JP4908568B2 - 医用診断装置 - Google Patents

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Description

本発明はX線CT装置や核磁気共鳴イメージング装置などの医用診断装置に関する。
図10は、従来のCT装置の基本構成を示す説明図である。このCT装置は、操作コン
ソール101と,寝台機構102と,ガントリ部103とを備えている。操作コンソール
101は、オペレーターからの指示や情報などを受け取る。寝台機構102は、被検体O
BJを天板104上に載せて体軸方向に移動させる。また、ガントリ部103は、筒状空
間内で被検体OBJにX線を照射することによりスキャンを行う。また、筒状空間の端部
に形成されたテーパ状壁面の上部には、呼吸するか息止めをするかを被検体OBJに指示
するための表示を複数のLEDなどによって行う表示器105が固定されている。
また、スキャン方法としては、S&Vスキャン、S&Sスキャン、ヘリカルスキャン等
のスキャン方法が挙げられる。なお、S&Vスキャンは、スキャンを行い、このスキャン
による画像が再構成され表示された後に、再度スキャンを行うといったスキャンと画像再
構成表示を交互に行うスキャン方法であり、例えばスキャン位置の確認や造影剤が所望の
部位に行き渡ったか否かを確認する場合等に用いられるスキャン方法である。また、S&
Sスキャンは、スキャンを連続的に行い、各スキャンに追従するかたちで画像を再構成し
て表示するスキャン優先のスキャン方法であり、ヘリカルスキャンは、被検体OBJの載
置された寝台機構102を所定ピッチで移動させることで、被検体OBJを螺旋状にスキ
ャンし、連続的な断層像を得るスキャン方法である。
ここで、スキャン中において、被検体OBJが呼吸や息止めを的確に行わないと、被検
体OBJの位置が固定しないため、断層像の画質の劣化を招いたり、撮影のやり直しによ
るスキャン時間の延長や、それに伴う被検体OBJの被曝量の増大などを招く。したがっ
て、被検体に確実に息止めを行わせることは非常に重要な課題であり、従来、さまざまな
工夫がなされてきた。
例えば上述の従来のCT装置では、表示器105を用い、複数のLEDなどの点灯や色
彩などにより息止め開始/解除を表すなどして、呼吸のタイミングをガイドできるように
なっている。
さらに、特許文献1に示されるCT装置では、ガントリ部の外側にCT撮影の進行状況
に関する各種情報を表示するためのドットマトリクス方式による表示パネルを設けている
。このCT装置によれば、被検体に文字情報などを与えることができる。
また、特許文献2に示されるCT装置においては、薄型画像表示器と、ガントリ部と薄
型画像表示器の間に介在する変形自在であり変形した状態で形状を保持する支持部材とを
設けている。このCT装置によれば、オペレーターが手動で表示器を希望する角度にする
ことができる。
特開2002−165783号公報 特開平10−118057号公報
しかしながら、上述した従来の方式では、被検体の位置及び装置の配置によっては、被
検体から表示器が見えにくくなってしまうという問題があった。例えば、被検体のガント
リ部への導入前と導入後ではガントリ部に対する被検体の頭部の位置が異なる。また、寝
台機構の床への設置部分からガントリ部への方向が、被検体の下肢部に対する頭部方向と
なるように被検体を天板に載置することもあれば(ヘッドファースト)、その逆に、寝台
機構の床への設置部分からガントリ部への方向を下肢部の方向として被検体を載置するこ
ともある(フットファースト)。どちらの形態で診断するかによってもガントリ部に対す
る被検体の頭部の位置が異なる。さらに、上述したヘリカルスキャンにおいては、息止め
指示が重要であるスキャン中に被検体の位置が変動する。
上述した従来の方式では表示器はガントリ部に対して固定されているため、被検体の位
置によっては、被検体から表示器が見えにくくなってしまう。つまり、ある装置の配置に
おいては、被検体から表示器がよく見えたとしても、装置の他の配置においては見えにく
くなくなってしまう。
また、ヘッドファーストの場合とフットファーストの場合では表示器に対する被検体の
