JP2004282686A - 撮像装置 - Google Patents

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Tomonori Sato
友則 佐藤
Hiroaki Kubo
広明 久保
Mutsuhiro Yamanaka
睦裕 山中
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Abstract

【課題】比較的大きな異物に対しても適切な異物補正が行える撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置では、キャリブレション撮影で得られた白画像を複数の小エリアBKに分割し、撮像部に入り込んだゴミの影響により輝度が低下する部分PLがあるゴミ存在エリアBLを検出する。そして、ゴミ存在エリアBLに対応する原画像Gaの逆数から生成した反転画像(ゲインの空間分布で表現した画像)Gbを生成する。この反転画像Gbと原画像Gaとの乗算により、ゴミの影響が除去された画像Gcを得ることができる。すなわち、反転画像Gbに対応するゴミ補正部分テーブルを生成し、このゴミ補正部分テーブルと撮影画像とを乗算することで撮影画像からゴミ(異物)を影響を排除できることとなる。その結果、比較的大きな異物に対しても適切な異物補正が行える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子と撮像光学系とを含む撮像部を有する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラにおいては、光学レンズ、光学LPF(Low Pass Filter)等にゴミ、チリ、ホコリ(これらを総称して「異物」という)が付着し、これが撮影画像に写り込んでしまって撮影画像の一部分に黒い斑点のようなものが生じる場合がある。
【0003】
ゴミ等が撮像光学系の内部に入り込んでしまう原因としては、工場における製造段階でのゴミ除去の不徹底によるものや、撮像光学系の内部におけるシャッタや絞りなどのメカ部材の磨耗によるもの、レンズ交換式一眼レフタイプのデジタルカメラにおけるレンズ交換時の封入によるものなどが挙げられる。
【0004】
これに関しては、特許文献1や特許文献2に、隣接画素に基づく補間によって異物を目立たなくする技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−312314号公報
【特許文献2】
特開2002−209147号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1および特許文献2の技術では、ゴミがせいぜい1〜2画素の場合に有効な方法であるため、十数画素に及ぶゴミに対する適用は困難である。
【0007】
一方、ゴミ等はレンズ交換時に光学LPFに付着する場合が多く、この場合には一定の光の回込みがあるためゴミ等の影響で被写体像の情報が全く欠落するわけではない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、比較的大きな異物に対しても適切な異物補正が行える撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、撮像素子と、前記撮像素子に被写体像を結像させる撮像光学系とを含む撮像部を有する撮像装置であって、(a)前記撮像素子で取得された画像信号に対して画像処理を行う画像処理手段と、(b)前記撮像部に存在する異物について、前記画像信号に対する前記異物の影響を表す異物情報を記憶する記憶手段とを備え、前記画像処理手段は、(a−1)前記異物情報に基づいて得られるデータ値との乗算処理を伴うデジタル処理により、前記画像信号に対して異物補正を行う異物補正手段、を有する。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、前記画像処理手段は、(a−2)乗算処理を行う乗算器と、(a−3)前記乗算器での乗算処理を伴うデジタル処理により、前記画像信号に対してシェーディング補正を行うシェーディング補正手段とを有し、前記異物補正は、前記乗算器または前記乗算器と同一タイプの別の乗算器を利用して行われる。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置において、前記異物補正手段は、前記乗算処理を行う乗算器と、前記異物情報を前記記憶手段から前記乗算器に転送するDMAコントローラとを有する。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る撮像装置において、撮影前または撮影後に前記異物補正に係るキャリブレーションを行うためのキャリブレーションモードを有し、前記異物情報は、前記キャリブレーションで取得された情報に基づき生成される。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る撮像装置において、前記異物情報は、前記キャリブレーションで前記撮像素子により取得された撮影画像の情報、または前記撮影画像に関する画素レベルの逆数の情報に基づき生成される。
【0014】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記画像処理手段は、(a−4)前記撮像素子で取得した撮影画像を複数のブロックに分割し、ブロックごとに露出評価値を算出する算出手段を有し、前記異物情報は、前記ブロック単位で生成される。
【0015】
また、請求項7の発明は、請求項4または請求項5の発明に係る撮像装置において、前記キャリブレーションでは、無彩色のチャートを撮影する。
【0016】
また、請求項8の発明は、請求項4または請求項5の発明に係る撮像装置において、前記キャリブレーションでは、前記撮像光学系における複数の状態での異物情報を取得する。
【0017】
また、請求項9の発明は、請求項4または請求項5の発明に係る撮像装置において、前記キャリブレーションでは、撮影直前または撮影直後において、前記撮像光学系の状態を保持しつつ露出条件を変更して、前記異物情報を取得する。
【0018】
また、請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかの発明に係る撮像装置において、前記画像処理手段は、(a−5)前記画像信号に対するノイズ処理の度合いを変更可能なノイズ処理手段をさらに有し、前記ノイズ処理手段は、前記撮像素子で取得した撮影画像のうち前記異物の影響が現れる異物画像部分のノイズ処理の度合いを、前記異物画像部分を除く前記撮影画像と異ならせてノイズ低減処理を行うノイズ低減処理手段を有する。
【0019】
また、請求項11の発明は、請求項10の発明に係る撮像装置において、前記ノイズ低減処理手段は、前記異物補正手段による前記異物画像部分の異物補正の程度に応じた度合いで、ノイズ低減処理を行う手段を有する。
【0020】
また、請求項12の発明は、請求項10または請求項11の発明に係る撮像装置において、前記ノイズ低減処理手段は、前記異物画像部分における輝度変化の程度に応じた度合いで、ノイズ低減処理を行う手段を有する。
