JP4916961B2 - 半導体装置およびそれを用いた電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の技術に関し、特に、電源制御回路が半導体装置を含むスイッチング電源装置に適用して有効な技術に関するものである。
例えば、電源回路の一例として広く使用されているDC−DCコンバータは、ハイサイドパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)とローサイドパワーMOSFETとが直列に接続された構成を有する。ハイサイドパワーMOSFETは、DC−DCコンバータのコントロール用のスイッチ機能を有し、ローサイドパワーMOSFETは同期整流用のスイッチ機能を有しており、これら2つのパワーMOSFETが同期を取りながら交互にオン、オフすることにより電源電圧の変換を行っている。
このようなDC−DCコンバータについては、例えば特許文献1や非特許文献1に記載があり、電圧モード制御において一般的に用いられる回路の構成と動作が開示されている。
特開2003−70247号公報 NIKKEI ELECTRONICS 2006.6.5 pp.138−143
ところで、情報機器等に用いられているプロセッサやメモリ等の低電圧化に伴い、それに電圧を供給する電源装置においても低電圧、大電流化が求められる。電源の低電圧、大電流化が進むと、プロセッサやメモリなどの負荷電流が変化する場合にその変化が急峻になり、電源電圧の変動が増大して負荷の動作に影響を与えて問題になる。
そこで、本発明の目的は、低電圧、大電流化が進む電源装置において、負荷電流が急変した際の電源電圧の変動を抑えて、負荷に安定な直流電圧を供給することができる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明は、直流電源に直列に接続された半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して外部の負荷へ所定の定電圧を供給するスイッチング電源装置に含まれ、半導体スイッチング素子のオン、オフを制御する半導体回路からなる半導体装置であり、スイッチング周期に同期して発生されるPWMオンパルスが終了した後に、負荷に流れる電流が急増して誤差電圧が所定の第1しきい電圧を超えた場合に、同一スイッチング周期内に2回目のPWMオンパルスを発生させるものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、PWMオンパルス終了後の負荷電流の急変によって電圧が降下し、誤差電圧が所定のしきい電圧を超えた場合、同一スイッチング周期内に2回目のPWMオンパルスを発生させることにより、負荷電流が急変した際の電源電圧の変動を抑えるので、負荷に安定な直流電圧を供給することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。
(実施の形態1)
図1から図5および図18を用いて本発明の実施の形態1を説明する。図1は本発明の実施の形態1の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図、図2および図3は図1に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形図、図4は従来の半導体装置を用いた電源装置の負荷電流変動時のシミュレーション波形、図5は本発明の実施の形態1の半導体装置を用いた電源装置の負荷電流変動時のシミュレーション波形である。図18は本発明の実施の形態1の半導体装置とパワーMOSFETを1つのパッケージに実装したマルチチップモジュールを、表面の封止体を透過して示す平面図である。
図1において、本発明の実施の形態1の半導体装置を用いた電源装置(スイッチング電源装置)10は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)制御を行う電源制御IC100と、制御用のハイサイドパワーMOSFET50、同期用のローサイドパワーMOSFET60、入力コンデンサ(図示せず)、チョークコイル70、および出力コンデンサ80から成り、負荷回路90に一定電圧を供給する。
電源制御IC100、ハイサイドパワーMOSFET50、およびローサイドパワーMOSFET60はいずれも半導体チップであり、各チップは互いに電気的に接続されて1つのパッケージに収められている。
電源制御IC100は、パワーMOSFET50や60がオン状態になる期間(オン時間)を制御する信号を各パワーMOSFETのゲートに供給する。この電源制御IC100は、本発明の特徴となる半導体回路からなる電源制御回路であり、その特徴は負荷電流が急変した際のPWM制御信号の発生方式にある。詳細は後述する。
ここで、従来の電源装置20の回路ブロック図と簡単な動作を説明するタイミング波形図の一例を図16(a),(b)に示す。105は電源制御IC、106はドライバICであり、105と106が各々別の半導体チップから成る場合もあれば、両者を1チップにまとめて電源制御ICとする場合もある。第1フリップフロップ回路150のセット信号入力(S)に入るクロック信号がオンパルス(本明細書では“オンパルス”を信号の電圧レベルがローレベルからハイレベルに立ち上がり、所定時間後にローレベルに戻るパルス信号と定義する)になると、その立ち上がりエッジでPWMオンパルスが発生する。そして、発生したPWMオンパルスは以下のように終了する。フィードバック電圧Vfbと出力の設定電圧Vrefの差電圧が誤差アンプ110で増幅され、その出力である誤差電圧Verrorはランプ電圧Vrampと第1コンパレータ回路130で比較され、その出力信号は第1フリップフロップ回路150のリセット信号入力(R)に入る。ランプ電圧Vrampが誤差電圧Verrorを超えた時点で第1コンパレータ回路130の出力信号がハイレベルとなり、第1フリップフロップ回路150がリセットされてPWMオンパルスが終了する。一度PWMオンパルスが終了すると、クロック信号がオンパルスになる次のスイッチング周期までPWMオンパルスは発生しない。
PWM制御を用いた降圧型スイッチング電源の動作を簡単に述べる。負荷回路90は一定電流Ioutを消費しているとする。
PWMオンパルスが発生している間はハイサイドパワーMOSFET50がオン状態にあり、入力側の直流電源(図示せず)から電流が入力電圧Vin端子を介してチョークコイル70に流れ込み、負荷回路90に電流を供給する。この時、ローサイドパワーMOSFET60はオフ状態にある。
PWMオンパルスが終了するとハイサイドパワーMOSFET50がオフするが、チョークコイル70および出力コンデンサ80に蓄積されたエネルギーにより電流が流れ続け、ローサイドパワーMOSFET60の内蔵ダイオード(図示せず)を介してグランド(GND)端側からLx側へ還流電流が流れる。ハイサイドおよびローサイドパワーMOSFET50,60が共にオフ状態にあるデッドタイム期間を経て、ローサイドパワーMOSFET60がオンする。そして、還流電流はローサイドパワーMOSFET60内を流れ続ける。
PWMオンパルスが再び発生する直前に、ハイサイドおよびローサイドパワーMOSFET50,60が共にオフ状態となるデッドタイム期間を経て、次のスイッチング周期のPWMオンパルスが発生する。