視野の上下が逆になる。したがって、情報を被検体に伝達する場合に、被検体はさかさま
の文字を読むことが必要になり、被検体にとって表示器上の情報が読み取りにくくなって
しまうという欠点がある。
これらは、被検体への的確な指示に支障を与える。とくに音声による指示が困難である
聴覚障害者の診断においては重要な課題となる。
さらに、液晶ディスプレーなどの視認できる角度が狭い表示器を用いた時に、このよう
な欠点はより顕著である。しかし、液晶ディスプレーは薄型で、表示内容が多彩であり、
かつ施工コストも安く抑えることができるので、液晶ディスプレーを使用することの利点
もある。
特許文献1に示されるような従来のCT装置においては、ドットマトリクスを用いてい
るため、視認できる角度はある程度広い。しかし作業中のオペレーターや表示器を見てい
る被検体に提供できる情報は、数個程度の文字など単純な情報に限られてしまうし、視認
できる角度が限られているという点では変わりはなく、やはり被検体の配置によっては表
示器が見えにくくなってしまう。
また、特許文献2に示されるCT装置では、ガントリに対する表示器の支持角度が変更
可能であるが、それを手動により変更しなければならない。
これらの事情から、従来のCT装置では、表示器からの情報による、被検体に対する案
内が必ずしも十分ではなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被検体が
、撮影に関する情報を的確かつ容易に把握できる医用診断装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の医用診断装置は被検体の撮影を行うガントリ部と
、前記被検体を載置して前記被検体の体軸方向に移動可能な天板を有する寝台機構と、前
記ガントリ部に支持され、前記撮影に関する情報を表示するための表示器と、前記ガント
リ部及び前記寝台機構の複数の動作を所定の順序に従って行わせるための制御を行う操作
コンソール部と、前記操作コンソール部手段から取得した動作に関する情報に基づいて、
前記ガントリ部に対する前記天板の位置、及び前記天板上における前記被検体の配置の少
なくとも一方に対応して、前記表示器に表示する情報の形態の上下方向を変化させるため
の表示制御手段と、を備え、前記表示器は、前記ガントリ部における前記寝台機構と向き
合う面である前面及びその反対側の面である後面にそれぞれ設置され、前記表示制御手段
は、前記被検体がヘッドファーストにより前記ガントリ部へ導入される場合に、前記ガン
トリ部の前面に設けられた前記表示器に表示する情報の形態の上下方向を逆向きに切り替
える機能、及び前記被検体がフットファーストにより前記ガントリ部へ導入される場合に
、前記ガントリ部の後面に設けられた前記表示器に表示する情報の形態の上下方向を逆向
きに切り替える機能の少なくとも一方を含むことを特徴としている。
本発明によれば、被検体が、撮影に関する情報を的確かつ容易に把握できる医用診断装
置を提供できる。
本発明に係るCT装置の実施例を示す構成図。 図1のCT装置の制御機構の一例を示すブロック図 CT装置の準備動作の流れを示すフローチャート。 CT装置のスキャン動作の流れを示すフローチャート。 ヘッドファーストにおける被検体とガントリ部の前面の表示器の関係を示す図。 ヘッドファーストにおける被検体とガントリ部の前面の表示器の関係を示す図。 フットファーストにおける被検体と表示器の関係を示す図。 スキャンの準備動作中において表示器に表示される画像の一例を示す図。 X線のスキャン中において表示器に表示される画像の一例を示す図。 従来のCT装置を示す構成図。
以下、本発明の実施例を図1乃至図9を参照して説明する。
図1は本発明に係るCT装置の実施例を示す構成図である。本実施例のCT装置は、例
えばX線撮影により被検体の断層像を得るものであり、寝台機構10とガントリ部20と
表示器30と支持機構40とを備えている。
寝台機構10は、天板11上に被検体OBJをのせて、それを体軸方向及び上下方向に
移動できるようになっている。さらに、天板11は被検体OBJの頭部を固定するための
ヘッドレスト12を有する。これにより、X線のスキャン中の被検体OBJの頭部のぶれ
を防ぐことができ、画像の劣化を防ぐことができる。
