりも室内側に位置して前記枠材本体と連続する枠材室内部とを備え、前記上下左右の枠材のうち、互いに交差する一対の枠材である第1枠材と第2枠材とにおいて、第2枠材の前記押縁材である第2押縁材の長手方向端縁は、第1枠材の前記押縁材である第1押縁材の見付け方向内周面よりも内側に位置して設けられ、前記第1押縁材の長手方向端縁は、前記第2枠材の前記枠材室内部である第2枠材室内部の室外側において当該第2枠材室内部と見込み方向に重なって設けられることを特徴とする。
ここで、枠体としては、窓枠等の建具枠であってもよく、窓枠に支持された障子における障子枠であってもよい。そして、枠体が建具枠である場合の面材としては、建具枠に移動不能に支持されるガラスパネルや樹脂パネル等のパネル材であってもよく、建具枠に開閉不能に支持された固定障子であってもよい。一方、枠体が障子枠である場合の面材としては、ガラスパネルや樹脂パネル等のパネル材であればよい。
また、第1枠材と第2枠材とは、互いに交差する枠材であればよいので、第1枠材が上枠材や下枠材で第2枠材が縦枠材の組み合わせでもよく、第1枠材が縦枠材で第2枠材が上枠材や下枠材の組み合わせでもよい。そして、第1押縁材の見付け方向内周面よりも内側に第2押縁材の長手方向端縁が位置する状態とは、第1押縁材の端部が第2押縁材に勝って延びている状態を意味する。
以上の本発明によれば、第1枠材および第2枠材における、第1押縁材の長手方向端縁を第2枠材の第2枠材室内部の室外側において当該第2枠材室内部と見込み方向に重ねて設けたことで、第1押縁材の端縁が室内側から見えないようにでき、この端縁と第2枠材の枠材本体との間に隙間が生じたとしても、この隙間を第2枠材室内部によって隠蔽して建具の外観意匠性を良好にすることができる。そして、押縁材が樹脂製の本発明において、温度変化などによって押縁材が伸縮した場合でも、第1押縁材の端縁が第2枠材室内部によって隠蔽されていることから、伸縮による外観の変化が目立たず、意匠性を良好に維持することができる。
この際、本発明の建具では、前記第2押縁材の室内側側面における見付け方向外端縁は、前記第2枠材室内部の室外側において当該第2枠材室内部と見込み方向に重なって設けられることが好ましい。
このような構成によれば、第2押縁材の室内側側面を第2枠材室内部の室外側において当該第2枠材室内部と見込み方向に重ねることで、当該第2枠材の長手方向に沿った任意の位置において、第2押縁材の室内側側面と第2枠材の枠材本体とに隙間が生じたとしても、この隙間を第2枠材室内部によって隠蔽することができる。
さらに、本発明の建具では、前記第1押縁材の室内側側面における見付け方向外側端縁は、前記第1枠材の前記枠材室内部である第1枠材室内部の室外側において当該第1枠材室内部と見込み方向に重なって設けられることが好ましい。
このような構成によれば、第1押縁材の室内側側面を第1枠材室内部の室外側において当該第1枠材室内部と見込み方向に重ねることで、当該第1枠材の長手方向に沿った任意の位置において、第1押縁材の室内側側面と第1枠材の枠材本体とに隙間が生じたとしても、この隙間を第1枠材室内部によって隠蔽することができる。
また、本発明の建具では、前記枠材における枠材室内部は、前記枠材本体と別体で形成された樹脂製の枠材室内部材であることが好ましい。
このような構成によれば、樹脂製の押縁材と合わせて、この押縁材の室内側に位置する枠材室内部を樹脂製の枠材室内部材で構成することで、室内側から目立つ部分を樹脂製の部材で統一することができ、建具の意匠性を一層向上させることができる。
また、本発明の建具では、前記枠材における枠材本体には、前記押縁材を係合する係合部が設けられ、この係合部に係合されて前記押縁材が取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、押縁材を枠材本体の係合部に係合させて取り付けることで、この係合位置が枠材室内部よりも室外側に位置することとなり、係合位置を目立たなくできるとともに、枠材室内部を樹脂製とした場合でも、枠材本体を金属製としておけば押縁材の取付強度を確保することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である嵌め殺し窓1を室内側から見た正面図である。
嵌め殺し窓1は、建物の外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切る建具であり、枠材である上枠2、下枠3および左右の縦枠4を四周枠組みした枠体である窓枠5と、この窓枠5の内部に移動不能に支持された面材であるガラスパネル(複層ガラス)6とを備えて構成されている。
