JP4915588B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1ns以下の超短パルス波を用いたUWB通信方式における受信装置に関するものである。
近年、各種センサの検出情報やスイッチの操作情報などを無線通信で伝送するために、ウルトラワイドバンド(Ultra Wide Band;以下、「UWB」と略称する)通信方式を採用することが提案されている。UWB通信方式は、使用する周波数がGHz帯(3.1〜10.6GHz)であり、帯域幅が通信する中心周波数の25%以上または500MHz以上となることが規定されている。
UWB通信方式では、1ns以下の超短パルス波を利用するのが一般的である。したがって、無線通信に際しては無線信号を放射する時間がきわめて短くなり、連続的に搬送波を放射する従来の通信方式に比較すると、消費電力を大幅に低減することができるという利点を有している。しかも、超短パルスを利用してデータを伝送しており、データ伝送時の占有時間が微小であるから、超短パルスの送信と同期するように受信を行うことによって、マルチパスの影響を受けにくくなり、また他の無線通信システムから発生する干渉も受けにくくなる。
UWB通信方式を用いた無線通信における変調方式は種々提案されており、たとえば、PPM(Pulse Position Modulation)、OOK(On Off Keying),PAM(Pulse Amplitude Modulation)などが採用されており、ガウシアンパルスを用いるUWB−IR(Ultra Wide Band−Impulse Radio)などが知られている。
ここで、OOKは、ASK(Amplitude Shift Keying)と同様に、パルスの有無によりデータの値を表している。したがって、OOKを用いると、データの値に位相情報を用いないノンコヒーレントでの通信が可能になる。
データ通信を行うには、送信装置から送信されたデータの基準位置を受信装置において検出しなければならない。つまり、送信装置と受信装置との間でデータの同期をとることが必要である。そのため、データを表すパルス列の前に送信装置から同期信号パターンを送信する期間を設け、受信装置で同期信号パターンを受信することにより、送信装置と受信装置とを同期させる技術が考えられている(たとえば、特許文献1参照)。
一方、UWB−IRを用いた構成例として、送信装置でBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調を行い、受信装置においてQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調を行う構成が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の技術では、図6に示すように、受信装置において、アンテナ6で受信した受信信号をローノイズアンプ7′で増幅した後に、受信信号の搬送波にほぼ一致する周波数(特許文献2には約4GHzと記載されている)かつ位相がπ/2異なる2種類のクロック信号をクロック発生器10とπ/2位相シフタ11aとを用いて生成し、受信信号が入力される2個のミキサ11b、11cにそれぞれ位相の異なるクロック信号を入力することによって、同相成分のI信号と直交成分のQ信号とを各ミキサ11b、11cから取り出している。ミキサ11b、11cの出力からはフィルタ2a,2bによって受信信号の搬送波が除去され、フィルタ2a,2bの出力として各位相ごとのガウシアンモノパルスが抽出される。
特開2006−94169号公報 特開2007−71819号公報
ところで、無線通信に用いる受信装置では、情報を伝送している目的の無線信号を他の無線信号(つまり、干渉波)と区別するために、目的の無線信号を抽出するフィルタを設けている。特許文献1に記載されたUWB通信方式での通信を行う受信装置においても、データの伝送に用いている目的の無線信号を抽出するためにパルス復調部にフィルタを設けている。
しかしながら、UWB通信方式では受信装置で受信する周波数の中心周波数がGHz帯(たとえば、4GHz)であり、しかもフィルタに要求される通過帯域の帯域幅が非常に広いものであるから、このようなフィルタの実現には困難を伴う。中心周波数が2GHz程度以下であれば、移動体電話機や無線LANにおいて採用されている高周波回路技術を転用することにより、能動素子を用いたアクティブ形のフィルタを構成することは比較的容易であるが、4GHz程度ではアクティブ形のフィルタを構成することは困難である。
したがって、種々の干渉波の影響を除去しようとすれば、各干渉波に応じて複数種類の特性のフィルタを用意しておき、使用環境に存在する干渉波に適合するフィルタを選択する構成を採用することになり、コスト増につながる上に大型化するという問題が生じる。
また、特許文献2に記載の構成は、UWB−IRであって位相情報をデータの伝送に用いているから、送信装置においてデータを伝送するための搬送波が必要であり、送信装置の構成が複雑になりコスト増につながるという問題がある。