また、ガントリ部20は前面及び後面に出入り口21を有し、出入り口21の開口部は
テーパ状に拡げられている。出入り口21を通じて被検体OBJを載置した天板11が、
被検体OBJの搬入及び搬出を行う。また、出入り口21からガントリ部20の厚みの半
分程度入った位置にスライス面SLSが設置されており、このスライス面SLSに被検体
OBJの目的のスライス部位が合わせられ、X線源22及び検出部23がガントリ部20
の内部を回動することによってスキャンされる。
さらにガントリ部20は、被検体OBJの体軸及び鉛直軸と直行する軸を回転中心とし
て回動可能にて床面に設置されていてもよい。この回動の角度(チルト角)により、被検
体OBJの多角的な断層像を得ることができる。
表示器30は、例えば液晶ディスプレーを用いて構成される。液晶ディスプレーは、様
々な画像を自由に表示でき、与えることのできる情報が豊富となり、且つコストが低く小
型である点で好ましい。液晶ディスプレーのほかはプラズマディスプレーを用いるように
してもよい。プラズマディスプレーは小型で、かつバックライトが不要になる。その他に
はCRTを用いてもよい。CRTは指示表示器の施工コストを低く抑えることができる。
表示器30は支持機構40を介してガントリ部20に取り付けられている。さらに、支
持機構40は表示器30を回動可能に支持している。また、診断する部位によっては、被
検体OBJの頭部はガントリ部20の前面と後面の両方に位置する場合があることから、
図1に示すように、表示器30及び支持機構40はガントリ部20の前面及び後面の2箇
所に設けることが望ましい。
次に、図1のCT装置の制御機構を図2を用いて説明する。操作コンソール1は、操作
者からの指示や情報等を入力する入力装置2と、画像再構成処理等を実行する中央処理装
置3と、制御信号等を寝台機構10やガントリ部20へ出力する制御インタフェース4と
、ガントリ部20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ5と画像等を表示する
モニタ6と、各種のデータやプログラムを記憶する記憶装置7とを有している。
一般的に、操作コンソール1は、ガントリ部20や寝台機構10の設置してある検査室
とは別に設けられた操作室に設置される。これにより、オペレーターの、ガントリ部20
から放射されるX線による被曝を防いでいる。オペレーターはこの操作室のガラス窓など
から検査室の様子が把握できるようになっている。
また、寝台機構10は寝台機構コントローラ13を有する。これによって制御インタフ
ェース4を介し、操作コンソール1と寝台機構10の制御のための情報のやり取りを行う
ことにより、遠隔操作を可能としている。
また、ガントリ部20は、操作コンソール1とX線のスキャンのための制御情報をやり
取りするX線系コントローラ25及びガントリ部20のチルト角調整動作のための制御情
報をやり取りするチルト角コントローラ26を有する。これによって、操作コンソール1
からの遠隔操作を可能としている。ガントリ部20からのX線放射によるスキャンによっ
て得られたデータは、データ収集部24からデータ収集バッファ5へと送られる。
表示器30は、表示器コントローラ31を介し、中央処理装置3から与えられる画像等
を表示できるようになっている。また、表示器30の回動は中央処理装置3からの制御情
報により支持機構コントローラ41を介して行うことができる。
次に、このようなCT装置の動作を図3乃至図9を用いて説明する。まず、X線のスキ
ャンをはじめる前の準備動作について説明する。図3は本実施例におけるCT装置の準備
動作の流れを示すフローチャートである。図3における長方形はオペレーターの操作を表
し、平行四辺形は表示器30の動作を表す。
まず、ステップS100において、オペレーターは図2に示す装置の電源を入れ、装置
を起動する。
ガントリ部20に内蔵されるX線源22は、一定時間不使用の状態が継続されると、撮
影開始前のウォームアップを必要とする。したがって、ステップ101において、中央処
理装置3は前回の装置使用から経過した時間を導出し、X線源22のウォームアップが必
要か否かを判断し、ウォームアップが必要である場合にはステップS102へ進み、必要
