JP4903142B2 - 繊維群の繊維のフック位置を変向する方法および該方法を実施するための装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コーマを用いて、繊維材料を処理する工程ライン内で繊維のフック位置を変向する方法に関する。
繊維材料の処理工程に際して、カードで後端フックが形成される。このことは文献「Die Kurzstapelspinnerei von W.Klein;Band 1:Allgemeine Technologie der Kurzstapelspinnerei aus The Textile Institute(ISBN 3−908.059−01−1)」の24頁から理解することができる。
工程ラインの終了部に、たとえばリング精紡機が設置されており、リング精紡機で糸が形成される。この場合糸はパッケージに巻き取られる。リング精紡機で糸を製作するために、有利には、特にドラフト装置に関して、繊維材料が粗糸として提供される場合、依然としてフックを有する繊維が後端フックの構成で提供される。その結果として、カードとリング精紡機との間に、奇数の別の処理段階を提供する必要があり、その前提とするところによれば、各段階でフック位置が保持される。これの意味するところによれば、処理段階で設置された中間貯蔵部(たとえばケンス)から繊維材料を引き出す際に、繊維は、後続の工程段階において逆向きに供給される。
一般的に、コーマの上流側および下流側にそれぞれ1つのドラフトが設けられており、これによって巻体形成のための準備機械およびフライヤと相俟って、カードとリング精紡機との間に奇数の機械が存在しており、このことによって依然として存在するフック(後端フック)の正しい方向性が保証される。
カードとリング精紡機との間の工程ラインにおいて機械のうちの1つが省略されると、直ちに適当な予防手段を講じる必要があり、これによってフック位置は、リング精紡機において再び正しく提供される。たとえば必要なドラフトが既にカードまたはコーマ自体で行われると、ドラフト段階のうちの1つを省略することができる。「必要なドラフト(notwendige Verstreckung)」という表現は、高品質な中間製品(たとえば所望の均一性を有する繊維束)を達成するためのドラフトに関するものであり、中間製品は後続の工程段階で継続処理される。
フック位置の適当な方向性を達成するために、たとえば1工程段階でケンスに送られた繊維材料(繊維束)を別のケンスに移し替えることが提案されている(ドイツ連邦共和国特許出願公開第4136908号明細書)。これによって繊維束の引出端部は後続の工程段階のために変向され、したがって工程終了位置で、リング精紡機においてフックの位置も再び後端フックとして提供される。
ケンスが下方から充填されて、上方から繊維束が引き出される装置も公知であり、この場合フック位置は後続の工程にとって同様に維持される。
1工程段階において繊維束で充填されたケンスをひっくり返す装置も公知であり、これによって予め送られた繊維束の先行端部が後続の繊維機械に供給される。
このような構成は、部分的に極めて高価であり、今日要求される時間基準に基づいてもはや経済的に是認できるものではない。これに加えてさらに追加的な装置が必要である。
したがって本発明の課題は、フック位置を工程ラインの少なくとも1つの工程段階で変化させることのできる簡単な方法もしくは装置を提供することである。
カードと糸を製作する精紡機との間に偶数の機械が設けられている場合でも、供給された繊維材料におけるフック位置が、後端フックとして精紡機に提供されるよう保証するのが望ましく、しかも繊維材料を処理する機械の間でフック位置に影響を及ぼす追加的な機械が使用されることはない。
この課題は、フックを、処理工程の間に、工程ライン上に設けられたコーマにおいて変向することによって解決される。
有利には、フックは、コーミング工程に続いて、コーマ繊維束を形成するまえに変向する。
さらに有利には、繊維塊の、コーマにおいて段階的に供給されてクランプされた端部を、コーミングして、次いで繊維塊の端部から繊維群を引き出し、繊維群を、繊維フリースを形成するために、予め引き出された繊維群と結合し、引出方向でみて、繊維群の後行端部を、予め引き出された繊維群もしくは予め提供された繊維フリースの、存在する後行端部に重ね合わせる。
さらにまた、引出方向でみて、繊維群の先行端部を、引出中または引出後に、繊維フリースの搬送方向とは逆向きに方向調整することが提案される。
このことは、たとえば引き出された繊維群を、繊維フリースの端部と結合するまえに、引出方向でみて少なくとも90°回転させることによって達成される。
さらにこのことは、引出方向でみて、繊維群の先行端部を、引出中または引出後に、繊維フリースの搬送方向とは逆向きに方向調整することによっても達成される。
この場合たとえば引き出された繊維群は、繊維フリースの端部と結合するまえに、引出方向でみて少なくとも90°回転させることができる。
このような方法を実施するために、コーミング工程に次いでコーマ繊維束を形成するまえにフックを変向するための手段を有しているコーマが提案される。
この場合コーマは、コーマに繊維塊を供給するための装置を備えており、コーマは、繊維塊の、供給装置から段階的に送られてクランプされた端部をコーミングするようになっており、繊維塊の端部から、繊維群が、後続の引出装置によって引き出されるようになっており、引出装置は、繊維群を、予め引き出された繊維群の端部と新たな繊維群の端部とを重ね合わせる別の装置に引き渡すようになっており、この場合別の重ね合わせ装置を備えた、引出方向でみて、新たな繊維群の後行端部を、予め引き出された繊維群の後行端部もしくは既に形成された繊維フリースの端部と重ね合わせるさらに別の装置が設けられている。
