JP4898033B2 - バルブ装置およびバルブ装置の製造方法 - Google Patents

バルブ装置およびバルブ装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エア等の流体の流路を開閉するバルブ装置に関するものであり、特に、ダイアフラムとスプリングによりバルブロッドを動作させてバルブの開閉を行う構造のバルブ装置に関するものである。また、本発明は、この種のバルブ装置の製造方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のバルブ装置としては、たとえば、図4に示す構成のものが知られている。
【0003】
同図に示すバルブ装置101は、過給機(ターボチャージャ)を備えたエンジンにおいて、過給機のコンプレッサの下流側と上流側を連通するエアバイパス通路に設けられるエアバイパスバルブとして用いられるものである。
【0004】
バルブ装置101の外郭は、軸方向中央部に隔壁を有する略筒状のバルブボディ102と、このバルブボディ102の上部に取り付けられてダイアフラム室を形成するアッパーキャップ103と、バルブボディ102の下部に取り付けられてバルブ室を形成するロアーキャップ104から構成される。
【0005】
バルブボディ102のバルブ室側には、上流側ポート105と下流側ポート106が設けられており、両ポートは連通孔109を介して連通している。なお、上流側ポート105は、コンプレッサの下流側(高圧側)と連通するエアバイパス通路に接続され、下流側ポート106はコンプレッサの上流側(低圧側)と連通するエアバイパス通路に接続されるものである。
【0006】
バルブ室内には、連通孔109を開閉するためのバルブ121を下端に備えた金属製のバルブロッド120が設けられている。バルブロッド120は、ダイアフラム室とバルブ室の間の隔壁に形成された軸孔112に挿通され、軸方向に往復動自在となっている。
【0007】
バルブロッド120のダイアフラム室内に突き出た上端部にはダイアフラム140が装着され、ダイアフラム室内を作動圧室と大気圧室とに分割している。また、バルブロッド120の上端部、大気圧室側には、スプリングリテーナ143が装着され、このスプリングリテーナ143とバルブボディ102の隔壁の間にスプリング135が支持されている。
【0008】
スプリング135は、バルブロッド120を押し上げる方向、すなわちバルブ121を閉弁させて連通孔109を閉塞する方向に、スプリングリテーナ143を常時付勢している。他方、ダイアフラム140は、作動圧を受けた時に、スプリング135の付勢力に抗してバルブロッド120を押し下げる方向、すなわちバルブ121を開弁させて連通孔109を開放する方向に動作する。
【0009】
エンジンの通常運転状態(高負荷状態)においては、スプリング135の付勢力によってバルブ121は閉弁状態となり、エアバイパス通路は遮断され、コンプレッサで過給された吸気はそのままエンジンに導かれる。そして、スロットルバルブ急閉時などエンジンの低負荷状態においては、ダイアフラム室内に作動圧が印加され、バルブ121が開弁される。これにより、コンプレッサによって圧縮された過給気がエアバイパス通路を介してコンプレッサの上流側に戻されて、いわゆるサージングの発生が抑制される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来構造のバルブ装置101を製造する(組み立てる)場合、次のようなプロセスを踏むことになる。
【0011】
(1)まず、金属製のバルブロッド120の下端部に、ゴム製のシール部材130を焼き付けたバルブ121、もしくはゴム製のバルブ121を組み付けた後、ストップリング122を圧入し、バルブ121の固定を行う。
【0012】
(2)そのバルブAssyをバルブボディ102下部の取付口から差し入れ、連通孔109を経由して軸孔112に挿通する。そして、ダイアフラム室内にスプリング135を配置した後、ダイアフラム室側に突き出たバルブロッド120の上端部に、スプリングリテーナ143,ダイアフラム140,ダイアフラムリテーナ144を順に組み付け、さらにストップリング145を圧入して固定を行う。
【0013】
(3)次に、ダイアフラム140をバルブボディ102のダイアフラム側筒部102bとアッパーキャップ103とで挟持固定するにあたって、バルブロッド120を引き下げて、ダイアフラム140外周端のダイアフラムシール部がダイアフラム側筒部102bの固定溝から浮き上がらないようにする必要がある。そこで、下流側ポート106より治具123を挿入し、スプリング135を縮める方向にバルブ121を引き下げる。あるいは、バルブボディ102下部の取付口よりクランプ治具(不図示)でクランプし、バルブ121を引き下げてもよい。
【0014】
(4)この状態で、ダイアフラムシール部を固定溝に嵌め込んだ後、上からアッパーキャップ103を組み付ける。金属製のボディの場合はカシメ、樹脂製のボディの場合は溶着によりアッパーキャップ103を固定する。
【0015】
(5)最後、バルブボディ102を上下反転させ、バルブボディ102の取付口にロアーキャップ104を固定する。
【0016】
しかしながら、従来構造のバルブ装置101における上記組み立て工程においては、下記のような問題を含んでいた。
【0017】
まず、上記(3)の工程において、下流側ポート106より挿入した治具123にてバルブ121を引き下げる必要があるが、このとき治具123でバルブ121のシール部材130を傷つけてしまわないように慎重に作業を行わなければならず、組み付け作業の困難性を高める要因となっている。
【0018】
また、バルブボディ102の取付口からクランプを行う方法を採用したとしても、バルブ装置の構造上、クランプ治具が複雑なものにならざるを得ない。そしてこの場合も、クランプ治具が傾いてバルブ室内に挿入されると、バルブ121とクランプ治具とが干渉してバルブ121に傾きを生じ、機能上問題が生じるおそれがあるので、組み付け作業は困難なものとなる。
【0019】
さらに、バルブロッド102に対するストップリングの圧入作業が2回必要となるため、組み付け作業が煩雑となる。
【0020】
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡便かつ容易に組み立て可能な構造を有するバルブ装置、およびその製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のバルブ装置は、軸方向中央部に隔壁を有する略筒状のバルブボディと、該バルブボディの上部に取り付けられてダイアフラム室を形成するアッパーキャップと、前記バルブボディ下部のロッド取付口に取り付けられてバルブ室を形成するロアーキャップと、を有し、吸気側通路に接続される上流側ポートと排気側通路に接続される下流側ポートの間の流路を開閉するバルブ機構を備えたバルブ装置であって、前記バルブボディの室内は、前記隔壁によって、前記上流側ポートに接続される上流室と、前記下流側ポートに接続される下流室とに分割されており、前記上流室と前記下流室の間を連通する連通孔が設けられており、前記バルブ機構は、前記下流室側に設けられたロッド取付口から差し入れられ、前記連通孔を経由して前記上流室側に設けられた軸孔に往復動自在に挿通されると共に、前記下流室側の端部に、スプリングを保持しつつ該スプリングの伸縮をガイドするスプリング保持部と外向きフランジ状に形成されたバルブ部とが樹脂材料により一体成形されて成るバルブロッドと、該バルブロッドのバルブ部に装着されたシール部材と、前記バルブボディの連通孔の端面に形成された弁座と、前記バルブロッドに設けられた前記スプリング保持部と前記ロアーキャップに設けられたスプリング保持部とにより保持され、前記シール部材と前記弁座とが当接し閉弁する方向に前記バルブロッドを押圧する前記スプリングと、前記上流室から前記ダイアフラム室内に突き出た前記バルブロッドの端部に、第1ダイアフラムリテーナと第2ダイアフラムリテーナとにより挟持装着され、前記ダイアフラム室内を作動圧室と大気圧室に分割し、前記アッパーキャップに設けられたポートから該作動圧室に作動圧が導入されて、前記バルブロッドを開弁方向に動作させるダイアフラムと、から構成されることを特徴とする。
【0022】
このように、バルブロッドに対してダイアフラム装着側とは反対側の端部である下流室内にスプリングを配置したことにより、スプリングの装着をダイアフラムの装着よりも後に行うことができる。すなわち、このような構造のバルブ装置を組み立てる場合は、まず、一端にバルブを備えたバルブロッドをロッド取付口から差し入れ、軸孔に挿通した後に、他端部にダイアフラムを装着し、そしてダイアフラムの固定が完了した後に、ロッド取付口からスプリングを装着し、最後に蓋体をロッド取付口に装着してスプリングの固定を行うこととなる。したがって、ダイアフラム固定時には、バルブロッドにスプリングの付勢力が作用しないので、従来構造では必要とされていた治具によるバルブロッドの引き下げなどの作業が不要になり、組み立て作業の容易化が図られるとともに、治具によりバルブ等の構成部品を損傷するおそれが無くなる。
