JP4910682B2 - エポキシ樹脂硬化剤およびエポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂硬化剤およびエポキシ樹脂組成物 Download PDF

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Description

本発明は、特定の構造を有するポリアミン化合物とジグリシジル化合物との反応生成物を含むエポキシ樹脂硬化剤、該エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物、該エポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物に関する。
各種ポリアミン化合物がエポキシ樹脂硬化剤及びその原料として広く用いられていることは良く知られている。これらのエポキシ樹脂硬化剤を利用した常温硬化用エポキシ樹脂組成物は、特に船舶・橋梁・陸海上鉄構築物用防食塗料等の塗料分野、コンクリート構造物のライニング・補強・補修、建築物の床材、上下水道設備のライニング、舗装材、接着剤等の土木・建築分野に広く利用されている。
ポリアミン化合物のうち、下記(I)式で示される互いに側鎖基の構成が異なる各付加物を含むポリアミン化合物からなるエポキシ樹脂硬化剤は、良好なエポキシ樹脂硬化塗膜物性、良好なエポキシ樹脂硬化物物性を与える(特許文献1参照)。
(R)N−HC−A−CH−NHR ・・・(I)
(Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基であり、Rは水素原子またはフェネチル基である。複数のRは同一でも異なっていてもよく、Rの少なくとも1つはフェネチル基である。)
しかしながら、(I)式で示されるポリアミン化合物を含むエポキシ樹脂硬化剤を用いたエポキシ樹脂組成物を硬化させてなるエポキシ樹脂硬化物は、可撓性が必要とされる分野においては必ずしも十分な性能を有してはいなかった。
特開2004−67895号公報
本発明の目的は、ポリアミン化合物を用いたエポキシ樹脂硬化剤であって、良好な硬化性、及び可撓性の点で良好なエポキシ樹脂硬化塗膜性能並びに硬化物物性を与え得るエポキシ樹脂硬化剤、ならびに該エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物、該エポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、(I)式で示される化合物からなるポリアミン化合物と、特定の構造を有するジグリシジル化合物とを反応させてなるポリアミン化合物からなるエポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物が可撓性に優れることを見出した。
即ち本発明は、(I)式で示されるポリアミン化合物と、グリシジル基間の炭素数が3以上である直鎖状ジグリシジル化合物との反応生成物を含む、エポキシ樹脂硬化剤、および該エポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物、ならびに該エポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物に関する。
(R)N−HC−A−CH−NHR ・・・(I)
(Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基であり、Rは水素原子またはフェネチル基である。複数のRは同一でも異なっていてもよく、Rの少なくとも1つはフェネチル基である。)
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、良好な硬化性(具体的には指触乾燥性)、及び良好なエポキシ樹脂硬化塗膜性能並びに硬化物物性(特に、優れた可撓性)を有するエポキシ樹脂組成物を与えることができる。
本発明は、(I)式で示されるポリアミン化合物とジグリシジル化合物との反応生成物を含むエポキシ樹脂硬化剤に関する。
(R)N−HC−A−CH−NHR ・・・(I)
(Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基であり、Rは水素原子またはフェネチル基である。複数のRは同一でも異なっていてもよく、Rの少なくとも1つはフェネチル基である。)
本発明で使用される(I)式で示されるポリアミン化合物は、下記(III)式で示されるジアミン化合物とスチレンとの反応によって得られる反応生成物である。
N−CH−A−CH−NH ・・・(III)
(Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基である。)
(III)式で示されるジアミン化合物としてはオルソキシリレンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、1,2−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンが挙げられる。中でも好ましいのはメタキシリレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンである。特に好ましいのはメタキシリレンジアミンである。
(I)式で示されるポリアミン化合物は、(III)式で表されるジアミン化合物のアミノ基とスチレンのアルケニル基との付加反応によって得られる付加物であり、スチレンの付加数により、以下に示す種々の1付加物、2付加物及び3付加物が生成する可能性がある。ここで、Phはフェネチル基を表す。
(a):(Ph)HN−HC−A−CH−NH
(b):(Ph)HN−HC−A−CH−NH(Ph)
(c):(Ph)N−HC−A−CH−NH
(d):(Ph)N−HC−A−CH−NH(Ph)
本発明の(I)式で示されるポリアミン化合物は、1付加物、2付加物及び3付加物の各々単独からなるものであっても、これらの任意の混合物であってもよい。
このうち、本発明で使用される(I)式で示されるポリアミン化合物中に、下記(II)式で示されるポリアミン化合物が80重量%以上含まれることが好ましく、さらには90重量%以上含まれることが好ましい。
RHN−HC−A−CH−NHR ・・・(II)
(Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基であり、Rは水素原子またはフェネチル基である。複数のRは同一でも異なっていてもよく、Rの少なくとも1つはフェネチル基である。)
(II)式で示されるポリアミン化合物は、上述した付加物(a)〜(d)のうちの1付加物(a)及び2付加物(b)に相当する。したがって、本発明で使用される(I)式で示されるポリアミン化合物中に含まれる1付加物(a)と2付加物(b)の合計が80重量%以上、さらには90重量%以上であることが好ましい。
(I)式で示されるポリアミン化合物中に含まれる(II)式で示されるポリアミン化合物が80重量%未満であると、エポキシ樹脂硬化塗膜及びエポキシ樹脂硬化物の疎水性及び架橋密度が低下する場合がある。その結果、エポキシ樹脂硬化塗膜及びエポキシ樹脂硬化物の耐水性、耐有機溶剤性が低下するため好ましくない。
このような特定の組成を有する(I)式で示されるポリアミン化合物を得るためには、(III)式で表されるジアミン化合物とスチレンとの反応比(スチレン/ジアミン化合物)が1.5以下、より好ましくは1.2以下(モル比)で反応させることが好ましい。
本発明で使用されるジグリシジル化合物(2つのグリシジル基を有する化合物;以下、単に「ジグリシジル化合物」と称する)は、グリシジル基間の炭素数が3以上、好ましくは4以上の、直鎖状ジグリシジル化合物である。直鎖状ジグリシジル化合物は、グリシジル基間の炭素鎖(主鎖)の側鎖に2つ以上の原子よりなる原子団が結合していない化合物のことであり、エポキシ樹脂硬化塗膜及び硬化物へ可撓性を付与する。グリシジル基間の炭素数が3未満であるとエポキシ樹脂硬化塗膜及びエポキシ樹脂硬化物への可撓性付与効果が小さい。
グリシジル基間の炭素数の上限に制限はないが、好ましくは12以下である。具体例としては、1,3−プロパンジオールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,5−ペンタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、1,7−ヘプタンジオールジグルシジルエーテル、1,8−オクタンジオールジグリシジルエーテル、1,9−ノナンジオールジグリシジルエーテル、1,10−デカンジオールジグリシジルエーテル、1,11−ウンデカンジオールジグリシジルエーテル、1,12−ドデカンジオールジグリシジルエーテルが挙げられる。グリシジル基間の炭素数が12を超えると有機溶剤に対する親和性が高くなり、エポキシ樹脂硬化塗膜及びエポキシ樹脂硬化物の耐有機溶剤性が低下するため好ましくない。
グリシジル基間の炭素数は、より好ましくは8以下、さらに好ましくは6以下である。中でも特に好ましい直鎖状ジグリシジル化合物は1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテルと1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルである。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、(I)式で示されるポリアミン化合物とジグリシジル化合物との反応によって得られる反応生成物を含む。この反応生成物は、(I)式で示されるポリアミン化合物のアミノ基とジグリシジル化合物のグリシジル基との反応により生成する。
反応に使用されるジグリシジル化合物は単独でも良いし、2種以上のジグリシジル化合物を使用しても良い。2種以上のジグリシジル化合物を使用する場合、2種以上を混合して(I)式で示されるポリアミン化合物と反応させても良いし、1種類ずつ逐次反応させても良い。
前記反応における(I)式で示されるポリアミン化合物とジグリシジル化合物の仕込み比(ポリアミン化合物の活性水素数/ジグリシジル化合物のエポキシ基数)は好ましくは3〜10、さらに好ましくは4〜8である。反応比が10を超えると可撓性の付与効果が不十分であり、3未満であると著しく粘度が高くなるため好ましくない。
