JP4894411B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4894411B2
JP4894411B2 JP2006226402A JP2006226402A JP4894411B2 JP 4894411 B2 JP4894411 B2 JP 4894411B2 JP 2006226402 A JP2006226402 A JP 2006226402A JP 2006226402 A JP2006226402 A JP 2006226402A JP 4894411 B2 JP4894411 B2 JP 4894411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor
light emitting
ohmic contact
reflective metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006226402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008053344A (ja
Inventor
和幸 飯塚
泰一郎 今野
優洋 新井
克弥 秋元
恒弘 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2006226402A priority Critical patent/JP4894411B2/ja
Publication of JP2008053344A publication Critical patent/JP2008053344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4894411B2 publication Critical patent/JP4894411B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Led Devices (AREA)

Description

本発明は、光取り出し効率が向上する半導体発光素子に関する。
半導体発光素子である発光ダイオード(LED)は、近年、GaN系やAlGaInP系の高品質結晶をMOVPE法で成長させることができるようになったことから、青色、緑色、橙色、黄色、赤色等の高輝度LEDが製造できるようになった。LEDの高輝度化に伴い、自動車のブレーキランプや液晶ディスプレイのバックライト等に用途が広がり、需要が年々増加している。
MOVPE法によって高品質結晶が成長可能となって以来、発光素子の内部における発光効率は理論値の限界値に近付きつつある。しかし、発光素子から外部への光取り出し効率は未だ低く、光取り出し効率の向上が望まれている。
例えば、高輝度赤色LEDは、AlGaInP系の材料で形成され、導電性のGaAs基板上に格子整合する組成のAlGaInP系の材料からなるn型AlGaInP層と、p型AlGaInP層と、これらに挟まれたAlGaInP又はGaInPからなる発光層(活性層)を有するダブルへテロ構造となっている。このとき、GaAs基板のバンドギャップが発光層のバンドギャップよりも狭いために、発光層からの光の多くがGaAs基板に吸収され、光取り出し効率が低下する。
この対策として、発光層とGaAs基板との間に屈折率の異なる半導体からなる多層反射膜構造の層を形成することによってGaAs基板に向かう光を反射させることでGaAs基板での光の吸収を減少させ、光取り出し効率を向上させる方法がある。しかし、この方法では、多層反射膜構造層に対して限定された入射角を持つ光しか反射しない。
そこで、AlGaInP系の材料からなるダブルへテロ構造の層を反射率の高い金属の層を介してSiやGaAs等の支持基板に貼り付け、その後、成長に用いたGaAs基板を除去する方法が特許文献1に開示されている。この方法を用いれば、反射層として金属を用いているので、反射層に対する入射角を選ばずに高い反射率の反射が可能となる。
図11に従来の半導体発光素子の構造を示す。図示のように、従来の半導体発光素子111は、発光層2を含む複数の層を積層形成してなる半導体3と、半導体3の一方の主表面S2側を覆う反射金属層4と、この反射金属層4と半導体3との界面に形成され反射金属層4の面に離散させて配置されたオーミックコンタクト接合部5と、反射金属層4より外側で半導体3の一方の主表面S2側を覆う裏面電極8と、半導体3の他方の主表面(光取り出し面)S1を部分的に覆う表面電極9と、裏面電極8から表面電極9までの全体を支持する支持基板15とを備える。
特開2002−217450号公報
AlGaInP系の材料からなるダブルへテロ構造の層(半導体3)と支持基板15との間に設ける反射金属層4は、高い反射率を有することは当然ながら、AlGaInP系の材料からなる半導体3とオーミックコンタクトが取れなければならない。しかし、AlGaInP系発光層2からの光の発光波長に対して高い反射率を有するAg,Al,Au等の金属ではAlGaInP系の材料と直接オーミックコンタクトを取ることが困難である。そのため、反射金属層4と半導体3との間に、部分的にオーミックコンタクト接合部5を配置する必要がある。部分的に配置するとは、反射金属層4の面を全面的に覆うのではなく、その面に離散させて配置することである。
