JP4905231B2 - パッチアンテナおよびそれを搭載した無線通信機能を有する携帯情報機器 - Google Patents

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Description

本発明は、各種の無線通信に用いるパッチアンテナおよびそれを搭載した無線通信機能を有する携帯情報機器に関する。
無線通信機能を備えた無線通信モジュールを、携帯情報端末(PDA(Personal Digital Assistants)等),携帯型PC(パソコン),携帯ゲーム機等の携帯情報機器に搭載する場合(外付けアクセサリー,内蔵共に)、携帯情報機器が発生する雑音信号を、無線通信モジュールのアンテナが拾ってしまい、受信感度の劣化が発生する。
携帯情報機器の雑音は、多くの場合、MPU(Micro Processing Unit;マイクロプロセッサ)が発生するディジタル雑音であり、その周波数は広帯域に渡り、アンテナ周波数を含んでしまう。 特に、無線通信モジュールが、GPS(Global Positioning System)のように高感度(約-80dBm以下の感度が見込み。GPSは現行-150dBm程度)の場合、この現象は特に顕著になる。
前記従来の無線通信機能を備えたGPS無線通信モジュールは、例えば図9の10a,10bに示すように、回路基板1、該基板1に実装されるIC、トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、コイル等の実装部品2,2…およびシールドキャップ3等を備えたモジュール(無線通信装置)10と、パッチアンテナ20とを一体化して構成されている。
図9(a)はシールドキャップ3の上にパッチアンテナ20を設置した例であり、図9(b)は回路基板1の上にパッチアンテナ20を設置した例である。
前記パッチアンテナ20は、図2(a)に示すように、放射板21と接地導体板22間に誘電体基板23を配設し、接地導体板22および誘電体基板23を貫通して挿入した給電線24から、放射板21のほぼ中央の給電点25に給電するように構成されている。
このためパッチアンテナ20のグランド面、すなわち接地導体板22は、図9(a)においてはシールドキャップ3に接し、図9(b)においては回路基板1のグランドパターンに接している。
図9(a)のように構成されたGPS無線通信モジュール10aは、例えば図10(a)に示すように携帯情報端末(PDA)30の天井面(又は前面)に搭載される。
前述したように携帯情報端末30からは放射雑音が発生するが、図10(b)のように携帯情報端末30の天井面にパッチアンテナ20が搭載された場合、パッチアンテナ20の指向性が上面方向となるため、ノイズ源から背を向けた形となり、前記雑音の影響は軽減される。
これに対し図10(c)のように携帯情報端末30上にチップアンテナ40を設けた場合、該アンテナ40の放射パターンが無指向性に近い(例えば8の字)ため、近傍にある携帯情報端末30のセット本体がノイズ源となってしまう。このようにGPSにおいては、無指向性のチップアンテナがあまり使用されず、多くの場合パッチアンテナがされるのは、単に、パッチアンテナの方が利得が高いというだけでなく、このような理由もあると考えられる。
しかしながら、パッチアンテナ20が、上方向だけの指向性、すなわち図11(a)に示すように、ほとんどメインローブだけで、サイドローブが無く、バックローブも極めて小さいという指向性は、グランド面(接地導体板22)が無限大(x方向長さX及びy方向長さYが無限大)でグランド・インピーダンスがゼロの理想状態でのみ達成される。しかし、実際の有限サイズでインピーダンスを持つグランド面では、パッチアンテナは、図11(b)のように、サイドローブを持ち、バックローブも無視できない。グランド・サイズが、放射パターンと同じく、約λ/4平方の時には、図11(c)のようにメインローブとバックローブはほとんど同じ大きさになる。この現実のパッチアンテナでは、携帯情報端末30のセットから放射される雑音の影響を受けてしまう。
尚、従来、複数の誘電体層を積層して利得の向上を図ったパッチアンテナは、例えば下記非特許文献1,2に記載のものが提案されていた。
