JP4902512B2 - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置で撮像された画像データに電子透かしデータを埋め込む技術に関するものである。
デジタルカメラの高性能化・小型化・軽量化は目覚しく、フィルムカメラに取って代わり雑誌社や新聞社といった仕事の現場でも広く使用されるようになって来ている。
その一方で、デジタルデータは痕跡が残らないように合成などの改ざんを行うことが容易であるため、撮影されたデジタル画像の証拠としての信頼性が問題となる場合がある。このような問題は、一般ユーザーによる趣味の範囲の撮影であれば問題はあまり生じないであろうが、建築現場や事故現場などの記録写真のように業務上あるいは法律上必要な撮影では大きな問題となってくる。
また、複製・配布が容易なために画像の著作権者の権利が十分に保護されないという問題もある。
したがって、撮影されたデジタル画像の証拠能力を高め、著作権を保護することの出来るデジタルカメラへの期待は大きい。
そのような目的で「電子透かし」という技術が利用され始めている。電子透かしによって所定のデータが埋め込まれたデジタル画像データに画像加工(ぼかし処理、シャープネス処理などのフィルタリング処理)や画像フォーマット変換(JPEGからビットマップへの変換など)を施しても、加工・変換後の画像データ内の電子透かしデータは失われない。そのような性質から、著作権情報が電子透かしによって画像データに埋め込まれる。電子透かしによって埋め込まれた著作権情報によって、画像データが加工・変換された後も著作権情報を読み出すことができ、著作権を保有する主張が可能となる。
特開2000−216985号公報
しかしながら、従来では、1コマの画像を表す画像データの全体に電子透かしデータが埋め込まれている。そのため、電子透かしデータが埋め込まれた画像データの一部が消去された場合には、埋め込まれたデータを読み出して再現することが出来なくなる恐れがある。
例えば、デジタルカメラでは撮像素子の前方に配置された光学ローパスフィルター等の光学素子に付着したゴミ(異物)は光学素子の清掃を行うまで常に画像データ上に黒い点として映りこみ続ける。画像データ上に映りこんだゴミ画像部分は、周辺の同色画素のデータで置き換えることで、ゴミの映りこみがない画像データへと修正されることがある。このゴミ画像部分に電子透かしデータが埋め込まれていた場合、ゴミ画像部分を修正することによって電子透かしによるデータが失われ、埋め込まれたデータを読み出せなくなる恐れがある。
また、フラッシュを使用して被写体である人物の撮影を行った場合、稀に目の黒目部分が赤く映ることがある。これは赤目写真と呼ばれ、瞳孔が開いた状態でフラッシュ撮影したことにより、網膜上の血液の赤色が写真に映し出される現象である。赤目写真となった場合は、赤目部分を本来の色に近い色で修正することがある。この場合も目の部分に電子透かしのデータ埋め込まれていた場合、赤目部分を修正することによって電子透かしデータが失われ、埋め込まれたデータを読み出せなくなる恐れがある。
ところで、特開2000−216985号公報(特許文献1)では、複数の位置を指定して電子透かしデータを埋め込む方法が提案されている。しかし、この方法では複数の位置を指定することが煩雑であり、上記のゴミの存在などをデジタルカメラの表示装置で確認の上、それを避けるように電子透かしデータの埋め込み位置を指定することは困難である。
したがって、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、埋め込まれた電子透かしデータが画像処理などにより失われてしまうことを防止することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を光電変換し、画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された前記画像信号のうちの、後の画像処理により前記撮像手段の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ領域として補正される可能性のある領域である補正領域を検出する検出手段と、前記画像信号に電子透かし情報を埋め込む透かし情報埋め込み手段と、前記検出手段により検出された補正領域を前記電子透かし情報を埋め込む対象とする領域から除外して前記画像信号に前記電子透かし情報を埋め込むように前記透かし情報埋め込み手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を光電変換し、画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された前記画像信号のうちの、後の画像処理により前記撮像手段の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ領域として補正される可能性のある領域である補正領域を検出する検出手段と、前記画像信号に電子透かし情報を埋め込む透かし情報埋め込み手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、前記検出手段により検出された補正領域を前記電子透かし情報を埋め込む対象とする領域から除外して前記画像信号に前記電子透かし情報を埋め込むように前記透かし情報埋め込み手段を制御する制御工程を備えることを特徴とする。
本発明によれば、埋め込まれた電子透かしデータが画像処理などにより失われてしまうことを防止することが可能となる。
以下、本発明の好適な一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における撮像装置としてのデジタルカメラの構成を示す図である。
