JP4896176B2 - アバットメントアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、インプラント治療法に用いられるアバットメントアセンブリに関する。
欠損歯の修復法として人工歯冠を装着するインプラント治療法が従来から知られている。このインプラント治療法では、例えば歯の抜けたところに植設体としてのインプラントが植設される。インプラントは、ボルト状に形成されてねじ込みに基づき欠損歯の歯槽内の歯槽骨に固定されるフィクスチャーを備える。フィクスチャー上には人工歯冠のブラケット体としてのアバットメントが結合される。歯肉縁上でアバットメント上には人工歯冠が装着される。
このインプラント治療法の実現にあたって、例えば歯科用装具が提案される。この歯科用装具は、機械的強度と生体親和性とを両立させるため、チタンなどの金属製のフィクスチャーと、機械的強度および生体親和性を有する金属材料などから形成されるアバットメントとを備える。フィクスチャーへのアバットメントの結合にあたって例えばボルトなどが用いられる。こうした歯科用装具は例えば特許文献1に記載される。
米国特許第7104797号明細書
上記インプラント治療法の施術に基づき歯の抜けたところに人工歯冠が装着されると、天然歯と同様な噛む機能を回復させることができたり、自然な外観や表情を取り戻したりすることができる利点がある。しかしながら、金属製のアバットメントでは、歯の透明性が欠けたり歯に黒線が現れたりして、人工歯冠の外観は劣ってしまう。この点、例えばセラミック材料は、化学的安定性に優れる上に着色や摩耗に強い素材であることから、近年、アバットメントの材料として用いられるが、改善すべき点が見受けられる。
欠損歯と欠損歯に隣接する歯との間のスペースは限られるので、フィクスチャーの固定に利用することができるスペースは限られてしまう。その結果、アバットメントの結合時、アバットメントとフィクスチャーとの結合面(プラットフォーム)に大きな面積は確保されない。しかも、アバットメントは薄く形成されることから、アバットメントは割れやすい。したがって、アバットメントの装着にあたってねじ締めが実施されても、良好な結合の実現は難しい。
例えばセラミック製のアバットメントの硬度は金属製のフィクスチャーの硬度より高い。その結果、両者の結合時にフィクスチャーは摩耗しやすい。また、結合後に結合の具合が調整される場合、フィクスチャーの摩耗や変形の恐れがある。素材の異なるアバットメントとフィクスチャーとを高い精度で結合させようとすると、設計の自由度は損なわれる。また、セラミック製のアバットメントが、セラミック材料と異なる金属製のフィクスチャーに結合されることから、信頼性の高い結合は実現されない。
本発明は、上記問題点を解消しようとするもので、フィクスチャーに良好に結合されることができるアバットメントアセンブリを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、欠損歯の歯槽内に植設される植設体としてのフィクスチャーにボルトで連結されて、人工歯冠の装着に用いられるアバットメントアセンブリであって、長軸方向に延びる前記フィクスチャーに受け止められて長軸方向に中空管状の環状マウントと、前記環状マウントから上向きに延びて長軸方向に中空管状の嵌め輪と、前記環状マウントから下向きに延びて前記フィクスチャーに装着されて長軸方向に中空管状のブッシングとを有する継手部材と、人工歯冠の装着に用いられるコーピング部と、前記コーピング部の下端に連続しつつ下端で前記環状マウントに受け止められる下部と、長軸方向に前記コーピング部および前記下部を貫通する中心孔と、前記中心孔に形成されて前記嵌め輪を受け入れるくり穴と、前記くり穴に連続しつつ前記中心孔に形成されて前記くり穴よりも小さい径の係合部とを有するブラケットと、前記ブラケットおよび前記継手部材内に受け入れられて長軸方向に貫通しつつ前記ボルトを受け入れる中心孔を形成し、前記ボルトの頭部および前記ブラケットの前記係合部の間に挟み込まれて前記フィクスチャーへの前記ボルトのねじ込みに基づき前記係合部に向かって緊密に接触する押圧部を有するスリーブとを備えることを特徴とするアバットメントアセンブリを提供する。