2004年 電子情報通信学会総合大会"B−1−149 異なる誘電体にはさまれたパッチアンテナ" 黄 百亭、三牧 宏彬,山内 潤治、中野 久松 法政大学工学部 2003年 電子情報通信学会通信ソサイエティ大会"B−1−167 誘電体にはさまれたパッチアンテナ" 黄 百亭、山内 潤治、中野 久松 法政大学工学部
前記非特許文献1に記載のパッチアンテナ50は、図2(b)のように、放射板21と接地導体板22の間に第1の誘電体層51を形成し、放射板21上に第2の誘電体層52を形成して構成されている。
前記非特許文献2に記載のパッチアンテナ60は、図2(c)のように、放射板21と接地導体板22の間に第1の誘電体層61を形成し、放射板21上に第2の誘電体層62を形成し、さらに第2の誘電体層62上に第3の誘電体層63を形成して構成されている。
図2(b),(c)において、放射板21の給電点(25)に給電を行う給電線24は図2(a)と同様に構成されている。図2(a)の誘電体基板23の厚みT1は、理想的には使用周波数の4分の1波長(λg)であるが、実際には、小型化、薄型化のため10分の1以下(λg/10≧T1)に設定されている。図2(b),(c)の第1の誘電体層51,61の厚みT1も図2(a)のものと同様にλg/10≧T1に設定されている。
また図2(b),(c)の第2の誘電体層52,62の厚みT2はともに使用周波数の1波長以上(T2≧λg)に設定されている。
図2(c)の第3の誘電体層63の厚みT3は使用周波数の4分の1波長以下(λg/4≧T3)に設定されている。
また図2(b)の第1および第2の誘電体層51,52の比誘電率εr1,εr2はεr2≒εr1なる関係に各々設定され、図2(c)の第1、第2および第3の誘電体層61〜63の比誘電率εr1,εr2,εr3は、εr3<εr2=εr1なる関係に各々設定されている。
前記非特許文献1,2(図2(b),(c))に記載のパッチアンテナ50,60においては、第2および第3の誘電体層52,62,63が放射パターンに影響するのは、ほとんどメインローブだけであり、メインローブは大きくなってもバックローブはあまり小さくならず、例えば、図10のGPS無線通信モジュール10aに図2(b),(c)のパッチアンテナ50,60を搭載したとしても、携帯情報端末30からの雑音の受信レベルを下げることには寄与しない。
またパッチアンテナ50,60の誘電体総厚み(パッチアンテナ50の場合はT1+T2、パッチアンテナ60の場合はT1+T2+T3)が1波長(ここでの波長は管内波長)を越える厚みになってしまい、携帯情報端末30等の携帯機器に求められる小型化を著しく阻害する。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、グランド面背後からの雑音の受信レベルを下げて受信感度を向上させるとともに小型化を図ったパッチアンテナおよびそれを搭載した無線通信機能を有する携帯情報機器を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載のパッチアンテナは、放射板および接地導体板を備えたパッチアンテナであって、前記放射板と接地導体板間に第1の誘電体層を形成し、前記放射板上に使用波長の1/10以下の厚みの、前記第1の誘電体層よりも低誘電率の第2の誘電体層を形成し、前記第2の誘電体層上に使用波長の1/5〜1/10の厚みの、前記第1の誘電体層よりも高誘電率の第3の誘電体層であって、誘電率が、70以上、且つ前記第1の誘電体層の誘電率の3倍以上である第3の誘電体層を形成したことを特徴としている。
上記構成により、第1、第2の誘電体層に比べて第3の誘電体層の誘電率が高いため、アンテナ正面の伝播速度が遅くなってメインローブの放射角度が狭くなり、このためサイドローブの打上げ角度が大きくなってバックローブの利得が小さくなる。これによってアンテナ背面の利得を大きく減少させることができる。
したがってバックローブ側、すなわちパッチアンテナの接地導体板側に設けられた例えば携帯情報機器からの雑音を拾うことはなく、受信感度が向上する。
また従来のパッチアンテナと比較して厚みの薄いパッチアンテナを構成することができる。
また請求項2に記載のパッチアンテナは、請求項1において、前記第2の誘電体層は、空気層から成り、前記第1の誘電体層から、第2の誘電体層の厚みに相当する距離隔てて、前記第3の誘電体層を固定することにより形成されていることを特徴としている。
上記構成により、第2の誘電体層として低誘電率材料を使用しなくても、第1の誘電体層から第3の誘電体層を浮かせて固定するだけで済み、コストが低減される。
また請求項3および4に記載の携帯情報機器は、請求項1および2に記載のパッチアンテナを搭載したことを特徴としている。
また請求項5および6に記載の携帯情報機器は、請求項3および4において、前記パッチアンテナは、無線通信機能を達成する無線通信装置と一体化され、該パッチアンテナの背面側が携帯情報機器に対向して配設されていることを特徴としている。
上記構成によれば、アンテナ背面の利得を大きく減少させることができ、パッチアンテナの接地導体板側に設けられた携帯情報機器からの雑音を拾うことなく、受信感度が向上する。
また、従来と比較してパッチアンテナの厚みが薄いので、携帯情報機器の大型化を抑制することができる。
本発明によれば、第1、第2の誘電体層に比べて第3の誘電体層の誘電率が高いため、アンテナ正面の伝播速度が遅くなってメインローブの放射角度が狭くなり、このためサイドローブの打上げ角度が大きくなってバックローブの利得が小さくなる。これによってアンテナ背面の利得を大きく減少させることができる。
したがってパッチアンテナの接地導体板側に設けられた携帯情報機器からの雑音を拾うことなく、受信感度が向上する。
また従来のパッチアンテナと比較して厚みの薄いパッチアンテナを構成することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
図1および図2(d)は、本発明をGPS用のアンテナとして適用した実施例を表し、図1(a)はパッチアンテナの表側を示す斜視図、図1(b)はパッチアンテナの裏側を示す斜視図、図2(d)はパッチアンテナの正面構成図である。これらの図において、図2(a)と同一部分は同一符号をもって示している。
本実施例のパッチアンテナ70は、放射板21と接地導体板22の間に形成された第1の誘電体層71と、放射板21および第1の誘電体層71上に形成された第2の誘電体層72と、該第2の誘電体層72上に形成された第3の誘電体層73とを備えている。
前記放射板21は偏波制御のための1つの角をc面取りした正方形の放射パターンとして構成されており、そのほぼ中央の給電点25には、接地導体板22および第1の誘電体層71を貫通して挿入した給電線24から給電が行われる。
前記第1の誘電体層71の厚みT1は、使用周波数の10分の1波長以下(λg/10≧T1)に設定され、第2の誘電体層72の厚みT2は、使用周波数の10分の1波長以下(λg/10≧T2)に設定され、第3の誘電体層73の厚みT3は、使用周波数の5分の1波長〜10分の1波長(λg/5〜λg/10=T3)に設定されている。
また第1〜第3の誘電体層71〜73の各比誘電率εr1〜εr3は、εr3>εr1>εr2なる関係に設定されている。
第1の誘電体層71はセラミックスから成り、その比誘電率εr1は約30で、厚みT1は3mmである。GPSの使用周波数は1.57542GHzであるため放射板21の正方形放射パターンの1辺は2分の1波長、約20mmとなる。第2の誘電体層72は発泡のlow-K材(低誘電率材料)から成り、比誘電率εr2は約1で、厚みT2は10mmである。第3の誘電体層73は高誘電体セラミックスから成り、その比誘電率εr3は約75で、厚みT3は2mmである。したがってパッチアンテナの総厚みは、僅か15mmに収まっている。尚、アンテナ面積は約25mm角である。
図1のように構成されたパッチアンテナ70は、図9と同様に、図3に示すように、モジュール(無線通信装置)10と一体化されてGPS無線通信モジュール80a,80bが構成される。
すなわちGPS無線通信モジュール80a,80bは、回路基板1、該基板1に実装されるIC、トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、コイル等の実装部品2,2…およびシールドキャップ3等を備えたモジュール(無線通信装置)10と、パッチアンテナ70とを一体化して構成されている。
図3(a)はシールドキャップ3の上にパッチアンテナ70を設置した例であり、図3(b)は回路基板1の上にパッチアンテナ70を設置した例である。
次に、本実施例のパッチアンテナ70と、同じセラミックスの第1の誘電体層だけでインピーダンス整合を取り、図1と同じく約20mm角放射パターン、アンテナ面積25mm角、厚み3mmとした従来の図2(a)のタイプのパッチアンテナとの、特性を比較した。
