JP4173675B2 - クッション材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に家具製品を構成する部材として用いられるのに好適な、クッション材に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、椅子の背凭れに等に適用されるクッション材において、着座者の背が接触する上半部を着座者の腰が接触する下半部よりも軟らかいものとするというように、各々の部位でそのクッション性に変化をもたせるようにしたものがある。各部位でクッション性に変化をもたせるための具体的な手段としては、クッション材の内の所要部位にスプリングを埋設しその弾性の違いを層にしてクッション性を調整するようなものや、クッション材の所要部位に穴、スリット等の肉盗み部を切り欠き設けることによってクッション性を変化させるようなものを挙げることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、クッション材の内にスプリングを埋設する前者は、クッション材のみならずスプリングその他の別部材を必要とし部材の点数の増大を招く上、機構や加工工程を複雑化させて製造コストの高騰につながるため好ましくない。また、クッション材に肉盗み部を切り欠き設ける後者は、繰り返し使用されるにつれ肉盗み部周辺がへたりやすいという耐久性の弱点を有している。
【0004】
このような問題に鑑みて、本発明は、極力簡易な構成で、クッション材の耐久性を担保しながら各々の部位でそのクッション性に変化をもたせて身体を快適に支持し得るようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決すべく、本発明では、身体の一部と直接に若しくは間接に接触して機能するクッション材を、弾性率において相違する二種以上の弾性素材を内包してなる略密実な弾性体より構成より構成し、硬質部と、身体より荷重を受ける受圧領域の少なくとも一部に設けられる前記硬質部より軟らかい軟質部とを具備するものとした。
【0006】
即ち、クッション性に変化をもたせる目的で肉盗み部を切り欠き設けるのではなく、弾性率の相違する2種以上の弾性素材の層を組み合わせることとした。言い換えるならば、硬質部と軟質部とを具備するクッション材を外形の包絡線の内に空乏を有することなく略密実な弾性体よりなるものとしたのである。このようなものであれば、荷重を受けたときに軟質部がより大きく収縮変形し、硬質部とともに受圧面に凹面を形成して、身体の外面にフィットして好適な支持状態を実現することができる。しかも、硬質部と軟質部とをともに略密実な弾性体より構成し、外形を形成する基準線に空乏やスリット、連続的な凸凹等を設けていないことで、へたりにくく耐久性が高いものとすることが可能となっている。
【0007】
前記軟質部は、身体の接触する部位の外形に略対応する形状に形成することが望ましい。例えば、本発明に係るクッション材をヘッドレストに適用する場合には、後頭部の外形に略対応する形状に形作ることが望ましい。
【0008】
クッション材が、前記硬質部の少なくとも一部と前記軟質部の少なくとも一部とを厚み方向に重ね合わせた積層構造を有するものであれば、クッション材の耐久性やクッション作用の滑らかさを向上させることが可能である。なお、ここに言う厚み方向とは、クッション材が着座者より受ける荷重の方向に対して略平行な方向を指す。
【0009】
クッション材の外形が略平板形状をなすように形成すれば、該クッション材を被う張り地を縫製等により張り設ける工程を簡略化することができる。
【0010】
前記硬質部と前記軟質部とを硬さの相異なるウレタン層より構成することが、座り心地や耐久性、製造コストの見地から好適である。
【0011】