このアバットメントアセンブリでは、スリーブは、フィクスチャーへのボルトのねじ込みに基づき継手部材の内周面に受け止められる当接部を有する。継手部材は金属材料から形成されることが好ましい。また、くり穴および嵌め輪のスプライン係合に基づきブラケットおよび継手部材の相対回転は規制されることが好ましい。このとき、嵌め輪の断面輪郭およびくり穴の断面外形は非円形形状に形成されることが好ましい。その一方で、嵌め輪は、上端に向かうにつれて外径を減少させる円錐台形状に形成されてもよい。ブラケットは、環状マウントに緊密に接触する端面を規定する。こうして長軸方向に継手部材の移動は規制される。また、スリーブは、長軸方向に下向きに押圧部から相互に所定の間隔を隔てて突き出て、長軸方向に直交する方向に弾性変型自在の複数のストリップと、ストリップに形成されて長軸方向に直交する方向に外側に突き出て、ブッシングの下端縁に引っ掛かる係止部とを有する係合段部を備えてもよい。下部は、継手部材の前記嵌め輪の上端に規定される環状座面に受け止められる端面を規定することが好ましい。また、継手部材のブッシングは、多角形状の断面外形を規定する係合穴を有することが好ましい。
本発明のアバットメントアセンブリによれば、ボルトはスリーブ内に挿入されつつフィクスチャーにねじ込まれる。このとき、ボルトの頭部はブラケットの係合部にスリーブの押圧部を緊密に押し付ける。こうしてブラケットはスリーブに基づき継手部材に対して不動に保持されることができる。ブラケットは歯肉縁に緊密に固定されることができる。その結果、アバットメントアセンブリは、ボルトに基づきフィクスチャーに対して所定の位置に不動に固定される。
また、ブラケットはセラミック材料から形成されることから、ブラケットに装着する人工歯冠の美観を向上させることができる。しかも、継手部材はフィクスチャーと同一の金属材料から形成されることから、継手部材およびフィクスチャーは高い精度で連結されることができる。同時に、継手部材およびフィクスチャーの間で摩耗の発生を大幅に低減することができる。
さらに、セラミック製のブラケットは継手部材に基づき金属製のフィクスチャーと接触しないことから、アバットメントアセンブリの取り付け時や取り付け位置の調整時にフィクスチャーの損傷を回避することができる。しかも、例えばブラケットとの接触に基づき継手部材が損傷を受けても、ボルトの取り外しに基づき継手部材のみを簡単に新品の継手部材に取り替えることができる。フィクスチャーの取り替えは必要とされない。
本発明の第1実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す分解斜視図である。 図1の垂直断面図である。 本発明の第1実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す垂直断面図である。 図3Aの部分拡大断面図である。 図3Aの4−4線に沿った水平断面図である。 本発明の第1実施形態に係るアバットメントアセンブリを備えるインプラントの構造を概略的に示す垂直断面図である。 本発明の第2実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す要部水平断面図である。 本発明の第3実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す垂直断面図である。 図7Aの部分拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す垂直断面図である。 本発明の第5実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す分解斜視図である。 図9の組立垂直断面図である。 本発明の第6実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す分解斜視図である。 図11の組立垂直断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の構成および機能を有する構成要素については、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るアバットメントアセンブリを概略的に示す分解斜視図である。図2は図1の垂直断面図である。図3Aは本発明の第1実施形態に係るアバットメントアセンブリの垂直断面図である。図3Bは図3Aの部分拡大断面図である。図4は図3Aの4−4線に沿った水平断面図である。図5は、本発明の第1実施形態に係るアバットメントアセンブリを備えるインプラントの垂直断面図である。
図5に示されるように、歯科インプラント治療法に用いられるインプラントは、本発明に係るアバットメントアセンブリと、欠損歯の歯槽内の歯槽骨に植設される植設体としてのフィクスチャー4と、フィクスチャー4にアバットメントアセンブリを連結するボルト5とを備える。フィクスチャー4は、歯肉縁下で歯槽骨に穿たれる穿孔に長軸方向にねじ込まれる。本発明に係るアバットメントアセンブリは、ブラケット1と、フィクスチャー4に接続される継手部材2と、継手部材2にブラケット1を連結するスリーブ3とを備える。ブラケット1上には歯肉縁上で人工歯冠(図示されず)が装着される。