負荷電流Ioutが一定であれば、負荷回路90に現れる出力電圧Voutは、PWMオンパルスのオン期間とスイッチング周期の比に入力電圧Vinを掛けた値となる。しかし、負荷電流Ioutが急激に増加すると電流の供給が間に合わず、出力電圧が低下する。このため、分圧抵抗などを介して出力電圧Voutを所定の割合で変換したフィードバック電圧と出力の設定電圧Vrefとの差電圧を増幅した誤差電圧Verrorが大きくなる。そして、ランプ電圧Vrampが誤差電圧Verrorを超えるまでの時間が伸び、PWMオンパルスのオン期間が長くなる。その結果、ハイサイドパワーMOSFET50のオン時間も伸び、電流の供給量が増えて電圧の低下を抑制するように働く。しかし、電圧変化が大きな場合には電圧が元に戻るまでに、十数から数十サイクルのスイッチング周期が必要である。
図17に第1フリップフロップ回路150の内部回路の構成例を示す。2つの否定論理和(NOR)回路257,259から成り、各々の出力信号が互いに他方のNOR回路の入力信号となっている。
以上が、従来の電源装置20の回路ブロック図と動作のタイミング波形図の説明である。以下においては、図1の説明に戻り、本実施の形態1の電源装置10を構成する電源制御IC100を詳細に説明する。
本実施の形態1の電源制御IC100は、誤差アンプ110、出力電圧の設定回路112、補償回路120、第1コンパレータ回路130、和演算器140,160、第1フリップフロップ回路150、ドライバ回路170、および第2PWMオンパルス発生回路200から成る。
出力電圧の設定回路112は、電源出力の設定電圧Vrefを決める回路で、例えばレジスタを内蔵しており、パソコンなどから通信線302を介して設定値を取り込みレジスタに保持する。
ドライバ回路170は、PWM制御信号による論理回路172、ハイサイドパワーMOSFET50のゲート駆動回路174、およびローサイドパワーMOSFET60のゲート駆動回路176から成る。
第2PWMオンパルス発生回路200は、誤差電圧Verrorと第1しきい電圧を比較する第2コンパレータ回路210、遅延回路224,266、インバータ回路222,262,264、第1論理積(AND)回路220、第2論理積(AND)回路260、第1論理和(OR)回路258、第2フリップフロップ回路250、第1しきい電圧の設定回路290、および通信インターフェース300から成る。
第2フリップフロップ回路250をセットするためのセット用第1オンパルス発生回路が第1論理積(AND)回路220、インバータ回路222および遅延回路224で形成され、その出力信号(第2制御信号〔5〕)は第2フリップフロップ回路250のセット信号入力(S)に入る。また、第2フリップフロップ回路250をリセットするためのリセット用第1オンパルス発生回路が第2論理積(AND)回路260、インバータ回路264、および遅延回路266で形成され、その出力信号とリセットクロック信号の論理和を取った信号(信号〔7〕)が第2フリップフロップ回路250のリセット信号入力(R)に入る。そして、第2フリップフロップ回路250の出力信号は和演算器160に入る。
通信インターフェース300は、例えばオープンスタンダードのデジタル電源制御プロトコルであるPMBusなどに対応したインターフェース回路で、通信線302を使って電源出力の設定電圧Vrefや第1しきい電圧の値をパソコンから取り込み、各レジスタに書き込む。
第2PWMオンパルス発生回路200を有することにより、クロック信号の立ち上がりに同期して発生した第1PWMオンパルスの終了後に負荷電流が急変した場合に、同一スイッチング周期内に再び第2PWMオンパルスを発生できる。PWMオンパルスの発生を次のスイッチング周期まで待たずに済むので、負荷電流の変動による出力電圧の低下を抑制できる。
第2PWMオンパルス発生回路200の内部動作を図2、図3を用いて説明する。図2および図3は図1に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形を模式的に示した図で、図3は図2に比べて電流変化が小さい場合である。
図2において、時刻ta0でクロック信号がオンパルスになると、第1フリップフロップ回路150の出力(Q)電圧がハイレベルになり、第1PWMオンパルスが発生する。同時に、ランプ電圧Vrampが上昇し始め、時刻ta1にてランプ電圧Vrampが誤差電圧Verrorを超すと、第1コンパレータ回路130の出力電圧はハイレベルになる。このため、第1フリップフロップ回路150の出力(Q)信号は再びローレベルに戻り、第1PWMオンパルスが終了する。第1PWMオンパルス終了後、時刻ta2にて負荷電流の急変(増加)が生じると誤差電圧Verrorが増大し、時刻ta3で第1しきい電圧を超えると第2コンパレータ回路210の出力信号(信号〔1〕)の電圧がハイレベルになる。そして、その反転遅延信号(信号〔4〕)が所定の遅延(delay)後の時刻ta4でローレベルとなるので、第1論理積(AND)回路220の出力信号(第2制御信号)はオンパルスとなる。このオンパルスの立ち上がりを受けて第2フリップフロップ回路250の出力(Q)電圧はハイレベルになり、第2PWMオンパルスが発生する。第2PWMオンパルスは和演算器160を介してドライバ回路170に入力される。時刻ta5になると、リセットクロック信号がオンパルスとなり、これが第2フリップフロップ回路250のリセット信号入力(R)へ入るので、第2フリップフロップ回路250の出力信号はローレベルに戻り、第2PWMオンパルスが終了する。
次のスイッチング周期では、時刻ta10でクロック信号がハイレベルに立ち上がり第1PWMオンパルスが発生し、時刻ta11でランプ電圧Vrampが誤差電圧Verrorを超すので第1PWMオンパルスは終了する。前のスイッチング周期で第2PWMオンパルスが発生した後は、誤差電圧Verrorが第1しきい電圧未満に一度戻らないと、第2PWMオンパルス発生回路200では次の第2PWMオンパルスを発生しない。このため、第1PWMオンパルスの終了時に誤差電圧Verrorは第1しきい電圧を超えているが、第2PWMオンパルスは発生しない。時刻ta12にて誤差電圧Verrorが第1しきい電圧より小さくなり、第2コンパレータ回路210の出力信号(信号〔1〕)の電圧はローレベルに戻る。
なお、動作タイミングを説明するために、図2で使われている時刻に関しては、簡単のためにコンパレータや論理回路での遅延時間は無視している。また、図中の信号の変化(立ち上がり、立ち下がり)のタイミングで下方に伸ばした矢印は、矢印の根元側にある信号の変化によって、矢印の先にある信号の変化が生じることを示す。これらについては、動作を説明する他のタイミング波形図に関しても同様である。
図3において、第1PWMオンパルスの発生、終了と第2PWMオンパルスの発生までは図2と同様であるが、図2に比べて電流変化が小さいため、第2PWMオンパルスが発生したスイッチング周期内の時刻tb5において誤差電圧Verrorが第1しきい電圧を下回る。時刻tb5で第2コンパレータ回路210の出力信号(信号〔1〕)の電圧はローレベルに戻る。これに伴い、信号〔1〕の反転信号(信号〔8〕)の電圧は時刻tb5でハイレベルとなり、その反転遅延信号(信号〔9〕)が所定の遅延(delay)後の時刻tb6でローレベルに戻るので、第2論理積(AND)回路260はリセット用のオンパルスを出力する(信号〔10〕の時刻tb5〜tb6)。その結果、第2PWMオンパルスはリセットクロック信号がオンパルスを発生する時刻tb7より前に終了する。
次のスイッチング周期では、時刻tb10にてクロック信号がハイレベルに立ち上がり第1PWMオンパルスが発生され、時刻tb15でランプ電圧Vrampが誤差電圧Verrorを超し第1PWMオンパルスが終了する。