公知のコーマでは、ラップ巻体から引き出されたラップは、コーミングするために、ニッパを介して、供給ローラによって、ニッパの下方に配置されたシリンダコームに提供される。コーミング過程の間、往復振動するニッパは閉鎖されており、この場合ニッパのニップライン(クランプライン)から突出するラップ端部(タフトとも呼ばれる)は、コーミングシリンダのコームセグメントによって把持されて、コーミングされる。次いでニッパは前方位置に旋回され、開放される。この場合タフトの自由端部は、まえもって形成される繊維フリースの端部の領域に到達し、繊維フリースの端部は、デタッチングローラの逆転運動を介して所定の値だけ後退され、これによって新たにコーミングされる繊維群を当て付けることができる。この当付過程では、デタッチングローラの回転方向は、再び搬送方向で生じる。コーミングされたタフトは、所定の重なりで屋根瓦形に繊維フリースの端部に載置され、デタッチングローラの回転運動によってデタッチングローラのニップラインに到達する。この過程の間、原則としてニッパに取り付けられたトップコームは、タフトに進入する。トップコームは、除去過程に際して、特にシリンダコームのコームセグメントによって把持されないタフトの領域に存在するシェル状部分(Schalenteile)、ネップおよびノイルを拘束する役割を有している。デタッチングローラがさらに回転すると、ニッパで把持されずニップラインによって把持された繊維は、繊維群として引き出され、デタッチングローラのクランプ作用を介して繊維フリースの端部と接合される。この過程は、各ニップ把持で繰り返される。つまりデタッチングローラの回転方向は、新たな除去過程もしくは当付過程(接合過程)のまえに逆転する必要がある。この過程は、ニップ把持数の大きさに応じて、1分あたり350〜400回行う必要があるので、一方ではこれに応じて必要な回転運動を行い、他方ではこの場合に生じる高い加速および逆転運動を制御するために、費用の嵩む安定した伝動装置ユニットが必要である。
したがってここでは一方ではフック位置を変向することができ、また他方では記載の逆転運動を回避することのできる装置が提案される。
この場合回転する第1の手段が設けられており、第1の手段が、周に沿って、周面にわたって通気のための開口を備えており、第1の手段の内室の少なくとも1つの部分領域が、負圧源と接続されており、カバーが設けられており、カバーが、引出装置と回転する第1の手段の周との間に、周囲に対して分離された室を形成しており、この場合分離された室の部分領域が、第1の手段の周と引出装置とによって形成されている。
このような装置によって、デタッチングローラから引き渡された繊維群を、比較的高いニップ把持数でも確実にガイドして、フック位置を変向したあとで、予め形成された繊維フリースの端部に当て付ける(もしくは接合する)ことができる。
このような実施形態によって、接合工程および変向工程のための接触工程を1室内で行うことができ、この室内では空気流を正確に制御することができ、これによって制御されない不都合な空気循環は回避される。実地から明らかなように、制御された接合および変向を、比較的高い引き渡し速度でも行うために、繊維群の引き渡し領域における空気流の制御が重要である。
「周囲に対して分離される」という表現は、必要とされる室が、周辺空気に対して完全に「気密」に封止されていることを意味するものではない。これの意味するところによれば、空気流入のために別の開口を設けてもよく、開口は、特に負圧源を介して吸い込まれた空気質量を再び補償するために役立つ。このような開口は、たとえばカバーの外側の画成部と引出装置との間に設けてよい。このような開口を所望の形式で取り付けることによって、空気ガイドは、引き渡された繊維群の変向および当付に関して正確に調整することも、影響を及ぼすこともできる。
有利には、周辺空気に対する室の分離は、80%から99%までの値を有しており、これによって周囲から閉鎖された室への空気の補充が保証される。
閉鎖された室への空気流入のための開口の割合の大きさは、たとえば変向過程もしくは接合過程の間に室の内側で必要な負圧に応じて調整される。
さらに回転する第1の手段の内側に、少なくとも1つの第2の手段が設けられており、第2の手段を介して、繊維群の引き渡しと同期化した時間間隔で、少なくとも開口の部分領域を介する第1の手段の周囲と負圧源との間の自由な通気が、制御可能になっている。
負圧源を介して所望の正確な時点で第1の手段の周に作用する負圧によって、引き渡された繊維群は適当に保持され、次いで所望の重ね合わせおよび残存するフックの方向付けと共に、繊維フリースの端部に載置される。
有利には、第1の手段の内側に設けられた第2の手段が、駆動装置と接続されていて、かつ周面に沿って少なくとも1つの開口を備えており、開口が、実質的に、引き出された繊維群の幅にわたって延びており、開口を介して、第1の手段の通気開口と負圧源との間の接続が形成されている。第2の手段は、第1の手段の開口と負圧源との間の接続のためのある種の制御エレメントとして役立つ。記載の同期化を保証するために、第2の手段の駆動装置は、引出装置の駆動装置と駆動結合されている。
適当な領域を確実に負圧源に対して分離するために、第1の手段の内側に、追加的に少なくとも1つのカバーエレメントを設けることが提案される。