【0029】
さらに、本発明のバルブ装置の製造方法にあっては、上記のバルブ装置の製造方法であって、前記バルブロッドを前記下流室側に設けられた前記ロッド取付口から差し入れ、前記連通孔を経由して前記上流室側に設けられた前記軸孔に挿通する第1工程と、第1工程後に、前記上流室から突き出た前記バルブロッドの端部に前記第1ダイアフラムと前記ダイアフラムと前記第2ダイアフラムリテーナを順に装着し固定する第2工程と、第2工程後に、前記スプリングを前記ロッド取付口から前記下流室内に配置された前記バルブロッドのスプリング保持部に装着する第3工程と、を含むことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明のバルブ装置をエアバイパスバルブに適用した場合の好適な一実施の形態を説明する。
【0031】
ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0032】
図1は、過給機(ターボチャージャ)を備えた自動車のエンジンの吸排気系の通路構成を示す模式図であり、本実施の形態に係るバルブ装置(エアバイパスバルブ)の適用箇所を示している。
【0033】
同図に示すように、エンジン55には、外気をエンジン55に導入するための吸気用の通路として、第1吸気通路50および第2吸気通路52が設けられ、また、排気をエンジン55から導出するための排気用の通路として排気通路57が設けられている。そして、吸気用の通路と排気用の通路とをまたぐようにして、過給機51が配設されている。
【0034】
過給機51は、第1吸気通路50と第2吸気通路52の間に配置されたコンプレッサ51aと、排気通路57に配置されたタービン51bとから構成される。排気の流れを受けてタービン51bが回転することにより、同軸的に接続されたコンプレッサ51aも回転し、第1吸気通路50から導入された外気を積極的に第2吸気通路52に送りこむことで、吸気の過給が行われる。
【0035】
第2吸気通路52に設けられたインタークーラ53は、過給により上昇した吸気の温度を冷却するためのものであり、スロットルバルブ54は、アクセルと同期して吸気量の制御を行うための弁である。
【0036】
この構成において、エンジンの通常運転状態(高負荷状態)、すなわちスロットルバルブ54が開弁している状態では、同図の黒矢印(→)に沿って吸排気の流れが形成される。
【0037】
しかし、減速時などスロットルバルブ54が急激に閉弁状態に切り替わった場合(エンジンの低負荷状態時)は、吸気慣性とコンプレッサ51aの回転慣性により第2吸気通路52内(コンプレッサ51aからスロットルバルブ54の間)の過給圧が急激に上昇する。このとき、過給気がコンプレッサ51a側に逆流してサージ音を発生させたり、コンプレッサ51aに異常負荷を与えてしまうなどの問題が生じる。
【0038】
そこで、吸気用の通路には、コンプレッサ51aの下流側の第2吸気通路52と、上流側の第1吸気通路50との間をバイパスするエアバイパス通路56が設けられている。また、エアバイパス通路56には、エアバイパス通路56の流路を開閉するためのバルブ装置としてのエアバイパスバルブ1が設けられている。
【0039】
エアバイパスバルブ1は、概略、エアバイパス通路56の上流側(第2吸気通路52)に接続される上流側ポート5と、エアバイパス通路56の下流側(第1吸気通路50)に接続される下流側ポート6と、両ポートの間を連通する連通孔9と、この連通孔9を開閉するためのバルブ機構21とを備えて構成される。
【0040】
バルブ機構21は、往復動自在に設けられたバルブロッドの下端部に形成されたシール部材30と、連通孔の端面に形成された弁座9bと、シール部材30と弁座9bとが密封接触して閉弁する方向にバルブロッド20を押圧するスプリング35と、開弁する方向にバルブロッド20を動作させるダイアフラム40と、から構成される。
【0041】
エンジンの高負荷状態時には、エアバイパスバルブ1のバルブ機構21によってエアバイパス通路56の流路が遮断され、上記黒矢印(→)の吸排気の流れが確保される。そして、エンジンが低負荷状態になった場合には、エアバイパスバルブ1のダイアフラム室に作動圧が供給され、弁が開き、エアバイパス通路56の流路が開放される。これにより、図1の白矢印(⇒)で示すように、第2吸気通路52内の過給気がエアバイパス通路56を介してコンプレッサ51aの上流側の第1吸気通路50に戻されて、上述したサージ音の発生やコンプレッサ51aに対する異常負荷が抑制されるのである。
【0042】
次に、図2および図3を参照して、エアバイパスバルブ1の構成について詳しく説明する。
【0043】
図2は、本実施の形態に係るバルブ装置としてのエアバイパスバルブの概略構成を示す図であって、同図(a)は平面図であり、同図(b)は縦断面図である。なお、(b)の断面図において、一点鎖線の左側は閉弁状態を示し、右側は開弁状態を示している。また、図3は、同エアバイパスバルブが具備するバルブの部分を拡大して示した断面図である。
【0044】
図2に示すように、エアバイパスバルブ1の外郭は、軸方向中央部に隔壁11を有する略筒状のバルブボディ2と、このバルブボディ2の上部に取り付けられてダイアフラム室を形成するアッパーキャップ3と、バルブボディ2下部のロッド取付口10に取り付けられてバルブ室を形成する蓋体としてのロアーキャップ4から構成される(なお、本明細書でいうところの上下方向は、あくまでも図示状態における上下方向を指すものであって、エアバイパスバルブ1の取付方向等を指すものではない。)。バルブボディ2,アッパーキャップ3,ロアーキャップ4は、金属製でもよいし樹脂製でもよい。
【0045】
バルブボディ2のバルブ室内は、隔壁11側の上流室7とロアーキャップ4側の下流室8とに分割されており、上流室7と下流室8の間を連通する連通孔9が設けられている。上流室7には上流側ポート5が接続され、下流室8には下流側ポート6が接続されている。
【0046】
バルブ室内の上流室7側に位置する隔壁11には、バルブロッド20を往復動自在に支持するための軸孔12および軸受13が設けられている。
【0047】
バルブロッド20は、樹脂材料にて製せられた中空の軸部材であって、軸孔12に挿通されて支持される。バルブロッド20の上端部は上流室7からダイアフラム室内に突き出しており、中途部は上流室7内を横切るように配置され、下端部は連通孔9を経由して下流室8内に配置される。そして、この下流室8内に配置されたバルブロッド20の下端部に、連通孔9を下流室8側から閉塞するためのバルブ部24が設けられている。
【0048】
バルブ機構21の構成については、図3を参照して詳しく説明する。図3は、シール部材30が連通孔9を閉塞している状態を示している。
【0049】
バルブロッド20の下端部には、基端部23が設けられている。基端部23はバルブロッド20の中途部よりも大径に形成され、中途部から基端部23にかけては徐々に拡径するテーパ状となっている。そして、基端部23の外周面(ロッド周面)23aから外向きにフランジ状のバルブ部24が形成されている。バルブ部24は矩形断面を呈しており、その外周面24bの径は連通孔9の口径よりも大きい。バルブ部24の下流室8側の面24cの内周縁からは、下流室8側に突設されたスプリング保持部25が設けられている。基端部23,バルブ部24およびスプリング保持部25は、樹脂材料にてバルブロッド20に一体成形されて成る。
【0050】
そして、バルブ部24を覆うように、ゴム状弾性体製のシール部材30が装着されている。このシール部材30は、断面略コ字状の環状のシール本体32と、シール本体32の連通孔9側に設けられた断面略半円状の突条体であるビード31とからなる。
【0051】
シール本体32の各部の寸法は、バルブロッド20の基端部23の外周面23a,バルブ部24の上流室7側の面24a,バルブ部24の外周面24b,バルブ部24の下流室8側の面24cのそれぞれに対して所定の締代を有するように設定される。また、シール本体32の下流室8側のシール部は、バルブ部24の面24cの一部のみを覆い、面24cの基端部23寄りの部分が露出する寸法に設定される。一方、ビード31は、その頂部が連通孔9を形成する連通路9a端面の弁座9bに当接する位置に設けられる。
【0052】
そして、バルブ部24の下流室8側には、コイル状のスプリング35が配置されている。スプリング35のコイル径は、基端部23の外径と略同径に設定されているので、スプリング35は、スプリング保持部25の外側に若干の余裕を有して嵌め込まれ、バルブ部24の下流室8側の面24cの露出部分(基端部23寄りの部分)に当接する。また、スプリング35は装着状態において圧縮変形を受けており、常時、バルブロッド20を閉弁方向に付勢(押圧)している。
【0053】