オーミックコンタクト接合部5は、オーミックコンタクトを取るために反射金属層4と半導体3との間に配置されており、反射金属層4と比べると反射率が低い。また、オーミックコンタクトを取るために半導体3上(反射金属層4中)にオーミックコンタクト接合部5を形成した後に、熱処理を行う必要がある。その熱処理の際に半導体3とオーミックコンタクト接合部5との間に合金化反応が生じ、オーミックコンタクト接合部5に接する半導体3の部分において光吸収率が増加する。このため、発光層2中のオーミックコンタクト接合部5に重なる箇所で発生した光は、それ以外の箇所で発生した光と比較して、光吸収が大きい。
このように、オーミックコンタクト接合部5の反射率が低く、光吸収が大きいことの結果として、従来の半導体発光素子111は、発光素子全体の光取り出し効率が低下する。
オーミックコンタクト接合部5の面積を極力小さくすることによってオーミックコンタクト接合部5による光吸収を少なくして光取り出し効率を上げることはできるが、低電圧で半導体発光素子を駆動するには、ある程度以上の面積のオーミックコンタクト接合部5が必要となる。従って、オーミックコンタクト接合部5の面積を小さくすることには限界がある。
また、従来の半導体発光素子111は、表面電極9が光取り出し面S1に重なっている。このため、発光層2中の表面電極9に重なる箇所で生じた光は表面電極9に遮られ、取り出すことができない。このため、発光素子全体の光取り出し効率が低下する。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、光取り出し効率が向上する半導体発光素子を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、発光層を含む複数の層を積層形成してなる半導体と、該半導体の一方の主表面側を覆う反射金属層と、この反射金属層と上記半導体との界面に形成され上記反射金属層の面に離散させて配置されたオーミックコンタクト接合部と、上記発光層中の上記オーミックコンタクト接合部に重なる箇所に形成された空隙とを備えたものである。
上記反射金属層と上記半導体とに挟み込まれた反応抑制層を有し、上記オーミックコンタクト接合部が上記反応抑制層を貫通して上記反射金属層から上記半導体に至るまで形成されてもよい。
上記空隙が上記半導体に他方の主表面側から穴を開けて形成されてもよい。
上記半導体が上記オーミックコンタクト接合部に接する導電層とこの導電層に上記オーミックコンタクト接合部の反対側から接する別の半導体層とを有してもよい。
上記半導体に上記発光層を挟む第1の導電層と第2の導電層が含まれ、これら第1の導電層と第2の導電層のうち、反射金属層とは反対側の主表面側に位置する導電層のほうが抵抗が低くてもよい。
上記半導体の他方の主表面にこの主表面を部分的に覆う電極が配置され、この電極に重ならない箇所に上記オーミックコンタクト接合部が配置されてもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)光取り出し効率が向上する。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1(a)、図1(b)に示されるように、本発明に係る半導体発光素子1は、発光層2を含む複数の層を積層形成してなる半導体3と、該半導体3の一方の主表面側S2を覆う反射金属層4と、この反射金属層4と半導体3との界面に形成され反射金属層4の面に離散させて配置されたオーミックコンタクト接合部5と、発光層2中のオーミックコンタクト接合部5に重なる箇所に形成された空隙6とを備えたものである。
さらに、半導体発光素子1は、反射金属層4より外側で半導体3の一方の主表面S2を覆う裏面電極8と、半導体3の他方の主表面を部分的に覆う表面電極9とを備える。
半導体3は、III−V族化合物半導体であり、例えば、Mg−GaPコンタクト層10、Mg−AlGaInPクラッド層11、AlGaInP活性層(発光層)2、Si−AlGaInPクラッド層12、Si−GaAsコンタクト層13を備える。Si−GaAsコンタクト層13は、全面的に形成された後、エッチングにより部分的に除去して、表面電極9に重なる箇所のみに残されている。Si−AlGaInPクラッド層12の主表面をこの半導体の第1の主表面S1とする。第1の主表面S1は、光取り出し面である。Mg−GaPコンタクト層10の主表面をこの半導体の第2の主表面S2とする。第2の主表面S2は、反射金属層4に覆われた反射面である。
さらに、半導体発光素子1は、反射金属層4と裏面電極8との間に、金属密着層14、Si−GaAs支持基板15を備える。
図1(a)に示されるように、光取り出し面S1から見ると、半導体3はほぼ正方形に形成され、表面電極9は、主として光取り出し面の中心部に丸く集中し、その中心部から放射状に延びた複数の枝を有する。