一方、受信装置では、データを伝送する搬送波と等しい周波数のクロック信号によりガウシアンモノパルスを抽出するから、フィルタ2a,2bは搬送波の周波数(もしくはクロック信号の周波数)を除去するローパスフィルタでよく、フィルタ2a,2bの設計は容易である。しかしながら、受信装置では、2個のミキサ11b,11cを必要とし、しかも各ミキサ11b,11cには位相の異なるクロック信号を入力しなければならないから、受信装置の構成が複雑になりコスト増につながるという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ウルトラワイドバンド通信方式で用いる超短パルス波を選択分離するフィルタを現状技術の転用で設計できるようにし、しかも位相を利用せずにデータを伝送することにより送信装置とともに簡単な回路構成で実現することを可能にした受信装置を提供することにある。
請求項1の発明は、一定時間の送信間隔で生成される送信窓を用いて送信装置から送信される1ns以下の超短パルス波を用いデータを含まない同期用パルス列とデータを含むデータパルス列とを有するフレームを送信装置から送信してノンコヒーレントでデータを伝送するウルトラワイドバンド通信方式に用いる受信装置であって、受信信号の周波数変換を行い受信信号よりも低い周波数の中間信号を出力する伸長器と、中間信号のうち目的とする超短パルス波に相当する中間信号を選択して通過させるフィルタと、フィルタを通過した中間信号から目的とするパルスを検波する検波器と、目的とするパルスの識別および位置識別を行い信号パルスを出力するパルス検出器と、パルス検出器から出力された信号パルスによりデータのビット値を取り出すビット判定部とを備え、伸長器は、受信信号とは異なる一定周波数の局発信号を出力する発振器と、受信信号と局発信号とを乗算するミキサとを有し、中間信号が目的とする超短パルス波と同じ帯域幅を持ちかつフィルタの通過帯域の上限が目的とする超短パルス波の下限の周波数よりも低くなるように周波数変換を行い、かつ、受信信号の周波数変換を行う期間である受信期間のタイミングと受信期間の時間幅とがパルス検出器から出力される期間制御信号により調節可能であって、パルス検出器は、同期用パルス列が発生している期間では、検波器から出力されたパルスから同期用パルス列の受信タイミングを検出するサーチモードで動作し、サーチモードでは受信期間を設ける時間間隔を毎回変化させ、同期用パルス列に含まれる超短パルス波がいずれかの受信期間に検出されると、受信期間の時間間隔を送信窓が生成される時間間隔と一致する時間間隔に切り換えることを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記パルス検出器は、前記サーチモードで検出した同期用パルス列の受信タイミングに基づいてデータパルス列から信号パルスを抽出するデータモードを有し、前記伸長器は、少なくともパルス検出器がデータモードで動作する期間では、データパルス列の受信タイミングに同期する受信期間ごとに前記伸長器を間欠的に動作させることを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記発振器は、出力する局発信号の局発周波数が前記パルス検出器からの周波数制御信号により調節可能であることを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記フィルタは、通過帯域が前記パルス検出器からの帯域制御信号により調節可能であることを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記伸長器は、中間信号を増幅する第1の増幅器を備え、第1の増幅器の増幅率は前記パルス検出器からの第1の増幅率制御信号により調節可能であることを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明において、前記伸長器は、前記発振器から出力する局発信号を増幅する第2の増幅器を備え、第2の増幅器の増幅率は前記パルス検出器からの第2の増幅率制御信号により調節可能であることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明において、前記送信装置が規定の複数回ずつ連続して同じビット値を表す超短パルス波を送信する場合に対応する受信装置であって、前記検波器と前記パルス検出器との間に前記複数回の期間において中間信号を積算する積分器を備え、パルス検出器は、積分器によりビット値毎に積分された中間信号を用いて信号パルスを出力することを特徴とする。
請求項1の発明の構成によれば、ノンコヒーレントでデータを伝送するから、目的とする超短パルス波は発振器から出力する局発信号の位相とは無関係であり、発振器とミキサとを2個ずつ設けて位相を検出する構成を採用する必要がなく、送信装置とともに簡単な回路構成で実現することができる。
また、伸長器を用いて受信信号の周波数よりも低い周波数の中間信号への周波数変換を行っており、しかも、中間信号が目的とする超短パルス波と同じ帯域幅を持ちかつフィルタの通過帯域の上限が目的とする超短パルス波の下限の周波数よりも低くなるように周波数変換を行うから、たとえば、受信信号の中心周波数が4GHz程度であるとすれば、中間信号を2GHz以下に変換することによって、移動体電話機や無線LANに採用されている高周波回路技術を用いてフィルタを設計することが可能になり、能動素子を用いたアクティブ形のフィルタであっても容易に実現することができる。すなわち、フィルタの集積回路化も容易であって、フィルタの通過帯域の調整も高精度かつ容易に行うことが可能になる上に、低コスト化や小型化にもつながる。
フィルタの通過帯域の調整を高精度かつ容易に行うことが可能になることによって、目的の超短パルス波とは異なる周波数成分である干渉波や不要波を、フィルタの周波数特性の調整によって分離することが可能になり、干渉波や不要波の影響を受けにくい受信装置を構成することが可能になる。
さらに、フィルタの通過帯域の上限を目的とする超短パルス波の下限の周波数よりも低くしているから、発振器から出力される局発信号の周波数は受信信号の周波数に対して十分に大きい周波数差を持つことになり、受信信号と局発信号との位相関係とは無関係な中間信号を得ることができる。言い換えると、受信する超短パルス波の中心周波数と発振器から出力される局発信号の周波数との周波数差が小さいと、両者の位相関係によっては中間信号としての出力が得られにくい場合や、発振器から出力される局発信号を自己混合することで受信信号がなくても信号を検出してしまう場合があるが、周波数差を十分に大きくとっているから、位相関係にかかわりなく中間信号を取り出し、自己混合することがなく、結果的に超短パルス波に対応した信号パルスを正確に取り出すことができる。
加えて、サーチモードにおいて受信期間を設ける時間間隔を毎回変化させ、いずれかの受信期間において、同期用パルス列に含まれる超短パルス波が検出されると、受信期間の時間間隔を送信窓が生成される時間間隔と一致させるから、送信装置と受信装置とを同期させることができる。
請求項2の発明の構成によれば、同期用パルス列を用いて超短パルス波を受信するタイミングを決め、決めたタイミングで伸長器を間欠的に動作させるように受信期間を設定するから、送信装置から超短パルス波が送信されている期間のみを受信期間として伸長器による周波数変換を行うことにより、目的となる超短パルス波が送信されている期間以外に生じている干渉波や不要波を時間によって分離することができる。また、送信装置から送信するフレームに同期用パルス列とデータパルス列とを設けてあり、パルス検出器ではサーチモードとデータモードとを設けているから、サーチモードにおいて同期用パルス列により送信装置から超短パルス波が送信されるタイミングを検出し、その後のデータモードにおいて、データパルス列に対する受信期間を制御することができる。さらに、伸長器を間欠的に動作させているが、フィルタや検波器をアクティブ型の構成とする場合には、フィルタや検波器を伸長器の動作と同期させて間欠的に動作させれば、干渉波や不要波の分離性能が一層高くなる。
請求項3の発明の構成によれば、伸長器に設けた発振器から出力する局発信号の周波数をパルス検出器が制御するから、たとえば、干渉波や不要波を周波数変換した中間信号の周波数がフィルタの通過帯域から除外されるように局発信号の周波数を調整することにより、干渉波や不要波の影響を低減することができる。あるいはまた、パルス検出器において目的の超短パルス波に対応する中間信号の信号レベルが大きくなるように局発信号の周波数を調整することも可能である。
請求項4の発明の構成によれば、フィルタの通過帯域をパルス検出器が制御するから、たとえば、干渉波や不要波に対応する中間信号の周波数がフィルタの通過帯域から除外されるようにフィルタの通過帯域を調整することにより、干渉波や不要波の影響を低減することができる。あるいはまた、パルス検出器において目的の超短パルス波に対応する中間信号の信号レベルが大きくなるようにフィルタの通過帯域を調整することも可能である。
請求項5の発明の構成によれば、パルス伸長器から出力される中間信号の増幅率を調節可能としているから、飽和が生じたりSNRが低下したりしないように中間信号の信号レベルを適正化し、信号パルスを精度よく抽出することを可能にする。言い換えると、目的とする超短パルス波と干渉波や不要波との信号レベルにレベル差がある場合に、増幅率を適正化することでレベル差を利用した両者の分離が容易になる。
請求項6の発明の構成によれば、ミキサに入力される局発信号の信号レベルを調節可能としているから、中間信号の信号レベルが調節可能であって、飽和が生じたりSNRが低下したりしないように中間信号の信号レベルを適正化し、信号パルスを精度よく抽出することを可能にする。言い換えると、目的とする超短パルス波と干渉波や不要波との信号レベルにレベル差がある場合に、局発信号の信号レベルを適正化することでレベル差を利用した両者の分離が容易になる。
請求項7の発明の構成によれば、あらかじめ送信装置から同じビット値を複数回ずつ送信するようにし、受信装置では積分器を用いて同じビット値の信号を積算するから、目的とする超短パルス波と干渉波や不要波との信号レベルにレベル差がある場合に、積算によってレベル差をより大きくすることができ、目的とする超短パルス波と干渉波や不要波との分離が容易になる。
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、送信装置Txから送信された無線信号を受信することにより得られた受信信号の周波数変換(ダウンコンバート)を行って中間信号を出力する伸長器1と、伸長器1から出力される中間信号に対して定められた周波数範囲を通過帯域とするフィルタ2と、フィルタ2を通過した中間信号からパルスを検波する検波器9と、パルスの識別および位置識別(後述する)を行い信号パルスを生成するパルス検出器3とからなるパルス抽出部5を備える。伸長器1は、受信信号の周波数f1(周波数f1は受信信号の中心周波数を表す)に対して十分に大きい(後述する)周波数差を有した周波数f2の局発信号を出力する発振器1aと、受信信号と局発信号とを混合するミキサ1bとを備える。ミキサ1bは、受信信号と局発信号とを乗算した中間信号を出力する。
パルス抽出部5の前段には、送信装置Txからの無線信号を受信するアンテナ6と、アンテナ6から出力された受信信号を増幅するローノイズアンプ(図示せず)などを備えるフロントエンド7とが設けられる。また、パルス抽出部5の後段には、パルス検出器3から出力される信号パルスにより送信装置から送信された無線信号のビット値を抽出するビット判定部4が設けられる。ビット判定部4の出力は、送信装置から受信したデータとして利用される。
上述のように、パルス抽出部5では、フロントエンド7から出力された受信信号をパルス検出器3に入力する前に、受信信号を伸長器1とフィルタ2と検波器9とに通している。伸長器1に設けた発振器1aは、受信信号の周波数f1に対して数百MHz以上(たとえば1GHz以上)の周波数差を有する局発信号を出力する。すなわち、中間信号が目的とする超短パルス波と同じ帯域幅を持ちかつフィルタ2の通過帯域の上限が目的とする超短パルス波の下限の周波数よりも低くなるように発振器1aから出力する局発信号の周波数f2が設定される。
いま、受信信号の周波数f1に対して発振器1bから出力される局発信号の周波数f2を低い周波数に設定しているものとする(f1>f2)。局発信号の周波数f2を受信信号の周波数f1よりも低く設定しておくことにより、受信信号の周波数f1よりも高く設定する場合に比較して発振器1aの設計が容易になる。データの伝送をノンコヒーレントで行う場合は受信信号と局発信号との位相差は無関係であるから、周波数にのみ着目することで以下の関係が得られる。
a(t)=A・sin(ω1・t)
b(t)=B・sin(ω2・t)
ただし、a(t)は受信信号、b(t)は局発信号、A,Bはそれぞれ受信信号と局発信号との振幅、ω1=2π・f1、ω2=2π・f2である。受信信号と発振器1aから出力される局発信号とを混合するミキサ1bは乗算器として機能するから、ミキサ1bの出力は、上2式を乗算した次式の関係になる。
a(t)・b(t)=A・B・sin(ω1・t)・sin(ω2・t)
=(AB/2){cos(ω1−ω2)t−cos(ω1+ω2)t}
すなわち、ミキサ1bの出力には、(f1+f2)と(f1−f2)との周波数成分が含まれる。両周波数成分のうち低周波側である(f1−f2)を取り出すことにより、受信信号は周波数f1から周波数f2だけ低い周波数への周波数変換がなされたことになる。つまり、ミキサ1bの出力をフィルタ2に通し、周波数成分(f1+f2)が通過しないようにフィルタ2の通過帯域特性を設定しておくことで、受信信号のダウンコンバートがなされる。
伸長器1を構成する発振器1aから出力する局発信号の信号レベルとミキサ1bから出力される中間信号の信号レベルとの少なくとも一方は段階的または連続的に可変になっている。具体的には、発振器1aから出力する局発信号を増幅する増幅器(第2の増幅器;図示せず)と、ミキサ1bから出力される中間信号を増幅する増幅器(第1の増幅器;図示せず)との少なくとも一方が設けられ、各増幅器の増幅率はパルス検出器3が出力する増幅率制御信号により個別に調節可能になっている。
上式から明らかなように、ミキサ1bに入力される局発信号の振幅Bを変化させることにより、ミキサ1bから出力される中間信号の信号レベルを変化させることができる。フィルタ2に入力する中間信号の信号レベルを調節可能にしていることにより、パルス抽出部5のダイナミックレンジの範囲内でSNRを高めたり、飽和を防止したりすることが可能になる。その結果、目的とする超短パルス波と干渉波や不要波との信号レベルにレベル差がある場合に、増幅率を適正化することでレベル差を利用して両者を容易に分離できるようになる。たとえば、信号レベルに適宜の閾値を設定することにより、超短パルス波と干渉波や不要波とを分離することができる。