上枠2は、枠材本体であるアルミ形材製の上枠本体21と、この上枠本体21の室内側に位置して額縁などに固定される枠材室内部材である樹脂製の上枠アングル材22と、上枠本体21に着脱自在に取り付けられてガラスパネル6を室内側から押圧する樹脂製の上枠押縁材23とを備えて構成されている。下枠3は、枠材本体であるアルミ形材製の下枠本体31と、この下枠本体31の室内側に位置して床材などに固定される枠材室内部材である樹脂製の下枠アングル材32とを備えて構成されている。縦枠4は、枠材本体であるアルミ形材製の縦枠本体41と、この縦枠本体41の室内側に位置して額縁などに固定される枠材室内部材である樹脂製の縦枠アングル材42と、縦枠本体41に着脱自在に取り付けられてガラスパネル6を室内側から押圧する樹脂製の縦枠押縁材43とを備えて構成されている。
次に、上枠2の構造を図2も参照して説明する。図2は、嵌め殺し窓1の上枠2部分を拡大して示す縦断面図であり、図1に矢視II−II線で示す断面図である。
上枠2において、上枠本体21は、上枠上面部211と、建物に固定される上枠固定面部212と、上枠上面部211に対向する上枠底面部213と、上枠上面部211から下方に延びる上枠延出面部214と、上枠本体21の室内端に位置する上枠見付け面部215とを有して一体形成されている。上枠延出面部214の下端部室内側には、ガラスパネル6の室外面に当接して上枠押縁材23とともにガラスパネル6の上端縁を保持する気密材(AT材)24が取り付けられている。また、上枠本体21における上枠見付け面部215の室外側に対向する位置には、この上枠見付け面部215とともに上枠アングル材22に係合する上枠係合片部216が設けられている。さらに、上枠底面部213の室内側端部には、室内側に突出して上枠押縁材23に係合する上枠突出片部217が設けられている。
上枠アングル材22は、見込み方向に延びるアングル材本体221と、このアングル材本体221の室外側端部から上方(見付け方向外側)に延びる第1係合片222と、この第1係合片222の室内側に対向してアングル材本体221から上方に延びる第2係合片223とを有して一体形成されている。このような上枠アングル材22は、第1係合片222の先端部が上枠係合片部216の突起に係合され、第2係合片223の先端部が上枠見付け面部215の突起に係合されることで、上枠本体21に固定されるようになっている。
また、上枠押縁材23は、室内側側面部231と、見付け方向内周面である底面部232と、室外側側面部233とを有し、上枠本体21に沿って長尺状に形成されている。上枠押縁材23の室外側側面部233下端部には、室外側に突出してガラスパネル6の室内面に当接する2条の気密ヒレ部234が形成され、これらの気密ヒレ部234によってガラスパネル6を室外側に向かって押圧できるようになっている。さらに、上枠押縁材23において、室外側側面部233上端部には、第1係合部235が形成され、室内側側面部231の上端部よりも室外寄りの位置には、上方に延びる第2係合部236が形成されている。このような上枠押縁材23は、第1係合部235が上枠突出片部217に係合され、第2係合部236が上枠係合片部216の下端部室外側端に当接されとともに、室内側側面部231の上端縁が上枠係合片部216の下端部に当接されることで、上枠本体21に取り付けられるようになっている。
次に、下枠3の構造を図3も参照して説明する。図3は、嵌め殺し窓1の下枠3部分を拡大して示す縦断面図であり、図1に矢視III−III線で示す断面図である。
下枠3において、下枠本体31は、下枠底面部311と、建物に固定される下枠固定面部312と、下枠底面部311に対向する下枠上面部313と、下枠上面部313から上方に延びる下枠延出面部314と、下枠本体31の室内端に位置する下枠見付け面部315とを有して一体形成されている。下枠延出面部314の上端部室内側には、ガラスパネル6の室外面に当接する気密材(AT材)34が取り付けられている。また、下枠本体31における下枠見付け面部315の室外側には、この下枠見付け面部315とともに下枠アングル材32に係合する下枠係合片部316が設けられている。そして、下枠係合片部316の室外側端とガラスパネル6の室内面との間には、後付ビード33が圧入され、この後付ビード33と気密材34とでガラスパネル6の下端縁を保持するようになっている。また、下枠上面部313上には、セッティングブロック35が適宜な間隔で設けられており、これらのセッティングブロック35に載置されてガラスパネル6が支持されるようになっている。
下枠アングル材32は、前記上枠アングル材22と同一断面を有して形成され、アングル材本体321と、第1係合片322と、第2係合片323とを有して構成されている。このような下枠アングル材32は、第1係合片322の先端部が下枠係合片部316の室内側端部に係合され、第2係合片323の先端部が下枠見付け面部315の突起に係合されることで、下枠本体31に固定されるようになっている。