オーミックコンタクト接合部5は、反射金属層4の面に縦横に規則的な間隔で複数箇所に配置され、各々が小さな円形に形成されている。発光層2には、各々のオーミックコンタクト接合部5にぴったり重なるように小さな円形の空隙6が形成されている。この実施形態では、光取り出し面である第1の主表面S1側から第2の主表面S2に向けてMg−GaPコンタクト層10の直前まで穴16が開けられ、Si−AlGaInPクラッド層12、発光層2、Mg−AlGaInPクラッド層11を穴16が貫通していることで発光層2に空隙6が形成されている。これにより、第1の主表面S1の一部が凹状に凹んでいる形状となる。この穴16は、例えば、エッチングにより形成される。
図1(a)、図1(b)に示した半導体発光素子1によれば、発光層2中のオーミックコンタクト接合部5に重なる箇所には空隙6が形成されているので、裏面電極8からオーミックコンタクト接合部5を介して半導体3に注入された電流は、空隙6を避けて発光層2の充実部分に集中する。発光層2において充実部分のみに電流が流れて発光に寄与するので、第2の主表面S2に向かう光はオーミックコンタクト接合部5を通ることなく反射金属層4に達する。反射金属層4からの反射光も同様にオーミックコンタクト接合部5を通ることなく半導体3に戻り、第1の主表面S1に向かう。
このように、発光層2中のオーミックコンタクト接合部5に重ならない箇所(充実部分)のみに電流が流れるようにしたので、その電流によって発光した光がオーミックコンタクト接合部5を通らない。このため、オーミックコンタクト接合部5における光吸収が回避され、半導体3に注入された電流から生じた光が効率よく第1の主表面S1から出射されることになり、発光素子全体の光取り出し効率が向上する。この結果、高効率、高輝度な発光素子が実現される。
次に、他の実施形態を説明する。
図2(a)、図2(b)に示した半導体発光素子21は、基本的に図1(a)、図1(b)に示した半導体発光素子1と同じであるが、相違点として、反射金属層4と半導体3とに挟み込まれた反応抑制層22を有する。そして、その反応抑制層22を貫通してオーミックコンタクト接合部23が反射金属層4から半導体3のMg−GaPコンタクト層10に至るまで形成されている。反応抑制層22は、SiO2、SiNといった低反応でかつ透明な材料からなり、発光波長において透明であることはもちろん、半導体発光素子22を製造する過程の熱処理工程において反射金属層4と半導体3との反応を抑制する機能を持つ。これにより、反射金属層4の反射率が熱処理工程の後にも高く維持され、光取り出し効率が向上する。
図3(a)、図3(b)に示した半導体発光素子31は、基本的に図2(a)、図2(b)に示した半導体発光素子21と同じであるが、相違点として、オーミックコンタクト接合部5が第1の主表面S1に設けられた表面電極9に重なる箇所には配置されていない。言い換えると、表面電極9に重ならない箇所のみにオーミックコンタクト接合部5が配置されている。これに伴い、発光層2の空隙6も表面電極9に重なる箇所には配置されない。つまり、この半導体発光素子31は、図2(b)に細線で示したオーミックコンタクト接合部5、空隙6が形成されない。
この半導体発光素子31は、表面電極9に重なる箇所にはオーミックコンタクト接合部5が形成されないので、発光層2においては表面電極9に重なる箇所に流れる電流が少なくなり、その箇所では発光が抑制される。逆に、表面電極9に重ならない箇所に流れる電流が多くなり、そこで生じた光は表面電極9に妨げられることなく取り出される。その結果、発光素子全体の光取り出し効率が向上する。
なお、発光層2において表面電極9に重なる箇所に流れる電流が少なくなる効果は、発光層2よりも光取り出し面(第1の主表面S1)側に位置するn型クラッド層(Si−AlGaInPクラッド層12)での電流分散効果が大きいために生じる。これは、n型クラッド層のほうがp型クラッド層(Mg−AlGaInPクラッド層11)よりも抵抗が低いために起きる現象である。このように、発光層2を挟む第1の導電層と第2の導電層のうち、反射金属層4とは反対側の主表面S1側に位置する導電層であるSi−AlGaInPクラッド層12のほうが抵抗が低いことにより、Si−AlGaInPクラッド層12での電流分散効果が得られ、光取り出し効率の向上に寄与する。
ここまでの実施形態では、AlGaInP活性層(発光層)2はアンドープのバルク層としたが、活性層を多重量子井戸または歪み量子井戸とした場合でも本発明の効果が得られる。
半導体発光素子1,11,21は、例えば、発光波長630nmの赤色LEDである。同様のAlGaInP系材料で作製される発光波長560nm〜660nmのLEDにおいても、各層の材料、キャリア濃度、コンタクト層を周知慣用のとおり適切に決めればよく、このような場合でも本発明の効果が得られる。
表面電極9の形状は、円形やその円形に放射状の枝を加えた形状に限らず、四角形、菱形、多角形、その他の異形状やこれらに任意形状の枝を加えた形状であっても本発明の効果が得られる。
