JP4912535B2 - クッション体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、敷布団,マットレス,枕,クッション等の寝具類,椅子張り,車両シート等の人を支えるクッション材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来クッション材として、ウレタンフォームが弾力性があり、圧縮回復性に優れているため多く使用されているが、荷重支持面が平板状のものにあっては、その上に横臥したときなどに、体重の加わる部分が他部に比較して深く沈み、また、深く沈み込むために、その周囲の体重のかからない部分も深く沈み込む部分に引かれて変化することにより、身体の体重分布とは異なった圧縮変形をマットレスに生じさせ体圧分布が良好とは云えず、寝心地を悪くすることになった。
【0003】
更に、荷重支持面が平板状のもにあっては、その上に横臥したときに、身体と面接触状態となり、その間通気性に劣り発汗吸収性を損なうことになり、褥瘡の原因となる事も生じた。
【0004】
また、ウレンタフォーム内部において空気の流通が損なわれ蒸れが生じ易い欠点も有していた。
そのため、荷重が加わる面に、波状或いは突起状の凹凸を設けることにより、点状に身体を支え、突起状の凹凸の間に空隙を作り空気の流通を生じさせたもの(実公昭47−26088号)、表面に切込みを付与することによって、荷重を受けた部位の圧縮による沈み込みにつられて上記部位に隣接する部位が沈み込むのを防止するもの(特開平9−121985号)などが開発された。
【0005】
然しながら、突起状の凹凸を設けたものにあっては、荷重が集中し過ぎると凸部が圧縮され凹凸間の間隙が消滅してしまい、通気性を望めなくなり、表面に切り込みを設けたものにあっても、荷重された部位の隣接部位表面の荷重部位への引き込みは防止できるが通気性向上の効果は特に期待できない。
【0006】
然も、上記のクッション体は、使用後折り畳んで押し入れ等に収納するときに、2つ折或いは3つ折りに曲げようとすると、表面の切溝も凹凸も特に折り曲げ操作に対しては有効ではなく折り曲げ憎いものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みて、通気性とクッション性とを共に向上し、折り畳みも可能としたクッション材を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
板状体を間隙をおいて簀の子状に並列してなる表面側弾性発泡体と、板状体を前記同様に並列してなる裏面側弾性発泡体とを交差した状態で一体に構成し、表面側弾性発泡体と裏面側弾性発泡体とのいずれか一方又は双方の外面を凹凸形状と、表面側弾性発泡体と裏面側弾性発泡体のそれぞれの間隙部最奥を間隙部の幅より大なる径を有する導管部とし、かつ、表面側弾性発泡体と裏面側弾性発泡体の導管部を交差させ、該交差点を空気導通路とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下図面と共に説明する。本発明クッション体1は、表面側弾性発泡体2と裏面側弾性発泡体3が一体になっており、両弾性発泡体2,3は外面側に突起4を有する凹凸形状5とし、或いは設けない平面形状6としている。両弾性発泡体2,3は、それぞれ板状体7,8(図示の例では平面視短冊形をなしている)をそれぞれ簀状に並列してあり、両板状体7,8は上下に重なった状態で直角に交差し一体となっている。
【0010】
両弾性発泡体2,3は1つの弾性発泡体のブロックを切除することによって形成しても、或いは硬さを変化させた複数層を積層し一体化してなるブロックを切除しても良い。
【0011】
図示例の表面側弾性発泡体2を構成する板状体7は外面に3列の突起4を有し、隣接する板状体7との間に間隙9を形成している。間隙9の最奥部を前記間隙9の幅よりも大なる径を有する導管部10としている。また、板状体8は隣接する板状体8との間に間隙11を形成している。間隙11の最奥部を前記間隙11の幅よりも大なる径を有する導管部12としている。板状体7,8は前述の如く交差して設けられている。従って、板状体7,8の導管部10,12は平面視交差することになるが、その交差点13において導通があるように導管部10,12は、板状体7,8の接する面上に位置するようにする。これにより間隙9交差点13間隙11と続き、表面側弾性発泡体2と裏面側弾性発泡体3とを貫く空気導通路14が作られる。
【0012】
本発明クッション体の表側に荷重が加えられると、もし均一な同一の材質のウレタンであれば先ず表面側に変形が起り、変形時ウレタン自体の有する弾性により、加えられた荷重を相殺する。ウレタンの内層部に荷重が及ぶに従って上記相殺は進み、荷重は漸次低下し、荷重が0となった所で変形は止まる。然し、もし層状にウレタンの材質を変化させ表面側を硬く内層側を柔軟にすれば内層部分の変形が先に大きく始まることになる。そこで、クッション体の用途使用目的に応じて、クッション体を単一組成のものとするか適宜多層とし各層の対圧性に変化を持たせるか決定する。