でない場合にはステップS105へと進む。
ステップS102では、中央処理装置3は表示器30に、記憶装置7に記憶されている
「ウォームアップが必要です」等の文字の画像を表示させるなどして、オペレーターにウ
ォームアップの開始を促す。
ステップS103において、オペレーターは入力装置2への入力を行い、ウォームアッ
プを開始する。ウォームアップの実行中には、ガントリ部20に内蔵されるX線源22か
らX線が放射されるので、検査室にオペレーター等が在室しないようにしなければならな
い。そこで、ステップS104において、表示器30には「ウォームアップ中」または、
「放射線発生中」等の文字を表示し、オペレーターが誤って検査室に在室することを防ぐ
次にステップS105として、表示器30に「患者情報入力なし」等と表示させ、オペ
レーターに対し、診断を行う予定の被検体OBJの識別情報の入力を促す。
次にステップS106において、オペレーターは被検体OBJの識別情報を入力する。
その後、ステップS107では、表示器30には入力された情報をもとに、例えば被検
体OBJの名前等の一部の識別情報が表示される。
ステップS108において、被検体OBJが検査室に入り、寝台機構10へと載置され
る。このとき表示器30には被検体OBJの名前等の情報が表示されているので、オペレ
ーター及び被検体OBJはその表示内容により、患者の取り違えをしていないかを確認す
る。その後、被検体OBJとガントリ部20の位置合わせを行う。オペレーターは被検体
OBJを載せた寝台機構10の位置を、ガントリ部20に設けられる投光器から発せられ
る投光をガイドとして調整する。
ステップS109として、表示器30は、寝台機構10の位置調整の開始に伴い、寝台
機構10の位置の調整を行うオペレーターに対し寝台機構10の操作をガイドする情報を
表示する。
表示させる内容としては、「天板の位置合わせを行って下さい」等の診断の手順のガイ
ド、寝台の位置座標や、ガントリ部20に設けられた入力装置2の操作方法のガイドなど
がある。
ステップS100乃至S109において、表示器30はオペレーターの視認が容易な角
度に支持されることが好ましい。例えば表示器30の液晶画面が床面に対して垂直な状態
となっているとする。この場合、比較的遠方に位置するオペレーターや、装置近傍に立つ
オペレーターからの視認が容易である。
また、ステップ109においては、例えば図5のように、寝台機構10に載置された被
検体OBJに見えやすいと考えられる、予め設定された角度に表示器30が位置するよう
に支持機構40を駆動し、「準備中」の文字、またはその他被検体OBJに対する適宜の
リラックス用のビデオもしくはテレビ映像を表示してもよい。ここでは、表示される画像
の方向は、ヘッドファーストに対応させるものとし、中央処理装置3は、支持機構40の
方向を上方向として画像を表示させる。
ステップS110において、オペレーターは、入力装置2を介し、診断のプランを選択
する。選択するプランに含まれる主な要素は、目的部位、被検体の位置、スキャンモード
、撮影角度、撮影スライス厚などの設定である。ここで、被検体の位置とはヘッドファー
ストであるかフットファーストであるか、ヘッドレスト12を使用するかどうか、などが
含まれる。撮影モードの選択とはS&Sスキャン、S&Vスキャン、ヘリカルスキャンな
どのスキャン方法の選択である。また、撮影角度の選択によりガントリ部20のチルト角
が決定される。
一方、ステップS111として、上記プランに基づく診断のプランの情報をガントリ部
20の表示器30へも表示してもよい。この診断プランの表示は、この後のステップにお
いても、表示器30の画面上の一部に表示され、常にプランの進行状況を表すようにして
もよい。
次にステップS112として、オペレーターは、モニタ8及び表示器30の視認により
、選択されたプランを確認し、そのプランで診断を行うことを確定する。確定した場合は
ステップS113へと進み、キャンセルした場合はステップS110へ戻る。
ステップS113として、プランの入力が確定すると、中央処理装置3は、例えばヘッ
ドレスト12を使用しヘッドファーストでガントリ部20へ導入といった情報を得ること
により、天板11上の被検体OBJ頭部の相対的な位置を算出する。さらに、中央処理装
置3は寝台機構コントローラ12から天板11の位置情報を取得し、ガントリ部20に対
する被検体OBJ頭部の位置を算出する。このようにして中央処理装置3は、被検体OB
Jの頭部の位置を把握する。
さらに、中央処理装置3は、チルト角コントローラ26からガントリ部20のチルト角
を得て、上述の処理で得た情報と合わせ、被検体OBJの頭部から表示器30への視線が
、表示器30の液晶面に対して垂直となる表示器30の支持角度を算出する。算出した制
御情報が支持機構コントローラ41に送信され、支持機構40が駆動する。かくして表示
器30は被検体OBJから見えやすい角度に変動することができる。
次に、本実施例におけるCT装置の準備操作の後のX線のスキャンの際の動作を説明す
る。ここでは、例えば撮影部位を腹部とし、スキャン方法はヘリカルスキャンであり、ヘ
ッドファーストでガントリ部20へ導入する場合の動作を説明する。図4は本実施例にお
けるCT装置のスキャン動作の流れを示すフローチャートである。
設定されたプランがヘッドファーストであることから、ガントリ部20の前面に設けら
れた表示器30及び天板11は図6に示されるように配置している。この場合、被検体O
BJの頭部はガントリ部20の後方に位置するので、ガントリ部20の後面に設けられた
指示表示器30が駆動する。
また、中央処理装置3は、被検体OBJの視点にあわせ、表示器30上に表示される画
像の上下を決定し、表示器コントローラに制御信号を送信する。ここでは、表示される画
像は、矢印Aで示されるガントリ部20の出入り口21を下方向として表示される。
まずステップS201として、オペレーターが、入力装置2を介して、CT装置にX線
のスキャンのための動作を開始させる。通常は、入力装置2上に「X線のスキャン開始ス
イッチ」などを設け、これを押すことによりX線のスキャンの準備動作が開始される。
このときステップS202として、表示器30には図8に示すように「準備中」などと
表示し、それと同時に、中央処理装置3は装置の初期状態への駆動を完了するまでの所要
時間を導出し、表示器30上にステータスバーで表示させる。このステータスバーは一般
的によく知られた形態で、矢印方向に移動する何らかの印をもってある動作の進行状況を
表すものである。ステータスバーの一端の近傍には「開始」などと表示し、他端には「終
了」などと表示する。
ステップS203においては、CT装置は準備動作を行いガントリ部20及び寝台機構
10などを所望する診断に適応する初期状態へと駆動させる。
これをうけて、ステップS204では、中央処理装置3は寝台機構コントローラ11か
ら天板の位置情報を取得し、被検体OBJから表示器30が見えやすい位置を算出する。
そして支持機構コントローラ41に制御情報を送信し、支持機構40を駆動させる。
次に、ステップS205での準備完了か否かの判断により、完了でない場合はステップ
S202にもどる。X線のスキャンの準備が完了するまでステップS202乃至204を
繰り返すことにより、表示器30における準備進行状況の表示、及びガントリ部20に対
する支持角度は逐一更新される。
初期状態への駆動が完了すると、ステップS206として、オペレーターは被検体OB
Jやその他周囲の状況を確認し、問題がなければ入力装置2上のX線のスキャン開始ボタ
ンをもう一度押す。
ステップS207では、信号を受けた中央処理装置3は表示器30に被検体OBJへの
息止めを促す画像、例えば「息を止めてください。」の文字等を表示する。被検体OBJ
が表示器30からの指示を認知し、息止めを行うための適当な時間の後、ステップS20
8へと移る。
ステップS208では、中央処理装置3はX線のスキャンが終了するまでの時間を算出
し、「撮影中です。息を止めてください」等のメッセージとともに、上述したようなステ
ータスバーを表示器30に図9のように表示することにより、スキャンの進行状況を被検
体OBJへ伝達する。次に、ステップS209として、CT装置がスキャン動作を行う。
ここではヘリカルスキャンを行うので、天板11の移動とX線放射が同時に行われる。従
って、ステップS210において中央処理装置3は、被検体OBJから表示器30が見え
やすいよう、天板11の移動と連動させて支持機構40を駆動させる。
ここで、支持機構40の連動の態様は一つに限らない。例えば、天板11の移動中は、
支持機構40もそれに対応した連続的な連動を行うとしてもよいし、天板11がある程度
移動したところで支持機構40の角度が変化する、といったような段階的な連動を行うと
してもよい。液晶ディスプレイの視野角はCRTモニタなどと比べると狭いものの、一定
の範囲においての視認は可能であるため、必ずしも被検体OBJの視線と表示器30の画
面が正確に直行する必要はない。
ステップS211のX線のスキャン完了か否かの判断により、完了でない場合はステッ
プS208にもどる。X線のスキャンが完了するまでステップS208乃至210を繰り
返すことにより、表示器30におけるX線のスキャン進行状況の表示、及びガントリ部2
0に対する支持角度は逐一更新される。
X線のスキャンが終了するとステップS212として、表示器30には「息をすってく
ださい」の文字等の息止め解除を表す画像を表示する。
なお、ここではヘッドファーストの場合を例としたが、例えば、図7に示すような、フ
ットファーストでのガントリ部20への導入の場合では、ガントリ部20前面に設けられ
た表示器のみで対応が可能である。この場合、表示される画像の上下方向は支持機構40
方向を下方向として表示する。
上述した動作例では、表示器30について表示態様の一例を具体的に説明したが、これ
に限らない。表示器30には液晶ディスプレーを用いているため、他にも様々な情報を様
々な態様で表示できる。例えば被検体OBJに対して「息を止めてください。」等の指示
を表示する場合には点滅表示やスクロール表示としたほうが、被検体OBJの注意を促せ
る。また、文字情報とともに記号や様々な形態を表示することにより、被検体OBJが感
覚的に指示を理解しやすい可能性もある。
また、装置及び被検体の配置、即ち位置、向き、角度、或いは姿勢によっては被検体O
BJの頭部と表示器30の距離は異なる。したがって、中央処理装置3は表示器30と被
検体OBJの距離を算出し、表示器30に表示される文字及び記号などの大小を距離によ
って制御してもよい。例えば、フットファーストの場合に、被検体OBJの頭部は表示器
30から比較的遠くなるので、表示器に表示される文字は比較的大きい文字とし、一方、
ヘッドファーストの時は比較的小さい文字を用い表示できる情報量を増やすなどすること
が考えられる。
このようにすれば、被検体OBJにとってさらに表示器30の視認性及び伝達できる情
報量が向上する。さらに、息止めの指示は音声によって行い、表示器30には適宜、被検
体をリラックスさせるための映像を表示するなどすれば、被検体OBJが年少者であった
場合に効果がある可能性がある。
このようなリラックス映像を表示するために、制御インターフェイス4などに外部映像
機器(例えばビデオデッキやDVDプレーヤなど)と接続できる機構を設けておいても良
い。接続された映像機器からの映像信号を表示器30に表示することにより、より多彩な
情報を簡便に表示することができる。
また、被検体OBJの穿刺などをする場合には、指示表示器30にリアルタイムのCT
画像を表示し、指示表示器30の支持される角度をガントリ部20近傍の術者に見えやす
いようにしておいてもよい。
このように、上述した実施例によれば、表示器30を回動して表示面を角度可変とする
ともに、表示される画像を上下反転することができる。図1のような構成によれば、表示
器30は鉛直である位置から180°近い回動も可能であり、常に被検体OBJは、液晶
画面を用いることによる多彩な画像情報を常に見やすい状態で目視することが可能である
。このことにより被検体OBJの息止めが的確に行われるとともに、オペレーターの誤操
作を回避させることができる。したがって、撮影を失敗して再スキャンすることによる被
検体のX線被曝や、診断効率の低下、及び装置の消耗を防ぐことができる。
さらに、上記実施例では、入力された診察のプラン及び、寝台機構10の位置情報から
、自動的に指示表示器30の角度を変化させることが可能である。したがって、オペレー
ターは従来と比べて何ら特別な操作を行う必要がなく、本実施例における装置の操作は従
来と比べてオペレーターに何らの負担を与えるものではない。