フィクスチャー4は、上端から下端まで長軸方向に延びる骨側端部42と、骨側端部42の上端に一体化される歯肉側端部43とを区画する。骨側端部42の外周面には雄ねじが切られる。骨側端部42は、ねじ込みに基づき歯槽骨の穿孔に固定される。フィクスチャー4には歯肉側端部43から骨側端部42に向かって長軸方向に連結穴が形成される。骨側端部42では連結穴の内周面に雌ねじすなわちねじ部44が形成される。歯肉側端部43では連結穴の内周面に係合部41が形成される。係合部41はアバットメントアセンブリを受け入れる。
ボルト5は、上端から下端まで長軸方向に延びる軸部52と、軸部52の上端に一体化される頭部51とを備える。頭部51の径は軸部52の径より大きく設定される。頭部51は下端に環状の肩53を形成する。軸部52の上端には係合段部521が区画される。係合段部521の径は軸部52の径より大きく頭部51の径より小さく設定される。軸部52の下端に区画される連結段部522の外周面には雄ねじが形成される。軸部52が連結段部522でフィクスチャー4のねじ部44にねじ込まれると、肩53はフィクスチャー4の歯肉側端部43に近づく。
図1〜図4を併せて参照し、継手部材2は、上端から下端まで中空状の嵌め輪21と、嵌め輪21の下端に連結されて上端から下端まで中空状のブッシング22とを備える。継手部材2はボルト5を受け入れる。嵌め輪21の下端には、嵌め輪21の外周面からつば状に突き出る環状マウント24が形成される。本実施形態では、環状マウント24は、嵌め輪21側に規定される上座面241と、ブッシング22側に規定される下座面242とを規定する。上座面241はブラケット1を受け止める。下座面242は歯肉側端部43に受け止められる。嵌め輪21、ブッシング22および環状マウント24は金属材料から形成される。
嵌め輪21は上座面241から上向きに延びる。図1や図2、図3Aに示されるように、嵌め輪21の上端には、長軸方向に直交する仮想平面に沿って環状座面212が規定される。継手部材2は、ボルト5の軸部52の外周面に向き合う内周面25を規定する。ブッシング22は、下座面242から下向きに延びる。ブッシング22は、フィクスチャー4の係合部41に受け入れられる。図1から明らかなように、長軸方向に直交する仮想平面に沿って規定されるブッシング22の断面外形は多角形すなわち六角形で規定される。係合部41の断面外形は補完的な多角形すなわち六角形で規定される。その結果、係合部41内で長軸回りにブッシング22すなわち継手部材2の回転は規制される。
ブラケット1は、人工歯冠を受け止めるコーピング部11と、コーピング部11の下端に一体化されて歯肉縁に受け止められる下部14とを備える。ブラケット1は、コーピング部11から下部14まで長軸方向に中空管状に延びる。こうしてブラケット1には長軸方向に中心孔が形成される。中心孔には継手部材2、スリーブ3およびボルト5が受け入れられる。中心孔は内環壁13で規定される。内環壁13は、コーピング部11に形成される挿通部131と、挿通部131の下端に接続される係合部132と、係合部132の下端に接続されるくり穴143とを区画する。こうしたブラケット1はセラミック材料から形成される。
図2から明らかなように、係合部132の内径は挿通部131から離れるにつれて減少する。くり穴143の径は係合部132の径より大きく設定される。その結果、係合部132およびくり穴143の境界には、長軸方向に直交する仮想平面に沿って当接端面15が形成される。くり穴143には継手部材2の嵌め輪21が受け入れられる。こうして、図3Aや図3B、図5から明らかなように、当接端面15は継手部材2の環状座面212に向き合う。このとき、下部14の端面142は継手部材2の環状マウント24の上座面241に突き当てられる。ブラケット1の中心孔内に継手部材2のそれ以上の進入は規制される。
くり穴143には長軸周りで内面1431が形成される。図1および図4に示されるように、内面1431には1対の長溝141、141が形成される。長溝141は、長軸方向に平行に内面1431に形成される切り込みに基づき形成される。長溝141は、長軸方向に沿って端面142から当接端面15まで延びる。その一方で、継手部材2の嵌め輪21には、長溝141、141に対応して嵌め輪21の外周面から***する1対のリブ211、211が形成される。長溝141はリブ211を受け入れる。その結果、継手部材2に対してブラケット1の回転は規制される。こうして嵌め輪21はくり穴143にスプライン係合される。