支持基板は、Si−GaAs支持基板15に限らない。Ge支持基板、Si支持基板、あるいは金属支持基板を用いた半導体発光素子であっても本発明の効果が得られる。
なお、図1の半導体発光素子1において、半導体3と反射金属層4との電気的導通は、オーミックコンタクト接合部5によってなされている。そのため、仮に空隙6がオーミックコンタクト接合部5にまで至ると、半導体3と反射金属層4との電気的導通が悪くなる。従って、空隙6を形成しても、オーミックコンタクト接合部5の直上にオーミックコンタクト接合部5に接する導電層が残るようにしなければならない。この導電層がMg−GaPコンタクト層10である。
一方、空隙6の形成には選択性エッチングを用いるので、選択性エッチング可能となるよう上記導電層とは組成を異ならせた半導体層として、Mg−GaPコンタクト層10にオーミックコンタクト接合部5の反対側から接する別の半導体層が必要となる。図1の半導体発光素子1では、Mg−AlGaInPクラッド層11がその別の半導体層としての役割を持つ。これにより、空隙6の形成をMg−AlGaInPクラッド層11までで止め、Mg−GaPコンタクト層10には空隙6が及ばないようにすることができる。
このように、半導体3の発光層2よりもオーミックコンタクト接合部5側に二層以上の組成が異なる半導体層があることにより、オーミックコンタクト接合部5に接する導電層であるMg−GaPコンタクト層10を残して空隙6をエッチングで形成することが容易になる。
(実施例1)
図4に示した構造を有する発光波長630nm付近の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製し、これをもとに図1の本発明に係る半導体発光素子1をLED素子として作製した。その間のエピタキシャル成長方法、エピタキシャル層構造、各層の厚さ、反射金属層及びオーミックコンタクト接合部の形成方法、支持基板への張り替え方法、電極形成方法、空隙の形成方法、LED素子作製方法は、以下の通りである。
図4に示されるように、n型GaAs基板(Si−GaAs基板)41上に、MOVPE法で、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pエッチングストップ層(Si−AlGaInPエッチングストップ層;厚さ200nm、キャリア濃度1×1018/cm3)42、n型(Siドープ)GaAsコンタクト層(Si−GaAsコンタクト層;厚さ100nm、キャリア濃度1×1018/cm3)43、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(Si−AlGaInPクラッド層;厚さ2000nm、キャリア濃度1×1018/cm3)44、アンドープ(Al0.1Ga0.90.5In0.5P活性層(AlGaInP活性層;厚さ900nm)45、p型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(Mg−AlGaInPクラッド層;厚さ400nm、キャリア濃度1.2×1018/cm3)46、p型(Mgドープ)GaPコンタクト層(Mg−GaPコンタクト層;厚さ300nm、キャリア濃度1×1018/cm3)47を順次成長させて赤色LED用エピタキシャルウエハ40を得た。
MOVPE法における成長温度は、650℃とし、成長圧力6666Pa、各層の成長速度は0.3〜1.0nm/sec、V/III比は約200とした。V/III比とは、分母をトリメチルガリウム(TMGa)やトリメチルアルミニウム(TMAl)などのIII族原料のモル数とし、分子をAsH3、PH3などのV族原料のモル数とした場合の比率(商)を指す。
MOVPE法に用いる原料としては、トリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMIn)等の有機金属や、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)等の水素化物ガスなどがあり、この実施例においては、TMGa、TMA、TMIn、PH3、AsH3を用いた。これら原料にIII族元素のAl、Ga、InとV族元素のP、Asとが含まれるにより、III−V族化合物半導体を形成することができる。
n型半導体層の導電型決定添加物には、ジシラン(Si26)を用いた。この他に、n型半導体層の導電型決定添加物として、セレン化水素(H2Se)、モノシラン(SiH4)、ジエチルテルル(DETe)を用いてもよい。
p型半導体層の導電型決定添加物には、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いた。この他に、p型半導体層の導電型決定添加物として、ジメチルジンク(DMZn)、ジエチルジンク(DEZn)を用いてもよい。