【0021】
また、請求項13の発明は、請求項12の発明に係る撮像装置において、(c)本撮影時に前記撮像素子で取得された撮影画像に基づき、前記輝度変化の度合いを検出する輝度変化検出手段をさらに備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
<撮像装置の要部構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1の機能ブロックを示す図である。
【0023】
撮像装置1は、デジタルカメラとして構成されており、撮像センサ11と、撮像センサ11に接続する信号処理部2と、信号処理部2に接続する画像処理部3と、カメラ制御部40とを備えている。
【0024】
撮像センサ11は、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色透過フィルターが市松状に配列された単板の画素配列を有するエリア撮像センサとして構成されており、全画素読み出しタイプの撮像素子となっている。この撮像センサ11では、電荷の蓄積が完了すると光電変換された信号が遮光された転送路にシフトされ、ここからバッファを介して読み出されて、レンズ群13を含む撮像光学系により結像された被写体像に係る画像信号が出力される。また、撮像センサ11の前には、光学LPF12が設けられている。なお、撮像装置1の撮像部は、撮像センサ11と光学LPF12とレンズ群13とを含んで構成される。
【0025】
信号処理部2は、CDS21とAGC22とA/D変換部23とを有している。
【0026】
撮像センサ11から出力された画像信号は、CDS21でサンプリングされ撮像センサ11のノイズを除去した後、AGC22により感度補正が行われる。
【0027】
A/D変換部23は、14ビットAD変換器で構成されており、AGC22で正規化されたアナログ信号をデジタル化する。デジタル化された画像信号は、画像処理部3で所定の画像処理が施された画像ファイルが生成される。
【0028】
画像処理部3は、CPUおよびメモリを有しており、デジタル処理部3aと画像圧縮部37とビデオエンコーダー38とメモリカードドライバ39とを備えている。
【0029】
デジタル処理部3aは、カラーバランス評価用積算器30と画素補間部31と解像度変換部32とホワイトバランス制御部33とを有している。また、デジタル処理部3aは、シェーディング補正部34とゴミ補正部35とガンマ補正部36とを有している。
【0030】
画像処理部3に入力された画像データは、撮像センサ11の読出しに同期し、例えばSDRAMで構成される画像メモリ41に書込みまれる。以後、この画像メモリ41に格納される画像データにアクセスし、デジタル処理部3aで各種の処理が行われる。
【0031】
画像メモリ41上の画像データは、カラーバランス評価用積算器30によって、色毎(RGB)に小エリア毎の画素積算データが算出される。この小エリアとは、1画面を多分割した分割エリアのことである。このような小エリア内での画素値の積算を行うことにより平均処理を施すのと同等の効果が得られる。このカラーバランス評価用積算器30の演算結果を用いてRGB各画素のゲインデータが求められる。
【0032】
そして、ホワイトバランス制御部33によりRGB各画素が独立にゲイン補正されて、RGBのホワイトバランス補正が行われる。このホワイトバランス補正では、撮影被写体から本来白色と思われる部分を輝度、彩度データ等から推測しその部分のR、G、Bそれぞれの平均、G/R比、G/B比を求めて、このG/R比およびG/B比をR、Bの補正ゲインとして補正制御が行われる。
【0033】
ホワイトバランス補正が行われた画像データは、シェーディング補正部34で画素位置毎に異なるゲインがかかる、いわゆるシェーディング補正が行われる。不揮発性メモリ42には、あらかじめレンズ群13の光学性能より導き出した、各画素のゲインデータが記述されるシェーディング補正テーブルが保管されている。そして、シェーディング補正の際には、シェーディング補正部34において、不揮発性メモリ42から画像メモリ41に転送されたシェーディング補正テーブルと画像データとが乗算され補正が行われることとなる。このシェーディング補正については、後で詳述する。
【0034】
シェーディング補正後には、ゴミ補正部35でゴミ補正(異物補正)が行われる。不揮発性メモリ42には、あらかじめキャリブレーション(後述)によって導き出されたゴミ補正部分テーブルが保管されている。ゴミ補正の際には、シェーディング補正と同様に、不揮発性メモリ42から画像メモリ41に転送されたゴミ補正データと画像データとが乗算されて補正が行われることとなる。このゴミ補正については、後で詳述する。
【0035】
シェーディング補正およびゴミ補正が行われた画像データは、画素補間部31でRGB各画素をそれぞれのフィルターパターンでマスキングした後、高帯域まで画素を持つGについてはメディアン(中間値)フィルターで周辺4画素の中間2値の平均値に置換する。R、Bに関しては平均補間が行われる。
【0036】
補間された画像データにおけるRGBデータは、ガンマ補正部36で各出力機器に適合した非線形変換が行われた後、マトリクス演算によりRGBからY、R−Y、B−Yデータが算出されて画像メモリ41に格納される。
【0037】
そして、このY、R−Y、B−Yデータについては、水平垂直の縮小または間引きが行われ、解像度変換部32で記録画像の画素数に解像度変換が行われる。また、モニタ表示においても、解像度変換部32で間引きが行われ、LCDモニタ43、電子ビューファインダー44で表示するための低解像度画像を作成する。
【0038】
プレビュー(ライブビュー)時は、画像メモリ41から読み出された640*240画素の低解像度画像がビデオエンコーダー38でNTSC/PALにエンコードされ、これをフィールド画像として電子ファインダー44またはLCDモニタ43で画像再生を行う。また、画像記録時は、設定された記録用解像度の画像を画像圧縮部37により圧縮処理を行った後に、メモリーカードドライバー39によりメモリーカード9に圧縮画像が記録される。
【0039】
カメラ制御部40は、CPUおよびメモリを備え、シャッターボタンなどを有するカメラ操作スイッチ49に対して撮影者が行う操作入力を処理する。このカメラ操作スイッチ49への撮影者の操作入力により、キャリブレーションモード(後述)に設定できる。
【0040】
撮像装置1は、本撮影前に被写体を動画的態様でLCDモニタ43などに表示するライブビュー表示時には、シャッター45の光学絞り値が絞りドライバー46によって開放固定となる。また、撮像センサ11の電荷蓄積時間に関しては、撮像センサ11で取得した画像のうち選択された測光エリアで測光される光量データに基づき、カメラ制御部40で露出制御データが演算される。そして、カメラ制御部40で算出された露出制御データに基づいて予め設定されたプログラム線図により、タイミングジェネレーターセンサドライバー47で撮像センサ11の露光時間が適正となるようにフイードバック制御が行われる。
【0041】
また、撮像装置1では、本撮影時に、上記の測光された光量データに基づき予め設定されたプログラム線図により絞りドライバ46とタイミングジェネレーターセンサドライバー47で撮像センサ11ヘの露光量が制御される。
【0042】
<ゴミ補正の原理について>
交換レンズ式の一眼レフデジタルカメラでは、レンズ交換の際に撮像光学系の内部にゴミが入り込み、これが光学レンズや光学LPFに付着する場合には、撮像面にゴミが投影され、撮影画像にゴミの影が写り込んでしまう。その結果、撮影画像の特定部分が常に暗くなるという現象が生じる。
【0043】
また、デジタルカメラでは、撮像光学系の内部のメカ部材(絞り羽根、メカシャッタなど)が磨耗することによりチリが発生する場合や、工場における製造時にチリ、ホコリが入り込む場合にも、上記のゴミの場合と同様に、撮影画像の一部が暗くなるという現象が生じる。
【0044】
撮像装置1の撮像部に存在するゴミ等を除去するには、通常のレンズ固定型デジタルカメラでは、カメラを一旦分解して全ての撮像光学系部材の洗浄を行い、再度組立て直すという作業が必要となる。一方、レンズ交換式のデジタルカメラでも、ゴミを除去するには、特殊な機材が必要となる。
【0045】
そこで、シェーディング補正の特徴である「画素位置で異なるゲインをかけることができる」という性質を応用することにより、撮像光学系(レンズ、光学LPF(Low Pass Filter)等)に付着したゴミ、チリ、ホコリ等(異物)の影響で画像中の一部分が暗くなった撮影画像をデジタル的に補正(異物の影を除去)するゴミ補正を行うこととする。以下では、説明を簡潔にするため、異物の代表としてゴミを取り上げて説明する。
【0046】
図2は、ゴミ補正の原理を説明するための図である。
【0047】
例えば、図2(a)に示すように、画像を複数の小エリアBKにマトリクス状に分割する。この小エリアBKは、例えば水平40(画素)×垂直32(画素)の大きさである。なお、RAW画像データでの解析を考慮すると、水平、垂直ともに偶数の画素数であるのが好ましい。そして、分割された小エリアに基づき、ゴミの影響で輝度が低下する部分PLが存在するゴミ存在エリアBL(平行斜線部)を検出する。
【0048】
ここで、図2(b)に示すように、ゴミ存在エリアBLに対応する原画像Gaと、原画像Gaの各部分の画素レベルの逆数をとることによって生成した補正用画像Gbとを乗算することにより、ゴミの影響が除去された画像Gcを得ることができる。この補正用画像Gbは、原画像Gaの画素レベルの大小関係が反転していることから、以下ではこれを「反転画像Gb」と呼ぶが、通常の意味における「反転画像」、つまり各画素の各色成分がNビット表現されているとともに、原画像Gaの画素レベルxについての、Nビットに対する補数(2N−x)として定義される画像とは異なり、ゲインによって表現された「ゲイン逆転画像」である。このように、反転画像Gbをゲイン表現していることから、反転画像Gbの情報に基づきゴミ補正部分テーブルを生成し、この補正テーブルと、別途に撮影した撮影画像とを乗算することで撮影画像からゴミを消去できることとなる。このゴミ補正部分テーブルの生成を、以下で説明する。
【0049】
図3は、ゴミ補正部分テーブルの生成を説明するための図である。
【0050】
まず、図3(a)に示すように、小エリアBKに分割された画像データ(RAWデータ)から、ゴミ存在エリアBL(太枠部)を検出する。この画像データは、無彩色のチャート、例えば白チャート(白画像)を撮影するキャリブレーションを行うことによって取得される。
【0051】
ここで、ゴミ存在エリアBLにおける仮想線LIの位置での輝度分布を、図3(b)のように考える。この図3(b)の横軸については、図3(a)に示す仮想線LIに沿った水平方向の位置を示しており、縦軸については、輝度値を示している。
【0052】
次に、上記のゴミ存在エリアBLに対する輝度補正を行うため、図3(c)に示すゴミ補正データ(太線部)を生成する。この図3(c)の横軸については、図3(a)に示す仮想線LIに沿った水平方向の位置を示しており、縦軸については、ゲイン値を示している。このゴミ補正データの生成方法を以下で説明する。
【0053】
ゴミ存在エリアBLの周辺に存在する全ての小エリアBLから、RGB各色について画素値の平均値を求める。この平均値に対して、ゴミ存在エリアBL内の全画素による除算を行い、各画素のゲインを求める。この場合、ゲイン値が一定値、例えば等倍ラインKe以下である場合は、等倍とする。また、ゲイン値が上限ラインKuを超える場合には、上限ラインKuでクリップする。これにより、極端に大きいゲイン値を排除できる。
【0054】
図3(c)では、仮想線LI上の画素列に関するゴミ補正データを表しているが、これを二次元に拡張しゴミ存在エリアBL内の画素行列に関するゴミ補正データ(図2の反転画像Gbに相当するもの)を生成する。生成されたゴミ補正データは、ゴミ補正部分テーブルとして不揮発性メモリ42に保存される。このゴミ補正部分テーブルは、画像データ(画像信号)に対するゴミ(異物)の影響を表す異物情報を記憶する記憶手段として働く。
【0055】
<シェーディング補正およびゴミ補正について>
図4は、シェーディング補正およびゴミ補正を説明するための図である。
【0056】
画像メモリ41は、画像データ保存領域M1と、シェーディング補正テーブル保存領域M2と、ゴミ補正全体テーブルM3と、補正後画像データ保存領域M4とに領域分けされている。
【0057】
画像データ保存領域M1には、撮像センサ11で取得された画像データ(RAWデータ)が保存される。
【0058】
シェーディング補正テーブル保存領域M2には、ゲインデータとして構成されるシェーディング補正テーブルが保存されている。このゲインデータの並び(配列)と画像データの並びとの整合性をとる、つまり双方の画素を対応させることにより、各画素データに所定のゲインが乗算できる。すなわち、撮影画像において画像周辺にいくほど高ゲインとなるシェーディング補正テーブルである場合には、画像周辺にいくほど高ゲインを施すことが可能となる、つまりシェーディング補正を行えることとなる。
【0059】
ゴミ補正全体テーブル保存領域M3には、ゴミ全体補正テーブルが保存されている。このゴミ補正全体テーブルは、DMA(direct memory access)チャンネルを利用して転送するため、図3(c)に示すようなゲイン曲線(太線)Gn1で構成されるゴミ補正部分テーブルを全て統合したデータテーブルとなっている。すなわち、撮影画像に相当するデータ量を有するゴミ補正全体テーブルを等倍データ(ゲイン値が1のデータ)で埋めた後に、ゴミ補正全体テーブル保存領域M3においてゴミ存在エリアBLに相当するアドレスに、ゴミ補正部分テーブルを書き込むことによって、ゴミ補正全体テーブルを生成する。なお、ゴミ検出エリアが複数ある場合には、これらのエリアに対応した位置(アドレス)に各ゴミ補正部分テーブルを書き込み処理を行う。
【0060】
まず、シェーディング補正では、画像データとシェーディング補正データとを、それぞれ別のDMAチャンネル(DMAコントローラ)D1、D2により、画像データ保存領域M1およびシェーディング補正テーブル保存領域M2からシェーディング補正部34に転送する。そして、転送された画像データとシェーディング補正データとが、シェーディング補正部34内の乗算器34aにより、テジタル的に乗算処理されることでシェーディング補正が行われる。