スリーブ3は長軸方向に中空管状に形成される。スリーブ3には内周面34で中心孔33が形成される。中心孔33はボルト5を受け入れる。スリーブ3の外周面32は、ブラケット1の内環壁13および継手部材2の内周面25に受け止められる。図2に示されるように、内周面34は、ボルト5の頭部51周りで広がる係止部341と、長軸方向に係止部341に連続する挿通部分342とを規定する。挿通部分342はボルト5の軸部52を受け入れる。挿通部分342の径は係止部341の径よりも小さく設定される。スリーブ3は例えば金属材料から形成される。
内周面34には、係止部341と挿通部分342との間に環状肩面35が規定される。環状肩面35では、内周面34の径は係止部341から挿通部分342に向かうにつれて減少する。図5から明らかなように、環状肩面35はボルト5の頭部51の肩53を受け止める。その結果、中心孔33内に長軸方向にボルト5の頭部51のそれ以上の進入は規制される。ボルト5の連結段部522が中心孔33を介してフィクスチャー4の連結孔のねじ部44にねじ込まれていくと、ボルト5の肩53はスリーブ3の環状肩面35に押し付けられていく。こうして肩53は環状肩面35に緊密に接触する。このとき、ボルト5の係合段部521はスリーブ3の挿通部分342に受け止められる。
スリーブ3の外周面32は、ブラケット1の係合部132に受け止められる押圧部321と、継手部材2の内周面25に受け止められる当接部322とに分割される。押圧部321は環状肩面35に対応する位置に形成される。前述と同様に、ボルト5の連結段部522がフィクスチャー4のねじ部44にねじ込まれると、肩53は環状肩面35に突き当たる。その結果、押圧部321はブラケット1の係合部132に押し付けられる。こうしてブラケット1は歯肉縁に緊密に接触することができる。同時に、当接部322は継手部材2の内周面25に押し付けられる。こうしてアバットメントアセンブリがボルト5に基づきフィクスチャー4に固定されると、ブラケット1はスリーブ3に基づき継手部材2に不動に保持される。
次に、インプラントの組立方法を説明する。図5を参照し、継手部材2のブッシング22がフィクスチャー4の連結穴の係合部41に嵌め込まれると、環状マウント24の下座面242はフィクスチャー4の歯肉側端部43に受け止められる。こうして継手部材2はフィクスチャー4に取り付けられる。続いて、継手部材2の嵌め輪21にブラケット1のくり穴143が嵌め合わせられる。リブ211、211は長溝141、141に差し込まれる。その結果、継手部材2に対してブラケット1の回転は規制される。このとき、ブラケット1の下部14の端面142は環状マウント24の上座面241に突き当たる。こうしてブラケット1は継手部材2に取り付けられる。
その後、スリーブ3がブラケット1の中心孔の挿通部131に差し込まれる。外周面32の押圧部321はブラケット1の係合部132に受け止められる。同時に、外周面32の当接部322は継手部材2の内周面25に受け止められる。こうしてスリーブ3の下端は継手部材2の下端に一致する。続いて、ボルト5がスリーブ3の中心孔33に差し込まれる。ボルト5の連結段部522はフィクスチャー4のねじ部44にねじ込まれる。その結果、ブラケット1はフィクスチャー4に対して所定の位置に固定される。こうしてインプラントが組み立てられる。その一方で、組み立てられたインプラントからボルト5が取り外されると、フィクスチャー4からアバットメントアセンブリは取り外される。
以上のようなインプラントでは、ブラケット1はセラミック材料から形成されることから、人工歯冠の装着後の外観の見映えは向上する。しかも、継手部材2およびフィクスチャー4はともに同一の金属材料から形成されることから、継手部材2およびフィクスチャー4は高い精度で連結される。連結箇所で継手部材2やフィクスチャー4の断裂は回避される。加えて、セラミック製のブラケット1は、金属製のフィクスチャー4に金属製の継手部材2を介して連結されることから、ブラケット1とフィクスチャー4との接触は回避される。フィクスチャー4の摩耗は回避される。なお、例えばブラケット1との接触に基づき摩耗した継手部材2はボルト5の取り外しに基づき簡単に取り替えられることができる。
図6は本発明の第2実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す要部水平断面図である。この第2実施形態では、継手部材2の嵌め輪21で前述のリブ211の形成が省略される。長軸方向に直交する仮想平面内で規定される嵌め輪21の断面外形は多角形すなわち六角形に規定される。その一方で、ブラケット1のくり穴143では、前述の長溝141の形成が省略される。長軸方向に直交する仮想平面内で規定されるくり穴143の断面外形は嵌め輪21の断面外形に補完的な多角形すなわち六角形に規定される。こうしてくり穴143に嵌め輪21が嵌め合わせられると、継手部材2に対してブラケット1の回転は規制される。