図4の赤色LED用エピタキシャルウエハ40をMOVPE装置から搬出した後、図5に示すように、Mg−GaPコンタクト層47の表面に、レジストとマスクアライナによる一般的なフォトリソグラフィ技術と真空蒸着法とを用いてオーミックコンタクト接合部51を形成した。オーミックコンタクト接合部51には金・亜鉛(AuZn)合金を用いた。オーミックコンタクト接合部51の大きさ・形状は、主表面から見て直径15μmの円形状とし、厚さは50nmに形成した。オーミックコンタクト接合部51の配置は、縦横に30μmピッチとした。その後、オーミックコンタクト接合部5の合金化であるアロイ工程を行った。アロイ工程では、窒素ガス雰囲気中にて400℃に加熱し、5分間熱処理した。
次に、図6に示すように、オーミックコンタクト接合部51を覆う反射金属層61を形成した。反射金属層61は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、金(Au)をこの順序でそれぞれ200nm,200nm,500nmの厚さに蒸着して形成した。
次に、図7に示すように、支持基板71のために、Si−GaAs基板72を用意し、このSi−GaAs基板72に金・ゲルマニウム(AuGe)合金、チタン(Ti)、金(Au)をこの順序でそれぞれ200nm,200nm,500nmの厚さに蒸着することで、金属密着層73を形成し、支持基板71を得た。
次に、図6の赤色LED用エピタキシャルウエハ40と図7の支持基板71とを貼り合わせた。具体的には、図8に示されるように、赤色LED用エピタキシャルウエハ40の反射金属層61の表面と支持基板71の金属密着層73のAu表面とを貼り合わせて貼り合わせ品81を得た。張り合わせは、圧力1.3Pa雰囲気で加重を30Kgf/cm2負荷した状態で温度350℃で60分間保持することによって行った。
次に、この貼り合わせ品81に対し、支持基板71のSi−GaAs基板72の表面をレジストで保護した後、赤色LED用エピタキシャルウエハ40のSi−GaAs基板41をアンモニア水と過酸化水素水の混合液によってエッチング除去し、Si−AlGaInPエッチングストップ層42を露出させた。次いで、このSi−AlGaInPエッチングストップ層42を塩酸で除去し、Si−GaAsコンタクト層43を露出させた。その後、アセトン及びメタノールを用いてSi−GaAs基板72のレジストを除去した。
次に、図9に示されるように、Si−GaAsコンタクト層43に対してレジストとマスクアライナによる一般的なフォトリソグラフィ技術と真空蒸着法とを用い、直径100μmの円形状の中心部と、その中心部から放射状に幅10μmの枝が伸びた表面電極91を形成した。表面電極91は、金・ゲルマニウム(AuGe)合金、チタン(Ti)、金(Au)をこの順序でそれぞれ100nm,100nm,500nmの厚さに蒸着して形成した。
この表面電極91を形成後、硫酸と過酸化水素水と水の混合液からなるエッチング液を用い、表面電極91をマスクとして、Si−GaAsコンタクト層43をエッチングした。このエッチングにより、表面電極91が重なっているSi−GaAsコンタクト層43が選択的に残され、表面電極91が重なっていないSi−GaAsコンタクト層43が除去されてSi−AlGaInPクラッド層44が露出する。
次に、図10に示されるように、Si−AlGaInPクラッド層44の表面にフォトリソグラフィーの技術により、オーミックコンタクト接合部51に重なる箇所に直径15μmの開口を有するパターンのレジストを施した。塩酸系のエッチャントを用いてレジストの開口のみ選択的にエッチングし、Mg−GaPコンタクト層47が露出するまでこのエッチングを行った。つまり、塩酸エッチングにより、Si−AlGaInPクラッド層44、AlGaInP活性層45、Mg−AlGaInPクラッド層46を連続して開口の部分101のみエッチングしたことになる。その後、レジストをアセトン、メタノールを用いて除去した。
次に、図10に示されるように、Si−GaAs基板72の全面に裏面電極102を真空蒸着法により形成した。裏面電極92は、金・ゲルマニウム(AuGe)合金、チタン(Ti)、金(Au)をこの順序でそれぞれ60nm,10nm,500nmの厚さに蒸着し、その後、裏面電極92を合金化するアロイ工程を行った。アロイ工程では、窒素ガス雰囲気中にて400℃に加熱し、5分間熱処理した。
以上により、図10に示す半導体発光素子100を得た。これは図1の半導体発光素子1が多数集合したウエハに他ならない。
この半導体発光素子1を1素子ごとに分離するべく、ダイシング装置を用いて表面電極9の中央部が中心になるようにチップサイズ300μm角に切断してLEDベアチップとした。そのLEDベアチップを図示しないTO−18ステム上にマウント(ダイボンディング)した。その後、そのLEDベアチップにワイヤボンディングを行い、図示しないLED素子を得た。
このLED素子の初期特性を評価した結果、20mA通電時(評価時)の発光出力3.60mW、動作電圧1.94Vという初期特性であった。
このように、実施例1のLED素子は、発光層2のオーミックコンタクト接合部5に重なる箇所が空隙6となっているので、LED素子に注入された電流が発光層2の充実部分に流れ、発光した光がオーミックコンタクト接合部5を通らないので、光取り出し効率が向上する。
(実施例2)