有利には、第1の手段が、回転可能に支承されたサクションドラムから成っており、サクションドラムの内側に、回転可能に支承されたシリンダとして第2の手段が配置されている。
引き渡し過程にって必要な空気流に影響を及ぼすために、第2の手段の回転数は、コーマのニップ把持数の単数または複数倍の値を有している。
第2の手段を、特に周面に沿って分配された開口の数に関して適当に形成することによって、第2の手段の回転数は、コーマのニップ把持数の一部の値を有している。その都度新たに引き渡される繊維群の正確な当付を保証すればよい。
仕様に応じて、第1の手段または第2の手段の回転数は、制御可能であるか、もしくは調節可能である。特に第2の手段の回転数の変化によって、接合(接合間隔)に影響を及ぼすことができる。
さらにまた第1の手段または第2の手段の回転方向を変化させることができる。この場合両手段の回転方向は逆向きであってもよい。
単数または複数のカバーエレメントは、第2の手段の内側に配置するか、または別の実施形態として、第1の手段と第2の手段との間に配置することができる。このようなカバー手段は、たとえば後続処理に供給するために、第1の手段に形成された繊維フリースを引き渡す必要のある領域に設けられる。
さらに第2の手段は、互いに周面に沿ってずらして配置された2つの開口を有しており、互いにずらして配置された少なくとも2つのカバーエレメントが設けられている。これによって別の実施形態が実現可能である。
搬送中にサクションドラムの周面に沿って既に形成された繊維フリースを把持するよう保証するために、第2の手段の周面に沿って分配された別の複数の比較的小さな開口が設けられており、これらの開口は、単に引き出された繊維群の幅に関する部分領域にわたって延びている。これによってサクションドラムの周に沿って継続的に比較的小さな負圧が形成され、負圧は、サクションドラムとシリンダとの間のギャップに形成される。なぜならばこのギャップは、継続的に負圧源と接続されているからである。この比較的小さな負圧の作用は、除去装置からサクションドラムへの繊維群の引き渡しに影響を及ぼさず、既に記載したように単にサクションドラムに沿って繊維フリースを保持するのに役立つ。
カバーは、有利には透明の材料から形成することができ、これによって作業員はこの領域を視認することができ、しかもカバーは取り外す必要がない。このことは場合によっては生じるクリーニング作業にとって、または障害の原因を的確な時点で認識するために有利である。
カバー領域に飛散繊維屑またはその他の汚染物質が堆積しないようにするために、カバーの少なくとも一部が、静電防止材料から成っている。
分離された室の内側で空気流にアクティブにかつ所望の形式で影響を及ぼすために、カバーの領域に、調節可能な少なくとも1つのエレメントが設けられており、調節可能なエレメントは、分離された室とカバーとの間で周辺空気の通気のための少なくとも1つの開口を制御するのに適している。
この場合エレメントは、旋回軸を中心に旋回可能なフラップから成っており、フラップは、繊維フリースの搬送方向に対して横向きにみて、実質的に引出装置の長さにわたって延びている。この場合有利には、フラップの旋回軸は、引出装置の下方の領域に配置されており、フラップの自由端部は、引出装置に向いている。
サクションドラムに沿って繊維群を確実に送るよう保証するために、フラップの自由端部が開放位置で第1の手段と共にクランプ位置を形成するように、フラップが取り付けられている。
同様に引出装置の引き渡し領域で不都合な空気循環を中断するために、引出装置と第1の手段の周との間に、カバー(画成部)が設けられており、カバーは、形成された自由空間を部分的に閉鎖する。
繊維フリースを第1の手段から取り出すために、第1の手段に、第1の手段上に形成された繊維フリースを取り出すための取出装置が設けられている。
有利には、取出装置が、カバーの画成部に続いて配置されている。
この場合取出装置は、ローラ対であってよい。
さらにまた直接的にサクションドラムと協働する取出装置を設けることも考えられる。
後続処理のため、もしくはケンスに送るために繊維束を形成するために、取出装置は、繊維束を形成する装置であってよい。たとえばローラ対に、繊維束形成のための公知のフリースホッパが後置されている。
負圧源の負圧を、主に繊維群が当て付けられる領域だけに作用させるために、第1の手段と第2の手段との間の半径方向間隔は比較的小さく維持され、これによって不都合な空気流が回避される。この場合サクションドラムとシリンダとの間の半径方向間隔は、0.2mmから2mmの間の値を有している。
次に図面につき、本発明の実施例を詳しく説明する。
図1には、公知の従来技術に関する構成を示した。ここではニッパ1から供給されたラップ2が、供給シリンダ3を介して引出ローラ対5(デタッチングローラとも呼ばれる)に供給される。この場合開放状態のニッパ1から突出するタフト(Faserbart)7は、トップフリース(Kammzugvlies)もしくは繊維フリース10の後行端部8に到達し、これによって引出ローラ5の前進運動に基づいて引出ローラのニップに到達する。この場合ラップの拘束力もしくはニッパによって保持されない繊維は、ラップの複合繊維から除去される。この除去(引抜)過程では、タフトは、追加的にトップコーム9の針によって引っ張られる。この場合トップコーム9は、引き出されたタフトの後行部分をコーミングし、またネップ、異物などを拘束するように働く。ラップ2とデタッチングローラの引出速度との間の速度差に基づいて、引き出されたタフトは特定の長さに引き延ばされる。デタッチングローラ対に続いてガイドローラ対6が配置されている。除去過程に際して、繊維フリース10の後行端部8に対する、除去されるかもしくは引き出された繊維群の先行端部の重ね合わせもしくはダブリングが行われる。除去過程もしくは接合過程(既に形成されたトップフリースにコーミングされたタフトを当て付けること)が終了すると、直ちにニッパは後退位置に後退し、その位置では、ニッパは閉じられていて、かつニッパから突出するタフト7を、コーミングするためにシリンダコーム13のコームセグメント12に提供する。ニッパ1が再び前進位置に戻ると、引出ローラ5およびガイドローラ6は逆転運動を行い、これによって繊維フリース10の後行端部8は規定量だけ後退される。このことは、接合過程にとって必要な重ね合わせを実現するのに必要である。