次に、縦枠4の構造を図4も参照して説明する。図4は、嵌め殺し窓1の縦枠4部分を拡大して示す横断面図であり、図1に矢視IV−IV線で示す断面図である。
縦枠4において、縦枠本体41は、縦枠見込み面部411と、建物に固定される縦枠固定面部412と、縦枠見込み面部411から見付け方向内側に延びる縦枠延出面部414と、縦枠本体41の室内端に位置する縦枠見付け面部415とを有して一体形成されている。縦枠延出面部414の先端部室内側には、ガラスパネル6の室外面に当接して縦枠押縁材43とともにガラスパネル6の側端縁を保持する気密材(AT材)44が取り付けられている。また、縦枠本体41における縦枠見付け面部415の室外側に対向する位置には、この縦枠見付け面部415とともに縦枠アングル材42に係合する縦枠係合片部416が設けられている。さらに、縦枠係合片部416の室外側に対向する位置には、縦枠押縁材43に係合する縦枠突出片部417が設けられている。
縦枠アングル材42は、前記上枠アングル材22および下枠アングル材32と同一断面を有して形成され、アングル材本体421と、第1係合片422と、第2係合片423とを有して構成されている。このような縦枠アングル材42は、第1係合片422の先端部が縦枠係合片部416の突起に係合され、第2係合片423の先端部が縦枠見付け面部415の突起に係合されることで、縦枠本体41に固定されるようになっている。
また、縦枠押縁材43は、前記上枠押縁材23と同一断面を有して形成され、室内側側面部431と、見付け方向内周面である縦枠押縁材側面部432と、室外側側面部433とを有し、縦枠本体41に沿って長尺状に形成されている。縦枠押縁材43の室外側側面部433には、室外側に突出してガラスパネル6の室内面に当接して押圧する2条の気密ヒレ部434が形成されている。このような縦枠押縁材43は、室外側側面部433先端に形成された第1係合部435が縦枠突出片部417に係合され、室内側側面部431の室外寄りに形成された第2係合部436が縦枠係合片部416の室外側に当接されとともに、室内側側面部431の見付け方向外端縁が縦枠係合片部416先端部に当接されることで、縦枠本体41に取り付けられるようになっている。
以上の嵌め殺し窓1において、図1に示すように、左右の縦枠押縁材43の上端部は、上枠押縁材23の底面部232よりも上方に延びて設けられ、上枠押縁材23の長手方向端縁が縦枠押縁材側面部432よりも見付け方向内側に対向するか、または縦枠押縁材側面部432に当接して設けられている。すなわち、上枠押縁材23の長さ寸法は、左右の縦枠押縁材43における縦枠押縁材側面部432同士の間隔寸法よりも小さく形成され、左右の縦枠押縁材43間に上枠押縁材23が介挿されている。このように嵌め殺し窓1では、上枠押縁材23に対して縦枠押縁材43が勝って設置されており、この縦枠押縁材43によって第1押縁材が構成され、上枠押縁材23によって第2押縁材が構成されている。従って、縦枠4によって第1枠材が構成され、この縦枠4の縦枠アングル材42によって第1枠材室内部が構成されるとともに、上枠2によって第2枠材が構成され、この上枠2の上枠アングル材22によって第2枠材室内部が構成されている。
第1枠材である縦枠4において、図4に示すように、縦枠アングル材42のアングル材本体421は見込み方向に延びて設けられ、縦枠本体41の縦枠係合片部416の先端は、アングル材本体421の見込み面よりも見付け方向外側に位置して形成されている。そして、縦枠押縁材43における室内側側面部431の見付け方向外端縁は、アングル材本体421の見込み面よりも見付け方向外側に延びて形成されるとともに、縦枠係合片部416の先端に当接して設けられている。従って、縦枠押縁材43における室内側側面部431の見付け方向外端縁は、縦枠アングル材42の室外側において、この縦枠アングル材42と見込み方向に重なって設けられ、縦枠係合片部416との当接部分が室内側から見えないように構成されている。これにより、縦枠4の室内側からの見え掛かり部分は、ともに樹脂製の縦枠アングル材42および縦枠押縁材43で構成され、質感の統一された内観が形成されるようになっている。
第2枠材である上枠2においても縦枠4と同様、図2に示すように、上枠アングル材22のアングル材本体221の見込み面よりも、上枠本体21の上枠係合片部216の先端が上方(見付け方向外側)に位置して形成され、この上枠係合片部216の先端に当接する上枠押縁材23における室内側側面部231の上端縁(見付け方向外端縁)は、アングル材本体221の見込み面よりも上方に延びて形成されている。従って、上枠押縁材23における室内側側面部231の上端縁は、上枠アングル材22の室外側において、この上枠アングル材22と見込み方向に重なって設けられ、上枠係合片部216との当接部分が室内側から見えないように構成されている。これにより、上枠2においても、室内側からの見え掛かり部分が樹脂製の上枠アングル材22および上枠押縁材23で構成され、質感の統一された内観が形成されるようになっている。