図4に示した構造を有する発光波長630nm付近の赤色LED用エピタキシャルウエハ40を作製し、これをもとに図2の本発明に係る半導体発光素子21をLED素子として作製した。その間のエピタキシャル成長方法、エピタキシャル層構造、各層の厚さ、反射金属層の形成方法、支持基板への張り替え方法、電極形成方法、空隙の形成方法、LED素子作製方法は実施例1と同じであるが、反応抑制層を形成してそこへオーミックコンタクト接合部を埋め込む点が異なるので、その方法を詳細に説明する。
図4の赤色LED用エピタキシャルウエハ40のMg−GaPコンタクト層47の表面に、プラズマCVD法によって反応抑制層(図示せず)として厚さ100nmのSiO2膜を形成した。その反応抑制層の表面に、レジストとマスクアライナによる一般的なフォトリソグラフィーの技術により、開口径15μmの円形開口を有するレジストを30μmピッチで形成し、フッ素系のエッチャントを用いて開口内のSiO2を除去することにより、穴を開けてMg−GaPコンタクト層47を露出させた。
Mg−GaPコンタクト層47が露出した反応抑制層の穴内に、真空蒸着法によってオーミックコンタクト接合部を厚さ100nm、つまり、反応抑制層と同じ厚さに形成した。オーミックコンタクト接合部には、金・亜鉛(AuZn)合金を用いた。
この後、実施例1と同様に反射金属層61(図6)を形成するので、実施例2では、反射金属層61と半導体(赤色LED用エピタキシャルウエハ40)とに挟み込まれた反応抑制層を有し、オーミックコンタクト接合部が反応抑制層を貫通して反射金属層から半導体に至るまで形成されたことになる。その後は、実施例1と同様に図6以降の工程を行って図2の半導体発光素子21を得た後、図示しないLED素子を得た。
このLED素子の初期特性を評価した結果、20mA通電時(評価時)の発光出力3.85mW、動作電圧1.97Vという初期特性であった。
この実施例2では、半導体3と反射金属層4との間に反応抑制層22を設けたことにより、反射金属層4とSi−GaAs支持基板15との貼り付け工程や電極アロイ工程における熱処理工程において反射金属層4とSi−GaAs支持基板15との反応を抑制する効果が得られる。これにより、反射金属層4の反射率が熱処理工程の後にも高く維持され、光取り出し効率が向上する。
(実施例3)
図4に示した構造を有する発光波長630nm付近の赤色LED用エピタキシャルウエハ40を作製し、これをもとに図3の本発明に係る半導体発光素子31をLED素子として作製した。その間のエピタキシャル成長方法、エピタキシャル層構造、各層の厚さ、反射金属層、反応抑制層、オーミックコンタクト接合部の形成方法、支持基板への張り替え方法、電極形成方法、空隙の形成方法、LED素子作製方法は実施例2と同じであるが、オーミックコンタクト接合部5を表面電極9に重なる箇所に形成しないようにした点が異なる。
このようにして、図3の半導体発光素子31を得た後、図示しないLED素子を得た。
このLED素子の初期特性を評価した結果、20mA通電時(評価時)の発光出力4.10mW、動作電圧1.97Vという初期特性であった。
この実施例3では、表面電極9に重ならない箇所のみにオーミックコンタクト接合部5が配置されたことにより、発光層2において表面電極9に重ならない箇所に流れる電流が多くなり、そこで生じた光は表面電極9に妨げられることなく取り出されるので、光取り出し効率が向上する。
(従来例)
図4に示した構造を有する発光波長630nm付近の赤色LED用エピタキシャルウエハを作製し、これをもとに図11の従来の半導体発光素子111をLED素子として作製した。その間のエピタキシャル成長方法、エピタキシャル層構造、各層の厚さ、反射金属層及びオーミックコンタクト接合部の形成方法、支持基板への張り替え方法、電極形成方法、LED素子作製方法は、実施例1と同じであり、空隙を形成しない点だけが異なる。
このLED素子の初期特性を評価した結果、20mA通電時(評価時)の発光出力2.35mW、動作電圧1.92Vという初期特性であった。この初期特性は、実施例1〜3のいずれと比べても発光出力が小さい。
本発明の一実施形態を示す半導体発光素子の図であり、(a)は光取り出し面から見た平面図、(b)はその平面図の一点鎖線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態を示す半導体発光素子の図であり、(a)は光取り出し面から見た平面図、(b)はその平面図の一点鎖線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態を示す半導体発光素子の図であり、(a)は光取り出し面から見た平面図、(b)はその平面図の一点鎖線に沿った断面図である。 実施例で作製した赤色LED用エピタキシャルウエハの断面図である。 実施例でオーミックコンタクト接合部を形成した赤色LED用エピタキシャルウエハの断面図である。 実施例で反射金属層を形成した赤色LED用エピタキシャルウエハの断面図である。 実施例で作製した支持基板の断面図である。 実施例で作製した貼り合わせ品の断面図である。 実施例で表面電極を形成しエッチングした貼り合わせ品の断面図である。 実施例で貼り合わせ品に裏面電極を形成して得られた半導体発光素子の断面図である。 従来の半導体発光素子の断面図である。
