JP4908544B2 - ボトル缶体の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、口金部にキャップが被着されるボトル缶体の製造方法に関する。
金属製の缶体を絞り加工して得られる、いわゆるボトル缶体1は、有底筒状に形成されたボトル缶体1の開口部に、図6(a)に示すように口金部2とその外周に形成されたねじ部3とを有する。このねじ部3には、ボトル缶体1内への飲料水等からなる製品が充填された後、キャップ5の外周がねじ部3に倣って押圧成形されることにより、キャップ5が図6(b)のように被着される。キャップ5は、ボトル缶体1のねじ部3に倣ってキャップねじ部7が形成されるキャップ本体上部6と、このキャップ本体上部6の下端に、膨出部4の下面側に巻き込むように形成されるキャップ本体下部9とからなっている。
また、被着される前のキャップ5は、図6(c)に示すようなキャップ材5’のような形状とされており、上部が天板によって塞がれると共に、その下部が下方に向かい真直に開口された筒状をなしている。ブリッジ部8は、円周方向に形成された複数の切り込みであるスコア8aと、ブリッジ8bとが交互に配設されており、ブリッジ部8を介してキャップ本体下部9が連設されている。
キャップ5をボトル缶体1から取り外すときには、キャップ5とボトル缶体1とに相対回転方向の回転力を加える。この回転力は、ねじ部3によりキャップ5が上向きに移動するように働く。しかし、キャップ本体下部9はボトル缶体1の膨出部4に係止されているので、ブリッジ8bが破断しキャップ本体上部6とキャップ本体下部9が分離する。そして、キャップ本体下部9は口金部2に残され、キャップ本体上部6はボトル缶体1から離脱される。つまり、利用者がブリッジ部8を破断するようキャップ5を回すことでボトル缶体1から開栓できるようになっている。
従来、このようなねじ部3を有するボトル缶体1は、図7(a)に示す有底円筒状のボトル缶体1の開口部を、同図(b)に示すように、一旦縮径して口金部2を形成した後、同図(c)に示すように、その口金部2の開口端から所定距離分だけ再び拡径して拡径部2′を形成し、さらに同図(d)に示すように、開口端から一定の距離にねじ部3を形成することでねじ部3の形成されていない拡径部分を膨出部4として残すことにより、膨出部4を形成している。
図6に示されている、ボトル缶体1に被着されているキャップ5の外径Aは、一般に、28mm,33mm,38mmの三つの規格が存在している。ボトル缶体1の口金部2の外径Bは、キャップ5の外径Aよりも小さく形成される。ねじ部3は、38mmの外径からなるキャップ5が被着される場合、ねじとして有効に機能する部分の巻数である有効ねじ巻数が1.5〜1.7巻程度に形成されている。
ここで、有効ねじ巻数とは、図8に示された有効ねじ部Xの巻数のことである。図8は、ねじ部3の上面図を簡略的に示した説明図で、Y,Zが不完全ねじ部、Wが完全ねじ部で、Cが中心点である。ねじ部3は、山部3aと谷部3bとから形成されており、口金部2の上端側に始まり側の不完全ねじ部Yが形成され、口金部2の基端側に終わり側の不完全ねじ部Zが形成されている。不完全ねじ部Yと不完全ねじ部Zとの間の完全ねじ部Wは、山部3aと谷部3bがそれぞれ規定の外径で形成されている。不完全ねじ部Yは、その端点Y1から完全ねじ部Wの始点W1まで徐々にねじ山が拡径されており、不完全ねじ部Zは、完全ねじ部Wの終点W2からその端点Z2まで徐々にねじ谷が拡径される。
有効ねじ部Xは、不完全ねじ部Yの中間の有効ねじ始点X1から、完全ねじ部Wすべてを含み、不完全ねじ部Zの中間の有効ねじ終点X2までのねじ部である。有効ねじ始点X1は、図8に示すねじ部3の上面視における、端点Y1と中心点Cと始点W1で作られる不完全ねじ部Yの狭角∠αの2等分線L1と不完全ねじ部Yとの交点であり、有効ねじ終点X2は、終点W2と中心点Cと端点Z2で作られる不完全ねじ部Zの狭角∠βの2等分線L2と不完全ねじ部Zの交点である。
特開2000−191006号公報
