JP4918202B2

JP4918202B2 - Skin composition

Info

Publication number: JP4918202B2
Application number: JP2001341491A
Authority: JP
Inventors: 弘田中
Original assignee: Naris Cosmetics Co Ltd
Current assignee: Naris Cosmetics Co Ltd
Priority date: 2001-11-07
Filing date: 2001-11-07
Publication date: 2012-04-18
Anticipated expiration: 2021-06-22
Also published as: JP2003002813A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物抽出物類を配合した化粧料に関し、さらに詳しくは、コラゲナーゼ阻害作用を有し、皮膚のハリや弾力を保持し、若々しい肌の状態を維持することのできる抗老化化粧料に関する。本発明の化粧料は、基礎化粧品をはじめ、メーキャップ化粧品、などに好適に使用しうるものである。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、抗老化化粧料の必要性が考慮されてきていたが、老化に関するメカニズム、定義などが明らかではなかったため、一般的には、肌の潤いとして保湿状態の計測や肌の弾力の計測を行って判定してきた。ところが近年、老化に関する研究が進められ、皮膚老化の原因としては、第一には加齢が重要な因子であり、さらに紫外線による影響が皮膚老化に関わる直接的な因子として挙げられる。皮膚老化の具体的な現象としては、皮膚真皮におけるコラーゲンやエラスチンの減少、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類の減少、紫外線による細胞の損傷などが知られている。
【０００３】
コラーゲンについてはコラゲナーゼ、即ちＭＭＰ−１（マトリックスメタロプロテアーゼ）が皮膚の真皮マトリックスの主な構成成分であるタイプI，IIIコラーゲンを分解する酵素として知られている。その発現は紫外線の照射により大きく増加し、紫外線によるコラーゲンの減少、変性の原因の一つとなり、皮膚のシワ形成等の大きな要因の一つであると考えられる。コラゲナーゼ活性を阻害することはコラーゲンを保護し、線維を形成するマトリックスを保護することとなり、皮膚の老化を防ぐうえで重要である。ところが、従来の抗老化化粧料には線維芽細胞を活性化し、コラーゲンの産生量を増加させる機序を持ったものは多く認められるが、コラゲナーゼ活性の阻害に着目したものは存在していない。
【０００４】
したがって本発明はコラゲナーゼの活性を抑えて皮膚の線維成分を保護し、皮膚のハリ、弾力を回復・維持することで皮膚の老化を防止し、若々しい肌の状態を維持する効果を奏する抗老化剤を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題の解決に向けて鋭意検討を行った結果、アガリクス（Agaricus）属、サンゴハリタケ（Hericium）属、フスコポリア（Fuscoporia）属、グリフォラ（Grifola）属に属するきのこ類から抽出された抽出物、リナム（Linum）属、シナピス（Sinapis）属、ローズマリー（Rosmarinus）属、バンジロウ（Psidium）属、グナファリウム（Gnaphalium）属、セントーレ（Centaurea）属、ヒソップ（Hyssopus）属、レオントポジウム（Leontopodium）属、アンスリスカス（Anthriscus）属、ロールス（Laurus）属、ニンファエア（Nymphaea）属、シリンガ（Syringa）属、カレンデュラ（Calendula）属、プリムラ（Primula）属、トルネラ（Turnera）属、スカビー（Scurvy）属、トリフォリウム（Trifolium）属、コンバラリア（Convallaria）属、コンソリダ（Consolida）属、ガーデニア（Gardenia）属、シトラス（Citrus）属に属する植物の抽出物にコラゲナーゼ活性を抑制する効果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００６】
本発明に用いることの出来るきのこ類、植物は特に限定されないが、アガリクス（Agaricus）属に属するきのこにはアガリクス（Agaricus blazei murill）、ハラタケ（Agaricus campetris L.:Fr.）等が挙げられる。
【０００７】
サンゴハリタケ（Hericium）属に属するきのこにはサンゴハリタケ（Hericium ramosum (Merat)Banker）、ヤマブシタケ（Hericium
erinaceum(Bull.:Fr.)Pers.）等が挙げられる。
【０００８】
フスコポリア（Fuscoporia）属に属するきのこには白樺茸（Fuscoporia obliqua）等が挙げられる。
【０００９】
グリフォラ（Grifola）属に属するきのこにはマイタケ（Grifola frondosa (Fr) Gray）等が挙げられる。
【００１０】
リナム（Linum）属植物には亜麻（Linum usitatissimum L.）等が挙げられる。
【００１１】
シナピス（Sinapis）属植物には白介（Sinapis alba L.）等が挙げられる。
【００１２】
ローズマリー（Rosmarinus）属に属する植物にはローズマリー（Rosmarinus officinalis L.）等が挙げられる。
【００１３】