図2には、本発明による実施例を示しており、ここでは引出ローラ5はもはや逆転運動を行う必要がない。要するに引出ローラから引き出された繊維群Pは、断続的に空気流Lの影響下で後続のサクションドラム(Siebtrommel;スクリーンドラム)Tに引き渡されて、既に形成された繊維フリースVの端部Eに当て付けられ、これについては以下に詳説する。
図2のA−A線に沿った断面図である図3から看取できるように、サクションドラムTは、軸受20を介してフランジ21に回動可能に支承されている。フランジ21は、シリンダZと固定的に結合されている。フランジ21を介して、シリンダZは、相対回動不能に(つまり一緒に回転するように)軸24に固定されている。軸24は、軸受22を介して片持ち式に機械架構MGに支承されている。もちろん軸24は、軸方向位置で固定されている(図示せず)。サクションドラムTの、軸受20の位置する端部領域で、ベルトプーリ26が、サクションドラムと結合されていて、かつ同時に周辺空気に対する側方の閉鎖部を成している。ベルトプーリ26に巻き掛けられたベルト27(略示した)を介して、ベルトプーリ26は、伝動装置Gと駆動結合された図示していない駆動ホイールを介して駆動される。伝動装置の駆動は、モータMを介して行われ、モータMは、制御ユニットSTによって制御される。
サクションドラムTの内室IRの外側で、駆動ホイール30が軸24に相対回動不能に取り付けられている。駆動ホイール30は、たとえば歯車、チェン車またはベルトプーリであってよく、駆動ホイール30は、略示した駆動接続部31を介して伝動装置Gと接続されている。
軸24に関して、支承箇所20とは反対側の端面で、機械架構MGに通路33が形成されている。管状の通路33は、端面32で、シリンダZの内径に突入していて、したがって周辺空気に対して内室IRを分離している。固定的な通路33と回動するサクションドラムTとの間に、追加的なシールのためにシールエレメント38を設けてよい。このエレメントを支承手段として形成して、サクションドラムTを、該当する側で追加的に通路33に支持することもできる。
通路33に、負圧源Qと接続された通路34が通じている。通路33の端面32は、サクションドラムTに突入しており、端面32に開口36が設けられており、開口36を介して、単に矢印で示唆したように、空気流が、サクションドラムの内室IRから負圧源Qに向かって形成される。
サクションドラムTは、略示したように、多数の開口35を備えており、開口35は、サクションドラムの周面全体にわたって分配して取り付けられている。周面に開口を備えた、金属、プラスチックまたはその他の固体材料から成るサクションドラムの代わりに、規定の通気性を有する布地またはその他の織物を用いることも考えられる。このような織物は、適当に支持構造体に張設する必要がある。
通路33の端面32に、固定手段、たとえばねじ37を介して、カバーエレメントA1,A2が固定されており、カバーエレメントA1,A2は、特に図2から判るように、サクションドラムTの内面に沿って周面領域の1区分にわたって延びている。
この場合カバーエレメントA1,A2は、環状に延びるシリンダZの内面に沿って僅かな間隔を有して配置されている。カバーエレメントA1,A2は、サクションドラムTとシリンダZとの間に定置に配置することもできる。
図3に示した実施例では、サクションドラムTとシリンダZとの間に、比較的小さな半径方向間隔aが設けられており、この間隔aは0.2mm〜2mmである。負圧源Qがスイッチオンされると、直ちにこのサクションドラムTとシリンダZとの間の半径方向の自由空間に、比較的小さな負圧が形成される。この比較的小さな負圧は、あとで詳説するが、少なくともカバーエレメントA1,A2の取り付けられていない領域で、既にサクションドラムに形成された繊維フリースVを把持するために役立つ。負圧源Qと接続された内室IRと、ドラムTとシリンダZとの間の半径方向自由空間との間の接続を常時形成するために、複数の比較的小さな開口53がシリンダZの周面に沿って設けられている。開口35のサイズおよび数は、サクションドラムTに沿った当付過程もしくは接合過程に不都合な影響が与えられないように選択されている。図示の実施例では、そのような開口のうちの3つだけを1直線上に示した。シリンダZの周面に沿ってそのような複数の開口53を分配配置してもよい。シリンダZに設けられた開口S1もしくはS2(図2)を介して、開口35を備えたサクションドラムTの一部が、負圧源Qと接続可能である。
カバーエレメントA2は、取出ローラ40の領域に取り付けられており、これによって繊維フリースVは、問題なく、駆動されたローラ40を介してサクションドラムTから取り出すことができる。繊維フリースVは、ローラから後続のフリースホッパ(Vliestrichter;フリース集束装置)41に供給され、ここでフリースは、幅B(図3)から繊維束FB(コーマ繊維束)にまとめられる。フリースをまとめるためのこのような装置は、既にコーマ、カードで、またはドラフトでも公知であり、したがってここでは詳しく説明することはしない。