このような構成によれば、シール部材30が連通孔9を閉塞する際には、シール部材30のビード31が弁座9bに密封接触するとともに、シール本体32が、基端部23の外周面(ロッド周面)23aとバルブ部24の面24a,24b,24cに密封接触する(図3の×印が密封箇所)。それゆえ、上流室7側より印加される過給圧に対して、シール部材30と弁座9bの間、およびバルブロッド20とシール部材30の間の2箇所を確実に密封することができるので、過給気の漏れを効果的に防ぐことができる。
【0054】
また、バルブロッド20,基端部23,バルブ部24およびスプリング保持部25を樹脂一体成形により作製したので、部品点数が削減されるとともに、バルブ部24にシール部材30を装着するだけでバルブAssyの組み立てが完了し、組み立て作業の容易化が図られる。
【0055】
また、バルブロッド20にスプリング保持部25を設けているので、スプリング35が径方向にずれたり外れたりして、バルブロッド20による閉弁動作に支障を来すことを防止することができる。
【0056】
また、基端部23の外径をバルブロッド20の中途部外径に比して大径にしたことにより、相対的にバルブ部24の径方向の長さを短くすることができ、過給圧に対するバルブ部24の形状剛性を高めることが可能となった。
【0057】
また、スプリング35のコイル径を基端部23の外径と略同径にして、スプリング35の当接位置が基端部23寄りになるようにしたので、スプリング35の押圧力によってバルブ部24に変形を及ぼすことを防止することができる。
【0058】
さて、再び図2を参照して、エアバイパスバルブ1の全体構成についての説明を続ける。
【0059】
同図に示すように、上述したスプリング35は、下端部をロアーキャップ4に設けられたスプリング保持部4aに保持されて、下流室8内に装着されている。このスプリング保持部4aは、スプリング35のコイルの内周側および外周側の側面を覆うように下流室8内に突設される形状を有している。これにより、スプリング35の下端部が保持され、径方向にずれたり外れたりということが防止されるとともに、スプリング35の伸縮動作がガイドされ、の開閉動作が正確かつ確実に行われ信頼性向上が図られる。また、スプリング保持部4aにてスプリング側面を覆っているので、下流室8内を過給気が流れる際にスプリング35が流体抵抗を受けて装着位置がずれたり、伸縮動作に悪影響を及ぼすことを抑制することができる。
【0060】
一方、バルブロッド20のダイアフラム室内に突き出た上端部にはダイアフラム40が装着され、ダイアフラム室内を作動圧室41と大気圧室42とに分割している。
【0061】
すなわち先ず、バルブロッド20の上端部に段差部22bを介してダイアフラム支持突起22が形成されていて、このダイアフラム支持突起22に順に第1ダイアフラムリテーナ43,ダイアフラム40,第2ダイアフラムリテーナ44が組付けられている。この第1ダイアフラムリテーナ43,ダイアフラム40および第2ダイアフラムリテーナ44は、ダイアフラム支持突起22に圧入されたストップリング45と段差部22bによって挟持固定される。
【0062】
そして、ダイアフラム40の外周部に設けられたダイアフラム外周シール部40aが、バルブボディ2のダイアフラム側筒部2bに設けられた固定溝2dに嵌め込まれ、アッパーキャップ3との間で挟持されることで、ダイアフラム40の外周側が密封され、一方、ダイアフラム40の内周部に設けられたダイアフラム内周シール部40bが、第2ダイアフラムリテーナ44に設けられた固定溝44aに嵌め込まれ、第1ダイアフラムリテーナ43との間で挟持されることで、ダイアフラム40の内周側も密封され、これにより作動圧室41と大気圧室42との間の気密分離が実現されている。
【0063】
第1ダイアフラムリテーナ43は、外周縁に円筒状のストローク規制部43aを有している。ストローク規制部43aは、バルブロッド20が開弁方向にストロークした時に隔壁11に当接して、所定の行程以上のストロークを規制し、ダイアフラム40の損傷を防止するものである。なお、バルブロッド20が閉弁方向にストロークする場合には、シール部材30が弁座に当接することで所定行程以上のストロークが規制されるので、ダイアフラム支持突起22の長さは、バルブ閉弁時にも先端22aがアッパーキャップ3に接触しない長さに設定されている。
【0064】
上記構成において、作動圧室41に設けられたポート41aから作動圧(正圧)が導入され、作動圧室41と大気圧室42の間の圧力差が基準圧力を超えると、ダイアフラム40は、スプリング35の付勢力に抗してバルブロッド20を下方にストロークさせる。このとき大気圧室42内のエアはポート42aから逃がされる。これにより、弁が開き、上流側ポート5と下流側ポート6が連通して、エアバイパス通路により過給気がコンプレッサ上流にリリースされる。