図7Aは本発明の第3実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す垂直断面図である。図7Bは図7Aの部分拡大断面図である。この第3実施形態では、ブラケット1の下部14の当接端面15が継手部材2の嵌め輪21の環状座面212に受け止められる。こうして継手部材2は長軸方向にブラケット1の中心孔内へのそれ以上の進入は規制される。なお、このとき、ブラケット1の下部14の端面142は、嵌め輪21の環状マウント24の上座面241に受け止められる。
図8は本発明の第4実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す垂直断面図である。この第4実施形態では、継手部材2の嵌め輪21は、環状座面212に向かうにつれて外径を減少させる円錐台形状に形成される。その一方で、ブラケット1の下部14のくり穴143すなわち内面1431は、嵌め輪21の外形に応じた円錐台形状に規定される。こうして嵌め輪21はくり穴143内に嵌め込まれる。その結果、長軸方向にブラケット1の中心孔内に継手部材2の進入は規制される。なお、前述と同様に、リブ211および長溝141は形成される。
図9は本発明の第5実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す分解斜視図である。図10は図9の組立垂直断面図である。この第5実施形態では、スリーブ3は、相互に所定の間隔325を隔てて複数のストリップ326、326…を形成する係合段部324を区画する。ストリップ326は押圧部321からスリーブ3の下端に向かって延びる。各ストリップ326のフィクスチャー4側の先端にはフック状の係止部323が形成される。係止部323は、スリーブ3の径方向に外向きにストリップ326の先端から突き出る。ストリップ326の先端はスリーブ3の径方向に弾性変形することができる。
図10から明らかなように、スリーブ3がブラケット1の中心孔に差し込まれると、係止部323と継手部材2の内周面25との接触に基づき係止部323は内側に弾性変形する。その結果、ストリップ326には弾性力が蓄積される。スリーブ3が継手部材2の中心孔内に完全に差し込まれると、ストリップ326の弾性力に基づき係止部323は外側に弾性変形する。その結果、係止部323は継手部材2の下端縁221に引っ掛かる。このとき、スリーブ3の押圧部321はブラケット1の係合部に押し当てられることから、ブラケット1、継手部材2およびスリーブ3は連結される。同時に、スリーブ3はブラケット1および継手部材2に対して不動に保持される。
図11は本発明の第6実施形態に係るアバットメントアセンブリの構造を概略的に示す分解斜視図である。図12は図11の組立垂直断面図である。この第6実施形態では、第1実施形態のアバットメントアセンブリにおいて、継手部材2のブッシング22内に係合穴222が形成される。長軸に直交する仮想平面内に規定される係合穴222の断面外形は多角形すなわち六角形に規定される。その一方で、フィクスチャー4の歯肉側端部43の断面外形は係合穴222の断面外形に補完的な多角形すなわち六角形に規定される。その結果、フィクスチャー4の歯肉側端部43は係合穴222内に嵌め込まれる。こうしてフィクスチャー4に対して継手部材2の相対回転は規制される。
本発明のアバットメントアセンブリによれば、ブラケット1がセラミック材料から形成されるので、ブラケット1に装着される人工歯冠の外観すなわち審美性を改善することができる。また、継手部材2およびフィクスチャー4は同一の金属材料から形成されることから、継手部材2およびフィクスチャー4は高い精度で連結される。さらに、セラミック製のブラケット1は継手部材2の働きで金属製のフィクスチャー4と接触しないことから、アバットメントアセンブリの取り付け時や取り付け位置の調整時にフィクスチャー4の損傷を回避することができる。加えて、ブラケット1との接触に基づき継手部材2が損傷を受けても、ボルト5の取り外しに基づき継手部材2のみを簡単に新品の継手部材2に取り替えることができる。フィクスチャー4の取り替えは必要とされない。
1 ブラケット、11 コーピング部、13 内環壁、131 挿通部、132 係合部、14 下部、141 長溝、142 端面、143 くり穴、1431 内面、15 当接端面、2 継手部材、21 嵌め輪、211 リブ、212 環状座面、22 ブッシング、221 下端縁、24 マウント、241 上座面、242 下座面、25 内周面、3 スリーブ、32 外周面、321 押圧部、322 当接部、323 係止部、324 係合段部、325 間隔、326 ストリップ、33 中心孔、34 内周面、341 係止部、342 挿通部分、35 肩面、4 フィクスチャー、41 係合部、42 骨側端部、43 歯肉側端部、44 ねじ部、5 ボルト、51 頭部、52 軸部、521 係合段部、522 連結段部、53 肩。