これと並行して、誤差電圧Verrorは時刻tb11で第1しきい電圧を超え、第2コンパレータ回路210の出力信号(信号〔1〕)の電圧がハイレベルになる。そして、その反転遅延信号(信号〔4〕)が所定の遅延(delay)後の時刻tb12でローレベルとなるので、第1論理積(AND)回路220の出力信号(第2制御信号)はオンパルスとなる(時刻tb11〜tb12)。このオンパルスの立ち上がりを受けて第2フリップフロップ回路250の出力(Q)電圧はハイレベルになり、第2PWMオンパルスが発生する。そして、時刻tb13で誤差電圧Verrorは第1しきい電圧より小さくなるので、時刻tb13には信号〔8〕の電圧はハイレベルとなり、その反転遅延信号(信号〔9〕)が所定の遅延(delay)後の時刻tb14でローレベルに戻るので、第2論理積(AND)回路260はリセット用のオンパルスを出力する。このオンパルスが第2フリップフロップ回路250のリセット信号入力(R)へ入るので、第2フリップフロップ回路250の出力(Q)信号はローレベルに戻り、第2PWMオンパルスが終了する。この場合、第2PWMオンパルスは第1PWMオンパルスの発生期間内に含まれるので、ドライバ回路170は第1PWMオンパルスで制御される。
上記の動作タイミング波形の説明で述べたように、本実施の形態1の半導体装置では誤差電圧Verrorが第1しきい電圧を超えると、フリップフロップ回路に入力されるセット信号がオンパルスになり、フリップフロップ回路の出力から第2PWMオンパルスを発生し、その後、誤差電圧Verrorが第1しきい電圧より小さくなるか、あるいは第2PWMオンパルスを強制的に終了するリセットクロック信号がオンパルスとなると、フリップフロップ回路に入力されるリセット信号がオンパルスになり、第2PWMオンパルスの発生が終了する。
図4、図5を用いて、本実施の形態1の半導体装置を用いた電源装置の効果を説明する。両図は電源装置の負荷変動時の動作波形をシミュレーションした結果であり、図4は従来の半導体装置を用いた場合、図5は本実施の形態1の半導体装置を用いた場合である。電源シミュレーションの条件は、入力電圧12V、出力電圧1.8V、出力電流30A、チョークコイル320nH、出力コンデンサ600μF、負荷電流変動100A/μsである。
従来の半導体装置を用いた場合、図4のように負荷電流増加後の出力電圧の低下は約115mVに対して、本発明の半導体装置を用いた場合の出力電圧の低下は、図5のように約50mVと半分以下になった。
次に、本実施の形態1の半導体装置が電源装置に適用される場合の実装形態の一例について述べる。図18は、前述した電源制御IC100とハイサイドパワーMOSFET50およびローサイドパワーMOSFET60を、1つのパッケージに実装したマルチチップモジュール900を示した図である。
マルチチップモジュール900内の第1の板状導体部材である入力側板状リード部500上に制御用のハイサイドパワーMOSFET50が電気的に接続されている。すなわち、制御用のハイサイドパワーMOSFET50の裏面(図示せず)には、制御用のハイサイドパワーMOSFET50のドレイン端子となる端子部(図示せず)が形成されており、このドレイン端子に入力側板状リード部500が、例えば、銀ペーストなどのダイボンディング材を介して接続されている。
一方、制御用のハイサイドパワーMOSFET50のゲート端子51を有する主面(表面)には、制御用のハイサイドパワーMOSFET50のソース端子52、ゲート端子51となる端子部、およびゲートフィンガ53が形成されている。
また、第2の板状導体部材である出力側板状リード部600上には同期用のローサイドパワーMOSFET60が電気的に接続されている。すなわち、同期用のローサイドパワーMOSFET60の裏面(図示せず)には、同期用のローサイドパワーMOSFET60のドレイン端子となる端子部(図示せず)が形成されており、このドレイン端子に出力側板状リード部600が、例えば、銀ペーストなどのダイボンディング材を介して接続されている。
一方、同期用のローサイドパワーMOSFET60のゲート端子61を有する主面(表面)には、同期用のローサイドパワーMOSFET60のソース端子62、ゲート端子61となる端子部、およびゲートフィンガ63が形成されている。
また、マルチチップモジュール900は、第3の板状導体部材である電源制御IC側板状リード部800と第4の板状導体部材である接地側板状リード部700を有しており、電源制御IC側板状リード部800上には、電源制御IC100が電気的に接続されている。すなわち、電源制御IC100の裏面には電極が形成されており(図示せず)、この電極と電源制御IC側板状リード部800とが、例えば、銀ペーストなどのダイボンディング材を介して接続されている。
電源制御IC100では、その主面(表面)に複数の端子5が存在する。そして、端子5のうち、端子5laと同期用のローサイドパワーMOSFET60のゲート端子61、端子5lbと同期用のローサイドパワーMOSFET60のソース端子62、端子5haと制御用のハイサイドパワーMOSFET50のゲート端子51、および、端子5hbと制御用のハイサイドパワーMOSFET50のソース端子52とが、例えば、金線などの金属細線である配線1760,1762,1740,1742によってそれぞれ電気的に接続され、各パワーMOSFETのON/OFFの制御に用いられる。
電源制御IC100の主面のその他の端子5は、それぞれ電源電圧端子、ブート端子、電圧確認用端子および制御信号入力端子などであり、これらに対応する外部接続端子901とワイヤ155によって接続される。
さらに、電気的な接続関係を述べると、入力側板状リード部500は図1の入力電圧Vin端子に相当し、入力電圧Vinが印加される。そして、先に述べたようにハイサイドパワーMOSFET50のドレイン端子(図示せず)とダイボンディング材を介して電気的に接続されている。
出力側板状リード部600は図1のLx端子に相当し、ハイサイドパワーMOSFET50のソース端子52とワイヤ55により電気的に接続されると共に、先に述べたようにローサイドパワーMOSFET60のドレイン端子(図示せず)とダイボンディング材を介して電気的に接続されている。
接地側板状リード部700は図1のグランドGND端子に相当し、ローサイドパワーMOSFET60のソース端子62とワイヤ65により電気的に接続される。
本実施の形態1の説明では、第2PWMオンパルス発生回路200において、誤差電圧Verrorと第1しきい電圧を第2コンパレータ回路210で比較する場合を示したが、これに限られる訳ではない。例えば、誤差電圧Verrorの代わりに、a)出力電圧Vout、あるいはb)分圧抵抗などを介して出力電圧Voutを所定の割合で変換したフィードバック電圧Vfb、あるいはc)フィードバック電圧Vfbと出力の設定電圧Vrefとの差電圧とし、これらと第1しきい電圧を第2コンパレータ回路210で比較しても良い。この場合、第1しきい電圧の値は比較する対象電圧の種類によって異なることは言うまでもない。また、以下の実施の形態においても上記置き換えは可能である。
従って、本実施の形態1によれば、PWMオンパルス終了後の負荷電流の急変によって電圧が降下し、誤差電圧が所定のしきい電圧を超えた場合、同一スイッチング周期内に2回目のPWMオンパルスを発生させることにより、負荷電流が急変した際の電源電圧の変動を抑えるので、負荷に安定な直流電圧を供給することができる。
(実施の形態2)
図6、図7を用いて本発明の実施の形態2を説明する。図6は本発明の実施の形態2の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図、図7は図6に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形を模式的に示した図である。