次に、縦枠押縁材43の上端と上枠2との関係について図5も参照して説明する。図5は、上枠2の端部を拡大して示す縦断面図であり、図1に矢視V−V線で示す断面図である。
縦枠押縁材43の長手方向端縁である上端縁437は、上枠本体21の上枠係合片部216の下端および上枠突出片部217の下面に当接するかまたは近接する位置まで延びて設けられている。従って、縦枠押縁材43の上端縁437は、上枠アングル材22におけるアングル材本体221の見込み面よりも上方に位置するとともに、上枠アングル材22の室外側において、この上枠アングル材22と見込み方向に重なって設けられている。ここで、縦枠押縁材43とアングル材本体221の見込み面との重なり寸法としては、例えば1mm程度に設定されている。これにより、縦枠押縁材43の上端縁437は、上枠アングル材22に隠れて室内側から見えないように構成され、この上端縁437と上枠係合片部216とに隙間ができた場合でも、この隙間が室内側から隠蔽されるようになっている。
一方、縦枠押縁材43の下端と下枠3との関係としては、図3に示すように、縦枠押縁材43の下端縁438は、下枠係合片部316に当接して設けられており、この縦枠押縁材43の縦枠押縁材側面部432および気密ヒレ部434(図4参照)と、下枠3の後付ビード33とが当接して互いに連続するようになっている。また、縦枠押縁材43の下端縁438は、下枠アングル材32におけるアングル材本体321の見込み面よりも下方に位置するとともに、下枠アングル材32の室外側において、この下枠アングル材32と見込み方向に重なって設けられている。これにより、縦枠押縁材43の下端縁438は、下枠アングル材32に隠れて室内側から見えないように構成され、この下端縁438と下枠係合片部316とに隙間ができた場合でも、この隙間が室内側から隠蔽されるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、縦枠押縁材43の上端縁437が上枠アングル材22の室外側において、この上枠アングル材22と見込み方向に重なって設けられているので、上端縁437を室内側から見えなくでき、縦枠押縁材43の伸縮により上端縁437と上枠本体21との間に隙間が生じたとしても、この隙間を隠蔽して嵌め殺し窓1の意匠性を良好にすることができる。
(2)さらに、縦枠押縁材43における室内側側面部431の見付け方向外端縁が縦枠アングル材42の室外側において、この縦枠アングル材42と見込み方向に重なって設けられているので、室内側側面部431と縦枠本体41との間にに隙間が生じたとしても、この隙間を隠蔽することができる。一方、上枠2においても、上枠押縁材23における室内側側面部231の上端縁が上枠アングル材22の室外側において、この上枠アングル材22と見込み方向に重なって設けられているので、室内側側面部231と上枠本体21との間にに隙間が生じたとしても、この隙間を隠蔽することができる。従って、縦枠押縁材43および上枠押縁材23の各長手方向に沿った隙間が隠蔽されることで、嵌め殺し窓1の意匠性を一層良好にすることができる。
(3)また、上枠2および縦枠4において、上枠アングル材22および縦枠アングル材42が樹脂製とされて上枠本体21および縦枠本体41に取り付けられることで、これらの上枠アングル材22および縦枠アングル材42とともに樹脂製の上枠押縁材23および縦枠押縁材43によって、嵌め殺し窓1の室内側見え掛かり部分の質感を統一し、嵌め殺し窓1の意匠性をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、嵌め殺し窓1の窓枠5を枠体とし、ガラスパネル6を面材として説明したが、このような構成に限られない。すなわち、枠体に支持される面材としては、ガラスパネル6等のパネル材に限らず、固定障子であってもよく、この場合には、窓枠の押縁材によって固定障子を押圧して支持するような構成が採用可能である。また、窓枠等の建具枠に開閉可能または開閉不能に支持される障子を備えた建具において、障子の障子枠を枠体とし、この障子枠に支持されるガラスパネルや樹脂パネル等のパネル材を面材としてもよく、この場合には、障子枠を構成する上框や下框、縦框などによって枠材が構成され、この枠材に設けられる押縁材が設けられていればよい。