上述のようにダウンコンバートを行うことで、図2(a)に示すように、フィルタ2の通過帯域特性を受信信号の周波数f1よりも引き下げることができる(受信信号の周波数f1と局発信号の周波数f2との周波数差の周波数(f1−f2)に引き下げることができる)。その結果、フィルタ2として受信信号の周波数f1(f1は単一の周波数ではなくフィルタ2の通過帯域に相当する帯域幅を有している)に比較して低い周波数のものを用いることができ、伸長器1を用いない場合よりもフィルタ2の通過帯域を大幅に引き下げることができる。たとえば、受信信号の中心周波数f1を4GHzとし、局発信号の周波数f2を2.6GHzとすれば、フィルタ2の通過帯域の中心周波数を1.4GHzとすることができる。
伸長器1に用いる発振器1aから出力する局発信号は正弦波でなくてもよい。正弦波以外の局発信号を用いると、ミキサ1bの出力には受信信号と局発信号の高調波成分との周波数差の中間信号も得られる。いま、発振器1aから出力される局発信号の基本周波数をf3とすると、受信信号の周波数f1と局発信号の周波数f3とに対して、図2(b)のように、(f1−f3)と(f1+f3)とのほか、(f1−2f3)、(f1−3f3)、(f1−4f3)、(f1+2f3)、(f1+3f3)などの中間信号が伸長器1から出力される。
このような中間信号から所望周波数の中間信号をフィルタ2で選択することにより、正弦波の局発信号を用いる場合と同様に受信信号をダウンコンバートした中間信号を抽出することができる。ここに、フィルタ2として通過帯域の中心周波数が(f1−f2)であるものを用い、伸長器1から出力される中間信号のうち周波数が(f1−2f3)である中間信号をフィルタ2により抽出するとすれば、f3=f2/2であるから、正弦波の局発信号を用いる場合よりも発振器1aの出力周波数を引き下げることができる。つまり、発振器1aの設計や作製が容易になる。
現状の技術水準では、2GHz以下であれば、移動体電話機や無線LANなどに用いられている高周波回路技術および電子デバイスを用いてフィルタ2を構成することができるから、中心周波数が4GHz以上であるフィルタ2を構成する場合よりも設計が容易になる。フィルタ2は、全体としては500MHz以上の広帯域のバンドパスフィルタと、特定の周波数帯を減衰させるノッチフィルタ(バンドエリミネートフィルタ)との組合せになる。したがって、共振回路に能動素子を組み合わせて構成される。
共振回路には、マイクロストリップ線路とセラミックフィルタとを用いる。中心周波数が4GHz以上の中心周波数のフィルタを構成する場合には能動素子に個別素子を用いる必要があるが、本実施形態では、フィルタ2の通過帯域が2GHz以下であるから、能動素子として演算増幅器のような集積回路を用いることが可能になり、フィルタ2の集積回路化が可能になる。
フィルタ2は、バンドバスフィルタとしての中心周波数および帯域幅とノッチフィルタとしての中心周波数および帯域幅とをパルス検出器3から与えられる帯域制御信号により調節可能とされている。すなわち、フィルタ2の通過帯域は帯域制御信号により調節可能になっている。この調節には、複数の特定の共振回路を設け、帯域制御信号によりいずれかの共振回路を選択することにより通過帯域を段階的に変化させる構成を採用することができる。あるいはまた、共振回路に可変容量ダイオードのような外部信号により静電容量を調節可能な電子デバイスを設けておき、周波数を連続的に変化させる構成を採用することもできる。
上述したように、フィルタ2の通過帯域をパルス検出器3が制御するから、干渉波や不要波に対応する中間信号の周波数がフィルタの通過帯域から除外されるようにフィルタ2の通過帯域を調整すれば、干渉波や不要波の影響を低減することができる。干渉波や不要波を除去するには、バンドパスフィルタの中心周波数および帯域幅を調節するだけではなく、ノッチフィルタとしての中心周波数および帯域幅を調節することによっても干渉波や不要波を除去することができる。帯域制御信号を用いてフィルタ2の通過帯域を調節することにより、パルス検出器3において目的の超短パルス波に対応する中間信号の信号レベルを相対的に大きくすることも可能である。
一方、送信装置Txから送信される無線信号は1ns以下の超短パルス波からなるが、各超短パルス波は、実際には、図3(a)のようなバースト波になる。また、超短パルス波は一定時間の送信間隔(たとえば、30ns、57nsなどに設定される)で送信装置Txから送信される。バースト波の継続時間は2ns程度であり、バースト波の1周期は1ns以下(数百ps程度)になる。UWB通信方式で用いる超短パルス波の周波数は、この周期の逆数を意味している。
送信装置Txではデータの値(ビット値)を区別するために位相情報を用いずに、図3(b)のように、規定した一定時間のタイムスロットである送信窓Wtにおける超短パルス波の有無をビット値として用いる。たとえば、送信窓Wtに超短パルス波を入れたときのビット値を1とし、送信窓Wtに超短パルス波を入れないときのビット値を0とする。このような動作により、位相情報を用いないノンコヒーレントの通信を行うことができる。
受信装置Rxでは、図3(c)のように、送信装置Txで設定した送信窓Wtに対応した受信期間Prを設定する。送信装置Txで送信窓Wtの信号の有無とビット値との関係を上述のように規定しているとすれば、設定した受信期間Prにおいて超短パルス波の無線信号を受信したときにビット値の1を出力し、受信しないときにビット値の0を出力することになる。この動作により、送信装置Txから送信されたデータを受信装置Rxにおいて抽出することが可能になる。
受信装置Rxにおける受信期間Prは、超短パルス波の1周期分以上の時間幅であればよく、受信期間Prの時間幅が大きくなるほど他の信号の干渉を受けやすくなるが、受信期間Prの時間幅が小さいほど送信装置Txと同期させる処理に時間を要することになる。したがって、受信装置Rxにおいて設定する受信期間Prの時間幅は、超短パルス波の周期の2〜5倍程度に設定するのが望ましい。
フィルタ2は、中間信号を通過させ干渉波ないし不要波(以下、「干渉波」と呼ぶ)を通過させないように通過帯域が設定される。すなわち、受信期間Prにおいてのみ発振器1aから局発信号を出力するように発振器1aを制御すれば、受信期間Prではない期間において超短パルス波の周波数範囲内の干渉波を受信したとしても、伸長器1の出力はフィルタ2の通過帯域への周波数変換がなされないから、フィルタ2を通過することができず、フィルタ2の出力から干渉波を除去することができる。また、干渉波が受信期間Prにおいて受信され、しかも干渉波の周波数が目的とする超短パルス波の周波数範囲に含まれているときには、干渉波と目的とする超短パルス波とを区別することができないが、受信装置Rxの使用環境において存在することが確認された干渉波の周波数成分を除去するようにフィルタ2の通過帯域を設定しておけば、この種の干渉波を除去することが可能である。
検波器9としては二乗検波器または絶対値回路が用いられる。すなわち、検波器9は中間信号の包絡線を取り出す包絡線検波を行う。したがって、超短パルス波の包絡線に相当するパルスが検波器9から出力される。
パルス検出器3は、検波器9から出力されるパルスの識別および位置識別を行うことにより目的とするパルス(以下では、目的とする超短パルス波を干渉波と区別するときには「目的波」と呼ぶ)を抽出し、抽出したパルスを信号パルスとして出力する。また、パルス検出器3は、上述した増幅率制御信号と帯域制御信号とを出力するほか、伸長器1を制御して受信期間Prを決定して期間制御信号を出力する機能を有し、さらに発振器1aに周波数制御信号を与えて局発信号の周波数f2を調節する機能を備える。
発振器1から出力される局発信号の周波数f2を調節可能としていることにより、干渉波の中間信号がフィルタ2の通過帯域外になるように局発信号の周波数f2を調節することが可能になる場合があり、このような調節によって干渉波を除去できる可能性が高くなる。つまり、干渉波の影響を低減することができる。また、パルス検出器3において目的波に対応する中間信号の信号レベルが大きくなるように局発信号の周波数f2を調整することも可能である。周波数制御信号と上述した帯域制御信号とは連動させて制御するのが望ましい。とくに、干渉波を除去するためのノッチフィルタの中心周波数は、干渉波に関する中間信号と一致させる必要があるから、周波数制御信号と帯域制御信号とは連動させるのが望ましい。
ところで、上述の説明から明らかなように、パルス抽出部5では、干渉波を目的波から分離するために、受信期間Prを目的波に合わせて設定する技術と、干渉波の存在する周波数帯域を目的波から分離する技術と、干渉波と目的波との信号レベルのレベル差により干渉波を分離する技術とを併用する。つまり、パルス抽出部5において受信信号から目的波を抽出する時間を制限することにより目的波とは異なる時刻に発生している干渉波を除去し、かつ目的波と同時刻に発生している干渉波については周波数成分の相違や信号レベルのレベル差を利用して除去する。
パルス抽出部5においては干渉波を物理的に除去しているが、干渉波を完全に除去できるとは限らないから、パルス抽出部5からの出力をビット判定部4において論理的に判断し、パルス抽出部5で抽出されたビット値が正しくない場合には、当該データを破棄する。ビット値の正否は、送信装置Txから無線信号を伝送する際にデータの前にビット同期パルス列SB(図4参照)を挿入しておき、受信装置Rx(ビット判定部4)においてビット同期パルス列SBを照合することにより確認すればよい。なお、ビット判定部4において、チェックサムのような符合誤りの検出技術を用いることによってもビット値の正否を確認することができる。データを破棄した後の処理は、再送要求などの周知の処理を行う。
以下では、パルス検出器3において受信期間Prを決定する機能について具体的に説明する。受信期間Prは、送信装置Txが目的波を発生するタイミングと、受信装置Rxが発振器1aから局発信号を発生させるタイミングとが一致するように決定される。両タイミングが一致する状態は、すなわち送信装置Txと受信装置Rxとが同期して動作することに相当する。送信装置Txと受信装置Rxとを同期させるために、送信装置Txから送出される無線信号の1フレームは、図4(a)のように、同期用パルス列SYを含んでいる。また、上述したように、ビット判定部4で用いるビット同期パルス列SBも含まれる。同期用パルス列SYとビット同期パルス列SBの後にデータパルス列DTが送信される。一方、図4(b)のように、受信装置Rx(パルス検出器3)は、同期用パルス列SYを用いて送信装置Txに同期するように受信期間Prのタイミングを規定する。
同期用パルス列SYは、データパルス列DTと同様に超短パルス波を用いる。ただし、データ列では送信窓Wtにおける超短パルス列の有無によってビット値を表しているが、同期用パルス列SYでは、すべての送信窓Wtに超短パルス列が存在するように一定周期で超短パルス列を発生させる。
同期用パルス列SYが発生している期間では、パルス検出器3は、受信期間Prを設ける時間間隔を変化させるサーチモードで動作する。サーチモードでは、受信期間Prを設ける時間間隔を毎回変化させており(この時間間隔は送信窓Wtが生成される時間間隔よりも短く設定される)、同期用パルス列SYの個数と受信期間Prの時間間隔とを適宜に設定しておくことにより、同期用パルス列SYを受信している期間内のいずれかの受信期間Prにおいて、同期用パルス列SYに含まれる超短パルス波の周波数変換がなされ、フィルタ2から当該超短パルス波に対応する中間信号を得ることができ、検波器9からは同期用パルス列SYに含まれる超短パルス波に相当するパルスが出力される。パルス検出器3は、検波器9から出力されたパルスの信号レベルを規定の閾値と比較する機能を有し、信号レベルが規定の閾値に達しない中間信号は干渉波として除外する。
同期用パルス列SYが発生している期間内のいずれかの受信期間Prにおいて同期用パルス列SYに含まれる超短パルス波が検出されると、パルス検出器3はデータモードに移行し、当該受信期間Prの後の受信期間Prの時間間隔を、送信装置Txにおいて送信窓Wtが生成される時間間隔と一致する時間間隔に切り換える。この動作によって、送信装置Txと受信装置Rxとを同期させることができる。データモードでは、受信期間Prごとの信号レベルを閾値と比較し、信号レベルと閾値との大小の関係を信号パルスとして出力する。たとえば、信号レベルが閾値以上であるときにビット値の1に対応する信号パルスを出力し、信号レベルが閾値より小さいときにビット値の0に対応する信号パルスを出力する。
すなわち、パルス検出器3は、サーチモードにより受信期間Prに一致するパルスの位置識別を行い(送信装置Txが送信窓Wtを生成した時刻を識別し)、データモードにおいて当該位置におけるパルスの有無を識別する。
上述のように、パルス検出器3は、通常は受信期間Prの時間間隔を変化させるサーチモードで動作し、サーチモードにおけるいずれかの受信期間Prで超短パルス波を検出すると、送信装置Txから送出される無線信号の1フレームが終了するまでは(ビット判定部4からフレームの終了が通知されるまで、または信号パルスを生成しない状態が規定時間に達するまで)、受信期間Prを送信窓Wtが生成される時間間隔に一致させるデータモードで動作する。サーチモードとデータモードとでは受信期間Prが異なるから、期間制御信号を伸長器1に与えることにより、受信期間Prのタイミングと受信期間Prの時間幅との少なくとも一方を制御する。
なお、送信装置Txと受信装置Rxとには少なくとも時間間隔を計時する計時手段(図示せず)が設けられており、両者の計時手段は1フレームの伝送に要する時間内では誤差が無視できる精度を有している。なお、ノンコヒーレント方式のUWB通信ではパルス検出器3において目的波の抽出ができればよく、フィルタ2を通過した中間信号の全部を用いる必要がないから、中間信号の周波数には高い安定性は要求されない。したがって、発振器1aから出力される局発信号の周波数f2についても高い安定性は要求されず、このことからも設計が容易になる。
(実施形態2)
実施形態1では、送信装置Txから送信したデータパルス列DTの受信を受信装置Rxが失敗したときに、受信装置Rxが送信装置Txに再送要求を行う例を示したが、本実施形態では、あらかじめ送信装置Txがデータパルス列DTの同じビット値を複数回ずつ繰り返して送信し、一方、受信装置Rxには、図5に示すように、検波器9から出力されるパルスを積算する積分器8を設ける構成を採用している。積分器8でパルスを積算する期間は、送信装置Txが同じビット値を表す超短パルス波の送信回数分の期間とする。