【0013】
図3は、高さ80mmのクッション体1の表面に図1に図示した突起を形成した本発明1,2(本発明1はウレタン密度0.035g/cm2、本発明2はウレタン密度0.040g/cm2)と、比較例(実公昭47−26088号の突起を表面に設けた)と、フラット(表面をフラットにした)との圧縮曲線を示す。圧縮曲線の測定方法は、JIS K6400に準拠した方法による。
【0014】
この圧縮曲線によれば、本発明クッション体は、平面がフラットなものに比して、同一圧縮力に対する沈み込み量は、常に多く、フラットのものが圧縮力75g/cm2程度まで傾斜で直線状に延びる線を示し、沈み込み量が少ないのに対し、表面に突起を持つ全層均質なウレタン製のものでは、表面フラットのものより緩い傾斜で同程度の圧縮力80g/cm2程度まで延びているのに対し、本発明は、1,2共に初期は前2者の中間の傾斜で、即ち同一圧縮力では中間の沈み込み量を示しながら、圧縮力が40〜55g/cm2を超える当りから対g当りの沈み込み量が増大し、後半は逆に対g当りの沈み込み量は減少し曲線の傾斜は立ってくる。即ち、支える必要のある荷重の特定範囲では、沈み込み量を多くしソフトに支え、その範囲の上下では、沈み込み量を少なくハードに与えることになる。即ち、凹凸の形状,板状体の厚さ,間隔などにより、圧力に対する沈み込み量を調整することが出来る。
【0015】
本発明クッション体は、板状体を間隙をおいて簀の子状に並列してなる表面側弾性発泡体と同様に並列してなる裏面側弾性発泡体とを交差した状態で一体にしているために、図示の例で説明すると、表面側の板状体7と裏面側の板状体8とが重なっている9個の突起4の範囲が1つのブロックを構成することになる。各ブロックは、表面側板状体7の間隙9最奥の導管部10と裏面側板状体8の間隙11も最奥の導管部12とによって、クッション体1の厚味の中間部分において方形に区画されているために、それぞれ独立して荷重を受け支えすることになる。そのため各ブロックは、それぞれが個別に荷重を支えることになり、表面において1つのブロックが沈み込むことにより、隣接するブロックの一部が沈み込んだブロックに引かれて沈み込む引っぱり込みは全く生じない。
【0016】
本発明クッション体を収納時等に折り畳む際には、板状体と板状体の間隙部分において折り曲げるようにすれば間隙最奥の導管部において容易に折り曲げることが出来る。
【0017】
また、前記導管部は、クッション体の中層部分において経緯に交差しており、その端部をクッション体側面に開口しているため、通気性に優れ、むれの防止に役立っている。
【0018】
【発明の効果】
本発明クッション体は、板状体を間隙をおいて簀の子状に並列してなる表面側弾性発泡体と、板状体を前記同様に並列してなる裏面発泡体とを交差した状態で一体に構成してあるために、前記交差部分において表面側弾性発泡体と裏面側弾性発泡体とが一体となった一つのブロックが形成されることになり、クッション体に圧縮が加えられたとき各ブロックがそれぞれ独立して荷重を受け、互いに隣接する荷重を受けない或いは受け方の少ないブロックを引き込むようなことはなく、安定した支えを実現出来る。
【0019】
上記ブロックを構成するため隣接する板状体間の間隙最奥部に導管部を設けたためにクッション体内部にこもった湿気等を排出するための流通路となり通気性を高め、かつ、クッション体を折り畳む際には該部において容易に折り畳むことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明クッション体を示し、Aは平面図、Bは正面図、Cは側面図。
【図2】本発明クッション体の底面図。
【図3】本発明他の圧縮曲線。
【符号の説明】
1 クッション体
2 表面側弾性発泡体
3 裏面側弾性発泡体
4 突起
5 凹凸形状
6 平面形状
7,8 板状体
9,11 間隙
10,12 導管部
Claims (1)
- 板状体を間隙をおいて簀の子状に並列してなる表面側弾性発泡体と、板状体を前記同様に並列してなる裏面側弾性発泡体とを交差した状態で一体に構成し、表面側弾性発泡体と裏面側弾性発泡体とのいずれか一方又は双方の外面を凹凸形状とし、表面側弾性発泡体と裏面側弾性発泡体のそれぞれの間隙部最奥を間隙部の幅より大なる径を有する導管部とし、かつ、表面側弾性発泡体と裏面側弾性発泡体の導管部を交差させ、該交差点を空気通路としたことを特徴とするクッション体。
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