【0061】
次に、ゴミ補正では、DMAチャンネルD3によってゴミ補正全体テーブル保存領域M3からゴミ補正データをゴミ補正部35に転送する。そして、転送されたゴミ補正データ(すなわち異物情報に基づいて得られるデータ値)と、シェーディング補正部34から出力されるシェーディング補正後の画像データとが、乗算器34aと同一タイプの乗算器35aにより、デジタル的に乗算処理されることでゴミ補正が行われる。
【0062】
最後に、ゴミ補正部35から出力されるシェーディング補正およびゴミ補正が施された画像データは、DMAチャンネルD4によって補正後画像データ保存領域M4に保存される。
【0063】
以上のように、撮像装置1では、撮影前または撮影後にキャリブレーション作業を行って取得したゴミの位置や濃度をゴミ補正データとしてカメラ内部に記憶させ、本撮影時に取得した撮影画像におけるゴミ存在エリアBLのゲインをデジタル的に上げることで、ゴミの影を除去することとなる。
【0064】
<撮像装置1の動作>
ゴミについては、次のようなの性質が挙げられる。
【0065】
▲1▼場所が移動する。短時間で動くことは無くても、長時間では同じ場所にとどまらない。
【0066】
▲2▼レンズ交換やメカ部材の磨耗などの原因でその数が増える。
【0067】
このように、ゴミは時間経過とともに変化する性質を有するため、定期的にゴミ補正に係るキャリブレーションを行うように撮影者に警告を発することが好ましい。このキャリブレーションに関する警告動作を以下で説明する。
【0068】
図5は、撮像装置1におけるキャリブレーションの警告動作を示すフローチャートである。この動作は、カメラ制御部40より実行される。
【0069】
撮像装置1を起動した後に、撮像装置1に内蔵されるタイマ(不図示)の計時をスタートする(ステップ1)。
【0070】
ステップS2では、キャリブレーションのタイミングであるかを判定する。このタイミングは、例えば、計時開始から一定時間が経過すると生じるように設定する。ここで、キャリブレーションのタイミングである場合には、ステップS3に進み、そうでない場合には、ステップS2を繰り返す。
【0071】
ステップS3では、LCDモニタ43にキャリブレーションを行う旨の警告表示を行う。
【0072】
ステップS4では、キャリブレーションが完了したかを判定する。ここで、キャリブレーションが完了している場合には、ステップS5に進み、完了してない場合には、ステップS3に戻る。
【0073】
ステップS5では、キャリブレーションが正常に終了したかを判定する。ここで、キャリブレーションが成功つまり正常終了した場合には、ステップS6に進み、キャリブレーションが失敗した場合には、ステップS3に戻る。
【0074】
ステップS6では、ステップS1でスタートした計時をリセットする。
【0075】
以上のキャリブレーションの警告動作により、適切に撮影者にキャリブレーションを実行させることができる。
【0076】
なお、実際にはレンズによって、また絞りや焦点距離、焦点位置によって微妙にゴミの位置が、光線の関係で変化する。このため、撮影の直前・直後においてキャリブレーションの警告を行うようにしても良い。
【0077】
以下では、撮像装置1におけるキャリブレーションを行うためのキャリブレーションモードにおける動作を説明する。
【0078】
図6は、キャリブレーションモードでの動作を示すフローチャートである。
【0079】
撮影者によるカメラ操作スイッチ49の操作によってキャリブレーションモードが設定されると、まず白画像(例えば白チャート)を撮影する旨をLCDモニタ43に表示して撮影者に警告する。
【0080】
そして、ズーム駆動および絞り駆動が行われる(ステップS11)。パワーズームレンズの場合には、周辺部分の光量落ちをゴミと誤検出しないように、光量落ちの一番目立たない撮像条件(焦点距離、絞りなどレンズの光学特性から割り出した条件)を自動的に設定し、この撮像条件に基づきレンズおよび絞りを駆動する。なお、手動ズームの場合にはズーム駆動を指示し、単焦点レンズの場合にはその焦点距離での撮影を指示する。
【0081】
次に、撮影者は白画像を撮影することとなるが、この撮影が終了したか否かを判定する(ステップS12)。ここでは、例えばシャッターボタンが撮影者により押下されたかを判断する。ここで、撮影が終了している場合には、ステップS13に進み、終了していない場合には、ステップS12を繰り返す。
【0082】
ステップS13では、撮影された画像が十分に明るいかを判定する。撮影された白画像データは、カラーバランス評価用積算器30で、色成分毎(RGB)に小エリア(ブロック)毎の画素積算データが算出されるが、この露出評価値に基づき明るいかを判断する。
【0083】
ここで、十分明るい場合には、ステップS14に進む。一方、全体が暗い場合には、キャリブレーションエラーとして一旦終了し、再びキャリブレーション撮影を行う旨を警告する。
【0084】
ステップS14では、RGBの輝度差が、予め定められた閾値以下であるかを判定する。この閾値は、ノイズレベルより判断し、余裕分を含めて定められる。ここで、RGBの輝度差が所定の閾値以下である場合には、ステップS15に進む。一方、所定の閾値を超える場合には、キャリブレーションエラーとして一旦終了し、再びキャリブレーション撮影を行う旨を警告する。
【0085】
以上のステップS13およびステップS14の動作により、撮影画像がゴミ補正部分テーブルを作成できる画像かどうかの判断を行える。すなわち、画像中心部分のゴミ検出対象エリアについて、各小エリアのRGBの評価値が一定値以上でかつ、ほぼ等しいという条件を満足する画像が取得されたかの判断が可能となる。
【0086】
次に、撮影画像が白画像(グレー画像)と判定されると、小エリア毎の解析を行う(ステップS15)。
【0087】
ここでは、全ての小エリアについて、例えばG画素に関する画素積算データの平均値を求め、この平均値より輝度が一定値以上低くて暗い小エリアが存在する場合には、この小エリアをゴミ存在エリアとして検出する。ただし、画像の周辺部分については、光学レンズによる周辺光量落ちの可能性もあるため、検出エリアは光学性能を考慮して光量落ちの小さい部分(例えば画像の中心部分)のみに限定する。
【0088】
ステップS16では、ゴミ補正部35で上述したゴミ補正部分テーブルを作成する。
【0089】
ステップS17では、ステップS16で作成されたゴミ補正部分テーブルを、不揮発性メモリ42に保存する。
【0090】
ステップS18では、キャリブレーションの正常終了フラグをセットする。この正常フラグにより、図5のフローチャートに示すステップS5の判定動作が行える。
【0091】
以上の撮像装置1の動作により、キャリブレーション撮影で取得した画像データに基づきゴミ補正部分テーブルを生成し、これに基づくゴミ補正を行うため、比較的大きな異物に対しても適切な異物補正が行える。
【0092】