すなわち、積分器8は、データモードにおいて、フィルタ2の出力信号を積分する。この構成では、積分器8での積分回数を比較的多く(たとえば、10回)とるとともに、パルス検出器3において積分器8の出力を適宜の閾値で2値化することにより、目的波に干渉波が重複しても重複した回数が少なければ、干渉波の影響を除去して目的波を抽出することが可能になる。積分器8はパルス検出器3により制御される。サーチモードでは積分器8による積分を行わない。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
実施形態1を示すブロック図である。 同上における周波数の関係を示す動作説明図である。 同上における送受信のタイミングを示す動作説明図である。 同上に用いる無線信号のフレームを示す動作説明図である。 実施形態2を示すブロック図である。 従来例を示す要部のブロック図である。
符号の説明
1 伸長器
1a 発振器
1b ミキサ
2 フィルタ
3 パルス検出器
4 ビット判定部
8 積分器
9 検波器
Rx 受信装置
Tx 送信装置

Claims (7)

  1. 一定時間の送信間隔で生成される送信窓を用いて送信装置から送信される1ns以下の超短パルス波を用いデータを含まない同期用パルス列とデータを含むデータパルス列とを有するフレームを送信装置から送信してノンコヒーレントでデータを伝送するウルトラワイドバンド通信方式に用いる受信装置であって、受信信号の周波数変換を行い受信信号よりも低い周波数の中間信号を出力する伸長器と、中間信号のうち目的とする超短パルス波に相当する中間信号を選択して通過させるフィルタと、フィルタを通過した中間信号から目的とするパルスを検波する検波器と、目的とするパルスの識別および位置識別を行い信号パルスを出力するパルス検出器と、パルス検出器から出力された信号パルスによりデータのビット値を取り出すビット判定部とを備え、伸長器は、受信信号とは異なる一定周波数の局発信号を出力する発振器と、受信信号と局発信号とを乗算するミキサとを有し、中間信号が目的とする超短パルス波と同じ帯域幅を持ちかつフィルタの通過帯域の上限が目的とする超短パルス波の下限の周波数よりも低くなるように周波数変換を行い、かつ、受信信号の周波数変換を行う期間である受信期間のタイミングと受信期間の時間幅とがパルス検出器から出力される期間制御信号により調節可能であって、パルス検出器は、同期用パルス列が発生している期間では、検波器から出力されたパルスから同期用パルス列の受信タイミングを検出するサーチモードで動作し、サーチモードでは受信期間を設ける時間間隔を毎回変化させ、同期用パルス列に含まれる超短パルス波がいずれかの受信期間に検出されると、受信期間の時間間隔を送信窓が生成される時間間隔と一致する時間間隔に切り換えることを特徴とする受信装置。
  2. 記パルス検出器は、前記サーチモードで検出した同期用パルス列の受信タイミングに基づいてデータパルス列から信号パルスを抽出するデータモードを有し、前記伸長器は、少なくともパルス検出器がデータモードで動作する期間では、データパルス列の受信タイミングに同期する受信期間ごとに前記伸長器を間欠的に動作させることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記発振器は、出力する局発信号の局発周波数が前記パルス検出器からの周波数制御信号により調節可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の受信装置。
  4. 前記フィルタは、通過帯域が前記パルス検出器からの帯域制御信号により調節可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 前記伸長器は、中間信号を増幅する第1の増幅器を備え、第1の増幅器の増幅率は前記パルス検出器からの第1の増幅率制御信号により調節可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の受信装置。
  6. 前記伸長器は、前記発振器から出力する局発信号を増幅する第2の増幅器を備え、第2の増幅器の増幅率は前記パルス検出器からの第2の増幅率制御信号により調節可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 前記送信装置が規定の複数回ずつ連続して同じビット値を表す超短パルス波を送信する場合に対応する受信装置であって、前記検波器と前記パルス検出器との間に前記複数回の期間において中間信号を積算する積分器を備え、パルス検出器は、積分器によりビット値毎に積分された中間信号を用いて信号パルスを出力することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の受信装置。
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