【0065】
なお、ダイアフラム40を作動させる方法としては、正圧ではなく負圧を用いる方法もある。その場合は、作動圧室41側を大気圧に設定しておき、ポート42aから負圧をかける構成とすればよい。
【0066】
さて、上記構造を有するエアバイパスバルブ1を製造する(組み立てる)場合、次のようなプロセスを踏むことになる。
【0067】
(1)まず、樹脂製のバルブロッド20の上端からゴム状弾性体製のシール部材30を通し、バルブ部24を覆うように装着する。
【0068】
(2)そのバルブAssyをバルブボディ2下部(下流室8側)のロッド取付口10から差し入れ、連通孔9を経由して軸孔12に挿通する。そして、上流室7からダイアフラム室側に突き出たバルブロッド20のダイアフラム支持突起22に、第1ダイアフラムリテーナ43,ダイアフラム40,第2ダイアフラムリテーナ44を順に組付け、さらにストップリング45を圧入して固定を行う。
【0069】
(3)ダイアフラム外周シール部40aをバルブボディ2の固定溝2dに嵌め込んだ後、上方からアッパーキャップ3をバルブボディ2の取付部2cに組み付ける。金属製のボディの場合はカシメ、樹脂製のボディの場合は溶着によりアッパーキャップ3を固定する。
【0070】
(4)次に、バルブボディ2を上下反転させ、スプリング35をロッド取付口10からバルブロッド20のスプリング保持部25に組み付ける。最後、ロアーキャップ4のスプリング保持部4aとスプリング35とを組み合わせつつ、ロアーキャップ4をバルブボディ2の取付部2aに固定する。これにて、ロアーキャップ4によりロッド取付口10が塞がれるとともにスプリング35が保持され、エアバイパスバルブ1の組み立てが完了する。
【0071】
本実施の形態の構造によれば、バルブロッド20に対してダイアフラム装着側とは反対側の端部である下流室8内にスプリング35を配置したことにより、スプリング35の装着をダイアフラム40の装着よりも後に行うことができる。したがって、ダイアフラム40の固定時には、バルブロッド20にスプリング35の付勢力が作用しないので、従来構造では必要とされていた治具によるバルブロッド20の引き下げなどの作業が不要になり、組み立て作業の容易化が図られるとともに、治具によりバルブ等の構成部品を損傷するおそれが無くなる。
【0072】
また、従来構造では、金属製のバルブロッドおよびバルブを用い、両者を別体で構成していたため、バルブをバルブロッドに固定する際にストップリングの圧入作業が必要となっていたが、本実施の形態によれば、樹脂材料にてバルブ部24とバルブロッド20を一体成形したことにより、ストップリングの圧入作業を無くすことができ、組み立て作業の容易化が図られる。
【0073】
さらに、スプリング35の座面となるバルブ部24,ロアーキャップ4のそれぞれにスプリング保持部25,4aを設けたので、スプリング35の装着性が良くなり、組み立て作業の容易化が図られる。
【0074】
加えて、作業工程が削減されるとともに、複雑な工程治具を必要としないことから、エアバイパスバルブ1の組み立て作業に要するコストの低減を図ることもできる。
【0075】
なお、上記実施の形態では、バルブロッドとバルブを樹脂一体成形としたが、従来技術で述べたような金属製のバルブロッドを用いた構成においても、本発明を適用することができる。この場合、ストップリングの圧入作業の削減は図れないものの、治具によるバルブロッドの引き下げなどの作業が不要になるなど、上記実施の形態に準じた効果を得ることができる。
【0076】
また、上記実施の形態では、本発明をエアバイパスバルブに適用した例を示したが、本発明の適用範囲はこれに限られず、ダイアフラムとスプリングによりバルブロッドを動作させてバルブの開閉を行う構造のバルブ装置に広く適用することが可能である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、バルブロッドに対してダイアフラム装着側とは反対側の端部である下流室内にスプリングを配置したことにより、スプリングの装着をダイアフラムの装着よりも後に行うことができる。すなわち、このような構造のバルブ装置を組み立てる場合は、まず、一端にバルブを備えたバルブロッドをロッド取付口から差し入れ、軸孔に挿通した後に、他端部にダイアフラムを装着し、そしてダイアフラムの固定が完了した後に、ロッド取付口からスプリングを装着し、最後に蓋体をロッド取付口に装着してスプリングの固定を行うこととなる。