図1において、100はデジタルカメラである。10は撮影レンズ、12は絞り機能を備えるシャッター、14は撮影レンズ10により結像された被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子、16は撮像素子14から出力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。なお、14aは、撮像素子14の前方に配置された光学ローパスフィルター等の光学素子である。この光学素子14aの表面に付着したゴミ等の異物が撮像素子14で得られる画像に写り込む。また、本実施形態では、撮影レンズ10をデジタルカメラ100に固定している構造を示しているが、デジタルカメラ100は、撮影レンズ10を交換可能な一眼レフタイプのカメラであっても良い。特に、一眼レフタイプのカメラの場合は、レンズ交換時等にカメラ本体内にゴミ等の異物が入り込みやすいので、光学素子14aにゴミ等の異物が付着した場合の対策は重要な課題となる。
18は撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
20は画像処理回路であり、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
また、画像処理回路20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行っている。
さらに、画像処理回路20においては、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。
A/D変換器16からのデータが画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16からのデータが直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
24は画像表示メモリ、26はD/A変換器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。
画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。
また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはデジタルカメラ100の電力消費を大幅に低減することが出来る。
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。
また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
32は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路であり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は絞り機能を備えるシャッター12を制御する露光制御部であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有するものである。
42は撮影レンズ10のフォーカシングを制御する測距制御部、44は撮影レンズ10のズーミングを制御するズーム制御部、46はバリアである保護部102の動作を制御するバリア制御部である。
48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
露光制御部40、測距制御部42はTTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。
50はデジタルカメラ100全体を制御するシステム制御回路、52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリである。
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等の表示部である。表示部54は、デジタルカメラ100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。
また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダー104内に設置されている。
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。また、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示、等もある。
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダー104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、等がある。
56は電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。
60,62,64,66,68,70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作部であり、スイッチやダイヤル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
ここで、これらの操作部の具体的な説明を行う。
60はモードダイヤルスイッチで、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することが出来る。
62はシャッタースイッチSW1で、不図示のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