フリースホッパ41で形成された繊維束FBは、ホッパホイール43を介してケンス44に送られる。形成された繊維束FBを搬送台に引き渡して、隣接するコーミングヘッド(Kaemmkopf)の別の繊維束と共に、後続のドラフト装置(図示していない)に供給することも考えられる。別のカバーエレメントA1は、引渡領域AGに配置されており、カバーエレメントA1は、特に開口S1,S2と相俟って空気流を制御するために役立ち、これによって繊維群は、フック(Haekchen;繊維の先端が曲がって鉤状になった部分)の位置を変向(逆転)するために、適当に変向することができる。
フリースVに対する繊維群Pの当付過程にとって重要な空気流Lを制御するために、サクションドラムTの上方に、定置のフード46が取り付けられている。フード46は図3に略示したように、側壁47を備えており、側壁47は、フード46の両端部側で、サクションドラムTの周面Uの領域まで延びている。これによってサクションドラムTの周面Uおよび引出ローラ5と相俟って、周囲に対して分離された室AMが形成される。フード46とサクションドラムとの間の間隔は、後続の取出ローラ40の領域まで減少しており、これによって所望されない空気流が回避される。
サクションドラムTの下方に別のフード54が設けられており、フード54には、フード46と同様に、側壁57が設けられており、側壁57は、サクションドラムTまで延びている。周囲に対して分離するために、フード54は、一方の端部領域で屈曲部54aを備えており、屈曲部54aは、周面Uに対して極めて僅かな間隔しか有していない。フード54の反対側の端部は、引出ローラ5の上位のローラの周面まで延びている。
繊維フリースVは、ローラ40から後続のフリースホッパ41に供給され、ここでフリースは、幅B(図3)から繊維束FBにまとめられる。フリースをまとめるこのような装置は、既にコーマ、カードで、またドラフトにおいて多くの実施例で公知であり、したがってここで詳しく説明することはしない。
フリースホッパ41において形成された繊維束FBは、ホッパホイール43を介してケンス44に送られるか、または隣接するコーミングヘッドの別の繊維束と共に、搬送台に沿って後続のドラフトグ装置に供給することができる。
図2に示した実施例では、サクションドラムTもシリンダZも、反時計回りである同一回転方向を有している。シリンダZの周速は、引出ローラ5の周速と一致する。つまりシリンダZの回転数は、ニップ把持(Kammspiel;コーミングして除去すること)と同期的に回転する必要があり、これによって当付過程もしくは接合過程は、繊維群の引渡に対して同期的に行うことができる。シリンダZの回転数をニップ把持に関して複数倍に選択することも可能で、しかも同期化が失われることはない。同様にシリンダZを、引出ローラの周速に対してシリンダの周速が一部を成す回転数で駆動することもできる。この場合シリンダにおける開口の数は、所定部分に対応して設ける必要がある。たとえばシリンダZの周速が、引出ローラ5の半分の周速に相当する場合、シリンダは、当付過程を行うために、2倍の数の開口S1を有している。すなわちシリンダZが1回転すると、2度接合過程が行われる。
サクションドラムTの回転数は、シリンダZの回転数よりもかなり低くなっており、適当に当付過程に対して調整されている。サクションドラムTの回転数の変化と共に、接合間隔もしくは繊維群Pの後行端部HEと端部Eとの重なりを変化させることができる。
図2に示した実施例では、繊維群Pの先行端部VEは、既にサクションドラムTの領域に存在している。回転するシリンダZの開口S2を介して、サクションドラムTの開口35を介して、フード54とサクションドラムTとの間の空間が負圧源Qと接続され、負圧源Qは、制御ユニットSTを介して制御可能である。これによって生じる空気流L1は、サクションドラムの回転方向とは逆向きに調整されていて、かつ引出ローラから供給された繊維群Pの先行端部VEが下向きに変位されるように作用する。この場合開口S2もしくはS1の位置決めは、正確に引出ローラ5による繊維群Pの供給過程に調和されており、これによって記載の空気流を形成することができる。開口S1は、依然としてカバーエレメントA1の後方に存在し、したがって負圧源との接続を有していない。先行端部VEは、空気流L1によってサクションドラムTの周面Uに把持される。
後続の方法で、繊維群Pの端部HEは、引出ローラ5から解放される。同時に開口S1は、カバーエレメントA1のカバー領域の外側に移動して、負圧源との接続および開口35によって空気流が形成されるよう作用し、この場合繊維群Pの解放された端部HEは、回転方向でサクションドラムTに沿って、既に形成された繊維フリースVの端部Eに載設するか、もしくは端部に重畳する。開口S2は、カバーエレメントA1の後方に移動され、これによって空気流L1は中断される。この当付過程によって、当付中に繊維群が回転され、これによってフック位置も変向される。
この過程は、各ニップ把持で繰り返され、これによってサクションドラムTの一定の回転数で、繊維フリースVに、絶えず新たな繊維群Pが当て付けられ、フック位置の変向が行われる。新たな端部VEが引出ローラ5から送られると、直ちに第1の開口S1は、空気流L1を形成するためにフード54の領域に位置し、この空気流L1は、端部VEを、サクションドラムの回転方向とは逆向きに下方に変位させる。開口S1がカバーA1の後方に隠れると、直ちにこの機能は、記載の過程まで開口S2によって引き受けられ、そこで繊維群Pの後行端部HEが解放される。