ところが、従来のボトル缶体1において、ボトル缶体1の口金部2に設けられているねじ部3の有効ねじ巻数が1.5〜1.7巻程度であると、口金部2の基端部から先端部に向かってねじが2本ある部分と、ねじが1本しかない部分とが生じ、その本数の差に伴う問題があった。即ち、上記巻数であると、ボトル缶体1にキャップ5を被着し、ボトル内を陽圧とした場合、キャップ5を押し上げる圧力が加わり、ねじが1本しかない部分ではキャップ5を締結する力が弱く、キャップ5が上方にずれてしまう。つまり、キャップ5がボトル缶体1に対して偏ってしまうので、ねじが1本の部分でブリッジ8bが引っ張られて破断されてしまう。いわゆる、ブリッジ切れが起こるという不具合があった。また、ネジの巻数が多い箇所では少ない箇所より、キャップ装着時にねじ部3の圧縮される量が大きくなり、このため周方向におけるシール性に不均一が生じて気密性が低下するおそれがあった。
この対策として、有効ねじ巻数を増やす事が考えられる。ところが、ボトル缶体1にキャップ5を被着する工程において、キャップ径が28mm程度の小さい径では、900N程度の荷重でキャップをボトルに押し付けながら巻き締めされるにすぎないが、キャップ径が33mm以上の大きな径になると、缶内の圧力がキャップ天面を押し上げる力が強く、成形領域も大きくなるので、プレッシャーブロックで1050〜1200Nの力でキャップをボトル缶天面に押し付けながら巻き締めが行われる。
例えば、有効ねじ巻き数を2.5〜3巻とした場合には、ねじ本数が2本の部分と3本の部分が形成されので、上述したようなキャップねじ部7の成形工程において、ねじ本数が3本の部分が2本の部分よりもより軸線方向に変形しやすくなる。すると、巻き締め中においては、ねじ形成ローラのキャップ押圧位置と完全ねじ部Wの始点W1との相対位置が軸線方向にずれるので、ねじ形成の不十分な箇所が生じる。また、ねじ形成時には、キャップ5の側面下端側に軸線方向上方に引き上げられる力が発生するので、ねじ本数が多いほどブリッジは切れやすくなる。したがって、ねじ3本部分が多すぎるほどブリッジ切れが発生しやすくなる。そして、巻き締め終了後においては、プレッシャーブロックが解放されると、ねじ3本部分がばねとなり、キャップを押し上げようとするので、ねじ3本側のブリッジが、2本側のブリッジより切れやすくなる。また、巻数を3巻以上とした場合、キャップの開栓トルクが上がり、かつ、開栓回転数が増えてしまい、その分だけ利用者の開栓作業に手間がかかってしまうので好ましくない。
また、ボトルの内圧によってキャップ5にブリッジ切れが発生しなかった場合であっても、キャップ5のキャップねじ部7と天面との間隔が長いと、この間が伸長してしまい、キャップ5の密着性が低下するという問題があった。また、キャップ5のキャップねじ部7と天面との間隔が狭いと、キャップ5の被着工程においてキャップ5を押し付ける荷重に耐えられず、この間に対応する口金部2において座屈が生じてしまうという問題があった。
この発明は、口金部にキャップが被着されるボトル缶体の製造方法を提供する
この発明は、有底筒状に形成された金属製の缶体の開口部を縮径してなる口金部の上部外周にねじ部が設けられるとともに、前記ねじ部よりも下方にキャップ本体下部を巻き締めるための膨出部が形成され、前記口金部の先端部に外側に折り曲げられて形成されたカール部が設けられたボトル缶体の製造方法であって、前記開口部を縮径して口金部を形成した後、その口金部の開口端から所定距離分だけ再び拡径して拡径部を形成し、前記ねじ部は、前記拡径部が形成された後、ねじを形成する部分を縮径し、その縮径された部分にねじ切り加工することによって形成され、前記膨出部は、前記ねじ部を形成する際に縮径されずに残った拡径部分によって形成されることを特徴とする。
本発明によれば、キャップが良好に被着されるボトル缶体を製造することができる。
この発明の一実施の形態に係るボトル缶体を示す全体図である。 ボトル缶体とこれに被着されるキャップとの関係を示す説明図である。 ボトル缶体にキャップを被着する説明用断面図である。 ボトル缶体にキャップが被着されボトルを示す要部拡大図である。 ボトル缶体の口金部の拡大部分断面図である。 従来のボトル缶体とキャップとを示す説明図である。 ボトル缶体の口金部にねじ部を形成する説明図である。 有効ねじ部の説明図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図5はこの発明の一実施の形態に係るボトル缶体および、ボトル缶体にキャップが被着されたボトルを示す図であって、図1はボトル缶体を示す全体図、図2はボトル缶体とキャップとの関係を示す説明図、図3はボトル缶体にキャップが被着される工程の説明用断面図、図4はボトル缶体にキャップが被着されたボトルを示す要部拡大図、図5はボトル缶体の口金部の拡大部分断面図である。
この実施形態のボトル缶体11は、炭酸飲料,果汁飲料などを入れるためのものであって、アルミニウム若しくはアルミニウム合金からなっており、図1のようにボトル缶体11の上部に口金部12が形成されている。
口金部12の上部外周には、ねじ部13が設けられ、そのねじ部13より下方には膨出部14が形成されると共に、その下に頸部15が形成されている。ねじ部13は、ボトル缶体11に設けられた口金部12が拡径されて拡径部が形成された後、ねじを形成する部分を縮径し、その縮径された部分にねじ形成機(図示せず)がねじ切り加工することによって形成され、膨出部14は、縮径されず、さらにねじ部13がねじ切り加工されたとき、ねじ切りされていない残りの拡径部分によって形成されている(図6(d)参照)。
そして、この口金部12に、図2のように有底円筒状に形成されたキャップ材21が被せられたとき、そのキャップ材21が図3に示すキャッピング装置30によって巻締められることにより口金部12に図4のようにキャップ20が被着され、これによってキャップ20が口金部12の開口端を封止する。
キャップ材21は、被着される前の段階では、図2に示すようにその上部が天板22によって塞がれると共に、その下部が下方に向かい真直に開口された筒状をなしており、天板22の内側にはライナー23(図3,図4参照)が装着されている。キャップ材21の下端にはブリッジ部24を介しキャップ本体下部25が設けられている。ブリッジ部24は、複数のスコア24aと、ブリッジ24bとがキャップ材21の周方向に交互に配設されている。
この実施形態では、ボトル缶体11の口金部12に設けられるねじ部13の有効ねじ巻数が2.2巻で形成されている。即ち、ねじ部13は、口金部12に拡径部が形成されると、ねじ形成機のねじ切りローラが、拡径されて次いで縮径された部分の周囲に沿って転動し、この拡径されて次いで縮径された部分を押圧してねじ山とねじ谷とを画成することによって形成されるが、その際、口金部12において、図2及び図4のように、ねじ部13として有効に機能する開始位置13aと終了位置13bとの間の有効ねじ巻数が2.2巻となるように形成されている。
このねじ部13の有効ねじ部は、従来例の図6で示された有効ねじ部と同様に定義され、開始位置13a(図8では、有効ねじ始点X1)から終了位置13b(図8では、有効ねじ終点X2)までのねじ部とされている。また、口金部12の外径は、従来例の図6で示された外径Bと同様に定義される。このようなねじ部13を有するボトル缶体11は、口金部12に形成されたねじ部13の最大外径が28〜38mmで、かつ口金部12の厚さが0.25〜0.4mmの大きさであり、これに1インチ当たり8山のネジピッチで有効ねじ巻数が2.2巻のねじ部13が形成される。
従って、この口金部12にキャップ材21が図2のように被せられ、かつ図3のようなキャッピング装置30によってキャップ材21の外周にキャップねじ部26が形成されてキャップ20が被着されると、キャップ20にも有効ねじ巻数が2.2巻からなるねじ部が形成されるようになっている。
また、図5に示すように、口金部12の先端部には先端が外側に折り曲げられて形成されているカール部27と、カール部27から下方に向かって拡径するように形成されている傾斜部28とが設けられている。ねじ始点W1(図8参照)は、ねじ部13の略最大外径となる点とされ、ねじ始点W1を通過する外径をねじ山外径D1とし、カール部27の最大外径部を通過する外径をカール部外径D2とする。また、ボトル缶体11の上端面29からねじ始点W1までの高さをねじ始点高さh、上端面29からカール部27の外側の最下端点T1までの高さをカール部高さTとする。
傾斜部28の傾斜角θは、ねじ始点W1から口金部の上方に向かう傾斜と中心軸Oとが形成する角度で、カール部27の外側の最下端点T1からねじ始点W1までの傾斜部28の平均角度が用いられる。
傾斜角θの測定は、株式会社ミツトヨ製のコントレーサーCDH−400を用いて、前記ねじ始点W1から最下端点T1の指定区間線測定により行われた。すなわち、コントレーサーにより中心軸O方向において傾斜部28の輪郭形状を測定し、この輪郭形状より最小2乗法を用いて直線を求め、この直線と中心軸Oとの角度を傾斜角θとする測定を行ったのである。