ジグリシジル化合物と(I)式で示されるポリアミン化合物とを反応させる方法としては従来公知の方法が使用できる。例えば、反応装置にジグリシジル化合物のエポキシ基数に対して過剰の活性水素数となる量のポリアミン化合物を仕込み、ジグリシジル化合物を滴下し、加熱、反応させる方法が挙げられる。この場合の反応温度、反応時間は特に限定されないが、1例としてポリアミン化合物を80℃まで昇温した後、液温を80〜90℃に保持してジグリシジル化合物の滴下を行い、滴下終了後100℃まで昇温して2時間反応を行い、IRスペクトルによりグリシジル基の消失を確認して反応終了とする方法がある。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、(1)式で示されるポリアミン化合物とジグリシジル化合物の反応によって得られる上記反応生成物を含むものであり、該反応生成物単独からなるものであっても良いし、他のポリアミン化合物との混合物であっても良い。混合しうる他のポリアミン化合物としては、脂肪族ポリアミン化合物、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサメチレンジアミン等;芳香環をもった脂肪族ポリアミン化合物、例えばキシリレンジアミン等;脂環族ポリアミン化合物、例えばメンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N−アミノメチルピペラジン等;芳香族ポリアミン化合物、例えばフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン等;その他ポリエーテル骨格のポリアミノ化合物、ノルボルナン骨格のポリアミン化合物等が挙げられる。これら他のポリアミン化合物は変性せずに混合しても良いし、カルボキシル基を有する化合物との反応によるアミド変性、エポキシ化合物との付加反応によるアダクト変性、ホルムアルデヒドとフェノール類との反応によるマンニッヒ変性などの変性を行った後に混合しても良い。この場合の混合比は、本発明のエポキシ樹脂硬化剤の特徴が損なわれない範囲であれば特に限定されるものではないが、本発明の反応混合物100重量部に対し、他のポリアミン化合物を100重量部以下程度とするのが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、主剤であるエポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤を含むものである。本発明のエポキシ樹脂組成物に使用されるエポキシ樹脂は、本発明のエポキシ樹脂硬化剤に含まれるアミノ基由来の活性水素と反応するグリシジル基を有するエポキシ樹脂であれば特に限定されない。このようなエポキシ樹脂としては、多官能のエポキシ樹脂及び単官能のエポキシ樹脂が挙げられる。多官能のエポキシ樹脂としては、レソルシノール、ヒドロキノン等の単核二価フェノール化合物のジグリシジルエーテル化合物;4,4’−イソプロピリデンジフェノール(ビスフェノールA)、4,4’−メチレンジフェノール(ビスフェノールF)等の多核二価フェノールのジグリシジルエーテル化合物;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール等のジオール類のジグリシジルエーテル化合物;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、コハク酸、グルタル酸、スベリン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族、芳香族または脂環族二塩基酸のジグリシジルエステル化合物;1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)ベンゼン、 1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン等のグリシジルアミン化合物等が挙げられる。また、単官能のエポキシ樹脂としては例えばブチルアルコール、高級アルコール等のアルコールのグリシジルエーテル化合物、フェノール、メタクレゾール、パラクレゾール、オルトクレゾール等の単核一価フェノール化合物のグリシジルエーテル化合物、ネオデカン酸等の一価カルボン酸のグリシジルエステル化合物等が挙げられる。
中でも4,4’−イソプロピリデンジフェノールジグリシジルエーテル(ビスフェノールA型エポキシ樹脂)及び4,4’−メチレンジフェノールジグリシジルエーテル(ビスフェノールF型エポキシ樹脂)、ならびにこれらの混合物を主成分とするのが好ましい。
さらに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールF型エポキシ樹脂を主成分とする場合に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールF型エポキシ樹脂以外のグリシジル基を有するエポキシ樹脂、例えばジオール類のジグリシジルエーテル化合物や単官能のグリシジル化合物などを、反応性希釈剤として少量併用することもできる。