すなわち、従来は異物が写りこんでいるために不良品として処理されたデジタルカメラが良品として出荷可能となる。また、レンズ交換式の一眼レフデジタルカメラにおいてレンズ交換時にゴミが入り込み、従来では特殊な機材を用いてゴミ除去作業を行う必要がある場合でも、この作業の手間が省ける。さらに、デジタルカメラを長期間使い込み、撮像光学系内部のメカ機材の磨耗で発生したカスが光学系に付着した場合などでも、カメラ自身がゴミ補正を行えるため、良好な撮影画像を得られることとなる。
【0093】
また、シェーディング補正と同様に、乗算器とDMAコントローラとを用いたデジタル処理により異物補正を行うため、簡易な構成で精度の高い補正が可能となる。
【0094】
なお、以上の撮像装置1においては、ゴミ補正データをゴミ補正部35に転送するのに1つのDMAチャンネルD3(図4参照)のみを使用していたが、複数のDMAチャンネルを利用しても良い。
【0095】
図7は、複数のDMAチャンネルを利用したゴミ補正を説明するための図である。
【0096】
画像メモリ41は、図4と同様の構成を有する画像データ保存領域M1と、シェーディング補正テーブル保存領域M2と、補正後画像データ保存領域M4とを有している。
【0097】
また、画像メモリ41は、ゴミ補正全体テーブル保存領域M3(図4)と異なり、4つのテーブル保存領域、すなわちゴミ補正部分テーブル1保存領域M31と、ゴミ補正部分テーブル2保存領域M32と、ゴミ補正部分テーブル3保存領域M33と、ゴミ補正部分テーブル4保存領域M34とを有している。
【0098】
これらのゴミ補正部分テーブル保存領域M31〜34それぞれには、図3(c)に示すようなゲイン値で構成されるゴミ存在エリアBLに対応するゴミ補正部分テーブルが格納されている。ただし、DMAチャンネルの制約などからゴミ補正の個数に制限があるため、位置、大きさ等を考慮してゴミ補正すべきものを選別するのが好ましい。
【0099】
そして、DMAチャンネルD31〜34によって各ゴミ補正部分テーブル保存領域M31〜34からゴミ補正データをゴミ補正部35に転送する。そして、転送されたゴミ補正データと、シェーディング補正部34から出力されたシェーディング補正後の画像データとは、図4の場合と同様に、ゴミ補正部35内の乗算器35aにより、乗算されることでゴミ補正が行われる。この場合、各DMAチャンネルD31〜34では、データ転送の開始タイミングおよび終了タイミングとゴミ補正データの量とをゴミ存在エリアBLのデータに基づき算出し、DMA設定が行われる。
【0100】
以上のように、複数のDMAチャンネルを利用したゴミ補正によっても、比較的大きな異物に対しても適切な異物補正が行えることとなる。
【0101】
<第2実施形態>
<撮像装置の要部構成>
図8は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置5の機能ブロックを示す図である。
【0102】
第2実施形態の撮像装置5については、第1実施形態の撮像装置1と類似の構成を有しているが、ノイズ低減処理器51が追加されている点が主に異なっている。このノイズ低減処理器51について、以下で説明する。
【0103】
図9は、ノイズ低減処理器51を説明するための図である。
【0104】
ノイズ低減処理器51には、ガンマ補正部36で非線形変換された後にマトリクス演算により算出されたY、R−Y、B−Yデータが入力され、この画像データの中に含まれる微小なノイズ成分を低減する処理が行われる。そして、ノイズ低減処理器51でノイズ低減されたY、R−Y、B−Yデータが画像メモリ41に格納され、解像度変換部32に入力された後に、第1実施形態と同様の処理が行われる。
【0105】
ノイズ低減処理器51は、LPF(Low Pass Filter)部511と、HPF(High Pass Filter)部と、コアリング処理部513と、乗算器514と、加算器515とを備えており、画像データに対してノイズ低減処理のレベル(度合い)の変更が可能となっている。
【0106】
LPF部511は、例えば5×5のデジタルフィルタとして構成されており、その係数や次数を変えることにより、ダイナミックにノイズの低減量を変更することが可能となっている。例えばSDRAMで構成される画像メモリ41内のノイズ低減テーブル41aにLPF部511で使用する複数のフィルタ係数を予め記憶しておき、DMAチャンネルD5によって各画素で用いるフィルタパターンを規則正しく並べたデータテーブルをLPF部511に送ることで、フィルタ係数を画素ごとに切り替えることができる。
【0107】
HPF部512は、例えば5×5のデジタルフィルタとして構成されている。
【0108】
コアリング処理部513は、図10に示すような入出力特性を有している。すなわち、閾値(−Th)〜0〜閾値Thの入力については「0」に固定されて出力されるとともに、閾値(−Th)以下の入力は(入力値+Th)の出力を行い、閾値Th以上の入力は(入力値−Th)の出力を行うことで、ノイズ低減を図かる。そして、この閾値Thを変更することにより、ダイナミックにノイズ低減量を変えることができる。具体的には、画像メモリ41内のノイズ低減テーブル41aにコアリング処理部513で使用する複数の閾値を予め記憶しておき、DMAチャンネルD5によって各画素で用いる閾値を順序正しく並べたデータテーブルをLFP部511に送ることで、閾値を画素ごとに切り替えられることとなる。
【0109】
乗算器514は、Y信号(輝度信号)の高周波成分に含まれるノイズ成分を抑えるための部位として構成されており、Y信号についてのゲインを制御することでダイナミックにノイズの低減量を変更することが可能となっている。例えば、画像メモリ41内のノイズ低減テーブル41aに乗算器514で使用する複数のゲインデータを予め記憶しておき、DMAチャンネルD5によって各画素で用いるゲインデータを規則正しく並べたデータテーブルを乗算器514に送ることで、Yデータの高周波成分のゲインを画素ごとに切り替えることができる。
【0110】
加算器515は、LPF部511で処理されたYデータと、乗算器514から出力されたYデータとを加算する。この加算器515で加算されたYデータは、DMAチャンネルD6によって画像メモリ41内のYデータ記憶部41bに記憶されることとなる。
【0111】
以上のノイズ低減処理器51によって、撮影画像内における特定部分(特定画素)のノイズ低減量を、周辺部分(周辺画素)に比べて強弱をつけることが可能となる。
【0112】
一方、撮像装置5では、第1実施形態で説明したようにキャリブレーションにより検出されたゴミ存在エリアBL(図3(a))にゲインを乗じることでゴミ補正が行われるが、このゴミ存在エリアBLについてはノイズも局所的に増大される。よって、ゴミ補正は適切に行えるものの、ゴミ補正によるゴミ消去跡が目立ってしまい、部分的に見苦しい画像が生成される場合がある。
【0113】
そこで、このような場合には、ノイズ低減処理器51によって、ゴミ存在エリアBLに対するノイズ低減量を、ゴミ検出エリアBL以外の他の画像部分に比べて強めに設定する。これにより、ゴミ存在エリアBLに対して効果的なノイズ低減を行えることとなる。
【0114】
しかしながら、ゴミ存在エリアBL内に高周波画像が存在する場合には、ノイズ低減処理器51のノイズ低減量を大きくすることにより、ゴミ検出エリアBL内の画像がなまるため、解像度が部分的に低く見苦しい画像が生成されることとなる。具体的には、図11(a)に示すようにゴミの影響により輝度が低下する部分PMを含むゴミ検出エリアBLに高周波成分(4本線で図示)HGが存在する場合に、上述したゴミ補正および高周波ノイズの低減処理を行うことで、図11(b)に示すゴミ存在エリアBLのように高周波成分HGがぼけて画像の品質が低下する。
【0115】
そこで、第2実施形態の撮像装置5では、キャリブレーションにより検出されたゴミ存在エリアBLに関する情報に基づき、ゴミ存在エリアBLに対応する撮影画像の部分にどのような画像が存在するのか、特に周波数成分についての評価値を算出する。そして、この評価値に基づくノイズ低減処理を施すことにより、ゴミ補正が施された自然な画像を生成することとする。撮像装置5の動作を、以下で詳しく説明する。
【0116】
<撮像装置5の動作>
まず、撮像装置5では、ゴミ検出箇所の周波数成分を検知するための評価値を求める。この評価値としては、例えばソベルフィルタ(Sobel Filter)の出力値が利用できるが、これについて以下で説明する。
【0117】
図12は、ソベルフィルタを利用した評価値の算出を説明するための図である。
【0118】
撮像装置5の不揮発性メモリ42には、上下対称、左右対称および斜め左右対称な係数が割り振られたマトリクスで構成される4つのソベルフィルタF1〜F4(ソベルフィルタ群FG)が記憶されている。そして、各ソベルフィルタF1〜F4の出力値は、加算器ADで合計され線分評価値として出力される。このような構成により、4つのソベルフィルタF1〜F4のうち線分の方向と合致するマトリクスを有するフィルタからの出力値が大きくなるため、ソベルフィルタF1〜F4の出力値の総和である線分評価値の大きさを判断すれば、線分の検出、つまり高周波成分の検出を行える。すなわち、ソベルフィルタ群FGおよび加算器ADは、本撮影時に撮像センサ11で取得された画像信号に基づき、画像信号における輝度変化の度合いを検出する輝度変化検出手段として機能することとなる。
【0119】
ここで、キャリブレーションで得られたゴミ検出箇所については、不揮発性メモリ42内に保存されているため、このゴミ存在エリアBL(図3(a))に対応する撮影画像の部分についてソベルフィルタF1〜F4の出力を求めることで、ゴミ補正箇所に高周波画像があるか否かを判断できる。
【0120】
次に、撮像装置5では、ソベルフィルタ群FGにより算出された評価値に基づきノイズ低減処理を行うが、この撮像装置5の一連の動作を以下で説明する。
【0121】
まず、第1実施形態と同様にキャリブレーションを行った後に、公知の撮影シーケンスによる被写体の撮影を行う。そして、撮影されたRAW画像データを画像メモリ41内の画像データ保存領域M1に保存(バッファリング)した後に、画素補間部31で画素補間が行われる。
【0122】
次に、画素補間が行われた画像データに対して、上述したソベルフィルタ群FGによって線分評価値(評価値)を算出し、線分検出を行う。具体的には、不揮発性メモリ42に保存されたゴミ存在エリアBLに関する情報に基づき、ゴミ位置に対応する撮影画像部分についてソベルフィルタ群FGおよび加算器ADにより線分評価値を算出する。この算出については、ゴミの影響が及ぶ範囲内で行うのが好ましい。
【0123】
そして、算出された線分評価値を、ゴミ補正の対象となるゴミ存在エリアBLの面積で除算して、単位面積当たりの平均評価値を算出する。この平均評価値が予め定められた基準値αと比べて大きい場合には、高周波成分が存在すると判断し、ノイズ低減処理器51でのノイズ低減処理を抑えるようにノイズ低減量を低下する設定を行う。一方、平均評価値が基準値α以下となる場合には、高周波成分が存在しない、のっぺりとした画像であると判断し、ノイズ低減処理器51でのノイズ低減処理を十分かけるようにノイズ低減量を上昇する設定を行う。これらの場合には、図9のノイズ低減テーブル41aに記憶されるノイズ低減補正用のデータテーブル(パラメータ)が、上記の平均評価値に応じて切替える処理が行われる。すなわち、撮像センサ11で取得した撮影画像のうちゴミ(異物)の影響が現れるゴミ存在エリアBLの異物画像部分のノイズ処理の度合い(レベル)を、異物画像部分を除く撮影画像と異ならせて、つまり異物画像部分の輝度変化の程度に応じた度合いでノイズ低減処理を行う。
【0124】
以上のようにゴミ存在エリアBLについてのノイズ低減量を設定した後、再びRAW画像データに対し、第1実施形態と同様に画素補間、ガンマ補正、Y、R−Y、B−Yデータに変換するYCC画像変換およびゴミ補正を行った後に、ノイズ低減処理器51によって高周波成分に応じた適切なノイズ低減処理を施し、ゴミ補正が施されたYCC画像を生成する。
【0125】
以上で説明した撮像装置5の動作により、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、ゴミ補正箇所に高周波成分が存在するか否かを判断してノイズ低減処理を行うため、ゴミ補正がされた高品質な画像を生成できる。すなわち、第1実施形態のようにゴミ補正を行った場合には、ゴミ補正された画像部分だけ極端にノイズが増大する画像が作成される場合があるが、第2実施形態においては、ゴミ補正を行いつつも、補正跡のノイズが目立たず、また補正箇所に高周波成分がある場合でも、その高周波成分がノイズ低減処理によってなまることなく自然な画像が得られることとなる。
【0126】
なお、高周波成分を検出するためにソベルフィルタを使用するのは必須でなく、AF評価値に利用されるコントラスト演算器の出力値であるAF評価用コントラスト値を使用するようにしても良い。
【0127】
図13は、AF評価用コントラスト値に基づく評価値を説明するための図である。
【0128】
水平コントラスト演算器においては、注目画素自らの輝度値と、これから水平方向に一定画素離れた同色画素の輝度値との差(|G−G|)を、一定の大きさを有する積算領域Etについて積算することでコントラスト値を算出する。このコントラスト値は、AF動作で合焦状態が近づくにつれて大きくなる特性があるため、AFの評価値として利用できる。なお、積算領域Et内に高周波成分などの特徴点が存在しない場合には、コントラスト値は小さな値となる。
【0129】
このコントラスト演算器で撮影画像を処理することで、画像内の特定部分に特徴点が存在するか否かを判定できることとなる。よって、ゴミ存在エリアBLについてコントラスト値を算出すれば、このゴミ存在エリアBLについて特徴点(高周波成分)があるか否かが判断できる。
【0130】
すなわち、キャリブレーションで得られたゴミ存在エリアBLの情報は不揮発性メモリ42内に保存されているため、このゴミ存在エリアBLに対応する撮影画像の部分についてAF評価用コントラスト値を算出することで、ゴミ補正エリアBLの画像部分に特徴点があるかを判断できることとなる。
【0131】
なお、本撮影前においては、ゴミ補正すべき位置・範囲は検知されているため、AF評価用コントラスト値の積算領域Et(図13)を設定した後でRAW画像をバッファリングする前に、コントラスト演算器においてAF評価用コントラスト値を算出しても良い。ソベルフィルタの場合には画素補間後の使用に制限されてしまうが、AF評価用コントラスト値の場合にはRAW画像に対しても支障なく使用できるため、RAW画像がバッファリングされるまでにAF評価用コントラスト値の算出が終了していれば、その後の処理はソベルフィルタの場合と同様になる。
【0132】
また、撮像装置5においては、本撮像時に取得された画像に限らず、本撮影直前のライブビュー画像に基づきノイズ低減処理の評価値を算出しても良い。この場合、撮影直前のライブビュー画像と、撮影された本画像とは完全に一致することが少ないため、ゴミ存在エリアBLを含む面積の広い画像判定領域を設定するのが好ましい。
【0133】
また、撮影画像においては、ゴミが存在する部分に高周波成分が存在する場合には、一般的にゴミそのものが目立たなくなるが、一方、高周波成分がなくて、のっぺらとした部分ではゴミは目立つ性質がある。
【0134】
そこで、ゴミ存在エリアBLにおける画像の状態、つまり高周波成分の有無を検出し、高周波成分が検出されない場合には、ゴミ補正を行って通常レベルのノイズ低減処理を行う。逆に、高周波成分が検出された場合には、図3(a)に対応する図14のゲイン曲線(太線)Gn2に示すように、図3(a)に示すゲイン曲線Gn1に比べゴミ補正のゲインそのものを低めに抑えてノイズの増大を小さくするとともに、通常レベルのノイズ低減処理を施す。
【0135】
以上のような処理を行うことで、図9に示すノイズ低減処理器51のように画像の部分ごとに異なるノイズ低減処理を行える回路を備えなくても、違和感のないゴミ補正画像が生成できる。すなわち、撮像装置5におけるノイズ低減処理の構成を簡素化できることとなる。
【0136】
<変形例>
◎上記の各実施形態におけるキャリブレションについては、撮像装置が有する計時機能によって一定期間ごとに警告を発するのは必須でなく、レンズ交換を検出して警告を発するしても良い。また、ショックセンサを設けて、一定以上の出力が検出された場合に警告を発しても良い。
【0137】
◎上記の各実施形態については、白チャート(無彩色画像)の撮影によりキャリブレーションを行うのは必須でなく、拡散板を入れてキャリブレーションを行っても良い。
【0138】
また、キャリブレーションでは、撮影直前または撮影直後において、撮像光学系の状態を保持、つまりレンズの焦点距離や絞りなどを変化させずに露出条件を変更して撮影し、ゴミ補正データを取得しても良い。
【0139】
◎上記の各実施形態については、シェーディング補正とゴミ補正とで異なる乗算器を使用するのは必須でなく、シェーディング補正とゴミ補正とで乗算器を兼用しても良い。
【0140】
◎上記の各実施形態におけるゴミ補正部分テーブルについては、キャリブレーション時に取得された撮影画像データの逆数から生成した反転画像に基づき生成するのは必須でなく、キャリブレーション時に取得された撮影画像に基づき生成しても良い。この場合、ゴミ補正時においては、ゴミ補正部分テーブルから読出した補正データの逆数を算出し、この逆数と本撮影時の画像とを乗算することとなる。
【0141】
また、キャリブレーション時には、撮像光学系における複数の状態、例えばレンズの焦点距離や絞りなどを変化させて複数のゴミ補正データを取得するようにしても良い。これにより、撮像光学系の様々な状態に対応した異物補正を行える。
【0142】
◎上記の第2実施形態については、Y信号についてのみノイズ低減処理を行うのは必須でなく、R−Y信号およびB−Y信号についてノイズ低減処理を行っても良い。また、ノイズ低減処理については、図9に示すノイズ低減処理器51が有する複数のノイズ低減部位のうち一部を省略した回路を用いて行っても良い。
【0143】
◎上記の第2実施形態における評価値の算出については、ソベル(Sobel)フィルタを利用するのは必須でなく、Prewittフィルタなどの線分検出フィルタを利用するようにしても良い。
【0144】
◎上記の第2実施形態においては、例えばゴミ存在エリアBL(図3)の平均的な補正ゲインが大きくなる場合にはノイズ低減処理のレベルを大きくし、平均補正ゲインが小さくなる場合にはノイズ低減処理のレベルを小さくするようにしても良い。すなわち、ゴミ存在エリアBLに対応する画像部分の異物補正の程度に応じた度合いで、ノイズ低減処理を行う。これにより、適切なノイズ低減処理が行え、画像品質を向上できる。
【0145】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項5の発明によれば、画像信号に対する異物の影響を表す異物情報に基づいて得られるデータ値との乗算処理を伴うデジタル処理により画像信号に対して異物補正を行うため、比較的大きな異物に対しても適切な異物補正が行える。
【0146】
特に、請求項2の発明においては、異物補正は、シェーディング補正で使用する乗算器またはそれと同一タイプの別の乗算器を利用して行われるため、構成を簡素化でき、コストアップを抑制できる。
【0147】
また、請求項3の発明においては、異物補正手段は乗算処理を行う乗算器と異物情報を記憶手段から乗算器に転送するDMAコントローラとを有するため、構成を簡素化でき、コストアップを抑制できる。
【0148】
また、請求項4の発明においては、異物情報は、撮影前または撮影後に行われるキャリブレーションで取得された情報に基づき生成されるため、異物情報を適切に生成できる。
【0149】
また、請求項5の発明においては、異物情報は、キャリブレーションで撮像素子により取得された撮影画像の情報または撮影画像に関する画素レベルの逆数の情報に基づき生成されるため、異物情報を簡易に生成できる。
【0150】
また、請求項6の発明においては、異物情報が露出評価値を算出するブロック単位で生成されるため、メモリが節約できるとともに構成が簡易になる。
【0151】
また、請求項7の発明においては、キャリブレーションでは無彩色のチャートを撮影するため、異物情報を適切に取得できる。
【0152】
また、請求項8の発明においては、キャリブレーションでは撮像光学系における複数の状態での異物情報を取得するため、撮像光学系の様々な状態に対応した異物補正を行える。
【0153】
また、請求項9の発明においては、キャリブレーションでは撮影直前または撮影直後において撮像光学系の状態を保持しつつ露出条件を変更して異物情報を取得するため、最適な異物情報を取得できる。
【0154】
また、請求項10の発明においては、撮像素子で取得した撮影画像のうち異物の影響が現れる異物画像部分のノイズ処理の度合いを異物画像部分を除く前記撮影画像と異ならせてノイズ低減処理を行うため、異物補正が施された画像について適切なノイズ補正処理を行え、画像品質を向上できる。
【0155】
また、請求項11の発明においては、異物補正手段による異物画像部分の異物補正の程度に応じた度合いでノイズ低減処理を行うため、一層適切なノイズ低減処理を行え、画像品質をより向上できる。
【0156】
また、請求項12の発明においては、異物画像部分における輝度変化の程度に応じた度合いでノイズ低減処理を行うため、一層適切なノイズ低減処理を行え、画像品質をより向上できる。
【0157】
また、請求項13の発明においては、本撮影時に撮像素子で取得された撮影画像に基づき輝度変化の度合いを検出するため、輝度変化の度合いを精度良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る撮像装置1の機能ブロックを示す図である。
【図2】ゴミ補正の原理を説明するための図である。
【図3】ゴミ補正部分テーブルの生成を説明するための図である。
【図4】シェーディング補正およびゴミ補正を説明するための図である。
【図5】撮像装置1におけるキャリブレーションの警告動作を示すフローチャートである。
【図6】キャリブレーションモードでの動作を示すフローチャートである。
【図7】複数のDMAチャンネルを利用したゴミ補正を説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る撮像装置5の機能ブロックを示す図である。
【図9】ノイズ低減処理器51を説明するための図である。
【図10】コアリング処理部513の入出力特性を説明するための図である。
【図11】ゴミ存在エリアBLに高周波画像が存在する場合のノイズ低減処理を説明するための図である。
【図12】ソベルフィルタを利用した評価値の算出を説明するための図である。
【図13】AF評価用コントラスト値に基づく評価値を説明するための図である。
【図14】ゴミ補正のゲイン曲線Gn2を説明するための図である。
【符号の説明】
1、5 撮像装置
3 画像処理部
11 撮像センサ
12 光学LPF
13 レンズ群
34 シェーディング補正部
34a、35a 乗算器
35 ゴミ補正部
40 カメラ制御部
41 画像メモリ
41a ノイズ低減テーブル
42 不揮発性メモリ
43 LCDモニタ
51 ノイズ低減処理器
511 LPF部
512 HPF部
513 コアリング処理部
514 乗算器
BL ゴミ存在エリア
D1〜6、D31〜34 DMAチェンネル
F1〜F4 ソベルフィルタ
Gb 反転画像
HG 高周波成分

Claims (13)

  1. 撮像素子と、前記撮像素子に被写体像を結像させる撮像光学系とを含む撮像部を有する撮像装置であって、
    (a)前記撮像素子で取得された画像信号に対して画像処理を行う画像処理手段と、
    (b)前記撮像部に存在する異物について、前記画像信号に対する前記異物の影響を表す異物情報を記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記画像処理手段は、
    (a−1)前記異物情報に基づいて得られるデータ値との乗算処理を伴うデジタル処理により、前記画像信号に対して異物補正を行う異物補正手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記画像処理手段は、
    (a−2)乗算処理を行う乗算器と、
    (a−3)前記乗算器での乗算処理を伴うデジタル処理により、前記画像信号に対してシェーディング補正を行うシェーディング補正手段と、
    を有し、
    前記異物補正は、前記乗算器または前記乗算器と同一タイプの別の乗算器を利用して行われることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記異物補正手段は、
    前記乗算処理を行う乗算器と、
    前記異物情報を前記記憶手段から前記乗算器に転送するDMAコントローラと、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の撮像装置において、
    撮影前または撮影後に前記異物補正に係るキャリブレーションを行うためのキャリブレーションモードを有し、
    前記異物情報は、前記キャリブレーションで取得された情報に基づき生成されることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記異物情報は、前記キャリブレーションで前記撮像素子により取得された撮影画像の情報、または前記撮影画像に関する画素レベルの逆数の情報に基づき生成されることを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記画像処理手段は、
    (a−4)前記撮像素子で取得した撮影画像を複数のブロックに分割し、ブロックごとに露出評価値を算出する算出手段、
    を有し、
    前記異物情報は、前記ブロック単位で生成されることを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項4または請求項5に記載の撮像装置において、
    前記キャリブレーションでは、無彩色のチャートを撮影することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項4または請求項5に記載の撮像装置において、
    前記キャリブレーションでは、前記撮像光学系における複数の状態での異物情報を取得することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項4または請求項5に記載の撮像装置において、
    前記キャリブレーションでは、撮影直前または撮影直後において、前記撮像光学系の状態を保持しつつ露出条件を変更して、前記異物情報を取得することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の撮像装置において、
    前記画像処理手段は、
    (a−5)前記画像信号に対するノイズ処理の度合いを変更可能なノイズ処理手段、
    をさらに有し、
    前記ノイズ処理手段は、
    前記撮像素子で取得した撮影画像のうち前記異物の影響が現れる異物画像部分のノイズ処理の度合いを、前記異物画像部分を除く前記撮影画像と異ならせてノイズ低減処理を行うノイズ低減処理手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項10に記載の撮像装置において、
    前記ノイズ低減処理手段は、
    前記異物補正手段による前記異物画像部分の異物補正の程度に応じた度合いで、ノイズ低減処理を行う手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の撮像装置において、
    前記ノイズ低減処理手段は、
    前記異物画像部分における輝度変化の程度に応じた度合いで、ノイズ低減処理を行う手段、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  13. 請求項12に記載の撮像装置において、
    (c)本撮影時に前記撮像素子で取得された撮影画像に基づき、前記輝度変化の度合いを検出する輝度変化検出手段、
    をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
JP2003163430A 2003-01-20 2003-06-09 撮像装置 Pending JP2004282686A (ja)

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