そして、上記のクッション材の後面にバックアップ材を接合して家具用部材を構成し、該部材を種々の家具に適用すれば、所要のクッション性を有し使い心地のよい家具を製造することが可能となる。ここに言う家具とは、椅子、ベッド、ソファ、ベンチ、座椅子その他、身体の少なくとも一部を載置することができるもの一般を包含する概念である。また、家庭、オフィス、店舗内等に据え置いて使用するものには限られず、公共施設や乗り物内、屋外等において使用し得るものをも含む。このとき、前記部材が人の臀部若しくは背を支持する機能を有するものであれば一層好ましい、また、前記バックアップ材が略平板形状を有するものであれば、クッション材と該バックアップ材との接合の強度を容易に高めることができ、かつ構造が単純であることから製造コストを削減することにもつながる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態は、図1及び図2に示すように、劇場、ホールあるいはスタジアム等で使用される移動観覧席に本発明に係る家具たる椅子1を適用したものである。
【0013】
該移動観覧席は、互いに高さの異なる段床2をそれぞれ前後移動可能な複数の脚構造体3により支持してなるもので、これら各段床2を前方に進出させて雛段状に展開した図1に示す展開位置と、後方に退避させて重合状態で所定の収納空間内に収納するようにした図2に示す収納位置との間で伸縮可能に構成してある。そして、各段床2上に、左右方向に沿って所定間隔に離間して設けた複数の支柱5と隣接する支柱5間に支持させた椅子本体とを具備してなる椅子1を配置している。
【0014】
本実施形態における椅子1に関して、図3及び図4を参照して具体的に述べる。支柱5は、前後方向に亘って上下に延びる支柱本体にその前後縁部を被覆するカバーを取り付けてなる。支柱5の下端部はベース4に回動可能に枢支させてあり、該枢支点41を支点として回動させて支柱5を図2、図4に示す倒伏姿勢、あるいは図1、図3に示す起立姿勢に保持し得るようにしている。
【0015】
椅子本体は、座6と、背凭れ7と、肘掛け8とを具備してなる。座6は、支柱5の略中間高さ位置に設けた座枢支部51に回動可能に枢支させてあり、着座者が椅子1を使用するときには座6を略水平な位置に回動させて着座することができ、着座者が席を立つときには想像線で示すように略垂直な位置にライジングさせて通路を確保することができる。因みに、座6には、略垂直な位置にライジング動作する方向にプリロードを加えてある。
【0016】
肘掛け8は、下方に向けて開口を有し、その開口に支柱5の上端部を挿入した状態で支柱5に設けた肘掛け枢支部81に枢支させてある。肘掛け8の後端部にはフィンを形成し、椅子1を倒伏姿勢に畳み込む際に支柱5の後縁部カバーに設けたフィンと噛み合うようにして、支柱5と肘掛け8とが相互に干渉することを抑止している。
【0017】
背凭れ7は、背凭れ本体71と、背凭れ本体71の背面側に設けた背板72と、背凭れ本体71の側縁部に設けた側板73とを具備する。背凭れ7の上端部は支柱5の斜め後方に延伸し、下端部はベース4に設けた図示しないリンク機構を介して可動に支持させてある。さらに、その中間高さ位置を肘掛け8の後端部82に枢結している。
【0018】
しかして、該椅子本体を支柱5とともに座6、背凭れ7及び肘掛け8を畳み込んだ図2、図4に示す倒伏姿勢、あるいはこれらを展開した図1、図3に示す起立姿勢に保持し得るようにしてある。即ち、使用時には段床2を展開位置に展開するとともに椅子1を段床2から起立させて起立姿勢とし、座面6aを略水平、背凭れ面7aを略垂直に設定して着座者が着座することができる使用状態をとることができる。かつ、収納時には椅子1を段床2に伏すように転動させた倒伏姿勢として座6と背凭れ7とを重ね合わせた畳み状態をとることが可能であり、しかる後に段床2を収納位置に退避させて重合状態で収納空間に格納することができる。
【0019】
上述のような椅子1にあって、本実施形態では、座6並びに背凭れ7の外形を薄型の略平板形状とし、図2に示すような収納位置にあって倒伏状態Yの椅子1を好適に収納し得るようにしている。
【0020】
詳述すると、座6は、図5及び図6に示すように、その内部で前後方向及び巾方向に亘って敷設して着座者による荷重を支持して座6を保形する略平板形状のバックアップ材61と、該バックアップ材61の両側部に起立配置した側板62と、バックアップ材61及び側板62によって囲繞される領域を埋めるクッション材63と、クッション材63の外周を被覆する張り地64とを具備するものである。
【0021】