したがって、ダイアフラム固定時には、バルブロッドにスプリングの付勢力が作用しないので、従来構造では必要とされていた治具によるロッドの引き下げなどの作業が不要になり、組み立て作業の容易化が図られるとともに、治具によりバルブ等の構成部品を損傷するおそれが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】過給機(ターボチャージャ)を備えた自動車のエンジンの吸排気系の通路構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るバルブ装置としてのエアバイパスバルブの概略構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図3】同エアバイパスバルブが具備するバルブの部分を拡大して示した断面図である。
【図4】従来構造のバルブ装置の概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 エアバイパスバルブ(バルブ装置)
2 バルブボディ
3 アッパーキャップ
4 ロアーキャップ(蓋体)
4a スプリング保持部
5 上流側ポート
6 下流側ポート
7 上流室
8 下流室
9 連通孔
9b 弁座
10 ロッド取付口
11 隔壁
12 軸孔
13 軸受
20 バルブロッド
21 バルブ機構
22 ダイアフラム支持突起
23 基端部
23a 外周面(ロッド周面)
24 バルブ部
25 スプリング保持部
30 シール部材
31 ビード
32 シール本体
35 スプリング
40 ダイアフラム
41 作動圧室
42 大気圧室
43 第1ダイアフラムリテーナ
44 第2ダイアフラムリテーナ
45 ストップリング
50 第1吸気通路
51 過給機
51a コンプレッサ
51b タービン
52 第2吸気通路
53 インタークーラ
54 スロットルバルブ
55 エンジン
56 エアバイパス通路
57 排気通路

Claims (2)

  1. 軸方向中央部に隔壁を有する略筒状のバルブボディと、該バルブボディの上部に取り付けられてダイアフラム室を形成するアッパーキャップと、前記バルブボディ下部のロッド取付口に取り付けられてバルブ室を形成するロアーキャップと、を有し、吸気側通路に接続される上流側ポートと排気側通路に接続される下流側ポートの間の流路を開閉するバルブ機構を備えたバルブ装置であって、
    前記バルブボディの室内は、前記隔壁によって、前記上流側ポートに接続される上流室と、前記下流側ポートに接続される下流室とに分割されており、前記上流室と前記下流室の間を連通する連通孔が設けられており、
    前記バルブ機構は、
    前記下流室側に設けられたロッド取付口から差し入れられ、前記連通孔を経由して前記上流室側に設けられた軸孔に往復動自在に挿通されると共に、前記下流室側の端部に、スプリングを保持しつつ該スプリングの伸縮をガイドするスプリング保持部と外向きフランジ状に形成されたバルブ部とが樹脂材料により一体成形されて成るバルブロッドと、
    該バルブロッドのバルブ部に装着されたシール部材と、
    前記バルブボディの連通孔の端面に形成された弁座と、
    前記バルブロッドに設けられた前記スプリング保持部と前記ロアーキャップに設けられたスプリング保持部とにより保持され、前記シール部材と前記弁座とが当接し閉弁する方向に前記バルブロッドを押圧する前記スプリングと、
    前記上流室から前記ダイアフラム室内に突き出た前記バルブロッドの端部に、第1ダイアフラムリテーナと第2ダイアフラムリテーナとにより挟持装着され、前記ダイアフラム室内を作動圧室と大気圧室に分割し、前記アッパーキャップに設けられたポートから該作動圧室に作動圧が導入されて、前記バルブロッドを開弁方向に動作させるダイアフラムと、
    から構成されることを特徴とするバルブ装置。
  2. 請求項1に記載のバルブ装置の製造方法であって、
    前記バルブロッドを前記ロッド取付口から差し入れ、前記連通孔を経由して前記軸孔に挿通する第1工程と、
    第1工程後に、前記上流室から突き出た前記バルブロッドの端部に前記第1ダイアフラムリテーナと前記ダイアフラムと前記第2ダイアフラムリテーナを順に装着し固定する
    第2工程と、
    第2工程後に、前記スプリングを前記ロッド取付口から前記下流室内に配置された前記バルブロッドのスプリング保持部に装着する第3工程と、
    を含むことを特徴とするバルブ装置の製造方法。
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