Claims (11)

  1. 欠損歯の歯槽内に植設される植設体としてのフィクスチャーにボルトで連結されて、人工歯冠の装着に用いられるアバットメントアセンブリであって、
    長軸方向に延びる前記フィクスチャーに受け止められて長軸方向に中空管状の環状マウントと、前記環状マウントから上向きに延びて長軸方向に中空管状の嵌め輪と、前記環状マウントから下向きに延びて前記フィクスチャーに装着されて長軸方向に中空管状のブッシングとを有する継手部材と、
    人工歯冠の装着に用いられるコーピング部と、前記コーピング部の下端に連続しつつ下端で前記環状マウントに受け止められる下部と、長軸方向に前記コーピング部および前記下部を貫通する中心孔と、前記中心孔に形成されて前記嵌め輪を受け入れるくり穴と、前記くり穴に連続しつつ前記中心孔に形成されて前記くり穴よりも小さい径の係合部とを有するブラケットと、
    前記ブラケットおよび前記継手部材内に受け入れられて長軸方向に貫通しつつ前記ボルトを受け入れる中心孔を形成し、前記ボルトの頭部および前記ブラケットの前記係合部の間に挟み込まれて前記フィクスチャーへの前記ボルトのねじ込みに基づき前記係合部に向かって緊密に接触する押圧部を有するスリーブとを備えることを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  2. 請求項1に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記スリーブは、前記フィクスチャーへの前記ボルトのねじ込みに基づき前記継手部材の内周面に受け止められる当接部を有することを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  3. 請求項1または2に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記継手部材は金属材料から形成されることを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記くり穴および前記嵌め輪のスプライン係合に基づき前記ブラケットおよび前記継手部材の相対回転は規制されることを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  5. 請求項4に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記嵌め輪の断面外形および前記くり穴の断面外形は非円形形状に形成されることを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  6. 請求項4に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記嵌め輪は、上端に向かうにつれて外径を減少させる円錐台形状に形成されることを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記ブラケットは、前記環状マウントに緊密に接触する端面を規定することを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記継手部材の前記ブッシングの断面外形は多角形状に形成されることを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  9. 請求項1に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記スリーブは、
    前記長軸方向に下向きに前記押圧部から相互に所定の間隔を隔てて突き出て、前記長軸方向に直交する方向に弾性変型自在の複数のストリップと、
    前記ストリップに形成されて前記長軸方向に直交する方向に外側に突き出て、前記ブッシングの下端縁に引っ掛かる係止部とを有する係合段部を備えることを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記下部は、前記継手部材の前記嵌め輪の上端に規定される環状座面に受け止められる端面を規定することを特徴とするアバットメントアセンブリ。
  11. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のアバットメントアセンブリにおいて、前記継手部材の前記ブッシングは、多角形状の断面外形を規定する係合穴を有することを特徴とするアバットメントアセンブリ。
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