クッション材63は、外形の包絡線の内に空乏を有することなく略密実な弾性体よりなり、荷重を受ける受圧領域が弾性変形することで着座時の衝撃を吸収する役割を果たす。クッション材63の上面は略平坦面に成形してあり、荷重を受けていない状態において着座者の臀部を支持する受圧面たる座面6aを略平坦なものとしている。そして、該クッション材63を、略密実な硬質部631と、硬質部631より軟らかい略密実な軟質部632とを内包してなるものとする。具体的には、図5に示すように、下面視人の臀部並びに股の付け根部分の外形に略対応する形状に軟質部632を形成するとともに、該軟質部632の外周の一部若しくは全部に沿うように硬質部631を設けている。また、図6に示すように、側断面視バックアップ材61の上面に接する領域に所定寸法を有する軟質部632を設け、かつ該軟質部632の上方、前方並びに後方の領域を埋めるように硬質部631を設けてある。即ち、軟質部632を設けた部位では、軟質部632と硬質部631とが厚み方向に積み重なった積層構造をなす。
【0022】
本実施形態では、クッション材63を構成する器材としてウレタンを用いている。即ち、硬質部631と軟質部632とが、硬さの相異なるウレタン層より構成される。例えば、所要の形状に成形した弾性率の比較的小さいスラブウレタン等を用いてなる軟質部632に、所要の形状に成形した弾性率の比較的大きいスラブウレタン、チップウレタン等を用いてなる硬質部631を接合して、クッション材63を構成することができる。あるいは、クッション材63を成形するための型に発泡率を変化させながらモールドウレタンを充填して、硬質部631と軟質部632とを形成することもできる。このときには、硬質部631と軟質部632との境界が必ずしも明確にならないこともあり得る。
【0023】
このような座6に着座者の臀部が接触して荷重が加わったとき、軟質部632がより大きく収縮変形し、硬質部631とともに凹陥形状を形成する。この結果、座6の座面6aが着座者の臀部や股の付け根部分に適切にフィットし、快適な支持状態を実現する。
【0024】
背凭れ7は、既に述べたように、背凭れ本体71の背面側に背板72を接合してなるものであり、背凭れ本体71の前向面に設定した受圧面たる背凭れ面7aに着座者の背が接触する。背凭れ本体71は、図7及び図8に示すように、その内部で上下方向及び巾方向に亘って敷設した略平板形状のバックアップ材711と、該バックアップ材711の前面に取り付けたクッション材712とを具備する。そして、バックアップ材711並びに背板72によって着座者による荷重を支持し、背凭れ7を保形する。また、クッション材712の外周並びにバックアップ材711を被覆する張り地713を張り設けてある。因みに、バックアップ材711を省きクッション材712を直接に背板72の前面側に取り付ける態様を妨げず、この場合には該背板72が本発明に係るバックアップ材として機能する。
【0025】
背凭れ本体71のクッション材712もまた、外形の包絡線の内に空乏を有することなく略密実な弾性体よりなり、荷重を受ける受圧領域が弾性変形することで着座時の衝撃を吸収する役割を果たす。クッション材712の前向面は略平坦面に成形してあり、荷重を受けていない状態において着座者の背を支持する受圧面たる背凭れ面7aを略平坦なものとしている。そして、該クッション材712を、略密実な硬質部7121と、硬質部7121より軟らかい略密実な軟質部7122とを内包してなるものする。具体的には、図7に示すように、略後面視釣り鐘を逆さにしたような形状をなす軟質部7122を人の腰部より上方の部位に相当する高さ位置に形成し、該軟質部7122の外周の一部若しくは全部に沿うように硬質部7121を設けている。
【0026】
軟質部7122の下端は、いわゆる背凭れ点Wに対応する。椅子の背凭れを造る場合、背凭れ点Wより上方では相対的に後方に凹ませ、背凭れ点より下方では相対的に前方に膨出させることが好ましく、このようなものであれば人の背骨の湾曲形状に対応した自然なものとなり、着座者にとって疲れにくく座り心地の良いものとなる。このような理由に基づき、背凭れ本体71のクッション材712を上記のように構成している。
【0027】
また、図8に示すように、側断面視バックアップ材711の前面に接する領域に所定寸法を有する軟質部7122を設け、かつ該軟質部7122の前方、上方並びに下方の領域を埋めるように硬質部7121を設けてある。即ち、軟質部7122を設けた部位では、軟質部7122と硬質部7121とが厚み方向に積み重なった積層構造をなす。因みに、クッション材712の上縁部に存在する硬質部7121は、該クッション材712を被覆するように張り設けた張り地73の弛みを防止するために有効に機能する。クッション材712を構成する器材については、座6のものと同様であるため説明を省略する。