符号の説明
1,11,21 半導体発光素子
2 発光層
3 半導体
4 反射金属層
5 オーミックコンタクト接合部
6 空隙
8 裏面電極
9 表面電極

Claims (6)

  1. 発光層を含む複数の層を積層形成してなる半導体と、該半導体の一方の主表面側を覆う反射金属層と、この反射金属層と上記半導体との界面に形成され上記反射金属層の面に離散させて配置されたオーミックコンタクト接合部と、上記発光層中の上記オーミックコンタクト接合部に重なる箇所に形成された空隙とを備えたことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 上記反射金属層と上記半導体とに挟み込まれた反応抑制層を有し、上記オーミックコンタクト接合部が上記反応抑制層を貫通して上記反射金属層から上記半導体に至るまで形成されたことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 上記空隙が上記半導体に他方の主表面側から穴を開けて形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体発光素子。
  4. 上記半導体が上記オーミックコンタクト接合部に接する導電層とこの導電層に上記オーミックコンタクト接合部の反対側から接する別の半導体層とを有することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の半導体発光素子。
  5. 上記半導体に上記発光層を挟む第1の導電層と第2の導電層が含まれ、これら第1の導電層と第2の導電層のうち、反射金属層とは反対側の主表面側に位置する導電層のほうが抵抗が低いことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の半導体発光素子。
  6. 上記半導体の他方の主表面にこの主表面を部分的に覆う電極が配置され、この電極に重ならない箇所に上記オーミックコンタクト接合部が配置されたことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の半導体発光素子。
JP2006226402A 2006-08-23 2006-08-23 半導体発光素子 Expired - Fee Related JP4894411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006226402A JP4894411B2 (ja) 2006-08-23 2006-08-23 半導体発光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006226402A JP4894411B2 (ja) 2006-08-23 2006-08-23 半導体発光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008053344A JP2008053344A (ja) 2008-03-06
JP4894411B2 true JP4894411B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=39237129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006226402A Expired - Fee Related JP4894411B2 (ja) 2006-08-23 2006-08-23 半導体発光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4894411B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5224859B2 (ja) * 2008-03-19 2013-07-03 Dowaエレクトロニクス株式会社 半導体発光素子およびその製造方法
JP5181758B2 (ja) * 2008-03-19 2013-04-10 日亜化学工業株式会社 半導体発光素子およびその製造方法
EP2316138A1 (en) * 2008-08-19 2011-05-04 Lattice Power (Jiangxi) Corporation Method for fabricating semiconductor light-emitting device with double-sided passivation
JP5376866B2 (ja) * 2008-08-22 2013-12-25 スタンレー電気株式会社 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置
JP5056799B2 (ja) * 2009-06-24 2012-10-24 豊田合成株式会社 Iii族窒化物半導体発光素子およびその製造方法