本実施の形態2の電源装置11が実施の形態1と異なるのは、第2PWMオンパルスの終了を遅延回路232(delay2)の遅延時間で決める点である。このため、本実施の形態2では、図6に示すように、電源制御IC101の第2PWMオンパルス発生回路201において、第2フリップフロップ回路250のリセット信号入力(R)に、第1論理積(AND)回路220が出力したオンパルスを遅延回路232で所定時間だけ遅らせた信号とリセットクロック信号の和信号を入力する。リセットクロック信号との論理和を取るのは、負荷電流の急変(増加)が起きるタイミングがスイッチング周期の後半に起きると、遅延回路232で設定した遅延時間では、リセットタイミングが次のスイッチング周期になる場合があるからである。この場合でも、リセットクロック信号と論理和を取れば、スイッチング周期の終了間際で第2PWMオンパルスを強制的に終了できる。
図7において、第1PWMオンパルスの発生、終了と第2PWMオンパルスの発生までは図2と同様であるが、第2PWMオンパルスが終了するタイミングが異なる。第2制御信号(=信号〔5〕)のオンパルス発生(時刻tc3)から遅延時間delay2だけ経った後の時刻tc5にオンパルスが信号〔11〕に現れ、第1論理和(OR)回路258を介して第2フリップフロップ回路250のリセット信号入力に入り、第2PWMオンパルスが終了する。次のスイッチング周期以降の動作は図2と同じである。
従って、本実施の形態2では、実施の形態1の効果に加えて、電源装置のアプリケーションに合せて遅延回路232の遅延時間を設定できるので、電源設計の自由度が高まる。
(実施の形態3)
図8、図9を用いて本発明の実施の形態3を説明する。図8は本発明の実施の形態3の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図、図9は図8に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形を模式的に示した図である。
本実施の形態3の電源装置12が実施の形態1と異なるのは、誤差電圧Verrorが第1しきい電圧を超えていれば、第1コンパレータ回路130の出力電圧の立ち下がりに同期して、リセットクロック信号のオンパルス期間を除き、いつでも第2PWMオンパルスが発生する点である。このため、本実施の形態3では、図8に示すように、電源制御IC102の第2PWMオンパルス発生回路202において、第2フリップフロップ回路250をセットおよびリセットするための各オンパルス発生回路の構成が実施の形態1とは異なる。
第2フリップフロップ回路250をセットするためのオンパルス発生回路として、実施の形態1で述べた第1論理積(AND)回路220、インバータ回路222、および遅延回路224から成るセット用第1オンパルス発生回路の他に、第1コンパレータ回路130の出力信号を反転した信号(信号〔2〕)と第2コンパレータ回路210の出力信号(信号〔1〕)を各々入力とする第3論理積(AND)回路240をセット用第2オンパルス発生回路として設け、セット用第1オンパルス発生回路の出力信号(信号〔5〕)とセット用第2オンパルス発生回路の出力信号(信号〔3〕)の論理和を第2制御信号とした。
また、第2フリップフロップ回路250をリセットするためのリセット用第2オンパルス発生回路を、信号〔1〕と信号〔2〕を各々入力とする第1否定論理和(NOR)回路254で構成し、その出力信号(信号〔6〕)とリセットクロック信号の論理和をリセット信号(信号〔7〕)とした。
図9において、最初のスイッチング周期における第1PWMオンパルスの発生、終了と第2PWMオンパルスの発生、終了までは図2と同様であるが、次のスイッチング周期での第2PWMオンパルスの発生が異なる。次のスイッチング周期の時刻td10における第1コンパレータ回路130の出力電圧の立ち下がりに同期して信号〔3〕が立ち上がり、第2制御信号にオンパルスが現れる。第2フリップフロップ回路250がセットされ、第2PWMオンパルスが発生する。時刻td11で誤差電圧Verrorがランプ電圧Vrampより小さくなると、第2制御信号のオンパルスは終了する(ローレベル電圧に戻る)。その後、スイッチング周期の終了間際の時刻td12でリセットクロック信号がオンパルスとなり、第2PWMオンパルスは終了する。
従って、本実施の形態3では、実施の形態1の効果に加えて、上記の次のスイッチング周期で発生する第1PWMオンパルスと第2PWMオンパルスの発生タイミングが重なっており、第2PWMオンパルスのパルス幅の方が長いので、図2に比べて次のスイッチング周期のパルス幅を長くできる。このため、実施の形態1よりも大きな電流変化が起きる場合に、電圧降下をより抑えられるので、大電流を扱う電源の制御に好適である。
(実施の形態4)
図10、図11を用いて本発明の実施の形態4を説明する。図10は本発明の実施の形態4の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図、図11は図10に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形を模式的に示した図である。
本実施の形態4の電源装置13が実施の形態3と異なるのは、実施の形態3で述べた次のスイッチング周期で発生する第2PWMオンパルスの終了を制御する手段を追加した点である。このため、本実施の形態4では、図10に示すように、電源制御IC103の第2PWMオンパルス発生回路203において、誤差電圧Verrorと第2しきい電圧を比較する第3コンパレータ回路270、第2コンパレータ回路210の出力信号と第3コンパレータ回路270の出力信号のどちらか一方を選択するためのしきい電圧切り換え信号生成回路280、しきい電圧切り換え信号生成回路280の出力信号(信号〔20〕)の反転信号を受けて第2コンパレータ回路210の出力信号の通過、遮断を切り換える第1スイッチ212、信号〔20〕を受けて第3コンパレータ回路270の出力信号の通過、遮断を切り換える第2スイッチ272、および第2しきい電圧の設定回路292を追加した。
図11において、最初のスイッチング周期における第1PWMオンパルスの発生、終了と第2PWMオンパルスの発生、終了、および次のスイッチング周期での第2PWMオンパルスの発生までは図9と同様であるが、次のスイッチング周期での第2PWMオンパルスの終了が異なる。
次のスイッチング周期の時刻te10でクロック信号が立ち上がると、第1コンパレータ回路130の出力電圧が立ち下がり、第1PWMオンパルスが発生する。また、第1コンパレータ回路130の出力電圧の立ち下がりに同期して信号〔3〕が立ち上がり、第2制御信号にオンパルスが現れる。その結果、第2フリップフロップ回路250がセットされ、第2PWMオンパルスが発生する。この後、誤差電圧Verrorは時刻te11で第2しきい電圧より一度小さくなり、時刻te12で再びこれを超える。このため、信号〔3〕もローレベルに立ち下がった後に再びハイレベルに立ち上がるので、第2制御信号にオンパルスが再度現れるが、第2PWMオンパルスには影響しない。時刻te13にて誤差電圧Verrorがランプ電圧Vrampより小さくなり、第1コンパレータ回路130の出力信号がハイレベルに立ち上がり、第1PWMオンパルスは終了する。
その後、時刻te14にて誤差電圧Verrorが第2しきい電圧より小さくなり、信号〔1〕の電圧がローレベルに立ち下がる。この時、信号〔2〕の電圧がローレベルなので、第1否定論理和(NOR)回路254の出力信号(信号〔6〕)の電圧がハイレベルに立ち上がる。その結果、第2PWMオンパルスが終了する。第1および第2PWMオンパルスはほぼ同時刻に発生し、第2PWMオンパルスの終了が後になるので、実施の形態3と同様にPWMオンパルス幅は伸長される。ただし、PWMオンパルス幅の伸長の長さは第2しきい電圧の設定値によって変えられるので、実施の形態3に比べて電源装置13の扱える負荷電流の範囲が広くなる。
図12は本実施の形態4に用いるしきい電圧切り換え信号生成回路280の構成の一例を示す回路ブロック図である。図13は図12に示したしきい電圧切り換え信号生成回路の動作を説明するタイミング波形図である。
図12に示す通り、しきい電圧切り換え信号生成回路280は、第3フリップフロップ回路282、プログラマブル・カウンタ回路284、プログラム入力回路286、および第3スイッチ288から成る。第3フリップフロップ回路282のセット信号入力(S)、リセット信号入力(R)には、各々第2制御信号、プログラマブル・カウンタ回路284のクリア信号(信号〔19〕)が入力される。また、第3フリップフロップ回路282の出力(Q)信号(信号〔20〕)はインバータ214の入力に入ると共に、スイッチ272,288の制御入力(例えば、スイッチ272,288がMOSトランジスタの場合はそのゲート入力)に入る。プログラマブル・カウンタ回路284は、例えば3ビットのプリセッタブル・ダウンカウンタ回路である。そして、プログラム入力回路286は3ビットのレジスタを内蔵しており、その設定によりプログラマブル・カウンタ回路284のカウンタをクリアするカウント値Nが決まる。第3スイッチ288の入力側にはクロック信号が入り、出力側は信号〔18〕としてプログラマブル・カウンタ回路284のクロック入力に入る。
図13を用いてしきい電圧切り換え動作を説明する。第2制御信号にオンパルスが出現すると、第3フリップフロップ回路282の出力信号(信号〔20〕)の電圧はハイレベルとなる。すると、図10の第1スイッチ212のゲート電圧がローレベル、第2スイッチ272のゲート電圧がハイレベルとなるので、第1スイッチ212はオフ、第2スイッチ272はオンする。その結果、誤差電圧Verrorと第2しきい電圧を比較する第3コンパレータ回路270の出力信号が次段のセット用第1オンパルス発生回路(第1論理積(AND)回路220、インバータ回路222、および遅延回路224より構成される)に伝達される。これと共に第3スイッチ288がオンし、信号〔18〕にクロック信号が現れる。そして、クロック信号のオンパルスの立ち上がり毎にプリセッタブル・ダウンカウンタ回路(284)のカウンタをカウントダウンする。
本実施の形態4の場合はN値=4としたので、カウンタ回路にクロック信号の4回目のオンパルスが入ると同時にクリア信号(信号〔19〕)はオンパルスを発生し、その立ち上がりに同期して第3フリップフロップ回路282の出力信号の電圧がローレベルになる。その結果、第1スイッチ212がオン、第2スイッチ272がオフする。そして、誤差電圧Verrorと第1しきい電圧を比較する第2コンパレータ回路210の出力信号が次段のセット用第1オンパルス発生回路に伝達される。このように、第2PWMオンパルスが発生したスイッチング周期の次のスイッチング周期からNサイクル(本実施の形態の説明ではN=4)に亘って、しきい電圧を第2しきい電圧に切り換えることができる。
本実施の形態4の説明では、第2PWMオンパルス発生回路200において、誤差電圧Verrorと第1しきい電圧を第2コンパレータ回路210で、誤差電圧Verrorと第2しきい電圧を第3コンパレータ回路270で比較する場合を示したが、これに限られる訳ではない。例えば、誤差電圧Verrorの代わりに、a)出力電圧Vout、あるいはb)分圧抵抗などを介して出力電圧Voutを所定の割合で変換したフィードバック電圧Vfb、あるいはc)フィードバック電圧Vfbと出力の設定電圧Vrefとの差電圧とし、これらと第1しきい電圧を第2コンパレータ回路210で比較し、これらと第2しきい電圧を第3コンパレータ回路270で比較しても良い。この場合、第1しきい電圧および第2しきい電圧の値は、比較する対象電圧の種類によって異なることは言うまでもない。また、以下の実施の形態においても上記置き換えは可能である。
(実施の形態5)
図14、図15を用いて本発明の実施の形態5を説明する。図14は本発明の実施の形態5の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図、図15は図14に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形を模式的に示した図である。
本実施の形態5の電源装置14が実施の形態4と異なるのは、電源制御IC104のフィードバック制御モードが異なる点である。実施の形態1から実施の形態4までは、一定電圧を出力するためのフィードバック制御に電圧モード制御を用いた場合を示したが、本実施の形態5ではピーク電流モード制御を用いた場合を説明する。ピーク電流モード制御を用いても、本実施の形態5の電源制御IC104は電圧モード制御の場合と同様の働きと効果が得られる。
図14に示すように、本実施の形態5の電源制御IC104は、誤差アンプ110、出力電圧の設定回路112、補償回路120、第1コンパレータ回路130、和演算器140,160、第1フリップフロップ回路150、ドライバ回路170および第2PWMオンパルス発生回路203から成る。実施の形態4と回路構成上で異なる点は、第1コンパレータ回路130の入力の一方に、ランプ電圧Vrampに代えて電圧Vsenseが入る点である。この電圧Vsenseは、ハイサイドパワーMOSFET50のドレイン電流を数千から数万分の1に減らして検出し、これを抵抗Rcsで電圧に変換したものである。
動作タイミング波形を図15に示したが、ランプ電圧Vrampがセンス電圧Vsenseに置き換わるだけで、あらかじめセンス電圧に一定の電圧が加えられている点と、誤差電圧Verrorと一致するとセンス電圧がゼロ電圧に戻る点を除けば、基本的な動作タイミングは実施の形態4の動作タイミング(図11)とほぼ同じである。
時刻tf0でクロック信号がオンパルスになると、第1フリップフロップ回路150の出力(Q)電圧がハイレベルになり、第1PWMオンパルスが発生する。同時にセンス電圧Vsenseが上昇し始め、時刻tf1にてセンス電圧Vsenseが誤差電圧Verrorと一致すると、第1コンパレータ回路130の出力電圧はハイレベルになる。このため、第1フリップフロップ回路150の出力(Q)信号は再びローレベルに戻り、第1PWMオンパルスが終了する。第1PWMオンパルス終了後、時刻tf2にて負荷電流の急変(増加)が生じると誤差電圧Verrorが増大し、時刻tf3で第1しきい電圧を超えると、第2コンパレータ回路210の出力信号(信号〔1〕)の電圧がハイレベルになる。
そして、その反転遅延信号(信号〔4〕)が所定の遅延(delay)後の時刻tf4でローレベルとなるので、第1論理積(AND)回路220の出力信号(信号〔5〕)はオンパルスとなる。このオンパルスの立ち上がりを受けて第2フリップフロップ回路250の出力電圧はハイレベルになり、第2PWMオンパルスが発生する。第2PWMオンパルスは、和演算器160を介してドライバ回路170に入力される。時刻tf5になるとリセットクロック信号がオンパルスとなり、これが第2フリップフロップ回路250のリセット信号入力(R)へ入るので、第2フリップフロップ回路250の出力信号はローレベルに戻り、第2PWMオンパルスが終了する。
次のスイッチング周期の時刻tf10でクロック信号が立ち上がると、第1コンパレータ回路130の出力電圧が立ち下がり、第1PWMオンパルスが発生する。また、第1コンパレータ回路130の出力電圧の立ち下がりに同期して信号〔3〕が立ち上がり、第2制御信号にオンパルスが現れる。その結果、第2フリップフロップ回路250がセットされ、第2PWMオンパルスが発生する。この後、誤差電圧Verrorは時刻tf11で第2しきい電圧より一度小さくなり、時刻tf12で再びこれを超える。このため、信号〔3〕もローレベルに立ち下がった後に再びハイレベルに立ち上がるので、第2制御信号にオンパルスが再度現れるが、第2PWMオンパルスには影響しない。時刻tf13にて誤差電圧Verrorがセンス電圧Vsenseと一致し、第1コンパレータ回路130の出力信号がハイレベルに立ち上がり第1PWMオンパルスは終了する。
その後、時刻tf14にて誤差電圧Verrorが第2しきい電圧より小さくなり、信号〔1〕の電圧がローレベルに立ち下がる。この時、信号〔2〕の電圧がローレベルなので、第1否定論理和(NOR)回路254の出力信号(信号〔6〕)の電圧がハイレベルに立ち上がる。その結果、第2PWMオンパルスが終了する。第1および第2PWMオンパルスはほぼ同時刻に発生し、第2PWMオンパルスの終了が後になるので、実施の形態4と同様にPWMオンパルス幅は伸長される。ただし、PWMオンパルス幅の伸長の長さは第2しきい電圧の設定値によって変えられるので、実施の形態4と同様に電源装置14の扱える負荷電流の範囲が広くなる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、図1、図6、図8、図10、および図14において、ドライバ回路170が電源制御IC100,101,102,103,104のチップ内に形成された場合を示したが、ドライバ回路170を電源制御IC100,101,102,103,104とは別チップのドライバICとしても良い。
また、実装の形態1から実施の形態5において、電源制御IC100,101,102,103,104、ハイサイドパワーMOSFET50、およびローサイドパワーMOSFET60の各チップが1つのパッケージに集積されたものとして説明したが、各チップを別パッケージに収めた場合でも本発明の有効性は変わることはない。また上記において更に、電源制御ICとドライバICが別チップで、別パッケージに収められても良い。
また、図14において第2PWMオンパルス発生回路が、図10(実施の形態4)と同じ第2PWMオンパルス発生回路203の場合を示したが、この第2PWMオンパルス発生回路は図1(実施の形態1)の同200、あるいは図6(実施の形態2)の同201、図8(実施の形態3)の同202にすることも勿論できる。その場合も、本発明の有効性が変わらないことは言うまでもない。
また、本実施の形態では、電源制御ICのフィードバック制御モードとして、電圧モード制御(実施の形態1から実施の形態4)とピーク電流モード制御(実施の形態5)の場合について説明したが、他のフィードバック制御モード、例えば平均電流モード制御でも本発明の有効性が変わらないことは言うまでもない。
本発明の半導体装置は、電源制御回路が半導体装置を含むスイッチング電源装置に適用して有効であり、さらに半導体装置の製造業に広く適用することができる。
本発明の実施の形態1の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図である。 図1に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形図(中電流の場合)である。 図1に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形図(大電流の場合)である。 従来の半導体装置を用いた電源装置の負荷電流変動時のシミュレーション波形である。 本発明の半導体装置を用いた電源装置の負荷電流変動時のシミュレーション波形である。 本発明の実施の形態2の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図である。 図6に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図である。 図8に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図である。 図10に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形図である。 図10に示した半導体装置に用いるしきい電圧切り換え信号生成回路の構成の一例を示す回路ブロック図である。 図12に示したしきい電圧切り換え信号生成回路の動作を説明するタイミング波形図である。 本発明の実施の形態5の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図である。 図14に示した半導体装置内部の動作を説明するタイミング波形図である。 従来の半導体装置およびそれを用いた電源装置の回路ブロック図(a)と簡単な動作を説明するタイミング波形図(b)である。 図16に示した半導体装置に用いるフリップフロップ回路の内部回路図である。 本発明の実施の形態1の半導体装置とパワーMOSFETを1つのパッケージに実装したマルチチップモジュールを、表面の封止体を透過して示す平面図である。
符号の説明
10,11,12,13,14,20…電源装置、50…ハイサイドパワーMOSFET、55,65,155…ワイヤ、60…ローサイドパワーMOSFET、70…チョークコイル、80…出力コンデンサ、90…負荷回路、
100,101,102,103,104,105…電源制御IC、106…ドライバIC、110…誤差アンプ、112…出力電圧の設定回路、120…補償回路、130…第1コンパレータ回路、140,160…和演算器、150…第1フリップフロップ回路、170…ドライバ回路、172…論理回路、174,176…ゲート駆動回路、
200,201,202,203…第2PWMオンパルス発生回路、210…第2コンパレータ回路、212…第1スイッチ、214…インバータ、220…第1論理積(AND)回路、224,232,266…遅延回路、222,262,264…インバータ回路、240…第3論理積(AND)回路、250…第2フリップフロップ回路、254…第1否定論理和(NOR)回路、257,259…否定論理和(NOR)回路、258…第1論理和(OR)回路、260…第2論理積(AND)回路、270…第3コンパレータ回路、272…第2スイッチ、280…しきい電圧切り換え信号生成回路、282…第3フリップフロップ回路、284…プログラマブル・カウンタ回路、286…プログラム入力回路、288…第3スイッチ、290…第1しきい電圧の設定回路、292…第2しきい電圧の設定回路、300…通信インターフェース、302…通信線、
500…入力側板状リード部、600…出力側板状リード部、700…接地側板状リード部、800…電源制御IC側板状リード部、900…マルチチップモジュール、901…外部接続端子、1740,1742,1760,1762…配線。

Claims (17)

  1. 直流電源に直列に接続された半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して外部の負荷へ所定の定電圧を供給するスイッチング電源装置に含まれ、前記半導体スイッチング素子のオン、オフを制御する半導体回路からなり、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧または前記出力電圧を所定の比率で分圧した分電圧をフィードバック電圧とし、
    前記フィードバック電圧と設定電圧とを比較してパルス幅変調信号を発生する半導体装置であって、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記出力電圧または前記分電圧と前記設定電圧との差電圧、あるいは前記差電圧を増幅した誤差電圧が第1しきい電圧を超えたスイッチング周期においては、前記半導体スイッチング素子をオン状態にするパルス幅変調信号のPWMオンパルスを2回発生させることを特徴とする半導体装置。
  2. 直流電源に直列に接続された半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して外部の負荷へ所定の定電圧を供給するスイッチング電源装置に含まれ、前記半導体スイッチング素子のオン、オフを制御する半導体回路からなり、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧または前記出力電圧を所定の比率で分圧した分電圧をフィードバック電圧とし、
    前記フィードバック電圧と設定電圧とを比較してパルス幅変調信号を発生する半導体装置であって、
    前記半導体スイッチング素子をオン状態にするパルス幅変調信号の第1PWMオンパルスが終了した後に、前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記出力電圧または前記分電圧と前記設定電圧との差電圧、あるいは前記差電圧を増幅した誤差電圧が第1しきい電圧を超えた場合に同一スイッチング周期内に2回目の第2PWMオンパルスを発生する発生回路を有し、
    前記第1PWMオンパルスの発生期間に加え、前記第2PWMオンパルスの発生期間においても、前記半導体スイッチング素子をオン状態にすることを特徴とする半導体装置。
  3. 直流電源に直列に接続された半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して外部の負荷へ所定の定電圧を供給するスイッチング電源装置に含まれ、前記半導体スイッチング素子のオン、オフを制御する半導体回路からなり、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧または前記出力電圧を所定の比率で分圧した分電圧をフィードバック電圧とし、
    前記フィードバック電圧と設定電圧との差電圧を増幅した誤差電圧と、スイッチング周期に同期して時間変化を繰り返す比較対象電圧とを比較する第1コンパレータ回路を有し、
    少なくとも前記第1コンパレータ回路の出力信号によりパルス幅変調信号の第1PWMオンパルスの発生期間が決まり、
    前記第1PWMオンパルスの発生期間に、前記半導体スイッチング素子をオン状態にする半導体装置であって、
    前記第1PWMオンパルスが終了した後に、前記誤差電圧が第1しきい電圧を超えた場合に、同一スイッチング周期内に2回目の第2PWMオンパルスを発生する発生回路を有し、
    前記第1PWMオンパルスの発生期間に加え、前記第2PWMオンパルスの発生期間においても、前記半導体スイッチング素子をオン状態にすることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記比較対象電圧が一定の傾きで増加または減少するランプ電圧であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記比較対象電圧が前記半導体スイッチング素子のオン時の電流を所定の比率で分流して検出し、これを電圧に変換したセンス電圧であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項2または3記載の半導体装置において、
    前記発生回路がフリップフロップ回路を有し、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第1しきい電圧より大きくなると、前記フリップフロップ回路に入力されるセット信号がオンパルスになり、前記フリップフロップ回路の出力から前記第2PWMオンパルスを発生し、
    その後、前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第1しきい電圧より小さくなるか、あるいは前記第2PWMオンパルスを強制的に終了するリセットクロック信号がオンパルスとなると、前記フリップフロップ回路に入力されるリセット信号がオンパルスになり、前記第2PWMオンパルスの発生を終了することを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記発生回路が、
    前記誤差電圧と前記第1しきい電圧とを比較する第2コンパレータ回路と、
    前記第2コンパレータ回路の出力信号とその反転遅延信号との積演算を行う第1論理積回路と、
    前記第2コンパレータ回路の出力信号の反転信号とその反転遅延信号との積演算を行う第2論理積回路と、
    前記第1論理積回路の出力信号をセット信号とし、前記第1論理積回路の出力信号と前記第2PWMオンパルスを強制的にオフするリセットクロック信号との和をリセット信号とするフリップフロップ回路とからなることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項2または3記載の半導体装置において、
    前記発生回路がフリップフロップ回路を有し、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第1しきい電圧より大きくなると、前記フリップフロップ回路に入力されるセット信号がオンパルスになり、前記フリップフロップ回路の出力から前記第2PWMオンパルスを発生し、
    前記セット信号を遅延させた第1遅延信号がオンパルスとなるか、あるいは前記第2PWMオンパルスを強制的に終了するリセットクロック信号がオンパルスになると、前記フリップフロップ回路に入力されるリセット信号がオンパルスになり、前記第2PWMオンパルスを終了することを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項3記載の半導体装置において、
    前記発生回路がフリップフロップ回路を有し、
    前記誤差電圧が前記第1しきい電圧より大きくなった時、あるいは前記第1しきい電圧より大きい誤差電圧が継続され、かつ前記第1PWMオンパルスが開始されると、前記フリップフロップ回路に入力されるセット信号がオンパルスになり、前記フリップフロップ回路の出力から前記第2PWMオンパルスを発生し、
    前記第1PWMオンパルスが終了した後に、前記誤差電圧が前記第1しきい電圧より小さくなるか、あるいは前記第2PWMオンパルスを強制的に終了するリセットクロック信号がオンパルスとなると、前記フリップフロップ回路に入力されるリセット信号がオンパルスになり、前記第2PWMオンパルスを終了することを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1または2または3記載の半導体装置において、
    前記第1しきい電圧を設定するレジスタに信号を伝送する通信インターフェースを有することを特徴とする半導体装置。
  11. 直流電源に直列に接続された半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して外部の負荷へ所定の定電圧を供給するスイッチング電源装置に含まれ、前記半導体スイッチング素子のオン、オフを制御する半導体回路からなり、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧または前記出力電圧を所定の比率で分圧した分電圧をフィードバック電圧とし、
    前記フィードバック電圧と設定電圧とを比較してパルス幅変調信号を発生する半導体装置であって、