【0028】
このような背凭れ7に着座者の背が接触して荷重が加わったとき、軟質部7122がより大きく収縮変形し、硬質部7121とともに凹陥形状を形成する。しかも、前記背凭れ点Wより下方の部分は相対的に前方に膨出した状態となり、結果として、背凭れ7の背凭れ面7aが着座者の背に適切にフィットし、快適な支持状態を実現する。
【0029】
総じて言えば、座6、背凭れ7を薄型の略平板形状に構成したものであるにもかかわらず、高レベルな座り心地を実現することが可能となっている。さらには、座り心地を担保しながら座6、背凭れ7を薄型の略平板形状に形成できるから、デザインの自由度も高まる。
【0030】
従って上記実施形態によれば、着座者の臀部、背等の、身体の一部と直接に若しくは間接に接触して機能するクッション材63、712を、弾性率において相違する二種以上の弾性素材を内包してなり、外形の包絡線の内に空乏を有することなく略密実な弾性体より構成し、硬質部631、7121と、身体より荷重を受ける受圧領域の少なくとも一部に設けられる前記硬質部631、7121より軟らかい軟質部632、7122とを具備するものとしたことにより、荷重を受けたときに軟質部632、7122がより大きく収縮変形し、硬質部631、7121とともに受圧面に凹面を形成して、身体の外面にフィットして好適な支持状態を実現することができる。しかも、硬質部631、7121と軟質部632、7122とをともに略密実な弾性体より構成し、外形を形成する基準線に空乏やスリット、連続的な凸凹等を設けていないことで、へたりにくく耐久性が高いものとすることが可能となっている。
【0031】
前記軟質部632、7122を、身体の接触する部位の外形に略対応する形状に形成しているため、ユーザにとっての使い心地を効果的に高めることが可能となっている。
【0032】
クッション材63、712が、前記硬質部631、7121の少なくとも一部と前記軟質部632、7122の少なくとも一部とを厚み方向に重ね合わせた積層構造を有するものであることから、軟質部632、7122が非常に軟らかい場合にも着座者がバックアップ材61、711の硬さを感じて違和感や痛みを覚えるというようなことを防止できる。また、クッション材63、712の耐久性をより高めることも可能となる。
【0033】
クッション材63、712の外形が略平板形状をなすように形成してあるため、該クッション材63、712を被う張り地64、713を縫製等により張り設ける工程を簡略化することができる。加えて、クッション材63、712とバックアップ材61、711との接合の強度を容易に高めることができる。
【0034】
前記硬質部631、7121と前記軟質部632、7122とを硬さの相異なるウレタン層より構成することは、使い心地や耐久性、製造コストの見地から好適である。
【0035】
そして、上記のクッション材63、712の後面にバックアップ材61、711を接合して家具用の部材、即ち椅子1用の部材である座6、背凭れ7を構成しており、所要のクッション性を有し座り心地のよい椅子1を製造することが可能となっている。座6、背凭れ7は、人の臀部若しくは背を支持する機能を有するものであり、多数のユーザにとって有益な家具製品となる。
【0036】
また、前記バックアップ材61、711が略平板形状を有するものであれば、クッション材63、712と該バックアップ材61、711との接合の強度を容易に高めることができ、かつ構造が単純であることから製造コストを削減することにもつながる。
【0037】
さらに、本実施形態に係る座6、背凭れ7は、全体の外形が略平板形状をなすように構成してあるため、椅子1を積み重ねて収納する場合における安定性や省スペース性に寄与し得るものとなっている。