繊維フリースの端部Eに対する繊維群Pの後行端部HEの重ね合わせは、既に記載したように、サクションドラムTの回転速度によって規定することができる。
繊維フリースVは、サクションドラムTの回転運動によって、ローラ40の取出領域ABに搬送され、そこには定置に取り付けられたカバーエレメントA2が配置されている。これによってこの領域が負圧源Qに対して分離されるよう保証されており、したがって繊維フリースは、取出ローラ40の間のニップラインに搬送するために、問題なく周面Uから持ち上げることができる。被駆動式のこのようなローラ40(駆動装置は図示していない)を介して、繊維フリースVは、フリースホッパ41に引き渡され、フリースホッパ41の下流側に、同様に被駆動式の取出ローラ42が配置されている。フリースホッパ41で、繊維フリースVは、公知の形式で繊維束FBにまとめられ、繊維束FBは、取出ローラ42によって引き出されて、概略的に示したホッパホイール43を介してケンス44に筒状に送られる。そのようにして送られた繊維束FBは、次いで後続処理装置、たとえばフライヤまたはケンスを備えたオープンエンド精紡機に搬送することができる。
図2aおよび図2bの実施例は、図2もしくは図3の実施例とは、たとえばカバー46の領域において旋回可能なフラップKLを取り付けたことで異なっており、この場合下位のカバー54の取付は省略される。
適当な側壁47、サクションドラムTによる画成ならびに引出ローラ5と相俟って、カバー46によって、周辺空気に対して実質的に分離された室AMが形成され、室AMでは、既に形成された繊維フリースVに対する後続の繊維群Pの変向過程および接合過程が行われる。繊維群の比較的高い搬送速度でもこの過程を比較的良好に制御するために、図2aおよび図2bの実施例では、フラップKLの使用が提案されており、フラップKLは、旋回軸SAを中心に旋回可能に支承されている。この場合旋回軸SAは、機械架構に、または直接的にフード46に取り付けることができる。
たとえば側方でフード46の領域または機械架構に旋回可能に支承された旋回軸SAに、旋回装置70が作用し、旋回装置70は、線路72を介して制御装置STによって操作される。旋回装置は、たとえば旋回軸に相対回動不能に(つまり一緒に回転するように)結合されたレバーに枢着されたシリンダであってよい。制御装置STを介して、旋回装置70の制御は、引出ローラの運動に対して同期的に、もしくは特にシリンダZの開口S1,S2の位置に対して同期的に行われる。
図2aに示した位置では、フラップKLは、閉鎖位置に存在しており、ここではフラップの自由端部は、下位の引出ローラ5aの周面とほぼ接している。つまり下位の引出ローラ5aとフラップKLとの間に極めて小さな安全間隔しか存在しない。繊維群Pの先行端部VEは、矢印Lで作用する空気流によって下方に変位される。サクションドラムの内側で加えられた負圧およびシリンダZの開口S1の適当な位置で、端部VEは、サクションドラムTの周面Uに吸着される。この場合繊維群Pの先行端部VEは、サクションドラムTの回転方向とは逆向きを指す。フード46と上位の引出ローラ5bとの間にギャップ65が存在し、ギャップ65を通って空気を周囲から補充することができる。
このような配置構造によって生じる空気流Lによって、繊維群の変向およびサクションドラムTに対する先行端部VEの載置を、比較的高い搬送速度でも、繊維混合物を損なうことなく実施できるように保証される。
シリンダZがさらに回転すると、開口S1は、カバーA1の後方に移動され、したがって負圧源Qに対して分離される。開口1の移動と共に、同時に開口S2は、図2bに示した位置に移動され、これによって取出装置60,61に向かう空気流が形成され、これについては矢印Lで示唆した。開口S1,S2の移動と同時に、旋回装置70は、線路72を介して制御装置STによって操作されて、図2bに示した位置へのフラップKLの旋回を及ぼす。この位置は、引出ローラ5による繊維群の後行端部HEの解放の直前に占められる。
サクションドラムTとフラップKLの自由端部との間にクランプ位置KSが形成され、これによって繊維群の先行端部VEは、後行端部HEが引出ローラから解放されると、サクションドラムTに載置して確実に保持される。フラップKLの旋回によって形成される開口90を介して、サクションドラムTの回転運動方向に対して接線方向で別の空気流が形成され、これによって解放された端部HEは、既に形成された繊維フリースVの後行端部Eと重ね合わされる。
この空気流Lに起因して、開口S2の適当な位置によって、開口S2を介して、フード46の前方領域が負圧にさらされる。この場合に吸い込まれる空気流は、たとえば一部で存在するギャップ65を介して、また大部分は開口90を介して補充され、これについては適当な矢印で示唆した。第2の開口S1は、カバーA1の後方に位置して、したがって作用していない。
この過程が終了されると、フラップKLは、再び図2aに示した位置に旋回され、したがって再び新たな繊維群Pを、引出ローラ5から後続の当付のために供給することができる。フラップKLの使用によって、サクションドラムに沿った繊維群の接合過程は、繊維群の搬送速度が比較的高い場合でも問題なく所望の形式で行うことができ、しかも接触過程の際に繊維群が損なわれることはない。
特にフラップKLを介して、接触過程にとって必要な空気流を制御するか、もしくは空気流に影響を及ぼすことができる。
フラップKLの代わりに、適当な装置によって適当な制御装置を介して適当な時点で開閉できる追加的な開口の取付も考えられる。
図4および図5には、カードKAとリング精紡機RSとの間の工程ラインPLを概略的に示した。ここでは個々の繊維FのフックHのフック位置が、個々の工程段階でどのように存在するのかを示した。
図4に示した公知の工程ラインPLでは、カードKAから引き渡された繊維は後端フックを有して搬送されて、ケンスK1に引き渡される。ケンスK1は、後続のドラフトS1のための貯蔵部として役立ち、そこで繊維Fは、ケンスK1から引き出されたあとで、先端フックでドラフトS1に到達する。ドラフト過程のあとで、繊維材料は、ケンスK2に送られ、ケンスK2は、後続の巻体形成装置WMのための貯蔵部として役立つ。繊維材料は、ケンスK2から引き出されたあとで、後端フックで、巻体形成機械WMに到達する。そこで形成されたラップ巻体WWは、後続のコーマKMに搬送される。コーマでラップ巻体WWから繰り出されたラップは、先端フックを有する繊維を備えており、先端フックは、部分的にコーマに沿って解消される。コーマで形成された繊維束は、依然として未だに解消されない先端フックを有している。繊維束は、ケンスK3に送られ、ケンスK3は、後続の第2のドラフト段階SIIのための貯蔵部として役立つ。ケンスK3から引き出したあとで、依然としてフックHを備えた繊維は、後端フックで、ドラフトSIIに搬送される。ドラフトSIIで形成された繊維束は、ケンスK4に送られる。ケンスK4は、次いでフライヤFLに搬送され、繊維束がケンスK4から引き出されたあとで、フライヤFLには、先端フックを備えた繊維が存在する。フライヤFLで形成されたパッケージSPは、次いで後続処理のためのリング精紡機に搬送される。リング精紡機RSにパッケージSPを繰り出す際に、依然としてフックHを有する繊維は、後端フックで提供され、このことは最後の処理工程にとって有利である。これの意味するところによれば、先端フックが提供されると、リング精紡機での処理工程が損なわれ、場合によっては糸製作の品質が損なわれる。
合理化ひいてはコスト削減のために、最終製品の一定の品質を維持しつつ、工程ラインPLを短縮するような努力が成される。これにおいては既にたとえば第2のドラフト段階SIIを省略することが提案されている。このことはたとえばコーマにおける調整されたドラフト装置によって得られる。これによって1工程段階が省略され、したがって依然として存在するフックは、不都合な先端フックとしてリング精紡機に提供されることになる。そこで本発明が適用され、フック位置の変向を、コーマKMにおける処理工程の間に行うことが提案され、これについては図5に示した。この場合コーマKMにおいて繊維束で引き渡される繊維は、後端フックで提供される。ドラフト装置段階SIIを省略した後続の生産過程では、繊維は、最終的にフライヤFLを介して、後端フックでリング精紡機に到達する。
もちろん繊維材料は、後端フックおよび先端フックの混合形ならびに両端フックを有することも考えられる。本願発明の実施例における後端フックまたは先端フックについて述べると、存在する繊維混合物においてフック構成の大部分を占めるものと考えられる。
フック位置の変向には、特に処理工程においてコーマが適しており、繊維材料は、個々の繊維群に分離し、次いで適当に変向することができる。
従来技術におけるコーマの引出領域もしくは接合領域を部分的に示す概略図である。 本発明による実施例を引出装置の領域で概略的に示す側面図である。 本発明の別の実施例を概略的に示す側面図である。 図2aに示した実施例の別の状態を示す側面図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 公知の工程ラインを概略的に示す図である。 本発明による工程ラインを概略的に示す図である。

Claims (27)

  1. 繊維群(P)の繊維(F)のフック位置を変向する方法であって、
    該繊維群(P)を、コーマにおいて、引出装置(5)から、後続の繊維フリースを形成する装置(T,Z)に引き渡し、引き出された繊維群(P)の後行端部(HE)を、繊維フリースを形成する装置(T,Z)に既に位置する繊維フリース(V)の後行端部(E)と重ね合わせる方法において、
    引き出された繊維群(P)の先行端部(VE)を、繊維フリース(V)の搬送方向とは逆向きに方向調整し、繊維フリースを形成する装置(T,Z)に既に位置する繊維フリース(V)の後行端部(E)と引き出された繊維群(P)の後行端部(HE)との重ね合わせを、引渡領域(AG)に形成された制御された空気流(L,L1)によって行うことを特徴とする、繊維群の繊維のフック位置を変向する方法。
  2. 引出方向(AR)でみて、繊維群(P)の先行端部(VE)を、引出中または引出後に、繊維フリース(V)の搬送方向とは逆向きに方向調整する、請求項1記載の方法。
  3. 引き出された繊維群(P)を、繊維フリースの端部(E)と結合するまえに、引出方向でみて少なくとも90°回転させる、請求項2記載の方法。
  4. 引出装置(5)により繊維群(P)の後行端部(HE)を解放するまえに、繊維群(P)の先行端部(VE)を、クランプ位置(KS)を形成することにより保持する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 請求項1に記載の繊維群(P)の繊維(F)のフック位置を変向する方法を実施するための装置において、