従来の図2(a)のタイプのパッチアンテナを用いて、図9(a)の形態のGPSモジュールを形成した時、受信感度は約-150dBmであったが、それを、携帯情報端末30に、図10のように搭載すると、感度は、約-135dBmまで劣化した。
一方、本実施例のパッチアンテナで同様なGPSモジュール(図3(a))を形成した時、受信感度は約-150dBmと、従来アンテナとほとんど変わらなかったが、携帯情報端末30に搭載した場合の感度は約-145dBmと僅かしか劣化しない。
図1のパッチアンテナ70においては、第2の誘電体層72に、比誘電率εr2が約1の誘電体を用い、かつ、第3の誘電体層73に、比誘電率εr3が約75の高誘電体を用いることで、第3の誘電体層73の電磁波の伝播速度V3は、比誘電率の平方根に相当する波長短縮率(1/√εr3)により、V3 = V2√(εr2/εr3) ≒ C/√εr3となる。(V2は第2の誘電体層72の電磁波の伝播速度、Cは、真空中の自由空間での伝播速度で、光速度に等しい)。このアンテナ正面の伝播速度を遅らせる効果により、図4のアンテナ放射パターンの(a)に示すように、メインローブの放射角度を狭くすることができ、結果として、サイドローブの打ち上げ角度が大きくなり、バックローブの利得が小さくなる(逆に、メインローブは、あまり大きくならない)。
尚、本発明のパッチアンテナ70は、前記図4のようにサイドローブの打上げ角度が大となるので、図3(b)に示すようにパッチアンテナ70を回路基板1上のシールドキャップ3の真横に配設しても、シールドキャップ3から漏れるモジュール10の雑音信号を拾うことはない。
図2(a)の従来アンテナでは、誘電体層の厚みT1は、理想的には4分の1波長であるが、実際には、小型化、薄型化のため、10分の1以下に設定されている。図2(d)のように、その上に、誘電体を2層付加したものが本発明のアンテナであり、第3の誘電体層73の厚みT3が厚いほどバックローブは小さくなるが、ある程度厚くなると、それ以上はバックローブは変化しない。
更に、第2の誘電体層72の比誘電率εr2が1のため、第1の誘電体層71と放射パターンの寸法は、図2(a)のアンテナと同じで、インピーダンス整合を確保できるが、第2の誘電体層72の厚みT2が薄過ぎると、アンテナの共振周波数が影響を受け、インピーダンス整合が取れない。逆に、T2が厚すぎると、バックローブを小さくする効果は現れない。
そこで前記厚みT2,T3および比誘電率εr3の最適化条件を次のような試験により求めた。試験条件は、T1=3mm,εr1=30、T2=0〜10mm,εr2=1、T3=1、3mm,εr3=12.6、93とし、この条件のパッチアンテナのメインローブ利得、サイドローブ利得、バックローブ利得を各々調べ、さらに当該パッチアンテナを用いて図3(a)のようにGPSモジュールとし、そのGPSモジュールを図10のように携帯情報端末30に搭載したときのGPS感度を調べた。それらの結果を次の表1〜表4に示す。
Figure 0004905231
Figure 0004905231
Figure 0004905231
Figure 0004905231
また表1〜表4の結果をグラフ化したものが図5〜図8である。
尚この試験におけるサイドローブ利得は、パッチアンテナの主放射方向に対し、90°方向の放射利得とする。
表1〜表4において、メインローブ利得が高いほど、GPSの受信感度は向上する(感度値としては低い値となる)が、サイドローブ、バックローブの利得が高いと、GPS周辺の雑音、特に、GPSを搭載する携帯情報端末のセットの回路から出るディジタル雑音を拾って、受信感度は劣化する。
したがって、メインローブ利得が高く、サイドローブ、バックローブの利得が低いアンテナが、目指すアンテナとなる。
サイドローブ、バックローブ共に、T2厚みが薄くなり、第3の誘電体層73が第1の誘電体層71に近づくほど、利得が低くなり、セット雑音の影響は受け難くなるが、あまりT2が薄いと、パッチアンテナ部の共振周波数が所定周波数(GPSでは1575.42MHZ)からずれてしまい、メインローブの利得が下がってしまう。そのトレードオフの結果、GPS感度が最も良いのはT2=3〜5mmくらい、すなわち、管内波長の1.5〜2.6%(管内波長λg=λ0/√εr2=190mm)である。
前述したメイン/サイド/バックローブの利得、及びGPS受信感度に対する第3の誘電体層73の影響は,εr3=12.6ではほとんど確認できなかった。
したがって比誘電率εr3は、εr3≧約70、且つεr3≧(εr1の約3倍)であることが望ましい。
また、T3が3mm、即ち管内波長の約15%の時(管内波長λg=λ0/√εr3=54mm)、メインローブ利得をあまり劣化させず、且つバックロール利得を大きく抑圧できるという、理想的なアンテナが実現できる。
理論的には、第3の誘電体層73の厚みT3がλg/4の時に、最もメインローブ利得が良くなるはずであるが、これはT3がλg/4に達しなくても、ある程度厚ければ、充分に利得と、受信感度を得られるアンテナを実現できることを示している。
尚前記第2の誘電体層72は、その比誘電率εr2が1のため、前記実施例のように、low-kの低誘電体を使用しなくても、空気層でも良い。このため第3の誘電体層73を、第1の誘電体層71から浮かせて固定するだけでも良い。
本発明の一実施形態例を表し、(a)はパッチアンテナの表側の斜視図、(b)はパッチアンテナの裏側の斜視図。 パッチアンテナを表し、(a)は従来例の構成図、(b)は非特許文献1のパッチアンテナの構成図、(c)は非特許文献2のパッチアンテナの構成図、(d)は本発明の一実施形態例のパッチアンテナの構成図。 本発明のパッチアンテナを搭載した無線通信モジュールを表す構成図。 パッチアンテナの放射パターンを表し、(a)は本発明のアンテナのパターン説明図、(b)は従来のパッチアンテナのパターン説明図。 本発明の実施形態例における試験結果を表し、メインローブ利得の特性図。 本発明の実施形態例における試験結果を表し、サイドローブ利得の特性図。 本発明の実施形態例における試験結果を表し、バックローブ利得の特性図。 本発明の実施形態例における試験結果を表し、GPSの受信感度の特性図。 パッチアンテナを搭載した従来の無線通信モジュールを表す構成図。 アンテナを備えた無線通信モジュールを搭載した携帯情報端末を表し、(a)は斜視図、(b)はパッチアンテナの場合の斜視図、(c)はチップアンテナの場合の斜視図。 パッチアンテナにおけるグランド面のサイズと放射パターンの関係を示す説明図。
符号の説明
10…モジュール、21…放射板、22…接地導体板、24…給電線、25…給電点、30…携帯情報端末、70…パッチアンテナ、71…第1の誘電体層、72…第2の誘電体層、73…第3の誘電体層、80a,80b…GPS無線通信モジュール。

Claims (6)

  1. 放射板および接地導体板を備えたパッチアンテナであって、
    前記放射板と接地導体板間に第1の誘電体層を形成し、
    前記放射板上に使用波長の1/10以下の厚みの、前記第1の誘電体層よりも低誘電率の第2の誘電体層を形成し、
    前記第2の誘電体層上に使用波長の1/5〜1/10の厚みの、前記第1の誘電体層よりも高誘電率の第3の誘電体層であって、誘電率が、70以上、且つ前記第1の誘電体層の誘電率の3倍以上である第3の誘電体層を形成した
    ことを特徴とするパッチアンテナ。
  2. 前記第2の誘電体層は、空気層から成り、前記第1の誘電体層から、第2の誘電体層の厚みに相当する距離隔てて、前記第3の誘電体層を固定することにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパッチアンテナ。
  3. 請求項1に記載のパッチアンテナを搭載したことを特徴とする無線通信機能を有する携帯情報機器。
  4. 請求項2に記載のパッチアンテナを搭載したことを特徴とする無線通信機能を有する携帯情報機器。
  5. 前記パッチアンテナは、無線通信機能を達成する無線通信装置と一体化され、該パッチアンテナの背面側が携帯情報機器に対向して配設されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯情報機器。
  6. 前記パッチアンテナは、無線通信機能を達成する無線通信装置と一体化され、該パッチアンテナの背面側が携帯情報機器に対向して配設されていることを特徴とする請求項4に記載の携帯情報機器。
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