また、前記実施形態では、縦枠4を第1枠材とし、上枠2を第2枠材として説明したが、本発明における第1枠材としては上枠2や下枠3であってもよく、これらの上枠2や下枠3に交差する縦枠4を第2枠材とすることができる。具体的には、図6および図7に示すように、上枠2の上枠押縁材23を縦枠4の縦枠押縁材43に勝たせて配置することで、上枠押縁材23で第1押縁材が構成され、縦枠押縁材43で第2押縁材が構成されることとなる。この場合には、図7に示すように、上枠押縁材23の長手方向側端縁237は、縦枠本体41の縦枠係合片部416の先端および縦枠突出片部417の先端に当接するかまたは近接する位置まで延びて設けられている。従って、上枠押縁材23の側端縁237は、縦枠アングル材42におけるアングル材本体421の見込み面よりも見付け方向外側に位置するとともに、縦枠アングル材42の室外側において、この縦枠アングル材42と見込み方向に重なって設けられている。このような構成によれば、上枠押縁材23の側端縁237と縦枠係合片部416とに隙間ができた場合でも、この隙間が室内側から隠蔽されるようになっている。
また、前記実施形態では、下枠3において、下枠本体31の下枠係合片部316とガラスパネル6との間に後付ビード33を圧入してガラスパネル6の下端縁を保持する構造を採用したが、これに限らず、下枠本体31に係合してガラスパネル6を押圧する下枠押縁材を設けてもよい。この下枠押縁材としては、上枠押縁材23や縦枠押縁材43と同様の構造を有したものが利用できる。そして、下枠押縁材を採用した場合には、この下枠押縁材を第1押縁材として縦枠押縁材43に勝たせて設置してもよく、下枠押縁材を第2押縁材とし、縦枠押縁材43を下枠押縁材に勝たせて設置してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を室内側から見た正面図である。 前記建具の上枠部分を拡大して示す縦断面図である。 前記建具の下枠部分を拡大して示す縦断面図である。 前記建具の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。 前記建具の上枠端部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の変形例に係る建具を室内側から見た正面図である。 前記建具の縦枠上端部を拡大して示す縦断面図である。
符号の説明
1…嵌め殺し窓(建具)、2…上枠(第2枠材)、3…下枠、4…縦枠(第1枠材)、5…窓枠(枠体)、6…ガラスパネル(面材)、21…上枠本体(枠材本体)、22…上枠アングル材(第2枠材室内部)、23…上枠押縁材(第2押縁材)、41…縦枠本体(枠材本体)、42…縦枠アングル材(第1枠材室内部)、43…縦枠押縁材(第1押縁材)、216…上枠係合片部、217…上枠突出片部、416…縦枠係合片部、417…縦枠突出片部。

Claims (5)

  1. 上下左右の枠材を四周枠組みして構成される枠体と、この枠体の内側に支持される面材とを備えた建具であって、
    前記枠材は、枠材本体と、この枠材本体に着脱自在に取り付けられて前記面材を室内側から押圧する樹脂製の押縁材と、この押縁材よりも室内側に位置して前記枠材本体と連続する枠材室内部とを備え、
    前記上下左右の枠材のうち、互いに交差する一対の枠材である第1枠材と第2枠材とにおいて、
    第2枠材の前記押縁材である第2押縁材の長手方向端縁は、第1枠材の前記押縁材である第1押縁材の見付け方向内周面よりも内側に位置して設けられ、
    前記第1押縁材の長手方向端縁は、前記第2枠材の前記枠材室内部である第2枠材室内部の室外側において当該第2枠材室内部と見込み方向に重なって設けられる建具。
  2. 前記第2押縁材の室内側側面における見付け方向外端縁は、前記第2枠材室内部の室外側において当該第2枠材室内部と見込み方向に重なって設けられる請求項1に記載の建具。
  3. 前記第1押縁材の室内側側面における見付け方向外側端縁は、前記第1枠材の前記枠材室内部である第1枠材室内部の室外側において当該第1枠材室内部と見込み方向に重なって設けられる請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記枠材における枠材室内部は、前記枠材本体と別体で形成された樹脂製の枠材室内部材である請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
  5. 前記枠材における枠材本体には、前記押縁材を係合する係合部が設けられ、この係合部に係合されて前記押縁材が取り付けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
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