    少なくとも前記フィードバック電圧と前記設定電圧との差電圧を増幅した誤差電圧により、毎スイッチング周期ごとに前記半導体スイッチング素子をオン状態にするパルス幅変調信号の第1PWMオンパルスの発生期間が決まり、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記フィードバック電圧と前記設定電圧との前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が第1しきい電圧より大きくなると、前記半導体スイッチング素子をオン状態にする第2PWMオンパルスを発生し、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第1しきい電圧より小さくなると、前記第2PWMオンパルスを終了し、
    前記第1PWMオンパルスの発生期間に加え、前記第2PWMオンパルスの発生期間においても、前記半導体スイッチング素子をオン状態にすることを特徴とする半導体装置。
  12. 直流電源に直列に接続された半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して外部の負荷へ所定の定電圧を供給するスイッチング電源装置に含まれ、前記半導体スイッチング素子のオン、オフを制御する半導体回路からなり、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧または前記出力電圧を所定の比率で分圧した分電圧をフィードバック電圧とし、
    前記フィードバック電圧と設定電圧とを比較してパルス幅変調信号を発生する半導体装置であって、
    前記半導体スイッチング素子をオン状態にするパルス幅変調信号の第1PWMオンパルスが終了した後に、前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記出力電圧または前記分電圧と前記設定電圧との差電圧、あるいは前記差電圧を増幅した誤差電圧が第1しきい電圧を超えた場合に、同一スイッチング周期内に2回目の第2PWMオンパルスを発生し、
    前記第2PWMオンパルスが発生したスイッチング周期以降の所定回数のスイッチング周期において、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第1しきい電圧よりも大きな第2しきい電圧を超えた場合に、同一スイッチング周期において前記第2PWMオンパルスを発生し、前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第2しきい電圧より小さくなった場合に、前記第2PWMオンパルスを終了する発生回路を有し、
    前記第1PWMオンパルスの発生期間に加え、前記第2PWMオンパルスの発生期間においても、前記半導体スイッチング素子をオン状態にすることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項12記載の半導体装置において、
    前記発生回路がフリップフロップ回路を有し、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第1しきい電圧より大きくなると、前記フリップフロップ回路に入力されるセット信号がオンパルスになり、前記フリップフロップ回路の出力から前記第2PWMオンパルスを発生し、
    前記第2PWMオンパルスが発生したスイッチング周期以降の所定回数のスイッチング周期において、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第2しきい電圧より大きくなると、前記フリップフロップ回路に入力されるセット信号がオンパルスになって前記第2PWMオンパルスを発生し、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第2しきい電圧より小さくなるか、あるいは前記第2PWMオンパルスを強制的に終了するリセットクロック信号がオンパルスとなると、前記フリップフロップ回路に入力されるリセット信号がオンパルスになり、前記第2PWMオンパルスの発生を終了することを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項12記載の半導体装置において、
    前記発生回路が、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧と前記第1しきい電圧とを比較して信号を出力する第2コンパレータ回路と、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧と前記第2しきい電圧とを比較して信号を出力する第3コンパレータ回路と、
    前記第2PWMオンパルスが発生したスイッチング周期以降の所定回数のスイッチング周期で、前記第2コンパレータ回路の出力信号に代わって前記第3コンパレータ回路の出力信号を選択するしきい電圧切り換え信号生成回路とを有し、
    前記第3コンパレータ回路の出力信号を基に2回目のPWMオンパルスの発生と終了を制御することを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項12記載の半導体装置において、
    前記第1しきい電圧および前記第2しきい電圧を設定するレジスタに信号を伝送する通信インターフェースを有することを特徴とする半導体装置。
  16. 直流電源に直列に接続された半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して外部の負荷へ所定の定電圧を供給するスイッチング電源装置に含まれ、前記半導体スイッチング素子のオン、オフを制御する半導体回路からなり、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧または前記出力電圧を所定の比率で分圧した分電圧をフィードバック電圧とし、
    前記フィードバック電圧と設定電圧とを比較してパルス幅変調信号を発生する半導体装置であって、
    少なくとも前記フィードバック電圧と前記設定電圧との差電圧を増幅した誤差電圧により、毎スイッチング周期ごとに前記半導体スイッチング素子をオン状態にするパルス幅変調信号の第1PWMオンパルスの発生期間が決まり、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記フィードバック電圧と前記設定電圧との前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が第1しきい電圧より大きくなると、前記半導体スイッチング素子をオン状態にする第2PWMオンパルスを発生し、
    前記第2PWMオンパルスが発生したスイッチング周期以降の所定回数のスイッチング周期において、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第1しきい電圧よりも大きな第2しきい電圧より大きくなると、前記第2PWMオンパルスを発生し、
    前記出力電圧または前記分電圧、あるいは前記差電圧、あるいは前記誤差電圧が前記第2しきい電圧より小さくなると、前記第2PWMオンパルスを終了し、
    前記第1PWMオンパルスの発生期間に加え、前記第2PWMオンパルスの発生期間においても、前記半導体スイッチング素子をオン状態にすることを特徴とする半導体装置。
  17. 半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動して直流電源を開閉し、所定の定電圧を外部の負荷へ供給するスイッチング電源装置であって、
    前記半導体スイッチング素子をオン、オフ駆動する信号を発生する電源制御回路が請求項1、2、3、11、12、16のいずれか一項記載の半導体装置を含むことを特徴とする電源装置。
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