US8017958B2 (en) * 2009-06-30 2011-09-13 Koninklijke Philips Electronics N.V. P-contact layer for a III-P semiconductor light emitting device
CN102456783B (zh) * 2010-10-20 2014-11-05 展晶科技(深圳)有限公司 垂直结构的紫外光发光二极管芯片及其制造方法
CN109728150A (zh) * 2018-12-28 2019-05-07 映瑞光电科技(上海)有限公司 一种垂直led芯片及其制备方法
CN111739878B (zh) * 2019-03-25 2022-05-24 群创光电股份有限公司 电子装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3260358B2 (ja) * 1990-08-20 2002-02-25 株式会社東芝 半導体発光装置
US5917202A (en) * 1995-12-21 1999-06-29 Hewlett-Packard Company Highly reflective contacts for light emitting semiconductor devices
JP2002217450A (ja) * 2001-01-22 2002-08-02 Sanken Electric Co Ltd 半導体発光素子及びその製造方法
JP3841092B2 (ja) * 2003-08-26 2006-11-01 住友電気工業株式会社 発光装置
JP4487303B2 (ja) * 2003-10-16 2010-06-23 信越半導体株式会社 発光素子の製造方法
JP3979378B2 (ja) * 2003-11-06 2007-09-19 住友電気工業株式会社 半導体発光素子
JP2006100500A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Sanken Electric Co Ltd 半導体発光素子及びその製造方法
JP2006210961A (ja) * 2006-05-10 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008053344A (ja) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4835377B2 (ja) 半導体発光素子
JP5169012B2 (ja) 半導体発光素子
US7564071B2 (en) Semiconductor light emitting device
JP4894411B2 (ja) 半導体発光素子
US7692203B2 (en) Semiconductor light emitting device
JP4985067B2 (ja) 半導体発光素子
US8237180B2 (en) Light emitting element including center electrode and thin wire electrode extending from periphery of the center electrode
JP2008283096A (ja) 半導体発光素子
US8120051B2 (en) Semiconductor light emitting element
US7723731B2 (en) Semiconductor light emitting device
JP2007042751A (ja) 半導体発光素子
JP2012129357A (ja) 半導体発光素子
JP4831107B2 (ja) 半導体発光素子
JP4835376B2 (ja) 半導体発光素子
US7230281B2 (en) Semiconductor light emitting device
WO2014167773A1 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP4911347B2 (ja) 半導体発光素子
JP2011142231A (ja) 半導体発光素子及びledランプ、並びに半導体発光素子の製造方法
JP2006040998A (ja) 半導体発光素子、半導体発光素子用エピタキシャルウェハ
JP4710764B2 (ja) 半導体発光素子
JP2003008058A (ja) AlGaInPエピタキシャルウエーハ及びそれを製造する方法並びにそれを用いた半導体発光素子
JP5416363B2 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP4123235B2 (ja) 半導体発光素子の製造方法
JP2010141225A (ja) 半導体発光素子
JP2006216708A (ja) 半導体発光素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees