JP4915136B2 - 多重電力変換器の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、多重電力変換装置をパルス幅変調(PWM)制御する制御装置に関する。
図9に例えば非特許文献1に開示された電力変換システムの従来例を示す。
図9において、破線で囲んだCNVは電力変換器の主回路、Q1〜Q4はスイッチング動作を行なうIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等のスイッチング素子、Cは直流平滑コンデンサである。またPSは交流電源、Lsはリアクトル、CTは電力変換器の交流電流Icを検出するための電流検出器、PTは電力変換器の直流電圧Edを検出するための電圧検出器、DLは直流側に接続された負荷装置である。
図10は図9の動作説明図である。
図10(1)において、Vc*は電圧指令、TRIaは電圧指令Vc*との比較によりQ1とQ2のスイッチング動作に必要なPWM演算を行なうための三角波、同様にTRIbはQ3とQ4のスイッチング動作に必要なPWM演算を行なうための三角波である。これらの三角波TRIaとTRIbは図10(3)のように、三角波の周期(2π)に対して1/2周期(π)の位相差を持たせている。
図10(1)のPWM演算では、電圧指令Vc*が2個の三角波TRIa,TRIbのいずれよりも大きいときにQ1とQ4がオン状態(Q2とQ3はオフ状態)となり、交流側電圧Vcは正(+Ed)である。電圧指令Vc*が三角波TRIa以上で、かつTRIb以下のときにQ1とQ3がオン状態(Q2とQ4はオフ状態)となり、交流側電圧VcはVc=0となる。また、電圧指令Vc*が三角波TRIa以下、かつTRIb以上のときにはQ2とQ4がオン状態(Q1とQ3はオフ状態)となり、交流側電圧VcはVc=0となる。さらに、電圧指令Vc*が2個の三角波TRIa,TRIbのいずれよりも小さいときにQ2とQ3がオン状態(Q1とQ4はオフ状態)となり、交流側電圧VcはVc=−Edとなる。
図11に、図9に示す電力変換器の制御ブロックの例を示す。
図11のEd*は直流電圧指令、SUB1はEd*とEdの差をとる減算器、AVRは電圧調節器、sinωt(ωは角周波数、周波数をf[Hz]とするとω=2πf[rad/s])は電源に位相同期した基準正弦波、MULはAVR出力と基準正弦波sinωtを掛け合わせて電流指令Ic*を演算する乗算器、SUB2は指令値Ic*と検出値Icとの差分をとる減算器、ACRは交流電圧指令Vc*を演算する電流調節器、PWMはACRの演算結果である電圧指令Vc*と三角波に対して、比較演算を行なうPWM演算器である。ここで、PWM演算器に入力される三角波はTRIaのみであるが、図10(1)に示す三角波TRIbは、PWM演算器の内部でTRIaの位相を反転して生成される。
図11のような制御系では、直流電圧の検出値(実際値)Edを指令値Ed*に一致させるように電圧調節器AVRが動作し、電流指令の振幅を決定する。交流電流制御部では前段から出力された電流指令の振幅に基準正弦波sinωtを乗じて電流指令Ic*を演算し、電流調節器ACRにおいて、電流検出値(実際値)Icを指令値に一致させるような交流電圧指令Vc*が演算される。PWM演算器ではPWM信号を演算し、これに基づくスイッチング動作により、交流側電圧Vcが図10(2)のように決定される。
電力変換器を変圧器により多重接続構成とすることにより、並列接続された直流側には同じ電力変換器が1台の場合に比べて数倍の電力を給電できることが知られている。
図12に、2台の電力変換器CNV1,CNV2の交流側を変圧器により結合して多重化した例を示す。TR1,TR2はそれぞれCNV1,CNV2の入力側トランスであり、他の符号は図9と同様なので詳細は省略する。ここでは、2台の電力変換器に1台ずつ変圧器を接続した例を示すが、2次側に複数の巻線を施すことにより、1台の変圧器で置き換えることもできる。