さらに本発明のエポキシ樹脂組成物には、用途に応じて本発明の上記エポキシ樹脂硬化剤以外のエポキシ樹脂硬化剤、あるいは充填材、可塑剤などの改質成分、非反応性希釈剤、揺変性付与剤などの流動調整成分、顔料、粘着付与剤などの成分やハジキ防止剤、流展剤、消泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤、硬化促進剤などの添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物の、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤の配合比は、エポキシ樹脂のエポキシ基数に対する本発明のエポキシ樹脂硬化剤の活性水素数の比が0.7〜1.2の範囲となることが好ましい。この範囲であると、硬化物の架橋度および耐水性の点で好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、公知の方法で硬化させ、エポキシ樹脂硬化物とすることができる。硬化条件は用途に応じて本発明の効果を損なわない範囲で適時選択することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。但し本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。なお、(I)式で示されるポリアミン化合物の含有率の測定、(II)式で示されるポリアミン化合物の含有率の測定およびエポキシ樹脂硬化塗膜性能(エポキシ樹脂硬化物性能)の評価は、以下の方法にて行った。
<(1)式及び(2)式で示される化合物の含有率の測定>
ガスクロマトグラフィーGC−14A(株式会社島津製作所製)により下記の条件で測定した。
カラム:フロンティアラボ株式会社製UltraAlloy-1
(長さ15m、Film厚1.5μm、内径0.5mm)
キャリアーガス:ヘリウム 流速:5.3ml/min
内部標準物質:α,α’-Bis(4-aminophenyl)-1,4-diisopropylbenzene
溶媒:メタノール
試料注入量:0.5μl
温度条件;INJ,DET:300℃ COL:250℃/10min→20℃/min昇温→300℃/18.7min
<エポキシ樹脂硬化塗膜性能評価>
エポキシ樹脂組成物を23℃、50%RHの条件下で、#240サンドペーパ処理を行い、キシレン脱脂した冷間圧延鋼板(SPCC−SB)(JIS−G−3141)に200μmの厚さで塗装した。
外観:塗装7日後の塗膜外観(光沢、透明性、平滑性)を目視で評価し、乾燥性(硬化16時間後、1、4、7日後)は指触により4段階(◎:優秀 ○:良好 △:やや不良 ×:不良)で評価した。
耐水性:塗装16時間後、1、4、7日後の塗膜上に水滴を滴下し、1日放置後の塗膜の変化を目視により4段階(◎:優秀 ○:良好 △:やや不良 ×:不良)で評価した。
耐薬品性:塗装7日後の塗装鋼板を各薬品に23℃で4週間浸漬し、1、4週間後の塗膜の変化を目視により4段階(◎:優秀 ○:良好 △:やや不良 ×:不良)で評価した。なお、塩水噴霧試験はJIS K 5600準拠。
可撓性(耐カッピング性試験):塗装7日後の塗膜を耐カッピング性試験(JIS−K−5600準拠)により評価した。
<合成例1>
攪拌装置、温度計、窒素導入管、滴下漏斗及び冷却管を備えた内容積0.5リットルのセパラブルフラスコに、メタキシリレンジアミンとスチレンとの付加反応物であるポリアミン化合物(商品名「G−240」;三菱ガス化学株式会社製、活性水素当量(AHEW):103g/eq、(I)式で示される化合物の含有率:99.8重量%、(II)式で示される化合物の含有率:88.8重量%)206.0gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(メルク株式会社製、エポキシ当量:156g/eq、以下1,4−BDと称する。)62.4gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃に昇温して2時間反応を行い、G−240の1,4−BD付加物(反応生成物A)267.6gを得た。
<合成例2>
合成例1と同様のフラスコにG−240(三菱ガス化学株式会社製、活性水素当量:103g/eq)206.0gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(阪本薬品工業株式会社製、エポキシ当量:156g/eq、以下1,6−HDと称する。)62.4gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃に昇温して2時間反応を行い、G−240の1,6−HD付加物(反応生成物B)267.7gを得た。
<合成例3>
合成例1と同様のフラスコにG−240(三菱ガス化学株式会社製、AHEW:103g/eq)206.0gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら80℃に昇温した。80℃に保ちながら1,2−プロパンジオールジグリシジルエーテル(阪本薬品工業株式会社製、エポキシ当量:134g/eq、以下1,2−PDと称する。)53.6gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃に昇温して2時間反応を行い、G−240の1,2−PD付加物(反応生成物C)258.8gを得た。
<実施例1>
反応生成物AをビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名エピコート828、エポキシ当量:186g/eq)と表1に示す割合で配合し、23℃50%RHの条件下で硬化させてエポキシ樹脂硬化塗膜を作製し、性能評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例2>
反応生成物BをビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名エピコート828、エポキシ当量:186g/eq)と表1に示す割合で配合し、23℃50%RHの条件下で硬化させてエポキシ樹脂硬化塗膜を作製し、性能評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例3>
反応生成物BをビスフェノールF型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名:エピコート807、エポキシ当量:168g/eq)と表2に示す割合で配合し、23℃50%RHの条件下で硬化させてエポキシ樹脂硬化塗膜を作製し、性能評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例1>
反応生成物CをビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名エピコート828、エポキシ当量:186g/eq)と表3に示す割合で配合し、23℃50%RHの条件下で硬化させてエポキシ樹脂硬化塗膜を作製し、性能評価を行った。結果を表2に示す。
<比較例2>
G−240(三菱ガス化学株式会社製、活性水素当量103g/eq)をビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名:エピコート828、エポキシ当量:186g/eq)及び1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(阪本薬品工業株式会社製、エポキシ当量:156g/eq、以下1,6−HDと称する。)と表3に示す割合で配合し、23℃50%RHの条件下で硬化させてエポキシ樹脂硬化塗膜を作製し、性能評価を行った。結果を表2に示す。
<比較例3>
G−240(三菱ガス化学株式会社製、活性水素当量103g/eq)をビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン株式会社製、商品名:エピコート828、エポキシ当量:186g/eq)と表3に示す割合で配合し、23℃50%RHの条件下で硬化させてエポキシ樹脂硬化塗膜を作製し、性能評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0004910682
Figure 0004910682

Claims (7)

  1. (I)式で示されるポリアミン化合物と、グリシジル基間の炭素数が3以上である直鎖状ジグリシジル化合物との反応生成物を含むエポキシ樹脂硬化剤であって、該反応におけるポリアミン化合物とジグリシジル化合物の仕込み比(ポリアミン化合物の活性水素数/ジグリシジル化合物のエポキシ基数)が3〜10である、エポキシ樹脂硬化剤。
    (R)N−HC−A−CH−NHR ・・・ (I)
    (Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基であり、Rは水素原子またはフェネチル基である。複数のRは同一でも異なっていてもよく、Rの少なくとも1つはフェネチル基である。)
  2. 前記ポリアミン化合物中に(II)式で示されるポリアミン化合物を80重量%以上含む、請求項1記載のエポキシ樹脂硬化剤。
    RHN−HC−A−CH−NHR ・・・ (II)
    (Aはフェニレン基またはシクロヘキシレン基であり、Rは水素原子またはフェネチル基である。複数のRは同一でも異なっていてもよく、Rの少なくとも1つはフェネチル基である。)
  3. 前記ジグリシジル化合物のグリシジル基間の炭素数が12以下である、請求項1または2に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  4. 前記ジグリシジル化合物が1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルである、請求項1または2に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  5. 前記ジグリシジル化合物が1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテルである、請求項1または2に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のエポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物。
  7. 請求項記載のエポキシ樹脂組成物を硬化させたエポキシ樹脂硬化物。
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