64はシャッタースイッチSW2で、不図示のシャッターボタンの操作完了でONとなり、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200に書き込む記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。
66は画像表示ON/OFFスイッチで、画像表示部28のON/OFFを設定することが出来る。この機能により、光学ファインダー104を用いて撮影を行う際に、TFT LCD等から成る画像表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
68はクイックレビューON/OFFスイッチで、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、メニュー項目移動+(プラス)ボタン、メニュー項目移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等がある。
80は電源制御部で、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。そして、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
82はコネクタ、84はコネクタ、86はアルカリ電池、リチウム電池等の一次電池、NiCd電池、NiMH電池、Li−ion電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源部である。
90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェース、92はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。インタフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成して構わない。
さらに、インタフェース90、そしてコネクタ92をPCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成した場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の各種通信カードを接続することにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を送信し合うことが出来る。
102は、デジタルカメラ100の撮影レンズ10を含む撮像部を覆うことにより、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである保護部である。
104は光学ファインダーであり、画像表示部28による電子ファインダー機能を使用すること無しに、光学ファインダーのみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダー104内には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
110は通信部で、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信機能を有する。この通信部を用いることで画像送信を行うことができる。
112は通信部110によりデジタルカメラ100を他の機器と接続するコネクタ或いは無線通信の場合はアンテナである。
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。
記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、デジタルカメラ100とのインタフェース204、デジタルカメラ100と接続を行うコネクタ206を備えている。
94は、画像データに電子透かしデータを埋め込むための透かし情報埋め込み部である。
95はゴミ位置検出部である。画像データを入力することにより、画像に対するゴミの位置や大きさ、濃さを検出する。このゴミ位置検出部95でゴミを検出する場合は、白壁等のほぼ均一な明るさを有し、ゴミが目立ちやすい被写体を撮影して得られた画像データを入力する。そして、この画像データから所定の輝度よりも輝度の低い画素を検出し、その画素をゴミ画素と判定する。
96は顔位置検出部である。画像データを入力することにより、画像に対する顔の位置、その大きさ、目の位置、その大きさを検出する。なお、画像から顔を検出する技術としては、様々な手法が公知となっている。例えば、ニューラルネットワークに代表される学習を用いた方法がある。また、目、鼻、口、および、顔の輪郭といった物理的な形状の特徴のある部位を画像データからテンプレートマッチングを用いて識別する手法がある。他にも、肌の色や目の形といった画像データの特徴量を検出し統計的解析を用いた手法があげられる(例えば、特開平10−232934号公報や特開2000−48184号公報等を参照)。顔位置検出部96は、これらの内のいずれかの方法で顔の位置、その大きさ、目の位置、その大きさを検出する。
97は、画像の、後に画像処理による補正が行われると予測される領域の位置情報に基づいて、電子透かし情報を埋め込む位置を決定する透かし情報埋め込み位置決定部である。
デジタルカメラ100では、電子透かしとして画像に埋め込むデータとして、撮影者の氏名、著作権情報等が予め不揮発性メモリ56に記憶されているものとする。その他、電子透かしとして埋め込むデータは、撮影時間情報や、GPS情報などを含んでいてもよい。上記の電子透かしとして埋め込むデータはパーソナルコンピュータで作成された後、インタフェース90や通信部110を経由してデジタルカメラ100に送信された後に、不揮発性メモリ56に記憶される。
次に、デジタルカメラ100におけるゴミ検出動作について説明する。