【0038】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、クッション材を構成する器材や、硬質部、軟質部の形状等は、上記実施形態以外にも種々の態様にて構成することができる。即ち、ウレタン以外の素材をクッション材に用いることも可能であり、あるいは、図9に例示するように軟質部632を表面側に設け硬質部631を裏面側に設けた積層構造を有するクッション材63や、図10に例示するように硬質部631と軟質部632とが積層構造をなさないクッション材63等を構成することも可能である。加えて、弾性率の相違する3種類以上の素材を用いてクッション材を構成することも考えられる。
【0039】
また、クッション材、バックアップ材に、ボルト挿通孔のごとき凹陥部を形成することを妨げない。
【0040】
本発明に係るクッション材を適用する対象となりうる家具あるいは家具用の部材は、椅子の座、背凭れには限られず、ヘッドレスト、ベッドのマットレス、肘掛けその他種々の部材に本発明を適用することが可能である。
【0041】
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、クッション材の耐久性を担保しながら、各々の部位でそのクッション性に変化をもたせて身体を快適に支持し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動観覧席を示す側面図。
【図2】同側面図。
【図3】同実施形態に係る椅子を示す側面図。
【図4】同側面図。
【図5】同実施形態に係る座とそのクッション材を示す横断面図。
【図6】同側断面図。
【図7】同実施形態に係る背凭れ本体とそのクッション材を示す横断面図。
【図8】同側断面図。
【図9】クッション材の変形例を示す側断面図。
【図10】クッション材の変形例を示す側断面図。
【符号の説明】
1…椅子(家具)
6…座(部材)
6a…座面(受圧面)
7…背凭れ(部材)
7a…背凭れ面(受圧面)
61、711…バックアップ材
63、712…クッション材
631、7121…硬質部
632、7122…軟質部

Claims (9)

  1. 身体の一部と直接に若しくは間接に接触して機能し、着座者の身体を支える受圧面を形作るクッション材であって、
    弾性率において相違する二種以上の弾性素材を内包してなる略密実な弾性体より構成され、
    硬質部と、身体より荷重を受ける受圧領域の少なくとも一部に設けられる前記硬質部より軟らかい軟質部とを具備してなり、
    前記硬質部を前記軟質部の外周の全部に沿うように設けた上、硬質部を表面側に、軟質部を裏面側に配して両者を厚み方向に重ね合わせた積層構造とし、その表面を略平坦面に成形して、荷重を受けていない状態において前記受圧面を略平坦なものとしたクッション材。
  2. 身体の一部と直接に若しくは間接に接触して機能し、着座者の身体を支える受圧面を形作るクッション材であって、
    外形の包絡線の内に空乏を有することなく略密実な弾性体より構成され、
    硬質部と、身体より荷重を受ける受圧領域の少なくとも一部に設けられる前記硬質部より軟らかい軟質部とを具備してなり、
    前記硬質部を前記軟質部の外周の全部に沿うように設けた上、硬質部を表面側に、軟質部を裏面側に配して両者を厚み方向に重ね合わせた積層構造とし、その表面を略平坦面に成形して、荷重を受けていない状態において前記受圧面を略平坦なものとしたクッション材。
  3. 前記軟質部が、身体の接触する部位の外形に略対応する形状に形成された請求項1又は2記載のクッション材。
  4. 下面視人の臀部並びに股の付け根部分の外形に略対応する形状に前記軟質部を形成した請求項1、2又は3記載のクッション材。
  5. 後面視略釣り鐘を逆さにしたような形状をなす前記軟質部を人の腰部より上方の部位に相当する高さ位置に形成した請求項1、2又は3記載のクッション材。
  6. 前記硬質部と前記軟質部とが、硬さの相異なるウレタン層より構成されている請求項1、2、3、4又は5記載のクッション材。
  7. 請求項1、2、3、4、5又は6記載のクッション材を利用するものであって、
    前記クッション材の後面にバックアップ材を接合してなる部材を用いて構成される家具。
  8. 前記バックアップ材が、略平板形状を有するものである請求項7記載の家具。
  9. 前記部材が、人の臀部若しくは背を支持する機能を有するものである請求項7又は8記載の家具。
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