図16は図12の動作説明図である。
図16のPWM演算では、2台の電力変換器CNV1,CNV2のそれぞれの電圧指令Vc1*とVc2*を、ほぼ同一の正弦波として重ね合わせて表記している。実際の動作では、CNV1側では図17(1)のように、電圧指令Vc1*と三角波TRI1a,TRI1bとの比較によりQ11〜Q14がスイッチング動作をして、図17(2)にVc1で示すような波形の電圧が出力され、CNV2側では図18(1)のように、電圧指令Vc2*と三角波TRI2a,TRI2bとの比較によりQ21〜Q24がスイッチング動作をして、図18(2)にVc2で示すような波形の電圧が出力される。4個の三角波TRI1a,TRI1b,TRI2a,TRI2bは図19のように、1/4周期(π/2)の位相差を持たせている。変圧器TR1,TR2の1次側と2次側の電圧が同じ大きさとして、2次側の電圧であるVc1とVc2を1次側で合成すると、図16(4)のVcのような波形が得られる。
図13に、図12に示す電力変換器の制御ブロックの例を示す。
図13のPHSは三角波TRI1aに対しTRI2aの位相を遅延させる位相遅延器であり、その他は図11とほぼ同様なので詳細は省略する。
2台の電力変換器は直流側が並列接続されているので、直流電圧制御部は共通である。また、交流電流制御部においても2台の電力変換器は同一の電流指令で動作するが、電流検出値(実際値)は異なる瞬時値となるので、個別の電流調節器ACR1とACR2により制御が行なわれる。また、電流調節器ACR1,ACR2からはそれぞれ異なる交流電圧指令Vc1*,Vc2*が出力され、これらの電圧指令に対しPWM1,PWM2においてそれぞれ図17,図18のような演算が行なわれる。
2台の電力変換器を多重接続することで、並列接続された直流側には同じ容量の電力変換器1台の場合に比べ、2倍の電力を供給できる。また、位相遅延器の設定により、図19のように三角波TRI1aとTRI2aの間に、1/4周期(π/2)の位相差をつけて運転することで、交流側電流の合成電流Icは1台の場合と比較して等価的なキャリア周波数を2倍にでき、結果として変圧器で結合された電源側の高調波の割合を低減することができる。
以上のような電力変換器の多重化構成とその動作については、例えば非特許文献2に記載されている。
電力変換器を多重接続する構成として、共通の直流回路に接続する場合について説明したが、別の構成として図14のように変換器毎に独立した直流回路を接続する構成も考えられる。
同図において、PT1,PT2は2台の変換器CNV1,CNV2それぞれの直流電圧Ed1,Ed2を検出するための電圧検出器、DL1,DL2は変換器CNV1,CNV2それぞれの負荷装置であり、その他は図12と同様なので詳細は省略する。
図14の構成において、各電力変換器の動作は全く独立したものとなるので、これに適用する制御方法としては変換器CNV1,CNV2のそれぞれを図11の制御ブロックにより動作させればよいが、2台の変換器のPWM演算の際に、三角波に位相差を付けて運転することで、交流側電流の合成電流は1台の場合と比較して等価的なキャリア周波数を2倍にでき、結果として変圧器で結合される電源側の高調波の割合を低減できることは容易に類推できる。
図15は図14に対する制御ブロック図で、基本的には各変換器に図11と同様の制御ブロックを適用し、2台のPWM演算において三角波に位相差を付ける機能を付加するようにしている。
電力変換器を多重接続する別の構成例を図20に示す。
図12では電力変換器毎に電流検出器を設置していたのに対し、この構成では変圧器の1次側(図の左側)に設置することで、電力変換器の合成電流を一括して検出する(この方式は、例えば特許文献1に開示されている)。この場合のPWM方式として図21のように、変換器の台数に応じてそれぞれバイアスを付けた複数の三角波と電圧指令とを比較する方法がある(例えば、非特許文献3参照)。変換器CNV1では、図21の三角波TRI3が電圧指令Vc*との比較によりQ11とQ12のスイッチング動作に必要なPWM信号を発生するための三角波、同じく三角波TRI4がQ13とQ14のスイッチング動作に必要なPWM信号を発生するための三角波である。
出力電圧Vc1は、電圧指令Vc*がTRI3とTRI4のいずれよりも大きいときに正(+Ed),電圧指令Vc*がTRI3とTRI4のいずれよりも小さいときに負(−Ed)、電圧指令Vc*がTRI3以下でTRI4以上のときに零となる。
変換器CNV2では、図21の三角波TRI1が電圧指令Vc*との比較によりQ21とQ22をスイッチングするための三角波、同じく三角波TRI2がQ23とQ24をスイッチングするための三角波である。出力電圧Vc2は、電圧指令Vc*がTRI1とTRI2のいずれよりも大きいときに正(+Ed),電圧指令Vc*がTRI1とTRI2のいずれよりも小さいときに負(−Ed)、電圧指令Vc*がTRI1以下でTRI2以上のときに零となる。
2台の電力変換器を変圧器で結合した構成の多重変換器に対するPWM方式として、図16のように位相差を付けた三角波方式と、図21のようにバイアスを付けた三角波方式とを説明したが、これらを交流側の高調波について比較すると、後者の図21の方が高調波を少なくできることが知られている。
図22は位相差をつけた複数の三角波を利用するPWM方式において、R相とS相の電圧指令から相電圧を生成し、これらを合成した線間電圧の生成に至るまでの波形を示している。また、図23はバイアスを付けた複数の三角波を用いるPWM方式において、R相とS相の電圧指令から相電圧を生成し、これらを合成した線間電圧の生成に至るまでの波形を示している。図22と図23の相電圧波形を比較すると、電圧レベルが変化する回数は同一となっており、両者におけるスイッチング動作の回数は等しいことが分かる。しかし、線間電圧では図22は図23よりも同じ三角波の周期内で、電圧変化する回数が大きくなっている。このような線間電圧の違いは含まれる高調波の違いを示しており、結果的に図23の波形は図22よりも高調波が少ないことになる。
以上のような高調波の相違については、例えば非特許文献4において詳細に説明されており、同文献には図24のようなPWM方式の違いによる高調波の比較のグラフが記載されている。同図は横軸を電圧の大きさ、縦軸を高調波として5Level−Aの曲線が位相差をつけた複数の三角波を利用するPWM方式に対応し、5Level−Bの曲線がバイアスを付けた複数の三角波を用いるPWM方式に対応する。両曲線の比較から、バイアスを付けた複数の三角波を用いるPWM方式の方が、位相差をつけた複数の三角波を利用するPWM方式より高調波が少ないことが定量的に明らかである。
「半導体電力変換回路」電気学会発行,p216〜221参照 昭和60年電気学会全国大会論文集,No.547「PWMコンバータの制御特性検討」の項参照 PESC 1990,Conference Record,p363〜371「A NEW MULTILEVEL PWM METHOD:A THEORETICAL ANALYSIS」の項参照 電気学会論文誌,D部門,Vol.119,No.6,1999,p769〜774「キャリア波を用いたマルチレベルPWM法の高調波特性評価」の項参照 特開2003−169477号公報
以上のように、電力変換器を多重化する方法としては、図12,14または図20のような方法や、これらに対するPWM方式としては、図16のように位相差を付けた複数の三角波と電圧指令から演算する方式と、図21のようにバイアスを付けた複数の三角波と電圧指令から演算する方式とがある。
高調波低減の観点から、バイアスを付けた複数の三角波と電圧指令からPWM信号を得る方法が有利であるにも拘わらず、図12,14では位相差を付けた複数の三角波と電圧指令から演算する方式を採用している。
これに対し、図20ではバイアスを付けた複数の三角波と電圧指令から演算するPWM方式を採用している。しかし、この方法は電流を変圧器の一次側で検出しているため、電力変換器毎に正確な制御ができず、出力電圧に誤差が生じ偏磁などの異常が発生するという問題が生じる。
したがって、この発明の課題は、変圧器を用いて電力変換器を多重化するものにおいても、バイアスを付けた複数の三角波と電圧指令から演算するPWM方式を適用できるようにすることにある。
このような課題を解決するため、この発明では、個別または共通の直流回路に接続した複数の電力変換器の交流側を変圧器により結合した構成の多重電力変換装置に、バイアスを付けた複数の三角波を用いたPWM演算方式を適用するとともに、電力変換器毎の電流検出値を基に電流制御した結果をPWM信号に対して補正値として反映させる。さらに、PWM信号のタイミングを調整して複数の電力変換器が均等にスイッチングできるようにする。
この発明によれば、個別または共通の直流回路に接続した複数の電力変換器の交流側を変圧器により結合した多重電力変換装置に、バイアスを付けた複数の三角波を用いたPWM方式を適用可能とすることにより、電力変換器毎に十分な電流制御を可能として多重電力変換装置を安全かつ安定に動作できるようになる。PWM信号のタイミングを調整して複数の電力変換器が均等にスイッチングできるようにすることで、複数の電力変換器の電力分担を均一にできるようになる。
図1はこの発明の実施の形態を示す制御ブロック構成図で、多重化構成は図12と同様である。図1のPWMは電圧指令Vc*と三角波TRIを基にして、図21のようなバイアスを付けた三角波を用いてPWM演算を行なうPWM演算器、SUB1は直流電圧の指令Ed*と検出値Edの差分をとる減算器、AVRはSUB1の出力を基に直流電圧を制御するための電圧調節器、MULはAVRの出力と基準正弦波を掛け合わせる乗算器、SUB2は2台の電力変換器の一方(図12のCNV1)の電流検出値Ic1と電流指令Ic*との差分をとる減算器、SUB3は2台の電力変換器の他方(図12のCNV2)の電流検出値Ic2と電流指令Ic*との差分をとる減算器、ACR1,ACR2はそれぞれSUB1,SUB2の出力を基に電流を制御するための電流調節器、PCOM1,PCOM2はそれぞれACR1,ACR2の出力を基にPWM演算結果を補正する補正演算器である。
ここで、図1の動作について説明する。
PWMでは電圧指令Vc*と三角波TRIを入力として、電圧指令とバイアスを付けた複数の三角波との比較演算により、スイッチングに必要なPWM信号を生成する。ここで、電圧指令Vc*は、大きさと位相が電源側の相電圧と同じ正弦波としておけば良い。直流電圧制御部では、直流電圧の指令値Ed*と検出値Edの差分をAVRで増幅して出力する。AVRの出力は直流量なので、MULで基準正弦波sinωtと乗算して交流量に変換し電流指令Ic*とする。
交流制御部では、前段で演算された電流指令を2台の電力変換器CNV1,CNV2に対し共通に与え、各電流検出値Ic1,Ic2に基づきACR1,ACR2で独立に電流制御演算を実行する。PCOM1,PCOM2ではACR1,ACR2で演算された結果をPWM演算結果に反映させ、実際にCNV1,CNV2をスイッチング動作させる最終的なPWM信号を出力する。
図2(a)は図1に示す制御ブロック図において、交流電流制御部が正側に一定の値を出力する場合の例である。図2(a)では、その(1)に示すPWM演算部からの出力を、補正量として示す交流電流制御部からの図2(a)の(2)のような出力によって、図2(a)の(3)のように補正する。交流電流制御部が零を出力する図2(b)の場合、交流電流制御部が負側に一定の値を出力する図2(c)の場合も、上記と同様の演算操作がそれぞれ行なわれる。
図3は補正演算の結果得られる各電力変換器への出力信号を示す波形図である。
図3(1),(2)のVc1,Vc2はそれぞれ補正前のPWM演算器の出力を示し、図2(3),(4)Vc1,Vc2はそれぞれ補正演算された後の電圧波形を示す。補正演算により、Vc1,Vc2とも斜線部分のように電圧が変化して、電力変換器の各素子のスイッチング制御が行なわれる。