まず始めに、操作部材70を使用して撮影モードを選択し、撮像素子14の前方に配置された光学素子14aの表面に付着したゴミ位置を取得するゴミ位置取得撮影を選択する。
図2は撮影モードを選択するメニューを示している。メニューは表示部54に表示され、メニュー項目移動ボタンによって項目を移動させ、セットボタンを押すことで撮影モードが選択される。このメニューでは通常の撮影とゴミ位置取得撮影が選択できることが示されている。なお、このゴミ位置取得撮影では、白壁等のほぼ均一な輝度の被写体を撮影する。
図3はゴミ位置取得撮影を行うシーケンスを示したフローチャートである。
ゴミ位置取得撮影を選択すると、デジタルカメラはゴミ位置取得撮影モードになる。不図示のシャッターボタンを押す(ステップS101)とデジタルカメラは絞り機能を備えたシャッター12を操作して、絞りを絞った状態での撮影を行う(ステップS102)。シャッターの絞りを絞って撮影するのは、ゴミを明確に撮影するためである。撮像素子14によって撮像された画像データはA/D変換器16によりデジタルデータに変換され(ステップS103)、メモリ30に一時記憶される(ステップS104)。メモリ30に一時記憶された画像データはゴミ位置検出部95に入力されて、ゴミ位置が算出される(ステップS105)。このゴミ位置を算出する動作においては、画像データにおける各画素の輝度値を所定の閾値と比較し、閾値よりも暗い画素をゴミが写りこんだ画素と判定する。そして、このゴミが写り込んだ画素の位置から、画面上のゴミの位置及び大きさを算出する。
算出されたゴミ位置データは、位置情報のほかに、ゴミの大きさやゴミの濃さなどの情報を持ったデータとなる。位置情報は図4のように画像の左上を原点として、絶対座標で表現されるものとする。位置情報の別の持ち方としては、1つ前のゴミの位置からの差分で表現してもかまわない。大きさの情報はゴミを補正するために必要な大きさを表現しており、図5のようにゴミ全体が隠れるような大きさ(半径Rの円の領域)とする。また、濃さの情報は複数の段階で表現される。これらの情報が検出された複数のゴミに対して算出され、情報としてまとめられる。図6はまとめられたゴミ位置検出データを示している。この様に求められたゴミ位置検出データはシステム制御回路50によって不揮発性メモリ56に保存される(ステップS106)。なお、図6における座標及び半径の数値の単位は画素であり、濃さの単位は輝度値の段階である。
次に、操作部材70を使用して、電子透かしによる情報埋め込みを選択する。図7は情報埋め込みを選択するメニューを示している。メニューは表示部54に表示され、メニュー項目移動ボタンによって項目を移動させ、セットボタンを押すことで情報埋め込みが選択される。このメニューでは情報埋め込みをする場合としない場合を選択できることが示されている。
図8は、撮像によって得られた画像データに電子透かし情報を記録して画像データを保存するフローチャートである。
不図示のシャッターボタンを押す(ステップS201)とデジタルカメラ100はゴミ検出用の画像ではない通常の画像の撮影を行う(ステップS202)。撮像素子14によって撮像された画像データはA/D変換器16によりデジタルデータに変換され(ステップS203)、メモリ30に一時記憶される(ステップS204)。次に、予め記憶しておいたゴミ位置検出データを不揮発性メモリ56から読み出し、透かし情報埋め込み位置決定部97に入力する。また同時に、ゴミ位置検出データの他に通常の画像の撮影時のレンズの絞り状態を入力する。これは絞りの状態によってゴミの画像データへの映り込みが変化するため、撮影時の絞りの状態に応じて電子透かし情報の埋め込み位置を変更するためである。ゴミ位置検出データと絞り値を用いて透かし情報埋め込み位置決定部97は電子透かし情報の埋め込み位置を決定する(ステップS205)。メモリ30に一次記憶されている画像データを透かし情報埋め込み部94に読み出し、この通常撮影画像データに対して、ステップS205で決定された位置に電子透かし情報を埋め込み、メモリ30に記憶する(ステップS206)。そして、メモリ30から電子透かし情報が埋め込まれた画像データを読み出し、圧縮伸長回路32によって画像圧縮を行い(ステップS207)、記録媒体200に保存する(ステップS208)。
図9は、透かし情報埋め込み位置決定部97が、絞り値を用いて電子すかし情報を埋め込む位置から除外するゴミ情報を選別する方法を示したフローチャートである。
まず透かし情報埋め込み位置決定部97に、電子透かしを埋め込む対象となる画像を撮影した時の絞り値が入力される(ステップS301)。撮影時の絞り値が大きく絞り込まれた状態で撮影されていた場合は、光学素子14aに付着したゴミは明確に映りこみ、絞り値が小さく絞りが開放に近い状態で撮影される場合は大きなゴミだけが写り込む。そのため、入力された絞り値を予め定められた閾値と比較する(ステップS302)。閾値よりも絞り値が小さい(絞りが開いている)場合は、ゴミの映りこみが少なくなるので、透かしの埋め込み位置から除外するゴミは大きなものだけと判定される(ステップS303)。即ち、大きなゴミが存在する位置には電子透かしを埋め込まないようにする。また、閾値よりも絞り値が大きい(絞りが絞られている)場合は、小さなゴミまで映り込むので、除外するゴミ位置は小さなものまで含めるように判定される(ステップS304)。即ち、大きなゴミだけでなく小さなゴミが存在する位置にも電子透かしを埋め込まないようにする。
なお、上記の実施形態では、透かし情報埋め込み位置決定部97が、絞り値を用いて電子透かし情報の埋め込み位置から除外するゴミ情報を選別する場合に、1つの閾値を用いて、除外するゴミの半径を決定していた。しかし、これに限定されることなく、複数の閾値を用いて、除外するゴミの半径を決定するようにしてもかまわない。