    引出装置(5)に後続の繊維フリースを形成する装置(T,Z)が、回転する第1の手段(T)を備えており、該第1の手段(T)が、周(U)に沿って、周面にわたって通気のための開口(35)を備えており、該第1の手段(T)の内室の少なくとも1つの部分領域が、負圧源(Q)と接続されており、カバー(46,47)が設けられており、該カバー(46,47)が、引出装置(5)と回転する前記第1の手段(T)の周(U)との間に、周囲に対して分離された室(AM)を形成しており、分離された室(AM)の部分領域が、前記第1の手段(T)の周(U)と引出装置(5)とによって形成されており、回転する前記第1の手段(T)の内側に、少なくとも1つの第2の手段(Z)が設けられており、該第2の手段(Z)を介して、繊維群(P)の引き渡しと同期化した時間間隔で、少なくとも前記開口(35)の部分領域を介する前記第1の手段(T)の周囲と負圧源(Q)との間の自由な通気が、制御可能になっていることを特徴とする、繊維群(P)の繊維(F)のフック位置を変向する方法を実施するための装置。
  6. 周辺空気に対する前記室(AM)の分離が、80%から99%までの値を有している、請求項5記載の装置。
  7. 前記第2の手段(Z)が、駆動装置(M,G)と接続されていて、かつ周面に沿って少なくとも1つの開口(S1,S2)を備えており、該開口(S1,S2)が、引き出された繊維群(P)の幅(B)にわたって延びており、前記開口(S1,S2)を介して、前記第1の手段(T)の通気開口(35)と負圧源(Q)との間の接続が形成されている、請求項5記載の装置。
  8. 前記第1の手段(T)の内側に、定置に配置された少なくとも1つのカバーエレメント(A1,A2)が取り付けられており、該カバーエレメント(A1,A2)が、引き出された繊維群(P)の幅(B)にわたって、前記第1の手段(T)の通気開口(35)の部分領域を、負圧源(Q)に対して分離している、請求項7記載の装置。
  9. 前記第1の手段が、回転可能に支承されたサクションドラム(T)から成っており、該サクションドラム(T)の内側に、回転可能に支承されたシリンダ(Z)として前記第2の手段が配置されている、請求項7または8記載の装置。
  10. 前記第2の手段(Z)の回転数が、コーマ(KM)のニップ把持数の単数または複数倍の値を有している、請求項7から9までのいずれか1項記載の装置。
  11. 前記第2の手段(Z)の回転数が、コーマ(KM)のニップ把持数の一部の値を有している、請求項7から9までのいずれか1項記載の装置。
  12. 前記第1の手段および/または第2の手段(T,Z)の回転数を制御するかもしくは調節するための手段(ST,M,G)が設けられている、請求項10または11記載の装置。
  13. 前記第1の手段および/または第2の手段(T,Z)の回転方向を調節するための手段(ST,M,G)が設けられている、請求項10から12までのいずれか1項記載の装置。
  14. カバーエレメント(A1,A2)が、前記第2の手段(Z)の内側に配置されている、請求項8から13までのいずれか1項記載の装置。
  15. 前記第2の手段(Z)が、互いに周面に沿ってずらして配置された2つの開口(S1,S2)を有しており、互いにずらして配置された少なくとも2つのカバーエレメント(A1,A2)が設けられている、請求項7記載の装置。
  16. 前記第2の手段(Z)の周面に沿って分配された別の複数の比較的小さな開口(53)が設けられており、これらの開口(53)が、単に引き出された繊維群の幅に関する部分領域にわたって延びている、請求項7記載の装置。
  17. カバー(46,47,54,57)の少なくとも一部が、透明の材料から成っている、請求項5記載の装置。
  18. カバー(46,54)の少なくとも一部が、静電防止材料から成っている、請求項5または17記載の装置。
  19. カバー(46,47)の領域に、調節可能な少なくとも1つのエレメント(KL)が設けられており、該調節可能なエレメント(KL)が、分離された室(AM)とカバー(46,47)との間の周辺空気の通気のための少なくとも1つの開口(90)を制御するのに適している、請求項5から18までのいずれか1項記載の装置。
  20. 前記エレメント(KL)が、旋回軸(SA)を中心に旋回可能なフラップ(KL)から成っており、該フラップ(KL)が、繊維フリース(V)の搬送方向に対して横向きにみて、引出装置(5)の長さにわたって延びている、請求項19記載の装置。
  21. フラップ(KL)の旋回軸(SA)が、引出装置(5)の下方の領域に配置されており、フラップの自由端部(KE)が、引出装置に向いている、請求項20記載の装置。
  22. フラップ(KL)の自由端部(KE)が、開放位置で、前記第1の手段(T)と共にクランプ位置(KS)を形成している、請求項20記載の装置。
  23. 前記第1の手段(T)に、該第1の手段(T)上に形成された繊維フリース(V)を取り出すための取出装置(40)が設けられている、請求項5から21までのいずれか1項記載の装置。
  24. 取出装置(40)が、カバー(46,54)の画成部(54a)に続いて配置されている、請求項22記載の装置。
  25. 取出装置が、ローラ対(40)である、請求項23または24記載の装置。
  26. 取出装置(40)に、繊維束(FB)を形成する装置(41,42)が後置されている、請求項23または24記載の装置。
  27. サクションドラム(T)とシリンダ(Z)との間の半径方向間隔が、0.2mmから2mmの間の値を有している、請求項9記載の装置。
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