図4に直流部分が分離された電力変換器の交流側を、変圧器により結合して多重化した場合の制御ブロック例を示す。
ここでは、直流部分が分離されている関係で直流電圧は個別に検出されるため、電圧調節器をAVR1,2のように個別に設け、MUL1,2でそれぞれ基準正弦波sinωtと乗算して交流量に変換し、電流指令Ic1*,2*を得るようにする他は図1と同様である。
ところで、図1や図4の制御方式では、図3の(1)と(2)または(3)と(4)を比較すれば明らかなように、各電力変換器に対する交流側電圧の大きさが互いに異なり、結果として複数の電力変換器の電力にアンバランスが発生するおそれがある。
図5はこのような問題に対処し得る別の実施形態を示す。同図からも明らかなように、図5に示すものは図1に示すものに対し、均等化演算器PEQを付加した点が特徴である。この均等化演算器PEQはPWM演算器の出力に対し、2台の電力変換器のスイッチング動作が均等になるように、PWM信号の振り分けを行なうものである。なお、その他は図1と同様なので、詳細は省略する。
図5の動作について、図7を参照して説明する。いま、PWM演算器の出力に対し何も手を加えることなくそのまま用いて2台の電力変換器CNV1,CNv2を動作させると、CNV1,CNv2に対する出力電圧は、PWM演算から交流側電圧に至るまでは図21と同様に、図7(2),(3)の均等化前のVc1,Vc2のような波形となる。ここで、均等化前のVc1,Vc2の波形を比較すると、電圧指令の1周期中において正(+Ed)または負(−Ed)の電圧が出力されている期間が異なることから、2台の電力変換器の電力負担も異なる。
このため、均等化演算器PEQは、電圧指令の正側の期間では出力電圧が零から正に変化する動作と、正から零に変化する動作が2台の電力変換器で交互に行なわれるようにタイミングを調整する。このような演算を実施することにより、2台の電力変換器の交流側電圧が図7(4),(5)の均等化後のVc1,Vc2のような波形となり、電圧を出力する期間が均等になって、結果として電力負担も均等化される。2台の電力変換器の合成された出力電圧は図7(6)のVcのようになるが、これは均等化演算が有る場合と無い場合で同一である。
図8は上記のような均等化演算に対し、さらに補正演算器PCOM1,PCOM2による補正演算結果を示す波形図である。
図8(1),(2)は、図7の(4),(5)の均等化後のVc1,Vc2波形と同じであり、これに対し補正演算を施すことにより、図8(3),(4)に斜線で示すような補正が行なわれる。
図6は図4に示すものに対し、均等化演算器PEQを付加したもので、それ以外は図4や図5で説明したものと同様なので、詳細は省略する。
直流回路を共通とする場合のこの発明の実施の形態を示す制御ブロック図 図1における補正演算の概念を説明する波形図 図2のような補正演算の結果得られる各電力変換器への出力信号を示す波形図 電力変換器毎に独立した直流回路を持つ場合の制御ブロック図 図1の変形例を示す制御ブロック図 図4の変形例を示す制御ブロック図 均等化演算を説明する波形図 均等化演算に補正演算を施した結果を説明する波形図 1台の電力変換器を交流電源に接続した一般的なシステム構成図 図9の動作説明図 図9の電力変換器の制御ブロック図 直流回路を共通とする多重電力変換器のシステム構成図 図12に対応する制御ブロック図 直流回路が個別の場合の多重電力変換器のシステム構成図 図14に示す電力変換器の制御ブロック図 図13,15の制御動作説明図 図16の一方の電力変換器に対するPWM演算方法の説明図 図16のもう一方の電力変換器に対するPWM演算方法の説明図 三角波キャリアの位相関係説明図 多重電力変換器システムの別の例を示す構成図 図20のPWM制御方法の説明図 位相差をつけた複数の三角波を利用するPWM方式説明図 バイアスを付けた複数の三角波を用いるPWM方式説明図 PWM方式の違いによる高調波の相違を示すグラフ