また、除外するゴミの半径ではなく、色の濃さを考慮に入れてもよい。色の濃いゴミの方がより目立つため、撮影時の絞り値が小さい時には、色の濃いゴミ位置を透かし情報埋め込み位置から除外し、撮影の絞り値が大きい時には、色の薄いゴミ位置まで透かし情報埋め込み位置から除外するようにしてもよい。
また、ゴミ位置の周辺の空間周波数成分を考慮に入れてもよい。周囲の空間周波数成分が低い場合は、画像が単調でゴミが目立ち易いため、そのゴミの位置を透かし情報埋め込み位置から除外し、周囲の空間周波数成分が高い場合は、画像が複雑でゴミが目立ちにくいため、そのゴミの位置を透かし情報埋め込み位置から除外しないようにしてもよい。
また、絞り値ではなく、レンズの瞳位置を用いてもよい。レンズの瞳位置によってゴミの映り込む領域が変化するために、瞳位置情報を用いることでゴミを補正すべき補正領域を決定することができ、ゴミを補正すべき補正領域を除外することで電子透かしによる情報埋め込み位置を決定することができる。
以上説明したように、上記の実施形態によれば、撮影後の画像処理で異物の影が写り込んだ領域として補正される可能性のある部分以外の部分に電子透かしを埋め込むようにすることで、電子透かし情報が失われることを防止することが可能となる。
(他の実施形態)
また、上記の実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
さらに、次のような場合も本発明に含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の一実施形態における撮像装置としてのデジタルカメラの構成を示す図である。 撮影モード選択メニューの表示例を示す図である。 ゴミ位置取得撮影の動作を示すフローチャートである。 ゴミ位置情報を説明する図である。 ゴミ位置情報を説明する図である。 まとめられたゴミ位置情報の例を示す図である。 情報埋め込みを選択するメニューの表示例を示す図である。 撮像した画像データに電子透かし情報を埋め込む動作を示すフローチャートである。 透かし情報埋め込み位置決定部の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 撮影レンズ
12 シャッター
14 撮像素子
16 A/D変換器
18 タイミング発生回路
20 画像処理回路
22 メモリ制御回路
24 画像表示メモリ
26 D/A変換器
28 画像表示部
30 メモリ
32 画像圧縮・伸長回路
40 露光制御部
42 測距制御部
44 ズーム制御部
46 バリア制御部
48 フラッシュ
50 システム制御回路
52 メモリ
54 表示部
56 不揮発性メモリ
60 モードダイヤルスイッチ
62 シャッタースイッチSW1
64 シャッタースイッチSW2
66 画像表示ON/OFFスイッチ
68 クイックレビューON/OFFスイッチ
70 操作部
80 電源制御部
82 コネクタ
84 コネクタ
86 電源部
90 インタフェース
92 コネクタ
94 透かし情報埋め込み部
95 ゴミ位置検出部
96 顔位置検出部
97 透かし情報埋め込み位置決定部
98 記録媒体着脱検知部
100 デジタルカメラ
102 保護部
104 光学ファインダ
110 通信部
112 コネクタ(またはアンテナ)
200 記録媒体
202 記録部
204 インタフェース
206 コネクタ

Claims (6)

  1. 被写体像を光電変換し、画像信号を生成する撮像手段と、
    前記撮像手段により生成された前記画像信号のうちの、後の画像処理により前記撮像手段の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ領域として補正される可能性のある領域である補正領域を検出する検出手段と、
    前記画像信号に電子透かし情報を埋め込む透かし情報埋め込み手段と、
    前記検出手段により検出された補正領域を前記電子透かし情報を埋め込む対象とする領域から除外して前記画像信号に前記電子透かし情報を埋め込むように前記透かし情報埋め込み手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記検出手段は、前記異物の影の大きさに基づいて、前記補正領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記検出手段は、前記異物の影の濃さに基づいて、前記補正領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記検出手段は、前記異物の影の周囲の被写体の空間周波数に基づいて、前記補正領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 被写体像を光電変換し、画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段により生成された前記画像信号のうちの、後の画像処理により前記撮像手段の前方に配置された光学素子に付着した異物の影が写り込んだ領域として補正される可能性のある領域である補正領域を検出する検出手段と、前記画像信号に電子透かし情報を埋め込む透かし情報埋め込み手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記検出手段により検出された補正領域を前記電子透かし情報を埋め込む対象とする領域から除外して前記画像信号に前記電子透かし情報を埋め込むように前記透かし情報埋め込み手段を制御する制御工程を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  6. 請求項5に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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