バンジロウ（Psidium）属に属する植物にはグアバ（Psidium guajava L.）等が挙げられる。
【００１４】
グナファリウム（Gnaphalium）属に属する植物にはエバーラスティング（Gnaphalium uliginosum L.）等が挙げられる。
【００１５】
セントーレ（Centaurea）属に属する植物にはコーンフラワー（Centaurea cyanus L.）等が挙げられる。
【００１６】
ヒソップ（Hyssopus）属に属する植物にはヒソップ（Hyssopus officinalis L.）等が挙げられる。
【００１７】
レオントポジウム（Leontopodium）属に属する植物にはエーデルワイス（Leontopodium alpinum ）等が挙げられる。
【００１８】
アンスリスカス（Anthriscus）属に属する植物にはチャービル（Anthriscus cerefolium (L.)H_OFFM.）等が挙げられる。
【００１９】
ロールス（Laurus）属に属する植物にはローレル（Laurus nobilis L.）等が挙げられる。
【００２０】
ニンファエア（Nymphaea）属に属する植物にはホワイトウォーターリリー（Nymphaea alba L.）等が挙げられる。
【００２１】
シリンガ（Syringa）属に属する植物にはライラック（Syringa vulgaris）等が挙げられる。
【００２２】
カレンデュラ（Calendula）属に属する植物にはポットマリーゴールド（Calendula officinalis）等が挙げられる。
【００２３】
プリムラ（Primula）属に属する植物にはプライムローズ（Primula vulgaris H_UDS.）、サクラソウ（Primula sieboldi E.Morren）、ユキワリソウ（Primula modesta Bisset et S. Moore
var. modesta）等が挙げられる。
【００２４】
トルネラ（Turnera）属に属する植物にはダミアナ（Turnera diffusa W_ILLD.var
aphrodisiaca(W_ARD.)U_RB.）等が挙げられる。
【００２５】
スカビー（Scurvy）属に属する植物にはスカビーグラス(Scurvy grass)等が挙げられる。
【００２６】
トリフォリウム（Trifolium）属に属する植物にはレッドクローバー（Trifolium pratense L.）等が挙げられる。
【００２７】
コンバラリア（Convallaria）属に属する植物にはリリーオブザバリー（Convallaria majalis L.）等が挙げられる。
【００２８】
コンソロダ（Consolida）属に属する植物にはヒエンソウ（Consolida ambigua）等が挙げられる。
【００２９】
ガーデニア（Gardenia）属に属する植物にはクチナシ（Gardenia jasminoides Ellis f.
grandiflora Makino）等が挙げられる。
【００３０】
シトラス（Citrus）属に属する植物にはレモン（Citrus limon B_URM.）等が挙げられる。
【００３１】
本発明で用いることの出来るきのこ類、植物類の使用部位は特に限定されない。きのこ類であれば、子実体、胞子、或いは培養菌糸を生のまま或いは乾燥したものを用いて抽出することが出来る。就中、入手のしやすさから子実体が好適である。植物類は、葉、枝、茎、花、果実、根、種子等或いは全草を生のまま或いは乾燥したものを用いて抽出することが出来るが、就中、リナム（Linum）属、シナピス（Sinapis）属は、種子が好適である。
【００３２】
これらの抽出物の調製は特に限定されないが、例えば種々の適当な有機溶媒を用いて、低温下から加温下で抽出される。抽出溶媒としては、例えば、水；メチルアルコール、エチルアルコール等の低級１価アルコール；グリセリン、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール等の液状多価アルコール；アセトン、メチルエチルケトン等のケトン；酢酸エチルなどのアルキルエステル；ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素；ジエチルエーテル等のエーテル類；ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の１種または２種以上を用いることが出来る。就中、水、エチルアルコール、１，３−ブチレングリコールの１種または２種以上の混合溶媒が特に好適である。
【００３３】
本発明に用いることの出来る抽出物の抽出方法は特に限定されないが、例えば乾燥したものであれば重量比で１〜１０００倍量、特に１０〜１００倍量の溶媒を用い、常温抽出の場合には、０℃以上、特に２０℃〜４０℃で１時間以上、特に３〜７日間行うのが好ましい。また、６０〜１００℃で１時間、加熱抽出しても良い。
【００３４】
以上のような条件で得られる上記各抽出物は、抽出された溶液のまま用いても良いが、さらに必要により、濾過等の処理をして、濃縮、粉末化したものを適宜使い分けて用いることが出来る。
【００３５】
本発明の化粧料における抽出物の配合量は、蒸発乾燥分に換算して０．００００１〜２０．０重量％が好ましく、特に０．０１〜１０．０重量％の範囲が最適である。
【００３６】
本発明の化粧料は上記必須成分のほか、水性成分、油性成分、植物抽出物、動物抽出物、粉末、界面活性剤、油剤、アルコール、ｐＨ調整剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、色素、香料等を必要に応じて混合して適宜配合することにより調製される。本発明の化粧料の剤型は特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、パック、パウダー、スプレー、軟膏、分散液、洗浄料等種々の剤型とすることができる。
【００３７】
【実施例】
以下、本発明による各種抽出物のコラゲナーゼ抑制効果にかかわる試験実施例を示すと共にその素材を用いた化粧料への応用処方例等について述べるが、ここに記載された実施例に限定されないのは言うまでもない。
【００３８】
（１）溶液及び培養液の調製
試料溶液としては、きのこ類のアガリクス、ハラタケ、サンゴハリタケ、ヤマブシタケ、白樺茸、マイタケは子実体を、さらに、亜麻、白介は種子を、ローズマリー、グアバ、エバーラスティング、コーンフラワー、ヒソップ、エーデルワイス、チャービル、ローレル、ホワイトウォーターリリー、ライラック、ポットマリーゴールド、プライムローズ、ダミアナ、スカビーグラス、レッドクローバー、リリーオブザバリー、ヒエンソウ、クチナシ、レモンは全草を乾燥したものを粉末にし、５０％エタノール水溶液で３７℃にて一週間侵漬抽出した。抽出物を乾燥し、これら乾燥エキス１００ｍｇにジメチルスルホキシド（ＤＭＳＯ）を５００μｌ、ＰＢＳ（−）９．５ｍｌを加えて溶解し、試料溶液とした。
さらに、アガリクス、ハラタケ、サンゴハリタケ、ヤマブシタケ、白樺茸、マイタケについては、乾燥した子実体粉末を沸騰水浴中で30分間抽出した。抽出物を乾燥し、これら乾燥エキス100ｍｇにＰＢＳ(-)10mlを加えて溶解し、試料溶液とした。
【００３９】
１．細胞の培養
 細胞は人胎児皮膚ケラチノサイト(Clonetic社)を用い、培地はGIBCO社のケラチノサイトSFM合成培地にて培養した。直径8cmのシャーレ（50cm²）に人皮膚ケラチノサイト細胞をコンフルーエントになるまで培養した。コンフルーエントになった細胞に各種抽出液を添加し、24時間培養した。培養後、培養液を捨てUV-B 20 mJ/cm²照射した。その後、増殖因子添加物無添加のケラチノサイトSFM培地10mlで4時間培養し、その培養液を回収した。次に牛胎児血清15%を加えたHam’s F-12培地で正常人皮膚線維芽細胞を12wellシャーレに培養する。線維芽細胞がコンフルーエントになった時に培地を捨て回収した増殖因子添加物無添加のケラチノサイトSFM培地で48時間培養し、培養液のMMP-1活性を測定した。
２．MMP-1活性の測定
MMP-1活性の測定は、12wellシャーレ(培地1ml)で48時間培養した線維芽細胞の培養液400μlを取り、4M-NaCl、40μlを添加し (株)ヤガイI型コラゲナーゼ活性測定キットにて活性型MMP-1の測定を行った。
【００４０】
【表１】および【表２】に各種試料のMMP-1活性測定の結果を示す。
【表１】および【表２】に示したようにアガリクス、ハラタケ、サンゴハリタケ、ヤマブシタケ、白樺茸、マイタケさらに、亜麻、白介の種子、ローズマリー、グアバ、エバーラスティング、コーンフラワー、ヒソップ、エーデルワイス、チャービル、ローレル、ホワイトウォーターリリー、ライラック、ポットマリーゴールド、プライムローズ、サクラソウ、ユキワリソウ、ダミアナ、スカビーグラス、レッドクローバー、リリーオブザバリー、ヒエンソウ、クチナシ、レモンの全草の抽出物はいずれも高いMMP-1活性抑制効果を示した。
【００４１】
【表１】

【００４２】
【表２】

【００４３】
次に本発明の各種成分を配合した化粧料の処方例の例を示すが本発明はこれに限定されるものでない。
化粧料の処方例
【００４４】
（１）化粧用クリーム（重量％）
a)ミツロウ…2.0
b)ステアリルアルコール…5.0
c)ステアリン酸…8.0
d)スクワラン…10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート…3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)…1.0
g)リリーオブザバリー（花）水溶液抽出物…3.0
h)1,3-ブチレングリコール…5.0
i)水酸化カリウム…0.3
j)防腐剤・酸化防止剤…適量
k)精製水…残部
製法a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜k)までを加熱溶解し、
80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。
【００４５】
（１）化粧用クリーム（重量％）
a)ミツロウ …2.0
b)ステアリルアルコール…5.0
c)ステアリン酸…8.0
d)スクワラン…10.0
e)自己乳化型グリセリルモノステアレート…3.0
f)ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.)…1.0
g) 白樺茸（子実体）水抽出物…3.0
ｈ)1,3-ブチレングリコール…5.0
i)水酸化カリウム…0.3
j)防腐剤・酸化防止剤…適量
k)精製水…残部
製法a)〜f)までを加熱溶解し、80℃に保つ。g)〜k)までを加熱溶解し、
80℃に保ち、a)〜f)に加えて乳化し、40℃まで撹拌しながら冷却する。
【００４６】
（２）乳液（重量％）
a)ミツロウ…0.5
b)ワセリン…2.0
c)スクワラン…8.0
d)ソルビタンセスキオレエート…0.8
e)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.)… 1.2
f)ハラタケ（胞子）50％エタノール水抽出物…2.0
g)1,3-ブチレングリコール…7.0
h)カルボキシビニルポリマー…0.2
i)水酸化カリウム…0.1
j)精製水…残部
k)防腐剤・酸化防止剤…適量
l)エタノール…7.0
製法a)〜e)までを加熱溶解し、80℃に保つ。f)〜k)までを加熱溶解し、
80℃に保ち、a)〜e)に加えて乳化し、50℃まで撹拌しながら冷却する。
50℃でl)を添加し、40℃まで冷却する。
【００４７】
（３）化粧水(重量%)
a)ダミアナ（根）50%エタノール水溶液抽出物…1.0
b)ヒソップ（茎）50%エタノール水溶液抽出物…1.0
c)グリセリン…5.0
d)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)…1.0
e)エタノール…6.0
f)香料…適量
g)防腐剤・酸化防止剤…適量
h)精製水…残部
製法a)〜h)までを混合し、均一に溶解する。
【００４８】
（３）化粧水(重量%)
a)ローズマリー（全草）水抽出物…1.0
ｂ)グリセリン…5.0
ｃ)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.)…1.0
ｄ)エタノール…6.0
e)香料…適量
f)防腐剤・酸化防止剤…適量
g)精製水…残部
製法a)〜g)までを混合し、均一に溶解する。
【００４９】
（４）パック剤(重量%)
a)クチナシ（花）50%エタノール水溶液抽出物…1.0
b) アガリクス（菌糸）水抽出物…2.0
c)酢酸ビニル樹脂エマルジョン…15.0
d)ポリビニルアルコール…10.0
e)オリーブ油…3.0
f)グリセリン…5.0
g)酸化チタン…8.0
h)カオリン…7.0
i)エタノール…8.0
j)香料…適量
k)防腐剤・酸化防止剤…適量
l)精製水…残部
製法a)〜l)までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。
【００５０】
（４）パック剤(重量%)
a)コーンフラワー（根）50%エタノール水溶液抽出物…1.0
b)酢酸ビニル樹脂エマルジョン…15.0
c)ポリビニルアルコール…10.0
d)オリーブ油…3.0
e)グリセリン…5.0
f)酸化チタン…8.0
g)カオリン…7.0
h)エタノール…8.0
i)香料…適量
j)防腐剤・酸化防止剤…適量
k)精製水…残部
製法a)〜k)までを混合し、よく撹拌、分散させ均一にする。
【００５１】
【効果確認試験】
（１）塗布によるヒトでの効果確認試験
被験者として、２０〜５０歳の女性15名に１日２回（朝、夜）連続3ヵ月間、本発明品と比較品のそれぞれを使用させ、塗布部位の状態を試験前後で比較し、改善効果を調べた。本試験には、【００４４】で示した化粧料を用い、比較例には【００４４】に示した化粧料からリリーオブザバリー抽出物を除いて精製水で調製した化粧料を作成し、その塗布による効果について調べた。本発明の有効成分を配合した化粧料を毎日塗布しながら肌のシワの状態を塗布開始前及び3ヶ月塗布後におけるアンケートで集計し、効果の確認を行った。結果は【表３】に示す。
【００５２】
＜判定基準＞
著効：塗布開始前と比較して皮膚のシミ・シワが著しく改善した。
有効：塗布開始前と比較して皮膚のシミ・シワが改善した。
やや有効：塗布開始前と比較して皮膚のシミ・シワが少し改善した。
無効：塗布開始前と比較して変化がなかった。
【００５３】
【表３】からも明らかなように、対照品と比較していずれも高い効果が認められた。
【００５４】
【表３】

【００５５】
【発明の効果】
以上詳述したごとく、本発明の化粧料は、コラゲナーゼ活性抑制効果に優れており、皮膚のシワの防止に有効である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cosmetic containing a plant extract, and more specifically, has anti-agen makeup that has a collagenase inhibitory action, maintains skin elasticity and elasticity, and maintains a youthful skin condition. Regarding fees. The cosmetic of the present invention can be suitably used for basic cosmetics, makeup cosmetics, and the like.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
Traditionally, the need for anti-aging cosmetics has been considered, but since the mechanism and definition of aging have not been clarified, in general, moisture retention and skin elasticity are measured as moisture. Has been judged. However, in recent years, research on aging has progressed, and as a cause of skin aging, aging is an important factor first, and the influence of ultraviolet rays is also a direct factor related to skin aging. Specific phenomena of skin aging are known such as a decrease in collagen and elastin in the skin dermis, a decrease in mucopolysaccharides including hyaluronic acid, and cell damage due to ultraviolet rays.
[0003]
As for collagen, collagenase, that is, MMP-1 (matrix metalloprotease) is known as an enzyme that degrades type I and III collagen, which is the main component of the dermal matrix of the skin. Its expression is greatly increased by the irradiation of ultraviolet rays, which is one of the causes of collagen decrease and degeneration due to ultraviolet rays, and is considered to be one of the major factors such as skin wrinkle formation. Inhibiting collagenase activity protects collagen, protects the matrix that forms the fibers, and is important in preventing skin aging. However, many conventional anti-aging cosmetics have a mechanism that activates fibroblasts and increases the amount of collagen produced, but none of them focus on inhibition of collagenase activity.
[0004]
Therefore, the present invention suppresses collagenase activity to protect the fiber components of the skin, and restores and maintains the elasticity and elasticity of the skin to prevent skin aging and to maintain the youthful skin condition. The purpose is to provide an aging agent.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies aimed at solving the above problems, the present inventors have been extracted from mushrooms belonging to the genus Agaricus, the genus Coral (Hericium), the genus Fuscoporia and the genus Grifola. Extracts, Linum, Sinapis, Rosmarinus, Psidium, Gnaphalium, Centaurea, Hyssopus, Leontopodium (Leontopodium), Anthriscus, Laurus, Nymphaea, Syringa, Calendula, Primula, Turnera, Scurvy ), Trifolium, Convallaria, Consolida, Gardenia Genus, found to have an effect of suppressing collagenase activity in citrus (Citrus) extracts of plants belonging to the genus, and have completed the present invention.
[0006]
Mushrooms and plants that can be used in the present invention are not particularly limited, but mushrooms belonging to the genus Agaricus include agaricus (Agaricus blazei murill), agaric (Agaricus campetris L .: Fr.) and the like.
[0007]
For mushrooms belonging to the genus Coralli (Hericium), coral relicum (Hericium ramosum (Merat) Banker), Yamabushitake (Hericium)
erinaceum (Bull .: Fr.) Pers.) and the like.
[0008]
Examples of mushrooms belonging to the genus Fuscoporia include Fuscoporia obliqua.
[0009]
Mushrooms belonging to the genus Grifola include Grifola frondosa (Fr) Gray.
[0010]
Linum (Linum) genus plants include flax (Linum usitatissimum L.) and the like.
[0011]
Examples of the genus Sinapis include Sinapis alba L. and the like.
[0012]
Examples of plants belonging to the genus Rosemary (Rosmarinus) include rosemary (Rosmarinus officinalis L.).
[0013]
Examples of plants belonging to the genus Psidium include guava (Psidium guajava L.).
[0014]
Examples of plants belonging to the genus Gnaphalium include everlasting (Gnaphalium uliginosum L.).
[0015]
Examples of plants belonging to the genus Centaurea include cornflower (Centaurea cyanus L.).
[0016]
The plant belonging to the genus Hyssopus includes Hyssopus officinalis L. and the like.
[0017]
Plants belonging to the genus Leontopodium include Edelweiss (Leontopodium alpinum) and the like.
[0018]
Examples of plants belonging to the genus Anthriscus include chervil (Anthriscus cerefolium (L.) H _OFFM .).
[0019]
Examples of plants belonging to the genus Laurus include Laurus nobilis L. and the like.
[0020]
Examples of plants belonging to the genus Nymphaea include white water lily (Nymphaea alba L.).
[0021]
Plants belonging to the genus Syringa include lilac (Syringa vulgaris) and the like.
[0022]
Plants belonging to the genus Calendula include pot marigold (Calendula officinalis) and the like.
[0023]
Plants belonging to the genus Primula include Primula vulgaris H _UDS ., Primula sieboldi E. Morren, and Primula modesta Bisset et S. Moore.
var. modesta).
[0024]
Plants belonging to the genus Tornera include Damiana (Turnera diffusa W _ILLD .var
aphrodisiaca (W _ARD .) U _RB .) and the like.
[0025]
Examples of plants belonging to the genus Scurvy include Scurvy grass.
[0026]
Examples of plants belonging to the genus Trifolium include red clover (Trifolium pratense L.).
[0027]
Examples of plants belonging to the genus Convallaria include Lival of majalis L. and the like.
[0028]
Examples of plants belonging to the genus Consolida include congea (Consolida ambigua).
[0029]
Gardenia jasminoides Ellis f. Is a plant belonging to the genus Gardenia.
grandiflora Makino).
[0030]
Examples of plants belonging to the genus Citrus include lemon (Citrus limon B _URM .).
[0031]
The use site of mushrooms and plants that can be used in the present invention is not particularly limited. In the case of mushrooms, fruit bodies, spores, or cultured mycelia can be extracted using raw or dried ones. In particular, fruit bodies are preferable because of their availability. Plants can be extracted using leaves, branches, stems, flowers, fruits, roots, seeds, etc., or whole plants that are raw or dried, but in particular, the genus Linum, Synapis ( For the genus Sinapis, seeds are preferred.
[0032]
The preparation of these extracts is not particularly limited. For example, the extract is extracted from a low temperature to a warm temperature using various appropriate organic solvents. Examples of the extraction solvent include water; lower monohydric alcohols such as methyl alcohol and ethyl alcohol; liquid polyhydric alcohols such as glycerin, propylene glycol, and 1,3-butylene glycol; ketones such as acetone and methyl ethyl ketone; and ethyl acetate. One or more of alkyl esters; hydrocarbons such as benzene and hexane; ethers such as diethyl ether; and halogenated alkanes such as dichloromethane and chloroform can be used. Among them, water, ethyl alcohol, and a mixed solvent of one or more of 1,3-butylene glycol are particularly suitable.
[0033]
The extraction method of the extract that can be used in the present invention is not particularly limited. For example, if the extract is dried, the solvent is used in an amount of 1 to 1000 times by weight, particularly 10 to 100 times by weight. Is preferably carried out at 0 ° C. or higher, particularly 20 ° C. to 40 ° C. for 1 hour or longer, particularly 3 to 7 days. Moreover, you may heat-extract at 60-100 degreeC for 1 hour.
[0034]
Each of the above-mentioned extracts obtained under the above conditions may be used as an extracted solution, but if necessary, use a product that has been subjected to a treatment such as filtration, concentrated and powdered as appropriate. I can do it.
[0035]
The blending amount of the extract in the cosmetic of the present invention is preferably 0.00001 to 20.0% by weight in terms of the amount to be evaporated and dried, and particularly preferably 0.01 to 10.0% by weight.
[0036]
In addition to the above essential components, the cosmetics of the present invention are aqueous components, oily components, plant extracts, animal extracts, powders, surfactants, oil agents, alcohols, pH adjusters, antiseptics, antioxidants, thickeners. , Pigments, fragrances, and the like are mixed as necessary and blended appropriately. The dosage form of the cosmetic of the present invention is not particularly limited, and can be various dosage forms such as lotion, milky lotion, cream, pack, powder, spray, ointment, dispersion, and cleaning agent.
[0037]
【Example】
Hereinafter, test examples relating to the collagenase inhibitory effect of various extracts according to the present invention will be shown, and examples of prescriptions applied to cosmetics using the materials will be described, but it goes without saying that the examples are not limited thereto. Yes.
[0038]
(1) Preparation of solutions and culture solutions Sample solutions include mushroom agaricus, agaric, coral agaric, yamabushitake, birch, maitake, fruit body, flax, white shell, seed, rosemary, guava, ever Lasting, cornflower, hyssop, edelweiss, chervil, laurel, white water lily, lilac, pot marigold, prime rose, damiana, scavy glass, red clover, lily of the bark, sunflower, gardenia, lemon is a whole plant dried Was powdered and immersed in a 50% aqueous ethanol solution at 37 ° C. for one week. The extract was dried, and 100 μl of these dried extracts were dissolved by adding 500 μl of dimethyl sulfoxide (DMSO) and 9.5 ml of PBS (−) to obtain a sample solution.
Further, for agaricus, agaric, coral spear, yamabushitake, birch, and maitake, the dried fruit body powder was extracted in a boiling water bath for 30 minutes. The extract was dried and dissolved in 100 mg of these dried extracts by adding 10 ml of PBS (−) to obtain a sample solution.
[0039]
1. Cell culture
  Cells were human fetal skin keratinocytes (Clonetic), and the medium was cultured in keratinocyte SFM synthetic medium from GIBCO. Human skin keratinocyte cells were cultured in a petri dish (50 cm ² ) having a diameter of 8 cm until they became confluent. Various extracts were added to the confluent cells and cultured for 24 hours. After culturing, the culture solution was discarded and UV-B 20 mJ / cm ^{2 was} irradiated. Thereafter, the cells were cultured for 4 hours in 10 ml of keratinocyte SFM medium to which no growth factor additive was added, and the culture solution was collected. Next, normal human skin fibroblasts are cultured in a 12-well petri dish in Ham's F-12 medium supplemented with 15% fetal calf serum. When the fibroblasts became confluent, the medium was discarded and the cells were cultured for 48 hours in a keratinocyte SFM medium without added growth factor additive, and the MMP-1 activity of the culture was measured.
2. Measurement of MMP-1 activity
To measure MMP-1 activity, take 400 μl of fibroblast culture solution cultured in a 12-well petri dish (1 ml of medium) for 48 hours, add 40 μl of 4M-NaCl, and activate with a kit for measuring type I collagenase activity. The type MMP-1 was measured.
[0040]
Tables 1 and 2 show the results of measuring MMP-1 activity of various samples.
As shown in Table 1 and Table 2, Agaricus, agaric, coral agaric, yamabushitake, birch, maitake, flax, white seed, rosemary, guava, everlasting, cornflower, hyssop, edelweiss , Cherville, Laurel, White Water Lily, Lilac, Pot Marigold, Prime Rose, Primrose, Snowy Saw, Damiana, Scavy Glass, Red Clover, Lily of the Valley, Hienso, Gardenia, Lemon Whole Plant Extracts are all MMP- 1 showed the activity inhibitory effect.
[0041]
[Table 1]

[0042]
[Table 2]

[0043]
Next, although the example of the formulation example of the cosmetics which mix | blended various components of this invention is shown, this invention is not limited to this.
Cosmetic formulation example [0044]
(1) Cosmetic cream (wt%)
a) Beeswax ... 2.0
b) Stearyl alcohol… 5.0
c) Stearic acid… 8.0
d) Squalane… 10.0
e) Self-emulsifying glyceryl monostearate ... 3.0
f) Polyoxyethylene cetyl ether (20E.O.) ... 1.0
g) Lily of the water (flower) aqueous extract ... 3.0
h) 1,3-Butylene glycol… 5.0
i) Potassium hydroxide ... 0.3
j) Preservatives / Antioxidants: appropriate amount
k) Purified water: The remaining preparation methods a) to f) are dissolved by heating and kept at 80 ° C. g) to k) are dissolved by heating,
Maintain at 80 ° C., emulsify in addition to a) to f), and cool to 40 ° C. with stirring.
[0045]
(1) Cosmetic cream (wt%)
a) Beeswax 2.0
b) Stearyl alcohol… 5.0
c) Stearic acid… 8.0
d) Squalane… 10.0
e) Self-emulsifying glyceryl monostearate ... 3.0
f) Polyoxyethylene cetyl ether (20E.O.) ... 1.0
g) White birch (fruit body) water extract… 3.0
h) 1,3-Butylene glycol… 5.0
i) Potassium hydroxide ... 0.3
j) Preservatives / Antioxidants: appropriate amount
k) Purified water: The remaining preparation methods a) to f) are dissolved by heating and kept at 80 ° C. g) to k) are dissolved by heating,
Maintain at 80 ° C., emulsify in addition to a) to f), and cool to 40 ° C. with stirring.
[0046]
(2) Emulsion (wt%)
a) Beeswax ... 0.5
b) Petrolatum ... 2.0
c) Squalane… 8.0
d) Sorbitan sesquioleate ... 0.8
e) Polyoxyethylene oleyl ether (20E.O.) 1.2
f) Agaric (spore) 50% ethanol water extract ... 2.0
g) 1,3-Butylene glycol… 7.0
h) Carboxyvinyl polymer ... 0.2
i) Potassium hydroxide ... 0.1
j) Purified water ... balance
k) Preservatives / Antioxidants: appropriate amount
l) Ethanol… 7.0
The production methods a) to e) are dissolved by heating and maintained at 80 ° C. f) to k) are dissolved by heating,
Maintain at 80 ° C., emulsify in addition to a) to e), and cool to 50 ° C. with stirring.