符号の説明
PS…交流電源、PWM…PWM演算器、AVR,AVR1,AVR2…電圧調節器、ACR,ACR1,ACR2…電流調節器、PCOM1,PCOM2…補正演算器、SUB,SUB1,SUB2,SUB3,SUB4…減算器、MUL,MUL1,MUL2…乗算器、Ls,Ls1,Ls2…リアクトル、DL,DL1,DL2…負荷装置。

Claims (4)

  1. 同一の直流回路に接続された複数の電力変換器の交流端が変圧器を介して結合された多重電力変換器を制御する多重電力変換器の制御装置において、
    前記複数の電力変換器に対し、バイアスを付けた複数の三角波と電圧指令との比較によりPWM(パルス幅変調)信号を生成する1つのPWM演算手段と、共通の直流電圧指令と共通の直流電圧検出値との偏差を零にする制御演算により共通の交流電流指令値を生成し、この交流電流指令値と個別の交流電流検出値との偏差を零にする制御演算により個別の制御量を生成する制御演算手段と、前記PWM信号のパルス幅を前記制御演算手段からの出力に基づき個々に補正する補正手段とを設け、この補正手段からの出力に基づき各電力変換器を制御することを特徴とする多重電力変換器の制御装置。
  2. 個別の直流回路に接続された複数の電力変換器の交流端が変圧器を介して結合された多重電力変換器を制御する多重電力変換器の制御装置において、
    前記複数の電力変換器に対し、バイアスを付けた複数の三角波と電圧指令との比較によりPWM(パルス幅変調)信号を生成する1つのPWM演算手段と、共通の直流電圧指令と個別の直流電圧検出値との偏差を零にする制御演算により個別の交流電流指令値を生成し、各交流電流指令値と個別の交流電流検出値との偏差を零にする制御演算により個別の制御量を生成する制御演算手段と、前記PWM信号のパルス幅を前記制御演算手段からの出力に基づき個々に補正する補正手段とを設け、この補正手段からの出力に基づき各電力変換器を制御することを特徴とする多重電力変換器の制御装置。
  3. 同一の直流回路に接続された複数の電力変換器の交流端が変圧器を介して結合された多重電力変換器を制御する多重電力変換器の制御装置において、
    前記複数の電力変換器に対し、バイアスを付けた複数の三角波と電圧指令との比較によりPWM(パルス幅変調)信号を生成する1つのPWM演算手段と、生成したPWM信号を複数の電力変換器に対し均等に分配するための演算をする均等化演算手段と、共通の直流電圧指令と共通の直流電圧検出値との偏差を零にする制御演算により共通の交流電流指令値を生成し、この交流電流指令値と個別の交流電流検出値との偏差を零にする制御演算により個別の制御量を生成する制御演算手段と、前記均等化演算手段からの出力のパルス幅を前記制御演算手段からの出力に基づき個々に補正する補正手段とを設け、この補正手段からの出力に基づき各電力変換器を制御することを特徴とする多重電力変換器の制御装置。
  4. 個別の直流回路に接続された複数の電力変換器の交流端が変圧器を介して結合された多重電力変換器を制御する多重電力変換器の制御装置において、
    前記複数の電力変換器に対し、バイアスを付けた複数の三角波と電圧指令との比較によりPWM(パルス幅変調)信号を生成する1つのPWM演算手段と、生成したPWM信号を複数の電力変換器に対し均等に分配するための演算をする均等化演算手段と、共通の直流電圧指令と個別の直流電圧検出値との偏差を零にする制御演算により個別の交流電流指令値を生成し、各交流電流指令値と個別の交流電流検出値との偏差を零にする制御演算により個別の制御量を生成する制御演算手段と、前記均等化演算手段からの出力のパルス幅を前記制御演算手段からの出力に基づき個々に補正する補正手段とを設け、この補正手段からの出力に基づき各電力変換器を制御することを特徴とする多重電力変換器の制御装置。

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