これらのことから、本実施例によれば、被検体が撮影に関する情報を的確かつ容易に把
握することができる。
また、上記実施例において、表示器30は情報を出力する機能のみを記載したが、これ
に限らない。例えば表示器30の液晶画面をタッチパネル方式などとすることにより、情
報を入力する手段としてもよい。この場合、オペレーターや被検体OBJは表示器から適
宜、装置の各部を操作したり、情報を他者に伝達したりすることができる。
また、上記実施例では、表示器30は支持機構40の駆動によって、ガントリ部20に
対する角度が変動するとしているが、これに限らない。例えば、ガントリ部20に対して
上下方向及び前後方向に伸縮又は摺動可能な機構をもつ支持機構を用いて表示器30を移
動させてもよい。
また、表示器30として、CRTモニタなどの比較的視野角の広いモニタを使用した場
合、表示器30は回動させず、被検体OBJの視線とモニタ画面の角度を考慮し表示器3
0上の表示態様を変化させることも考えられる。例えば、被検体OBJの視線と表示器3
0の画面とのなす角度が、90°から離れていくにつれて、表示器30上の表示画像を被
検体OBJの体軸方向に伸長させて表示させることなどが考えられる。このようにすれば
、表示器30の角度によっては表示される文字等が潰れた印象となることにより、被検体
OBJが情報を取得することが困難となることを防ぐことができる。
また、上記実施例では、X線CT装置への適応例を述べたが、これに限らない。他にも
、ガントリ部とそのガントリ部の内部へと被検体を導入するための移動可能な寝台機構を
有する医用診断装置であれば適応できることは言うまでもない。このような構成を有する
医用診断装置としては、例えば磁場による被検体の磁気共鳴を検出し、被検体の断層像を
得るMRI(磁気共鳴イメージング装置)等があげられる。
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
4 制御インタフェース
5 画像データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 寝台機構
11 天板
12 ヘッドレスト
13 寝台機構コントローラ
20 ガントリ部
21 出入り口
22 X線源
23 検出部
24 データ収集部
25 X線系コントローラ
26 チルト角コントローラ
30 表示器
31 表示器コントローラ
40 支持機構
41 支持機構コントローラ

Claims (2)

  1. 被検体の撮影を行うガントリ部と、
    前記被検体を載置して前記被検体の体軸方向に移動可能な天板を有する寝台機構と、
    前記ガントリ部に支持され、前記撮影に関する情報を表示するための表示器と、
    前記ガントリ部及び前記寝台機構の複数の動作を所定の順序に従って行わせるための制
    御を行う操作コンソール部と、
    前記操作コンソール部手段から取得した動作に関する情報に基づいて、前記ガントリ部
    に対する前記天板の位置、及び前記天板上における前記被検体の配置の少なくとも一方に
    対応して、前記表示器に表示する情報の形態の上下方向を変化させるための表示制御手段
    と、を備え、
    前記表示器は、前記ガントリ部における前記寝台機構と向き合う面である前面及びその
    反対側の面である後面にそれぞれ設置され、
    前記表示制御手段は、前記被検体がヘッドファーストにより前記ガントリ部へ導入され
    る場合に、前記ガントリ部の前面に設けられた前記表示器に表示する情報の形態の上下方
    向を逆向きに切り替える機能、及び前記被検体がフットファーストにより前記ガントリ部
    へ導入される場合に、前記ガントリ部の後面に設けられた前記表示器に表示する情報の形
    態の上下方向を逆向きに切り替える機能の少なくとも一方を含むことを特徴とする医用診
    断装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記情報の形態の大きさを変化させることを特徴とする請求項1
    に記載の医用診断装置。
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