Add l) at 50 ° C and cool to 40 ° C.
[0047]
(3) Lotion (wt%)
a) Damiana (root) 50% aqueous ethanol extract ... 1.0
b) Hyssop (stem) 50% ethanol aqueous extract ... 1.0
c) Glycerin ... 5.0
d) Polyoxyethylene sorbitan monolaurate (20E.O.) ... 1.0
e) Ethanol ... 6.0
f) Fragrance ... appropriate amount
g) Preservatives / Antioxidants ... appropriate amount
h) Purified water: Mix the remaining preparation methods a) to h) and dissolve uniformly.
[0048]
(3) Lotion (wt%)
a) Rosemary (whole plant) water extract ... 1.0
b) Glycerin ... 5.0
c) Polyoxyethylene sorbitan monolaurate (20E.O.) ... 1.0
d) Ethanol ... 6.0
e) Fragrance: appropriate amount
f) Preservatives / Antioxidants ... appropriate amount
g) Purified water: The remaining preparations a) to g) are mixed and dissolved uniformly.
[0049]
(4) Packing agent (wt%)
a) Gardenia (flower) 50% aqueous ethanol extract ... 1.0
b) Agaricus (mycelium) water extract ... 2.0
c) Vinyl acetate resin emulsion ... 15.0
d) Polyvinyl alcohol… 10.0
e) Olive oil ... 3.0
f) Glycerin ... 5.0
g) Titanium oxide 8.0
h) Kaolin ... 7.0
i) Ethanol ... 8.0
j) Fragrance: appropriate amount
k) Preservatives / Antioxidants: appropriate amount
l) Purified water: Mix the remainder of production methods a) to l), stir and disperse well, and make uniform.
[0050]
(4) Packing agent (wt%)
a) Cornflower (root) 50% aqueous ethanol extract ... 1.0
b) Vinyl acetate resin emulsion ... 15.0
c) Polyvinyl alcohol ... 10.0
d) Olive oil ... 3.0
e) Glycerin ... 5.0
f) Titanium oxide 8.0
g) Kaolin ... 7.0
h) Ethanol ... 8.0
i) Fragrance ... appropriate amount
j) Preservatives / Antioxidants: appropriate amount
k) Purified water: Mix the remainder of production methods a) to k), stir and disperse well, and make uniform.
[0051]
[Effectiveness confirmation test]
(1) Efficacy confirmation test in humans by applying 15 subjects aged 20 to 50 years using each of the products of the present invention and the comparative product twice a day (morning and evening) for 3 consecutive months. The state of the part was compared before and after the test, and the improvement effect was investigated. In this test, the cosmetic shown in [0044] was used, and in the comparative example, a cosmetic prepared with purified water was prepared by removing Lily of the Extract from the cosmetic shown in [0044], and its application The effect of was investigated. While applying cosmetics containing the active ingredient of the present invention every day, the wrinkle state of the skin was counted by questionnaires before the start of application and after application for 3 months to confirm the effect. The results are shown in [Table 3].
[0052]
<Criteria>
Remarkable effect: The skin wrinkles and wrinkles were remarkably improved as compared with before application.
Effective: Skin spots and wrinkles improved compared to before application.
Slightly effective: Slight wrinkles and wrinkles on skin were slightly improved compared to before application.
Invalid: No change compared to before application start.
[0053]
As is clear from Table 3, all of the effects were higher than those of the control products.
[0054]
[Table 3]

[0055]
【Effect of the invention】
As described above in detail, the cosmetic of the present invention is excellent in the collagenase activity inhibitory effect and is effective in preventing skin wrinkles.

Claims

フスコポリア属に属するきのこの抽出物、リナム属又はシナピス属に属する植物の抽出物から選択される１種又は２種以上からなるコラゲナーゼ阻害剤。A collagenase inhibitor comprising one or more selected from an extract of a mushroom belonging to the genus Fuscopolya, an extract of a plant belonging to the genus Linum or Synapis.

フスコポリア属に属するきのこが白樺茸、リナム属植物が亜麻、シナピス属に属する植物が白介であることを特徴とする請求項１記載のコラゲナーゼ阻害剤。The collagenase inhibitor according to claim 1, wherein the mushrooms belonging to the genus Fuscopolya are white birch, the plant belonging to the genus Linam is flax, and the plant belonging to the genus Synapis is white.