また、上述した傾斜角θとねじ始点高さhとの間には数1に示す関係がある。
Figure 0004908544
数1より、ねじ山外径D1、カール部外径D2、およびカール部高さTを固定した時、傾斜角θを決めるとねじ始点高さhが決められ、傾斜角θを大きくするとねじ始点高さhが小さくなるということがわかる。これより、傾斜角θの下限値がねじ始点高さhの上限値となり、ねじ始点高さhの下限値が傾斜角θの上限値となることが分かる。
キャッピング装置30は、主に図3に示すように、ボトル缶体11に被せたキャップ材21の天板22を下方に押圧するプレッシャーブロック35と、キャップ材21を外周から口金部12に押し付けると共に、口金部12のねじ部13に沿いキャップ材21の外周を巻き締めることにより、キャップねじ部26を形成するROローラ32と、キャップ材21のキャップ本体下部25を外周から膨出部14の下部に巻き付けてピルファープルーフ部を形成するPPローラ33とを備えている。
なお、プレッシャーブロック35は、キャップ材21の天板22を押圧する押圧体31を備え、付勢ばね34を介してプレッシャーシャフト37に連結され、キャップ20を被着する際、口金部12に被せたキャップ材21の天板22を押圧させる押し付け荷重が、口金部12の口径の大きさに応じて変えられるようにしている。ROローラ32及びPPローラ33は、支持アーム36によりボトル缶体11及びキャップ材21の周囲に回転可能に構成されている。
この実施形態のボトル缶体11は、上記のように口金部12に設けられたねじ部13の有効ねじ巻数が2.2巻で形成されており、これに、キャップ20を被着するため、図2のように有底円筒状のキャップ材21を被せた後、キャッピング装置30を駆動し、キャッピング装置30のプレッシャーブロック35が図3のようにキャップ材21をボトル缶体11の底部方向に押し付けながら、かつROローラ32がボトル缶体11のねじ部13に倣うよう口金部12の周囲に沿って回転すると、図4に示すように、キャップ材21の外周に口金部12のねじ部13に対応するキャップねじ部26が形成され、またPPローラ33によってキャップ材21のキャップ本体下部25が膨出部14に巻き締められ、これによってボトル缶体11にキャップ20が被着されることとなる。
上述したようなボトル缶体11およびキャップ20を用いて、耐荷重試験および漏れ試験を行った。実験は、ねじ山外径D1がφ38,φ33,φ28の3通りのボトル缶体11およびキャップ20において、傾斜角θおよびねじ始点高さhを変えて行われた。実験には、0.24〜0.4mmの板厚で、ねじ部13に1インチ当り8山のピッチのねじを有効ねじ巻が数2.2巻で形成されたボトル缶体11が用いられ、180〜230N/mmの引張強度を有し、板厚0.25mmで、ポリエチレンまたはポリプロピレンのライナー23が貼着されたキャップ20が用いられた。
耐荷重試験はボトル缶体11の軸方向に荷重を増加させていき、1600N未満で座屈したボトル缶体11を不合格(×)、1600N以上で座屈したボトル缶体11を合格(○)と評価した。漏れ試験は、常温状態において内圧が0.1MPaで充填されたボトル10の重量を測定し、ボトル10を37℃の状態で1日経過させた後、常温状態で再度重量を測定して、その重量差が0.2mg以下のボトル10を合格(○)、重量差が0.2mg以上のボトル10を不合格(×)と評価した。実験結果を表1に示す。
Figure 0004908544
表1において、ねじ始点高さhが短くなる、つまり傾斜角θが大きくなると座屈が生じ、また、ねじ始点高さhが長くなる、つまり傾斜角θが小さくなると漏れが生じていることが分かる。これより、総合評価として座屈も漏れも生じないねじ始点高さhおよび傾斜角θの範囲を○と評価し、それ以外を×と評価した。総合評価が○と評価される範囲は、ねじ山外径D1がφ38のボトル10において、3.6mm≦h≦5.6mm、33.0°≦θ≦55.0°、ねじ山外径D1がφ33のボトル10において、3.24mm≦h≦4.74mm、32.5°≦θ≦54.6°、ねじ山外径D1がφ28のボトル10において、3.4mm≦h≦5.1mm、33.0°≦θ≦55.0°である。
上述したように本実施の形態のボトル11は、口金部12に設けられたねじ部13の有効ねじ巻数が2.2巻で形成されているので、キャップ20の被着工程においてプレッシャーブロック35の圧力によって、ねじ部13の撓みは偏ることがない。これにより、キャップ20に対する各ROローラ32の押し付け高さ位置にばらつきが生じなくなり、ねじ巻き不良を起こすことがない。また、ねじ本数が3本の部分が少ないので、キャップ20の被着時にブリッジ切れが発生しにくい。
一方、ボトル缶体11にキャップ20が被着されると、ボトル10内を陽圧とした場合、キャップ20にボトル缶体11の口金部12の内方から押し上げる力が作用するが、前述したように、口金部12のねじ部13とキャップねじ部26との有効ねじ巻数が2.2巻であって、ねじ部13とキャップねじ部26とが一様な力で締結されており、キャップ20がボトル缶体11に対し偏ることがなく、キャップ20のブリッジ部24が切れるおそれがない。また、開栓トルクが必要以上に上昇することもない。
その結果、この実施形態によれば、ボトル缶体11にキャップ20を良好に被着することができ、被着後でもキャップ20の良好な状態を確実に維持することができ、従って、ボトル缶体11のねじ部13の巻数によって発生する従来の問題点を解消することができるので、ボトル10としての信頼性を高めることができる。
また、ボトル缶体11は、ねじ始点高さhが3.24mm≦h≦5.6mmの範囲で形成されているので、規定の内圧以下においてカール部27とライナー23との間で良好な密着性が得られる。つまり、内圧によってキャップ20のキャップねじ部26と天板22との間が伸長するが、この伸長量はねじ始点高さhによって決められ、ねじ始点高さhを上記範囲にすることで漏れが発生することのない伸長量とすることができるのである。これにより、規定内圧において良好な密封性を有するボトル缶体11を形成することができる。
また、傾斜角θが33°≦θ≦55°の範囲で形成されているので、キャップ20の被着工程において、キャップ20を押し付ける荷重に耐えられる耐荷重性を得ることができる。また、有効ねじ巻数が2.0から2.5巻になるように口金部12が形成されているので、ボトル10の内圧によってずれが生じることなく、キャップ20が確実に被着されるボトル缶体11を形成することができると共に開栓トルクの上昇を抑えることができる。
なお、図示実施形態では、ボトル缶体11の口金部12に形成されるねじ部13及びキャップ20に形成されるキャップねじ部26の有効ねじ巻数が2.2巻で形成された例を示したが、少なくとも2.0巻以上で、かつ2.5巻以下の有効ねじ巻数であればよい。さらに、2.0〜2.3巻で形成されていれば、不完全ねじ部が軸方向に重ならず、ねじ成形が安定して行え、ねじ3本部分が少なくなるので、より好ましい。
従って、この発明においては、ボトル缶体11の口金部12に形成されたねじ部13の最大外径が28〜38mmで、かつその厚さが0.25〜0.4mmで、かつ有効ねじの巻数が2.0〜2.5巻で、好ましくは2.2〜2.3巻で形成されていれば、上述した作用効果を発揮することができる。
10 ボトル
11 ボトル缶体
12 口金部
13 ねじ部
13a ねじ部の有効な開始位置
13b ねじ部の有効な終了位置
14 膨出部
20 キャップ
21 キャップ材
22 天板
23 ライナー
24 ブリッジ部
25 キャップ本体下部
26 キャップねじ部
30 キャッピング装置
35 プレッシャーブロック
32 ROローラ
33 PPローラ

Claims (1)

  1. 有底筒状に形成された金属製の缶体の開口部を縮径してなる口金部の上部外周にねじ部が設けられるとともに、前記ねじ部よりも下方にキャップ本体下部を巻き締めるための膨出部が形成され、前記口金部の先端部に外側に折り曲げられて形成されたカール部が設けられたボトル缶体の製造方法であって、
    前記開口部を縮径して口金部を形成した後、その口金部の開口端から所定距離分だけ再び拡径して拡径部を形成し、
    前記ねじ部は、前記拡径部が形成された後、ねじを形成する部分を縮径し、その縮径された部分にねじ切り加工することによって形成され、
    前記膨出部は、前記ねじ部を形成する際に縮径されずに残った拡径部分によって形成されることを特徴とするボトル缶体の製造方法。
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